アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第6ループ2話 『Eden』 5ページ ■
2010年3月23日




 今回の戦闘レギュレーションは以下の通り。

【戦闘マップ】
 PC組後衛エンゲージ:盟、亜紀
 PC組前衛エンゲージ:航、相馬
  (↑10メートル離れている↓)
 トランプエンゲージ :トランプの騎士×4
  (↑5メートル離れている↓)
 キャスターエンゲージ:キャスター

【注意事項】
@PC4人が揃っているので、NPCである真セイバー、エル、アサシン、ライダーは参戦しない。真セイバーとエルはPCに協力して戦闘している演出とする。
Aトランプの騎士はモブである。

【行動値】
 航:15(同値は【反射】の高い方を優先)
 亜紀:15
 トランプの騎士×4:13
 盟:12
 キャスター12
 相馬:11

【令呪について】
@NPC未登場のため基本使用不可。


航/……スッゴイ久しぶりにPC4人揃った戦闘だね(笑)
GM/では戦闘いきますよー。1ラウンド目、セットアップ!
亜紀/≪空間知識≫を使用します。
GM/トランプ4人は、味方全員のダメージ+3をする≪本能の拐引≫を使用。合計でダメージ12点アップさせます。
航/全員で使ってきやがった……!

 しかし≪本能の拐引≫はラウンド間までの効果特技であり、モブのトランプの騎士には大きなMPコストを支払わなければならない大技である。
 メインプロセスに移行し、最初のターンは航から。航はマイナーで≪守護者の盾≫を使用し【霊力防御点】を7点まで上昇させ、メジャーで4体のトランプの騎士がいるエンゲージまで移動した。
 亜紀は待機し、トランプの騎士のターンになる。4体全員がエンゲージ内に入ってきた航に攻撃を仕掛けるが……航は3体分の攻撃を避けきり、物理ダメージ22点のダメージを受けるまでに留めることができた。
 それも亜紀の≪念動障壁≫でダメージを12点も軽減することになる。


航/亜紀のおかげでダメージが4点しか入らない。まだまだ無茶が出来る……!
GM/でも良かったね、3回も避けて。つまりは22点ダメージが4回来るかもしれなかったんだよ。
相馬/流石にそれはキツイな……やっぱり亜紀がいると心強い。
盟/次は盟のターンです。マイナーで≪天空の羽≫、メジャーで≪ヒュプノスの枝≫を使います。トランプの騎士全員に!(ころころ)ごめん、ファンブルが出た!
航/ハイハイ、≪悔改めよ≫うな!(笑)
盟/ありがとう!(ころころ)12です!
GM/(ころころ)こちら、11で受けてしまうので、次のダイスが−1D6されます。……次はキャスターの番なので、≪押し寄せる闇≫を使用。(ころころ)……6。
盟/6! 自身への攻撃だ!(笑)
GM/面白いなぁ、キャスターは。(ころころ)ダメージ入ります。失敗失敗ー。
相馬/次はワシの番じゃ。マイナーを使用しトランプの騎士のエンゲージ移動、そしてメジャーアクション≪乱舞≫を使用し、全員に物理攻撃を行う!
GM/その攻撃にキャスターが≪輪廻の扇≫を使用。8以上が出ないとファンブルになるよ。
相馬/う、頑張ります……。
航/それなら相馬さんに≪叱咤激励≫! 達成値に+2! 6以上が出ればクリティカル!
盟/更に≪幻想式≫で+4します! 絶対クリティカルにさせる!
相馬/ありがとう!
GM/そこでファンブルを出すのが相馬さんだよね。
亜紀/やめてくださいよ、GMはリアル世界遣いなんですから!(笑)
相馬/(ころころ)うわ、1・2! でもクリティカルなのじゃ!(笑) ダメージは……これも低っ! 1・2・3で、防御無視ダメージ14点……(ダイスに向かって)お前らなんでワシに反逆するんじゃ!?(笑) 
航/きっといつも1体に大ダメージなんだろうけど、今は分散してるからだよ!
相馬/そ、そうじゃそうじゃ!(笑)
GM/「マスター、がんばって!」と、演出的にエルとジークもトランプの騎士に斬りかかります。……なんか、助け合いって良いね(笑)
亜紀/待機していた亜紀が動きます。≪清浄の使者≫を、範囲選択で相馬さんと航に回復します。(ころころ)【HP】を15点回復してください。
相馬/ありがとう。なんて素晴らしいんだろう、回復役って。
航/回復役がいるってありがてえ! こんなにやりやすい戦闘久々だよ!(笑)
GM/ファンブル振り直しといい、出目の低さに達成値を上げることといい、回復といい……仲間の助け合いって素晴らしいね。
盟/もう戦争なんてやめにしようぜ!(一同爆笑)

 第2ラウンドセットアップに移行する。
 盟は≪魂砕≫を使用、トランプの騎士はまた4人とも≪本能の拐引≫でダメージアップを計る。
 【行動値】が上昇し一番最初に行動する盟は、キャスターに対してマイナーで≪強化術式≫を使用し≪魔導書≫で攻撃。見事命中し、27点の大ダメージをキャスターに与えた。
 次に航はトランプの騎士1体に攻撃。命中し、ダメージが入ったので≪式神返し≫を使用し、1発でモブを消滅させた。
 亜紀はマイナーで≪興奮剤≫を使用し【MP】を4点回復。≪幻の射撃≫でトランプの騎士1体を狙おうとするが、命中14VS回避15で避けられてしまう。だが航の≪悔改めよ≫により振り直し、亜紀は命中16で攻撃するのであった。


GM/助け合いっていいなぁ……やられていても気持ち良いよ(笑)
盟/戦闘ってこんなにラクに進むものなんだ。死ぬ予感がしない(笑)
亜紀/これはこれで楽しいんですけど、殺伐としたのも好きです(笑)

 トランプの騎士は、2体が相馬に、1体が航に攻撃。航は1発ダメージを受けてしまうが、相馬は2回とも避けきった。しかも1回はクリティカル避けだった。

航/相馬さんが輝いてる!(笑)
GM/では輝いてる相馬さんの次はキャスターのターンだね。≪押し寄せる闇≫いきますよ。(ころころ)……5が出たので敵全員が対象、そしてその命中に≪未来の吐息≫を使用してクリティカルにさせます。
盟/わー! でもクリティカれば避けられる!(ころころ)……無理だった。
亜紀/(ころころ)あー、ダメでした。
航/(ころころ)俺もダメだったー。
相馬/(ころころ)またクリティカルで避けた! 良かった!
GM/ならクリティカル避けした相馬さん以外は命中するね。(キャスターになって)「ねえマスター……僕のダメージを霊力33点にしてー!
航/令呪が使われた!? なら……航が≪英雄の宣言≫をします!
亜紀/なら航に≪念動障壁≫を使用!
盟/亜紀に≪大地の勅命≫を使用! ……これで回数制限特技は全部使いきるけど、使用する!
亜紀/MP6点消費で(ころころ)ダメージ19点軽減してください!
航/霊力ダメージが7点入るから……俺の残り【HP】は11点。ふー、全然余裕で生き残っています!

 次に相馬はマイナーで≪獣化≫、メジャーで≪乱舞≫を使用しトランプの騎士全員へ攻撃を行う。このとき航が≪叱咤激励≫を使用し、残されたトランプ達に確実に命中させ、1体を消し去った。相馬が≪生気吸収≫を使用したところでクリンナップは終了、第3ラウンドに入る。
 セットアッププロセスは早々に終了し、ターン始めに盟がトランプのトループに向かって≪ヒュプノスの枝≫を使用。航の≪叱咤激励≫で援護されながら、全員の判定を減らすことに成功した。
 すぐさま航はトランプ1体に≪式神返し≫を使用し、消滅させる。
 亜紀はマイナーで≪興奮剤≫を使用し、メジャーで≪清浄の使者≫で相馬と航の【HP】を回復。全回復した相馬のもとへトランプが攻撃するが、かすり傷程度しかダメージを与えることができなかった。
 キャスターは相変わらずギャンブル性の高い≪押し寄せる闇≫を使用するが、今度の対象は、1。キャスターの味方であるトランプの騎士にダメージを与えてしまった。相馬はそれを逃さず、ダメージの入ったトランプ最後の1体を打ち破るのであった。


GM/トランプの騎士が全滅しました。(キャスターになって)「ぷふー、やられちゃったー」
航/相馬さん、≪修羅≫使っちゃいなよ!
相馬/あ、危うく≪修羅≫忘れるところだった! 10MPを支払って未行動になります。マイナーアクションでキャスターに接敵する!
航/PvPだったら言わなかったよ(笑)
GM/助け合いっていいね。(ころころ)キャスターの回避は16です。
相馬/いいね、素晴らしいね!(ころころ)こちら命中は19、ダメージは……20点の防御無視ダメージです!
GM/パパのくせになまいきだ
相馬/なんじゃ、勇者のくせに的に言いおって!(笑)

 第4ラウンド目、セットアップで盟は≪魂砕≫、亜紀は相馬に≪魂装≫を使用する。

盟/キャスターに向かって攻撃いきます。キャスターの【反射】は低い筈だから……≪幻惑の衣≫を使用します! 盟は【幸運】で判定するからキャスターは【反射】で対抗してください。
GM/(ころころ)キャスター、クリティカル。
航/≪逆転運命≫! その判定振り直してください! これで俺の【MP】が1になった!
GM/1回目だからOKか、振り直します。(ころころ)9です。
盟/(ころころ)僕も9だ……。
航/じゃあ≪浸触≫で【HP】を削って盟ちゃんに≪叱咤激励≫を使います!
盟/それなら11! このまま攻撃いきます!(ころころ)おお、29の霊力ダメージだ!

 航も続いてキャスターに攻撃、亜紀は自身の【MP】を回復しながら航と相馬の【HP】を回復。
 キャスターは再度≪押し寄せる闇≫で全体を攻撃する。このときのダメージで3つ目の令呪を使い、31点のダメージを叩きだすが航が盟を≪カバー≫し、−22点で倒れてしまう。そこを亜紀が航に対し≪黄泉がえり≫使用し、航は戦闘不能になった直後に【HP】1で立ち上がった。


航/4人でまわしてみて初めて判る、このパーティー、バランス良いね(笑) 暫くぶりに一緒に戦闘してみたけど、みんなバランスよくスキル取ってたね。
相馬/チームワークって大事だね。ではワシの命中判定いくのじゃ!

 お互いを助け合う4人は圧倒的だった。
 見事キャスターへ命中を成功させ、相馬は17点の防御無視ダメージを繰り出す。トランプの騎士がやられた後衛系のキャスターは、倒れるしかなかった。

GM/キャスターが倒れます。その瞬間にゴッとキャスターの周囲に光が舞う。(キャスターになって)「アイタタター、僕もここまでかー……ま、後で足掻くといいよ」
亜紀/……なんだって。
盟/なんだ、その中ボスっぽい台詞は……!
GM/キャスター、ロスト。……同じく戦闘をしていたジークが航に駆け寄ります。(ジークになって)「ワタルちゃん、平気!?」
航/無理っ! バタンと倒れます……【HP】1の【MP】1だもん!(笑)
GM/ジークが支えます。「アキちゃん……ワタルちゃんの傷を癒してくれないか?」
亜紀/うん、判った! 全員回復していいですか?
GM/そうだね、戦闘が終わって全員好意的だから1回限りで回復をアリにしましょう。
亜紀/やったー。(ころころ)わあ、愛がある。全員20点回復してください!
航/すげえ……半分は回復できた。
亜紀/早く休ませてあげて。みんな今日はボロボロだし休戦しよう。
GM/「アキちゃんありがとう」……ということで航を抱えます。ジークは相馬さんの方を向いて「また今度、ちゃんと話し合おう」と言います。
相馬/ああ、そうじゃな。その時は刀を置いてな。
GM/ジークはペコリと頭を下げて航を連れてシーン退場します。……相馬さんの元にエルが近寄って来ます。
相馬/エル、怪我は無いか?
GM/近寄って≪結合双生≫使用。相馬さんの傷を全部エルが受けます。
相馬/えっ!? ち、ちょっと待った! 
GM/(相馬のキャラクターシートを覗きこんで)10点削れてるね……エルが10点分ダメージを受けるので【HP】全回復してください。(エルになって)「大丈夫……俺、これぐらい我慢できるから……」
相馬/まったく……おぬしだって怪我をしておるであろう? 兎に角一度戻るか。……おぬしらいずれなと言って去ります。
亜紀/はーい、お侍さーん。……ジャックを呼んでみます。ジャックー、キャスターが聖杯に入ったって判るー?
GM/アサシンが現れます。(アサシンになって)「ああ、今さっき昇華されたのが判ったぜ。……それよりお前、平気だったか?」
亜紀/大丈夫だよ。
GM/聞かずにアサシンは亜紀をお姫様だっこします。
亜紀/わあ!? 恥ずかしいからやめろ、盟ちゃんいるのに!(笑)
GM/「オイ、そこのガキんちょ」
盟/ああん!? 僕のことか、なんだよ!(笑)
GM/「ウチのマスターは疲れてるからさっさと帰らせてもらうぜ。何かあったらすぐに連絡よこせよ」
盟/偉そうに言わなくても亜紀にはちゃんと連絡するよ! お前に言われなくてもな!(笑)
亜紀/ご、ごめんね、仲良くしてあげて!(笑)
GM/「そっちはそっちのサーヴァントとイチャコラしとけよ、こっちイチャコラしてくるから!」……抱きしめられながら亜紀はシーン退場しまーす。
亜紀/人様にそういうこと言うんじゃなーい!(笑)
盟/亜紀に無茶させるなよー!(笑) ……藤原は居ますか?
GM/居ますよ。……池に設置されていた結界のドクロを自分の手で丁寧に消しているようです。(藤原になって)「戦闘に加わることが出来ずにすみません。完全に結界を消滅させておきました」
盟/駆け寄ります。……その作業の方が先決だ。ありがたい。
GM/演出≪籠抜け≫でシーン退場しようか。「やっと日が落ち始めましたね。我々も屋敷に戻りましょう。落ち着いて体を癒さなければならない」
盟/……う、うん。その言葉に何かを連想して耳まで真っ赤になります(笑)


 ●ミドルフェイズ3/February 9th Scene 3

GM/各々拠点地に戻ります。じゃあ一番最初のシーンは……航から。亜紀が癒してくれたけどヘトヘトでアパートに戻って来ます。
航/命は無事です。でも疲れたー……。
GM/ジークは「とにかく休むんだ」と言って布団を敷きます。
航/俺は大丈夫だけど、ジークは?
GM/「オレもアキちゃんに癒してもらったから平気だ。……その、先に話をしていいかな」
航/なに。
GM/「池でさっき話していたこと。あの時は特別口を挟むことはできなかったけど、オレの願いを優先してくれるのは……嬉しいけれどちょっと心苦しいよ」
航/……なんで?
GM/「4つの陣営の気持ちを抑えることを優先したけど、あのとき……キミ自身の気持ちがおざなりになっている気がして、イヤだった」
相馬/……真っ正直な男だな。
GM/「元々オレは救う側で、キミは救われる側だった。なのにキミに甘えている現状がイヤなんだ。……だから何って話しだけど、オレの気持ちを話しておきたいと思って……」
航/……。なんか、やっとジークが人間ぽく見えてきた。
GM/兜被ります。
航/兜外します(笑) ……俺、願いって正直よく判らないんだ。願うことに慣れてないんだよね。
GM/「……どういうコト?」
航/願ってたって叶わないって思ってるから。……父さんも母さんも生き返ってほしいなんて、そんなの嫌になるほど願ってきたけど叶ったことなかった。……願っちゃったら願った分だけ自分が惨めになるから、願いたくないんだ。
盟/……10年間でその夢を諦めたんだね。
航/だから、ジークのお願いを叶えてあげられれば俺でも10年間生きてきた意味があるのかなと思って……。多分ジークみたいなヒーローに憧れているんだよ。一緒に居ればジークみたいになれるかなと思ったんだ。……俺の押しつけだからあんまり気にしないでいいんだよ。
GM/「……憧れているか。キミの真っ直ぐな意思は、オレなんかよりずっとずっと正義の味方みたいだな」
航/そんなことないよ。俺自身が自分の嫌な気持ちから救われたいだけだから……。
GM/「聖人のように真っ直ぐな想い、見ていて心地良いよ。……ありがとう。これでオレはもっと真っ直ぐに生きていける。さあ、休むんだ」
航/……ぽんぽんと頭を撫でます。ジークだってちゃんと人間なんだから……ジークも人間らしく甘えてきてよ。
GM/「その心遣い、本当に有難く思う。手を取ってくれないか」
航/手を出します。
GM/手を握って供給します、契約しているので3D6点回復してください。「……オレはいくら力があっても、一緒に立ってくれるヒトが居なければこの世界に立つことすらできない。キミの存在をとても愛おしく思う」
航/……確かめておきたいんだけど。俺のことを守ってくれるのは、亜紀にお願いされたから? 俺と契約しているから?
GM/「そうだよ」
航/……それだけだよね。
GM/「それ以上のこと、考えてほしいの?」
航/俺は、一緒に居る人にはいつだってそれ以上を求めてるよ。
GM/「こうやって手を取り合うだけじゃなくて?」
航/家族でも友達でも、俺のこと一番に考えてほしいって、傍に居てくれる人にはいつもそう思いたい。……ずっと一緒に居てくれる人なんか今まで居なかったんだから。義務感で居てくれるのだけは嫌だ。
GM/「そうか。……今、キミの隣に立つ者としてその言葉を一身に受けよう。キミはオレの大切な隣人だ。この場に居させてくれ」
航/そうしてくれると嬉しいな。その方が俺が、少しでも寂しくないから。
GM/航の手を取って、その手を自分の頬に付けて「ありがとう」と囁いて……軽くその手に口付けます。
航/俺、女じゃないんだよ……と笑いながらそれを受けておきます。
GM/「それだけ君を大切に想っているってことだよ」
航/ありがと、その言葉だけで生きていける気がするよ。……シーン終わらせておきます。

 一方その頃。
 対照的に、既にラブラブな亜紀とアサシンは……。


GM/アサシンは亜紀を抱えて2階の窓から部屋に入ります。
亜紀/(1階に居るらしい家族に向かって大声で)「母さーん! 俺だからねー、帰ってきたよー!」
相馬/(亜紀のお母さんになって)「あら、亜紀ちゃん帰ってきたのー。じゃあいいわー。次は玄関からちゃんと入ってきてねー」
亜紀/うん判った、そう言っておくー!(笑)
GM/お母さん放任主義だなぁ(笑) ……ベッドに亜紀を下ろします。
亜紀/はー、精神的な意味で疲れたー。
GM/(アサシンになって)「サーヴァントと戦ってきたんだから仕方ねーだろ」……アサシンもドスーンとベッドに埋もれます。
亜紀/……よじよじ。チューします。
GM/受けます。3D6点回復してください。
亜紀/(ころころ)おー、テクニション! 14点も回復しました! ジャックに仕込まれたんだ!(笑)
航/ただのがっついた若者同士じゃないか(笑)
GM/チューとか涎に溺れながら、亜紀くんを押し倒します。……亜紀を上から覗き込むような態勢になります。
亜紀/いつも見上げるだけじゃヤなんですけど……。
GM/「なんだ、腰の上に乗りたいのか? その前に重要な話があるんだけど」
亜紀/なに?
GM/「お前、聖杯戦争から降りるつもりなんだ?」
亜紀/うん……俺はジャックと居られればいいかなって。ジャックはどう?
GM/「言うまでもねーだろ。こうやって馬乗りになっている時点で、お前に惹かれてるのは判ってくれるだろ。判ってなかったら全部仕込むだけだ」
亜紀/し、仕込まれる……(笑)
GM/「ただ……俺はアサシンとして召喚された。俺にはアサシンであることしかない。……それ以後に関しては全部お前にかかってんだぞ」
亜紀/……大丈夫だよ、なんとかする。だから、俺と一緒に生きて。
GM/「俺はこれからどうやって生きていけばいいか、お前に教えてもらうしかないんだからな。覚悟しておけよ。……就職活動とかな」(笑)
亜紀/う、うん! 頑張る、手伝うよ!(笑) 一緒に居られれば何だって出来るから!
GM/「俺は普通の人間よりもずっと難しいぞー」
亜紀/そしたらキスして言うこと聞かせてやる。
GM/「最高の令呪だ」……にんまり笑ってもう一度口付けをします。「……敵対するサーヴァントはいなくなった。聖杯戦争は終わったようなもんだ。でも……まだまだ気を抜くなよ。もし戦いになったら俺は絶対に勝つけどな」
亜紀/頼もしいなぁ。信用してるからね。……この辺でシーンアウトしておきます。
GM/……シーンが短くてごめんね。完成してるからこれしかやることがないんだ(笑)
盟/いいなー、幸せそうで。亜紀とアサシンの2人はこっちも幸せな気持ちになれるよ(笑)

 一方その頃。
 藤原と共に八木沼邸に戻ってきた盟は……。


GM/第1関門、ヘンリーが現れます。(ヘンリーになって)「盟様、おかえりなさいませ。食事の準備は出来ております」
相馬/関門なんだ!(笑)
盟/う、うん、ただいま。……明らかにギクシャクした感じで屋敷に入ります(笑)
GM/第2関門、ロザリー。(一同笑・ロザリーになって)「おかえりなさいませ、盟様! お風呂も沸いておりますしベッドメイクも済んでおりますので、お疲れならばどうぞお休みになってください」
盟/は、はい。なんかこう見透かされてる感が……(笑)
GM/第3関門、ケロちゃん(一同爆笑)
航/(ケルベロスになって)「オカエリ」「オカエリ」「ゴ主人ノ嫁、オカエリ」
相馬/(ケルベロスになって)「ゴ主人ト何カスルノ? 邪魔シナイ方ガイイ?」「馬鹿ダナオ前、邪魔シチャイケナインダゾ」
盟/うわーうわーうわー!(笑) なでなでなでぇー!
亜紀/(ケルベロスになって)「ワーイ、撫デラレター。楽シカッター。アッチ行コー」
航/……第4関門、青森。
盟/青森は≪ヒュプノスの枝≫で寝かせておくよ! ええい、寝ろぉ!(笑)
GM/うわー、エキストラになったから寝たー。
航/NPCじゃなくてエキストラに落ちた!(笑)
GM/こうして4つの封印を解いた君は聖杯の間へ……いや、盟ちゃんの部屋に辿り着きます。
亜紀/ここからが聖杯戦争だ!(笑)
盟/なんだろう、凄く恥ずかしい!(笑) うわ、キングサイズのベッドが用意されてる!?
GM/手まわし良いなぁ……ヘンリーあたりクラスに[聖職者]入ってるんじゃね?(笑) という訳で……(藤原になって)「どうぞ、お座りになられてください」
盟/す、座ります……。
GM/「服を」
盟/脱げって言うのか? 脱げばいいんだな? 脱ぐよっ!(笑)
GM/「傷はありませんか。傷があったら直接癒して差し上げようと思ったのですが」
盟/【MP】以外は大丈夫だけど……何する気なんだよ!
GM/「そう、傷を負っているところは……ここですね」と、胸の辺りに唇を寄せます。
盟/べ、別にそんなとこ……!
GM/「君の身に何があったかは全て判っているつもりです。君も君なりに戦っていたのでしょう?」
盟/……で、でも大丈夫! お前の為に戦っている気持ちは薄れていないから!
GM/「……。私の願いは、私の国の者達を解放すること。そう言いましたね」
盟/頷きます。
GM/「マスター自身はその願いを認めてくれるのですか」
盟/だって! そうすればお前はずっと僕の傍に居てくれるだろ!? ……黒須みたいに離れないだろ!?
GM/「……。おそらく私の願いが完成したら、君は……私の元から離れるかもしれない」
盟/えっ……。
亜紀/……前のループの世界で、ザックザク人間殺しましたしね。
GM/「君を傷付ける未来を作るかもしれない男を認めるのですか」
盟/だって……それ以外に引きとめる方法が判らないんだよ!
GM/その返答にハハッと笑って、微笑みます。(低く、愛おしさを込めた声で)「……なんて可愛らしい」
亜紀/キャー、諏訪部ー!
航/今回の運命達成おめでとう!(笑)
GM/「そこまで私のことを想ってくれている人間を、自ら手放すようなことを私はしたくない。私の願いが叶えば君は何処かに行ってしまう。ならば……私自身が願いを蹴らなければならない」
盟/……本当に、いいの?
GM/「でないと、君が喜んでくれないだろう?」
盟/……あ、ありがとう! 真っ赤な顔で言います。
GM/至近距離にあった顔が更に近付いて、そのまま口付けます。3D6点回復してください。
盟/(ころころ)8点回復しておきます。……僕は、お前とずっと一緒に居られる未来がいいんだ。
GM/「その言葉、違えないでください。私が尽くす理由が無くなるから」……という訳で、ハーデスの『冥府の世界を作る』という願いが薄れたね。
亜紀/いきなりケルベロスになって)「ゴ主人……ソンナニ気張ラナクテイイデスヨ。オレ達ハゴ主人ガ幸せニナッテクレレバイインデス……」
相馬/(同じくケルベロスになって)「他ノミンナモ同ジデスー、ハタハタ」
GM/(ケルベロスになって)「カロンオジイチャンモソウ言ッテマスー……ワア、ロザリーニ尻尾引キ摺ラレルー」
航/(ロザリーになって)「ダメですよー、邪魔しちゃー」ずーるずーる(笑)
亜紀/(ケルベロス)「ナンデナンデー? アーレー」(笑)

 一方その頃。
 廃屋アパート・メゾンボロリアVに戻ってきた相馬とエルは……。


相馬/ふう。どっかりと畳に座ります。さっきのキャスターというのもなかなか手強かったのぉ。
GM/(エルになって)「まだ痛い? マスターの傷は全部受けたつもりだったけど……」
相馬/大丈夫じゃ。とりあえず隣に座れ。
GM/命令されたのでエルは隣に座ります。
相馬/……まあ、さっきの話の続きじゃがな。確認しておきたいのじゃが、おぬしの願いはあの航という少年の願いを叶えることじゃったな?
GM/コクリと頷きます。
相馬/その少年は自らサーヴァントを得て、自分で叶えようとしているらしい。しかも奴の願いと言うのは『サーヴァントの願いを叶えたい』というものじゃった。
GM/「……うん」
相馬/ワシとおぬしが無理をして聖杯を取る必要は無くなった。よって、ワシはこの聖杯戦争から降りることにした。
GM/「……いいの?」
相馬/元はワシも何かと言っておったが、あれは体面というかやけっぱちというか、妄執のようなものじゃったんじゃ。本当の願いは別にあっての。……今から思えばワシを裏切らん存在が欲しかったようなだけじゃった。
GM/ぴょんぴょん! エルが手を上げます!
相馬/そうじゃ。じゃから、今のワシは……おぬしが傍に居れば良いのじゃ。
GM/「……ギルもね、『世界を支配する』って言ってたんだけど……俺と仲良くなって、色んな人達と触れ合ったら……『そんなものどうでもいい』って言ってくれた人なんだ。マスターと本当に同じなんだよ」
盟/……まんま2人は被るんですね。
相馬/……そうか。そのギルというのもおぬしに感化されたのかの。言いながら頭を撫でます。
GM/えへーって笑います。「マスターがやりたいことがあるなら俺が支えて行くよ。マスターの一番したいことをずっと応援していきたいんだ」
相馬/おぬしにはいつも無理強いをさせているようで少し心苦しいのじゃが、ワシはおぬしと離れとう無いのじゃ。……おぬしは本当にワシでいいのか?
GM/「うんっ!」……にこーっと嬉しそうに笑います。
相馬/ワシは相当執念深いというか嫉妬深いからのぉ。もしおぬしが他の者の所に行きたいと言っても離してやらんかもしれんぞ。
GM/「俺から行かない。俺は……ずっとマスターの隣に居るよ」
相馬/……その言葉を聞いて、ぎゅっと抱きしめます。
GM/「嬉しい……」 口元に縋りつきます。3D6点回復してください。
相馬/(ころころ)おっしゃー、12点も回復します。
GM/ということはエルも12点回復するので、さっき相馬さんから受けたダメージも全回復します。口元に縋りついて抱きしめながら……「ありがとう。俺……あったかいの、好きなんだ。暗くて寒いところより、ずっと好きなんだよ」
相馬/ワシもじゃ。おぬしのぬくもりは心地良い。……エルを押し倒して、フェードアウトしておきますか。
GM/……では、全員にちょっとした判定をして頂きます。

 PC組(航、相馬、盟、亜紀):【意志】判定難易度13。
 NPC組(真セイバー、エル、藤原、アサシン):【意志】判定難易度15。
(なお、盟&藤原の2人はプラス3のボーナスが付く)


亜紀/(ころころ)亜紀は13でちょうど成功、アサシンは12失敗です。
航/(ころころ)航はファンブった! 真セイバーも13で失敗です。
盟/(ころころ)盟と藤原は2人とも成功しました。
相馬/(ころころ)なんとか相馬は成功! でもエルはダメだった……。
GM/……亜紀、盟、藤原、相馬のみが成功ね。了解。では夜のシーンに参りましょう。


 ●ミドルフェイズ3/February 10th Scene 1

GM/航のシーンからいくよ。……航はファンブルでスヤスヤと眠っています。
航/安心感があるからジークにくっついて体を寄せておきます。ぐー……。
GM/眠っている君の耳に「キーン!」という嫌な音が響く。
航/……ん? 目を覚まします。
GM/瞼を開くと、ジークが鎧姿で剣を抜いて窓を見ている。
航/なに!? こっちも剣を出して構えます。
GM/「下がってて!」ジークが叫ぶと同時に銃弾が襲いかかってくる!
航/わあ!? 敵……!?
GM/その攻撃をジークが≪カバー≫してくれるけど、この銃弾は受けたことがあるかもしれない。……昨日戦ったあの攻撃と同じじゃないか。部屋中に『射程内全敵』対象のように銃弾の雨が降りそそぐ。
航/キャスター!? でもキャスターは昇華した筈……!
GM/君自身にぞわりと不安感、胸騒ぎが迫り寄って来る。銃弾を受けた窓は蜂の巣状態で壊滅し、バキバキバキと崩れ落ちる。
航/ここに居ると危ないから逃げよう!
GM/「ああ!」 ジークが航の腕を取って屋根の上に乗ります。
航/辺りを見渡します。……参加者か!?
GM/……暗闇の中、誰かが立っているね。「そうだね、参加者だね……」と、昨日戦った声がします。
航/キャスター! お前、昇華されたんじゃなかったのか!?
GM/「確かに僕は昇華されちゃったねー。でもここに居る僕の目的は昨日と同じく聖杯戦争! そこのセイバーを倒す為にやって来たんだよ!」
航/させない! ≪鳥躍≫で近寄ります!
GM/近寄りましたか? じゃあ姿が見えてくる。……昨日戦ったキャスターの姿とはちょっと違う。
航/ちょっと……?
GM/うん。全体的に黒や赤の配色の服装をしていて、特に肌は青白く……っていうか青い。見ていると「気持ち悪い」という感情が湧き上がってくるし、昨日ニコニコ笑いながら戦ってきたけど今はニヤニヤ怪しげに笑っている。
盟/キャスターの2Pカラー!?
亜紀/ゾンビみたいな感じ!?
航/き、気持ち悪い……近寄って剣で斬りかかります!
GM/けどそんな攻撃、まるでファンブルを出したかのように当たりません。
航/まったくだよ、ファンブル出したよ!(笑)
GM/「君に用は無いよ。僕が倒したいのはサーヴァントなんだから、そっちの鎧のカレを倒させてくれればどっか行くよー?」
航/させる訳ないだろ!
GM/「しょうがないなぁ。君から殺すしかないよね」……ではさっきの結果を採用したまま戦闘を行ってもらいます。キャスターの前で倒れる航。敵いっこない……とファンブルの君は思います。
航/屋根から転げ落ちておきます。痛っ……。
GM/ジークが航の前にザッと庇うように立つ。(ジークになって)「マスターが居ないことにはこの戦争に生き延びても意味が無い。……キミだけは逃げろ!」
航/……だけは!?
GM/選択肢です。『逃げる』か『逃げない』か。シンプルにそれだけです。
航/そんなのっ……! 令呪を使用します、『亜紀のところに行け』
GM/「なっ……!」
航/セイバー退場!
GM/焦った顔をしてジークは飛ばされてしまいました。キャスターの前に航だけ残されます。(キャスターになって)「あっれー、判ってる? マスターが死んだら令呪消えちゃうんだよ?」
航/そしたら別のマスターが取れるだろ。
GM/「ぷふー。そんなの情薄いんだあの子とは」
航/……俺が居なくてもアイツの願いは叶えるべきだ。アイツの周りは幸せになるべきなんだよ。
GM/キャスターはけらけら笑います。「僕、あんまり弱い人は相手にしたくないんだよねー。僕の目的はサーヴァント全員殺して聖杯を完全な形にしなきゃいけないんだ。……そういや、君の願いって何だっけ?」
航/……俺の願いは、ジークが幸せになることだよ。それくらいしか俺には願えることなんて無いんだよ!
GM/「残念、叶えられそうにないね」
航/ふざけるな! 斬りかかります。
GM/航の剣を手で持ちます。
航/ひっ。
GM/顔を至近まで寄せます。「無事に聖杯戦争が終わってくれればいいんだよ。敵対しないでくれる? ……君はいい人質になりそうだ」……シーン終わりにしておきます。

 一方その頃。
 アパートで眠る相馬とエルは……。


GM/さっきの判定は、エルが失敗で相馬が成功だっけ。……ではでは、夜。相馬さんは一息入れています。もう聖杯戦争は終わったようなものだから君達は今後のことを相談していたのかな。
相馬/そうだな。……隣で寝ているエルの頭を撫でています。
GM/むにゃむにゃ。撫でてくれる手を寝惚けながら軽く握ってきます。
相馬/微笑みながら手を掴んでいます。
GM/えへー……と笑うエル。そこに「ゾワッ!」と、まるで≪負の空間≫を張られたような感覚に襲われる!
相馬/むっ、なんじゃ!?
GM/隣に居た鳩や猫達、動物達がぱたぱたと倒れていく。
相馬/お、おい!? なんじゃこれは……。
GM/その瞬間、パキーンと窓が割れ、相馬のすぐ足元に何かがザクリと刺さる。チャクラムだ。
相馬/なんじゃと……確かアーチャーは死んだ筈!
GM/畳に刺さったチャクラムが動き出し、窓の外へと飛んでいく。そこには、誰かが立っているようだ。
相馬/これは……。エル、敵襲だ!
GM/「ううっ……」とエルは呻くけど、なかなか起き上がらない。どうやら周りの動物達と同じようだ。
相馬/衰弱してる……? とにかく何処か安静にできる場所へ!
GM/再度チャクラムが飛んでくる。……遠くから「そんな足枷付けてたら戦えないんじゃないの?」と……少年の声がします。
相馬/……すまんが暫し待っておれ。エルを遮蔽物の後ろに寄りかからせて、人影の元へ向かいます。
GM/外に出ると、少年の姿……アーチャーらしきものを目に捉えることができます。ただし、その姿は相馬さんが知っているものとは違う。全体的に黒く、赤い装飾がいくつもされており……恐怖心を生み出すような姿に変わっている。君は一度交戦したことがあるから判る。『アーチャーはこのような奴ではなかった』と。
相馬/おぬし、誰じゃ。
GM/「アーチャーのサーヴァント――ナタク」
相馬/戯言を申すな! 刀を抜いて斬りかかります!
GM/黒アーチャーは槍のような物を出して応戦します。……屋根の上でカキンカキンと戦闘している最中も、恐ろしさと変な胸騒ぎがする。
相馬/ええい、気持ち悪い……!
GM/「オレの願いは、サーヴァントを全て昇華させること。だから……お父ちゃんにはやられてほしいんだよね」
相馬/おのれ、まがいモノのくせに……ワシをそのように呼ぶなッ!
GM/「こちらの方の言う事なんて聞く訳ないよね? じゃあ、無理矢理にでもお父ちゃんの命貰うしかないな!」
相馬/やれるものならやってみよ!
GM/相馬さんは判定に成功したので黒アーチャーとの戦闘に勝つことができる。攻撃を全て払い除けることはできるね。
相馬/おぬし、本当に何者じゃ!? アーチャーは既に昇華された筈だ!
GM/「うん、昇華されてるね」
相馬/ならばおぬしは何じゃ!
GM/「もう一度願い出た『復讐者』かな」……ザッとアーチャーが飛びます。エルの居るアパートの方へ。
相馬/……エルっ!?
GM/アーチャーがエルの前に立ちます。
相馬/何かされる前に……令呪を使用してこの場から退場させます!
GM/令呪使用。どこに飛ばしますか。
相馬/……一番パッと思いつくのが公園だ。公園に移動させる!
GM/エルの姿が消えます。……飛ばされる前に、エルが苦しそうな顔で相馬の方へ手を伸ばしたけど……シーン退場します。
相馬/ここよりはマシな筈じゃ……。
GM/「オレはサーヴァントを全員昇華しなきゃいけない。アイツは本物のセイバーじゃないから殺さなくていいんだけど……お父ちゃんの心の枷だと思って狙ってみたんだ。どう、成功だった? ダメージくらった?」 アーチャーは自分の胸を指差します。
相馬/精神攻撃か……いやらしい手だ。おぬし、何故そこまで完全な聖杯に固執するんじゃ。
GM/「だってサーヴァントだもの」
相馬/……ワシらを殺すと言うのなら倒させてもらう! もう一度斬りかかります!
GM/斬りかかられます。「うっ! ……ここでオレを倒したとしても、また違う奴がお父ちゃん達を狙ってくるよ」
相馬/ならば、其奴も倒せばいいだけのこと!
GM/「永遠に蘇ってくるかもよ」
相馬/……永遠に?
GM/「冗談だよ。でもこの連鎖を断ち切りたいのならば、手を組んだサーヴァントを全部殺してみなよ。そうすればオレ、手を引くからね」
相馬/戯言を!
GM/深手を負ったアーチャーはバッと姿を消します。
相馬/公園に向かったエルが心配だ。すぐさま公園に向かいます!

 一方その頃。
 自宅の部屋でスヤスヤと幸せそうに眠る亜紀とアサシンは……。


GM/では亜紀のシーン。ジャックにあれやこれやされてた後、息をついて眠りに落ちる……ところで。
亜紀/……なんか怖い感じがする! じ、ジャック! ゆさゆさ!
GM/(ジャックになって不機嫌そうに)「あー……?」
亜紀/疲れてるのは判るけどさ! なんかこれ……ヤバイよ。
GM/ジャックは目を開けることを躊躇っているようだね。胸の辺りをガリガリ引っ掻いています。
亜紀/……ジャック? どうしたの、様子おかしいよ。とりあえず服着て! ばさばさ!
GM/「わかんねえ……なんだ、これ?」 ジャックが変身して窓の方を見ると、……男性が立っている気がした。
亜紀/だ、誰だ!? 武器を構えます!
GM/武器を一振りされると、窓が一瞬にして割れる。……そのまま槍を持った男がジャックへ攻撃を仕掛ける!
亜紀/ね、≪念動障壁≫
GM/亜紀が張ったバリアーによってジャックへの攻撃は免れます。……襲いかかってきたのは、槍を構える男性。
亜紀/貴方は……。
GM/……こんな人は見たことないね。青い肌、黒と赤の着物に、真っ赤な槍を持った恐ろしい男なんて。
亜紀/こ、怖い……! 貴方は誰……なんですか。
GM/「――ランサーのサーヴァント、武蔵坊弁慶」
亜紀/嘘だ! だって彼は……死んだ筈です。
GM/「また舞い戻って来たのですよ……サーヴァントを全て消滅させるために!」 ジャックに襲いかかります。ジャックもジャックで苦しみながらも反撃をします。
亜紀/わあ、ジャックー! またプロテクションします! どうしよう、ジャックが狙いなのか……。
GM/だね、君には殆ど攻撃を仕掛けてくることはない。けどなかなかジャックを倒せないのを見て、槍を置いて息を吐く。「やはり……マスターを先に殺した方が効率的なんでしょうか」
盟/……こんなのランサーさんじゃない!
航/普段の弁慶さんなら絶対言わないことだ!
亜紀/……やっぱり貴方、弁慶さんじゃないです。弁慶さんは、戦争を無くすことに意味を求めていました。なのに……サーヴァントではなくマスターを潰すなんて言う訳がありません。
GM/「そうですか。ですが今の私はそう思っている。それで全て片付けられてしまうことです」……そう言って亜紀に襲いかかって来る。
亜紀/拳銃で受けとめて……振り払って応戦します! ジャック……!
GM/「そろそろ弱ってきましたね」……黒ランサーが言う通り、ジャックは胸を抑えて立つこともままならない。ジャックが叫びます。「逃げろ!」
亜紀/イヤだよ、だってジャックが……!
GM/「俺を逃がすこと考えんな! こっちは戦う為に召喚されたんだ! 訳ワカンネー奴が出たって、戦いになったら勝利するって言っただろ!」
亜紀/でも……一緒に居なきゃヤだ! 離れたくないんだ!
GM/「戦略的撤退ってヤツもあるだろ。……お前が先に行け。お前なら1人でも逃げられるだろ」……判定に成功したからね。
亜紀/じゃあ、ジャック……『公園まで行って』! 令呪使用します!
GM/「ば、バッキャロー!」……シーン退場します。
亜紀/後で落ち合うんだからね!
GM/それと同時にジークが落ちてきます。
航/入れ替わりー!?(笑)
亜紀/ど、どうしたのセイちゃん!?(笑)
GM/ランサーが突如現れたセイバーを見て……槍を構えます。
相馬/結局状況は変わらなかったな。
航/悪かった……まさかこうなるとは思わなかったんだ! ごめんね!
GM/ここまでやってくれたし、もう一度判定するチャンスをあげよう。ジークの【意志】は4だから、頑張って難易度15以上を出してみて。そうすれば彼らの襲撃を回避したことにします。
亜紀/(ころころ)ダメだ……11です。
GM/失敗だね。……セイちゃんは亜紀を抱いて空を飛びます!
亜紀/ど、どこへ!?
GM/連れてこられたのは、学校の屋上だ。「アイツらが狙っているのはオレ達サーヴァントだけだ! オレは、アイツらと戦ってくる!」……そう言ってセイちゃんはまた消えます。
亜紀/学校……って、公園まで遠い!(笑) 頑張って階段下りて公園まで走って向かいますー!
GM/セイバーはどこかに消えた。亜紀はアサシンが居るであろう公園に走って向かう。……では、マスターシーンを入れることにします。

 鎧の男は不安感を払いながら……禍々しい気に包まれたビル街へと飛ぶ。
 ある高層ビルの屋上で、膝を折り蹲るセイバーことジーク。
 彼が息をつくのを見計らったかのように、黒い着物の男が槍を携え舞い降りた。恐ろしい風貌のランサーだった。
 ランサーは真っ赤な槍を向け、光の速さで鎧の元へ駆けた。

 それとは別に、彼らの戦いを見守る2つの影があった。
 1つは幼女。金髪ツインテール、ゴシックロリータ服が闇夜に揺れる可憐な姿。
 もう1つは男。無気力そうに、そして悲しげに、一見興味など無いかのようにセイバーとランサーの戦いを見る男。
 ……男の右目は黒、左目が紫色。
 ……男の髪は闇に似合わぬ明るい赤。
 ……男は黒のコートを羽織り、ゴシックホラーを匂わせるその服装。
 争う者達の姿を切なく見守る彼へ、聖剣は呟く。

「ようやく貴方の出番になったわね、アヴェンジャー……カイル=プランツ」


航/またお前か!?
盟/またお前か! しかも、ダウナーさんぽいねっ!?

 『カイル=プランツ』
 BLロリループシリーズ第1作こと『ギガントマキア・リプレイ〜Forget-me-not Scarett』に登場するNPC。
 外見設定は上に書いてある通り。PC達が所属する部隊のリーダーであるのだが、単なるリーダーで済まない濃い設定があるキャラクター。何を語っても『スカーレット』本編のネタバレになるので詳しくは語れないのでリプレイ参照。何度も話題に上がっている通り、黒須と同類であり、ロリの同僚でもある。
 ちなみに本編とは関係ない設定で『右目だけが紫だとアッパーさん(統御者)』『左目だけが紫だとダウナーさん(統制者)』というものがある。今回ダウナーさんをドロリアのNPCとして採用した理由は「夢魔炎上からのスターシステムで弁慶がいるんだからスカーレットからあってもいいじゃん」だった。つまりは、改めてオリキャラを作らなくて済む為に呼ばれたゲストキャラクターである。


航/ダウナーさんか……ダウナーさんが出りゃ俺ファンブルするわ!(一同爆笑) もう出目には期待しないで!(←かつてダウナーさん関係でファンブルを出した中の人

 怒涛の展開に唖然とする者達。
 ……一方その頃、侵入者を許さない≪テリトリー≫内で休息する盟と藤原は。


盟/供給を終えて……藤原の手を握って寝ています。
GM/では息をついていると……「キャンキャン!」とケルベロスが扉をすりぬけて部屋に入ってくる。
盟/け、ケロちゃんどうした……って、ケロちゃんに扉の意味無いんだ!?(笑)
GM/「ケルベロス、どうした!」と藤原さんがケルベロスと話をする。キューンキューンと必死に藤原に、…………。
亜紀/どうしました?
GM/……藤原さんとケロちゃんって話せたんだ(一同爆笑)
盟/衝撃の事実なのは判るけど!(笑) 何があったんだ、藤原?
GM/深刻そうに口を開きます。「異変を感じていたが、結界が全て壊れていなかったからではなかったのか。……何者かが周囲のサーヴァント達を襲っているようです」
盟/そんな……航や亜紀が危ない!? ≪望淵鏡≫で見てみます!
GM/どこを見る? 1箇所につき1代償だよ。
盟/なら……場所が特定できてる航のアパートを見ます。
GM/ボロリアは半壊している。
盟/わ、航ー!?
GM/半壊した建物の前に、航と……キャスターらしき何者かが戦っている。ちょうどキャスターが航に何かを話しているようだ。顔がメッチャ至近だね。
盟/……ここで『ボーナス効果:MP2D6回復』をして、≪籠抜け≫で航の元に駆けつけます!(ころころ)よし、10MP回復! 藤原と一緒に飛んでから≪魔導書≫キャスターの顔をガコォ!(笑)
航/今、本をパイ投げみたいにして攻撃したね!?(笑)
GM/(キャスターになって)「いやーん、可愛い顔がつぶれるー」
盟/ええい、憎たらしい!(笑)
GM/一緒に盟ちゃんと現れた藤原さんは、スーツ姿からどバッと英霊モード……ハーデスの姿に変身します。同時に触手を飛ばしてキャスターに応戦する!
盟/本気モードの藤原さんだ!(笑) ……航、お前は馬鹿か! サーヴァントを逃がすだなんて!
航/だってアイツらはサーヴァントが狙いなんだ! だったら俺が犠牲になれば済む話だから……。
盟/パァン! 航をはたきます。
航/吹っ飛んでおきます。
盟/残される僕達の気持ちになれ! お前だって1人じゃないんだ……お前がサーヴァントを失って悲しいように、僕だって航を失ったら悲しいんだ! 亜紀だってそうだ、そのくらいのことぐらい判ってろ!
航/だって……ぼ、ぼろ……うええん(笑)
GM/キャスターはハーデスことライダーを見て、新たなターゲットを見付けて喜びます。「次々現れてくれるのは嬉しいけどさー、どうせならもっと早くサーヴァント同士で戦ってくれない?」
盟/嫌だ! なんでお前の思惑通りで動かなきゃいけない。そんな指図なんてされる覚えは無い!
GM/「聖杯戦争ってみんなで殺し合うもんじゃないの?」
盟/それを選ぶのは僕達だろ! 敗者のお前達にそれを選ぶ権利は無い!
GM/「敗者が折角リベンジ戦に挑んでるんだよ、本気で楽しませてよ」
盟/どうせお前が戦ったからって、もう一度負けるだけだ!
GM/「敗者復活戦で優勝する人だっているんだよ」
盟/サンドウィッチマンのことか!(一同爆笑)
GM/(凄い真面目なキャスター声で)いやあ、アレは感動的だったよね
盟/うん、あれは感動的でしたよね。
航/戻ってきて! 盟ちゃん達、シリアス戻ってきて!(一同爆笑)
GM/「……とりあえず、3体1は勝てる気がしないなー。弱っていたセイバーならともかくさ。僕が圧倒的不利なんで、アデュー!」と言ってキャスターが≪クリエイトゲイト≫を使用。逃げます。
盟/……良かった、去ってくれたか。とりあえず亜紀のところに行こう。
航/だ、ダメ! 亜紀のところにはジークが……ってきっと亜紀のところもヤバイ! すっごくヤバそうだけど……俺、どうしたらいいか判らないよ!

 一方その頃。
 相馬は公園へ走っていた。弱ったエルを令呪で逃がしたとはいえ、先に姿を消したアーチャーの姿が心配でならなかったからだが……。


GM/相馬さんは、やっと公園に辿り着きます。
相馬/はぁはぁ……エルを探します!
GM/こちらも判定するので対抗判定してください。【知覚】でエルを捜すことができます。
相馬/【知覚】か。(ころころ)8だ。
GM/(ころころ)こちら、11です。
相馬/≪修羅≫使います!(ころころ)……達成値10。
GM/こちらは11です。……いいの?
相馬/ど、どうする……もう≪修羅≫は使えないし……後は≪失われた日々≫があるが……まだ次の段階で使いそうな気がするので、温存します。
GM/失敗でいいね。
相馬/……はい、失敗で。
GM/では相馬さんは公園に辿り着いたとき、草むらの方でガサッという音を聞いた。あちらに誰かが居るんだろうか。
相馬/……注意をしながら近寄ります。
GM/近寄るとアーチャーが居る。
相馬/またおぬしか。
GM/……そして、アーチャーの足元には、君の探していた人が居る。
盟/うわ……!
亜紀/うわあ……!
相馬/エルっ!? アーチャー、エルから離れろ!
GM/「判った、離れてあげる」と、アーチャーは未練無さそうに言います。
相馬/エルに駆け寄ります!
GM/(エルになって)「来ないで」
相馬/……何故?
GM/「……来ない方がいい」
相馬/何故じゃ!
GM/エルは顔を隠しながら、震えた声で言います。「マスターには判んないよね、今……俺、昇華されたの」
相馬/え……?
GM/「俺はマスターとは違うサーヴァントだから……判らないよね、そんなこと……」
航/……今回の聖杯戦争のサーヴァントじゃないから?
相馬/……エルが止めるのも聞かずに駆け寄る! 近付いて状態を確認する……!
GM/嫌々とエルは逃げようとするけど簡単に捕まえることができる。……苦しげに呻くその表情は……青く、見た瞬間恐怖心が湧き上がるぐらい気味が悪い顔色だ。首にビキビキと赤黒い血管が蠢いて何かが侵食されていくように見える。
相馬/え、エル……エル?
GM/「マスター……ごめんなさい……折角逃がしてくれたのに、俺……死んじゃったよ……ごめんなさい……」
相馬/わ、ワシも迂闊じゃった……。
GM/「ごめんなさい……ごめんなさい……」
相馬/う、嘘じゃと言ってくれ……。まだおぬしには話したいことがあるのだから……。なんぞあのような訳の判らぬ奴らに好き勝手させるようなことはするでない!
GM/「う……判った……好き勝手にならない……だから」
相馬/だから?
GM/相馬さんがいつも刀を持っている腕を握って、口を開く。「早く殺して」
相馬/……エル?
GM/「このままだと……アイツらの言う通りにしなきゃいけないから……好き勝手させないためにも……俺を」
相馬/……い、嫌じゃ! 出来ん!
GM/その間にもエルの身体がどんどん禍々しいものに変わっていき、エルに対しての恐怖心が増えていく。令呪はうっすらと消えていき……その間もエルは「早く殺して」と詰め寄ってきます。
相馬/う……あ……。このまま放っておけば、おぬしがおぬしでなくなるということか……?
GM/「ごめんね……俺がマスターの傷を増やすことになっちゃった……俺、やっぱり、酷いことしかできないんだね……」
相馬/悪いのはワシじゃ! おぬしはいつもそのように自分を責めるが、責められるようなことは何もしておらん!
GM/「……ホント……?」
相馬/ああ、いつもおぬしがそのように言うのをずっと心苦しく思っておった……おぬしが迷惑だの考えていることはワシは少しも感じておらん!
GM/ボロボロと泣きながら、エルは笑います。「……とっても嬉しいよ……そういう風に言ってもらえて……ずっと今まで……10年間この世に留まっていた甲斐があった……」
相馬/当たり前じゃ、ワシはおぬしに心底惚れておるのだから!
GM/「……ありがとう……だから……もう、俺の為に声なんか掛けてくれなくていいんだよ……」
相馬/そんな……。このエルの侵食……暗黒化とでもいうんですか?
GM/原作では『黒化』と呼ばれています。
相馬/……その黒化を止める手段は無いんですか?
GM/どうでしょうね。ただ、今は君が考えることをやってください。
相馬/…………。仕方がない……エル。
GM/「……なに……?」
相馬/……このままおぬしが黒に染まっていく姿を見るのは辛い。ワシはおぬしを手に掛けたくはないが……一番辛いのはおぬしなんじゃな。
GM/「……ごめんなさい……ごめんなさい」。人形のようにその言葉しか言わなくなります。
相馬/……すまぬ。おぬしはワシの唯一無二の伴侶じゃ。……そう言って、自分の使っている愛刀を、エルの胸に刺します。
GM/胸に刺したとき、エルの身体がパァッと光になる。「マスター……どうか……自由に……願いを」……消えます。
相馬/……彼が消えて行くのを見届けます。
GM/……ガサリ。後ろの方でアーチャーずっとそんな相馬さんの姿を見ています。
相馬/暫く呆然としています。
GM/「……ひっく」。泣き声がします。
相馬/……ゆらりとそちらを見ます。
GM/ゴシゴシとアーチャーが涙を拭っています。(アーチャーになって)「ごめんね、お父ちゃん……。その人、お父ちゃんの好きな人だったんだよね」
相馬/……無言のままです。
GM/「でも、これでお父ちゃん……心に傷を負ったよね。戦う気になった? 聖杯へ願う気になった?」
相馬/ああ……そうじゃのぉ。確かにおぬしの言う通りじゃ。ワシは腹に決めたことが出来た。……とりあえずまずはおぬしらを全員潰させてもらうかのぉ! アーチャーに斬りかかります!
GM/泣きながらその攻撃を受けます。「……大切な人が亡くなる別れって……人が死ぬのってツライよね」
相馬/当たり前じゃ! おぬしも判っているなら何故そのようなことをした!
GM/「生ぬるい戦争なんてサーヴァントには必要無いから。こうやって本能に掻き立てられているお父ちゃんの方がずっとお似合いだよ。だって……お父ちゃんはバーサーカーなんだもの」
相馬/グッ……おぬしはぁ!?
GM/「でもゴメンネ、オレ自身はお父ちゃんに幸せになってもらいたかった」……言って、アーチャーはまた戦闘に戻ります。そこへ、胸を抑えながらナイフを持つアサシンが「助太刀するぜ!」と入ってくる。
相馬/……感謝致す。
GM/アサシンはゼーハー息切れしているね。……アパートで見たエルのときと同じ症状だ。
相馬/おぬし、大丈夫か。
GM/「ゼハー、平気だ……アイツと落ち合うって約束したからな! それまでは持ち堪えるさ!」
亜紀/し、≪神域の耳≫でその戦闘の音を聞いて駆けつけていいですか!?
GM/いいよ。亜紀が公園に駆けつけると……3対1が不利だと思ったアーチャーは姿を消す。
相馬/アーチャー! 何処じゃあ!?
亜紀/ま、まずはアサシンに駆け寄ります! 平気だった!?
GM/「ウボァー……アイツが居なくなったらラクになった」と言ってアサシンは亜紀をギューッと抱きしめる。
亜紀/……ね、また会えたでしょ?
GM/亜紀をヨシヨシしながら……「アイツ、不利になったら逃げていったぜ。まとまった方がいいんじゃないかな」
亜紀/うん、俺も。合流した方がいいと思うんだ。みんなどこにいるんだろ。相馬さんの方を見て……貴方のサーヴァントは?
相馬/……エルの最期については言わない。自分が知っている黒化の情報を教える。
亜紀/弁慶さんや、航の家に来た奴が他にも居たのか……。俺も襲われたんです。
相馬/そうか。……何処かに行けば奴らには会えるのじゃな。
亜紀/とりあえず航や盟ちゃんを捜して団結しませんか?
相馬/断る。そんなのいちいち待ってはおれん!
亜紀/でも……貴方だってボロボロじゃないですか! みんなで戦った方がいいですよ!
相馬/そんな悠長な暇は無い! ワシはあやつらを一刻も早く叩き潰したい……それだけじゃあ! ワシは兎に角あやつらを追う! ≪野獣の鼻≫を使用する!

 ≪野獣の鼻≫
 血に宿る香りをかぎ分けることで、特定の個人や集団を探すことができる特技。


GM/判定は必要ないね。コストを消費すれば使用できるよ。……先程の恐怖心を探ると……今はビル街に似たようなものがいる気がした。
相馬/そこか! 飛んでいきます!
GM/亜紀には、彼がビル街の方角にに飛んでいく姿が見えた。
亜紀/行っちゃった……。ジャック、今は航のところに行こう。
GM/「どこいるんだ?」
亜紀/んー、≪神域の耳≫の耳で探してー……思念波とかがあれば連絡できるんだけどそんな特技は無いし……どうしよう!
盟/お前ら、便利な手段があることを忘れている。……携帯電話だ!(一同爆笑)
亜紀/文明の利器忘れてた!(笑) 盟ちゃんに電話をかけます!
盟/電話を出ます。……亜紀、大丈夫!?
亜紀/盟ちゃんは今、航のところに居るんだね。俺は今、公園に居るからそこで待ってて! 今すぐそっちに向かうから!
航/横から亜紀に話しかけます。……ジークはどうしたの!?
亜紀/セイちゃんはどっか行っちゃった……それと、バーサーカーの人がビル街に行ったみたいなんだ。そっちが危ないらしくて……。
盟/なに……コストを支払って≪望淵鏡≫でビル街を見てみます。何がありますか?
GM/……相馬さんが物凄い勢いでビル街へ向かっている姿と、某屋上で槍を持った禍々しい男がいるのと……鎧の男が見えるよ。
盟/セイバー……か?
航/どこ!? 盟ちゃんに詰め寄ります!
盟/え、ビル街の方……。
航/判った! ≪クリエイトゲイト≫でビル街に向かいます!
GM/では航はビル街に先に向かうということでシーン退場します。……亜紀、暫く経ってから盟ちゃんの元へ登場してください。
盟/亜紀、ごめん……航が先に行っちゃった。
亜紀/うん、電話先で聞こえたよ……。俺達も合流してからビル街に向かおうか。