アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 CIRCLE BISHOP TELLER 』 1ページ目 ■
2011年2月19日




 ●プリプレイ

GM/ではでは、『アナザーワールドSRS(以下、AW)』単発セッション始めまーす。
一同/宜しくお願いしまーす。
GM/集まってくれてありがとうございます。……私とすずかとなちことMUMAが飲みに行ってたら、いつの間にかセッションをすることになりました(笑)
プレイヤー2・しゅうら/巻き込まれちゃいましたー(笑) 昨日ホームページで『AW』のルールとリプレイ読んできました!
プレイヤー3・MUMA/リプレイなら全部制覇してますー。
GM/ありがとうございますー。

 まずは毎度おなじみ、今回参加するプレイヤーの紹介から始めましょう。

▼GM/マーサー
 今回のシナリオのGMで、リプレイの編集者であり、『アナザーワールドSRS』の制作者であり、ポエマー。必殺技は「なんかいやらしい男性キャラの声芸」。よく言われること:「GM、リプレイにしにくいネタをしないでください!」
 代表作:『ゲヘナ・リプレイ〜前のめり☆乙女団』ココ、その他多くのキャンペーンでGMを担当。32歳伊達男が好き。

▼PL1/すずか
 マーサーGMのリプレイの常連であり、『アナザーワールドSRS』特技制作スタッフであり、リプレイ校正担当であるプレイヤー。GMのマーサーとはお互い好みを知り尽くしている仲……なのが、今回のセッションのキーになっている、かも?
 代表作:『アナザーワールドSRS・リプレイ〜DROWNING/phantasmagoria』秤谷航、『迷宮キングダム・リプレイ〜夢魔炎上』古川義人、など。

▼PL2/しゅうら
 マーサー達が所属している女子大TRPGサークルの新人さん。上にもあるように、飲み会のノリで今回のセッションに参加していただくことになった、大変心の広いプレイヤー。この当時の口癖は「テヘペロ!」。リプレイに掲載されていないが3〜5倍の回数、口にしていた。
 まだリプレイ公開されていないが、今後掲載予定の『アリアンロッドRPG』キャンペーンや『シノビガミ』などで活躍中。

▼PL3/MUMA
 同じく女子大TRPGサークルのメンバー。マーサーが発表しているリプレイシリーズを読んでいてくれたことから感謝企画された飲み会でいつの間にか卓が立ってたというその中心人物。特徴:苗字フェチ。
 こちらもまだリプレイ公開されていないが、今後掲載予定の『アリアンロッドRPG』キャンペーンや『AW』セッションなどで活躍中。

▼PL4/なちこ
 マーサーGM卓に、単発で何度も参加してくれているプレイヤー。リアル大家族の長女のため、大変味のある「年長者ロール」をする。今回のリプレイではリアル妹弟持ちのキャラロールをとくとご覧あれ。
 代表作:『アナザーワールドSRS・リプレイ〜LOVE AGAIN SYNDROME』アイザック=ブラックモア、『ギガントマキア・リプレイ〜Forget-me-not Scarett』アンジュ、など。

GM/という訳で、まずはハンドアウトを配布するぞー。

【レギュレーション】
 キャラクターレベル5で開始。
 全員知り合い同士で、「キャンプをしに遊びに来た」設定からシナリオがスタートする。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:相棒  関係:好意  推奨クラス:特に無し

 「幽霊が出る」という話は関心が無かったか、それとも興味があったか、今となっては判らない。
 でも噂の館に行く前、橋から落ちて死にかけたときから嫌な予感はしていた。
 館から出られない。常識の通じない。恐ろしい敵が現れる。相棒もみんなもいるけど、一体自分はどうしたらいいんだ!?
▼NPC1:相棒
 能力者。クラスは[魔術師/聖職者/世界遣い]。PC1に「館へ行こう」と誘う人物。
 性別、年齢、職業など設定を自由に決めてよい。恋人や家族兄妹、子どもや親友でも構わないが、親密な関係であること。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:サークルビショップ  関係:敵対  推奨クラス:聖職者 or 処刑人

 人里離れた場所には不可思議な領域が存在し、そこには異端の者達が巣を作り、人々を引き寄せては帰さない――形はどうであれ、世界のどこでも生じる噂話だ。
 教会か話は聞いていた。それがまさか今回、自分達の周囲に現れてしまうなんて。恐ろしい領域を突破しない限り、自分達は餌食になってしまう。一体自分はどうするべきだろう。
▼NPC2:サークルビショップ
 領域を統括するもの。「幽霊屋敷」「洋館に住まう怪しい主」を表わしたもの。
 近頃そのような噂を、仕事先である教会から聞いてしまった。領域に迷い込んでしまった場合、主に接触するまで帰してもらえないという。

【ハンドアウト:PC3】
 コネクション:龍の聖剣  関係:自由  推奨クラス:魔術師 or 世界遣い or 稀人

 PC1、PC2、PC4、みんな死んでしまった。
 君は館の外に居た。館の入口にはNPC1の影。でも君は1人そこを逃げ出した。君は惨劇から生き延びたんだ。
 ……でも、橋を越えた先で目を覚ます。そこには、まだみんながいた。
 そんな君の前に聖剣がこっそり現れる。
「全員で助かりたいとは思わない?」 一体自分がどうするべきか、出した答えは一つだ。
▼NPC3:龍の聖剣
 人外。超越的な話題をする金髪の幼女。とってもふしぎ。
 他PCが特別な設定を用意しない限り、PC3の前にしか現れない設定とする。

【ハンドアウト:4】
 ハンドアウトパターン1〜3を兼用する。
 PC1の場合、PC1の相方で、NPC1とも親密な関係。
 PC2の場合、PC2と共に教会で噂話を聞く。
 PC3の場合、PC3と共にロリの声を聞く。


プレイヤー1・すずか/「相棒」。……この一言だけで自動的にNPC1のイメージがミッチーになってしまった(笑)
GM/注釈を入れます。このシナリオは『青鬼』のパロディ『ヘタ鬼』というニコニコ動画の作品を見ながら作りました。そのシナリオがループもので私好みだったのでTRPGでやってみようと思ったんです。あくまで元ネタというだけでネタは同じではございません。
プレイヤー4・なちこ/全然知らないので、超新鮮な気持ちです!
GM/他にも『うみねこのなく頃に』や、クローズドサークルの代表作『そして誰もいなくなった』からもネタを拝借しています。一応舞台は『屋敷』になっていますが、皆さんとの相談である程度変更も可能です。「人里離れた屋敷に入ったら出られない!」という状況であれば、キャンプ以外の設定でも構いません。
プレイヤー3・MUMA/ふんふん。
GM/PC4は自由ハンドアウトです。PC1〜3のどれか1つを選択してください。PC1を選択した場合NPC1の友人になり、PC2を選択すると教会で話を聞くことができ、PC3だとロリに会えます。
プレイヤー1・すずか/PC4がPC1ハンドアウトを選んだら、NPC1と一緒に3人組になるんだな。
プレイヤー4・なちこ/「PC1とNPC1、PC3の3人組」って……さっきから水谷豊と寺脇康文とミッチーが脳裏をチラチラしてるんだけど(笑)
しゅうら/そういうのやりたーい!(笑)

 そうして相談の結果、ハンドアウト配分は以下の通りに。

プレイヤー1・すずか/PC1ハンドアウトを選択。
プレイヤー2・しゅうら/PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー3・MUMA/PC4で、PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー4・なちこ/PC3ハンドアウトを選択。

 もう既に『AW』単発セッションも3回目。
 すずかとなちこは3度目のキャラクターメイキングということで差別化のため進行はかなり難航し、とりあえずキャラクターを定めるためにライフパスを振ってみることに……。


プレイヤー4・なちこ/ライフパスを振ったら、特徴で『大屋敷に住んでいる』が出ました……。
プレイヤー2・しゅうら/大屋敷! それならメイドか執事がやりたいです!
プレイヤー3・MUMA/こっちはライフパス『○○人家族がいる』と『バイト魔』が出ました。……お屋敷でお世話になっていて、ご主人を崇拝していて、お屋敷に住んでいるから家族が沢山居て、学費だけでも自分で稼ごうと思ってバイト魔、という設定はどうだろ?
GM/ほう、お屋敷ものか。……お前らがサークルビショップなんじゃね?
プレイヤー4・なちこ/ウチが舞台になっちゃうじゃん!(笑)
GM/そうだなぁ。「変な屋敷を持っている地主さんで、そこで事件が起きた……なんとかしよう」という展開はアリかな?
プレイヤー2・しゅうら/おお、別荘設定ってアリですよね!
プレイヤー1・すずか/……なんだ、PCはメイドにした方がいいの? 男の娘でメイド服を着ていてもいいの?
GM/前回やったでしょ!?『ANOTHER EVE WEEKS』参照) あとはアレだ、PC3女主人に他PCは全員執事とか。GMが萌えるから良いね!
プレイヤー4・なちこ/そんなセッションで大丈夫か!?
プレイヤー2・しゅうら/大丈夫だ、問題無いっ!(笑)
プレイヤー4・なちこ/じゃあ……主人っぽく、ライフパスの重要キーワードを『孤独』にしておきますね(笑)
GM/『これが私の御主人様』テイストになるのか。……古川財閥と関わりがあったら面白いね。やったね義人さん、家族が増えるよ。セッションのたびにね!
プレイヤー1・すずか/(義人風に)「家族が増えていくのは良いことだ……」
プレイヤー4・なちこ/では、PC3は古川財閥の分家ってことにしておきますね(笑)
プレイヤー1・すずか/NPC1の設定はどうしよう。……これ以上メイドや執事を増やすのはキャラ被りになるから、NPC1を主人にして自分はそれ付きの執事になろうかな?
プレイヤー4・なちこ/ああ、なるほど。NPC1を主人になるPC3の家族にすれば良いんだね!
プレイヤー1・すずか/それだと主人一家を守るっていう方針になってやる気が出るね。PC1とPC2が従者キャラになるなら、全員がNPC1とPC3に絡むことができる。全員と関係が結べるな。
プレイヤー3・MUMA/屋敷ものか……じゃあ、執事の男の子がやりたいです!
プレイヤー2・しゅうら/メイド服が着たいので女の子やります〜!
プレイヤー1・すずか/それなら自分は……執事をやろう。執事長になって、PC2の2人の上司をやろうかな。
プレイヤー4・なちこ/卒業論文で執事について書いた俺が火を噴くぜ!(笑)
GM/卒論で調べた執事知識を皆さんに教えてやってください(笑) なお、NPC1の設定はPC1がお好きに決めてください。
プレイヤー1・すずか/ポエム禁止で! 重要なシーン以外のポエム禁止で! ポエムを吐くなら全編ポエムでプレイヤー全員が笑い潰れる勢いでやってください!
GM/私、できるよ?
プレイヤー1・すずか/ですよね。
プレイヤー2・しゅうら/おおお、お家帰れなくなっちゃう!(一同笑)

 そうして複雑な人間関係が作られ、キャラクターメイキングは着々と進んで行き……。
 じっくりとキャラクターが完成させたところで、シナリオが開始されるのだった。


GM/準備ができたかな? それではまずは自己紹介をしていこうか。PC1から順々にお願いします。

プレイヤー1・すずか(以降、巡一郎)/PC1、キャラクター名は草壁巡一郎(くさかべ・じゅんいちろう)です。ゴツイ名前にしました。
プレイヤー2・しゅうら/カッコイイ名前ですー!(笑)
巡一郎/クラスは、[魔術師]3レベルの[霊媒師]2レベル。職業は執事、男の31歳、身長は190センチ近いです。
GM/持っている特技は?
巡一郎/≪魔法剣≫≪完視≫≪視えない腕≫≪幻惑の衣≫≪ヒュプノスの枝≫≪御符≫≪幻想式≫≪気迫の盾≫≪仮初の創造主≫≪魔の結界≫≪刻印増強≫≪魔道具≫です。
GM/戦法は……。
巡一郎/≪魔法剣≫≪視えない腕≫で30メートル射程を伸ばして戦う。3回まで使える≪幻想式≫があるので、判定直前に達成値+4ができます。あとは、日常品の物質化ができますよ。
GM/職業は執事さん……PC3のお屋敷の執事長ってことでいいんだよね。
巡一郎/はい。従者の家系で、生まれたときから屋敷に住んでいる生粋の執事です。……もうお亡くなりになった奥様に恋心を抱いていたけど、ライフパス背景が『失恋経験』なので……そういうことだと思います(笑)
GM/ああ、良いキャラだー(笑)
巡一郎/紅茶が得意で唯一の趣味。いつも手袋をしています。真面目でカタブツだけど面倒見のいいひとだよ!

 草壁 巡一郎 (プレイヤー名:すずか)
クラス:[魔術師3/霊媒師2]
  体力: 9(+3)  反射: 6(+2)  知覚:12(+4)
  理知:15(+5)  意志:19(+6)  幸運:12(+4)
  HP最大値:19  MP最大値:34
重要キーワード:従者  背景:失恋経験  特徴:潔癖症である
ボーナス効果:特技を1つ自動取得  スキルウェポンのイメージ:錬金術のレイピア
職業:執事  性別:男  年齢:31  身長:186cm  髪色:黒  瞳色:緑

GM/では次、PC2の自己紹介どうぞ。
プレイヤー2・しゅうら(以降、まどか)/キャラクター名が曽路まどか(そじ・まどか)です! クラスは[処刑人]レベル5。……ジェイソンです!
GM/なんで!?(笑)
まどか/ライフパスで『○○の血を引いている』と『闇の衝動を持つ』が出たので、ジェイソンにしました! チェーンソーが手元に無いとそわそわし始めます!
巡一郎/それが≪凶々しき武器≫か……(笑)
まどか/性別は女の子で15歳。身長は152センチ、小さいです。重要キーワードが『従者』、背景はもちろん『ジェイソンの血を引いている』!
GM/すべらないキャラデザだなぁ……(笑)
まどか/メイドとして雇われたのは、現当主様が道端でお腹を空かせて倒れていたジェイソン娘を助けたことから始まります。気付いたら勝手に住んでいたとかそんな感じです。
プレイヤー4・なちこ/なんでこの子、拾ってしまったんだ……(笑)
まどか/蛇足ですが、ジェイソン=ボーヒーズの姪であるジェシカ=ボーヒーズが自分の祖母なので、アメリカン人でジェイソンの血を引いていると公言してます……が、真偽は定かではありません。
GM/ちゃんとジェイソンについて調べてプレイしてる!?(笑)
まどか/特技は、≪凶々しき武器≫≪修羅≫≪封印の牙≫≪薬物調合≫≪封印の角≫≪葬送の衣≫≪黒水晶の盾≫≪黒水晶の輪≫≪深淵剤≫≪血のいざない≫≪血の彫像≫≪影の軍勢≫を持っています。【物理防御点】と【霊力防御点】はどちらも10ありますよ。

 曽路 まどか (プレイヤー名:しゅうら)
クラス:[処刑人5]
  体力:16(+5)  反射:15(+5)  知覚: 9(+3)
  理知: 9(+3)  意志:12(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:27  MP最大値:16
重要キーワード:従者  背景:ジェイソンの血を引いている  特徴:闇の衝動を持つ
ボーナス効果:特技を1つ自動取得  スキルウェポンのイメージ:チェーンソー
職業:庭師兼メイド兼ジェイソン  性別:女  年齢:15  身長:152cm  髪色:黒  瞳色:アイスブルー

GM/では次に、同じPC2扱いであるPC4から自己紹介をお願いします。
プレイヤー3・MUMA(以降、篤史)/判りました。……キャラクター名は香坂篤史(こうさか・あつし)[感応力師]レベル3、[聖職者]レベル2です。重要キーワードは『生き残り』、背景は『16人家族がいる』。特徴『バイト魔』。バイトの一旦で髪が赤くなっている高校生男子です。
GM/結構「赤毛」って設定、重要なんだ(笑)
篤史/ええ、重要ですよ。……執事様の血管がキレるぐらい大事件でしたから(笑)
巡一郎/あのときはホント苦労しましたよ、旦那様に怒られて……。いいからしっかり働いてください!(笑)
篤史/ハイ頑張ります、あのときはご迷惑をおかけしましたー(笑) 持っている特技は、≪空間知識≫≪念動障壁≫≪肉体復元≫≪悔改めよ≫≪浄化の一撃≫≪念動障壁・改≫≪空のリング≫≪神官服≫≪覚醒具≫≪愉悦の波≫≪寝台確保≫≪興奮剤≫です。
まどか/≪愉悦の波≫≪寝台確保≫取ったんだ……後半やらしいね!(笑)
篤史/自分で言っておきながら、後半3つはヤベーなって思いました。
GM/乱れた高校生だな。まあ、香坂篤史だしな。
巡一郎/どういう意味で!?
GM/いや、良い名前だなぁって思ってただけだよ(笑)

 香坂 篤史 (プレイヤー名:MUMA)
クラス:[感応力師3/聖職者2]
  体力: 9(+3)  反射:12(+4)  知覚: 9(+3)
  理知:15(+5)  意志:16(+5)  幸運:12(+4)
  HP最大値:20  MP最大値:29
重要キーワード:生き残り  背景:16人家族がいる  特徴:バイト魔である
ボーナス効果:≪興奮剤≫を自動取得  スキルウェポンのイメージ:魔法
職業:高校生兼執事見習い兼アルバイター  性別:男  年齢:18  身長:171cm  髪色:赤  瞳色:黒

GM/では、最後にPC3さん、お願いします。
プレイヤー4・なちこ(以降、万里)/キャラクター名は、伊賀崎万里(いがのさき・ばんり)です。クラス配分は[狂戦士]レベル2、[狩人]レベル3。職業は、大学生兼次期地主? 自分でハテナマーク付けたくなったよ。
GM/うん、ライトノベルぽい設定って難しいね。
万里/お家は不動産関係のお仕事なんじゃないですか? 大学4年生で、身長178センチ、見た目は髪の毛染めてパーマあててピアス嵌めてちゃらんぽらんです。
巡一郎/そのことでも私が旦那様に怒られました(笑)
GM/キャンプの時期は秋にしようとしてたから、大学4年生の秋か。
まどか/就活は?
万里/お父さんの跡を継ぐから大丈夫。特技は≪無の射撃≫≪悪雨≫≪圧縮撃≫≪一射絶命≫≪痕跡発見≫≪絶対の自信≫≪罠師のサガ≫≪会心の一撃≫≪乱舞≫≪失われた日々≫≪単一化≫≪狩人の心得≫です。
GM/≪単一化≫は何を指定したの?
万里/【幸運】を減らす代わりに【体力】を上げました。どうしても【体力】が欲しかったので【体力基本値】は18です。これで≪圧縮撃≫でダメージ+18ができます。……HPダメージ2D6点支払うことになりますが。
GM/運が良ければ2点で済む良い特技だよ。

 伊賀崎 万里 (プレイヤー名:なちこ)
クラス:[狂戦士2/狩人3]
  体力:18(+6)  反射:12(+4)  知覚:15(+5)
  理知:12(+4)  意志:10(+3)  幸運: 6(+2)
  HP最大値:31  MP最大値:17
重要キーワード:孤独  背景:アウトドアが好き  特徴:大屋敷に住んでいる
ボーナス効果:特技を1つ自動取得  スキルウェポンのイメージ:猟銃
職業:大学生兼次期地主  性別:男  年齢:22  身長:178cm  髪色:栗色  瞳色:濃褐色

GM/最後に、NPC1の確認です。名前は伊賀崎千歳(いがのさき・ちとせ)さんで宜しいですね。
巡一郎/千歳様です。万里様と名前を揃えました。
まどか/なるほど、万と千なんですね!
GM/となると、おじいちゃんは「百」と書いてモモちゃんだな(笑) ……他に設定は?
巡一郎/年齢は13歳。中学入ったばっかりとかいいじゃないですか。「もう子供じゃありません」的な感じで背伸びしていて……。中学1年生の秋だから色んなものに慣れてきた頃ですね。魔術師見習いで、外見はクリーム色のふわふわ髪でちまっとしていて、おっとりお上品な振舞い方をするお嬢様で、芯の強いタイプで……。凄く私の夢を詰め込んでみました。
GM/外見イメージを見て大変好きそうだなぁと思いました(笑)

 伊賀崎 千歳

巡一郎/だからポエム吐かないでくださいね!(笑)
GM/善処します(笑)

 なお、今回のシナリオは『謎解き』要素があります。
 プレイヤー達は7時間のプレイ中にあれやこれやと推理・相談をしていました。リプレイ上では編集の都合上カットしてしまいましたが、それでは謎へ辿り着くまでの推理情報が少なくなってしまいます。
 なので、
推理に重要となる情報にはこのような斜め表示でヒントを提示することにしました。それでは本編をごゆっくりご覧ください。


 ●オープニングフェイズ/まどか&篤史 〜メイドと執事と教会〜

GM/ではオープニングにいこうか、最初はPC2のまどかちゃんと篤史くん。
まどか/ハイ!
篤史/はい。
GM/君達は、伊賀崎家の洋館で働いているメイドと執事です。今日もお仕事をしていると、メイドの1人が君達に声が掛けてくる。「曽路くん、香坂くん。お客様が来ておりますよ」
まどか/ハイ、お客さんですか?
GM/君達の知っている人です。教会で会ったことがあるからね。名前は、高坂さん。……被ったな。
まどか/ああっ、コウサカとタカサカで被った!(笑)

 高坂。
 様々な事件の仲介屋(コーディネーター)をしている男。PCのような能力者達に「仕事」を紹介することを仕事とする斡旋人。
 初登場リプレイは『ガンドッグ・リプレイ〜ヴァイオレンスジョーカー』。詳しくは、『AW公式NPC・パーソナリティーズ』参照。


篤史/仕事をとりあえず他の人に任せて、高坂さんの所に行きます。
まどか/お皿投げます。
GM/なんで!?(笑)
まどか/だって客間に行きますから!
万里/良い物なんだから気を付けて!(笑)
GM/……では、君達は高坂の居る客間にがやって来る。スーツ姿の高坂は君達を見るなり頭を下げます。彼が来るということは、教会関係の何かだろうと君達は思います。
篤史/こんにちは。
まどか/こんばんは!
万里/時間どっちや!?(笑)
GM/お客人が来られる時間帯でお願いします!(笑)
篤史/昼ですね! まどかちゃん、今の挨拶は「こんにちは」だよ。
まどか/テヘ、間違えちゃった! アタシ日本人じゃないからキラッ! どうぞどうぞ粗茶ですがお飲み下さい!
篤史/……それはまた、例の薄い紅茶ですか。
まどか/バケツいっぱい持っていきます!
篤史/頑張って飲みましょうね、高坂さん。
まどか/柄杓ならありますよ、高坂さん!
万里/それで飲めと!?(笑)
巡一郎/水やりじゃないんだから!(笑)
GM/……高坂は色んな現場を見てきたプロのコーディネーターです。「こういう処刑人もアリかー」という顔をします。
巡一郎/「こういうメイドはナシだー」という顔をしたよ!(笑)
GM/うん、高坂はメイド萌えなんだけど、コレはネーな。
まどか/残念ですわー。
GM/高坂は柄杓で紅茶を飲みながら話をし始めます。「教会のエージェントである君達に話をしておきたかったんだ。君達はその仕事柄、なかなか教会に来ないからね。だから俺が直接話を伝えに来たんだ」
篤史/うん(一同爆笑
GM/「1週間前、あるエージェントが異端退治に行ったんだ」
まどか/ハイ(一同爆笑
GM/「その異端の名前は『サークルビショップ』。サークルビショップというのは『領域を統治する者』のことだ。稀人の一種で、『幽霊屋敷に住まう幽霊』とか、『廃墟を支配する吸血鬼』など、閉鎖空間の主を表わす言葉だ」
一同/爆笑
GM/「人の住んでいない屋敷に何者かが住み始め、好奇心でやって来た人間を屋敷に閉じ込め食らうという展開は、よく聞くだろ? ホラー物の定番だし、正体が幽霊じゃなかったらミステリーでもよくあるパターンだな。そういった舞台の主のことをサークルビショップと言うんだ」
一同/爆笑
巡一郎/……あの、高坂さん。まず柄杓を置きましょう! GM、決め顔で柄杓を持たないで!(一同笑)
GM/…………これってどうやってリプレイに書いたらいいのかな。

 GMは高坂の真面目なロールプレイ中、ずっと「バケツいっぱいの紅茶を柄杓で掬って飲む」をパントマイムしておりました。
 文章では面白さが半分も伝わらなくて悲しいです。


GM/「サークルビショップは、クローズドサークルを作り出す異端だ。代表的なのは先程も言ったような『屋敷に閉じ込められて出られないホラー物』だな。そういった世界を作り出す恐ろしい異端なんだ」
万里/ああ、異端は恐怖を主食にするって言うから、迷い込んできた人間を食糧にしちゃうのか。
篤史/ふむふむ。
GM/そんな感じです。「人々を閉じ込めて、恐怖の演出をするのがサークルビショップ。出す謎を解いたり条件に当てはまる行動を取らないと外に出してくれないんだ。……教会は、ある屋敷で人間達を食らっている異端が居ることを把握し、エージェント達に討伐を命じた。エージェント達は奮闘してくれたんだが……屋敷から異端は居なくはなっても、手応えが無かったらしい」
まどか/手応えが無かったぁ?
GM/「屋敷のどこを探してもサークルビショップは見付からなかった。でも退治できたとも思えないと言う」
篤史/本当に退治できたか判らなかったんですね。
GM/「おそらく異端を取り逃がしてしまったんだろう。別の場所に移り、巣を作り、また人を喰らっているかもしれない。……だから今、事件のあった半径数十キロ以内のエージェント達に注意を促しているんだ。俺が直接君達に話しに来たのは、君達は教会に頻繁に訪れるエージェントじゃないからさ」
まどか/そうですねー、アタシ達って大体お屋敷から出ませんもんねー。
GM/高坂は『依頼を持ってきた』のではなく、『滅多に教会に顔を出さない2人に注意をしにきた』ようです。他にも高坂はサークルビショップの詳細を話したり、教会の話題や、怪しげな通信販売の話をし始めます。
まどか/そのアブトロニックを付ければ【体力基本値】が3アップ!? ば、万里様に差し上げなければー!
篤史/そういった怪しい通信販売はお断りしております!(笑)
まどか/そ、そうですね! 付けてしまったら万里様の腹筋が8つに割れてしまうぅー!
GM/それを一般的に≪強化手術:体力≫というんだ。……お代は、主特技1つ分のレベルアップです(笑)
篤史/まどかちゃん。きっとそれ、万里様は既にお持ちだよ。
まどか/そっかー! じゃいらないですねぇー!
万里/ひどい……俺の≪単一化≫がアブトロニック説が出来ちゃった!(笑)
GM/……という訳で、サークルビショップの話をした高坂は紅茶をバケツ1杯分お腹がたぽんたぽんになりながらも去って行くのでした。
まどか/おかわりはいりますか?
GM/これ以上をおかわりさせる気か!?
まどか/今度はポリバケツで用意してみましたー!
篤史/……まどかちゃんは一向にティーセットを使うことを覚えてくれません(笑)
まどか/頭弱い子なんで許してください! ……間違ったとき日本語ではこう言っておけばいいって執事様が言っていました! テヘペロ!
巡一郎/そんなことは申し上げておりません!(笑)
篤史/……今度はもうちょっと小さいバケツで用意しような。
まどか/ちっちゃいバケツ? ゴミ箱ですかね?
巡一郎/どうしてバケツで用意するんですか! バケツをどんどん小さくしていってそのうちティーポットにしていく算段ですか!?(笑)