アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 GIFT -MEMORY HOLE- 』 2ページ ■
2012年1月28日




 ●ミドルフェイズ/2 〜1月28日の夕〜

GM/それでは、2回目の情報収集をしましょうか。

 相談の結果、以下の行動を取ることに。
 みなみ:「体育館裏」へ行き、浸蝕者の目撃証言があったという現場で情報収集。
 由貴乃:「教会&病院」で、ペンダントについて調べてみる。
 晴緒:「生徒玄関」で、校内全体を見渡しながら情報収集。


GM/1番始めに、事件現場に向かったみなみちゃん。体育館裏にやって来ました。
みなみ/500円玉を探します。
由貴乃/またそっちですか(笑)
GM/【知覚】で達成値18以上を出したら、500円玉を拾えることにしましょう。
みなみ/なにっ!? レッツ≪痕跡発見≫!(ころころ)あ……物欲が邪魔をした、達成値13です。
GM/残念ながら500円玉は見付かりませんでした。
みなみ/3日前のチラシを見付けたよ……。
由貴乃/もうセールも終わった頃のチラシですよ、それ(笑)
GM/達成値13までの情報を言いますよ。……最近、雨なんか降ってなかったのに水溜りがあるなぁ。
みなみ/うん……?
GM/しかもこの水溜り……比較的、最近の魔力を感じる。点々と校舎外から……校舎内へと、まるで足跡のように学校の中へ続いている。水溜り自体には何も仕掛けは無いけど……悪寒がするね。
みなみ/さっきの時間、ここを通っていたのか。ちゃんと2人に伝えなきゃ……でも携帯電話なんて高い物は持ってないから伝えられない。
晴緒/無いのかよ!?(笑) 流石に教会に支給されろよ!
みなみ/諸々の事情で高坂さんから持たされた携帯電話を取り出します。自分名義じゃないので長電話しても安心だね!
由貴乃/そういう問題!?(笑)
GM/では、みなみちゃんから電話が掛かる前の晴緒くんのターンにいきましょう。
晴緒/学校全体を調べたいので、≪異常鉱物≫でモブを作って校内を調べさせます。蜘蛛の巣状に伸ばした影で、自分に情報を持って来させます。≪魔の感知≫
GM/【意志】判定をどうぞ。特定のマップではなく全体を見るので、難易度を高めです。でもクリティカルが出ればいいんですよ。ファンブれ。
晴緒/今、矛盾したことを聞いた!(笑・ころころ)……よし、ここで≪禍福のさざなみ≫を使う!
由貴乃/使いますか!?
晴緒/うん、ここで確実に判っておいた方が良い!
GM/いーち! いーち!
晴緒/変なコールすんなよ!?(笑)

 ≪禍福のさざなみ≫
 神のごとき力を振るい、周囲の情報を最善に書き換える。
 ダイスを振って求める効果に+20。使用する際に1D6を振り、1が出たら達成値はプラスできない上に、自身の【HP】に20点のダメージを受ける。


晴緒/(ころころ)3だ。成功だから、達成値は36!
みなみ/……今、GMがつまらなそうな顔をしたよ(笑)
GM/だって! ≪禍福のさざなみ≫に失敗するのはロマンですよ!?
晴緒/ロマンだけどね!(笑) で、何か判った?
GM/達成値36の高性能触手達が、壁を這うわ、人の影に潜り込むわ、色んな場所に入りこむわ、先程のみなみちゃんのシーンの背後にもニョロッと現れるわ……頑張りました。
由貴乃/チラシを見てる三好さんの後ろで、触手がカメラ目線で手を振ってる(笑)
GM/その結果、変な魔力を感じたのは……特別教室棟と寮と体育館裏です。
晴緒/3つ?
GM/今現在は、普通教室棟に大きな魔力を感じる。
晴緒/さっきまで無かったのに!? さっき俺達が調べていた教室ではないってこと?
GM/そんな意地悪はしません。『先程まで無かったけど、普通教室棟に魔力の反応がする』です。
みなみ/……1シーン時間が経ったから現れたのかな。
GM/達成値36も出してくれたので、魔力以外のオマケもしておきますね。中庭に猫がいますよ。
晴緒/猫? ……高坂さん、猫が逃げてるよ!(笑) とりあえず2人にこのことをメールして……中庭で待ち合わせるようにするか。
GM/では、一方その頃。教会兼病院のマップにやって来た由貴乃ちゃんのシーンをしましょう。
由貴乃/はい。ペンダントのことについて調べます。
GM/[聖職者]の≪物品鑑定≫的な判定ですね。なら【理知】判定をどうぞ。
由貴乃/【理知】判定、そいっ!(ころころ)達成値13です。
GM/由貴乃ちゃんは、赤い宝石の付いたペンダントを調べます。調べていると、手がピリピリと痛い。
由貴乃/うん?
GM/魔力的な感じがピリピリ。いきなりですが【意志】判定、難易度10!
由貴乃/(ころころ)14で成功です!
GM/視界が真っ白になる。
由貴乃/えっ!?
GM/……目の前は真っ白。見渡せど見渡せど、何も無い空間に……ペンダントを手に、貴方は立っている。
由貴乃/な、なんということでしょう!?(笑) なんか気持ち悪い! どうしたもんかな!?
GM/どこからか男性の声が聞こえてくる。「おぬしが宝珠を持つ者か……」
由貴乃/誰っ!?
GM/目の前に、年配の男性が現れます。≪魔法のローブ≫を着てヒゲを生やした、名前がマーリンって感じのおじいちゃんです。
由貴乃/魔法使いっぽーい!(笑) あ、貴方は……誰ですか?
GM/「我が名は、クロウリー」
由貴乃/クロウリーって……浸蝕者を作ったという魔術師!?
晴緒/スライムにモグモグゴックンされちゃった人!?(笑)
GM/「おぬしが宝珠を持つということは、既に儂が宝珠を手放し、この世から去ったということだ。新たな宝珠の持ち主よ。おぬしに儂の研究の全てを託す……」
由貴乃/なんと……これは遺言……?
GM/「赤の宝珠、金の宝珠、銀の宝珠、3つの石が全てが揃ったとき、…………。儂、くだけた話し方をしていいかのぉ?
由貴乃/良いと思います!(一同笑)
GM/TRPGで手紙が突然喋り出すのはよくあることだよね!(笑) 「儂は、生涯を捧げた研究の中でとっても凄い物を作ったんじゃ!」
由貴乃/と、とっても? どんな研究なんですか?
GM/「願いを叶えるものじゃ!」
由貴乃/……願いの叶う?
GM/「3つの宝珠を我が物にし、取り込んだ者は、願いを叶えることができる。おぬしは[世界遣い]か? 違うなら【理知】判定難易度12を行うのじゃ!」
由貴乃/うわーん、[世界遣い]じゃないよー!(笑・ころころ)≪コネクション≫を使用して、成功させます!
GM/きっと由貴乃ちゃんはさっき読んだ資料の中で[世界遣い]のページを見たんだろうね。「……儂は、[魔術師]として魔術の研究、異端の研究の他に……[世界遣い]の能力の研究もしていたんじゃ」
由貴乃/はあ。
GM/[世界遣い]とは、世界を操り、運命を操り、ダイスを操る能力の者達こと……」
由貴乃/研究したらカジノで大儲けしそうですね(笑)
GM/「その結果……≪世界創造≫を確実に成功させる魔道具を作り上げた
由貴乃/なんとっ!?

 ≪世界創造≫
 高次の存在が持つような、奇跡の力を行使する。
 この特技の使用を宣言し、3D6を振って3つ全ダイス目が「6」だったら、願いが叶う。


晴緒/くれッ!(一同笑)
みなみ/それがあったら……お金持ちの運命を作りまくりッ!?(笑)
由貴乃/そ、それってどういうことなんですか……?
GM/「判りやすく言おう。その宝珠1つにつき、6の出目なのじゃ
由貴乃/とても判りやすいッ!(一同爆笑)
GM/その宝珠は≪世界創造≫の、6と6と6のダイスを具現化したものなのです。「でも儂の本業は魔術と異端研究の方じゃ。それは趣味で作った
晴緒/趣味でこんなモン作ったんかよ!?(笑)
由貴乃/宝珠が3つ揃ったら……世界が自由に創造できるじゃないですか(笑)
GM/あくまで宝珠は試作品なんだけどね。「新たな宝珠の持ち主よ……儂の研究成果を無にしないでくれ……この力を使い、欲を満たされていくおぬしの姿を、儂は天国から見守っているぞ!」
晴緒/……このおじいちゃん、変だ!(笑)
由貴乃/[異端者]ですし。あんな禍々しいスライムを作っちゃうぐらいですからね(笑) あの、好きにしろと言ってくれるなら、せめてあと2つの宝珠の形を教えてくれませんか?
GM/「どれも2〜3センチぐらいの石じゃ」
由貴乃/はあ……。そうだ、私の他にここに来た者はいますか?
GM/「……そういえばおぬし、代替わりしたのか? あのボケっとした男は捨ておったのか」
由貴乃/は、はい。実は諸事情によって譲り受けた物でして……(笑)
GM/「なんじゃと、欲の無い若者は嫌いじゃー! 『ふぇ〜、そんなスゴイことできるんだぁ〜』とか頭の悪い声で感激しておきながら!」
晴緒/ほくと、やっぱりここに来てたのか!(笑)
GM/「ちなみに儂には、宝珠を持って【意志】判定に成功すれば会える仕組みじゃ。他の宝珠にも同じ機能を取り付けておる」
由貴乃/……そ、そうだ。貴方の研究成果のスライム! あれ、どうにかなりませんか?
GM/「頭の良くてカワイイ奴じゃろ?」
由貴乃/……この人、生きてるときは浸蝕者を使い魔として使ってたから……飼い犬に手を噛まれるならぬ、使い魔のスライムに飲み込まれる(笑) その子のこと、教えてもらえますか?
GM/先程、君が教会の資料で調べたようなスペックを話します。ただし、クロウリーさんの口から[魔術師]の特技は一切出て来ません。
晴緒/そっか、おじいちゃんが食べられる前だからね。
由貴乃/わ、判りました……。とりあえず、また何かありましたらお話に来ますので、お願いしますー。
GM/「頑張って欲に生きるんじゃぞー!」……では3人のシーンが終わったので、またマスターシーンを挟みます。
由貴乃/はい。

 ――かさかさ、かさ。
 にゃーにゃー。にゃー……にゃ?
 ――うじゅる、ぶじゅる
 にゃー!?
 ――ぶじゅるぶじゅるぶじゅるぶじゅる。
 にゃ! にゃっ! に…………にゃあああああー!?


由貴乃/猫ぉー!?(笑)
晴緒/猫、逃げてー!?(笑)
みなみ/ああ、三毛猫オスが……!
晴緒/お前の叫びは違うッ! それにお前、まだ三毛猫のこと知らないだろ!(笑)


 ●ミドルフェイズ/3 〜1月28日、そして〜

GM/では、合流ですが……確か中庭で合流するんでしたっけ?
晴緒/そう言っちゃったね。学校で3人合流します。その後に情報を共有。こういうことが判ったよ。
由貴乃/ペンダントもとても興味深いことが判りました。話します。
晴緒/それと……そろそろ契約のことを考えるべきだと思うんだ。
みなみ/契約?
晴緒/契約をすると3回限りだけど、色々ボーナスが貰えるから。僕と契約してプラス20をちょうだいよ!(笑)
みなみ/領収書、切っておくね。
由貴乃/そういう契約!?(笑) 契約するなら、誰をマスターにします?
晴緒/物理アタッカーと回復役がサーヴァントになった方が良いよね。
みなみ/じゃあ……あたしはハルにぃに従うので、日給1万円でお願いします!
晴緒/えっ、俺が払うの!? 高坂さんに領収書を切っておいて!(笑)
みなみ/仕方ないなぁ、5千円で宛名を高坂にしておく……ということで領収書を書いて、契約成立!
晴緒/こんな汚い契約でいいのか!(笑) ……由貴乃は、俺がマスターで良いのかな?
由貴乃/はい、異論は無いです。
晴緒/じゃあ、宜しくお願い。握手をしますぎゅっぎゅ。
GM/全員契約成立ですね。マスターが晴緒くん、サーヴァントがみなみちゃんと由貴乃ちゃんで。キャラクターシートのマスターとサーヴァントの欄に、それぞれの名前を書いておいてください。
みなみ/はーい。
GM/……では、その話が終わった頃。みなみちゃんの携帯電話が鳴り始めます。ディスプレイに表示された名前は、高坂です。
みなみ/電話に出ます。はい。高坂さん、日給……。
GM/「今すぐ教会に来てくれ!」
みなみ/5千円っ!?
由貴乃/これは酷い驚き方!(一同笑)
晴緒/みなみから電話を取り上げます!(笑) 高坂さん、どうかしましたか?
GM/晴緒くんの耳には、電話先で爆発音や銃声、まるで何者かと戦っているような激しい音がします。
晴緒/えっ!?
GM/それと「ビシャッ」という激しく水を打つ音も。
由貴乃/……まさか、スライムと交戦!?
GM/(高坂になって)「詳しく説明している暇も無いぐらいピンチなんだ! すぐに教会に来てくれ!」 ブチッ。
晴緒/……電話、切られた。教会に来いって……音的にスライムと交戦してるんだと思う。
由貴乃/教会がピンチって……。
みなみ/急ごう! 教会にはお兄ちゃんがいる!
晴緒/やっと普通の妹になった。
みなみ/ヘイ、タクシー! 領収書は高坂さんでお願いします!
晴緒/タクシーチケットぐらい貰ってるんじゃないかなぁ!?(笑)
GM/……では、ほくとくんが収容されている教会及び病院のマップに移動します。タクシーに乗って教会に向かっている最中も……消防車や救急車のサイレンの音がするし、煙もどんどん見えてくる。
晴緒/げっ……。
GM/タクシーのオッチャンが「道が混んできたねぇ。火事でもあったんかなぁ?」って言ってきたり。
晴緒/仕方ない、ここで降ろしてください! 領収書に高坂って書いて……。走るぞ!
みなみ/叫びながら走ります。(シリアスな声で)……お兄ちゃんっ……!
晴緒/良かった、「5千円!」って叫びながら走るんじゃなくて(笑)
みなみ/じゃあ折角だから。(シリアスな声で)……5千円っ……!
晴緒/わざわざ言い代えなくて良いから!(笑) はい、コトイさん! 「PC1」って手に3回書く!
GM/魔法の言葉を3回言う!(笑)
みなみ/PC1 PC1 PC1。言いました。(シリアスな声で)……5千円っ……!
晴緒/ダメだこのPC1早くなんとかしないと!(一同爆笑)
GM/それでは、病院に到着します。病院が燃えていて、大勢の一般人は大混乱。警察、消防士、救急隊員達が事態を収束させるために奮闘しています。
晴緒/人並みを掻き分けて、ほくとの元へ……。
みなみ/お兄ちゃんの元に急ぐために……≪乱舞≫を使って人を退けます。
由貴乃/なんということでしょう!?(一同笑)
GM/≪救い主の手≫でも使うのかと思った!(笑) みなみちゃんを先頭にほくとの居た病室に向かう。そこでは、剣や銃声など交戦している音が聞こえてくる。
みなみ/お兄ちゃんっ!
晴緒/高坂さん、無事ですか!
GM/高坂以外に、ほくとを警備していた教会のエージェント達が戦っているよ。傷を負った男の娘のエージェントの1人が「気を付けて! アイツ、強いよ!」。
晴緒/おっと、知ってる顔!(笑)
由貴乃/スライムはどんな状況ですか!?
GM/「スライム……スライムなんだよね、アレ!? 二足歩行のデカイ獣みたいなのが来たと思ったら酸の水を吐くわ、炎が上がるわ! いきなり窓から入ってきやがって!」
晴緒/浸蝕者が……猫を吸収して、元気になっちゃったか?
由貴乃/その可能性はあります。でも二足歩行……獣なのに? 人を吸収して二足歩行になっちゃったということでしょうか。
みなみ/お兄ちゃんは!? 三好ほくとはどうしたんですか! 無事なんですか!?
GM/言葉に詰まる。「あそこに……」
みなみ/言われた方を見ます!
GM/エージェント達が戦う先に……大きな、半透明の獣が居る。その中にほくとがぷかぷかと浮いている。
由貴乃/え……浮いてる……?
GM/半透明のスライムの中に、浮いています。
晴緒/……取り込まれた?
みなみ/お兄ちゃん! 叫びます。
GM/叫んだけれど、中に居る彼は目を覚ますことなく。……戦闘を始めます。

 中にほくとが入った、巨大なスライムと戦うことになった3人。
 3人は、その大きすぎる敵を見て本能的に思う。
 「こんな大きな敵を、倒すことなんて出来るのか……?」


GM/PC3人が居るエンゲージから10メートル離れたところに、浸蝕者は立っています。浸蝕者の【行動値】は16。戦闘開始します。
みなみ/戦闘が始まったら、武器を出す行動をするんだっけ?
GM/いえ。「ウズマキから剣を出す」と宣言さえしてくれれば、メインプロセスでスキルウェポンを使った攻撃が出来ます。
みなみ/じゃあ……フライパンを出します。
GM/フライパン!?(一同笑)
みなみ/包丁の方が良かった?
晴緒/いや、フライパンでお願いします! 猟奇的な彼女は嫌だ!(笑)
GM/えっと……【行動値】が高い順に、浸蝕者はセットアッププロセスで≪闇の血統≫を使用、ダメージアップしますよ。
由貴乃/由貴乃は、セットアップで≪空間知識≫を使用。
晴緒/晴緒は、セットアップで≪異形の触手≫を使用。スライムの【行動値】を下げます。(ころころ)命中15。
GM/(ころころ)回避14で当たっちゃった。
晴緒/(ころころ)【行動値】を10下げます。よし、先手を取れるぞ。
みなみ/自分が前に出て盾になります! お兄ちゃんを離せー!

 【行動値】が変動したおかげで、みなみが早速、巨大なスライムを攻撃することに。
 ≪片手武器≫相当のフライパンを構え、接敵。攻撃を繰り出してみるが……。


GM/フライパンが命中……するけど、スライムぶよんぶよん。
みなみ/か、固い!?
晴緒/効いてない!? 固いというより、柔らかすぎて通らないってところか……?

 大きすぎるスライムは、みなみの物理ダメージを通そうとはしなかった。

GM/スライム状の顔の無い獣が、口を開けて襲い掛かる。目の前に出てきたみなみちゃんに、≪毒の魔弾≫≪殺戮の身体≫で攻撃。(ころころ)命中24。
みなみ/高いっ!(ころころ)回避15……。
GM/≪特攻≫を使ってダメージアップをします。(ころころ)みなみちゃんに、物理ダメージ25点。
由貴乃/≪白き守り手たち≫!(ころころ)そのダメージを10点軽減します……が、1点でも食らうと毒になってしまいます!
晴緒/毒はツライから……由貴乃さんに令呪を使用! ダメージ30点軽減にして、HPダメージを0にする! これ以上、失わせない!
由貴乃/白き守り手達が、パァーッと輝いて……結界を張ります!
みなみ/ここの修理代、誰が払うと思ってるのー!?
由貴乃/少しはお兄ちゃんのことを気遣ってあげてー!(笑)
晴緒/ほくと! 俺はお前のこと心配してるぞー!(笑)

 第2ラウンド。相変わらず自分を強化し続ける浸蝕者。
 物理攻撃が効かないと判っても攻撃し続ける、みなみ達……。


みなみ/(ころころ)ダメージ……全然入らないね。
晴緒/……仕方ない、そのダメージに令呪使用!
GM/フライパンがより鋭くなったのか。
晴緒/いや、フライパンが黄金に輝いた! 約束された勝利のフライパン!(笑)
由貴乃/そう書いて、ルビは「ティファール」!(一同笑)
GM/声は川澄綾子か!(笑) ダメージが+20されて、フライパンがスライムの身体にめり込みます!
晴緒/スライムにめりこんだ……そのフライパン、今後使えるのかなぁ。
みなみ/この後、オムライスを焼く予定です!
由貴乃/ヤメて!(一同笑) ティファールって錆には強そうだけど、酸には強いのかな……(笑)

 少しずつだがダメージを叩き入れていく3人。
 だが……順々に強化を続けていた浸蝕者は、違う動きを見せ始めてきた。

GM/戦ってくれていたエージェント達や高坂が倒れ始める。そんな中、透明な体の獣が「グググ……」と違う動きを見せ始めた。
由貴乃/な、なに……?
晴緒/≪爆散≫……とか?
GM/いえ。……≪獣化≫≪無限の解放≫です。
由貴乃/えっ!?

 ≪獣化≫
 肉体を完全な戦闘形態へと変化させる、[狂戦士]のタイミング:マイナーの特技。
 シーンの間、ダメージ+4、【物理防御点】を+4。ただし、[対象:範囲(選択)]の特技を使用する際、[対象:範囲]になる。


 ≪無限の解放≫
 全キャラクターが自動取得している自爆技で、タイミング:メジャーの一般特技。
 命中した対象(範囲選択)に、現在の【HP】と【MP】の合計点と同じだけのダメージを与える。


晴緒/「対象:範囲(選択)」が、「対象:範囲」になった……。
由貴乃/と、いうことは……全員?
GM/全員というより、「ここにあるもの全て」です。
晴緒/病院中!?
GM/今まで獣の形を象っていたスライムが、いきなり飛び散る。一面に硫酸を撒き散らすように。(ころころ)物理ダメージ、59点。
みなみ/あはは……大人しく塵になります。30点以上のオーバーキルです。
由貴乃/こちらも……倒れます。
GM/全員【HP】0になったかな? 全てを覆い尽くすかのようにスライムが飛び散ります。倒れていた能力者達にも、逃げていた人達にも……その酸を受けた人々は人は倒れ、毒に苦しみ、炎が舞う。
由貴乃/阿鼻叫喚……。
GM/助けに来た教会のエージェント達も、消防士の人達も、なすすべも無く。……みなみちゃんは、目の前でその爆発を受けてしまうんですね。
みなみ/うん……同じエンゲージに居たから。
GM/フライパンでその攻撃を防ぐことも出来ず……ていうか、フライパンも溶けたかな。では、スライム状の獣の体が瓦解したときに……体の形が崩れたことで、スライムの中で浮かんでいたお兄ちゃんの体が落ちてくる。
みなみ/……お兄ちゃん……。
GM/落ちてきたとき……彼の腕が動き、まるで貴方を庇うかのように、貴方の上に落ちてきます。もちろんそんなことをして貴方のダメージを庇いきることなど出来ないけど。
みなみ/あたしはそれを薄れゆく目で見ながら……最期の力で、ぎゅっと掌を握る……。
GM/……「みなみ……」と言う声が聞こえた、かもしれない。シーンを終了します。


 ●ミドルフェイズ/4 〜リスタート〜

GM/みなみちゃん。目を覚ましてください。
みなみ/はい……。
GM/目を覚ました貴方は、夕日の教室にいます。
みなみ/ガバッと起き上がる!
GM/いや、みなみちゃんは……お兄ちゃんに、まるで抱きしめられているかのように、教室で倒れている。掌をお兄ちゃんと重ねた状態で。
みなみ/……ゆっくり横に横たわらせて、お兄ちゃんって呼んでみる。
GM/声は届かない。
みなみ/……また、眠っているだけ……。
GM/そのお隣に晴緒くんが居るんですけど、まだ眠っていてください。
みなみ/自分の体を撫でてみる……。
GM/怪我はありません。傷は一つも無いけど、物凄く疲れた。具体的に言うと、全員【HP】が減っている状態だ。
みなみ/お兄ちゃん……ハルにぃ……。
GM/「おはようございます。お元気そうですね」 背後から男性の声。
みなみ/振り返る。100万円の人……!
GM/「素敵なニックネームをありがとうございます。どうも、100万円の男です」と、笑顔のルージィルさん。
みなみ/嫌味で言ったのに(笑) ……また、ループしたのね。
GM/「おや、今回の世界は覚えているのですね。ならば気付いてくれたと思いますが、貴方達は何度も28日を繰り返していたのですよ。前後する事象や違いはありますが、いつも貴方達はここからスタートしていたのです」
みなみ/……俯きます。
GM/「さて、重要なお話をしましょう。記憶を継続して再スタートという好条件を許してくれるほど、世界は甘くはありません」
みなみ/ビクッ。
GM/「何度も何度も無償でやり直させてくれるほど、世界は優しくはないのですよ。貴方達にだけ甘かったら、他の方々に対して不公平になってしまいますからね」
みなみ/顔を上げて睨みつける。
GM/「ですが、これで終わりにしたくはないでしょう? 折角のリスタート、諦めたくはないでしょう? なら他の者との釣り合いを取るために……ペナルティを受けてもらいたい」
みなみ/……何をすればいいの?
GM/「何かを代償にしてください。ペナルティさえ受ければ、世界は貴方達の好条件を許してくれるでしょう」
みなみ/代償……ペナルティを受ければ何度もやり直せるの……?
GM/「ええ。……ですが、何度も世界をループしたら精神が壊れてしまいますね。何度も何度も死ぬほどの地獄を味わうのですから」 では晴緒くん、目覚めてください。
晴緒/うーん……おはよう?
GM/PC1共有ハンドアウトですので、貴方もペナルティを払ってもらいます」(一同爆笑)
晴緒/あ、そっかー!(笑) ハッ、これが噂の100万円のイケメン!? 【HP】も【MP】も1だし日にち戻ってるしナニコレ!?
GM/ルージィルさんが状況をペラペラ説明。
晴緒/ご、ご丁寧にどうも(笑)
GM/「ということなので2人とも、何かを支払いましょう」 自己申告制です。晴緒くん、どうです?
晴緒/えーと、じゃあ……。

 プレイヤー3人で、一体何を代償にするか話し合うこと数分。
 暫く悩んだ後に……2人は、ついに決断した。


晴緒/……五感の一つを無くす、ってどうですか?
GM/「五感ですか。目、耳、鼻、どれでしょう?」
晴緒/俺、食べることが好きだから……味覚ってどうですかね。
GM/「味覚を無くす。何を食べても砂を食しているように感じる体になると?」
晴緒/美味しい物を美味しく食べられないっていうのは、苦痛だと思うけど……。
GM/「そうですね、日常が崩れる大問題です」 許可しましょう。では……【知覚】基本値をマイナス3してください。
晴緒/(キャラクターシートを書き直しながら)はい、計算し直しました。
GM/「では、三好みなみ。貴方はどうします? 大切なものを失う気はありますか?」
みなみ/あたしの大切な物は……お金と、兄……。
GM/「ああ、家族を無くすのはいかがでしょう?」
みなみ/ビクッとする。
GM/「家族を殺すなんてことはしません。家族の中から、貴方の存在を消す。それは大変、不幸なことですよね」
みなみ/青ざめる。
GM/「……いや、世の中には家族に忘れられた方が幸福と思う人も居ますがね」と、由貴乃ちゃんのことを言ってみる。
由貴乃/はい……。
みなみ/……でも、それでお兄ちゃんが助かるというなら。ううん……お兄ちゃんが助かるじゃなくて、あたしが、お兄ちゃんを助けるんだ。ルージィルさん……お願いします!
GM/「宜しい」 では、【幸運】基本値をマイナス3にしてください。計算し直してくださいね。
みなみ/(キャラクターシートを書き直しながら)はい。……データ的には結構おいしかった、【幸運】使わないから(笑)
GM/それと、キャラクター欄の名字を変更してください。同姓も充分にありえますが、名字を変えることで余計にペナルティぽさを演出するためです。
みなみ/それなら……漢字を変えよう。「三好みなみ」から「三吉みなみ」にします。
由貴乃/響きは変わらないけど字が違うから、決定的に別人になりますね……。
GM/では、世界が書き換わっていきます。今まで使っていたノートや教科書に書いた名前が「三吉」になるし、友人が登録した電話帳も「三吉」に変わっています。お兄ちゃん、お父さん、お母さんの中から……みなみちゃんの記憶が抹消されていきます。
晴緒/住む所はどうするの?
GM/ご自由に。世界が都合良く書き換えてくれます。
みなみ/……変わっていく姿を見ながら、お兄ちゃんのそばで……お兄ちゃんの頬を撫でて、笑いながら泣きます。
GM/「あちらの黒板を見れば判る通り、今日は27日です。時に変わることもありますが、基本的に世界は同じ動きを見せるものです。貴方達の持っている記憶を信用して、突き進んでください」 ……2人が目を閉じ、瞬きをするとルージィルは居なくなっている。そして、バタバタと……高坂さんを連れてやって来る由貴乃ちゃん、というのはどうでしょうか?
由貴乃/はい、それで! ガラガラと教室の入り口を開けます! 2人とも、大丈夫ー?
みなみ/由貴乃ちゃんも記憶は継続してるの?
GM/はい。全員、前のループの記憶は持っています。……が、『イベントキー:赤のペンダント』など、前のループで得たアイテムは消えてます。
由貴乃/ハッ、デジャブ……(笑)
GM/由貴乃ちゃんが記憶を持っているので、高坂さんを連れてくる他に、救急車の準備も万全です。
由貴乃/大丈夫、お兄さんはすぐに目を覚ますよ。……代償を支払ったことを知らないので言います。
みなみ/じゃあ……由貴乃ちゃんを見上げて、泣きながら笑ってます。
由貴乃/え。
みなみ/ポロポロ泣いてます。
晴緒/あー……どうしよう(笑)
GM/……それでは、由貴乃ちゃん達が病院にほくとを連れて行き、医者に診せる。何事も無いが目覚めないと言われ……高坂に「明日から頼むよ」とお願いされるシーンになります。
晴緒/高坂さん、ほくとに変な魔力を感じるので気を付けてくださいね! ……GM、≪異常鉱物≫でモブを1体作成して、ほくとの傍に置いておくことは可能?
GM/可能です。
晴緒/モブ太よ、何か異常があったらすぐに知らせること! 敵が来たらほくとを庇え! お前は出来るモブだー!(笑)
由貴乃/(モブ触手になって)「イエーイ! ガンバルニョロー!」(笑)
晴緒/よし! 俺達は一旦帰って供給するニョロ。
みなみ/……病院を出てから言います。……帰る家、無いや……。
由貴乃/え? 早く帰らないとお父さん達が心配するでしょ……?
晴緒/せ、説明しよう! みなしごみなみです、優しくしてあげて!
由貴乃/語呂が良い!(笑) そ、そんな……部屋も無くなっているってことですか。それどころかお家に入れてくれませんよね。「どちら様?」って……。
みなみ/いいんだよ……お兄ちゃんを助けるためだったんだから、いいんだよ。
由貴乃/……そうとは知らず、私はさっきあんなことを……ごめんね。
みなみ/いいの。公園で段ボールを敷いて寝るから!
晴緒/それはやめろ!(笑) 学生証に現住所とか書いてねーの?
みなみ/……あ、マップに寮があったから寮暮らしにしよう! 本拠地は教会が用意してくれたアパートだけど、現在は寮暮らしをしてた方が面白い!
GM/元々あったマップが生かされた! では……3人でみなみちゃんの学生証を覗き込むと、そこには寮の住所が書かれてます。
みなみ/キョトン……。
晴緒/空き部屋だった所が、みなみの部屋になってるんだね。へえ、寮ってこんな住所なんだ……寮生の友達は居なかったからビックリだ。
みなみ/……ハルにぃ。寮って、家賃いくらだろう?
GM/ループの影響を一切受けていない高坂が言いますね。「何言ってんだ、お前は奨学生なんだし免除されてるだろ。後で返すんだぞ」
由貴乃/無利子の貸付金でしたか(笑)
みなみ/高坂さん。後で貸付金のお話をしましょう。
GM/「いやいや、もう1年近く学生してるんだからしてるだろ!」
晴緒/……そういや、いっぱい切られた高坂さん宛の領収書はこのループで消えてるんだよな。ループして良かったと言うべきか(笑)
みなみ/……2人とも。絶対、助けようね。
由貴乃/涙ぐみながら……。うんって言います。
晴緒/よーし、今日は景気づけに高坂さんの奢りで食いに行こうぜ!
みなみ/え? 牛角に連れて行ってくれるんですか、高坂さん!(笑) わーい、今夜はお肉だー!
GM/「学生なんだから、すき屋で特盛でも食べてろ!」(笑)
由貴乃/では、すき屋にゴー(笑)
晴緒/ということで、食事をしながら供給をしよう。契約したから3D6点回復だ!
由貴乃/あ、私は≪寝台確保≫があるので4D6点回復します。……すき屋に専用席が確保されているんですよ!(笑) それでみんなでのんびりまったりご飯を食べます。
GM/テーブル席でのびのび食べるのか。……いや、高坂は金がある設定なんだから、安楽亭ぐらい連れていってくれるよな。「みんな、車に乗れー」
晴緒/あれ? 高坂さん、すき屋を通り過ぎたよー(笑)
GM/「今日は俺の奢りだよ」
晴緒/わーい! カルビカルビー!
みなみ/わーい! いっぱい食べるー!
由貴乃/わーい……。あ、でも、晴緒さんって。
晴緒/……ハッ! 味が判らない!? 絶望したぁー!(一同笑) ウキウキして食べに行ったら絶望してしまったー!
GM/今後「美味しい食事をする」というロールが出来なくなるんですよね……辛い代償だなぁ(笑)
由貴乃/上質な肉を食べてもたくあんと変わらなくて……お茶を飲んでも水と変わらない(笑)
晴緒/……俺、これからカロリーメイトしか食わない(笑) でも折角奢りだし、お腹が減ってるのは事実なので食べる……もぐもぐ。
GM/どれを食べても粘土です。
晴緒/おいしくない! おいしくないよぉ!(笑) 俺、いつか味覚を取り戻すんだ!
由貴乃/どうやれば取り戻せますかね?
GM/……≪強化手術≫で【知覚】を上げまくるとか?
晴緒/【知覚】30ぐらいまで上がったら、味覚を取り戻せないかな……(笑)

 供給の結果、3人の現在【HP】と【MP】は以下の数値まで回復した。
 みなみ:【HP】15 【MP】17
 由貴乃:【HP】18 【MP】20
 晴緒:【HP】19 【MP】22


由貴乃/そうだ。私は≪心霊治療≫で誰か1人を完全回復させることが出来るんですが、誰か回復したい人はいませんか?
みなみ/みなみが……【MP】は満タンだけど、【HP】は半減してるね。
晴緒/それなら……みなみを≪肉体復元≫で回復した後に、自身に≪心霊治療≫かな。
由貴乃/それがベターですかね。では、みんなを回復した後に自分に≪心霊治療≫をします。
晴緒/由貴乃のところにスッゲー美味い肉が来た。
由貴乃/食べて食べて食べまくるんだー!(笑)
晴緒/みんなで美味しいお肉を食べて完全回復しましたとさ。お、高坂さんが一番高いデザートを注文してくれたぞー(笑)
GM/(高坂になって)「明日から調査、頑張れよー」


 ●ミドルフェイズ/5 〜もう一度、1月28日の朝〜

GM/2回目の28日、1回目の情報収集を始めましょう。
晴緒/まず、猫は確保した方が良いと思うんだ!
みなみ/そういや……あたし、まだ猫のことを一切知らないんですけど。
由貴乃/それなら、オープニングシーンで見ている私か砥村さんが猫を捕まえた方が良いですね。
晴緒/猫を捜すとしたら、どうすればいいんだ?
GM/猫は自由に動く動物なので、【知覚】で捜索してもらうことになります。
晴緒/……俺、さっき【知覚】が2になったんだ。
由貴乃/まさか、早速ペナルティを受けるとは……(笑)
GM/情報収集に【知覚】が無くなるのは致命的ですね。結構イタいペナルティでしたねー。
由貴乃/今、明らかになっていない情報は……金と銀の宝珠の行方ですか。もう一回、教会で資料を調べてみましょうか。
みなみ/あたしが寮に居る設定になったんだから、寮を調べやすくなったかも。よーし、それならあたしが寮を調べよう!
GM/あ、一度手に入れたイベントキーである赤のペンダントですが、1シーン作らなくても誰かが宣言してくれれば自動取得になります。
晴緒/わざわざ普通教室棟のシーンを作らなくて済むのか。それならすぐ赤のペンダントをゲットして違う捜索をしよう!

 話し合いの結果、1回目の情報収集は以下の動きをすることに。
 みなみ:「寮」で、怪しいものがないかを探索。
 由貴乃:「教会」へ行き、資料の確認。
 晴緒:「普通教室棟」で赤のペンダントを回収してから、「病院」に行きほくとについて調べる。


GM/では、お先に寮のシーン。みなみちゃんは、1年近く住んでいる寮を調べることにしました。
みなみ/す、凄いギクシャクしちゃう……あれ、食堂ってどこだっけ?
GM/そんなこと言うと寮母さんが「アンタ、昨日どこで夕食を食べたの。ボケちゃったの?」って顔見知りのように接してくるよ。
みなみ/うう、慣れないな……。とりあえず≪痕跡発見≫で調べてみたいです。【知覚】判定参ります。(ころころ)15。宝珠があるかな?
GM/宝珠は無い。
みなみ/無いか。
GM/でも、寮の廊下に水溜りがある。
みなみ/え……。
GM/こんな所に水溜りがあったら誰か滑って転んじゃうかもね。……水を触っても痛くないよ。ではここで、【体力】判定!
みなみ/(ころころ)達成値8。
GM/(ころころ)こちら12です。「これってもしかしてスライムの水なんじゃ……」と思っていると、頭の上にポタッ。
由貴乃/頭の上から、ポタッ……?
GM/あったかいお湯が落ちてきたように感じる。
みなみ/……ぬるぬるしてる? 上を見よう……。
GM/雨漏り? そう思って上を見ると、貴方の頭にお湯がバシャッ!
みなみ/ぎゃああっ!?(笑)
GM/(ころころ)物理ダメージ11点くらってください。【防御点】は有効です。
みなみ/さ、さっきの回復分がパーになった!?(笑)
GM/雨漏りでお湯が垂れてきた……そんな訳あるかーい! 次に【知覚】判定。
みなみ/(ころころ)9!
GM/天井を伝ってニュニュニュと、普通教室棟がある方向へ去って行ったのが見えた。11点ダメージを負った貴方は追うことは出来ませんがね。そして「三吉さん、何があったの!?」とやって来る女子達。
由貴乃/(女子になって)「どうしたの! ズブ濡れじゃない!?」
GM/気遣ってやって来てくれる女子達に、行く手を阻まれる。
晴緒/ダメだよ、≪乱舞≫使っちゃ!(笑・女子になって)「やだー、三好さん! シャツ透けちゃってるじゃーん!」
GM/おっと、セクシーカットが入ったぞ。(女子になって)「オバちゃん、タオル貸してー!」
みなみ/うわあ……やばい。スライムがいたって2人に電話しなきゃ。

 一方、その頃。教会&病院に向かった由貴乃と晴緒は……。

GM/先に、晴緒くんのシーンからやります。普通教室棟で、ほくとのロッカーをあさります。
晴緒/がさがさ。いつも辞書とか勝手に借りてるからみんな何も言わなーい。
GM/一応ルールなので探す判定はしてくださいね。ファンブルが出なければ成功してペンダントゲットです。ファンブった場合、謎の人が現れて妨害します。
晴緒/おい、謎の人やめろ!(笑)
GM/「フー、ナニをシテるんだーい!?」
晴緒/お前、誰だ!? クラスメイトか!? 帰れ!(一同笑・ころころ)はい、成功!
GM/「ユー、高3の1月だし進路はドウなったんだーい!?」
晴緒/うるせえな、スルースルー!(笑) ペンダントゲットだぜー。
GM/『イベントキー:赤のペンダント』を手に入れた。その足で、教会兼病院へ向かいます。
晴緒/ほくとの状態も見なきゃ。ペンダントを持ったまま、ほくとの病室に行きます。
GM/ほくとは病室で安静にしています。もちろん警備のエージェントも、晴緒くんが作ったモブもその場に居ますよ。
晴緒/……≪魔の感知≫を使用して、改めてほくとの魔力の強さや、何かが起きてるのかを調べる。(ころころ)達成値17! 俺は情報収集の出目は高い方でね。よーし、隅々まで調べちゃうぞー!
GM/ほくとの体を調べます。……今まで彼を知ってる限りこんな感覚は無かったけど、何か魔力的なものを感じる。
晴緒/その魔力の質は、スライムと同等のものですか?
GM/いえ、違います。
晴緒/あれ? ……試しに、ペンダントを近付けてみよう。
GM/似たようなものだと思います。
晴緒/……おおっ?
GM/……では、「病室」「ほくとの前」という条件が揃いましたので、心霊治療をしたお医者さんがやって来て話しをします。(医者になって)「彼の体について話があるんだ」
晴緒/なんすか。
GM/【理知】で判定をしてください。ファンブらなければ成功です。
晴緒/(ころころ)……あ、あぶね! 1・2で成功した! ≪逆転運命≫はファンブルは振り直せないのに!(笑)
みなみ/さっき「自分は出目が良い」って言ってたくせに!(笑) これでファンブったら面白すぎますよ……。
晴緒/「ファンブらなければ」とか言っちゃいけないね。悪い言霊には悪い結果が付き纏うって中禅寺さんが言ってた!(一同笑)
GM/かの[霊媒師]さんですね(笑・医者になって)「彼の体を心霊治療で診る他、レントゲン、MRIを撮ってみた。その結果……見てくれ」と、ある写真を見せます。
晴緒/ん?
GM/胃に影がある。
晴緒/え。
GM/形状は2センチぐらいの塊。
晴緒/…………。えっと、癌ではないですよね?
GM/「その危険性は無い。ちゃんと内科の医者にも見せた。それに癌だったら、このタイミングで言うか?」
晴緒/ご家族を呼びますよね! ……おい、なんで誤飲してんだ!?(一同爆笑)
みなみ/誤飲!? お兄ちゃん、宝珠を飲んじゃったの!?(笑)
晴緒/寧ろいっそ癌であってほしかった!(一同笑) でもあまりにも可能性を考えたくなかったので……マジ誤飲なの、ねえ!?(笑)
GM/「玩具を飲み込むことは、子供にはよくあることだ」
晴緒/17! 17歳!(笑)
由貴乃/ノットベイビー!(笑)
みなみ/シーンに出てないから聞けないけど、「orz」な格好しちゃうよ!?(笑) これって「天然ボケ」って設定したから!?
晴緒/天然ボケってレベルじゃねーよ!? お兄ちゃん、吐いて! 掃除機を持ってくるんだ!?(笑)
GM/教会で情報収集をしようとしてた由貴乃ちゃんも、このシーンに登場しませんか?
由貴乃/はい、失礼しまーす。……あれ、砥村さん。どうしたんですか、そんなに泣いて(笑)
晴緒/うっうっ、誤飲かぁ……(笑)
GM/由貴乃ちゃんは晴緒くんから話を聞いて、思い出す。以前の世界で、クロウリーさんが「その宝珠を我が物にし、取り込んだ者は……」以下略。
由貴乃/我が、もの……取り込む……って、本気にしちゃったの!?(笑)
晴緒/おおーい!? 「取り込む」ってダイレクトに飲み込む意味じゃないよねッ!?(一同笑) ……お医者さん、手術できます?
GM/「できるよ」
晴緒/やってもらえませんか!? これが町を騒がしている異端に関わりがあるものですので! コイツが寝ている原因もこの石のせいだと思うので、取り急ぎ出してほしいんですけど……バリウム飲ませたら出ますか!?(笑)
GM/「その手の治療は、専門家に任せれば数時間で出来る。早急に行おう。1シーン待ってくれ。次のシーンが終わったときには、君達の所に届ける」
由貴乃/よしっ!
GM/では、このことを調べたのは晴緒くんなので、石は次の情報収集シーン後に晴緒くんの下に運ばれます。……お次に、由貴乃ちゃんの情報収集ターンをしますか。
由貴乃/はい。本来の目的である、金と銀の宝珠の行方を資料で探します。クロウリーの死後、宝珠がどうなったかを探しましょう。
GM/資料検索なので、【理知】判定どうぞ。
由貴乃/【理知】で(ころころ)13です!
GM/ある程度のことが発覚します。……クロウリーが浸蝕者によって殺された後、彼の研究を継ぐ人物はいなかったそうです。
由貴乃/おや……。
GM/彼には家族がいたんですが、後継者として選んだ人はいなかったそうです。子供達は託したくても託せるような人物ではなく……。大抵、そういった知恵は家や血で繋いでいくんですが、それをせずに「おぬしに託す!」と言ってる時点で、彼の研究を引き継ぐ人がいなかったことが察せるでしょう。
晴緒/そっか、渡そうにも渡せなかったんだ……。
GM/彼の作った魔道具は、綺麗な宝石、部屋に飾ったら素敵な武具として……一般人の子供達や友人の手により、市に出回ってしまったそうです。
由貴乃/売っちゃったんだ!?
晴緒/ヤフオクに出しちゃったんだ……(笑)
GM/だって見た目は単なる綺麗な宝石だもの。[聖職者]の≪物品鑑定≫でちゃんと調べれば物凄い魔道具ばかりでも、理解出来ない人には単なるアクセサリーにしかなりませんでした。
晴緒/「なんかちょっとラッキーになれる石」って広告で出されたり(笑)
みなみ/……ヤフオクで売り出されてる石を、お兄ちゃんは買ったの?
GM/そうみたいだね。それでは、1回目の情報収集のシーンを終わりにしましょう。