アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第5ループ1話 『strike lovers』 1ページ ■
2010年3月9日




 ●プリプレイ

GM/それでは、第5ループを始めます。まずは新ループが始まるのでレベルアップ報告をお願いしますー。

▼PC1:秤谷航(キャラクターレベル8)
 クラス[闘士6/聖職者1/世界遣い1]
 闘士より、主特技≪ライフコイン≫、副特技≪武闘家の血≫を取得。

▼PC2:相馬(キャラクターレベル8)
 クラス[狂戦士6/処刑人1/異端者1]
 狂戦士より、主特技は≪死線≫、副特技≪百鬼夜行≫を取得。

▼PC3:八木沼盟(キャラクターレベル8)
 クラス[魔術師5/霊媒師1/領域遣い2]
 領域遣いより、主特技≪大地の勅命≫、副特技で≪掻取のしるべ≫を取得。

▼PC4:早乙女亜紀(キャラクターレベル8)
 クラス[感応力師3/狩人2/霊媒師2]
 霊媒師より、主特技≪黄泉がえり≫、副特技は≪守護するもの≫を取得。

盟/≪大地の勅命≫を取得したので、≪幻想式≫と合わせて達成値+14というプチ令呪的なものが使えるようになりました。
亜紀/俺は≪守護するもの≫を取って防御点を上げました。回復役が潰れたらいけないなと思ったので。
盟/……4人の中で防御点0って僕だけか。
航/まず前に出ない魔法使いの装甲がカッスカスなのはどのゲームでも同じじゃないかな。戦士や僧侶が上がっていくのは当然だろ。
盟/寧ろ防御値とか上げるのが悔しくなって素値でいく気持ちになってきた。
GM/おい、ベネットと同じことになってるぞ(笑) ……さて、今回の方針はどうすんの?
航/今回こそ俺は祐希ルートにいきます。ずっと専属NPCなのに放置してたから!(笑)
相馬/ワシは今度こそ『藤原と対立』がやりたい! マスターは臨機応変にいきます。
盟/黒須成分が足りないので黒須ルートをリベンジしたいな。幸せになりたい!(笑)
亜紀/俺は真セイバールートを開拓してみます。……真セイバーが出てきたら、エルがどうなるんだろ。
航/どうなるんだろうね。……最近ニコニコしてるエルが足りないな(笑)


 ●オープニングフェイズ/航 〜幼馴染〜

GM/航のオープニングにいく……その前に。
航/前に?
GM/ある判定をしてもらいます。……君は前回『第4ループ』でパブ・ラマーサに行きました。プラス5のボーナスデジャブ判定をしてください。
航/プラス5で【幸運】難易度8でしたよね? ほぼ確実にいける!(ころころ)18なので成功!
GM/では、2月1日。そろそろバレンタインの時期だな糖分以下略と店を出ると、コーヒーを持った祐希が君を待っている。……あれ、なんかこの状況見たことある気がするぞ。
航/う、うん? 前にもこんなことがあった気がするな……。
GM/「航、一緒に帰ろ?」と祐希が誘ってくる。……その間も、体が何やらムズムズする。
航/うーん……とりあえず。祐希、待っていてくれてありがとう。良い奴だなー。
GM/祐希が誉められたことを恥ずかしがっていると、おや、公園から青森のオッサン達が出てくる?
航/あ、今回は『第4ループ』でやった『盟ちゃんと友達ルート』は継続するの?
GM/継続させていいよ。既に航と盟は友達関係で、尚且つ亜紀が教会に所属しているところからスタートします。……だから公園から出てきたあのオッサンも「教会の人で、盟ちゃんの親戚」だと知っています。
盟/…………。
航/盟ちゃんが全力で嫌そうな顔をした!(笑) 青森さんが見えたので、サッと祐希の後ろに隠れます。
GM/麗しき祐希の盾にされます。
航/なんか申し訳なくなってきた!(笑)
GM/(青森になって)「お、ボウズじゃねーか! こんな遅くまで学生が何やってんだ?」
航/労働ですよ、マジバレンタインとか砕けろってカンジです。
GM/「あ、あれ? ……そういえばお前、秤谷っていう名前だったよな。まさかお母さんの名前は渚じゃ」以下略。
航/母さんってそういう人だったんですね……と話を以下略します。
盟/(青森になって)「渚さんは俺の青春なんだよ! 渚さんハァハァ!
航/ハァハァすんな! 母さんにハァハァしていいのは父さんだけだ!(一同笑)
GM/例のイベントを発生させて、オッサンは「帰るとき気を付けろよー、盟と仲良くしてやってくれよー」と言いながら去って行きます。
航/言われなくても仲良くするよー。……うーん、なんかこういうことも以前あったような気がする。
GM/そこで祐希が「あ、そうだ」と声を上げる。「わ、航……その、博物館のチケットがあるから……もし良かったら友達と行って」
航/え。祐希、一緒に行こうよー!
GM/「……僕でいいの?」
航/ああ。テストが終わったら……2月4日に行こう!
GM/亜紀くんにはどうする?
航/亜紀は最近新しいバイトが忙しいらしいから2人で行こうよ。それに……盟ちゃんや亜紀がいると、絶対騒いじゃうし。
亜紀/いきなり現れて)お弁当作ってくるよ!
航/ヤメテ!(笑)
盟/同じくいきなり現れて)この美術館には曰くのある話があってだな……。
航/学芸員のお姉さんがピリピリした目で見てるからヤメテ!(笑)
GM/じゃ、2人で行く約束をします。テストが終わったら祐希から航の教室に行くとか言いながら祐希の家に着くと……家の中から航が見たことのないお兄さんが出てくる。
航/うん? 親戚の人?
GM/「う、うん」……祐希がそう答えると、近寄ってきたお兄さんは良い笑顔でニコッと笑う。
航/嫌な人じゃないかな……初めまして?
GM/(お兄さんになって)「ああ、初めまして。バイトお疲れ様。1人で帰れるかい?」
航/あ、ちゃんと帰ります。
GM/(祐希になって)「航、明日からのテスト……頑張って。テスト落ちたらヤバイよ」
航/ちゃんと2年生になるよ! それじゃあ……おやすみー。


 ●オープニングフェイズ/相馬 〜主〜

GM/次は相馬さんのオープニングシーンです。
相馬/リストラされます。
航/早っ!?(笑) 一気にそこまで飛ばすか!
GM/一応描写しようか(笑) ……君が目を開ますと、そこはある地下室、魔方陣の上だった。目の前にはマスターらしき男がいる。そう、ここは、聖杯戦争だ。
相馬/召喚されたばかりで頭がグルグルするのぉ。……おぬしがマスターか。
GM/「そうだ。聞こう、名は?」
相馬/……ワシの名は平小次郎将門、バーサーカーじゃ。おぬしこそ名を名乗れ。
GM/マイネームイズフジワラー! ラッキートゥルース!
盟/オーケーユキタダグッドネーム!(一同爆笑) で、ケロちゃんが後ろから見てるんだな。
GM/ケロちゃんはまだ出ちゃダメだよ、正体がバレるから(笑) ……まあ、自己紹介をちゃんとして「まだ聖杯戦争は始まってない」と教えてくれます。
相馬/うむ、始まってないのであれば致し方ないの。どっかりと座ります。
GM/じゃあ場所の描写をするか。……そこは洋館、でもあまり古めかしくは思えない場所だ。『第4ループ』で判明したけれどここは『新住宅地』です。造られて間もない建物だけど、豪華な家であることは確かです。
相馬/ふむ……。
GM/(藤原になって)「聖杯戦争が始まるまでもう暫くかかります。それまでに現代知識の整理と、心配はしていませんが貴方の力を磨いておくことをお薦めします。希望するのであれば戦闘訓練も出来るようにしますよ」
相馬/そうじゃな、ワシも召喚されて間もない。少し肩慣らしをしておく必要がある。
GM/「では……」。フッとその部屋から、机など家具が消える。
相馬/ややっ、面妖な。
GM/消えるというか、家具が壁にめり込んで変形したね。何も無い広い空間になり……床から妙な影がボッと現れる。
相馬/むっ。
GM/執事のようにキッチリとした燕尾服を纏い、手には武器を持った人型の獣が数体出現する。「肩慣らしには、この程度で宜しいですかね。最もレベルの低い者を召喚してみましたよ」
相馬/なんかイラっとするな!(笑) 気に障るが、まあ良い……刀を抜いて練習といきます。
GM/折角なので【体力】判定で判定してみようか。……ここでファンブルが出たら「やっぱ私の召喚ダメなのかな?」と落ち込む藤原さんになります。
航/うろたえる藤原さんか。……ファンブれ!(一同笑)
相馬/(ころころ)残念、達成値16です。
GM/メッチャ高い、万全だね。練習なんてやっている必要無かったかな、すぐに戦いを始められると思った。
相馬/100体余裕で倒して、なんじゃつまらんのぉ! もっとレベルの高いもんが来い!
GM/藤原は感心したように笑い「では次はこちらで如何です?」と次々と相手を召喚します。
相馬/そいつらもサクッと倒す。……ふう、今日はこんなもんかの。充分じゃ。
GM/住んでいる屋敷も豪華だし、食事もすぐ用意するし、こんなに従者を召喚できるなんて……このマスターは力があるんだなと感じるね。
相馬/優秀なるマスターを手に入れたのじゃ。ワシの日ノ本支配への道が一歩前進なのじゃ! ヤッホーイ!
盟/……可愛いな、この小さな生き物(笑)


 ●オープニングフェイズ/盟 〜幼馴染2〜

GM/盟ちゃんのオープニングいきます。キャスターを召喚するまでに作っておきたいシーンはありますか?
盟/前のループでカレーの件が凄く萌えたので、あの直後の話がやりたいです(笑)
GM/その翌日あたりのシーンをやるか。……盟ちゃんは、教会にやって来ました。
盟/カレーを食べてくれたので、調子に乗ってばあやと一緒にクッキーを焼いてきました。
GM/美味く作れるか【反射】判定してください。
盟/判定するの!? ≪幻想式≫≪大地の勅命≫乗っけちゃうぞ!?
GM/1シナリオに数回しか使えない大技を!(一同笑)
盟/普通に判定いきまーす。(ころころ)愛で頑張ったね、12だ。7割ぐらいばあやの力で作りました。
GM/……君は教会裏の黒須の居住区にやって来ます。
盟/扉の前でコソッ。い、居るかな……居ないかな。
GM/人影はあるね。
盟/ソロリと入ります。
GM/(青森の声色になって)「よぉっ!」
盟/……………………。

 このとき、盟ちゃんの中の人を纏う空気が本気で沈んだ。本気で。

盟/≪魔導書≫
GM/≪浄化の一撃≫!」(一同爆笑)
亜紀/挨拶代わりの攻防が始まった!(笑)
盟/なんで居るんだよ!?
GM/「教会の方でバイトしてるって言っただろ!」
盟/持っていたクッキーを後ろに隠します!
GM/「お、なんだこの甘いニオイは?」
盟/このっ、甘い物好きめ! 腹立つ!
航/オメーの付けた設定だよっ!(一同爆笑)

 何度も言うが青森恐一は、盟ちゃんの中の人が4年前に作ったプレイヤーキャラクターである。

盟/くそぉ、こんなトコロで僕の足を引っ張るとは!?(笑)
亜紀/自分の子ですよね!? 自分のキャラに足を引っ張られてる!(笑)
盟/いいからお前に用は無いからさっさと帰れよっ! 何の権限も無いのに帰らせようとします!(一同笑)
GM/「帰ってやるよ! おーいB行こうぜー! ……お幸せにぃ!
盟/余計なお世話だ! ≪魔導書≫ぉ!(笑) ……ってなんだ、もう1人居たのか。
GM/居ますね。椅子に座って本を読んでいた眼鏡を掛けた男が立ち上がります。幽霊騒ぎのときに一瞬だけ会ったことがある目つき悪くて大柄な人だ。
盟/……同情の目で無言で「苦労してるんですね」というオーラで見てしまう。ご愁傷様です(笑)
GM/オマエモナ、という顔をします(笑・青森になって)「いやっふー! どっか行こうぜぇー!」とハイテンションに青森とミスターBは出て行きます。
盟/……黒須に会う前から【MP】がゴッソリ削れたような気がする(笑)
GM/じゃあシーン終わりにしましょうか。
盟/まだお目当てのNPCに会ってない!(一同爆笑) まだ目的が果たせてないから!
GM/そろそろ奥から黒須がやって来ます。「……何を騒いでいるんだ」
盟/僕だって騒ぎたくて騒いでいるワケじゃ!(笑)
GM/「先程青森が居たのは今日の報告をしに来たからだ。聖杯戦争の準備でこちらも慌てている。そうでなくても青森は……新人のお守をしているからな」と亜紀のことを言います。
亜紀/「夕陽に向かって走れー!」って言われてました!(笑)
盟/……亜紀に物凄く同情した。
GM/お前が言った台詞だよ。
盟/だってムダなことをさせるのが青森ですから!(笑) ……色々話すけど、なかなかクッキーのことは言いだせなくてモゾモゾ後ろに隠します。
GM/その動きに気付いた黒須は言います。「本を回収しに来たのか、ありがとう、行かずに済んだ」
航/すっごくキレイな叩き割り方だった!(笑)
GM/黒須はな、フラグをベキベキ割る男だよ。
盟/そうですよね!(笑) 「お前の家に行かずに済んだ」とか言いやがったよ、この男!(一同笑) あーそーですか僕の家に来たくないんですねっ! 袋投げつけます! 航や亜紀にもあげたから黒須にもやるよ!
GM/「魔晶石か」
盟/違うよっ!(笑) 黒須にあげるのは判るけど航にあげても意味ないじゃん!? 素人に魔晶石とかお金がモッタイナイ!(一同笑)
GM/黒須が受け取った袋を見る。眉を顰めて中身を見る。更に顰める。
盟/いらないならいいよぉ!(笑)
GM/「食えるものか? ……紅茶とコーヒーとココア、何がいい?」
盟/……こ、紅茶。
GM/「淹れてこよう、そこに着け」
盟/……何も言えずに席に座ります。
GM/黒須は仕事着を脱いで、茶を淹れて、盟ちゃんの前で手作りのクッキーをボリボリ食べます。
盟/ま、不味くない? 大丈夫?
GM/「【反射】判定10以上の味がするよ」
盟/なんてメタなことを!(笑) でも……はあ、良かったぁ。でもこれぐらい出来るのは当たり前だよ!
GM/「……お前は昔から何事も『やればできる子』だっただろ。やらずに頓挫したことも沢山あったがな。……友人を作るのも、今までのお前はしなかったことだった」
盟/……そう、だね。
GM/「お前はずっと……自分から壁を作っていたからな」
盟/……航達はね、今までの奴らとは違うんだ。なんか……柊と一緒に居るときと同じ気がするから。
GM/「お前が人間らしいスタートがきれて喜ばしく思うよ。見守っている身としては安心する。一人で突っぱねている姿を見るよりはずっと良い」
盟/あ、ありがとう……。
GM/もう俺がいなくても平気だな
盟/ええええっ!? フラグの根を抜いたねっ!?(笑) ……そ、そうだよね。柊にとって僕は、只の知人の子供だもんね。
GM/あまりに拗ねているのが顔で判ったのか、黒須は暫し考えます。「……どう言ってほしい?」
相馬/……ダイレクトに訊き返してきた(笑)
GM/「お前は俺が気を利かせても突っぱねるじゃないか。毎回態度が変わるからこっちもどう対処していいか困る」
亜紀/思春期なんだよ!(笑) 判ってあげて!
盟/別に……僕が黒須を想っているぐらいになってほしいだなんて考えてないよ! キレて帰ります!
GM/……これってインタールード編直後のシーンなんだよね? なら黒須は去って行く背中に言います。「2月1日に来い。手助けをしてやる」
盟/えっ……。そんなコト言うと本気で来るからね!? 邪魔だって来るよ!
GM/「最後の手助けだ」
盟/さ、最後とか! ……言わないでよ……。


 ●オープニングフェイズ/亜紀 〜主2〜

GM/では亜紀くんのオープニングシーン。……2月1日のバイトが終わりました。
亜紀/ハンドクリームぬりぬりー。寒いなぁ、アカギレがパックリいくのはイヤだなぁー。
GM/君が夜道を1人で歩いていると……あちらの道から、金髪ツインテールロリータ服の小さな女の子がやって来ます。
亜紀/あれ? お嬢ちゃん、どうしたの?
GM/君をじっと見て……「貴方、生きたい? 死にたい?」
亜紀/あー……聞いてくれるかな!? 最近バイトを2つもやってるから忙しくてね! 航達が全然構ってくれなくなっちゃったよーっ!
航/「最近亜紀が遊んでくれないー」という航からのメールと、青森さんの仕事の着信ばかりなんだだ(笑)
亜紀/俺、寂しくて死にそう! 盟ちゃんから「ガンバレ」っていうメールは来るけど、もう疲れた!
GM/……ロリは、それをずっと聞いております。
亜紀/あっ、ごめんね。見ず知らずの子にこんなこと言っちゃって……。
GM/「今の生は充実しているの?」
亜紀/充実してるって言えばそうだけど、疲れちゃったから……ちょっとどっかで消え去りたいかな?
GM/「……。卑怯な質問でごめんなさい。こんなに幸せな貴方が『死にたい』なんて選択する筈が無いのに」……女の子はパッと消えます。
亜紀/……んっ!?
GM/まるで最初から誰もいなかったかのように。
亜紀/……幽霊? そ、そんな……でもこんな夜中に女の子がいるワケ……。
航/そういえば公衆電話で「行くわ」って言われてたよね。
亜紀/あの子なの!?(一同笑) それなのか! なんだってぇー!?
GM/「ぐあっ!」……男性の叫び声。
亜紀/うんっ!? 武器を出して、暗闇に向かって「どうしたんですか!」って叫びます!
GM/バタン。男性が前の道で倒れ、血が流れる。
亜紀/うわぁっ!? け、警察……いや、教会だ!
GM/カキンカキン! 剣と剣とかぶつかり合うような音がする。
亜紀/そちらをバッと見ます!
GM/……では、ここで選択肢です。

『真セイバーと目を逢わせますか?』
 @逢わせない → 今まで通りのループと同じシナリオになる。
 A逢わせる → 真セイバーに発見され、拉致られる。


亜紀/今回は真セイバールートにいくから……目を逢わせますっ!
GM/逢わせちゃった。……音をした先を見ると、そこには西洋の鎧を全身に纏い、2メートル近い大剣を持った『ナイト』という言葉が一番相応しい騎士が居る。それと目が遭う。……兜からじゃ表情が見えないけれど、顔と顔とが遭ってしまう。
亜紀/あ。
GM/あ。……首根っこをガシッ! 上空にピョーン! 亜紀を連れて森へジャンプ!
亜紀/うわああぁ!?(笑) な、なんで掴んだのーっ!?
GM/おとなしく静かにシャラップ!
盟/絶対シャラップの声の方が大きいよっ!(笑)
GM/シャラップの声が大きいのでエルが近付いてきます。
亜紀/えええっ!? ダメぇー!(笑) お兄さんもシャラップ!
GM/「あらららばばばあらわわわわわわ!」……では亜紀くん、【体力】判定をしてください。これは彼の判定と見なします。
亜紀/は、はい!「(ころころ)11です。
GM/6以上が出れば成功です。……バッと亜紀は公園の中の茂みに身を隠します。震えて鎧がカシャカシャカシャカシャカシャ……。
航/エルになってまるでサーチライトのように)「えるーん、えるーん……どーこーだぁー?」(笑)
亜紀/……追われてるんですか?
GM/「こくこく!」
亜紀/聖杯戦争ですか?
GM/「こく! ってアアッ!? 巻き込んでゴメン巻き込んでゴメン!」
航/(まだエルになってホラー調に)「【知覚】判定ころころ。どこだー……どこだぁー!?」(笑)
亜紀/エルが怖いよ!?(笑) ……あれ? もう聖杯戦争って始まっているんですか!?
GM/「さ、さあ!? マスターが殺されて……あのヒト危ないですよカタカタカタカタ!
亜紀/落ち着いてくださいガシッ!(笑) 鎧は脱いだ方がいいですよ!
GM/キャラ立ちがしなくなるよ
亜紀/そういう問題か!? 間に綿を詰めましょう、じゃないと音で気付かれますよ。
GM/「じゃあそこの百円ショップで買おう。でもオレ、お金持ってないや」
亜紀/俺が買ってくるよ! 手芸用の綿を買って戻って来ます!
GM/どうぞ詰めてください。
亜紀/ぎゅっぎゅ! ぎゅっぎゅ!
盟/…………なあ、思うんだけど。詰めたら関節が動かなくなるよな?
相馬/うん。そしてさ……霊体化しちゃえば手っ取り早いんじゃないの?
亜紀/(感心したように)ああ。
GM/(感心したように)ああ。
亜紀/じゃあ霊体化してついて来てください。
GM/うん。全部綿を抜きます。「その綿、プレゼントとして貰っておきます」
亜紀/勿体ないから何か作ろう。……あの、これで半纏を作りますから、ウチに来ません?
GM/「いいの、行って?」
亜紀/いいですよ。
GM/「教会の人なのに聖杯戦争参加者のオレが干渉しちゃって平気? ホントにいいのであればオレ、甘えちゃうよ」
亜紀/……マスターを殺しちゃうような怖い人が追っかけてるんだ。来てください! お母さん達には視えるかもしれないけど一応霊体化して!
相馬/いきなり亜紀のお母さんになって)「あら、おかえり亜紀ちゃ……お友達?」
亜紀/あのね、これ公園に居た自縛霊で!(笑)
盟/亜紀のお母さんになって)「随分強そうな自縛霊ねー。お母さんが祓ってあげようか?」
亜紀/いやいやこれから話し合ってゆっくり成仏させるから!
GM/成仏っ!?」……慌てながらも鎧の男は大人しく亜紀くんの部屋にやって来て正座します。「1人心細かったんで気遣ってくれてアリガトウ!」
亜紀/うん。……マスターのコト、教会に連絡するね」
GM/「あ、ああ……お願い。マスターを守れなかったのはオレの力不足だ……愚痴りたいけどその前に、教会は教会としての役割を果たして」
盟/……カッコイイな、コイツ。
GM/では黒須へ報告が出来たことにします。黒須さんへの報告に、目の前で正座している鎧男のことは入れる?
亜紀/……含めない。報告したら俺、怒られるよね。報告連絡相談してなくてすみませんっ!(笑)
GM/怒るのは黒須さんじゃなくてミスターBのような気もするけどな(笑) 事務的なことを言われて電話を切られます。鎧男は「傷が治るまででいいんで端っこに居させて」と言います。
亜紀/そっかぁ……流石にベッドに2人は寝られないし、どうしようかな。
GM/「いや、気遣わなくていいよ。元々サーヴァントなんて食べたり寝なくていい人間の真似事しかしない存在なんだから」
相馬/……ワシはモリモリ食べてるがな(笑)
盟/キャスターもふかふかのベッドで楽しそうに跳ねてるよ(笑)
亜紀/うう……布団を持ってきます! 鎧も脱いでもいいですよ?
GM/「……だってオレ、鎧キャラだよ?」
亜紀/そういえば顔も見てないね、どんな顔ー? (兜を取るような動きで)てりゃっ!
GM/「うおぅっ!? 【体力】判定すんぞっ!?」
亜紀/ま、負けないぞー!
GM/「じゃあ1つだけいいすか! ……傷を手当してもらえますか」
亜紀/あ……傷あるの!? するよ! 脱いで!
GM/ガションと兜を取り鎧を脱ぎます。……すると、兜の下から亜紀と同い年ぐらいの男子が出てきます。「これで防御値0!」(一同笑)
亜紀/随分ボロボロじゃないですか、もう! 包帯巻きます!
GM/マジサーセン
航/言葉遣いが若い!(笑) 亜紀と同い年ぐらいって……18歳ぐらいなのか。
GM/まあ、サーヴァントなんで本当の年齢は判らないけどね。「一晩1D6回復したらすぐにいなくなるから。……でも、あの」
亜紀/うん?
GM/「……オレのマスターになってくれない?」
亜紀/えっ……?
GM/「嫌ですか。じゃあいいです! 契約とか言わないからちょっと寝させてください! ゴハンもいりません!」
亜紀/なんだその、エサのいらないペットみたいな言い方は(笑)
盟/亜紀、逆にこう考えるんだ。……『料理の良い実験体ができた』と。
亜紀/(超感激したような声で)ああっ……!(一同爆笑)
航/盟ちゃん、残酷っ……!(笑)
亜紀/……俺、何故か母さんから料理の練習をすると止められるんですよ。
GM/「何で?」
亜紀/判んないんだよね。ちゃんとキレイに作れてるし美味しい筈なのに。
GM/「家事のできる男って惚れない?」
亜紀/だよなー、それ目指して頑張ってるんだけどー。……君、味見役になってくれない?
GM/「オレで良ければ! そういう施しは大歓迎ですっ!」
盟/真セイバー、惜しい奴を亡くした。
相馬/尊い犠牲だった。
亜紀/尊い犠牲とか言わないでくださいよ!(笑) そうだ、名前を名乗ってなかったな。俺は早乙女亜紀っていうんだ。
GM/「オレはセイバー。アキちゃんよろしく!」
亜紀/セイバー!? あの要のセイバー! ……あ、良い気になった顔をした!(一同笑)
GM/「好きに名前付けて。ポチでもタマでもいいよ」
亜紀/……じゃあ、セイちゃんでいい?
GM/「ハイそれで! よろしくお願いしまーす! …………あ」
亜紀/どうした?
GM/「もしかして……ああっ、あの子……コレのことを言っていたのか!」と何かを納得します。
亜紀/うん……? まあいいや、とりあえず何かゴハンを作ってきまーす!

 その後、一斉解除の光が街を襲う。
 相馬は藤原を見失い、盟の元からキャスターは去って行く。
 ……人々の知らぬところで、夜の世界がざわめきだすのであった。



 ●ミドルフェイズ1/February 4rd Scene 1

GM/2月4日の朝、今日はテスト最終日。亜紀くんは今朝もセイちゃんのためのご飯を作ります。マイナス2の【反射】判定をお願いします。
亜紀/≪食糧調達≫があるからプラス2だ!(ころころ)うーん、11です。
GM/今日は達成値が10以上のメシだ!
亜紀/助かったみたいな顔をするな!(笑) ……そんな変な味する?
GM/「白米に苺ジャムはないと思う!」
相馬/エキセントリックすぎるだろ!(笑) 日の丸弁当みたいにすんな!
亜紀/でもご飯が甘くたっていいだろ、おはぎがその例じゃないか!
盟/亜紀は味オンチだから食べられるんだよね(笑)
亜紀/うん、もぐもぐ。
GM/「不思議な体ですね、[稀人]さんですか。……いや、そんな話をしてる場合じゃなかった。学校に行く前に大事なお話があります」
亜紀/うん、なに。
GM/「もうここに来て3日経ってしまいました。俺、いいかげん内定先を見つけないといけないと思います」
亜紀/そうですね(笑) そっかあ……行っちゃうんだね。
GM/「このちゃんちゃんこ、大事にします。鎧の下に着ると暖かいです!
盟/鎧の下に着んなし!(一同爆笑)
亜紀/……そういや聞いたんだけど、一斉解除だって今騒いでいるらしいよ。
GM/「一斉解除……? 俺はマスターがいない状態だったからサッパリ判らなかったけど。そんな例、今まであったっけ?」
亜紀/黒須さんは無いって言ってた。原因が判らないから調査中だって。
GM/「うーん……。じゃあ、大変なコトになってるならそれこそさっさと聖杯戦争を終わらせないと」
亜紀/……い、一般人を傷付けないでね?
GM/「え、傷付けちゃいけないっていうのがルールだろ?」
亜紀/そうなんだけどさ! そうなんだけどさ! いい子だ判ってるなー、頭よしよしよしぃー!(笑)
GM/ガシャガシャガシャ。
亜紀/鎧着てたの!? 兜をスポーンと外して頭わしゃわしゃわしゃー!(笑)
相馬/……しかし、今までで一番常識的な子だ。基本的にモラルレスばっかだったからな(笑)
亜紀/あ、そうだ! テストは2限で終わるから、その後に遊ばないか?
GM/「遊ぶ? ……あ、それなら動物園に行こう!」
亜紀/よし行こう! 俺、動物大好きなんだ。
GM/「ついて行くよ!」……ということで登校しようか。そうしてテストが始まり……終わり……シーンを航の方にまわします。
航/終わったー! いやっほー! 色んな意味でテスト終わったー!(笑) いえーい、これでなんとか進級は出来るんじゃねー!?
盟/僕が教えてあげたヤマをちゃんと解いたか? なら3割ぐらい出来てる筈だ。3割取れば30点だ、赤点は免れる。
航/【理知】は普通だもん! いっしょに2年生になろうね、なろうね!?
GM/騒いでいると、航の教室に祐希がやって来る。「航……行こうか?」
航/うんっ。テスト終わったからヤッホー! 祐希の手を繋いでブンブン振り回しながら行きます。
盟/ブンブンされて櫻庭先輩が可哀想……!(笑)
GM/では、航は博物館に着きました。いつも通り博物館の展覧会を見ます。……なんか見たことある雰囲気だ。
航/教科書で見たっけ、コレ? 博物館なんだから見覚えあるモンがあって当然なんだけど……うーん?
GM/いつも通り騒ぐと学芸員のお姉さんがビキビキしてる。あ、アレも見たことあるな。そう変な気分を抱きながら見学が終わると……「次、どこ行こうか?」という話になります。
航/……アメ横、行ってみない?
GM/「判った」……祐希は航について行きます。
航/疲れた?
GM/「ううん」
航/ご飯食べる?
GM/「お腹空いた?」
航/いや、祐希が疲れてるから。ご飯食べようぜ! ≪クリエイトゲイト≫で人の居ない店に行きまーす(笑) ここなら静かだし落ち着いてるだろ。
GM/「航、疲れてない?」
航/寧ろ疲れてるのは祐希だろ。俺は全然平気だよ、【HP】満タンだし。
GM/「でも……さっき博物館でもウンウン悩んでいたみたいだったから。この前もムズムズして風邪みたいだって言ってたし」
航/なんか見覚えある気がしてさ。モヤモヤしたっていうか……疲れてるのかね。
GM/「来ない方が良かった?」
航/ベトーっとテーブルに頭を乗せて。超楽しいよ。
GM/「……よしよし」と、細い手で頭を撫でてくれます。「疲れたらいつでも言ってくれていいんだよ」
航/わーい。でも俺は大丈夫だから、祐希の方こそ引っかき回しちゃって平気?
GM/「体力はある方だから。体育の授業はいつも4ぐらい」
航/無難な数字だ(笑) そうだよね、祐希って意外とかけっこ早かったもんな……駅伝の選抜を一生懸命辞退する感じだったし。これからどこ行こうか?
GM/「航の好きなところでいいよ。でも夜になる前には帰った方がいいかも。最近……物騒な話ばっか聞くから」
航/亜紀もすぐ傍で通り魔事件に遭っちゃったって言ってたな。……そういえば、この前祐希の家に居たお兄さんって誰?
GM/「親戚の兄。最近みんな集まってる」
航/仕事の用で来ているとか? いいな、賑やかそう。……この間、盟ちゃんが俺のアパートに幽霊がいるってずっと言っててさ。怖いからさ、遊びに行っていい?
GM/「いいよ」
航/マジで? お邪魔じゃないかな。
GM/「全然。みんな喜ぶ」
航/ありがとう、お世話になりまーす!
GM/では、とことこと君は祐希のお家に来ます。……結構良いお家に住んでいるね。日本家屋で、以前にも何回も着たことあるかもしれない。
航/どっちかっていうと亜紀の家の方にいっぱい行ってる気がする。
GM/とっても儚げなお母さんがいたり、優しそうで幸薄そうなお父さんがいたり。
航/ああどうもお久しぶりですー。風邪引いてそうですけど大丈夫ですか?(笑)
GM/そこに、「あ、わたるだー!」と言ってくる女の子がいたり。
航/あ、なに?
盟/元気そうな男の子になって)「わたるだわたるだー!」
相馬/同じく男の子になって)「わたるだわたるだー! わーたーるー!」
航/誰!? わぁっ!(笑)
GM/「親戚の子達」と言ってるそばからよじよじ登られてる。
航/登られてる!(笑) 足とか纏わりつかれてるし……よーし【体力】5あるんだぞー。って、俺のこといつも話しているの?
GM/「ご、ごめん」
航/謝ることないよ、嬉しいし。
GM/「もっと落ち着きたいなら僕の部屋に行く?」「わたるーわたるーわたるーあそぼーユーキずるいーわたると遊ぶのー!
航/スゴイ【行動値】に修正来てる!(笑) 航は祐希兄ちゃんと遊んでからお前達と遊んでやるぞー! と≪勇者の声≫しておきます(笑)
亜紀/(子供になって)「じゃあ待ってるー! ゼッタイ遊んでねー!」
GM/言うことを聞いて子供達はみんな去っていく。部屋に行く間もお姉さんに挨拶されたり、数日前に会ったお兄さんに「あ、来たのか。ゆっくりしていけよ」と優しく言って祐希をグリグリした後に去って行ったりします。
航/祐希……こんなにいっぱい親戚いたんだ? 会ったの初めてだけど凄くフレンドリーだな。
GM/「みんなにいつも話してたから。……今日はどうする? おばけ怖いなら……一緒にご飯食べていくとか……泊まっていってもいいよ」
航/賑やかだし楽しそうだし、でもいて邪魔じゃない?
GM/「うん。みんな喜ぶ」。祐希は笑顔で頷きます。……デレデレっていいね。

 一方その頃。
 航が祐希と教室を出て行った姿を見送った盟は……。


盟/キャスターがいなくなってションボリしてるので、先日の件で黒須にやつあたりに行きたいと思います。
GM/では盟ちゃんは教会にやって来る……と、お絵かきをしている子供達が集まっているようだね。その中央に、保父さん的なことをしている疲れた顔の神父。
盟/……うわあ、若干空気が優しい(笑) 子供とはどう関わっていいのか判らないので給湯室に行って、お茶淹れるために七転八倒しながら……【反射】で判定します(一同笑)
航/今日は料理関係の【反射】判定が多いな!(笑)
盟/(ころころ)……まあまあ、達成値8の紅茶を淹れます(笑) 確かばあやがこうやってた……零しながらも一生懸命紅茶を淹れて黒須に渡す!
GM/その行為に黒須は驚きます。「…………誰からだ?」
盟/僕の淹れた下手な紅茶だよ、悪かったな!(笑)
GM/「お前……一体最近どうしたんだ」
盟/べ、別に気が向いただけだよ。
GM/「話があるのか。……判った。青森、子供達を頼んだ」
盟/いきなり青森になって)「おらぁオッサンと遊ぼうぜー! ほら、Bの上に乗りな乗りな! あの兄ちゃんを囲むんだ! アイツは悪の大魔王だから倒すんだ!」(一同爆笑)
相馬/そのうちオッサンに手玉石が飛ぶぞ!?(笑)
盟/(いきなり石を投げつけられた青森になって)「ぐはあぁっ!? あ、後は頼ん……だ……ぞ、若者よ……ガクッ!」(子供達になって)「オッサーン!
GM/ではシーン終わります。
航/GM待って! 盟ちゃん戻っておいで!(一同爆笑)
盟/……そうだ、僕は黒須に文句を言いに来たんだった!(一同爆笑)

 ≪副特技:青森≫
 効果:シーンを強制終了させる。


GM/子供達は青森達に任せて、盟と黒須は安心してお茶が飲める給湯室に退散しました。(黒須になって)「情報なら渡さんぞ」
盟/黒須があまりに疲れてたから言うのを忘れたんだ。聞いてくれよ、僕のサーヴァントがいきなりいなくなったんだけど! なにコレどういうコト!?
GM/紅茶を飲みながらペラペラと契約解除がされたこと、現在調査中ということを言います。
盟/腹立つぅー! ……それと、黒須は大丈夫? 凄く疲れているみたいだったから。
GM/「うん? ……オンシーズンだからな、仕方ないだろ」
盟/10年前もこんなに忙しかったの?
GM/「何の話だ」
盟/だってホラ、10年前も聖杯戦争があったでしょ。あのときも黒須は教会に勤めてたんだよね?
GM/「あのとき俺は監督官をしていない。年配の神父が監督官をしていた。10年前の俺は、今で言う青森の立場をしていた」
盟/確かにアレとコレじゃ重みが違うね。亜紀と同じポジションかー。……ちゃんと聞いたことなかったけど、10年前はどうだったの?
GM/「話さないほうがいい」
盟/なんで。
GM/「お前の親の話をすることになる」
盟/…………。それでも、僕も聖杯戦争に参加するんだから知っていた方が死ぬ確率は下がると思う。
GM/「参加者が全く違うんだ、話しても何も参考にならないと思うぞ」
盟/それでも聖杯戦争の流れとしてはいっしょでしょ? そもそも僕はあの戦争で何体サーヴァントが生き残ったのとか勝利者が誰だったとか知らないし。
GM/「公表されていないしな」
盟/うん。ねえねえ黒須、誰だったのー?
GM/「その手のことは教会に入ってから訊くんだな。お前は参加者だから二度と聞けないだろうが」
盟/えー、僕は今サーヴァントがいないから参加者じゃないしー(笑) 僕は今、一般人ですぅー! ほら、今は幼馴染として訊いてるんだよー!
GM/言わせるなら交渉を。【理知】判定で難易度は10。
盟/こっちは【理知】5あるんだぞ!
GM/ファンブれよ。
盟/そんなコト言うと≪幻想式≫使って確実に成功してやる!(ころころ)……ぶうっ!? 1・1ぃ!?
亜紀/ファンブルが出ました!? GMが「ファンブれよ」って言ったから呪いが……!(笑)

 航の中の人に限らず、GMもリアル世界遣いのようです。

盟/うっそー!?(一同爆笑) げ、≪幻想式≫の回数減らしておきます……どうも、ギャグな出目に定評があるプレイヤーです!
GM/大変おいしいね、ここまで盛り上げておきながらファンブルかよ(笑) ……何か自爆してくれ。
盟/じゃあ、「それさえ聞ければ僕も勝てるかもしれないし!」と私利私欲っぽいコトを言ってしまいます。
GM/眼鏡の下の目がギロリと冷たく睨む。
盟/あうっ。
GM/「……お前はそんな欲深い人間だったか。いや、聖杯戦争の参加者なんて皆そんなものか」
盟/あ……。ど、どうせ僕は俗物だよ。
GM/「フン。これから参加する気ではいるんだろ? サーヴァントがどこに居るか判ればすぐに出て行くんだろ。……なら、俺が話せる訳ない」
盟/……じゃあさ! 僕がもしこのまま参加しなかったら、黒須はどうするの?
GM/「……何もしないよ」
盟/だよね、構ってほしいだけの子供みたいに何も考えずに言ったな(笑) 今、凄く黒須を困らせたい気持ちでいっぱいだ。……本当に教会に入ったら教えてくれる?
GM/「聖杯戦争に参加することがお前の夢じゃなかったのか。それを簡単に蹴ってこちらに入ると?」……少し見下したように言いますよ。
盟/……だってしょうがないじゃない。それしか柊の気を引く方法を知らないんだから!
GM/「……」。黙ります。
盟/……もういい、判った! 僕は今回、柊につきまとうことにする! あーっはっはっは、有能すぎて困っちゃうよッ!?
GM/……盟が、教会のエージェントになるってこと?
盟/はい。
GM/亜紀と同じ立場になるってこと?
盟/はい!
GM/聖杯戦争のマスターにならないのか、了解。……いや、まさか盟ちゃんが教会に入るとは思わなかった。
航/そのたびに青森さんが出てきてシーンが終わるんだな。
盟/いやいやいやいや!?(一同爆笑)


 ●ミドルフェイズ2/February 4rd Scene 2

GM/では次に相馬さんのシーンをしよう。……君は藤原と別れ、月日が経ちました。
相馬/……ぎゅるるるるる。
GM/腹を空かせた君の目の前には……怪しげな雑誌があります(一同笑)
相馬/ガシッ! 小悪魔アゲハを美味しくバリッ!(笑) なんじゃー、えきせんとりっくな味がするのぉーもっしゃもっしゃ。嗚呼ひもじいのぉ!

 そろそろ本気でプレイヤー全員、神田明神にお参りに行くべきである。

GM/今までのループは夜の公園までシーンを飛ばしてたんだけど他のキャラクターが色々シーンやってるから相馬さんもやろうと思うんだ。……どっか行きたいマップある?
相馬/ううむ、やりたいのが『藤原と対立』なんだよな……。
GM/それにしたってどこか落ち着ける場所を作らないといけないよ。

【メインマップ】
 @旧住宅地(昔ながらの家々。祐希宅あり)
 A新住宅地(ここ10年間で作られた真新しい家々)
 B駅
 C学校
 D公園中央部
 E動物園
 F池
 Gアメ横
 H白銀神社郡
 Iビル街
【その他マップ】
 @メゾンボロリアT(航宅)
 A早乙女家(亜紀宅)
 B八木沼邸(盟宅)
 C教会


相馬/そうだな……今回はキャスターと組んでみよう。面白そうだ。という訳で、『アメ横』に向かいます。
GM/アメ横か。……君はとても美味しそうなニオイがする場所に来ました。
相馬/すんすん。じゅる、きゅるるるる。
GM/そこは人が大勢居てご飯がいっぱいある場所です。……なんかロールしていて物悲しいんだが(笑)
航/祐希の家に行く前にお土産でも買おうか! 祐希ー、あれ美味しそうだなー?
盟/(店員のオッチャンになって)「おうどうだい、一口食べてけ食べてけー!」
相馬/……手を出したところを、サッ!
航/あれ、消えた。
盟/(店員のオッチャンになって)「オイオイ食い過ぎだよ、あんちゃーん」
相馬/ばくばく! 背に腹は代えられんのじゃ!(笑)
GM/物悲しいのでさっさと次にいきましょう(笑) ……相馬さん、【知覚】判定してください。難易度は10。
相馬/おっ?(ころころ)14だ。
GM/……微かに怪しい魔力の気配がした。
相馬/む、なんじゃ。臨戦態勢をとって周りを見渡します。
GM/色んな食べ物の誘惑がふわふわするね。……何かが自分を見ている。怪しい影が居ることが判る。
相馬/視線を感じる方向を見ます。……霊体化をしたまま、誰じゃと呼びかけてみる。
GM/視線の先には、まるで人形のように美しい男性が君を見ていた。……ぶっちゃけ言うとトランプの騎士だ。
相馬/なんじゃ、生気の無い奴じゃのぉ。近寄ってみます。
GM/スッとトランプの騎士が、とある方向に歩きだす。まるで君を誘っているかのように。
相馬/……うむ、行ってみるか。これが敵の罠だとしても倒せばいい話なだけだしのぉ! しかし腹が減った!(笑)
盟/≪暴食≫で人形を食っちゃえばいいじゃん。
相馬/あれは固そうで不味そうなのじゃ。
GM/食えなくはないんだ(笑) ……トランプの騎士は、商店の2階にある『パブ・ラマーサ』という店に入って行ったようだ。
相馬/明らかに罠じゃ。……しかし、ここで行かねば武士の名が廃る。行くぞ! トォッ! 扉バターン!
GM/同じ顔が4人。
相馬/うえ気持ちわる。……刀を抜いて、先手必勝じゃあ!
GM/同じ顔と言うか同じシリーズの人形達もジャキンと全員武器を持つ。でも……「「やめやめ、やっぱやめた!」と、店の奥の方から女の子らしき声がする。
相馬/おなご?
GM/「昼間は戦っちゃダメだったね。まあ……ここで君がやられても誰も見てないからいいのかな」。積み重なったテーブルの上に足組んで座っている……女性らしき赤チェックが座っている。
相馬/うぬ、不遜な物言いじゃのぉ。だがワシをここに招き入れたのはおぬしであろう。
GM/「ひもじそうだったから何かご飯を与えてみたら懐くかなと思って」
相馬/な、なんじゃ! 人を犬畜生の様に言いおって! 貴様、ワシをなんだと思っておるぷんすかぷんすか!
GM/「似たようなもんじゃない? そこにゴハンあるよ」
相馬/…………。
GM/「肉まんとか肉まんとか肉まんとかあるよ」
盟/全部肉まんか!(笑) ……最初は美味しかったんだろうけど飽きたんだね。
GM/「冷めてるけどどうぞ。後は腐らせちゃうだけだしねぇ」
相馬/そうか、それは勿体ないのぉ。有難く頂くぞ。言っておくが毒など入っておってもワシには効かん、マグッ。
GM/「で、君は何のサーヴァント?」
相馬/それはおぬしが名乗ってからじゃぞ、もぐもぐもぐ。
GM/「何か情報掴んでる? 例の契約解除が何なのかとかさ。まだ僕、教会に行ってないんだよね。良いマスターが見当たらなくてさ……強そうな人がいたら勧誘したいんだけど」
相馬/マスターが見当たらない……ということは、おぬしもサーヴァントか。もっくもっく。ワシもようは判らん。
GM/「さっき剣を出してたよね、セイバーなの?」
相馬/……。無言で切り返す。
GM/「僕はキャスター。だから魔法には事欠かないよ」。自分のクラスを言っちゃいます。
相馬/そうか。……仕方が無い、ワシはバーサーカーじゃ。
GM/素直だな、言っちゃうんだ。「バーサーカーなんだ。……ねえ、手を組まない?」
相馬/おぬしのサーヴァントになれと言うのか?
GM/「うん。令呪が3回分使えるよ」
相馬/しかしそれでワシに対して「死ね」と命じることも出来るんじゃろ。いずれは敵となる輩にそんなことは出来ん。
GM/「でも今回の聖杯戦争はとてもイレギュラーなんだよ。とりあえず味方を作っておこうと思わない?」
相馬/…………。
GM/「何よりそっちは燃費が悪いみたいだからね。僕の傍に居ればご飯は出してあげるよ」
相馬/……ふむ。おぬしは魔術師、ワシとの相性はさほど悪くなかろう。契約しても構わんぞ。
GM/「ホント? 今は一時的に手を組むだけだからね。これから知り得たことがあったらお互い話していこ。隠し事なんかしないでね。……まっ、隠し事なんて出来ないぐらいストイックな男性っぽいけど」
相馬/うぬぅ……。
GM/「それに戦闘能力は申し分無い。バーサーカーだもんね……ある意味最強だよ」
相馬/……ある意味?
GM/「じゃ契約しようか! 僕がマスターね!」
相馬/……仕方が無い! 施しを受けたことだ!
GM/「契約!」手を重ねて……というコトで、キャラクターシートのマスターの欄に『キャスター』とお書き下さい。「お腹空いてるなら何でも食べさせてあげるよ、この辺りのお店の物ならね」……ということでシーンアウトしますー。