アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 やがて悪夢という名の現実に 』 1ページ ■
2019年2月3日




 ●プリプレイ

マーサー(以降、GM)/2019年2月3日……今日は節分です!
プレイヤー1・せいさん/鬼退治だ!
プレイヤー4・なちこ/やったー! 鬼を倒さなきゃ!
GM/という訳で、鬼を退治するかは判らない『アナザーワールドSRS』セッションを始めます!



 アナザーワールドSRS・シナリオ「やがて悪夢という名の現実に」



【レギュレーション】
 キャラクターレベルで7開始。全員知り合い設定であること。
 龍の聖剣と知り合い関係である(既にループの経験がある)方が望ましい。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:未来の悪夢  関係:悪夢  推奨クラス:世界遣い

 君は悪夢を見た。大勢に襲われて、戦って、そのまま死ぬという夢だ。
 2月3日。目が覚めた君の前にいたのは親ではなく、龍の聖剣だった。
 「このままだと貴方達は死ぬわ。世界はその誤った死を認めない。でも……」
 でも、いつものように助言をくれて去るだけの彼女ではなかった。
▼セカイのイベント:悪夢を見て、龍の聖剣に起こされる。
▼コネクション:未来の悪夢

 リアルな夢だった。
 龍の聖剣の話によると、どうやら悲惨な最期を迎えた世界線の出来事らしい。
▼コネクションNPC1:龍の聖剣
 人外。超越的な話題をする金髪の幼女。とってもふしぎ。
 ループを経験した人に対し、普段ならお決まりの台詞を言って姿を消す。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:過去の悪夢  関係:悪夢  推奨クラス:狂戦士

 君は10年前の12月31日、機関にいた。
 機関解体事件の中央にいたが生き延びることができ、今では家族と平和に過ごし、教会に身を置いている。
 だけど時折、10年前の悪夢を見る。2月3日、今朝も見てしまった。
 何度も何度も何度も何度も12月31日を繰り返す悪夢を。
▼セカイのイベント:悪夢を見て、親に起こされる。
▼コネクション:過去の悪夢

 リアルの夢だった。
 邪神召喚と大量殺戮と大魔術による封印儀式と魔王の反逆を経験している。
▼コネクションNPC2:剣菱 一本松
 機関の荒事を受け持つ第三部署『朱指』の責任者。君のかつての上司。
 機関の中で生まれ、戦場に一生を捧げている人だった。

【ハンドアウト:PC3】
 コネクション:同僚  関係:友人  推奨クラス:聖職者 or 処刑人

 君は2月3日、体調不良になった友人の代わりに要人警護をしていた。
 PC1とPC2と共に無事要人を守りきった君は、同僚に労いの言葉を掛けられた。
 「夜中まで大変なお仕事、お疲れ様。後は自分が調べておく」
 それが同僚の最後の言葉になるとは……。
▼セカイのイベント:代理でボディガードの仕事をする。
▼コネクションNPC3:同僚

 君と親しくしている同僚。教会に所属しているエージェント。
▼コネクションNPC4:三剣 治人
 37歳男性。議員秘書。古川財閥の三剣家当主 優夏の長男坊。
 大財閥次期当主に、二番目に近い男(一番近い男は、古川義人)。

【その他】
・[アーティスト][イレギュラー]解禁。
・追加ライフパス「機関コネ」「組織コネ」解禁。「英霊」禁止。「神の力」は応相談。
・『異端堕ちルール』解禁。


GM/ここで改めて、『機関解体事件』とはどんなものかご説明しましょう。

 『機関解体事件』
 『AW』世界で10年前の12月31日に起きた事件。
 非人道的な実験や研究などで裏社会に悪名を轟かせていた異能研究所『機関』と、機関を正すために活動していた『レジスタンス』が、北関東にある陵珊山で激突。
 その際、機関側が邪神召喚を成功させてしまう。邪神が完全復活して人里に下りてしまえば日本壊滅、世界滅亡の危機に瀕してしまうところだった。だが大勢の能力者の力により、邪神の封印は成功した。
 邪神召喚のための生贄になった者、一時的に暴れた邪神による被害、封印の際に生じた大勢の犠牲者は、計り知れない。何十人、一説によると何百人もの人々が亡くなったと言われている悪名高き事件である。
 詳しくは、『ワンアンドアナザー 最終回』参照。


GM/当時レジスタンスのリーダーだった鶴瀬 正一が率いる連中に襲われた『機関』は、「もうどうにでもなーれ! 邪神召喚しちゃえー!」と儀式をしちゃって邪神を召喚。大勢の人達が犠牲になったという事件です。
プレイヤー3・ピロ/最悪だよね!(笑)
GM/この事件で亡くなったのは、機関、レジスタンス、教会、リリルラケシス、エルス、儀式の生贄として捕らわれていた人々、その日に居合わせた警察官や一般人やハンターや別組織の能力者など……数百という命が一晩で失われました。
プレイヤー1・せいさん/やっちまったー(笑)
GM/なお、この事件当日に居合わせて生き残った人は『邪神の呪い』に掛かっており、『不老』になっております。この呪いは心霊治療を受ければ解除できるんですけどね。
プレイヤー2・しゅうら/……おおっ? ハンドアウトに龍の聖剣がなかなか消えないってありますね。……消えないロリ?
GM/そんな1年溜まった油汚れじゃないんだから。ハンドアウトに記載されているNPC3のお名前ですが、三剣 治人(みつるぎ・はると)さんと申します。名前だけは10年ほど前からいるキャラクターですが、今回セッションのネタとして初めて使わせていただきます。『夢魔炎上』に登場する三剣 旭人のお兄さんです。
プレイヤー4・なちこ/おおー、お名前だけは伺っています。
プレイヤー3・ピロ/お噂はかねがね……。ハンドアウトを読んで思ったけど、「義人様が次期当主に一番近い男」って表現は燃えるよね!(笑)
GM/ですよね。義人さんは遅く生まれて25歳、一方次点の治人さんは37歳から、10年以上「次期当主と言われていた男子」ですよね。テンションが上がるの判ります!(笑)
プレイヤー1・せいさん/PC3のハンドアウトで同僚が死んでいる。それが同僚を見た最後だった……ハンドアウト死。
プレイヤー3・ピロ/まだ『最期』じゃないから! 形が違っても生き残って出てくるかもしれないから!(笑)
GM/そうそう。さて、今回のメインは……PC2のハンドアウトに出てくる、あの人です。
プレイヤー3・ピロ/ヒューッ! 一本松さんですねー!

 剣菱 一本松(けんびし・いっぽんまつ)
 ハンドアウト上でも紹介されているが、超人類能力開発所機関の第三部署『朱指』の頭領だった男。
 悪名高い機関の実行部隊のリーダー。多くの人外や能力者を殺めてきた。『AW』舞台の10年前に発生した『機関解体事件』で死亡したと言われている。
 また、その圧倒的な強さで
『AW』史上最強のキャラクターとしてその名を馳せている。
 詳しくは、『忘却の彼方になるエゴイスト』参照。


GM/PC2は「10年前にあった『機関解体事件』で死んだと言われている一本松」と出会っている設定なので、最低でも10年前に読み書き会話ができる年齢です。あと全員「龍の聖剣との知り合い設定でループ経験者」だとストーリーが進みやすいです。
プレイヤー2・しゅうら/はーい。……えー、消えないロリが滅茶苦茶気になる! PC1のハンドアウトを選びたい!
プレイヤー1・せいさん/私も気になる! PC1でダブルPC1をやりましょう!
GM/その場合、PC1のオープニングシーンを一箇所でやりたいので同じ場所に居てくれるとありがたい。
プレイヤー1・せいさん/二段ベッドで寝ている関係にしましょうか?
プレイヤー4・なちこ/私はPC1かPC3のハンドアウトで悩んでいたので、PC3をやりましょうか。
プレイヤー3・ピロ/じゃあ私は一本松さんと一緒にいるPC2ハンドアウトを取るー! やったー!

プレイヤー1・せいさん/PC1ハンドアウトを選択。
プレイヤー2・しゅうら/PC1ハンドアウトを選択。
プレイヤー3・ピロ/PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー4・なちこ/PC3ハンドアウトを選択。

プレイヤー3・ピロ/何はともあれ≪光の一手≫を取得する!
プレイヤー2・しゅうら/忘れない≪光の一手≫! セッション中も絶対に忘れないようにしないと!
プレイヤー1・せいさん/≪零力射撃≫も取りますよ! じゃないと一本松さんの攻撃は防げませんからね!
プレイヤー4・なちこ/打ち消し特技が3つもある……でもそれぐらい無いとダメかな?
GM/君達、ハンドアウトに指定されてないのに一本松と戦う気満々すぎないか。
プレイヤー2・しゅうら/だって一本松さんが出てくるセッションですよ!? 一本松さんに勝てるようなキャラメをしておかないと全滅しますよ!?
GM/まあ、確かに……一本松がラスボスで登場したセッションは10回中9回はPC全滅になるしね。
プレイヤー4・なちこ/勝率1割なんだ(笑) 私も全滅したことあるけど。
プレイヤー2・しゅうら/はい、全滅したことありますね。
プレイヤー3・ピロ/私も最近やって、全滅したよ。
プレイヤー1・せいさん/どんだけ強いんですか!?(笑) 一本松さんが味方だったセッションしかやったことないからドキドキですよ!
GM/TRPGにおける大抵の敵キャラって、「PCに倒される駒」として登場するのよ。でも一本松という男はね、他のボスと同じレベルで作成されたのに倒せないキャラになってしまったという恐ろしい存在なの。
プレイヤー3・ピロ/おかしいな、他のボスは普通に倒せるのに……(笑) でも大丈夫、一本松さんが出てこなくても一本松対策に作ったキャラならまず負けない!
GM/対策を練っても全滅するときはしますよ、そういう強キャラですから。GM的には「あまり防御面や妨害特技を多く取得すると、ダメージが叩き出せなくなる」ことに気を付けてくださいね。
プレイヤー4・なちこ/なら私は攻撃特化なキャラを作っておきますね〜。
プレイヤー2・しゅうら/……セッションの舞台は2月ということなんで、春っぽい顔にしたいなー。あったかくって……燃やす?
プレイヤー3・ピロ/燃やすなよ(笑)
プレイヤー1・せいさん/燃やす……なら、炎上させましょうか。
GM/SNS炎上系PC1が爆誕してしまう。

 真剣な戦闘データを組み立てるプレイヤー達。既に一本松とやり合うセッション経験者達の面持ちは違った。
 それから2時間後。キャラクターメイキングが終わり、キャラクター自己紹介のターンへ。


プレイヤー1・せいさん(以降、クベル)/PC1の、円城 クベル(えんじょう・くべる)です。
プレイヤー2・しゅうら/くべたね。
GM/炎だね。くべたね。
クベル/くべるです。正真正銘の女の子です! 16歳、もう1人のPC1とは双子です。クラス配分は[聖職者3/世界遣い3/稀人1]です。振り直しや振り足し、クリティカル化や戦闘不能回復を取っています。
プレイヤー2・しゅうら/凄い! 真っ先に潰されそうだ!
クベル/真っ先に死ぬのは嫌だなー(笑) ≪君に幸あれ≫と≪ちいさな呪い≫を持ってるので、【幸運】判定の達成値を最大プラス7点できるよ。
GM/なんか凄くラッキーな子だ(笑)
クベル/種族は[稀人]なので人外です。兄弟とそっくりなんですが、実は妖精の入れ替え子で、入れ替えに失敗した子なんです。
プレイヤー4・なちこ/妖精が、赤ちゃんを交換する筈が……。
プレイヤー3・ピロ/入れ替えようとしたら、置いてかれちゃった?
プレイヤー2・しゅうら/交換しようとしたのに交換されなかったんだ!(笑)
クベル/なので、背中に妖精の証なのか変な痣があります。ご両親の懐が大きかったので「双子ってことにしよう!」と育てられました。
プレイヤー3・ピロ/そのまま出生届を出されちゃったのか!(笑)
クベル/似たような顔で仲良く双子として育ちました。『重要キーワード:敗北』なので、昔……何かに勝てなかったんじゃないかな?
GM/それ、赤ちゃんを取り替えようとしたら暴れられて敗北したから置いてかれたんじゃ?
プレイヤー3・ピロ/この子供、赤ん坊のくせに強すぎる!(笑)
クベル/『特徴:恋愛体質である』なので、恋に恋してる状態です。よろしくお願いします〜。

 円城 クベル(プレイヤー名:せいさん)
 クラス:[聖職者3/世界遣い3/稀人1]
  体力:13(+4)  反射:13(+4)  知覚:11(+3)
  理知:12(+4)  意志:12(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:27  MP最大値:31  正気度:8
重要キーワード:敗北  背景:体に痣がある  特徴:恋愛体質である
ボーナス効果:≪コネ「魔王の落とし子」1・居酒屋さきがけ≫ ≪コネ「魔王の落とし子」2・カフェアリス≫  スキルウェポンのイメージ:??
職業:高校生  性別:女  年齢:16  身長:165cm  髪色:鳶色  瞳色:鳶色
 スキルウェポン→なし
 聖職者→≪悔改めよ≫ ≪叱咤激励≫ ≪戦術指揮≫ ≪心霊治療≫ ≪特権階級≫ ≪主の恵み≫
 世界遣い→≪逆転運命≫ ≪未来の吐息≫ ≪リバース≫ ≪運命の予感≫ ≪未来視≫ ≪君に幸あれ≫ ≪リライト≫
 稀人→≪光の一手≫ ≪ちいさな呪い≫

プレイヤー2・しゅうら(以降、カイン)/キャラクター名は、円城 カイン(えんじょう・かいん)になりました。もう1人のPC1とは双子の片割れで、16歳の……どっちが上なんだろう?
プレイヤー3・ピロ/聖書だとカインが兄で、アベルが弟だよ。
カイン/じゃあ、兄ちゃ……姉ちゃんです!
プレイヤー4・なちこ/ねえ、ちゃん?(笑)
カイン/実際の性別は男子の、女装男子です。高校1年生でクラス配分は[狩人3/イレギュラー4]です。『重要キーワード:暴走』らしいので、頑張って暴走していこうと思います!
GM/いつもの。
カイン/いつものですね!(笑)
GM/炎上兄妹……って、こんなに燃やしそうな名前をしてるのにどっちも≪火炎術式≫も≪火霊操作≫も取得してないのはどういうこと?
クベル/ただただ燃やしやすい一家なんですよ。
プレイヤー3・ピロ/一家揃って炎上しやすいのか、危ない家族だな(笑)

 円城 カイン(プレイヤー名:しゅうら)
 クラス:[狩人3/イレギュラー4]
  体力:14(+4)  反射:13(+4)  知覚:15(+5)
  理知:12(+4)  意志:10(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:38  MP最大値:21  正気度:7
重要キーワード:暴走  背景:クベルとそっくりだ  特徴:少女趣味がある
ボーナス効果:≪特技取得≫  スキルウェポンのイメージ:マシンガン
職業:高校生  性別:女装男子  年齢:16  身長:165cm  髪色:鳶色  瞳色:鳶色
 スキルウェポン→≪幻の射撃≫
 狩人→≪悪雨≫ ≪闇纏い≫ ≪一網打尽≫ ≪圧縮撃≫ ≪零力射撃≫ ≪交わる矢≫ ≪射法訓≫
 イレギュラー→≪オールラウンド≫ ≪プロパゲイト:心身置換≫ ≪クイックコート≫ ≪インビジブルマン≫ ≪アポピス≫ ≪ハスター≫ ≪ヘル≫ ≪インドラ≫

プレイヤー3・ピロ(以降、波央)/キャラクター名は、来海 波央(きまち・はお)です。性別は男、29歳です。『特徴:幼く見える』。29歳のわりには大学生ぐらいに見られちゃう外見です。
GM/名前は海で波ですか。海人間ですね。
カイン/うみにんげん……とは?(笑)
波央/うみんちゅって言って!(笑) クラス配分は[感応力師3/処刑人3/稀人1]の、回復防御特化型ですね。回復したり、ダメージが防げたら……いいな……。
プレイヤー4・なちこ/いいな……。でもダメージが大きすぎる敵が出る可能性がありますしね(笑)
波央/仮装敵が一本松さんだからね!
クベル/完全に私達、一本松パですよ。
カイン/気持ち的には討伐部隊ですからね!(笑)
波央/設定は、10年前に機関にいた元『朱指』のメンバーです。19歳ぐらいのときバリバリと朱指の人達を回復してました。今は教会の救護班で、同じような仕事をしています。
カイン/ジャンジャンバリバリ。
波央/『重要キーワード:光』……時折見てる悪夢が、いつも光のフェードアウトで終わります。
GM/ほう、光のフェードアウト。
カイン/『背景:海神の血を引いている』で、遠い昔に海から渡ってきた人外の血がうっすらと流れています。
GM/やっぱ海野郎じゃねーか。
クベル/うみやろう、とは?(笑)
波央/あ、あと『ヘルプイベントキー』で合法的に銀之助さんとのコネを得ましたので、ちょっとウキウキしています! やったー、モチベーション高いぞー!
クベル/おめでとー!(笑)

 来海 波央(プレイヤー名:ピロ)
 クラス:[感応力師3/処刑人3/稀人1] アイコン「こっち見んなメーカー」
  体力: 9(+3)  反射:12(+4)  知覚: 9(+3)
  理知:15(+5)  意志:16(+5)  幸運:12(+4)
  HP最大値:24  M大値:37  正気度:10
重要キーワード:光  背景:海神の血を引いている  特徴:幼く見える
ボーナス効果:≪特技取得≫  スキルウェポンのイメージ:??
職業:教会の救護班  性別:男  年齢:29  身長:178cm  髪色:藍  瞳色:青
 スキルウェポン→なし
 感応力師→≪空間知識≫ ≪肉体復元1・2≫ ≪念動障壁1・2≫ ≪覚醒具≫ ≪過去視≫ ≪超越感覚≫
 処刑人→≪異端審問≫ ≪薬物調合≫ ≪躍動の呪歌≫ ≪血の媚薬≫ ≪強力調合術≫ ≪最高調合術≫
 稀人→≪光の一手≫ ≪友の華≫

プレイヤー4・なちこ(以降、帰蝶)/キャラクター名が、美佐崎 帰蝶(みさざき・きちょう)です。クラス配分は[狂戦士5/聖職者1/異端者1]で、敵と至近で戦う前衛特化です。
クベル/帰蝶さん、カッコイイお名前!
帰蝶/年齢は二十歳で、大学2年生の女の子です。色んな異端と交配してきた一族で、見た目は人間だけど色んな異端が混ざってる雑種です。
GM/ほー、雑種?
帰蝶/純血種じゃない異端や稀人っているんじゃないかなーと思って、こういう設定にしてみました。
クベル/ハイブリッドですね。
カイン/面白い人外が集まってる卓だなぁ。
クベル/……唯一の人間なんだけどね、カインちゃんが(笑)
波央/カインは人だけど、性別が混じってるというか……ニュー人類?(笑)
GM/おのれおのれおのれ雑種め。
波央/関智一っぽい声真似はヤメてください(一同笑)
帰蝶/大学生をしながら教会にお手伝いをしています。ということで、ライフパスは『背景:異端ハンター』です。
GM/異端ハンター、心躍るワードだ!(笑)
帰蝶/≪鬼の肌膚:物理≫なので、【物理防御点】は50点ですが霊力ダメージは貫通します。あと……≪カウンター≫を取りました。
波央/おお、≪カウンター≫! 1ターンが長くなりそうだなー(笑)

NO IMAGE 美佐崎 帰蝶(プレイヤー名:なちこ)
 クラス:[狂戦士5/聖職者1/異端者1]
  体力:18(+6)  反射:15(+7)  知覚:12(+4)
  理知: 6(+3)  意志: 9(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:54  MP最大値:24  正気度:4
重要キーワード:犠牲  背景:異端ハンター  特徴:ポーカーフェイスである
ボーナス効果:≪特技取得・会心の一撃≫  スキルウェポンのイメージ:狼人間に変身し鉤爪で攻撃
職業:大学2年生  性別:女  年齢:20  身長:159cm  髪色:黒  瞳色:茶
 スキルウェポン→≪殺戮の身体≫
 狂戦士→≪機能維持≫ ≪獣王の爪牙≫ ≪戦神の巣≫ ≪不屈≫ ≪カウンター≫ ≪失われた日々≫ ≪狩場≫ ≪獣化≫ ≪猛る身体≫ ≪単一化≫
 聖職者→≪式神返し≫ ≪小さな眼≫
 異端者→≪鬼の肌膚:物理≫ ≪地獄の兵具≫

GM/NPCの同僚がいるのでご紹介しておきましょうか。PC3の帰蝶さん、NPC3の名前を考えていただけましたか?
帰蝶/はい。名前は、猪腰(いのこし)でお願いします。
クベル/へー、いのこし。良い名前!
GM/性別は男女どっちにしますか? 現在PC達は……女子だらけです。
波央/画面は女子だらけだけど、実際の性別は半々だよ(笑)
帰蝶/それなら猪腰さんはメンズにしましょうか。年齢は、みんなの間ぐらいで……。
GM/なら29歳の波央くんと20歳の帰蝶ちゃんだから、間の23〜24歳ぐらいの男子にしましょうか。それではシナリオ本編を始めていくよー。


 ●オープニングフェイズ1/波央 〜繰り返す地獄〜

GM/一番最初はPC2、波央くんのオープニングシーンからです。10年前、機関解体事件の現場からお送りします。
波央/はい。時系列順というやつですね。
GM/波央くんは、機関の荒事を担当する戦闘集団『朱指』のメンバーでした。10年前の12月31日。のちに『機関解体事件』と呼ばれるあの現場にいた波央くん……10年前のことはハッキリ覚えていますか?
波央/10年前だと19歳なので、だいぶハッキリと覚えています。私のPC、何人か機関解体事件に居合わせて戦っているんですよね(一同笑)
クベル/別のセッションで機関シナリオをやって、機関解体事件に死んだこともありましたねー(笑)
GM/機関解体事件が主役のシナリオって、だいたい戦闘シナリオで死ぬセッションが多いからね……。という訳で12月31日の午後。機関の本丸に、機関を許さないレジスタンスが妨害行動を仕掛けてきたと報告がありました。
クベル/鶴瀬さんがカチコミしてきたぞー!
カイン/絶望的な報告だ……(笑)

 鶴瀬 正一。
 日本最大規模の退魔組織『教会』の総支配人。PC達の上司。
 10年前、教会の1エージェントだったが、悪行の限りを尽くしていた機関に対抗するべく『レジスタンス』を結成。機関に解体に成功し、教会のトップとなった。
 未だ破られない歴代最多異端討伐数を誇る、異端絶対殺すマン。
シーンに登場した異端や異端犯罪者を全て即死させるという謎の強さを持つ。

GM/機関の研究所に警察を引き連れたレジスタンスや教会のエージェント達がやって来ました。平和的に機関の所長と交渉に来たなんて鶴瀬リーダーは言ってますが、一部メンバーは裏口から機関内部に入り込んで破壊活動なんて始めやがりました。許せないね!
クベル/許せないね!
GM/表では交渉で終わらせようとしていますが、裏では既に戦闘行為が行なわれています。機関の研究所に押しかけてきた奴らを倒しに、荒事担当の戦闘集団『朱指』は駆り出されるよ! あちらには『朱指』のメンバーに指示を出すリーダー・一本松の姿が。
波央/非戦闘員である自分が一人でいたら、突撃してきた連中に何をされるか判らないので……強い人のところに行こうー!
クベル/正しい判断だ。
GM/一本松は機関の研究所に入り込んできたエージェント達を……皆殺しにします。
帰蝶/ひえっ(笑)
GM/足元には敵味方入り混じった死体の山。
波央/あ、アカン、俺ここに来ちゃいけなかったか!?(笑)
GM/その戦いっぷりは見事だ。
波央/俺モブじゃないんで! 一本松さんの怪我を治すんでステイしてください!(笑) 一本松さん、無事ですか!
GM/「波央」
波央/は、はい。
GM/「お前は生きたいか」
波央/……その質問には、目を丸くします。
GM/「生きたいか。死にたいか」 同じ言葉を繰り返します。
波央/……死にたくはない、ですね。ただ、ここを生き残って……地獄のような日常に戻るんだったら、死んじゃうのもアリかな……って気持ちです。
カイン/地獄のような日常、だったんですか?
波央/一応……機関にいる人外だからね。
GM/一本松は武器をたくさん持っている設定の[狂戦士]です。自分の武器のの一つを持たせます。
波央/そ、その武器めっちゃ重い! 持てるかな!?(笑)
GM/「ここで戦って生きたいか、戦って死にたいか、逃げて生きたいか、逃げて死にたいか。……お前が決めろ」
波央/…………。それには答えないで、差し出されたスキルウェポンはお返しします。
カイン/お返しされた。
波央/自分は朱指の救護班です。今更武器を持ったところでマトモに戦えるとは思えません。だったら貴方を支援した方が生き残る可能性があります。……貴方と一緒に戦場で果てるなら、悪くないです。
GM/頭を撫でます。
波央/ひゃあああっ!?(一同笑)
GM/君達は更なる戦場に向かいました。そして機関の……とある人物、夜須庭 航が邪神を召喚します。桁違いの化け物が現れました。SANチェックに失敗するとSAN値が1D100減少するような恐ろしい化け物が。
波央/アカン! 近寄らんとこ!(笑)
GM/その化け物を見た全員が狂気に陥りました。正気を失った機関のメンバーは、レジスタンスや教会のエージェント、多くの人達が、狂って同士討ちが発生しました。敵か味方かも判らないような乱戦状態でした。そんな夜でした。
クベル/控えめに言って地獄ですね……。
GM/この地獄を抑えたのが教会のエージェントであり、レジスタンスのリーダーである鶴瀬なんです。波央くんはそんな地獄の中を戦う。一本松はというと、あの人はずっと戦っていた。戦いながら、殺しまくりながら、楽しんでいるように見えた。
波央/あの人、狂気が正気っぽいところもあるしね!(笑)
GM/君は思う。あの顔、この地獄……何回も体験したような気がすると。一本松は笑いながら戦い続ける。「自分は機関で一生を過ごすのだと判っている。戦場に立ち続け、あとは老いていくだけ、だがここはずっと戦っていられる、最高のステージだ……!」
波央/なんとも言えない血まみれの表情で近寄ります。ついて行くように訓練されていくので追いますね。……後方から支援します!

 「……波央。もう一度、尋ねよう。お前は生きたいか、死にたいか」
 同僚が死んでいく中、尋ねられた質問。今一度答える前に、視界が真っ暗になる。そして眩い光が襲った。
 ――目を覚ませば、今日は2月3日。またあの日のことを夢に見た。もう、10年前の話だった。


波央/……10年前の夢にしてはハッキリと覚えていた。まるで昨日のことのようだなぁ。布団の中でモゾモゾ……。
カイン/モゾモゾ、可愛い(笑)
波央/そろそろ起きなきゃだけど、お布団があったかくて気持ち良いなぁ……(笑)
GM/そんな波央くんのもとに、一緒に暮らしている父親の声がします。(波央の父になって)「波央ー! 日曜日だけど、そんなに寝てていいのかーい?」
クベル/パパの声だ。
GM/PC2のハンドアウトにある『セカイのイベント』が「親に起こされる」だからね。「おーい、今日はお友達とどっかに行くんじゃなかったのかー?」
波央/あー……もう起きるー。バサッと布団を剥がすと、悪夢を見たようにパジャマが寝汗でビッショリ。……嫌な夢だったんだな、と改めて思う。
GM/「た、大変な悩みがあるならお父さんに相談しろよー!?」
波央/大丈夫だよー。……最近いっぱいこの夢を見るけど、何なんだろうな……着替え始めます。
GM/「相談ー! しろよー! お父さんにー! 夜も早くに帰ってくるんだぞー! あんまりオイタしたらダメなんだぞー!?」
波央/お父さん心配性だね!? もう俺29歳だよ!? 仕事してるんだよー!?(一同笑)


 ●オープニングフェイズ2/クベル&カイン 〜追われる悪夢〜

GM/さて、もう一回悪夢を見るぞ。
カイン/もうひと悪夢いきまーす!(笑)
GM/カインとクベルは、同じ夢をします。……ここがどこか判らない、見たことのない部屋だった。暗い、微かにライトがある場所で……無表情の人間達に追いかけまわされる夢だ。
クベル/怖いっ!
カイン/ヤだよぉー!?
GM/500人ほどの無表情の人々に追いかけまわされる。彼らは声も上げない、「待てー!」なんて叫ばれない。ザッザッザと無表情に追いかけられる。君達を嬲り殺すためだ。
クベル/ハンターじゃーん!?(笑)
カイン/ひゃあ!? これ逃亡中!?(笑) 逃げるしかないです!
GM/彼らに攻撃することは可能です。追いかけてくる相手は君達の攻撃を受けますが、身じろぎ一つしない。そのまま追いかけてくる。
カイン/ひぃっ!? 怯えて逃げますよ!
クベル/怖いよ! 無理無理無理!
GM/君達が逃げているところは、見たことない室内だよ。どっかのオフィスビルのようだけど覚えのない建物の中で……無表情の彼らは君達を殺そうとする。
カイン/逃げる場所なんて無い!? 逃げられない! そのうち行き止まりになって……後ろが壁になっちゃう。
GM/ゾロゾロゾロ。10人、20人、50人、100人とやって来る何者か。
クベル/ひゃあああ……。
カイン/……これは! しゃがみガードしかない!(笑)
クベル/しゃがみガードガード! カインに覆い被さるようにして……!
GM/しゃがみガードガードに掴みかかってくる手。手が。手が……。君達は目が覚ます。
カイン/……ふええ……。
クベル/起きられた……怖かった……しゃがみガードガードが効かなかった(笑)
GM/君達、同じ部屋で寝ているのかな? それならクベルとカインは同時に目を覚まして、お互い目を合わせる。
カイン/……しゃがみガード、してたよね?
クベル/……しゃがみガード、してたけどダメだったよね?
波央/しゃがみガードの話だけで話を通じさせるなよ(笑)
カイン/しゃがみガード、ダメだったね……。
クベル/しゃがみガード、ダメだったわ……。
GM/「2人ともしゃがみガード経験者。貴方達が同じ夢を見ているわね、というお話をさせてもらってもいいかしら」 龍の聖剣の声がします。
カイン/おや?
クベル/おや?
GM/君達の部屋に、ロリがいます。「おはよう、円城 クベル、円城カイン。もう説明する必要が無いほど貴方達は通じ合っているけれど、そういうことよ」
クベル/おはよ。ロリちゃん!
カイン/おはよー。ロリぴっぴ!
GM/ロリぴっぴです(笑) 「貴方達は同じ『殺される夢』を見た。そして貴方達の前に私が現れた。つまり……判るわね?」
カイン/ループしてる!
クベル/世界の危機!
GM/「話の早いPCは嫌いじゃないわよ」
クベル/ロリちゃん褒めたら照れたきゃっきゃ!
カイン/きゃっきゃ! ロリちゃん可愛い!
クベル/うん! ロリちゃん可愛い!
カイン/ロリちゃん可愛いー!
GM/「…………」 ロリ、部屋にあったぬいぐるみの後ろに隠れる。
カイン/あ、照れた! 可愛いー!(笑)
クベル/可愛いー! ロリちゃん可愛いー!(笑)
カイン/ロリちゃん可愛いねー!
クベル/ロリちゃんは可愛いよー!
GM/「こっ……このままだと!」 ぬいぐるみを盾にして顔を見せないようにしながら「貴方達は、また! 死ぬわ!」とロリはいつもの台詞を言います(笑)
クベル/可愛いー! でも言ってることは物騒!(笑)
カイン/可愛いー! そしてハードモードじゃん!(笑)
GM/「そう、このままだと貴方達はまた同じ運命を辿る。世界は誤った死を認めない。だから貴方達の周りの人達を守るために動いて……」
カイン/うん。バッチコーイ。
クベル/いつも通りやるよー!
GM/「……でも……」
カイン/でも? いつもと違う感じだ。
クベル/歯切れが悪いな。なんだかいつもと違う?
GM/「……貴方達のこと、心配なのよ」
カイン/何が心配なのかな?
GM/「……貴方達の心が」
クベル/マインドが?
GM/「もし貴方達の敵が500人だったら。500人の、普通の人間だったら」
クベル/うっ。
GM/「500人の敵が現れたら……貴方達は、戦えるかしら。貴方達の未来を守るために、普通のに人間を500人、殺せるかしら」
クベル/……それは……。
カイン/……なんだか、難しいことを言うね?
GM/「ごめんなさい。今この言葉に答えを求めている訳ではないのよ。……ただ、貴方達は普通の人間と戦う羽目になるかもしれない。そのとき……貴方達の心が救われる世界を選んで」 そう言ってロリは去っていきます。
クベル/消えた。
カイン/消えた。……歯切れが悪かったね。
クベル/歯切れの悪いロリちゃんだったね。……そんなにヤバイのかなぁ?
カイン/そんなにヤバイのかなぁ……?
GM/悪夢とロリを見た今日は2月3日。ところで本日は誰かにお呼ばれされていた気がするなと思いながら朝をお過ごしください。変な夢を見て、意味深なことを言われたけど、君達は元気。仕事をしよう。
クベル/元気! やる気! 今日は……節分! 恵方巻き!
カイン/老人介護だよ!
クベル/そうだった! 起きるよ起きるよ! 着替えなきゃ!
カイン/いや、老人介護じゃなくて要人警護だったよ。
GM/えっ、それ普通に間違えて言ったの!?(一同笑)


 ●オープニングフェイズ3/帰蝶 〜要人警護〜

GM/帰蝶さん、こんにちは。今日は2月3日……君の友人が体調不良になったため、その代理としてある仕事を受けました。友人はインフルエンザで寝込んでいます。
帰蝶/……インフルエンザかぁ、流行りだなぁ(笑)
GM/昨日、インフルエンザになった友人が電話でお願いをしてきたのです。「とりあえず強い能力者がボディガードで欲しいらしいんだ! 帰蝶さん、行ってくれるかなー!?」
帰蝶/……「いいとも」、と言うしか(笑)
GM/「ありがとう! ありがとう! ところで『いいとも』放映終わったからもうこのネタそろそろ通じなくなるんだよね!?
帰蝶/……うん、そろそろ厳しいかなぁ(笑)
クベル/や、ヤバイ、その話はつらい(笑)
カイン/ああ、一つの時代が終わるんだな(笑)
GM/「4人でボディガードする予定だったけどチーム4人全員インフルエンザになったから、帰蝶さんもお友達3人ぐらい連れてきてね! 報酬とか全部高坂さんに話を通しておくから!」
波央/物凄くインフルエンザ流行ってるじゃねーか(笑)
帰蝶/「教会にいますからね」なんて言えなかったよ(笑)
カイン/(←えん になって)私が流行らせています! イエーイ、生産者の顔が見えるインフルエンザだよー!
波央/ああ、また元気な菌をバラ撒いて(笑)
帰蝶/……という訳で、学級閉鎖になってないことを祈りながら、双子の円城さんちに連絡したんですね……。
カイン/A型にもB型にも分かれていない円城兄妹でーす!(一同笑) 逆にインフルエンザによる学級閉鎖だから来たのかもしれない。
クベル/うん。私達、暇してるので行きまーす! っていうやり取りが昨日のうちにあった!
GM/インフルエンザが流行っている中、緊急的に帰蝶さん達に仕事が入ったのでした。今回の仕事とは、三剣 治人という議員秘書さんのボディガードです。古川財閥の三剣家当主の次男で、政治関係に長けているのなら名前も聞いたことがあるかもしれない御方ですね。
帰蝶/……ニュースで見たことのあるような顔だ。
GM/とある重要なお話が郊外から離れたビルで開かれ、治人さんがそこに出るため、ボディガードとして護衛してください。……時刻は夕方頃。治人さんが現れますので皆さん集合してください。
波央/車の運転手として現れます。
GM/(治人になって)「君達が今日の護衛をしてくれる能力者かい? 今夜はよろしく。しかし、護衛がこんな綺麗な女性だとは思わなかったな」
波央/フゥー! さすが政治家、リップサービスがうまい!(笑)
GM/「リップサービスなんてそんな。驚いて思わず本音が出ちゃっただけさ。あ、気分を害してしまったならゴメンよ。誠実そうな子達が来てくれたおかげで嬉しくて舞い上がっちゃっただけなんだ」
クベル/す、凄い良い人だ!(笑) かっこいい……。
帰蝶/……ほ、惚れっぽいな?(笑)
カイン/クベル、惚の字ー!
波央/……カインくんは、言語センスが昭和か?(笑)
GM/「普通のSPと違って能力者のボディガードさんは可愛い子達が多いなー! グラサンでガッチリボディのいかにもハンターって感じじゃなくてこちらも嬉しいよ」
帰蝶/……だけど、護衛ですから、いつでも傍に居ます。……ところで、なんで「能力者の護衛が必要な会合」なんだろう……?
GM/淡々とした喋りの帰蝶さん、可愛いなぁ。治人さんがどんどん口説きたくなっちゃう(笑) さて、護衛の君達は治人さんに付きっきりのため、会合の席にもいられます。なので会合の内容も全部聞けます。
波央/ほほう。
GM/ご立派な会場、ご立派な席、頭の良さそうな男性達が数人。BGMに『なんでも鑑定団』が流れるような会話をします。
クベル/お、おう?(笑)
GM/先に、研究職っぽい男性が話し始めます。「……三剣様、後ろの方々は?」 PC達のことを気にして、治人さんに尋ねます。「ああ、彼女らは教会のエージェント達。俺が個人的に雇ったのさ。ほら、これから大変なお話をするだろう?」
カイン/大変なお話なんだ……?
GM/部外者であるPC達を警戒する男達ですが、治人さんが「彼らは教会のコーディネーターが選んだ、立派な仕事をするエージェントだよ。気にしないでくれ。さあ、話を始めよう」と説得します。「……かしこまりました。それでは三剣様。鑑定を依頼された物に関してですが」 男達は≪異次元バッグ≫を取り出します。
帰蝶/……≪異次元バッグ≫!
クベル/なるほど。だから鑑定団!

 ≪異次元バッグ≫
 ウズマキに入れた物品を他者でも自由に取り出すことができる魔法のバッグを表わす一般特技。
 本来ウズマキに入れた本人しか引き出せないといわれる物品を取り出すことができる。
 ただし、取り出したい物品を正しく認識して引き出すか、特定の呪文(パスワード)がなければ使用できない。


GM/理知的な男性達は、ウズマキから魔剣、古い巻物らしき禁書、なんかヤバい薬などなどを出します。
波央/ヤバイヤバイ!?(笑)
カイン/あ、アーティファクトの山だ!(笑)
GM/あくまで依頼主は治人さんのため、男達はPC達へは話し掛けません。なのでここはNPC同士の会話になります。

 鑑定団「ご依頼された全てのアーティファクト鑑定に20年もの月日を掛けてしまい、申し訳ございません」
 治人「いえいえ。こちらこそ親が依頼したというのに息子が代理で来てしまってすみません」
 鑑定団「それにしても、古川一族が保管していたアーティファクトはどれも素晴らしい逸品ばかりで……」
 治人「そういう話は本来の依頼主であるうちの親に会ったときにでもしてください。自分はあくまで代理で受け取りに来ただけなので、重要な話だけをお伺いしましょう」
 鑑定団「では、この≪異次元バッグ≫のパスワードは以下の通りです。これを当主様にお渡しください」
 治人「確かに頂戴します」
 鑑定団「それと全アーティファクト情報を書類にしてまとめてあります。三剣家が誇る千年分の財宝に関しては以下の通りです。アーティファクトの効果や回数や必要な代償についてはこちらをご覧ください……」


GM/古川財閥の本家・古川家は、鎌倉時代あたりに発生した由緒正しい血筋の一族です。蔵に千年分のお宝がいっぱいありまして、それがセッションの報酬になっていたこともあります。
波央/確かにそうだったなー(笑)
GM/三剣家は古川の分家の中でも最も古い家です。そして「歴史がありすぎて蔵に何が保管されてるか判らねえ!」状態でした。
カイン/これは蔵出ししなきゃ(笑)
GM/直接説明をされなくても、だいたい状況を理解できますね。20年前にお宝の鑑定を依頼して、ようやっとその結果が出たんだなと。
カイン/20年!? 結構掛かりましたね!?
帰蝶/……山ほどあったからかな。見れば判るお宝もあれば、時間を掛けなきゃ効果が判らないお宝もありそうだし。
GM/そんな事務的な話が2時間ぐらい続きます。……夜の20時。会合はおしまい。治人さんの後ろで立っているだけの仕事がようやく終わりました。
カイン/ふう、長かったー。
波央/でも確かに、能力者の護衛が必要な仕事でしたね。
クベル/アーティファクト関係は、狙われちゃうかもしれないしね。
GM/治人さんは山ほどお宝が出せる≪異次元バッグ≫という名のジェラルミンケースを受け取り、本家に向かいます。さて、家に帰るまでが遠足です。教会のエージェントである君達は、治人さんと≪異次元バッグ≫を、無事に三剣家がある北鎌倉まで送り届けてください。リムジン運転をよろしく。
波央/リムジンだったの!? 運転めっちゃ緊張する!(笑)
GM/後部座席は向かい合って席が座れる高級車です。わーい、女の子達とおしゃべりしながら帰れるぞー。
カイン/治人さん、すっげー楽しそう!(笑)
波央/運転席で冷や汗をかいて走りますよ!(笑)
クベル/スピードもっと上げてー!
波央/無理! 襲撃されることよりも事故ることが嫌だー!(笑)
GM/本家まで到着できれば万全な保管体制があるので、護衛のお仕事は送り届けるまで続きます。(治人になって)「長話を聞かされるだけでつまらなかっただろー? ねえ、君達高校生? 今の高校生って何が流行ってるの?」
カイン/今ねー、高校生の間ではねー、インフルエンザが流行ってるのー!
GM/「だよねー!(一同笑) 本当なら今日来る予定だった帰蝶ちゃんのお友達もみんなインフルエンザだって聞いたよ」
帰蝶/ええ、全員インフルエンザで……(笑) まさか1チームまるまる感染するとは……。
GM/「一般人よりも強い筈の能力者もインフルエンザになるんだなー(笑) えっ、君達16歳? まだお酒飲めない年なの? ここで一杯できないか、そっかー」
カイン/飲むー!
波央/こらっ! 今飲むとこの人の議員生命が終わるからやめなさい!(一同笑)
GM/「彼女達はジュースで我慢するとして、帰蝶ちゃんはお酒が好きそうな顔してるね。報酬の話は教会のコーディネーターからされると思うけど、俺個人としてもお礼はしたいかな。後で素敵なワインでもどうだい?」
帰蝶/はぁ……はあ。
GM/「銀座に知り合いがやってるお気に入りのワインセラーがあるんだ。帰蝶ちゃん、ワインは好き?」
帰蝶/……ぎ、んざぁ……?
波央/凄い良い店だよ、きっと!(笑)
カイン/チャージ料で持っていかれるやつだ!(笑)
帰蝶/……まだ20歳、お酒飲むって言ってもたかが知れているのに……銀座でワイン……スペースキャット顔になります(一同笑)
クベル/きっとドレスコードがあるお店に連れて行かれるよ。帰蝶さん、ドレス着るの?
カイン/可愛いドレス着るの?
帰蝶/……ど、ドレスコード……?(笑)
GM/そんな会話をしていると、運転手の波央くんは……嫌な車が後ろをつけていることに気付く。
波央/……うん?
GM/あの車……ずーっとついて来ている。まるで尾行という言葉がピッタリかのようだ。
波央/……ふむ。それに気が付いたら、後部座席の方を叩く。
クベル/うん?
帰蝶/……何か、ありました?
波央/後ろに変な車がいる。ずっとつけて来てる。
カイン/煽りだ煽り!
クベル/煽り運転か!?(笑)
帰蝶/……確かに、ずっといるような。おかしいな。護衛はこのメンバーのみだと聞いているんだが……。
波央/スピードを、速めます。
GM/スピードを速めたなら、同じように速めます。車がどんどん近づいてきて、そして、君達に向かって拳銃を向けた。
クベル/んー!?
カイン/おっとー!?
波央/……三剣さん。ちょっと運転が荒っぽくなりますよ。アクセルをおもいっクソ踏みます!
クベル/わー!? カッコイイー!(笑)
GM/他の車は「なんだよ、いきなりスピード出しやがって」と思って離れていく。でも追跡していた車は明らかに追ってくる。運転手は無表情に君達を追いかけます。
帰蝶/……おや、無表情?
クベル/あっ……怖い怖い怖い!? あの夢を思い出します!
GM/では、この「要人警護」というセッションのクライマックス戦闘を始めます!
波央/クライマックスが早い!(笑)

『AF判定:高速道路対決』
 ・使用能力値:【体力】【幸運】
 ・難易度:50

※「高速道路で追跡してくる車から勝利する」演出に成功すること。
 成功した場合、「トリガーイベント:治人に対するペナルティ」が発生しなくなる。
※協調行動OK。自動成功。PC4人全員登場しているものとする。


GM/あの車を、負かしてください。倒す、引き離す、爆発炎上させる、どんな方法でこの場を抑えてでも構いません。炎上事件が起きても現場復旧委員会が綺麗に片付けてくれますので。
帰蝶/……どうせ現場復旧委員会が何とかしてくれる筈だ。好きにやって構わない。
クベル/いつも現場復旧委員会ありがとー!(笑)
GM/このAF判定に失敗してもオープニングなので君達には無害です。ただし治人さんにペナルティが発生します。
帰蝶/……は、治人さんが無事じゃなくなる?(笑)
波央/治人さんが無事で帰られるかの判定ですね!
カイン/帰るまでが遠足なんだよなぁ、ガンバロ!(笑)
クベル/高速ビューン! ハイウェーイ!
GM/揺れない筈の車が揺れてくるスピードになったことで、治人さんは「ここは君達の出番だ。口は出さないでおくよ」とドッシリ座ります。
クベル/ブレない態度! カッコイイー!(笑)
カイン/早速AF判定演出していきましょう! ……何をやってもいいんだよねと同意を求める。≪交わる矢≫!
クベル/状況を開始しましょう、≪戦術指揮≫!
波央/ハンドルを握っている波央は、≪薬物調合≫で薬を作り……。
カイン/片手でどうやって!?(笑)
波央/ポケットに入れて薬を飲んだだけです(笑) ≪強力調合術≫+≪最高調合術≫での≪血の媚薬≫なのでメチャクチャ興奮しますね。アドレナリンどっぱどっぱ出しながら運転するぜ!
クベル/スゲー!(笑) ≪ちいさな呪い≫+≪君に幸あれ≫があるから事故らない! 絶対に事故らない!
帰蝶/強い安心!(笑) ……もうここは戦場と認識して≪狩場≫。車の様子はどうでしょう……?
GM/車にいた人物が拳銃を構えていたのだから、そろそろ撃ってきましょう。ごく普通の拳銃で、君達……教会のエージェントを狙います。
波央/尾行車からの攻撃は≪念動障壁1・2≫で回避します!
クベル/弾き損ねてしまったものが≪未来視≫で見えたので、失敗したその瞬間に≪逆転運命≫! 銃弾を逸らすぞ!
波央/センキュー!
カイン/波央さんが左右に揺れる運転をしているので、後部座席の我々は気持ち悪くなってきます。バステの麻痺が入るだろうからこれは≪ヘル≫ですね!(一同笑) 窓を開けて、そこから≪幻の射撃≫! ウズマキからマシンガンを出します!
波央/窓から身を乗り出してマシンガンか! カッコイイ!(笑)
クベル/やっちゃえお兄ちゃんー! ≪叱咤激励≫!
GM/……あ、女装男子でもそこは「お兄ちゃん」って呼ぶんだ(笑)
帰蝶/根本から叩こう。車のドアから屋根の上に飛び出します。危なっかしいですけど≪猛る身体≫と≪鬼の肌膚:物理≫があるので丈夫です。
GM/そうそう、インフルエンザにも大丈夫。
波央/インフルエンザって物理ダメージなんだ?(笑)
帰蝶/帰蝶は異端の雑種です。≪獣化≫で狼人間化をすると、向こうの車に飛びつきます。
GM/跳躍力が凄そう!
帰蝶/相手のフロントグラスを塞ぐ。≪殺戮の身体≫で鉤爪でバンバンと叩く! 運転手にガツッ!
波央/その攻撃を≪躍動の呪歌≫でフォロー! もう一回攻撃してー!
帰蝶/もう一回やりまーす!  運転手にガツガツッ!
カイン/おー、カッコイイ! 乗った車の足止めをしたいので、タイヤに向かって≪圧縮撃≫!
GM/車を攻撃されて、どんどんとスピードは落ちていく。今ので『現在難易度:4』だよ。
帰蝶/あとはダイスを振るだけ……ファンブらなければ大丈夫。【体力】で振っちゃいます。えいっ。(ころころ)【体力】達成値17で成功です。
カイン/すごーい! 出目たかーい!
GM/二度による爪攻撃。タイヤも銃で撃たれてもう尾行は不可能だ。車は停車します。……そして直接攻撃した帰蝶は思った。「こいつら、微動だにしない」と。
帰蝶/……あれ?
GM/叫び声も呻き声も上げない。苦しみもしない。
カイン/ひいっ。夢で見たのよ似てるよ……。
クベル/あれ、なんだろうね……?
帰蝶/……てっきりやり返されると思っていた。車も停まったし、相手も動かなくなった。おや……と中を見ます。
GM/では……目の前で判定をした帰蝶ちゃん。回避判定をお願いします。GMとの対抗判定です。(ころころ)命中14です。
帰蝶/(ころころ)回避17で成功。
クベル/凄い出目だった!(笑)
カイン/さすが≪カウンター≫持ち!(笑)
GM/……チッチッチ。
帰蝶/え? この音は何だ……。
GM/ドオオオオオオォーン! ≪無限の解放≫、一般特技の自爆技です。大ダメージの爆発から逃れられるかの回避判定でした。
帰蝶/うわああああ!?
カイン/あ、危ないっ!?
帰蝶/り、リムジンに一旦戻ろうとしたから助かったようですね! ……し、死んだ?
波央/ハリウッド映画みたいなことになってる!?(笑)
クベル/なっ、なんだあれ……!? そして、黒煙の中を戻ってくる帰蝶さん!(笑)
波央/離れた所に車を停めます。き、帰蝶さん、大丈夫か!?
帰蝶/……中の人達は?
GM/車には運転手と拳銃で攻撃してきた2人が乗っていましたが、2人して≪無限の解放≫で自爆しました。どちらも即死です。
帰蝶/……やっつけちゃった……。再び人間の姿に戻ります。
クベル/帰蝶さん、平気!? 帰蝶さんに駆け寄ります!
帰蝶/……大丈夫。鬼の血も引いているから体も丈夫だよ。
カイン/良かった……。でも爆発に巻き込まれたらね、さすがにね、ひとたまりも……!
クベル/うん、ひとたまりも無かったと思う……!
GM/君達には直接被害はありませんでしたが、車が爆発したため、高速道路は炎上しています。……この爆発は、駆けつけた現場復旧委員会により「スピード出し過ぎの運転事故による自動車横転」として処理されます。
帰蝶/…………。
GM/暫くは高速道路も自動車事故のため、電光掲示板に「渋滞何キロ」と映し出されることでしょう。しかし君達はここで止まっている訳にはいかない。当初の目的通り、治人さんを連れて発車してください。高速道路の処理は現場復旧委員会がします。
波央/帰蝶さん達を乗せて、また車を走らせます。怪我が無くて何よりだよ……。
帰蝶/……はあ。しかし、奇妙な……。
波央/何かあったのか?
帰蝶/……相手が無表情で無反応だったことを話します。……異端にしても不自然だったな。まるで人形を相手にしているようだった……。
カイン/従者、従魔ってやつかもね? 目的は何なんだろ。
帰蝶/……三剣 治人はあれだけの物を持っている。だからそれが欲しくて追いかけてきたんじゃないかな。色々理由は思いつく……。
波央/心当たりは、正直それしかないな。
GM/(治人になって)「護衛なんていつものSPで良いと思っていたが、敢えて教会に依頼して能力者に来てもらって正解だったようだ。『おつかいなら一人で出来る』なんて言わなくて大正解だったよ」
カイン/それな。保険が効いたね!(笑)
GM/「本当に助かったよ。冗談でワインセラーなんて言ったが、しっかりとした謝礼をコーディネーターに通しておく。助けてくれてありがとう」 丁寧にお礼をされて、そうして君達は北鎌倉の三剣家本宅に到着しました。
波央/ご自宅に着きました。うわ、家デカッ(笑)
帰蝶/……お、恐ろしいぐらいの高級住宅地だ(笑)
GM/治人さんとはここでバイバイ、リムジンもお返しされます。これから先は、とある人物の車でお家まで帰ってね。……ワゴン車で君達の到着を待っていた人がいます。名前は猪腰さん。
帰蝶/……あ。
GM/(猪腰になって)「お疲れちゃーん! なんか大変なことあったみたいじゃん!? 道路が爆発炎上したらしいけど帰蝶ちゃん無事だったー!? 怪我してねぇーよなー!?」
帰蝶/軽い。チャラ彦だ。
クベル/下の名前が無いから「猪腰チャラ彦」になっちゃいますよ!(笑)
カイン/でもその名前、しっくりくるな(笑)
帰蝶/……軽いが、その軽さがホッとする。……車、つけられていたみたい。
GM/「マジで? なんで帰蝶ちゃん達が? いくら三剣さんがスゲーお宝を持っているっていっても今の今まで全然危険とかなかったのに……」
クベル/あ、チャラ彦は治人さんの会合について知ってるんだ?
GM/彼は事情をだいぶ知っているみたいです。「でも危ない奴はみんな帰蝶ちゃんが退治してくれたんだよね!? 凄いじゃん偉いじゃん!」
帰蝶/……一歩二歩、離れる。
波央/あ、苦手なんだな?(笑)
帰蝶/……ドタバタの後なので、その軽さにホッとはしてます(笑)
GM/「現場復旧委員会は爆発事故だって処理したし、あの場には他に被害者は出てないから安心してよ。ところで、追跡してきた車の奴らの話を聞かせてもらっていい? その話を俺が高坂さんに伝えに行くから!」
波央/チャラ彦、仕事ができるな。
GM/「そういう仕事をしているからね! ……帰蝶ちゃん達は疲れてるだろうし、後は俺に任せてよ!」 猪腰は、先ほどあったことの詳細を尋ねてきます。
帰蝶/……追いかけてきた敵の特徴をつらつら喋る。心当たりは、大量に持ったアーティファクトだな……。
クベル/まー、それじゃーん?
GM/猪腰はメモを取りながら聞きます。「なるほど。……これで終わったとは思えない。また狙われるかもしれないって高坂さんにすぐ伝えおくよ」
カイン/なんて良い人。
GM/「だってみんなインフルエンザで倒れた中、帰蝶ちゃん達だけ生き残ってたんだよ! そこが過労で倒れられたら困るし、早く寝たいでしょ!?」
波央/良い人だ(笑)
クベル/良いチャラ彦だ。しかもこのチャラ彦、インフルエンザになってない! 良いチャラ男だ!(笑)
GM/そんな話をしながら、猪腰は車で君達を自宅に送ってくれました。まずは小さい子達を先にご自宅へと送り届けました。
クベル/お疲れ様でーす!
カイン/お休みなさーい!
GM/次に家が近かったということで、波央くんもお家へと送り届けられます。
波央/すみません、俺まで送ってもらって。国産の車に乗るのって安心するなー!(笑)
クベル/リムジンの運転経験なんて珍しいことできたよね!(笑)
帰蝶/今日、一番神経を使っただろうしね……(笑)
GM/最後に猪腰は車で帰蝶ちゃんを自宅まで送る。
帰蝶/……お言葉に甘えて。
GM/自宅の前まで来たとき、猪腰が話します。「今日の追跡事件について、きっと誰かしらが調査チームとして編成される。帰蝶ちゃん達は声を掛けられると思う。俺も同じチームになるかな? だって暇だし!」
帰蝶/……確かに、現場にいた人間が調査したいた方がいい。今日は帰ったら早めに寝て、明日に備えるよ。
GM/「ああ。明日来る連絡、覚悟しておこうぜ!」 何事も無く、帰蝶ちゃんをお家の前で降ろします。
帰蝶/……ありがとう。お疲れ様。
GM/「バイバイ! しっかり休むんだよ、帰蝶ちゃんー!」 猪腰は手を振って、車を走らせて去っていくよ。
クベル/……はああ、何事も無かった。
カイン/何事も無い……何事も無く終わるのであろうか(笑)
波央/そのとき私達はそう思っていたのでした……(笑)