アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 サクラ・オーバードライブ 第4話 』 1ページ ■
2021年4月25日




 ●プリプレイ

GM/『サクラ・オーバードライブ』第4話、始めていくよ。
仁/どうしようから始まる第4話が始まる! あーもう! どうしよう!(笑)
セン/内容がメメントモリって感じなんだけど(笑)
御衣/あーもう、死を想わなければならない!(笑)
仁/すんません、ウチのシマのモンがすんません!
御衣/仁さん、元気出して!(笑)



 アナザーワールドSRS「サクラ オーバードライブ 第4話」



【レギュレーション】
 キャラクターレベル8で開始。
 第1話が「4月4日(土)」、第2話が「4月11日(土)」、第3話が「4月18日(土)」、第4話が2日後の「4月20日(月)」を想定。

【ハンドアウト:灰澄】
 コネクション:椿原 徳信  関係:親子

 君の育ての親である住職は死んだ。葬式が行われた。
 何もせずに悲しみに暮れるか。奪われたことに復讐に乗り出すか。探究の道を進むか。
 君はこれからどうしたいか。徳信に尋ねられた通り、考えてみるといい。
▼セカイのイベント:徳信の葬式に出る。
▼ヘルプイベントキー:椿原 徳信

 効果→オート。代償なし。単体。「椿原 徳信」に関するキャラロールを行なうことで、達成値+2。

【ハンドアウト:仁】
 コネクション:小池田 徹平  関係:自由

 君の部下であった小池田 徹平が姿を消した。
 翌日、君のもとに「灰澄の義父殺しの容疑者として警察がテツを探している」という話を聞く。
 テツを見つけて匿うか。自分の手で落とし前をつけるか。誰かを救いにいくか。
 君はこれからどうしたいか。家族の姿を見ながら、考えてみるといい。
▼セカイのイベント:テツ絡みの話を聞く。
▼ヘルプイベントキー:不動家

 効果→オート。代償なし。単体。「璃莉や雪蘭や倭や妻」に関するキャラロールを行なうことで、達成値+2。

【ハンドアウト:御衣】
 コネクション:被害者の弟(名称自由)  関係:自由

 君は夢を見た。過去に経験した出来事をそのまま回想する夢だ。
 「お前のせいで僕の兄は死んだ! お前が殺した! お前なんかいなければ……!」
 君はこれからどうしたいか。教会の任務を思い出しながら、考えてみるといい。
▼セカイのイベント:過去を思い出す。
▼ヘルプイベントキー:御衣

 効果→オート。代償なし。単体。「あと3年で眠りにつく自分」に関するキャラロールを行なうことで、達成値+2。

【ハンドアウト:セン】
 コネクション:依頼人(名称固定)  関係:ビジネス

 夢占い師をしている君のもとへ、依頼が来た!
 「麦原さんは夢占い師とのことですが、夢の中に潜るとか、夢を操作するということはできますか?
 いやそんな超能力みたいなことできるのかな〜って。できるのでしたら……ある人を助けてほしいのですけど」
▼セカイのイベント:依頼人の切実なお願いを聞いてあげる
▼ヘルプイベントキー:魔王の落とし子

 効果→オート。代償なし。単体。「伯子や白妙や魔王」に関するキャラロールを行なうことで、達成値+2。



GM/なんとかGMとしては皆さんから貰った設定をなんとか入れようとこねくり回したんですよ。その結果の全5話構成になりました。今回がシナリオ的にはクライマックスになりますね。
仁/ありがとうございまーす!
セン/おっ、センに仕事が来たぞ。依頼人が来た!
御衣/……はあ。御衣にソニータイマー……なんて設定を……。
GM/でもそれ、ぷぇが作った設定だからね?(笑) まあ、ソニータイマー設定を明確にしたのは桐生のせいだが(笑)
御衣/別卓で、航先生がソニータイマー的なものを作ったことになったんですよね。もうあの人をシメあげよう。
灰澄/今回は……「己のキャラクターをよくロールしていこう」って話ですか。きっとそれでみんな「達成値+2」のボーナスが付くんですね。……仁さんはテツさんのこと、どう思ってるの?
仁/仁的には「殺す」だよ。でも……殺す前に、灰澄と対話はしたい。ただ仁としては、わざわざ灰澄の前に現れないかも。どうしようかな……。
セン/仁さんは、徳信さんのお葬式に行く理由は無いもんね……。
灰澄/灰澄から「犯人捜しをして」とは言わないな……そんなゴタゴタをするなら、きっと葬儀に専念すると思うし。
GM/このセッションの4人はワンマンプレイがお得意な方々なので、GMは合流の機会を設けております。「同じチーム」や「学校のクラスメイト」とかじゃないからね。ただし、あくまで合流のキッカケを用意しただけなので、プレイヤー自身が動き出さないとPC同士の会話はできませんのでご了承を。
仁/そうですね、自分から動こうとは思います。今までのセッションで仲間意識はあるので、関わりたいです。
灰澄/モチベをどこに入れるか、しっかり考えますね。
GM/ところで、センさんの夢占い師のお仕事って、どこでやっていますか? ネットの通話での相談とか、お店を構えているとか、どこかのレンタルスタジオでやるとかなんですか?
セン/主にネットで受け付けているかな? 喫茶店や個別で話せるところへ出張したりもしますよ。
GM/依頼人は喫茶店でするのがいいですかね。……あと御衣ちゃん、「被害者の弟」の名前は決めてくれる?
御衣/(暫く悩んで)はい、決まりました。市原 虎尾(いちはら・とらお)です。兄の名前は市原 虎乃(いちはら・とらの)です。『市原虎の尾』っていう桜の名称から取りました。
セン/へー! そんな名前の桜があるんだ? 年の近い兄弟とか双子っぽいね。
GM/兄がノで、弟はオね。了解です! ……なお、お兄さんの虎乃さんは「御衣ちゃんのせいで死んだ」という設定のキャラなので機関の所属員です。
御衣/ああ、御衣の手で過労死させられた人ですね……もしくは、無理をさせて戦場に送られたか。
セン/「薬瓶のカドでゴッと殴られた」んじゃないんですね。
灰澄/そういうのは増やさないで(笑)

 不動 仁(プレイヤー名:現空)
 キャラクターレベル8:クラス[狂戦士4/異端者4]
 異端者より、主特技≪檻触手≫、副特技≪俯瞰の誘惑≫を取得。

 芝 御衣(プレイヤー名:ぷぇ)
 キャラクターレベル8:クラス[感応力師3/世界遣い1/アーティスト4]
 アーティストより、主特技≪ユウメイイスタディオ:超越精神≫、副特技≪ヒーロータイム≫を取得。

 仮打 灰澄(プレイヤー名:ろって)
 キャラクターレベル8:クラス[聖職者1/イレギュラー7]
 イレギュラーより、主特技≪インドラ≫、副特技≪マハラジャ≫を取得。

  麦原 セン(プレイヤー名:ピロ)
 キャラクターレベル8:クラス[感応力者3/領域遣い3/稀人2]
 領域遣いより、主特技≪大地の守護者≫、副特技≪不可視の領域≫を取得。

灰澄/≪マハラジャ≫を覚えたので、【HP】を代償に達成値を上げることができます。ここぞと決めたいときにマハラジャってください!
セン/自分にもスパチャを投げられるよ。
仁/≪檻触手≫を取得したので、ダメージ軽減ができるようになりました。【MP】も伸ばしたので潤沢に使えると思います!
GM/FEARゲー系は同名特技の重ねがけはできないけど、同効果の別特技なら同時使用が可能です。なので御衣ちゃんの≪念動障壁≫と仁さんの≪檻触手≫はいっしょに使うことができるので、パーティー全体がより一層固くなれました。
御衣/そうなんですよ! 固くなりましたね!
仁/固くなりましょう!(笑)
御衣/御衣は禁書2つ目を頂きまして≪ユウメイイスタディオ:超越精神≫を取得しました。≪念動障壁≫と≪肉体復元≫の効果をめちゃくちゃ強化しました!
セン/魔王が提供しました(笑) 御衣さん、魔王の落とし子になりませんか?
御衣/やだ、遠慮しておきます(笑)
GM/焼鳥ありがとう。
御衣/そう、焼鳥の加護なんだよなぁ……(笑) でもそのおかげで効果が倍増です。脱法感がある!


 ●オープニングフェイズ1/灰澄 〜葬儀〜

GM/オープニングフェイズ……一番最初は、灰澄くんからです。4月20日、月曜日。椿原徳信のお葬式のシーンです。
灰澄/はい……。
GM/君はカレー屋さんから帰っても、徳信さんがまだ帰ってきていませんでした。まだお出かけして帰ってきてないだけだと楽観視していたら、警察から「徳信が亡くなった。事件の可能性大」という報告を聞きました。
灰澄/……はい。
GM/警察の事情聴取を受け、だけど徳信さんが死んだことは覆ることなく、彼のお葬式が開かれました。……今日は、雨が降っています。激しい雨ではなく、しとしとと……雨の重さで桜が散っていく重い天気です。
灰澄/4月の後半ですからね……。
GM/葬式を取り仕切る人達は、灰澄くんの知り合い達。慕われていた徳信さんのもとに訪れる人は多い。徳信さんの奥様が喪主になり、僧侶として既に活動中の実の息子さんが葬式をするので……義理の息子である灰澄くんが特に何かをするということはありません。君は、自由です。
灰澄/なるほど……。
GM/傷ついている人に優しくしてくれる人達は、身の回りにたくさんいます。……棺の中に入って眠る徳信さんの前でお経を読んで、お焼香をして、最期の別れをします。灰澄くんの状況はどうかな? 泣いたり、喚いたり、逃げたりするのも自由よ。
灰澄/……突然のことで茫然とする。何が何だかとはなっている……んですが、ここにいる皆さんをフォローしたい。まずは徳信さんを見送りたいので、ちゃんとと座っています。
御衣/毅然としている……。
灰澄/お葬式の場では、いつも通り振る舞っています。……お葬式に来てくださった方々には「足元も悪い中……」とご挨拶して、入れ替わりで仕事もして……そんな感じです。
GM/通夜振るまい、みんなでお食事をする時間になります。灰澄くんに声を掛けてくる人もいます。なんですが……「徳信さんは事件で亡くなった」ということが広がっているらしく、皆「ご愁傷様です」以上は何を言っていいのか判らない、複雑な空気になっています。
仁/ああ……。
セン/事故だったら「不幸な事故で……」って言えるけど、事件性になると……ね。現時点では犯人は捕まっていない?
GM/捕まっていません。まだ捜索中です。
灰澄/殺人事件ではあるけど、殺された人までは辿り着いてない状態か。
GM/……敢えてここで、空気を読まないロールをしますよ。徳信さんや灰澄くんと面識がある中年のおじさまが、「犯人はまだ捕まってないなんて! 許せないよな! あんなに良い人が、どうして……! そんな、事件に巻き込まれるなんて!」と声を荒げます。
灰澄/…………。そうですね。どうしてそうなったのか、そういう話は自分にもまったく判らないです。
GM/「警察には早く犯人を捕まえてもらわないと!」
セン/近くにいた奥様が「アナタ、それ以上は……」って止めるんだろうな。
御衣/ああ……でも、そういうこと言う人もいますよね。
灰澄/……ありがとうございます。それだけ怒ってくださっているということは、貴方も徳信さんのことを慕ってくださったんですね。ですがここは、お葬式の場ですので。
GM/大人だなぁ。敢えてこっちは感情を曝け出すロールをしたのに。
灰澄/逆に……ああ、いいなって、思いました。そう言えるのって。
セン/他の人達も、「あんな良い人が……何かのトラブルかしら」「早く犯人捕まらないかしら」ってコソコソ話をしているのを聞くかもね。そのうち「金銭トラブル?」とか言い出したり……。
仁/うわー、事実無根の噂話になりそう!(笑)
GM/……では、そんな話をし終えた灰澄くんの目には、スーツ姿の狛さんが見えます。警察の人として立っていますね。
灰澄/あっ。賑やかな人だ。
GM/もちろん今は賑やかにはしていません。……灰澄くんを見て、真面目な顔で、頭を下げます。
灰澄/狛さんの方に向かいます。お疲れ様です。
GM/(狛になって)「このたびはご愁傷様です。灰澄くん、ちゃんとご飯食べてるっすか?」
灰澄/はい、大丈夫です。
GM/「真面目の話をするっす。俺と灰澄くんの仲っすから、もう全部話しちゃうっす」
セン/カレーを食い合った仲だからな(笑)
灰澄/同じカレーを食べた仲ですね。ありがてえ(笑)
GM/本来の警察が捜査内容を被害者家族に話すのはNGだと思いますが、ここはTRPGなのでさくっと情報提供をしたことにします。狛さんの先輩である監視官のゆたかさんが、[霊媒師]の≪断末魔の叫び≫を使って捜査を行ないました。

 ≪断末魔の叫び≫
 人が殺された場所で使用できる[霊媒師]の副特技。
 殺された人物の最期の被害者の視点を見ることができる。


御衣/うわー、それって……。
GM/「徳信さんの最期の視点を見る」という行為をしました。その結果、犯人が確定しました。狛さんの話から「小池田徹平が椿原徳信を殺した」と確信を持てます。
仁/うわああ……。
GM/言い争いからの取っ組み合い。小池田徹平の暴力により頭部を強打した徳信はその場で死亡、と判明します。
灰澄/……はい。
GM/小池田徹平と椿原徳信の関係性を探ったところ、特に面識は無いと判断。突発的な犯行と見て、逃亡した小池田徹平を追跡中です。……また、ゆたかさんの見立てでは「異能は全く関係無いこと」「異端事件とは無関係」と断定しました。
セン/ゆたかさんは有能だなぁ……。
GM/……ゆたかさん的には、「異端のせいじゃない事件かよ」って気分なのかな。人間のせいと、異端のせい、どっちが良いって話でもないけどね。
仁/ああ……やるせねえ。
灰澄/……狛さん。助力は惜しまないので、何かありましたらまたおっしゃってくださいね。
GM/「そうさせてくださいっす。……ただ、灰澄くんも無理はしないでくれっす。異端事件と関係無いと断定されたので小池田徹平捜索は一般の警察が動くっす。能力者の灰澄くんを頼ることとはいえば……夜須庭航の捜索の方をお願いするかもしれないっす」
御衣/うええ。
仁/御衣ちゃんから低い声が!(笑)
御衣/フシャーッ!
セン/威嚇音がしたぞ!(笑)
灰澄/そ、そっちの事件もありましたね(笑) お心遣いありがとうございます。……気落ちしているのは確かなので、人がまばらになった寺を遠目に見ます。
GM/狛さんが去って行き、参拝者も帰っていった。残された灰澄くんは……?
灰澄/……「君が何がしたい?」と問われたことに関して、まだ答えは出ない。
GM/一昨日、徳信さんに問われたことだね。
灰澄/未だに答えが見つかってない。もう暫くかかりそうです。……ごめんなさい。


 ●オープニングフェイズ2/仁 〜これから〜

GM/仁さんのオープニングシーンです。君の部下であった小池田徹平が姿を消した。そして仁さんのもとに「どうやらテツがやらかしたようです」「警察がテツを追ってるようでっせ」という話が入った。
セン/(モブヤクザになって)「あいつ、カタギさんに手ぇ出したようですよ!」「どうやらピンハネもしてたようでっせ!」
GM/それも判明しましたね。どうやらテツが行った質屋さんが真っ当なお店だったようで「盗品らしき物を持ち込まれた」と警察に通報が入ったそうです。そこで殺人容疑のテツだと重なったようですね。
灰澄/2つも3つもやらかしてるじゃないか(笑)
御衣/余罪がいっぱい出てきそう。指を詰めろー! 小指だー!(笑)
GM/小指だけじゃ許されないだろうね。
仁/深い溜息しか出ない。……出せるもんは全部出してもらうしかねえな。小池田徹平の捜索を下の者に命じて、カタギ……誰を殺したかというのも別の奴に調べさせます。
GM/即日それは発覚します。椿原寺の住職さんであり、仁さんは「一緒にカレーを食った仲」「灰澄の義父だ」とすぐに判ります。
仁/……その調べさせた資料を見た瞬間、ガタンッですよ。この調べ、確かなんだろうな? 間違ってたらテメエの命はねぇからな。
セン/(モブヤクザになって)「ヒィッ! ほ、本当ですー!」(笑)
御衣/(モブヤクザになって)「ちゃんと調べました! 信じてくださーい! ぴーぴー!」(笑)
仁/……小池田の消息を探せ。
御衣/(モブヤクザになって)「早く探し出しますピー!」
仁/必ず生け捕りにしろ。
セン/(モブヤクザになって)「落とし前って大事ですもんねピー!」 これ、『おじゃる丸』の子鬼かな?(笑)
灰澄/『不動組の日常』ってスピンオフで出てきそうなモブ達ですね(一同笑)
仁/うるせー! ピーピー言ってねえでさっさと行け!(笑)
御衣/「ピー! 判りましたピー!」(笑)
仁/…………。はあ。どうしようかな……。
GM/ピーピーと下っ端達が出て行った後に、「お邪魔しまーす!」と仁さんがいる事務所に入ってくる男の子がいます。

 GM/君の友人の息子、月見里 桐久雄くんです。

仁/うわイケメン! 娘と仲良くしてた奴だ!
セン/その一点だけで好感度の下がる顔はやめて(一同爆笑)
GM/なぜ桐久雄くんをセッションに連れてきたかというと……某キャンペーンでPC1をやっていたキャラなので、健全で安心できるからです(笑) 仁さん的には「娘を任せても大丈夫なしっかり者だ」と思えます。
セン/「元PCです」って、保障された身分だよね(笑)
灰澄/「あの人のPCなら信用できる!」って思いますし、既に色々データが揃っている状態だから便利ですよね(笑)
GM/変にここで新規NPCを生むと「またこいつ、裏切る気じゃ?」って思われるからね。その疑念を払拭する方法として「人様のPCで、GM宣言として安全を約束します!」というのが効果的だと思いましてゲスト登場してもらいました。
御衣/安心安全の元PC1!(笑)
GM/(桐久雄になって)「娘さん達と遊びに行ったとき、仁さんがなんだか忙しそうだって聞いて……。あの、テツさんが大変なことになってるって聞きました! 俺もテツさんとは何回も話したことのある人でしたし……その、大丈夫ですか!?」 彼は心配して駆けつけた感じです。
仁/心配して……?
GM/ええ、そこにまったく他意はありません。部下がヘマをしたことで、仁さん自身は平気なのか。それを心配しているようです。
セン/舎弟がやらかした訳だから、傷ついてないかなって駆けつけてくれたのか(笑)
仁/い、いい子! 凄くいい子だ!(笑) ……月見里の坊ちゃん。気を遣わせちまって悪いな。そこ座ってくれよ。
GM/ちょこん。
仁/テツの奴、カタギのモンを殺ったのは聞いているな。
GM/「……それ、やっぱマジ話なんですか?」
仁/ああ。……俺が世話になってる奴の恩師を殺りやがったんだ。
GM/「……仁さん、大丈夫ですか。俺は仁さんのメンタルが心配ですよ」
仁/俺は……人の死を何度も見てきた。人が死ぬこと自体には慣れている。だが……殺した後の人間関係の修復に関しては、無頓着だった。だから悩んでいる。……殺された遺族に俺が話に行くのも筋違いだしな。どうしようかね……。
GM/「俺が言えたガラじゃないって判ってるけど、俺は言いますね。……実際、その人の顔を見てから考えてください! 会いに行くか行かないかで悩んでいるなら、会いに行った方がいいです!」
仁/…………。
GM/「仁さんにとってどれだけ親しい人か、俺は知りません。でも、何も言わないで黙っておいたら相手は勝手に仁さんの評価を下します。本当の仁さんの心を知らないで、終わっちゃいます。禍根を残さないためにも……会わないよりは、仁さんが思っていることを伝えに行った方がいいと思います!」
仁/…………。ありがとな。その足で外に出ます。煙草、吸ってくるわ。
GM/「仁さん! もしテツさんを見つけたら俺からも連絡します!」
仁/あいつは下の下だ。多分「どうしよう俺!?」ってザコいメンタルになってると思う。何をしてくるか判らないから、下手に近づいたりするんじゃねーぞ。
GM/「……ご忠告、感謝します!」 煙草を吸いに行くと行った仁さんを見送ります。
仁/本当にできた子だ……(笑)


 ●オープニングフェイズ3/御衣 〜因縁〜

「お前のせいで僕の兄は死んだ! お前が殺した! お前なんかいなければ!」
 過去にあった叫びを、御衣は聞く。これは過去に実際向けられた叫び。幻想ではなく現実にあった夢を見た。

 そのような悲しみの怒声と憎悪の視線を浴びせた彼の名は、市原虎尾。
 御衣は、機関の所属員であった市原虎乃を戦地に送り出した……そのせいで彼は死んだ。
 御衣さえいなければ、彼は助かったかもしれない。でも御衣は自分の使命を忠実に果たした。だから、彼を殺した。


GM/そのようなことがあった事実を、御衣ちゃん自身は受けとめているのかな?
御衣/……判る範囲で「自分が手にかけた人間についての資料」は手元に残しています。忘れずにいるために。
GM/「お前のせいだ! お前なんかいなければ! 死んでしまえ!」 明確な殺意まで彼は君に向けてきた。当時はその殺意の声だけで済んだので、君に何も危害は加えられていないよ。
御衣/……当時は、何も思わなかった。それが今になって、夢に見るようになった。……跳ね除けるように目を覚まします。
GM/君がいつも寝ている部屋の朝です。おはようございます。
御衣/…………。まず起きて、手帳を見ます。手帳の中に……市原虎乃という名前を見つけて、その隣に虎尾という字を発見します。
仁/ちゃんとメモってあった……。
御衣/ああ、この人達だ……。ああ、そういえば私……被害者達の名前を忘れないようにしていたけど、被害者達にまだ何もしてないな。
セン/……謝ったりとか?
御衣/御衣が普通の生活に馴染むのに精一杯で、それ以上のことをしていないと気付きます。そうだ……私は、この人達に、罪滅ぼしを……謝ることもしていなかった。
GM/ふと見てしまった夢で、「罪の責任とは?」を考えてしまったのかな。4月20日の朝、そのことに気付いてしまった。
御衣/これ、第3話から2日経っている想定ですよね。
GM/そうですね。みんなでカレーを食べてから2日後のことです。
御衣/御衣の中では「1日、飛んでる」でもいいですか。
GM/……え? あ、カレーを食べてから1日経っているってこと?
御衣/丸1日、寝てました。24時間以上眠っていたことに気付きます。……自分はショートして倒れた事実もある。もしかして……そろそろこの体にガタがきている?
セン/は、はわわ、思考回路はショート寸前じゃないですか(笑)
御衣/……ツケがまわってきたのかもしれませんね。まだどれくらいもつか判らないけど、その前に……やるべきことはやらないと。
GM/御衣ちゃんは、アパートに1人暮らしですか?
御衣/教会の宿舎で1人暮らしです。
GM/なぜか君の部屋に誰かが1人います。
仁/誰!?
セン/普通にホラーじゃん?(笑)
GM/キッチンでコトコトと朝のご飯の香りがする。
御衣/どなた!? えっと……盾のように≪念動障壁≫を構える(一同笑)
GM/「おー! 起きたかー!?」 大きな声で笑顔の黒い青年が振り返ります。彼の名前は、天殺星 黒旋風 李逵と申します。
仁/クロちゃん!?
セン/李逵ちゃんだ! ダメだよ、年頃の女の子の部屋に勝手に入っちゃ!(笑)

 天殺星 黒旋風 李逵
 教会のエージェント達に構われにいき、どこにでも現れるフリーダムな「バーサーカー」の英霊。
 『水滸伝』に登場する梁山泊第二十二位の好漢で、斧を使う豪傑。ワイン農園の娘に召喚された、誰とでも明るくなれる元気な青年。
 詳しくは『傷痕は眠らない』『天使が消した12月 遠野卓』『ハルスの悲鳴 美織卓』『月雫』参照。この卓の全プレイヤーが2卓以上同伴したことがある便利キャラ。


GM/(黒旋風になって)「おはよー! 俺がメシを作っておいてやったぜー!」 なお、『北方水滸伝』では李逵は料理が得意な男の子なので、このクロちゃんもお料理が大得意という設定です。朝ご飯を作っています。
御衣/ありがとう……。あの、鍵は……あっ、破壊されたドアが(一同爆笑)
仁/ドアが破壊されてる!(笑)
GM/「ドアならそこに置いておいたぜ! 俺って英霊だから霊体化すればドア壊さなくても入れたけどな!
セン/教会の宿舎なんだから霊体化対策とかしなさいよ!? 結界完備だろうが!?(笑)
御衣/ど、ドアに関するお説教は後にするとして……ご飯を作りに来てくださったんですか?
GM/「うん、ご飯を作りにきた! それもあるけど、教会の重要なお仕事の詳細ってやつを持ってきたぜ!」
セン/なぜこの子をメッセンジャーにしたの?
GM/人手が必要だったからです。
仁/心配だなぁ!(笑)
GM/「じゃあ教会のお話するねー! なんかねー! 悪い人を捕まえる大作戦をするんだってー!
セン/内容がフワッとしてるな!?(笑)
灰澄/せめて手紙を持たせて!(笑)
GM/「詳細が載ってるお手紙を昨日持ってきたんだけど、お前ずっと昨日寝てたから……昨日から朝ご飯ずっと作ってた!
セン/朝ご飯を、昨日からずっと、作ってた?(笑)
灰澄/1日コトコト煮たカレーとか?(笑)
御衣/うわっ、冷蔵庫の中身が飽和してる!(一同爆笑)
セン/作り置きってレベルじゃねーぞ!?(笑)
仁/24時間ずっと料理をしてりゃなあ(笑)
御衣/あ、ありがとうございます……これ、誰かにお裾分けにいかないと。あ、みんなに会いに行く理由ができた(一同笑)
GM/「24時間作った朝ご飯があるから、食べながら話そうぜ!」
御衣/は、はい……。朝ご飯の概念とは?(笑)
GM/彼とお話したというテイで、ミドルフェイズの解説をしていきます。教会のエージェント達は総出になって「夜須庭航 捜索作戦」にとりかかっています。御衣ちゃんもそれに参加していただきたいのですが……今回のミドルフェイズ情報収集は、様々な事情を並行して進めていく連続作業判定合戦となっています。AF判定リストはございません!

【ミドルフェイズでできる判定リスト】
 連続作業判定を行なう。
・判定に挑戦するためには、シーンに登場しなければならない。
・4回連続で判定に成功しなければクリアーにならない。
・1回でも失敗してしまったら、シーン退場となる。次の判定を行なえない。
・クリティカルした場合、クリティカルチケット(通称「クリチケ」。ライフパス特技≪ダイス振り直し≫と同等の効果を持つ特別権)を入手できる。
・ファンブルした場合、ファンブルしたキャラクターが以後その判定を行なう難易度に+2される(難易度8が10に、10が12に……)

・PC全員がシーンに1回登場を終えた時点で、1ラウンドが経過する。
(例:PC1とPC2が判定Aに登場し、PC3とPC4が判定Bに登場したので、1ラウンド経過)
・失敗してしまった判定に再挑戦するとき、難易度が−1される(難易度8が7に……)

・判定前に副特技などを使用して達成値を上げるボーナスの宣言大歓迎。

▼判定A「徳信を偲ぶ」
 【意志】難易度8→【理知】難易度10→【知覚】難易度12→【幸運】難易度14
▼判定B「教会の動向を伺う」
 【体力】難易度8→【理知】難易度10→【幸運】難易度12→【知覚】難易度14
▼判定C「徹平を捜索する」
 【体力】難易度8→【反射】難易度10→【知覚】難易度12→【幸運】難易度14
▼判定D「徹平の近辺を探る」
 【理知】難易度8→【反射】難易度10→【幸運】難易度12→【理知】難易度14
▼判定E「航を捜索する」
 【幸運】難易度8→【反射】難易度10→【知覚】難易度12→【体力】難易度14
▼判定F「目覚めない人物の中に潜る」
 【意志】難易度8→【知覚】難易度10→【体力】難易度12→【反射】難易度14
▼判定G「散歩をする」
 【知覚】難易度8→【体力】難易度10→【幸運】難易度12→【意志】難易度14


GM/今回、AF判定ではなく通常の判定をいっぱいしてもらうミドルフェイズになるので、『クリティカルチケット』という特別項目をご用意しました。クリティカルが出ても判定が全成功するのではなく、ボーナスが貰える方式です。
仁/≪ダイス振り直し≫権! 凄い効果だ。
御衣/……なんだろう、判定Gの「散歩する」って?
GM/ただの散歩だよ。(黒旋風になって)「俺ね俺ね! 礼拝堂で腹出して寝てたらね! 『お前も手伝えー!』って言われたの!」
御衣/まあ、みんな忙しい中でお昼寝したらそう言われますよ(笑)
GM/「俺って『英霊』だからね! 他の人よりちょっと強いからね! だから協力してのー!」 という訳で、黒旋風もサポート参戦する可能性があります。
仁/おおっ、それは心強い!
灰澄/彼が協力してくれるって……それだけ難易度が高いってこと?(笑)
セン/李逵ちゃんは支援のプロだからな。色んな卓で世話になったけど、めっちゃ強いぞ(笑)
御衣/百人力です!
セン/李逵ちゃんだけに?
GM/「なんだって? なんだってなんだって!? もう一回言って!」
御衣/卵焼きを1つ掴んでお口にグイッと押し込みます。
GM/おいしい!(笑) ……御衣ちゃんへの報告自体は5分で終わることでした。「なあなあ、ホントに元気か? 1日中寝てたから元気なんだよな!?」
御衣/……そうですね。任務には支障はありません。
GM/「ダメになったらちゃんとダメって言うよな! それぐらい言えるもんな!」
御衣/うっ。
セン/李逵ちゃんいいぞ。もっと押せ(笑)
御衣/……ぜ、善処します。
GM/「わあ、日本人! 俺、中国人!
仁/「言わなきゃわかんねーよ!」だよね(一同笑)
御衣/……あの。今は忙しいからいいんですけど、もし調べられそうだったら……この名前の人達について調べてくれませんか。遺族の人達の名前リストのメモを渡して、彼らの居場所を調べるよう手配します。
GM/「わかった! メモ貰ったの忘れないように俺の腹巻に入れておく!
御衣/メモがあったまりそう(一同笑) とりあえず……このタッパーをみんなに持って行かなければ!(笑)


 ●オープニングフェイズ4/セン 〜依頼〜

GM/センさん、お仕事のお時間です。喫茶店で依頼人に会うという、いつものお仕事をこなしていきましょう。
セン/はいはい。
GM/ネットで予約が入りました。今日の依頼主は、ハンドルネーム「ニャンコ」さんです。年齢は20代後半の女性です。事前に伝えておいた特徴や服装の女性と待ち合わせをして、席に着きます。「初めまして、ニャンコです。夢占いとか初めてなのでよく判らないですけど、よろしくお願いします!」
セン/よろしくお願いします。簡単に喫茶店の注文をして、ご依頼の内容を確認しますね。メールでのやり取りで事前アンケートに答えてもらいましたが、それをもとに話を始めます。
GM/内容は、いつもの内容だと思います。最近家族のことで悩んでいて、嫌な夢を見て、などなどです。
セン/これこれこういう理由でこんな夢を見るんじゃないですかね、でもその夢の中に解決策はありましてー……とか差し障りのないカウンセリングをします。
GM/「なるほど、そうですか、ふむふむ……ありがとうございます!」 センさんのカウンセリングを真剣に聞いていた彼女は、朗らかな顔つきになっていきます。手ごたえのある、いつもの仕事だなと思います。
セン/他にトラブルを抱えている感じじゃなさそうだなー。今回の話し合いだけで済みそう……?
GM/「ご相談に乗ってくださり、本当にありがとうございました。夢占いってどんなものなんだろうって思っていたんですが、いっぱいお話できてとても嬉しいです!」 お仕事は無事終わりの方向に向いてます。
セン/他に何か、心配ごとがありましたら気軽に連絡してくださいね。こういった喫茶店ではなくて、周りに人がいないスペースで落ち着いてお話を伺うこともできますし。もしくは紹介していただける方がいれば、どうぞご贔屓にー。
GM/「…………」 暫く彼女は考え込みます。「あの……その、麦原先生は夢占い師とのことですが……その、超能力者さんとか……ステキなカンジのサムシングとか……じゃないですか!?」 冗談のように言います。
セン/おっと(笑) どこからどう言えばいいかな。
GM/彼女は……意を決して、「私、こんなことできちゃうんです!」と……喫茶店のテーブルにあった火が弱まったキャンドルに、ポッと火を点けます。≪火炎術式≫を使用しました。
灰澄/あっ。
セン/おや。
GM/センさんには、その行為が「貴方は[感応力師]ですか?」と言いたいのかと察せます。しかし、その表情には「言いたくなかったら言わなくていいです!」という優しさも見えます。
セン/そしたら……喫茶店のテーブルを軽く叩いて、自分達の周りにだけ結界を張ります。≪不可視の領域≫です。
仁/早速新しい特技を使った! カッコイイ(笑)
セン/結界を張ったら、相手も能力者なら判るでしょう? これで証明になりましたか?
GM/「な、なんか、異能をやらせちゃってごめんなさい!」 その謝り方から、善良な女だなと思えます。
灰澄/ニャンコさんは良い人、なるほど(笑)
セン/結界を張れば店員さんのようなエキストラは来ません。ここで話をしましょうか。……もしかして本題は、そっちですか?
GM/「いえ、元々はさっきのご相談がメインです! 家族について悩んでいるというのは本当でして……でも麦原先生と話しているうちに『この人、人間じゃないな!』って気付きまして」
御衣/人外ってことに気付いちゃったんですね(笑)
セン/ですよねー、おほほ(笑) ……カウンセリングのときに軽く物を触って≪過去視≫をすることはありますから、バレるときはバレます。
GM/ええ、【知覚】判定に成功したニャンコさんはセンさんが人外種族だって判っちゃったんですね。センさんもニャンコさんが≪火炎術式≫を使っていることから[魔術師]の能力者であると察してください。「実は……もう一つ悩んでいることがありまして」
セン/ほうほう?
GM/「……私の弟のことなんですけど」
セン/貴方の、弟さん?
GM/「もうここまで来たら、ちゃんと素性を明かした方がいいですよね。本名を名乗ります! 私、市原 寧子(いちはら・ねこ)といいます」
セン/ネコさん。
御衣/……あっ。市原?
灰澄/ネコさんだからニャンコさん。ネコとトラ……どっちも猫科ですね。
GM/「私は29歳、弟は25歳です。独り立ちして長く、彼は一人暮らしをしていたのですが……最近ずっと連絡がつかず、彼の自宅に行ってみたところ、部屋で一人倒れておりました」
セン/あら……。
GM/「お医者さんを呼んだのですが……弟は目を覚まさず、植物人間状態なのです
御衣/……ははーん?
GM/「幸い命には別条がなく、むしろ、『どうして命に別条がないんだ?』と言うぐらい弟は眠り続けています。何故か。死なずに。……深い眠りに落ちたまま、起きないで生きているのです」
セン/そのような事件、起こしたことがあるような無いような……(笑) まあいいや、うちがやった訳じゃないし。
GM/もちろんセンさんが起こした事件ではないです(笑) 連絡がつかなくなった弟の部屋に合鍵を使った彼女は、眠ったまま起きない弟を発見。ずっと目を覚まさないまま数ヶ月が経ったそうです。それで家族のことを思い悩み、自分の体調にも影響が出てきたとのことです。
セン/なるほど……。
GM/「その……感応力師の人ってそういう患者さんを見たりできるって言うじゃないですか。だからつい質問しちゃいまして!」
セン/……その弟さんが心理的な問題で眠り続けているのか、異端の事件に関わって眠らされ続けているのか、ここではお答えできません。実際見てみないと判りませんね。
GM/「彼は、私の自宅で療養という名で眠り続けています。出来るなら、実際様態を見てほしいのです。……実はうちは、[魔術師]の家系ではあるのですが、異能団体とは縁を切っております」
セン/教会とも繋がりが無い?
GM/「はい。……教会には、あまり良い思い出が無いので……」 どうやら異能組織に良い印象を抱いていないため、そっちに頼れなかったようです。そして目の前に頼れる能力者が現れたので、声を掛けたそうです。
セン/……判りました。もし、一人で解決できる問題ではなかった場合、教会に連絡することもあります。それでも了承してくださるのであれば、弟さんに一度会わせていただいてよろしいですか?
GM/「判りました。それは先生に判断をお願いしたいです。弟の名前は、市原 虎尾といいます
御衣/……そっか。
セン/何か教会にされたのですか、とはここでは聞けないので……後で≪過去視≫でこっそり見ようと思いました(一同笑) では市原さんの連絡先や、弟さんがいるお家についてお話をします。
GM/色々お話を終えた寧子さんは「よろしくお願いします」と頭を下げて去っていきます。……では、仕事を終えたセンさんは後で合流しようと約束していた白妙と伯子に会います。(伯子になって)「センさん。お仕事お疲れ様でした」 2日前に買った服を着ている2人です。
セン/かわいいー!(笑) せっかく新品のお洋服を着たのに、雨で残念ねー!
GM/「あの……実は駅前で、でっかくて黒い男の人に会いまして」
御衣/……クロちゃん?(笑)
GM/「ああーっ! 御衣といっしょに居たの見たことあるー! じゃあ教会の人だよね!? これあげるー!」って……何か貰いました。御衣ちゃんに渡した教会の資料です。ザルです。
灰澄/ザルだなぁ!?(笑)
仁/資料の管理、ガバガバじゃねーか!(笑)
GM/センさんは他のPC3人と違って教会の外の人ですからね。こうでもしないと情報がいかないので(笑)
セン/あー、夜須庭航の捜索……我が王の怨敵の討伐隊が組まれたのですかー(笑) こうやってエージェントによる大規模作戦が組まれたのなら、捕まえるのは時間の問題でしょうね。でも出来れば教会よりも先に汲み上げたいなー!
GM/むしろ、今日まで逃げまわっているのも驚きだね。だって彼の姿を見てもう数日も経ってるのに。
セン/ですねえ。……御衣さん、確か夜須庭航と因縁があるんでしたっけ。どうにか利用できませんかね……モニャモニャ考えながらネットニュースをスマホで見ていたら、「お寺の住職さんが亡くなった」と知ります。これは、先日会った……灰澄さんのところの?
GM/徳信さんの死を知ったセンさん。そうやって様々な事情が絡み合う中……ミドルフェイズに参りましょう。