アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第4ループ3話 『 Transient snow palm 』 6ページ ■
2010年3月4日




 そうして亜紀達は盟を連れて新住宅地を去っていく。
 彼らと行き違いになる形で……相馬が新住宅地に足を踏み入れた。
 全ては、一度命を助けた敵を探す為に。


相馬/ブラブラと藤原を探します。薔薇を連れて来るべきじゃったかのぉ……いや、あやつはアメ横で判定をしていたしな(笑)
GM/相馬さんはどこじゃどこじゃと捜索をします。ということで、【意志】判定をしてください。ファンブらない限り成功。
相馬/(ころころ)うわ、危ねえ……でも成功です。
GM/……相馬さんは『新住宅地』へやって来ます。そこで思う。「何故自分は気付かなかったんだろう、そのように隠匿されていたからか? そしてこれに気付くということは力が弱まっているのか……」そんな感じで、目の前に召喚されたときに居た屋敷があります。どうやら誰も住んでいない空き家のようだ。
盟/所々ケルベロスが涎を垂らしてトリカブトが咲いたアトがあるんだな(笑)
相馬/禍々しいのぉ!(笑) 部屋を1つ1つ巡ってみます。
GM/【知覚】判定、難易度10。
相馬/(ころころ)12で成功!
GM/「グアァッ!」 突然ケルベロスが襲い掛かってくる!
相馬/うぬっ!? 面妖な犬じゃのぉ……!
盟/いきなりケルベロスになって)「オ前、悪イサーヴァント! オレ達倒ス!」
航/同じくケルベロスになって)「ゴ主人サマニ牙ヲ向イタ奴ダ! マスター疲ツカレテルカラ守ル!」
亜紀/やっぱりケルベロスになって)「一体何シニ来タ! オレ達ガオ前殺ル!」
相馬/可愛いなぁお前ら!(笑) 刀で振り払います。……退け。
盟/(ケルベロスになって)「キ、キュウン……クゥーン」
GM/ケルベロスがジリジリと襲いかかろうとしますが……そこに、「おやめなさい」と男性の声が入る。
相馬/……久しいのぉ。
GM/「1日も経っておりません」……奥から、スーツ姿の彼が現れます。藤原です。
相馬/まあな。……この度ワシが来たのはおぬしに二、三確認したいことがある。
GM/「……何でしょう」。話に応じるみたいだね。
相馬/たまたま他のサーヴァントと話す機会があっての。……どうやらワシの記憶は非常に混濁しているということが判明した。ワシは荒っぽい召喚をされたと言われたが……おぬしはそんな召喚を本当にしたのか?
GM/「……そうですね」
相馬/何故じゃ。おぬし程の魔術師であろう者が何故そのようなことをした。
GM/「言いたくないです」
相馬/なにぃ? おぬしよりも一周りも幼い童のような者ですらマトモに召喚出来てるんじゃぞ! 有り得ん、何故じゃ、答えろ!
GM/自尊心を擽るようなことを言われて、不服そうな顔をします。「私はベストを尽くして貴方を召喚したつもりでした、無理だったようです」
相馬/……おぬしの全力があの程度だったということか。
GM/「ええ、貴方の仰る通り、私の実力はあの程度だったのです」……藤原は、腕を抑え付け、何かに耐えているようです。
相馬/……それに気付いて、腕を掴んでバッと見ます!
GM/流石にそれは対抗していい? 判定は……お互いの【体力】で振ろうか。
相馬/(ころころ)16です。
GM/(ころころ)こちら、8……半分か(笑)「うっ!」と掴まれた腕には……令呪がある。昨夜まで契約していたキャスターが消えた筈なのに今も令呪があるということは……。
相馬/おぬし、あれほどもう聖杯戦争には関わるなと言うたに……!
GM/「……そこまで言うなら、今から私は真実を話します。話してみせましょう。私は、ガハッ!吐血します。
相馬/なにっ!?
亜紀/あ……『言っちゃダメ』っていう令呪がかかってる!?
相馬/言おうとしたら全身が拒んだ……口止めをされているということか!
GM/「判って頂きましたか?」……藤原はグイッと口を拭います。「話すことが出来ないのなら……私が何者なのか、お見せしましょう」

 口を拭い、相馬から一歩離れ……藤原は瞼を閉じた。
 一瞬その姿が消える。逃げたのではない。次に相馬が見た姿はスーツではなく、相馬には見たことのない異国の衣装を纏った男だった。
 その容貌は明らかに現代に生きる者とは違う。相馬でさえも感じ取れるほどに禍々しかった。
「私の真の名はハーデス。そしてクラスは、ライダーです」


相馬/そうか……おぬしも、英霊じゃったか。
GM/「……そしてサーヴァントでもあります。貴方を不完全な状態で召喚してしまったのも、通常の召喚では無いイレギュラーなものだったからだ」
航/サーヴァントがサーヴァントを召喚するんだから……確かにイレギュラーだよな。
相馬/……何故、ワシを呼び出した。
GM/「言えません。令呪は死んでも守り抜かねばならぬ制約です。問い詰めれば私の体が拒みましょう」
相馬/話したら死ぬか。……おぬし、今の状況が辛くないのか。おぬし程誇り高い者が人の下につくなど屈辱以外の何ものでもなかろう。
GM/笑いながら口を開きます。「辛いですね。ですが、聖杯戦争に喚ばれた英霊は主の為に現界する。この世に降り立ったときからこの宿命から逃れることはできません。私も所詮、とある人物の駒に過ぎないのです」
相馬/駒……そうか、おぬしも駒か。
GM/「その駒が一度倒されたというのに今もこのように生き延びている。……ですが今は、生きている、それだけです」
相馬/それだけ……。
GM/「貴方は前の夜、私を殺すことができた。今の貴方も弱った私をすぐに殺すことができる。生きていても死んでいても同じ身。……さあ、貴方は如何なさいますか?」
相馬/……おぬし、今の儘でも現界し続けたいと思うか。
GM/「負けているのに生かされているのは屈辱ですね。もし貴方であれば封印すべき英霊を残す理由がありません、処刑します」
相馬/そうか。ワシがあのときおぬしを見逃したのはおぬしにとっては屈辱以外の何ものでもなかったのか。
GM/……俯いて無言になります。
相馬/判った。……短い間だったがおぬしには世話になった身じゃ。ワシがおぬしに今ここで引導を渡してやる。ウズマキから刀を抜きます。
GM/目を閉じます。「強い者の前に敗北するのは当然の理。これが運命だったと私は受け入れましょう」
相馬/許せ。……一言言って斬ります。
GM/斬りかかる。……瞬間に、藤原は目を見開きます! 「何をっ!? 待っ……!」
相馬/っ……!?
GM/いきなり姿を消しました。
航/……強制退場っ!?
GM/強制退場か、藤原が≪籠抜け≫を使ったのか何なのか、相馬さんの前から消え去ります。
亜紀/……なにこれ……黒幕がいる!?
GM/では、【知覚】判定をしてください。難易度は13以上!
相馬/(ころころ)ダメだ、無理!

 ――にゅるにゅる。
 小さい『何か』が壁を這い、驚き呆然とする相馬を見ていた。あまりにも小さな命に相馬は気付くことすらできなかった。

 ……一方、『飛ばされた』藤原はとある闇の中に落ちる。
 壁に叩きつけられ、激しく転がり落ちる体。傷付いたその身を抑えつけながら、藤原は『その人』へ叫んだ。
「何故ですか!? 何故、死なせてくれなかったのです……!」


GM/……では相馬さん、八木沼邸に帰って来てください。相馬さんが戻ると航と薔薇がチョコを食べてます。ちなみに盟ちゃんは帰ってきてません。
航/おかえり。いっぱいチョコ買ってきたから食べていいよー。
相馬/……無言でモグモグします。
航/あ、食べるんだ(笑) ……どうかした、ヘコんでるよ?
GM/(アサシンになって)「何かあった? 相談しろよ」
相馬/……正直に今まで自分が見てきた顛末と、ライダーの正体が判ったこと、強制退場されたことを話します。……薔薇、あの時おぬしが言った通りトドメを刺してやった方があやつの幸せだったのかもしれんのぉ。
GM/「……多分同じ展開になっただけじゃね? 昨日のことが今日になっただけだろ。あのときトドメを刺したら、その前に強制退場されたんじゃないか」
航/……話す時間が取れただけ良かったと思うべきなのかな。
相馬/……そうか。
GM/「……」。相馬さんの隣に薔薇が座ります。そのまま口にチュウ。
航/紅茶ブッ!(笑)
盟/(いきなりロザリーになって)「さあさ、航様〜。こちらに行きましょう〜」
航/は、はいっ、ごゆっくりー!(笑)
相馬/少し驚いた後……薔薇の肩口に頭を寄り掛からせます。
GM/「慰めてやんよ」
相馬/すまぬ。……あやつは元よりワシを利用する目的で召喚し、事と次第によってはワシの寝首を掻いたんだろうな。
GM/「大抵のマスターとサーヴァントの関係ってそーゆーモンだろ。強制退場させたってコトは、今後戦わせるつもりさ。そのとき今度こそお前の手でトドメ刺してラクにしてやれよ」
相馬/……うむ。
GM/「強制退場なんて数回も出来る訳がねえしな。あー、よしよし」
相馬/すまんが暫くこうさせてはもらえないかの。
GM/「あいよー」……ある程度相馬さんをポンポンと撫でたら(航に向かって)「入って来ていいぞー」
航/……。俺を1人にさせんなよ交ぜろよギュウー!(笑)


 ●クライマックスフェイズ/February 13th Scene 1

GM/ではクライマックスにいきましょう。最終的な戦闘になりますので、全員供給をしてください。

 亜紀はミスターBと、航と相馬とアサシンが供給することにより、ほぼ全員が【HP】【MP】ともに全回復した。
 ……そうして夜。航達は盟から送られたメールの通り、真夜中の公園中央部に向かう。
 公園に入った瞬間、結界の気配を感じる。異様な空間。昼間までは何事もなかった、教会の手で何事も無く日常を送らされていた公園で、また新たな戦いが始まる……。

航/呼びつけられた場所へ向かいます! ……相馬さんとアサシンを連れて。
GM/公園中央部までやって来ると、航の目に……亜紀と盟とミスターBの姿がうつります。
航/あ、盟ちゃんだ。安心していいかな。とててとみんなの方に行きます。
盟/航っ! にこやかに笑います。
航/盟ちゃん、どうしたの? 亜紀と並んで、何……?
盟/航、航の夢が叶うんだよ! ……目にハイライトが入っていない顔で言います(笑)
亜紀/航。今日は……航に大事な話があるんだ。
航/……亜紀? 何か悪巧みしてる? ……そういうときの目だよ。
亜紀/……そっか、長い付き合いだもの、バレちゃうよな。……俺も叶えたい夢が出来たんだ。
航/えっ……。
亜紀/最初は協力をお願いされてだけど、今はその人の願いを叶えたい。それと、俺自身も叶えたい夢が見付かったから……。銃を出します。
航/わ……!
亜紀/俺達の願いの為に、ここで戦いたい。
航/あ、亜紀……その願いって何だよ? その人の為になりたいってこと?
亜紀/その人の願いも叶えるし、俺自身の願いも叶える。
GM/ミスターBが歌を唄うかのように何か小節を口ずさみます。……。…………。
盟/どうしました。
GM/……。ミスターBが……歌を……くっ(←プスプス笑いながら崩れていくGM
航/GM! 自分の言った演出に笑わないでください!(一同爆笑)
盟/弁慶さん好きなんでしょ!? 頑張ってください! シリアスなんだから!(笑)
GM/(笑ってから、声色を変えて)……亜紀の背後に立っていた男が小節を口ずさむ。すると航達に不安感が襲いかかってきた。既に公園に張られた数倍の強さの結界を張られたようだ。
相馬/こ、これは……!?
GM/「これでこの空間には私達以外誰もいなくなりました。立ち入ることが出来るのは、力のあるサーヴァントぐらいでしょう。……誰にも介入されずに戦いたい。私達は本気だということです」
航/……盟ちゃん、どうしたんだよっ!?
盟/なんで? 亜紀は、サーヴァントがいなくなれば航は自由になるんだって言ってくれたよ。僕の願いが叶うとも言ってくれた。亜紀がいて、航が傷付かなくなる……それに何の過不足があるの!? こうした方が僕には幸せだもの!
相馬/……どうやらワシらの元マスターは操られているようじゃのぉ。随分とえげつない真似をしておる。
GM/(アサシンになって)「そうみたいだな。そのえげつないコトをしたのは、あの青少年かぁ。本気で殺るしかねーな!」……薔薇がナイフを出し、航の目の前で亜紀に刃を向けます。
航/亜紀がそんな手段を普段なら絶対取る訳が無い。それくらい本気だってことだよな。……なら俺も本気で立ち向かわなきゃいけない。俺だってあの人に会いたい! 俺も譲れない! ……剣を出します!
亜紀/俺も、譲れないんだ! 銃を向けます!
盟/GM、PvPなんで演出してください。
GM/あ、うん判った。じゃあ……。

 ――広い日本家屋、廊下を歩く祐希が足を止めた。
 庭の木々がザワリと揺れる。祐希は息を止め、不規則に流れる風に身を震わせた。
「亜紀……航……?」

 青森は薄暗い店内に居た。
 ブランデーの注がれたグラスがかしゃんと鳴る。暫く時が流れた証だった。たったそれだけのことなのに、胸が騒ぐ。時は止まることなく、悲しい儘に進んで行く。
「そろそろ始まったか……頑張れよ、弁ちゃん」

 黒須は教会でマリア像を仰いでいた。
 その瞳に何を想うのか、誰も知ることはない。ふっと目を伏せ、戦いの終わりを待ち続けた――。


GM/それでは、最終戦始めます! アサシンのキャラクターシートは航&相馬が、ランサーのキャラクターシートは盟&亜紀が管理してください。

 今回の戦闘レギュレーションは以下の通り。

【戦闘マップ】
 航側前衛エンゲージ   :航、相馬、アサシン
  (↑10メートル離れている↓)
 亜紀方側前衛エンゲージ:亜紀、盟、ランサー

【注意事項】
@勝利条件は、相手方がギブアップするまで。
Aアサシンとランサーは、【HP】が0になった時点でロストする。
B洗脳されている盟は、亜紀が戦闘不能になった後に好きなタイミングで洗脳解除することができる(逆に、亜紀が戦闘不能になっても洗脳状態のままで戦ってもよいことにする)。

【行動値】
 アサシン:15(能力値の結果、アサシンが先手)
 ランサー:15
 亜紀:14
 航:13
 盟:11
 相馬:10

【令呪について】
@航は、相馬とアサシンに対して令呪を3回使用することができる。
A亜紀は、盟とランサーに対して令呪を3回使用することができる。

 亜紀チームが使用するランサーのデータは、以下の通り。
 『ランサー(武蔵坊弁慶)』。
 キャラクタークラスは10。クラスは[処刑人5/聖職者2/闘士3]。
 戦闘中に主に使用するものとして……。
・≪凶々しき武器≫(防御無視ダメージ)
・≪撃滅≫(ダメージ+1D6)
・≪殺界≫(ダメージ+クラスレベルD6)
・≪影の軍勢≫(カバー+1D6軽減)
・≪英雄の宣言≫(複数攻撃を自身のみが受ける)
・≪躍動の呪歌≫(1体を再行動化)
・≪薬物調合≫(薬物を作成する)

 その他、副特技では……≪拷問術≫ ≪負の空間≫ ≪悦楽の唇≫ ≪暗号解読≫ ≪完全縁起≫ ≪救い主に手≫ ≪勇者の声≫ ≪受芸≫ ≪母の腕≫ ≪情報隠蔽≫ ≪コネクション≫。


GM/それでは戦闘開始! 第1ラウンド、セットアッププロセスどうぞ!
盟/≪魂砕≫使用! パワーアップしておきます。
相馬/ならば盟に向かって≪縛鎖≫を使用! 【体力】で対決して【行動値】を下げます!(ころころ)達成値は、13。
盟/(ころころ)盟、13です。
航/相馬さん、≪悔改めよ≫
相馬/(ころころ)振り直す前より下がった……すまぬ、ダメだったようじゃ。
GM/以上でセットアップは終わりだね? ではメインプロセスにうつります。一番最初に行動するのは、アサシンです。
航/では、アサシンは移動で10メートル圏内から離脱し、単一エンゲージになる!
相馬/初手から全力でいかないとこっちが潰されるからな!
航/そして≪乱舞≫を使用! ≪無の射撃≫で3人に全体攻撃をします! 命中判定に航の≪叱咤激励≫を加えて、いくぞ!(ころころ)よし、クリティカル!
亜紀/いきなりクリティカルぅ!?
盟/ちょ、流石振ってるのは航!(笑)
GM/これはうまい、アサシンがヤル気だ!(笑) 盟と亜紀とランサーはクリティカルで避けない限り当たります。令呪を使っても避けきれません。
亜紀/(ころころ)あ、ダメ。亜紀とランサーは当たります。
盟/(ころころ)盟もダメでした。
航/ではダメージ2D6+クリティカル分の1D6+≪特攻≫令呪をいきます!
盟/……もしかして、一発で死ぬんじゃね?(笑)
GM/薔薇は姿を消し、真のアサシンとしての能力を繰り出す! 3人に大量のナイフを投げつける! 盟の【HP】は20前後だから確実に……。
航/(ころころ)という訳で、47点の物理ダメージ!
盟/いや、ランサーが≪英雄の宣言≫を使用! 複数の対象を単体にしてダメージを受けてもらいます!
亜紀/それに≪影の軍勢≫を使用して1D6点ダメージ軽減!
GM/おっ、持ちこたえた! ――ナイフの雨の前に弁慶は立ち、2人を庇った!
盟/尚且つ、その1D6点に令呪を使ってマイナス20!
亜紀/それと≪念動障壁≫をいきます!(ころころ)……えっと、ダメージは16点入ります。
相馬/流石に、一撃で落とすのは無理か。
GM/では、次はランサーさんの番……。
航/その前に≪鳥躍≫! 航が先に動きます! マイナーで≪守護者の盾≫を使用、物理防御点を上げてランサーさんに接敵。エンゲージ封鎖が目的だよ!
盟/……オートで≪籠抜け≫を使用! 航が来たエンゲージから離れておきます。
GM/じゃあ盟ちゃんは5メートル先のエンゲージへ離脱します。今度こそランサーさんの番をどうぞ。
亜紀/航が目の前まで来てくれたので……マイナーで≪撃滅≫を使用、≪凶々しき武器≫で攻撃します!(ころころ)命中は19……。
航/(ころころ)……あ、クリティカル出た!?
亜紀/あーっ!? 航、クリティカル出し過ぎ!(笑) 避けられたので亜紀の番ですけど……≪清浄の使者≫を弁慶さんに使って【HP】を回復します。(ころころ)10点回復しました。
GM/次は、盟ちゃんの番。
盟/はい、まずは≪天空の羽≫を使用して【行動値】を16まで上昇させます。そして、アサシンを潰しに命中させる!(ころころ)命中21です。
航/(ころころ)いくらなんでも低すぎる! ≪逆転運命≫を使用! もう一度回避を……(ころころ)それでも18か。
相馬/盟は≪魂装≫が乗っている。確実に回避させておいた方がいい。
航/……だな。18の回避に令呪を使用して確実に成功させておきます。これで38、避ける!
盟/……でもこれでアサシンの令呪が2度使ったな。
相馬/次はワシか。マイナーアクションで≪獣化≫し、メジャーを使用してランサーと亜紀のエンゲージに入ります。封鎖!
GM/クリンナッププロセスは誰もする人がいないね? じゃあ2ラウンド目……セットアッププロセスにいくよ。
亜紀/弁慶さんが≪本能の拐引≫を使用。味方全員……亜紀、盟、ランサーのダメージプラス3します。あと、亜紀は自分に≪魂装≫を使います。
相馬/……ではもう一回≪縛鎖≫を盟に向けて使用する!(ころころ)え……嘘、ファンブった!?
航/相馬さん、≪悔い改めよ≫う!(笑)
相馬/うぬぅ、すまぬ……(ころころ)今度は13です。
盟/それだと7以上出さなければいけないのか……(ころころ)あ、成功した。
航/じゃあ令呪使用します。
亜紀/それは嫌だな。……令呪使用しちゃっていいか。
盟/……僕の【行動値】が下がったらこれからすることが何も出来なくなる。回避しよう! 令呪を使って避けます!
相馬/ぐ、また失敗……あっちの令呪を削れただけでもトントンにしておこう。
GM/ではメインプロセスに移行します。【行動値】は変わって、盟ちゃん一番手どうぞ。
盟/≪ヒュプノスの枝≫を使用。
航/ヒュプノスきた!?
盟/対象は、亜紀達のエンゲージにいる航と相馬。使用者と【意志】対決して!
亜紀/盟ちゃんの達成値に令呪を使います!
相馬/うおっ、確実に当たる!?
盟/(ころころ)命中は34です! 受けた人は次の判定にマイナス1D6されるよ。
相馬/(ころころ)クリティカルは出ない、負けておく!
航/(ころころ)こちらも食らった!
GM/盟の魔術を食らって、前に出ていた2人は意識が一瞬フラフラになります。……しかし次の行動はアサシンだ。
航/アサシンは≪無の射撃≫を盟ちゃんにいきます。(ころころ)命中は19!
盟/はい、避けるよ……(ころころ)13。
航/じゃあアサシンがこのとき≪突然変異≫使用。[狩人]の≪鷹の目≫を取得して、その命中をクリティカル扱いにします。
GM/上手い組み合わせだな!(笑) アサシンの目がギラッと揺らぐ!

 アサシンがコピーした≪鷹の目≫は、飛行状態の対象に命中するとクリティカル扱いになる特技である。
 盟は前のラウンドで【行動値】が大幅に上昇し先手を取るために、飛行状態化特技≪天空の羽≫を使用していた。そのためアサシンの攻撃は命中次第でクリティカルになり、盟へのダメージが+1D6されたことになる。


航/[狩人]が大好きなんで一度は使ってみたかったんだよね、≪鷹の目≫!(ころころ)ダメージは≪特攻≫プラスで30点の物理ダメージ!
盟/(HPを計算して)……10点弾ければ生き残る!
亜紀/盟ちゃんに≪念動障壁≫!(ころころ)よし、12点軽減して!
盟/なら、【HP】3点で生き残った!
GM/惜しい。あと少しだけど……ランサーさんのターンどうぞ。
亜紀/ランサーは、至近にいる航に対して……マイナーで≪撃滅≫≪凶々しい武器≫、さらにその攻撃に≪殺界≫を乗せて攻撃します!
航/≪殺界≫きた……!(ころころ)回避13です。
亜紀/(ころころ)命中20! そのダメージに令呪を乗っけます!
GM/走り込んできたところを弁慶さんが大きく振り被り、大きく怖ろしい武器で航を薙ぎ払う……!
亜紀/(ころころ)53点、防御点無視ダメージ!
相馬/庇います! 庇った瞬間、【HP】は0になります。その瞬間、≪不屈≫を使用! 戦闘不能を解除して1D6点回復!
GM/庇った! 強烈な一撃を受け崩れかけるが相馬さんが立ち上がる……。
航/回復量に≪叱咤激励≫令呪を使用します!
相馬/(ころころ)よし、30点近く回復した。けど手番は潰れたな……。
亜紀/次は亜紀のターンです。盟ちゃんに対して≪清浄の使者≫を使用します。(ころころ)11点回復してください。
相馬/また回復された!
盟/でもこっちは純粋に攻撃手段が少ないんだよ!
航/次のターンは……航だ。亜紀に向かって攻撃します! 特技で何も乗せるものは無いので(ころころ)命中は21!
亜紀/(ころころ)回避13ですね。
航/ダメージロール前に、ボーナス効果『1シナリオに1回ダメージロール+5』を使用。(ころころ)20点の物理ダメージ!
盟/弁ちゃんが≪影の軍勢≫を使用。亜紀を庇って1D6点ダメージを減少します。
亜紀/自分に≪念動障壁≫を使います。(ころころ)12点軽減、残り【HP】は20です。
相馬/攻撃が……入っている気がしない……(笑)

 亜紀にはダメージ軽減と回復手段があるため、航チームからすると非常にやりずらい戦闘に思えたが、それほど亜紀チームが優勢という訳でも無かった。
 先程も盟が発言していたが、亜紀チームには攻撃手段が少ない。尚且つ、亜紀はサポート要員だが自衛手段を作るようにキャラメイクされているため、航達のダメージの他に少ない自分の【MP】と戦う羽目になっていた。


GM/3ラウンド目入ります、セットアッププロセス!
亜紀/弁慶さんは≪本能の拐引≫を使用します。
盟/盟は≪魂砕≫を使用。
相馬/相馬は≪自己再生≫を使用します。回復役がいないからここで挽回しておかないと……(ころころ)よし、19点回復。
航/泥試合になってきたな……残す令呪はこちら1つずつです。
亜紀/こっちも令呪は1つずつです。……これからだな。
GM/ではメインプロセスに参ります。一番最初の盟ちゃんどうぞ。
盟/はい。マイナーで≪幻惑の衣≫を使用します。対象はアサシンで!

 ≪幻惑の衣≫
 催眠術や魔術により通常では知覚されない隠密状態(ダメージ+[クラスレベル×2])となる特技。
 盟はセットアッププロセスにダメージ+2D6の特技も使っているため、成功すれば+10の固定値が付く大技だった。


GM/では≪幻惑の衣≫で隠密になれるか判定してもらいます。盟ちゃんは【幸運】で、アサシンは【反射】で対決してください。ここでアサシンが成功すればMPを消費しただけで効果は消えます。
航/アサシンの【反射】は……(ころころ)13です。
盟/(ころころ)14です!
航/負けた……でもオートで≪叱咤激励≫! 達成値をプラス2して、15にします!
盟/くそ、負けた……!
GM/盟は隠密状態になろうとするけど、隠密のプロであるアサシンの目には敵わなかった!
盟/でも普通に攻撃します!(ころころ)命中24!
航/(ころころ)ここは……潰れたくない。全体攻撃が無くなるのは惜しいから、令呪使用で避けてもって、回避37になります!
亜紀/……盟ちゃん、当てたい?
盟/ここは当てたい、令呪ください! 令呪使用で命中を44にします!
相馬/よし、盟の令呪を使い切った!
航/アサシンを≪カバー≫します!
盟/うう、仕方ない……ダメージを出します。(ころころ)霊力ダメージ20点です。
航/どうにか生き残った……まだ令呪1回ぐらいは生きていられる。
GM/次のターンはアサシンです。
航/令呪が無くなったから契約は切れたけど縁故あるから戦ってくれる!(ころころ)≪乱舞≫≪無の射撃≫でランサーと亜紀のエンゲージに攻撃!(ころころ)物理命中が20!
亜紀/(ころころ)どっちも当たります……ので、弁慶さんが≪英雄の宣言≫を使用! ダメージを範囲から単体にします!
相馬/くそっ……でも弁慶にダメージが蓄積されていくのには構わない!
航/こっちも死ぬ気でダメージを叩き出す! アサシンが≪特攻≫を使用して(ころころ)物理ダメージ18点くらわせます!
亜紀/弁慶さんが≪影の軍勢≫を使って、それに≪念動障壁≫を使用!(ころころ)よし……10点軽減しました!
GM/では次のターンは、弁慶さんさんだ。
亜紀/弁慶さんは航に向かって≪凶々しき武器≫で攻撃します。(ころころ)えっと、命中は……。
航/(ころころ)おう、クリティカル回避!
盟/えええーっ!?(笑)
航/3回目のクリティカルだ! そろそろ死ぬかも!?(笑)
相馬/流石は航! リアル世界遣いなだけはある!(笑)
亜紀/では亜紀の番です。マイナーで≪興奮剤≫を至近にいる弁慶さんに使用して【MP】を回復してもらってから、メジャーで≪清浄の使者≫を使って弁慶さんの【HP】を回復させます。(ころころ)【MP】は2点、【HP】は13点回復ししました。
GM/次は……絶好調の航さんのターンです。
航/いくぞ、≪片手武器≫でランサーさんに勝負しに行きます。(ころころ)おっ、クリティカル!?
盟/またか!?
亜紀/またぁ!?(笑)
GM/この戦闘だけで4回クリティカルが出た!(笑)
航/俺はあの人に会うために……ここでやられてなんかいられないんだー!
亜紀/こっちもクリティカらない限り回避は無理……(ころころ)だ、ダメだー、当たるー。
航/いくぞ、3D6のダメージだ!(ころころ)18点の物理ダメージ!
亜紀/もう亜紀は【MP】が無いので≪念動障壁≫が使えません……。
相馬/……いいこと聞いた!
亜紀/でも弁慶さんに≪影の軍勢≫を使用してもらって(ころころ)16点だけ減らします!
相馬/今ならいける! メジャーで≪乱舞≫を使用、範囲は亜紀とランサーの2人!(ころころ)命中は17だ!
亜紀/回避にかけましょう。(ころころ)12で、亜紀はダメです。
盟/(ころころ)弁慶さんは19で回避します!
航/相馬さん、これがラストだ……ダメージに令呪を乗っけます!
相馬/ダメージ判定いきます!(ころころ)令呪も全て含めて……亜紀に40の防御点無視ダメージを与える!
亜紀/それは……落ちる! 亜紀、戦闘不能になりました!
GM/回復役が落ちた!
相馬/すかさず≪修羅≫使用! 同エンゲージ内のランサーに行きます、命中判定!(ころころ)19!
盟/回避は(ころころ)15です。
相馬/(ころころ)ダメージは20点! 勝機が見えてきた……!
GM/令呪無しのガチ判定合戦になってきたね。……第4ラウンド、セットアップ参ります。
相馬/なら……再度≪縛鎖≫を盟を対象に使用します。先に行動されるとアサシンを殺られるかもしれないからな……。
盟/と言っても、今まで【体力】でよく回避してきたもんだよ……。
相馬/三度目の正直叶うといいな! (ころころ)こちら達成値14です!
盟/(ころころ)あ、ダメだ……9。
相馬/よし、盟の【行動値】が7下がります。
GM/盟ちゃんは7下がって最下位になります。では改めて、一番最初のターンになったアサシンの番になります。
航/アサシンには最後に頑張って、ランサーを狙ってもらいます。(ころころ)よし、命中は23!
亜紀/(ころころ)回避17なので当たります。
航/最後の≪特攻≫を使用!(ころころ)なんとかこっちは生きてる状態で……22点の物理ダメージ!
盟/……ランサー、落ちます!
相馬/……落ちた!
航/ランサーと亜紀は潰れた……走り込みます! 盟ぃ!(ころころ)命中18!
盟/(ころころ)回避は10だ!
航/盟ちゃん……ごめん!(ころころ)物理ダメージ15点!
盟/……倒れます! 全滅ー!
相馬/終わった……!
GM/一瞬でカタがつくと思ったのによく4ラウンドももった! 一応訊いておくけど、アサシンの残り【HP】と【MP】はいくつ?
航/【HP】7の、【MP】14です。
GM/航は?
航/【HP】13の、【MP】6。
相馬/相馬は【HP】35の、【MP】6。……もうこれ以上は回復はできないし回避は望めないから、一度でも大ダメージが来たら潰れていました
盟/っていうかさ! すずかさんがクリティカル4回とかさ! 凄すぎるんだよ! 素直に凄いよ!(笑)
GM/アサシンも航もその出目に救われたもんな……流石、リアル世界遣い(笑) でも亜紀くん達も充分に勝てたよ!
亜紀/やっぱ振り直しやプラスするのは良いなー。
盟/≪幻想式≫が残っていればもうちょい頑張れたかも……。
航/お前らな、こっちは回復とか基本が無いんだぞ(笑) 正直3ラウンド目まで勝てるとは思ってなかった……。なんだろ、このやり切った感!
GM/お疲れ様です。それじゃあエンディング始めるよー。


 ●エンディングフェイズ/February 13th Scene 2

GM/まずは航と盟ちゃんから。……亜紀を、ランサーを打ち破り、航が盟を倒す! 航の一撃を受け、盟がゆっくりと地面に倒れます。
盟/ざくバタン。
航/剣を捨てて駆け寄って……盟ちゃんをギュっと抱きしめます! 盟ちゃん、ゴメン……!
盟/そこで洗脳が解けます。……はっ!? え、航? な、ななな、なんで……?
航/……ゴメン。俺の我儘を貫かせてもらって……本当にゴメン! 盟ちゃんにはずっと助けてもらっていたのに……!
盟/……どうしたの、何かあったの、航?
航/亜紀だって……亜紀にも好きな人がいて、その人の為に頑張ってたっていうのに……でも、ゴメン……俺にも会いたい人がいるから……!
盟/……いいんだよ、航は……自由に生きて。それが航なんだから。
航/盟ちゃん、俺……。
盟/あ……航。なんか僕……眠くなってきちゃった……。
航/やめて、死ぬみたいなこと言うなよ!?
盟/……また後で、話……しよう。
航/……。うん、判った……後で、ゆっくり話をしような。
盟/目を閉じます。……【HP】も【MP】も無いのでバタンと倒れておきます。
航/……また後でね。
GM/傷は負っているけど命に別条の無い盟ちゃんを抱きしめてあげてください。……では次に、光になりかけている弁慶さんと、亜紀のシーンを。
亜紀/……もう弁慶さんは、消えかかっている?
GM/うん、光になりかけてます。倒れ伏すことはしないで、槍で体を支えて立って……なんとか亜紀を見ようとします。
亜紀/弁慶さん……ごめん、なさい。
GM/「……謝ることなどないですよ」
亜紀/貴方の願いを叶えられなくて……勝てなくてごめんね。
GM/「……良かったですね。貴方の大切な人は皆生きましたよ。何よりこれで貴方も彼らの元に戻ることができる」
亜紀/でも……俺にとって一番大切な人は、貴方だから……。
GM/「…………本当のことを言ってしまいましょうか」
亜紀/はい……?
GM/「私の願い、折ってしまおうかと思ったんですよ」
亜紀/そう……なんですか?
GM/「ええ。自分の願いもどうでも良くなるぐらい、それだけ私の心は揺らいでいたということです。だってそこまで私を想ってくれた貴方に対して、とても好意を抱いていたから。…………だから、今がとても悔しい! 何故私が負けてしまったのか、とてもとても悔しい! そしてまた私はこの場に居る。敗北したこの場所に……。また……主の前から消えてしまう自分が、憎たらしくて堪らない!」
盟/……凄い……弁慶さんの台詞がずっと出てる(笑)
GM/自重します(笑) まあ、アレだ、感情を抑えていた人が爆発したってことでお願いします。
亜紀/ごめんね……聖杯の力は貰えなかったけど、でも……いつか会えるって信じてるから。また会おうね……叶うかどうか判らないけど。
GM/「……。触れさせてください」。光を纏った消えかけの手を伸ばします。
亜紀/手を重ねます……ギュっと握って……。
GM/「……またお会いしましょう。私はまだ……英霊をやめられませんから。この永遠の戦いの連鎖の中、貴方にお会いできると信じて……」。光が大きく舞い……最期に、「お慕いしております、亜紀。これからもずっと……」。
亜紀/消える瞬間に、叫びます!

「自分から確かめる為に何度も訊いたけど……自分から言ってなかったよね。俺も愛してる! 貴方のこと、愛してるからぁ……!」

GM/……最後に、相馬さん。ヨロヨロと薔薇が近寄って来ます。「大丈夫……?」
相馬/ガシッと抱きついて口付ます。
GM/「おわっ」……驚いて一瞬呆然とするけど、すぐに笑って頭を撫でます。「俺なら大丈夫、生きてる」
相馬/良かった……おぬしが消えんで良かった。
GM/「いやー、何度消えると思ったけどな。まさか最初の攻撃が全員に当たってくれなかったからさぁ!」……軽口を言いながら抱きしめますよ。
相馬/すまん、こうさせてくれ。
GM/「あいよ。……良かった。一度死んだだろ、お前」
相馬/ああ……≪不屈≫で復活したがな。とにかくどうにかなった。
GM/「そん時の俺、心臓止まるぐらいビビったんだぜ。英霊だから一度死んでるけど、生きた心地がしなかった。だから良かった」……今度は薔薇から口付ます。
相馬/応えます。
GM/「これで……残すはあと3体だ」
相馬/ワシとおぬしを除いてもう1体……藤原が残っている。だが今は早う休まねば……。
GM/相馬さんの顔をグイッと両手で上げて、薔薇は至近距離でニィーっと笑います。「一度確認するぞ。……俺は、消える気は無いからな」
相馬/ワシもじゃ。……というより、おぬしと一緒に生きていきたい。
GM/「不完全な聖杯がなんだ。俺達は2人とも消える気は無い」……ニカッと笑います。
相馬/ああ!
GM/……そこに、スッと現れる人物がいます。
相馬/バッとそちらを見ます。
GM/戦闘が始まる前に言ってたけど、『公園の中に入ってくるのは、力のあるサーヴァントぐらい』です。それなのに入って来るといえば……。
相馬/……藤原か! クッ、タイミングが悪いときに! 漁夫の利ということか、そうはさせんぞ! 刀を向けます。
GM/その姿は確かに藤原ですが、いつもみたいに偉そうな態度で君を見るのではなく、沈んだ目で相馬さんを見ます。
相馬/ん……?
GM/(藤原になって)「確認します。……貴方達2人は、どちらも消える気が無い?」
相馬/ああ、絶対に御免じゃ!
GM/「つまりは……私がここで死んでも、貴方達2人はどちらか1人になるまで戦う気は無い。そうですね」
相馬/そういうことになるのぉ。
GM/「そうですか……では」。藤原がバッと手を掲げます!
相馬/何を……!
GM/掲げた腕に令呪が見える。一瞬光った後……令呪は消え、同時に藤原がバタリと倒れます。
相馬/なっ……。か、駆け寄って確認します!
GM/近場で腕を見てみると、令呪が完全に切られている。藤原は死んでいるかのように動かず意識を失っています。
相馬/……どういうことじゃ?
航/ライダーのマスターが、令呪を使った……?
相馬/……とりあえず回復させるためにも全員を担いでここを出よう。行くとしたら八木沼邸か。
亜紀/あの、俺はサーヴァントを失ったマスターだし、盟ちゃんは聖杯戦争の関係者じゃないから教会が回復してくれると思うんだけど……。
相馬/……そうだな。藤原も担いで教会に向かおう。
GM/では、全員引き連れて教会にやって来ます。
航/ギィーと扉を開けて駆け込みます。黒須さん、急患です……!
GM/扉を開けた瞬間、血の匂いがする。
亜紀/う。
盟/……また!?
GM/そして教会の中から……「グルル」という鳴き声が聞こえた。
航/剣を出して臨戦態勢になりますよ。教会に敵がいるなんて有り得ないもの……!
GM/礼拝堂の中へ入って行くと、……ケルベロスが誰かを食べているのが見えた。そしてそこに倒れているのは……近付いた航なら判る。ここに居るべき人だ。
航/先生……黒須先生っ!?
相馬/藤原を引っ掴んで首筋に刀を向けます。……退け!
GM/ケルベロスはそれを見て、キュウンと……ピチャピチャと音を立てて後ろに下がります。……教会が、血の海になっている。
相馬/藤原が教会の神父を殺させた……? 何故じゃ……解せぬことが多すぎる。何故此奴、わざわざ襲わせることを……。
GM/盟ちゃん、目を覚ましていいよ。
盟/変な匂いと音がするから目を覚まします。……な、なんで教会で……血のニオイ……黒須っ?
GM/盟の目には、ケルベロスによって内臓がいくつか食われた黒須の体がうつります。まだ息があるのか、目をうつらうつらと揺らいでいる。
盟/黒須! 黒須っ……!?
GM/黒須は、何かを言おうと口を開けます。
盟/耳を近づけます……!


 「嗚呼、もう、終わる」


 ――その瞬間、世界が真っ白くなる。
 彼が息を引き取ったのと同時に、この世界は終焉を迎えた。

 2月が始まる。
 静かな夜に、青い夜道。
 そこに、鈴のような可憐な声が響き渡った。

「貴方、生きたい死にたい?」
「まだ生きたいよ。だってこれからだよ、俺の人生」
「そうですか、そうなのか、そうなんだー。じゃあ……頑張ってね」
「うんっ。あのさ、お嬢ちゃんは……。あれ?」

 彼女は亜紀の声を振り切り、姿を消していた。
 頭を傾げながら青年は先を行く。
 新しい出会いが待つ、運命の夜へと歩いて行く。
 彼女はそれとは正反対……人混みの中へ、少し静かになった街の中へと消えて行く。


「ふう。5回目ね、そろそろ壊れてくるかしら?」




 ANOTHER WORLD
  「 DROWNING/phantasmagoria 」

 Fourth Loop 『 ...Transient snow palm... 』






to be continue...