アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 CIRCLE BISHOP TELLER 』 4ページ目 ■
2011年2月19日




 ●ミドルフェイズ6 〜3度目の1ラウンド目〜

GM/君達は『3階:遊戯室』でレコードを聞き終わります。さぁ、どうしますか?
篤史/まずは1ラウンド潰してでも、回復をしないと! 【HP】も【MP】も結構減ってます。
巡一郎/みんな死にそうですしね。……回復の合間、余裕ある人が書庫に行って屋敷のことを調べるのはどうでしょう?
万里/そうだな……。回復したいのは誰?
巡一郎/ワタシは特に【HP】も【MP】も減っていないので回復しなくても平気です。
万里/(全員の現在ステータスを見て)……じゃあ、俺と曽路と香坂は回復に専念しよう。草壁には書庫に行ってほしい。この家の記録を片っ端から調べてきてくれ。昔ここは疎開先として使われていたらしいから、その手の資料が沢山出てくると思うんだ……と、元から知ってたかのようにしれっと言います(笑)
巡一郎/畏まりました。皆さんは3人で回復していてください。
万里/……草壁1人じゃ危ないだろ、千歳を連れていくか?
巡一郎/あそこがなんか安全だってことはプレイヤーは知ってるんですけどね。……お嬢様を連れて行っていいですか、私の精神安定の為に(笑)
万里/千歳、どうしたい?
GM/「私は草壁と一緒に居たい」
まどか/ワーイワーイ、ご指名ですよー! 執事様、行ってらっしゃーい!(笑)
GM/「それに……私は巡一郎のこと、守れる、よ?」
巡一郎/き、キュン……(笑)
GM/「忘れたの? 私、NPC1よ
巡一郎/ですよねー!(笑) では、一緒に書庫に参りますか。

 @巡一郎&千歳→3階:書庫へ。
 Aまどか&篤史&万里→3階:遊戯室でこのまま待機。


GM/まずは遊戯室の3人組、回復しましょう。お互い供給を行なったりしようか。

 まどかと篤史は供給、≪肉体復元≫などで【HP】と【MP】を半分以上回復させた。
 万里はピアノを調べ、中の線を触り、仕掛けを発動させた。


万里/この仕掛けが……1階の和室の穴で間違いないんだよな?
GM/ですね。高坂が「スイッチを入れれば道が現れる仕掛けがある。一本筋に進めるように、答えが導き出せるような仕掛けがある」って言ってたとPC2組は思い出せますよ。
まどか/そういやコウサカ……じゃなくてタカサカさんがペラペラペラ!
万里/そろそろ名前を覚えてやろうか。そろそろアイツが可哀想だから(笑) ……ふう、どうしたらいいか判らない。前回から進んでいる気もしない。ブツブツ……。
まどか/どうしたんですかー?
万里/ああ、俺が相変わらずヘタレってことだよ……。
篤史/万里様は立派な方です! ちゃんと自信を持ってください!
万里/え、ええっ? え、ああ……うん、ありがと。
篤史/……うんっ!(笑)
巡一郎/なんだ、そのやりきった顔は(笑)

 一方その頃。
 すぐそばの書庫に向かった巡一郎と千歳は……。


GM/とことこと巡一郎の隣についてきながら、千歳は君を気遣います。「巡一郎、気分は悪くない? 顔真っ青になったりしてたから心配よ」
巡一郎/ご心配を掛けて申し訳無いです。
GM/「……さっきの橋、ビックリしたよ」
巡一郎/私も驚きました。……それに、嫌な予感がしました。
GM/「嫌な予感?」
巡一郎/お嬢様とは魔術師同士ですし、こういった話をしても構いませんかね。
GM/「そうね、やっと2人きりになれたから話せるわ」
巡一郎/…………。えっ!?(笑)
まどか/デデーン! 執事様、アウトォー!(一同笑)
巡一郎/あ、あの……もしかして、お嬢様もお聞きになられましたか? 橋で「ひとりはいやだ」という声を……。
GM/「……貴方も聞いていたのね」
巡一郎/……お、お嬢様もですか! そういえばこの話、誰にも話してなかった!(笑)
GM/私、NPC1よ?
巡一郎/ですよねー!(一同笑)
GM/「でもあのときはそれどころじゃなかったし……。そうだ、巡一郎には私が一瞬だけ見た夢のことを話しておこうかな……」
巡一郎/なんなりとどうぞ。
GM/「……私、夢を見たの。一瞬の夢。炎の中、貴方が私を庇ってくれる夢だった。……この屋敷に来てから2度もそんなビジョンを見たの」
巡一郎/……そっか、お嬢様は[世界遣い]だった。
GM/そう、世界を股に掛ける人です。「……やっと2人きりになれたから、落ち着いて話がしたいわ。巡一郎、貴方の身体を調べさせて
巡一郎/…………はい!? は、はいぃ!? お、お嬢様、つまりどういうことで!?(笑)
GM/「私の悪い予感があっているかどうか、ちゃんと貴方を調べたいの。2人きりで……落ち付ける場所に行きましょう」
巡一郎/は……はい……お、おお?
GM/「私、変なこと言ったかしら?」
巡一郎/い、いえいえそんなことは変なことは言っておりません! そうだ、まだ子供だ! ……なんかこのシリーズのPC1は毎度NPC1の女子に押されますね!?(一同爆笑)

 『LOVE AGAIN SYNDROME』のPC1は、女子に歓楽街でアレなコトに誘われた。
 『ANOTHER EVE WEEKS』のPC1は、女子の部屋でアレなコトを誘われた。
 もはや伝統芸である。


巡一郎/え、えーと……と、とりあえず、落ち付けそうな書庫に参りますか。
GM/書庫に来て、安心感を得る2人。「より調べやすいわ」と千歳は言います。
巡一郎/……なに、このまな板の上の鯉状態!? け、潔癖症ですけどお嬢様に触られるのは平気ですよ……好きにして煮るなり焼くなり好きにして!(笑)
GM/「ごめんね、貴方のその性格……知ってるのに」
巡一郎/は、はい……(笑)
GM/彼女は[聖職者]です。巡一郎に≪心霊医療知識≫及び≪心霊治療≫を使用します。「巡一郎……貴方はあの橋から、何者かに狙われ始めたのかもしれないわ」
巡一郎/……先程のレコードの主ですか?
GM/「レコードの主なのか、そうでないのか、まだハッキリ判らない。偶然異端に好まれてしまったのかしら。……あの橋で、私は……巡一郎が死ぬと思ったの。そのようなビジョンも見えたぐらい。だからすぐに助けられた」……橋を渡るときから君の身に何かあるんじゃないかと予感してたんですね。
巡一郎/確かに……。よくよく考えてみればお嬢様が手を伸ばして助けられるものではないですもの。
GM/「あのとき、貴方は死の運命から逃れたと思っていた……けど、レコードを聞く限り、まだその運命から逃れられてはいないみたい。……貴方の体に、異端の痕跡が見えるわ」……巡一郎のズボンの下、足首を見ます。
巡一郎/くるぶし見られちゃったよ。下手に脱がされるより下手に恥ずかしいな!(笑)
GM/全然痛くもなかったし気にならなかったけどそこには、足首を何者かに掴まれたかのように、手形の痣ができている。
巡一郎/驚いて見ます。
GM/「異端は貴方を率先的に食べようとした。貴方をあの場で殺して食べようとしたんでしょう。でも、篤史達が助けてくれたおかげで貴方は助かった。……それでも異端達はしつこく貴方を狙っているみたい。その異端は、絶対屋敷の中に居ると思う!」
巡一郎/そうですか、異端が屋敷の中に居る……。ご心配をお掛けして申し訳ございません。頭を下げておきます。
GM/「……ごめんね。貴方の性格は知ってるから『服脱げー!』『足首見せろー!』とかみんなの前で言えなかったの。だから2人きりになったら言おうと思ったの」
巡一郎/……2人きりになること、なかったですもんね(笑) お嬢様、私は3度も死ぬようなことはございません。ご安心してください。
GM/「……嘘を吐いたことなんて、巡一郎は無いもんね」
巡一郎/ええ。これから先も貴方に嘘は吐きません。
GM/「……ありがとう」。では、書庫でのやることをしましょうか。
巡一郎/はい、この屋敷について調べましょう。この屋敷についての資料などを探します。
GM/それは判定の必要無く見付けることができます。……この別荘は昔、単なる避暑地として使われる前、戦時中の疎開先として使われていました。近くに軍事工場も無く、人も少ないということで空襲の心配が無かったらしく、危険視されないという理由でこっそり軍の補給地として使われていたそうです。
巡一郎/おお……。補給列車も走っていたんですかね。
GM/補給地と言っても大袈裟なものじゃないですよ。微量なお薬物、担架などの医療グッズ、若干の銃器、火薬……それを一時的に保管していた場所のようです。資料を見ると、その当時の伊賀崎の人間が「ちょっ、火薬置いとくとかマジなくね?」と愚痴のように書いてあります。
巡一郎/……まあ、仕方ない話なんですかね。
GM/でも今の今まで忘れ去られる量の物しか置かれていなかったそうだよ。そんな大量のヤバイもんがあったら困るよね。……それでも厳重にお医者さん達はスタンバイしてたみたいだけど。歴史的にここは一度も空襲を受けることなく、今の別荘になったのでした。
巡一郎/お嬢様……その兵器、まだここに残っていると思いますか?
GM/「残っているとしたらどこに? 倉庫でもあるのかしら?」
巡一郎/見取り図を見てみよう。
GM/見てみると、倉庫というものはございません。……防空壕がやたら大きく、強調されて描かれています。ちなみに防空壕と現在の和室の場所は一致してるね。
巡一郎/あるとしたらここ……ですかね。


 ●ミドルフェイズ7 〜3度目の2ラウンド目〜

巡一郎/書庫から見取り図を持ってきて、万里様達と合流します。全部思ったことを話しますよ。
まどか/ははあ、軍の物が残っている可能性が高いんですねー。
篤史/……あの、もう一度レコードって聞くことはできますか?
GM/出来るよ。このレコード自体は仕掛けが無いので、針を置けばいつでも確認することが出来ます。

我らはゲーム盤を作った。
 そなた達は我らの餌。ワタシは姿を現すとき、そなた達の命の華が散る。
 しかしそなた達が謎を解き明かしたとき、ワタシはこの世から完全に消え去るだろう。
 この世に未練があるのなら、我らの拷問から逃れてみるがいい。
 問おう、ワタシは誰だ?」


篤史/これと、おばあさんが居た厨房で聞いたことなんですけど……相手は複数なんですよね。
万里/複数?
まどか/おばあちゃんが「恐ろしい人達が来た」と言ってましたね。
篤史/複数系が気になるんですよ。

 →我らはゲーム盤を作った
 →我らが餌
 →ワタシは姿を現すとき
 →ワタシはこの世から
 →我らの拷問から逃れて見るがいい
 →ワタシは誰だ?


万里/そうだ……ちゃんと2階の個室も調べてなかったんだ。そっちも見ておいた方がいいかな? 曽路と香坂に個室を見てもらいたいな。
まどか/了解しましたー!

 @巡一郎&万里&千歳→2階:大広間へ。
 Aまどか&篤史→2階:個室×4へ。


GM/ではシーンを分けましょう。先に個室を調べるPC2組の方から。
篤史/ハイ。とりあえず【意志】で判定します。(ころころ)達成値12です
GM/魔術的な何かが無いか調べてみますが……特に何も無いと思った。術式が描いてあることもない。安心して良いと思う。
まどか/(ころころ)こちらは【幸運】で15です。
GM/何も無いと思った。
篤史/やっぱり何も無いのかな……。
まどか/ベッドの下を覗いても斧を持った男は居ませんか? お友達ですよ!
GM/……そ、そういうの出した方がいいのかしら!?(一同笑)
巡一郎/チェーンソーを持った女の子を見たら、斧を持った男は隠れるよね!(笑)

 一方その頃。
 同じく2階にある大広間に向かった巡一郎、万里、千歳組は……。


巡一郎/[霊媒師]的にぐるっと見ましょう。
GM/巡一郎には視えます。貴族風の男が大広間に立っている。「あそこに」と指摘をすれば、万里も見ることができます。
巡一郎/……なんか勝手なイメージで、赤いロングコートを着てずーんと立っているイメージなんだけど。
GM/それでいいよ。ぶっちゃけ時代が読めない、何者か判らない無国籍風という男です。洋館に似合うような男が立っている。
万里/……お前、何者だ。
GM/「問おう、『ワタシは誰だ』?」
万里/くっそ、そんなの知るか! 自分のことのクセにプンプン!(笑)
GM/「そなた達が謎を解き明かしたとき、ワタシの蘇りはおそらくそなた達の手により阻止されるであろう。きっとワタシを消し去ってくれるであろう」
万里/消し去る、ねえ……。復活とか蘇るとかとか何が目的な訳?
GM/「…………」。
万里/……無言か。お前、伊賀崎の人間なのか?
まどか/でもアルバムにはいないんですよね。おばあちゃんも見たことないって言ってましたよ。
万里/……俺の知ってる顔か?
GM/切なそうな、切羽詰まったような声で)「……まだ判らぬか。3度目でもまだ判らぬか!」
万里/…………って、お前もか!?
GM/「許される限り助言を出そう! ワタシは……そなた達と同じではない!」
万里/人間じゃねえってことか!? っていうかループしてるってお前……!?
GM/「『ワタシは誰だ』!? それを解き明かしたとき、そなた達はワタシを止めてくれる!
万里/…………。わかんねえ……。
GM/男は、悲しそうな顔をします。
巡一郎/……貴方は、謎を解かれるのを待っているのですか?
GM/男は黙っている。……でも、悲しそうな目をしている。
巡一郎/我々が生きてこの屋敷から出るため謎を追っていましたが……貴方もゲームの終わりを待っているのですね。早く殺してさしあげましょう……。
まどか/……サークルビショップって、この館の主なんですよね?
GM/いや、サークルビショップというのは『プレイヤーや視聴者を誘いこむ仕掛け』のことだよ。
巡一郎/……尋ねてみます。貴方は、サークルビショップ?
GM/「……それは、ワタシではない……」
巡一郎/貴方の他にサークルビショップが居ると?
GM/「それは……ワタシをこの姿にした者、ワタシに形を与えた者だ。そしてこの屋敷の今の姿を作った侵略者である」
巡一郎/貴方を、その姿にした者……? 形を与えた者……?
万里/アンタ以外に黒幕が居るってことか……? お前は仕掛けの一部なのか……?
巡一郎/……貴方は、『謎そのもの』ではないのですか? 我々に解き明かされたとき、全てが消えているというなら……。
GM/憂いのある、でも少し嬉しそうな呟き方で)「……惜しいな。考え方は、あっているよ……」
巡一郎/…………なんか、優しい声で言われたらときめくじゃないですか!?(笑)
万里/もうちょっと頑張ろうって気になったよ!(笑)
巡一郎/ここまで手掛かりが無いとなると、具体的な人名ではないと思うんです。これは何かの概念が擬人化したものではないのでしょうか?
万里/概念的なもの? ……なぞなぞだったりするってことか?
巡一郎/だってサークルビショップは『彼に形を与えたもの』。つまり『彼には形が無かった』ってことになります。……サークルビショップは彼が何なのか我々に解かせるのを目的とした異端なんですよね?
万里/と、なると……奴はこの屋敷自体にある何か……?
まどか/……「蘇ってしまう」というのが気になるな。
巡一郎/……そういえばこの人に気を取られて部屋全体を見ることを忘れていた。(ころころ)う、出目が1・2……【意志】で達成値9です。
GM/(ころころ)……ファンブった!?
巡一郎/えっ!?
万里/な、なに!?
GM/今まで成功し続けたのが奇跡だったんだよな。これはここでバレておけという天の告げだな。……1・2で勝負をつくとか良い試合してるな(笑)
巡一郎/どうも、リアル世界遣い同士です(笑)
GM/……屋敷の主と思われるほど存在感のある貴族風な男の迫力に、気を取られていた気がする。注視しなければ気付ける筈がなかった。彼らは巧くこの場所から隠れていた。そう、悪魔が天井に張り付いているなんて気付けなかっウヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!
巡一郎/うわああぁっ!?
万里/ええっ!?(笑)
GM/天井には真っ黒、関節など無いようなグニャグニャしたスライムのような謎の物体が2つ動いてウゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾゾ。
巡一郎/怖っ!? ビックリした!(笑)
GM/彼らは「早く解かないかな?」と笑っているようにウゾゾゾと動いている。
万里/草壁、どうし……上見て、うわああっ!? ループ3回目で真っ暗な空に若干トラウマ持ちの俺が通りますよ!(笑)
巡一郎/バッとお嬢様の目を隠します!
GM/千歳が言います。「なにこれ……物凄く強い力を感じる……なにこの、『強い異端』!」
万里/これが……異端・サークルビショップか!?
GM/「そう、彼らがサークルビショップ」 男が言う。「問おう、ワタシは誰だ!?」
万里/ええっ!? な、何なんだよ……概念的なものって何!?
篤史/…………時が経てば蘇る。蘇ったときには我々は死んでいる……。
まどか/止められるのは、この屋敷に居るあたし達だけ……。
篤史/蘇って……死ぬ。時が経てば、蘇ってしまう。…………爆発、とか?
GM/「問おう、ワタシは誰だ」
万里/……『爆発』だったり?
GM/ピクリと動く。
万里/え……。
巡一郎/……『爆弾』?
GM/…………。

 ――狂ったように目を見開き、ニヤァと笑う。
 それは貴族の男ではなく、顔の無い真っ黒い異端達――。


GM/(目を見開き甲高い声で拍手をしながら)「オメデトウオメデトウ 良カッタネ コレデ オ前達 ハ コレカラ 何ヲ スレバ イイカ 判ッタ筈ダ! 残念ダナァ 恐怖ニ 殺ラレテイク 様ヲ 見ナガラ 食ベルノガ イッチバン 好キダッタ ノニ!」
巡一郎/怖あっ!?(笑)
万里/今怖かった! び、ビックリしたぁ!?
巡一郎/『爆弾』……そうだ、蘇ってしまったら私達は命の華を散らしてしまうんだから、そっか!
GM/2体の悪魔達が笑っています。「デモ! 答エヲ言ワレチャッタ カラ コッチ ハ パワーダウン シチャッタ! 謎デ 悩ンデ 壊レテイク 姿ガ スッゴク オイシソウ ダッタ ノニ ナァナァナァ!?」 ガックンガックン揺れながら、ボトリと床に落ちてきます。
万里/うおっ!?
GM/「今ハネ! 2ラウンド目ナンダ!」
巡一郎/……うん?
GM/「アト ドレ グライ デ アノ男 ノ 本性、出ルノカナ!?」
巡一郎/……5ラウンド目で爆発してた!
GM/「コッカラ 彼ノ 本性ニ 行クノハ、ドウヤッテモ 1ラウンド ハ 掛カルネ!」
万里/本性って……一般人は立ち入ることがができなかった場所……防空壕か!? 
巡一郎/実質、2ラウンドで何かをしなきゃいけない……?
GM/「デモ! 僕ラハ 謎ヲ 解カレチャッタ カラ 弱クナッチャッター!」 悪魔達は2匹グルグルと回りながら襲い掛かります。
万里/戦闘開始!?
GM/します。……今回ね、戦闘マップは作ってないの。GMでもどんなマップで戦うか判らなかったからさ。だから今この段階で考えられるレギュレーションを言っていくよ。


 ●クライマックスフェイズ/ラストバトル

【注意事項】
@戦闘は、第2ラウンド目セットアップから開始される。
A巡一郎、万里、サークルビショップ×2は、『マップ:大広間』にいる。
Bまどか、篤史は『マップ:個室』にいる。
C『マップ:防空壕』に、彼の本性がある。
D大広間から防空壕まで、個室から防空壕まで、個室から大広間までなど、マップからマップへの移動は1ラウンドメジャーアクションを消費しなければ移動できない。
E携帯電話では謎の圏外効果により、使用することができない。
F第5ラウンド目のクリンナッププロセスで、物理ダメージによる大爆発が起きる。
G『マップ:防空壕』には彼の本性の前に、釘で打ち付けられている板の封鎖がある。
Hサークルビショップ×2は「屋敷に居る5人の死亡」が目的である。PCを優先的に狙い(主に巡一郎を標的にするように動く)、最終的にNPCの千歳を狙うものとする。

【行動値】
 サークルビショップ×2:17
 万里:12
 篤史:12
 まどか:11
 巡一郎:11


まどか/早い! ニュルニュル動くんですね!

【令呪】
@万里は、巡一郎に対して令呪を3回使用することができる。
A万里は、まどかに対して令呪を3回使用することができる。
B万里は、篤史に対して令呪を2回使用することができる。

【戦闘マップ:大広間】
 エンゲージ1:巡一郎、万里
  (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ2:サークルビショップ×2


巡一郎/このままだと【行動値】の早いサークルビショップがエンゲージに入ってきて……封鎖されてしまう。
万里/それだとマップ移動が出来なくなる!
篤史/携帯が使えないとなると、どうやって俺達はそっちに合流すればいいんでしょうか……。
まどか/チェーンソーアイドリング! ……は、こっちの物だからやっても意味が無いー。
巡一郎/……それなら、オープニングフェイズでもやったこと! ≪魔の結界≫を使って香坂と曽路に気付いてもらいます!
篤史/判りました。異変に気付いて大広間に行けばいいんですね。
巡一郎/いや、どっちかっていうと防空壕の方に行ってもらいたいんだから……えっと。GM、≪魔の結界≫で万里様を外に出すことは出来ますか?

 ≪魔の結界≫
 魔力の結界を張り、無関係な人間を遠ざけたり、魔法の痕跡を隠したりすることができる。
 使用者は結界内の人物を任意に選択し結界の外に退場させられる。シーン退場にはならない。


巡一郎/これで大広間に結界を張って、万里様を選択して……大広間から出して防空壕まで飛ばす、というのは駄目ですか!?
GM/……可能とします。その行為に抵抗する必要も無いので、自動的に外に送ることが出来ます。
万里/やった! それなら防空壕に行った後に令呪の強制召喚で曽路と香坂を呼び寄せるよ!
巡一郎/私も一緒に呼び寄せてください! ……『任意に選択し』なので、万里様と一緒に千歳様も防空壕まで飛ばせばとりあえずは大丈夫だと思います。
GM/……それでは、戦闘を始めます。第2ラウンドセットアップ開始。【行動値】の早い順からということで、サークルビショップから……。
万里/片腕で銃を構えるよ! ……草壁に目配せをチラッ!
巡一郎/かしこまりました! オートタイミングの特技を先に宣言! ≪魔の結界≫を使用して、万里様と千歳様を部屋の外に出します!
万里/防空壕まで飛びます!
GM/万里と千歳は防空壕の入り口……和室まで飛ばされます。
万里/早速令呪を使います! ……草壁巡一郎、曽路まどか、香坂篤史、さっさと来い!
一同/はいっ!
GM/令呪もオートのタイミングで、1人ずつに使用し、3人は防空壕まで移動します。
まどか/わあ!? いきなり飛ばされたー! 何ですかここはー!?
万里/突然召喚して悪いな!
篤史/ん、おかしいな……あのバッテンは見た事ないのに見覚えがある。
万里/良かった、先に飛ぶ側が記憶を持ってて(笑) とりあえず謎は解けた! ……あの先にある爆弾をどうにかしろ!
まどか/爆弾っ!?
万里/曽路にはそこの板をチェーンソーで斬ってもらうぞ!
GM/とりあえずセットアッププロセスを続けます。……と言ってもサークルビショップは何もすることが無い。いきなり対象が居なくなったので「ドコー?」「ドコー?」と無い顔を見合わせてます。【行動値】の早い順からどうぞ。
篤史/≪興奮剤≫欲しいですよね。なので≪空間知識≫を使用します。
まどか/セットアップは特にすること無いので、アイドリングをしておきます! エンジン全開でニャウウウウンッ!
GM/他は何もしないかな? では第2ラウンドメインプロセスに参ります。サークルビショップは「何処ダロウネ?」「アッチジャネ?」「ソウダネ、1ラウンド掛ケテ移動シヨウカ」「テクテク……居ター!」と、防空壕への移動だけで終わります。
まどか/わあ、何か来よったー!?

【戦闘マップ:防空壕】
 エンゲージ1:??
  (↑20メートル離れている↓)
 エンゲージ2:巡一郎、まどか、篤史、万里、閉鎖の板
  (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ4:サークルビショップ×2

GM/閉鎖の板は至近にあります。これがあると奥まで進むことが出来ません。何とかして取り外すか壊すかをしてください。
万里/爆弾ってどうしたらいいんですか?
GM/それは判らないよ。君らは一度も爆弾の所に行ったことがないからね。実際近くで見てみないと。
万里/マジか。……ならさっさと板を壊しちゃった方が良いな!(ころころ)あ、クリティカル。
まどか/ヤル気満々じゃないですか! スゲー万里様ー!(笑)
万里/(ころころ)14の物理ダメージばぁん!
GM/板の【HP】は10でした。普通に木で作られたものなので、一般人が【攻撃値】素値で3回ぐらいポカポカすれば壊れる程度です。
篤史/俺の【攻撃値】は0です……ポカポカしても壊せない(笑)
まどか/あたしは【攻撃値】9あります! ほぼ一撃で壊せますー!(笑)

 篤史はマイナーアクションで≪空間知識≫効果付きの≪興奮剤≫を使用。全員の【MP】を4点回復した。

篤史/メジャーアクションで≪浄化の一撃≫を使用。サークルビショップ2体に攻撃します!(ころころ)……ふう、本日何回目の1・2だろう。命中12です。
GM/壁を伝ってニュルニュル来るよ。(ころころ)回避15と回避13。
篤史/……現れた奴らがあまりにも禍々しくって動揺したんです。ミスりました。
まどか/わあ、キモチワルイー! これはエンガチョですね! ≪興奮剤≫使った後に、爆弾の元まで全力移動します! にょーっ!
GM/では、まどかちゃんは前に走って行きました。……まどかちゃんの前に現れたのは、何かの山。なんだこれはと目を輝かせると……これは、俗に言う火薬ってやつじゃないか。最初は綺麗に整頓されていたんだろうけど、微妙な雨漏りと何回かの地震でなんというアンバランス……。
まどか/あ、危ない……ってことですか?
GM/お医者さんのような専門家じゃないからハッキリ判らないけど、このままにしておくとユルユルの管からガスが漏れそうだし、ポロッといったらドカンな気がする。……直感的にそろそろヤバイと感じる。
まどか/これはヤバイ。マジでヤバイ。
GM/これはちゃんと処理しないと思いました。嫌な喉の辛さも感じるし、今のうちになんとかしないと……。
篤史/……この胸の苦しさって、ガスだったのか!?
GM/そう、何とかするためには……『アナザーフォーカス判定(以下、AF判定)』で達成値50は出さないと解除出来ないな!
篤史/……ああっ!

 『AF判定』。
 『AW』で使用される特別なフォーカスシステム(大規模判定)のこと。通常の判定の難易度が6〜20に対し、50以上と非常に高く設定された判定である。
 制限ラウンド内に、判定に参加する全PCの達成値合計を算出する。
 たとえば、PC3人で例のAF判定を行なうとする。
 PC1は【理知】判定で達成値10、PC2は【理知】判定で達成値12、PC3は【理知】判定で達成値15を算出したなら、1ラウンドに10+12+15=37の達成値を算出したことになる。
 もし制限ラウンドまでに目標難易度まで到達できれば、PC達はAF判定に勝利したことになる。
 ラウンド中にクリティカルを出した場合、達成値は「30」として扱う。ラウンド中にファンブルを出した場合、AF判定自体の自動失敗となり、AF判定は終了する。
 また、判定前に特技を1つ以上所持宣言するごとに、「難易度」を−2減少することができる。このとき、本来の特技自体は使用されず、代償も支払われない。


GM/今回行なってもらうAF判定は以下のものです。

 AF判定『爆弾を解除せよ』
・使用能力:【理知】or【幸運】
・難易度:50
・ラウンド制限:5ラウンド目のクリンナップまで
・メジャーアクションを消費すること
・爆弾と至近距離でないと判定することができない


GM/まどかちゃんは全力移動で終了のため、このラウンドではAF判定を行えません。では次の【行動値】の人どうぞ。
巡一郎/はい。草壁はマイナーで≪幻惑の衣≫を香坂くんに使用、そして爆弾の元まで移動します!

 以上で第2ラウンドは終了。クリンナッププロセスを経て、第3ラウンドのセットアップに移行する。
 篤史は「どんな攻撃が来るか判らない」と安全策を取り、≪空間知識≫を使用。
 巡一郎はサークルビショップに対して≪完視≫を使用するが、残念ながら失敗してしまった。


GM/サークルビショップが攻撃します。まずはみんなが居るエンゲージまで移動。篤史と万里が居るけど、篤史は隠密状態になっているので疑うことなく万里にいきます。(ころころ)命中18!
万里/(ころころ)ちょっと無理、回避16です。
まどか/キャー、万里様が汚されちゃうー! うにゅーってしてるし脂っぽいし臭いしー!(笑)
GM/うにょらーって黒い手を伸ばして攻撃します。(ころころ)霊力ダメージ10点です。2体目も万里へ攻撃。(ころころ)命中18。
万里/(ころころ)13で当たります。
GM/(ころころ)霊力ダメージ14点を受けてください。
篤史/2回目の攻撃のみ≪念動障壁≫を使用します。(ころころ)ダメージ8点軽減してください! 万里様はヘタレじゃない!
万里/ヤメて、もう3回目で心折れそうなんだから!(笑) では万里はマイナーアクションで≪会心の一撃≫を使用します。(ころころ)1以外、普通に使用して、≪乱舞≫を使って範囲攻撃。≪無の射撃≫で攻撃します。(ころころ)命中15!
GM/(ころころ)回避はどちらも14です。
万里/そのダメージロールに≪圧縮撃≫を使用します!(ころころ)【HP】が4点減ります。(ころころ)物理ダメージは、34点!
GM/流石≪圧縮撃≫、痛い。
万里/でもこれで【HP】約半分です……。
篤史/では俺の番。マイナーで≪空間知識≫≪興奮剤≫を使用。(ころころ)やったー、6点【MP】みんな回復してね! その後、メジャーで爆弾の元まで全力移動しました。
GM/次はまどかちゃんだけど、AF判定する?
まどか/……泣きながら万里様のお隣に戻ってきます! ぐすぐす、【理知】なんてお役に立てる訳が無い!
万里/曽路が見てくれたおかげで何をすれば良いか判ったんだ、ありがとうー!
まどか/ハーイ戻って参りました万里様ー! アタシが壁ですぅー!
巡一郎/では私の番。マイナーで≪幻惑の衣≫を自身に使用して、AF判定にいきます。
GM/素で判定に望むこともできますが、どうしますか?
巡一郎/とりあえず難易度を下げていこうと思います。……まず、≪仮初の創造主≫でバッと道具を出します。
まどか/あ、カッコイー!
GM/『難易度:50→48』になります。
巡一郎/それから≪完視≫。構造を解析する! そして≪視えない腕≫。霊達の腕を使います。
GM/わあ、みんなが手伝いだした。『難易度:48→44』。
巡一郎/あと、自分の能力を引き出す道具ということで≪魔道具≫。全力でいきます!
GM/『難易度:44→42』になります。
巡一郎/難易度が8も下がったからそろそろいいか。【理知】で判定をします。(ころころ)15、集中して作業を始めます! ≪幻惑の衣≫≪視えない腕≫だからね、道具だけが動いてるよ!
まどか/わあ、スゴイ! 執事様は流石魔法使い! 見えないけどなんかスゴイー!(笑)
GM/現在、達成値は『42分の15』です。ではクリンナッププロセスかな。第4ラウンドにいく前に皆さん、【体力】判定で難易度10をお願いします。具体的に言うと、ガスが充満し始めたので体が耐えられるかの判定です。
巡一郎/そういうことだったのかー。(ころころ)成功。
万里/(ころころ)12、大丈夫。
まどか/(ころころ)成功です!
篤史/(ころころ)失敗です。
GM/失敗した篤史は、胸が苦しくなり始める。これからの判定に達成値マイナス2がきます。忘れずにお願いします。
篤史/今、爆弾の近くに居ますしね。き、緊張してきた、ドキドキ……。

 こうして第4ラウンドセットアッププロセスへ移行。
 まどかは≪封印の角≫を使用し自身をパワーアップ。巡一郎はもう一度サークルビショップに≪完視≫を使用するが、失敗。AF判定に集中していた故の失敗だった。

GM/ではメインプロセスに参ります。まずはサークルビショップから。目の前に現れたまどかに攻撃します。(ころころ)命中18。
まどか/(ころころ)15、当たりましたー。
GM/(ころころ)では、14点の霊力ダメージをどうぞ。
まどか/4点だけ入ります。
万里/固い! なにこの心配の無さ!(笑)
GM/もう1体のサークルビショップは万里に攻撃。≪強化術式≫≪覇魔矢≫でダイス2D6追加します。(ころころ)……命中、1・1。
万里/ファンブった!
GM/万里を狙った攻撃は残念ながら大外れ。物凄く大きな攻撃がドカン! 壁が抉れます。
万里/……俺、頭潰れるかと思った(笑)
まどか/生きてて良かった公文式!
万里/どういうこと!?(笑) とにかく、サークルビショップに≪会心の一撃≫≪乱舞≫≪無の射撃≫いきます!
巡一郎/その命中に、≪幻想式≫
万里/(ころころ)お、≪幻想式≫を貰ったから凄い命中値だ。21で当てます!
GM/(ころころ)回避は15と13です。
万里/そろそろ【HP】が心配なので≪圧縮撃≫でなく……≪失われた日々≫をダメージロールに使います! そうだ、失われたロールをしなきゃいけないんだ……。
GM/もう失われた物あるじゃないか。……実質2時間だけの館生活で(笑)
万里/そうだ、もう失ったりしない!(ころころ)……30点の物理ダメージを2体に与えます!
GM/……≪大地の守護者≫を使用して、1体だけ無傷になります。
万里/あ、くそっ。やれなかったか。
GM/ですがもう1体はボロボロでグゲゲです。……次のターンの人、どうぞ。
篤史/俺も爆弾を解除するAF判定に参加します。……まず≪空間知識≫を使用して、爆弾の位置を把握します。
GM/『難易度:42→40』になります。
篤史/その後、≪神官服≫の十字に手を当てつつ、10年前に家族を失った過去を思い出し……「もう誰も殺させはしない!」
GM/おお、それは良い演出だな! 『難易度:40→38』になります。
まどか/アッチャンカッコイー! シャッキーン!(笑)
篤史/その後、デジャブ持ちということで爆発の嫌なビジョンが蘇り、もう繰り返さないと何度も呟き≪悔改めよ≫! で、≪覚醒具≫で爆弾の才能に目覚めます。
一同/ええぇー!?(笑)
まどか/爆弾キャラになっちゃうの!(笑)
GM/『難易度:38→34』になり……ます?(笑)
篤史/判定いきまーす!(ころころ)達成値11です!
GM/現在、達成値は『34分の26』です。
万里/残りは6……これならイケる!
まどか/ハイ、その前にアタシの攻撃です! ≪封印の牙≫を使用して、残り【HP】が多く残ってる方にいきます!
巡一郎/その命中判定に≪幻想式≫を使います! 達成値+4!
まどか/(ころころ)命中23で当てます!
GM/(ころころ)回避16です。
万里/いっちゃおう、ダメージに令呪を使用!
まどか/ダメージ+20!(ころころ)39点の物理ダメージをサークルビショップに与えます! ギュイイイイン!
GM/……最大【HP】50で、ダメージ53……倒れます! 1体がバシュウと影に消えていきます。「ナニアレコワイ!」(笑)
巡一郎/……これで私の番。よし、これでなんとか口車で終わらせる!
GM/突然悪魔口調で)「ドーはドーナツのドー、ファーはファンブルのファー!」
巡一郎/やめて、ファンブルって言うとファンブルになるから!(笑)
GM/渋く甘い声で)「……シは、シアワセのシ……」
巡一郎/ポエ禁、ポエ禁!(笑) ……さっきのチェーンソーの衝撃で落ちてきた破片を≪魔の結界≫でパァンと弾きます。
GM/『難易度:34→32』になります。
巡一郎/≪視えない腕≫≪魔法剣≫で、残りの瓦礫も粉砕します。
GM/『難易度:32→28』になります。
巡一郎/あとは【理知】で!(ころころ)よし、14で成功……! ご安心ください!
万里/良くやった!
まどか/ワー! スゴイ、カッコイー!
GM/では、巡一郎と篤史は……自分達に新たな可能性を見出しつつ、「これで平気だ。もう大丈夫だ。もう何も起こらないという絶対の自信を得る!」 そんな感じでクリンナッププロセス、5ラウンド目にいきます。爆弾という危険なものが無いんでガスへの抵抗判定は無くなりました。
篤史/これがなんとか安全ですね。
GM/5ラウンドいきます。……サークルビショップが≪無限の解放≫使用、自爆します。
巡一郎/げっ!?
GM/全員回避してください。(ころころ)命中は17です。
まどか/(ころころ)17で避けました!
篤史/(ころころ)13で当たります。
万里/(ころころ)15で避けられません。
巡一郎/(ころころ)当たります。
GM/では3人に……霊力ダメージ40点ピッタリを与えます!
篤史/≪念動障壁≫使います!
万里/それだけだと落ちる! 香坂に令呪を使用!
篤史/はい!(ころころ)皆さん、31点ダメージを軽減してください!
万里/それなら……俺の残り【HP】8点……。
巡一郎/こちらは残り【HP】12点……イイカンジに削れました。もちろん、お嬢様は庇って無傷です。
GM/自爆したサークルビショップ達。……その煙の中、立っているメイド。
まどか/あれ、なんでみんなやられてるんですか!?(一同笑)


 ●エンディングフェイズ

GM/全員無事生き残ったね? サークルビショップの攻撃は霊力ダメージなので、もちろん爆弾に危害は加えられていません。煙を払い一息つくと……千歳お嬢様を庇っていた巡一郎の目の前に、男の姿が現れます。
巡一郎/貴方は……爆弾さん?
GM/「そうだ」
巡一郎/貴方は……どうして。
GM/「誰にも気付かれることなく死ぬ、それがワタシの運命だった。だが、ひとりはいやだった……ワタシは心の奥でずっと『誰かに気付いてもらいたい』と思っていた。人ではないのにそんな感情を抱いていた。……そう、ワタシの心の弱さがあいつらの死のゲーム盤を用意してしまったんだ」
巡一郎/……誰かに気付いてもらいたいと思った願いが、悪魔を呼び寄せたんですか。
GM/発見する仕掛けを作る代わりに、集まった人間が仕掛けを解かなければ、運命通り爆弾は爆発して死ぬ。人間達も死ぬ。死の恐怖に彩られた美味い命を貰う……。
巡一郎/そういう契約をしていたんですね。
万里/まったく……異端の好みそうなことだ。
巡一郎/まったくですね。
GM/「……すまない。ただ、そなた達が気付いてくれたおかげで、ワタシはひとりではない、別の死を迎えることができそうだ。誰にも危害を加えることのない死を……」
巡一郎/それが、『解き明かされる』の真相ですか……。
篤史/解体されちゃえば爆弾としての命は終わりますしね。
GM/爆弾という人外でも、彼にとって『悲しい死』だから、世界はそれを救うためにループを選んだようです。「君達は異端が作り出した謎に勝利した。君達の時間を全て返そう……」 男はそう言うと、姿を消します。最初から誰も居なかったかのように……そこには数十年前の遺物があるという事実だけがあります。
巡一郎/……後は処理をするだけか。
まどか/電話すればタカサカさんが来てくれますよ!
篤史/あ、まどかちゃんがタカサカさんって言った!(笑)
万里/これで高坂も浮かばれるだろうよ(笑) ……悪かったな、何回も嫌な想いをさせて……。「3回も」って言われたのがまだ頭に残っているので、そう呟きます。
GM/では、君達は地下から出てみると、ごく普通に携帯電話が通じるようになっています。外からの情報を遮断するというサークルビショップの力も無くなったようですね。
篤史/これで高坂さんを呼ぶことも出来ますね。
GM/千歳お嬢様が「私が傷を癒すわ」と、一生懸命みんなを魔術で治そうとします。
巡一郎/お嬢様、ありがとうございます。
GM/「巡一郎……最後まで私を守ってくれたわね。本当にありがとう」
巡一郎/そこは、執事ですから、と言っておきますね。
まどか/……そうして吊り橋まで来るんですね!
篤史/まどかちゃんと手を繋ぎます!(笑)
GM/惨劇を防いだ!(笑)
まどか/万里様、一緒に手を繋ぎましょうー! 左腕を取ります!
万里/おいおい、俺に左腕は無いぞ。
まどか/あっ、そうでした。右腕! でも左腕には万里様の愛が詰まっているんです!
GM/じゃあ……千歳お嬢様は「落ちたら困るから」と巡一郎と手を繋ぎます。
巡一郎/お嬢様、もう私は落ちたりなんかしませんよ(笑)
GM/「繋いじゃダメなの?」
巡一郎/いえ……失礼しました。ちゃんと手を繋ぎます。
GM/「ありがとう、巡一郎」 ……そんな感じで屋敷から出てきた空は、まだ青い。暗くなることなんてない空だ。だってまだ2時間ぐらいしか経っていないんだもの。
万里/その空を見上げて、心底ほっとします。……自分が苦労するだけならいいかって決断したこの腕だけど、愛が詰まっているって言ってもらえたし、それだけで充分か。
GM/そうやって万里が微笑む先には、妹に一生懸命落ちないように手を引っ張られている、そんな執事達の姿が見えたのでした――。

 ANOTHER WORLD SRS
  〜 CIRCLE BISHOP TELLER 〜   END





GM/以上でシナリオを終了します! 難しいセッションにお付き合いいただき本当にありがとうございました! ……まどかちゃん、濃かったなぁ(笑)
万里/まどかちゃんと篤史くんが超可愛かった!
巡一郎/本当に今後が楽しみな2人です。……ああ、悪魔のキャラロールが怖かった(笑)
GM/今回のテーマは、『AF判定を使うシナリオをする』でした。「やるなら爆弾解除だろ」と思って作ったシナリオです。一応、謎解き物だったんですが……みんなを悩ませてしまってすみません。お疲れ様でした!
篤史/凄く難しかったけど、楽しかったです。
まどか/橋を揺すっちゃってすみません! まさかあんなことになるとは!?
GM/ハンドアウトに書いてあった筈だよ!(笑) ……まどかちゃん、次レベルアップするときは[稀人][異端者]のレベルを伸ばしてください(笑)
巡一郎/香坂くんは爆弾キャラになってしまったね……ライフパスを書き換えてください。ああ、2人が楽しみで不安だ……(笑)
GM/そして、腕を失うことになってしまった万里様。
万里/まさかこんなことになるとは、ハハハ。こういうトラブルはTRPGの醍醐味です。
GM/あと……執事、おつ! PC1はNPC1に襲われるというジンクスが出来上がっちゃったね!
巡一郎/出来上がっちゃいましたね。今後もしていきましょうか(笑) それではお疲れ様です、ありがとうございましたー!




END

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