アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第4ループ3話 『Transient snow palm』 5ページ ■
2010年3月4日




 ●ミドルフェイズ3/February 11th Scene 3

GM/先に亜紀くんのシーンからやろう。――2人は教会の資料庫に来ます。(ミスターBになって)「ここの資料は黒須柊や先代の神父が揃えたもののようです。それと、青森恐一の手を使えば何でも調べられることを宣言しておきましょう」
盟/(青森になって)「ジャーナリストだからなんでも調べるよ!」
亜紀/えっと、それじゃあ……『サーヴァントを6体封印しなくても聖杯戦争が終わる方法があるか』を調べたいです。
GM/それなら【理知】判定で、難易度は10です。
亜紀/あ、10ぐらいならイケるんじゃない?(ころころ)達成値13です。
GM/調べた結果、『英霊を6体でなくても聖杯は起動することができる』と記述されているのを発見します。……では、聖杯について調べたので『聖杯の詳細情報』を読み上げます。
亜紀/はいー。

 『聖杯』
 「万能の釜」、また「願望機」とも呼ばれる、手にする者の望みを実現させる力を持った神具。これを手に入れるための争いを「聖杯戦争」という。
 自然界に蔓延する魔力を集めさせるように式を構築された器で、より多くの魔力を回収できるように開発されたマジックアイテムである。


盟/神具って……『三種の神器』とか?
GM/そう。三種の神器などと同レベルの宝具で、草薙剣と同じく[魔術師]の≪幻想式≫を応用して作られたマジックアイテムです。魔力は生命力……【HP】と【MP】と同じで『時が経てば回復する』ものです。聖杯は数年かけて通常の人間以上の半端ない【MP】を溜めるアイテムです。
亜紀/十年……じっくりコトコト魔力を溜めるんですね。だから十年単位か。
GM/判りやすく説明すると、数年かけて魔力を溜め聖杯は形成されます。このときの聖杯は最大【MP】を600の持っているものとします。願いは、600MPピッタリ消費すれば叶うものです。サーヴァント1を1体封印するごとに100MP回復します。……だから、完全な願いを叶えさせるためには6体昇華しなければいけません。
亜紀/成程。……でも、【MP】が無くても使えるんですね。
GM/ええ、無理をすれば使用できます。但し、それなりペナルティはあるよ。
盟/『ガンドッグ』で、無理に撃つとダメージが上がるけど命中率が下がるやつがあったよな……それみたいな?
GM/『無理をする』のことだね。出来なくはない、ただ正確なものではないという程度です。……他に何か調べたいことありますか?
亜紀/……そうだ、『突然の契約解除』について調べてみたいです。随分前の晩にあったっていう一斉解除について調べてみよう。
GM/(ミスターBになって)「残念ながらそれはこの資料室では判りません。父上を呼びましょう」……ミスターBが手をパンパンと叩く!
盟/(青森になって)「ヘイヘーイ! なんだよ俺だって暇じゃないんだよー」
亜紀/凄い、すぐ来た!(笑)
GM/寧ろ「ここで聖杯について調べている間に青森に強制解除について調べてもらった」の方が演出的にいいかな? 丁度良く亜紀が聖杯について調べ終えた後に来たってことにしましょう。
亜紀/あ、青森さんどうもー。どうでした?
GM/「こんなカンジだな……」とオッサンが調べ上げた書類を渡してくれます。という訳で青森の判定をお願いします。【理知】で10、12、15以上で内容が変化します。
亜紀/【理知】か……クリティかれ!(ころころ)お、15! 青森さんが頑張った! 凄いです流石です!(笑)
盟/(青森になって)「もっと誉め称えろ! いやぁ、調べてくるの聞くの大変だったわー」(笑)
GM/では、素晴らしい出来栄えの青森レポートを読み上げましょう……。

 青森は、まず『裏社会』のコネを使って調べ上げた。
「謎の技や謎の組織が行ってやったのか?」
『そんなものは現存しない。そんな組織は確認していない』

 次に、『旧き一族』のコネを使って調べ上げた。
「そういった秘術が旧い血の中で昔から伝わっているのか?」
『そんなものは私達ですら知らない。そんな技があればとっくに使ってる』

 それならと、『教会』のコネを使って調べ上げた。
「聖杯戦争中に強制解除をする必要があるのか?」
『監視する側である教会が、戦争を崩壊させるようなことはしません』

 最後に、『魔術師の家系の皆さん』にも聞いてまわってみた。
「契約を一斉解除できるような魔術ってあるのか?」
『そんなの……奇跡の技でも使わない限り無理です! 同意が無ければ契約できず使えもしない令呪を完全解除なんて無理です!』


GM/オッサンが様々なコネを使って調べてきても、誰もが「そんなのありえない」と言ったそうです。
亜紀/じゃあ、何故? 奇跡でも起きない限りって……どういうコトだ?
盟/(青森になって)「つまりコレって……セ・イ・ハ・イ? いやいやそれはプレイヤーに任せるぜ!」(一同笑)
亜紀/『聖杯自身が契約解除を願った』としたら……何でだ? 聖杯は魔力を溜めて願いを叶えるシステムなんだから、それを邪魔するようなことをするなんて……。
GM/(ミスターBになって)「……まだ時間がありますね、他に調べたいことはありますか?」
亜紀/じゃあ……『10年前の聖杯戦争の勝利者』は調べられますか?
盟/(青森になって)「教会だったら記録残ってるんじゃね?」
GM/では【理知】判定で……難易度15以上で。
亜紀/結構高いな。奇跡は2回も起きないかな……(ころころ)おおっ、15!?
GM/高い出目が出たね。では教会の資料庫を調べていると……そのような資料が見当たりません。
亜紀/残ってないんですか? 中立の教会が管理しているのに?
盟/(青森になって)「誰だぁ? 教会は聖杯戦争不可侵なのにこんなコトやるなんて。おっと俺はNPCだからこれ以上は話せねーな!」(一同笑)
亜紀/あの人を疑えと言ってますね!(笑) ……判りました、黒須さんの所に行きましょう。
GM/(ミスターBになって)「では、父上はそろそろ帰ってください」
盟/(青森になって)「はーい、帰ってケーキ食べてまーす」
亜紀/……あの。なんで弁慶さん、青森さんのことを「父上」って呼んでいるんですか?
GM/「……知りたいですか?」
亜紀/あ、はい……気になります。
GM/教会に居る筈の黒須を探しながらトテトテ歩きます。無表情のまま黒須を探して……。「嫌になるぐらい似てるんですよ。父に」
航/……クマたんにぃ!?
盟/クマたんってこんなファンキーな人なのぉ!?(一同笑)

 『熊野湛増』
 平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した熊野三山の社僧で、21代熊野別当。武蔵坊弁慶の父とされる人物。
 ロリループシリーズ前作『迷宮キングダム・リプレイ〜夢魔炎上』では重要な土地の管理人として名前だけ登場していた。義経曰く、「弁慶が唯一焦ってものを話す人物」。


亜紀/に、似てらっしゃるんですか……生まれ変わってたらこんなんだってぐらいに?
GM/「ええ、だから……死にたくなるぐらい逆らえないんですよ」
相馬/明るくて、色んなことに万能なんだけど器用貧乏。で、それなりにいい男なのか。
盟/でも『星間飛行』とか歌っちゃうぞ!?(笑)
GM/それもまた召喚に関わってるんじゃね?(笑) では亜紀くん達は何やら調べ物をしている黒須さんを発見します。(黒須になって)「……何か用か?」
亜紀/あの……今、10年前の聖杯戦争について調べているんです。詳細のページが抜けてるんですが、知りませんか?
GM/「ああ。それなら今、俺が持っている」。資料を受け取りますか?
亜紀/はい。
GM/資料を渡す前に「今の戦争は今の戦争であって、10年前は10年前だ」……そう、前置きして渡します。
亜紀/う、うん……?
GM/資料をパラパラ捲ります。書類には『どんな事故が起きたか』とか、死亡者の名簿を見ることができます。……参加者に八木沼の名前があったり、死亡者に秤谷があったりするね。最後のページはみっちり名前が書かれている。
亜紀/うう……あるなぁ。
GM/そして『勝利者』のところに、『黒須柊』という名が入っている。
亜紀/……黒須、柊? そんな……優勝者は黒須さんだったんですか?
GM/「10年前のことは10年前だ、詮索しないでくれ。俺は仕事が立て込んでいる。資料を見たならそこに置いて出て行ってくれないか」
亜紀/……ダメ元で聞いてみよう。黒須さんのお願い事って何だったんですか?
GM/「……今、俺が何て言ったか聞いていなかったのか?」
亜紀/ご、ごめんなさい! 部屋から出て……。教会の神父さんが優勝者って、中立の筈なのに何故……。
GM/(ミスターBになって)「それを言ったら父上だってそうではありませんか」
亜紀/……そうですね、今の俺達と同じか。
GM/では、そろそろ盟ちゃんも登場してください。盟ちゃんが教会にやって来ると、礼拝堂でうーんうーん悩んでいる2人を見かけます。
盟/亜紀、暗い顔をして何かあったのか?
亜紀/め、盟ちゃん……その……。
盟/あっ、僕はもう聖杯戦争から降りたから気にしなくていいよ。言ってなかったっけ?
亜紀/ええっ!? だって昼間にドクロ探してたし……。
盟/アレは航の手伝い。僕は聖杯戦争から降りて……その代わりに航が参加したんだ。
GM/「おや、貴方は……確かサーヴァントを複数所有していたと教会の記録ではありますが?」
盟/うん。でも航に2体ともあげたよ。僕にはもう必要無いものだったから。
GM/「……願いを放棄した、と?」
盟/僕が聖杯戦争に参加したのは意地みたいなモンだった。それよりは航が幸せになってくれた方がよっぽど価値があるって気付いたんだ。
GM/「……。正しい判断だと思いますよ。貴方は未来のある若者なのですから、こんなところで命を落とすなんて勿体無いことです」
盟/ありがとう。まあ、僕が聖杯戦争で本気を出したら勝っていただろうけどね!(笑)
亜紀/……そっか、盟ちゃんは降りたんだ。けど航が代わりに……。
盟/そうだ、こんなことを聞きに来たんじゃない。航が出掛けている間に教会で掴んでいる情報を聞いておきたかったんだ。
亜紀/それじゃあ、『一斉契約解除』について話します。アレって……超次元的なものでないと無理なんだって。
盟/超次元的って……なんだか聖杯のコトみたいだね。聖杯か……封印されている遺跡に行ってみる?
亜紀/……場所も判っているんだ。行ってみるか。


 ●ミドルフェイズ4/February 12th Scene 1

GM/航と相馬チームのシーンにいきます。……約束の時間、公園にやって来ました。
航/相馬と薔薇を霊体化させて、傍目には1人だけで歩いて行きます。……相馬さん、昔のマスターと戦うことになるけどいいの?
相馬/これも別の縁というやつじゃ。仕方あるまい、今のマスターはおぬしじゃ。
GM/(アサシンになって)「今のマスターは、おぬしじゃ!
航/真似すんな!(笑)
相馬/なんなんじゃ、おぬしは!(笑)
GM/そんな感じで公園に足を踏み入れると、結界が張っていることを感じます。一般人が弾かれるようになっているみたいだ。……公園中央部のベンチに、彼が座っています。
航/優雅に……紫のスーツで?
GM/君らの姿を捉えるなり、笑顔でスッと立ち上がります。後ろでブランコを扱いでいた男の娘も近寄って来ます。(藤原になって)「よくぞ来てくれた。夜は寒いでしょう、そんな薄着で平気ですか?」
航/あ、大丈夫です……心遣いありがとうございます。率直に言いますね。
GM/「何でしょう」
航/一般人を巻き込むような結界を作っていたのは貴方達ですね。
GM/「確かに、空の結界を作ったのは我々だ」
航/庭に石を放り込んだのも貴方ですか。
GM/(キャスターになって)「それはボクでーす! 誰が作ったか教えておいた方が訳判んなくて驚かれるよりイイでしょ? 不気味だって怪しまれずに済むしー、さっさと聖杯戦争を終わらせる為にやったんですよ」
相馬/怪しすぎるわ……!
航/でも、貴方達がやったと判って良かったです。……貴方達が俺にとって敵だとハッキリ判りました。
GM/(藤原になって)「やはり敵になるか」
航/俺もさっさとこんな戦争を終わらせたいけれど、一般人を巻き込むのは許せません。
GM/「……いずれ敵対になることは判っておりました。しかし君はここに来て、直接私に言いに来るとは、とても正義感に溢れる良い少年だ。私はそういった人間は嫌いではない」
航/評価されちゃった!(笑) 別に、好感度を上げにきたつもりはないですよ。
GM/「そのような者達が未来を作っていくと思っています」……良い役人ができるなぁ、という意味で(笑)
亜紀/なんと王様理論(笑) 「今年は良い小麦が採れそうだ」ってか!
GM/「ですが、我々も聖杯を取らなければならない。貴方が私達を敵と言った通り、貴方の敵は私だ」
航/判っているなら……! 2人をパッと呼びます!
相馬/霊体化を解除します! 久しいのぉ、藤原!
GM/「おや、先程消滅したサーヴァントは貴方ではありませんでしたか」
相馬/ああ、残念なことにのぉ。ワシがやられたと思っておったか。
GM/「貴方のようなお方がこの少年の下についたのですか。この少年の下で、貴方の世界を創り出したいと? こんなか弱な少年の下で?」
相馬/別に此奴が弱かろうがワシには然したる問題ではない。要はワシが勝てばいいだけの事じゃ!
GM/「……とても素晴らしい心意気だ。初めから知っていたことですが……貴方のようなカードを手放してしまったのは私の一生の不覚でしょう」
相馬/じゃろうのぉ。ワシは負けるつもりはもとより無い! 刀を抜きます。
航/待って! 今回は交渉に来たんです。俺は貴方よりマスターとしての力量は劣るかもしれませんが、3体2です。投降しませんか?
GM/「投降?」
航/ザックリ言うと、そちらのお兄さんを引き渡してはくれませんか。
GM/キャスターが喋ります。「つまり、ボクに死ねと?」
航/……コクリ! だってキャスターは明らかに人を害するものだ!
GM/「それで頷くのは鬱病の人ぐらいだよねー。鬱病だってやんないかな? 流石にそれは抵抗させてもらうよ! ボクだって死にたくないもん」
航/抵抗するなら……戦うしかないよね。ジャキンと剣を出します。
GM/「あっれー、いいの? 君がどう生きるか自由だけど、ボクは言ったよ。『この人について行けばとても寛容に扱ってくれる』って」
相馬/つまりそうでない者には熾烈苛烈容赦無いのじゃな。……交渉決裂じゃあ!
航/……目的の為に一般人を巻き込めるような人の下では動けない。それは俺も譲れない!
盟/(アサシンになって)「さっさと殺ろうよ、マスター!」
GM/「ふうー、戦うしかないんだねー。……タイミング:オート、≪世界創造≫
航/……はっ!?(笑)
GM/「3D6振って6が全部出たらボクの願いが叶う!」(ころころ)
航/ええっ!?(笑) それ、[世界遣い]の何か!?

 突如キャスターが手を掲げ、神々しい光を発する。
 3つのダイスは回り……示した結果は、6・5・2。
 ぽすっ。残念ながら不発だった。


GM/「あっ、ダメかー。最初の運はボクらに味方してくれないみたいだなぁ」
航/あ、あー……びっくりした。なんというギャンブル技を(笑)
GM/キャスターが術を使ってきたということは戦闘が開始されるということです。キャスターはパチンと指を鳴らすと周囲に4体のトランプの騎士が現れます。……ところで、盟ちゃんと亜紀くんは戦闘中、暇になるね。アサシンのキャラクターシートを操ってみる?
盟/あ、じゃあコッチがアサシン使いまーす。

 アサシンのデータは、以下の通り。
 『アサシン(ジャック・ザ・リッパー)』
 キャラクターレベル10。クラス[狂戦士5/稀人4/狩人1]
 戦闘中に主に使用するものとして……。
・≪巨大武器≫(至近の物理ダメージ)
・≪無の射撃≫(遠距離の物理ダメージ)
・≪失われた日々≫(達成値+3D6)
・≪乱舞≫(範囲攻撃化)
・≪特攻≫(自身の【HP】【MP】を削ってダメージ上昇)
・≪突然変異≫(他クラスの特技を1つコピー)
・≪模倣犯≫(自クラスの特技を1つコピー)
・≪魅惑の眼≫(モブを魅了)

 その他、副特技では……≪破壊者の孤独≫ ≪日常の復元≫ ≪テレパシー≫ ≪暴食≫ ≪無音の外套≫ ≪音色変声≫ ≪別れの刻≫ ≪眠りの心臓≫ ≪闇纏い≫ ≪単一化≫ ≪猛る身体≫ ≪強化手術(体力&意志)≫。


GM/戦闘が始まると同時に、アサシンも何者かを召喚します。『第1ループ』で従えていた従者を召喚したということで……レベルの低いキャラを亜紀くんが操ってくれるかな。
亜紀/ハーイ! やったー、いつも回復しかしたことなかったから攻撃しますー!

 特別に配布するPCデータは、以下の通り。
 『コフィン(アサシンの従者)』
 キャラクターレベル5。クラス[異端者3/闘士1/処刑人1]
 戦闘中に主に使用するものとして……。
・≪片手武器≫(物理ダメージ)
・≪灰色の波≫(味方の【MP】を回復する)
・≪闇の衣≫(最大【HP】と防御点を上昇)
・≪撃滅≫(ダメージ+1D6)

 その他、副特技では……≪異常鉱物≫ ≪悪喰らい≫ ≪闇の血統≫ ≪戦士の勘≫ ≪黒のカブト≫ ≪竜喰らい≫ ≪黒水晶の盾≫。


航/相馬さん、行くよ!
GM/相馬と航が武器を構える!(藤原になって)「さあ、私達がここで引導を渡して差し上げましょう!」
相馬/その言葉、そっくりそのままおぬしに返すぞ!
盟/「さっさと始めようぜぇ!」……あ、アサシンに適当な台詞を言っていくんで宜しく(笑)

 今回の戦闘レギュレーションは以下の通り。

【戦闘マップ】
 味方側後衛エンゲージ:アサシン
 味方側前衛エンゲージ:航、相馬、コフィン
  (↑10メートル離れている↓)
 敵側前衛エンゲージ :トランプの騎士×4
 敵側後衛エンゲージ1:藤原、キャスター

【注意事項】
@トランプの騎士はモブである。
A味方側前衛エンゲージと敵側後衛エンゲージである5人は、全員1人ずつの別エンゲージである。
B5ラウンドのクリンナッププロセスにイベントが発生する。

【行動値】
 アサシン:14
 航:13
 藤原:13
 キャスター:12
 相馬:10
 トランプの騎士×4:10
 コフィン:9


GM/第1ラウンド、セットアッププロセスです。
相馬/セットアッププロセスなら、≪縛鎖≫使用。対象は藤原で!(ころころ)達成値はこちら12です。
GM/対抗します。(ころころ)13なので、藤原は相馬さんの鎖を避けます。
航/相馬さん、頑張れ! ≪悔改めよ≫
相馬/すまない、もう一度いくぞ!(ころころ)おし、今度は達成値17! 【行動値】を4点減らしてください。
GM/おお、藤原の【行動値】が9になりますので……PC優先の法則で一番最後のターンになります。では藤原も負けじとセットアップで≪異形の触手≫を使用! 対象は相馬!(ころころ)達成値18です。
相馬/回避!(ころころ)おお、19だ!
GM/相馬さんの鎖に勝てなかった! 初っ端から戦場に鎖と触手が舞ったよ。
盟/シュインシュインと絡まって……捕らえられたのが藤原! 良い絵だ!(笑)

 同じくセットアップでコフィンは≪灰色の波≫を使用し、航の【MP】を3点回復した。
 メインプロセスに進み、最速のアサシンはオートタイミングの≪魅惑の眼≫をトランプの騎士に使い、魅了する。結果2体をキャスターに向けて攻撃をするよう洗脳した。


GM/トランプの騎士は自分のターンになったら【理知】で抵抗して魅了解除をします。
盟/はいー。で、同じタイミング中に≪無の射撃≫でキャスターへ攻撃します。(ころころ)あ、命中ファンブった。
GM/(ころころ)こちら、回避は17です。
航/アサシンはファンブらなきゃキャスターに命中できるね。それなら≪逆転運命≫でファンブルを振り直して!
盟/(ころころ)あ、今度はクリティカった(笑)

 見当外れに飛ばしたと思ったナイフは、ブーメラン状にキャスターの背後に襲いかかる!
 それを合図に航は≪守護者の盾≫で自身の霊力防御を強化し、移動してトランプの騎士と同じエンゲージに入り終了した。


GM/キャスターいっくよー! ≪押し寄せる闇≫を使用。まず1D6を振って命中対象を決めます。(ころころ)3だから敵全員に当てます。命中は21! 1D6さえ成功すればまず当てられるんだよー。

 全員回避できなかった航達は、それぞれ霊力ダメージ10点を受ける。
 その後、相馬は航と同じくトランプの騎士と同エンゲージに侵入。≪乱舞≫を使用して1体に当て、17点の防御点無視ダメージを与えた。
 続いてトランプの騎士のターンになり、相馬に9点のダメージを与える。
 コフィンも相馬達と同じようにトランプの騎士に接近し、≪片手武器≫に攻撃。藤原は相馬に反撃し霊力ダメージを放ち、1ラウンド目が終わった。


相馬/第2ラウンドのセットアップに≪自己再生≫を使用します!(ころころ)よし、27点【HP】が回復です。
GM/今度は藤原さんが航に≪異形の触手≫を使用。(ころころ)命中は16です。
航/超回避します。(ころころ)10か……≪浸触≫≪逆転運命≫を使ってもう一度振り直します!(ころころ)やった、16だ! 避けた、キモチ悪い!
GM/受動側優先で、触手が襲いかかって来たところを避けられた!

 コフィンは≪灰色の波≫で相馬と航の【MP】を3点回復し、アサシンは≪魅惑の眼≫でトランプを2体洗脳。合計3体を配下においた。
 アサシンは先程と同様≪無の射撃≫でキャスターに攻撃し、無難なダメージをプラスしていった。航もアサシンの勢いに負けず唯一立っているトランプの騎士に斬りかかり、1体を仕留める。
 その後、次はキャスターは≪ヒュプノスの枝≫≪未来の吐息≫を使用し、トランプの騎士のエンゲージに固まっている航&相馬&コフィンを一瞬眠らせようとする。だがその判定を航が≪逆転運命≫で普通の判定に変更させた。
 結果は誰もダメージを回避できなかったが、キャスターの武器である『クリティカル化』を潰せたと意気込む航達だった。


相馬/命中ダイスが≪ヒュプノスの枝≫で1D6減っているが……キャスターに攻撃しよう! マイナーで接敵、命中判定!(ころころ)15です。
GM/(ころころ)17を出して回避! ヒュプノス効いてるねー!

 トランプの騎士1体が意識を覚まし、2体はアサシンの言う通りキャスターへダメージを与える。
 コフィンはすかさず起き上がったトランプの騎士に攻撃。藤原も相馬にダメージを与えようとするが、避けられてしまう。3ラウンド目に突入し、セットアップは誰も動かず、アサシンの番になった。

盟/そろそろ≪魅惑の眼≫も【MP】的な意味でダルイんで、普通に≪無の射撃≫で藤原を狙いまーす。(ころころ)命中19です。
GM/(ころころ)当たります。
盟/ダメージに≪失われた日々≫≪特攻≫を使っておきますよ。「そこの藤原さんとかさぁ、こんなに人に想われてさぁ……スッゴイ羨ましいねぇ、マジムカつく!」(ころころ)37点の物理ダメージ!

 藤原が初ダメージを受け、航がトランプの騎士を叩く。
 キャスターが≪押し寄せる闇≫で全体攻撃を成功させるが、その霊力ダメージを航が≪英雄の宣言≫で1人肩代わりし、全員への大ダメージを免れた。
 相馬は≪獣化≫を使用し、キャスターを攻撃する。防御点無視14点のダメージを与え、さらに≪生気吸収≫で【HP】を3点回復した。
 その間もトランプの騎士は航に攻撃、コフィンもトランプの騎士に≪撃滅≫で強化した武器で反撃し、1体を撃墜した。藤原は地道に≪魔導書≫で航にダメージを与え続ける。
 4ラウンド目に突入し、アサシンは≪魅惑の眼≫で洗脳するが残り2体とも失敗。無難に≪無の射撃≫≪特攻≫で藤原にダメージを与える。
 航はトランプの騎士にクリティカルで攻撃を当て、キャスターがそんな彼らに反撃……のつもりだったが、≪押し寄せる闇≫で1が出てしまい、味方全員(トランプの騎士&藤原)にダメージがいってしまう。


相馬/では、キャスターに攻撃を仕掛ける……!
GM/待った。キャスターが相馬さんに向かって≪輪廻の扇≫を使用。8以上が出たらクリティカルだけど、7以下だったらファンブルになるよ!
相馬/な、なんという博打技を……!(笑)
盟/(アサシンになって)「8以下! 8以下出ろ!」(笑)
相馬/(ころころ)6……ファンブル! 薔薇、お前ー!?(笑) 

 トランプの騎士が航に攻撃し、徐々に力に削れていた航の【HP】がついに1点になってしまう。
 コフィンは攻撃してきたトランプの騎士に攻撃を当て、なんとか3体目を撃退することができた。
 残すは着実に削れているトランプの騎士1体、キャスター、藤原だが……。

GM/そろそろいくぞ。……藤原が≪爆散≫を使用!
相馬/ついに来たか!
航/それなら≪英雄の宣言≫を使用! どうせ1点でもダメージを受けたら死ぬんだから【HP】も【MP】も使わずみんなを守れる方法を選ぶ!
相馬/なっ……航、死ぬ気か!
GM/それでいいんだね。(ころころ)ダメージは、防御点無視の21点です。
航/残り【HP】は1点なので航はパタンと倒れます。
GM/よし、これで令呪が使えなくなった。
航/あ。
相馬/あ。…………うむ、しょうがない(笑)
盟/さっさと終わらせる! アサシンが≪乱舞≫を使用し、同じエンゲージ内にいる藤原とトランプの騎士に攻撃します!(ころころ)うわ、ファンブル!
GM/(ころころ)こちらは2人とも回避成功。(アサシンになって)「うわ、煙で見えね! ケムイ!」……次は航のターン、じゃないからキャスターだね。≪押し寄せる闇≫を使用。(ころころ)5、敵全員に8点の霊力ダメージです。
盟/航、死んだな。
航/航、死んだね。
相馬/あ。……こ、ここでぇ!?
亜紀/……ちょっと待って! コフィンが庇いたい!

 ≪他人をかばう≫
 同じエンゲージに存在するキャラクターに対する攻撃を変わりに受ける。
 未行動の状態で宣言し、使用後、行動済になる。
 広範囲の攻撃などにより、かばおうとするキャラがかばわれるキャラと同時に攻撃を受けた場合、かばったキャラは実ダメージを2倍にして算出する。


GM/航の至近に居るコフィンなら可能だ。アサシンが従者に命令して航を庇う!「こんなトコで死なれちゃ困るんだよッ!」
相馬/くそぉ……キャスターに攻撃する!(ころころ)よし、クリティカル! ダメージに≪失われた日々≫を使用!
航/4文字でいうと、ムカつく!(笑)
相馬/ワシは新しい主君である航と共に聖杯を勝ち取らなければならんのじゃ! こんなところで此奴らなんぞに負けてたまるか!(ころころ)23点の防御点無視ダメージ!
GM/「イターイ……!」。怒涛の勢いの一撃に討たれ、キャスターは倒れます。
相馬/更にここで≪修羅≫使用! 未行動の状態になって、藤原に接敵!(ころころ)命中19です!
航/か、カッコイイ!(笑) 刀を喉元に突き付けてきた……!
GM/……藤原は、その攻撃を≪麗しき犠牲の盾≫を使ってトランプの騎士に庇わせます!
相馬/それでもいい!(ころころ)15点の防御無視ダメージ! 尚且つ【HP】を5点回復。おのれ小癪な……!
GM/そのダメージを受けて、最後の1体だったトランプの騎士はロストします。……1ターンで2体斬るなんてカッコイイな(笑)
盟/でも次は……藤原の番だ。
GM/5ラウンド目のクリンナップでイベントが発生するから、……待機します!
亜紀/あー! 何かイベント発生しちゃう。
GM/(藤原になって)「今、私はマスターを殺すことができる。ですが、か弱い少年を苛める趣味はもとより御座いません。それに……私のサーヴァントも消えかけている」。そう言っている間にもキャスターは光を纏い、ボッと消滅します。――キャスターロスト。
相馬/おぬし、どうする気じゃ。
GM/「サーヴァントを失った今、私はこれにて退場することにしましょう」
盟/(アサシンになって)「いいかげん潔く消えちまいなよ!」
相馬/おのれ、逃げる気かぁ!? ……藤原を止めたいです!
GM/それでは、『第2ループ』で航の≪クリエイトゲイト≫を止めたやり方と同じで、【反射】で対決しましょう。
相馬/(ころころ)……こちら、達成値11!
GM/(ころころ)9! 【MP】が尽きてフラフラだったのかな。……ボロボロだった藤原が逃げようとしたところを相馬が捕らえる!
相馬/引っ掴んで押し倒して、刀を向ける!
GM/……刺すの?
相馬/……。ここは、ダイスの神様に決めてもらいましょう。……奇数が出たらトドメを刺す、偶数が出たら説得して二度と聖杯戦争に関わらせないようにする。
航/掲げた刀が首に刺さるか地面に刺さるかだな。
相馬/(ころころ)……偶数! 寸前のところで首に刺さずに脇にザシュッ!
GM/……殺さないのか。
相馬/此度は見逃してやる、二度と関わるなッ!
GM/「……。そのお言葉、ご厚意をそのまま頂きます。私の負けです」
相馬/次は無いと思え! ……刀をしまって退きます。
GM/ヨロヨロと藤原は立ち上がります。演出で、[領域遣い]には回復特技が高レベルであるので航を【HP】1まで回復させます。「これでなんとかマスターは生き延びることでしょう。それでは失礼します……」。
航/……意識を取り戻しておきます。
GM/藤原は頭を下げて、今度こそ≪籠抜け≫で消えていきます。
盟/(アサシンになって)「なんだよ、殺さねーのかよ! わかんねーなぁ、そんなにマスターって大事ぃ? また新しいサーヴァント連れてやって来るって!」
相馬/そしたら今度こそ殺せばいいだけの話じゃ。はあ……航の傍に寄ります。……航。
航/……はい。
相馬/帰るぞ。
航/……はい。2人とも……ありがとう。
相馬/航を背負います。
航/わあ、まるでお父さんだ(笑) ……ムニャムニャと言いながら寝ておきます。


 ●ミドルフェイズ5/February 12th Scene 2

GM/一方その頃。亜紀くんと盟ちゃんは聖杯のある遺跡に行きましょう。同じぐらいの時間帯なのでお互いが何をやっているか判りません。……遺跡に到着すると、目立たないながらに霊的なものを感じると[霊媒師]の2人は思います。
亜紀/うわ、なんかビリビリする……。
盟/でも行くだけ行ってみよう!
GM/立入禁止のキープアウトを通り越して中に入ると、より霊的なビリビリを感じます。……ある一定の所に来たとき、ミスターBが亜紀くんにだけ聞こえる声で「どうやらサーヴァントが1体昇華されたようです」と言います。
亜紀/同時進行のキャスターのことですか。……残り4体か。
盟/ここのトラップって失敗したらどうなんだろ? ……僕、無関係だから失敗してみようかな。
亜紀/盟ちゃんっ!? 前のループでは令呪を使って乗り切ってきたんだよ?(笑)
航/それに命に危険が無かったらそこら辺のガイアに目覚めた人達がみんな来ちゃうだろ(笑)
盟/だよねー(笑) でも……少しでも航の役に立ちたい! 行ってみます!

 『第1関門:キャスターの間』
 強い結界を解除せよ。難易度:【意志】判定10。


GM/航達の手によってキャスターが昇華されたので、難易度が下がって10になりました。
盟/それならイケる!(ころころ)……12で成功しちゃった。
航/続いて『バーサーカーとアサシンの間』になります。
盟/あ、そりゃ無理だ(笑) キャスターの間だけ解除して退散します。
GM/(ミスターBになって)「無傷で何よりです。第1関門は成功しましたが……失敗したらおそらく腕1本持っていかれたでしょう」
亜紀/えっ! 腕、ちゃんと付いてるよね!?(笑)
盟/大丈夫、切れてる感じはしない!(笑) ……失敗したらダメージどれくらいくるんだろ。
GM/それは失敗してみないと判らないな。でも相当なものが来ると思って。……もう先に進まない?
盟/……うん、やめておこう。次の間はどちらも現存してるから無理だと思う。
GM/ということで八木沼邸と、ミスターBと次の任務に向かいます。
盟/バイバーイ、亜紀も無茶しないでねー。

 一方その頃。
 おんぶされてムニャムニャと寝言を言いながら航は八木沼邸に担ぎこまれる。
 相馬と薔薇は主の居ない屋敷に辿り着き、執事達によって手当てを受けるのだった……。


航/ロザリーに応急手当てをされながら……。相馬さん、怒ってる?
相馬/怒っておらんぞ。ただ……もう二度と無茶はするな。おぬしが死ねばワシらも死ぬことになるんじゃ。
航/う……浅はかでした、ごめんなさい。でもあのときはコレが一番良い方法だと思ったから……。
相馬/確かにそれでイケると思ったワシもワシじゃが。……うむ、たとえおぬしが令呪を3回使いきったとしても裏切るような真似はせん。手札は使えるときに使っておくのじゃぞ!
航/……はい。
相馬/おぬしも聖杯を糧にしてやりたいことがあるんじゃろう。ならば自分が生き残ることも考えよ。
航/……はい。毎回PCに説教されてるな(笑)
GM/(アサシンになって)「なあ、それはいいから回復してよー。供給してくれよー、脱げよとか言わないからさ」
航/見事に傷だらけだから好きなところを持っていけよ。体液交換は握手でもできるんだよね。……今日はありがとうと言って手を掴みます。

 主従での供給の結果、3人は3D6ずつ回復した。
 ・航:15点
 ・相馬:14点
 ・アサシン:6点
 相馬の「ゆっくり休め」の言葉を聞いて、航は眠りに落ちていく。
 ……それから数分後、遺跡から帰宅した盟はヘンリーから「航が戦いに勝利し、傷だらけで帰ってきた」ことを聞くのだった。


GM/では、盟ちゃんのもとに薔薇が「おかえり、キャスターを潰したぜ」と親指を立てながらやって来ます。
盟/大丈夫だったか。残すところは……実質2体だな。
GM/「聖杯戦争はバトルロワイヤルなんだ、そのうち出てくるだろ。一応元マスターさんに報告してやったぜ」
盟/もしくはこのまま聖杯を封印するかどうかだな。ボソリと呟いておきます。航を説教しに行きたいけど……。
GM/ヘンリーが「先程お休みになられたばかりです」と止めますよ。今は体力を回復させろとね。
盟/……仕方ない、僕も寝ます。
GM/じゃあ次、相馬さんの部屋に薔薇さんが来ます。ドアをガンガンガーン。
相馬/起きておるぞ、入れ。
GM/ガチャ。「一緒に話しない?」
相馬/……うむ、同じ主に仕える者じゃからの。
GM/「お邪魔シマース」
相馬/で、何を話すのじゃ?
GM/「俺、現在【HP】14なんだよね」
盟/……ヤろうぜって直接的なお誘いか?(笑)
GM/「傷だらけのマスター相手じゃ可哀想だし、元マスターの方でもいいかなーって思ったんだけど執事にガミガミ怒られてたからな。空いてるのはお前さんぐらいしか居ねーなって思って」
相馬/あれは航一筋じゃからのぉ。あまり無理強いするのもよくなかろう。お互い共闘するものじゃからな、構わんぞ。
GM/グイッと引いて、唇を重ねます。
相馬/それに応えます。
GM/お互い1D6回復しましょう。(ころころ)アサシンは3点回復。
相馬/(ころころ)こちらも回復して全回復です。……おぬし、足りるか?
GM/「んっ……足りておかないとダメだよな、後は何とかするか」。……アサシンは、ふぅと溜息をつきます。「どうよ、今のマスター?」
相馬/うん? 別に悪くはないが。少々危なっかしいが今から鞍替えするのも難儀じゃろう。
GM/「鞍替えする方法も思いつかないしねぇ。……キャスターを殺れるとは思ってなかったな。そういや知ってた? キャスターの能力に『軽い願いを叶えさせる』ってヤツがあんの」
相馬/ふむ、≪世界創造≫だな……。
GM/「あっち側のサーヴァントだったらもうちょい面白い戦いができたかもなー」と愚痴を言うよ。
相馬/今更言って何になる。じゃがのぉ、あやつも若さ故に仕方がないと言っても後先を考えてもらわんとワシらの身がもたんな。
GM/「まるで父親みたいだな。……なに、好きになってきた?」
相馬/嫌いではないな。
GM/「俺は、なんかアイツ……幸せすぎてキライだ」
相馬/…………。
GM/「みんなから想われて、愛されてる。……俺には無いから羨ましくて憎たらしい。見てると胸がムズムズしてくるよ」
相馬/……そっと薔薇の頭を撫でます。なんじゃ、おぬしは……誰かに愛されたいと思っているのか?
GM/「……かもな」。笑いながら言います。紅茶を持ってきてグビグビ飲んでます。
相馬/なんじゃ、おぬしも寂しいのか……。
GM/図星をつかれて目を伏せます。
相馬/そうは言うてもあやつとて癒しにくい傷を抱えている。あまり妬んでやるな。あやつにはあやつの辛さがあるんだろう。
GM/「……やっぱ、色々と成長してきた人は言うこと違うねえ」
相馬/おぬしにだって今まで歩んできた道があるじゃろう。
GM/「無いからこんなこと言ってるんだよ」
相馬/無い? おぬし、記憶が無いのか。
GM/「アンタは知らないかもしれないけれど、俺は『何者か判らない』という『恐怖心』を具現化した英霊なんだよ。正体不明の殺人鬼ジャック・ザ・リッパー。俺自身だって誰だか知らないのさ」
航/……武蔵坊弁慶と同じく、人の中にある念の具現化か。
相馬/複雑じゃのぉ。本当の名を言ってくれたからワシも言うかの。ワシの名は平小次郎将門と言うてな、かつては紆余曲折あってこの日ノ本を支配しようと企んだんじゃが、何で支配しようかと思ったら……自分が信用していた身内に裏切られたからかのぉ。
GM/「本当にお前さん、『平将門』なの? どうやったらそんなの証明出来るん?」
相馬/それは……確かに死後、怨霊やら英霊やら呼ばれているが、ワシの中には思い出しとうもない辛い記憶があるし、それがあるからワシをワシと呼べるのであって……って、なんでこんな説教臭いのじゃ(笑)
GM/「自分が誰かなんてどこで判るんだよ」
相馬/「自分が誰か判らん」と言うても、不快に思っている有りの儘の自分を受け入れれば良いのだろか。そんな小難しいことを考えたって飯は食えんぞ!
GM/ふぅ、とアサシンはまた溜息をつきます。「……はあ、俺って考えすぎなのかね。そんな理由で聖杯を求めて、迷ってるんだよ」
相馬/……おぬしは、もしや……おぬしの存在を否定されたのか。
盟/それが最初の殺人だったのかな……。ジャック・ザ・リッパーとしての生を受けた瞬間に否定されて、逆上して殺しちゃったのか。
航/アサシンとしての初めての殺人って、召喚してくれたマスターだよね。そりゃ泣くわな。
GM/「あー、なんだろ……こういうとき泣いておいた方がいいのかな。俺のこと慰める気は無い? いや、慰めてるからこんなに良いコト言ってくれるのか」
相馬/別に泣きたいと思うなら泣けばいい、無理する必要は無いじゃろう。……おぬしは訳の判らん奴だとは思っておったが、先程から話からして奇怪な奴ではないというか、只の心有る人間だったか。悪く思わんぞ。
GM/「あんがとよ。……俺の願いは、『自分が何者か知りたい』ってコト。『この国を支配したい』は勿論ウソ。……俺の願いってその程度のモンなんだよ。すぐに言い換えることが出来るものなんだ」
相馬/……おぬしほどの力を持つ者がワシと手を取ってくれるというのなら非常に心強いがの。
GM/「『自分が何か』なんて、自分を認めた時点で解決できる問題だよな。……俺を認めてくれるなら、俺が日本の半分を統治したっていいぜ?」
相馬/……一つだけ釘を刺させてもらう。
GM/「なに?」
相馬/裏切るなよ。ワシは信用していた伯父子に裏切られ、殺された。二度とあのような目には遭いとうない。二度と御免じゃ。
GM/「……お前さんが俺のことを認めてくれるなら裏切ることはねーよ。後はバーサーカーとしての能力が覚醒しなきゃだな」
相馬/…………はぁ? どういうことじゃ?
GM/「うん? お前って自分の記憶があるのにどこから覚えてねーの?」
相馬/知らん。……藤原、あんなに偉そうなのに意外と魔術師としての腕はアレじゃったのか……。ああ、あやつを取っちめて色々聞くべきじゃったか!? 一体能力とは何なのじゃ!
GM/「俺が教えてやろうか」
相馬/知っておるのか!?
GM/「一部だけだけどな」……ということで、アサシンの【理知】判定をしてもらいます。アサシンは【理知】ボーナスは2です。
相馬/ダメもとで判定します。(ころころ)達成値7か……『簡単な成功』じゃのう。
GM/「自分のぐらいしか覚えてねーけど……」と、つらつら話し始めます。

 クラス別能力「隠しステータス」。
 『アーチャー:単独行動』
 マスター不在でも行動できる。
 →特定の契約対象がいなくてもセルフ供給をすることができる(【HP】【MP】回復達成値に+50)。
 『ライダー:カリスマ』
 大軍団を指揮する天性の才能。
 →エキストラ、モブに限り交渉や洗脳に用いる判定達成値に+50。
 『キャスター:陣地作成』
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 →結界作成系特技を用いる判定達成値に+50。
 『アサシン:気配遮断』
 完全に気配を断てば発見する事は不可能。
 →隠密系、ダメージアップ系特技の判定達成値に+50。
 『セイバー:直感』
 研ぎ澄まされた第六感は未来予知に近い。
 →どんな特技の効果でも割り込み、一度だけ判定達成値+100。


※なお、この能力はPC対立でのシーン、戦闘には使用されない。あくまで演出重視の「副特技」の一つとして考えること。

GM/メタ会話ですが、アーチャーの『単独行動』は毎度してるね。『第1ループ』から言ってるし、キャスターの『陣地作成』は空の結界で実証済みです。それと……セイバーの『直感』は、実は盟ちゃんが≪生体侵入≫されたときに使ったことにしています。
盟/なるほど。そりゃ達成値100で入られたら死ぬよ!(笑)
航/あと、ライダーの『カリスマ』が……素すぎて能力と被って勿体ない(笑) 寧ろ藤原さんはカリスマ性があったからライダーに選ばれたのかな。
相馬/ふむ。……薔薇、おぬしは誰かに必要としてもらいたいのじゃな?
GM/「……まあね」。恥ずかしそうに言います。
相馬/実の事を言うとワシも……アレじゃ、もじもじ(笑) 自分を認めてくれるというか、裏切らない存在が欲しいと若干思っていた。……ど、どうじゃ、手を組まんか!?
GM/「……構わないぜ。先程も言った通り、お前さんの願いに則ってもいい」
相馬/……信じても良いのか?
GM/相馬さんと手を繋ぎます。「お前を襲うつもりは無いし、裏切る気も無い。ありがとよ。……一旦去るわ。じゃ、お休みー!」
相馬/お、おう、お休み。
GM/パタン。薔薇は部屋を出て行きます。

 扉を閉めて、壁を背に……薔薇はズルリと崩れ落ちた。
「ッ……!」
 口を抑えて声を殺す。……その顔は、真っ赤だった。
 誰にも見られることなく、赤くなっていた。


亜紀/か、可愛い……!(笑)
盟/相馬、良かったな。何をするにもアサシンは初体験だぞ……!(笑)

 ……一方その頃。
 遺跡から教会の宿舎に戻った亜紀は……。


亜紀/遺跡のトラップを解除するにはみんなで行って令呪をバンバン使うしかないみたいですね……。
GM/(ミスターBになって)「なるべく使える駒は全て使うようにしなければなりませんね。それが敵わないなら、サーヴァントを最後の1体になるまで戦い続けるのです。残り1体になれば自動的に勝者の元へ聖杯は出現しますから。……貴方も夢で見たでしょう?」
亜紀/はい……あの美人さんが現れるのか。
GM/「そして私達は今のところ、私を除いて3体いるサーヴァントのうち2体の居場所を知ってる」
亜紀/……航をやれと?
GM/「八木沼盟から秤谷航の方へサーヴァント2体の所有権限が渡った。これはチャンスではないですか」
亜紀/……盟ちゃんにサーヴァントを譲ってもらったってことは、航にも叶えたい願いが出来たんだよね。
GM/「願いや欲の無い人間なんていませんよ」
亜紀/……願いを考えていた俺がいるんですけど。
GM/「勘違いしないで頂きたい。私が倒したいのは秤谷航でなく、そのサーヴァントです」
亜紀/そうだよね、航は死ななくていいんだよね。……あの、弁慶さんは願いを叶えたら後、どうなるんですか?
GM/「私は英霊の消滅を願っています」
亜紀/……消えちゃうんですか?
GM/「この世に居る必要など無いでしょう。私は、私という存在を終わらせるために戦っているのです」……真っ直ぐとした目で言います。
亜紀/その……俺は、弁慶さんと一緒に居たいなって思ってたんですけど……。
GM/「私はこの目で幾度となく悲劇を見てきました。私の悲劇だけではございません、戦争に巻き込まれてきた人々の悲劇を全て記憶しています」
亜紀/それが一般人だったり、弁慶さんのかつての主だったり……。
GM/「その無限ループを断ち切るために聖杯戦争を戦うのです。貴方を引き寄せたのも、私を消滅させるため」
亜紀/利用しやすいから俺と手を組んだんですよね。でも弁慶さんを消す為に手伝ってると思うと……悲しいです。
GM/「……」。無言で自分の拳を握ってます。
亜紀/あの、弁慶さんは俺のコトをどう想ってますか? ただその利用したいだけですか?
GM/「……利用する為だけ……と考えていました」
亜紀/過去形、ですか? 今は……。
GM/「ここで『貴方と共に生きたい』と言えば、悲劇がまた繰り返されるだけです。……それは、青森恐一を裏切ることになります」
亜紀/そっか、青森さんを裏切っちゃうのはイヤだな……。じゃあ、少しでも好きですか?
GM/「好きでなかったら、貴方を引き寄せることなどしませんよ」
亜紀/良かった。……俺の願いは『またいつか弁慶さんに会う』にしちゃおうかな。今じゃなくてもいいからまたいつか一緒に居られたらいいな……。
GM/「……私が今から言うことを気を悪くしないでくださいね。その言葉はとても嬉しいですが」
亜紀/ですが?
GM/「…………私は、その言葉を何度も言われてきたんですよ」
亜紀/うわぁ……! で、でも! 今度は絶対聖杯を手に入れるんだから大丈夫ですよ! 絶対願いを叶えてくれますよ! 俺、覚悟を決めました!
GM/「……。疲れたでしょう、休みなさい」
亜紀/……はい。
GM/「……どうぞ、私のもとに来なさい」
亜紀/……抱きつきに行きます。ぎゅっと抱きしめに行きます。
GM/「マスターと供給するだけですからね。これは決して愛情の確認ではありませんよ」
亜紀/うん……いいよ。今度会えたらでいいから、そしたら……俺のものになって。
GM/抱きしめて、パイプベッドの上へ押し倒します。3D6回復してください。抱擁しながら、「次の夜に、貴方の友人と戦いましょう。今の貴方なら出来る筈だ」……囁いて、シーンアウトします。


 ●ミドルフェイズ6/February 12th Scene 3

GM/では翌日。起床した航は朝一に盟ちゃんに説教を受けました。
航/叱られて足が痺れました。
盟/ぷんぷん!(笑)
GM/いつものように怒られて1日がスタートするんだけど、少し変わっていることがあって……その1つを言うと、アサシンの座る距離が相馬さんの近くになっていることかな。
航/あ、隣同士になってる。仲良くなってる……?
相馬/……なあ、薔薇。この緑色の葉っぱ、不味いのじゃ。
盟/小学生か!(笑) 食えよ、≪暴食≫があるんだから! メンズナックル食ってるぐらいなんだから食えるよ!(笑)
相馬/ニオイが嫌なんじゃ! なんじゃこのパセリというものは!
GM/(アサシンになって)「ワカるー、全然紅茶淹れても美味くなんねーもん」
盟/紅茶に淹れんなし!(笑) それと、パセリは別に食べなくていいんだぞ。
相馬/なにぃ!? しかし皿の上に乗っているものは食わなければならんと父上から厳しく……! ところで薔薇、おぬしは何が好きじゃ?
GM/「え? なんだろうなぁ」……と言いながら紅茶を飲む。
相馬/ほほう、おぬしは紅茶が好きなのか。
GM/「…………そっかぁ」と、凄く自分の事を納得します。「元マスター、俺って紅茶が好きらしいぜ」
盟/ああ、最初っから紅茶が美味そうって言ってたもんな。好きだったんじゃないのか?
航/よく飲んでたし好きだったんでしょ。良かったじゃん、ロザリーさんが淹れてくれてさ。
GM/「ごくごく。……好きだったんだぁ。覚えておけよ」。言いながら飲みます。
航/……なんか家族団欒みたいで楽しいなぁ。
盟/あ、そうだ。昨日あったことを話しておこう。聖杯戦争の強制的な終了の仕方だけど、失敗すると半分もげる。
航/もげる!?(笑) なに危ないことしてるの!?
盟/だって航達の役に立つと思って(笑)
航/さっき俺にも全く同じこと言ったよね!?(笑) ……それと今日のことだけど、平日でも学校に行かないで最後のドクロを探した方が良いと思うんだ。
相馬/あと1つ残っているというしのぉ。とりあえず壊しておくに越したことはない。残す2体のサーヴァントも一体何処に居るんじゃ……。
盟/他に会った能力者なんて青森達ぐらいだよねー。
航/はっはっは、まさかまさか!(笑)
相馬/教会側の人間じゃろう、まさかまさか!(笑)
GM/アサシンがシリアスな声で言うよ。「なんでそういうコト言うワケ? そいつが怪しいとは思わないの?」
航/え? だって、教会の人間って中立だから……。
GM/「早乙女亜紀って奴、怪しくないか」
盟/亜紀が? どうして……?
GM/「以前揺さぶってみた事があるんだよ。セイバーが消滅した前だったかな。……令呪を直接見た訳じゃないけど、妙な反応を亜紀って奴はしたんだよね」
盟/そんな、亜紀が嘘を吐いてるなんて……。
航/でなきゃ、教会なんだから他のマスターの情報を知ってたんじゃないか? かと言って教会の人間からその情報を教えろとは言えないし……。
盟/……でも、少しぐらいなら協力してくれないかな。フェアじゃないと思ったならそのままでいいんだし……。
亜紀/ちなみに、この後亜紀としては教会として最後のお仕事で、ドクロを探すつもりでいました。『新住宅地』に行く予定です。
盟/じゃあ僕もドクロを探すことにして、亜紀と話すイベントをしよう。僕も『新住宅地』に向かいます。
航/それなら俺は……まだ誰も行ってない『アメ横』に、薔薇を連れて行ってみようかな。
GM/相馬さんはどうする?
相馬/……藤原に召喚について詳しく訊きたい。藤原を探してみようかと思います。

【ルート選択:2月12日】
 航→『アメ横』へ、薔薇と共に侵入。
 相馬→藤原捜索の判定。
 盟→『新住宅地』へ、侵入。
 亜紀→『新住宅地』へ、ミスターBと共に侵入。


GM/最初に、アメ横に行く航と薔薇のシーンから。
航/何か怪しい物は無いかな……他のマスターの気配があったらそれに関しても調べたいし。
GM/人が賑わうアメ横で、フンフフーンと鼻歌を唄いながら探そうか。(アサシンになって)「おっ、チョコレート1000円だって」
航/おじさーん、チョコレートちょうだい! 外人連れてきたからオマケいっぱい付けてー!
GM/(例の店員になって)「オー、オマーケオマーケー!」(笑) ……というコトで、チョコレートゲットしました。
航/すっげー。……うわ、バレンタイン前に男2人でチョコ買っちゃった!(笑)
GM/ではではお土産も買ったところで本題に入ろう。(アサシンになって)「人がいっぱいいるな。こりゃ何を探すにも【体力】使わなきゃダメだなー」
航/よっしゃ、任せろ!(ころころ)15です。
GM/余裕だ。スタタと周囲を探るけど、こんな所に物を隠す方が大変だと思った。
航/だよねー。買い物して帰るかー。
GM/……けど、薔薇が……ボケーっとある一点を見ている気がした。
航/どうした?
GM/「……いや、別に怪しいってワケじゃねーけど……あそこの2階の、『パブ・ラマーサ』ってすっげえ気になる
航/ラマーサが!?(笑) ……い、行ってみる?
GM/行くか。狭い急な階段を上って行くと、「CLOSED」と書かれた看板が掛けられている。おや、鍵が開いてるぞ。不用心だなぁ、鍵付けない亭主なのかな。
航/……ガチャ。お巡りさんが来たらレッツ≪クリエイトゲイト≫すればいいし……。
GM/……誰も居ないように見える。(アサシンになって)「……何にもねーな、誰か来る前に行くか」
航/そうだね……なんだったんだろ、何も無かっただけならいんだけど。
GM/階段を下りると、もうこんな時間が大分経ってしまったね。そろそろ八木沼邸に帰ろうか。では、ここでマスターシーンに入ります……。

「じゃあ駅に戻ろうぜ」「そうだな」
 航と薔薇の2人は狭い階段を下り、人々の生活の場へと戻っていく。
 更に人混みの中へと2人は消えていく。
 ……誰も居ない店内の中から、小さな女の子が後ろ姿を見ていることなど知る由も無く。
「…………」
 金髪ツインテールの幼女は、無感情な瞳のまま、黙って窓から2人を見下ろしていた……。


亜紀/……ロリぃ!?
盟/そっか! パブ・ラマーサってロリの本拠地だもんね!(笑)
航/ってコトは、もしかしたらロリに出会えていた? ……マジでぇ!?(笑)

 ……一方その頃。
 聖杯戦争の無い昼間での亜紀とミスターBは……。


GM/亜紀くん達は新住宅地へやって来ます。昼間はとても静かな住宅地です。夕方になれば学校から帰って来る子供達で賑やかになるんだろうな。
亜紀/閑静な住宅地なんですね。探しやすいかな。
GM/ちなみにこの住宅地は、10年ほど前の大火事で燃えた後に新しく作られた一部だそうです。
亜紀/……そっか、この辺に航の家が。
GM/(ミスターBになって)「今夜、彼と戦うことにしましょう。決心はついておりますね?」
亜紀/はい、俺は戦えます。決心しましたから。でも戦力に差があるからなんとかしたいと思ってるんですが……。
GM/「そのことに関してはマスターである貴方に任せましょう。大丈夫、私の攻撃と貴方の守りがあれば打ち破れます」
亜紀/そうですね。……今は最後のドクロを探しましょう! ≪超越感覚≫があるのでそれを使って【知覚】で調べます!(ころころ)んー、12でした。
GM/10以上なら成功だよ。君が周囲をパッと見ていると……とある屋敷が怪しいと思った。
亜紀/じっと見てみます。どんな家ですか。
GM/表札は無いので空き家っぽいよ。庭は整えられているけど。
亜紀/……誰も居ないなら入っても大丈夫ですね。失礼しますー。
GM/門から入って、庭の方に出てみます。そこには……ドクロがありました。
亜紀/やった。空き家に仕掛けておいたんですね。……ピストルでバーンといきます!
GM/銃で撃たれてドクロがパーンと砕かれる! すると、空気がパァッと晴れていきます。……空を見上げれば、君らの目にも判るような青空になっている。
亜紀/良かった、これでスッキリしたー……。
GM/(ミスターBになって)「これでそう簡単に結界が復活することは無くなりました。キャスターでない限り、結界が再生することも無いでしょう」……ではそのとき、亜紀くんの視界に盟ちゃんの姿がうつる。盟ちゃん、シーンに登場してください。
亜紀/あ、盟ちゃんだ。
盟/僕もドクロを探していたので庭に入って来ます。……今のって、もしかして亜紀がやったの?
亜紀/ああ、最後の1個を壊したよ。
盟/良かった! 僕も探しに来たんだよ。……あっと、ちょっと戸惑うような顔をします。
亜紀/どうしたの?
盟/……亜紀は、僕達に嘘なんか吐いてないよね?
亜紀/……うん? 吐いてないよね。
盟/亜紀は……聖杯戦争に関係無いよね。
亜紀/関係ある……よ。だって教会だもの。
盟/じゃあマスターじゃないよね。ただの教会の人だよね!?
GM/では、亜紀くんは【反射】でしらばっくれるかどうかの判定を、盟ちゃんは【理知】で嘘かどうかを見破れるかを判定してください。
盟/(ころころ)10だよ。
亜紀/(ころころ)おっ、13です。ニッコリと笑って誤魔化します。
盟/幸せだからって曇りの無い笑顔しやがって(笑) そ、そうだよね……亜紀がそんな訳ないよね。亜紀が航の敵になるなんて、ないよね。
亜紀/……。盟ちゃんに対して≪悪魔の囁き≫を使っちゃおうかな。

 ≪悪魔の囁き≫
 従順な魂を操り、対象に一方的に憑依させて意のままに操る魔法。
 シーンの間、対象は使用者の望むことを何でもかなえようと最大限の努力をする。抵抗する場合は、使用者の【理知】と見破る側の【意志】で対決する。


盟/よし、亜紀くんに操られちゃおうか! その方がパーティーバランス良いし!(笑)
GM/前線2人&中衛と、前線&中衛&後衛の対決か……悪くないと思うよ。
亜紀/面白そうなんで盟ちゃんを操ってみようと思います!(笑) 俺にとって航は大事な幼馴染だもん、傷付けることなんて絶対しないよ。
盟/そっかぁ……信じるよ。僕も航だけは傷付けたくないんだ。
亜紀/そうなんだ。なら盟ちゃん、手伝ってくれる? ……≪悪魔の囁き≫を使用します。弁慶さんをチラッと見ますけど……。
GM/……無言でコクリと頷きます。
亜紀/(ころころ)ハイ、成功。盟ちゃん、よろしく。これで盟ちゃんは俺の言う事を聞いてくれるようになります。
GM/一応訊くけど、何て言うの?
亜紀/……航の為に、俺と一緒に戦って。
GM/盟ちゃんは亜紀くんにそう命じられました。……従ってください。
盟/……うん、わかった。よろしく。それが航の為になるんだったら……。死んだ眼で言います(笑)
GM/「戦うならやはり場所は公園が良いでしょう。……0時になったら公園に来るように秤谷航に連絡はできますか?」
盟/モチロンできるよ。航の為になれるんだったらピポパッ!(笑) 『聖杯戦争に関する大事な話があるからその時間に来てくれ』ってメールしておきます!
航/ん……? 盟ちゃん、何か情報掴んだのかな。八木沼邸でチョコレートを食べながら情報受け取ります(笑)