アナザーワールドSRS・リプレイ・ワンダフルワールド
■ 『 バッドルイド 2 』 4ページ ■
2011年12月21日




 『AF判定:調査「アリスの居場所」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:40
  ・ラウンド制限:なし

※判定目的は、「アリスの居場所を探る」。判定に成功すると、姿を消しているアリスの潜伏先が発覚する。

 『AF判定:調査「アリスの過去」』
  ・使用能力値:【理知】【意志】
  ・難易度:60
  ・ラウンド制限:なし

※判定目的は、「アリスの過去を探る」。判定に成功すると、教会やまりさの知らないアリスの素顔を知ることができる。


GM/まりさだけが使えるボーナスというのは、以下の効果だ。

 『イベントキー:特別配布特技≪コネ「アリス」≫』
 タイミング:オート  判定:自動成功  対象:自身   射程:なし   代償:3HP

 アリスがまりさの親友であるということを表わす特技。
 アリスに関する記憶や情報を用いることで、情報収集・交渉判定などの達成値に+4。1シナリオに1回まで使用可能。

まりさ/1シナリオ1回まででも助かる。これで確実に1回の判定で達成値8以上が叩き出せるからな。難易度を減らす手間が多少は緩和される。
美月/美月やアクセンは協力はできない?
GM/協力かー……。ヒロインのみ、フォーカス判定にある『協調行動』は出来ることにしよう。アクセンは現在NPCなのでしない。ロールしていない他の3人も出来ないことにする。
美月/実際にPC運用をしているまりさと美月だけでも判定に参加できる。1人じゃないだけ凄く有利だ。
まりさ/『協調行動』のやり方は?
GM/事前に、判定者が使用する判定能力値で難易度12の『難しい行為』に成功すれば、協調行動を行なうプレイヤーの特技も難易度減少に使って良いものとする。
美月/達成値プラスはなくても難易度マイナスできるのは良いなー。始めに美月が成功しておけば、レベル3分の特技が使用できるようになるんだね。
まりさ/じゃあ、何を先に調べようか?
美月/まりさが調べたいところを選ぶのが一番しっくり来るけど。……過去は気になる。でも難易度高めだから1回でクリアーできるとも限らない。
まりさ/ここは無難に難易度の低い方、アリスの居場所を探ってみるか。まりさは【理知】も【意志】も低いから、少しでも高い【幸運】で調べられる方を選ぶ!
美月/じゃあ、先に美月が【幸運】判定をします。(ころころ)あ、14で成功! 美月の特技も難易度減少に使用できるようになりました。
GM/1回目のAF判定スタートだな。

 『AF判定:調査「アリスの居場所」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:40
  ・ラウンド制限:なし

※判定目的は、「アリスの居場所を探る」。判定に成功すると、姿を消しているアリスの潜伏先が発覚する。


まりさ/ここは一発成功しておきたいな! まず、≪コネ「アリス」≫を使ってアリスが行きそうな場所を探す。
美月/どこだろう?
まりさ/……病院だ。病院の屋上からオルゴールで生気を吸収したらしいから、まずはそこに行こう。高い所から検討をつける! そのときに≪心のリング≫と≪空のリング≫の着用は忘れない。考えたくないけどこれから戦闘するかもしれないから、いつでもウズマキから≪凶々しき武器≫が出せるように警戒する。
美月/病院の屋上に行くんだ……ついて行くから、嫌な記憶をいっぱい思い出して≪失われた日々≫を使用。
まりさ/おっ、いいな。そういや美月達って武器や装備ってあるのか、って尋ねてみようか。あたしは≪黒水晶の輪≫や≪黒水晶の盾≫があるんだけど……って、ウズマキからチラつかせながら言うよ。
美月/そういうのは無いけど、いざとなったら≪蒼の衝撃≫≪特攻≫突撃します!
まりさ/突撃!?(笑) で、データ的には病弱っぽい美月が前線キャラなんだよな……。
美月/一番行動力ありそうな祭ちゃんが、実は妨害支援系という(笑) それと、実はよく判らないんですけど……この病院に居る幽霊さんが守ってくれたりもするんですよ、と≪魂装支援≫の演出。
まりさ/……それ、美月的にはOKなのか?(笑)
美月/屋上への階段を登っていたら、ドジッコ美砂ちゃんがコケる。
まりさ/おおっと≪念動障壁≫ぃ!(笑) ≪念動障壁・改≫の効果でダメージ0!
美月/美砂ちゃんは「えへへ、ごめんなさい〜」って照れくさそうにしてる。千歳お嬢様が「平気ですか? お膝は大丈夫ですか?」と予想以上に気遣ってる。
まりさ/擦り傷にもなってないだろうけど、≪肉体復元≫でパパッと治してあげるよ。
美月/「おお〜、すご〜い」と歓声。
まりさ/……この程度で褒められるとか、レベル3ってこんな感じだったか(笑) でも悪くないなって、調子乗った顔が隠しきれない≪−50鉄仮面≫
GM/(アクセンになって低い声で)おお、すご〜い
まりさ/お前はもう一般人のフリをしてないんだから普通だろぉ!?(笑) えいっ、アクセンに≪封印の牙≫アタック!
GM/「カッカするな、君の悪い癖だぞ」とアクセンは≪+50謹厳実直≫で回避……だけど、これはAF判定には加えられないな。
まりさ/屋上に到着! 高いところから≪センスチェック≫で怪しい魔力の流れがないか見るぞ!
美月/まりさが少しでも見やすいように、≪風霊操作≫で少しだけ風の流れを変えます。魔力の流れが見やすいように操作するって感じで。そして美砂ちゃんが言う。「この風……少し、泣いてます……
GM/アクセンが≪+50美声≫で「ああ、どうやら風がこの街に良くないものを運んできたようだ……急ごう、風がやむ前に!
まりさ/お前ら実は仲良しかぁ!?(一同笑) これで使用特技は17個だから、難易度は34減少……6が出れば成功か。
美月/まりさの【幸運】は4だから、ファンブらなければ……。
まりさ/言わせねーよッ!(ころころ)よし、出目が良い! 達成値15で成功!
GM/『難易度:6分の15』で余裕で成功だな。病院の屋上から≪センスチェック≫≪風霊操作≫で怪しい魔力の流れがあったり不思議な場所がないか、まりさは確認する。
まりさ/うん。
GM/怪しいと思ったのは、『河川敷』。
美月/……やっぱり。
GM/それと、『N市マンション街』。あと『山』。
美月/マンション街? ……山?
GM/N市マンション街は、その名の通りN市の方に広がっている住宅地。駅や商業施設はやや少なめ、多くの人達が住んでいる。山はS市の方角……千歳さんが以前、秋にキャンプに行ったことがある場所だ。
美月/『サークルビショップ』の舞台になった所!?
まりさ/元々異端が居た場所だ、何があってもおかしくはないけど……。
GM/異端が居たんだ。
まりさ/…………。
GM/アクセンが言います。
美月/私のせいにするなぁ!(一同爆笑) ……あれ、この判定って「アリスの居場所を探る」だよね? 3つ怪しい場所が出てきたけど。
GM/ああ、今のは「怪しい魔力の流れがあった場所」。まりさが知っているアリスが居る感覚は……『N市マンション街』だ。
まりさ/中央駅に目撃されて、この辺りに潜伏してるって話だったんだ。山の可能性は低いのは当然か。
美月/でも、敢えてここで山の登場……。ちょっと気になりますね。行ってみても良い気がします。GM、山って行って調べて帰ってくるのにどれくらい時間が掛かりますか?
GM/半日以上はかかる。今だって本当は、1日がかりのAF判定のつもりだったんだが。
まりさ/病院に来る前に、教会であーでもないこーでもないって作戦会議をしてたんだよ。アリスの資料を読んだりな。だからもう1日経過してるってことで。
GM/そう、今はちょうど夕方。もう暗くなりつつある時間だ。高坂の言うことを聞くなら、早めに帰宅しているべき時間かもしれないぞ。
美月/なら、明日……朝一に山に行ってみるのはどうでしょう? 次のAF判定はそれを確かめてからでもいいんじゃ?
GM/行くのは可能だ。もし山に大掛かりな仕掛けがあっても、市の端っこにある小さなキャンプ場があるような山だからそんなに遠くない。バスで行って、途中から徒歩で散歩するような所だから。
美月/ではある程度の目安がつけて、明日することが判ったので一安心して帰宅できますね。……美月は病院なのでここでお別れだけど(笑)
まりさ/もちろん、4人は家まで送っていくよ。
美月/千歳お嬢様は、電話をすれば車で迎えに来てくれるのかな? 祭ちゃんも美砂ちゃんも家はどちらも市内だし……。
まりさ/それでも途中まで一緒に居た方がいい! 千歳は迎えが来るまで、祭と美砂はちゃんと家の前まで! そうだ、千歳は病院に居る理由を「怪我を医者に診せにきた」ってことにすればいい。そうすれば心配掛けずに済むだろうから。
美月/「定期的に傷を診せにくるように」ってお医者さんに言われていたしね。実際に診せに行こうか。……その前に、一応千歳の腕をチェックしてみていい? もしものことがあるから≪心霊医学知識≫でチェックしたいんだけど。
GM/どうぞ。
美月/千歳お嬢様は特技持ちでプラスがきてるから(ころころ)達成値16で成功。
GM/問題無い。あの一件以降、千歳の傷は何も怪しい物は無いようだ。
美月/……まあ、『サークルビショップ2』で無事解決したネタだからね。変なフラグをGMに流用されてないか確かめたかっただけなので疑いません(笑) ではここで、チチチと鳥が美月の肩にとまる。
まりさ/ん? なんだ?
美月/あ、リドゥさん……そろそろ寒くなってきたから戻った方がいいって? ありがとう。言いに来てくれたの? 優しいね……。
GM/そっか、リドゥも『デイズ』のNPCだったな(笑)
まりさ/そのリドゥは、今日もウーパールーパーと戦った傷があるんだよな……≪肉体復元≫で治してやろう(笑)
美月/じゃあ帰ろう、みんなを送っていこう……。って、『N市マンション街』って祭ちゃんはそこに住んでるんじゃなかったっけ?
GM/そうだよ。祭が住んでる所だ。
まりさ/か、帰して大丈夫か……?
美月/えっと、帰ったところで何かあるのはプレイヤーとしてはおいしいけど……。
GM/じゃあ祭自身に訊いてみようか。自分の住んでいる所に怪しい魔術師が居るかもしれない、このことどう思う?
美月→祭/別に大丈夫っしょ。
まりさ/アッサリしてた!(笑)
祭→美月/特定の建物ならともかく、『マンション街』っていう大まかな括りだからなぁ(笑) 同じマンションに犯人が住んでいるとなったら怖がるけど……そういや契約ってどうなっているの?
GM/前回のセッション引き継ぎで、アクセンがマスター、まりさがサーヴァントの関係が継続中。まりさの令呪はまだ3回残っている。
美月/ヒロイン4人と契約はできる? 4人とも弱いから、令呪が使えたときにシーン強制退場や回避に+20はおいしいから契約したいんだけど。
GM/残念だけど、今回は却下。ヒロイン達はそれぞれのシナリオのキャラクターだから、『バッドルイド』の2人とは契約できないことにする。
美月/ああ、納得の設定だね。じゃあ安全策を確保するために……全員、連絡先を交換したってことでいいかな?
まりさ/ヒロイン4人は既にしてるだろうけど、あたし達とも交換したってことで。
美月/これで多少は安心しました。あと、アクセンとまりさでキャラロールがしたいんだけどいいかな?
GM/どうぞ。その前にアクセンは【MP】10点を支払ってくれ。
美月→アクセン/ぐっ。ただのキャラロールにも【MP】消費付きか……(10点消費しながら) ヒロイン4人には「まりさと2人きりで話がしたいんだ。美月の部屋に先に行ってくれないか」と提案します。
GM/それを聞いた美月が、「あ、逢い引きですね」と言って頷く。
まりさ/違う。
アクセン/君達には言ってなかったが、私は女性には興味が無いんだ。
GM/美砂が「どういうことですかkwsk!」って叫んだ。
まりさ/叫ぶなよ!?(笑) あと嬉しそうに言うなよ!
アクセン/は、話したくて仕方ない! 「私の嫁がこんなに可愛くてつらいんだ」って話したい! 10行ぐらいポエムで愛を垂れ流したい! 美砂ならきっと判ってくれる……!
まりさ/そういうのはマスターシーンでやってくれ!(笑)
GM/あ、後で絶対マスターシーンをやらせてくださーいー……!」と美砂は祭達に引き摺られながら、ヒロイン4人が退場。で、やりたいことって何だ?
アクセン/ちゃんと、まりさと2人でこの事件のことについて話したかったんだ。今までNPC運用でのアクセンとまりさの会話だけだったし。
GM/(暫く考えた後に)……いいよ、やろうか。では、1月の夕日。病院の屋上にて、まりさとアクセンの2人だけが残される。
まりさ/話って何? リドゥが言っていた通り、寒い風が吹き始めたから体を抑えながら言うぞ。
アクセン/君は、友達をどうしたいんだね?
まりさ/……いつか言われるんじゃないかって思ってたけど、確かにこのタイミングで訊いておきたいよな。でも自分でもちょっと決心がついた訳じゃないから……。それ、言わなきゃいけないことか? って文句を言うように言うよ。
アクセン/先程、美月殿が「友達を帰らせたい」と言ったとき、私は「友達と別れたい」と解釈したよ。嫌いだからそういう考えに至ったんだとな。
まりさ/あの話しぶりからそんな風になる訳ないだろ……。
アクセン/それは間違いだったと判った。好きだからこそ「友達の帰る場所を作ってやりたい」という話だったな。説明してくれたからこそ判ったよ。
まりさ/説明しなきゃ判らなかったっていう感じだな。
アクセン/私なりに努力はしてるんだが、なかなか人の心を理解するのは苦手でね。だから判らないことがあったら何でも訊くようにしている。それで、まりさ殿。どうなんだ?
まりさ/どうなんだ、って?
アクセン/アリス=ブロッサムズは犯罪者だ。過去に罪を犯し、現に千歳殿の家族を傷付けている。刑期を終えずに逃げ出したのも罪。教会は罪人を追うために君に指示を出した。私はこの状況からして「まりさはアリスを捕らえる」ために動いていると思うんだが、違わないか?
まりさ/……違わないよ。金網フェンスに手を置いて、アクセンの方を見ずに頷こうか。
GM/少し項垂れるように?
まりさ/そう。夕日の病院の屋上で、その質問に一応「イエス」って言う。表情は少し辛そうだ。
アクセン/話は変わるが、まりさとアリスは親友だな?
まりさ/そうだよ。
アクセン/教会が追うほどの犯罪者、既に多くの者を苦しめている異端テロリストとなれば、戦闘は避けられん。親友でも戦うのか? 戦闘をしたら苦しいことになるぞ。「親友というのは無条件で喜ばせたい対象」ではないのか?
GM/美月の台詞の流用か……。
アクセン/自分で口にしたときに「あ、これはまりさに向けて言おう」と思ったんでね(笑)
まりさ/……親友は無条件で喜ばせたい対象。その美月の台詞は否定しない。そうだと思うときがあるからな。
アクセン/でも君も、アリスを喜ばすために動くか? 親友の彼女の悪行に手を貸すか?
まりさ/それとこれとを結びつけるなよ! 美月は「無条件」って言ったけど、条件があってもいいじゃないか! 手を貸すときは貸す! 貸さないから親友じゃない? そんなのおかしい! 親友だからって悪行を認める訳がないだろ!
アクセン/……親友なのに? 美月殿の言ってたことは違うと……?
まりさ/親友とかそういう人間関係が全部決められた物事にあてはまってると思うな! お前、あたしより何年も長く生きてるだろ! なんでそんな融通が効かないんだよ! その人と人の関係によって都合も対処の仕方も違う、そんなの当たり前だろ! 何でも答えが一つだと思うな!
アクセン/……大声を出されて、キョトンとした顔をする。
まりさ/お前、以前もそうだったけど……「お前が死んだら全部解決だ」って言われて「じゃあ死のう」っていう考えになる方がおかしいんだよ! そこに自分の感情を入れろよ、それを優先しろよ! 嫌だと思ったら拒否するとか! 美月も美砂も「自分勝手かもしれない迷惑かもしれないけど、あたしがやりたいからする」って選んだんだろ!
アクセン/落ち着け。私はただ、「君がアリスと親友だけど戦うのか」と訊いただけだ。イエスかノーで答えてくれればいいんだぞ?
まりさ/だから! イエスかノーで答えられる問題じゃないんだよッ! フェンスの所に居たけどアクセンのとこまで近付いて、ビンタ!
アクセン/それは避けない。病院の屋上にパァンと音が響いた。
GM/まりさの利き腕ビンタで、アクセンの左頬をパァン。
アクセン/……左頬を、ゆっくり抑える。
GM/傷一つ無い手で、今傷付けられたばかりの頬をなぞって、痛みを確かめる。
まりさ/お前が言いたいことは判るよ、高坂が思っていたことも判ってるぐらいだからな。「あたしがアリスを逃すかもしれない」って思ってるんだろ? そうしたら不都合だから心配なんだろ?
アクセン/そんなことしたら、大勢の人が困るからな。
まりさ/……一つ教えてやるよ。
アクセン/なんだ?
まりさ/もし気の利いた男なら、あたしに向けてこう言うよ。「悩んでる君が心配なんだ」って。あたしが男だったら、泣きそうになってる美少女に向けてそう言うね。
アクセン/……すまない、私は気の利かない男だ。
まりさ/言っておいてアレだけど、今後街に被害を出さないようにしてるお前の方が正解だから。それにエージェントの立場だから言うけど、答えはイエスな。……あたし個人はともかく……イエスって答えておくよ。
アクセン/……そうか、ありがとう。スッキリしたよ。
まりさ/明日の捜索、男のお前に期待してるぜ。そう言って、一足先に美月の病室に向かう。
アクセン/先に屋上を去られて、ちょっと呆然と立ちつくした後に……殴られたを頬を擦る。怒られてしまった、殴られてしまった……これは痛いな、と。仲直りの手段を考えなくてはぼんやり思ってよう。
GM/……わざわざ仲間割れのシーンを作ってくれるとは、ありがたい。そんな君にボーナスとしてこれをやろう。
アクセン/何だ?

 『イベントキー:世界滅亡ポイント2D6』ゲット。

まりさ/絶対コレ今のタイミングで渡されるべきものじゃない気がするー!?(一同笑)
アクセン/(ころころ)8が出た……8、だとぉ!? 嫌な予感がする!(笑)
GM/(パチパチ拍手をしながら)おめでとう、7以上が出た。『特定のイベント』が発生したよ。出来ればヒロインにやってもらいたかったんだが、メインPCだし結果オーライにしよう。
まりさ/なんだ、また一時的狂気か!?(笑)
GM/では、アクセンは……「嫌な光景が脳内に広がる」。
アクセン/それは?
GM/かつて自分が見た『機関』の地獄絵図だ。
アクセン/…………。
GM/目の奥が熱くなる。体中からの痛みを覚える。吐き気を催す。しかしそれとは逆に、無性に何か口にしたくなる。メチャクチャな感覚に襲われる。とにかく気分が悪くなる。
アクセン/ぐっと口元を抑えるけど、嘔吐する……と後片付けが大変そうだな。屋上に水道は無い?
GM/えーと、病院の屋上って行ったことないから判らないんだけど……僕の通ってた高校の屋上にはあったから、あったことにしていいよ。
アクセン/なんとか水道まで辿り着いて、そこで堪え切れなくなる。膝をついて崩れ落ちて、何度も吐く。
GM/ヒロイン達もまりさも去った後だからこの異常事態には気付かない。……良かったな、『誰も居なくて』。
アクセン/怖いこと言うな……「近くに誰か居たら噛みついていた」とか言いそうな顔だな? 嫌だな、ヒロインに噛みつくとか怒られるとかそういう問題じゃない……(笑)
まりさ/……これって、ヒロイン達が7以上出てもアクセンと同じ症状なのか?
GM/さあ? 実際7以上出さないと判らないな。ちなみにこれで合計は、27だ。
アクセン/多くない方が良いと思うから、見ない方がいいんじゃないかな……(笑) 一頻り腕に噛みついたところで、我に返って……血を拭いて袖を隠して、皆の後を追う。可能な限り後片付けはしておくよ。……なんで私は『彼のように』真面目に生きているつもりなのに、怒られてばっかりなんだろうな……。


 ●ミドルフェイズ5/ヒロイン 〜矢島祭〜

GM/最後のヒロインパートは、『ラブアゲイン』の祭さんの番だ。
まりさ/あの後、美月と別れた後は千歳の迎えが来るまで病院で待って、その後はまりさとアクセンで美砂と祭を家まで送った……ってことでいいかな?
GM/そういう話だったしOK、省略して翌日になる。では山に向かいつつ、祭さんの自己紹介をしてもらおうか。
アクセン→祭/矢島祭の正体は……『ラブアゲイン』のラスボスです。『ラブアゲイン』で起こった、街の人々が昏睡状態に陥る事件の犯人ですね。
まりさ/本当の真相は別にいたっていう話だったけどな。
祭/でも事件を起こしていたのは祭です。リプレイ内だと実は明確にされてないんだけど……祭は[異端者]の能力で、犠牲を出せば出すほど代償無しで能力が使えることを教わりました。なので犠牲者を出して≪感応力師覚醒:世界創造≫を使うつもりでした。

 ≪覚醒:世界創造≫
 [世界遣い]の特技≪世界創造≫を使用できるようになる一般特技。
 祭は、人の意識を操る[感応力師]の力を持っている。その力を自在に扱うために≪感応力師覚醒:世界創造≫を取得するつもりだったという設定。


GM/叶えたかった夢は何?
祭/高校生のとき、フィギュアスケートでライバルだった女の子・渋谷千速の意識を取り戻すことです。
まりさ/やっぱりそうだったんだ……リプレイ内の文章でそうなのかなとは思ってたけど。
祭/渋谷千速とは良きライバルでした。でも心のどこかで「いなくなれば自分が一位になれるのに」と思っていました。未熟な[感応力師]だった祭は本能のままに千速の意識を奪い、植物人間にさせてしまいました。意識は戻っていません。
GM/でも、教会いわく「渋谷千速はいつか目を覚ます」とは言われているんだよね?
祭/もう数年目覚めてないんだけど、一応。無意識の能力の使用だったため、祭が彼女を眠らせたという自覚はありませんでした。それを知ったのは、渋谷速見という教会の女性に会ってからです。
GM/ちなみに、速見には何て言われたの?
祭/「貴方は[感応力師]である。必ずとは言わないけど千速のすぐ近くにいた[感応力師]は貴方だ。話は変わるけど貴方は[異端者]の才能もある。ところで[異端者]って誰かを犠牲にすれば……」
まりさ/速見が「誰かを犠牲にして妹を復活させろ」って持ちかけた訳じゃないんだ。
GM/持ちかけた訳じゃないけど、実際にはハメたかったんだろうね。善意で妹を復活してくれたなら速見は嬉しいし、復活のためとはいえ能力を使って人を襲えば異端として処理できる。速見は「貴方がやった。貴方ならできる」って話すだけで良かったんだよ。
祭/その後、祭の意識の元で昏睡状態になった被害者は今は全員回復、目を覚ましました。ですが無意識下で強力な能力を使われてしまった渋谷千速は、未だ目を覚ましていません。……祭は、犯罪者です。今は仮釈放されている身です。
GM/で、教会の仕事を手伝っている理由は……。
祭/罪を償っている最中の、奉仕活動ですね。本当なら祭はあと数年は異端刑務所に入ってなきゃいけません。特別な措置で外での活動が許されています。ですが実際は、祭の日常生活はかなり制限されています。新しいカードが作れなかったり、公のサービスの恩恵が受けられなかったり?
GM/あとマンションは変わってないけど実は監視の使い魔が24時間ついていたり。学校で学ぶことはできるけど、すぐに就職は無理かな。
まりさ/この辺り、異能犯罪が外に公表されない世界では難しいところだよな。他のTRPGでも色々対策を取ってるみたいだけど。
祭/なので……実は千歳お嬢様が事情聴取を受けてるとは別のシーンで、祭も怪しまれながら聴取を受けるシーンがあったと思います。アリス=ブロッサムズと関係した犯罪者だし、まりさ以上に怪しまれてると思う。
まりさ/もちろん、アリスとは全く無縁だよな?
祭/うん。だよね、GM?
GM/ああ。祭も異端刑務所にお世話になっていたが、そのときも会ったことはない。
祭/だそうです。……祭が高坂さんから「お暇を出す」って言われたときに真っ先に思ったのは「多分、アタシには言ってないよね」でした。アタシは奉仕活動しなきゃいけない身なので、あの台詞は「他の3人を気遣っての台詞なんだ」と割り切ってました。
まりさ/なるほどー。
祭/刑を終えて、罪を償い、灯也くんに言われた通り……多くの人を笑顔にできるように勉強に励まないと。そのための時間を惜しまない、出来ることはしなきゃと思っています。なので病院から帰ってきた後もまずは勉強。真夜中まで勉強をして、教会に提出しなければいけない本日の分の反省文を書いてから、明日の山登りの準備。お弁当を作る!
まりさ/忙しいな。
祭/当然のことだよ、と嫌がる素ぶりは一切見せません。寧ろ、制限付きでも外で活動を許してくれたあたり、アイザックさんは優しいよね。
まりさ/アイザックがやってくれたんだ……(笑)
GM/定期的に、同じマンションの友達の鈴木さんや……灯也さんや奏志さんからも気遣うメールが送られてきそうだ。
祭/そのメール本文も、教会が見てそうだけどね。という訳で今はまりさ達の手伝いをしているのは、あくまで「知り合いの美砂や美月のため」。それと被害者の千歳ちゃんが放っておけないからというのもある。消極的ではないけど、美砂達に比べあまり積極性は無いかな。
GM/うんうん、最年長だしストッパーになってくれそうだ。美砂さんが暴走しそうだし、美月&千歳はちょっと押しに弱いから。
祭/……美砂ちゃん、どうして暴走キャラになってしまったんだろう。ぽややんとした妹系だったのに……(笑)
まりさ/腐女子設定と「ゆーくんは輝いてたよー!」の一言が駄目だったかな……(笑)
GM/では翌日。6人はとあるバス停の前で集合する。主に、まりさと美月が見付けた魔力が変な流れがある場所を探すためだ。その場所は伊賀崎の屋敷が近いため、千歳が先導することになる。
祭/山登りと行っても、そんな山の奥深くまで行かないよね? まさか伊賀崎家の別荘まで行かないよね?
GM/うん。まりさのチェックした「怪しい場所」が街に近かったことから判る。山登りと言っても登る前に作業は終わりそうだ。
祭/そっか、じゃあお弁当を作ってくる必要は無かったかな。でもいいや、みんなで食べるようにいっぱいサンドイッチを持ってきていたってことにしよう。……こういうことするの、久々だなぁ。
GM/刑期中だし。
祭/判ってるよ。では山に行って、何か判ることはある?
GM/では、祭とまりさは【意志】判定で調べることができる。難易度は10だ。
まりさ/GM、≪センスチェック≫の代償を支払うからボーナスが付けられたりはしないか?
GM/そういうのは≪超越感覚≫≪魔の感知≫の仕事だと思うから、却下。
まりさ/了解。実はまりさは【意志】が低いんだよ……。(ころころ)8で失敗。
祭/(ころころ)あ、11で成功だ!
GM/今は楽しいハイキングではない。調べる場所は広い。でもこの辺りに何かおかしな感覚がするとまりさが調べてくれた……祭は気を付けて、色んな場所を探す。キャンプ場の前や、そこに至るまでの車道に家屋、草原や林、そしてハイキングコースも……。
まりさ/大変な作業だな……6人でやっても1日がかりだ。
祭/そして祭は「ここまで来ちゃうともう別のエリアだな、そろそろ帰ろう」という所までやって来る。それは、吊り橋だ。
祭/吊り橋? ……『サークルビショップ』で草壁がまどかちゃんに落されて危うくトマトパーティーになりかけた場所?(笑)
GM/ああ。流石にそこを渡ってしまうと完全に山の奥になるから、まりさが調べた地域とは別になる。先に進む必要は無い。でも祭は思った。吊り橋の下に何かあるかもしれない……そう、第六感が告げる。
祭/吊り橋の下に降りることは? 【体力】判定はいる?
GM/ちゃんと手順を踏んで行けば、やや粗い山道だけど下ることはできる。ハイキングコースから離れるけど一般人でも無理なことではない。時間は掛かるが判定はいらない。
まりさ/GM、まりさは箒で飛べる! 『バッドルイド』のエンディングシーンで飛んでたぜ! ウズマキから箒を出すよ!
祭/ああ、セグウェイのことね(笑) それに乗せてもらえる?
GM/え、えー……じゃあ1人ずつ、全員で川の下にまりさが箒で運んだことにする。まりさ、そのうち≪虚空の翼≫を取れよ(笑)
祭/GM、太っ腹!(笑) では数分もせず全員、吊り橋の下に到着。箒に乗せてもらう千歳お嬢様や美月ちゃんは可愛いなぁ……一番テンション上がったのは美砂でした(笑)
まりさ/美砂は何をしても楽しそうだなぁ(笑)
祭/「(美砂になって)えへへ〜、後で『魔法使いの箒に乗らせてもらったんだ〜』ってみんなに自慢する〜」 ちなみにアクセンは普通に1人で崖下に下りた。4人往復しているうちに行けたってことで。男だし(笑)
GM/…………。
祭/どうしたの?
GM/……了解。では、まりさが最後の1人を川の下に下ろしたとき、アクセンが崖を下ってやって来ると。道無き道を来たせいか、服には土や葉っぱが付いている。
まりさ/どうした、転んだのか?(笑)
GM/(アクセンになって)「君の背中に貼り付くのは申し訳無いからな、辞退したが無事辿り着けて何よりだよ」 さて、改めてここに来て【知覚】判定をしてもらうぞ。難易度はちょっと上がって12だ。
まりさ/【知覚】も低いんだって……(ころころ)11、ギリギリダメだ。
祭/(ころころ)あっ! 6・6でクリティカルが出たよ!
GM/お、それは凄い。では祭はこれを受け取ってくれ。

 『イベントキー:世界滅亡ポイント2D6』ゲット。

祭/なんでえー!?(一同笑)
まりさ/み、見付けちゃいけないものでもあったのか!?
祭/ふ、振るよー。2D6振っちゃうよー。(ころころ)……10! 出目が良かった! 良くないよ!?(笑)
GM/初ヒロインで期待値の7以上が出たな。では、祭の脳裏に何かが思い浮かぶ。
祭/な、何……?
GM/多中灯也が殴り殺されるシーンだ。
祭/……えっ?
まりさ/は?
GM/とある繁華街、多中灯也が立っていた。彼はとある道で1人誰かを待っていた。その背後に、無機質な影が現れる。影は大きく振り被り、多中灯也の頭部を後ろから激しく殴打。
祭/……これって!?
GM/次から次へと、ゴーレム達が多中灯也に襲い掛かる。その光景を君は……体を抑えながら見ていた。
まりさ/これって……『ラブアゲイン』の冒頭。
GM/そう、これは、矢島祭が多中灯也を殺した世界のシーンだ。
祭/……こんなことしてない! アタシは……この世界のアタシはしていないよ! 実際にループで「無かったことにされたシーン」なので、不気味な悪夢を見たと思って叫びます。
GM/祭は肩を揺さぶられる。男の声で「大丈夫か!」。
祭/はっとします。
GM/アクセンが、途中で叫び出した祭を揺さぶって正気にさせようとしてるのが見える。祭の周囲には、心配そうにしている千歳や美砂、美月が居る。
祭/こ、怖かった……なにあの光景……。
GM/「怖いものを見たのか?」とアクセンが尋ねる。
祭/こ、怖いもの……ええ……震えながら砂利道にしゃがみ込んじゃいます。……あんなこと自分はしてない、けど、もしかしたらするかもしれなかったこと……アタシ、あの夜、灯也くんを代償に使おうとしてたんだから……有り得たことだった……。
GM/千歳が祭に近寄って≪心霊治療知識≫で手当てをし始めます。と言っても落ち着けるように説得するだけだけど。
まりさ/いきなり変なビジョンが見えて、祭が混乱して叫んだ……って感じか?
GM/ああ。まりさの視点だと「さあ、探し物をしよう」とみんなが散り始めた途端、川辺を見つめた祭がいきなり声を荒げた。
まりさ/祭の異変がそれで終わりなら、祭はアクセンと千歳に任せて、まりさが周囲を調べよう。と言ってもまりさ自身は【意志】判定失敗だから、祭のクリティカル結果を教えてくれ。
祭/そうだ。これはあくまで7以上の『特定のイベント』に過ぎないから、捜索についての結果じゃないんだ。
GM/では、祭の結果をまりさが見るという処理にするぞ。祭が見ていた川辺を改めて見てみると……そこには、ガラクタが置いてある。捨てられた玩具が川に打ち上げられているって感じだ。
まりさ/……ボランティア活動でゴミ拾いでもしたい気分だな。その玩具を調べるよ。
GM/壊れているがオルゴールや、首や足の取れた人形が捨ててあった。
まりさ/オルゴール!? 人形!? これってアリスのものじゃないか!?
GM/そう思うなら、まりさのみ思い出し判定。【理知】か【意志】判定で難易度10だ。
まりさ/だからどっちも低いんだって! とりあえず【意志】で(ころころ)ああっ、1・2で達成値6!
祭/……≪コネ「アリス」≫を使おう! 重要品っぽいから、確信を持った方がいいんじゃないかな!? AF判定はラウンド制限が無いし、『協調行動』ができるんだし!
まりさ/そうだな。オートタイミングで≪コネ「アリス」≫を使う! 達成値10にして成功させる!
GM/では、成功したら確信を持てる。これは間違いなく、アリスが作った魔道具のオルゴール。アリスが攻撃に使っている人形だ。
まりさ/間違いなく……?
GM/間違いなく。
祭/なんで? 魔道具のオルゴールって、500人の被害を出したものでしょう……教会が押収してるんじゃないの? なんでここに捨てられてるの……それに、「攻撃に使っている人形」もどうしてここに捨てられてるの?
まりさ/普通、攻撃に使っている物ってウズマキに保管してるか、そうでなくてもどっかのメイドのチェーンソーみたいに常に持ち歩いてるよな? なんでこんな所に捨てて……?
祭/新しい武器にしたからとか? だからってここに重要品と一緒に捨ててあるっておかしいよね? ……この人形、どれくらい前に捨てられているかって判る? 汚れ具合とかで!
GM/そういうのは【理知】判定か、≪物品鑑定≫の出番かな。見るのは難しいと思うから、難易度は11。
まりさ/【理知】るぜ!(ころころ)9で失敗だ……まりさは情報収集には弱い。戦闘特化エージェントだからな!(笑)
祭/やってみます。(ころころ)う、こっちも9だ……流石にそれは判らない。他の子も挑戦できない? 全員怪しいと思って見てるんだしダメかな?
GM/うーん、本当ならこのシーンのメインPCである2人だけにしたいところなんだけど、難易度を13まで上げてもいいなら判定していいぞ。

 アクセン→10で失敗。千歳→8で失敗。美月→12で失敗。
 美砂→14で成功。


祭/やった! 美砂ちゃんが成功した!
GM/では、美砂が自信無さそうだが口を開く。「捨てられて……まだ2週間ぐらいしか経ってないんじゃないですか? お人形の服がまだそれほどボロボロになってませんし、川の水で濡れてるだけですし……」
祭/2週間前って……?
GM/その頃何があったか、ピンと来る。……アリスが脱走した頃じゃないか。
祭/……脱走したとき、これを捨てている?
まりさ/なんで? 重要参考品のオルゴールを捨てたのは、当時の証拠を無くすっていうのはまだ価値がありそうだけど……武器を捨てるって?
祭/それこそ、違う武器にしたとか……? 【スキルウェポン】の種類を増やしたとかじゃないかな……。ねえ、GM。教会が調べたアリスの資料はあるんだよね?
GM/あるよ。代表者として……千歳さんのウズマキにしまっておいたことにしよう。千歳さんが書類を出すよ。
祭/千歳ちゃん。アリスの能力を読もう。そういえば確認してなかった。アリスのクラス編成は何?
GM/千歳は「待ってください。今、探します……」と急いでぺらぺら捲る。そしてある項目に目が止まる。「ありました。教会の資料によると……アリス=ブロッサムズは、[稀人]レベル15、だそうです
祭/……そ、それは(笑) 思わずそれを聞いたアクセンがぶっと吹き出すな。
GM/なら美月や美砂が尋ねるだろうな。「え、どうして笑ったんですか、アクセンさん?」 あ、アクセンのキャラロールをしたから【MP】10点ね。
祭/しないよ! 20点ロスなんて恐ろしくてできないわ!(笑) アクセンの心中を察した千歳が代弁するよ!(千歳になって)「アリスさんは……[魔術師]でも[処刑人]でも[異端者]でもなく、どんな能力でも使える[稀人]だった。それに驚いたんですよね、アクセンさん?」
まりさ/……そっか。モブ使役もするから3つのうちどれかかと思ったけど、どれでも良かったんだ。でもって≪紫の眼≫の演出から[世界遣い]じゃないかとも思ったけど、それすらどうでもいいんだ。【スキルウェポン】だってどんな物だって使えるんだ……≪突然変異≫と≪模倣犯≫があるんだもんな。

 ≪突然変異≫
 自身の体を犠牲にすることで、秘められた能力を開花させる特技。
 使用者が取得しているクラスの特技の中から、未取得の特技を1つ、条件を無視して取得できる。ただし、[世界遣い]と[異端者]のレベル条件付き特技は取得できない。


 ≪模倣犯≫
 精神を犠牲にすることで、自身とは別物の力を開花させる特技。
 使用者が取得していない他クラスの特技の中から、特技を1つ、条件を無視して取得できる。ただし、[世界遣い]と[異端者]のレベル条件付き特技は取得できない。


祭/人形師っていうのはあくまでそれを好んで使っていたに過ぎなくて……人形師にもなれるし、人形師らしからぬ戦法を使い始めても、この[稀人]特化のキャラメなら全然想像できない……。
まりさ/演出だけならモブを使用しなくったって、「≪両手武器≫を持たせた人形で斬りかかります」とか言われたらそれっきりだしな。武器である人形を捨てたって、あんまり拘らない方がいいか……?
GM/そうだな、拘らない方がいい。でもその考えは悪いものじゃない。
祭/一応GMがフォローしてくれた。……アリスがどういう人間かどうかは次のAF判定で判ることだし、議論はそれを終えてからにしようか。
まりさ/次のAF判定、2シーンに掛けてすることになると思うが頑張ろう。他に調べられる物はないな?
GM/無い。オルゴールと人形はどうする?
祭/汚れないように袋に入れて……まりさちゃんのウズマキに保管しようか?
まりさ/そうしよう。じゃあ、そろそろ戻るか。暗くなる前に街に戻った方が良いしな。
GM/そこでアクセンが「川沿いに歩いて行くといい。河川敷まで出るぞ」と、ここと街までの川が繋がって真っ直ぐ帰れることを教えます。
まりさ/おっ、そりゃラクだな。道がそんなに難しくないならそのコースで帰るか。
祭/バス停がありそうな所まで行ったら、そこで車で帰ればいいしね。適当な所でお弁当にしたりして、街に戻りましょう。
GM/アクセンは、気分の悪そうな祭を抱き上げる。
祭/……抱き上げ方は、お姫様だっこかな?(笑)
GM/じゃあそれで。「気分が悪いのだろう?」 調子が悪い女の子を気遣うべきだ、という顔でいる。
祭/えっとね……お姫様だっこはある一定の層にやられると大ダメージなの。やってもらいたい人にやってもらわなきゃダメなものなんです……そう簡単にしちゃいけないものだから、下ろしてくれる?
GM/「無理をしなくていいのに」 言われた通り下ろすよ。
まりさ/本当にコイツ、人の心が判ってねーな……(笑)
祭/ひょいっと持ち上げられてちょっとドキドキしてしまった。……周囲にはそういうことやる男性は居ないから。あーあ、あいつしてくれないかなー(笑)
GM/あー、灯也さんはやらなそうだし、奏志さんはどちらかというとおんぶしそうだしなー(笑)
祭/灯也くんの顔を思い浮かべて……さっきの変なビジョンも思い出して、頭をふるふる振ります。もしかしたらあったかもしれない光景だったけど……今のアタシはしないわ。絶対……。心の片隅には留めておくけど、今は忘れようとします。


 ●ミドルフェイズ6/アクセン 〜衝突〜

GM/さて、アクセンのシーンだが……また時間は逆行する。深夜。12月19日。温水おじいちゃんから電話を貰った後のシーンだ。
祭→アクセン/まだ去年の話だな。あの電話を受けて、すぐに看守が行っていたという河川敷に行ったことになるのかな?
GM/アクセンがいいならそういうシーンにしようとしたんだが?
アクセン/構わない、それでいこう。
まりさ/夜に行くのか?
アクセン/私は夜に散歩をしても支障が無いぐらい、暗闇でも目が効くんだ。1人で河川敷に行こう。……確か初めてまりさに会ったのもこの辺りの道だったな、と思いながら歩く。
GM/アクセンは、誰も居ない河川敷を歩く。すると下……川の中に、怪しい影がゆらりと動く。
アクセン/すぐに下って行く。
GM/そこには何やら赤い光。謎の光は2つ。まるで目のようだ。人間の放つ光ではない。そう、怪しい何者かが川の中で立ち、何かをしている。何かを……。
アクセン/まさか……。(この上ないシリアスな声で)……お前は、誰だ。
GM/カッパだ!!!

 (一同爆笑)

まりさ/(大爆笑しながら)お! ま! え! かあー!?(笑) また即答してんじゃねえー!? いらないNPCが来た! いや、お前も立派なNPCだったが! ってオイお前、光になって消えたんじゃなかったのかよぉ!?
GM/我は稀人! 闇夜に咲く光! 光ある場所に蘇るであろう! そう稀人なら『稀にいる人』だしいつどこで何がキッカケで現れようが何の不思議な話ではない! そうだろう!?
まりさ/1ミリも「なるほど」と言える要素がねーよ!(笑) もっとマトモな理由をつけて現れやがれ! それとお前世の中の[稀人]PCに謝れ! アイザックとフォイとまどかちゃんとアンドゥちゃんに謝れ! あとあたしにも謝れ!(笑)
アクセン/怪しいものがないか河川敷を捜索します。
まりさ/あいつに至っては無視を決めたぞ!? アクセンに無視されるって相当だぞぉ!?(笑)
GM/「フフフ、久しぶりだな、人の子よ! 再会を楽しまないか!」
アクセン/君は……ああ、チアノーゼ君か。前々から思っていたんだが。
GM/なんだね?
アクセン/恥ずかしそうに顔を赤くしてぷいっとそっぽを向きます。……服を着たまえ……。
GM/「キサマ稀人に何を言うかサイコクラッシャーッ!!
まりさ/意味の判らない格好で攻撃してきた!?(笑)
アクセン/≪+50謹厳実直≫で真面目に注意をしてあげたので、避けたことにします!(笑)
GM/サイコクラッシャーを避けられ、カッパは画面の端までビューンと飛んで行ってしまい……。
アクセン/キラーンと消えた。
まりさ/何しに来たんだお前は!?(笑)
GM/でもサイコクラッシャーで戻ってくるカッパ。
アクセン/あ、戻ってはくるんだ……(笑) どうしたんだね、君は。[稀人]だから昇華されたと見せかけて生きてたとか容認してやろう。出てきた理由を教えたまえ。
GM/「キサマ、昔はあれだけカッパの存在を認めなかったのに何だその変化は。ははあ、カッパの素晴らしさがついに判っ……」
アクセン/早く言わんと私の≪君に幸あれ≫が火を噴くぞ。
GM/≪君に幸あれ≫でどうやって!?(笑)
アクセン/偶然足下にブロックがあってそれを持ち上げ大きく振りかぶって。お別れはブロックで!
まりさ/アクセン! 我慢してシーンを続けろ! こいつも一応重要NPCだ!(笑)
アクセン/ふう、ギャグシーンのおかげで荒ぶってしまった。そうそうクールになれ。そう簡単に特技は使わない。能ある鷹は爪を研ぐ、だろう?
まりさ/研ぐなよ。隠せよ。殺傷力を高めてるんじゃねーよ。
アクセン/あ、本気で間違えた(笑) では、この川に住んでいるホームレスとお見受けしてチアノーゼ君に話し掛けよう。
GM/「意地でもカッパって認めない系男子だな、キサマ……」
アクセン/この川は、滅多に人が来ない。用事があるような人物しか来ることがない、ごく普通の川。そこに何故か人がやって来ることがある……。このような男を知らんか、とカッパに看守の写真を見せる。ときわ殿から持たせてもらったやつだ。
GM/「むむっ、その男は……」
アクセン/見覚えがあるか。この男は何をしに河川敷に来ているか、君は知らんかね。この辺りに人が集まれる場所があったなら教えてほしいのだが……。
GM/「ああ、そいつを始め何人かがこの辺りに来ることがあった。そいつらは……」とカッパが続きを言おうとした瞬間、カッパは後ろから何かに掴まれる。
アクセン/何かに?
GM/2メートルぐらいの大きな手に、ガシッと掴まれる。
アクセン/……なっ。
GM/「グワッ!?」 突然内臓が押し潰され、カッパは苦痛に顔を歪める。
アクセン/か、カッパの背後を見る! 2メートルぐらいな大きな手って、何だ……?
GM/それは人間ではなかった。人型をしているようで、していない、体がドロドロに溶けた人形……言うならば……「腐ってやがる、早すぎたんだ」。
アクセン/巨神兵!?(笑)
GM/そう、まさにそれ(笑) その大きな化け物は、カッパの体をギチギチと片手で締め上げていく。「グガガガガガガガ!?」と痛みに喚くカッパ。もう片方の手がカッパの顔に近付き……。
アクセン/ち、近付き……?
GM/ペットボトルの蓋を開けるかのように、首をぐるっと回す。ぐちっ。
アクセン/……あ……。
GM/その瞬間、カッパは光となって消える。
まりさ/……あ、そっか。人間じゃない[稀人]は死亡じゃなく昇華だから……。
GM/アクセン、ダイスを振ってもらうぞ。

 『イベントキー:世界滅亡ポイント2D6』ゲット。

アクセン/なんだかこのロールの意味が判ってきたよ……(ころころ)10。安定の7以上だ。
GM/マジで? 7以上かー、そっかそっかー。ちょっと一時的狂気に陥ってもらおうかなー。
まりさ/GMが嬉しそうなんだけど……これ、『クトゥルフ』じゃねーよな?(笑)
アクセン/……まず呆然と、カッパが引き千切られる光景を目の前で見ている。その後に光になった姿を見て……「ああ、これは夢だ」と言う。
まりさ/あ、現実逃避した。
アクセン/自分の頬を捻って、痛いことを確認する。おや、夢じゃない? じゃあ最近の映写機は凄いな。外でも使えるのか。日本の技術は素晴らしいなと笑う。
GM/「残念だけどこれは夢でも映写機でも、CGでもないわ」 女の声が聞こえる。
アクセン/声のした方に振り向く。
GM/アクセンが居るのは川のある下の方。隣には巨神兵。で、上からその2つを見下ろしている女性が居る。川の方に下りず、アクセンを見下ろしている女性が。
アクセン/……誰かな?
GM/ときわから貰った資料をよく読んでいるなら【理知】判定難易度は8。
アクセン/(ころころ)12で成功。
GM/先日、看守によって異端刑務所から脱走された3件目の女性犯罪者。名前は渋谷速見だ。
まりさ/速見!?
アクセン/速見が脱走してた……。速見とアクセンは知り合いじゃないから、ここは……。君は、ここで誰かと待ち合わせをしていたのかな? 尋ねよう。
GM/「そう。ここでお師匠様を待っていたんだけど……どうやらまだ復活できてないようね」
アクセン/お師匠様? 速見には師匠がいたのか?
GM/「お師匠様に私の人形レベルが上がったことを見せつけたかったんだけど……残念だわ」と、速見がクイッと腕を動かすと、巨神兵が動き出す。
アクセン/君が操っているのか。……速見の顔を見ます。
GM/夜だから、遠いと顔は……。
アクセン/GM、私は夜に目が効く設定だって言っただろ?
GM/それじゃあ【知覚】判定難易度8で。
アクセン/(ころころ)11で成功。速見の顔……というより、目を見る。正気の顔をしているか? 具体的に言うと≪器の支配≫≪魅惑の眼≫、もしくは『何者かに≪精神交換≫をされていないか』?
GM/……お前……勘、良いな……。
まりさ/えっ、正解?
GM/一応、それに気付いたかどうかは【理知】判定で。難易度は10。
アクセン/(ころころ)14で成功。
GM/では、アクセンは確信した。目の前に居る渋谷速見は正気の顔をしていない。目は紫色に光っている。写真で見た、黒髪黒目の日本人だった彼女とは思えない。それに彼女のデータは資料には[狩人/狂戦士/聖職者]とあった。このようなゴーレムを使役できる能力者であったなんて、初耳だ。つまり「この女は渋谷速見ではないのでは?」と思う。
アクセン/……確認だが、今日は12月19日。『アナザーイブ』の情報収集2日目だな。なら昨日まで教会に行けば『アナザーイブ』で出てきた情報は、教会の協力者である私は教えてもらえる身だと思うんだが? 何せ教会の機密情報を調べてる真っ最中だからな。教会上層部と繋がりがあるときわ殿からの指令と言えば、アイザックが私に話してもおかしくないんじゃないか。
GM/かもね。
アクセン/女に言います。君の言っているお師匠様とは、スコット=バートンかね。
GM/渋谷速見の顔をした女は、「何故判った」という風にハッとします。
アクセン/人形レベルが上がった。それを見せたい。お師匠様に。お師匠様は人形師。復活を待っている。復活しなければならないということは、死んでいる人形師……。以上のことから、かつてこの街に居て『今もどこかに居るんじゃないか』と噂されているスコットだと予想した。
GM/「……そうよ。お師匠様の名前は、スコット=バートン。いずれここに現れると思ったんだけど、まだ出て来てくれないわね。一体どうしたのかしら。『マキョウ様の封印について、高名なお師匠様にお話を聞きたいんだけど』」
アクセン/マキョウ様……封印……?
GM/「でも、私の知識だけでも『第二の機関』の計画は進めていくべきよね……。お師匠様のサポートが欲しかったけど、現れないなら仕方ない。私だけで、『世界の中央に居た人間』を恐怖に陥れることにするわ」 ところで、アクセン。今更だけど7以上出た結果を言おう。
アクセン/2D6で7以上出したあれか。
GM/君は無性に、上で悠々と立っている女の首筋に被り付きたくて堪らない。
アクセン/……最悪だな。速見に噛みついたら、旦那の吸血鬼に怒られるぞ。
GM/ここで戦闘シーンに入る! アクセンと巨神兵の位置は至近。アクセンと女の位置は10メートルだ。

【行動値】
 巨神兵:23
 アクセン:11
 速見(?):8


アクセン/流石『ナウシカ』のラスボス、怒涛の【行動値】だな……って、ちゃんとした名前は無いのか?(笑)
GM/巨神兵の方がビジュアルイメージが判りやすくて良いじゃん。この戦闘に敗北すると……イベントキーがまた配布される。今度はボーナス付きで。
アクセン/絶対に増えない方がいいあのポイントが、大幅加算されるのか……。
GM/では、セットアッププロセス! 巨神兵は≪蜂の唄≫を使用。ダメージ+1D6だ。
アクセン/[狩人]か。アクセンはセットアップには行動しない。
GM/女も待機。次にメインプロセス。巨神兵は≪撃滅≫≪這い寄る混沌≫≪血と骨の武器≫だ。その後、≪特攻≫も使う。
アクセン/何っ!? あ、ありえない……! そんな攻撃、出来るものか! 叫ぶ!
まりさ/なんで?
アクセン/[狩人][闘士][魔術師][処刑人][狂戦士]の技を同時に使ってる!
まりさ/あっ……本当だ、ありえねえ!?
GM/慌てるアクセンを見て、ニヤリと速見の顔をした女は嗤う。大きな泥のゴーレムはカッパの首を捻った腕を振り上げる。そのとき、泥の奥が見えた。中には無数の肉が見えた。一つの大きな肉体ではない。人間何十体分もの肉が、詰まっているかのようだった。
アクセン/な、何人もの……能力者……?
GM/その肉は何体も詰まっているようだが、どれも人の形はしていなかった。そして全部が生きているように脈動していた。ロクに人らしい形は見えないのに、一部が生きている人間の動きをしたからだ。ゴーレムが大きく体を捻るたびに肉はグチャグチャグチャと音を立て、アクセンの体を取り込むように手を振り下ろし……!
まりさ/怖い演出だなぁ! おい、アクセンの【HP】はたったの30だぞ!?
GM/(ころころ)算出結果……霊力ダメージ52点だッ!
アクセン/ダメージは0じゃ。
GM/え?
アクセン/ダメージは0じゃ。

 敵の攻撃:霊力ダメージ52点。
 アクセンの【霊力防御点】:55点。


GM/…………。
アクセン/…………。
GM/……帰る。あんだけ恐怖描写しておいて、ダメージ0とか……帰る……。
アクセン/えっと……シナリオ開始直後まで[異端者]を取るか迷ってて、ごめん……(笑)
まりさ/こ、今度から事前キャラメにしようなー……? 戦闘バランスって怖いよなー……?(笑)
アクセン/その……戦闘、どうする? ほら、30ラウンド間ずっと56点以上のダメージが出れば私も死ぬよ?
GM/ごめんなさいして帰るッ!
まりさ/帰るなよ!?(笑)
アクセン/せめて演出して終わらせようよ! ほら、休憩中に今後の戦闘データいじってもいいから!(笑)

 スーパーGM慰めタイム、突入。
 それから10分後……。


まりさ/ほら、シリアスって3回唱える。
GM/シリアスシリアスシリアス。
まりさ/真面目にシーンを始めるぞ! ハイ、開始ッ!(笑)
GM/ゴーレムはアクセンに向かって恐怖の拳を振り下ろした……んだが?
アクセン/直撃するアクセン。
まりさ/避けなかった。
アクセン/バシャーンと川に投げ出される。肩が脱臼……なら良いところだな。血塗れになっている。
GM/直撃。グシャリと潰れる体。どう見ても大ダメージ……だけど?
アクセン/ゆらりと起き上がる。直撃した左半身がプラーンとしてるけど、幸い足の骨は折れてないので立ち上がることができる。ハハハ……最近の犬は元気だなぁ? 目の前に居る者は見たこと無い恐ろしいモノなので、見たことある犬だと思って納得するのでした。だから怖くないし痛くない。以上。
まりさ/……こいつの方がよっぽどホラーだったな(笑)
アクセン/そのままゆっくり……ぜえぜえいいながら、顔を速見の方に向けるか。笑って。
GM/一撃死を予想していたので、まさかの結果に女は驚愕。後ずさりする。その後……≪籠抜け≫で撤退する! ゴーレムも≪クリエイトゲイト≫で逃亡! 戦闘終了!
アクセン/追いかけようとする……けど、演出的には大怪我なので、川から上がるので精一杯か。あれは逃亡犯・渋谷速見ではない……第二の機関などと言っていた……それに『世界の中央』とは何だ?
GM/そのとき、こっちに駆け寄って来る足音が聞こえる。
アクセン/ん……今度は誰だ?
GM/ときわだ。どうやら温水おじいちゃんから「あやつ、怪しい所に夜中1人で行きおったわ! 馬鹿か!」と忠告の電話を受けたから、駆けつけてくれたらしい。
アクセン/ナイスプレイだ、温水殿。後で、土産と良い酒と本でも持ってお見舞いに……。
まりさ/(いきなりときわになって)「何してやがりますか貴方って人は!?」 飛び蹴りーっ!
アクセン/川に再び落ちます。どぼーん。
まりさ/川から上がってくるところを頭を掴んで沈める! (ときわになって)「思いっきり敵の本陣に行くときはホウレンソウだって知らないんですか、このスットコドッコイクレイジー!」
アクセン/ぶくぶくぶく!(笑) やめんか! 私が実は水が苦手で泳げんとか知らんのか君はぁ!?(笑)