アナザーワールドSRS・リプレイ・ワンダフルワールド
■ 『 サークルビショップテラー 2 』 1ページ ■
2011年9月25日




 ●プリプレイ

GM/それでは、『サークルビショップ テラー 2』始めたいと思います。お久しぶりです、皆様!
プレイヤー2・しゅうら/イエーイ!
プレイヤー3・MUMA/わくわく!
GM/まず、ご説明しなければならないですね。
プレイヤー4・なちこ/「説明しよう!」が入ります(笑)
プレイヤー1・すずか/時は戦国!
GM/いえいえ(笑) まず最初に「何故第2弾が企画されたか」というと、参加者の皆さんが「第2弾をやりたい」とツイッター上で話してくれたからですね。
プレイヤー2・しゅうら/「万里様の婚約者が現れる展開!?」とか話してましたねー。
プレイヤー1・すずか/「結婚を手伝うつもりがナチュラルに阻みたい」とか言ってたね(笑)
GM/次に、以前の飲み会のときに話したんだけど、マーサーが「複数卓によるクロスオーバーの『アリアンロッドRPG』セッションがやりたい」と言い出したのを覚えてますか? 
プレイヤー4・なちこ/ああ、言ってましたね。
GM/そのことを『バッドルイド』のGMとプレイヤー達に言ったところ、「お前、もしかしてクロスオーバーがやりたいだけじゃないのか?」と言われまして。もちろん『アリアンロッドRPG』でやりたいから企画したんですが、「クロスオーバーがやりたいだけなら、もう既に居るキャラ同士でも良いだろ」とか「それはともかく俺が『AW』単発セッションのクロスオーバーネタがやりたい」とか言い出して……。
プレイヤー2・しゅうら/おー。
GM/他にも『デイズ』のメンバーも「第2弾をやりたい!」と言ってくれましたし、『ラブアゲイン』の方も……というか、奏志の中の人が「また琴子に会いたい!」と言ってくれまして。
プレイヤー1・すずか/(←琴子の中の人)なにそのお兄ちゃん!? 恥ずかしい!(一同笑)
プレイヤー4・なちこ/いやー。この前、飲みに行ったとき凄かったよー(笑)
プレイヤー1・すずか/なんで私が居ない所でデレられてるの!?(笑)

 この話に出てくる「クロスオーバー前提の『アリアンロッドRPG』」については、今後発表予定。
 それでは、この辺で今回の『サークルビショップ2』に参加するメンバーをご紹介しよう。

▼GM/マーサー
 オリジナルTRPG『アナザーワールドSRS(以降、『AW』)』の制作者であり、今回のシナリオのGM。リプレイの編集者。
 TRPGシステムクロスオーバー『ルリルラ・リプレイ〜異次元メルト』や、新しく企画されている2卓同時進行キャンペーン『アリアンロッド2E・リプレイ』のシナリオを考えるなど、クロスオーバーが大好き。
 複数卓を企画し交差させればするほど作らなければならないリプレイ量も当然増えるのだが、そんなの気にせずどんどんマスタリングをしている。ちっとも懲りないGM。

▼PL1/すずか
 『ラブ アゲイン シンドローム』では、夜鷹琴子。
 『アナザー イブ ウィークス』では、小鳥遊ルカ。
 『サークルビショップ テラー』では、草壁巡一郎を担当したプレイヤー。
 今回は、秋休みのキャンプから生還した、伊賀崎家の執事長・草壁巡一郎を演じる。

▼PL2/しゅうら
 『サークルビショップ テラー』では、曽路まどかを担当したプレイヤー。
 チェーンソーが手元にないとそわそわしてしまう危険なジェイソンメイド・曽路まどかを演じる。

▼PL3/MUMA
 『サークルビショップ テラー』では、香坂篤史。
 『デイズ フォールエス』では、高橋健吾を担当したプレイヤー。
 今回は、伊賀崎家で執事見習いとして働く高校生・香坂篤史を演じる。

▼PL4/なちこ
 『ラブ アゲイン シンドローム』では、アイザック=ブラックモア。
 『アナザー イブ ウィークス』では、樫村美雲。
 『サークルビショップ テラー』では、伊賀崎万里を担当したプレイヤー。
 今回は、古川財閥伊賀崎家次期社長の青年・伊賀崎万里を演じる。

GM/GMも、もう一度会いたい人達がいるんだよ。『AW』単発セッションは、みんな良いキャラばっかだからね!
プレイヤー3・MUMA/うんうん。
GM/だから、クロスオーバー前提で『サークルビショップ2』をやってみることになりました。最初は『バッドルイド2』のネタを拝借しようと思ったんですが、残念ながら『バッドルイド』のメンバーと日程が合わなくて。先に『サークルビショップ2』をプレイすることになりました。私もどんなシナリオになるのかプレイしてないから知りません。だけど『バッドルイド』のGMが「このネタでやれば後で自分が繋げる」と言ってくれまして……。
プレイヤー2・しゅうら/おおっ! それがスゴイ!
GM/クロスオーバー前提シナリオ、私も楽しみです。『ラブアゲイン』はN市、『アナザーイブ』はA市、『サークルビショップ』はS市、『バッドルイド』がA市で『デイズ』がN市でした。みんな『AW』の舞台になる中央駅エリアで活躍してたので、いつどこで誰と出会っても不思議じゃないんですよ。という訳で皆さん、シナリオ中で言ったことが、今後の犠牲者に影響を与えます。
プレイヤー3・MUMA/今後の犠牲者……わくわくする響きですね(笑)
プレイヤー4・なちこ/迂闊なことを言うと、今後の俺達の首が締まるんですね……。
プレイヤー1・すずか/主に締まるのはアイザックさんの首だけどね。
プレイヤー4・なちこ/こっちに皺寄せ!?(笑)
GM/かと言って、全リプレイを網羅しろとは言わないよ。今回は『サークルビショップ2』をお楽しみくださいね。
プレイヤー2・しゅうら/はーい!
GM/ところで、『サークルビショップ』の登場人物は閉鎖空間シナリオのために作られたキャラクターでした。そのため一つのお屋敷に集まって、他に出られないキャラ造形になってます。
プレイヤー4・なちこ/主と執事とメイドですからね。
GM/そこで新たに街で情報収集をするようなシナリオだと、せっかくのメイドや執事設定が生かせません。まどかちゃんがメイド服姿のまま街で情報収集するのはおかしいでしょ?
プレイヤー2・しゅうら/チェーンソー持ってるし浮きますね!
プレイヤー4・なちこ/しまって! ウズマキにしまって!(笑)
プレイヤー2・しゅうら/ウズマキさんは冷蔵庫状態になっているのでしまえないんですよー!
プレイヤー3・MUMA/整理しようよ、まどかちゃん!(笑)
プレイヤー2・しゅうら/でもオレンジジュースが入ってるんですよ!?
プレイヤー1・すずか/ウズマキ美化委員会に怒られるよ(笑)
GM/やっぱり『サークルビショップ』の4人は館でワイワイしてもらいたい。なので、今回は伊賀崎家のお屋敷がとんでもないことになります。
プレイヤー2・しゅうら/やったー。いつも通りだー。レベルアップしたんで半壊程度じゃ済みませんね!
プレイヤー4・なちこ/庭崩壊以上の何が起きるんだろー。屋敷が燃えるんか。
プレイヤー3・MUMA/篤史の≪念動障壁≫もレベルアップしてるんで、きっと大丈夫ですよ……(笑)
GM/それでは、そろそろ今回のシナリオ本編の話にいきましょう。まずはハンドアウトを読みます。まず、1つ目のハンドアウトは……草壁巡一郎、曽路まどか、香坂篤史共通ハンドアウト。
プレイヤー1・すずか/なんと!

【従者ハンドアウト:草壁巡一郎&曽路まどか&香坂篤史】
 コネクション:伊賀崎万里  関係:主従

 君達は、N市総合病院に呼ばれた。
 君達の主である伊賀崎千歳が怪我をしたという報告が入ったからだ。


プレイヤー1・すずか(以降、巡一郎)/なんだと!? なんで一緒に居なかったんだ、私は!
GM/色々と理由があったんだよ。

 すぐさまN市総合病院に走る。
 彼女は無事だった。しかし、彼女の顔は真剣そのもの。何か重要な話があるらしい。
 深刻な面持ちで口を開く。「お兄様の誕生会について、話し合いましょう」


プレイヤー3・MUMA(以降、篤史)/こ……これは重要ですね!
プレイヤー2・しゅうら(以降、まどか)/従者達はテンションが上がりますねー!
プレイヤー4・なちこ(以降、万里)/逆に俺は怯え始めたよ……ヤバイ、この面子に祝われる……(笑)
GM/次に、主人向けハンドアウトを読みますよ。

【主人ハンドアウト:伊賀崎万里】
 コネクション:???  関係:自由

 最近、あいつらがおかしい。
 俺、何かしたかな……。


万里/何ですかそのハンドアウト!?(一同爆笑)
まどか/万里様に話し掛けられたら目をサッと逸らします! コソコソコソコソ!(笑)

 勘の良いPCである俺はそのことに気付いてやるべきか、やらぬべきか。
 それはプレイヤーの判断に委ねよう。


巡一郎/自分で「勘の良いPCである」って言っちゃってる!(一同笑)

 まあ、それはともかく。
 教会組である篤史とまどかに会ってもらえない高坂が可哀想だ。
 話を聞いてやろう。


巡一郎/高坂さんが放置されてるよー!?(一同爆笑)
GM/どうやら高坂が何か話を持ってくるんだけど、従者組が屋敷に居ないので偶然屋敷に居た万里様が話を聞いてやるというオープニングです。従者組は万里様のお誕生日で教会どころではございません!
まどか/でも高坂さんにバスタブで紅茶が出せないのは残念です、申し訳御座いません!
巡一郎/良かった! 高坂さんが救われた! ハンドアウトありがとう!(笑)
万里/でも俺……「暇そうな人を捕まえた!」みたいな顔されるんだ(笑)
巡一郎/今回は「万里様のお誕生日会を盛り上げるシナリオ」なんですね。……万里様がお誕生日で満足してくれないと世界がループする『エンドレスエイト』方式じゃないことを祈ります(一同笑)
GM/さて、ここで質問です。万里様の誕生日っていつですか?
万里/あ、そうですね……それ決めないと。
巡一郎/……1月14日って感じがする。
GM/なんで?
巡一郎/なんとなく。
まどか/イ、イイヨの日ですね!?
万里/それでいこう(笑) キャラクターシートのどこに誕生日を書いておこうか……?
巡一郎/レベルの欄にでも書いておいたら?
まどか/キャラクターレベル114ですね!
万里/おい、そのキャラメは今すぐやめるんだ!(笑)
GM/1月14日生まれで決定だね(メモをカリカリしながら) お正月の慌ただしい頃が終わった時期か。相談と準備期間を設けたいので、千歳お嬢様が病院で何かあるのは1月7日ぐらいになります。
篤史/ちょうど新学期が始まったぐらいですね。
まどか/あ、前回のセッションって確か秋でしたよね? じゃあ冬までDNA鑑定し放題ですね! まどかが人間じゃないことがバレちゃいます!
GM/どういうこと!?(一同爆笑) 他の人も誕生日を設定してもいいよ。設定次第によっては年を取ってることになるから。
まどか/あ、執事様! 32歳になったんですか?
巡一郎/32歳になるとロクデモナイからならない!(笑)
GM/えっ、32歳になったんですかっ!?
巡一郎/なってません!(笑)
篤史/……篤史の誕生日は、6月14日にします。梅雨時の一番中途半端な日付にしました(笑) なので年齢は変わってません。
まどか/まどかは毎日が誕生日です! エブリデイバースデイ!
篤史/まどかちゃんって自分の誕生日知らなさそうだよね。適当にお正月に年齢を重ねていってそう(笑)
まどか/うん、知らない! 文化が違いますからねー!
GM/そういう問題なのかな……(笑) さて、キャラクターレベルですが全陣営「レベル8」までレベルアップをしてもらうことになりました。『サークルビショップ』はレベル5スタートだったので、3レベル分上昇してもらうことになります。

 ハンドアウトを読み上げ、改めてレベルアップ作業をする4人。
 全ての作業が終わり、レベルアップ報告をすることにした。


GM/まずは、PC1からどうぞ。
巡一郎/どうも、草壁です。みんなのハートをいただきじゅんじゅんー!
万里/お前、思いっきりAKBが言いたかっただけだろ!(一同爆笑)
篤史/言いたいから言わせてください。……じゅんじゅんにキュンキュン!(一同笑)
万里/そんなこと言ってると作中でやるぞ!?
巡一郎/やりません! あとMUMAちゃん、自分で言っておきながら笑い潰れないで!(笑)
まどか/MUMAちゃんが倒れて帰ってこなくなっちゃったー(笑)
巡一郎/三十路でこういうことをやるのはアイドルぐらいって知ってますけどね。……レベルアップですが、[魔術師]を2レベル上げてレベル5に、[霊媒師]を1レベル上げてレベル3になりました。あとは、えーと……。
GM/じゅんじゅん、特に主張したいことは?
巡一郎/それ後に引きますね!?(一同笑) ≪−50流行≫を取ったので、遠慮なく「おじさんじゃありません」というロールができます(笑) あと[魔術師]の≪ホムンクルス生成≫を取りました。『サークルビショップ』で出てきた貴族風の男を、ホムンクルスとしてPC参戦することにしました。
GM/≪ホムンクルス生成≫のデータを使っての、5人目のPC作成を行なったんだね。
巡一郎/はい。キャラクターレベル7のときに≪ホムンクルス生成≫を取得できたので、草壁がキャラクターレベル8に上昇した際に貴族さんもいっしょにレベルアップ。なので、キャラクターレベル4でのデータで運用できます。
GM/どんなデータ? ≪カバー≫で庇うことができたり、≪大地の防御壁≫≪強化術式≫で誰かをパワーアップさせたりします。
GM/≪強化術式≫を使うときは、使う対象に待機してもらうことになるかな。
巡一郎/そこで≪鳥躍≫を取りました。一回だけ自分の好きなタイミングで動けます。それと≪成長促進≫で、まどかちゃんが切った木を植えます。
万里/うわー、ありがたーい(笑)
まどか/わー、1メートルぐらいのチューリップなんて初めて見ましたー! スゴイですー!(笑)
GM/貴族さんが庭師になりました(笑)
巡一郎/貴族さんなので、≪+50絢爛≫を取りましたよ。
まどか/絢爛! しゃらんらですよ!
巡一郎/むだに派手そうな感じですよ(笑) 
GM/ところで、貴族さん……なんで創ったよ?
巡一郎/草壁は錬金術師系の魔術師です。≪移植の儀≫≪越境の書≫など、自分がいなくなった後も記録を残しておける媒体が欲しいと思いました。自分の記憶を人形に渡し、もし自分が倒れても人形が代わりに動くように考えています。自分のサポート用に作りました。
GM/……貴族育成ゲーム。
まどか/パラメータが低かったらエンディングで殺されますよ!
巡一郎/マジで!?(笑) ちなみに名前は……なんか数字繋がりの名前がいいな。(暫く悩んで)じゃあ、草壁巡一郎の1から取って「アイン」にします。
まどか/アインツツヴァイドライ、ですね!
篤史/形式番号ぽいですね、確かに。

 ▼PC1:草壁 巡一郎(プレイヤー名:すずか)
 クラス[魔術師5/霊媒師3]
 取得特技は、≪越境の書≫ ≪移植の儀≫ ≪ホムンクルス生成≫ ≪千里眼≫ ≪魂装支援≫ ≪−50流行≫

▼PC5:アイン
 クラス[闘士1/領域遣い2/異端者1]
 取得特技は、≪鳥躍≫ ≪カバー≫ ≪強化術式≫ ≪大地の防御壁≫ ≪自然の檻≫ ≪成長促進≫ ≪テリトリー≫ ≪鬼の肌膚:霊力≫ ≪+50陣地作成≫ ≪+50絢爛≫

GM/次は、PC2組のまどかちゃんと篤史くん、どうぞ。
まどか/はい、皆様毎度お馴染みジェイソン・曽路まどかでございます! [処刑人]レベル7、[稀人]1レベルになりました!
GM/[稀人]になったんだ……。
まどか/DNA鑑定に行ってきて、正式にジェイソンだと判明しました! 1ヶ月かけて結果が出ました! 黒でした!
万里/で、ですよねー(笑)
巡一郎/もう、まぎれもなくジェイソンだった(笑)
まどか/鑑定書だってあるんですよー! ≪+50鉄仮面と書いてジェイソン≫を取りました。この判定のときジェイソンの仮面を被ります! シュコーシュコー……!
巡一郎/マジジェイソン1000%……。
万里/マジドキドキで壊れそう……。これが新しい萌えヒロインの形である(笑)
まどか/あと≪血の配下≫のキャンディちゃんがより人間らしくなりました! こんな感じで動きます。そう、こう、こんな感じ……。
巡一郎/道路工事のアレみたいな動きしたよ?
まどか/手が絶対折れてるような動きです!(笑)
GM/リプレイにしづらい動きだなぁ!(笑)
まどか/[処刑人]レベルが7なので、限りなく人間に近い従者を連れることができます。金髪のキャンディちゃんです! まどかと同じCV:藤田咲が手をプラプラさせながら情報収集できます。「オーウ! シツジ様ハ何ヲシテオルノデスカー!
巡一郎/下がりなさい! 下がりなさい! 怪奇現象が!(一同爆笑)
GM/なんかgifアニメっぽい動きだった!(笑)
まどか/それと水鉄砲を持ってます。
篤史/水鉄砲?
まどか/≪血の媚薬≫という血をかけることで達成値+1させる特技を取ったので、水鉄砲にシャカシャカ血を入れた後にビューします!
万里/血塗れになるじゃねーか!?(笑)
まどか/テヘペローリ!

 ▼PC2:曽路 まどか(プレイヤー名:しゅうら)
 クラス[処刑人7/稀人1]
 取得特技は、≪異端審問≫ ≪血の配下≫ ≪血の媚薬≫ ≪堕い討ち≫ ≪却奪:足≫ ≪+50鉄仮面と書いてジェイソン≫

GM/続いて、まどかちゃんと兼用ハンドアウトの篤史くんどうぞ。
篤史/はい、香坂篤史です。[感応力師]が5レベル、[聖職者]が3レベルになりました。
GM/どんなレベルアップになったかな?
篤史/範囲回復と戦闘不能復活が使えるようになったのが大きいですね。あと≪+50鉄仮面≫を取ったので、嘘はバレません。万里様からサプライズパーティーのことを訊かれても全部隠します!
GM/もし篤史に訊きに行っても、全然教えてくれないね。
万里/なんと。よーし、まどかのところに行くしかないか!(笑)
巡一郎/それは適切な判断ですね(笑)
まどか/どんどんゲロっちゃいますよー!(笑)
篤史/≪物品鑑定≫は、どの年代の物かや魔力があるかなどが判ります。情報収集には便利かと思いまして取りました。

 ▼PC3:香坂 篤史(プレイヤー名:MUMA)
 クラス[感応力師5/聖職者3]
 取得特技は、≪心のリング≫ ≪スクリーンリンク≫ ≪風舞う翼≫ ≪創まりの熱≫ ≪物品鑑定≫ ≪+50鉄仮面≫

GM/さて、最後。どうぞ。
万里/どうも、伊賀崎万里と申します。もうこの時点で笑い疲れた……(笑) [狩人]を5レベルに上げて、[狂戦士]を3レベルにしました。
篤史/[世界遣い]は上げてませんね!(笑)
GM/この履歴書詐欺!(笑)
万里/そろそろロリ様に「よし、歯ぁ食いしばれ」って言われそうです!(笑) ≪+50流行≫を取りました。これで草壁とプラスマイナス0だよ!
まどか/バランス取れましたなー!(笑)
巡一郎/極力、万里様とは同じシーンに出ないぞ(笑) ところで、契約はどうなってますか?
GM/シナリオが終わったので、令呪は3回まで全回復。契約は全員続行しています。契約を解除したい場合は、令呪をもって「契約解除だ」と宣言してください。今は万里様を中央に、3人とも主従関係を貫いてますね。
万里/はい。≪交わる矢≫≪的抜き≫はクラスレベル回使えるので、5回も使えます。これでなんとかなるかな?

 ▼PC4:伊賀崎 万里(プレイヤー名:なちこ)
 クラス[狩人5/狂戦士3]
 取得特技は、≪交わる矢≫ ≪的抜き≫ ≪零力射撃≫ ≪ハヤテの爪先≫ ≪狩場≫ ≪+50流行≫

GM/早速ですが、オープニングシーンをしましょう。まずはGMの語りから始めます。
篤史/はい。
GM/それでは……『バッドルイド2』のハンドアウトを読みます。
まどか/え。

【ハンドアウト1:まりさ】
 コネクション:金髪碧眼の男  関係:興味

「残念ながら君は死んでしまいました。
 本来貴方がここで死ぬ運命ではなかったのですが、貴方の友人が引き起こす過ちによって、世界は歪められてしまったようです。
 このまま貴方は世界から消える。ですが、貴方にチャンスを掴むことができる。
 私の手を取り、代償を払っていただけるのであれば、貴方の時間を戻してさしあげましょう。
 世界を捻じ曲げる貴方の友人を殺すもよし、改心させるもよし。ただここで死ぬ貴方ではないでしょう?」


GM/……という、まりさのハンドアウトでした。
まどか/ま、まりさー!(笑)
巡一郎/き、金髪碧眼の男ー! ばふばふー!
GM/ああ。すずかは「このコネクション」の人のこと、大好きだからね。
万里/このままだと、すずかが……死ぬ……(笑)

【ハンドアウト2:アクセン】
 コネクション:アリス=ブロッサムズ  関係:好意

「貴方、人形に興味あるの?
 私も人形が好き。一番とは言わないけど、好きな物は人形。
 私達、話が合うわね。気に入ったわ。
 だから世界の中央に居た人間だけど、殺さないでおいてあげる。
 それに私は女の子の方が好きだから、彼女達を手に入れることにするわ」


GM/という、アクセンのハンドアウトでした。楽しみです。
万里/あ、赤毛……(笑)
まどか/フゥーッ! 楽しみだなー!
GM/では、君達のオープニングにいきましょう。
篤史/わくわくしてきたー!(笑)


 ●オープニングフェイズ/巡一郎&まどか&篤史 〜密会〜

GM/新年明けましておめでとうから1週間。ちょっと浮かれた新年から、普段通りの生活に戻ってきた頃。
篤史/万里様はもうすぐ大学を卒業、千歳お嬢様は新学期が始まったばかりですね。
GM/そうだね。そんなある日、1月7日。伊賀崎家の電話が鳴り響きます。電話を取るのは草壁かな?
まどか/あるのって黒電話ですよね! ジリリリリって鳴るヤツ!
篤史/レースのカバーがかかってそうですよね。
巡一郎/手袋をはめた手で電話を取ります。
まどか/その後ろでニャウンニャウンしてます!
篤史/まどかちゃん、お電話中だからお静かに。ストラップのチェーンソーあげるから。
まどか/にゃうん……にゃうん……!
巡一郎/騒がしいですよ、お静かに!(笑)
GM/レトロな受話器を取ると、事務的な女性の声がします。「もしもし、こちらN市総合病院でございます」 君には全く関係無ければ縁も無いところが名乗ります。「伊賀崎千歳さんのお家でよろしいでしょうか?」
巡一郎/はい。いかにもその通りです。いかがなされました?
GM/「千歳さんが怪我を負って、こちらの病院に搬送されました。ご家族の方に迎えに来ていただきたいのです」
巡一郎/お嬢様が怪我!?
まどか/な、なんですとー!?
巡一郎/怪我の様子は!?
GM/優しい女性の声で、「大丈夫ですよ、安心してください。意識はもちろんございます。今はお友達と談笑していますが、大事をもってご家族の方に来てほしいのです」
巡一郎/判りました。すぐに向かいます。受話器ガチャン。
まどか/にゃんですか、今の電話はー!?
篤史/お嬢様がお怪我というのは……?
巡一郎/2人とも、落ち着いて。大事はないそうです。今からお嬢様を病院にお迎えに参りますよ。
篤史/そうですか、良かった。
まどか/一緒に行きますよー! 執事様、心配ですね! 顔色悪いですね!? 血が足りてないようですね!? シャカシャカシャカシャカ!
篤史/水鉄砲しまおうね!?(笑) まどかちゃんを1人にしておけないので一緒に行きます!
巡一郎/血を浴びても顔色は良くならないから! ……2人のおかげでちょっと冷静になれました(笑)
GM/君達の屋敷があるS市から、隣町のN市の総合病院に向かいます。……なんか篤史くんって、車の免許を持ってそうだよね。
まどか/合宿で取りに行ったんでしょ?
篤史/そうですね、ありそうです! じゃあ車を運転しますね!(笑)
まどか/アックン! 飛ばして飛ばして! 3倍ぐらいの速さがいいなー!
篤史/無言で制限速度を守ります。
まどか/せっかく赤い車なのにぃー!
巡一郎/赤いんだ? 車の色が決まってしまいました……(笑)
まどか/アックン、仮面付けて3倍に飛ばそ! ああでもアックンが仮面付けたら堪えきれないと思うな!?
篤史/何を!?(笑)
万里/何が!?(笑) それは『闇の衝動』的な何かなの!?
GM/という訳で、君達はN市総合病院に到着しました。……ところで、君らの屋敷外での服装ってどんななの?
篤史/急いで飛び出してきちゃったから執事服のままですかね?
まどか/町中でもメイド服ですよ! でもボンボンが付いてるケープを上から羽織っています!
すずか/傍から見たらゴスロリっぽい感じか(笑) 冬ですしロングコートは着てますが、よう見たら「OH!?」な格好です。
GM/良かった、一般人からザワザワされないなら(笑) 受付に行くと看護師さんに「伊賀崎様のご家族ですね」と対応されます。そして病室ではなく大勢が居る控え室へ案内されます。そのことから「そんなに重症ではない」ってことが察せますね。
巡一郎/しかし、怪我と聞いては落ち着いていられない。
まどか/でも良かったにゃあ。じたばたじたばた!
篤史/ガシッ(笑) 病院なんだから落ち着いていようねー?
まどか/はーいー。
GM/やって来た少し広めの控え室で、女の子達が集まっているのが見えてきます。4人ほど女の子が固まっているところに……肩から左腕を吊っている千歳お嬢様が座っています。
万里/ギブスみたいなやつを付けてるんですね……。
GM/お友達と思わしき女の子達と話している彼女は、まどかちゃんのじたばた音を聞いて君達の方を向く。(千歳になって)「あ、巡一郎……」
巡一郎/お嬢様! バッと駆け寄ります!
まどか/駆け寄っちゃったー!(笑)
万里/周りの女の子達がキャーって言っちゃうよ!?
まどか/周りの女の子になって)「キャッ! あのカッコイイ人ってば誰!?」「もしかして千歳さんのカレシ!?」「キャーッ!」(笑)
篤史/(周りの女の子になって)「この人が噂の巡一郎さん?」「キャー! カッコイイー!」(笑)
巡一郎/カッコイイまま駆け寄って、そんな声知らずに2人の世界を作り出します!(笑) 跪き、手を取ってから。……お迎えに上がるのが遅くなってしまって申し訳御座いません。
まどか/(周りの女の子になって)「キャーッ!」(笑)
篤史/(周りの女の子になって)「キャーキャー!」(笑)
万里/(周りの女の子になって)「キャーキャーキャーッ!」(笑)
巡一郎/自分でやっておいてコレはないわぁー!?

 自分でやっておきながら自分で否定する。
 草壁にはよくあることらしい。


まどか/「ぷぎゃー!」とか言ってる女の子もいますよ!(笑)
GM/(大爆笑した後に)えっとね、3〜4人ぐらいの女の子に囲まれていた千歳お嬢様でしたが、手を取られて心配されて、いつもの彼女になる。「大丈夫だけど……ごめんなさい、心配かけちゃった?」
巡一郎/ご無事そうで何よりです。……それと言ったでしょう、外では「草壁」とお申し付けください。
GM/「ハッ!?」
まどか/(周りの女の子になって)「ヒューヒューッ!」(笑)
巡一郎/大事はありませんか?
GM/「へ、平気よ」
巡一郎/それは良かった。……草壁、泣かない!(笑)
篤史/涙を噛み締める執事様!(笑)
GM/お嬢様のお友達の一人が口を開きます。「じゃあ……千歳ちゃんのお兄さんが来たならもう大丈夫ね」
まどか/(周りの女の子になって)「帰ろ帰ろー! ミスドに寄ってこー!」
篤史/(周りの女の子になって)「じゃあ、またねー!」
万里/(周りの女の子になって)「後はごゆっくりー!」(笑)
GM/「じゃ、じゃあ……みんなまたね。今度も一緒に行くからー」とお嬢様は彼女達に言いながら、バイバイします。「まどかと篤史も来てくれたのね。ごめんなさい」
篤史/いえ、お嬢様がお気になさることでは。
巡一郎/謝ることなどございません。……いつまで手を握ってるんだ、草壁!(笑)
GM/ずっと手を握ってたのかよ(笑)
まどか/執事様ったら、まったくもー!(笑)
GM/その後、看護師さんから「傷は軽傷です」「手当てはこうしてください」「数日後にまた診せにきてください」などお話されますが、お大事にとすぐ病院から出ることができます。
篤史/良かった、本当に重症じゃないんだ。免許取り立てでお嬢様も不安かもしれませんが、どうぞお車へ。ちょっとおどけた感じで言います。
GM/迎えに来てもらってニコニコ。喜んでエスコートされます。
まどか/……あれっ、あの窓から見える人、羽生えてるー! とか言います!(笑)
万里/そこに地味そうな男が「コラコラ! アンドゥちゃんダメだって! 見えちゃう!」って必死に止めてるんだな(笑)
篤史/でもその男はモブ顔なのでよく見えません!(笑)
まどか/スゴーイスゴーイ! 羽だよー! 天使だよー!(笑)
巡一郎/羽の生えてる人なんている訳ないでしょ、行きますよ! ……よし、この手のネタをどんどん増やしていこう(笑)
GM/それでは篤史くんの運転する車に乗り込み、またお屋敷に戻ります。ですが途中で千歳お嬢様が「あっ、屋敷に戻らないで!」。
篤史/えっ? どうかなさいましたか?
GM/いきなり車を停めるように言います。「その……せ、せっかく滅多に御屋敷を出ない3人が外に出たんだから、ちょっと外でも楽しまない? 草壁も久しぶりでしょ?」
まどか/執事様はヒキコモリですからねー。
巡一郎/実はあの事件ぶりです(笑)
GM/「だから……外でお茶をしない?」 いつもだったらお屋敷で美味しいお茶を淹れてくれるけど、そんな提案をします。
まどか/お茶ならいつもバスタブで淹れてますけどね。
万里/ノン! バスタブはダメ!(笑)
まどか/そのバスタブに高坂さんを沈めますけどね!
篤史/やめて! 高坂さんが死んじゃうからやめて!(笑)
GM/高坂は訴えたら勝てるな(笑) 千歳お嬢様はお屋敷に戻りたくないようですよ。
篤史/では……近くの、適度に人に聞かれないような静かな喫茶店に行きます。
万里/喫茶店と言ったらシャノアールだな。
GM/『バッドルイド』でも出てきたあの喫茶店だ(笑) では、病院から5分ほど離れた落ち着ける喫茶店に入ります。(千歳になって)「実はね……お話したいことがあるの」
巡一郎/それは……旦那様や万里様に聞かれては宜しくないことなのですか。やたら真剣そうに訊きます。
GM/深刻そうに、「うん……絶対にお兄様には話してはいけないこと」。
篤史/万里様に何か!?
まどか/ナイショごとなの?
巡一郎/もしかして……思春期のアレとかソレとか女の子と色々あったりするアレとか!?
GM/女の子とはきっと≪+50流行≫的に何かありそうだけど(笑) 「もうすぐ……お兄様の、誕生日よ」
篤史/ハッ。
まどか/……イイヨの日!
巡一郎/……あ、ああっ! 1週間後、ですね。
GM/「誕生日のことで相談したかったの! でも屋敷で話したら、お兄様のお耳に入ってしまうかもしれないから……お兄様は[狩人]だし」(一同笑)
巡一郎/万里様、≪神域の耳≫は取っていますか?
万里/残念ながら無いな。
GM/でもレベル8まで上がったら取ってる可能性だってあるじゃない!(一同笑) お兄様の誕生日……楽しんでもらいたいじゃない?」
篤史/サプライズパーティーとかしたら楽しそうですね!
まどか/うんうん! お嬢様は何がしたいんですかにゃあ?
GM/「そ、それが思いつかないからまどか達に言ってるの」
まどか/執事様はどうですかー?
巡一郎/……私はスタンダードにやろうと考えていたので、サプライズはちょっと。
まどか/執事様、また三角の帽子を買おうとしてるでしょ!? 去年、あれ被るの嫌がっていましたね!?(笑)
万里/最初は万里も嫌がっていたけど、最終的には三角帽子を被ってノリノリで写真に映ってました(笑)
巡一郎/……草壁は「思いつかない」という顔をしておきます。若い力に頼る姿勢でいます(笑)
まどか/アックン、何かないの?
篤史/凄くプレッシャーを感じる(笑) でも誕生日まで1週間ありますし、お屋敷で準備は充分に出来るのではないかと……。
まどか/なるほど、お屋敷をダンジョン化すればいいんだね! ラスボスは誰ですか!?
万里/お前だッ!(一同笑)
篤史/違うよまどかちゃん、チェーンソーしまって!(笑)
まどか/ウズマキから出したけど、アックンにしまってって言われたのですぐポイしましたー! いやー、ウズマキにチェーンソーをしまえるなんて3レベル分の成長がありましたねー!
巡一郎/……万里様って、何をあげたら喜んでいただけるんでしょう?
篤史/よく判りませんが……。なんかこう、ヒントの紙を置いていって最終的にプレゼントを自分で見付けてもらう……という仕掛けなんて楽しそうじゃないですか?
まどか/それでお屋敷ダンジョン化!?
篤史/万里様は情報収集がお得意なので、楽しめるのではないでしょうか?
巡一郎/ほう、万里様なら難易度高めに設定してもOKですしね。
GM/「他にも……シーンを立てて、お兄様のお好きなものを情報収集するのもいいわね」
巡一郎/流石お嬢様、メタでいらっしゃる(一同笑)
まどか/そういや『ワンピース』に出てくるボインのお姉さんのフィギュアが欲しいって言ってた!
万里/言ってない言ってない!(笑) 多分『ワンピース』の話はしてもフィギュアの話まではしてない!
篤史/まどかちゃん……それは誕生日プレゼントで贈られたら、逆にショックじゃないかな(笑)
巡一郎/……万里様は22歳になられるまで、必ずお誕生日をお屋敷で過ごされてきました。特定のお相手とかいらっしゃらないんですかね?
篤史/お聞きしたことはございません。
まどか/万里様に恋人ですかぁ!? ざわざわざわ! ジェイソンの仮面を被りますね!
巡一郎/ジェイソンの仮面を外しますね。
まどか/外されましたにゃー(笑)
GM/「1週間あるけど、お兄様が楽しんでもらえるものを企画しましょう。協力してね、2人とも! 頑張って、草壁!」 ニッコリとお嬢様は笑います。
巡一郎/ふう、良い立ち絵イラストを貰った!(笑)
GM/わいわいと、あーでもないこーでもないと相談しながらお茶を終え、喫茶店を出ます。さあ、今日から万里様に何を仕掛けていこうかね?
万里/何をされるか判らないから……凄く怖い……(笑)
まどか/にやーりー(笑)


 ●オープニングフェイズ/万里 〜訪問者〜

GM/ではでは、万里様のオープニングだよ。屋敷に帰って来たらあいつらが居ない。仕事で出掛けたのかね?
万里/珍しいな、3人いっぺんに出掛けるなんて。そんな日もあるんだなぁ。鞄を肩から掛けたままボリボリと頭を掻いてます。
巡一郎/お屋敷のホールで他のメイドさん達が「お帰りなさいませ」と言ってくれるけど、いつも来る面子が居ないのも寂しいね。
まどか/いつもだったら「お帰りなさーいドドドドドド!」ですもんねー。
万里/はあ、あいつらが居ないと屋敷が静かだなぁ(笑) 何か用事でもあったんだろうなぁ。帰って来たら訊いてみるか。
GM/では、メイドさんの1人が来客対応のインターフォンで話しているのに気付きます。(メイドになって)「ですが現在、曽路さんと香坂さんはいらっしゃらないので……申し訳御座いません」
万里/その様子を見て、寄って行きます。どうかした?
GM/「ああ、万里様。教会の高坂様がいらっしゃいました。曽路さんと香坂さんにお話をとのことだったのですが……」
万里/そうか、2人とも居ないもんな。じゃあ、俺が会うよ。来客室にお通して。
GM/「宜しいのでしょうか、万里様?」
万里/うん。荷物だけ部屋に置いてくるから、先にお通してお茶を出しておいて。
GM/なんかお客の対応が慣れた感じだなぁ。流石、次期伊賀崎社長(笑) 多少着替えた後に、客室に向かいます。君が部屋に入ると、ソファに座っていた高坂が立ち、お辞儀をする。(高坂になって)「お久しぶり、万里くん」
万里/どうも、高坂さん。お久しぶりです。いつも香坂と曽路がお世話になって……特に曽路がお世話になってるんじゃないかと(笑)
GM/「だから今日はお腹を空かせてきた。けど、今日はまどかちゃんは留守なんだね」と、お腹を空かせた高坂は言います(一同笑)
まどか/高坂さんの前にあるのは、普通のティーカップ!
巡一郎/この屋敷に普通のティーカップなんて存在したんだレベルで、久々!(笑)
万里/と、とりあえずお菓子を出しますよ(笑) 今日はどういったご用件で?
GM/「ちょっと緊急の連絡があってね」
万里/緊急ですか?
GM/「ああ。君らは教会に所属していてもあまり顔を出すことがないから、俺が直接伝達に来たんだ」
万里/いつもお手数をおかけしております(笑)
GM/「他の者達にも伝えている緊急事態だ。……実は先日、異端刑務所から魔術師が脱獄した」
万里/……魔術師が脱獄?
巡一郎/異端刑務所?
GM/まずはその説明をしなきゃだね。事件を起こした犯罪者は刑務所に入る、それは一般常識だよね。罪を犯した能力者も同じで、刑務所に入るは入るんだけど、教会の息が掛かっている刑務所に入ることになっています。
篤史/ほうほう。
GM/一般的には能力者の存在は知られていない。だから世間的には、刑務所も異端刑務所も見分けられません。
万里/でも、魔力を抑制する装置が山のようにあったりするんですよね……。
GM/そう。異端刑務所は全国にいくつかあり、能力者が能力を用いて逃亡しないような造りになっています。「脱獄した魔術師の名は、アリス=ブロッサムズという女性だ」
万里/……外国人?
GM/「イギリスの生まれと聞いている。脱獄したのも大事件なんだが、今から45時間前……S市の隣である、N市で彼女らしき人物がいたという目撃報告が入った」
万里/ぶっ……そ、それは。
GM/「まだアリス=ブロッサムズは捕縛されておらず、大きな駅を中心にしたN市、A市、S市の者達に警戒を回している最中だ」 おそらくN市の吸血鬼神父さんや、A市のシスター(?)さんにも連絡が行ってるし、N市の病院に入院していた鳩ちゃんもお話を聞いていることでしょう。
巡一郎/ですよねー……きっと聞いてるな。
万里/良かった、お話を聞けて。アリス=ブロッサムズって、どんな女性だったんですか?
GM/「自分で開発した魔道具で、不特定多数の人々から生気を抜き取り、大量の意識不明者を出した……という事件の犯人だ」
万里/……なんと厄介な。
GM/「異端刑務所で大人しく収監されていたんだが、前兆も無く、突然彼女は牢から消えていたらしい」
万里/忽然と消えていたんですか?
GM/「そう。重犯罪者でなかったせいか、警備員もさほど彼女を警戒をしていなかったらしい。だが、複数の意識不明者を出した異端者。隣町の出来事とはいえ注意をしてくれ」
万里/家の者によく言っておきます。すみません、ご足労をお掛けして。お腹空いてるならお菓子持っていきますか?
GM/「ありがとう。貰っていくよ」
万里/どうぞご家族と食べてください。あ、高坂さんは独り暮らしだったっけ? 結婚はまだでしたっけ。
GM/なんか世間話がスラスラ出てくる男性PCって珍しいよな(笑) 「じゃあ俺は他のエージェント達にも話をしに行かないといけないので。……命が危険に晒される前に帰るとするよ」
万里/それがいいですね、うちが現場になる前に!(笑) 何かあったらすぐ連絡します。
GM/高坂は瀕死の状態になることなく、無事セッションを終えたのでした。……まどかちゃんに話をしに行くのは、キャラロストの危険性有りのミッションだった(笑)
万里/良かった(笑) 無事お帰りくださ……。
GM/君のシーンはここで終わりではありません。
万里/おおうっ?
GM/無事高坂は生還し、メイドさん達がお茶を片付けている客室。シーンはまだ続きます。
万里/……あいつら、帰ってくるの遅いなぁ。草壁は食卓番長だろ。夕飯どうする気なんだろな。どうしたんだろとか言ってます。
巡一郎/番長って言うな(笑) 鍋奉行みたいじゃないか!
万里/いやいや、執事長は食事の席には欠かせない存在だよ(笑)
GM/サラリと執事知識をありがとう、執事ってそういうもんなんだ?
万里/執事は配膳のプロですよ。執事ってバトラーって言うじゃないですか。これってお酒の瓶のボトルを扱う人、ボトラーからきていて、最初はワインの管理が仕事だったんですよ。でもワインは高価な物だったんで、どんどん家庭の中心、食事のプロになったんです。
GM/お、おお……流石、卒論で執事について調べたプレイヤーだ(笑)
巡一郎/要は、鍋奉行的なもんか(笑)
GM/君がどうしたのかなーと思っていると。……何者かに見られている気がした。
万里/窓をバッと見ます。
GM/窓を見る。すると窓から見える、木の上に……誰かが立っている気がする。
万里/……寄って行って、窓をガラッ! 窓からピョンと外に出ます!
GM/「おや、そちらから来てくれた」 男性が口を開きます。
万里/男? 一瞬アリス=ブロッサムズかと思ったけど、違うな……。男の特徴は?
GM/身長は高く、髪は金色だ。スーツ姿の男性だね。
巡一郎/ッ!!!(←バターンと倒れるプレイヤー)
篤史/すずか先輩が倒れた!?(笑)
万里/すずか!? し、死ぬなーっ!(一同爆笑)
GM/男は木の上からスッと下りてきます。草壁のような慣れたお辞儀をして、物腰柔らかそうな声で、「お初にお目にかかります」。
巡一郎/!!!!!(←ジタバタジタバタしているプレイヤー)
まどか/すずか先輩が凄く暴れてる!(笑)
万里/(笑)。な、何か御用ッスかね……うちに入って来るって相当ッスよ?
GM/「そうですね。ですが、この地を管理している魔術師が外に出たら、部外者が入ることができた。これではいけませんよ」
巡一郎/キタアアアアァァァ!(一同笑)
篤史/すっごいすずか先輩が悶えてる……!(笑)
GM/下げた頭を上げると、碧目。綺麗な金髪碧眼。全然似てもいないし背格好も違うけど、金髪碧眼ゴシックロリータの女の子……龍の聖剣のことを思い出す。
万里/それにビックリします。……あのさ、その前にすずか、大丈夫?(笑)
巡一郎/おおおおぉ! おおおおおぉ!?(←サイコロをジャラジャラしている)
GM/凄く悶えてるね(笑) 「申し遅れました、私はルージィルと申します」
巡一郎/きゃああああぁ! こっち向いてー! カメラ目線でぇー!(一同笑)
篤史/すずか先輩が、うちわ振ってる……(笑)

 ルージィル。
 金髪碧眼の美青年。常に微笑みを浮かべている、胡散臭い敬語を操る。
 龍の聖剣(通称ロリ)と同じ能力を持ち、彼の差し伸べる手を取ると、人生をリトライすることができる。しかしロリとは違い、世界や神を尊重した動きを殆ど見せない。
 詳しくは『シノビガミ・リプレイ〜ロードムービー リアクト』『アナザーワールドSRS・リプレイ〜ギフト メモリーホール』参照。
 ……ちなみに、巡一郎の中の人のすずかは、ルージィルの大ファンである。


万里/……ホントに初対面ですよね、どちら様ですか?
GM/「龍の聖剣、それと同じ者です」
万里/やっぱり。あの子の家族?
GM/コクリと頷く。いや、ニヤと笑います。
万里/うわあ、ニヤってされた(笑)
まどか/すずか先輩! ニヤってされましたよ!?(笑)
巡一郎/ふおおおぉ!? 黄色いサイリウム振るー!(一同笑)
GM/万里様にしてみれば「魔術師がいなかったら侵入できたぜ、あんたら不用意だね」っていきなり言いに来た変な人だね。
万里/草壁に引きこもってろって言うんですか。
GM/「嫌味を言いにきたんですよ」
巡一郎/ぷしゅうううううううぅぅ!(一同爆笑)
万里/まさかうちに閉じ込めておく訳にもいかないんでね。まあ、俺だって何にも出来ない訳じゃないし? ホントに何のつもりで来たんですか。それに……今回はあの子じゃないんだ?
GM/「はい、龍の聖剣ではございません。……彼女は事件が起きた後でないと出現しません」
万里/そういえば……あの子に会うときって、事件が起きて巻き戻った後だな。
GM/「貴方達に忠告をしたくて参りました。……貴方は、もう一度炎で仲間を失いたいですか?」
万里/思わず無い腕をパッと隠します。
GM/「押し潰される方がお好みでしたか?」
巡一郎/好きにしてええぇー!(一同爆笑)
GM/「そのような運命が、貴方達に迫っています」
万里/……ハハ、今度は衛星でも降ってくるのかな? でも親切だね、事が起こる前に来るなんて。高坂さんも変なことを言ってたし、気を付けておこうかな。
GM/「これから何が起きるかは、龍の聖剣と同じくアドバイスすることはできませんが。……嘘だと思われるでしょうが、一つ言っておきましょう」
万里/なんだ……?
GM/地球が滅亡します
万里/はあ?
まどか/え……えーっ?(笑)
万里/まるで今日の献立を言うかのように言ったな。
GM/「彼女は地球が滅亡してからじゃないと言いません。貴方達が不幸になってからじゃないと動かないのです。私の方が親切だとは思いませんか?」
万里/ああ、そうだね。……くそ、あの小娘……。
巡一郎/小娘とか言うからロリに嫌われるんだよ(笑)
万里/じゃあ……相変わらずキッツイお嬢さんだなぁ。苦労するでしょ、お兄さん?
GM/とか言うからロリに嫌われるんだよ!(笑・ルージィルになって)「いつもうちのお姫様が苦労を掛けて申し訳御座いません」
巡一郎/うおおおおおおぉ!? 関節がパーンと外れる音がした! 軟骨が吹っ飛ぶぅー!?(一同爆笑)
篤史/すずか先輩に相当なダメージが!?(笑)
GM/「地球の滅亡は私も阻止したいのです。そんなことは誰も望まないでしょう。だから事前に忠告に参りました。このように平和ボケしたままではいけませんよ」
万里/ご忠告どうも。でも不法侵入はいただけないかな。知ってるか、俺の射程は40メートルなんだぜ? 攻撃できちゃうよ。
GM/「では、去りましょう。≪クリエイトゲイト≫
万里/あ。消えた。
GM/立っていた足跡さえもなく消えてしまいました。でも声がします。「何かありましたら私の名前を呼んでください。5秒で駆けつけます。今回は私がお話させていただきますよ……」
万里/……冗談のつもりだったんだけど、あっという間に居なくなってしまったな。あの子の知り合いは、どうもこう、パンチの効いた人が多いなぁ。言いながら屋敷に戻ります。
GM/という訳で、万里様のオープニングシーンを終わりにします。いやあ、万里様の飄々として自然なキャラロールはイケメンだなぁ。
巡一郎/……ああっ! 羨ましい! 羨ましい! っていうかなんで木の上に立ってたんですかルージィルさん!? キャーッ!(一同爆笑)