アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 GIFT -MEMORY HOLE- 』 1ページ ■
2012年1月28日




GM/それでは、『アナザーワールドSRS(以下、AW)』の単発セッションを始めたいと思います。
一同/わー、宜しくお願いしまーす!
GM/今回、初めて『AW』セッションに参加して頂くコトイ先輩がおりますので、少しずつ説明していきますね。
プレイヤー1・コトイ/ホームページに掲載されてるリプレイは読んできたよ。ロリに萌えればいいんだろ?
プレイヤー2・辰巳/ざっくばらんに言うとそういうことです(笑)

 ではまず最初に、今回の参加者のご紹介といこう。

▼GM/マーサー
 今回のシナリオのGMで、リプレイの編集者。
 このセッション当時、GMでもプレイヤーでも公式シナリオばかり遊んでいたため、「そろそろ自作のシナリオをやりたい」と鬱憤が溜まっていた。そこでGM自作TRPG『アナザーワールドSRS』を使い、久々のオリジナルシナリオに挑む。

▼PL1/コトイ
 女子大TRPGサークルのOG。今回のセッション参加は、実に数年ぶりのTRPGだという。
 代表作:『ガンドッグ・リプレイ〜ヴァイオレンスジョーカー』アカツキ=クドウ、『ギガントマキアFP・リプレイ〜ファネスプロジェクト』クロン=カッツェ、など。

▼PL2/辰巳
 マーサーGMの長期キャンペーンでは常連のプレイヤー。『AW』は2つの長期で参戦してくれたが、単発『AW』セッションでは初参加。
 代表作:『アナザーワールドSRS・リプレイ〜DROWNING/phantasmagoria』相馬、『アナザーワールドSRS・リプレイ〜ドロリア/ゼロ』宗次郎、など。

▼PL3/ピロ
 女子大TRPGサークルにおける、みんなの先輩(最年長)。コトイとは、マーサーが初めてGMを務めた『ガンドッグ・リプレイ〜ヴァイオレンスジョーカー』のショウで共演している。
 代表作:『アナザーワールドSRS・リプレイ〜アナザーイブウィークス』杜谷柚弦、『シノビガミ・リプレイ〜新説かずあそび』式守秋生、など。

プレイヤー1・コトイ/なんとなくリプレイは読んできたけど……。
GM/『AW』の世界観説明をしましょうか。この世界「ゼフィロス」では、異端と呼ばれる悪い化物達がいます。異端は人を苦しめて食べちゃうことでレベルアップするんです。「そんなことされたら困る!」と思った神様達は、異端に食べられる前の時間まで戻してくれます。だからPCはモグモグされる前に異端を倒してください……というゲームです。
プレイヤー1・コトイ/なるほどー。
GM/異端は「苦しい」や「怖い」といった感情を抱いた人間を食べることでレベルアップしますが、実はPC達も同じで、「感情を得る」ことで回復したりレベルアップをするんです。無感情のまま多くの敵を倒してもレベルアップはしません。「このセッションの中で『何か』を得て帰ってね」がモットーです。だから『AW』には経験値というシステムは無く、「レベルアップしたな」と思ったらレベルを上げて良いのです。
プレイヤー1・コトイ/例えば、初恋をしたら経験値が貰えるの?
GM/貰えます。即座にレベルアップ作業が出来ますね。
プレイヤー3・ピロ/初恋をして、失恋をすると2レベルぐらい上がりそうだね(笑)
GM/ですね(笑) ところで先程「ロリに萌えればいいんだろ」って話してましたが実は今回、ロリが……。
プレイヤー2・辰巳/……出ない?
GM/その可能性があります。
プレイヤー3・ピロ/なんだと!? みんな、ロリを出すんだ!
プレイヤー2・辰巳/おロリ様を召喚しないと!(笑)
GM/理由は色々あるんですが……。まず、ハンドアウトを公開しましょうか。

【レギュレーション】
 キャラクターレベル5で開始。
 全員知り合い同士でスタートすること。学校が舞台なので、PC1は学生、その他PCは学校に出入りできるキャラクターにすること。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:(眠る大切な人)  関係:好意  推奨クラス:狂戦士

 君が目覚めたというのに、大切な人は目を覚まさなかった。
 いつもの学校。いつもの教室。なのに、いつも通りではない……動かない大切な人。
 金髪碧眼の男は呟く。「貴方がこの事件に大きく関わっているのです」
▼NPC1:(眠る大切な人)
 性別、年齢、職業など自由に決めてよい。恋人や家族兄妹、子どもや親友でも構わないが、親密な関係であること。
 PC1のことをとても好いていた。理由が判らないが、一切目覚めない植物人間となってしまった。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:浸蝕者  関係:敵対  推奨クラス:聖職者 or 処刑人

 教会から任務だ。
 異端が出現し、とある学校に入り込んでいるという。
 おかしな事件が頻発していることから、知り合いのPC1がいるあの学校にいることは間違いない。
▼NPC2:浸蝕者
 教会が異端に付けた通称。毒を操るスライム状の異端。
 「PC1の通う学校に出没した」という報告が入っている。

【ハンドアウト:3】
 ハンドアウトパターン1〜2を兼用する。
 PC1の場合、PC1の大切な人の1人で、NPC1とも親密な関係。
 PC2の場合、PC2と共に教会の任務を受ける。


GM/PC1は学生で、学校が舞台のシティシナリオです。
プレイヤー2・辰巳/全員、知り合い設定なんですね。
GM/出来ればPC2もNPCのことを知っていると進めやすいかな。
プレイヤー1・コトイ/で、「金髪碧眼の男」っていうのは……。
GM/公式NPCで、名前をルージィルといいます。……ロリの設定や、ロリが出ているリプレイを読んで頂けると判るんですが。おロリ様って「上からの命令」で動いている人で、「セカイたん」という神様の言う事が絶対って思っている人なんです。
プレイヤー2・辰巳/確かにそうでしたね。
GM/ですがルージィルさんは、「面白いことをしてくれればループしちゃっていいですよ」と言う人です。
プレイヤー3・ピロ/ああ、企業かフリーかの違いか(笑)
GM/おロリ様の性格上、「世界の為になる」とか「多くの人が幸せになる」ことじゃないと、一切動いてくれないんです。これだとGMは、超個人的なループのシナリオが作れないんですよ。そこで生まれたのが「個々の幸せのためにループを手伝ってあげる」というルージィルさんです。ちなみに、こんな顔で……。

 ルージィル。
 金髪碧眼の美青年。常に微笑みを浮かべている、胡散臭い敬語を操る。
 龍の聖剣(通称ロリ)と同じ能力を持ち、彼の差し伸べる手を取ると、人生をリトライすることができる。しかしロリとは違い、世界や神を尊重した動きを殆ど見せない。


プレイヤー3・ピロ/キャーキャー! ちくしょうイケメンめー!(笑)
GM/≪+50美形≫を持っています(笑) 以上の説明で判っていただけると思うんですが、今回のシナリオは「世界の危機」ではなく「PC個人の危機」ってことですね。
プレイヤー2・辰巳/確かに。
GM/世界は神様によってある程度の運命を決められているんですが、異端が悪さすることで良い運命が変わってしまいます。神様は特例としてPC達を選び、時間を戻してくれるんですが……神様も手が足りなくて。異端に悪さをされても特例に選ばれなくて死んでしまう人間もいます。今回のPC達は「世界の危機ではない」とみなされ放置されちゃったけど、何でかループしちゃった人達です。このまま何もしないと死んだ後も世界も進んでいっちゃうよ!
プレイヤー3・ピロ/なんとかしなきゃ!
GM/という訳で、ハンドアウトにロリが登場しません。でも[世界遣い]になったりループ関係の特技を習得していれば、ロリが出てくるかもしれません。
プレイヤー1・コトイ/今回の推奨クラス……PC1は[狂戦士]なんだ。確か[狂戦士]って特化戦士ですよね?
プレイヤー3・ピロ/うん。≪失われた日々≫を持っておくと、PC1っぽいよ!(笑)

 初めて『AW』をプレイするということで、1つ1つ世界観説明をし終え、キャラクターメイキング方法を見直すこと数時間……。
 ハンドアウト配分は相談の結果、以下の結果に。


プレイヤー1・コトイ/PC1ハンドアウトを選択。
プレイヤー2・辰巳/PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー3・ピロ/PC3で、PC1ハンドアウトを選択。

 そうして3人のPC達は完成。早速ゲーム本編に進むことにした!

GM/早速ですが始めていきましょう! まずは、PC番号順に自己紹介をお願いします。

プレイヤー1・コトイ(以降、みなみ)/PC1。キャラクター名は、三好みなみ(みよし・みなみ)ちゃんです。15歳の女子高校1年生。クラスは[闘士]3レベル、[狂戦士]1レベル、[狩人]1です。
GM/持っている特技は?
みなみ/≪片手武器≫≪殺法:重圧≫≪斬り返し≫≪武闘家の血≫≪聖戦士の血≫≪勇気の瞳≫≪乱舞≫≪失われた日々≫≪痕跡発見≫≪女神のいたずら≫≪興奮剤≫……それと、≪−50黄金律≫
GM/≪−50黄金律≫……?
みなみ/うっかり金にがめつい系。
プレイヤー2・辰巳/う、うっかり……?(笑)
プレイヤー3・ピロ/小銭の落ちる音にバッと駆け出す! ……みたいな?(笑)
みなみ/そうそう! 重要キーワードは『上流階級』。平凡な家庭だけど上流の学校に受かりました。学費を稼がなきゃ。
プレイヤー2・辰巳/ああ、バイトで苦学生か。
みなみ/でも両親は存命なので、正直な話……ちょっと苦しいかなぐらい? でも「世の中、金!」。
プレイヤー3・ピロ/良い学校に入ったのも「良い大学を出て良い就職をして勝ち組になるため」なんだろ?(笑)
みなみ/玉の輿を狙ってます!
GM/良い学校に行けるぐらいだから『優等生である』なんですね(笑) 奨学金は貰っているかな。
みなみ/データは基本的に、攻撃系です。範囲攻撃もでき、バステも使えて、ちょっと回復手段もあるという……ある程度1人で働くキャラです。[狩人]なので現場での探索も出来るし。あと、妹キャラがやりたいんです! 「お兄ちゃん!」って言う系!
GM/お兄ちゃんというのが……NPCですか。
みなみ/名前は「三好ほくと」です。金にがめついんだけど猫被りの妹をやります。……可能であればピロ先輩の男キャラを玉の輿に狙う!
プレイヤー3・ピロ/おい、こっちのキャラはそんなに裕福じゃないぞ! 自己紹介しづらくなってきたぞー!(笑)

 三好 みなみ (プレイヤー名:コトイ)
クラス:[闘士3/狂戦士1/狩人1]
  体力:16(+5)  反射:15(+5)  知覚:12(+4)
  理知: 8(+2)  意志:10(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:31  MP最大値:17
重要キーワード:上流階級  背景:英語が話せる
特徴:優等生である  ボーナス効果:≪興奮剤≫を自動取得
職業:高校1年生  性別:女  年齢:15

GM/では次に、PC2の自己紹介どうぞ。
プレイヤー2・辰巳(以降、由貴乃)/キャラクター名、渡瀬由貴乃(わたせ・ゆきの)です。15歳の女子で、PC1の三好さんと同じクラスです。
GM/クラスメイトか。クラス編成と特技は?
由貴乃/[感応力師]2レベル、[聖職者]3レベルです。特技は≪空間知識≫≪肉体復元≫≪空のリング≫≪ターニングセット≫≪悔改めよ≫≪叱咤激励≫≪白き守り手たち≫≪浄化の一撃≫≪コネクション≫≪寝台確保≫≪心霊治療≫です。
GM/ほう、後衛聖職者か。
由貴乃/はい。後方で回復やダメージ軽減、達成値をプラスしたり、判定ダイスを振り直しさせたりなど、サポートメインでいきます。【HP】27の【MP】25……。
プレイヤー3・ピロ/[聖職者]特化で作ったから、【MP】使うのに【HP】の方が高いね。
由貴乃/キャラクターの背景としては、教会のエージェントを多く出している一族の出身……だけど、でも本人は逃げています。
GM/おおう、渡瀬一族の由貴乃ちゃんってとこか(笑)
由貴乃/一方、世話焼きの性格。苦境に立たされている三好さんの事情に積極的に首を突っ込んで行く予定です。
みなみ/(いきなりみなみの日常になりきって)今日はモヤシが18円で安かったよ! モヤシゴハンにするよ!
由貴乃/も、もっと色合いを考えましょう!?(笑)
GM/そこで聖職者豆知識。教会のエージェントになれば、生活は教会が支援してくれるよ!
プレイヤー3・ピロ/……由貴乃ちゃんは教会からの支援金を、全部貯金するタイプっぽいよな(笑)

 渡瀬 由貴乃 (プレイヤー名:辰巳)
クラス:[感応力師2/聖職者3]
  体力:15(+5)  反射:12(+4)  知覚:12(+4)
  理知:12(+4)  意志:13(+4)  幸運: 9(+3)
  HP最大値:27  MP最大値:25
重要キーワード:一族  背景:一族から逃げている
特徴:世話焼きである  ボーナス効果:1シナリオに1回【MP】を2D6回復
職業:高校1年生  性別:女  年齢:15

GM/最後、PC3の自己紹介お願いします。
プレイヤー3・ピロ(以降、晴緒)/キャラクター名、砥村晴緒(とむら・はるお)です。クラス配分は[魔術師]2レベル、[世界遣い]1レベル、[異端者]2レベルです。
GM/[異端者]キタコレ!
晴緒/一度PCで使ってみたかったんだよー。持っている特技は≪魔導書≫≪幻想式≫≪魔の感知≫≪逆転運命≫≪禍福のさざなみ≫≪異形の触手≫≪毒の魔弾≫≪異常鉱物≫≪悪喰らい≫≪強化手術:理知≫≪+50英姿颯爽≫≪興奮剤≫です。基本的な戦いは、魔導書で殴る。
GM/本で殴る!(笑)
晴緒/バッドステータスの毒を与えることができたり、モブを作成して庇わせ足り、【行動値】をマイナスさせることが出来る。あとは≪禍福のさざなみ≫を持ってたり。
みなみ/≪禍福のさざなみ≫って?
晴緒/なんでも達成値+20できるけど、同時に1D6を振って1が出ると自身の【HP】に20点ダメージを受ける特技。
GM/……最大【HP】は?
晴緒/【HP】21です! マックスで使っても死ぬ!(笑) それと重要キーワードは、『人ではないもの』。
GM/人ではないんだ。
晴緒/背景が『○○のせいで両親がいない』だったので、「異端のせいで両親がいない」ということにしました。……元々は魔術師の家系だったんだけど、両親が異端を「えんやらさー!」と召喚したらその異端に両親を殺されちゃって……。
由貴乃/「えんやらさー」って!(笑)
GM/両親モグモグ、うまかったです(笑)
晴緒/そんな異端をうっかり取り込んでしまったのが俺です。キリッ。
由貴乃/結構ダークな設定だった!(笑)
晴緒/なので≪悪喰らい≫なのです(笑) 特徴は『味オンチ』。味覚が死にました。
由貴乃/代償は味覚だったんだ……。
晴緒/でも性格は暗くはなく、人付き合いが出来るぐらいの社交性はあります。PC1の三好みなみさんのお兄さんとはクラスメイトで……それなりに仲は良い。部活が同じなのかな?
GM/部活って、何をしてるんですか?
晴緒/(みなみを見ながら)何にしようかな?
みなみ/お金が掛かる部活はやめてください。
晴緒/お兄ちゃんのキャラ付けにそこを要求!?(一同笑) じゃあ……図書委員。両親がいないので、教会にお世話になってます。
GM/ああ、そこで由貴乃ちゃんと知り合いになれるんですね。
晴緒/うん、きっと2回ぐらい一緒に任務をこなしてる。……でもって2回とも[異端者]のレベルを上げた。
GM/それ、第1回のセッションで異端を取り込んでるってことじゃないですか。第1回のPC1はアンタか!(笑)
晴緒/両親が異端を喚ぶところがオープニングでした!(笑) いやぁ、あれは酷い事件だった……。
由貴乃/あのときは本当に痛ましい事件でしたね……(笑)
GM/まさか第1話のラスボスが、真理を探究した結果以下略晴緒くんのご両親だったなんてね……(笑) 

 砥村 晴緒 (プレイヤー名:ピロ)
クラス:[魔術師2/世界遣い1/異端者2]
  体力:10(+3)  反射: 8(+2)  知覚:11(+3)
  理知:18(+6)  意志:16(+5)  幸運:13(+4)
  HP最大値:21  MP最大値:29
重要キーワード:人ではないもの  背景:異端のせいで両親がいない
特徴:味オンチである  ボーナス効果:≪興奮剤≫を自動取得
職業:高校3年生  性別:男  年齢:18

GM/さて、NPCの確認です。名前は、三好ほくと(みよし・ほくと)。高校3年生の図書委員の男の子で、PC1のみなみちゃんのお兄ちゃん。……舞台を1月にしようと思ってたんですが、高校3年生の1月となると進路が決まってるのかな? 晴緒くんは?
晴緒/俺は就職が決まってるかな。
みなみ/お兄ちゃんは、大学に行かせる。
GM/ですよね、国立に受かってるといいね(笑) 学校の説明ですが『上流な学校』ということですが……まあ、場所はいつものN市です。

 N市の説明。
 『AW』リプレイシリーズに出てくる市は、3つある。
 中央駅を真ん中に、駅の出口ごとにN市・A市・S市に行くことができ、それぞれ隣り合っている。
 N市は『ラブアゲインシンドローム』『デイズ フォールエス』の舞台になり、A市は『アナザーイブウィークス』『バッドルイド』の舞台になり、S市は『サークルビショップテラー』のPC達が住んでいる場所である。


由貴乃/校舎も新しく、でも歴史があり、近くに教会があったりする学校ですかね……。
GM/そうそう、N市にはそんな学校があるんです。お兄ちゃんの性格設定はあります?
みなみ/一言で言うと、天然ボケ。みなみが金にがめつい元気な女の子でいくので、それと反対の性格だと良いかな。
GM/了解しました。それでは始めていきましょう。


 ●オープニングフェイズ/由貴乃 〜侵略〜

GM/ではまずPC2の、渡瀬由貴乃ちゃんのオープニングシーンから始めましょう。
由貴乃/はい。
GM/あ、PC3の砥村晴緒くんもこのシーンに登場可能です。教会に生活を援助してもらっている設定ということなので、教会で依頼を受けるシーンに出てもOKです。
晴緒/はーい。画面端で掃除をしていまーす(笑)
みなみ/良いなぁ、教会に援助してもらっているなんて……ギリギリィ!
晴緒/教会を手伝う代わりに生活費や学費を面倒みてもらってるんだよ! なんでそんなにギリギリされなきゃいけないの!?(笑)
GM/1月26日、学校が終わった後。由貴乃ちゃんは……晴緒くんが掃除をしている教会にやってきます。
由貴乃/携帯電話で喋りながら登場します。
GM/なんて?
由貴乃/「いや、ですから、もう私は帰りませんから! お父様の思う通りにはなりませんから! じゃあ! これから仕事ですので!」……電話ブチッ!
GM/複雑な家庭環境のようだ……。そんな声を荒げる由貴乃ちゃんの声が、教会を掃除している晴緒くんの耳にも聞こえてくる。
晴緒/……大変だなぁ。
由貴乃/砥村さんほどではありませんよ。……砥村さんの事情を知ってるので言います。
晴緒/俺なんてただの勤労学生ですから。言いながら……教会の長机を拭いてるんだけど、遠くでも影がニョロニョロお掃除をしている。
由貴乃/触手、器用だなー(笑)
GM/触手、カワイイなー!(笑) 2人が話していると、奥の部屋から男性が資料を持って現れます。名前は、高坂さんといいます。
晴緒/おお、高坂さんだ!
みなみ/高坂さんだー!

 高坂。
 様々な事件の仲介屋(コーディネーター)をしている男。PCのような能力者達に「仕事」を紹介することを仕事とする斡旋人。
 『AW公式NPC・パーソナリティーズ』に掲載されている公式NPCだが、みなみと晴緒の中の人は、高坂が初登場した『ガンドッグ・リプレイ〜ヴァイオレンスジョーカー』でPC共演している。懐かしの再会であった。


晴緒/高坂さんの近くに居た影がニョッと知らせてくれたので、そっちを向きます!
GM/影カワイイ!(笑) スーツ姿の男性、高坂が「由貴乃ちゃん、来てくれたんだね。ありがとう」と笑い掛けてきます。
由貴乃/はい。失礼しています。
GM/(高坂になって)「早速だけど仕事の話をするよ。座ってくれ。砥村くんも一緒に聞いてくれるかな」
晴緒/掃除しながら聞きまーす。
GM/高坂は大量の資料を由貴乃ちゃんに渡します。……その資料の中に、『浸蝕者』という名前が見えます。
由貴乃/浸蝕者……。資料を受け取って、捲ります。
GM/「浸蝕者。現在、教会が追っている異端のコードネームだ」 ページを捲ると、典型的なスライムの写真が貼り付けてあります。『ウィザードリィ』に出てくるような水っぽいスライムで、『ドラゴンクエスト』のスライムみたいなプルプルしたのじゃない。
晴緒/カワイイ系じゃないのかー。
みなみ/そっちの影と似たようなもんじゃない?
晴緒/失礼な、ウチの影はもっとカワイイから! ほら、ウニョウニョ動くし! ウニョウニョ!
GM/触手カワイイ!(笑) 他の写真には、浸蝕者というスライムの異端が被害を出した場所の光景が映し出されています。焼けた家屋、水浸しになって変な光沢が見える床、スライムの酸を受けて火傷の重症を負った者達の写真……。
由貴乃/酸で攻撃してくるんですか。
GM/「ああ、酸を吐き出してくるらしい。データ的には≪毒の魔弾≫なんだが。教会のエージェント達が隣のA市で、現れたそいつを退治しようとした。ところが消滅させる前に、あともう一息だったんだが……」
由貴乃/逃してしまったと……。
GM/「そして今、どうやら浸蝕者はN市にやって来たらしい」
由貴乃/なんと。はた迷惑な。
晴緒/管轄を越えるの、やめてほしいですねー。
GM/ここは大きな駅を挟んで3つの市が隣り合ってるから、問題があっち行ったりこっち行ったりするのはよくあることなんだ。
晴緒/めんどくせー地域だなぁ!(笑)
GM/高坂は「これを見てくれ」と言って、チェックが入っている地図を出します。浸蝕者が通って道や物が溶けた痕跡や、人が被害を受けた現場や、目撃証言があった場所を赤くチェックした地図です。……それを見る限り「A市からN市に移動している」ということと、「由貴乃ちゃん達が通っている学校近くに出没している」ということが判ります。
由貴乃/おや……。
GM/「ここ、君達が通っている学校だったね」
晴緒/はい。窓を雑巾キュッキュしながら頷きます。
GM/「学校は、異端には狙われやすい場所だ。異端は、感情豊かな少年少女達を好む傾向があるからな……」 ゴハンがいっぱいありますからね。
由貴乃/若くてピチピチだし、生命力がみなぎっている上に……悩みもいっぱいありますしね。
GM/夢も絶望も沢山ある、ご馳走だらけの場所です。でも異端に狙われやすいって教会も判ってるので、教育施設や病院のような場所の近くには、大抵、退魔組織が陣取ってたりします。
由貴乃/なるほど。……だから学校終わってすぐに来られたのかな?
GM/そうだね。資料には、エージェント達の証言がきっちり記されています。浸蝕者はスライム状の生き物で、酸……というか毒を操り、特殊な液体を浴びると肌が爛れてしまうそうですよ。「どうやら、浸蝕者は頭が良いらしい」
晴緒/スライムのくせに生意気な。
GM/「これだけ目撃証言が多いのに逃げ続けているということ、人の目を避けて逃げられるということ、見境無く人を襲わず効率的に回復するために学校に目をつけていること……以上のことから、奴は一筋縄ではいかないと判る」
由貴乃/狡猾な奴ですね……。
GM/「なるべく早く、その異端を討伐してほしい。メンバーは……由貴乃ちゃんと砥村くん。あと、三好みなみちゃんにも声を掛けてくれ」
由貴乃/彼女もですか?
GM/「ああ。君達と仲が良いし、現場になっている学校に通っていること。それが選考の理由だ」
晴緒/外からエージェントを入れるよりは、内々で終わらせられたらベストですよね。
GM/もしこれで大人キャラがPCにいたら、潜入捜査になるんですけどね。
晴緒/高坂さん、潜入しないんですか?
GM/「俺、33歳なんだけど」
晴緒/大丈夫、新任教師でイケる!
GM/「爆発物ぐらいしか教えられないぞ」
晴緒/科学の先生があるじゃないですかー!(笑)
GM/「白衣キャラか、良いなぁ……。いやいや俺は別の仕事があるから(笑)」 あ、ちなみに『教会の資料』をPCに預けておきます。膨大な量の資料を調べることで、情報収集をすることができます。
由貴乃/膨大な量って……うわ、お、重っ! 今のご時世、USBに入れればいいのに(笑)
GM/「……A市を担当している教会の人が、吸血鬼なんだ」
晴緒/あ、アイザックさん、アナログ派なんだ……(笑)
由貴乃/よく見たら半分以上、手書き資料だった……(笑)
みなみ/あたしも依頼を受けることになったけど……。お金、どれくらい出るんだろ。
由貴乃/ちゃんと出ますよ、大丈夫です(笑)
みなみ/高坂さんっていくらぐらい貯金があるんですか!?
GM/高坂は、駅前の高級マンションに1人暮らしをしています。『ゴーストハンター02・リプレイ〜パラドックスの椿』の青森のオッサンが住んでる、みどりハイツがある辺りです。
みなみ/よし、高坂さんに色目使おう!
晴緒/高坂さん逃げて! 全力で逃げて!(笑)
GM/みなみちゃんはまだこのシーンに登場してないから(笑) 高坂に「宜しく頼むよ」と言われる君達……そのとき、触手がウニョウニョ。
由貴乃/ん?
GM/(晴緒の影になって)「あるじあるじー」
晴緒/どうした、影?
GM/(晴緒の影になって)「イマさっき、ネコがいたー。そんだけー」
晴緒/猫? 猫がどうした? フンとかされたら困るなぁ……。
GM/外に出るとすぐ判る。「にゃーん」と……凄く綺麗な美猫、三毛猫が居ます。
由貴乃/び、美猫だ。オーラが普通の猫と違う!(笑)
GM/金色の飾りの付いた首輪をした、三毛猫ですね。飼い猫っぽい子が「にゃー……にゃっにゃっ」と去って行きました。
晴緒/うーん? ……迷い猫だったら困るし、追いかけますね。
由貴乃/あ、それなら私も。資料を置かせてもらって……追いかけます。
GM/追いかけるなら【体力】判定。
晴緒/【体力】? そんなものないよ!(ころころ)9。
由貴乃/(ころころ)こっちは10です。
GM/達成値6〜8なら普通の成功ですね。では、達成値の高い方の由貴乃ちゃんが、猫を捕まえました。
晴緒/どこの猫だろ? 首輪に名前があるかな?
GM/名前は無いね。由貴乃ちゃんが捕まえて、抱き上げたなら……。あら、雄々しいものが付いてるのが見えた。
晴緒/……えっ? お、オス? オスの……三毛猫?
由貴乃/確か……確率1000分の1とかですよね?
晴緒/これ……みなみに見せたら売られるぞ!?
由貴乃/それは大変だ!?(一同笑) と、とりあえず教会で保護します! ご飯あげるからおいでー!
GM/(猫になって)「にゃー! にゃあー!」
晴緒/影を猫じゃらしっぽくして突きます。
GM/「にゃっ! ……にゃんっ!」
晴緒/ちちちっ! ちちちちっ!
GM/「にゃっ! にゃにゃっ! にゃんっ!」
由貴乃/……砥村さん、影で何でも出来ますね(笑)
GM/高坂が「お前ら、何やってんだ」ってやって来ますよ。
晴緒/三毛猫のオスを拾った。
GM/(高坂になって)「マジで!? タマついてる!?」
晴緒/マジで。……このままにしておくと、そろばんを弾いた奴が現れて、大変なことに……。
GM/「いや、首輪を付けてるなら飼い猫だろ。いくらみなみちゃんだって、流石に人の猫なら売ったりしないだろ」
晴緒/いや、みなみなら……!(笑) なあ、猫。お前のご主人様はどこだよー?
GM/(猫になって)「にゃっ」
晴緒/うん、ご主人様。
GM/「にゃあ」
由貴乃/……応対してる。随分、知能のある猫ですね。
GM/「にゃー」
晴緒/とりあえず迷い猫でチラシでも出しておこうかな。
GM/「にゃあん」
由貴乃/そうですね。三毛猫のオスということは隠して……。
GM/「にゃーにゃ」
由貴乃/仮のお家を用意しましょうか。
GM/「にゃーん」
晴緒/猫缶って経費で落ちるかな。
GM/「いや、任務に関係無かったら落ちないだろ」
晴緒/判んないっすよ! この猫がスライムを見付けてくれるかもしれない!
GM/「にゃーにゃーにゃ」
晴緒/この猫がスライムかもしれない!
GM/触手ガジガジ。
晴緒/やめろーっ!?(一同笑) 猫を影でベチベチッ!
GM/「にゃふぅー!?」
由貴乃/お仕事の三好さんに知らせた後……猫の餌を買ってきまーす(笑)


 ●オープニングフェイズ/みなみ 〜目覚め〜

GM/それでは、PC1のみなみちゃんのオープニングシーンです。……夕焼け色の、放課後の教室。誰も居ない教室の中で、三好みなみは目を覚ました。
みなみ/……ぱちっ。
GM/君は教室の床で寝ていた。居眠りぐらいなら自分の席でするけど、流石に床で寝ることはないよね。
みなみ/……目をパチパチさせて、キョロキョロします。
GM/隣には、三好ほくと……君のお兄ちゃんが倒れている。
みなみ/お兄ちゃん!?
GM/ちなみに、その奥に……砥村晴緒くんも倒れている。でも晴緒くんはまだ目を覚まさないでくださいね。PC1のオープニングシーンですので。
みなみ/お兄ちゃん! 駆け寄って揺らします。
GM/息はしています。血が流れてこともないけど、返事は無い。
みなみ/お兄ちゃん……お兄ちゃん! 風邪引いちゃうよ、お兄ちゃん!
GM/ちっとも起きない。全然起きない。
みなみ/お兄ちゃぁん!
GM/普段だったら「うー、なんだよぉ?」って起きる筈なのに、起きない。[闘士]の君が力強く起こしているのに、起きない。
みなみ/お兄ちゃん……。は、ハルにぃ! ハルにぃを呼びます!
GM/では、晴緒くんの方に向いた君。背後から声がします。「三好ほくとは、目を覚ましません」
みなみ/……バッと振り返る!
GM/振り返った先には、背の高いスーツ姿の、金髪碧眼の男性が立っています。学校に居る訳が無い異質な人だというのが判ります。「このままでは、三好ほくとは目覚めることはないでしょう」
みなみ/知らない人に息を飲んで、睨みつける。……どうしてそんなことを言うんですか? 貴方は……誰ですか。
GM/20代後半ぐらいの男性は、優雅に頭を下げます。「失礼しました。名をルージィルと申します」
みなみ/……教会の人ですか? 異端関係の人ですか?
GM/「どれも違いますね。ですが安心してください。私は貴方に害を加えることはありません。それでは、簡単にルールをご説明しましょう」
みなみ/ルール?
GM/「『とある事情』があり、三好ほくとは眠りについてしまいました。同時に、悪者が学校にやって来てしまいました。……そして時は巻き戻った。本来であれば28日だった今日は、27日。もうすぐ夜が訪れ、再び28日が訪れるでしょう」
みなみ/……睨みつけながら、黙って聞いています。
GM/「このままでは彼は目覚めないまま、世界は進んでいく。それでは彼や貴方達は幸せになれない。貴方も不幸にはなりたくないでしょう?」
みなみ/……兄は、巻き込まれたんですか?
GM/「それは言えませんね。私はヒントを与えることは出来ますが、答えを言うと違反になってしまいます。ですが、三好ほくとが渦中の人だというのは確かです」
みなみ/……兄を目覚めさせるには、どうしたら良いですね。
GM/「まずは、兄のことを知ること。そして、これから訪れるであろう異端『浸蝕者』を……貴方達の手でどうにしかしてください」
みなみ/……判った。どうにかすればいいんですね。……ハルにぃは?
GM/ではそろそろ目覚めてもらいますか。「このままだと彼が目覚めないまま世界は進みます。私は人を幸福にするのが趣味なんです。だから多くの者達の助けになりましょう」と、男は言って……貴方がまばたきした瞬間に、居なくなっています。晴緒くん、目を覚ましてください。
晴緒/普通に起きていいんですか? ……うーん……朝ごはーん!(笑)
GM/ところが目覚めたら外は夕方だ!
晴緒/なんだと!? 夕飯の準備をー!(笑)
みなみ/ハルにぃ!
晴緒/な……みなみ?
みなみ/今日のご飯はモヤシだよ!
晴緒/それはみなみの家の夕食であって俺の夕食ではない!
みなみ/ハルにぃ……目覚めて良かった!
晴緒/今のくだり、何!?(笑) ていうか、俺……なんでこんな所で寝てたの?
みなみ/ハルにぃ、何も覚えてないの?
晴緒/調査……していたのかな。GM、時系列を確認!
GM/由貴乃ちゃんと晴緒くんが、教会で高坂さんから仕事の話をしたのは1月26日。今現在、黒板を見ると1月27日と書いてあります。ですがみなみちゃんと晴緒くんは「今日って28日じゃなかったっけ?」と思います。
晴緒/黒板を見ながら……「今日の日直は鈴木じゃないだろ」って思います。そういや、ほくとは能力者?
GM/違います。
みなみ/能力のことは知らない?
GM/知りません。
晴緒/調査中に、ほくとと会った……その後何かあったのかな? 覚えてないや……。床に倒れているほくとを見付けて、足で小突きます。ほくとー?
GM/ちっとも動かない。
みなみ/……目覚めないの。涙を浮かべます。
晴緒/……何かあったのか。
みなみ/さっき、変な……100万円ぐらいの男が……!
晴緒/具体的に何か説明を求む!(一同笑) 着てるスーツが100万ぐらいってことかな、お前独自の調査内容は必要無い!
みなみ/貯金100万円ぐらいの人が……!
晴緒/資産はどうでもいいかな!?(笑) 
みなみ/でも1000万円はいってなさそうな人だったよ! どうしよう、このままだとお兄ちゃんは目覚めなくって……どうしよう、入院費が!
晴緒/そっち!? ループしてたら入院費を払う必要って無くね!?
みなみ/(ケロッと)あ、そっか。
GM/ルージィルさんは言っていた! 「このままだと彼が目覚めないまま世界は進みます」!(一同爆笑)
みなみ/そうだった。そう100万円の人は言ってた。
晴緒/ロリはともかくイケメンは知らねーが、もうちょっと良いお値段を付けてやってよ!(笑)
みなみ/いいの! 「お兄ちゃんは目覚めない」なんて酷いことを言う人なんて、総資産100万円でいいの!
晴緒/良い台詞なんだかなんだかなー……(笑) まずは異端だけじゃなく、ほくとのことを調べなきゃいけなそうだな。ほくとが何かの鍵を持っているみたいだし。
みなみ/……お兄ちゃん、起きるかなぁ。
晴緒/起こすんだよ!
みなみ/ハッとする。
晴緒/「起きるかなぁ」じゃなくて、起こすの! お前の兄ちゃんだろ!
みなみ/……うんっ。
晴緒/ほくとをこのままにしておく訳にはいかない。た、高坂さーん! 救急車ー!
GM/では、教会に連絡ということで由貴乃ちゃんに電話でもしましょうか。由貴乃ちゃんが救急車を呼んでくれたので、ほくとくんは病院に運ばれます。
由貴乃/では、私も高坂さんと一緒にシーンに登場しますね。
GM/シーンは病院になります。……心霊治療に精通したお医者さん達がほくとを診る。体に傷は無く、眠っているだけで異常は無い。だが目覚めない……そんな調査していたらもう22時。
由貴乃/ああ、あっという間に夜に……。
GM/心霊医師の話を聞いた高坂が説明してくれます。(高坂になって)「異常は無いようだが、いつ目覚めるか検討もつかないらしい。すまないが、もう少し調査する時間をくれ」
みなみ/病室の前で電卓を打ってます。
由貴乃/いやいやいや! 事件に巻き込まれた一般人だから、入院費は教会が払ってくれますよ!(笑)
晴緒/お前がやるべきことは異端を倒して兄ちゃんを目覚めさせることだから! 電卓をポーイ!(笑)
GM/晴緒くんが電卓を投げると、影がモグモグしてウズマキに送りました。
晴緒/ハッ、俺のウズマキに電卓が!(笑)
みなみ/高坂さん……入院費は経費で落ちますよね。
GM/(高坂になって)「そんなことは言わなくていい。お前は、前に進むことだけを考えろ。教会がちゃんとほくとくんを守ってるから」
みなみ/……高坂さん、お兄ちゃんを宜しくお願いします。頭を下げます。……GM、お兄ちゃんに≪痕跡発見≫していい?
GM/えーと……却下します。≪痕跡発見≫は、足跡や遺留品を探す【知覚】判定の特技なので、お兄ちゃんを診るのには該当しないかと。
晴緒/あ、それなら≪魔の感知≫をする。魔力の有無や強弱を感知する特技だからOKだよね?
GM/それならOKですよ。【意志】判定をしてください。
晴緒/自分の影をウニョウニョして、えいっ!(ころころ)達成値16。
由貴乃/高っ。「至難な行為」に成功しましたね!
GM/……晴緒くん、確認です。貴方は[魔術師][聖職者][異端者]ですか?
晴緒/晴緒は[魔術師][異端者]です。
GM/では、その達成値にプラス3してください。
晴緒/最終達成値は……19です。
GM/晴緒くんは思う。「あれ、ほくとってこんな奴だったっけ? 普通の人間とは思えない反応を感じる! こんなに強い魔力なんて持ってたっけ?」
晴緒/え……。
GM/今まで友人に「お前の体を調べさせろゲヘヘ!」なんてしたことなかったから知らなかった。けど、改めて魔力的に調べてみたら……なんて強い魔力なんだろう。そう思います。
晴緒/でも、今までほくとは能力者じゃないって……。
GM/貴方はそう認識していました。もちろん妹もそう思っていたし、その友人も一般人だと思っていました。高坂だってほくとが能力者と知っていたら、彼にも仕事を渡しているでしょう。
晴緒/……う? 高坂さん、今まで感じたことのない魔力をほくとから感じるんだけど!
みなみ/ビックリしちゃう。
GM/(高坂になって)「お互い初耳だな。……警備をしていた方が良いか?」
みなみ/うん。宜しくお願いします。……お兄ちゃん……。
由貴乃/お兄ちゃんを見ている三好さんの肩にぽんと手を当てます。……大丈夫、お兄さんはきっと目を覚ますから。私達で解決しよう。
みなみ/……コクンと頷く。お兄ちゃん……待ってて。目覚めたら……1000円のお肉を食べよ!
晴緒/高いのか安いのか!(一同笑)
GM/締まったんだか締まらないんだか(笑) ではこの辺で、オープニングシーンを終了し、28日に移行しましょう。


 ●ミドルフェイズ/1 〜1月28日の朝〜

GM/1月28日、金曜日です。
晴緒/2回目の金曜日か。憂鬱だね。
みなみ/人が居ない時間帯に行きたいな。朝早く学校に居たい! ……両親はお兄ちゃんが入院したことは知ってるの?
GM/緊急入院したことは知ってますね。ところでご両親はみなみちゃんが能力者であることは知ってますか?
みなみ/兄が知らないんだから両親も知らないんじゃないかな。……じゃあ、昨日倒れていた教室に行きます
由貴乃/三好さんと合流します。倒れていた教室に案内してもらえる?
みなみ/うん。行こう……2人で一緒に行きます。
GM/昨日倒れていたのは、兄ちゃん及び晴緒くんが使っている3年生の教室ですね。
晴緒/じゃあ、3年B組で(笑) 晴緒は先に教室に来てます。おはよう、お前ら早いな。
みなみ/わあっ。ハルにぃこそ。
晴緒/俺はいつもこの時間に来ている。今日は調査もあるしな。
みなみ/そうだね……では≪痕跡発見≫をしよう!
GM/では、ここで情報収集のルールをご説明しますね。

【情報収集のやり方】
@1月28日の中で、1人2回まで捜索シーンを立てることができる。
A『何を調べたいか』『どこで調べたいか』『どうやって調べたいか』を決定する。
 ・裏社会
 ・教会
 ・政治
 ・旧き一族
 ・ウズマキ
 以上5つの項目を有効活用しつつ情報収集を行なう。一般特技の≪コネ「○○」≫のあるPCは、情報収集にボーナスがある。
BPC2・由貴乃のオープニングシーンで高坂が渡した書類を調べることで、資料検索が可能。

【マップ】
@生徒玄関(校内全体を見渡せる場所)
A普通教室棟(みなみ達が倒れていた教室がある校舎)
B特別教室棟(音楽室や美術室などがある校舎)
C中庭
D体育館裏(浸蝕者の目撃情報があった場所)
E寮
F教会&病院(ほくとが居る病室も含む)


GM/高坂から正式に仕事を受けているので、教会で情報収集をすることもできます。事件の資料として大量の書類を持たされたけどね。
晴緒/せめてPDF化しようよ!(笑)
GM/能力者には、武器をしまっておける「ウズマキ」という便利なものがありますよ。
晴緒/ハッ、四次元ポケットがあったか!
みなみ/冷凍食品とか入れておけるね。
GM/高坂の知り合いにおにぎりを入れて主人に怒られたメイドが既にいますので!(一同笑)

 詳しくは、『AW・リプレイ〜サークルビショップテラー』参照。
 相談の結果、3人はそれぞれで情報収集をすることになった。
 みなみ&晴緒:PC1のオープニングフェイズで舞台だった「普通教室棟」で、情報収集。
 由貴乃:教会から貰った資料で、情報収集。


GM/早朝に3年B組にやって来た3人は、二手に分かれることになりました。まずは、みなみちゃんと晴緒くんの教室散策のシーンからしましょう。
晴緒/≪魔の感知≫で、変な魔力があるか【意志】で調べてます。影を伸ばす感じで……(ころころ)達成値18です。
みなみ/あたしは、≪痕跡発見≫で調べてみよう。(ころころ)達成値15。
GM/2人とも特化してますねー。……まずは晴緒くんの魔力探知だけど、特に怪しい反応は無かった。影が「セッションには関係無いけど五寸釘を見付けたよー」って言ってくるぐらい。
晴緒/五寸釘!?(笑) セッションに関係無い女の子の私物か!?
みなみ/役所に持って行けば1袋100円ぐらいで貰えるよ。
GM/マジで!?(笑) 何情報!?
みなみ/空き缶のタブ集めみたいなものだよ。ペットボトルを集めてステッカー貰えたりするやつ。古釘も1袋分集めれば換金できるんだよ。
晴緒/へー、そうなんだ……でも1袋分の五寸釘を集めるのは、ちょっと(笑)
みなみ/だからあたしが嬉々として受け取りましょう! ウズマキの中の古釘コーナーに入れます。
晴緒/あぶねーよ!(笑) イザとなったらばらまいてマキビシの代わりにするんだぞ……。
GM/では、みなみちゃんの探索は達成値15でしたっけ。貴方はぱーっと周りを見渡すと……。
みなみ/500円発見。
晴緒/それは山田が落とした500円玉だから返してやれ!(笑)
GM/「……そうだ、ロッカー! お兄ちゃんのことを探るなら、まずロッカーを開けなきゃ!」と思った。
みなみ/お兄ちゃんの机の中からロッカーの鍵を探す! 鍵を使ってロッカーをガチャッ!
GM/ロッカーには、教科書やジャージが入ってます。
みなみ/チッ、エロ本か妹写真集があったら面白いのに。
GM/アンタはお兄ちゃんをどうしたいんだ!(笑) ……そんなロッカーの中で、キラッと赤く光る物を発見します。
みなみ/光るものといったら条件反射で手が出る!
由貴乃/そういうものなの!?(笑)
GM/じゃらっ。
晴緒/じゃら? まさか妹のために五寸釘1袋を!?(笑)
GM/……金のチェーンに、2センチほどの綺麗な赤い宝石が付いたペンダントだ。
みなみ/ハルにぃ! いくらで売れるかな!?
晴緒/どっから盗ってきた!?(笑)
由貴乃/やっぱりそういう反応ですよね!(笑)
GM/ちなみに「いくらで売れるかな」と言ってるPC1のみなみちゃんは、どっかで見たことある感じがする兄のキャラ的にアクセサリーは付けないかな。
みなみ/……ペンダントをこうも剥き出しに置いておくものかな。
晴緒/拾い物をして届けるつもりが、ロッカーにブチ込んだまま忘れたとか。実は呪いのアイテムで装備品から外せなかったとか?
由貴乃/外してる、外してる!(笑)
みなみ/それ聞いてワクワクしながらハルにぃに付けようとします。
晴緒/やめろ! 呪われるのは異端だけで充分です!(笑)
GM/それでは、みなみちゃんは『イベントキー:赤のペンダント』を手に入れてください。……次に、その横で教会から貰った資料を見ている由貴乃ちゃんの判定にいこうか。
由貴乃/はい。2人がアレコレ探している横……廊下で、資料検索をしています。
GM/【理知】判定をどうぞ。
由貴乃/ダイスさん、お願いします。(ころころ)達成値は9ですね。浸蝕者について更に調べたいです。
GM/浸蝕者についての資料を再確認していきましょうか。大体の概要は、オープニングシーンで高坂さんが教えてくれた通りです。

@浸蝕者は、「体内で酸を作り出す」という毒を操るスライム状の異端である。とても知能が高く(【理知】が高く)、≪毒の魔弾≫を習得している。
A浸蝕者は、分裂することで一度に3体まで行動することができる。ただし、3体に分裂した個体は、元の能力よる数段劣る性能である。
B浸蝕者は、魔術師クロウリーによって生み出された人工生命体である。


由貴乃/ほう、人工物?
GM/魔術師クロウリーという男性が作り出した使い魔でした。だが浸蝕者によってクロウリーは殺されてしまいました。
由貴乃/なんと……。
GM/目の前に美味しそうな魔術師が居たから食べちゃったんです。
晴緒/(いきなり浸蝕者になって)「このヒトいっぱいゴハンくれる! アレ、このヒトも実はゴハンなんじゃね? 経験値になるぜよー! モグモグ!」(笑)
GM/そうそう。己の欲求に素直に生きるのが異端の特徴なのですよ。だよな、影?
晴緒/うん、ニョロニョロ(笑) ……あ、もしかしてクロウリーさんを食べたらいっぱい知恵付けちゃったのか?
GM/その通り。元から浸蝕者は【理知】の高い使い魔でしたが、魔術師クロウリーを食べたことで一気に[魔術師]レベルを上げたのです。……何故そのようなことが判るかって、クロウリーさんが使っていた≪火炎術式≫を使えるようになったから。
晴緒/ぐ、具体的だー(笑)
みなみ/……異端の話が続くので、影をじーっと見てます。
晴緒/う、うちの影は良い子よ!(笑)
GM/(影になって)「ボク、悪い異端じゃないニョロ!」 ……前の資料のおさらいですが、前の事件から3日が経ちました。エージェント達が傷を負わせ、もう一歩のところで逃してしまったそうです。今日か明日に何らかの形で回復手段を得ないと消滅してしまうでしょうね。だから近日中に、何かしらの形で供給を行うのではないか。
由貴乃/はい……急がないと!
GM/では、3人の行動が終わったところで。とあるマスターシーンを挟みます。
みなみ/はい……?

 ――うにゅる、うにゅる。くちょ、くちょ。
 水が立つような音。その音は外の草むらを駆けていく。


晴緒/むっ……?

 それとは別の所にて。
 ――かさかさ、かさかさ。にゃ。
 にゃー。きょろきょろ。にゃーにゃー。ふにゃー。にゃふ。


GM/以上でマスターシーン、終了です。
由貴乃/……猫……?(笑)