アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 BaD RuineD 』 2ページ ■
2011年1月2日




 ●シーン4/小陰シーン

GM/施設に入る前に、やっておきたいシーンがある。小陰のシーンだ。
小陰/なに?
GM/まりさと喫茶店で出会う前のシーンをやりたい。街で暴れまくっている異端について調べようと教会を訪れて、情報を貰って帰るときのことだ。金髪ツインテールの小さな女の子が君の前に現れる。
アクセン/ロリだー。
小陰/じゃあ、小陰は現場でどんな事故が起きたとかいう報告書を貰って、読み終えて教会を出て……街を歩いて路地裏まで来たときに、振り返る。するとそこには、ゴスロリ服の女の子がいる……。
GM/「お久しぶり……今の名前は、新伝木陰で良かった?」……6歳ほどの小さな姿に相応しくない喋りで、女の子は話しかけてくる。
小陰/……お久しぶり。そちらこそ今の名前は、聖剣、で良かった?
GM/「ええ。私は昔の名前は捨てたもの。人に会うときは『聖剣』と名乗った方が威厳があっていいでしょ」
小陰/貴方がワタシの前に現れるなんて、何かオオゴトでもあったのかな。……そろそろ神のお茶会に戻って来いってマスターに言われた?
GM/「残念ながらまだ。戻りたいなら戻っていいかと創造主ご本人に問い質してみたら? ……私にはそれは出来ないけど貴方なら創造主と親しいんだし、それぐらい出来るんじゃない?」
小陰/でも修行してこいって言われたからもう少し頑張る……。ヤミイロも、人間と触れ合って成長していればいいけど。
GM/「ヤミイロ。貴方は彼女と友達だったわね」 女の子の顔が厳しくなる。
小陰/……どうしたの。
GM/「ヤミイロという名の超越的存在は、『欺く神』。欺く神は、恐ろしい異端を生む者。彼女はこの世界にとって邪神と言われて相応しい存在」
小陰/……確かに彼女はお茶会で無理なキャラメを繰り返していたから、世界にとってはバランスを崩す恐ろしい神だったでしょうね。世界が壊れる原因でもある異端をよく生んでいたから、人間達から見ると大変怖い存在に見えるよね。
GM/「その欺く神・ヤミイロが、現在……街に降臨している」
小陰/ええ。……ワタシと同じように。
GM/「新伝小陰。この世界が好きで、この世界に住む人間達に愛着があって、貴方が清く正しい神なら、レベルが落ちていつでも殺せる状態である欺く神ヤミイロを始末してもらえないかしら」
小陰/……可憐な貴方に相応しくない言動ね。
GM/「私は異端が嫌いなの。無論、異端を生む神なんてもっと嫌い。そんな連中がいなければ異端は生まれやしないんだから。……貴方が世界のことを想う神様なら、それぐらいのことをして」 女の子は厳しい顔つきで言う。
小陰/誰に口を聞いているの。元人間風情が。
GM/「…………」 黙って、小陰を睨む。
小陰/……ごめんね。調子乗った。ヤミイロは、ちゃんとしたキャラメのできる神に戻るために堕天してるの。今、修行中だから……勘弁してあげてくれないかな。
GM/「……貴方は、ヤミイロに肩入れするの? 今まさに、欺く神・ヤミイロが街中の人を襲っていたとしても」
小陰/ピクリと固まる。持っていた異端に関しての資料をチラリと見る。
GM/「貴方が今日、調べていたのは異端・ダークカラーによる被害調査報告。欺く神・ヤミイロが作り出し、指示を出して動かしている異端を、貴方は退治しようとしている」
小陰/……ヤミイロが動かしている?
GM/「ヤミイロは異端・ダークカラーのレベル上げに熱心になっているの。……なんでもバスの事故が不完全だったのが気になっちゃったみたいで、レベルアップを完遂させるために躍起になってる」
小陰/……どういうこと?
GM/ズバリ説明してしまうと。バスをひっくり返して乗っていた人々を不幸にして異端をレベルアップしようと考えていたんです。ところが、なんでか1人だけ不幸にすることが出来なかった。その男は不幸のフの字もないからダークカラーに経験値が全然入らない。腹が立ったからなんとしても食いそびれた生存者を倒そうと今躍起になっていると。「……とある人物だけが助かっているのは、貴方も調査で判ってきていたことでしょう?」
小陰/コクリと頷く。能力者だからこんなにも無傷でいられるのかしら……【幸運】は確かに私よりも若干高いけど(笑)

 小陰の【幸運】12、アクセンの【幸運】13。微々たるものである。

GM/「あの男は神に愛されすぎね。……ともかく、彼の周囲に居ればヤミイロとダークカラーは現れる。貴方がヤミイロの友人だというなら、改心させて」
小陰/改心できなかったら。
GM/「ダークカラーが起こした今までの事件被害者の知人に、能力者が1人はいる筈よ。その人にけし掛けて、ヤミイロを討伐させるわ」……そう言って女の子は姿を消します。最初からいなかったかのように。
小陰/……聖剣。貴方は善意で色んな人を救っている、それは評価されるんでしょうけど……少し自分勝手なところは直すべきだわ。異端は人に害するものだから退治に協力するならともかく、異端は嫌いだから退治させるって、まるで貴方……黒幕みたいよ……。


 ●シーン5/共通シーン1

GM/シーンを3人に戻そう。昼間なら子供達がはしゃいでいるプールも、夜では静まり返っている。誰も泳いでおらず、水も一切動いていない……筈なのに、誰かが居る気配がする。自分達3人以外に居るのもおかしいかな。警備員さんも夜のプールに定住している訳もないし。
アクセン/古川財閥あたりが経営してたら面白いなぁ……(笑)
小陰/アミューズメントパークぐらい経営してるだろ、古川って?
まりさ/流石なんでもやってる古川財閥。プールで何かしら事故が多発していることは確か! 調べます!
小陰/ワタシは……プールの事故とやらに警戒しながら、アクセンの周囲で異常現象が起きないか見ています。
アクセン/どうした、そんなにジロジロ見て。視線が気になって尋ねます。
小陰/……そうですね、「貴方のことが気になって」と言いましょうか。
アクセン/そうか、実にありがたい。
小陰/……はあ?
アクセン/私のことを気にしてくれるだなんて、周囲に気遣いが出来る立派な人間だな。小陰の好感度を上げておきます。
まりさ/会ったときから変な人っぽいなと思っていたけど、余計に警戒しておきます!(笑) ……アクセン、したいことは達成した? プールに来て何かが目的だったんだろ?
アクセン/いや、それはまだだ。というところで、自分が名乗っていないのに名前を知られていることに気付きます。ん、どうして名前を?
まりさ/サラリと)胸の名札を見たんだよ。
アクセン/サラリと)そうか。……ん、私は胸に名札なんて付けてなかった気がするんだが?
まりさ/サラリと)来る前に落としたのさ。拾って処分しておいた。
アクセン/サラリと)ならば知られても仕方ないか。うん、名札なんて付けた覚えはないんだが嘘をつく理由がきっと無いな、なら信用しよう、うんうん。
小陰/…………この人、バカなの?
アクセン/この男は、ツボを売りつけられたら「経済を回すのは金を持っている者の義務だ」と言って買う人です。
まりさ/騙されやすいとかそういう問題でも無かった!(笑) ……GM、そろそろ判定してプールに怪しいところがあるか確かめていい?
GM/いいよ。【知覚】か【理知】で難易度10。
まりさ/(ころころ)12、成功!
GM/まりさはハッと気付く。アクセンの後ろに何者か、3人以外の誰かが近寄っているということに。
まりさ/アクセン、危ない!
アクセン/なにっ! 危ないという言葉にバッと体が動いた結果華麗に避けてプールに落ちます!
小陰/最悪だ!(笑)
まりさ/そこまでせんでも!(笑)
アクセン/自分から危機を作りに行った方が面白いと思って!
GM/……えっと、プールに落ちた? えーとえーと……。【体力】判定して。
まりさ/おい、何かイベントが発生したっぽいぞ!?(笑)
アクセン/(ころころ)むう、9。すぐに顔を出すぞ、着衣水泳はキツイな。
GM/(ころころ)いや、すぐに顔は出せない。何故なら、足に何かが絡みついているからだ。
アクセン/なにいっ!?(笑) 振りほどけないか?
GM/これはこういうルールだったんだ、ダメージを受けてくれ。(ころころ)物理ダメージ2点。防御点は無視で……ってお前に防御値は無かったな(笑)
アクセン/ガハッ! 水をいきなり飲んで、しかも鼻から水を吸いこんじゃって超咳き込みます! 水の中で! ……痛い!(笑)
小陰/自らトラップの中に入ったよ……(笑)
アクセン/だって水があったらとりあえず落ちるだろう?
まりさ/水の中は普通マイナス1D6されるから入らねーよ!(笑)
アクセン/あ、そっか。いやぁ、普通に考えられたルールなのに身も心もバカになったら全然念頭に無かった!(笑)
GM/水の中に引き摺りこまれるアクセン。……では、水の外に居る小陰とまりさの耳には、何者かの声が聞こえてくる。
まりさ/誰だ!?
GM/我はカッパ!
まりさ/即答だっ!?(一同笑)
GM/「我はまごうことなきカッパ! 緑の体を持つ水の稀人! 自然の住み処を追われ人間界に侵略を余儀なくされた哀れで不運な存在!」
小陰/自分で「哀れ」って言うな……(笑)
まりさ/「人間が実は悪かったんだ」系の良い台詞を何気に言ってやがる!(笑) 自然の住み処を奪われたからプールに住みついて、住み処を奪った人間どもに被害を出してるってか! 自分が不運だからって人の幸福を奪っちゃ全然ダメだぜ! ……案外TRPGっぽい問題提起シナリオでビックリだぜ!(笑)
小陰/クライマックスシーンの盛り上がりがたった10秒で終わった気がする……(笑)
アクセン/その間も私は水の中でガポガポいっている訳だが。……いや、ここは構わずクライマックスシーンを続けてくれ! いつの間にか瀕死になってるのはおいしい!
小陰/どうしてそんなに自分を窮地に追い込みたいんだ。
アクセン/レベルが低いなりにおいしくいきたいだけだ。ちなみにアクセン自身は必死である。
まりさ/ここ数日のプールでの水難事故は、お前のせいなのか……カッパ。
GM/「ああ、そうとも。泳ぎ方を知らないプライド高い生徒会長キャラに「そんなことも知らないのか? 俺が教えてやるよ!」というヤンチャ主人公を水難事故に装い害したのはこの私! 「○○くん一緒に泳ごうよ」「○○くんは私と一緒に泳ぐのよ!」「お兄ちゃん私と泳ごう!」とイチャついてるハーレム主人公を水難事故に装い害したのもこの私! 何か知らんが世界の危機と戦っている忙しい男女の平和な一時を害したのもこの私!
まりさ/イチャついてる男を天誅したいだけか!(笑)
GM/でも百合カップルは許す
小陰/そこはいいんだ!(笑)
GM/「しかししかし! 19歳の美女と14歳の美少女に囲まれて夜のプールデートに来た男は許せるか! 断じて許せん! しかも何故シーンを夜にした!? ここで事故が起きてキャーキャーしている水着の群れの中ではマイナス修正が来る予定も台無しじゃないか!
まりさ/それは水の下でガポガポいってる男に言ってくれ。
アクセン/ガポガポ。そろそろ水から出ていいかな?(笑) クッと息を荒くしながら出て来ます。水も滴る良い男のサービスカットでお願いします。髪の毛が張り付いてるとか、苦しげな表情とか、赤くなった頬とか。
まりさ/ええい、男のサービスカットなどいらん!(笑)
GM/「もう一度【体力】判定で対抗しろ! さもないとまた水に落ちるぞ!」
アクセン/ファンブれ。
GM/(ころころ)……ぶっ、ファンブルじゃないけど出目が1・2! 達成値8……偶然にしちゃ人のダイス操り過ぎだろ!(笑)
アクセン/(ころころ)ははは、達成値10で勝ったぞ。それにしても君はチアノーゼが過ぎてないか。全身が青いぞ。プールに夜まで居過ぎるからそんな色なんだ。早く体を暖めるといい。
小陰/アクセン! ……カッパ、カッパ!(笑)
アクセン/GM、「我はカッパ」と言った奴の外見説明を求む。ちなみに、アクセンはプールに落ちていたときに自己紹介してたから名前を聞いていないことにする。
GM/頭に皿、背中に甲羅、全身緑のカッパです。
アクセン/……だが語尾が「カッパッパ〜」ではない! なによりお前は普通の人間のように喋っている! 生き物が日本語を話す訳が無い! 私だって日本語を学ぶのには苦労したんだぞ! つまりお前はカッパではない! カッパのコスプレをした不審者だ! 夜にプールに居るぐらいだからな!
GM/(思わず大声で)それはお前らもだろ!?
アクセン/そういえばなんで私は夜にこんなところにいるんだ!?
小陰/どうして数分前のお前はシーンを夜にしたかな!?(笑)
アクセン/……あ、私のせいか!(←素で忘れてたらしい) とにかく、そう簡単にカッパなんて非現実なものがいるわけなかったか。残念だなぁ。ゲームの世界のようにはいかないなぁ。
まりさ/現代異能物に優しくない男だ! 水から出てきてキリッとしたってカッコつかないからな! 不幸にも程があんだろ……(笑)
アクセン/いや、私は幸運だぞ。なんせ、プールにロープが落ちていて絡まったというのに私は抜け出すことができたんだからな。なんという幸運!
まりさ/……と、とりあえずカッパは敵だよな? 倒すぞ、おうっ!
小陰/……カッパの【行動値】は?
GM/16。
まりさ/高いなっ!? 小陰と同じかよ!(笑) ……でもプレイヤー優先で辛うじて勝った。先手取ったぞー!
アクセン/……GM。このカッパって≪異形の触手≫とか持ってる?
GM/いや、持ってないけど。
アクセン/判らない人の為に言うけど、『パラドキシア』の2巻でカッパが騒ぎを起こす回があるんだよね。多分その回を元ネタに作ってるのは判ってるんだ。……その話、登場人物の1人がカッパによる触手プレイに遭うんだけど。
まりさ/お前が夜のシーンにしたから水着ギャルが1人もいねーよ! おかげで触手に巻かれてあーれーな展開は無くなった!(笑)
小陰/この中で触手に捕まるって言ったら一番回避の低いアクセンぐらいだよな。
アクセン/よしキタ。
まりさ/だから、男のサービスカットはいらん!(笑)
GM/……いや……僕は見たいかな。
一同/GMっ!?(一同爆笑)

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:カッパ、アクセン
  (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:小陰
 エンゲージ3:まりさ

【行動値】
 まりさ:21
 小陰:16
 カッパ:16
 アクセン:8


GM/戦闘始めよう。セットアップ、カッパは特に何もしな…………。
小陰/セットアップ宣言≪勾玉の加護≫使用。アクセンがいるエンゲージに接近します。
アクセン/ばびゅんと小陰が音速で移動してきた!(笑)
小陰/一瞬にしてアクセンが水から出た場所に降りたって、手を出す。……契約。しましょう。
アクセン/は? 頭を傾げます。
小陰/今からワタシはあの緑色のコスプレの人と喧嘩を始める。応援してほしいの。
アクセン/喧嘩っ!? そんなことするなら止めるぞ!
小陰/止めるよね? でもワタシは止めないでと言う。(切なそうな声で)……あの人はね、中学のとき、ワタシの兄を殺したのっ。
アクセン/なにぃ!?
まりさ/なんだと!?(笑)
GM/なんだって!?(笑)
小陰/殺した……ふふ、ちょっと言い過ぎね。今でも生きているけど、死んでしまったようなもの。あまりにも悲しいことだから言いたくない……でも貴方なら判ってくれるよね? ワタシが夜、こんなところで、あの男に会いにきた理由が……ここで決着をつけなきゃ、ワタシは未来を生きていけないんだから、止めないで!
アクセン/そんなことが……そんな厳しい人生をお前は歩んでいたなんて……!
まりさ/そんな設定、いつの間を……(笑)
小陰/(サラリと)嘘に決まってるでしょ。神の兄がカッパにやられるってどういうことだ。でもここで契約して令呪獲得をしておくのはいいと思うから申し出ます。ダメージ+20ができるようになるのは良い!
まりさ/それならば、まりさもババッとアクセンのいるエンゲージに入ります。……あたしもね、あのカッパに勝たなきゃいけない理由があるんだ。
アクセン/お前もなのか。どういった理由で……?
まりさ/カッパを倒し、皿を手に入れる。7つの皿が集まりしとき、願いが叶う。それを信じてあたしは旅してきた!
GM/ドラゴンボールか!(笑)
小陰/……世界に散った皿って、散った途端欠けそうで怖いなぁ(笑)
まりさ/(超強気な声で)あたしはね、叶えたい願いがあるんだ。何でも叶う皿を手に入れて、助けたい人がいるんだ……と堂々と嘘をつきます。契約しよう!
アクセン/訳ありと知って感動します。そうか、ここで私とお前達と出会ったのは運命だったらしいな。なんでもしよう! 応援ぐらいしかできないがな! 2人と契約完了します。
まりさ/大丈夫、令呪飛ばしてくれる役目だけでいいんだ! 正直お前のデータはお荷物すぎるからな!
GM/あ、言うのを忘れたけど、【HP】0になったらトドメを刺して殺すから。
小陰/えっ、なんとなく低レベルが1人いるからそういうルールなんじゃないかとは思ってたけど、本当にそうなのか……(笑)
アクセン/じゃなきゃわざわざレベルを下げてプレイする意味が無いだろうしなぁ。私だけが弱い理由というかギミックがそれなんだろうよ。
まりさ/だけど令呪が2人分あれば問題無いぜー!

【注意事項】
@アクセンは、小陰に対して令呪を3回使用することができる。
Aアクセンは、まりさに対して令呪を3回使用することができる。


GM/3人が契約して既に行動済み。本当はアクセンが終わる前にカッパのターンなんだが、契約されてしまった……。カッパの行動を無視されたことにしよう。「うぬ、うぬぬ、戦闘前に美女と美少女とイチャつきおって……!」 カッパはヤル気を出した!
アクセン/怒りをパワーに変えた!(笑)
小陰/充分ワタシ達、フラグは立ってるわね。
アクセン/フラグ立った気は一切せんがな。
GM/ところで、小陰はアクセンと契約して繋がったときから、妙な違和感を感じていてくれ。
小陰/……うん? 妙な違和感?
GM/じわじわというか、じんじんというか。普通に契約したときに生じる心地良さとは違うものを感じる。
まりさ/なんだ、急に気分が悪くなって。あの日か?
アクセン/真顔で)いや、正確に女子ロールするなら「あの日だったか?」だな。1日目はそれほど痛くない女子の方が多い。
まりさ/ごめんな、中の人が男子だからよく判らないまま言っちゃって! っていうかセクハラだよな!? 言い出した俺が悪いけどセクハラ続けるなよ!(笑)
アクセン/何故私が怒られるのか判らない。
GM/お前ら、キャラロール。キャラロール。では2ラウンド目。セットアップ。
まりさ/まりさはやること無し!
小陰/全力で行きます。セットアップで≪上級処刑術≫を使用。エンゲージを封鎖して、小陰のダメージに+7します。
アクセン/アクセンもセットアップにすることは無いです。
まりさ/2ラウンド目メインプロセス。【行動値】21のあたしから! ≪却奪:足≫≪凶々しき武器≫で攻撃!(ころころ)物理命中22!
GM/カッパ回避。(ころころ)20……失敗!
まりさ/≪神格契約≫だから4D6ダメージいくぜぇ!(ころころ)物理ダメージ19!
GM/えーと、【物理防御点】は12点だから……7点入った。転倒!
小陰/案外装甲が硬いな。
GM/カッパは[狂戦士]特化で作ってるからな。なんせ自然を奪われたから!
アクセン/ほう、ということは【霊力防御点】は無いな。[狂戦士]は【霊力防御点】を上げる副特技は無いからな!
小陰/博識ね、アクセン。なら、マイナー≪惨劇:毒の魔弾≫+メジャー≪属性スイッチ≫+スキルウェポン≪凶々しき武器≫!(ころころ)命中25!
GM/ひい、霊力ダメージきた!(ころころ)16……回避不可!
小陰/ウズマキから……虚空からモーニングスターを出してカッパを狙う。(ころころ)霊力ダメージ21点。
GM/素通し!
アクセン/素通しか!(笑)
GM/次はカッパのターン! マイナー≪会心の一撃≫+メジャー≪覇魔矢≫+スキルウェポン≪殺戮の身体≫で……アクセンに攻撃!(ころころ)出目は……1・4! 命中18!
アクセン/(ころころ)安心したまえ、期待値が出ても11で避けられん! どんと来るがいい!
まりさ/来たら死ぬだろ!(笑) 守ってやるから大人しくしてろ!
GM/「守ってやるとか女の子に言われてコノヤロー!」 5D6+14のダメージだ!(ころころ)うお、1・1・2・2・3……!?
アクセン/流石、私のダイスだ。

 このとき、桐生、銃撃戦、すがくの使っているダイスは、マーサーの私物である。
 なんて所有者に優しいサイコロ。


GM/で、でも物理ダメージ23点!
アクセン/うむ、私の【HP最大値】は21だから死ぬな!
まりさ/全部出目が1でも死ぬんじゃねーか!(笑) ≪念動障壁≫発動!(ころころ)13点マイナスしとけ!
アクセン/10点食らった。致命傷である。
まりさ/堂々としてるな!(笑)
アクセン/さて、私はというと……チアノーゼ君に引っ掛かれてしまって困ったが、周囲のプールを見渡そうとしよう。
GM/……見渡すの?
アクセン/私は戦う意思は無いからな。……正確に言うと戦う手段を持っていないだけだが(笑) だから私は私の出来ることをしよう。殴られたところを擦りながら周囲を見渡します。んー、視界がややボヤけているが見えないことはない。何か無いかなー?
小陰/平和っていうか……お前、おかしいだろ(笑)
GM/……【知覚】判定、難易度8。
アクセン/(ころころ)13で成功。
GM/飛び込み台の上に誰かが立っているのに気付く。
アクセン/おっ?
GM/女の子が立っていて、君達を見下ろしているようだ。その隣は……なんだか判らないが大きな獣がいるように見える。
アクセン/獣ってどんな獣?
GM/君が見たことない獣だ。
アクセン/そうか、犬か。
GM/見たことねーって言ってんだろ!?(一同爆笑)
アクセン/女の子がペットとして飼えるものといったら犬か猫ぐらいだろう!? 世の中にはアルパカを飼っている女の子もCMではいるが、一緒に散歩できるものといったらそれぐらいだ! 猫はそれほどデカくない、つまり隣に居る大きな獣っていったら犬なんだよ!
まりさ/ちょっ……! アクセン、苦しい……!(笑)
アクセン/そこで私のターンは終了。クリンナップで毒が発動するな。
小陰/カッパは毒の効果を食らうと。(ころころ)……アクセン、令呪使用を。
アクセン/え、もう使うのか!?(笑)
GM/毒の効果に令呪使うの!?(笑)
小陰/早め早めに退治したい。お願い、応援して!
アクセン/兄の仇を討つんだ! 右ストレート!
小陰/何もしてないけど毒ダメージ23点!
GM/何もされてないけど勝手に吐血グハァッ!」(一同爆笑)……ちなみに、≪覇魔矢≫を食らったアクセンも毒ダメージな。
アクセン/眩暈でグハァッ!?(笑)

 しかしGMの出目が悪く、1点のダメージ。それでもアクセンにとっては大ダメージだ。
 2ラウンド目を開始し、まりさはセットアップで≪衝動のまなこ≫を使用。アクセンの【HP】を17点回復させ、全回復させた。
 メインプロセスに移行し、まりさはカッパに23点のダメージ。小陰は33点のダメージ。同じようにカッパも反撃するが、似たようなダメージしか出せず……3ラウンド目には、実質2対1だったとしてもカッパは倒されてしまうのだった。


GM/カッパは倒れます。「お、おのれ……カッパッパ〜……ガクッ!」
まりさ/そのまま光になって消えると。……あばよ、哀れな稀人。お前が生き返ってくるときには自然が戻っているといいな。
GM/光にされた。まあいいや。パァッと稀人らしく光になって消えます。
アクセン/……皿、消えてしまったんだがいいのか?
まりさ/あっ(笑) まいっか。
アクセン/ふむ、まりさ殿は求めていたものが無くなってしまったというのに取り乱さない、大したもんだな。
まりさ/え、えーと。……別にあんな汚い皿無くたっていいさ。アイツがここに生じた理由って人間達が自然を奪っちゃったからなんだろ。その上あたしが大事なアイデンティティまで奪ったらこの世に失望し尽くしちまう。そこまで悪人にゃなりたかねーさ。……とテキトーなこと言うぜ(笑)
アクセン/いいひとだ、と感心しておきます(笑)
GM/という訳で、戦闘が終わったことだしシーン一旦切るぞー。


 ●シーン6/共通シーン

GM/まりさはカッパを倒し、目的を達成した。教会の高坂に連絡すればすぐに駆けつけて「事件解決おめでとう」と喜んでくれるでしょう。
まりさ/呆気無かったなー。……で、アクセン。アンタ、変な物を発見しなかったかい?
アクセン/ん、勘が良いな。いかにも、あの飛び込み台の上に女の子がいたぞ。
まりさ/夜のプールに女の子? それこそ幽霊っぽいなー。見てみます。
GM/いない。
まりさ/いないじゃねーかよ。……いや、騒動の終わった後だし移動したのか?
GM/アクセン、【意志】判定を。
アクセン/(ころころ)8です。
GM/(ころころ)【反射】で12。≪闇纏い≫でザッとアクセンの前に駆けつけて攻撃します。
小陰/隠密行動!?
アクセン/おかしいな、あそこに居た筈なんだが……とのんびり指を差してます。
GM/アクセンが指を差した先に、大きな獣。
アクセン/なっ。
GM/(ころころ)93点のダメージを与えます。
まりさ/93点!?
小陰/そんなのっ……≪念動障壁≫でも無理!?
アクセン/……これは演出? 戦闘?
GM/戦闘前の演出だ。
アクセン/シーン演出なら常時のタイミングでさっきの【意志】に≪+50天真爛漫≫を使う。戦闘シーンなら≪赤の君≫でとりあえず傷を負ってないことにしたいんだが。
GM/……じゃあ、後者採用。獣の腕が、93点の2回転も3回転もするような物凄い速さの攻撃を繰り出そう……としていたが、気が変わってアクセンの首を持って持ち上げるに留まる。いつでも捻り潰せそうな態勢だ。
アクセン/首を掴まれ持ち上げられてるのか。がっ……と息が出来ず、下ろすように手でもがく!
まりさ/なんだ、超速いカッパ2号か!?
小陰/……ダークカラー!
GM/(突然細い声になって)「その声……小陰ちゃん?」
小陰/……聞いたことがある声がする、と。そっちの方を向きます。向かなくても誰か判るけど。
まりさ/誰だよっ!?
GM/まりさ視点で見ると、獣から10メートル離れた所に立っているのは、小陰と同い年ぐらいの女だ。これまた美女。なんというかミステリアス……っていうかデンジャラスなニオイがする。禍々しいオーラが拭えきれない表情をしているから。
まりさ/危険な女の香りがするねぇ!? ……どう見ても敵役だな。小陰の方を見て、知ってる奴かと訊くよ。
小陰/頷く。でも顔は再会に喜ぶものではない。それはまりさにも判る。大人しい声で、ヤミイロ……と名前を言います。
まりさ/……アンタにとっても敵役なのね。
GM/(ヤミイロになって)「敵じゃないわ、小陰ちゃんとは一緒にお茶を飲んでゲームをする仲間よ」
まりさ/って言ってるけど、どうなんだ?
小陰/……ええ、お茶を一緒に飲んでゲームをする仲。でも……恐ろしい異端を操って、その男性を食べようとしているのを見てたら、仲間とは言いたくなくなるよ……。
GM/「えっと、小陰ちゃんのお友達? それなら……やめるけど」
小陰/……まだお友達になってない、と言ったら?
GM/「じゃあ潰すわ。この子のレベルアップをしているんだもの」
まりさ/ああん!? とりあえず今は嘘でもいいからアイツを友達だって言っとけ!
小陰/……ヤミイロ、何をしているの? マスターは……人を学ぶために下界に降りろと言ったんじゃなかったかしら。それが人を襲うようなことをして……。
GM/「このダークカラーって言うのは、私がかつて生んだ子よ」
小陰/……愛着があるようだから、そのようね。貴方が神のとき作った子ね。
GM/「そしたら、親として子の面倒は見てあげるべきじゃない? それに私、強いキャラは好き! どんどん私の子を強くしてあげたいと思うわ!」
小陰/……そのために、他の親が生んだ子は死んでもいいっていうの。今まさに貴方がダークカラーに食べさせようとしているのは、ワタシが生んだ子かもしれないのよ。
GM/「本当にそうなの? だったら食べるのやめるけど。執念深く最初のバスの生存者を狙っていたけど、潔く諦めて……そっちの子にするわ」と、まりさの方を向く。
まりさ/んだとぉ!?
小陰/貴方は本当に自分勝手なプレイヤーね……自分のキャラが良ければ、他の人のキャラなんて何にも想ってあげられない。単に自分の子を引き立てるだけの道具としか思ってないのね。そんな人とはもう仲良くお茶会なんてしてられないわ。
GM/「え……どうしたの、小陰ちゃん。なんか怖い顔をして」
小陰/神様からも困ったちゃんとして思われていて、人間達からも邪神として敵視されたら、貴方は居る場所を無くすわ。改心するなら今のうち。その男性を離して。強い声で言う。
GM/……ヤミイロは、軽く指で合図をすると、ダークカラーの腕の力が弱まり、アクセンを離す。
アクセン/ぐっ……なんだなんだ。意味が判らずぺたんと腰を下ろします。
まりさ/緊張感無いな、お前は。
GM/だけど、ダークカラーは涎を垂らします。
アクセン/ん……?
GM/(ヤミイロになって)「ああ……やっぱりその男が食べたいよね。2週間ずっと食べ損ねてたんだもの……我慢できないよね。ごめん小陰ちゃん! この男だけは食べさせて! この男を食べたらもう反省するから!」
まりさ/はぁ!? なんだそれ!?
小陰/それは……反省してないでしょう……。溜息をつきます。
GM/「それでも自分の子は大事! 他人なんて……関係ないでしょ!」 さっき算出したダメージは、小陰の説得により無かったことにしたという処理にします。ダメージは0点。だけどこれからダークカラーは本気でアクセンを倒しにかかります。
まりさ/一応叫ぶぞ、逃げろー!
アクセン/話が見えてない。
まりさ/ああっ、空気の読めないバカー!(笑) 逃げろって叫んでるだろ!?
アクセン/なんだ、君は。この子に餌をあげてないのか? ヤミイロに話し掛けるよ。
GM/「ええ、あげたいんだけど餌がどうしても逃げちゃって」
アクセン/逃げる? 詳細は知らないが、この子の飼い主なんだろう。ちゃんと餌ぐらいあげなきゃいけないじゃないか。ごほっと咳き込みながら言います。
GM/「うん。だから今すぐ食べさせてあげるの。……2週間前、バスの乗客の恐怖心を食べさせてお腹いっぱい満たそうとしたのに、貴方1人が恐怖心のひとかけらも無くて美味しくなかったの。今度こそ貴方を……」
アクセン/私が餌になるのか?
GM/「そうよ」
アクセン/私以外は餌にならないのか? 例えば、ペットフードとか。
GM/「ならないわ」
アクセン/なら、仕方ないな。食べさせてやるか。
まりさ/……おい?
アクセン/本当は凄く嫌だが、涎を零すほどお腹が空いてるなら、ちょっとは食べさせてやっても……でも、やっぱり別の餌を探さないか? もっと私より美味しい物はあると思うんだが。
GM/「……食べられるという恐怖心は生じないの?」
アクセン/正直こんな真正面で大きな犬を見たのは初めてだ。世の中にはこんな犬もいるんだと思えば感動する。私よりも美味しい物は絶対にあるぞ。ときわ殿は美味い物をいっぱい知っているから紹介しようか?
まりさ/アクセンを殴ります。
アクセン/あいたっ!(笑)
まりさ/なにひとりポジティブに殺されようとしてんだ!? あのなぁ、あたしはなぁ……ラスボス顔しているこの女と、交差点や歩道橋やファーストフード店を破壊しているこの犬を許せない! だからアンタがどう平和に解決しようとあたしは戦闘開始するぜ!
アクセン/この犬に皿は無いぞ?
まりさ/んなもんいらねーよッ!(笑) あたしは人々を平気な顔して傷付けようとしている女と異端が嫌なんだ! 倒さなきゃって思ってるんだ! 正義に燃えて何が悪い!? アンタには悪いがあたしはアイツらと戦うぜ!
アクセン/そんな……戦いで解決するな。愛をもって道を示した方がきっと幸せになるぞ? 喧嘩はやめるんだ。
まりさ/知るかっ! これ以上変なこと言ったらダメージロール振るぞ!? ……あの女の好きにさせるのは癪だから、アンタは殺さないようにしてやるわ! ツンツンツンデレ!(笑) お前だって死にたくはないだろ!
アクセン/それはそうだ。私は何の為にこの施設に下見に来たんだ。
まりさ/……ん?
小陰/……ヤミイロ。ワタシも、この男を殺させないように動くわ。マスターに「人の気持ちを学んでこい」って言われてきたからね。
GM/(ヤミイロになって)「え……小陰ちゃん、私と敵対するの?」
小陰/ええ。ごめんね。……貴方が人代表のまりさちゃんと敵対する以上、人に交じったワタシはまりさちゃんにつくわ。あとは貴方にお灸を据えたくなったの。水でも被って反省しなさい!

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:ダークカラー、アクセン
  (↑15メートル離れている↓)
 エンゲージ2:小陰、まりさ

【行動値】
 ダークカラー:49
 まりさ:21
 小陰:16
 アクセン:8

【注意事項】
@アクセンは、小陰に対して令呪を3回使用することができる。
Aアクセンは、まりさに対して令呪を3回使用することができる。
Bヤミイロ(ダークカラー)の目的は、アクセンを倒すこと。アクセンが【HP】0になり、トドメを刺すメジャーアクションを取られた場合、アクセンは死亡し、戦闘は終了する。


アクセン/私が死ねば『戦闘は終了』か……。
まりさ/って【行動値】49!? 高いな! さっすがレベル50!(笑)
アクセン/【行動値】が49ってことは、【戦闘移動】54メートルか。【全力移動】は108メートル……目を閉じたら100メートル先まで走ってるんだから、不可視に思えるよな(笑)
GM/そうでなくても≪闇纏い≫を取得してるしね。という訳で、ヤミイロが操るダークカラーはアクセンを倒すために動き出し、戦闘は始まります。第1ラウンド、セットアッププロセス! ……ダークカラーは待機。
まりさ/まりさ、セットアップでは待機。……そこまで速いと≪瞬足≫使う意味が無い(笑)
小陰/2度目の≪勾玉の加護≫を使用。ダークカラーとアクセンがいるエンゲージに入ります。
まりさ/まりさもエンゲージ1に移動! アクセンも移動した方が……。
アクセン/いや、≪勾玉の加護≫はエンゲージ離脱は出来ない。それに小陰が≪影の軍勢≫を持っているんだから【物理防御値】が高い小陰に庇ってもらう方がいい。≪闇纏い≫を持ってるってことはクラスは[狩人]だから≪無の射撃≫を持っている可能性が高い。エンゲージから離れても攻撃されることも……。
まりさ/なるほど、そこまで判ってるなら心強い。なんで本気のキャラメしなかったんだか!?(笑)
アクセン/いや、ここまで戦闘重視だとは思わなかったから(笑) ……あっ、そうだ≪物品調達≫! 2シーン経った後だから私は≪興奮剤≫を使用可能にならないか!?
GM/あ、そういえば……。特別に使用出来ることにします。
アクセン/よし、これで至近に居る2人をサポートできる!
GM/ではメインプロセスに移行。ダークカラーは≪死地の先≫+≪覇魔矢≫+≪悪雨≫+≪無の射撃≫でアクセンに攻撃。(ころころ)命中判定55。
まりさ/55ぉ!?(笑)
アクセン/クリティカルが出なければ無理だな。(ころころ)く、無理か。回避13。
GM/ダメージいくぞ。(ころころ)物理ダメージ57点!
小陰/≪影の軍勢≫でアクセンを庇う!(ころころ)ダメージ2点減点。
まりさ/さらに≪念動障壁≫! 23点軽減!
小陰/ワタシの【物理防御点】は22点。47点軽減……10点食らった。
GM/≪覇魔矢≫の効果で毒が発動。更に≪死地の先≫の効果で、今後シーンの間、ダークカラーが小陰に与えるダメージが+【理知】分……4点追加される。
アクセン/目の前に犬が襲い掛かって来て、小陰が庇ってくれたのを見て……目を見開いて驚きます。
小陰/目の前でボタボタ血を垂らして立ってるよ。
アクセン/なっ……。喧嘩とはいえ、これはちょっと……やり過ぎじゃないか……?
まりさ/そうだよ、やろ過ぎなコトをやってるんだ! ……でもまだいけるだろ、全然だぜ! 次はあたしの番、≪却奪:足≫≪凶々しき武器≫で命中!(ころころ)……低い、18!
GM/(ころころ)回避は35。
まりさ/はぁ!? 当たる訳がない!
アクセン/……令呪使用、命中38で当てる!
まりさ/命中に使うしかないのか……。
アクセン/当たらなければ何も始まらない!
まりさ/だよな……ダメージいくぜ。物理ダメージ23点!
GM/……ダークカラーの【物理防御点】は22点なので、1点入って転倒した。
まりさ/やった。……って、1点しか入ってねー!(笑)
アクセン/でもバッドステータス転倒はマイナーでないと解除されない。良い結果だぞ!
小陰/次はワタシ……。≪属性スイッチ≫って使うべき?
アクセン/……[狩人]特化であることは間違いない。あとは[異端者]組み合わせているんだから、防御点はどっちもどっちだ。使わなくていい。
小陰/了解。なんだかアクセンが作戦参謀っぽいよ(笑) ≪惨劇:毒の魔弾≫≪凶々しき武器≫で攻撃。(ころころ)命中21。
GM/1D6しか振れないんだよな……。(ころころ)1! ファンブル!
小陰/ラッキー。(ころころ)物理ダメージ35点! ……1点でもダメージが入ったので毒化。これでワタシのダメージは+2D6になる。
まりさ/次のラウンドから、あたし達はどっちも4D6で攻撃するぜ!
アクセン/では私は、まりさの【MP】を≪興奮剤≫で回復しておこう。(ころころ)3点。……気休めに歌でも唄おうか?
まりさ/興奮っていうか気が散るわ!(笑)

 クリンナップに毒の効果でダークカラーは5点、小陰は2点ダメージを食らう。
 そして、第2ラウンドセットアップへ……。


GM/セットアップで≪蜂の唄≫を使用。エンゲージを離脱して、ダメージ+1D6。
まりさ/≪衝動のまなこ≫で小陰を(ころころ)全回復!
小陰/即座に≪勾玉の加護≫使用! 全員でエンゲージを詰めます!
GM/メインプロセス、1D6+≪革命の旗≫≪覇魔矢≫+≪無の射撃≫
アクセン/[世界遣い]か! ……ってGM、転倒してるから行為判定−1D6だぞ!
GM/あ、そうだった。(ころころ)よし、命中は……50。(ころころ)ダメージは、物理66点!
小陰/1D6減っても50か……≪影の軍勢≫で庇います。(ころころ)5点ダメージ軽減。
アクセン/また庇われて、ショックを受けた顔をします。
まりさ/んなこた知らん! ≪念動障壁≫!(ころころ)よし、20点軽減!
小陰/ダメージは合計47点軽減……19点食らった。残り【HP】は45点。まだまだ……。
まりさ/でも、セットアップで回復できる≪衝動のまなこ≫は次でラストだ。この後は≪打ち震える霊魂≫でメジャーアクションを使って回復するしかない。
アクセン/そうなるとダメージソースが無くなるな。
まりさ/……まあ、まだイケる! ≪凶々しき武器≫いきます! ゾロ目出ろー!(ころころ)……って、6・6!? クリティカルー!?(笑)
GM/このタイミングで出すか!
アクセン/このゾロ目は、ダメージ+1D6に装甲無視も入るぞ!
まりさ/マジで!? 良い出目! 高いの出てくれー!(ころころ)ああっ、微妙! 27点の装甲無視ダメージ!
アクセン/そのダメージに、令呪使用! ダメージは装甲無視47点!
GM/充分いてーよ。
小陰/この調子でワタシも! ≪封印の牙≫+≪凶々しき武器≫!(ころころ)……って、ここでファンブルー!?
アクセン/マスターの言ってた通り、まだ修行が足りないらしいな。
小陰/いたいー! なんでクリティカルの次にファンブルー!?(笑)
アクセン/まあ落ち付け。私の歌でも聞いて【MP】でも回復してくれ。(ころころ)ほら、4点も回復した。
まりさ/興奮作用のある歌ってどういうことだ……(笑)

 クリンナップ、毒の効果でダークカラーは2点、小陰は4点を食らう。
 第3ラウンド、セットアップでまりさは≪衝動のまなこ≫を小陰に使用し全回復、小陰は≪上級処刑術≫でダメージアップをした。

GM/3ラウンド目になったから大技使うぞ。ダークカラーはマイナーで≪乱れ撃ち≫+≪無の射撃≫を使用。範囲化して、ダメージに+20する。
まりさ/んだとぉ!? 今更そんなん隠してやがったか!(笑)
GM/なお、この命中判定は(ころころ)≪未来の吐息≫を使用し、クリティカルにする。ダメージ+1D6。
アクセン/本気だな。
まりさ/≪光の一手≫を使用! ≪乱れ撃ち≫を打ち消し! 普通のクリティカルダメージだけ来い!
GM/じゃあアクセンに向かって≪弱点把握≫を使用。ダメージに+6する。
小陰/それだけなら……まだ! アクセンを≪影の軍勢≫で庇います!(ころころ)ダメージ5点軽減!
GM/まだ転倒しているから−1D6だが……クリティカルで帳消しされてる!(ころころ)出目が1・2・3で……ダメージ55点!
アクセン/……素でダメージが49点あるのか。
まりさ/≪念動障壁≫!(ころころ)20点軽減!
小陰/47点軽減……2点だけ。まだまだ。
まりさ/いくぜダメージ!(ころころ)うっしゃ、5・5でゾロ目! 装甲無視化! 命中は23! アクセン、令呪くれ!
アクセン/令呪使用! 命中43!
GM/こらこら、まだ当たったと決まった訳じゃ……(ころころ)はい、ダメージください。
まりさ/装甲無視が来たんだ。いい目が出ろー!(ころころ)25点防御無視ダメージ!
アクセン/≪禍福のさざなみ≫を使おう!(ころころ)5、成功。ダメージ合計で45点!
小陰/頼む……こっちも良い目出てくれ。≪封印の牙≫+≪凶々しき武器≫で!(ころころ)出ないっ、命中は24! 令呪を!
アクセン/ああ、令呪で命中を44にする!
GM/(ころころ)命中してしまった。ダメージをくれ。
小陰/(ころころ)物理37点ダメージ……悪くない筈!

 アクセンは懲りずに、今度は小陰の【MP】を3点回復。
 3ラウンド目に入ってしまう。
 第4ラウンドセットアップで、小陰は≪上級処刑術≫の使用を宣言した。


GM/3ラウンド目のクリンナップが終わったんだ。更に大技を使う! ≪覇魔矢≫+≪無の射撃≫を使用!(ころころ)命中は55! 全員避けきれないな、ダメージに≪圧縮撃≫を乗っけて(ころころ)78! これに≪禍福のさざなみ≫を使用!(ころころ)……3、成功! ダメージに+20!
まりさ/合計ダメージは……98点!?
小陰/アクセンに≪影の軍勢≫!(ころころ)ダメージ2点軽減!
まりさ/≪念動障壁≫!(ころころ)ダメージ18点軽減!
アクセン/小陰の【物理防御点】22点を足して……軽減出来るのは、44点!
小陰/……ギリギリ生き残ってる……けど! 血塗れだ。
まりさ/大丈夫! 次にあたしが≪打ち震える霊魂≫で回復すれば……。(ころころ)はい、【HP】23点回復!
アクセン/…………。いや、ゲームオーバーをしよう。
まりさ/えっ?
アクセン/セットアップ回復の≪衝動のまなこ≫はもう無い。次のラウンドで小陰が倒れる。ダメージソースが無くなる上に、もう命中にしか令呪が使えないしあと1回のみだから、あと100点敵にダメージを1人で与え続けるのは無理だ。レベル50VSレベル30の壁は大きすぎた。このままではやられるのを待つしかない。それならもっと良い解決方法がある筈だ。
小陰/……諦めるの?
アクセン/このままだと、8ラウンドぐらいまで同じ戦闘を繰り返さなければならない。3ラウンド目に大きな攻撃が来て≪光の一手≫という手札も使ってしまった。別の戦略を練るべきだ。
まりさ/別の戦略?
アクセン/元から『バッドエンド前提の演出戦闘』だってGMが言ってたじゃないか。ゲームオーバーというより、もっと手っ取り早くこの状況をクリアーする方法があったんだ……と、アクセンが2人の前にザッと出ます。
GM/前に立たれます。
アクセン/小陰殿、もうお前は庇わなくていい。これ以上の戦闘は無意味だ。もうお前にそんなことはさせられない。次の歯で私は彼に喰われるとしよう。
まりさ/へっ!?
アクセン/まりさ殿、戦い始めた好戦的なお前に言うのは心苦しいが、戦って勝てない相手には素直に負けを認めるべきだ。これ以上喧嘩をしたら、それこそ大変なことになってしまう。
まりさ/大変なことって……おい! 今、負けを認めたら……お前は死ぬぞ!? あたりめーだろ! まだ判ってなかったのか!? 大剣を引き摺りながら言う。
アクセン/では、私は死ぬからお前達は喧嘩をやめるんだ。
まりさ/はぁ!?
GM/その話を聞いてヤミイロは尋ねる。「……どういう気の変わりよう?」
アクセン/気など変わってない。私は元々食べられてもいいと言ってたぞ。だがまりさ殿達が優しいから、その優しさに甘えて、ついつい助けられてしまった。……けれど、私達はお前に敵いそうにない。
まりさ/アクセン、てめえ! あたし達が弱いって判ったから見限ろうってことか!?
アクセン/その通りだ。目の前で血を流されて守られているより、自分が血を流してお前達の喧嘩を終えた方が良いに決まってる。
まりさ/決まってねーよ!
アクセン/決まってる。彼女は私を食べれば後は改心すると言っていただろう? だから、お前達は改心の手伝いをしてやってくれ。私はこの喧嘩を止めさせるために全力を尽くすから。弱い私なりに出来ることといえば、これぐらいだろ。
まりさ/全力を尽くして死んだら意味が無いだろ!?
アクセン/全力を尽くして死ねれば何事でも本望だ。
まりさ/ばっ……バカっと殴りかかります。マジでダメージロール振るぞ!?
アクセン/21点以上が出れば確実に死ぬぞ。……そうだよ、これは……私の命をくれてやるからお前達をもう傷付けないでくれという、大変絵になるシーンじゃないか。早く気付けば良かった。
まりさ/おいっ……絵になるとか格好がつくとかそういう問題じゃないだろ!?
アクセン/勝ち負けで言ったら負けることになるが、生き死にでは生きることになるだろう。このまま死んでしまうよりはいい。ずっといい筈だ。
まりさ/そう言ってる本人が死んじまうってどういうことだよ!? 自分の命を大事にしろって!
アクセン/大事に使う結果がこれなら満足して逝けるぞ? ……と言って、獣に近付きます。
まりさ/こんの、バカぁっ……!
GM/ダークカラーの目の前に来るのか。
アクセン/行きます。
GM/……ダークカラーは、口をグアッと開け、アクセンの首元に……飛びかかる。その瞬間、猛烈な痛みが襲い掛かる。そう簡単に死ぬようなもんじゃないだろうから。
アクセン/倒れ伏します。……致命傷に至る傷ならいいな。
GM/ダークカラーの攻撃力は43あるんだ。一口でいけるよ。
小陰/……ゲームセットね。
GM/(ヤミイロになって)「……ゲームセットに、なってしまったわね」
小陰/異端の目的は達したわ……ヤミイロ、レベルアップおめでとう。……満足かな?
GM/「…………」 ヤミイロは黙って、アクセンの……遺体を見る。
小陰/……神様の視点だと、誰が死んだとかって記録でしか見られないもの。そこに感情を生じさせるのは困難なことだと思う。問題児のワタシ達はもちろん、多くの神が困難なことでしょう。……でもこれって、子を生み続ける身は、ちゃんと知っておかなきゃいけない感情だったのよ。生き死にがどんなに大変なことか、どんなに苦しいことか、ワタシ達は判ってなきゃいけなかったことだった。……マスターは、それを思い知らせるためにワタシ達を下界に下ろした。ワタシ達が『ここに居る理由』は、そういうことだったのよ……。
GM/「……人が死んだときの感情を、判らせるため……?」
小陰/下界でどれだけ強者が必要か判らせるためじゃない。強者だろうが弱者だろうが、命はどんなものかをワタシ達に思い知らせるための堕天だった。……貴方は自分の子のレベルアップを第一に考えていたけど、経験値になる死を目の当たりにして、人を傷付けることって愚かだと思わなかった?
GM/「……ビックリした。なんだか……こんな終わり方を見ると……ビックリしかできない。だって、いつも一瞬で終わってたから。……こんなにじっくり人の死を見たの、初めてだわ」
小陰/ヤミイロ、心が動いたわね? 感動したのね。……少しでも感情を学んだのなら、創造主の思惑通り貴方は成長したのよ。貴方は死を学ぶことができた。……おめでとう。
まりさ/……おめでとうとか言ってる場合か!? 何の話かワカラネーけど、死んじまったぞオイ!?
小陰/……うん、自ら死んだわね、この人。
まりさ/死なれると困るんじゃなかったのかよ!?
小陰/困る筈だったけど……死んでもらうことで友人が成長できたのなら、プラスだったと考えるわ。
まりさ/……なんだよ、それ……。
小陰/ワタシとヤミイロがこの世界に居る理由は、成長するため、だったから。ぽんぽん生み出して終わりじゃないって……みんな生きてるんだって学ぶためだったから。彼の死を学んで、ワタシ達が成長出来たのだから、彼の死は無意味ではない。
まりさ/無意味じゃない? ……てめーらの成長のために仕方ない死ってか!? お前達が何様だか知らねーが勝手なこと言い過ぎじゃねーか!? アレか、よくアニメで科学者が「科学の進歩の為に犠牲はつきものだ」って言うのと同じか!? お前らなに上から目線なんだよ!? 同じここに居て喚いていた人間なら慌てろよ!? 今はそういうシーンなんだよ!
小陰/……単なる人間の貴方が理解出来なくても、無理はない。
まりさ/ふっざけんな! お前ら、自分達が神様だと思ってるたぁ気が狂った連中かぁ!? 人を守りたいのか異端を守りたいのか、死を尊重するのか否定するのかどっちなんだよ、どっちかにしろよ! ……コイツは、お前が庇ってくれるのがイヤで身を差し出したんだぞぉ!? それなのに『庇われたお前が何も言わない』っつーのはどういうコトだぁ!?
小陰/…………。ごめんなさい……。
まりさ/謝って済むなら教会はいらねーしなんとかしろよぉ!
GM/「うん……」 ヤミイロが声色を変えて、言う。「なんとかしなきゃ……。このままだと……良くない気がする」
小陰/……ヤミイロ……?
GM/「このままこの人が死んで私達が『良く』なっても……マスターは『なんて身勝手な』って言うと思うの……人の気持ちを何も判ってない、なんて身勝手な神だって」
小陰/それは……。
GM/「自分の為だけに人を害して、それで『良く』なった気でいるなんて、悪いことよね……そんな当然なこと、ショッキングな光景を見るまで気付かないって、どうかしてるわ」
まりさ/そうさ、お前らはどうかしてる! ……GM、≪さだめの解放≫を使っていいか?

 ≪さだめの解放≫
 [稀人]の特技。対象の戦闘不能状態を回復し、【HP】を1点まで回復、【MP】を全回復する。この特技を使用した後に使用者の【MP】は0になり、戦闘不能となる。

まりさ/てめーらがなんとかしないならあたしが……! と言いながら≪さだめの解放を≫使います。
GM/発動しかけたとき、それをヤミイロが止める。
まりさ/なんでだよ!?
GM/「私が使うから貴方はいい」
まりさ/え……。
GM/「……人が人を全力で助けたいと思うのって素晴らしい行為ね。……身をもって全て助けたいと思うことも、素晴らしいこと。悉く素晴らしいものを見せてくれたんだから、観覧料をちゃんと払うべきだと思ったの」……ヤミイロが、≪技能盗賊≫を使用。
小陰/あ……。

 ≪技能盗賊≫
 シナリオ中に一度でも使用された「タイミング:常時」以外の特技をシーンの間、取得したものとして使用できる[狩人]の特技。


GM/ヤミイロがまりさの≪さだめの解放≫を発動しかけたところで学んで、自分が使います。アクセンを戦闘不能状態から回復。
まりさ/……みるみるうちに傷が治っていく?
GM/その代わり、ヤミイロの体が光に解けていきます。
小陰/ヤミイロ! 呼び止める。
GM/「……私は充分に学んだ。約束、あの人を食べたら最後にする。改心する。異端なんてものは生まない。人を害することなどしない。ただ人を幸福に導く神に戻る……いや、そんな神になる。約束するわ」
小陰/…………。貴方の口からちゃんとした決意表明が聞けるなんて。感動したわ。
GM/「感動したなら、小陰も成長できたのね。……創造主は戻ってこいって言うでしょう」
小陰/……どうかしら。ワタシはもう少し学ばなきゃいけない気がする。
GM/「そう。……もっと学んで立派な人になるのなら、いいんじゃない……?」


 ●エンディングフェイズ

小陰/小陰もいつの間にかヤミイロといっしょに姿を消してるといいよ。光にはなってないけど。……でもちゃんとまりさには、報酬が2人分支払われている。
まりさ/銀行口座を見て、あいつ……って呟きます。勝手なことした礼がこの報酬2倍ってか。割に合わないぜ……。
GM/でも、半年どころか1年は家賃を払わなくていいぐらいは貰えたよ。
まりさ/第一、命を掛けたエージェントの報酬が家賃1年分っていうのはおかしくね? 傭兵とかの1回分のお給料は、家賃5年か10年分ぐらいあるんじゃねーのか?
GM/そこはきっと、まりさの家賃って1ヶ月18万円ぐらいなんだよ。
まりさ/いいとこに住んでやがるな、14歳! カイゼル髭でも伸ばそうかしら!?
小陰/金持ちと髭は関係無いだろ……(笑)
まりさ/……小陰は給料を払ってどっかに消えた。あたしはカッパも倒した。街で暴れ回っていたという異端も消えた。……死んでいる奴もいない。ああ、これってハッピーエンドに終わらせる気かねぇ。で、アクセンはどこに居るんだろう?
アクセン/お好きなところに居るぞ。
まりさ/……じゃあ、プールに居ろ。色々話したいから。
アクセン/了解。では昼間、プール……大型施設の前には花の庭園があってだね、綺麗な施設に見せるために市が植えたものなんだが、そこは公園になっていて腰掛ける場所がある。プールに入っていく可愛らしい子供達を見ながら、私は腰掛けているとしよう。
まりさ/おじいちゃんかっ!(笑)
アクセン/年配の人は庭園のベンチに腰掛けているものなのか?
まりさ/……どうだろ、なんとなくおじいちゃんに見えただけ(笑) よっ、と声を掛けます。
アクセン/む? ああ、お前は……。
まりさ/まりさだよ、覚えているかい、おにいちゃん。
アクセン/色んなものを忘れて混乱しているよ、まりさ殿。
まりさ/忘れていていいよ、アンタは弱っちい奴なんだから判ろうとしたら頭がパンクすんだろ。……しかし、『負けるのが正解』なんてさ……酷な運命を作りやがるぜ、神様ってもんは。
アクセン/そうでもないだろう、神は憎い奴かと思ったが優しいくらいだ。……最終的に私が生き延びてるんだからな。私は幸運だ。
まりさ/……だな。そういやさ、アンタはなんでプールに来てたの? なんか理由があるんでしょ?
アクセン/ああ、あれか。……全く私のことを知らない他人に話していいことなのかな。
まりさ/なんじゃいそら。
アクセン/場所を探していたんだよ。
まりさ/……はあ。
アクセン/休日に息抜きできる場所を探していたんだ。重要なのは、息抜きが出来る場所。……私の知り合いに過労で倒れそうな奴がいるんだが、その人を休ませるためにはどうしようと考えたとき、こういった簡単に楽しめる行楽施設がいいと思ってな。
まりさ/……デートスポットを探していたってことかい?
アクセン/……その言葉を聞いて、ちょっと返事に詰まろうか。ん、でーと……か。でーと……ま、そういうことだな。単に彼の疲れを取ってやりたいと思っただけなんだが……夜に来たのは夜でも空いてる施設だったらいいなと思ってだな。その人は夜型人間だから……単にここは、散歩をしても自然が綺麗な場所だし……ごにょごにょ。
まりさ/へえ。……人の為に、自ら足を運んでデートスポットを選抜してたっていうのか。アンタみたいな世話焼きに想われているそいつは大層幸せもんだ。どんな奴か知らないけど。
アクセン/なら今度会ってみるか? 友達を増やすのは大歓迎だろう。
まりさ/アンタの知り合いなんてロクでもない奴なんだろ、やめとく。……もうあたしが事件を解決したんだから水難事故も起きないだろうし、安心してそいつ連れて来いよ。どんだけイチャついてもカッパが邪魔しに来ることはないだろうから。
アクセン/い、いや、イチャつく気なんてそんなそんな……。
まりさ/デートをする予定を立てるぐらい満足した生き方をしてんだ、命を大事にしろよ。見ず知らずのあたしの為に投げ出すようなことは今後もすんなよ!
アクセン/見ず知らずだからって助けない訳にもいかない。命は誰にも平等に差し出すべきだ。それに一度会ったら友人で二度会えば家族と言うだろう?
まりさ/……その考えは、改めるべきだぜ。弱っちいんだから特にさ。……いや、強くなったって改めるべきだ。
アクセン/その気は無い。私がいくら学ぼうが成長しようが、このスタンスを変えるつもりは無いぞ。お前がピンチなときは、いつでも私は全力で助けになる。全力が敵わないときは、全命を懸けて、だ。
まりさ/…………。あー、いくら言ってもダメだな。じゃ、せいぜい頑張れよ! 死ぬなよ……って言っても無理か! ホウキに跨ってそこからシーン退場します!
GM/ホウキなんて持ってたのか。
まりさ/この名前なんだから持ってるだろ。
GM/どこまでキャラがブレるんだよ(笑) ……ではホウキに跨って美少女が去ったところで、アクセンだけが取り残される……と。アクセンさん、最後に一言どうぞ。
アクセン/……あれが噂のセグウェイか(一同爆笑)

 「って、確かセグウェイは公道を走れなかったんじゃなかったのか? ああ、空は公道じゃないからOKなのか……ん? 空を飛べる技術なんてあったかな。日本は凄いな、素晴らしい国だな」

 そんなフザケたことを言いながら、一度自身で掻き切った喉(今は傷の一つも無い綺麗なものである)を無意識に擦りながら、アクセンは立ち上がる。
 この施設で遊んだ後は、どこに『疲れた彼』を連れて行こう……次なるデートスポットを探しに、彼もまたその場を立ち去って行く。

 残るのは、何にも知らず遊びにやって来る子供達の、楽しげな笑い声だけだった……。





 ANOTHER WORLD SRS
  〜 BaD RuineD 〜   END