アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 BaD RuineD 』 1ページ ■
2011年1月2日



 ●まえがき

 それは、オリジナルTRPG『アナザーワールドSRS』を発表して1年ほど時が経ったときのこと……。
 『アナザーワールド』の開発スタッフとも言えるメンバーが集まっての一幕、そんなシーンだ。


プレイヤー1・桐生/お前、ポエムが得意らしいな。
プレイヤー3・マーサー/うん。昔から作詩とか、あいうえお作文は得意だったよ。
プレイヤー1・桐生/『ドロリア』読んだら、メチャクチャ変なこと言ってたの見た。
プレイヤー3・マーサー/ボーイズラブのリプレイなのに読んだの!? 読んでくれなくても良かったのにー!(笑)
プレイヤー1・桐生/何かポエム言ってくれ。得意なんだろ?
プレイヤー3・マーサー/台詞はポンポン出る方だったけど、流石に何かお題を貰えないと言えないかな。
GM・すがく/じゃあ……(ぐるりと辺りを見渡して)コーラで。
プレイヤー3・マーサー/豊満な身体を刺激すれば噴き出す甘い蜜。
プレイヤー1・桐生/お前凄いなッ!?
プレイヤー2・銃撃戦/ていうかそれポエムじゃないよねッ!?

 新年早々、下ネタを交す3人の妄想セッション。まずは自己紹介……といきたいところだが、やたらと専門用語が多発するので先に説明をするべきだろう。
 ここに居るのは4人。全員『アナザーワールド』の関係者だ。
 始めに『アナザーワールドSRS』の説明をしよう。これは、マーサーが中心になって作ったオリジナルTRPGだ。このTRPGには元ネタがある。『アナザー』という漫画と、『アナザー』から派生した『さわれぬ神 憂う世界(通称『仏田』)』という小説と、『ロリループシリーズ』というTRPGリプレイの3つだ。『アナザー』と『仏田』と『ロリループシリーズ』の世界観を再現したTRPGシステムが『アナザーワールドSRS』なのである。

 詳しく一つずつ簡単に解説していこう。

@『アナザー』。
 とあるオリジナルトークゲームのキャンペーン名。または、そのキャンペーンをリプレイ漫画化したもの。「神様のお茶会」というキーワードを中心に、時間跳躍したり何かと戦ったりするストーリーである。2005年までインターネット上に公開していたが、「小学生のときに描いた絵や文をネットに出しておくのがツライ」という声によりサイトは閉鎖された。

A『さわれぬ神 憂う世界(通称『仏田』)』。
 『アナザー』の設定に基づいて、マーサーが執筆した小説シリーズの通称。「仏田一族」という一家を中心に物語を書いているためこの通称である。現代が舞台の退魔物だが、ジャンルは18禁ボーイズラブ。マーサーは他のメンバーが読んだよと報告するたびに「ごめんなさいごめんなさい」と謝りまくるのが既に伝統芸。

B『ロリループシリーズ』。
 『アナザー』と『仏田』で使用されている設定を流用して、マーサーがTRPGでプレイしたキャンペーンシリーズの総称。多くはTRPGリプレイとしてホームページ上で公開されている。
 『ゴーストハンター02・リプレイ〜パラドックスの椿』『ギガントマキア・リプレイ〜Forget-me-not Scarett』『迷宮キングダム・リプレイ〜夢魔炎上』あたりがオススメ。

 以上、@〜Bの作品を再現したゲームシステムが、『アナザーワールドSRS』なのである。
 既に何作か『アナザーワールドSRS』のリプレイはホームページ上で発表されているので、そちらをご覧になってもらいたい。
 さて、複雑なものをカンタンにご説明したところで、今度こそメンバー紹介といこう。


▼PL1/桐生
 『アナザー』の世界設定担当。元々は、小説や漫画で発表していた『アナザー』シリーズの盛り上げ担当で、次から次へと「それっぽい設定」を垂れ流すのが特技の男。
 記憶力が凄い。計算力が凄い。頭は良いけど、見るからにコミケ会場に住んでいるような男。好きなものは惣流・アスカ・ラングレー。

▼PL2/銃撃戦
 『アナザー』の読者で、ここに集まっているメンバーの共通友人。サブカルチャーに造詣が深く、一時期はその手の研究者を目指していたオタク。何故か「それほど人気が無く知名度も無い、あんまり売れてないエロゲ」をこよなく愛する男。
 皮膚に物が触れると変な音と単語が飛び出す。頬を突くと国名が(インド!)、右肩を叩くと車名が(センティア!)、など。

▼PL3/マーサー
 『アナザーワールドSRS』の制作者。大学時代にTRPGに本格的にハマり、ついにはオリジナルでゲームを作ってしまった女。大学を卒業した今も、大学のサークルメンバーと一緒に毎月のようにTRPGをしている。実に幸せそうである。
 男性同士の恋愛を描く、ボーイズラブとやおいを愛する女性。テンションが高くなると、歯の浮くような恋愛台詞をいくらでも垂れ流す。女性にしては声が低く、「ふはは」と悪人ぽい高笑いをする。

▼GM/すがく
 『アナザー』の読者の1人だったが、桐生とマーサーの企画会議に巻き込まれ、銃撃戦にからかわれ、ツッコミを入れていたらいつのまにか制作スタッフの1人になっていたのが僕。担当はツッコミ。「それはねーよ」係をしている。
 特技は、淡々と喋ること。自分はツッコミだと確信しているので、敢えてボケに回りたいと考えている。
 今回のGM・執筆者。

GM・すがく/実は、ホームページで公開されているのを見て、思ってたことがあるんだ。……『アナザー』がTRPGシステムとしてまとまったのは良いことだと思うんだけど、『アナザー』自体はネットに公開されていない。折角『アナザー』ネタが沢山入っているのに、これじゃあ面白くないと思うんだよね。
プレイヤー1・桐生/けど、流石に昔の小説をネット上にアップするほど勇気が無いだろ。
プレイヤー3・マーサー/『アナザー』書いてたのって10年前だしね……。でも設定が好きだから『仏田』や『ロリループシリーズ』で使って、それはリプレイ化してネットに載せてる。それで判ってもらえてると思うけど……。
GM・すがく/なら、『アナザー』ネタを前面に出したシナリオをやって、「公開されてないけどこんな元ネタがあったんだよ」っていう微妙な立ち位置を変えようと思うんだ。
プレイヤー3・マーサー/それは嬉しい! 元々身内ネタ盛り上がりなのは仕方ないとして、本編じゃなくても大体の『アナザー』の話は形に残して置いておきたいかも! 『アナザーワールドSRS』の世界設定の詳細を語るページは、いつか作りたいと思ってたんだ!
プレイヤー2・銃撃戦/……つまり、『アナザー』ネタを使った『アナザーワールドSRS』セッションのリプレイを作る、ってこと?
GM・すがく/そう!
プレイヤー1・桐生/賛成。俺やりたい。キャラメすぐやる。
プレイヤー3・マーサー/私も賛成〜。…………ねえ、その企画、いつ考えたの。
GM・すがく/1時間ぐらい前。
プレイヤー3・マーサー/……1時間前にルールブックを真剣に読んでたのってそれだったんだ。
GM・すがく/うん、今さっき考えた。
プレイヤー2・銃撃戦/シナリオ、考えておいたんじゃなくて?
GM・すがく/昔からトークゲームなんてぶっつけ本番アドリブだっただろ。だからやろうと言えば今すぐ始められる。
プレイヤー1・桐生/まずはキャラメしなきゃだよな。するか。何レベルで作ればいいんだ?
GM・すがく/15レベル。
プレイヤー1・桐生/15レベル!?
プレイヤー3・マーサー/3人セッションで1人15レベル!?
GM・すがく/いや、今回キャラメに条件がある。PCの1人は3レベルで作ってくれ。そういうシナリオがやりたいんだ。
プレイヤー3・マーサー/PC1人だけ3レベルで弱いキャラクターなの?
プレイヤー2・銃撃戦/ああ……2人が15レベルで、1人は3レベルか。初期レベルのPCを2人が取り囲むようになるんだな
プレイヤー3・マーサー/わあ〜、面白い〜! それってなんていうんだっけ、『アリアンロッド・リプレイ〜ルージュ』でノエルがやってたやつだよね!
GM・すがく/パワーレベリングとは違うかもしれないけど……。それともう一つ、僕GMやるの超久々なんで、GMに優しいキャラメをしてください。ちなみに敵のレベルは50で用意しました。
プレイヤー2・銃撃戦/……待て! 優しくする必要無いぞ!? 15+15+3レベルだったらフツー敵は33レベル用意するもんだよ!?
プレイヤー3・マーサー/ハッ、そういえば!(笑)
GM・すがく/いや、実は……1時間前に『アナザーワールドSRS』の出来上がったルールブックを初めて見てたら、つい50レベルで敵を作りたくなって。作ってしまったからそれでいいや、と。
プレイヤー1・桐生/PCを20レベルとかにしないんだ。
GM・すがく/PCが20+20+10なんてキリが悪いじゃん? 今決めたレベル15だって中途半端な数字だけど僕我慢してるんだから勘弁しろよ。
プレイヤー3・マーサー/単にGMが弱い敵を作り直せばいいんじゃないかな……(笑)
GM・すがく/演出するのが目的のTRPGなんだろ。戦闘に負けてバッドエンド前提のシナリオやろうぜ。昔やってたときは勝ち負けとか考えないで「面白ければなんでもいい」って思いながらやってたじゃん。
プレイヤー1・桐生/バッドエンドになる前提だけど、戦闘はするからレベル15で作れと。
GM・すがく/戦闘の演出がしたいだけ。演出するためのゲームなんだから、やるなら本気でやって負けてもらわないと。あとみんな、とにかく世界設定を匂わせるような台詞まわしをするように。世界設定の裏事情とかドンドン言っていけよ。それと出来れば『アナザー』だからこそのシナリオをやりたい。だからキャラクターは「世界の謎に関われる人物」がいい。
プレイヤー2・銃撃戦/[世界遣い]をやれってことか? ……ハンドアウトも無いの?
GM・すがく/あー、今から考える。(数分悩んで)……よし出来た。口で説明するだけだからちゃんと聞けよ。
プレイヤー3・マーサー/は〜い。(←メモの準備をしている)

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:ヤミイロ  関係:憧憬  推奨クラス:世界遣い or 稀人 or 異端者
 作成レベル:15

 君は超越的存在の一つ、種族:神だ。
 神のお茶会でいつものように遊んでいたところ、友人の女・ヤミイロと共に話し掛けられた。
 そうしてなんだかんだあって君は下界で普通に暮らしている。ヤミイロとは会っていない。そのうち再会するかもしれないけど。
▼NPC1:ヤミイロ
 君と同じ超越的存在、神の一つ。
 神のお茶会の常連だったが、ちょっと危険なキャラメばかりするので困ったちゃん扱いされていた。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:PC3  関係:自由  推奨クラス:聖職者 or 処刑人
 作成レベル:15

 君は教会のハンター及びエージェントだ。
 教会から任務がやって来た。困ったことになったから何とかしてほしいという。PC1の超越的存在といっしょにだ。あともう一つ、任務とは別にPC3を守るんだ。頑張れよ。

【ハンドアウト:PC3】
 コネクション:PC1  関係:自由  推奨クラス:特に無し
 作成レベル:3

 いきなり目の前に現れたのは神様とそのお付き。
 なんか変なことに巻き込まれそうだし。どうなっちゃうの。


プレイヤー3・マーサー/投げやりなハンドアウトだなぁ! ははははは!(←何かツボに入って笑いが止まらないらしい
GM・すがく/『アナザーワールドSRS』の世界設定を軽く読んだら、異端や神の存在はなんとなーく書かれているんだけど、「神のお茶会」までは書かれてないんだよね。結構重要なキーワードなのに。ということで、その辺を交えて『アナザー』設定を垂れ流せるリプレイにしていこうと思う。
プレイヤー2・銃撃戦/リプレイになるの、これ?

 「気が向いたら」とか曖昧な言ってたんだが、つい作ってしまったのがこのリプレイなのである。

プレイヤー1・桐生/それならマーサーに頼みがある。男性キャラクターをやって、ポエム言ってくれ。俺が見たいから。
プレイヤー3・マーサー/えー。せっかく久々に女子大のサークルメンバー以外で男とTRPGできるんだよ。ならみんなが男PCやって、私は女の子PCやった方が良いんじゃ……。
プレイヤー1・桐生/馬鹿野郎! 男女2人でやったらお前のことだから確実に恋愛フラグが立つだろ! お前と恋愛ごっこなんて恥ずかしくてできるか! 絶対男PCやってくれ。ポエム吐く男な。出来ればホモがいい。そうだホモやれ。やーいホモー!
プレイヤー3・マーサー/やめてよホモとボーイズラブは違うもん! そんなに言うならお前ら、女がやる男PCの気持ち悪さを味わうといいよ!?
GM・すがく/僕は案外、そういう男キャラ好きだけど……。
プレイヤー1・桐生/じゃあ俺は、つるぺたロリキャラをするから。ちっちゃいけど大きな剣を使う系。
プレイヤー3・マーサー/うわ、なにそれきもちわるい。
GM・すがく/「つるぺたロリ」っていう言葉、リアルに言うとキモイよね。ごめん、友達にキモイって言っちゃって。
プレイヤー1・桐生/いや、吹っ切れてるから。俺はホモにも寛容だからキモイとか言わないぜ。
プレイヤー3・マーサー/私、寛容だった筈なのにキモイって言ってごめんね。

 相談の結果、ハンドアウトの配分は以下の通り。

プレイヤー1・桐生/PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー2・銃撃戦/PC1ハンドアウトを選択。
プレイヤー3・マーサー/PC3ハンドアウトを選択。

 こうして始まるキャラクターメイキング。
 ここで何を血迷ったか銃撃戦が
「相談一切無しでキャラメしようぜ!」と打ち合わせ無し推奨発言をする。パーティーバランスを全く考えないでキャラメをして酷いものにしようという、粋な計らいだった。
 もちろんアドリブ大好きなこのメンバーは笑顔で承諾。黙々と作り出す合計33レベルパーティー。
 制作者のマーサーはともかく、この日初めてルルブを読んだだろうに30分もかからずキャラメはあっという間に終わり……。


プレイヤー3・マーサー/あ……≪聖者の友≫取っちゃったけど、君達2人、[聖職者]
プレイヤー1・桐生プレイヤー2・銃撃戦/ちげーよ。
プレイヤー3・マーサー/取った意味無かった! 取るのヤメよ〜!

 次の段階へと進むのだった……。

GM・すがく(以降、GM)/――それでは、キャラクターの自己紹介をしてから始めよう。PC1の人から……。
プレイヤー1・桐生/PC1の銃撃戦がまだ迷っているから、先に俺から自己紹介していい?
GM/いいよ、PC2からどうぞ。
プレイヤー1・桐生(以降、まりさ)/物凄く高い男声で)キャラクター名は、まりさです♪
GM/マーサー、無言で変な顔しないっ。
プレイヤー2・銃撃戦/まりさって、語尾に「だぜ」って付くのか?
まりさ/男声だけどブリッコな喋り方で)付けてもいいわよ、おにいちゃん。自己紹介続けんぞ。クラス配分は、[感応力師]4レベル、[処刑人]3レベル、[稀人]8レベルのキャラクターレベル15。性別は女の子、年齢は14歳です。
プレイヤー2・銃撃戦/まりさなのに、[魔術師]じゃねーんだ……。
GM/メインに取った特技は?
まりさ/[稀人]特化の後衛タイプ。スキルウェポンは≪凶々しき武器≫で物理ダメージ。≪興奮剤≫≪最高調合術≫で【MP】回復もできる。ダメージ軽減の≪念動障壁≫、ヘイスト効果の≪瞬足≫、特技打ち消しの≪光の一手≫、バッドステータス転倒をさせる≪光の一手≫……とにかくサポートできるように作った!
プレイヤー3・マーサー/……あれ、後衛なら【HP】回復は?
まりさ/[稀人]の≪打ち震える霊魂≫がある。バッドステータス回復といっしょに【HP】4D6回復できるやつ。
プレイヤー3・マーサー/回復特化の[感応力師]のクセに、[稀人]の回復特技取ったの!?(ルルブを確認して)……しかもコレ、消費MP10もあるじゃん! 微妙に使いにくいわ!?
GM/システム作った本人がなに文句言ってんだよ。
プレイヤー3・マーサー/だってバッドステータスと【HP】同時回復だもん、10MPぐらい使っていいかなって思ったんだよ!(笑)
まりさ/いーじゃん、[稀人]カッコイイし。8レベルも取って≪神格契約≫まで取得したんだぜ。
プレイヤー3・マーサー/まりさちゃん。もうロリなんだから常にロリっぽく話してよ。リプレイ化したら既に『まりさ/』って書かれるんだぞ!
まりさ/いいよねおにいちゃん! まれびとカッコイイし! 8レベルもとってしんかくけいやくまでしゅとくしたんだよん。
GM/きもちわるい!(笑)
まりさ/なんでそんなこと言うかな。可愛くないか。Keyのヒロインみたいで。
プレイヤー2・銃撃戦/お前好きだろ、Keyのヒロイン?
プレイヤー3・マーサー/うん好き、Keyのヒロイン!
まりさ/だからだよ。お前が好きだから。中の人がどんなにキモかろうがTRPG内ではエロゲ的美少女。≪+50可憐幼気≫も取得してるからデータ的にもあたしは美少女! これで作中で「キモイ!」なんて言ったら言った当人が非難されるの!
プレイヤー3・マーサー/なんて計算された嫌がらせ。データに則って美少女になられたらいくらホモでも何も言えない。
プレイヤー2・銃撃戦/結局ホモやるんだ。
プレイヤー3・マーサー/おめーらがずっとキャラメ最中も「ホモやれホモやれ」ってうるさかったからするんだよッ!(笑) ……ホモホモ連呼してそろそろ恥ずかしいよッ!
GM/……えーと、まりさちゃん? 一応、設定を1から説明してくれ。
まりさ/美少女です。
GM/それはいいから。
まりさ/えーと設定は……神の決めた寿命を邪魔する異端をどうにかしたいって思ってる、だから戦う、普通にアパートで住んでいる女の子。女子中学生。いや美少女中学生ッ!
GM/それはいいから。……あーつまりスッゴイ女の子ってことだねー、いいんじゃない? TRPGは痛々しいキャラの方が映えるって言うしー? (ボソッと低い声で)……後衛キャラか、まずは潰しにかかろう。
まりさ/おっと!? 早速戦闘のこと考えてる!(笑)
プレイヤー2・銃撃戦/……んん? おい、≪−50鉄仮面≫って何だ?
まりさ/ああ、それは『アナザーワールドSRS』3版で新ルール『±50副特技』が出来たから、早速使ってみた。達成値はプラスだけじゃなく、マイナスの演出用に作成してもいいってあったから作ってみたんだ。意味は「嘘は絶対つけない」ってこと。嘘を付こうとすると達成値に−50が付いて最終的に1になってしまうんだ。
プレイヤー3・マーサー/ああ、演出過多TRPGを作った身としては嬉しいキャラメだわ(笑)

 まりさ(プレイヤー名:桐生)
 クラス:[感応力師4/処刑人3/稀人8]
  体力:15(+5)  反射:15(+5)  知覚:12(+4)
  理知:12(+4)  意志:13(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:46  MP最大値:50
重要キーワード:勝利  背景:目が(鋭い)
特徴:土地勘がある  ボーナス効果:最大【MP】に+2
職業:美少女  性別:美少女  年齢:14
 スキルウェポン→≪凶々しき武器≫
 感応力師→≪瞬足≫ ≪念動障壁≫ ≪念動障壁・改≫ ≪衝動のまなこ≫ ≪空のリング≫ ≪センスチェック≫ ≪夢の帝王≫
 処刑人→≪血のいざない≫ ≪血の彫像≫ ≪最高調合術≫
 稀人→≪共鳴する声≫ ≪却奪:足≫ ≪さだめの解放≫ ≪光の一手≫ ≪魅惑の眼≫ ≪打ち震える霊魂≫ ≪神格契約≫ ≪お守り≫ ≪幸運のお守り≫ ≪神の特例≫ ≪音色変成≫ ≪葉っぱの御金≫ ≪マインドロスト≫ ≪夢の外套≫
 一般特技→≪興奮剤≫ ≪勾玉の加護≫ ≪強化手術:体力≫ ≪強化手術:意志≫ ≪+50可憐幼気≫ ≪−50鉄仮面≫

GM/じゃあ次、銃撃戦。自己紹介してくれ。
プレイヤー2・銃撃戦(以降、小陰)/プレイヤー名は、銃撃戦。キャラクター名は、新伝小陰(しんでん・こかげ)。クラスは[処刑人]レベル7、[世界遣い]レベル3、[異端者]レベル5です。
まりさ/小陰か!(笑)
プレイヤー3・マーサー/『アナザー』の登場人物が出た! いいね、元ネタありセッションぽくなってきた〜。小陰ちゃんか、懐かしい女の子がきたな〜。
小陰/大人しい女の子です。でも陰鬱じゃない。ちょっと無表情で言葉数が少ないだけ。髪は長くて、一見清楚そうな服装です。
GM/データはどんなの?
プレイヤー3・マーサー/いきなり話を遮って)実はね、印刷したルールブックの[処刑人]の女の子イラストって小陰ちゃんイメージなんだよ。
まりさ/マジで!?(ルールブックをぺらぺら捲って)うわ、ホントだ! 言われてみれば小陰だ! 美少女だ!
GM/いきなりコーラのペットボトルを物凄い勢いで振りまくる
小陰/ッ!? つ、続けます(笑) ……戦闘は前に出て戦う。庇う。そんだけ。
まりさ/つまんない!(笑)
小陰/敢えて言うなら、バッドステータスで戦う。≪毒の魔弾≫≪蛇の罠≫で相手を毒にさせておくと、≪堕い討ち≫でダメージが上がる。まりさが取ってた≪却奪:足≫もバッドステータス化だから、それでもダメージが上がる。回復役を庇えるように≪影の軍勢≫取得して、防御値上昇特技も5つ取った。≪黒のカブト≫&≪黒のヨロイ≫でステータス底上げした。それと≪+50単独行動≫で、なんでも1人でやろうとする。……そういう性格。
GM/ほー。設定は、オープニングで色々やるからいいか。神様だけど……一般人の味方でいいんだよな?
小陰/それはもちろん。[処刑人][世界遣い]だし、怖い人がいたら倒してみんなを助けるよ。

 新伝 小陰(プレイヤー名:銃撃戦)
 クラス:[処刑人7/世界遣い3/異端者5]
  体力:19(+6)  反射:15(+5)  知覚:9(+3)
  理知:9(+3)  意志:12(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:66  MP最大値:53
重要キーワード:放浪  背景:兄弟姉妹が(2人)いる
特徴:持病持ちである  ボーナス効果:物理ダメージ+2
職業:処刑人  性別:女性  年齢:19
 スキルウェポン→≪凶々しき武器≫
 処刑人→≪封印の牙≫ ≪影の軍勢≫ ≪蛇の罠≫ ≪堕い討ち≫ ≪惨劇:毒の魔弾≫ ≪上級処刑術≫ ≪葬送の衣≫ ≪黒水晶の盾≫ ≪黒水晶の輪≫ ≪深淵剤≫ ≪悦楽の唇≫ ≪怪力無双≫
 世界遣い→≪クリエイトゲイト≫ ≪空の片足≫ ≪いつものアレ≫ ≪運命の予感≫ ≪禍福のさざなみ≫
 異端者→≪毒の魔弾≫ ≪黒のカブト≫ ≪黒のヨロイ≫ ≪魅了の魔眼≫≪悪喰らい≫ ≪竜喰らい≫ ≪美しき我が世界≫ ≪背徳の従者≫ ≪負の感染≫
 一般特技→≪属性スイッチ≫ ≪強化手術:体力≫ ≪防護服≫ ≪+50単独行動≫

GM/じゃあ最後。1人だけキャラクターレベルが3の……マーサーのPC、自己紹介してくれ。
プレイヤー3・マーサー(以降、アクセン)/プレイヤー名はマーサー。キャラクター名は、アクセン。25歳、男性です。
まりさ/アクセンきた!(笑)
小陰/……うん、ちょっとくるんじゃないかって予想してた!(笑)
アクセン/アクセンは『仏田』で登場しているキャラクターなんだけど、今回は『仏田』の設定優先で、フシギな力にはあんまり気付いてない無力な人をやります。
GM/データは?
アクセン/クラス配分は、[聖職者]レベル1、[世界遣い]レベル2のキャラクターレベル3。
まりさ/お、案外使いやすそう。
アクセン/持っている特技は、お金が手に入る≪特権階級≫、物が手に入る≪物品調達≫、名前勝ちで≪赤の君≫、達成値+20できるけど1が出たら即死亡ギャンブルの≪禍福のさざなみ≫、運のお裾分けの≪君に幸あれ≫≪+50謹厳実直≫≪+50天真爛漫≫です。
小陰/…………。あれ……?
まりさ/スキルウェポンは? ……っていうか、主特技は?
アクセン/取ってない。エッヘン。
まりさ/胸張って言えることかぁ!(笑)
小陰/どーりでキャラメがやたら早いなと思ったら、バランスさえも考えてなかった! レベル33どころかレベル30スタートじゃないか!(笑)
アクセン/始めはクラス[一般人]でキャラメしようと思ってたぐらいなんだ。全能力値が0のサブクラスでね。でも流石にそれ選ぶとセッションに参加できなくなると思ったから、微妙に使い勝手の良いクラスを選んだ。半分は趣味!
まりさ/半分どころか全趣味じゃねーか! 敵のレベル50に対抗するすべが何一つ無い! 完璧な捨てキャラメだな!(笑)
アクセン/でも一つだけ悩んでるんだ。≪禍福のさざなみ≫を取らないで≪運命の予感≫≪電波受信≫にするべきか、迷っているんだがどっちがいいかな。
小陰/どっちも同じだ。
GM/30分間のキャラメタイムを潰してまでそのキャラを使いたかったんだからそれでいこうじゃないか。僕そういうの嫌いじゃない。……データのことはいいや、どんなキャラ?
アクセン/赤毛。外国人。今は日本のとある場所で暮らしながら勉学に勤しんでる男子学生っていう設定。ルールブックのNPC紹介のページに載ってる『ときわ君』と仲良しで、「言葉っていいなぁ」「日本語っていいなぁ」「寧ろ判り合えるっていいなぁ」っていつもくっちゃべってる。性格は≪+50謹厳実直≫≪+50天真爛漫≫が示す通り。頭は良い筈なのに、おバカ。すぐに誰でも信じるし、なんでも訊いちゃう性格。
まりさ/あとポエムを言う!
アクセン/それは中の人の特技だから(笑) あくまで原作の小説設定がそうなだけで、今からするのはTRPGだからいくらでも変更します。ゲームに参加させる以上、途中で設定が変わっても別人ってことにするよ。いつもそういうプレイでやってるから。
GM/いや、変えなくていい。せっかく『アナザー』の設定でやるんだから極力同じ設定でするから。……なんせ1時間前に考えたシナリオだし。
まりさ/……ねえ、重要なこと言ってないよ。
アクセン/なに。
まりさ/結局ホモなの? 女の子2人に囲まれるのにホモだから関心無いの? 自分から申告しようよッ!
アクセン/……ボーイズラブ小説の登場人物です。これで勘弁して下さい……(笑)
小陰/えー。
GM/えー。
アクセン/好きになった人が男なだけだから! ……ああっ、やおいっぽいコト言っちゃって恥ずかしいなぁ!?(笑)

 アクセン(プレイヤー名:マーサー)
 クラス:[聖職者1/世界遣い2]
  体力:14(+4)  反射:12(+4)  知覚:10(+3)
  理知:12(+4)  意志:12(+4)  幸運:13(+4)
  HP最大値:21  MP最大値:18
重要キーワード:病院  背景:「病」のせいで両親不在
特徴:世間知らずである  ボーナス効果:ファンブルを振り直せる
職業:学生  性別:男性  年齢:25
 スキルウェポン→なし
 聖職者→≪特権階級≫ ≪物品調達≫
 世界遣い→≪赤の君≫ ≪禍福のさざなみ≫ ≪君に幸あれ≫
 一般特技→≪+50謹厳実直≫ ≪+50天真爛漫≫

アクセン/最初に言っておくけど。GMがそれっぽいNPCを出さない限り、私はいつもやってるBLキャンペーンノリはしないからな(笑)
GM/えー。でもあの双子(『仏田』の登場人物。アクセンの関係者)出すの大変そうだし、適当にやおいやってくれよー。


 ●シーン1/小陰のオープニング

GM/それじゃ、オープニング始めまーす。(パラパラと本を捲る)
アクセン/……その、GM。先に質問、いいかな。
GM/もっとポエムっぽく言ってくれたら許可する。
アクセン/(パッと1秒で)愚問と判っている。だが私は神の声を求めたい。罪と罵られてもこの手を上げよう。
まりさ/お前天才かぁ!?(←コーラを吹き出しながら爆笑している)
GM/……っていうかそれ、ポエムか?
アクセン/いつもだったらマスタースクリーンがあるんだけどさ、今日は突発セッションだったからGMの準備剥き出しなんだよね……。で、私の目に見えるのは、どう見ても『パラドキシア』なんだが。

 『パラドキシア』。
 正式名称は、『学園天国パラドキシア』。REXコミックス、美川べるの作の退魔もの漫画。
 退魔師の主人公が幽霊学校で事件を解決していく、テンションの高いギャグ漫画。自虐ネタとメタな会話が多い。少なくともTRPG中に開く本じゃない。


GM/うん、『パラドキシア』であってる。言ったじゃん、1時間前に考えたネタだって。
まりさ/『パラドキシア』からネタ拝借したのかよ!?(笑)
アクセン/その表紙は2巻か!? 一体どの話を元にすんだよ!?(笑)
小陰/2人とも、キャラの口調を意識して。
まりさ/男だけど絶対無敵可憐な声で)あたし達、一体どんなコトされちゃうのぉ!?
アクセン/女だけどやたら男前な良い声で)おかしい、私は全てを知っていた筈なのに……未来が、何一つ見えない……。
GM/お前ら、ノリノリだな。
まりさアクセン/ありがとう。

 落ち着いて、改めてオープニングシーンへ入る。

GM/「神のお茶会」。それは、何ら荘厳なものでもない。ただただ「神」と呼ばれる者達が集まり、話をし、ゲームをして、帰る。そんなごく普通の人間達と変わらぬ光景。……小陰は今日もまた、お茶会の話のネタを持って廊下を歩いていた。
小陰/(落ち着いた声色で、それでも楽しげに)……「今日のワタシの子」は、どんな子にしようかな……っと。
GM/「小陰!」 君を呼び止める声。木陰が振り返るとそこには、彼女……ヤミイロが居た。両手いっぱいの資料を持ってやってくる、君と同い年ぐらいの少女。
小陰/ヤミイロ……。そんなにいっぱいキャラクターシートを持ってどうしたの?
GM/「今日のお茶会はどの子にしようかなって考えてたら、いつの間にかこんなにいっぱいキャラメしちゃってー!」 ……彼女は夢中になって我が子を作り続ける。彼女の作るものは皆、活発で、活動的で、世界を明るく照らしてくれるような駒ばかりだった。
まりさ/なんだ、いいコっぽいぞ。
GM/うん、いいコだな。でも小陰は思い出す。お茶会での彼女の姿を。
小陰/どんなんだったっけ?
GM/創造神・マスターが「レベル3を作ってこいよ」と言ったのに、彼女はレベル30の子を解き放った。その結果、世界は滅茶苦茶。そりゃそうだ、レベル3でちょうどよく調節した筈の世界にレベル30という場違いな人間を入れたんだから、バランスが悪くなった。周囲の神達にも大顰蹙をかった。でもヤミイロは「そういう子が1人ぐらいいた方がいいじゃん、カッコイイじゃん!」と開き直っていた。
小陰/典型的な駄目プレイヤーか(笑) 自分重視で他のことは見ないタイプなのか……。
GM/でも、彼女の作る子はとても素晴らしい。どれも能力も高い。しかも彼女の紡ぐ話もとても完成度が高い。ただ周囲とは合わない、合わそうともしない、そんな神だ。性格も明るくて、普通に話している分には楽しいんだけど、いつの間にか「自分が」とか「自分は」とか言い始める。……で、そんな廊下で話す君達にまた声が掛かる。
小陰/はい?
GM/創造神・マスターだ。神様のお茶会をリードする役割のこの人は、世界を作り、他の神が作る子達に寿命を作って何かをさせたりする役でもある。……世界は、神様と呼ばれる種族によって作られている。神は大勢居て、まるで人間と同じように普通に暮らしている。お茶会というのは、世界を作って進める卓のことだ。「創造神・マスター」が中心になって世界を作る。1人では大変な作業だから他の神達が、世界に住む人達を1人1人作って生活させる。あーでもないこーでもないって相談しながら世界を作っていく。神が作った子達には大体の寿命、ある程度やらなければいけないイベントを与えられていて、神が作ったときからオートで動き出す。決められた寿命の年数、イベントをこなしながら世界で暮らしていくんだ。
アクセン/でも時には子を作ることが苦手な神や、珍しいキャラメを行なう神もいる。人とは違う子が生まれるのは、そういった神様によって作られた子だからだ。
小陰/……このヤミイロという神は、ちょっとアレな子ばかり作っちゃうんだな。その世界に相応しくない子を作っちゃうのか。
GM/話は戻る。……創造神が、小陰とヤミイロに話し掛ける。「話があるの。2人とも、会議室に来て」
小陰/はい。
GM/会議室、席に着くと創造神が紫の眼で君達2人を見つめながら話し出す。……これからNPCが2人いる状態になるから、大体でいい?
小陰/うん。
GM/紫の眼の創造神は言う。「ヤミイロ、いいかげんにしろ。そんなキャラメばっかしてるとセッションに参加させないぞ」 ヤミイロは「えー!?」(笑)
まりさ/ゲームマスターからお説教だ(笑)
GM/「お前のキャラ、卓崩壊させるんだよ。自分よがりなプレイばっかしてるんだよ。ちょっと自覚しろ」「えー、でも面白かったじゃん」「面白かったけどバランス悪すぎだろ。小陰もだ」
小陰/えっ。
GM/「お前も充分問題プレイヤーだ。お前ら、子達の気持ちになってみろ。周囲とは違う風に作られて、変な風辺りを受けて生活することになった子達の気持ちを。一度実感してみるがいい! 子達と同じ世界に行け!」「えー、でもみんな違って個性があっていいじゃないですかー」「行ってこーい!」
小陰/えっと……それはつまり。
GM/その言葉通り。神の生活じゃなくて、人の生活に混じってこいと言っている。人の生活に混じって大変さを学べば、今後変なプレイはしなくなるだろうと踏んで。
小陰/……ワタシもなんですか? ワタシって、問題プレイヤーだった?(笑)
GM/うん。そういうことで神達が作った世界に落ちてくれ。「小陰、お前は……ここぞというときにファンブルを出す。クリティカルはまず出ない。……そんな生き方を強いられた子達の気持ちを、お前も実感してくるべきだ。下界に降りて、ダイス運を磨いてこい」(一同笑)
小陰/磨けるもんなら磨いてみたいよ、修行で磨けるなら!(笑)
GM/「イザとなったら時でもなんでも戻してやるから」……という訳で、お前達は神の生活から離れ、お前達が作った世界に降り立ち、一般人に紛れて生活するのでした。神としての身分を隠さなければならないので、レベルは、15ぐらいに引き下げられてしまいましたとさ。
アクセン/一般人のレベルが1で、能力者の平均が3〜10として、15は引き下げられているもんなんだろうか……(笑)
GM/ほら、神はレベルとか関係無いから。……GMはマスタースクリーンの中でダイス目をいじることができるだろ? レベルとかそういう次元を超えてるから。
アクセン/なるほど。ある程度ダイス操作が出来るレベル10以上は妥当なのか……な?
GM/マスターがマスタースクリーン内で自由に世界操作できるし。時だって「シーンを2つ前まで戻しちゃおう」ってできるし。この世界は、時が凄く戻りやすい世界なのです。だって神が指示すればパパッと時が戻れるシステムだから。……ともあれ、小陰は一般人と混ざって、自分達がかつて作った世界で暮らし始めた。19歳だから……大学生でもやってるのか?
小陰/じゃあ、はい。女子大学生として生活してます。
GM/友達は出来たか?
小陰/そこそこ。大人しい性格だけど、話術は富んでいるんです。だから好印象は持たれやすい方で、容姿はそれなりに良い方だから声も掛けられやすい。見た目リア充っぽいです。
GM/学業とかバイトも問題無い? ……判定してみようか。巧く人に紛れて生活出来るかは……【体力】とか【理知】とかじゃなく【幸運】だよな?
小陰/【幸運】かー……(ころころ)9。微妙。だけど成功だ。
GM/そこそこそれっぽい生活を、平凡に過ごしている。そんな感じ。レベル15の能力者として生活しているから、教会は「イザとなったら小陰さんに頼ろう!」と信頼してくれる。お金もそこそこ入って来る充実した大学生活が送れるよ。
小陰/食べなくても生活出来るだろうけど、美味しい物は食べたいから教会のハンターのバイトで生計を立ててるんだな……。
アクセン/ああ、そこは「ハンター」じゃなくて「エージェント」だから。……『アナザー』だとハンターっていう名称だったんだけど、クラス[狩人]と混ざるかなっていうのと「狩猟者」的な意味が強いと思ったので、『アナザーワールドSRS』では教会のお助け人は「エージェント」という表記にしています。
小陰/あ、そうなんだ。確かに「エージェント」の方がカッコイイしな(笑) ともかく、時々教会からの任務をこなしながら普通に生活してます。友人も居て遊んだりもしてお洒落もして、そこそこ楽しい。
GM/そこそこ楽しい。そんな生活の中、教会から電話があります。ジリリリリ。
小陰/はい。
GM/「新伝小陰さん。任務の依頼です。お願いできますか」
小陰/何でしょう。……学校から帰った後、シャワーを浴び終えた後に電話が鳴って取る。タオルを肩から掛けているだけというサービスシーンにしよう(一同笑)
GM/「貴方の居るA市に、異端が大量発生しているんです。それが……異常でして」
小陰/異常とは? ……長い髪からポタリと一滴、水が滴り落ちて合の手を入れます。
GM/「今まで出てもレベルが3か5ぐらいでした。ですが突然レベル30とか50が出始めて人を襲ってるんです!」
まりさ/導入が露骨だなぁ、オイ!?(笑)
アクセン/ハンドアウトのコネクションとオープニングからして、匂わせる気満々だな……(笑)
GM/手っ取り早くていいだろ。「と、とにかく、レベルの高い貴方の助けが欲しいんです! お願いします」
小陰/……判りました、と了解して詳細を聞きます。聞きながら……そんな露骨なレベルの配分、というところにヤミイロの顔を思い出しておきます。
まりさ/……あれ、『パラドキシア』成分はどこだったんだ……?


 ●シーン2/まりさのオープニング

GM/次に、まりさのオープニング。……君は14歳にしてレベルは15。メチャクチャ強いと評判の能力者です。
まりさ/へへっ、この街であたしより強い奴はそうそういないぜ。
小陰/なんか、いきなりまりさっぽい喋り方になったぞ……(笑)
GM/君は教会に任務依頼だと言われ、とある喫茶店にやって来ました。依頼を持ってくるとある人を待っています。
まりさ/先に店で待っていたいな。カランコロンと入って来た依頼主に、「遅いっ」って言いたい!
GM/じゃあそうしよう。君が喫茶店で一番良い位置で座っているところに、依頼主の男……『高坂』がやって来る。
小陰/高坂かっ。
GM/NPCのページに載っている公式NPCを使うよ。30過ぎたぐらいのまだ若い男がいつものスーツ姿、でも堅苦しさを感じさせない笑顔で近寄ってくる。(高坂になって)「まりさちゃん、待たせてしまったようだね」
まりさ/そんなコトはないのじゃ。さっさと腰掛けろぃ。
アクセン/……お前は、まりさをどの方向に持って行きたいんだ?(笑)
まりさ/ぐっ、いかん、いまいち定まらん。美少女キャラにいきたいのか男口調にしたいのか見た目少女のババアにしたいのか……。もういい、まりさでいこう!
GM/どういうことだ。とりあえず、話を続けるぞ。
まりさ/ういっす。
GM/高坂はチョコレートサンデーを注文して、一口二口食べてから話し出す。
まりさ/食べてからかよ……仕事の話は先にしようぜ(笑)
GM/話が終わった後に食べたらアイスが溶けちゃうだろ!
まりさ/そんなモン注文すんなよ!(笑)
GM/(高坂になって)「君ほどの力の持ち主じゃないと解決できない依頼だ。手伝ってくれ」
まりさ/やたらあたしのコトを買ってくれるのね。嬉しいけど君が悪いんじゃ。なんざんしょ?
小陰/……本当にこの子をどの方向で持っていきたいんだね?(笑)
GM/もう変な口調キャラでいいんじゃね? (高坂になって)「人を害することで生き続ける異端……彼らがある場所で巣を作った。おかげでその巣に訪れた人々が不幸になっている。……まだ死者は出ていない。けど、これ以上被害を出されたら困る」
まりさ/死者は出ていないの? それは良かったけど……場所はどこ?
GM/「……A市プール」
まりさ/ぷーるぅ?
GM/(マーサーの方を見て)テキトーに言ったけど、A市にプールってある?
アクセン/ああ、イメージにピッタリなプールなら思いつくよ。高坂はサンデーを食べながら「A市のプールは結構大きな施設でな。豪華だし温泉も付いているという大層な行楽施設なんだ。周りは自然も豊かで人気のある場所なんだぜ」って言うんだな。
まりさ/そうなの(笑) 水気の多い場所には霊が集まりやすいと言うしね。いたずらに力を行使するとより悪いモノが集まるとも言うし……気を付けないと。
GM/こうしてまりさはA市プールに向かうことになったのだった。……良かったな、美少女の水着姿だぞ。挿絵映えするじゃないか。
まりさ/おお、確かに! ……で、誰が挿絵を描いてくれるの!?(笑)
GM/おっと、これで話は終わりじゃない。(高坂になって)「そうだ、忘れるところだった。……まりさ、君に会いたいという人がいるんだ」
まりさ/あたしに?
GM/「そのプールの詳しい話は渡した資料を読めば判るとして、これから俺は用事があるから退散しなきゃならない。その人を紹介するから、後はお前とその人だけの話をしてくれ」
まりさ/うん、判ったぜ。……高坂のこれからの用事って重要? 敢えて尋ねておいた方がいい?
GM/どっちでも。ぶっちゃけあんまり意味は無い。高坂は「頑張れよ。何か知りたいことがあったら俺に連絡するように」と言う。
まりさ/サンキュ、判らないことがあったらすぐに連絡するさ。……教会も『お告げを広める仕事』が大変そうだよな、そっちも頑張れよ。
GM/高坂はクスッと笑う。「『お告げを広める』だなんて宗教臭いコトを言うなよ。……ただエージェント達にこれから起きることを教えてあげてるだけだろ。俺達は、1体でも多く異端を倒してもらいたいだけだ」
まりさ/ボランティア活動も大変だねえ。どっから給料になるな金が出てくるんやら。
GM/「裏社会には色々あるんだよ。知りたかったらレベルアップで≪コネ「裏社会」≫を取るんだな」
まりさ/悪いけど戦闘重視なキャラメしかしないんでね!(笑) ……未来を読む御子(みこ)さんに宜しく。その人のおかげでどこで異端が出るとかこれから何が起きるとか、教会は先読みできるんだ。収入の無い教会がエージェントに報酬あげてるのも全て教会を切り盛りしてる御子さんのおかげなんだし、少しは労ってあげなよ。
GM/説明口調ありがとう。「大事な我らの御子を守るのも教会の役割だよ。そして、異端を少しでも退治して人々を救いたいと考えているのも間違いなく教会と御子の意思。ちなみに今回の報酬はこれぐらい出すから……」と家賃が数ヶ月払える分が書類には書いてある。
まりさ/そうかい。じゃあさっさとお行き。次にあたしに会いたいっていう人を出すんだな。
GM/高坂が立ち上がると、後ろの席から女性がやって来る。その人相手に高坂が軽く会釈をして、一言二言話すと、まりさの分の伝票も持って喫茶店から去って行く。
アクセン/おっ、ついでに払ってくれた。……ちなみにその喫茶店の名前は『シャノアール』で宜しく(笑)
GM/あいよ(笑) では入れ代わり、高坂の座っていた所に1人の女性が座った。その女性は髪が長く、20歳前後で、見た目よりずっと落ち着いた顔つきをしている美女だ。
まりさ/いい男の次は美女かぃ。初めましてかな。
GM/そう、初めましてだ。「……初めまして。私は、現在この周辺で暴れている異端を退治するよう教会から電話された者です」
まりさ/ん、そうなんだ。
GM/「だけれども1人で倒すのも難なんで、貴方に協力してほしいんです。報酬は、家賃が数ヶ月払える分あげます」
まりさ/へえ……どっかで聞いた額だな?(笑)
GM/「ズバリ言いますと、ワタシに宛てられる教会からの報酬全てを貴方にやります。その代わり、私の言うことに手伝ってほしいんです」
まりさ/……アンタ、高坂の紹介があるんだから身元がしっかりした教会のハンター……じゃなくてエージェントなんだよな? それでも教会からの報酬を全部投げ打って、あたしに仕事を手伝えと。自分はタダ働きをすると。……何があったんだい?
GM/「ワタシは、ここ2日、この街で暴れている異端『ダークカラー』について調べてきました」
まりさ/ダークカラー……。プレイヤーはハンドアウトでなんとなーく何者か判るけど、まりさは初聞き……だよな?
GM/【理知】判定で10以上出せば『教会の隠蔽レベルが高い情報』としてダークカラーのことを知っていていいことにする。
まりさ/(ころころ)よし、12。頭の良いロールができる!(笑) ダークカラーか、聞いたことがあるな……。
GM/「それなら話は早い。ダークカラーは人をこの街の至るところを破壊し続けている異端です。姿は不可視。見えないんです」
まりさ/……カラーが無いからダークカラー、ってか?
GM/「ええ、まさに。透明人間……というより、姿を現さないという異端です。あまりに動きが速すぎて見えないというのも特徴。不可視の相手ですが、確実にこの街で暴れている。先日、とあるファーストフードに突如車が突っ込んだという事故があったと聞いていますか? それは教会が隠蔽したもので、真実はダークカラーの仕業なんです」
まりさ/……本来は、ダークカラーが暴れた?
GM/「はい。更にその数日前、本屋の本棚が全部倒れるという書店的大惨事なニュースは聞きましたか。あれも……」
まりさ/本屋で異端が暴れたってか。地味な破壊活動だなぁ?(笑)
GM/「いえ、凶悪です。先日もその先日も、そのまた先日も起きているんです。被害は尋常ではありません。今もどこかで被害を出しているのかもしれない……ある人物の周辺で」
まりさ/ある人物?
GM/女性はスッと1枚の写真を取り出し、テーブルの上に置きまりさに見せる。その写真は、盗撮されたかのようにカメラ目線ではない1人の男性が写っている。具体的に言うと……(アクセンのキャラクターシートを指差して)こんな顔だ。
まりさ/へえ、色男。異端に好かれそうなカワイイ顔した坊やじゃん。ヒュウッ。
アクセン/……本当にお前はどっちの方向にキャラを持っていきたいんだね(笑)
GM/「ちょうと2週間前。バスが横転する事故が起きました。乗客は全員負傷。でも彼1人が無傷だった。先日、その先日、そのまた先日……ダークカラーが現れる場所全てに彼の姿が確認されているんです。彼は毎回死にそうな目に遭っている。ダークカラーが彼を狙っているのは確実」
まりさ/事故が遭った現場に必ず居るぅ? それって、彼がダークカラーなんじゃないの。
GM/「……どうなんでしょう。ただ、毎度起きる死にそうな事故を幸運にも免れているような人が、異端本人と言えるでしょうか。ワタシは『彼が居るから異端が現れる』んじゃないかと推測しました。だって今朝も……彼が居た歩道橋めがけてヘリが墜落したぐらいですし」
まりさ/ええっ、それでその男は助かったの!?
GM/「奇跡的に」
アクセン/柊蓮司なみに強いなぁ!? なんだそのライトノベルの主人公っぽい不幸っぷり!?(笑)
小陰/……ああ、そうか。≪君に幸あれ≫があるから【幸運】で生き残ってるのかな(笑)
GM/「ワタシは彼がダークカラーと何らかの関係があると見ました。だから彼と、ダークカラーのことについて調べていきたいんです。ダークカラーはこれからも厄災を街に振り撒き続けるでしょう。一刻も早く駆除しなくては。どうか彼を……人々を助けて下さい」
まりさ/あのさ、おねえちゃん。さっきからあの席に座って高坂との話を聞いてたなら判るよな? あたしにはA市プールでの事故を解決しろという任務があるんだけど。
GM/「今の会話でより確信しました。……彼、アクセンは、今日、あのプールに向かうと」
まりさ/(マーサーの方を見ながら)何しに行くんだよテメェ!?(笑)
アクセン/何しに行くんだろうねぇ……(笑)
GM/「もしプールの異端が出たならワタシも協力します。宜しくお願いします。ああ、ワタシの名前は新伝小陰といいます」
小陰/……俺かよ!?(一同笑)


 ●シーン3/アクセンのオープニング

GM/という訳で、アクセンのオープニングです。君はここ最近、ツイてない。何故なら偶然居たファーストフード店で嵐が起き、偶然居た書店で本棚が地震で崩れ、突如歩道橋が真っ二つに割れ……。
まりさ/ライトノベルの主人公もビックリなぐらい不運っぷりだ。
アクセン/GM、自分はその暴れている異端の姿を目撃してますか?
GM/してない。……異端・ダークカラーは不可視のため、本棚が崩れても「地震が起きたから崩れたんだ」ぐらいしか納得できる理由が見当たらないものになってしまうからだ。
アクセン/では【幸運】判定で成功しないと「自分が不幸である」と気付かないことにする! よし、ファンブれ!(ころころ)……よし、ファンブった!
小陰/なにそれ!?(一同爆笑)
まりさ/え、ええっ……何っ!?(笑)
アクセン/これが私の特技、「ダイス目を操る」です。いや、まさかファンブルがホントに出るは自分でも思ってなかったけど!(笑)

 「ファンブルが出ろ」と念じれば1・1のゾロ目が出せる恐ろしいダイス。
 ……正確には1D6がテーブルの溝にハマって1なのか3なのか微妙な位置で止まっていたんだが、見ようによっては1に見えたのでこれはファンブルだったということで。


まりさ/これが噂の『リアル世界遣い』かぁ……[世界遣い]のPCでやれて良かったな(笑)
アクセン/おかげで胸張って「自分は不幸じゃない」って言えるキャラクターになれたよ(笑) これはアレだな、自分は「一般人役を貫き通せ」という神様の意思だな。
小陰/自分が不運を招いていると気付けば、周囲に不幸をバラまくことはなくなるだろうに……(笑)
GM/…………。再開します。君は、ここ最近、ツイてない。
アクセン/そんなのまやかしだ。みんなそう言ってるが私は全く不幸だとは思っていない。
まりさ/みんなに言われてるんじゃねーかよ!(笑)
GM/ファーストフードで嵐が突然起きても……。
アクセン/嵐だなんて大袈裟な。空調の効きすぎには困ったもんだな。客も店員もみんな病院行きだったが私1人助かったのだからなんて幸運だ。本棚が崩れてきたのも偶然私は広い雑誌コーナーに居たから無傷だったし、歩道橋もヘリが落ちるベストショットが間近に見られて実に幸運だった。
まりさ/確かにそれは……幸運だ!(笑)
小陰/まあ、1人だけ助かったら不幸じゃなくて……確かに幸運だよなぁ……(笑)
GM/そんな君は今日、プールに向かう。
アクセン/どうして?
GM/好きに考えてくれ。GMはプールに行ってほしいだけなんだ。
アクセン/無茶ぶりするなぁ。(暫く考えた後、何か思いついた……というか思い出したような顔をして)カッパだ。カッパがいるに違いない。
まりさ/なんで!?
アクセン/全く最近は日本も危ないことが多いな。あの行楽施設で何かしらおかしな事故が起きているから気を付けろというのは私の耳にも入ってきた。水場で、事故と言ったら、カッパだろう。そうだ、カッパに会いに行こう! 私はそういった不思議な出来事は大歓迎なんだ! 一度もあったことないけど! ……そうして彼は向かうのだった。
小陰/(GMを見ながら)……いいの、それで?(笑)
GM/『パラドキシア』を読みながら)……うん、それでいい。じゃあ次。まりさと小陰が、アクセンと合流して。『まりさはプールの異端を倒す』、『小陰はレベルの高いダークカラーという異端を倒す』、『まりさと小陰は手を組んだ』、『アクセンはダークカラーと関わりがあるっぽい』……そんな感じで宜しく。できるよね?
まりさ/できるけど! ……アクセン。今、どこに居る?
アクセン/指定は無いんだよね? 何も指定が無いのもやりにくいなぁ……(笑) 夜の方が他の一般人が居なくていいな。夜のシーンにしよう。
GM/……なんで夜だよ。
小陰/夜にプールに行く『一般人だと思っている男』っていうのもおかしいと思うけど(笑)
アクセン/いいんだよ、PCなんだから危険な目に遭っても! エキストラを巻き込むよりはずっといいから! ……じゃあ、舞台は夜。場所はプールに向かう道。プールは駅前や住宅地からやや離れた場所にあるために周囲には外灯しか無い。外灯は星の明るさぐらいしか力が無くて、月明かりの方がずっと明るい夜道。ああ、なんて綺麗な月夜だと1人夜空を眺めているよ。
まりさ/やおいっぽい!
アクセン/それは偏見だ。
小陰/自ら危ない目に遭うシチュエーションを作ったな……(笑)
アクセン/男は1人、夜を歩いてたっていいだろう。こんなに綺麗な月の下なんだから。
小陰/それも男への偏見だ!(笑)
まりさ/ナチュラルにポエム吐いてる!(笑)
アクセン/(素の顔で)エッ、今のってポエムに入るの!?(←ポエム言ったつもりは一切無かった)
まりさ/そこにやって来るのは、少女! カツカツと足音を立ててやってきて(ころころ)物理命中!
アクセン/攻撃っ!?
小陰/攻撃するのッ!?(笑)
まりさ/いや、まりさは『ダークカラー=アクセン説』を提唱しかけた女だから。いや、美少女だから! 何も無い虚空『ウズマキ』から大きな剣が突如現れて、いつの間にか美少女の手に収まっている。大きくふりかぶってー!
アクセン/ちなみに、命中値は?
まりさ/えーと、24。
アクセン/回避判定。(ころころ)……月を見ていた。月を見ていただけだった。「満月の夜は人は興奮するから犯罪率が上がると聞いたことがあるな」とか「月に描かれている模様はウサギや女性などと国によって違うんだったな」とか、とにかくただただ月の美しさに見とれているだけだった。
小陰/……うん。
アクセン/今夜ばかりは夜は黒くない。青く澄んでいる。1人の可憐な美少女が駆けてきて、どこからともかく大きな武器を構えて襲ってきたととしても、男の目にはそんなもの映らない。こんな美しい夜のことだ、神様が気を利かせて可愛い出会いを作ってくれたんだろう。
GM/……うん?
アクセン/≪+50天真爛漫≫使用。回避61で避けます。
まりさ/ちょっ!(笑)
小陰/今までの事故もそれで毎回避けてきたのかぁ!?(笑)
アクセン/注釈を入れるけど特技には『主特技優先の法則』というものがあって、副特技は主特技に負けてしまうというルールがあるんだ。だからこの結果はGM判断が必要なのでアクセンはこのまま攻撃を受けても構わない。『+50副特技』を使って出した達成値60と、主特技の≪幻想式≫を使用して算出した達成値59だったら、後者の59の方が勝利するんだよ。
小陰/でも、演出だけだったら副特技が勝利してもいい……てこと?
アクセン/そう。それに基本的に戦闘中には使えない。命中判定に使うスキルウェポンは主特技だから。さっきのまりさの判定を戦闘扱いにするなら即座にアクセンは倒れる、けど演出のみで成否不問のシーンならまりさの攻撃はアクセンには当たらない。
GM/これは……面白いからアクセン勝利でいこう(笑) 長々言ったんだから、最後まで演出しろよ。
アクセン/……避ける気も無い、気付く気も一切無い。そんないかにも無力な男を傷付けようとする能力者はいかがなものかな。まりさの中の人に働きかけます(一同笑)
まりさ/それは……2メートルの武器を寸前のところで止める、という自分カッコイイ演出に置き換えます(笑) ぐっ、なんて奴だ……。
アクセン/その一言に気付きます。ん……どうして女の子がこんな所に? 夜遅くにどうした……って今は何時だろう、GM?
GM/そんなの僕ぁ知らねーよ。
小陰/多少はシナリオに介入しろよ、GMなんだからさ!(笑)
GM/えー、じゃあ……夜の9時。
アクセン/ここまで投げやりなGMを見たのは、自分以外で久々だよ……(笑) 武器はまだ持ってる? それとも時空鞘……ウズマキの中にしまった?
まりさ/持ってない、ウズマキにしまった。
アクセン/じゃあ何も持っていない、普通の女の子に見えるんだな。2、3メートルぐらい後ろに女の子が居ることに驚いて目を丸くします。……外見はどんな感じ?
まりさ/14歳の美少女。ふわふわとした金髪。どっかの学生服っぽいベストに白いフリルの清楚なブラウス、青を基調としたチェック柄スカート。
アクセン/(素の声になって)キャラデザが具体的過ぎてきもちわるい。
まりさ/(同じく素の声で)ベラベラ演出するお前に対抗したんだよ! てめーに言われたかねーわッ!(笑)
小陰/ハイハイお前ら、ちゃんとキャラ口調で話をしようなー。まりさの後ろから髪の長い……ロングスカートに、黒と緑のジャケットを着こんだ美女が現れる。
アクセン/む、1人ではなかったか。そうだよな、9時に女の子がこんな所に1人で歩いていたらおかしいか。この辺りの人かね?
小陰/(落ち着いた声色で)……ええ、そうよ。この街で暮らして、価値を見出そうとしている者。だからこの街の危機を黙って見過ごす訳にはいかない。
アクセン/……ふむ? よく判らない顔をしておきます(笑)
まりさ/あたしの名前は、まりさ。こっちは、小陰。アンタはどうして、人が誰もいない設定になっちゃった道にいるの?
アクセン/大変興味深い話を聞いた。この先にある施設に不思議な出来事が起きていると聞いたから、せっかくだから見てみようと思った。
まりさ/……レベル3が、1人で?
アクセン/意味の判らない言葉に首を傾げよう。……ああ、こんなことを言うだけではおかしいと思われるな。怪しまれても仕方がない。……そう、他に理由があるのは確かだ。
まりさ/ほう?
GM/ほう?
アクセン/その理由のために私はあそこに向かっている。行かなければならないんだ。どうしても1人でな。
小陰/……何があったの?
アクセン/言えない。すまん。……そう言って会釈を2人にしてから、背を向けて歩き始めます。
まりさ/……何か重要な訳があるんだな? 追い掛けます。実はな、あたし達もプールに行こうと思ってるんだ。
アクセン/それは何故かね。
まりさ/それはあたし達もアンタに訊きたいところだけど、先に答えてあげよう。実はね、あそこの施設にはオバケが出るんだ。あたし達はそのオバケを退治に行くんだ。がおーっ。
アクセン/オバケ? オバケか、ハハハと笑います。
小陰/カッパを見るとか言ってた人が笑うのもなんだかな……。
アクセン/まだカッパがなんだとは2人には言ってないぞ。
まりさ/それで、アンタは何であそこに行くの?
アクセン/残念だが話せない。恥ずかしい理由だからな。口を閉ざします。
まりさ/どうしても話してくれない?
アクセン/どうしても。
まりさ/……【理知】で交渉判定をしても?
アクセン/≪+50謹厳実直≫で真面目に断る。
まりさ/頑固だな……って本当に理由、考えてる?(笑)
アクセン/言えないんだ、すまない。目を伏せて言います。
小陰/こうして3人はいつの間にかプールの前まで辿り着いてしまった。
アクセン/あ、辿り着いちゃった(笑) ……そうだ、GM。こんなに綺麗な月の下では何かと気が月ばかりに向いてしまう、落ち着かないと……ということで≪物品調達≫≪興奮剤≫を取り寄せたいんだが。
GM/なん……だと……(笑)
アクセン/≪興奮剤≫はアイテム扱いの特技だ。相手に譲り渡すことが出来る特技でもあるんだよ。2シーン後に手に入るように手配したい。
GM/か、考えておくよ。
小陰/小陰は透き通るような澄んだ声でアクセンに尋ねる。そう、今は夜、プールなんてとっくの昔に閉館時間……。で、アクセンはどうやってプールに入る気だったの?
アクセン/GM、プール前に来たからイベントください。
GM/まりささん、この男をプールまで連れて行ってあげてください。
まりさ/投げやりすぎるよGM!(一同爆笑) じゃあ、アレだ! 小陰の≪クリエイトゲイト≫でアクセンが目を瞑っている間にプールに辿り着いていた! いつの間に!? みたいなカンジでいいだろ。
アクセン/ハッ、いつの間に!?(笑)
GM/オーケーオーケー、じゃあ一度シーン切るぞー。……ちなみに僕の予想では「スッゴイ強い女の子に囲まれた不幸な男があーれー!」みたいなハーレムノリだったんだけど。
まりさ/俺が「やおいやれ!」って言ったときからそのフラグは折れたな!(笑)
小陰/今から男NPCでも出せばいいんじゃ?
アクセン/……そんなにお前らはホモが見たいのか……それほど見たくないだろ(笑)