アナザーワールドSRS・リプレイ・ビクティムガール
■ 第2ループ 『 abandon space 』 5ページ ■
2013年2月9日




 ●クライマックスフェイズ 〜終わりの世界〜

GM/憂鬱なクライマックスフェイズに参りましょう。……先に言っておきたいことがあるから言っていい?
しをん/どうぞ。
GM/『まどマギ』かと思った? 残念、『沙耶の唄』だよ!
燐音/そっかー、どっちにしろ虚淵!(一同笑) とりあえず、人目を忍んで雑木林に向かいます。
小鳥/その間に、エリ姉様に連絡を取ります。
GM/エリと電話が通じます。エリは「何があった? 今、マンションに居るんだが……窓の外に化け物が見えるんだ!」と、やや興奮気味に言います。
小鳥/え、エリ姉様! 攻撃は待ってください! ……私達の方が化け物だったんです! 信じられないかもしれませんが私達が見ているものが幻想で、私達の体の中には欺く神がいて……!
GM/必死な言い方、小鳥の涙声にエリは話を信用します。「……把握した。お前達は今、何処に居る?」
小鳥/騒ぎにならないように、雑木林の方に……。今、私達は教会のエージェント達に追われています。もう彼らには言葉が通じません。エリ姉様がこちらに来られますか?
GM/「可能だ。≪クリエイトゲイト≫を使う」 彼女は、レベルを全て[世界遣い]に費やしています。では夕方の河川敷から、夜の雑木林にマップを移しましょう。夜になれば人気の無いその場所に、「ゲゲゲ」と4体の化け物が身を忍ばせます。その正体は4人の少女達なんだけど、もう誰が見ても化け物達が寄って蠢いてるようにしか見えません。
しをん/う、うん……。
鴉華羽/おばさんに「さよなら」って言っておきたかったな……。
小鳥/……あの、私が見落としているかもしれないから確認をしていいですか? 柚弦さん達は私達の姿が見えるんですね?
GM/うん。
小鳥/でも、魔女の使い魔は魔法少女じゃないと見えなかったんじゃ……?
GM/君達は魔女の使い魔ではありません。「クェでむによって魔法少女に作り変えられた人間は早くて2週間で化け物に変化する」という令呪を受けた普通の人間です。
鴉華羽/あ、そっか。
燐音/魔女の使い魔である「本物の闇タコ」は魔法少女じゃないと戦えない……。でも私達は「魔法少女が変化した偽物の闇タコ」に過ぎないから他の能力者でも戦える……?
GM/実を言うと、ここはプレイヤーを騙すように敢えて曖昧にしてあるんです。混乱するのも無理もないので、改めまして確認しましょうか。

 魔法少女になるとどうなるか 〜真実編〜
(1)魔女の姿を見えるようになる→正確には、魔女の使い魔の隠密状態を無条件に解除できるようになる。これは「親・欺く神が体の中にいるから、子・異端の能力を操作および看破できる体になっている」という演出である。なので魔女への攻撃に対する命中判定マイナス10のペナルティ、魔女からの攻撃に対する回避判定マイナス10のペナルティが無くなるルールは変わらない。
(2)一般特技≪魔法少女の力≫を自動取得できる。


GM/既に『魔女』という、『人々を洗脳し不可視の姿に変える異端は数百年前から』この世にいました。永丘さんちの書物でそれは証明されてます。
燐音/はい……。
GM/さて、魔女と魔法少女は切り離して考えてください。魔法少女はあくまで第弐基関が作り出した、欺く神を殺すための生贄のことです。
しをん/あ、判った! 欺く神は魔女の親。魔法少女の正体は欺く神。魔女より強い欺く神である魔法少女は、異端の特殊能力を無効化しちゃう……だから魔法少女は魔女と戦える!
GM/そう。教会は長年続く魔女を倒したい。そこで教会は、魔女と対抗できる魔法少女に詳しい第弐基関と手を組もうとする……。
小鳥/てっきり『まどマギ』と同じで、魔法少女が魔女になるものだと……。
GM/卑怯な手ですが、これはその勘違いを狙ったトリックでした。
小鳥/私達は『異端・魔女』の使い魔にされた訳でもなく、『異端・魔女』そのものでもない……。まったく違う化け物になってたんですね。
GM/そうです。……そんな話し合いをしている4人の元に、エリが駆けつけます。
鴉華羽/来た! え、エリさん! あたし達……どうしたらいいの?
GM/(エリになって)「あちらにはもう教会のエージェント達がいる。お前達も判るな?」 雑木林に集まっている4体……いや、エリも含めて5体の化け物を【知覚】判定で頑張って探そうとしている人達が居るようです。
燐音/追撃を追い返しても、問題の解決にはならないのよね……。
鴉華羽/こ、来ないで……! うううっ! 龍剣、助けて……!
GM/「やっと呼んでくれたわね」 鴉華羽の隣に、金髪碧眼の小さな女の子が立っています。
鴉華羽/あっ!? ……り、龍剣ちゃん!
GM/何かあったら呼んでと言っていた彼女が、君達の前に現れます。
鴉華羽/龍剣ちゃん……あたし達、化け物じゃないよ! 戦いたくないよぉ……! ねえ、どうにかできないの!?
GM/「……貴方達は、また時間跳躍することができる」
小鳥/またループできるの? こんなことが起きる前に時間を飛ぶことができるの!?
GM/「……できるわ。でも、今は出来ない……」 ロリはとても苦しそうな顔で言います。
しをん/今は……? どうして?
GM/「時を巻き戻すこと自体はいつでもできるわ。でも、記憶を継続しなければまた同じことが繰り返されるだけ。今まで得た情報の記憶を所持して時間跳躍をするためには、何かしら代償を支払ってもらわなければならない。無条件では強くてニューゲームをできないのよ」
小鳥/また、代償を……。
GM/「今から私は三つ提案をするわ。そのうち一つを選んで」
しをん/何……?
GM/「まずの一つ目は、貴方達の肉体を最大まで傷付けること。【能力基本値】1つをマイナス9すること。【能力基本値】の最低値は1。これを選んだ場合、記憶を継続したまますぐさま時間を巻き戻すことができる」
しをん/【能力基本値】マイナス9……大きいな。
GM/「二つ目の案は……今から来るエージェント達を全員倒すこと
燐音/倒す!?
GM/「そう。異端である貴方達が、世界にとって最悪な世界を作り出すの。街に5体の異端が現れ、この街にいる全エージェントが集まっても勝てず血が流れるだけ。そんな世界にすれば……」
燐音/そっか。異端が世界を歪めるから、神様が歪める前に時を戻してくれる。それが『アナザーワールドSRS』だった……。
鴉華羽/あたし達が世界をループさせるように、メチャクチャにすればいいのって……?
GM/「そうよ。三つ目の提案は……貴方達、ここで死んで
しをん/……それは……。
GM/「異端である貴方達が消えれば、この世界は歪められることなく時間が進んでいく。貴方達が人を襲う前に自ら命を絶って」 これを選んだ場合、PC全員死亡でキャンペーン終了になります。
しをん/そんなこと……できない! それしか、ホントにないの……?
GM/一つ目は「傷付け」、二つ目は「殺せ」。三つ目は「死ね」。言っているロリも言いたくない顔をしていますが、正直これしか手段が無いようです。プレイヤーが他に手段を思いつくなら採用しますが、端的に説明すると……。

(1)【能力基本値】1つをマイナス9すれば、無条件でエンディングフェイズに移行し、第3ループをスタートさせる。
(2)異端を倒すべく遅い来るエージェント達を全員戦闘不能にすれば、エンディングフェイズに移行し、第3ループをスタートさせる。戦闘勝利すればループの代償は【能力基本値】マイナス1。
(3)キャンペーン自体を終了する。PC全員自殺のバッドエンドにする。


GM/精神的にも肉体的にも追い込まれ、「人を殺せ」と言われて14歳の少女達が殺せるか。それを考えながらプレイヤー達はこれからの行動を決めていただきたいです。
鴉華羽/鴉華羽は、エージェント殺しはしたくないから……(1)かな。自分が傷ついてもいいって考えます。それに、直人を残して死ねないので……なんとか次に行く手段を取る!
小鳥/私は「殺すなんてダメです!」って言うけど……そう言いたいけど、このままで終わりたくないと思うのも本物なので(1)か(2)です。
しをん/しをんは「異端になりたくない」という気持ちがあったので……(1)を選びます。死ぬのだけは論外! 死にたくない!
燐音/燐音的には(3)の自殺かな。死んでもいいと思っている。…………。
GM/燐音ちゃん、どうしました?
燐音/……しをん、鴉華羽、小鳥の3人をここで殺して……エージェント殺しを私1人でやるのはどうだろう。そうすれば手を汚すのは私だけになるから……。
小鳥/PvPですか!?
しをん/ダメです! それはいけません! 『まどマギ』のマミさんみたいに仲間割れルートをやれっていうんですか!?(笑)
GM/それはそれで面白いのでGMは構いません。TRPGである以上、GMが用意した選択肢ではない『(4)その他』を作るのは大賛成です。
燐音/その場合、燐音は第2ループでキャラロストして第3ループは新しいキャラクターシートで登場するかもしれないけどね……。
小鳥/誰で登場するんですか? ピロ先輩がエリさんを動かすんです?
燐音/エリさんはNPCとして独立させてあげてよ。
鴉華羽/……ユズルンとか?
燐音/おい待て。
鴉華羽/だって魔法少女は成人男性でもなれるそうですし。
燐音/おい待て!(笑)
小鳥/森本くんとか?
燐音/まさかの森本参戦!?(一同笑) 森本は平和の象徴だからやめてあげてください!
鴉華羽/だって32歳男性でも魔法少女になれるそうですよ。
GM/ふうううううううううぅぅ!
燐音/落ち着けGM!(一同爆笑) ……キャラクターとしての意見は聞いたので、今度はプレイヤーとして聞こう。どうしたい?
しをん/プレイヤーとしては正直……レベルアップ作業したし、戦闘したいなぁ(笑)
鴉華羽/うん、プレイヤーとしてはせっかく使ったデータで戦って自分を試したいなぁ(笑)
小鳥/戦いたくはないけど、「私達を殺してー!」って突撃するのは面白いなって思います(笑)
燐音/やっぱエージェント達と戦ってみたいよね!(笑) 第1ループの戦闘みたいに、誰かのPCデータを使っているの?
GM/いえ、敵は3体のトループです。キャラクターレベル8のPC4人のパーティーと対抗できるぐらいの敵で、3体の敵で数十人のエージェント達の演出をしていきます。ちなみに、殺伐とした雰囲気を出すためにロリは「殺せ」と言いましたが、他のリプレイキャラは【HP】0になっても戦闘不能になるだけで死亡することはありません。
小鳥/死なないんだ?
GM/PCは、トドメを刺す宣言をされなければ死にませんから。皆さんがトドメを刺さなければ死なないんです。……世界的には異端に対抗できる人が全員【HP】0になる世界はあってはいけないので確実にループしますがね。
鴉華羽/色んなリプレイのキャラと戦えるんだ……楽しそうだなぁ(笑)
燐音/私は柚弦をブッ飛ばすことに関しては嬉々として参戦するんだが!(笑) ……あ、高坂さんはいるの?
GM/高坂さんも演出で君達と戦いますよ。
小鳥/高坂さんと戦えるんだ……凄くドキドキする(笑) 【能力基本値】マイナス9は今後が厳しくなりますし、プレイヤーとしては戦いたいです。

 長い話し合いの結果……プレイヤー達は、『(2)エージェントを倒して最悪な世界を作り出す』を選択することに。

小鳥/それでは、絶望演出……やりましょうか(笑)
GM/ロリの言葉に頷く君達。聞こえてくる大勢の足音。さて、君達の心情は……?
鴉華羽/……あ、あのさ! ループしたら、みんな傷も無くなるんだよね……?
GM/「この世界で人が死んでも、時間が巻き戻ればみんな生き返るわ。でもそんなことを考えない方がいい。じゃないと……『何度ループしても構わない』と思い始め、狂っていくことになるわ」
鴉華羽/うっ……。
しをん/……あたしはヤだな。教会のみんなと戦うのは嫌だ。その場に蹲ります。
鴉華羽/でも、死んじゃうのはもっとヤだよ……。
しをん/うん、それもイヤ。けど、ヤだ……。
小鳥/……どうしてこうなっちゃったんですか……。私達、世界を良くしようとしていただけなのに。なんでこんな目に遭わなきゃいけないの!?
燐音/……多分、どこかでボタンを掛け間違えたんでしょう。
しをん/やっぱり……魔法少女になるんじゃなかった。
鴉華羽/それだけは言っちゃダメ!
しをん/……なるんじゃなかった……。
鴉華羽/しをんちゃん、言っちゃダメ! そう言うの言っちゃダメだよ……!
しをん/もうヤだよ……!
小鳥/しをんさん……。私は、貴方を守るって言った……。そうだ、私がエージェントを殺せば……一人で殺せば! そうすればみんな手を汚さずに……。
しをん/何言ってるの、小鳥! ヤだ……それもイヤだ……。
小鳥/だって私は守るって言ったから……!
鴉華羽/私もみんなが好きだから守るって言ってきたよ! 直人も好きだし、ここで死ねない! だから……エージェント達を倒すよ。直人のために、いいや、あたしのためにヒドイ女になるよ!
燐音/…………。
鴉華羽/もう一回戻れるなら……みんなを倒すよ……。
小鳥/そんなのダメ! 貴方は人を殺す必要なんて無い!
鴉華羽/小鳥ちゃんにだって無いよ!
小鳥/私はいいよ! エージェントをずっとやってたもん! 4年前から魔法少女で……ずっと化け物だったんだもん!
鴉華羽/小鳥ちゃんは化け物なんかじゃない!
しをん/そうだよ、小鳥はエージェントだったんだろ! 人々の平和を、日常を守るために戦ってきたんだろ。じゃあ化け物じゃない!
小鳥/でも……。
しをん/人々に刃を向けたらそれは化け物だから……あたしが本当になりたくなかった異端と同じになるじゃないか……! だから……!
小鳥/……でも……ひっく……ボロボロ泣きます。
しをん/ひっく……えっぐ……。
鴉華羽/……あたしは先にいきたい。直人に会いたい……直人といっしょにお正月を迎えたい……約束した、だから……戦うよ!
燐音/……生きるも地獄、死ぬも地獄なら、自分の納得する道を選ぶべきなんじゃないかしら。
小鳥/……先輩?
燐音/もし私達がここで死ねば、この世界はめでたしめでたしなのかもしれない。でも「魔女がいなくなる」という可能性は先送りにされるだけね。そして、魔女の真実に気付いているのは……私達だけだわ。
鴉華羽/うん……。
燐音/私達は一度罪を背負っている。罪を償うためにもう一度……間違えたボタンを戻しにいくべきだと思うんだけど。
小鳥/そのために人を殺すなんて間違ってます!
鴉華羽/そのために死ぬのだって間違ってるよ!
しをん/喧々囂々の中で……耐えきれなくなって、もうやだって叫びます。もうやだ! やだやだやだ! 全部やだ!
GM/「ギャギャギャ! ギャギャギャギャ! ギャギャギャギャギャ!」という悲鳴が雑木林中に響き渡ります。「こっちか!」とエージェント達が走り寄ってきます。
燐音/しをんを思いっきり引っぱたく!
GM/パシン。
燐音/ここで取り乱したら、貴方が一番なりたくないものになる!
しをん/ううっ……!
燐音/今の状況が嫌でやり直したいと思うなら抗いなさい!
しをん/……ひっく。そ、それしか……ない……の?
燐音/ここで苦しみから解放されたいと思うなら止めないわ。なんなら、いつかの約束通り私が引導を渡してあげてもいいのよ! ウズマキから鎌を取り出してしをんちゃんに突きつけます。
小鳥/先輩……! 止める仕草をします。
鴉華羽/しをんちゃんを抱きかかえる!
燐音/抗って抗って、私達と同じ存在がもうできないようにして、それが判ったら落とし前をつければいい。……私はもう、その覚悟を決めた。
しをん/……先輩……。
鴉華羽/…………。
小鳥/だ、ダメ……そんなのダメ……。ボロボロ泣きながら首を振ってます……。
しをん/……自分の武器を取り出します。……判りました、抗います……。
小鳥/ダメ……しをん……やめてっ!
しをん/ごめん……やらなきゃいけないんだ……やりたくないけど、やらなきゃいけないんだよ……! やめられるもんならやめたいけど……!
小鳥/こんなの……こんなのってないよぉ……!
鴉華羽/しをんちゃんがやるんじゃないよ……みんなでやるんだよ。罪は五等分だよ!
GM/……エリが口を挟みます。「永丘よ。お前は感情を爆発させないのだな」
燐音/……冗談めかして言います。パニックを起こしている人を見ると逆に落ち着くというじゃないですか。思うところは色々あるんですけど、泣いて喚いて叫んでそれで解決する問題じゃありません。
GM/「そうか」
燐音/確かに私達がここで死ねば事件は解決するかもしれないけれど、それでは私が受けた任務は解決しませんから。……私が受けたのは、魔女事件の解決。それが私達の役目。ならここでは死ねません。たとえこの手が血に染まっても、私達はやり直さなきゃいけない。……泣いて喚くのは全部終わってからにします。
GM/全員の声を聞いたエリは「そういうことだ、少女よ」と龍の聖剣に向き直ります。「全員の気持ちは固まってしまった。この世界の最後の仕事を始めさせてもらおう!」
小鳥/エリ姉様……!
GM/エリが虚空から≪落下する光≫、無数の武器を出す。大勢の足音がついに君達の前に現れた。……戦闘を始めましょう。

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:しをん
 エンゲージ2:シヲンボックス
 エンゲージ3:小鳥
 エンゲージ4:燐音
 エンゲージ5:鴉華羽
  (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ6:エージェント前衛チーム
 エンゲージ7:エージェント後衛チーム
 エンゲージ8:エージェント支援チーム


GM/そっか、君達エンゲージが同じにならないんだ。見事にエンゲージがバラバラだね!
燐音/支援をかけたりしないからね(笑)

【行動値】
 エージェント前衛チーム:17
 鴉華羽:16
 エージェント後衛チーム:16
 燐音:15
 エージェント支援チーム:14
 しをん:12
 シヲンボックス:12
 小鳥:11


GM/それでは、第1ラウンドセットアッププロセス。エージェント前衛チームが≪処刑時刻≫を使用しダメージ+4D6。エージェント後衛チームは≪魂砕≫を使用し、エージェント前衛チームのダメージ+2D6をします。
燐音/セットアップで≪封印の角≫を使用し、命中+4、ダメージ+2にします。
しをん/セットアップで≪闇の血統≫を使用。シーン間、ダメージ+1D6です。
小鳥/最初から守っていくので≪空間知識≫を使用、射程範囲を変更しておきます。
GM/セットアッププロセスが終了し、メインプロセスに参ります。一番最初は【行動値】17のエージェント前衛チームから。マイナーで10メートル移動し、燐音先輩のエンゲージに入ります。
鴉華羽/先輩の方に行った。
GM/メジャーアクションで≪覇魔矢≫を使用。≪凶々しき武器≫チェーンソーをブルルルルルンと吹かせたメイド服の女の子が「ターコーヤーキー!」と叫びながら突撃してきます。
しをん/め、メイドが来たー!?(笑)
燐音/アカンアカン! 執事さん達、止めて……!(笑)
GM/後ろからは毒の矢が飛んできます。この的確なところを打ち抜く毒の銃弾は見たことのある。全員は第1ループの悪夢を思い出します。
燐音/しかも恭介くんのサポートを受けてる!?(笑) 回避判定を……!
GM/(ころころ)ゾロ目で20だ。命中したら【防御点】無視ダメージになります。
燐音/(ころころ)回避14、無理だ。8D6近い防御無視ダメージはやられる!
鴉華羽/燐音先輩を≪カバー≫! 庇います!
GM/ダメージロール直後に≪圧縮撃≫を使用。イメージ的には、メイド服の女の子が司令と思しき少年の二丁拳銃援護射撃をバックに突撃し、しかもユズルンが遠方から支援攻撃をしてくる感じです。
燐音/柚弦のバーカバーカ!(笑) 鴉華羽に庇ってもらえれば毒は無効化できるから、ダメージを0点にする心配は無くなる……!
GM/ダメージを振ります。(ころころ)52点だった。
鴉華羽/あ、それぐらいなら……。
GM/後ろに控えていた隻腕の青年が叫ぶ。「令呪使用! 狙え!」「ハイですー! チェーンソーブルンブルンブルウウウウン!」 ダメージ72点。
鴉華羽/ちょおっ!?(笑)
GM/防御無視ダメージ72点です。
鴉華羽/え、えっと……26点軽減してもらえれば【HP】1で生き残ります!
小鳥/ね、≪念動障壁≫を使用!(ころころ)よし、18点軽減。
鴉華羽/その≪念動障壁≫令呪を使用!
小鳥/それだと、ダメージは38点軽減です!
しをん/少しでも残しておいた方がいい! その【HP】回復に≪諸刃の砦≫を使用して効果+3しておきます!
鴉華羽/それだと【HP】16点……。よし、まだ生きてる!
GM/次は鴉華羽のターンだね。
鴉華羽/後衛チームがいるエンゲージに、マイナーアクションで移動して牽制。≪両手武器≫で攻撃する!(ころころ)……酷い出目だ、≪斬り返し≫。(ころころ)命中16。
GM/回避判定。(ころころ)当たります。
鴉華羽/せーの!(ころころ)15点の物理ダメージ!
GM/次はエージェント後衛チームのターンですね。……エンゲージが形成されていないからどうしようかなぁ。バラバラだから……ほむほむを潰そう。≪タナトスの足枷≫≪暗黒の渦≫≪魔導書≫! 11D6のダメージがいくよ。(ころころ)命中20です。
しをん/支援系を潰してきたか! ≪諸刃の砦≫とホムンクルスの効果でマイナス10があるから(ころころ)回避2ですね
燐音/命中値が倍だ、ほむほむが10回ぐらいクルクル回ってるぞ!(笑)
しをん/……ここで死んだら折角の特技が勿体ない。≪光の一手≫≪暗黒の渦≫に使用! 特技一つを打ち消します!
GM/ダメージが9D6減少しました。
鴉華羽/流石に庇わなくていいよね……。的は残しておきたいけど、9D6が無くなれば≪念動障壁≫でイケるかも?
GM/では、ダメージロールを振ります。(ころころ)25点の霊力ダメージ。
しをん/あ、それぐらいなら……。
GM/後ろからまた隻腕の青年が、呪文を唱えた執事服の男性に向かって「令呪を使え!」と叫びます。メイド服の少女と執事服の男の子が「執事様、頑張ってくださいー!」と応援。
しをん/げっ!?(笑)
GM/霊力ダメージ45点です。……さっきから令呪を使っているのは後ろで叫んでいる人だ。マスターがエージェント支援チームだと判明するよ。
しをん/これは……大人しく軽減無しに食らっておきましょう。令呪を1つ消費させたと思えばOKです!
燐音/そうだね、≪念動障壁≫の【MP】と令呪を温存させましょう! ああ、ほむほむが落ちてしまった……。
鴉華羽/次は燐音先輩のターンですね。落とせー! 全力で応援しますー!
燐音/では、燐音は目の前に来てくれたエージェント前衛チームに攻撃。≪覇魔矢≫≪巨大武器≫!(ころころ)命中は27!
GM/(ころころ)回避失敗。当たります。
燐音/ダメージロールに≪失われた日々≫を使います。出し惜しみをしないでいきましょう。……これから失われるこのループの日々に心を痛めつつ、私はここで倒れる訳にはいかないの!(ころころ)ダメージ33点。
GM/エージェント前衛チームは≪処刑時刻≫を使っているので【防御点】0ですよ。
鴉華羽/よっしゃ! そのダメージロールは令呪使用!
燐音/それだと、53点のダメージ!
小鳥/≪禍福のさざなみ≫を使っちゃいましょう!(ころころ)よし、成功したのでそのダメージに+20点!
燐音/それだと、73点のダメージね!
鴉華羽/さっきあたしが受けたダメージと同じだ!(笑)
GM/い、一発で落ちることはないですが……半減以上しています。
小鳥/相手からしてみれば、「なにあれ……」の攻撃ですよね。みなみがフライパン持ちながらガタガタしてますよ!(笑)
燐音/後ろから晴緒が「みなみ、平気かー!?」って叫んでるよ! タコ超怖いガクブル!(笑)
GM/自キャラロールしてくれてありがとうございます(笑) 次は、エージェント支援チームのターンか。ほむほむの次は……主砲が怖いし、しをんを狙う。
しをん/こっちか。……いざとなったら≪魔法少女の力≫を使って回避しよう。
GM/≪力強き隣人≫≪上級聖奥義≫≪礼装≫で攻撃します。後衛から、頭を抱えたフード姿の女の子が何かを叫ぶと、無数のガラスの矢が飛んできます。
燐音/おおっ、恐ろしい総攻撃が……!?
GM/ツララのような鋭い攻撃がしをんに襲い掛かる! その隣で、真っ黒い触手を自分の影から伸ばした少年が「にょろーっ!」と力強く追撃をします。
燐音/にょろぉー!? 行けニョロ、君に決めたー!(笑)
小鳥/凄い攻撃だ……。このリプレイはなんて豪華なんだろう(笑)
GM/ツララと触手の合体攻撃。(ころころ)17の命中!
しをん/負けてたまるか! ≪魔法少女の力≫を使用!(ころころ)6ゾロが出なかったけど……6・5を採用して17、回避!
鴉華羽/やった、避けた!
GM/ミニスカシスター服の男の娘が「≪異端審問≫!」と叫ぶ。達成値にマイナス2! 回避15にします!
燐音/待った! こっちも≪異端審問≫使用! 達成値マイナス2、命中15にする!
GM/「チッ!」 舌打ちをする男の娘とフォイっと鳴く生き物。……しをん、回避! お見事!
小鳥/か、カッコイイ! なに今の、カッコ良かったー!(パチパチと拍手)
しをん/よし、同値で避けられた! ≪異端審問≫対決カッコイイ! 燐音先輩、ありがとうございます−!
鴉華羽/良かった! ……次はしをんちゃんのターンだよ。ガンバレガンバレしをんー!
しをん/マイナーで≪天空の羽≫を使用。飛行状態になり、【行動値】がプラス5されます。次からトップで動けるようになったよ!
鴉華羽/どうしよう……空飛ぶタコだ(笑)
しをん/ちなみにしをんの武器の演出ですが、キャンディ爆弾は無くなってキセルのような武器にします。煙が羽のような形になります。
GM/おお、カッコイイ! 煙を操ってバステ:放心にさせるって良いね。
しをん/一番弱っているエージェント前衛チームを落とす! ≪魔導書≫で攻撃!(ころころ)……振り直しを要求します!
小鳥/しをんの命中判定に≪逆転運命≫を使用!
しをん/しをんが弱ってる……しをんさん@がんばれ!(ころころ)あ……出目が11、≪魔道具≫の効果でクリティカル発生!
GM/(ころころ)こちらはクリティカルが出なかったので、当たってしまいます。
鴉華羽/しをんちゃんのダメージロールに令呪使用!
しをん/無言でコクリと頷きます。(ころころ)25点、それに+20して、霊力ダメージ45点です。
GM/……前衛チームは【HP】が0になり、倒れます。
鴉華羽/よしっ……。
GM/倒れるけど、直後に≪決死の射弾≫を使用! 最後にメインプロセスを得て、射程内にいる燐音ちゃんを対象に攻撃を仕掛けます。
小鳥/反撃が来た……! 向こうも必死ですね!
GM/ストリートミュージシャン風の男が立ち上がり、最後の力を込めて斧を振り回します。
燐音/お、お兄ちゃんだー!?(笑)
GM/≪封印の牙≫≪覇魔矢≫≪凶々しき武器≫で燐音に攻撃! まだラウンド間の効果が続いているので、≪処刑時刻≫≪魂砕≫のダメージアップが残ったままです。(ころころ)命中は19。
燐音/回避に≪魔法少女の力≫を使用!(ころころ)……こんだけ振って6ゾロが出ないってどういうこと? 回避17。≪修羅≫を使用して振り直します!(ころころ)はい、成功!
鴉華羽/オッケー!
GM/後衛が≪零力射撃≫。特技で自動失敗にします。
燐音/コノヤロウ!? その特技使ったの柚弦だろ!? 死ねばいいのに! 柚弦に対する殺意が30点ぐらい上がった!(笑)
鴉華羽/し、仕方ないですね……庇います! ≪カバー≫を使用! しょっぱい出目が来い!
GM/こいつは倒れることが確定しているので、ダメージロールに令呪を使用します。斧を持った彼の妹らしき黒髪の少女が「お兄ちゃん、頑張って!」と激励を飛ばす!(ころころ)11D6と令呪のおかげで、61点の物理ダメージ。
鴉華羽/お兄ちゃん、頑張りすぎだよ!(笑) 【HP】0、無理! ……でも≪ライフコイン≫で【HP】1点で生き返る!
しをん/むくりと起き上がる! ……向こうはあんなに頑張ってるのに、タコは蘇るんだよね。
小鳥/いやー、相手からすると大変ですね(笑) 小鳥のターンなので、マイナーで≪興奮剤≫を全員に使います。(ころころ)【MP】1点回復。
鴉華羽/≪肉体復元≫に令呪を使う方向でいこう。じゃないとあたしが死んじゃう!
小鳥/はい、全員の【HP】を回復します。(ころころ)おお、33点回復ですよ。

 全員のメインプロセスが終了。クリンナッププロセスに移行し、すぐさま第2ラウンドセットアッププロセスになった。

【行動値】
 しをん:17
 鴉華羽:16
 エージェント後衛チーム:16
 燐音:15
 エージェント支援チーム:14
 小鳥:11


GM/第2ラウンドセットアッププロセスで、エージェント後衛チームが自分に≪魂砕≫使用し、ダメージアップをします。
燐音/燐音はセットアップで≪封印の角≫。自分を強化する。
GM/エージェント支援チームのセットアップは……。しをんの【行動値】が上がったよね? なので≪啓発の鎖≫を使用し、しをんの【行動値】をマイナス8しようとします。回避したいなら【意志】で対決してください。
しをん/【意志】か……しをんの【意志】なら6あるから、イケるか?
GM/演出は、神父服を着た金髪長身の吸血鬼が聖書で束縛の魔術を掛けます。
しをん/あ、アイザックさんは好きだけど……バステ:放心をかけたいから負けない!(笑)
鴉華羽/バステは早いうちに入れてほしいから、回避してほしいな!
しをん/どうしても最大火力を先に出したいので、≪魔法少女の力≫を使用!(ころころ)お、6ゾロでクリティカル!
GM/相手の魔術を解き放ちます。めっちゃ早いタコに仰天する面々。
燐音/置鮎声で「私の攻撃を避ける……だと?」とカッコ良く驚くがいい!(笑)
小鳥/ガンガンいくよ! 小鳥はセットアップで≪空間知識≫を使用!
燐音/セットアップは終わったね。【行動値】トップのしをんさん@がんばって!
しをん/削れているエージェント後衛チームの方からいこう。≪ニュクスの冠≫≪魔導書≫。(ころころ)命中20です。
GM/(ころころ)回避できないな。
しをん/せーの!(ころころ)ちょっと出目が低いな……ダメージ21点。
鴉華羽/そこに令呪を使用します!
しをん/それなら41点霊力ダメージだ! 当たったら、バッドステータス:放心だよ。

 後衛チームはダメージを受け、放心の効果でよろめいていく。
 鴉華羽はマイナーアクションで≪守護者の盾≫を使い、【霊力防御点】を上昇させる。その後、メジャーアクションで≪両手武器≫で攻撃を行い、エージェント後衛チームに17点の物理ダメージを与えた。


GM/次は、エージェント後衛チームのターンだだ。……では、鴉華羽を狙います。
鴉華羽/あたしに来た……。
GM/マイナーで≪タナトスの足枷≫……鴉華羽にバステは効かないけど、ダメージ上昇のために使用。
鴉華羽/バステは効かないもん! ドヤァ!
GM/カバー役がバステ無効化はおいしいね。放心の状態で命中ダイスが減っているけどダメージ上昇をさせつつ攻撃します。(ころころ)命中は17。
鴉華羽/折角だけど≪魔法少女の力≫の使用!(ころころ)6・5が出て20!
GM/……≪修羅≫で振り直し!(ころころ)20以下、失敗。
小鳥/やったー。……このタコ、びゅんびゅん避けるぞ(笑)
GM/くそ、本当はダメージに使いたかったけど……クリティカル回避はされてないから使える。命中達成値に≪禍福のさざなみ≫を使用!(ころころ)成功、命中37にします。
鴉華羽/それは当たっちゃう。でもダメージがマイナス20されたと思おう!
GM/フライパンを持った少女の隣で、白い光の魔術を操る少女が懸命に呪文を唱えている。そこに赤毛の外国人が「……その呪文じゃない。こっちの詠唱にするんだ」と低い≪+50美声≫で教えます。
燐音/ええ声だった!(笑)
しをん/くそぉ、ムカつくぅ!(笑)
GM/←中の人)あの赤毛、異端に詳しい研究者なんでねぇ。前のリプレイでも仲間に似たことしてたんだよ。(ころころ)そんな彼女の繰り出す大魔術に、ニョロニョロと令呪を使用。霊力ダメージ52点を与えます。
小鳥/≪念動障壁≫を使用!(ころころ)16点のダメージ軽減……。
鴉華羽/ガンガン弾いちゃおう! 小鳥ちゃんの令呪使用!
小鳥/36点のダメージ軽減で、ダメージ0ですね! ……闇タコがなんかごめん(笑)

 燐音のターンになり、燐音はライフパスの『2D6点【MP】を回復』を使用。【MP】を12点まで回復した。
 マイナーアクションで、エージェント支援チームがいるエンゲージまで移動する。


燐音/≪覇魔矢≫≪巨大武器≫で攻撃! 命中判定に最後の≪魔法少女の力≫を使います。(ころころ)クリティカルは出なかった、命中27!
GM/(ころころ)残念、勝てなかった。
鴉華羽/燐音先輩のダメージロールに、令呪使用!
燐音/(ころころ)18点……令呪を貰って、38点の物理ダメージ!
GM/ダメージを1点以上受けたので、バッドステータス:毒になりました。次にエージェント支援チームのターン。しをんちゃんを攻撃します。
しをん/こっちに来たか。
GM/ナイフを構え眼鏡を掛けた魔術師の青年が、「援護する!」と二刀流ナイフで命中判定に≪幻想式≫を使用。化け物の弱点を魔術師の勘で的確に狙ってきます。≪力強き隣人≫≪上級聖奥義≫≪魔導書≫で攻撃。(ころころ)命中19です。
しをん/(ころころ)当たります。
鴉華羽/しをんちゃんを≪カバー≫
GM/(ころころ)霊力ダメージ50点。肝臓色の魔法生物がしをんちゃんの近くにちったちったと近づいて、ドカーン!
しをん/フォーイ!?(笑)
燐音/ミニスカシスターが「フォイ、行って!」って叫んだら爆弾が飛んできた!(笑)
小鳥/≪念動障壁≫を使用、フォイッ!(ころころ)17点の軽減。
GM/その直後、≪鏡像≫使用し未行動になり、もう一度攻撃を行います。ごく普通の平凡ぽい青年が雑木林に隠れて「フォイ君、こっちこっち!」と手招きします。「フォイフォイ! 了解だフォイ! 背後に回ってもう一回爆発してやるフォーイ!」
燐音/あれは……田中くんだっけ、武本くんだっけ?(笑)
しをん/普通の顔で何やってるの……(笑)
GM/またしをん狙います。≪力強き隣人≫≪上級聖奥義≫≪魔導書≫!(ころころ)命中19。
しをん/回避判定に≪幻想式≫を使用します!(ころころ)おい!? ファンブルだ!
GM/おお、おめでとうございます、4人目のファンブルです(笑)
小鳥/1人1ファンブルしちゃいましたね……(笑) ≪リライト≫で出目2にしても避けられませんか。
燐音/……いや! ≪リライト≫を使用して出目2にした状態で、令呪を使用すれば!?
小鳥/それだ! しをんに≪リライト≫使用!
しをん/回避8です! 令呪を貰って……28で回避。命中19だから、避けられました!
GM/ちぇー。フォイ爆弾回避成功です。これでこっちの行動は終了しました。

 小鳥はマイナーアクションの≪興奮剤≫を使用し、全員の【MP】を6点回復。その後、メジャーアクションで≪肉体復元≫を使用し、全員の【HP】を34点の【HP】回復した。


しをん/小鳥、凄い! 出目が良いね!
鴉華羽/全快だよ! 令呪は使わなくて大丈夫だったね!

 クリンナッププロセスで、≪覇魔矢≫の毒を受けていた敵は【HP】をロスさせる。
 第3ラウンドセットアップに移行し、相変わらずエージェント後衛チームは≪魂砕≫使用しダメージアップ。燐音は≪封印の角≫使用し自分を強化した。


GM/主砲が一番最初に来るのが怖いという理由で、しをんに対して≪啓発の鎖≫にしよう。……高坂が。
燐音/き、きゃあ……!?
GM/行動を阻害するように、あまり前に出ない彼が銃を持ち、撃ちます。
小鳥/か、カッコイイけど……泣いちゃう。
GM/(ころころ)あ、命中クリティカルが出ちゃった。……高坂……。
しをん/ええっ!? ≪幻想式≫使おうと思ったけど使わなくていいや……振るだけ振ってみよう。
鴉華羽/そうそう、6ゾロ出せ。
しをん/(ころころ)出た。
小鳥/クリティカル出た!? すっごい!(一同笑)
燐音/これは凄い!(笑)
GM/受動側優先なので、クリティカル命中でもクリティカル回避で避けた!(笑) GM的には、戦闘員ではない高坂が撃ってクリティカルを出したことに感動してたんだけど……そこでクリティカルで回避するしをん、カッコイイ!
小鳥/そこでクリティカルで避けるか! カッコイイ!(笑)
しをん/やったね! しをん@がんばった!(笑) キセルを銃に向けると、その銃が暴発します!
GM/巧く撃てなかった高坂が「くそっ……!」と舌打ちをする。その瞬間、高坂がハッと目を見開く。
しをん/はい……?
GM/「……違う。……あれは、異端だ……」 高坂がそう呟いたところで、次の小鳥ちゃんのセットアップに移行しましょう。
燐音/……た、高坂さん……。
小鳥/…………。小鳥は、セットアップで≪空間知識≫を使用しておきますね。
しをん/しをん、攻撃するよ。対象はエージェント後衛チームだな。念のために命中判定に≪幻想式≫、マイナーで≪ニュクスの冠≫≪魔導書≫で攻撃!(ころころ)命中19!
GM/(ころころ)回避不可、当たります。
しをん/さーて、いくぞー!(ころころ)霊力25点ダメージ!
GM/……その攻撃を受け、エージェント後衛チームは落ちます。
小鳥/お、落ちた……。
鴉華羽/マイナーでエージェント支援チームのいるエンゲージまで移動して、≪両手武器≫で攻撃! 命中判定に≪魔法少女の力≫使います!(ころころ)あ、4ゾロを採用。命中18!
GM/(ころころ)回避失敗、当たります。
鴉華羽/ゾロ目が出たから3D6のダメージだぞ!(ころころ)15点の物理ダメージ! 高跳びの棒で刺す!
燐音/次は燐音のターンね。マイナーで≪興奮剤≫を2D6+4点分飲みます。ぐびっ!(ころころ)マックス手前まで【MP】を回復。目の前に≪覇魔矢≫≪巨大武器≫で攻撃!(ころころ)命中25!
GM/(ころころ)当たります。
鴉華羽/ダメージロールに最後の令呪使用!
燐音/(ころころ)それなら……45点の物理ダメージ!
GM/まだ生きてる! 反撃に……エージェント達は範囲攻撃を行う! エンゲージ内にいる鴉華羽と燐音に、剣を持った女の子達が一斉に飛びかかる!
燐音/もしかして、それって……。
GM/さっきの羽の生えた子と……。燐音ちゃんなら柚弦んに「知り合いだ」って紹介されたことがある女の子かな? それと君達と同い年ぐらいの勝気そうな女の子もいる。ミックミクとアンドゥちゃんとまりさが斬りかかってくる。
燐音/きゃー!?
鴉華羽/≪英雄の宣言≫! 範囲攻撃を、あたし一人対象にします!
GM/それなら鴉華羽だけに(ころころ)命中19で攻撃します。
鴉華羽/≪鋭敏感覚≫を使います! 出目で7以上が出れば避ける!(ころころ)出なかった……。
小鳥/≪逆転運命≫、いこう!
鴉華羽/振り直し!(ころころ)残念、16でした……。
GM/ダメージいきます。(ころころ)35点の霊力ダメージ。

 小鳥は≪興奮剤≫と、≪肉体復元≫最後の令呪を使って全員の【MP】と【HP】を回復した。その結果、4人全員ほぼ全回復した。

しをん/向こう、絶望的だな……。

 第4ラウンドセットアッププロセスで、燐音は≪封印の角≫、小鳥は≪空間知識≫を使用。
 だがそんな備えは必要なく……。


しをん/覚悟! (ころころ)ダメージは霊力23点!
GM/……エージェントチーム、全員撤退します。戦闘終了です。

 4人は、前回のループとは打って変わって……ほぼ無傷の状態で戦闘を終えた。


 ●エンディングフェイズ 〜崩壊世界〜

GM/君達の前には死屍累々。何人ものエージェントが、無名のエージェントも含め何十人も倒れています。
鴉華羽/……そうだよね。覚悟してたよ……。
小鳥/私達は、泣きながら戦っていたんですね……。
しをん/感覚が麻痺してなかったら出来なかったよ……俯いてます。
燐音/一通り戦いが終わって、辺り一面シーンとなっているね……。
小鳥/……これでいいんでしょ。これでいいんでしょ……早く時を戻してください!
鴉華羽/……やったよ、龍剣ちゃん!
GM/龍の聖剣は、その様子を苦い顔をしながら見ています。
しをん/……これで、いいんでしょ……。
燐音/鎌に寄りかかりながら言います。……私達はこれだけの代償を支払った。見返りは求めていいんでしょう。少し責めるような目で見ます。
GM/(龍の聖剣になって)「そうね……ご苦労様。ここまで無理をしてくれてありがとう」 そんなロリの背後に影、金髪碧眼の男性が現れます。
しをん/……あっ!
小鳥/る、ルージィルさん?
GM/そう、ルージィルです。彼に関して詳しくは『ギフト』参照ですね。君達は会ったことないけどロリの同僚っぽいことは察してください。彼は笑いながら言います。「戦いは楽しかったですか?」
小鳥/……何……?
GM/「貴方達は欺く神の力で圧倒的戦力差でこの街のエージェント達を薙ぎ倒していきました。楽しかったのではないですか? 大勢をバタバタ倒していったのですから」 流暢な口調で、笑いながら言います。
鴉華羽/楽しい訳ないじゃない! イラッとしながら言うよ!
GM/「本当に?」
鴉華羽/なんで? なんで楽しいとか言うの!? 泣きながら言ってるよ!
GM/「そのようには思えません。爽快感があったでしょう? 多くの人間を倒せるほど素晴らしい力を手にしているんですから」
鴉華羽/あたしは……直人のために頑張ったの……!
しをん/……何も考えないようにして戦っていたから、判らないよ。力無く言います。
小鳥/……小鳥は放心状態です。ぺたんと座り込んで何も出来ず、ルージィルさんをぼんやりと見てます。
GM/「神の力とは素晴らしい。余裕で勝てたことに喜びはありませんか。……実は心の奥では思っていたのでは?」
燐音/力を無尽蔵に使うことに対する爽快感とか、力に対する快楽を否定することは出来ないわ。それを肯定してしまったら、私達は人ではなくなってしまう。
しをん/そもそも私が魔法少女になりたかったのは……自分の中の嫌な部分に絶対負けないようにって思ったからだよ。だから、爽快感? ……そんなものあるわけない。
GM/「…………」
しをん/自分の中の嫌なものに抗いたいという想いはさ……それだけは確かなんだよ。仮にあったとしても、それはあたしの中の嫌な部分であたしがずっと嫌っていたもの……絶対に今の自分は、その気持ちがあったとしても否定する。
GM/彼は笑って言っていましたが、途端に表情を無くします。
小鳥/…………。
GM/ルージィルは深く頭を下げます。「ご無礼を。大変失礼致しました。その言葉が聞けて私は安心しました。貴方達は狂気になど陥ってない。欺く神に取り込まれ、闇に見入られてもいない。……もし一人でも『実は楽しかったです』なんて言うようなら、私は全能力を解放してでも、貴方達のループを却下するつもりでした」
燐音/頭を下げられた……。
GM/ルージィルはPCを惑わすNPCなのでこのような演出をさせていただきました。「自分達が自分達の世界を救う。自らの手で惨劇を止める。その決意を忘れず、時を遡ってください」
燐音/つかつかとルージィルさんに近寄って、思いっきり引っぱたきます。
しをん/おおっ!?
燐音/……さっきの謝罪で私は許したけど、私の後輩達を傷付けたことは許さないわ。……じゃ、世界をまわしてもらえるかしら! やり直すから!
GM/「かしこまりました」 そのルージィルの言葉が続きますが、ロリが辛そうに口を開きます。「私達は、貴方達の心がこれ以上折れないことを願っている。世界が幸福になっても……貴方達が不幸になっては意味が無いのよ」 ……その声が響いた後、世界が真っ白になっていきます。
しをん/これで……世界が、終わる……。
GM/……では、少しだけマスターシーンを演出させてください。

 「わわわー! アンドゥさん、健吾さん! 皆さん大丈夫ですかー!?」と、負傷者の面倒を病院で見ている眼鏡の青年。
 「こ、こういうときは救命措置をすればいいってドクターが言ってたー!」と怪我人を次々動かしていく、フランケンシュタインの少女。

 大勢の能力者が騒いでいる中。直人は……ある本を捲っていた。
 ペラペラと必死で、ある記述を探している。

 「あっ! これは……!」
 何かを発見した直人は、とある場所へと駆け出した。

 ……一方その頃。
 大騒ぎの教会ではなく……騒動のあった雑木林の、とある木の上。
 不安定な細い枝に、少女が立っていた。

 「あーあ、こんな世界なんてさっさと壊しちゃった方がいいのに。わざわざ巻き戻してやり直す? そんな必要なんて無いのにね……」
 140センチぐらい、猫目な少女が、惨劇となった世界を見下ろしていた。

 ――時は、巻き戻る――。


GM/チュンチュンと雀の鳴き声。朝の光。しをんは、自宅で目を覚まします。
しをん/……はい……。
GM/君は自分のベッドに寝ていた。まだ時間はチャリヤカーが来る前だ。そろそろお母さんが「起きなさいー、鴉華羽ちゃんが来るわよー」と言いにくるだろうね。
しをん/……憔悴した顔で起き上がる。ケータイで時間を確認する。ちゃんと戻っているかどうか確認を……。
GM/日付は、鴉華羽ちゃんが魔法少女になった翌日だ。戻ってきたよ。
しをん/……うう……。暫く涙をすっかりあのときに流しつくしたので、ただ渋い顔で……自分のやった惨劇を思い出します。
GM/「泣いてるでむか?」 白くてふわふわした生き物が、泣いてない君に言う。
しをん/……泣きたい気分だけど、涙が出尽くしたみたい。
GM/「我慢はダメでむ。泣いていいでむよ。辛かったら泣くのも良いっていう言葉をクェでむは知ってるでむ」
しをん/乾いた目で、泣いてるよと言います。涙が出ないだけで泣いてるんだよ。
GM/「クェでむジャンプ!」 ぼふっ。
しをん/おふっ。
GM/顔に抱きつき。ぽむん。
しをん/な、何すんの! ごふごふっ!(笑)
GM/「女の子は悲しい顔をしちゃダメでむー」
しをん/頭に張り付いてるのをべりって剥がします!
GM/「でむんっ」
しをん/そのときに、かろうじて残っていた涙が一粒だけ流れます。
GM/「今は泣いてスッキリして、みんなを幸せにするため次は笑うでむ!」
燐音/……クェでむが、イケメンロールをしている(笑)
しをん/クェでむ……本当の良い子だな、お前!(笑) ……そうだね。あんだけのことをやったんだ。次は、絶対……。頷いて、シヲンボックスを取り出し、ボックスの中に何も無いことを確認します。
GM/……何も無いんだ。
しをん/『重要キーワード/煙草』を、別のものに変えようと思います。
GM/何も無い、空っぽな今。また自分は違うものになってしまったんだなと実感すれば、再び憂鬱になっていく。依存するものが無くなってしまったけれど、それでも止まらず時間は進んでいく。君は学校に行かなきゃいけない……また毎日を過ごさなきゃいけないね。
しをん/……だとしても自分は、絶対に異端の衝動に負けたりしない。自分にとっての日常である、鴉華羽のチャリヤカーの音を待ちます。
GM/その音を静かに聞きながら、新しい世界を生きていこうか……。


 ANOTHER WORLD
  「 VICTIM GIRL 」

 Second Loop 『 ...adandon space... 』





GM/『ビクティムガール』第2ループ、本当にお疲れ様でした。私なりに鬱シナリオを頑張って作ってみました。どうだったでしょうか。
燐音/いやあ……色々と衝撃的すぎてだな!(笑)
鴉華羽/な、直人ぉー!(笑)
しをん/クェでむが可愛かった! 普通に良い子だった! 怪しい奴が白というのはお約束だけど……あたしが分裂した! 誰だお前!?(笑)
GM/まだまだ謎は残っているね。今回もクライマックス戦闘に勝利できたので、ループの代償は【能力基本値】マイナス1のみで済みます。また、キャラクターレベルは4つ上昇し、今度はレベル12になります。
しをん/レベル12かぁ! ……正直、それだけの体験をしたよ(笑)
小鳥/確かに、予想以上の経験をしちゃいましたね(笑)
GM/それと、次回新しいペナルティが追加されます。第2ループでは「煙草を吸う」「陸上部の成績が下がる」「テストの点数が取れない」「ベジタリアンになる」などの小さな変化がありましたが、GMの希望としては第3ループのペナルティは大きなものを設定してほしいです。相当ショックな経験をしましたからね。
燐音/何を下げようかな、何のレベルを上げようかな? ……今回はリプレイキャラオールスター勢揃いだったけど、次回の敵はどうなるんだろうね?
GM/どうでしょうね。今回は過去のリプレイのキャラクターも使わせていただき、ネタも今できる『アナザーワールドSRS』のシナリオの最大限のものをやらせてもらいました。お付き合いありがとうございます。次回、最終回も宜しくお願いしますー!




第3ループに続く

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