アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 スワンソング 』 1ページ ■
2018年1月9日/1月10日/1月11日




 ●プリプレイ

 第1回セッション日は新年明けたばかりの2018年1月9日。GMの桐生ぷぇにとに子ろってマーサーが「どどんとふ むせる」にログインしました。
 『アナザーワールドSRS』のオンラインセッション、始まります。




 アナザーワールドSRSシナリオ「スワンソング」



【レギュレーション】
 キャラクターレベル6で開始。
 PC1とPC3は知り合い設定。PC2は記憶喪失設定。戦闘よりもドラマ重視を予定。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:父親  関係:家族  推奨クラス:自由

 君は病弱だ。病弱ゆえに自宅である白鳥マンション30階の寝室から出られずにいた。
 もう物心ついた頃から外へ出ていない。家族の看護を受けながら、自分の死期を悟る。
 3月30日の夜、自分は死ぬだろう。そんな日に、PC2がやって来た。
▼セカイのイベント:3月30日に静かに眠りにつく。
▼コネクションNPC1:父親

 PC1の家族。母親はもういない。高層マンション30階最上階に自宅を持つ。
 末期患者(病気の設定は自由)のPC1を長く看護していたが、今は自宅で穏やかに眠りにつくことを願っている。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:白鳥マンション  関係:どこだここ  推奨クラス:前線系

 3月30日の朝。君は記憶喪失のまま立っていた。
 名前や過去、能力者や教会や異端の存在は覚えているが、何故このマンション30階にいるか前後3日間の記憶が一切無い。
 とりあえず記憶喪失で不安な君は、助けを呼ぶためにPC1が住む部屋のインターフォンを鳴らした。
▼セカイのイベント:記憶喪失のままマンションの中で立っている。
▼コネクションNPC2:白鳥マンション

 PC1とPC3が住む高層マンション。
 30階建て。1階につきファミリー向け2世帯が住むという高級マンション。

【ハンドアウト:PC3】
 コネクション:『救済』  関係:愛情  推奨クラス:後衛系

 君はPC1のためにいる存在だ。PC1の父親に命じられ、PC1の世話をしている。
 しかしその生活ももう終わりだ。PC1は介護も空しく、3月30日に息を引き取るだろう。
 最期の夜を穏やかに楽しく過ごしてほしい。そう思いながら、君はPC2の来訪を受け入れた。渋る家族をなだめながら。
 ※PC1の自宅に住み込みで働くメイドなどお手伝いさん、ホムンクルスや使い魔、英霊を推奨。
▼セカイのイベント:つきっきりでPC1を看護する。
▼イベントキー:『救済』

 PC1の苦痛を取り除く手段を持っていることを表わすイベントキー。
 通常ならベッドから動けないほど苦痛を強いられるPC1を、普通のPCぐらいにしてあげている(ただし、外出を許すレベルではない)。
 方法は自由。そういった魔法を使ったとか薬物を処方させたとか好きに設定していい。

【その他】
・[アーティスト][イレギュラー]解禁。
・追加ライフパスは解禁。特殊な設定は応相談。通常のキャラメをしてくれれば問題なし。
・『異端堕ちルール』解禁。


プレイヤー1・ぷぇ/PC1ハンドアウトを選択。
プレイヤー2・にとに子/PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー3・ろって/PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー4・マーサー/PC3ハンドアウトを選択。

プレイヤー3・ろって/GMの桐生さん、プレイヤーのにとに子さんとはこれが初同卓にとなりますね! 改めまして今後ともよしなに!
プレイヤー2・にとに子/こちらこそご挨拶が遅れてすみません。にとに子と申します! よろしくお願いいたします!
GM/ご丁寧にありがとうございます。GMの桐生といいます。ぷぇさんもどうぞよろしくお願いします。
プレイヤー1・ぷぇ/私も桐生さんとは初同卓でした! ぷぇです。よろしくお願いします!
プレイヤー4・マーサー/マーサーとぷぇとろってが大学のTRPGサークルに所属していて、にとに子さんとはツイッターで『クトゥルフ』をキッカケに遊んでくださって、桐生と私が幼馴染です。今年初セッション楽しみ。
プレイヤー2・にとに子/凄い、改めて人と人との繋がりを感じる!(笑)
GM/今回は半年ぐらいセッションしてなかったので自分から卓をやろうと誘いました。集まってくれてありがとうございます。自己紹介をPC1からしていくので、主張があったら言ってください。

プレイヤー1・ぷぇ(以降、たばさ)/PC1の先駆 たばさ(さきがけ・たばさ)です! クラスは[魔術師]1レベル、[霊媒師]1レベル、[イレギュラー]4レベルで、14歳の筋ジストロフィー患者。年々筋力が落ちていく病気の、お家から出たことない系男子です! 本体は寝たきりですが実体のある幽体離脱をして、お家の中限定で気ままに動いてます。
GM/幽体離脱。凄い設定がきた。
たばさ/【行動値】は最速の21。初手で動いて≪ヘル≫によるバステ:麻痺と≪瞑目の力≫を乗せた高火力を叩っ込む作りです。≪シュテンドウジ≫なのでモブ一掃特技で、とても死にます。
GM/モブなんだ、とても死ぬんだ(笑)
たばさ/物に干渉でき、皆さんの目に見える生霊です。ただちょっと声が出せないので、アイパッドの画面に文字打ち込んでお話します。
プレイヤー2・にとに子/生霊……テキストセッションで遊ぶので、本当にキャラクターが喋っている感じも味わえますね。
プレイヤー4・マーサー/生霊系男子、テキセならではのPCができそうだ。
GM/PC1は白鳥(しらとり)マンションという所に住んでいます。当初は20階設定だったけど、高層マンションが20階だとあんまり高層じゃなかったから変更した。
プレイヤー2・にとに子/都会の高層マンションって凄い。
たばさ/10階分、追いで増えた。
プレイヤー3・ろって/高層マンション、下から増えるか、上から増えるか。
プレイヤー2・にとに子/どっちなんだ!(一同笑)
たばさ/死期が近づいてもめげずに生きられる限りは生きようとする子です。基本的に遊んでもらいたがりの人懐っこく、お客さんが来たらめっちゃ喜ぶしすぐに懐く! お家の中にずっと居るのでネットによる情報集めが得意で、≪コネ「魔王の落とし子」≫や≪コネ「教会」≫のチャットルームによく紛れてるよ!
GM/魔王、何してんだ?(笑)
プレイヤー4・マーサー/魔王の配下達はいつの間にか増えるもんだから(笑)

 先駆 たばさ(プレイヤー名:ぷぇ)
 クラス:[魔術師1/霊媒師1/イレギュラー4]
  体力: 6(+2)  反射:18(+6)  知覚:18(+6)
  理知:14(+4)  意志:18(+6)  幸運:18(+6)
  HP最大値:23  MP最大値:30  正気度:9
重要キーワード:幽霊  背景:いつか自分の声で「ありがとう」と言うために生きる
特徴:青春を謳歌している  ボーナス効果:≪コネ「魔王の落とし子」≫
職業:療養患者  性別:男  年齢:14
 スキルウェポン→≪デスブリンガー≫
 魔術師→≪魔の寵児≫ ≪心身置換≫
 霊媒師→≪瞑目の力≫ ≪精神交換≫
 イレギュラー→≪ソウルデバイス≫ ≪シュテンドウジ≫≪イシュタル≫ ≪ハーデス≫ ≪ヘル≫ ≪デュプリケイト≫ ≪ヒストリアー≫ ≪プロパゲイト:単一化≫ ≪マジックコスメ≫
 一般特技→≪魔王の落とし子:コネ「教会」≫ ≪魔王の落とし子:コネ「裏社会」≫

プレイヤー2・にとに子(以降、紫微)/保村 紫微(ほむら・しび)、[狂戦士]1レベル、[狩人]2レベル、[アーティスト]3レベルの旅芸人です。≪失われた日々≫と≪ツールマスタリー≫の固定値で殴ります。≪覇魔矢≫でバステも与えられたらいいな。
プレイヤー4・マーサー/旅芸人さんって設定がめっちゃ良い!
紫微/≪女神のいたずら≫と【幸運】ボーナスが7ありますし、もしファンブルしても≪フェードイン≫で皆さんのクリティカル値を下げたり、≪A:セケル≫で支援できます。転んでもただじゃ起きない!
たばさ/転んでもただじゃ起きないのは強い! 面白い特技いっぱいあって楽しいね。
紫微/各地を巡りながら楽しい芸をして見せてお金を貰って生活しています。「みてみてー!」って、自分が楽しいと思うことでみんなを喜ばせるのが好き。
GM/これはPC1が懐くな。
たばさ/懐く! 手品を見せてもらおう!(笑)
紫微/また、過去に頭部に大怪我を負っているせいで情緒が後退し実年齢よりも幼くなっています。
プレイヤー3・ろって/ほほう?
プレイヤー4・マーサー/見た目より幼いお姉さんなのか。
紫微/こう……脳みその、とある部分が損傷して情緒が幼稚になってしまったというか。旅芸人として各地を巡るついでにたまたま日本に来て、エージェントとして頼まれごともしています。「コニチワー!」って遠慮なく家に上がり込みます!
プレイヤー4・マーサー/上がり込んだ結果、マンション30階まで登ってきたんだね(笑)

 保村 紫微(プレイヤー名:にとに子)
 クラス:[狂戦士1/狩人2/アーティスト3]
  体力:10(+3)  反射:10(+3)  知覚:15(+5)
  理知:12(+4)  意志: 5(+1)  幸運:21(+7)
  HP最大値:24  MP最大値:17  正気度:5
重要キーワード:動物  背景:お客さんのために全力で頑張ることができる
特徴:エージェントである  ボーナス効果:≪ダイス振り直し≫
職業:旅芸人  性別:女  年齢:20代
 スキルウェポン→≪ツールマスタリー≫
 狂戦士→≪狂舞≫ ≪失われた日々≫ ≪単一化≫
 狩人→≪交わる矢≫ ≪投擲≫ ≪女神のいたずら≫ ≪覇魔矢≫
 アーティスト→≪エアライダー≫ ≪クリエイション≫ ≪ライナーブロウ≫ ≪フェードイン≫ ≪セケル≫

プレイヤー3・ろって(以降、翔)/空沼 翔(からぬま・かける)です。[闘士]3レベル、[狂戦士]1レベル、[世界遣い]2レベルの、「みんなのうらみ」で木刀を振り回しに行く24歳フリーターマンです。
紫微/みんなのうらみ!(笑)
たばさ/……トンベリ?(笑)
GM/木刀じゃなくて包丁じゃねーか、それ(笑)
翔/隙あらばみんなのダメージを引き受けて、「いーの、いーの、どーってことねぇっす」と言いながら、敵には「てめぇよくもやりやがったなオラァ!」と遠慮なく参るスタンス。
たばさ/おおー、守ってくれる兄ちゃんだ! かっけー!(笑)
紫微/背中がかっこいいやつだー!
翔/【最大HP】も高めになるように頑張ったので、上手いこと機能すればいいな! スキルウェポンは≪両手武器≫、積極的にダメージを受けて固定値を増やしていきたい所存です。武器の木刀には「空沼岳」と書いてあります。北海道に実際にある山らしいのですが……旅行のお土産で買って自前で掘りました。
プレイヤー4・マーサー/自前で彫ったんだ(笑) [闘士]と[世界遣い]のカウンターPCは≪赤の君≫や≪因果の蝶≫キマるとありえないダメージ量が入るやつやで。
翔/喧嘩っ早い性格ですぐに手を出しそうになるけれど、祖母か誰かに「そういうことしてると地獄に落ちるよ!」と聞いたので「死んだら天国に行きたいのでどうにかこうにか良い事しよう」と心掛けて生きています。エージェントとして働いているのもそういうところが由来なのかな。
GM/おお、良い奴っぽい。ばあちゃん想いに悪い奴はいない。
紫微/……ライフパスの「天国に行きたい」って、凄く良いですね。
翔/まだここでは死ねないな、ここで死んだら地獄に落ちちゃうから。ズタボロになりながら隙あらばまだ死ねない。喧嘩っ早さがたたって勤め先を転々としているので貧乏です。転々としていたら何か記憶の無いまま高層マンションにいて「天国って現実的にきれーなとこなんだな」って思ったりしています。
プレイヤー4・マーサー/隣には何故か綺麗で不思議なお姉ちゃんもいるしな。
紫微/ハッ、このマンションが天国! そうか既に死んでいたのか!?(笑)
たばさ/PC2のハンドアウトの「関係:どこだここ」が何度見ても面白いよね(笑)

NO IMAGE 空沼 翔(プレイヤー名:ろって)
 クラス:[闘士3/狂戦士1/世界遣い2]
  体力:22(+7)  反射:14(+4)  知覚:11(+3)
  理知: 6(+2)  意志:10(+3)  幸運:10(+3)
  HP最大値:49  MP最大値:19  正気度:5
重要キーワード:ギャンブル  背景:天国に行きたい
特徴:貧乏である  ボーナス効果:≪耐久力上昇・HP+4≫
職業:フリーター  性別:男  年齢:24
 スキルウェポン→≪両手武器≫
 闘士→≪獣のごとく≫ ≪死闘の半身≫ ≪護りの契り≫ ≪疾走線≫ ≪カバー≫ ≪命の糧≫
 狂戦士→≪単一化≫ ≪生気吸収≫
 世界遣い→≪いつものアレ≫ ≪赤の君≫ ≪因果の蝶≫ ≪歪んだ奇跡≫

プレイヤー4・マーサー(以降、時雨)/名前は、天魁星 宋江(てんかいせい・そうこう)。及 時雨(きゅう・じう)と呼ばれていましたがお好きな名でお呼びください。正体はルーラーの英霊、『水滸伝』に登場する梁山泊の好漢108人中序列第一位です。

 宋江。
 1121年に山東省近辺で反乱を起こした人物。また、その反乱事件に題材にした小説で中国四大奇書『水滸伝』の登場人物。
 『水滸伝』の舞台である梁山泊を治める山賊の首領。義侠心に篤く困った人に救いの手を差し伸べることから「欲しいときの恵みの雨(旱天の慈雨)」と呼ばれた。


時雨/たばさくんに召喚された英霊です。一言でどんな人物か説明すると、「なんか足りなかった救世主」。
翔/何か足りなかった救世主。
紫微/切ない響きだ……。
時雨/回復役PCで【HP】も【MP】もサポートします。……救世を求めたけど成しえなかった人で、最期は毒でじわじわと死を迎えました。「英霊になった今度は救おう、独りでも」と考えています。だから、たばさくん……大事にします……選手宣誓……。
たばさ/【MP】回復役だー!
紫微/【MP】カツカツマンなのでやったー!
時雨/……と思ったらたばさくんだけじゃなく紫微さんめっちゃ可愛いじゃん……? そして死に急ぎ翔くんだと……?  年より幼い女性に元気な若者……? 護りたい……愛したい……つらい……助けたいもの多すぎる……。
翔/大忙しさんですね!?(笑)
時雨/つらい……みんな可愛い……正直NPCのお父ちゃんも救いたい顔してる……? つら……リスカしよ……。
紫微/突然のリスカ。
たばさ/やめて! リスカはあかん! めっめっ!(笑)
紫微/生前もこんな感じで守りたいものが増えてしまったのだろうか……(笑)
時雨/そんな貧乏くじ大当たりの博愛主義者です。≪異端審問≫による妨害、≪麗しき犠牲の盾≫+≪異常鉱物≫によるカバー、≪鬼の肌膚:物理≫+≪麗しき犠牲の盾≫による50点までの軽減もできるよ。つまりは何でもできるマンだよ。……もうみんな……死なないで……死ぬのダメ……。
GM/PC3の『イベントキー:救済』とルーラーの英霊はピッタリだったからOKしたけど、なんか怖いのが来たよ(笑)
たばさ/時雨の身動き取れなくなってしんどい顔するところ、好き(笑)

 及時雨(プレイヤー名:マーサー)
 クラス:[処刑人2/異端者4]
  体力:13(+4)  反射:12(+4)  知覚:12(+4)
  理知:12(+4)  意志:12(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:38  MP最大値:50  正気度:8
重要キーワード:奉仕  背景:PC1と暮らしている
特徴:夢見がちである  ボーナス効果:≪英霊「ルーラー(エーデンアイデイン)」≫
職業:ルーラーの英霊  性別:男  年齢:32
 スキルウェポン→なし
 処刑人→≪強力調合術≫ ≪異端審問≫ ≪悦楽の唇≫
 異端者→≪麗しき犠牲の盾≫ ≪異常鉱物≫ ≪鬼の肌膚:物理≫ ≪器の支配≫ ≪異端の集い≫ ≪黒のヨロイ≫ ≪俯瞰の誘惑≫
 一般特技→≪興奮剤≫ ≪鎮静剤≫

GM/NPC1の紹介をしよう。父親の名前は先駆 勤(さきがけ・つとむ)。年齢は42歳。たばさの父親です。
たばさ/勤とーちゃん! 性格は優しいか厳しいかどっちがいいかGMに訊かれて、厳しめの人をリクエストしました。周りに優しい人が多そうだったので!
紫微/バリバリの社会人とーちゃんっぽいですね。
翔/厳しい人特有の厳めしい表情をしそう。
時雨/仕事人間……体を大事にしてほしい……煙草も控えてほしいなぁ、美味しいお茶を淹れてあげたい……(笑)
GM/このキャラクターに関しては、実際シーンに登場してどんな印象を抱いたか考えていただきましょう。早速だけどオープニングシーンにいきます。一番最初は、PC1から!


 ●オープニングフェイズ1/たばさ 〜最期の朝〜

GM/本日は3月30日。白鳥マンション30階の自宅にて、たばさは最期の日を迎えようとしていた。
時雨/……最期……。
たばさ/はい……。
GM/たばさは「今日死ぬ」という予感を抱いていた。ベッドの上で停止していく体を感じる。辛い日々がついに終わろうとしている。3月30日に自分は死ぬだろう。どんな心情か教えてください。
たばさ/本体は寝たきりで、引き摺られるように輪郭を失ってぼやけていく幽体は……多分、それを見下ろしてていつも通り大丈夫って笑おうとしたけど多分上手くいかない。今、周りに1人かな?
GM/3月30日の朝頃。父親は今日も仕事に出かけようとしている。
時雨/……こんな日も仕事に行くの……?
GM/行くよ。
たばさ/そっかぁって顔をして……アイパッドの画面に『いってらっしゃい』『今日は何時に帰る?』
GM/その問いかけに「18時頃には。いつもの時間には戻ろう」と答える父親。
たばさ/体は……持ちそうかな。
GM/夜までは体は持つだろう。明日まではどうか判らないけど。「お前も頑張った。今日はゆっくり何もせず、最期を過ごしなさい」 そう、最期という冷酷な言葉を言い放つ。
翔/……お父さん、割り切っていらっしゃる。
たばさ/……『うん』『あのさ』
GM/アイパッドの文字に目を向ける父親。
たばさ/『ちょっとだけ はy』 打ち掛けてバックスペース。『仕事がんばってね!!!』『いってらっしゃい』 そのくらいで休まないの知ってるから……そっかぁ、って眉を下げて見送る。
GM/「いってくる」 シーン退場、見送られる父。
たばさ/ぱたんって閉まる扉を聞く。ゆっくり何にもせず、って言われたけれど……何かをしよう。最後だから時雨と一緒に遊びたいし、チャットルームの仲間達とも少し時間を取りたいし、買って聴いてなかったアルバムも聴きたいし……。
翔/うっ、積みアルバム……それは罪深い!
たばさ/『今日はおおいそがしだ』『一日で終わるといいな』ってツイートのような独り言をばーっとアイパッドに打ち込む。
GM/つらい。
時雨/つらい。
紫微/いきなりクライマックスしんどい。
たばさ/……既に心がいっぱいいっぱいになりますね(笑)
GM/それではたばさ、感情の選択をお願いします。

 『オープニングイベント1:PC1と父親』
 君は物心ついた頃から白鳥マンションの自宅から出たことがない。母親もおらず、父親から支援を貰って生きてきた。
 父親は絶対的な存在だ。自分が死ぬだろう3月30日も彼の態度は変わらない。
 君はそんな父親を、「イベントキー:嫌いだ」or「イベントキー:嫌いではない」。お好きな方を選んでください。


翔/おおっ、感情のイベントキー化!? これは2巡3巡をしなければいけないゲームの法則!?(笑)
紫微/感情を選ぶなんて新しいシステムですね!
GM/心がいっぱいいっぱいのところ悪いですが、イベントキーを2つのうち1つ選んでください。
たばさ/嫌いではない!
翔/即答!(笑)
GM/即答だった。最期だなんて冷徹に言い放った人なのに?
たばさ/でもさ、ずっと男手で育ててくれたんだよ……子ども1人養うのにお金かかるの知ってるし、病人だからお金も余計にいるし……。「イベントキー:嫌いではない」を選びます!
GM/ありがとう。去って行く父親のことを「嫌いではない」と思いながら、3月30日を過ごすことになったとさ。早く帰ってこいよってGMから言いつけておきます。
たばさ/早く帰ってきてね!(笑)
翔/GM権限が働きます(笑)


 ●オープニングフェイズ2/時雨 〜救済〜

GM/続いて時雨のオープニングシーンにいきます。3月30日、同日、同時刻。そんな様子を見ているPC3、時雨。
時雨/はい……見てました……。死ぬかと……思った。いや……死ぬ……だめ……死ぬのだめ……。
たばさ/時雨の方が今にも死にそう(笑)
時雨/いや……だって……あんなロールされたら……? 死ぬでしょおおおおおうああああ死なないでええええええ!?
GM/なんかPC3のイメージが違ったんだけど?(笑) 時雨は親子の様子を見ていた。そして君は、PC1の介護を命じられていた君はあることを思いつく。ハンドアウトにもあった『イベントキー:救済』だ。

 『イベントキー:救済』
 PC1の苦痛を取り除く手段を持っていることを表わすイベントキー。
 通常ならベッドから動けないほど苦痛を強いられるPC1を、普通のPCぐらいにしてあげている(ただし、外出を許すレベルではない)。
 方法は自由。そういった魔法を使ったとか薬物を処方させたとか好きに設定していい。


GM/3月30日、たばさの体はとても辛いものだ。だから君は思いついた、せめて死ぬ前に彼を少しでも苦痛から救ってあげようと。
時雨/そりゃ思いますわ……死ぬのダメだから……あんなに小さくて、幼くて、小さいのに……悲しいからダメだよ……救います……死ぬのダメ……死ぬ……。
GM/さっきから同じことしか言ってないぞ?(笑)
たばさ/じ、時雨が生きて!?(笑)
GM/ではここで、イベントが発生する。PCの動きによってこれからGMがする出かける父親の態度が変わるぞ。

 『オープニングイベント2:PC3と父親』
 君はPC1の父親を敬愛している。尊敬している、信用している、忠誠を誓っており、何かをするときは必ず話をしていた。
 父親は絶対的な存在だ。だが君は命じられたとはいえPC1を苦痛から救うために無断で救済をした。
 そのため君は父親と、「イベントキー:喧嘩をした」or「イベントキー:平穏を保つ」。前者は無断で動いたことで争い、後者は無断に動いたこと自体がバレてない状態。お好きな方を選んでください。


GM/これからPC1を普通のキャラクターとして動かしてもらうためにも『イベントキー:救済』は使ってもらう。だが使ったことが父親にバレて怒られて喧嘩するか、使ったけど黙って気付かれず喧嘩にならないかを選ぶことができる。
時雨/「イベントキー:喧嘩をした」でお願いします。
たばさ/喧嘩するの?
時雨/どっちも怒られるけど、黙っておく方が……秘密にした方が……こじれそう……。
紫微/確かに。
時雨/たばさくんに、いつもあげる処方箋以外の特別な薬物を与えます……少し強い薬だからあまり飲ませられない物だけど、これがあれば少しは苦痛は和らぐでしょう……。
GM/時雨の薬の効果によって、たばさの苦しみは少しずつ和らいでいく。たばさは今日だけは健常な頃に戻るだろう。……無断でたばさに薬を飲ませた時雨は、たばさの居た部屋を出る。すると出かける前の父親がいた。
時雨/あ、ああ……まだ出かけていなかったのですか? あの、無断で薬を飲ませたのは……彼の容態を考えてですね……彼の体はもう……。
GM/時雨を殴る。
たばさ/わっ……!?
時雨/きっとたばさくんは、部屋の外で時雨が殴られて倒れる音が聞こえる。
たばさ/な、殴られる音が聞こえたら、咄嗟に出て行きそうになる! け、けど……出ていったら火に油そそぎそうで、固まってるかも……。
時雨/殴られたのは頬かな。なら、頬をさすって勤さんを見上げるよ。
GM/「勝手なことはするな」
時雨/すみません……と言うしかない……。
GM/「最期だ。静かに逝かせてやれ。もうたばさの体は終わりなのだから」 喧嘩して去っていく。
時雨/ちょ……それは、待ってください! どうして最期だと決めつけているのですか!? 最期だと判っているなら、どうしてもう少し彼の傍に居てあげるとか……してあげないのですか!
GM/思わず黙る。
時雨/それに! まだ! 死なせません! 逝かせません! 僕が……! 救いますから……諦めないでください。涙目で縋るよ……。
GM/時雨が縋ったらバシッと振り払って、出て行く。
紫微/あああ!? なんでや父ちゃん!?
時雨/死ぬのは……寂しいですよ……僕は死んだことあるから知ってます……あれはとても寂しいものなんですから……父親の貴方が居なくて……どうしてあげられるんですか!? 泣きながら、出て行く彼を見ています……。
GM/オープニング、終わりにします。つらい。
紫微/めっちゃ心に刺さってくるつらい。
時雨/つらいわッ!(笑) ……暫く玄関で泣いてますけど、涙を拭います。たとえ今日が最期でも……たばさくんには寂しくない日を送ってほしい……。少しは楽になったたばさくんとおしゃべりしにいきます。
たばさ/しよ、おしゃべりしよ! ……そうだよね、時雨は死んだことあるんだよね。
時雨/英霊だからね。しかも宋江という男は一人で死ねなかった人なんですよ……だからたばさくんはダメ……死なないで……。
翔/トラウマに的確にジャックナイフが。……オープニングからめっちゃエモい、エモいってこういう時にきっと使う言葉だ(笑)


 ●オープニングフェイズ3/紫微&翔 〜狭い天国〜

GM/さて先に、GMとマーサーが相談をしまして……PC2達のオープニングシーンはマーサーがサブGMとしてロールしてもらうことになりました。
翔/ほう?
時雨/先ほど少しだけGMからオープニングの内容を教えてもらいました。
たばさ/進行のお手伝いをするの?
GM/「時雨はPC2達を先駆家に入れてあげて」とお願いしました。「怪しい連中なんて出ていけー!」と言われるとシナリオの進行が難しいので(笑)
時雨/GMから「見ず知らずの人でも疑わずに入れてくれ」と頼まれました。プレイヤーはもちろん時雨自身も突然現れた2人のことを疑いません!
紫微/なるほど、ありがたい!
翔/スムーズな進行のために大事なことですね。素行を良くしなきゃ! 背筋を伸ばす!(笑)
GM/オープニングシーンを始めます。……ここは地上から遥か彼方上空。地上では桜が舞う春でもここには石の感触しかない。地上から30階離れた通路は狭く、エレベーターが真ん中にあり北と南で部屋が2つある、1つの階に2世帯が住まう高級住宅。そこに保村 紫微と空沼 翔は立っていた。
翔/どどでん。
紫微/ででどん!
GM/ここ3日間の記憶は無い。何故ここにいるか判らない。というか目の前に立つ人が誰かも判らない。ここ何のマンションだよ? エレベーター工事中で今の時間は使えないし。
時雨/エレベーター工事は出口を塞ぐための都合だ。ちょうどメンテの時間だったんや。
翔/フォウくんが走ってる。
紫微/走る走るフォウくん。
時雨/エレベーター詫び石はよ。記憶喪失の2人はどうやら2人とも『FGO』プレイヤーだったらしい(一同爆笑)
翔/GM、保村さんと自分はこれが初対面ですか? 顔見知りですか?
GM/初対面です。というかお互いの記憶が無いな。
紫微/わあーっ! 嬉しそうに叫んで柵の上に飛び乗ります。
GM/30階だよ!?(笑)
紫微/たかーい! すごーい! キャッキャうふふしてます! ≪エアライダー≫の効果で高いところは怖くありません!
たばさ/紫微さん元気! 可愛い!(笑)
GM/……あ。2人とも『FGO』ユーザーなら、【幸運】判定で達成値10以上を2人とも出したらあることが判ることにする。
紫微/おおっ、まさかの『FGO』がキーワード?(ころころ)達成値14で成功。
翔/【幸運】は3なので……(ころころ)達成値7で失敗。アイスを落としました。
紫微/ああっ、アイスーッ!?(笑)
翔/花粉症予防のマスク越しに絶望します! 綺麗な天国にきてこれが最初の仕打ちかぁぁぁ! なけなしの給料分! 俺の2段アイス!!
時雨/何故2人がここにいるかも判らない。ただ、アイスは落ちたし30階の柵の上を飛び回ってる女はいる(笑)
たばさ/アイス落下事故と、はしゃいでるお姉ちゃん……(笑)
GM/ドタバタしてるな、≪エアライダー≫おそるべし(笑)
紫微/アイス、落ちちゃったね! 翔さんの目の前にジャンプして着地。帽子を取って中からお花を取り出します。泣かないで!
翔/ぽかんと見上げます。……うわ、別嬪さんだなぁ。
紫微/これあげるから泣かないでおにーちゃん! アイスを握っていた手にお花を握らせます。
翔/え。……え、え、っと。な、泣いてねぇっす……けど、その……あざっす……。しどろもどろしながら空いている手に花を移して、お礼に一段アイスを差し出します。
紫微/くれるの? ありがとうっ!
翔/寒くなくなりましたし、アイスも美味ぇ時期っす。
紫微/やさしいおにーちゃんからアイスもらったよ! わーい! おいしいね!
たばさ/うちのマンションに天使がいる(笑)
翔/ここ、宴会場とかじゃ、ねぇっすよね? さっきのマジックを受けて、なんかそういうお祭り会場に紛れてしまったんだろうか。
紫微/えんかいじょー? ひろば? えきまえ? すかいつりー? どれでもないね、ここどこだろ?
翔/……もしかして、マジで天国っすか。
紫微/天国って、高くて気持ちよくて狭いんだねー!
翔/狭いの、大変そっすね。今後増築でもすんのかな?
紫微/そしたらステージ作ってほしいな! お客さんいっぱいくるやつ!
翔/お姉さん、天国でも仕事するんすか? ……あ、すんません、自己紹介まだだったや。オレ、空沼っす。空沼 翔。
紫微/わたしは、ほむら しび、だよ! くるっとまわって演者っぽいおじぎをします。
翔/ほへーっとした顔で感心しながら、拍手……。
紫微/かけるはなんで天国にきたの? 死んじゃったの?
翔/や、わっかんねっす。ぜんっぜん何も覚えてなくて。それにオレ、天国に行ける自信もなかったっすし。
紫微/しびも何にも覚えてない。おそろいだねっ。くすくす!
翔/ほむらさんも、っすか。仕事中に事故りでもしたんすかね。オレ、最後に何の仕事してたんだろ……?
紫微/またやっちゃったのかなぁ。しびも、どこかでショーをしてたのかな、うーん?
GM/時刻は、17時すぎ。2人はぐるっと通路を見渡すと、普通に歩いたのでは見つからないような端っこにある物を発見する。……それは、日本刀だ。君達は一目見て判った。その刀は、自分の友である『神田カサネ』のものであると。
たばさ/ほほう!?

 『イベントキー:神田カサネ(かんだ・かさね)』
 日本刀を操る20歳女性。教会のエージェントをしていた[闘士/感応力師/霊媒師]。
 紫微の友達だった。紫微は神田カサネと友達である記憶がある。
 翔の友達だった。翔は神田カサネと友達である記憶がある。


紫微/かさねのかたな! 翔さんの手を引いて一目散に駆け出す!
翔/手を引かれてアタモトさんのタヌキみたいに「うおおおお」ってしながら走る!(笑) 見つけて首を傾げますね。ここ、カサネん家なんすかね……?
GM/紫微は「どうやら翔はカサネを知っているようだ」と気付く。同じように翔も「紫微はカサネを知っているのだ」と知る。
時雨/お互いのことは知らないけど、共通の友人は知っている……?
GM/翔は「ここはカサネの家ではない」と思った。彼女はもっと古風な家に住んでいた筈だ……という友人としての記憶がある。
翔/カサネん家、こんな高いとこになかったような……どうしたんすかね。忘れもんかな?
GM/紫微は「カサネなら『タヌキとキツネ』ならキツネ派だ」という友人としての記憶がある。
翔/GMが設定を拾った! 好き!(一同笑)
紫微/キツネ派なんだ!? めもめも!(笑) かけるもかさねのこと知ってるんだね!?
翔/チャンバラ仲間みたいなもんっす。
紫微/ちゃんばらって何? おいしそー!
時雨/長崎ちゃんばら。とんこつ味っぽいね。
たばさ/……うちのマンションにポン刀が落ちてる。マンボウが死んでるみたい。
紫微/マンボウが死んでるマンションにキツネ派の友人がいる?
たばさ/混ざってる混ざってる!(笑)
紫微/もしかしたら、かさねも天国に来てるかもしれないよ、かける! かさね、あわてんぼうだね。これがないときっと困っちゃうよ。日本刀を手に取ることはできますか?
GM/放置された日本刀を手に取ることはできるよ。持って行くのも放置しておくのもOK。
翔/これ、大事なもんだろーに。しょうがねぇなって顔しながらポン刀を拾う。さっき貰ったお花とポン刀を片手ずつ持って『FF5』のギルガメッシュみたいなポーズ取ります。
GM/あわてんぼうのカサネの日本刀をゲットだぜ(笑) 持って判ることはなく、普通の日本刀です。ただ彼女は……日本刀を捨てるような人ではない武人だ。彼女はこのマンションにいたかもしれないが、ならどうして刀をこんなところに?
紫微/ふむふむ。
GM/ところで、近くには『S玉県N市○○○-白鳥マンション-ほ-2 先駆家』と刻印されたポストがある。近くには誰かが住んでいるよ。
翔/ポーズを解きつつポストを指さします。この家の人に訊いてみます? ……天国に家とか所帯じみてますけど。さすがにS玉県って判ったから「ちゃんと実在するところだな」とは考えます(笑)
紫微/天国に住んでるなら天使さまかな? いこういこう! 扉を見つけてノックしたい!
GM/ハンドアウトに「インターフォン」と書いてあるのに敢えてのノック。
紫微/気づかなかった! すみませんでした!(笑) インターフォンをノックします。
時雨/どんどんどんぴんぽどんどんーんどんぴんぽーんどんどん。
たばさ/びっくりするわ!?(一同爆笑)
紫微/リンゴンリンゴンリンゴン! コニチワー! わたしたち旅の大道芸人です! おうちにいれてくださーい!
翔/保村さん、保村さん。優しくワンタッチして(笑)
紫微/ごめんねかける! リンゴンリンゴン再チャレンジ!
たばさ/座ってた椅子とかからぴゃって5センチくらい跳ねる!(笑)
時雨/ひえ……どなた様ですか……? ノックなんてするのは勤さんじゃないと判ってるけど、知らない人に驚きながら扉を開けます(笑)
たばさ/あのノックとピンポンはお父さんじゃないよ(笑) なにー? 誰ー? リビングへの扉からひょこひょこ覗く。
翔/扉が開いたらちょっと背筋を伸ばして、ぺこっと一礼します。
紫微/はじめまして、わたしはしびです! こっちはかける。わたしたち、友達をさがしてます!
翔/空沼 翔っす。突然、すんません。ここに、神田カサネってやつ、来ませんでしたか?
たばさ/『しび、さん? おともだち?』 後ろからアイパット画面だけ覗かせる。……GM、カサネさんってお名前に心当たりはないですよね?
GM/たばさも時雨もカサネの名に覚えはない。見覚えも無いよ。
時雨/カサネさん……? うちには来てませんが……というかよく入ってこられましたね……? 普通の高層マンションは住人以外はなかなか人が入れない筈なのに……。
紫微/かさねは友達なの! みかけてもいない? 髪の毛がながくてきれいで、きつね大好きそうなおんなのこ!
翔/そいつの持ちモンが近くにおっこってて……。
たばさ/『オレもかさねって人は知らないなあ』『あっでもきつねかわいいよね!!!』 リビングの扉影から声聞きつつアイパット覗かせてたけど、ぺふ、っと出てくる。あんまり生身っぽくなくて生霊みたいな感じで。
GM/たばさが出てきた。紫微と翔は、玄関に立つ少年の姿を見る。そして2人は判る、少年が普通の人間の体でないことを。対面している男性も普通の人間ではない。能力者である紫微と翔は、たばさと時雨の存在がなんとなく理解できた。
紫微/2人ともヒトじゃないね、天使さまかな? やっぱりここ、天国だったねかける!
翔/やっぱりここは天国……。50:50を70:30ぐらいに変更します(笑)
たばさ/人探しかー。ネットかちかちして手伝おっかなー。
時雨/…………。えっと、お二人とも。お急ぎでなければでいいんですが……。
翔/はい?
時雨/少し……お家にいらっしゃいませんか? 後ろのたばさくんが出てくるので彼らに見えるように時雨は退きます。
たばさ/お家にいらっしゃいませんかの言葉にキョトンとします。
時雨/実は……これからパーティーを考えていまして……パーティーなんて大層なものじゃないんですけど、夕食会といいますか……ご馳走も用意しています。
紫微/パーティーっ! くいつく!
たばさ/『へ』 ぱちくり。『えっえっ』 ほわ。『じぅ?』
時雨/彼と一緒に、少しゲームをしたり……お話をしたり……少し時間があるなら……その時間、ちょっとだけ……いただけないでしょうか?
GM/扉を開けたマンションの中から美味しそうな料理のにおいがする。ご馳走のにおいだ。
翔/突然の提案に若干ぽかんとします。
紫微/時雨さんの提案に前傾姿勢になりつつ、日本刀のことを思い出してむむむと思案顔。
時雨/今の今までたばさくんには何も言わずに料理していた設定です。
たばさ/じぅ、いきなりすぎるよ……。
時雨/2時間か3時間でいいんですが……彼は……ちょっと、病弱でして、その……良い思い出を作れればいいと考えていまして……もちろんいきなりですし2人が良ければ……。そんな感じで、PC2達を自宅に招きます!
翔/お腹の虫が「ぐぅぅ」と、2段アイスの1段分を主張して鳴るので、鼻を啜ります(笑)
たばさ/……じぅが「一生懸命自分が寂しくないようにしてくれるんだ」と判っているので少し考えた後、たたって2人の前に出ます。
GM/紫微達の前に、少年が出てくる。
たばさ/『しびさんと、かけるさん』『もし、良かったら、オレからもおねがいします』 じぅにばかりお願いさせるまい、って思って言います。『一度、おうちに、お客さんを呼んでみたかったんだ』
GM/物心ついた頃からたばさは家から出たことはない。マンションから出たことのない彼が、そうお願いをする。
翔/……わりと最近亡くなった祖父の事をぼんやり思い出して、ちらと保村さんに目配せします。……3時間、ぐらいなら。
紫微/おじいちゃんおばあちゃんっ子の翔さん、とても素敵!(笑) うん、かさねは強いからきっと大丈夫だよ。それにね、まねかれたおうちに行かない旅芸人は旅芸人じゃない!
たばさ/『旅芸人!』『マジックとかできるの? 見てみたい!!!!』『動画でしか見たことなかったから!』 アイパットにばーっと文字打ち込みながら凄くキラキラした目で見ます!
紫微/できるよ! いろんな楽しいことできるよ! えっへん! さっと胸ポケットからお手玉を取り出してくるくる回して見せます。
たばさ/『ほわ』『凄い!』
紫微/えへへ、ほめられて照れる!
翔/パーティーとマジシャンは、相性ばっちりっすよ。
時雨/な、中へ、どうぞ中へ……! 3月は寒いしね……!
たばさ/『そうだね、中でゆっくり見せて!!』
時雨/お客さんだ……リビングに招き入れて、夕食準備〜!(笑)
紫微/……でもやっぱりしんぱいだから、ごちそう食べたらすぐ探しにいこ、かける。アイコンタクトを受け取って、こちらも小さな声で応えます。
翔/うん。敷居をまたぐ前に上着の埃をぽすぽす払って、一礼します。……おじゃまします。きっとカサネなら大丈夫っすよ。カサネは素手でもえげつね……すっげぇですし。
紫微/素手でもえげつない。かっこいい。カサネさんの株うなぎのぼり!(笑)
たばさ/『そっちのお兄さんも、マジシャンなの? それ手品の道具!?』 木刀を見ながら言います。
翔/ただのフリーターっす。すんません。
紫微/そんなことないよ、かけるはアイスを出すまほうがつかえるよ!
たばさ/『アイスを出す魔法! 見たい見たい!』
翔/やっべ、もっと金稼がねぇと(笑)
時雨/アイスを出す魔法も見たいねぇ。おじさんはアイスを出す魔法は使えないが、冷蔵庫から手作りおやつを出してみんなに振る舞うことはできるよ……。
紫微/てづくりおやつ! パーティー! お言葉に甘えて、お家の中に入る!
時雨/うまるちゃんサイズの魔星の生まれかわり達こと≪異常鉱物≫が全部で107匹いるので、彼らに命じて料理を夕食用にいっぱい運ばせます。中華ごま団子、仙草ゼリー、抹茶小豆九層餅……色々あるから食べていって。
たばさ/じぅのお手製おやつはおいしい!(笑)
時雨/たばさくんは特等席で見るんだ。うまるちゃんサイズのがぴょこぴょこ持ってくる、けどショーの邪魔はしないよ。
紫微/じゃあリビングで始めるよ。ナイフを数本取り出してジャグリングするよ、どんどん数を増やしていくよ! みんながごちそうを食べている横でショータイム!
GM/天井高そうなマンションだし、紫微は大技もふるいたい放題だ。
翔/凄い、普段家で練習できない技も出来る。一芸が披露されている間に、食卓を整えるお手伝いします。
時雨/2人は成人しているのかな? ならお酒も振る舞っちゃおう。
翔/お酒は……申し訳なさそうにしつつ、ちょっと遠慮します。カッとなっちゃいやすくなりそうなのを怖がって。適宜洗い物とか手伝いにいきます。
時雨/あ、翔くん……お客さんなんだから洗いものは大丈夫だよ? お話とか……いっぱいたばさくんに聞かせてくれると嬉しいな。
翔/や、なんか、こう……職業病が……洗い場に物が溜まると、目が働いて体が動くんです。
たばさ/『翔さんもあとで、なにか、お話聞かせてね!』
紫微/次はなにがみたい? たばさはどんなたのしいことしたい?
たばさ/お誕生日席でお手製のご馳走を食べながら、リクエストを聞かれたらちょっと考えた後、はいはーいって手を上げて答える。『えっとね、カードでタワーって作れる? あとね、場所を作るから、軽業見せてほしいな』
紫微/たわー? うん、できるよ! ≪クリエイション≫で即席トランプを作って、タワーを作ります。
たばさ/『おお……』 タワーが崩れないように思わず息を飲みつつ、見守る。
GM/話をしている隣で積み上げられていくカードタワー。
たばさ/『凄い』
翔/やっぱすげぇなー。洗い物わしわししてます。
時雨/カードタワーの周りでうずうずしている≪異常鉱物≫のちびっこ達。
たばさ/ちびっこ達に『あ、めっだよー?』
時雨/めっされた。キャーと隠れるうまるちゃんサイズ。
紫微/ちびっこ達かわいい(笑) カードタワーの次は軽業! また≪クリエイション≫で大きいボールを出して、上にひょいと飛び乗る!
GM/大きいボール、定番だ。
たばさ/『玉乗りだー!』 アイパッドからマジックに合いそうなBGMを流す。
時雨/おお、BGMで演出してくれた(笑) ……感慨深く見ているたばさくんを、涙目で見ちゃうな……。
紫微/逆立ちもできるよ! 片手でジャグリングもできるよ!
たばさ/『凄い、ねえねえ、宙返りは!?』 ……生きてるうちにこういうの見れると思わなかったので、芸の一つ一つを感慨深く眺めてます。
紫微/宙返り、と言われてボールの上に再び直立して、そこから宙返りで着地! そしておじぎ。
GM/大技が決まった。おおおー、ぱちぱちぱちとちびっこ大歓声。
翔/ほけーっとしつつ、ぱちぱちぱち。
たばさ/アイパット置いて、立ち上がって拍手。言葉はなく、でも精一杯に。
紫微/ありがとー! 手を振ってこたえましょう。満面の笑み。拍手、とってもうれしい! にこにこしちゃう!
たばさ/『すごかった』『たのしかった』『こちらこそありがとう!!!!』 にぱ。
紫微/わたしも楽しかったよー! 今日はおまねきいただきありがとうございましたっ。帽子を取って中から紙吹雪を取り出してばらまく。
たばさ/『すっごく楽しかった』『一生の思い出に残るショーだったよ』
時雨/楽しい空間だ。嬉しい空間だ、泣いちゃう……。
紫微/掃除しなくてはならないことを忘れている顔!(一同笑)
翔/締め作業するか……。って顔をしつつ拍手は続けます。
紫微/あ、後片付け、ちゃんとやるよ! あわあわ!(笑)
時雨/掃除なら107匹のうまるちゃんがみんなでやるから大丈夫だよー……(笑)
翔/いえ、掃除はうまかった料理の御礼っす。
紫微/いろんなところでショーをしてるから、また呼んでね!
時雨/……色んなところでショー、やってるんだ?
たばさ/『旅芸人、って言ってたものね』
紫微/うん、世界中どこでも! ……ボールやナイフやトランプをしまいつつ、窓の外が暗くなっているのを確認。
GM/時刻は20時。時雨が2〜3時間ぐらいと言った、ちょうど2時間目ぐらい。窓の外は夜、すっかり夜になっている。
たばさ/『しびさんと、かけるさんが、今までに出かけて楽しかったとことか』って打ち掛けて、でも窓の外を確認する姿に……あっと思って、けしけし。
時雨/けしけしされちゃった。
たばさ/『うん』『きっと、また、呼ぶよ。見せてね。』 そっちの文面の方を見せます!
紫微/わかった! また呼んでね、約束。握手!
たばさ/『うん』 手をぎゅっと握る! 『かけるさんも、じぅのこと手伝ってくれてありがとう』
GM/2人が握手をしている、そのときリビングのドアが開いた。父親の帰宅だ。
時雨/あっ……勤さん、おかえりなさい……?
GM/紫微と翔の目には、帰宅してきた父親の姿を見る。そしてその父親が怪訝そうに自分達を見ていることに気付いた。散らかっている部屋、やたらと料理が多いテーブル、見たことの無い人間が2人もいることに、非常に不愉快そうな顔をした。
たばさ/『あ、父さん!』
翔/握手には緩く答えつつ、手を止めて、深く頭を下げます。
時雨/勤さん……あ、えっと……夕食は既にできてますので……。
紫微/はじめまして! たばさとじうに呼ばれてショーを見せに来たしびです! こっちはかける! おじぎをします。……天国には怖そうな天使さまもいるんだなーと思いつつ。
たばさ/不愉快そうな顔には気付かないふりで、『あのね 今日お客さんが2人も来てくれたんだよ』っておかえりー、ってアイパットに打ち込んでぱっと見せます。
GM/見知らぬ男の会釈や、とても無邪気な女の笑みにも父親は嫌そうな顔。……そしてまずすることは、時雨をパシンと殴ることだ。
紫微/あっ。
時雨/殴られると思って腕を顔の前にする。
翔/それ庇いに行っていいですか。
GM/おっ、イケメンだ(笑) OKとします。
翔/反射的に体が動いて、間に入ります。
紫微/かける……!
時雨/……あっ、翔くん……?
GM/突然入って来たことにまたも不機嫌そうな顔。
たばさ/父さん、なんで……っ?
翔/ぐっと歯を食いしばって、一瞬頭に血が上りかけるのを必死でこらえる。すんませんでした。また深く頭を下げます。
紫微/か、かっこいい(笑) でもびっくりして動けないでいる。ちょっと怖い……。
翔/ダチ……友人の落としもんが近くにあって。手掛かりが欲しくてお邪魔してました。……不躾で、すんません。
GM/父親は黙ってそれを聞く。そして無視したように時雨に、「……たばさの最期ぐらい大人しくさせろと言わなかったか。何を無断で」と苛立ちの声。
時雨/す、すみません……貴方の考えも……判ります。が……僕は、楽しく笑っていた彼を……見たかったんです……。
たばさ/『父さん』『オレ、楽しかったんだよ』
GM/無言でたばさを見下ろす。
たばさ/『時雨は、オレが最後に寂しくないようにって、してくれたんだよ』『父さんが身体を気遣ってくれているって、それは、わかるけど』『思い出を作ることも駄目だ、っていうの?』
紫微/……びくびくしてその場に小さくなってたけど、その言葉に顔をあげちゃう。
GM/「今日死ぬのに、何を言っているんだ。……つらいだけだろう」 いきなりですが、紫微と翔はイベントキー選択のお時間です。

 『オープニングイベント3:PC2と父親』
 君は初めて出会う先駆勤という男に対し、自由な感情を抱くことができる。
 「イベントキー:好印象」or「イベントキー:無関心」or「イベントキー:悪印象」のいずれか1つを得る。お好きなイベントキーを選んでください。


紫微/おわー! 感情選択だー!?
翔/……GM。イベントキーを選択する前に少しだけロールを挟んでも良いでしょうか?
GM/OKです。
翔/ありがとうございます。……さっきの「つらいだけ」って言葉に何かがピンときて、んなことねぇっすよと口をついてしまいます。
たばさ/『かけるさん』 思わずそっちを見る。……ああ、まだじぅを庇ってくれたお礼を言ってなかったなぁって思いつつ。
GM/んなことねえ、という口を開いた男の方を無言で向く父親。
時雨/勤さんの外着コートを預かりたい。
GM/コートを時雨に預ける。
時雨/俯きながらコート預かる時雨です。
紫微/見ることもなくコートを預けるとーちゃんと、受け取るじぅさん……(笑)
翔/……オレ、自分がそういう状況になったことねぇから、もしかしたら、だけっすけど。静かすぎるとこで、時間を待つだけだって……しんどいんじゃ、ねぇっすか。
GM/「今更だ。たばさはずっと1人でいた。……1人新しく連れてきたのがいるが」と時雨のことを見て、「静かに待っているのはいつものことだろう」
翔/……っすね。今更っす。けど、つらいかどうか決めんのは、アンタ……貴方じゃ、ねぇでしょ。
GM/「……私じゃない、だと?」
翔/手のひらをぐっと血が滲むぐらい握り込んで、冷静さを保ちます。……そうっす。そりゃ……それは、貴方がつらいんだ……で、しょう。感情の持ち主がごっちゃごちゃっすよ。……仕方ねぇって、思いますけど。
GM/「……言いたいことはそれだけか?」 イライラ。
翔/長くかけて一つ息を吐いて……はいと答えます。……すんません、っした。また深く頭を下げる。
たばさ/『かけるさん』 イライラの気配を察してアイパット画面を翔さんに差し出す。『ありがとう』 時雨を助けてくれて。怒ってくれて。
時雨/……ううぅっ……。
たばさ/お手伝いもしてくれたし、何より巻き込まれる形でパーティーに付き合ってくれた。こんなに怒ってくれた人ともうちょっとちゃんとお話ししたかったな。でも、『大丈夫だよ』
紫微/あああ……。
翔/一層、拳を強く握り込んで、ぎりっと歯を食いしばって……。どう、致しまして。
GM/BGMが全部消えたシーン。では……改めてPC2はイベントキーの選択を。
紫微/はい……とてもつらい……。
翔/あああ、悩む……。正直、悪印象ではないんですわ。
GM/誰だこんなつらいシナリオ作ったの。
時雨/お前だ。
翔/「話を聞かずにこっちに殴りかかってくる」とか「追い出そうとする」なら悪印象だったんですけど、一頻り聞いた上だと……「好印象」ですね。
紫微/プレイヤーとしては「とーちゃんも色々抱えてたり考えてたりするんだろうな!」って判りますけど、紫微はお二人が話している間もびくびくして会話の内容を理解していなくて……怖い大人がイライラを周囲に放出しているようにしか見えなくて……「こわい」という感情が先走ります。「悪印象」ですかね。
たばさ/目の前の喧嘩とか暴力沙汰は怖いよね……。
GM/紫微の気持ちはとても判る。さて、たばさの体が歪みます。
翔/おっと?
GM/たばさの本体が、もう限界に近づいてきた。だからこそリビングに居た体が消えかける。本当の体は自室のベッドの上で……。
たばさ/……時間、かぁ。
時雨/べっ、ベッドのたばさくんの元へ駆けつけます! リビング隣の自室へダッシュ! たばさくん……!
紫微/おとなこわいし思わず時雨さんについていきます!
GM/父親もダッシュする。
翔/同行します。
たばさ/薄れかかった掌を見下ろして、もう早く動けない身体で……多分誰より一番最後に、霊体がついてきますね。
時雨/あああぁぁぁぁ……たばさくんんんん……! って、お父さんもダッシュしてるやん!?
翔/ね。お父さんダッシュ、びっくりしました。リビングにそのまま居たなら「行かないんすか」って言ったけど……勤さんは勤さんでめっちゃ動揺してる……。
紫微/と、とーちゃん、やっぱり……。
たばさ/とーちゃんのダッシュがあるから「嫌いじゃない」なんですよね。
紫微/そうか、たばさくんはそんなとーちゃんダッシュを見てから後ろを追いかけているんですね……ああ……。
翔/おとんそういうところー……!(笑)
時雨/ぅうう、勤さん抱きしめたい……ぶたれる覚悟で! 「次回、たばさ死す! デュエルスタンバイ!」 ……やだ……。
たばさ/自分でダメージ受けるなよ!(一同笑)


 ●オープニングフェイズ4/全員 〜21時〜

GM/全員がたばさの眠る寝室に向かったところから。ベッドで眠るPC1の部屋ってどんな様子か、指定はありますか?
たばさ/えーっとですね、電気は消えていた部屋は……パソコンや電気機器がごじゃーっとしてる。片付いてるけど物が多い部屋で……二人でも遊べるボードゲームとかCDラックとか、自主勉もしてたので勉強道具も隅にあります。
時雨/雑多においてあるCDがあったり……超生活感のする部屋だ。
GM/たばさがいつも居るベッドの横に椅子が2つあったりするんだ。時雨用と、父用の。
紫微/あああー……。
たばさ/そんな見慣れたお部屋に一番最後に入ってきます。ふよぺた。
GM/ベッドに寝かされている、か細い少年の体。紫微と翔は、先ほどまで一緒に楽しんでいたたばさが寝かされているのを見る。こちらが本体だというのはすぐに察していい。今まさに病によって命が尽きようとしているのを、全員は感じる。
翔/……ぼんやり、ゆっくり、目が覚めていく様な気配で、ただ状況を俯瞰しています。
時雨/すぐにベッドのたばさくんに駆け寄って、頬に両掌を当てます。尽きようととしているたばさくんを確認して……終わりかけている命だと確信して、涙をぶわっと流す……。
たばさ/手を当てられているのは本体の方だけど、こちらの自分も何となく、頬があたたかくなる。
紫微/こわいおとなの人におびえつつ……たばさくんに言いたい。さいごにリクエストある?
たばさ/自分の眠るベッドに近づきながら、『……きれいなものが、』『もしできそうなら』 しびさんを見上げて笑って、『星が見たい』
翔/……ピノキオ。
GM/ピノキオ?
紫微/星に願いを、だね。じゃあ、たばさはわたしの手を握ってね。組んだ両手を霊体たばさくんに差し出します。ベッドで寝ているたばさくんにもみえる角度で。にぎる? つつむ?
たばさ/持っていたアイパッドをベッド上の、じぅの近くに置いて……差し出された手を、握る。
紫微/いまからたばさがわたしに魔法をかけてくれるよ。ちゃんと見ててね。にこっと笑ってワン、ツー、スリー! スリーでぱっと手を開くと、星型の大きめのスパンコールがぱっと目の前に飛び出してきらきら散っていきます。
たばさ/手の中から飛び出して……きらきらとふる星に見逃さないようにしっかりと目を開ける。
時雨/……綺麗だ……。涙をはらはら流しながら、紫微さんの魔法とたばさくんを見る……。
たばさ/『星』『ベランダからでも見える外の景色だったから』『ありがとう』
紫微/どういたしましてっ。おじぎして下がろう。
たばさ/一瞬泣き笑いみたいな顔をして、でも……へにゃーってする。泣かない。
GM/笑顔だ。
たばさ/だって自分よりもずっと泣いている人がいるから。『じぅ』
時雨/極力痛みが無いように、静かに眠れるように体を摩りながら……なんだいって言います。
たばさ/星をひとかけ大切そうに手に取る。『父さんをお願い』『それとは別に ね』『じぅは じぅを大切にしてくれる 元気な身体のマスターを探して』
時雨/ぅ……ううう……。
たばさ/『教会とか 落としごの人達にもしもがあったらよろしくって 話しておいたから』
時雨/ごめんなさい! そんなこと言わせてしまって、ごめんなさい……救ってあげられなくて! ぼろぼろ泣きながら映し出された優しい言葉を遮るように喚きながら、たばさくんに縋る! 君を救いたかったのに……1人だけでも救え、うぅぅぅぅ……!
たばさ/『じぅ、なきむしだなぁ』 怖くはないけどでも……やっぱり、生きていたかったな。じぅの頭をぽんぽんしながら、顔を上げて父さんの方を見て、『……父さん。今まで、ありがと。気遣ってくれてありがとね』
時雨/声には、文字には出してないけど、「生きていたかったな」という顔が判って……本体に縋って泣いてる……。
たばさ/『じぅのこと 殴っちゃだめだよ』 さいごのおねがいならきいてくれるかな。『仕事はちゃんと休める時に休んでね』『長生き、するんだよ』
GM/父親はその文字を見ない。見ずに本体を見て、霊体を見て、背を向けて部屋から出て行く。
紫微/えっ!?
時雨/勤さん……!?
たばさ/ああ……さすがに少し寂しいかな。
翔/それ、袖掴めますか?
GM/掴めるけど振り解くよ。
翔/なら掴みます。どこ行くんすか。
GM/無言。
翔/……「つらいだけ」っすか
紫微/泣いてるの……? 帽子からお花を取り出して、恐る恐る近づく。
GM/無言。
たばさ/『みてると つらいなら いいよ』『つらくなるだけ って さっき いってたから』 しかたないなぁって顔で……寂しいけど、諦めた。しかたないなぁ。
GM/「…………ああ。どうしてこんな。くそ」
時雨/……勤さん?
GM/「こんなの。なんでこんなものを、持ってしまったんだ」
紫微/え……。なんか怖いので、また後ろに下がってしまう……。

 そのとき、たばさの部屋のデジタル時計が形を変えた。20:59から21:00へ。
 瞬間、全員の意識は吹き飛ぶ。
 真っ白く、無くなっていく。


時雨/えっ……!?
翔/一瞬、驚いて目を見開きます。
たばさ/ああ、しぬのかな、って思います……。

 ――気付くとたばさと時雨は、玄関の扉を開けていた。
 気付くと紫微と翔は、インターフォンを鳴らした後だった。
 時刻は18時より少し前。4人は初めて出会った入口に立っている。全ての記憶を残したまま。


紫微/きょとん。……辺りを見回して……。みんな、しんじゃった?

 時雨はパーティーの準備をこっそりしようとしたことと、そのパーティーを終えたことを覚えている。
 紫微は記憶喪失のままこの部屋を訪れ、一夜のステージを終えたこと覚えている。
 翔はショーを眺めていたことも、父親と対面したことも、彼の別れを見ていたことも覚えている。
 たばさはこれから死ぬことも、一度死んだことも、覚えている。


GM/時計を見れば、18時より少し前。そんな4人だけの玄関。
時雨/……えーと……。玄関前で、紫微さんと翔くんを迎えてます。多分、ご飯の良いにおいがしてます。
GM/いいにおいしてます。
たばさ/……最後に『ありがとう』って文字を打ったのを覚えている。
翔/つかぬ事をお伺いしますが。神田カサネってやつは、やっぱりこちらには?
時雨/その質問は……3時間前にお応えした通り……。
紫微/しんでないのかぁ。そっかー。
たばさ/玄関を開けてるじぅの後ろから出てくるよ。『来てない、よ、ね』『しんでない』 ぼんやりと紫微さんの言葉を反芻する。
時雨/振り返る! たばさくうううううううんんんんんん涙だばあぎゅううううう!
たばさ/あああ!? ぎゅううううされる!?(笑)
時雨/ふえええええん生きてるうううううううカサネさんは存じ上げませんんんんん生きてる凄いいいいいいいい死んでないいいいいありがとう命いいいいいい!
たばさ/霊体は低反発クッションみたいな感触だよ!(笑) 『あ うん たばさだよー』『えっと』『…………なんで?』『じぅ どーどー』『おちついて』
翔/……なんか、時間だけ戻っちまった感じっすか、ね?
たばさ/『……なんで?』
GM/「なんで?」という問いかけの先。そして能力者である君達は一つあることを思い出す。「この世界はループすることがたまにある」ということを。
たばさ/『るーぷ』『してる、ってこと?』
翔/……っす、かね。
紫微/時々あるね、まきもどってる、ね? わたしとかけるの記憶がないのも、かんけいあるのかな?
時雨/そういや紫微さん達は記憶喪失なんでしたっけ……。でもループというのは……異端によって不幸になった命を救うために世界がループするのでは?
翔/っすね。あー、だとしたら。
時雨/だとしたら……?
翔/俺と保村さんが半端になんか忘れちまってるの、『代償』ってやつ。ありましたよね。ループの。……そういう関係、っすか?
時雨/あっ。
たばさ/『記憶で、支払ったってこと?』
紫微/かける、頭いいね!
翔/『逆○裁判』が役に立ったっす。
時雨/何か……世界にとって不都合があったとか……あってはいけない不幸があったとか……?
紫微/この時間から戻ってるってことは、この時間からだれかをたすけなきゃってことだよね?
たばさ/『マンション内に異端がいるのかもしれない?』『じぅも 言ってたし』『父さんの言ってた』『こんなもの』『も』『きになる』『この時間から たすけるひとがいるなら』『……さがさない、と?』
紫微/さがさないと!
時雨/助ける人! それは……たばさくんでは!?
たばさ/『二人の言ってたカサネさんって ひとかも しれない』『だって オレは』 ちょっと苦笑して……。『なんていうか ほら 病気が原因だし 異端じゃあないかなって』
紫微/たばさがしんじゃったのとおんなじ時間に、だれかがしんじゃったのかもしれないよ。うんうん悩むポーズ。
翔/気になること山盛りっす。あと3時間ぐらいで、さっきやり損ねたこととか見つけてねぇこと、探したりしねぇとだめかも。……少なくともカサネは早々死ぬやつじゃねぇ思うんで。ねえGM?
紫微/つよい! かさねはつよい!(笑)
GM/カサネは強いと記憶が育まれた(笑) 現在時間は3月30日の18時だ。君達は3時間前に戻ってきた。そしてたばさは自覚する……3時間後の21時に命が尽きるだろうと。
たばさ/……正直、死んだと思ったら生き返って、混乱も混乱だ。落ち着けるためにやることがほしいから、目の前のタスクに飛びつこう。
時雨/ああそうだ……たばさくんは死と生きるを繰り返すことになるんだ……つらい……。
たばさ/『あれだね』『……おまけをもらったって』『前向きに考えよう』
翔/死んだ直後なのに大変だなぁ。日本人だなぁ。
紫微/日本人のさだめ……?(笑)
翔/なら、アタリを引き続けりゃいいんじゃねぇですか。
たばさ/『あたりを?』
翔/そうっす。アタリが出たらもう一本。鉄則っす。冗談を本気で言って、どうにかこうにか場の好転を願おう。
たばさ/『もーいっぽん!』『……そっかぁ』『いけるかも』『アイス 二連続で あたり引いたことなら あるし』 その冗談に乗るようにして奮起!
翔/んじゃ、俺の分もよろしくっす。2×2で4本……これなら全員で分けられるっすから。
たばさ/『みんなで食べた方がおいしいもんね!』 まかせろーって顔!
紫微/にほんのアイス、あたりがあるんだね!
時雨/紫微さんもアイス当たったことある?
紫微/わたしはねー、ない。こんどアイス食べてみるよっ!
たばさ/『食べてみて! あたりが出るともう一本だよー!』
GM/なんかこの卓アイスの話題が尽きねえな(笑) という訳で。これからミドルフェイズが始まります。
時雨/サブタイトルは「アイス卓」だな(笑) 低反発たばさくんをぎゅうーってしながらミドルフェイズが始めるよー!

【ミドルフェイズのルール】
(1)1シーンは3月30日の18時〜21時とする。18時前にループする。
 父親は20時前後に帰ってくるものとする。父親をシーンに入れたい場合は描写を20時以降とすること。
(2)基本的に白鳥マンションから「外に出ることはできない」ものとする。白鳥マンションの外でイベントは発生せず、外に出られても何もネタを用意できないのでGMは困る。外に出て判ることは無いです。
(3)1人1シーン終えるごとに3月30日の夜21時を終える。PC1は死ぬ。
(4)時間がループするごとに(21時→18時へ時間跳躍)PC達はそれぞれ【正気度】を1点喪失する。0になっても(ミドルフェイズ中は)キャラロストはしないが、GMにPCとしての主導権を没収される(身動きが取れなくなる)ので注意。オートタイミングで任意の能力基本値−3するごとに、【正気度】を1点回復することができる。0になった直後に回復することも可能。


たばさ/うわ、【正気度】がこんこんと減っていく。きつねだけに……。
時雨/きつねだけに。
GM/きつねだけに。
紫微/きつねだけに。
翔/だれうまを。
たばさ/くっそう、今の無し!(笑)
紫微/その……「PC1は死ぬ」って1文があるのが、めちゃくちゃつらい。
たばさ/うん、さっくりとした死の宣告があるね(笑)

 『シーン待機について』
 今回のシナリオでは「AF判定の協調行動」はできない。
 しかしシーンプレイヤー以外でシーンに登場したPCは、登場した人数だけ難易度を減少できる(難易度15のAF判定にシーンプレイヤー以外の3人が登場していたら、難易度12まで減少)。
 「シーンに登場しない」を選択すると、【正気度】を1点回復することができる。もちろん登場できなかったら会話もできないし特技で支援もできない。


時雨/無駄にシーン登場するのではなく休むのも選択肢だね。支援ができない人は相当出たいシーンじゃなかったら出ないのが得だ。
紫微/ふむ、協調行動できない。ほむほむ。
時雨/保村だけに。
GM/保村だけに。
たばさ/ほむらだけに!
紫微/だけにだけに!
翔/だれうまパート2(笑)

【ミドルフェイズについて】
 難易度は、1シーンごとにPCの行動によって変動する。
 毎シーンごとに判定リストを提示するのでそのたびに確認してほしい。

【1シーン目の、ミドルフェイズにできること】

1『AF判定:マンション30階で過ごす』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・基本難易度:20
 ・たばさ難易度:26 紫微難易度:18 翔難易度:22 時雨難易度:24

※「白鳥マンション最上階(PC1宅など)で過ごす」演出に成功すること。
 成功した場合、白鳥マンション最上階30階の情報を得る。

2『AF判定:マンション15階で過ごす』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・基本難易度:30
 ・たばさ難易度:36 紫微難易度:28 翔難易度:32 時雨難易度:34

※「白鳥マンションの真ん中あたり15階を探索してみる」演出に成功すること。
 成功した場合、白鳥マンション15階で何かを発見する。

3『AF判定:マンション1階に行く』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・基本難易度:15
 ・たばさ難易度:21 紫微難易度:13 翔難易度:17 時雨難易度:19

※「1階まで降りる」演出に成功すること。
 成功した場合、1階の様子が判る(判定に成功するまで1階には到着できないことにする)。

4『AF判定:NPC1父親と過ごす』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:10

※「父親と共に過ごす」演出に成功すること。
 成功した場合、父親と交流できる。

5『自由な行動をする』
 AF判定以外の行動をする。基本的にメジャーアクション1回。
 特技を使ってもいいし、「○階に行きたい」とか自由に言っていい。
 提案してくれた行動に対してGMが指定能力値と難易度を決定する。
 あまりに的外れな提案は却下する。


時雨/あれ? AF判定の難易度がPCごとに違う……!?
翔/本当だ。……紫微さんが軒並み低めの難易度ですね?
GM/今回のシナリオでは、PCごとにAF判定難易度が違います。現段階1シーン目の難易度がこの数値であり、2シーン目は変わる可能性あります。2シーン目のときにまたリストはプレイヤー達に掲示します。
紫微/凄いシステムだ! なんでこんなに違うんだろう……違いがあるとすれば、オープニングのイベントキー選択?
GM/なお、父親との交流は全員難易度10で交流できます。……あと基本的に全部のAF判定クリアーする必要は無いし、クリアーしたからといってシナリオが終わるとは限らない。1シーンごとに【正気度】は減るけど20回ループしてもいいし、クリアーできなければ延々ループする。
時雨/全部AF判定終えたからと言ってクリアーはできない。「自由な行動」で解決しろと。
紫微/何もしなかったらダメ。どの情報を開くか悩みどころですね!
時雨/……まずミドルフェイズ前に『契約』の相談しませんか? 時雨は妥当に召喚主のたばさくんにマスターになってほしいです。
たばさ/なります! じぅのマスターだもの! なら全員誰かのマスターでサーヴァントになろう。ひろってくださいの札!(笑)
翔/ここまでのドラマを見ていると、たばさくんのマスターは保村さんを推したいな。凄く引っ張ってくれそう。
紫微/たばさくんのマスター立候補したい。お花を出しながら!
翔/ルパンみたいなことしてる!(笑)
たばさ/お花にぱぁぁってしながら、ふつつかですが! ぜひ!(笑)
紫微/今までを振り返って……紫微がとても翔さんにべったり懐いているので、翔さんが紫微のマスターになってくれませんか? ひろってくださいの札!
翔/歓迎です。アイスを差し出しながら。
紫微/アイス! にっこにこで受け取る! お花いっぱいぽぽぽぽと出してる!
時雨/くっ、ここはかわいいの天国か……(笑)
たばさ/ここはやっぱり天国だったんだ(笑) てことは、じぅのサーヴァントが翔さんだね。実際じぅのこと庇ってくれたし!
翔/時雨さんにはたばさくんの傍にいてほしい。倒れられてしまうのが困る……≪カバー≫しにいきたい。時雨さん、よろしければ翔を拾って頂けませぬか。ハイタッチ、しぱーん。
時雨/ふ、ふつつかものですが……洗濯物をアイロンかけるぐらいならできます……(笑)
紫微/ミドルフェイズの話をしますが、判定2の「成功すると何かを発見する」がちょっと気になります。
翔/したら保村さんが2を調べてもらって、翔が3を調べて、1と4はたばさくんと時雨さんに任せましょう。
たばさ/たばさは……自分の暮らしている階の情報を得よう。お家どうなってん?
時雨/たばさくんはお家を探索お願いしていいのかな? ……時雨がお父さんと交流してよろしい?
たばさ/お家の調べものはオレに任せて! 父さんは頼んだ、殴られないようにね! 殴られないように! ね!?(笑)
翔/そういうことでしたらば先に翔けてきます。翔なので。
GM/翔なので。
時雨/翔なので。
たばさ/かけるなので。
紫微/先駆に翔と縁起の良い名前がずらり(笑) でもお願いします。1階の様子、とても気になる!
たばさ/頑張れ! 応援旗ぱたぱた!
時雨/うまるちゃんサイズの107匹も応援ぱたぱた。……あ、GM。セットアッププロセスの段階で≪異常鉱物≫を使用します。うまるちゃんサイズのスパイ要員・戴宗くんを召喚して手伝ってもらいます。
たばさ/たばさは一番でっかい黒い子の李逵くんを抱えて一緒にぱたぱたしてるね!(笑)


 ●ミドルフェイズ1/翔 〜白鳥マンション1階〜

時雨/翔くん、良ければ同行してもいいですか? 時雨は【正気度】も高いし、達成値の加減のお手伝いぐらいはできるかと。
紫微/ルーラーの名は伊達じゃない!
翔/心強い。【正気度】回復はなくても平気ーというのであらば、ぜひ!
たばさ/『いってらっしゃい がんばって 二人とも』
紫微/きをつけてね、なにかあったら呼んでね!
翔/親指、ぐっ立て。
たばさ/ぐっ立てかえし!(笑)
時雨/褒められてニヘニヘしながら翔くんについて行きます。……たばさくん達はアイスと手作りおやつが冷蔵庫冷えているから食べてゆっくり休んでいるんだよ。
紫微/たばさはわたしとアイスたべよ。翔さんからもらったアイス!
たばさ/『たべる! 何味?』
翔/ラムネとオレンジのソルベっす。
紫微/らむね、とオレンジ! おかしもたべる!
たばさ/『じぅのお手製のおやつもたべよう』 また食べれるの嬉しい。
GM/シーンに登場するのは翔と時雨、待機はたばさと紫微。……たばさ達はこの3時間、翔達と同じように探索や調査はするけど成果は残念ながら無かった描写になります。

3『AF判定:マンション1階に行く』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・基本難易度:15
 ・翔難易度:17→時雨がシーン登場しているため、難易度:16

※「1階まで降りる」演出に成功すること。
 成功した場合、1階の様子が判る(判定に成功するまで1階には到着できないことにする)。


翔/駆け回るのは得意っす。【理知】と【幸運】をかなぐり捨てた≪単一化≫で、体力を高める準備運動を徐に始めます。高層マンションと言いましてもエレベーターは工事中。ですがこういうものには緊急避難用の階段っていうのがあるのも鉄則です。
時雨/理知的だなぁ。
翔/クラウチングスタートの構えを取ります。ぎらっとした目つきはまさに≪獣のごとく≫。
時雨/……いやクラウチングスタートしてる……躍動的だなぁ(笑)
翔/走者一斉にスタートしました≪疾走線≫! 順調な滑り出しかーっと思いきや! 半分ぐらい駆け降りた所で一段踏み外してバランスを崩します。
時雨/ああっ!? 危ない……ゆっくりついていく……!(笑)
翔/翔は急に止まれない、ので【理知】をかなぐり捨てたフリーターマンは「ま、いっか」でゴロゴロと階段を転がって降ります。でもこのシーンの間は痛くない、≪赤の君≫。
紫微/かけるがころがっていくー!(笑)
たばさ/「ま、いっか」でいいんだ?(笑)
時雨/あああ待って……1階までああああ……! はらはらしながらついて行きます。
翔/無事に1階まで辿りつけたかどうかは判定に続く……! 特技4つ使用で難易度を下げたいと思いますが、可能でしょうか?
GM/おけおけ。マイナス8されたファンブルが出なければ成功だ。
翔/【体力】は7あるので、参ります。(ころころ)達成値13で成功。出目の片方が1なのが怖かったですが成功です!
紫微/わー! やったー!
たばさ/おみごと!
時雨/わーわー……でも、駆け下りながらお薬だばぁ!
翔/お心遣い痛み入るっす。……痛くねっす。
時雨/痛くなくても体は大事にしないとダメだ……おじさんは心配症なんだよ……痛いの痛いの飛んでけー。よしよしいいこいいこ。
たばさ/じぅのお薬が慈雨のようだ……だばぁ(笑)
紫微/やさしいせかい! 痛くないせかい!(笑)
翔/撫でられてこれは獣もほんわりしてしまう。にへへと苦笑いして……心配かけすぎねぇよう、気ぃ付けるっす。次第と冷静になってきたので、改めて辺りの様子を伺います。
GM/1階に降りてきた翔は周囲を見渡す。判定結果を貼り付けます。

 『AF判定:マンション1階に行く』で判明すること。
(1)マンションの1階に出る。そこは普通の高層マンションのフロント……だと思いきや、何故か外に出ることができなかった。警備員もいない。シャッターがおりている訳でもない。でも、開かない。魔法や武器を使っても開けられない!
(2)普通の力では外に出られないことが判る。いや、能力者である自分であれば出られるだろう。しかし出たら再び入ることは難しそうだ。PC達は外に出ることができるが、戻ることはできない。マンション出たら実質キャラロストになるので注意(シナリオ再登場ができない、セッション不参加確定ということで)。


翔/ほほほう?

(3)能力者である君は今までの知識を総動員してあることを思いつく。この『結界』を張っているのは誰だ? 『結界』を解くには……結界を張った誰かを無力化するしかないだろう。
(4)この段階で思い当たる人物がいるなら、発言すること。


時雨/おお……出られない? 「結界で扉が開かない」とか? クローズドサークルだ……。
GM/うん、自動ドアがウィーンって開かない。他の開けられそうなドアも全部ガッチガチだ。
紫微/外の風景は視えそうだけど開かない……?
翔/ウズマキから木刀『空沼岳』を取り出して、肩にトントンしちゃいますね。……出るなって言われると出たくなるのが不良ってやつっす。……けど。
時雨/そ、その木刀をどうする気だい……?
翔/んー……や、まだ今はどうしたらいいかちょっとわかんねぇっす。これ、開かなくしちまってるやつを見つけないと。時雨さん、なにか……んや、誰か、すかね。心当たり、いませんか?
時雨/……思いたくないけど……勤さんかな。メタ的に言うならやっぱり現在登場しているキャラクターを疑うよね。
翔/ここにいる筈だけど一度も姿を見てないっていう意味で、カサネにも白羽の矢は立てますね。「姿を表せない理由がある=結界の担い手なので早々に人前に出てこない」とか。
時雨/それもある。……あと、勤さんはループする前によく判らない発言してた。それが気になる……。GM 勤さんは能力者ですか?
GM/時雨は詳しいことを知らない。ただたばさや時雨が使用する異能に関して理解者であった。……じゃないとルーラーの英霊が召喚されて認知できることの説明ができないし(笑)
時雨/確かに、能力者じゃなくても[イレギュラー]として理解者の可能性はある(笑)
翔/カサネのことも考えますが、でも……時雨さんと同じように勤さんにも疑惑は向けてます。一番怪しいのは彼の方かな。
GM/了解です。では……。

 『イベント:父親』
 父親に疑問を向けたPCは先駆勤という男に対し、自由な感情を抱くことができる。
 「イベントキー:好印象」or「イベントキー:無関心」or「イベントキー:悪印象」のいずれか1つを得る。お好きなイベントキーを選んでください。


GM/父親のことを考えた人はイベントキーを選んでください。考えてないなら選ばなくて結構です。
翔/既に持っているイベントキーと別個に持てたりするんです?
GM/別個に持って構いません。「好印象」からの「悪印象」持ちもOKです。
翔/貰えるものは貰っていきたいので「悪印象」を獲得します。……あの人ほんと、無言を貫いて何考えてるんだ。思ってるだけじゃ伝わらないね、ですよ……声出してこーぜですよ!
時雨/……翔くんの「無言を貫いて何を」という発言に、一度体験した21時を思い出す。たばさくんの部屋へのダッシュと、紫微さんの「泣いてるの?」の台詞を思い出して……彼にだって想うものがあるに違いない……そう信じたい……と「好印象」を選んではダメでしょうか?
GM/OK。選択するのはプレイヤーの自由だ。
翔/良いと思います。その想い、共感を覚えます。
紫微/どっちもわかる……。
たばさ/好悪バランス良い翔さんも、悪印象を持ちたくないじぅも、よき……。
GM/これにて翔のミドルフェイズはシーンエンドとなります。

【2シーン目の、ミドルフェイズにできること】
1『AF判定:マンション30階で過ごす』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・基本難易度:20
 ・たばさ難易度:26 紫微難易度:18 翔難易度:20 時雨難易度:26

※「白鳥マンション最上階(PC1宅など)で過ごす」演出に成功すること。
 成功した場合、白鳥マンション最上階30階の情報を得る。

2『AF判定:マンション15階で過ごす』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・基本難易度:30
 ・たばさ難易度:36 紫微難易度:28 翔難易度:30 時雨難易度:36

※「白鳥マンションの真ん中あたり15階を探索してみる」演出に成功すること。
 成功した場合、白鳥マンション15階で何かを発見する。

3『AF判定:マンション1階に行く』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・基本難易度:15
 ・たばさ難易度:21 紫微難易度:13 翔難易度:15 時雨難易度:21

※「1階まで降りる」演出に成功すること。
 成功した場合、1階の様子が判る(判定に成功するまで1階には到着できないことにする)。

4『AF判定:NPC1父親と過ごす』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:10

※「父親と共に過ごす」演出に成功すること。
 成功した場合、父親と交流できる。

5『自由な行動をする』
 AF判定以外の行動をする。基本的にメジャーアクション1回。
 特技を使ってもいいし、「○階に行きたい」とか自由に言っていい。
 提案してくれた行動に対してGMが指定能力値と難易度を決定する。
 あまりに的外れな提案は却下する。


GM/難易度が変更なりました。どこが変わったか判る?
翔/……あ、翔の難易度が基本難易度と同じになった。
たばさ/あ、本当だ。判定に成功した翔さんは判るとして……じぅが増えたの、ふしぎ。
時雨/翔くんが2つ減少して時雨が2つ上昇してる。……やっぱイベントキーが原因かな?
翔/っぽいですよね。……もやもやしてんのスッキリしねっすから、聞けそうなら本人にきっちり教えてもらいましょーね。俺もあの人、悪い人には見えねっす。
時雨/……そうだね、君の言う通りだ。……悪い人には見えないと言ってもらえて、少し安心して笑う……。ありがとう、30階まで戻ろう。……エレベーターの工事は終わらないかな?
たばさ/30階まで上がるの大変だね!(笑)
翔/……使いたいっすね、エレベーター(笑)
紫微/やさしくない世界。筋肉への疲労的な意味で!(笑) よろしければ次のシーンは紫微がいきます。第二走者いきます!
たばさ/紫微さんおねがいします! ラムネとオレンジを半分こして分けながら(笑)
紫微/はんぶんこ、たばさ君本体ともぐもぐ!
GM/たばさ達は30階を調べながら何をしてた?
たばさ/紫微さんがいっぱいおしゃべりしてくれるのが嬉しいので、旅のお話を聞いてました。どんな国でどんな芸をしてきたのか、きっと時間もあっというま!
紫微/辺りを調べながらおしゃべりに花を咲かせる! たばさくんのリクエストに応えてどんどん話しちゃう!
たばさ/調べながら……『今まででいちばん大掛かりだった手品ってどんなのー』とか『一番立ち寄って楽しかった国はー』とか色々!
GM/21時。紫微は、隣で笑っている少年が消えかけるのを判る。
紫微/あっ。……はい……。
たばさ/……はい。
GM/2人はアイスを食べながら、おしゃべりをしながら、30階の探索をしていた。だが彼は力尽きる。……父親は時間的に帰っていますが、翔のシーンに登場する機会が無かったので描写を省きます。
たばさ/『ああ』『うん』『またね』 消えかけながら、色んな話を聞かせてくれた紫微さんに笑います。
紫微/またね。こんどは外にいこうね。手を握っています。
たばさ/『うん』 殆ど形の無くなった手で握り返す。『ぜったい』
時雨/ああっ、今度は紫微さんが看取るんだ……。時雨と翔が30階まで駆け上がって、着いたときには……?
GM/きっと21時になるな。
たばさ/駆け上がってくる音が聞こえて、ちょっと笑う。
紫微/まにあうかな?
たばさ/間に合うよ。……って口の動き。アイパッドは手からすり抜ける。
紫微/すかさずアイパッドをキャッチ! そうだね、たばさはラッキーだもんね。わたしもラッキーだから、もう一回があるよ!
たばさ/うん。ラッキー。今だってしあわせ。……また会える。もういっかい。
時雨/か、翔くん……! 走ろう!
翔/と言われたら、時計確認する間もなくひょいっと時雨さん抱え上げて全力疾走します。意地でも間に合わせたくて。
時雨/うわっ、抱え上げられた!(笑)
GM/全力疾走。そして……もちろん、間に合った。
時雨/そして、間に合うんだ……。
紫微/まにあったね!
たばさ/間に合った。えへへ……口の動きで、今度はありがと、とかけるさんに、しびさんに、じぅに……。
GM/ありがとう。4人はいっしょに、おしまいだ。そして4人いっしょに再スタートする。……20:59、21:00。
翔/……マスターが、相棒をおいてっちゃダメっすよ。
時雨/だめだね……! おいていかないようにするよ! 今度からは!
たばさ/『ん、』『そうだね』『ごめんね』 ……そして再スタート……。
GM/18:00。玄関です、こんにちは。
たばさ/……玄関で、みんなと顔を合わせる。
紫微/もう一回があったね。にぱ。
たばさ/『ラッキーだね』 にひー。
時雨/戻ってきた18時の玄関で、へとーとへたり込むよ……。
たばさ/『ほら、じぅ、しゃんと』
翔/お疲れ様でした。ぺこり。
紫微/ふたりとも、おかえりなさいっ! 何か懐から出してぱたぱた扇ぐ!
時雨/……アイスやおやつ……また食べようか……でも飽きるかな?
たばさ/『あきないよ?』『じぅのおやつ 何度もたべられて それもラッキー だもん!』