アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 サクラ・オーバードライブ 第3話 』 1ページ ■
2020年11月14日




 ●プリプレイ

 『サクラ・オーバードライブ』3話が行なわれる2020年11月14日。
 参加プレイヤー達は、セッション会場となるGM宅に集まる前に……最寄りの無印良品に集合していた。


GM/この前、某後輩がツイッターで「無印良品のカレーをみんなで大量に買って分け合って食べるカレーパーティー」のことを話していたので、それをしたいです! みんな、我が家でカレーパーティーしよう!

 そんな提案のもと、セッションが始まる前に、参加者5人で大量のカレーを食べる会を開催。

 大量の白米を炊き、レンジでひたすらカレーを温め、ひたすらみんなでカレーを食べること4時間。
 定番の無印人気カレーもあれば、こういう機会がなければ滅多に買わない珍カレーもただただ食べ続け……。

GM/ごちそうさまでした! ……では、『サクラ卓』3話を始めます! キャラクターレベル7で始まる今回のシナリオハンドアウトを読んでください。カレーを食べたかったGMはカレーをシナリオに組み込みました。



 アナザーワールドSRS・シナリオ「サクラ・オーバードライブ 第3話」



【レギュレーション】
 キャラクターレベル7で開始。第2話が「4月11日(土)」のお話だったので、その直後の時系列「4月18日頃」を想定。
 みんなでカレーを食べるミニセッションである!

【ハンドアウト:灰澄】
 コネクション:椿原 徳信(つばきはら・とくしん)  関係:信頼

 君のもとに、君の面倒を見てくれている住職が現れた。
 「灰澄ももう20歳。君を見てきて10年、そろそろ今までのこと、これからのことを相談しよう」
 確認しよう、これまでの自分のこと。それはともかく、腹が減った。
▼セカイのイベント:住職とカレーを食べに行く。
▼コネクションNPC1:椿原 徳信

 灰澄が世話になったお坊さん。寺生まれのTさん。
 一般人。物静かで穏やかな人。今まで多くを語らなかったが、20歳の君を見て話にきた。

【ハンドアウト:御衣&セン】
 コネクション:ダイス目+1してくれるアイツ  関係:腐れ縁

 君達は、伯子&白妙に誘われて買い物に来ていた。
 伯子「ようやっと私達は落ち着いて過ごせるようになったので」
 白妙「一緒に中央駅を、歩きたかったのです」
 ガールズトークに桜の花を咲かせよう。そしたら乱入者が現れた。無碍にできない、アイツだった。
▼セカイのイベント:伯子&白妙&アイツとカレーを食べに行く。
▼コネクションNPC2:ダイス目+1してくれるアイツ

 センが起こした集団昏倒事件を解決した≪コネ「特命課」≫相応のアイツ。
 カレーを食べたがっている。

【ハンドアウト:仁】
 コネクション:小池田 徹平(こいけだ・てっぺい)  関係:舎弟

 君が世話してる店で横領事件が発生した。
 犯人は店に入り浸っていた組の馬鹿とその女。君が男女のアパートに到着した頃には、下の者達がシメ上げていた。
 問題無いとテツの報告もあるので腹の虫が鳴るしカレー屋に入った。うわ見たことあるメンツいるっ。
▼セカイのイベント:テツとカレーを食べに行く。
▼コネクションNPC2:小池田 徹平

 第2話で登場した鉄砲玉。1文字抜けばそこそこイケメンなお調子者。
 一般人。下っ端。悪い奴じゃないが良い星の下には生まれていない。

▼PC全員初期配布イベントキー:ブブ村
 N市A市S市の真ん中にある中央駅から徒歩数分にある、本格カレー店。
 最近リニューアルオープンをして噂になっていた。
 本場カレーはもちろん、日本人好みのカレーもあればナンとライスどっちもご用意してるよ!



仁/カレーを食べに行くセッションだ!(笑) わー、仁はどれくらいの辛さのカレーを好きな設定にしよう? 辛さでマウントを取る系のおじさんにしようかな?
灰澄/せっかくセッション内でカレーを食べるから、「PCのカレーの好み」を決めておかないとですね。
セン/楽しそう! センは普通に辛党っぽいなぁ、10辛を食べそう!
GM/「10辛式」って、CoCo壱の辛さ基準でしたっけ?
御衣/確か10辛を食べるには9辛を既に食べたことがないと注文できないんですよね。食べると翌日、体に支障が出るレベルの辛さって聞いた。
セン/なんだそのマゾの食べ物は(笑) ……おっ、カスミンのお坊さんが出るんだ?
仁/寺生まれのTさんだ。やべぇ、「破ァ!」される!(笑)
GM/寺生まれのTさんって呼ばれたくてTが付くイニシャルにしたよ。どんな人が良いかは灰澄くん自身が決めてくれていい。
御衣/君だけの好きな住職をメイキングしよう!
灰澄/えーと、じゃあ……年は灰澄と親子ぐらいの年齢で、キャラクターイメージは『最遊記』の光明さんがいい。
GM/凄く分かる! 良いお坊さんだ!(笑)
御衣/あ……テツさん、レギュラー化してる?
灰澄/しかもまた仁さんのハンドアウトに「うわ見たことあるメンツいるっ」って書いてあるし(笑) 名前が「小池田 徹平」だから、きっと可愛い顔をしてますよ。
仁/俳優みたいな顔してるんだろうなー(笑) この前のセッションで思わず言ってしまったテツがそのまま採用されるなんて……。
GM/極力みんなが言った設定を拾おうとするキャンペーンだからね。
セン/「悪い奴じゃないが良い星の下には生まれていない」とか……可哀想な男(笑)
GM/まあ、PCじゃないから。どうせ鉄砲玉のモブですよ。まず今回のセッションは最初に、灰澄くんのオープニングフェイズで灰澄くんのバッググラウンドを演出したいです。いっぱい灰澄くんの過去やこれからについて語り合いたいな。
セン/それはともかく……「腹が減った」?
仁/「ぽん、ぽん、ぽーん!」ってやつだ!(笑)
GM/御衣ちゃんとセンさんのオープニングでは、「ダイス目+1してくれるアイツ」が登場します。「以前センさんを倒した能力者」という設定を頂きましたが、女の子達の会話に交じってOKな人をご用意ください。
仁/女の子達の会話に交じってOKじゃない人って、逆に何だ?
GM/いきなりモブおじさんがニチャァって笑いながら出てきたら嫌でしょ。
セン/誰だコイツってなる!(一同笑) ……うーん、あれは特命課という設定だったからだから、狛さんが良いな。センが逮捕されたときにお世話になりました(笑)

 伊伏野 狛
 異能力関連事件担当の独立捜査課、通称『警視庁 能力特命課』の刑事。
 元特殊部隊出身の体力自慢のデカで、人懐っこい笑みを浮かべ、誰にでも明るく元気に話す青年。
 詳しくは、『傍らに立つ囀り』『可能性の卵』『秘密のリグレット』参照。


GM/そして仁さんのオープニングフェイズでは……第2話では「パパのシーン」をしたので、第3話では「極道のシーン」をやってもらいたいです。GMは『ひぐらしのなく頃に』ぐらいしかヤクザ要素を知らないのでキャラロールできなかったらごめんね。
仁/大丈夫、自分も『龍が如く』ぐらいしか知らないし。
灰澄/『極道主夫』ぐらいしか知りません。
仁/みんなふんわりしてるな(笑) あ、仁の好みのカレーは10辛にしますね。
灰澄/灰澄の好みは……ダイスで決めよう。(ころころ)2辛になりました。これぐらいが美味しいんですよ。
御衣/私もダイスで決めよう。(ころころ)1。甘口です!
仁/かわいいー(笑) みこちゃんはうちのチビと同じカレーを食べるもんな。
御衣/わ、私もいつかは、中辛を……!(笑)
GM/住職さんもカレーハウスに一緒に行くんだし、何辛を食べるか決定しよう。みんな10面体を振って決めてるんだよね?(ころころ)あれ、0が出たってことは……。
御衣/10辛!?(笑)
仁/住職、俺と同じ辛さのを食べてる!?(笑)
セン/この卓、10辛が3人もいますよ!(笑)

 不動 仁(プレイヤー名:現空)
 キャラクターレベル7:クラス[狂戦士4/異端者3]
 異端者より、主特技≪黒のカブト≫、副特技≪美しき我が世界≫を取得。
 カレー屋で頼むもの→10辛のスパイシーカレー、ガーリックナン

 芝 御衣(プレイヤー名:ぷぇ)
 キャラクターレベル7:クラス[感応力師3/世界遣い1/アーティスト3]
 アーティストより、主特技≪オグマ≫、副特技≪フェードイン≫を取得。
 カレー屋で頼むもの→1辛のシーフードカレー、ライス

 仮打 灰澄(プレイヤー名:ろって)
 キャラクターレベル7:クラス[聖職者1/イレギュラー6]
 イレギュラーより、主特技≪ハスター≫、副特技≪リストーン≫を取得。
 カレー屋で頼むもの→2辛のチキンカレー、チーズナン、ラッシー

  麦原 セン(プレイヤー名:ピロ)
 キャラクターレベル7:クラス[感応力者3/領域遣い2/稀人2]
 領域遣いより、主特技≪トゥルウスタリアルゥス:ネメシスの鎖≫、副特技≪彼方の音≫を取得。
 カレー屋で頼むもの→10辛のマトンカレー

セン/魔王様から禁書を頂きました! この禁書で「夜須庭 航を倒してこい」と言われまして、夢魔の邪神のお力をお借りします!
仁/≪ネメシスの鎖≫……シーン間、行動値を1にするやつ! つよっ!?
御衣/バステ良いですね。仁さんは≪美しき我が世界≫を取って美しくなりましたか。若干、肌が綺麗になりましたね?(笑)
仁/これで「お父さん臭い!」って言われない!(笑)
セン/そろそろ長女ちゃんが思春期に入っちゃうから、切実だね(笑)


 ●オープニングフェイズ1/灰澄 〜親代わり〜

GM/最初は灰澄くんでござるよ。4月18日の土曜日、午前11時、お昼にちょっと早い時間のシーンから始めます。灰澄くんはどこに住んでるの?
灰澄/寺。
GM/じゃあすぐ徳信さんに会えるね。
セン/すぐに会える住職。
仁/言い方よぉ(笑)
GM/徳信さんが住職をしているお寺で住み始めて、もう10年。君は今、お寺の廊下の掃除中です。庭にはまだ桜の花が咲いていて清々しい青空の土曜日ですよ。
灰澄/そろそろ葉桜の時期ですかね。緑とピンクが混ざって、これはこれで綺麗。早朝に起きて、境内の掃除をして、規則正しい生活をしています。
御衣/毎日規則正しいルーチンワークが出来ていらっしゃる。
GM/そんな灰澄くんに君に声を掛けにきた徳信さんです。「灰澄、お疲れ様。「君が10年間この廊下を掃除してくれたおかげで毎日ピッカピカだ」
灰澄/かつてここに来たときは埃を残して掃除をしたものです(笑) 効率良く掃除する方法をやっと見つけました。
GM/「わりと広いからね、ここは」
灰澄/それと、他の人を使うことも覚えました。……最初は他のお弟子さんにも声を掛けられなかったけど、だんだんと話しかけられるようになって、「一人じゃ掃除無理!」と覚えました(笑)
GM/10年間で成長した灰澄くんを見た徳信は、「君の誕生日はいつだっけ?」と尋ねます。
灰澄/秋ですね。
GM/となると半年もしないうちに、もう20歳も終わるんだね。「灰澄。そろそろ君と深い話をしようと思う。応接間に来てくれるかい」
灰澄/……はい。
GM/お茶を飲みながら話が出来る席に移りましょう。ふわっと穏やかな4月の陽気の中、ゆったりと2人きりの話をします。「君がこの寺に来て10年が経つ。20歳になった君と、これからの将来のことを話したい」
灰澄/そう……ですね。ずっとここでお世話になっている訳にもいかないからなぁ。
GM/「君は将来、何になりたいとかそういう希望はあるのかな?」
灰澄/いえ、考えてないです。
GM/本格的にお坊さんになる気は無い? そのつもりなら、お坊さん専門学校に行かせるために徳信が推薦しますよ。
仁/あー、なるほど。入試とか準備があるもんな。
灰澄/それは、あるかも。徳信さんのことをとても尊敬しているでしょう。同じ道を辿ってみたいという気持ちはあります。……ここは包み隠さず、自分は貴方のことを尊敬していますと言います。
GM/「キャッ」
セン/キャッ(笑)
灰澄/褒めるとかじゃなく、淡々と長所を述べていきます。ただ、自分がやりたいことを探しきれていません。……誕生日までを目安に、何かを見つけたいかな。
GM/「そういう話が出来るようになっただけでも、君は成長したね」 数年前まで、そんな話すらできないと思わせる顔色だったでしょう。
御衣/やんわりと待っていたんですね……。
GM/「ところで君は、10年以上前の記憶はあるかい?」 機関にいたという話はしたけど、機関に入る前の話、実家の設定はある?
灰澄/……特に無いです。灰澄も物心ついた頃には忘れています。
GM/「……灰澄。ちょっと長話をしよう。君は10年前、超人類能力開発研究所機関にいた。君がよろしくない環境に置かれた子供であることは私も承知の上で、君を引き取った」
灰澄/……はい。
GM/「そして、かつての君は非常に危うい立場にあった。一歩間違えば道具として殺されるという立場だ。それをどうにか……私に手引きして、引き取らせるように仕向けてくれた人がいる。君が所属していた機関の下部組織『朱指』の頭領さんだよ」
セン/……ンッ!?(笑)
御衣/で、ですよね、逃がしてくれた人って……一本松さんですよね(笑)

 剣菱 一本松
 機関の戦闘部隊『朱指』の頭領。
 機関が問題視される原因として多く挙げられる「人外狩り」「能力者狩り」を行なう武装集団を指揮し、機関内での処刑も行なう恐怖の暗殺部隊を率いていた。
 最強の戦士として無敗の戦績を誇る男。しかし平時では部下に慕われ、大食漢で部下達や同僚らと食事をよくしていたという。


灰澄/この人って……めっちゃ強い人ですよね?
GM/ええ、『AW』史上最強のボスキャラクターと言われています。……確かに機関は悪いことをした大人も多く、この人も犯罪者には変わりないのですが、それと同時に「不遇な子達を救おうとしてくれていた人」でもあるんです。
仁/へえ……機関にも良い人もいたのか。
灰澄/いっぱい食事をする人に悪い人はいない。
セン/頭領に餌付けされたタイプか?(一同笑) きっと航先生のインパクトが強すぎて、良い人がいたことを忘れちゃったんだな(笑)
仁/そりゃそうよ、良い人よりも悪い人の方が印象が残るから。
セン/航先生、人の記憶にもミントのように生い茂る。
御衣/やっぱり害悪ですね。茂りちらかしやがって。除草しないと。
GM/「頭領さんがこの寺に君の手を引いて連れてきたから、私は君と出会えた。そして頭領さんは、灰澄がどこの出身だったか、灰澄の親御さんが誰かなども探してくれていたんだ」
御衣/お、おう……一本松さん、またそんなことして……(笑)
GM/私も某卓で救われたPCをしたことあるからさ、一本松さんならそれぐらいするよ……(笑) 「だが、残念ながら君のルーツを探しきれなかったらしい。もし君が許すなら、本格的に探偵を雇って本当の両親を探すこともできるけど?」
灰澄/……現時点で、そこまでしたいとは思わないんですよ。ルーツを辿ったところで、受けとめきれないと思う。
仁/うんうん……。
灰澄/今やりたいことは……将来の道を考えること。だから過去の探索は、今はいいです。断ります。
GM/「そっか、了解。ところで君が持っているドッグタグ、機関製アーティファクトの試作品なんだって」
御衣/大事なことを、なめらかに言った。
セン/なめらかに凄いこと言いおったぞ!?(笑)

 『イベントキー:躯檻結石(くかんけっしょう)』
 肉体を一次的に変化させる能力を持った結晶を表わすイベントキー。
 [世界遣い]の≪圧縮された世界≫と同等のデータを持つ。所持者は≪圧縮された世界≫を自動取得し、中に入った者は自在に出入りすることができる。
 機関が製造した。灰澄の持っているドッグタグは、躯檻結石で造られている。


灰澄/あ……これ、第2話で出てきたアーティファクトと似てる?
セン/神子さんの体に仕込まれていたやつだね?
GM/そうです。まさかの仁さんのクリティカル成功で判っちゃったアレと非常に似ているというか、名前で判る通り兄弟作みたいなもんです。
灰澄/「所持者は≪圧縮された世界≫を自動取得し、中に入った者は自在に出入りすることができる」って……これ、中に入れるウズマキだ!?

 ≪圧縮された世界≫
 空間をねじ曲げて、ありえない筈の空間を作り出す[世界遣い]の副特技。
 2階と3階の間にもう1つ階を作ったり、押し入れの中に体育館並みの部屋を作ることができる。


GM/ここでウズマキの基礎知識を説明しましょう。ウズマキに人や生き物、ナマモノを入れちゃいけません。何故なら「ウズマキは入れた本人しか出せない」からです。もしAさんがウズマキにBさんを入れたとして、Aさんが死んでしまったら……?
仁/……二度と出られない!
GM/そう、一生出られません。なので異空間に人間は決して入れてはいけません。だけど、このアーティファクトで作った異空間なら?
仁/なるほどね! 隠密行動するときの暗殺とかに便利だ。
GM/脱出ポットとしても使えるよ。しかも形状が石を首から掛けられるように加工したもの……ドッグタグ。携帯しやすいので頭領が少年兵に渡してくれたのでしょう。あくまで試作品なので世に出回っていないし、現代でもこれと似た商品は出ていません。
灰澄/このドッグタグ、いざというときに頭領さんに持たされたんですね。でも使い方は……いちにのポカンですっかり忘れてました。
セン/ドッグタグもきっと「どうして使わないんだよ?」と思っていたかもよ。
御衣/ドッグタグがジッと貴方を見ている。
セン/ほら! ぷぇさんの手に渡ったらクェでむレーベみたいにまた謎生物にされてしまうぞ!(一同笑)
灰澄/おや、机の上に放っておいたら勝手に動き出しましたね。
仁/歩き始めちゃったかー!(笑)
セン/あーあ! 頭垓デザイナーの作品になっちゃった!(笑)
GM/急に意思を持つな(笑) 徳信さんは「他にも話したかったことといえば……」と事務的な話を続けます。ついでにお見合い写真も見せます。
仁/もう年頃だからね!(笑)
灰澄/それはノーコメントです!(笑) 徳信さん、こういうところお茶目ですよね!?
GM/お腹ぐう。
灰澄/あら? ……お昼はまだですね?
GM/「今日は奥さんもお手伝いさんも土曜の所用で出て行っているからね。今から作るか、出前を取るか、外食にでも行くか」
灰澄/天気が良いので散歩がてら、お外に出ます? 俺もまだ食ってないし、お腹が空きました。みんなに「メシどこか美味いところ教えてください」ってラインします(笑)
GM/伯子がグループトークに「今ハヤリのカレー屋さん」のブログ記事を載せます。
仁/カレー屋さんの情報だ。デキる子!(笑)
灰澄/では……徳信さん、よろしければここに行きますか。ということでカレーハウスに向かいます!


 ●オープニングフェイズ2/御衣&セン 〜騒がしいアイツ〜

GM/御衣ちゃんとセンさんのオープニングシーンです。伯子と白妙に誘われて買い物、ガールズトークしよう!
御衣/お買い物ですね!
セン/……ガール?(笑) まあ、今はガールにしておきましょう。
GM/(伯子になって)「ようやっと1週間、私達も落ち着いて過ごせるようになりました。おっきな中央駅の近辺を散策してみたかったんです。御衣さんとセンさんとご一緒できて嬉しいです!」
御衣/お誘いのラインがきたときは嬉しかったです! エビが「もちろん」と頷くラインスタンプで了解しました。
GM/御衣ちゃんはクソスタンプソムリエなの?(一同笑)
セン/不思議なスタンプばっかり送ってくるなぁ(笑)
GM/「買い物をすると言っても、住む所の家具は魔王様に一式揃えてもらえました。だから買い物をする必要は無いんですが……私、『みんなでお出かけをする』という雰囲気が味わってみたかったんです」
御衣/わぁ、それはそれは……! 初夏に向けて可愛いお洋服を見るのも良いことですよ。
セン/丸丸百貨店でレディースを見に行きましょうか。ほら、このお洋服とか似合うと思うんですよね!
御衣/まあ、可愛い! このワンピースとか素敵ですよ!
セン/それに合わせるのだったらこの帽子とか!
御衣/良いですねそのセンス!
セン/みこちゃんもこっちのお洋服が似合うと思うんだ!
GM/伯子も白妙も、綺麗で可愛い着せ替え人形になりますよ。
セン/着せ替え人形が3人もいるぜ! 財布ならウチが出します! 大人はすぐ何でも金を出す!(一同笑)
御衣/センさん、楽しそうですね(笑) でも私の分はちゃんと私が出しますから……。
セン/推しに惜しむ金は無い!(笑)
灰澄/領収証は上様で切ればいいんじゃないですか。
セン/えっ、魔王に領収証を出せばいいの?
仁/白妙達の洋服代なら大丈夫だろ?
GM/買ってくれますよ。ただし魔王にそれは「美味しいパンケーキをハチミツをかけてお皿に乗せました!」と差し出してるようなもんだよ。
セン/絶対食われる!(笑) アカン、これ落とし子ラインに載せられないやつ!
仁/落とし子グループラインなんてあるんだ!?(笑)
GM/白妙は孤島の村で創られたホムンクルスですから街のショッピングなんて初体験、何もかも新鮮な気持ちで楽しみます。伯子は……ドーマサキエルの代償があるせいで、家族や友達という他人から愛情を得られず生きてきた子でした。だから初めての「他人と過ごす楽しい土曜日」に戸惑いながらも、幸せそうにエヘヘと笑っています。
セン/これで良いんですよ、可愛い子にはタピオカあげようね!(笑) そのタピオカ屋さんは仁さんのところの下っ端がやってます。
仁/店先は可愛い女の子が接客してるけど、奥の方にはヤのつくオッサンがやってるな(笑)
GM/なんでもやってるな、おい(笑) そんな君達に元気な男性の声が話しかけてきます。「あれぇ!? センさんじゃないっスかぁ!」 振り向くと、体が大きくてワンコっぽいお兄さん・狛さんが登場します。
セン/ゲッ、この……スカスカな喋り方は!(笑)
GM/「あっ! タピオカ吸ってる! いいなー!」
セン/あげませんよ! 貴方は蛙の卵でも吸ってなさい!(一同笑)
GM/そういう仲なんだ!?(笑)
セン/どう考えても魔王の落とし子の異端と特命課が相性が良いとは思えない!
御衣/おや、お知り合い? センさんのお友達です?
セン/お友達というか……えー。
GM/「腐れ縁ってやつッス! ハンドアウトにそう書いてあるッスよ!
御衣/そんなメタな!(笑) 今日は……センさんを捕まえにきた訳ではない?
セン/まだウチ何もしてないです! このセッションで捕まるような悪いことしてないです!(笑) なんで狛さんはこんな所に来たんですか!?
GM/「最近この辺にできたっていうカレーハウスに行くッス」
御衣/へえ、カレーハウス?
GM/すると伯子が「あ、さっき灰澄さんから『オススメのお店ありませんか』とラインがあったのでブログを紹介したんですけど……」と、スマホでその記事をみんなに見せます。

▼PC全員初期配布イベントキー:ブブ村
 N市A市S市の真ん中にある中央駅から徒歩数分にある、本格カレー店。
 最近リニューアルオープンをして噂になっていた。
 本場カレーはもちろん、日本人好みのカレーもあればナンとライスどっちもご用意してるよ!


セン/へー、こんな所ができたんですか。できたというよりリニューアルオープンですか。……あら、ブログに載ってる写真も美味しそうですね。
御衣/美味しそうですね。タピオカで甘い物を食べた後ですし、辛い物が食べたくなってきました。
GM/わりといっぱい食べるな?(笑) 伯子も「ここ、いつか行ってみたかったお店です。灰澄さんにオススメしましたけど、私自身は行ったことなかったですし」と言います。
セン/時間的にもちょうど良いです。そこでお昼ご飯にしましょう。
GM/「ゴチになるッス!」
セン/はあああー!? 貴方、国家公務員でしょお!? 民に金をせびらないでくださいよ推しじゃないからお金は出しません!(一同爆笑) ……中の人は推しなんですけどね(笑)
仁/センさん的には推しではないんだ(笑)
GM/「今のは冗談ッス狛ジョークッス! もちろん自分の金で払うッス! なんせ俺、大盛りで注文するッスから!」 ……良いな、センさんと狛さんのやり取り(笑)
セン/多分センは狛さんよりゆたかさんの方が苦手と思う。でも時にはゆたかさんと一緒に狛さんを責めてると思う(笑)
灰澄/判る、グチグチ2人で言いそう(笑)
御衣/そうだ……ご紹介遅れました。御衣です。よろしくお願いします。
GM/(センさんを無視して)「初めましてッスー! 俺、伊伏野 狛っていうッスー! 可愛い子ッスねー! センさんの妹さんスか!? 全然似てないッスねー!
セン/一人で決めつけて納得するな!?(一同笑) 彼女は教会関係でいっしょになった人です!
御衣/はい。仕事仲間で仲良くなったと言いますか。センさんは私達にとても良くしてくれています。
GM/「可愛い子がそう言うんじゃ間違いないッスね! センさん、まーた悪いこととかしてなきゃいいんスけどー!」
セン/してないですうぅー! 一応改心はしたんですよ! 一応は! こんな小さい女の子達にナンパしてたってゆたかさんにチクりますよ!? N市警察署に通報すればいいんですか!? あと貴方が1ミリでも彼女達に近づいたらゆたかさんにラインがいきますよッ!
GM/「すみませんすみませんソレはヤメてくださいッス本気でクビが飛ぶんでヤメてください! 身長180センチほどの男性が女の子に声を掛けましたので自治体の皆さんはお気をつけてくださいって一斉ライン通知が飛ぶッス!」(一同爆笑)
御衣/やっぱり2人、仲良さそうだなぁ……(笑)


 ●オープニングフェイズ3/仁 〜本職〜

GM/雰囲気をガラッと変えます。……朝方の某ボロアパートに入っていく集団がおりました。人々が動き出す朝、そのアパートに住む女は夜の仕事をしていたため寝静まっている筈だった。……仁さんは、入っていく集団の一番ラストに入ってきてください。
仁/…………。
GM/店の金を取った馬鹿な男女の部屋のやり取りを簡単に説明すると、「オイ逃げるなバカ!」 バキボカドスッ。「オメエら何したか判ってんのかぁ!」「店の金に手ェ付けるたぁ良い根性してんじゃねえかぁ!」「小指1本じゃ済まねえぞオラァ!」「すんませんすんません!」
仁/じゃあ……事情聴取(物理)が終わった頃に、カツンカツンと階段を登る足音。スーツ姿で現れます。
御衣/わぁ、ホンモノだ……!(笑)
セン/(モブヤクザになって)「おはようございますっ!」
GM/テツもその一味の中にいますよ。「おはようございますっ!」
仁/まったくそこに触れず、カツカツカツと近づく。
灰澄/ヒッ、怖い(笑)
GM/悪いことをしてボコられてる男女は、2人して顔を仁さんの方に向けます。
仁/店の金の横領って、どれぐらいだ?
GM/(テツになって)「1000万です」
セン/うえ、結構盗ったな……。
GM/途中から店の金を盗っていることに店長が気付いて、敢えて盗らせたから実際の被害額は少ないです。でも、1000万を盗もうとしていた連中には間違いありません。
仁/うん。……しゃがんで、吸っていた煙草をふうと吐く。……1000万、お前らにとっては良い金だよなぁ。良かったな、そんなにたくさん金が持ててな。ん? 楽しかったか?
セン/ションベンちびりそう。
御衣/わりとガチで怖い。
灰澄/これはドバッと漏らしてるのでは?
仁/何か答えるか?
GM/「すんません……!」 それぐらいしか、怯えたモブは言えないよ。「すんません! 出来心だったんです!」
仁/すんません? 何が? 楽しかったんだろ? 良かったじゃないか。たった云千万ぽっちでこんな良い目に遭えたんだから。
セン/(男になって)「すんませんすんません! 働いて返しますんで!」 返すと言っておけば命だけは助けてもらえると思って言うだろうなぁ……(笑)
灰澄/でもそれ、きっと無理なんですね……(笑)
仁/ほう? 働いて返すか? 偉いじゃねえか。社会人だもんなぁ。……おい、コイツをタコ部屋つれていけ。顎でさす。
GM/ドナドナドーナ、どーなーと連れていかれますよ。
セン/(男になって)「ヒィー!」(笑)
仁/低賃金で死ぬほど働かせるところに連れていきます。……生きたいんだったらそこでずーっと生かしてやるよ。よーく働けよ。
GM/女の子は女の子ができるお仕事の方に連れていってもらいましょうね。ではテツが「あいつらが遺した金があるかもしれねえだろ。まだ探せ!」と言うと、違うモブが「もう探しましたよ」と言う。でもテツが部屋の中を物色すると「まだ残ってんじゃねえか!」とよく働きます。
セン/調査がザルじゃん。
GM/「え!? あいつらそこにあるので全部って言ってたのに!」「ってことは……この期に及んで嘘吐いてやがったな。あいつら救いようがねえな!」
仁/調べなかったお前ら判ってんだろうな?
御衣/ひゃっ(笑)
セン/(モブヤクザになって)「ヒッ、すみません!」
GM/改めてテツが部屋をあさります。貴金属が若干発見され、どんなもんでもテツが袋に入れて回収。清掃業者さんみたいに畳の下まで調べさせます。ここは訳ありボロアパートなので、恐ろしい人達が集まっていても通報する人もいません。周囲には見張りも立っているだろうしね。
セン/アパートの大家さんにお金を握らせてそう。
仁/うんうん、上手くやるようにはやらせています。……ちっ、そんなん見つけても二束三文にもならねえ。
GM/お勤めを終えて、テツが仁さんに話しかけてきます。(テツになって)「ご足労おかけしてすんません。やっぱ親分カッコイイっすね! そこに痺れる憧れるぅ!」
仁/そんなこと言うからお前は下っ端なんだよ。自分の立場を理解して上手く立ち回っている奴なんだろうな(笑)
灰澄/幹部にはなれなさそう(笑)
GM/ゴマ擦るのがちょうどよい生き方なんだよ、テツは。そんな下っ端テツはおいといて仁さん、【知覚】判定で難易度8をどうぞ。
仁/おっ?(ころころ)11でございます。
GM/さっきテツが漁っていた引き出しの中身が光っている。
仁/まだ何かあるのか?
GM/キラキラの粉が見える。マニキュアのラメがキラキラ光っているのかな? いや、1週間前に見た赤い光、灯檻結石だ。
灰澄/えっ。
仁/うわっ。
GM/ただ、粉々なので灯檻結石としての効果は無い。データとして「相手の生気を吸い取り、自分のものとする」ことはできないけど、確実にあの石の破片だと判明します。これは、一般人に使ったら即死系のアーティファクトだと。
仁/……割って入って、指に取ります。
GM/一般人のテツは「まだ何かありました?」と言います。仁さんの指先がキラキラ赤くなっているのを見ても、テツを含め他の人達もゴミだと思うでしょう。
セン/(モブヤクザになって)「なんすか、新手のヤクっすか?」
GM/(テツになって)「ええっ!? ヤクもやってたんですかアイツら!」
仁/……いや、俺の勘違いだ。よく探しておけと念を押しておきます。
セン/……なんでただのチンピラがそんな物を持っていたのかな?
GM/あの男女が能力者や人外種族だったとか、そんな話は聞いたことありません。仁さんもそうは思えません。……そんなことをしていたら、そろそろランチの時間です。
仁/朝イチで出たから腹が減ってきたな(笑)
GM/「メシでも食いにいきますか? あとはコイツらが任せてくださいって言ってるし。そういや最近カレーが美味い良い店ができたんですよ、行きませんか!」
仁/なんだそりゃ。
GM/「ブブ村だがペペ村だかそういう名前でした」
仁/ふーん。じゃあ、そのまま車で移動します。テツが運転手で。
セン/黒塗りの高級車で誰か不運にもぶつからねえかな(一同笑)
仁/やだよ、近くに狛さんがいるんだろ!? カレー屋に行くのもそこがネックなんだよな〜!(笑)
GM/大丈夫、セッション中に逮捕イベントとかしないから(笑) では、リニューアルオープンしたてのとっても綺麗なカレーハウスに到着しました! 良い匂いがするよ、イラッシャイマセー!
仁/人が多いな……。コートに帽子を被って、入店します。
GM/うわ見たことあるメンツいるっ。
仁/…………(笑)
セン/なんか場違いな人が入ってきたぞ(笑)
灰澄/おっ、いつもの格好じゃない。仁さん、雰囲気変わりました?
仁/仕事上がりだからな(笑)
御衣/まあっ。仁さんと灰澄さんまで。揃っちゃいましたね? 奇遇です!
仁/おう、みこちゃん。元気にやっているか?
GM/御衣ちゃん達と入店した伯子と白妙は、仁さんと灰澄くんに「お久しぶりです」と挨拶します。灰澄くんと入店した徳信さんも、皆さんに穏やかに会釈。
仁/こりゃどうも。美味いと聞いて店に入ってみたが、本当に美味そうだな。メニューを見て言います。
GM/(伯子になって)「はい! ココナッツカレー、美味しいですよ」
セン/ああ仁さん、そこの席が空いてますよ。狛さんの目の前の席を指します(一同笑)
GM/(狛になって)「この人、センさん達のお知り合いッスか? 渋いオジサマっスね! Vシネの極道役っぽくてカッコイイ! 俳優さんか何かっスか〜!?」(一同笑)
セン/ヤクザと警察、楽しい。ニヤニヤ愉悦愉悦(笑)
御衣/センさん、異端のお食事をしてますよ(笑)
仁/テツとついて来た連中に、会計はこっちで持つから好きなもん食ってこいと言って、みこちゃん達と合流します。
GM/(伯子になって)「仁さん、こちらの席へどうぞ。灰澄さんも良かったらご一緒どうですか?」
灰澄/ぜひとも。座ってメニューを見始めます。徳信さんを紹介しておきますね。こちらはお世話になっている住職さんです。
セン/どうもー。
御衣/凄く優しそうな御方ですね。
仁/……どんな風にみんなで座っているんだ、これ?(笑)
GM/パーティールームというほどじゃないけど、レストランの奥側にある大人数様向けのテーブル席に通してもらえたことにしますよ。もちろん近くにはテツさん達舎弟の皆さんもいるし、違うお客様もお食事なさってますよ。そして注文したカレーが運ばれてきます。
仁/辛めのスパイシーカレーが来て……おっ、うめえなぁこれ! 良い辛さだ!
御衣/そんなに辛いのを頼んで、明日が大変じゃないのかなぁ……皆さん強い(笑)
セン/カレーおいしいなぁ。この状況が面白くておいしいなぁ。いつ正体をバラそうかなぁ(笑)
灰澄/愉悦の顔が見える(笑) 店員さん、ハチミツくださーい。
仁/このデスソースをかけるとうめえぞ。
GM/白妙が毒物を食べているんじゃないかって不思議そうな目で仁さんを見ているよ。(伯子になって)「そんな……口の中が爆発するぐらいのものを、どうして平気な顔で食べているんですか……?」
セン/なんでむしろ食べられないんですか?
GM/……伯子は、ちょっとムッとしました。これは挑戦しなければという顔です。
仁/待て待て待て! 白妙ちゃん、無理するなよ!?(笑)
GM/挑戦状を叩きつけられたと思った伯子は、10辛デスソース入りのカレーを食べます。
灰澄/ああっ!?(笑)
セン/う、うちはなんてことを言ってしまった!?(笑)
御衣/胃と舌に≪念動障壁≫を!
仁/内臓に≪念動障壁≫をしてあげて!
灰澄/そういう問題ではない!(笑)
GM/食べます。ぱくっ。ドカーン! 爆発。爆風で君達全員飛ばされます。
仁/えっ。
GM/君達に灼熱が襲います。君達は大爆発に呑まれて、【HP】が0になってそのまま死亡します。ドリフのBGMで地球が滅亡するぐらいの爆発です。
灰澄/ええええ!?(笑)
御衣/世界が崩壊じゃないですか!? 死因:カレー!?(笑)
セン/嘘でしょ!? うちがデスソースをかけたばっかりに!?
GM/そうすると、どっかから声がします。6歳ぐらいの怒声で「バカ! そんな死に方! セカイは認めない!」という……。
仁/確かに嫌だわ! 認めたくないわ!(笑)


 ●オープニングフェイズ4/全員 〜ウズマキなう〜

GM/inウズマキ。死、なう。ウズマキの中には金髪ツインテールの女の子こと龍の聖剣と、PCの4人のみが居ます。
セン/なんかこれ、うちら全員アフロ頭になってない?(笑)
GM/(ロリになって)「不動 仁、貴方が一番アフロ頭が似合っているわね」
仁/そりゃどうも(一同笑)
灰澄/いや、しかし……どうしてこんなことに?(笑)
御衣/気分的に、正座をします……(笑)
GM/「まず状況を説明するわ。あのカレーハウス・ブブ村には異端がいたの」
仁/異端がいたんだ!(笑)
GM/「名前は異端カリードマルシェZ。もう今回は異端の名前とかどうでもいいわ
セン/どうでもいいんだ!?(笑)
GM/「奴が皆を殺した動機は『カレー美味しい! 嬉しい! 楽しい!』の瞬間から死という落差を味わうという、いつもの異端の動機よ。そこに偶然居合わせてしまった貴方達、そしてあそこに居合わせたお客さんや店員さんは全員奴の手によって死ぬわ」
仁/なんで今回はそんなラーメンズのネタみたいな事件なんだ?(一同笑)
GM/「爆弾のスイッチは、誰かのカレーの皿に入った具材よ」
御衣/カレーの具が爆弾!?(笑)
灰澄/誰かのカレーに、爆弾が混じっているんですね……!?
セン/もしあのとき伯子ちゃんがカレーを食べなくても、誰かが爆弾カレーを食べてみんな死んだってことですね? そんなロシアン世界滅亡は嫌なんですけど!?(笑)
GM/「先に言っておくわ。今回は15秒前にしかループできない。15秒の間に怪しいカレーを発見するミニセッションが始まるわよ!
灰澄/15秒間で出来ることをしろと!?(笑)
GM/本日『サクラ卓』第3話は我々「カレーを食べる会」をしたので、セッション内容はコンパクトにしておきました。誰のカレーに爆弾があるかは、トランプを使った神経衰弱ゲームの結果によって決まります。
仁/ええっ!? 神経衰弱!?
灰澄/おっ。神経衰弱は得意だからラッキー。
御衣/中の人に≪賢者の脳髄≫が欲しい。
セン/わかる(笑)

 【爆弾はどこだ!? 爆弾当て調査ゲーム】
 誰のカレー皿に爆弾があるか、誰が爆弾を設置した犯人かを決定するゲーム。ぶっちゃけ「トランプで遊ぶ神経衰弱」である。

(1)神経衰弱を2回遊ぶ。1回戦の結果が「誰のカレー皿に爆弾が入っていたか」、2回戦の結果が「誰が犯人か(犯人に操られていたか)」になる。
(2)最後にめくったトランプの数字の人物が、結果になる。

 A:狛
 2:徹平
 3:徳信
 4:伯子
 5:白妙
 6:カレー屋店員
 7:偶然いた現空の過去PC(信道 楼ゾイ・フェアニッヒ峰嶺 境蓬来 アンラ
 8:偶然いたぷぇの過去PC(蚕葉 かごめ腕木 灯路美作 遠野片平 留
 9:偶然いたろっての過去PC(魔法の鏡展木 恵瑠空沼 翔穂村 栞
 10:偶然いたピロの過去PC(河南 智鳥サジ犬上 希来海 波央
 J:仁
 Q:御衣
 K:灰澄
 J:セン

(3)最も手札をたくさん取れたPCは、ダメージ無し。
 2番目に手札を取れたPCは、【HP】【MP】に[1D6+2]点の軽減不可ダメージ。
 3番目に手札を取れたPCは、【HP】【MP】に[2D6+3]点の軽減不可ダメージ。
 最下位になってしまったPCは、【HP】【MP】に[3D6+4]点の軽減不可ダメージ。

(4)神経衰弱の手番が1周するごとに、ランダム対象に判定が発生する。
 1:【体力】で難易度10の判定。失敗した場合、【HP】に2D6物理ダメージ。
 2:【反射】で難易度10の判定。失敗した場合、バッドステータス毒付与。神経衰弱時も有効。
 3:【知覚】で難易度10の判定。失敗した場合、【HP】に2D6霊力ダメージ。
 4:【理知】で難易度10の判定。失敗した場合、【正気度】1点減少。
 5:【意志】で難易度10の判定。失敗した場合、【MP】に1D6ダメージ。
 6:【幸運】で難易度10の判定。失敗した場合、カレー的な罰がPCを襲う。


GM/神経衰弱でトランプを次々と捲って取っていき、例えば最後に残った2枚が「Aのペア」だった場合、狛さんのカレーに爆弾が入っていたことになります。狛さんが爆弾を食べる前に皿を奪ってください。
セン/ごめんね狛さん、爆弾に巻き込んじゃって……(笑)
GM/特命課はどのセッションでも巻き込まれる運命ですね(笑) なお7〜10の結果は、皆さんの過去PCに参加してもらっています。
御衣/うわ! みんなカレーハウスに居そう!(笑)
仁/楼やアンラがいる! カレー食べに来たんだ!? ゾイもカレーを食べていて……嬉しい(笑)
セン/波央、お前なんでまたカレーを食いに来てるんだ(笑)
御衣/……なんで留まで居るの? 店内で先行者がジタバタしてる人がいるよ!?
GM/ああ、それは……留さんはセンさんのお友達だから面識あるし話しやすそうだなと思って配置しました。ほら、魔王の落とし子同士だし。
セン/先行者はウズマキにしまいなさいよ!?(笑)
GM/リアルではプレイヤー達に神経衰弱ゲームをしてもらいますが、セッション内の演出としては「たった15秒間の出来事」として処理します。4人の手番が終わるごとに発生するランダムイベントも、「1秒ごとに発生したこと」として表現します。
仁/凄くスピーディー!(笑)
灰澄/疾走感が凄いですね(笑)

 ダイスで行動順を決定した結果、「灰澄→御衣→セン→仁→ランダムイベント」の順番で手番を回していくことにした。


 ●ミドルフェイズ1 〜1回戦・誰のカレーに!?〜

セン/協力プレイの神経衰弱って面白いですねー。
仁/それじゃあ、捲るのはこっちとこっちで……とりあえず1枚ゲット!
GM/どんどん捲っていってー。……はーい、1巡しましたね。(ころころ)灰澄くん、【知覚】判定難易度10をして。失敗すると【HP】にダメージが入るよ。
灰澄/(ころころ)はい、達成値9で失敗です。
セン/あ、それなら≪コネ「特命課」≫を使用して、達成値10で成功させます! そこに特命課がおるじゃろ!(笑)
GM/では灰澄くんは、たった1秒の間に嫌な予感がした。その瞬間、狛さんが「あ、水っすか?」と助け船を出すことで……何かが回避された。
灰澄/ありがとうございますっ! では続きを……。
御衣/……あっ、これって……(笑)
仁/こっちにキングがあったな。こっちだったっけ……あ、違った。
灰澄/どっちかが2でどっちかが4だったような気がするんだけど……。
GM/2巡目しましたね。(ころころ)御衣ちゃん、【反射】判定で難易度10をしてね。失敗すると「バッドステータス:毒」のダメージを受けるよ。
御衣/毒はキツイですね!
灰澄/ラウンドごとにダメージが入るのはキツイ。≪叱咤激励≫で達成値+2しまし!
御衣/達成値11でセーフです!
GM/御衣ちゃんの舌にピリッとした辛さが襲い掛かる。
御衣/こ、これはデスソース! ナッシーを貰いました!(笑)
GM/ではまた神経衰弱のターンをどうぞ。
灰澄/…………。この判定ターン、神経衰弱のトランプの位置を忘れますね?(笑)
御衣/うん! これヤバイ!(笑)
仁/さっきまでトランプの位置を覚えていられたのに、判定が入ると全部忘れる!(笑) 確かエースはこの辺だったような……。
御衣/こ、こっちは8だったような気が……。
灰澄/ど、どっちだったかな……!?
セン/こっちは7……こっちはまだ捲ってなかった気が……。
GM/はい、1巡したから判定ターンだよー。(ころころ)灰澄くん、【体力】判定をして。
仁/また忘れちゃうー!(笑)
灰澄/(ころころ)達成値14で成功! ……ぱぱっと神経衰弱に戻ろう!(笑)

 そうして20分間、混乱しながら神経衰弱を続ける4人。

灰澄/これ、勝者を譲ったりしないとダメージが入りますよね。
仁/うん。なるべく【HP】が低い御衣ちゃんにダメージがいかないようにしたい。
セン/だから……御衣さん! こっちとこっちのトランプを捲ってください!
灰澄/残りのこっちのトランプも全部御衣ちゃんが取ってください!
仁/あ、こっちのトランプはまだだから捲らないで!
セン/こっちは3だから取ってOKだよ。こっちも3! こっちをどうぞ!
御衣/手厚い介護をされているんだが?(一同笑) こんなに神経衰弱で手厚い接待を受けたの初めてだよ!
GM/……という訳で、最後に残ったトランプの柄は何だった?
御衣/えっと……「3」でした。3ってことは……。
セン/徳信さんだ!
灰澄/徳信さんを守らなきゃ!
GM/……君達には判る、徳信さんが食べようとしていたカレーに爆弾が仕掛けられていることに。しかしそれを華麗に君達は発見した!
仁/あっ、そのカレーに虫が入っちゃったから食べちゃダメだ!(笑) 皿を避けます!
セン/ウズマキの中にでもお皿は入れておきましょ!(笑)
GM/それだとウズマキの中が爆発しそうだけど(笑) いや、時期を逃したら爆弾は無効化されて普通のカレーに戻る平和仕様にしておきます。こうして徳信さんのカレーは守られた。世界は爆発せずに済みました。
セン/ふう、これで一安心! たった10秒の出来事ですが疲れました……(笑)
GM/……さて、神経衰弱2回戦を始めましょう。次で決まる犯人が「徳信さんのカレーに爆弾を仕込んだ犯人」となります。正確には犯人に一時的に操られてしまった人を探せ、ですね!
灰澄/怪しい動きをしたのは誰よ!?

 2回戦、スタート。
 先ほどと同じく、20分間の協力相談あり神経衰弱が始まる。


仁/最初は好きなところを捲っていこう。
御衣/はーい。えっと……7と2でしたね。
セン/こっちは……J。
灰澄/ジェイコブ。
GM/誰よ、その男!?(一同笑) ……そうやって与太話をしながらも次々捲っていくから、灰澄くんは神経衰弱が凄く得意だよね。
御衣/神経衰弱が強い人ですね。
セン/リアル≪賢者の脳髄≫持ち、凄い!(笑)
仁/…………。ナナコブってどこだっけ。
GM/7とジェイコブが混ざってるよ?(笑)

 神経衰弱が得意なプレイヤーもいるのもあって、4人はさくさくとクリアーしていく。
 トランプの数が残り10枚になる頃には、またも譲り合いでダメージ量を調整するほどだった。

御衣/(←他のプレイヤーに教えてもらったトランプを捲っている人)と、とても手厚い……手厚いゲームをさせてもらっている……(笑)
セン/回復役のダメージを最小限にするのは当然ですからね!(笑)
仁/これからラストバトルもあるから、ここで温存しておかないとな!(笑)
御衣/うう……ありがとうございます、ありがとうございます……(笑)
セン/それでもダメージは結構食らいましたから、戦闘前には回復しておきたいですね。
GM/カレーを食べて回復しよう。では君達が最後に見つけたカードは……!?
御衣/……「5」! でした!
GM/君達の視線の先には、白妙がいる。白妙の目はポカーンとしたものになっており、その額には、いかにもインドっぽい赤い丸ポチが付いている。
御衣/なぜ!?(笑)
灰澄/いつの間にか付けられてますよ!?
GM/白妙の目はまるで操られたようなグルグル模様になっています。
仁/ダウト!(笑)
セン/犯人はお前だー!(笑)
御衣/か、可愛いけど、何かが取り憑いてるな!? 出ていけー!(笑)
GM/という訳で、操られた白妙と戦うクライマックス戦闘を始めます。なお、この戦闘も15秒の出来事として処理します。
セン/可哀想なのでピコピコハンマーで叩いて目を覚ましてあげます!(笑)

 カレーを口に掻き込んで『供給』を行ない、回復した後にクライマックス戦闘が開始。
 異端によって意識を奪われた白妙を救うべく、白妙に15秒間立ち向かう戦闘は……あっという間に、幕を閉じた。


 ●エンディングフェイズ 〜平和、戻る〜

GM/では……意識を奪われた白妙ちゃんをピコハンでパコーンすると、ぼんやりした白妙ちゃんが天井を見ています。
セン/天井? そっちを見ます。
GM/天井から幽霊みたいなのがブラ下がっています。インドに伝わる妖怪・ヴェタールという、火葬場にいる実体を持たない異端だと思ってください。
セン/≪思念の刃≫で叩き落とします。
仁/バシン!(笑) お前、人間ではないな……?
GM/(ヴェタールになって)「ナゼ我ノ洗脳ガ解カレタ!? ソノピコピコハンマーハ何ダ!?」
灰澄/悪くない人を叩く用のスキルウェポンです!(笑)
御衣/貴方が……カリードマルシェZですか!? 大人しくしなさい!
GM/「我ハ異端ゾー! 異端ハ世界ヲ壊ス、ソレガ本能! ダガ壊ソウトシテモイツモループサレテ無カッタ事ニサレル! ツライ!
セン/お前が何かやらかすたびにループさせられるこっちの身にもなれ!(笑)
GM/なお彼は実体を持たない存在のため、操られた白妙の肉体から引き離せた時点で奴自身を攻撃すればすぐ昇華できます。
御衣/人を操って攻撃をさせる。物凄く嫌な存在ですね。
セン/「すごくいや」って顔をしてる(一同笑)
灰澄/ウズマキの中からファブリーズを取り出して、シュッとします。シュー。
GM/「ギャー」 ヴェタールは蒼い光になって消えました。めでたしめでたし。
仁/あ、本当にすぐ死んだ(笑)
セン/もーっ! とんだ災難でした!(笑)
GM/では……カレー爆弾を探す15秒バトル、カレー爆弾を設置した犯人探しの15秒バトル、そして犯人をピコハンでピコッとした15秒バトル、計45秒を終えた狛さんが、ポカーンと君達を見ます。(狛になって)「よく判らないけど事件解決ッスか!?」
セン/なんか腹立つな。今、私達は世界を守ったんです。この会計は経費で落としてください。
灰澄/ええ。この会計、持ってもらいましょ?(笑)
セン/本当に、もう何も変な物はありませんよね……? 周りを見渡します。
GM/ドッグタグさんがカタカタカタカタしてます。
仁/しまって!(一同笑)
御衣/先行者もカタカタカタカタしてますね。
セン/お前もしまって!(笑) うちは疲れたからカレー食べます! すみません店員さん、豆のカレーください!
GM/他のNPC達も「なんかあったみたいだけど、よく判んないからカレー食べよ!」と店内が平和に戻ります。では……テツが仁さんに話しかけますよ。(テツになって)「もう俺、関わらない方が良さそうなんで帰ります!」
仁/何か今の俺に言ったら怒るって察したな?(笑)
GM/「お先、失礼しまーす! シーン退場しまーすー!」 次に、徳信さんが灰澄くんに話しかけましょうか。(徳信になって)「お友達と会えたことだし、今日は何も用事が無いからみんなとゆったりしていきなさい。私は先に帰るよ」
灰澄/心遣いありがたくいただきましょう。何かお使いがあればいつでもご連絡してください。
GM/「ううん。気にせず今日は羽を伸ばしておいで」
灰澄/…………。おやつ、後で買って帰ろ。
仁/えらい(笑)
GM/次は……狛さんの番か。(狛になって)「俺もシーン退場した方がいっスか?」
セン/そっすね。
GM/「ひどいっ! 何かコメントするとか引き止めてくれないっスかぁ!?(一同笑) せめてシーン退場する前に真面目な話をするっす。……今、教会がとある犯罪者を追跡中なのはご存じッスよね?」
御衣/ハイ。
仁/みこちゃんの声がガチトーンになった(笑)
GM/「夜須庭 航……奴を探して既に2週間が経ったッス。けれど未だに何も尻尾が掴めていない。……教会はついに本格的に大部隊を結成して夜須庭航捜索をするそうッスよ。おそらく明日には話がいくと思うッス」
御衣/……ありがとうございます。どうかよろしくお願いします。
GM/「今のうちに平和を堪能しておくといいかもしれないッス」
セン/なんでそうフラグを立てるんですか?(笑)
御衣/判りました。良い除草剤を用意します。
仁/ミント扱いしてる(笑)
セン/同じ特命課のゆたかさんにもよろしく。
GM/「ハーイ! じゃあまた今度!」 狛さんはシーン退場しました。……それでは、マスターシーンをします。
セン/うわ、やっぱりここで終わらなかったか。

 ――テツは、質屋に居た。
 箱にも入っていない、保障書も無い、剥き出しの宝石を売っていた。
 店に持ち込まれた貴金属やブランド物を見た鑑定士は、怪訝な顔をする。だが店員はテツの強面の格好を見て、面倒事を担いたくないと考え、敢えて出所を問い質すことはしない。
 そのままテツは、赤い宝石などを換金した。


仁/えっ!?
御衣/え……テツさん?

 「ふふーん。これぐらいの金にはなったかー」
 現金を手に入れたことで、上機嫌に質屋から出るテツ。
 そのまま彼は人が通らない路地裏へと入っていく。そんな怪しい男を、果敢にも引き留める男がいた。
 徳信だった。


灰澄/ふえっ?
セン/や……やだ……。

 「もしもし。貴方、カレー屋さんで手癖の悪いことをしましたね。ダメですよ」
 「……なんで俺がスリをしたって、分かった?」
 「鞄を開いたまま置いていた私が悪いんですが……。貴方があのお店に持っていった財布、私の財布ですから」


仁/て、テツ!? あいつぅ!?
セン/こ、こら! テツ! なんてことを!?
御衣/そういうことをしちゃう……!?

 テツは舌打ちをする。徳信は「いけません」と叱りつける。「金を返せばいいんだろ」と乱暴に言い放つテツ。真面目に咎める徳信。
 男女のアパートで押収した赤い宝石も、住職が持っていたブランド物の財布もみんな金にしたが、不機嫌そうに返すと言う。
 だが生真面目な住職は聞かない。目の前の青年のことを思い、「警察に行きましょう」と口にする。
 押し問答になる。
 それでもやめないテツ。それでもやめない徳信。
 ――ガン!


灰澄/うっ……!?

 徳信の体が撥ね退けられ、よろついた先に……路地裏に置かれた換気扇の角があった。
 後頭部を強打した徳信は、血を流して動かなくなる。
 徳信は死んだ。


御衣/え……えっ……。

 それでも世界は、ループしない。
 それはそうだ。人間と人間が起こした正なる歴史に神は介入しない。
 邪神の眷属である異端が世界を壊す『欺かれた世界』を正すためにループは起こる。数時間前の爆発事件に、神が介入したように。
 だから、この過ちは消えることはない。

 「あ……やべっ……」

 自分がしてしまったことに焦り、テツはその場を逃げ去ろうとする。そこに……。

 「あーあ、殺っちゃったねぇ。君はこれからどうするべきなのかなぁ?」

 とある男性の穏やかな声が、路地裏に響いた。



 アナザーワールドSRS
   〜 サクラ・オーバードライブ 第3話 〜  END





セン/なん……だと!? て、テツさ……えっ、徳信さん!?
灰澄/え……徳信さんは……。
GM/徳信さんは死亡しました。
仁/……ごめん。
御衣/GM。あの、GM。そういう……そういうさあ、接点の無いNPC達を、そういう繋げ方する……?
GM/しますよ。このキャンペーンはみんなが作ってくれた設定を繋げたシナリオだからね。それに小池田 徹平が「PCのような恵まれた生き方」をできない一般人だってことは、最初からGMは明記してましたので。
灰澄/あっ、ハンドアウトに書いてあったやつ! 「良い星の下には生まれていない」って……これ……!?
御衣/シナリオの構築は物凄く上手いけど、人の心が無い。
仁/ぐあ……ああ……ど、どうしよう、これからどうキャラロールしよう……!?
GM/ところでGMしたらカレーを食べたくなったのでカレー食べていいですか?
セン/我々4時間ずっとカレーを食べ続けていたのに?(笑)




第4話に続く

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