アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第7ループ4話 『 RAIN 』 6ページ ■
2010年6月1日




 ●ミドルフェイズ2/February 11th Scene 2

GM/まずは相馬さんのシーンからいこう。ホテルで弁慶さんと話した後、結界の仕掛けを探すために『公園中央部』にやって来ました。
相馬/以前仕掛けてあった学校という所は人が大勢集まる場所だった。もしかしたら此処にも有るやもしれん。
GM/「では探してみましょう」……【知覚】判定難易度は10。
相馬/(ころころ)おお、13だ。あのドクロはどこじゃー。
GM/観音堂のところにありました。
相馬/潔く壊します。おのれ藤原、バキバキ!(笑) ……圧し掛かるような空気じゃったが、これでだいぶスッキリしたぞ。
GM/崩したら張りつめていた空気が解けたね。……少し離れてドクロを探していた弁慶さんもやって来て「お見事です」と言います。
相馬/ふむ、さっさと次を探しに行くぞ。
GM/「私も先程調べていましたら、池の方にあるような気がしました。ここから近いことですし行ってみても構いませんか」
相馬/よし、行こうぞ。……なあBー、フランクフルト買っていいかー?
GM/弁慶さんは財布からカードを取り出そうとしますが、しまいます。「……買いません」
相馬/何故じゃ。
恐一/俺とは縁を切ったからな!(笑)
亜紀/正しくは、「買えません」!(笑)
相馬/だ、駄目かの? 駄目なのか? お腹がきゅるきゅるしてきたぞ、ひもじいのぉ(笑)
GM/「そのような物は必要ありません。……供給なら、私がしてさしあげますから」
相馬/そういえばそうじゃったな。デレデレしておきます(笑)
恐一/ワーイ爆発しろ!(笑) ……じゃあその先で亜紀と一緒にソフトクリーム買って食べてます!
亜紀/わー、青森さんありがとうございまーす(笑) もぐもぐ……でも甘い物ばかりじゃダメですよ。健康診断の結果見せてください。
恐一/糖値とか大丈夫だよ、葉酸値もギリギリクリアだよ! ジムに通おうとは思ってるし……。
航/ここは亜紀の愛の手料理でコントロールしてあげなきゃね!
GM/ヤメテ!(笑) と、はしゃいでいる横でアーチャーも居ます。「ねえ、そこのカレー……」
恐一/なんだ、カレーが食べたいのか?
GM/……いや、青森さんを「そこの加齢臭!」って呼ぼうとしたんだけど、言ってる途中であまりに酷過ぎるのに気付いたから言うのヤメたの。
恐一/途中で止めても止めなくても酷いですよ!?(一同爆笑) ちくしょう、カレー買ってやる!(笑)
GM/アーチャーはもぐもぐソフトクリームを食べながら「池の周辺にドクロありそうだね、一緒に探してくれない?」と言います。
恐一/結局カレー食べてねえな!?(笑)
亜紀/【知覚】判定でドクロを探しまーす。(ころころ)達成値10です。
恐一/(ころころ)ごめん、8だ。
GM/難易度は10なのでギリギリ成功したね。亜紀くんが「あっちの方かな?」と不安そうに言うとアーチャーが「行ってくるよ!」とピョンピョン飛んでいく。「発見したよ! ありがと、探してくれて!」
亜紀/わー、自信無かったからあって良かったー。
GM/「さっさと壊しちゃおうっか! 変なモンあったら困るもんね!」……アーチャーはボッと炎でドクロを焼き尽くします。
恐一/おお……流石サーヴァント。
GM/「ふっふーん! カッコイイでしょ、ヒーローっぽいでしょ。正義の味方だもーん!」
恐一/コイツ、おだてやすい。凄く操りやすいぞ。だから盟にも捕まえられたのか……参考になります!(笑)
GM/まあ、ハッキリ言ってジークも同じ要領でイケるよ。
相馬/いきなり泣きそうな声のジークになって)「ウ、ウマイ! ウマすぎる! ヘンリーさん、アナタのゴハンは美味しすぎる! オレこんなの初めてです!」(笑)
亜紀/チクショー、後で口にクッキー放りこんでやるー!(笑)
相馬/……では、そろそろ亜紀達の会話に気付いていいですか? お、なんじゃ、アーチャーが居る。
亜紀/あ、さっくり名前言っちゃった!(笑)
GM/「あちゃーっ!?」
恐一/大丈夫、コッチはバーサーカーだ!
相馬/キサマぁー!?(笑) 何故ワシの名前を知っているー!?
恐一/いや、なんていうか……情報はフェアに渡すべきかなって。
GM/「なになに、バーサーカー? じゃあついでに正体教えてー!」
相馬/誰が教えるか! 教えるなよ!?(笑) 大体そもそもおぬし、何故ワシのクラスを知っておる!?
恐一/弁ちゃん止めてー。俺死んじゃうー。
相馬/べ、弁ちゃん?
GM/(弁慶になって)「……私の、元マスターです」
恐一/あらやだ、俺は亜紀一筋だって! そんな目で見るなよー、弁ちゃんはもうお前のモンなんだからいいじゃねーかよ。
相馬/まあな。
恐一/あ、否定しねえぞ。
GM/弁慶がギギギギギと青森を捻り潰します。
亜紀/捻り潰した!?(笑)
GM/「……先程までの張りつめた空気が消えたのは、亜紀達が結界の仕掛けを潰したからですね」と青森を池に落としながら言います。
航/青森さん、落ちた!?(笑)
相馬/冬の池は死ぬだろ!(笑)
恐一/大丈夫、ギャグキャラだから! それにアーチャーが火を起こしてくれるから!
航/焚き火禁止ー!(笑)
恐一/もう俺はマスターじゃないけど、ドクロを潰したのはこのままにしておくと目覚め悪いからだ。壊しておくに越したことはねーだろ。相馬さんの腹の虫を聞いて、余ったカレーをあげながら言います。
相馬/こ、これは食ってよいのか? おぬしいい奴じゃのガツガツガツ!
亜紀/餌付けしないでください!(笑)
GM/「父上達は、ドクロと結界を用意した者の居場所の検討はついていますか」
恐一/まあ大体は。おそらくはキャスターと藤原だ。そいつらが居るっぽい怪しい家を知っている。
亜紀/ドクロを探していたときに使い魔を追いかけてたら、新住宅地で怪しい洋館に辿り着いたんです。
GM/「洋館……。父上達はそこに行くおつもりは?」
恐一/アーチャーが、盟を殺した犯人はキャスターだって言っている。キャスターはおそらくその屋敷に居る。それしか掴んでいる情報が無いんだから行くべきだろ。
GM/「……。バーサーカー、おそらく貴方の元マスターはキャスターを連れている」
相馬/……そのようじゃな。
GM/「父上は聖杯戦争に参加していない身ですのでキャスターと戦うことは許されない。そこで、父上達にはあくまで『バーサーカーのマスターの協力者として』私達について来て頂くのは如何でしょう」
恐一/……いいな、それ。ニヤって笑っておきます。でも、もしキャスター達が本当に盟を殺したなら……俺はお前らの声なんて聞いていられないぞ。それはいいな?
GM/「単なる協力関係である私が、主従関係でもない貴方に命令できる権利など御座いません」
恐一/おーし、商談成立! ……弁ちゃん達がいた方が亜紀も危なくないし安心だな。
亜紀/じ、自分の身ぐらい自分で守れるよ!
恐一/でも俺が嫌なのー!(笑)
GM/では、アーチャーが口を開きます。「新住宅地の洋館か。ありがと、情報くれて。けど、お父ちゃん達と共闘するならオレとはココでバイバイだね。オレはオレなりに盟ちゃんの仇討ちをするよ」
相馬/何故じゃ。
GM/「だってお父ちゃんとは敵だもーん」
相馬/最終的にはな。だが現時点で手を組むぐらいは良かろう。
GM/「お父ちゃんのコト好きになったらどーすんのー。フラグ立ちやすいんだからー」
恐一/……やっぱ若い子に転んじゃったら、罪作りな男になるなぁ!(笑)
相馬/おーまーえーらー(笑)
GM/「キャスターはオレの敵だよ。でもお父ちゃんもオレの敵なんだ。……戦闘してたらオレはどっちも攻撃対象にするからね」
相馬/……うむ、仕方がない。ここで別れよう。最後まで生き残れよ!
GM/「あちゃーん!」……アーチャーはピョンピョンと去っていきます。
亜紀/アーチャー、頑張ってねー。
恐一/死ぬなよー。……そうだ、弁ちゃんにちょっと話しておきたいことがあったんだ。
GM/「何でしょう、父上」
恐一/ん……なんかカッコ良く啖呵を切った手前な。俺もさ、素直に協力関係になってくれっていうのはムシがイイと思うんだよ。だから、とりあえず資金援助ぐらいはさせてくれや。というコトで、カードは使っていいよって言います(笑)
航/朝会って昼コレだもんね(笑)
恐一/気まずさを解消するために金でナントカする! 「俺達解散します!」って言った後の解散コンサート!(笑)
GM/「……非常に有難い話です、助かります。無駄に供給する必要が無くなりました」
恐一/そんなっ!? 楽しいイベントがあるなら協力やめておこうか!?(笑)
相馬/何を言う、メシを食ってその後にヤるに決まっておるじゃろう!(笑)
GM/……ではそんなとき……航が『教会』に向かう姿を見付けることができるか、【知覚】判定をしてください。まず航が【反射】で難易度決定してね。
航/ハーイ。(ころころ)難易度は8です。
相馬/(ころころ)【知覚】は10です。
恐一/(ころころ)14です。
亜紀/(ころころ)14です。
GM/お、3人全員か。3人は、話し掛けられないぐらい向こう側に……航が2人男性を連れて歩いているのを見えた。
亜紀/あれ……知らない人が航の近くに居る……?
GM/アサシンとエルの【反射】判定を振ってください。
航/(ころころ)アサシンが14、エルが16です。
GM/ジャックとエルは見ている3人の存在に気付きます。……エルが航の手をグイッと引きます。
航/わっ。
GM/「走るよ」……アサシンと一緒に走り出します。
航/な、なに? 敵がいた?
GM/「うん。とにかく教会までダッシュするからね」……そんな姿を亜紀くん達は見てしまいました。
恐一/……あの金髪。確か、セイジを襲ったサーヴァントじゃ……。
亜紀/え、まさかそんな……。
恐一/そいつと一緒に居たのって、渚さんの息子……盟の葬式にも来てくれたアイツ、だよな?
亜紀/……航……。
相馬/なんじゃ、おぬしらアイツらと知り合いか。
亜紀/え、アイツらと知り合いって……知ってるんですか?
相馬/この前戦ったぞ。
亜紀/え、えーっ!?
恐一/戦った? この前って……盟が死んだ、あの晩の戦いだよな。
相馬/盟……。ああ、あの小さくて生意気そうな小僧は死んだのか。
恐一/死んだんだよ。あんなに若くて小っこかったのにさ。……アイツら、いたのか……そうか。
亜紀/あの言葉といい、さっきといい……心が痛くなってきたよ。

 逃げ出した航達3人は、走りながら教会に辿り着く。
 疑惑の目が向けられつつも、何も知らぬ航は礼拝堂の中へ足を踏み入れた。


航/ふぅ……走ってきたから予定より早く到着しちゃったな。黒須先生いますか?
GM/ぐにょ。
航/……。足元を見ます。なんですか、コレ。
GM/教会にはよくあることだよ。
航/そっか、雑巾か。…………わあっ!?(笑) ごめんなさい大丈夫ですか!?
恐一/良かった、航にも人の心が残っていたんだね!(笑)
GM/アサシンが「神父に話があるんだよな、きっと奥に居るんだろ」と言います。
恐一/放置っ!?
GM/だって雑巾だもの、放置だよ。……そんな風にしていると、奥の部屋からキィと車椅子を鳴らして黒須がやって来ます。
航/頭をペコッと下げます。……足の調子はいいですか?
GM/「雨の日はやはりツライな」
航/この前は大変でしたね……。その、一応先生に話しておいた方が良いらしいから言っておきますね。俺、聖杯戦争に参加しています。
GM/黒須はチラッと航の隣に居る男性2人を見る。「そうか、アサシンのマスターになったのか」
航/いえ、俺はコッチの魔術師さんの協力者です。この人がアサシンを連れていて、俺はこの人に協力してる立場です。
GM/黒須が一瞬「はぁ?」という顔をした後、「ああ、今回はそういうコトになってるのね」という顔をします。……【知覚】判定難易度10。
航/(ころころ)12です。
GM/成功したね。……それは、ホントに一瞬のコトだった。航が「彼がアサシンのマスターです」と言ってエルを見たとき、エルが黒須と極力目を合わせないようにしていたことに気付く。
航/……エル?
GM/エルは『普通』を装っている。その演技らしさが航にも伝わってしまいました。
恐一/……黒須のこと、トラウマっているんだね。手とか震えてればいい(笑)
航/いかにも元気に振舞っているのを見て……声を掛けてみます。エル、どうかした?
GM/「な、なんでも、ないよ」
航/教会に来るの嫌だった?
GM/「そんなコトないよ、ちゃんと監督官には報告した方がいいし!」……では、エルと黒須が向き合い会話をします。聖杯戦争に関することなどマスターと監督官の話をします。
航/……エルが内心ガクガク震えながら話してると思うと……。
恐一/可愛い……。黒須爆発しろ!(笑)
航/じゃあ話が終わった後に。……黒須先生、2人きりでお話がしたいんですがいいですか?
GM/黒須は頷きます。エル達は「礼拝堂で待ってる」と言い、黒須と2人きりになれる部屋に連れて来られます。(黒須になって)「話というのは?」
航/……昨日、夢を見たんです。
GM/「俺だって夢ぐらいは見る」
航/……不思議な夢だったんで気になったんです。俺が小さかった頃の夢で……こんな風に先生の部屋で、俺と祐希と先生と……もう一人誰かが居る夢なんですけど。
GM/ピクリ。「……夢だから変なコトぐらいいくらでもあるだろ」
航/でも不思議な感じがするんです。夢におかしいコトなんてあって当然なのに……。俺の小さい頃を知っている人は先生と祐希と亜紀ぐらいしかいないから、相談したくって。
GM/「……。頭が痛いとかならいつでも言え。一応俺は精神面の医者をしているからな」
航/……すみません、気にしすぎですね。このまま気にしてたら2人の足手まといになっちゃうのに……。先生が何か知ってたなら教えてください。そうでないなら、もうこの気持ち自体を無くしてほしいぐらいです。
GM/「別に、俺は全て話してしまっても構わないんだが」……と言った途端ドアがバタンと開く!
航/どきん!
GM/エルが入って来ます。
航/びくん。
GM/(エルになって)「急用ができた! すぐに帰ります!」……エルが黒須に向かって叫びます。
航/な、なにっ?
GM/「ワタル、帰るよ!」
航/う、判った! すみません先生、時間取らしてしまって!
GM/(黒須になって)「またな、そのうち俺からゆっくり話をしてやる」
航/ぺこっ。
相馬/エルになって)「早く行かなきゃ! 黒須から離さなきゃ! 離さなきゃ、バラされる! バレたら嫌われる、そんなのヤだー!」(笑)
航/……エル、どうしたの? 急用って何?
GM/(エルになって)「え、えっと……あっ、アサシン! 何も無かったんだね! 良かった! 襲撃だと思ったけど何も無くて安心したよ!」
亜紀/中立の教会で襲撃って……(笑)
恐一/(アサシンになって)「はぁ? あ、ああ、襲撃無くて良かったな……」(笑)
航/何も無かったらいいんだけど……。
GM/(エルになって)「ワタル、苦しい事があるならなんでも俺に言って! 全部辛い気持ちなんて俺の魔法で取っ払ってあげるから!」……≪パスアウト≫も≪アンドショック≫も≪夢の王≫も≪セルロイドの心≫もあるよ!
航/なんでも持ってるな!(笑) ……ごめん、ちょっと昔のことが気になっていただけだよ。
GM/「む、昔のことか。……ワタルが昔から大変だったコトは俺も知ってるよ」
航/なんで?
GM/「夢を見たからだよ。契約している相手と交感状態になるから相手の過去が見えたりするものなんだよ。……だから俺、ワタルの10年間知ってるんだよ」
航/へえ、そうなんだ。……夢? じゃあ、俺が見たのって、エルの夢なの……?
GM/「……そ、そうとも限らないよ!」
航/そう……だよね。ちょっと混乱してるだけだよね。だってそんな……俺とエルが昔に会っている訳ないもんね。
GM/ビクッ。「う、うん……」
航/そうだよ……昔会ってたとしたらエルだって子供な筈だし。大人のエルに、子供の俺が会っている訳ないもん。
GM/「そ、そうだよ。そうだよ! ……じゃ、じゃあ次、サーヴァントが居そうな怪しい所を探りに行こうか!」
航/うん。待たせてゴメンね……。


 ●クライマックスフェイズ/February 11th Scene 3

GM/夜になります。……青森と亜紀と相馬と弁慶は、日が落ちた『新住宅地』にやって来ます。
恐一/はい。……某屋敷に来ます。
GM/神社郡や池で感じた嫌な空気が張り詰めているね。……屋敷は灯りが点いてないから空き家に見える。
亜紀/人の気配がしないような気が……。
恐一/お邪魔しまーす……。
GM/それではまず【知覚】判定をしてください。ドクロを発見できるか、難易度は10です。
亜紀/(ころころ)やったー、15です。
恐一/(ころころ)オッサンも15。
相馬/(ころころ)相馬は8です。
GM/亜紀くんと青森さんは、庭にドクロがあることに気付きます。
恐一/よしあそこだ、行くんだ相馬さん!(笑)
相馬/なんかのぉ、ワシはいいように使われているような気がするぞ(笑)
亜紀/わざわざ行かなくても俺の≪テレキネシス≫で持ってこれるよ、ふよふよ(笑)
航/あったね、そんな技(笑) すっごく魔術師っぽいや。
相馬/とりあえず壊すか。ドクロをバキィ!
GM/パーンと気が……晴れない。
恐一/おっと?
GM/ドクロは確かに壊されてる。……でも、屋敷の中からの不穏な空気が強すぎて今まで通りにはならない。ここで相馬さんは気付いてください。この空気は……『自分が召喚されたあの屋敷』と同じだということに。そしてこの屋敷にかつて自分が居た感覚がある!
航/そして今までの探索BGMから藤原邸のBGMに!(一同笑)
相馬/……ここは……ワシが召喚された場所じゃ。そしてどうやら中に人が居るようじゃの。
恐一/つまりハッピートゥルース邸! ビンゴー! じゃ、行きますか。
GM/中に入ります。電気が点けられてない屋敷。だけど微かに足元に電気は点いているから歩けないことはない。
恐一/フットライトか、この金持ちめ!(笑) まあ、良い家具。でもあんまり使ってないような感じする。アンティークぽく見えるけど全然使ってないな。
航/人の住んでる気配は無いけど、埃一つ無いぐらいピカピカ。
恐一/つまりそれは……。
GM/カロンおじいちゃんが一生懸命掃除している。
相馬/それだ、ハウススチュワード!(一同笑) ……この分だとあやつは奥の部屋に居そうじゃの。
GM/相馬さんは思い出してくる。こっちの部屋で食事をし、この辺りで寝ていたことを。……自分が召喚されたのは一番奥、地下だった。
相馬/……では、その部屋のドアに手を掛けます。
GM/掛けます。相馬さんだけ【知覚】判定してください。
相馬/(ころころ)お、クリティカル!
GM/クリティカルか、それは美しいな。……ドア開けた瞬間、バッと相馬さんは武装をし、そのまま刀を取り出す。そしてすぐに襲い掛かってくるケルベロスに対して攻撃を仕掛ける!
恐一/ケルベロスになって)「待チ伏セ! アアッ、失敗シター!」「コイツ頭悪ソウナノニ! ムキーッ!」
亜紀/って喋ってます!(笑)
相馬/なにー!? この犬なんじゃあ!(笑) 面妖な犬じゃのぉ……!
GM/そしてガチャガチャと剣を整えるSEが入る。立っているのは、4人の騎士。全員人形的な美しい顔をしている。
恐一/トランプの騎士だー。やっべ、バレてたっぽいよー。
亜紀/それはそうでしょう、だってドクロ壊して領地に入ったんですもん。
GM/では、奥から深い声が聞こえてくる。その声は全員聞いたことがある、彼の声。「……ようこそいらっしゃいました」
亜紀/キャー諏訪部ー!?(笑)
航/これだからスーツ厨は! 弾幕のように叫んだな!(笑)
GM/彼が笑いながら言っている隣には、赤チェック柄を貴重にした目にイタイハイカラな格好をした魔術師が立っている。(キャスターになって)「仕掛けを全部破壊するとはねー……まあ、誘き寄せるために撒いておいたのもありますけど」
恐一/……撒餌のつもりだったのか。
GM/「まさか≪テリトリー≫である本拠地で戦えるなんて嬉しいですよ」
相馬/おぬしらのテリトリーだろうがなんだろうが、そんなの叩き潰せば良いだけじゃ。
GM/「同じようにボクらも全部捻り潰しちゃえばいい話ですね」……相馬さんを見ながら、「アナタがバーサーカーですか。そしてその隣に居るのが、ランサー」
相馬/モロバレか、仕方ないのぉ。
恐一/大丈夫、向こうもサーヴァント2人組だから。……『藤原はサーヴァントである』という情報をインタールード編で手に入れているから言います。
相馬/なにっ!?(笑)
航/藤原さん自身もランサーの戦闘を目の前で見てたから隣のキャスターに情報を流したんだね。……インタールード編で相馬さんがテレビ見てた間、藤原さんは巨人倒したりランサーの実力見てたりしたんだよ(笑)
相馬/ワシだけ何も知らんかったのかー!?(笑) ぐ、ぐぐ……おのれ、おぬしはサーヴァントじゃったのか!
GM/じゃあキャスターも「マジで?」という顔をしようか。
亜紀/あ、知らなかったんだ(笑) でもキャスターだから「ま、いっか」って思いますよね。
恐一/……とりあえず、お前らに訊きたいことがある。
GM/(キャスターになって)「なんですかー?」
恐一/八木沼盟を殺したのはお前達か。
GM/「……。イエスって言ったらどうします?」
恐一/そのまま戦いに入ってブチのめす。
GM/「ノーって言ったら見てるだけですか? 彼らの戦いを傍観してるだけ?」……ケルベロスがグルルと唸り、トランプの騎士が無表情のまま臨戦態勢を取ります。
恐一/……結局はアレだ。お前達が素直に口を割るとは限らん。数の暴力ってステキだと思うが、この場は公平にいかないといけないと思うんだ、俺。
GM/「本気で戦わないと楽しくないですよね、戦争だし。ええ、『殺しましたよ、ボクが』」……ニヤリ。
恐一/…………亜紀、アイツらぶっ殺すぞ。
亜紀/う、うん。
恐一/ごめんな。
亜紀/いいよ。……だって俺、貴方のサーヴァントだもの。
GM/藤原さんもノリ気のキャスターを見て口を開きます。(藤原になって)「何人、数が増えようが、なんとしてでもバーサーカーである貴方を倒さなければ我々の願いは叶いません。それが戦争ですから」
相馬/うむ、ワシとてそう簡単にやられるつもりは無いからぞ。
GM/「……我が城に入って来てまだそれを言うか」
相馬/だったらその城を分捕ってやるだけじゃ!
GM/「もう私の正体がバレているのなら隠す必要はありませんね。本気でいかせて頂きますよ」と……スーツ姿からバッとハーデスモードに変身します。「……行きます。容赦はしません」
相馬/それはこちらも同じじゃ、参るぞ! 刀を構え直します!

 一方その頃。
 怪しい気配を探して『新住宅地』に足を踏み入れた航達は……。


GM/エルが立ち止まり言います。「……今、結界が壊された感じがしたよ」
航/壊していた人間が誰か居たってことだね。……全部壊した人間は本拠地をつきとめていると思う。だとしたらかなりの勢力のぶつかり合いになっているんじゃないかな。
GM/「多分ね。探してみようか」……では、【知覚】か【意志】か【幸運】判定で藤原邸を見付けてください。難易度は10。
航/一番高いのは【知覚】だね。(ころころ)よし、達成値14です。土地勘を生かしてこっちだよって言います。
GM/航が先頭を切って走ると、とある屋敷に辿り着きます。一見灯りの点いていない屋敷だけど……『誰かが中で戦っている』というそんな第六感がした。
航/……今突っ込んでいくよりは様子を見た方がいいかな。
GM/「そうだね。ゆっくりと中に入って、みんなが疲労したところを俺達がオイシイとこどりしちゃお」
航/うん、そうだね! ニッコリ爽やかな笑顔で返します。ゆっくり屋敷の中に入りながら……エルの袖を掴みます。一緒に居るからね。
GM/「ずっと一緒に居てくれるの? ……ワタルの幸せはそれかなぁ?」
航/エルが幸せなら。解答します。
GM/「それは……ワタルのじゃないよね」
航/キョトンと首を傾げます。……ふぅ、エルがしてたことをそっくりそのまま返してるな(笑)
GM/エルが唸っていると、アサシンがバッと前に出る。(アサシンになって)「早速おいでなすったぞ」
航/う。
GM/……廊下の先から、少年が現れます。こんな屋敷で普通の少年は出てこないよね。
航/バッと剣を出して構えます。……コイツもサーヴァント? とてもあんな大掛かりな仕掛けをできるようには見えないけど。
GM/「そうだね、オレにあんな大掛かりな仕掛けは作れないよ。ホントの大ボスなら地下で戦ってるよ。……地下にいる人達ってみんな強そうで怖いヤツばっかなんだ。
恐一/……つまり、『強そうじゃないお前の前だから出てきたんだ?』(笑)
航/強そうか。地下で潰し合ってくれるといいね。……俺達もここで潰し合おう。
GM/「だよね、戦おうか!」とアーチャーもノリ気で武器を構えます。それでは、戦闘いきましょう!

 今回の戦闘レギュレーションは以下の通り。

【戦闘マップ】
<地下戦闘>
 相馬側エンゲージ1:亜紀、青森
 相馬側エンゲージ2:ランサー
 相馬側エンゲージ3:相馬
  (↑5メートル離れている↓)
 藤原側エンゲージ1:ケルベロス
 藤原側エンゲージ2:トランプの騎士×4
  (↑5メートル離れている↓)
 藤原側エンゲージ3:ライダー、キャスター

<廊下戦闘>
 航側エンゲージ1:アサシン
 航側エンゲージ2:エル
 航側エンゲージ3:航
  (↑10メートル離れている↓)
 敵側エンゲージ1:アーチャー
 敵側エンゲージ2:アーチャーモブ

【注意事項】
@ランサーは航のプレイヤーが、エルは亜紀のプレイヤーが、アサシンは相馬のプレイヤーがロールする。GMは敵データ(ライダー、キャスター、ケルベロス、トランプの騎士、アーチャー、アーチャーモブ)のみロール。


GM/みんなキャラクターシート2枚で戦うぐらいラクショーだよね!
亜紀/すっかり慣れてきちゃった……おかしいな(笑)

A戦闘離脱は宣言し、【幸運】判定難易度13に成功すればオートのタイミングでシーン退場することができる。

GM/今まで通り戦闘離脱したい人は【幸運】判定で逃げられるんだけど、今回は藤原さんの≪テリトリー≫内の戦闘のため、難易度はやや高めです。ハーデス様は逃がさないよね。
恐一/キャーハーデス様ー、逃がさないでー!(笑)
GM/なお、航側の戦闘が3対1だと呆気無さ過ぎるんで、[霊媒師]のアーチャーは霊体を操る設定なのでモブを1体召喚したことにします。

Bトランプの騎士とアーチャーモブは、モブである。
C廊下戦闘から地下戦闘への移動は1ラウンド消費しなければならない。また、地下戦闘に移動する際アサシンは初登場時、隠密状態になる。
D第3ラウンドのクリンナップ時にイベントが発生する。

【行動値】
 アーチャー:19
 ランサー:18
 アサシン:17
 青森:16(同値は【反射】の高い方を優先)
 亜紀:16
 航:15(同値はPC優先)
 エル:15
 ライダー:14(同値は【反射】の高い方を優先)
 キャスター:14
 トランプの騎士×4:13
 相馬:11
 ケルベロス:9
 アーチャーモブ:9

【令呪について】
@ランサーは、相馬に対して令呪を2回使用することができる。
A青森は、亜紀に対して令呪を3回使用することができる。
Bライダーは、キャスターに対して令呪を3回使用することができる。
Cエルは、航に対して令呪を3回使用することができる。
Dエルは、アサシンに対して令呪を1回使用することができる。


航/あっ! エルとアサシンの令呪が減ってる……いつの間に何をした。
恐一/アサシンに裏で1回使ってる……なにそのトキメキポイント(笑)
GM/ホントはハーデス様はケロちゃんにも令呪を使える設定なんだけど、流石にそこまですると大変なので省略します。
相馬/令呪が無くてもケロちゃんなら「マスターノ為ナラ俺達何デモ出来ルヨ!」で従っているでしょう(笑)
GM/それでは始めましょう。――第1ラウンド、セットアップ!
航/≪勾玉の加護≫を使用、全員戦闘移動します。航はアーチャーと接敵、エルはアチャモブに接敵、アサシンは少し距離を離れておきます。
GM/(アーチャーになって)「わ、いきなり前に居るんだけど!?」
航/遅いよッ!

 相馬はライダーに対して≪縛鎖≫を使用。1度目の出目は悪かったが即座に≪修羅≫を使用し成功させ、ライダーの【行動値】を9まで減少させた。
 青森や亜紀は悩んだ末、まだ本調子を出すのは惜しいということで補助系のセットアップ特技を温存することにした。


GM/トランプの騎士4体が全員≪本能の拐引≫を使用。藤原側の敵メンツ全員ダメージが12点アップします。
航/キャスターが居ると強いのはコレがあるからだよな……。
GM/そのかわり本人はギャンブルだからな、ハハ。
航/それじゃあ弁慶さんも≪本能の拐引≫を使用。みなさん、弁ちゃんの良い歌声を聞いてください(笑)
GM/それではメインプロセスに参ります。……一番最初はアーチャーのターン。目の前に来た航に「行くよ!」と≪殺戮の身体≫を使用!(ころころ)命中20です。
航/(ころころ)回避16。
GM/(ころころ)16の物理ダメージを与えます。……アーチャーの次の人は?
航/弁慶さんです。ケルベロスが壁になっているので、主の露払いをしますよ。≪凶々しき武器≫で命中いきます。(ころころ)……あ、弁慶さんファンブル。後ろに向かって「お気をつけて!」と叫んでおきます(笑)
GM/ケロちゃんが華麗に避けて相馬さん達にガッと襲いかかってきます。

 アサシンは得意の≪無の射撃≫でアーチャーを攻撃する。この際航は迷わず≪叱咤激励≫を使用し、攻撃を確実に命中させた。

恐一/青森のターンです。……マイナーで≪式神返し≫を使用、≪浄化の一撃≫で、トランプの騎士達3体を攻撃します。(ころころ)命中22です。
GM/(ころころ)全員あたります。
恐一/(ころころ)5点ダメージです。でもモブに1点でもダメージが入ったらそのモブは戦闘不能になります!
GM/……3体とも、消えます。
亜紀/わわ、青森さんスゴーイ! カッコイー!(笑)
GM/でも微妙に1体残しているのが青森さん!
恐一/だってレベル3しかないんだもん!(笑)

 亜紀は全回復していなかった相馬に対して≪清浄の使者≫を使用。【HP】25点回復という、レベルアップで大幅強化した効果を見せつけた。
 航はアーチャーに対して攻撃するが、アーチャーの素早さに勝てず剣を振るうだけで終わってしまう。隣でエルはアーチャーモブに確実なダメージを与えていた。


GM/次はキャス子の番だね。「どうもー、キャス子でーす。やっぱりボクってギャンブルが似合うと思うんだよ!」
航/だよねー、キャスターならアレするよねー。
GM/≪押し寄せる闇≫ー!(ころころ)……6。
航/……自身だけ攻撃を受けた(笑)

 残された1体のトランプの騎士は、相馬のエンゲージに侵入し攻撃を仕掛ける。が、あと1歩のところ及ばず相馬は剣劇を回避する。
 そして相馬は自ら接敵してきたケルベロスを攻撃することにした。マイナーで≪獣化≫を使用し強化に励んでから、20点の防御値無視ダメージを与えた。


GM/次はライダーのターンです。……対象は、青森。(ころころ)命中20です。
恐一/一応回避するよ。(ころころ)18、青森にしては頑張った。
GM/(ころころ)霊力ダメージは26点。
亜紀/青森さんに対して≪念動障壁≫!(ころころ)ダメージを7点軽減してください。
恐一/青森も≪気迫の盾≫を使用! 自身の【MP】を9点削って、HPダメージ10点だけ受けておきます。
GM/同時にケルベロスも攻撃します。対象は、目の前にいる弁慶さんにいきます。
航/(ころころ)おお、回避クリティカりました。ファンブルの後のクリティカルです……GM、なんか弁慶さんぽいコト言って!(笑)
GM/(弁慶になって)「……先程貴方の動きを見るだけに終わったのは、その攻撃を見切る為ですよ。貴方がマスターの為に牙を向くように、私も主のため槍を握りましょう!」
亜紀/カッコイー! ありがてえー!(笑)

 アーチャーモブはエルに対して≪大地の一撃≫で攻撃するが、エルはギリギリのところを回避した。
 全員のターンが終わり、第2ラウンドセットアップに移行する。アーチャーは、≪蜂の唄≫を使用し航のエンゲージから5メートル離脱&ダメージをアップさせる。青森は自身に≪魂砕≫を使用、トランプの騎士1体は≪本能の拐引≫を使用しダメージを3点だけ上昇させた。


航/トランプの騎士も使ってきたことだし、弁慶さんも≪本能の拐引≫を使って全員にダメージ3点上昇させておきます。GM、なんか弁慶さんぽいこと言ってください。
GM/またかよ。そうだなぁ。

 ――低い声が小節を刻む。
 皆の耳障りにならない歌声が響き渡っていく。その声は、冥府の王が呼び寄せた怨霊達の呻き声を掻き消し祓っていった。


恐一/なにそのカッコイイ水色文!?(一同笑)
GM/いや、弁慶さんの台詞は何も言ってないよ。
相馬/なんてリプレイ映えのする男なんだ!(笑) 絶対にここ水色文にしてくださいね!?
GM/それでは、第2ラウンドのメインプロセスに移行します。一番最初に行動するのはアーチャーで……。
航/はい、航が≪鳥躍≫します! アーチャーのエンゲージに侵入します。エルを撃たれる訳にはいかない、アーチャーに攻撃!(ころころ)命中22です。
GM/「また来た! 今使わなきゃいつ使う、≪零力射撃≫!」
航/≪逆転運命≫!(ころころ)やった、24です!
GM/そこまで頑張られたら当たる当たる。
航/俺は足止め専門です。(ころころ)アーチャーに、18点の物理ダメージを与えます!
GM/「イタイイターイ!」……アーチャーが反撃します。目の前の航に(ころころ)命中22。
航/(ころころ)回避は17です。
GM/≪蜂の唄≫使っているからダメージ4Dだ。(ころころ)物理ダメージ20を与えます。
航/……【HP】が半分ぐらいになりました。グッと唸っておきます。
GM/(アーチャーになって)「……盟ちゃん殺ったのって、アンタでしょ?」
相馬/……アーチャー、ホントは見てた!?
GM/「ホントは俺、池で戦っているセイバーと盟ちゃんを補助する役だったんだ。でもまさかビル街でキャスターが襲ってくるとは思ってなくてさ。……あのとき、戦闘に加われなかったんだ」
航/それで生き延びたのか……なるほど、そういうことだったのか。
恐一/そりゃキャスターが憎いよね。
航/ついでに航も憎いよね。
GM/うん、憎いよ。「だから、盟ちゃんのホンモノの仇はアンタ……だよね?」
航/グッと剣を構える。……それが、俺の今の生きる道だから。それだけ答えて無表情になります。
恐一/……セルフセルロイドになってる(笑)

 ランサーはケルベロスに対して≪撃滅≫を使用し、27点の防御無視ダメージを与える。相馬とランサーのコンビは双方[処刑人]をクラスに組ませた防御無視ダメージを仕掛けてくるため、あっという間にモブ達は蹴散らされていった。

恐一/アサシンの番だな。……アーチャーに、≪無の射撃≫≪特攻≫!(ころころ)わあ、クリティカル!?
亜紀/アサシンになって)「イエーイ、マスター見てるー!?」(笑)
恐一/ダメージは(ころころ)わあ、6・6・5……!?(笑)
航/愛でダメージが跳ね上がる男!(笑) 以前1ゾロとかあったよな……。
恐一/27点のダメージ、さらに≪特攻≫でHPを削って32点の物理ダメージです!(アサシンになって)「マスター、見てるー!? 今の俺、超決めたよーっ!
亜紀/良い笑顔でシッポパタパタ振ってる(笑) 次は、青森さんのターンですね。
恐一/青森は先程と同じように≪式神返し≫+≪浄化の一撃≫でいきます。更に≪魂砕≫を使用しているのでダメージは4D6です。
GM/……盟ちゃんの家族だなぁ。
恐一/対象は3体まで攻撃できるので、トランプの騎士、藤原、キャスターに命中させます。(ころころ)……あれ、ファンブル?
GM/(ころころ)3人とも全員ファンブらない。……流石、盟ちゃんの家族だね。
恐一/です! サヨナラ≪魂砕≫分の【MP】!(笑)
亜紀/俺のターンですね。自身に≪興奮剤≫を使用して【MP】6点回復します。あと……弁慶さんに対して≪清浄の使者≫を使います。(ころころ)19点回復してください。
航/ランサー全回復しました! ……GM、また弁慶さんぽいこと言ってください!
GM/普通の声で)「ありがとうございます、亜紀」
亜紀/きゃー! だめー! ご褒美ーっ!(笑)
GM/亜紀くんにはこれで充分なんだ(笑)

 エルはアチャモブに確実なダメージを与え、モブを撃退した。
 キャスターは相変わらず≪押し寄せる闇≫でギャンブル攻撃を行う。結果は……2が出たため、相馬側全員が霊力ダメージを受けることになった。


GM/全員回避判定お願いします。(ころころ)キャスターの命中は22です。
航/(ころころ)弁ちゃんは1・2が出たので回避15です。
恐一/(ころころ)回避19です。
亜紀/(ころころ)亜紀は12です。
相馬/(ころころ)16です。……でもキャスターに対して≪死線≫を使用! 命中ダイスの高い出目を1にしてください!
GM/それだと……命中18になります。
恐一/オッサンだけ回避した! ありがとう、オッサンは一番【HP】低いから助かった!
GM/では青森以外の人にダメージがいきますよ。(ころころ)23、でも令呪使用して43点霊力ダメージ!
相馬/え、そんなデカイの確実に落ちる!? ……≪不屈≫は1シナリオ1回だからまだ切りたくない!
航/……弁ちゃんが【HP】5点で生き残る。それなら≪英雄の宣言≫使い時じゃね!? 1回目切ります!
亜紀/じゃあ弁慶さんだけに43点のダメージがいくんですね。なら弁慶さんに≪念動障壁≫!(ころころ)ダメージ9点マイナスしてください。
GM/まだ生き残ってるか。……キャスターの攻撃はギャンブルだけど、大抵は誰かのサーヴァントだから一発当たればデカイのが怖いんだよね。

 トランプの騎士1体が相馬に攻撃するが、相馬は回避し続けることに成功した。相馬は負けじとトランプの騎士に23点防御力無視ダメージを与える。騎士は倒れ、即≪修羅≫を使用、未行動状態になりケルベロスに向かって攻撃を仕掛けた。そして装甲無視を2度以上も食らったケルベロスさえも撃退した。
 ライダーは【MP】を温存するためノーコストの≪魔導書≫で相馬を攻撃しようとした。


GM/相馬さんに対して当てにいきます。(ころころ)命中20です。
相馬/(ころころ)回避20です! 受動側優先で避ける! ふはは!
GM/……でもそろそろ当てておきたいな。キャスターが≪未来の吐息≫を使用。命中をクリティカル化させます。クリティカルすればダメージ増えるしね。
航/バッと相馬さんの前に弁慶さんが出ます。≪影の軍勢≫
相馬/待て! まだワシの【HP】は大量にある!
航/「…………ご命令を?」(笑)
相馬/おぬしは待機せい!(笑)
航/凄く悔しそうに槍をグッと握ります(笑)

 ライダーは相馬に対して霊力ダメージ22点を与えた。
 クリンナップが終了し、第3ラウンドセットアップに移行する。アーチャーは≪蜂の唄≫でまたエンゲージ離脱、青森は≪勾玉の加護≫で相馬とランサーを戦闘移動させ、亜紀は大ダメージ対策に≪空間知識≫を使用、キャスターが接近してきた敵対策のために≪空の片足≫を使用しエンゲージから19メートル移動し、相馬は≪自己再生≫で自身の【HP】を25点回復した。


GM/あちゃちゃー。今度はアサシンを攻撃しようかな。(ころころ)命中22。
航/アサシンに≪叱咤激励≫
恐一/(ころころ)回避21か。大丈夫、【HP】は5点しか削れてないから。
航/≪カバー≫します。
恐一/……5点しか削れてないからッ!(笑)
航/演出でもなんでも俺は≪カバー≫するんだ!
恐一/このパーティー、回復いないだろ!?
GM/(エルになって)「傷付いたら俺が≪結合双生≫するから平気だよ」
航/めっ!(笑) それに、アサシンの【HP】はそのままダメージにできるんだよ。航は人の為に命削るキャラメをしてるんだから俺が庇った方が効率が良いの!
恐一/あ、ああ、そっか。それじゃ庇ってもらおうかな。「……ありがと、ワタル」
GM/(ころころ)物理ダメージ25です。
航/【HP】7点で残った。次は弁慶さんのターンですね。藤原さんに対して攻撃します。マイナーで≪撃滅≫使って……≪殺界≫も使っていいかな?
相馬/PCが3人もいる状態でのサポートキャラなんだか……≪殺界≫使っちゃってください!
航/了解、攻撃します!(ころころ)低っ、命中値17です。
GM/(ころころ)……回避16です。後衛だから回避は低いんだよ。
恐一/無様に傷付いて! 血を流してるハーデス様が見たい!(笑)
航/(ころころ)ピッタリダメージは40!
GM/「すみません、無様にはなれないのですよ」……≪大地の守護者≫を使用、ダメージ0にします。
航/あ。……申し訳ございません。
恐一/ち、血だらけのハーデス様を想定してたのに……想像の上をいく余裕っぷり、ステキー!(笑)
相馬/く、くう……ワシが血まみれにしてくれる!(笑)
恐一/次はアサシンのターン。マイナーでアーチャーのいる場所まで接敵して、≪巨大武器≫で攻撃します。
GM/(アーチャーになって)「そんなー、こんなか弱い一人ぼっちのショタを攻撃だなんてー」
恐一/「そんなのカンケーねーよ!」(ころころ)……ファンブル一歩手前だぁ! 命中18(笑)
GM/(ころころ)こっちも低かったけど、回避18で回避。
恐一/「……ワタルッ!」
航/バッとアーチャーの足を払うように≪悔改めよ≫
恐一/ワーイワーイ!(ころころ)命中23、更に≪特攻≫も乗っけちゃうよ、32点の物理ダメージだ!
GM/……アーチャー、倒れます!
航/イエーイ! アサシンとハイタッチします!
恐一/「やったぜやんよやんよー! マスター褒めてー!」(笑)
GM/アーチャーは大きなナイフでザクリと斬りつけられ、「ギャッ」と悲鳴を上げて壁に激突する。そして光に包まれていきます。(アーチャーになって)「許さないよ……あの世からずっと見てるからネ。アンタらが地獄に落ちて行く姿をさ!」
航/……盟ちゃんによろしく。ザッと首を斬ります!
GM/アーチャー、ロスト。……その瞬間、戦っている相馬さんは何か消失感を感じた。サーヴァントがロストしたようだ。
相馬/むっ。誰だ……まさか、アーチャー……?
GM/戦闘は続行します。次は、青森さんのターン。
恐一/≪浄化の一撃≫で攻撃します。ライダーとキャスターに(ころころ)やった、命中クリティカルです!
GM/(ころころ)どちらも当たります。
恐一/(ころころ)6点です。
GM/6点?
恐一/霊力ダメージ6点です。……出目が1・2・3だったんです。ゴメン、カッコ良かったの形だけだった!(笑)
航/命中精度に気を取られてダメージが奮わなかった!(笑)

 亜紀は≪清浄の使者≫で皆の【HP】を23点回復し、次の大ダメージに備えた。そしてその大ダメージを繰り出す……キャスターの攻撃は、見事『敵全員』を出してしまう。クリティカル狙いで全員は回避しようとするが、誰一人避けることは出来なかった。令呪使用の霊力ダメージ38点を受けるが、亜紀の≪空間知識≫+≪念動障壁≫に令呪を付け、31点もダメージを軽減させることに成功する。
 そうして最後の一撃。相馬はライダーに向かって攻撃をしかけた。


相馬/目の前のハーデスに≪凶々しき武器≫で攻撃!(ころころ)……命中、15。
GM/(ころころ)藤原は回避17です。
相馬/≪修羅≫使用します!(ころころ)……え、15!?
航/修羅れませんでした!(笑)
相馬/……すまん、弁慶。令呪をくれ。
GM/「判りました」……令呪使用、命中35で確実に当たります。
相馬/はあ、情けねえ。ダメージいきます。(ころころ)……ダメージも低い。だがここで出し惜しみする訳にはいかん。弁慶、最後の令呪くれ! 34点防御点無視ダメージを与えます!
GM/……それはキた。ライダー、倒れます。
相馬/……よしっ!
GM/ライダーの体を光が包みます。部屋中に聞こえてきた多くの呻き声が解かれていきます。
恐一/(怨霊の声になって)「そんな……ハーデス様ぁー!」
GM/(藤原になって)「この私が……こんなところで退場……ですが……貴方達の本当の敵は、これからやって来るでしょう……」
相馬/んっ!? どういうことじゃ……。
GM/ライダー、ロスト。……次のターンは誰になるのかな?
亜紀/相馬さんのターンが終わったから……クリンナッププロセスです。
GM/第3ラウンドのクリンナップになってしまったのでイベントが発生します。キャスターが逃げます。
相馬/ああっ、逃した……!
GM/(キャスターになって)「この辺でボクは退散しますねー。また戦いに来てくださいよ、盟さんの仇であるボクを殺らないワケないですよねー?」
恐一/そうだな……お前が本当に仇であればな。
GM/「ン? 疑うんですか?」
恐一/お前が本当に仇だったら俺に言うもんか。わざわざ煽ってきたようにしか見えないんだよな。……それに、アイツが死んだのは刀傷だ。そんな重い物が持てないような細い腕じゃ下手な斬り方とはいえ無理だろ。
航/ちゃんと傷口、見てるしね。
GM/さっき消えたマスターも魔術師ぽかったしね。「……プフー。あー残念残念。ところで盟さんってどんな殺され方だったんですか? ボク全然知らないんですよね」
恐一/……胸を一発、首を一発。首の方がお粗末な傷でさ、ホント……アレでどうやって逝ったんだか。
GM/「じゃあ苦しんでいったんですね! そりゃ良かった、聖杯戦争に相応しい死に方ですね! マスターになりたがっていたんだから両親と同じようにラストを飾れて……喜んで逝ったんじゃないんですか!?」
恐一/≪浄化の一撃≫ぃ! キ、キサマァ……! 完全に頭に血が昇るよ!
GM/だけどクリンナップになったから戦闘離脱するよ。「じゃあバイバーイ、≪クリエイトゲイト≫ー!」
恐一/お前っ……!
相馬/……逃げられたか。
GM/キャスターが屋敷から去ります。……その前に、航達の前に現れます。
航/ん?
GM/廊下で戦闘してたんだからそっちの存在にも気付くでしょ。だから声を掛けます。「あらー、さっき誰かが死んだと思ったけど、アナタ達がやってたんですか」
航/……一人しかいないとは思わなかったけど! また剣を出します。
GM/「ゴメンナサーイ、ボクこんなトコロで戦う気無いんですよ。急いでるんで!」
航/白ウサギだもんね(笑) ……でも、今がやり時だよね! バッと駆け寄ります。
GM/……これは特別に判定させようか。【体力】か【反射】判定に成功したらダメージ与えていいよ。キャスターは無難に【幸運】で回避します。
航/はい。(ころころ)【反射】で12です。
GM/(ころころ)…………はっ!?
恐一/え、クリティカル出した?
GM/いや……ファンブルだ。
航/……イエーイ。
GM/……ボーナスで、ダメージどうぞ。
航/(ころころ)物理ダメージ15点です。
GM/……逝った。「あれえ? ヤッバ……挑発する……だけだったんだけどな……」
恐一/あーあ……身を滅ぼした。口は災いのもとってこのことだね(笑)

 第3ラウンドクリンナップまで生き残っていたら、そのキャラクターは次回のラスボスになる予定でもあった。
 キャスターが生き残ったことで次はあれしようこれしようとGMは脳内で考えていた矢先……何気なく航に判定をさせ、偶然キャスターがファンブルで回避失敗し、運良く残り【HP】が0になり……
キャスター、ロスト。

航/……無表情な目でキャスターを見下ろしてます。
GM/キャスターは光に包まれ消えます。……相馬さん、キャスターが消えて数分後にまた1体誰かが昇華されたことに気付いてください。
相馬/ピクッ。また逝ったか。……近くに誰かがいるかもしれないな。すまんがB、また契約し直してくれ。
GM/「……それは無理です。2度目の契約はできません」
相馬/え?
亜紀/2度目の契約はできないですよ。突然の契約解除は聖杯サマの特例だからできたけど、基本的に完全に令呪を使い切った後は契約できません。
相馬/あ、あれー!?
GM/だって……何度も契約できたら、『達成値+20』使いたい放題になるじゃん。
相馬/あ、しまった。すまん、ワシも意地になっていたから忘れておった……困ったのぉ。
GM/「ですが、契約が解除されたからといって……」
航/いって?
GM/「…………」。止まります。
相馬/ああ、それもそうじゃの! 契約が解除されたからと言っておぬしの傍にワシが居ることには変わらんし、ワシの傍におぬしが居ることも変わらんしのぉ。うんうん!(笑)
GM/……。相馬さんをギギギギギ。
相馬/痛い痛い痛い!(笑)
恐一/あー、ツンデレだー、照れ隠ししてるー(笑)
亜紀/見てないフリ! 見てないフリ!(笑)
GM/……では、屋敷の処理は教会のエージェント達に任せることにしようか。みんな傷付いてるから回復しに帰りたいしね。
恐一/やっほーい、エッチなことしようぜー!(笑)
GM/4人は地下から出てくる……前に。廊下で足を止めます。ここでアーチャー達の戦いがあったか気付けるかどうか【知覚】判定をしてください。難易度は10。
亜紀/(ころころ)9で駄目でした。
相馬/(ころころ)相馬も9で無理です。
恐一/(ころころ)あ、11で判りました。……おい、ここで戦った奴がいるみたいだぞ。
亜紀/こ、こんな所で!?
GM/アーチャー戦はだいぶ前に終わっていたから誰も居ないけどね。手掛かりはきっと処理に来た教会が調べてくれることでしょう。……ところで、相馬さんと弁慶さんはいつものビジネスホテルに行くとして、青森さんと亜紀くんはどこに行くの?
恐一/オッサンはスイートルームを取っちゃうよ!(笑) 流石に亜紀の家に行ったら親御さんに申し訳ないし、45歳なんだからそれぐらい頑張ります!(笑)


 ●エンディングフェイズ/February 12th Scene 1

GM/それでは青森と亜紀くんのシーンから。……亜紀くんは、とあるホテルに連れて来られます。
恐一/あのホテルのてっぺん取るよ、てっぺん! ラブホに青少年を連れ込みます、淫行やー!(笑)
亜紀/わー、犯罪やー!(笑) こ、こんな高級ホテル初めて……!
恐一/スイートルームだから部屋が3つ4つあるよ。
GM/この『財力:快適』な男め。……では夜も更けた頃、12時過ぎた夜景は綺麗に摩天楼です。
航/君が守ろうとしている街が見えるよ……(笑)
亜紀/わ、わあ。……こうやって平和な街を見てると、ずっと平和でいてほしいなって思うな。
恐一/やっぱり亜紀はいいこだな。
亜紀/だってだって、聖杯戦争のせいでこの街が被害に遭うのっておかしいじゃないですか!?
恐一/そうだよな。ごめん、結局聖杯戦争に無理矢理関わらせちまった。ホントはもっと覚悟してから入るべきなんだろうが……。
亜紀/……うん。
恐一/キャスターが挑発して来なくてもきっと弁慶達のことを見捨てられなかったと思う。……どっちつかずでごめんな。お前を巻き込んで戦闘に入っちまってさ。
亜紀/でも……俺は俺の意思で戦闘に参加しました。それに、街を守るためにもキャスター達の悪行を見ているだけなんてできません! ちゃんと俺の意志もありますから大丈夫です!
恐一/……惚れ直した! ギュッと抱きしめて言います!
亜紀/わあっ!?(笑)
恐一/本当だったらちゃんと家に帰さなきゃいけないんだろうけどな。…………オッサンは、供給をしようと思います(一同爆笑)
相馬/ストレート……直球で茶化してきたなー(笑)
GM/直球で茶化すって、青森のオッサンだから出来ることだよ(笑)
恐一/どうする? いいかな?
亜紀/……はい。
恐一/なら風呂入るか。……一緒に入るか?
亜紀/じゃあ……一緒に入ります。
恐一/握り拳グッ!(笑) よし入るぞ、スイートだからお風呂場広いよ!
亜紀/ジャグジーだー! わあ、ボコボコするー!(笑)
恐一/わー、お肌スベスベするー(笑) ……そのままアーンな感じになっておきます。
GM/おお、お風呂でか。良いCGだね。
航/わりと要求されるCGだよね(笑)

 一方その頃。
 青森&亜紀と別れ、普段寝泊まりしているホテルに戻って来た相馬達は……。


相馬/部屋に着いて腰をおろします。はぁー、今日も疲れたのぉー!
恐一/お父さんか!(笑)
GM/……弁慶さんはすぐさま携帯やらiPhoneやら連絡機器を取り出し、教会へ連絡と情報収集を始めます。「結界はどうやら薄まっているようです。キャスターも傷を負っていましたし、ライダー達と戦闘をしたというのにアーチャーも姿を現さないということは……おそらく消えた2体はキャスターとアーチャーではないでしょうか」
相馬/ふむ、そうか……アーチャーが昇華されたか。あやつとはまた手合わせしてみたいと思ったのだが、残念じゃのぉ。
GM/「体力は如何ですか」
相馬/どうにかこうにか。だが供給をしておいた方がいいのは確かじゃ。おぬしも疲れておろう?
GM/「……セイバーとライダーが消え、アーチャーとキャスターが消えたとすると……残すはアサシン1体のみ。万全を期した方が良いですね」と、薬の準備をし始めます。
相馬/……じっと気恥ずかしそうに待ってます。
GM/薬を出して「さあ、お飲みなさい」
相馬/……ぐびっとな。
GM/「勝手に回復しなさい」
相馬/苦い、苦いがこれは疲れが取れる苦さじゃ。……そんだけ?
GM/だって弁慶さんは薬師で[処刑人]ですから。
相馬/……おぬし、本当にこれで足りるのか?
GM/「満足でしょう?」
相馬/…………。
恐一/頑張って! 倦怠期の嫁と戦って!(笑)
航/まだ結婚もしてないだろ。……どちらかというと、初夜というか婚前交渉だよ(笑)
相馬/死語だなぁ(笑) では……いきなり抱きついて、口付けます。
GM/抱きつかれて口付けられます。
相馬/足りんぞ、西白。……駄目かのぉ?
GM/……引き離そうとしながら、「もう契約が切れた仲でしょう? 供給したとしてもそれほど回復量は望めませんよ」
相馬/1D6回復しかできんな。……確かにそれはそうなんだがの。だがな、なんというか、精神的にな、うぬ、契約云々を抜きに……。
GM/「…………」。
相馬/……だあぁ!? なんでいちいちこんな気恥ずかしい想いをしなければならんのじゃあ!(笑) とにかくじゃ、おぬしと一つになりたいんじゃが駄目かのぉ!? それでも駄目かのぉ!?
GM/……暫く黙りますが、口を開きます。「もう私は貴方のマスターになることはできない。それは以前言った通りですが……もう一度、契約する方法があります」
相馬/ぬ?
GM/「貴方が私のマスターになればいいのです」
相馬/……ワシがマスターになれば可能ということか?
亜紀/おお、これで名実ともに主従の関係になれますね。
相馬/ワシは何の異存も無い。元から令呪としておぬしの主になれと言われていたからの、寧ろ繋がりが増えて良いではないか。
GM/「……契約をして頂けますか」と言って、手を出します。
相馬/うむ、頼むぞ。
GM/契約完了。ランサーがサーヴァントになります、キャラクターシートにお書きください。「……また、繋がってしまいましたね」
相馬/お、おぬしは……嫌なのか?
GM/「いえ、ですが……もう聖杯戦争は嫌だと思いながらも何度も誰かと契約することに矛盾を感じて、本当にこれでいいのかと思ってしまうのです。私が悩むだなんて似合わないと判っているのですが……」
相馬/じゃが、おぬしとて心があるのじゃろう。悩むのは当然じゃ。ワシはおぬしと繋がりが持てて嬉しいぞ。
GM/……手で顔を懸命に隠すようにしながらも、言います。「……お願いします、繋がらせてください」
相馬/うむ。手荒な真似はせん。
GM/極力声は殺すようにするんでよろしく。
恐一/……どうするの、眼鏡は付けたままなの!? 外すの!?
航/CG回収のためにセーブしておけ!(一同笑)

 一方その頃。
 アーチャーを撃退し、手を繋いでアパートに帰る航達3人は……。


GM/航はエル達と手を繋いでボロリアに帰ってきました。(エルになって)「2体もサーヴァントを倒すなんて。2人にはご褒美あげなきゃ」
恐一/(アサシンになって)「ごほーびごほーびー!」(笑)
航/やった、ご褒美ー!(笑) スッゴイ笑顔になります。……俺、足手まといじゃなかった?
GM/「全然。俺達は最強だね。残りのサーヴァントも絶対倒せるよ」……ちなみに、航の傷具合はどんな感じ?
航/【HP】7の【MP】8です。3人の傷を1人で受けてたからな!
恐一/ボロボロだな。アサシンも≪特攻≫使ってたから削れてるね。……けど、エルは一切傷付いてない。
航/エルは無傷! スーツが埃一つ無い! アサシンと一緒に達成感イエーイ!(笑)
GM/エルは航の頭をいいこいいこと撫でながら、魔法でも使うような雰囲気を出しますが。
航/≪結合双生≫は拒否りたい。
相馬/……この雰囲気だと、アサシンが「供給しちまえばいいんじゃね?」って言うような気がするんですが?(笑)
GM/じゃ、アサシンがそう言おうか。
恐一/(アサシンになって)「供給すればいいだろ。っていうか俺はしたいね! ワタルは指咥えて見てろよ!」
航/い、いいよ、してなよ。
恐一/バカヤロウ、お前も入るんだよ!」(一同笑)
GM/(エルになって)「俺はワタルのコト大切だから、いっしょに元気になってほしいよ。……供給ってどんなコトをするか判る?」
航/……黒須先生から貰った『よくわかる聖杯戦争』を読みます。
亜紀/教会行ったときにパンフ貰ってきたんだね(笑)
GM/「……ワタルはそんなコトするの、イヤかな?」と、エルがアサシンに抱きつかれながら言います。
航/アサシン、がっついてるな(笑)
GM/「ワタルがキモチワルイとか……俺になんか触れられたくないとか言うならしないから。手を繋ぐだけでも傷は癒せるし……でも、俺はワタルにキモチ良くなってもらいたいよ」
航/…………。
GM/「……ヤだ?」
航/……嫌じゃないけど……怖い。でも一回繋がっちゃったら……俺は求め続けちゃうよ?
GM/「俺はワタルと一緒に居たいよ」
航/……ホントに?
GM/「ホントに一緒に居たいと思ってる! 嘘じゃないよ! 出会って数日だから変に思われるかもしれないけど、嘘じゃないんだ」……何故かエルは力強く言います。
航/……そう言ってくれる人に会うの、ずっと夢だったんだ。
GM/「夢じゃないよ、絶対に夢にさせないから」……ワタルを抱き寄せて、キスします。
航/わぁ……。
GM/「愛してあげる」
航/……。うん……。
恐一/…………なに、これって2人がかり?
亜紀/そんな……3Pだなんてお下品なコト言えない!(一同笑)
GM/もちろんエルが頂点の3Pですよ。まずは2人でワタルを癒しにかかるよね。
航/あ、アサシンおいでおいで!(笑)
恐一/(アサシンになって)「なに、もう入ってきていいの? 空気読んで入らないでやったんだけど」(笑)
航/アサシンにも奉仕するよ! アサシンも俺と一緒に居てくれる人には変わりないもん!
恐一/現状でアサシンも航に対してプラスの好感度だしね。……そういう同人誌ってどうして無いの?
GM/読みたーい!(一同笑) ……ではちょっとシーンを続けます。夜、情事を終えてエルがスヤスヤ眠っていると、隣でアサシンが「起きてるかー?」と声を掛けてきます。
航/寝てるよー。
GM/「寝てるなら話し掛けられないなー、独り言でもすっかー。……ワタルはさ、ホントにマスターのコト、好き?」
航/…………。
GM/「マスターは本気でワタルのコト好きだぜ。マスターとサーヴァントの仲である俺が言うんだから間違いねぇ」
航/……好き、なんだと思う。正直、前は必要とされれば誰でも良かった。でも……今は、2人の役に立ちたいってちゃんと心から思うよ。俺にも俺の気持ちは判らないけど、一緒に居て幸せだなって思うのは嘘じゃない。
GM/「……ところでさ。願い、決まった? マスター、ずっと訊きたがってただろ」
航/……あ、忘れてた。あったけど……叶っちゃった。
GM/「叶っちゃった?」
航/誰かに「好きだよ」「大切だよ」って言ってもらうのが俺の、10年間の一番の夢だったから。……もう叶っちゃった。
GM/「……もしお前が聖杯を貰ったとして、願いが叶っちゃったら……いらないって言うか?」
航/そんなコトになったら2人にあげるから好きに使ってよ。好きな人が幸せだって言ってくれればそれで俺の10年間チャラに出来るぐらい嬉しいから。
GM/アサシンが深刻そうな顔をして「……困るだろうな、コイツ」と呟きます。
恐一/(いきなりエルになって寝言のように)「むにゃむにゃ……ワタルぅ……もう食べられないよぉ……」
航/性的な意味で?
相馬/(エルになって)「ホントは6日間ぐらい食べられるけど……6日7晩的な意味で……でもそうするとワタル壊れちゃうからダメだよね……」
航/壊してくれたっていいのに!(一同笑) ……アサシンに「なんで?」って言います。
GM/「俺の口からは言えないな。言いたいけど、言ったらマスター怒るだろうし。俺、マスターに嫌われたくないし。俺は、ワタルのコトが好きなマスターが好きなんだよ」
航/……変なコト言うね、アサシンは。
GM/「今後、何があってもコイツのコト好きでいてやってくれよ。じゃないと……俺の幸せが逃げちまう」
航/……アサシンの幸せって?
GM/「お前とまったく同じさ。俺も、家族が欲しかっただけなんだ」
航/……アサシンの頭をポンポンと撫でます。
GM/「あーあ、俺も願い叶っちまったなぁ、聖杯どうしよー」って言いながら、アサシンは布団を被ります。
恐一/……なんかさ、弁ちゃん以外みんな……聖杯欲しくなくなってきたね。