アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 十三歳のアシテプト 』 1ページ ■
2013年1月25日




 ●プリプレイ

 新年を迎えたばかりの、2013年1月25日。
 セッション会場のGM・マーサー宅に、水波ろってコトイの4人は集まっていた。


マーサー(以降、GM)/『アナザーワールドSRS(以降、AW)』単発セッション始めたいと思います。お集まりいただきありがとうございます。
一同/ありがとうございまーす。
GM/今回は、焔先輩と水波ちゃんが『AW』をやりたいと言ってくれたのでお二人に楽しんでもらうべくセッションにご招待させていただいました。
プレイヤー1・水波/本当にありがとうございますー!(笑)
GM/それでですね、『AW』初参加の焔先輩がいらっしゃるので初心者向けのシナリオをやろうかと思ったのですが、それだとGMの私が楽しくない。
プレイヤー2・焔/ぶ、ぶっちゃけた!(笑)
GM/私、初心者卓のGMを何回もやってるんですよ。というのを同輩に相談したら「初心者でも上級者シナリオでいいんじゃない?」って言ってくれまして。
プレイヤー1・水波/そ、そんな……!(笑)
プレイヤー2・焔/自分が参加しないシナリオだからって好き勝手言って!(笑)
GM/という訳で、普段と変わったシナリオをやります。でも開始キャラクターレベルはたったの5ですよ。まずは、ハンドアウトをご覧ください。



 アナザーワールドSRS シナリオ名 『十三歳のアシテプト』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル5で開始。
 ただし、PC2〜3は元々「キャラクターレベル10」の設定。高レベルの能力者である。
 時間跳躍の代償に自分のキャラクターレベルを差し出すことになった。


【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:母親  関係:家族愛  推奨クラス:狂戦士

 君は一般家庭に育ったごく普通の子供だ。
 能力者として目覚めたため、教会でエージェントとして活動している。身近な平和を守るために日々、異端と戦っていた。
 命を懸ける戦いもしてきたが、それでも平和な日常を過ごしてきた。だが、それも終わりだ。
 帰宅した我が家は血に染まっていた。君は自分の家族を守れなかったのだ。
▼NPC1:母親
 PC1の実の母親。20代後半〜30代。PCの年齢に合わせること。
 一般人。我が子が能力者であることを知らない。
 少し自分を甘やかしすぎではないかと思うほど、子供に優しい女性だった。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:PC1の父親  関係:友情  推奨クラス:闘士 or 聖職者 or 処刑人

 君は若い頃(小学生〜中学生)から教会のエージェントとして活躍していた、ベテランの能力者だ。
 PC1の父親とは子供の頃からの知り合いで、今もなお彼とは家族ぐるみの関係だ。
 それがキッカケでPC1と共に活動をし、戦いの中でも平和を楽しんでいたが……。
 君はPC1の父親の遺品から、とある気になる言葉が発見してしまう。それは。
▼NPC2:PC1の父親
 PC1の実の父親。母親と同い年の一般人。
 ただし、能力者のこと(PC2の仕事や、PC1のバイト)のことを知っていても構わない。
 ごく普通の会社員。学生時代から毎日のように遊んでいた。

【ハンドアウト:PC3】
 コネクション:優(ユウ)  関係:興味  推奨クラス:世界遣い or 稀人 or 異端者

 君はPC1の家と親しい関係(家族、親戚、家族ぐるみの親友、ペット)の能力者だ。
 君がPC1の家に行ったときのこと、とある人影に気が付いた。
 その人影はすぐに消えた。人間ではないと思ったが、あれは一体、誰だったんだろう?
 妙なことを思い返しながらPC1の両親の葬式に出席していると、龍の聖剣が現れた。
▼NPC3:優(ユウ)
 PC1と一緒に居たとき、一度だけ出会った謎の存在。人間なのか幽霊なのか、性別すらも判らない。
 名前らしきものを聞き出せたが、それ以後は二度と会うことはなかった。

【ハンドアウト:PC4】
 ハンドアウトパターン1〜3を兼用する。
 PC1の場合、PC1とは兄弟姉妹。
 PC2の場合、PC1の父親とは少年時代からの友人関係。
 PC3の場合、PC1の家族と頻繁に会える親しい関係にすること。


プレイヤー3・ろって/「時間跳躍の代償に自分のキャラクターレベルを差し出すことになった」 ……ああ、『バッドルイド2』のまりささんと同じパターンですね。
GM/そうだね。「高レベルのシナリオがやりたいけどデータ的には初心者対応にしたいなー」とGMが葛藤した成果を判っていただけるでしょうか。
プレイヤー2・焔/とても良い設定だと思うよ、これ(笑)
プレイヤー4・コトイ/PC3のハンドアウトに「ペット」ってあるんだけど。ぺ、ペット?(笑)
GM/「PC1が飼っている猫の[稀人]です」とか言っていいんですよ。
プレイヤー4・コトイ/それ、超おいしい!(笑)
プレイヤー2・焔/おい、ここに来る前に「今日は女ったらしのキャラをやりたいんだよね」って言ってたのはどうしたんだよ(笑)
GM/それなら猫の女ったらしをやればいいじゃないですか。メスネコを引っ掛けてください。
プレイヤー1・水波/か、可愛い! レベル10の猫なんてカッコイイですよ!(笑)
プレイヤー3・ろって/良いですよね、ペット良いですよね! 可愛いし!(笑)
プレイヤー4・コトイ/でもそれだと……龍の聖剣と話すとき、傍から見たら小さな女の子が猫と「みゃーみゃ」「みゃー!」「みゃーみゃー!」って言ってるシーンになるよ?
プレイヤー1・水波/ロリとニャンコって良いじゃないですか!(笑)
GM/まずは最初にハンドアウトの補足説明をしましょうか。PC2〜4の3人は、元々キャラクターレベル10のPCです。というのもPC2のハンドアウトは中学時代からエージェントとして活動していて、友人が子持ちなぐらい高年齢キャラなんです。
プレイヤー3・ろって/それなら高レベルは当然ですよね。
GM/ゲーム的には全員キャラクターレベル5なんですが、実質レベルが低いのは子供キャラのPC1だけです。PC1の年齢は15歳前後を考えています。
プレイヤー4・コトイ/お母さん、若いね……。
GM/PC2の年齢はPC1の両親の年齢と合わせていただくので、PC1とPC2の中で年齢設定はちゃんと相談をしてください。PC3の設定ですが、PC1の家と家族ぐるみで関係を結べる間柄でいてください。さあ、誰がどのハンドアウトをやるか決めてください。
プレイヤー4・コトイ/ハンドアウトPC3で[稀人]いただきます! 「『吾輩は猫である』のモデルなんだぜ」って言う猫をする!(笑)
プレイヤー1・水波/それなら……私がPC1をやっていいですか?
プレイヤー2・焔/うん、やりたいならやるべきだよ! じゃあ私はPC2をやる。
プレイヤー3・ろって/PC2とPC3……どっちも捨てがたいですね。うーん、ここはPC2かな。PC1の若いお母さんと同級生で、一方こっちは老け顔で「貴方は良いわね、いつまでも若くって……」って言うおばさんキャラにしようかな(笑)
プレイヤー2・焔/それならこっちは童顔のおじさんキャラをする!(笑)

プレイヤー1・水波/PC1ハンドアウトを選択。
プレイヤー2・焔/PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー3・ろって/PC4で、PC3ハンドアウトを選択。
プレイヤー4・コトイ/PC3ハンドアウトを選択。

GM/最初に、PC1の年齢を決定してください。じゃないとNPCのご両親やPC2達の年齢が決まりません。
プレイヤー1・水波/それじゃあ……中学2年生の13歳をやります!
GM/となるとお母さんは最低でも16歳で産むので、最少で30歳。せめて18歳以上で結婚してほしいので、32歳ぐらいですね。
プレイヤー2・焔/32歳推しだね。
GM/32歳推しですね。
プレイヤー3・ろって/じゃあ、私は31歳にします。
GM/…………惜しい……。
プレイヤー3・ろって/な、何ですか?
GM/なんでもありません。
プレイヤー3・ろって/き、気になりますよ! 何なんです!?(笑)
プレイヤー1・水波/えっと、お父さんは32歳でお母さんは31歳ってことにします! ほら、私のお父さんが32歳ですよ!?(笑)
GM/ありがとうございます!(一同爆笑)

 そんなこんなで4人で相談し合うこと、2時間弱。
 PC達は無事完成。早速セッション本編を始めることになった……。


GM/キャラクターメイキングが終わりましたので、まずは自己紹介ですね。PC1からやっていきましょう。

プレイヤー1・水波(以降、百合)/キャラクター名、聖石 百合(ひじりいし・ゆり)と申します。14歳、女子中学生です。勉強や部活に精を出しつつ頑張っている女の子で、クラスは[闘士]が4レベルで、[狂戦士]が1レベル。カバーリング要員として【防御点】を上げました。
GM/みんなを守る前線系だね。
百合/スキルウェポンは≪巨大武器≫……10トンハンマーです! 昔からこれを武器に持つキャラがやりたかったんです!(笑)
GM/エージェントとして活動しているけど、能力者としてのスタンスはどんなものだろう? 「やりたくないけどやっている」「自分に出来ることならやってみせる」とか色々あるけど。
百合/そうですね……せめて家族や友達のような目に見える範囲の人達は守っていきたいと思っています。「あたしが周りの人を守るんだ! よっしゃ、やるぞー!」ですね。
プレイヤー2・焔/ええ子や……。
GM/こんな良い子があんな目に遭ってしまうなんて……(一同笑)
百合/前向きで実直! ≪−50平凡≫でちょっと目立っちゃう子にしていきます!
GM/教会から仕事を持ってくる高坂も「君には期待しているよ」って言っちゃうぐらい、期待のエースだね。
百合/た、高坂さんが来てくれる! キュンッ!(笑)
プレイヤー4・コトイ/……高坂さん、いつも女の子にそう言って期待させてるよな(笑)

 聖石 百合(プレイヤー名:水波)
 クラス:[闘士4/狂戦士1]
  体力:17(+5)  反射:15(+5)  知覚:12(+4)
  理知: 8(+2)  意志: 9(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:40  MP最大値:15
重要キーワード:平凡  背景:(お母さん)の血を引いている
特徴:野性味溢れている  ボーナス効果:1シナリオ1回振り直し
職業:中学生  性別:女  年齢:13
 スキルウェポン→≪巨大武器≫
 闘士→≪戦乙女の知恵≫ ≪カバー≫ ≪英雄の宣言≫ ≪命の糧≫ ≪希望の勇姿≫ ≪熱血の防壁≫ ≪武闘家の血≫ ≪聖戦士の血≫
 狂戦士→≪失われた日々≫
 一般特技→≪−50平凡≫

GM/次に、PC2。焔先輩の方からどうぞ。
プレイヤー2・焔(以降、仙太)/キャラクター名は上林 仙太(かんばやし・せんた)。仙ちゃんです! 31歳男で、神父です。クラスは[狂戦士]3レベル、[狩人][処刑人]が1レベルずつ。【防御点】を全て捨てて攻撃特化です。
GM/流石レベル10の能力者だ。特化で強いぞ。
仙太/レベル10のときは情報収集系の特技も覚えてたんだけど、レベルが下がったら戦闘特技しか残りませんでした!(笑) ≪+50人畜無害≫の童顔です。
プレイヤー4・コトイ/そんな戦闘特化のナリして人畜無害なんだ(笑)
GM/PC1のお父さんとはどんな関係ですか?
仙太/中学時代の先輩後輩の仲で……何か部活をやっていたとか。何やってたんだろ? ……軽音?
百合/お父さん、中学時代に軽音やってたんだ! 軽音やっているお父さんにお母さんが「カッコイイ!」って惚れたとか?(笑)
仙太/じゃあパパンがギターで。僕はドラムやってた。
プレイヤー3・ろって/ボーカルじゃないんですか?
GM/(いきなりモノローグ調に)まさか前回のセッションでボーカルだったアイツがあんなことになっちまって……。
プレイヤー3・ろって/一体何があったんですか!?(一同笑)
仙太/今では百合ちゃんのお父さんとは「ごめん! ゴハン食べさせて!」って家に押し寄せる仲です(笑) あとPCに猫がいるので、『背景』は「犬のトラウマ持ちである」にしてみた。犬が大嫌いです。全力で攻撃します!
プレイヤー3・ろって/敵に犬が出ないといいですね(笑)

 上林 仙太(プレイヤー名:焔)
 クラス:[狂戦士3/狩人1/処刑人1]
  体力:16(+5)  反射:15(+5)  知覚:13(+4)
  理知: 8(+2)  意志: 9(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:30  MP最大値:16
重要キーワード:従者  背景:(犬)のトラウマ持ちである
特徴:床下手である  ボーナス効果:特技1つ自動取得
職業:神父  性別:男  年齢:31
 スキルウェポン→≪凶々しき武器≫
 狂戦士→≪会心の一撃≫ ≪乱舞≫ ≪仮面の暴君≫ ≪心神解放≫ ≪獲物を狙う眼≫ ≪失われた日々≫ ≪未完の奥義≫
 狩人→≪圧縮撃≫ ≪投擲≫ ≪決死の射弾≫
 処刑人→≪黒水晶の盾≫
 一般特技→≪+50人畜無害≫

GM/次に、もう1人のPC2どうぞ。
プレイヤー3・ろって(以降、朱鷺子)/キャラクター名は、渡 朱鷺子(わたり・ときこ)と申します。女性31歳、N市の神社の巫女をやっております。クラスは全部のレベルを[霊媒師]につぎ込みました。
GM/レベル10のときも全部[霊媒師]につぎ込んでそう……。
百合/強っ! 巫女の中の巫女ですね!(笑)
朱鷺子/支援特技しか持たず、攻撃手段は一切ありません。皆さんを死なないように守ります。
GM/PC1のご両親との関係は?
朱鷺子/PC1のお母さんと同級生ですが……私も部活に所属してたのかな。どうしよう。
GM/軽音じゃなかったとしたら、音楽室をいっしょに使っていた吹奏楽部や声楽部とかどうだろう。
朱鷺子/それは良いですね。では私は吹奏楽で。仙太さんとは音楽室の使用権を巡って争った仲でした(笑) 文化祭直前はバトったことでしょう……。
仙太/それは盛大にバトったことでしょう!(笑)
GM/中学生だとスタジオを借りられないだろうしなぁ、音楽室の取り合いはあっただろうねぇ(笑)
仙太/お父さんは軽音部で、お母さんが吹奏楽部で……トッキーはフルート奏者だといいな!
プレイヤー4・コトイ/朱鷺子さんはお母さんのノロケをずっと聞かされたのかもね(笑)
GM/うんうん。今ではそんな彼女と家族ぐるみの仲です。しかも君はレベル10のエージェント、同級生の娘を指導させてもらっている……という設定でいいかな?
朱鷺子/はい。百合ちゃんにはすぐ追い抜かれるかもしれないですね、若さが怖い……(笑)

 渡 朱鷺子(プレイヤー名:ろって)
 クラス:[霊媒師5]
  体力: 9(+3)  反射: 9(+3)  知覚:15(+5)
  理知:15(+5)  意志:13(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:20  MP最大値:28
重要キーワード:孤独  背景:(家族)が欲しい
特徴:コミュニティの古株である  ボーナス効果:理知判定+5
職業:巫女  性別:女  年齢:31
 スキルウェポン→なし
 霊媒師→≪気迫の盾≫ ≪清浄の使者≫ ≪護符≫ ≪完視≫ ≪断末魔の叫び≫ ≪魂装支援≫ ≪気士団≫ ≪魂砕≫ ≪守護する者≫
 一般特技→≪+50礼儀作法≫ ≪興奮剤≫

GM/お待たせしました、最後の自己紹介をお願いします。
プレイヤー4・コトイ(以降、センセイ)/「センセイ」と名付けられました猫です。年齢不詳のオスネコ、黒のブチネコでございます。
百合/ブチネコだー。
センセイ/クラスは[魔術師]3レベル、[世界遣い]1レベル、[稀人]1レベル。≪魔導書≫で霊力ダメージを与え、≪ニュクスの冠≫で放心にさせます。達成値をプラスさせたり、特技を無効化させたり、振り直しをさせたりします。
仙太/物凄く頼りにしております!(笑)
GM/イメージは、夏目漱石の文豪の猫。昔から生きている猫で、PC1のお母さんに拾われました。と言っても半野良半飼いの状態です。聖石家に餌を貰ったり雨風をしのいでいたら……。
百合/いつの間にか居座っちゃったんですね。
センセイ/自分的には飼われてないつもりです。『特徴』が「世話焼きである」だから、お母さんが失くした物を≪魔の感知≫で探してあげたりしています。
GM/……あ。魔術師で世界遣いで稀人って全部、世界の裏側に関わるクラスですね。これは自然にロリとの知り合いっぽい。ロリが気軽に「ねえセンセイ、また手を貸してくれる?」って言ってきそうだ。
朱鷺子/ロリがとってもフレンドリーですね!
センセイ/あと、≪日常の復元≫を持っているので時々人間になります。人に変身すると、書生さんみたいな格好をしています。基本的には「みゃーみゃ」と猫語を喋りますが、能力者にだけ言葉が判るようにします。
GM/能力者のキャラだったら問題無く会話ができるんですね。一般人のお母さん達には普通の猫として可愛がられてそうだなー。

 センセイ(プレイヤー名:コトイ)
 クラス:[魔術師3/世界遣い1/稀人1]
  体力:10(+3)  反射: 9(+3)  知覚:12(+4)
  理知:17(+5)  意志:15(+5)  幸運:12(+4)
  HP最大値:20  MP最大値:31
重要キーワード:消失  背景:(吾輩は猫である)の伝説を持つ
特徴:世話焼きである  ボーナス効果:≪興奮剤≫自動取得
職業:ネコ  性別:オス  年齢:不詳
 スキルウェポン→≪魔導書≫
 魔術師→≪魔の結界≫ ≪魔の感知≫ ≪魔法のローブ≫ ≪ニュクスの冠≫ ≪刻印増強≫ ≪幻想式≫
 稀人→≪光の一手≫ ≪日常の復元≫
 世界遣い→≪逆転運命≫ ≪禍福のさざなみ≫
 一般特技→≪興奮剤≫

GM/さて、NPCの確認に参ります。NPC1、PC1のお母さんの名前は、聖石 早苗(ひじりいし・さなえ)さん。31歳女性。一般人で……さっきの話を聞く限り、軽音部だったお父さんにデレデレな人らしい。
センセイ/なんか天然ボケっぽいね(笑)
GM/百合ちゃんが教会でエージェントをやっていることを知りません。時々帰りが遅くなっても「部活がうまくいってるのね!」「クラスメイトに素敵な男の子でもいるのかしら!」と思って疑わない人です。
百合/お、お母さん……出会い脳か(笑)
GM/日常の人、そのものです。お母さんの旧姓は何にする?
百合/では……白倉(しらくら)で。
GM/了解。PC1のお父さんの名前は、聖石 静馬(ひじりいし・しずま)さん。32歳男性。お母さんとは18歳のときに結婚しました。
仙太/そうそう、18歳のときに結婚してさっさと働いてたな、あいつ……(笑)
GM/一般人ですが、能力者など裏社会に関することは……知っているってことでいいですか?
朱鷺子/はい。大丈夫です。
仙太/その方が話が通じてラクだしな。
GM/なので静馬さんは、朱鷺子さんや仙ちゃんが教会で働いているということも知ってるし、理解しています。昔からの仲である2人に我が子を任せているんですね。そんな感じの仲良し夫婦です。……では、セッションを始めていきましょう!


 ●オープニングフェイズ1/センセイ 〜ペットのひととき〜

GM/PC3、センセイの番からいきます。センセイはいつもどんな風に生活しています?
センセイ/気ままに日中は外に出て散歩して、夕方に聖石家に戻って来てご飯食べて寝てを繰り返しています。
百合/もううちに住んじゃってますね(笑)
GM/まだ日が落ちるちょっと前の時間帯。センセイが塀の上でお散歩をしていると、お夕飯のお買い物を終えた聖石 早苗さんを見かけます。彼女が手にしているスーパーの袋にはネギが飛び出しています。
仙太/買い物帰りあるある!(笑)
GM/早苗さんは見たことがあるブチ猫の存在に気付き近寄ってきます。「センセイ、センセーイ」
センセイ/塀の上でミャーオと猫語で挨拶する。
GM/「センセイはもうお帰りかしら?」
センセイ/ミャーオ。
GM/「じゃあお母さんと一緒に帰る?」
センセイ/ミャーオ。
GM/「うんっ、一緒にお家に行きましょ!」
朱鷺子/……会話が、成立してる?(笑)
センセイ/尻尾がふらふら動いています(笑) お母さんの足元にそっと降りよう。お母さんの前を先導するように歩きますね。
GM/「今日はね、しゃぶしゃぶにしようと思うの! えっとね、しゃぶしゃぶにしようとした理由はね……あっ、奥さんこんにちは〜!」
百合/理由、言わないんだ!?(笑)
朱鷺子/早苗さん、可愛い……(笑)
GM/早苗さんは近所の奥さん達からは、ほんわかしていた人、いつも元気で明るい人、猫とおしゃべりしている可愛い人と思われています。悪くない評判のお母さんだね。
仙太/裏表が無い性格なんだ。
センセイ/きちんとお母さんがお家に帰れるか見守ってあげよう(笑) お家に到着して、コタツの電源を点けてくれるのを待ってます。
GM/コタツに電気を入れた後、早苗さんは「今日は〜♪ しゃぶしゃぶ、しゃぶしゃぶ〜♪」と鼻歌を唄いながらキッチンでお夕飯準備をし始めます。
センセイ/料理の腕に問題が無いなら、お母さんが暖めてくれたコタツで丸まっていようと思うんだけど……。
GM/玄関から「ただいまー」という男性の声。お父さんこと静馬さんが帰ってきます。静馬さんはコタツに居るセンセイのお腹をわしゃわしゃ撫でようとします。
仙太/センセイ、わしゃわしゃされたら怒るの?
センセイ/いや、居候の身としてそれぐらいはさせてあげる。
百合/もう立派な飼い猫じゃないですか(笑)
GM/するとダーリンの元に駆けつけるハニー。
センセイ/あ、夫婦の仲は邪魔しないでコタツに入るよ! どうせ「おかえりダーリン!」「ただいまハニー!」 ちゅっ! とかいっぱいやるんだろ?(笑)
GM/うん。15分はやるよ。
仙太/長いな!?(笑)
GM/「ハニー、今日はしゃぶしゃぶなのかい? なんでご馳走なんだ?」「理由はね! ……特に無かったわ!
センセイ/無かったんかい!?(笑)
仙太/「あ、私とダーリンの結婚記念日!」「1日違うよ、ハニー」(一同爆笑)
センセイ/仲良いなぁ……(笑) いっぱいイチャつき終わったところで、お父さんの足元でフミャーってしてるよ。
GM/「よしよし、センセイごろごろー」 お父さんは着替えてコタツの部屋でテレビを見て、娘の帰りと夕飯の出来上がりを待つ。本当に何の変哲の無い、ごく普通の家族の光景です。
センセイ/……設定を猫にして良かった(笑) じゃあこっちもコタツに入っていようか。
GM/いきなりですが【意志】判定をお願いします。まだオープニング段階なので判定失敗はありませんが、達成値が10以上ならボーナスが発生します。
センセイ/ん?(ころころ)13で成功だ。
GM/10以上ですね。お母さんはキッチンで百合が帰ってくるまで夕飯の準備。お父さんは仕事を終えてテレビを見ながら休んでいます。
センセイ/うんうん。
GM/……なのに、あれ? なんだか他に誰か居る気がしたぞ。お母さん、お父さん。あと1人、誰か気配がした。
センセイ/ピクッ。撫でてくれていたお父さんの手からちょっと離れて、気配がした方向に向かいます。
GM/気配がしたのは、お母さんが居るキッチンの方です。
センセイ/……キュッと首をキッチンに向けよう。
GM/誰だか判らないけど人影がある。男か女か、子供か大人か、何も判らない。でも人影がゆらりゆらりと……お母さんの隣に立っているのが判った。
センセイ/お母さんの隣に?
GM/お母さんはそんなことを気にせず、「しゃーぶしゃーぶ♪」と鼻歌を唄っている。
センセイ/……ちゃんとその影をよく見ようと、キッチンの方に行く。
GM/猫は気まぐれだからお父さんは何も気にせず、お母さんもいつものセンセイだと思って何も気にせず、センセイは影に近寄ることができます。
センセイ/……ミャー。声を掛けます。
GM/その人影は人間の形をしています。顔があり目があり、その視線の先はお母さんを見ています。その人影の手がお母さんの……腕へと伸びていく。
センセイ/……そろそろ警戒しようか。ミャアッ!
GM/お母さんの方がビクッとなります。「せ、センセイどうしたの!? あ、もしかしてお湯がセンセイの方に飛んじゃった!?」
仙太/そ、そう思っちゃうよね(笑)
GM/お母さんが動いたことで、お母さんに払い除けられたようになってしまった人影の手は……引っ込められます。さっきの判定は達成値10以上でしたね。
センセイ/はい。
GM/その人影は、寂しそうだと思った。人影……性別は判りませんが便宜上「彼」と呼ぶことにしますが、彼は悲しそうな表情を見せます。
センセイ/……だが、私はお母さんを守るよ。その方向に向けて思いっきり威嚇をしよう。ミャーッ! お前は誰だ! 猫語で話しかけます。
GM/「……ゆう……ゆう……だよ」
センセイ/ん……?
GM/「ユウ……優だよ……ユウ……ゆうだよ……」
センセイ/それがお前の名前か。……吾輩の声が聞こえるということは能力者か? ママさんと知り合いなのか?
GM/彼は顔を俯かせます。「……ゆう……だよ」 人影は消えます。
センセイ/ま、待て! ユウ、待て……!
GM/ニャア! ニャアニャア! ずっと鳴いてるセンセイを抱き上げて「お湯かけちゃったの!? 熱かったのね! ごめんね〜!」と早苗さんは泣いちゃいます。
百合/お、お母さん可愛い!(笑)
センセイ/……ミャーオ……。
GM/ちなみに抱き上げようとする早苗さん……の片手には包丁があります。包丁ギラリ。
仙太/危ない危ない!(笑)
センセイ/ミャアッ!?(笑) みゃ、ミャーオミャーオー!?
GM/では、他のPC3人も好きなタイミングでこのシーンに登場してください。
百合/学校からの帰り道に友達とバイバイしてチャリンコをフンフン漕いでるときに、仙太さんと朱鷺子さんに会っていいですか?
仙太/いいよ。僕達は歩いてまーす。
朱鷺子/私も歩いてます。
百合/今日の晩ご飯は何かなー! ……あれ? 一瞬追い抜かしたけど、仙太さんと朱鷺子さんだったって気付いて止まります!
朱鷺子/どうも、こんばんは。
百合/こんばんは! 朱鷺子さんと仙太おじさん! 今から帰り?
センセイ/……2人はなんで一緒に居たの?(笑)
GM/全員集合のシーンが欲しかったので3人には聖石家に集まってほしいのです。
朱鷺子/なるほど(笑) 仕事の帰りで聖石家に遊びに行こうとしていたんですよ。百合ちゃんは部活の帰りですか?
百合/はい、そうです!
仙太/百合ちゃんって何部だったっけ?
百合/陸上部でーす!
朱鷺子/そうでしたね。……私達の中学のときとは全然違いますねぇ(笑)
仙太/中学のときかー。軽音だったから全然違うよなー。
朱鷺子/……で、そんな話をしながら聖石家の前に到着したら、センセイがミャアミャア騒いでいる声が聞こえてくると(笑)
仙太/お母さんに包丁を突きつけられているよ。
朱鷺子/巫女の勘がそれを告げます(笑) なんだかお家から怪しい予感がします! 包丁とお湯と猫と……!
百合/えっ!? なにそれ怖い!(笑) センセイが何かあったの!?
センセイ/ミャア!? ミャアミャアミャア!?(笑)
朱鷺子/ほら……やっぱり大変なことになってる。
仙太/多分、早苗さんに包丁で追いかけられてるんだろ(笑) 普通にガチャ、ただいまー。
百合/あれ!? 娘が帰る前に入った!? 完全に家族!(笑)
仙太/いやね、百合ちゃん……おじさんは合鍵を貰ってるんだよ!(笑)
GM/きっと能天気なお母さんとお父さんが「百合ちゃんを頼む」って信頼している仙太おじさんに渡しておいたんだよ(笑)
朱鷺子/へ、へえ……。
センセイ/ブニャーッ!
朱鷺子/って、そういう場合じゃなかった!(笑) 早苗ママンが包丁を持ってセンセイを追いかけてる!?
GM/(早苗になって)「だ、大丈夫ー!? ちゃんと看てあげるから待ってよー!」と、包丁を持ちながらドタバタ。
百合/えっと……(笑) お母さん、どういうことなの?
GM/しゃぶしゃぶよ!
百合/まったく意味が判らないんだけど!?(一同笑)
朱鷺子/猫をお鍋に入れる訳じゃないですよね!?(笑)
センセイ/私は一番マトモそうな朱鷺子さんの足元に逃げ込みます!(笑)
GM/「あっ、朱鷺子ちゃんと仙ちゃん、いらっしゃい。連絡してくれたらもっとお夕飯いっぱい用意したのにー」
仙太/そう言うと思って既に買ってきてある!
百合/ええっ!?(笑)
GM/「ホント? 嬉しいー!」
朱鷺子/いつの間に用意してたんですか!(笑) まあ……仙ちゃんさんなら仕方ないというか。
仙太/ウズマキの中にポーイしてたからね。
朱鷺子/ウズマキを何だと思ってるんですか!(笑)
仙太/冷蔵庫か何かの四次元ポケットじゃないの!?(笑)
センセイ/……朱鷺子さんや、朱鷺子さんや。お前さん、[霊媒師]だよな?
朱鷺子/あ、はい。
センセイ/先ほど、ママさんの近くで変なモノを見たんだ。調べてみてはくれんかの?
朱鷺子/変なモノ? GM、それは可能ですか?
GM/[霊媒師]なので判定無しで調べることが可能ですよ。朱鷺子さんはキッチンを見てみると、確かに何かが居たと思います。2人と1匹以外にも何者かがこの家に居るような気配があります。
朱鷺子/センセイ以外の何かが……。
GM/そのようなことが今まであったか。そんなことはない。でも今は何も異常が無いな。痕跡を辿ることも不可能だ。オープニングフェイズだしね。
朱鷺子/……ご心配事は、今はとりあえず大丈夫のようですよ。後を辿ることも出来ません。申し訳ございません。
仙太/そうか。すまない。耳をてしてし撫でてます。……男も女かも判らんが、声が聞こえた。吾輩の声も向こうには届いていたんだ。
朱鷺子/センセイの声が聞こえたんですね……。
GM/コタツの方では瓶ビールをポンッと開ける音がする。
百合/あ、お父さんが瓶ビールを開けたんですね(笑)
仙太/酒の用意をし始めちゃってる!(笑) よーし、飲むかー!
GM/(静馬になって)「ああ、飲もう飲もう! おい百合、お前もさっさと着替えてこい」
百合/はーい。部屋に行って着替えてきますー。もうっ、お父さん飲み過ぎないでねー!
GM/「何言ってるんだ、今日はパーティーだろ? 飲まない訳が無いだろ……なんでパーティーになったか知らないけど!」(一同笑)
朱鷺子/……心配する必要は無いようですよ。このまま何事も無ければ良いんですけどね。
センセイ/ああ、何も無ければ良いのだ。我々の出番が無ければそれが一番良い……。すまぬな、変なことを言って。
朱鷺子/いえいえ、とんでもございません。
GM/(早苗になって)「朱鷺子ちゃーん! お皿の準備、手伝ってくれるー?」
朱鷺子/はーいー(笑) お皿をがちゃがちゃー。
GM/「百合も準備手伝いなさーい!」
百合/はーいー! 着替えてキッチンに行きますー!
朱鷺子/お皿に猫缶を開けておきますね。どうぞ、センセイ(笑)
センセイ/みんなの声が聞こえるところで食べています(笑)
GM/聖石家、センセイ、朱鷺子さんと仙太さん。このメンバーでパーティーのようにわいわいお夕食をするのは日常的なことで、頻繁にある風景だ。
百合/お正月も一緒に居るよね。お母さんがおせち料理をいっぱい作っちゃったりしたもん(笑)
GM/お母さんも、朱鷺子さんと仙太さんが来るものだと思っていっぱい作っちゃうんだよ。それに百合ちゃんも運動部で食べ盛りだからね。そんな感じでPC3のオープニングの一部が終了します。
仙太/一部、なんだ。
GM/一部なんですよ。……後に龍の聖剣が現れるオープニングが待ち構えていますからね。


 ●オープニングフェイズ2/百合 〜帰宅〜

GM/PC1の百合ちゃんのオープニングです。
百合/は、はい……。
GM/先ほどのようなパーティーはいつも通りの1日。これは明日もあるかもしれないし、明後日もあるかもしれない毎日。君は楽しい毎日を過ごしていました。……今日は1月25日。いつも通り、学校を、部活を終え、友達にバイバイを言い、キコキコと自転車を漕いで家に帰る。
百合/あー、今日も疲れたなぁ……。
GM/時刻は6時、我が家が目の前にあります。
百合/電気は普通に点いてますか?
GM/はい。
百合/今日の夕飯は何かなー。ただいまー。玄関をガチャ……。
GM/血の匂いがする。
百合/……えっ? お、お母さん……?
GM/家の中ですることのなかった鉄の香りに、一気に恐怖心がゾワリと君に襲い掛かってくる。
百合/……おそるおそる、ドアを後ろ手に閉めて、靴を……いつも通り脱いで、足音を消しながらリビングの方に行きます。
GM/いつもお母さんは、この時間だとキッチンに居るかな。
百合/はい……。じゃあ、キッチンのドアを……そうっと開けます。
GM/ドアを開けると、足元に血が迫り寄ってくる。
百合/うっ!?
GM/流れてくる、大量の血。
百合/えっ……! い、勢いよくバンッと開けます!
GM/部屋一面真っ赤だ。血が飛び散ったようにキッチン中が真っ赤だ。中央にうつ伏せで倒れているのはお母さんだ。
百合/お母さん!? 慌てて叫びながらお母さんに駆け寄ります!
GM/反応は無い。
百合/お母さん! お母さん!?
GM/お母さんは真っ赤な海の中で倒れているだけだ。
百合/自分の服が汚れるのも構わず……うつ伏せのお母さんの顔を見るように体を動かします!
GM/相当な苦痛の中で死んだんだろうか、酷い歪んだ顔をしている。
百合/…………。え……。これ……って……夢だよね……?
GM/そう独り言を言ったとしても「そうだよ、これは夢だよ」なんて言ってくれる人は居ない。ヒュコーヒュコーなどという生きている声も一切無い。確実に君の前で、お母さんは死んでいる。
百合/えっと……。お母さんの体を……元に戻して……部屋を見渡します。
GM/お母さんをひっくり返したとき、お母さんのお腹が完全に割れているのが判った。
百合/……は、はい……。
GM/お腹から色んな物が飛び散っているようだ。キッチンにブチ撒けられた血は、どうやらお母さん一人のものだ。足跡は無い。
百合/……自分の付けた足跡以外は、無い?
GM/はい。誰かがここで何かをした、ここで凶器を振るったようなものが見当たりません。
百合/こ……怖いけど、他の部屋も見てみます……。
GM/リビングにお父さんがうつ伏せで倒れている。
百合/お、お父さん!? 駆け寄る! お、お父さんも……嫌だけど、そっと体に触れてみます……。
GM/死んでます。
百合/……は、はい……ううっ、はい……。
GM/血はお母さん程ではないが広がっている。ただ、お父さんは……何かによって全身を傷付けられたような傷口だ。
百合/傷口が……?
GM/何かによって、物理ダメージを与えられて死んだように見える。それだけが判る、誰も居ない静かな部屋です。
百合/…………。えっと……どうしたらいいか……本当に判らない……。え……何をすればいいのかな……。せ、センセイ! 半泣き状態で、センセイいないのって叫びます!
GM/ではセンセイ、シーン登場可能です。出たければどうぞ。
百合/百合は血の海の中で、ぺたんと座り込んで泣いてます……!
センセイ/あーやれやれ、3丁目のミケさんが吾輩を離してくれなくて困ったのぉー……と言いながら聖石家にただいまー。……っと?
GM/猫の鼻が敏感に血の匂いを察知する。
センセイ/……なんだこれは。ママさん? パパさん? どうした!?
百合/……無言で、呆然自失の状態でリビングに居ます。
センセイ/百合! どうした!?
百合/……声が聞こえていません。
センセイ/百合の傍に駆け寄ります! 百合、百合!
百合/びくっ。
センセイ/血まみれじゃないか……お前、怪我はないのか!?
百合/……センセイの姿を見て……くしゃっと顔を歪ませて、泣き始めます。センセイ……お母さんとお父さんがぁ……ひっく……!
センセイ/どうした。泣いてないで吾輩にきちんと状況を説明するんだ。話してごらん。
百合/ぐすっと鼻水を啜りながら……。私も、帰って来たら……もうこうなっていて……お母さんとお父さんが……倒れてて……ひっく、あたし、どうしたらいいか判らなくて……!
センセイ/……判った。百合の頬をペロッと舐める。
百合/うわーん! センセイを抱き締めて泣きます!
センセイ/お、落ち着け! まずお前には携帯電話を動かしてもらいたい!
GM/センセイ、連絡は出来ないもんな。
センセイ/連絡をしてくれ。まずは仙ちゃんさんと朱鷺子さんを呼べ!
百合/ううっ……はい! 震える手で携帯電話のボタンを押します。せ、仙ちゃんおじさん……!
仙太/はーい? ……ど、どうしたの百合ちゃん!? ちょっと朱鷺子さん、百合ちゃんが泣いてるんだけどー!?
朱鷺子/あ、私も傍に居たんですね(笑) どうしたんですか、仙ちゃんさん。ついに百合ちゃんを泣かせちゃったんですか?
仙太/違うよー!(笑) ……事情を聞いて教会に連絡します!
朱鷺子/私もその話を聞いて、すぐに上着を羽織って聖石家に向かいます! あの、オープニング段階ですけど……≪断末魔の叫び≫って現場で使用できませんか?
GM/代償を払ってくれれば可能とします。

 ≪断末魔の叫び≫
 異端のもの(怨霊や闇の獣)に人が殺された場所で使用できる[霊媒師]の特技。
 殺された人間の最期を被害者の視点で見ることができる。事件が古いものであったりすると精度が低下する。

朱鷺子/すぐに聖石家に駆けつけて……≪断末魔の叫び≫を使用します!
GM/ここで見られるのは1人だけとします。お母さんとお父さんのどちらの記憶を見ますか? 対象を選んでください。傷が大きくて出血量が酷いのは早苗さん。抵抗したのか判らないけどダメージが軽そうに見えるのは静馬さんです。
仙太/……ここは、早苗さんかな。
朱鷺子/そうですね。早苗さんの方を見てみます。
GM/では≪断末魔の叫び≫を使用し、朱鷺子さんの視点が早苗さんの死の直前のものになります。……朱鷺子さんの視界が変わっていきます。
朱鷺子/はい……。
GM/キッチンで作業をし始めようとしているような普通の光景だ。だが視界がガクンといきなり天井を向きます。
朱鷺子/……怖いですね。仰向けに倒れたんでしょうか。
GM/ごろんごろん。お腹を抱えて、まるでもがき苦しんでいるかのように天井、床、横、色んな視界になります。
朱鷺子/……回っている……。
GM/お腹から血が出ていくのが判ります。沢山の血が、お腹から……。
仙太/……腹に何かあったのか?
GM/以上が≪断末魔の叫び≫の結果です。では仙ちゃんと朱鷺子さんから数分遅れて……教会の高坂達が駆けつけます。(高坂になって)「百合ちゃん、大丈夫か!?」
百合/は……はい……高坂さん……。力無く言います。
GM/高坂は血まみれの百合ちゃんに「彼女に服を!」と気遣い、朱鷺子さんと仙ちゃんとセンセイの方を向いて「状況の説明を頼む」と言います。
朱鷺子/……はい。
GM/早苗さんと静馬さんの遺体は教会のエージェント達によって回収されます。……それから数時間後、エージェント達の手により家中を調べられますが「あまり良い情報は出てこなかった」という報告が君達の耳に届きます。
百合/そんな……。
GM/……そして数日後。お葬式が始まります。PC1のオープニング、終わりにします。


 ●オープニングフェイズ3/仙太&朱鷺子 〜葬式〜

GM/それではPC2のオープニングフェイズ。……お葬式のシーンをします。
朱鷺子/喪服なう……。
GM/百合ちゃんのおじいちゃんおばあちゃん、ご親戚はご存命なのかな?
百合/はい、天涯孤独ではないです……。
GM/それならお父さん方、お母さん方の親戚中が君の元に駆けつけてくれました。親戚のおじさんが喪主を務めてくれます。お葬式が始まるまで時間がありましたが、百合ちゃんの精神状態はどんなものかな?
百合/……まだ呆然自失です。お父さんとお母さんが死んだなんて……まだ信じられない。何も考えられないというか……ずっと「これって夢だよね」って……。
GM/学校の制服姿で、2人の写真の前で座っていることしかできないかな。
センセイ/……心配で、百合の傍に居ます。ずっと寄り添ってるよ。
GM/世間的には教会の≪情報隠蔽≫のおかげで報道はされることなく「とある事故で両親が死んだ」とぼやかされて公表されています。お腹が割れたや何かに襲われたといったことがご近所さんに伝わることはありません。ただ、君の周辺はざわついているね。
百合/はい……。
GM/お友達は「一体どうしてあの子の親は死んだの?」「何も判らないらしいよ」「なにそれ、怖い……」って噂をする子も居れば、心配もしてくれる子も居る。ご近所の奥さん達も「まさかあんな良い人が死ぬなんて……」「信じられない」と言っている。
朱鷺子/ああ……。
GM/すぐに駆けつけた朱鷺子さんが能力を使い調べてくれたおかげで、「明らかに普通の人間の犯行ではない」ということが判明しています。これから教会は犯人捜しをし始めるでしょう。……でも、今日はお葬式です。
百合/……はい。
GM/静馬さんと早苗さんには中学高校時代からお友達がいっぱい居たんでしょう。かつての同級生、今の職場の人達が大勢お葬式に来て、焼香を立てていきます。
朱鷺子/百合ちゃんに、お茶を淹れて差し出します。
百合/……はい。
朱鷺子/大丈夫ですか。
百合/……すみません。頂きます。お茶を一口飲みます。
朱鷺子/こういうときは気を遣わなくて良いんですよ。
百合/……ありがとう、ございます。
朱鷺子/泣きたいときに泣いておかないと何も出来なくなるし、そういう気持ちは出せるときに吐き出しておいた方が良い。いいんですよ、泣いても。
百合/……その言葉に、みるみる涙が溜まっていきます。ううっ……ぐすっ……朱鷺子さん……!
朱鷺子/百合ちゃんの背中を摩ります。
百合/お父さん……お母さん……! ……あたし、守れなかっ……た……! ぐすっ!
朱鷺子/貴方のせいではありません。守れなかったのは貴方一人の責任ではないし、貴方が悪いことじゃない。
百合/はい……はい……!
朱鷺子/……でも、やりきれませんね。悔しいです。
百合/はいっ……!
センセイ/……百合ちゃんに体を摺り寄せていたけど、朱鷺子さんにも体を摺り寄せます。
仙太/…………。仙ちゃんは、教会のエージェント達が「第一発見者の百合ちゃんに話を聞きたい」と言ってくるのをずっと止めています。今はまだ駄目だ!
百合/せ、仙ちゃんおじさん、優しい……。
仙太/今はまだ話せる状況じゃないだろ! もう少し待ってやってくれよ……! 帰れ帰れ!
センセイ/……そんな仙ちゃんの所に吾輩は行こうか。ミャーオ。……お前は大丈夫なのか。
仙太/無表情で、慣れてますから、って言うよ。
センセイ/……そうか。難儀よのぉ。
仙太/だけど、あいつの死には立ち合いたくなかったです。
センセイ/……何百年と生きているが、未だに別れは辛いものがある。このような形で……失いたくはなかったな。無言で仙太にもすりすりする。
仙太/センセイを抱き上げて撫でます。まったくですよ……僕達が先に逝くべきなのに。ぎゅうっとセンセイを抱く。
GM/そんな仙ちゃんのところに「上林さんで宜しいですか?」と話しかけてくる男性が居ます。聖石 静馬さんのお兄さんです。
朱鷺子/百合ちゃんの伯父さんにあたる人ですね。
仙太/……はい、僕が上林です。言いながらセンセイを下ろします。
GM/喪主を務める彼は、最愛の弟を亡くして憔悴した顔のまま「お話があるのでこちらに来ていただけますか」とお願いしてきます。
仙太/なんでしょう。ついて行きます。
GM/「毎日のように遊んでいる中学時代の友人がいるっていうのは聞いていましたよ」と疲れた顔で笑いながら……彼は君を静馬の私室まで連れてきます。「あいつ、昔っからサークルで騒ぐのが大好きで……」と思い出の写真をいくつも見せてきます。
仙太/……そうですね。
GM/「お葬式のために、一番良い写真を選んで拡大して遺影にしましてね……」 言いながら、中学時代のアルバムなどを出します。「これとか、これとか、これとか……良い笑顔をしてますね」と沢山の写真を見せます。
仙太/いっぱい写真を撮ってたんですね。
GM/軽音部だから私室にはレコードやCDもいっぱいあるだろうね。「あいつはいっぱい宝を残しています。でもあいつ以外はあんまり音楽に詳しくないんですよ。別にいらないから手放すと言う訳ではないんですが……同じ音楽を愛してくれた、大親友の貴方にこれらを持っていてもらいたい」
仙太/……形見分けか。じゃあ……お父さんとお母さんが写っているツーショット写真を1枚貰います。僕にはこれだけでいいです。思い出がありますから。それと、この部屋にある物は……百合ちゃんにあげてください。
百合/……ううっ、仙ちゃんおじさん……!
GM/「そうですね……判りました」とお兄さんは頷きます。「ここにある物は、百合ちゃんがもう少し落ち着いてからまた話し合うことにします」
仙太/ええ。多分、彼女もお父さんが何を持っていたか知りたいと思う筈です。
GM/写真、手に取りましたね?
仙太/うん。
GM/裏側に何か書いてあるのが判ります。
仙太/……裏側に何か?
GM/ツーショット写真の2人は、結婚してすぐの一番ラブラブで幸せそうな笑顔です。裏側にはペンで『SHIZUMA & SANAE & YOU』と書かれています。
仙太/…………。えっ?
GM/ローマ字でそう書かれています。
仙太/……YOU? もう一度写真を見ます。
GM/静馬と早苗のツーショット写真です。
仙太/え……? 固まっちゃいます。
センセイ/……足元に近寄ってこよう。ミャー? どうした?
GM/お兄さんは百合ちゃんの方に向かったということでこの部屋から出て行きます。
仙太/空気の読めるお兄さん、ありがとう!(笑) センセイに写真を見せます。
センセイ/…………。英語が読めない(一同笑)
仙太/ゆ、ユウって書いてあるんです!
センセイ/ユウ……優!? 実は、と吾輩のオープニングフェイズであったことを話す! 人影があって朱鷺子さんに見てもらっていたんだが……! これはどういうことだ?
仙太/どういうことだと言われても……。
センセイ/お前さん、小さき頃からの友達なのだろう? 優のことについて何か知っていることはないのか?
仙太/……GM、聞いたことは?
GM/【意志】判定難易度20。思い出し判定ということで判定自体は挑戦可能です。
仙太/ご無体な!(笑)
GM/同じように思い出し判定に挑戦することができる人物は、もう一人いる。
朱鷺子/あ、私も……!?
仙太/トッキーのもとに駆けつけて、話します!
朱鷺子/参列を抜けて……事情を聞きます。クリティカルしないと無理ですが、とりあえず振ってみましょう。(ころころ)出なかった……11です。
仙太/(ころころ)こっちは8。無理でした。
GM/2人には「優」という人物に覚えはないです。
仙太/優……。一体誰なんだ?
GM/さて、百合ちゃんは今どうしているかな? 伯父さん夫婦達が君を気遣って「休んでいていいよ」と言ってくれるけど。
百合/えっと……参列しています。センセイが来たら抱き上げて、背中をずっと撫でてる。
センセイ/アニマルセラピーなう。
GM/引っきりなしに……でもなるべく君を傷付けないように親戚が君に声を掛けてくれる。「大丈夫?」「無理しないでね」といっぱい声が君の元にやってくる。
百合/そんな言葉も……半分以上素通りしちゃうよね……。
GM/親戚が来たり。友人が来たり。学校の先生が来たり。……そんな中、一人の女の子がやって来る。「大丈夫?」と百合ちゃんに声を掛ける。
百合/はい……。
GM/少し派手な黒いドレスを着た金髪ツインテール、6歳ぐらいの女の子です。
仙太/ぶはっ!(一同爆笑)
百合/……えっ?(笑) 目をぱちくり。
センセイ/ゆ、百合に撫でられてたけど顔を上げるよ!(笑)
GM/金髪碧眼、ツインテール頭、葬式用のドレスを着ている女の子が立ってます。
センセイ/百合の膝の上で……龍の聖剣……と呟きます。
GM/彼女はセンセイの目を見ます。「私がここに現れたということは、そういうことよ。センセイ、貴方が信頼できる人を集めて」
センセイ/……お前は……。
GM/「私は、聖石 静馬と聖石 早苗を悲劇から助けたい」
センセイ/……そういうことか。
百合/た、助けたいって……? その言葉を聞いて、尋ねます。……お父さんとお母さんは、助けられるんですか?
GM/百合の目を見て「それは貴方次第」と言います。
センセイ/……龍の聖剣。信頼できる者を呼んでくる。百合、大丈夫だ。
百合/大丈夫……?
センセイ/あの子は信頼できる。それに、吾輩もついている。少し辛いかもしれないが、行こう。
百合/……はいっ! 涙を堪えて、センセイについて行きます!


 ●オープニングフェイズ4/全員集合 〜時を越えて〜

センセイ/誰も居ない所……まだ使われていない火葬場に行こうかの。
仙太/葬式場の裏にある資材置き場とかなら誰にも邪魔されないだろうしね。そこに集まるのか。
GM/センセイに連れられて、朱鷺子さんも仙太さんも百合ちゃんも……そして、龍の聖剣もつれて来ます。
センセイ/葬式場だと朱鷺子さんは[霊媒師]だから凄く反応しちゃいそうだね(笑)
朱鷺子/ええ、ここはとても騒がしいですねぇ(笑)
センセイ/……さて。ここでどうかの? 久しぶりだのぉ、龍の聖剣。
GM/「貴方に会ったのは何年ぶりかしら。もう時代が2つ3つ前の話だから忘れてしまったわ」
センセイ/あまりこういうところでは会いたくはないんだがな……。
GM/「そうね」と、このセンセイとの会話からして、この子はとっても凄い人なんだと察してください(笑)
仙太/はーい(笑)
朱鷺子/あらあら、可愛い女の子ですねぇ(笑)
GM/女の子は言います。「初めましての方が多いからご挨拶させていただくわ。私は龍の聖剣と呼ばれている者よ」
百合/龍の聖剣……。
GM/「聖石 静馬と聖石 早苗は死んだ。だがこの死は間違っている。異端によって生み出された間違った死。この死を世界は認めない」
百合/…………。
GM/「世界は時間を巻き戻すことを決めたわ。だから、貴方達は……まだ彼らが生きていた世界に行って、彼らの生を正してほしい。本来の運命に戻してほしいの」
朱鷺子/それは……。
GM/「私は時間を戻すことが出来る。時を巻き戻した世界で、貴方達は彼らの運命を守ってほしい」と、説明をします。「この時代ではセンセイと呼ばれている貴方が選んだ人達なら、きっと彼らを不幸から守ることが出来るわ。それに……聖石 静馬と聖石 早苗と近しい者ならば尚更、彼らの心の闇に近付ける筈」
センセイ/……のう、龍の聖剣。吾輩一人では無理な話なのか?
GM/「一人では辛いわよ」
センセイ/だがこやつらにはまだ未来がある。……ループには代償を支払わなければならないということを言います。やはり無理か?
GM/「私は確実に2人を救う方法を選んでほしいわ。でも、強制はできないわね」
センセイ/吾輩は、あの2人を救うことができるんだったら何を失っても平気だ。だが、こやつらは……。
朱鷺子/センセイ。お話していただきありがとうございます。ですが、それで決意が固まりました。早苗さんと静馬さん、もう一度あの2人にお会いすることが出来るのでしたら、私に差し出せるものがあったら持っていってください。
センセイ/……いいのか?
朱鷺子/私はあの2人にお会いしたい。それに……百合ちゃんがこれ以上泣く姿は見たくございません。
百合/うっ……うう……。
朱鷺子/ね? センセイにばかり良い顔をされましては、もう……。
仙太/そうですね。これ以上センセイに頭が上がらなくなっては困ります。……僕も構いませんよ。やっぱり、取り戻したいじゃないですか。
朱鷺子/貴方ならそう言うと思いました。
百合/……今までずっと俯いていたんですけど、キッと顔を上げて龍の聖剣を見ます。
GM/うん。
百合/あたしも……差し出せるものはきっと少ないけど、でも……お父さんとお母さんを助けたい!
GM/「……私の手を取ってくれる?」
百合/はい……!
GM/一番泣いていて、一番傷ついている百合ちゃんにロリは近付き……まず、背伸びして頭を撫でる。
朱鷺子/か、かわいい!(笑) 龍の聖剣さんって6歳ですが、届くの……?
百合/百合は身長129センチなので届きます。
GM/えっ、小さい!? 中学生で130センチないのは小さくない!?(笑)
百合/これから伸びる子なんです!(笑)
GM/……百合ちゃんの頭を撫でていた手が、すっと下りてきます。手を差し伸ばします。
百合/……ぎゅっと握ります!
GM/「聖石 百合。貴方はきっとペナルティが重くなるわ。それでも頑張って」
百合/……判りました!
GM/その瞬間、視界が真っ白になり、後に真っ黒になる。上か下か右か左か判らないような、渦の巻いた空間に全員は落ちていく。……時が巻き戻り、違う世界にやってくる。
朱鷺子/はい……。
GM/君達4人はとある時間の中にやって来る。場所は……さっきと同じ場所だ。全員立ち位置は変わっていない。
百合/はい……。
GM/百合ちゃんは龍の聖剣と手を取っている。さっきと同じ格好、きっちりとした制服姿。……百合ちゃんは周りを見る。すると、仙太さんと朱鷺子さんは居ない。
百合/あれ?
GM/仙太さんと朱鷺子さんが立っているところに居るのは、自分と同い年ぐらいの少年少女だ。
百合/……え?
GM/中学生ぐらいの男子と、中学生ぐらいの女子と……猫が居る。
百合/猫は居るんだ!?(笑)
GM/ただその猫、ちょっと毛並みが……キリッとして若い。
仙太/え、若い!? ツヤがある!?(笑)
百合/え……ええっ!? もう一回ロリを見る!(笑)
GM/「まず、聖石 百合のペナルティを説明するわ。『貴方はこの世に居ないもの』よ。貴方を守ってくれるものは、社会的に無い。それが貴方のペナルティ」
百合/あ、はい、それで……。
GM/ロリは他の3人を見る。「ここは1996年1月25日。渡 朱鷺子、上林 仙太は13歳。早苗も13歳。聖石 静馬は14歳よ」
仙太/1996年!?(笑)
朱鷺子/ば……バックトゥザフューチャー!(笑)
百合/今回のセッションはループするんじゃなくて、タイムスリップ!?(笑)
GM/「今の時代は聖石 早苗ではなく、旧姓の白倉 早苗だけどね。そしてセンセイ。貴方はあんまり変わってないだろうけど……今の女はいないわよ」(一同爆笑)
仙太/センセイ、3丁目のミケさんはいないってさ!(笑)
センセイ/龍の聖剣の珍しい冗談に照れくさそうに笑おうか、ミャーオ(笑)
GM/「当時の貴方達よりは強いけど、それでもさっきまでとは大幅にパワーダウンしているわ」 レベル10のデータからレベル5になっているよと説明します。でも君達は問題ありません。何故ならこの当時からエージェントとして活動してたから……。
仙太/わあ、アレとかアレとかの特技が使えなくなってる!(笑)
朱鷺子/なんだか……子供の頃の自分になったなんて恥ずかしくなって顔を隠したくなってきましたね(笑)
センセイ/……のぉ。仙ちゃんさんや。
仙太/な、なに?
センセイ/……あんまり顔、変わってないのぉ?
仙太/僕は童顔だからね!(一同笑) その代わりトッキーはすっごく若くなったね! スカートも似合ってるよ!
朱鷺子/木の影にサササと逃げます!(笑)
GM/「1996年、ここから全ては始まるのよ。頑張ってね」 という訳でセッション本番を始めたいと思います。ではまず、プレイヤーの皆さんにはウィキペディアで「1996年」の項目を見てもらいましょう!(と言って、プレイヤー達にデータを提示する)
百合/わ、わあ、凄い……!(笑)

 1996年(平成8年)
 1月に橋本龍太郎内閣発足。3月に東京臨海高速鉄道りんかい線新木場駅〜東京テレポート駅開業。5月に第一次チェチェン紛争の休戦成立。7月にアトランタオリンピック開催。8月にコミックマーケットが東京ビッグサイトで初開催。11月に雌阿寒岳が噴火。
1年通しての事件といえば、O157食中毒が多発。携帯電話やPHSの契約者数が急増した年とも言われている。
 音楽では、華原朋美「I'm proud」、松田聖子「あなたに逢いたくて」、Mr.Children「名もなき詩」、久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」、スピッツ「チェリー」、JUDY AND MARY「そばかす」、猿岩石「白い雲のように」などが発表される。
 アニメでは、1月に『名探偵コナン』『るろうに剣心』、2月に『ドラゴンボールGT』、3月に『美少女戦士セーラームーン・セーラースターズ』、4月に『機動新世紀ガンダムX』『地獄先生ぬ〜べ〜』、6月に『こち亀』、10月に『セイバーマリオネットJ』『機動戦艦ナデシコ』『魔法少女プリティサミー』などが放送開始。
 ゲームでは2月に『ポケットモンスター 赤・緑』、3月に『バイオハザード』、11月に『アークザラット2』が発売。プリクラが爆発的に流行し、コギャル、ルーズソックス、アムラーなどの若い女性のファッションが大きく取り上げられる。また、第二次ミニ四駆ブーム、マジカルバナナが子供達には大人気だった。


GM/時間は夕方5時。若い2人を見ると、彼らは都合良く学校帰りっぽい制服姿。
朱鷺子/キンコンカンコン、赤とんぼの時間ですね。
GM/さて、百合ちゃんは思う。一体自分はどうしたらいいだろうか。そうだ、まずは宿探しをしなくちゃ。
百合/ま、まずはそうですね!(笑) あたし、この世界では居ない存在なんですけど……どうしたらいいんでしょうか?
センセイ/人間社会では戸籍というものが必要なのだろう? 吾輩の知り合いには戸籍が無くても逞しく生きている、段ボールを住処にしている奴らもおるが……?
仙太/流石に女の子に段ボール生活はさせられないかなぁ(笑) トッキー……お家に空きある?
朱鷺子/多分、住職さんに掛け合ってみれば何とかなると思います(笑) 私にお任せください!
仙太/じゃあ、センセイはうち来る?
センセイ/マグロ缶はあるのか?
仙太/ねこまんまじゃダメ?(笑)
GM/この時代、良いキャットフードって無いですよ。コンビニ弁当もまだ不味かった時代ですしジャンクフードやインスタントの味は微妙です。
センセイ/この時代は……あのうまいマグロ缶が無いのか……(笑)
GM/それでは、朱鷺子さんと仙太さんが中学時代の我が家に帰るところから始めていきましょうか!