アナザーワールドSRS・リプレイ・アウトレイジエリア
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2013年5月3日




 ●プリプレイ

GM/『アナザーワールドSRS』(以降、『AW』)2人プレイセッションを始めましょう!
プレイヤー2・辰巳/イエーイ! ヒューッ! ヒャッホー!
プレイヤー1・なちこ/なんか歓声が多いぞ!?(笑)
GM/辰巳の得意なモブっぽい歓声のおかげで賑やかなキャラクターメイキングが行えそうです(笑) さて、今回は『AW』で高レベルの2人シナリオをやっていきたいと思います。

 GMがサブタイトルを一晩悩んで考えていたとき……ふと目に入ったのが、テレビに映ったビートたけしの姿。
 そこから名付けられた今回のシナリオ名は、
『アウトレイジエリア』。そんな危険地帯に赴く参加者達を紹介しよう。

▼GM/マーサー
 『AW』の制作者であり、今回のシナリオのGMであり、リプレイの執筆者。
 常日頃から「誰かー、私と『AW』をしようよー。プレイヤーになってよー」とセッションに誘っている。今回の立卓理由が、数ヶ月前に「すみませんが○○の参加は見送りますが次の機会にー」「また誘ってくださいー」と言ってしまった2人を捕まえて連れ込んだのが始まり。

▼PL1/なちこ
 単発『AW』リプレイに何度も参加してくださっているTRPGプレイヤー。
 代表作は、『アナザーワールドSRS・リプレイ〜ラブアゲイン シンドローム』アイザック=ブラックモア、『アナザーワールドSRS・リプレイ〜アナザー イブ ウィークス』樫村美雲、『アナザーワールドSRS・リプレイ〜サークルビショップ テラー』伊賀崎万里など。

▼PL2/辰巳
 単発は少ないが、長編『AW』リプレイに参加してくださっているTRPGプレイヤー。
 代表作は、『アナザーワールドSRS・リプレイ〜DROWNING/phantasmagoria』相馬、『アナザーワールドSRS・リプレイ〜ドロリア/ゼロ』宗次郎、『アナザーワールドSRS・リプレイ〜ギフト メモリーホール』渡瀬由貴乃など。

GM/それでは、早速ですけどハンドアウトをお読みください!



 アナザーワールドSRS シナリオ名 『アウトレイジエリア』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル10で開始。
 2人シナリオのため、PCが分断される展開が多い。そのため、単独行動のできるPCであることが望ましい。
 PCの2名は初対面スタート。舞台は12月の東北。シナリオの元ネタは、ミステリーアドベンチャーゲーム『Remember11』。
 種族クラス[稀人]と[異端者]を選択してもいいが、必ず種族は人間であること。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:人懐っこい隣人  関係:好意
 推奨クラス:魔術師 or 聖職者   推奨職業:社会学部、法学部、人文学部などの学生

 君は将来、教会や異能関係の事件に関わる職業に就きたいと思っている学生だ。
 過去の事件について調べてレポートにまとめる授業のため、青森県にある異端刑務所に見学に向かう。
 そこは少人数の、異能事件を起こしてしまった受刑者達が収容されている隔離施設だ。2年前、世間を騒がせたあの連続殺人鬼も居るという。
 勉強のため、自分の好奇心のため、飛行機に乗り込んだ君。不安な旅が始まる君の隣に、彼が居た。
▼NPC1:人懐っこい隣人
 名前、性別はPC1が自由に決めてよい。年齢はPC1より年下か同い年であること。
 君が乗った飛行機の、隣の座席に座っていた。PC1と親しくなるところから物語が始まる。
▼NPC2:猟奇殺人犯
 名前、性別はPC1が自由に決めてよい。年齢はPC1より年下か同い年であること。
 クラスは[狂戦士/処刑人/異端者]。2年前に起きた病院での大量殺人事件の犯人。DID(解離性同一性障害。いわゆる多重人格)と診断され、罪に問われず医療施設『シズ』へ隔離された。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:親しい人     関係:友情
 推奨クラス:狩人 or 処刑人    推奨職業:警備員、看守、医者、施設研究者、用務員、栄養士など

 君は、教会や異能関係の事件に関わる職業に就いている社会人だ。
 現在は青森県平鷲島にある医療施設(と言う名の異端刑務所)で働いている。
 本土から少し離れた孤島で住み始めているが、すぐに本土に戻れるし親しい人との電話のやり取りもできることから生活に不自由は無い。
 毎日変わらぬ生活を送っていた君だったが、突然、目の前が真っ暗になった。
 激しく吹雪が吹き荒ぶある日、君の――君達の平和な日常は、幕を閉じた。
▼NPC3:親しい人
 名前、性別、年齢はPC2が自由に決めてよい。
 PC2の幼なじみ、同僚、恋人のような親しい間柄である。休みがお互いあったら会うぐらいの仲。
▼NPC4:母のような女性
 名前はPC2が自由に決めてよい。年齢は30〜40代。人妻。
 クラスは[魔術師/聖職者/処刑人]。1ヶ月前に、隔離と保護のための特定精神医療施設『シズ』の看護師として赴任してきた。かつては教会のエージェントとして活動していたが、今は看護師業に専念している。

【注釈】
※NPCが4人登場するが、PC1もNPC3とNPC4に、PC2もNPC1とNPC2と接触する。開始時知り合い設定であるのは、PC2とNPC3のみ(応相談で、PC2とNPC4も知り合い設定でも構わない)
※戦闘よりも探索、演出メインのシナリオを予定。
※前後編の2話構成予定。レベルアップ予定は無し。ただし、ある一定の条件を満たすとレベルアップイベントが発生する。

プレイヤー1・なちこ/ほうほう、単独行動ですかー。2人シナリオですし、手が追いつきませんしね。
GM/ええ、戦闘メインより探索なシナリオを予定しているので、「どっちのキャラを回復系にする?」よりも「どちらも回復技を持っておこうよ」の方が安定したプレイになると思います。
プレイヤー2・辰巳/確かに。
GM/キャラクターレベル10なので、ある程度能力者として戦闘経験もあるでしょう。そして今回とても重要なのが……『異端刑務所』のことです。
プレイヤー2・辰巳/これは……?
GM/ルールページの『GMガイド』にある『Q&A 一般教養編』を参照してください。『高坂に答えてもらいました!』を読み上げますね。

【『異端テロリスト』は事件後、どうなるの?】
 人間として日常に戻れないほど破壊活動を行なうような異端なら、現行犯処刑される。そうしないと他者の日常が危ういからな。
 でも更正の余地があったり、罪を償わせることができる状態だったら『異端刑務所』に送られる。
 そこから先は、一般的な司法の世界と同じだ。犯罪者は裁判にかけられる。異能事件を取り扱う弁護士と、異能事件に詳しい検事と、決断を下す裁判官の元で、正しい処罰を下されよう。
 人間の意思を持ち、戸籍を持った人間であれば、普通の人間として罪を償う。能力者だからって身構える必要は無い。
 ちなみに『異端刑務所』ってのは「能力者が逃げられないような細工がしてある刑務所」ってだけで、他は何も変わらないぞ。

GM/今回の異端刑務所は、教会の息がかかった医療施設です。
プレイヤー2・辰巳/ハンドアウトにあるNPC2は、ムショよりも精神病院に搬送された犯罪者なんですね。
GM/そうそう。今回の舞台になるのは、青森県の平鷲島(へいわしじま)という場所です。九甲田山(きゅうこうださん)という大きな山のある有人島で、本土から3キロほど離れた場所に異端刑務所兼特定精神医療施設『シズ』があります。
プレイヤー2・辰巳/島なんですか。
GM/島の精神病院ですよ。そう言うと怖いイメージが付きまといますが、そんな怖いところではないです。ちゃんと本土にも行く船は毎日出ますし、本土からもそんなに遠くありません。すぐに外と電話のやり取りだっていつでも出来ます。
プレイヤー1・なちこ/ですが、事件が起きたら……(笑)
GM/そればっかりはTRPGのシナリオなので(笑) 前後編のセッションなのでレベルアップの予定はありませんが、ある一定のイベントが発生した場合レベルアップが行えます。……あと、ぶっちゃけた話をするね。
プレイヤー2・辰巳/はい?
GM/ホモでもいいよ。
プレイヤー1・なちこ/ホモォ!(一同爆笑) 確かに『ドロリア』以降、BLシナリオのリプレイって無いですね。
GM/そうそう。最近私がホモに飢えているのと、ハンドアウトを作っていたらPC4が女性である以外は全員男性で構わないことに気付いたので、いいかなって(笑)
プレイヤー1・なちこ/男女でも楽しくプレイできそうですけど……。なんか気を抜くと死にそうなハンドアウトなんですけど、これ(笑)
プレイヤー2・辰巳/どっちのハンドアウトも死にそうだし、殺されそうなNPCばっかりだよ!(笑) 私、PC2がやりたいな。
プレイヤー1・なちこ/なら私は、直感的にPC1が良いなって思ってたのでPC1をやります!
GM/なちこがPC1ハンドアウトで、辰巳がPC2ハンドアウトに決定ね。……で、どうするの?
プレイヤー2・辰巳/やるならホモォなシナリオでもいいです! 流石アウトレイジですね!(一同笑)

 そんな訳でBLシナリオに決定。早速キャラクターメイキングをし始めることに。

GM/今回クラスで[世界遣い]を取得する場合ですが、ロリとの接点は無いようにしてください。ただし、キャラクターレベルが10もあるので世界がループすることや時間跳躍する人々がいることは知識として持っていてもOKです。
プレイヤー2・辰巳/了解です。[世界遣い]を取ろうと思っていたので、その辺りの設定を考えておきますね。でもロリと会ってないのにループのこと知っていてもいいんですか?
GM/この世界では過去の[魔術師][世界遣い]の人達が『世界に関する研究』を沢山残しているんだよ。変な金髪碧眼の女の子に出会ったとか、その女の子に時間を跳躍させてもらったとか。そのような記録が世界各国いくつも残っているので、「会ったことはなくても超越的存在のことを知っている研究者」は沢山いる設定なんです。
プレイヤー1・なちこ/世界や異端のお勉強をしていたら、必ずそこにはぶち当たりますよね。
GM/うん。ロリのこと以外も、世界に関する謎や、異端や神に関することは過去の研究者達によって魔導書という形で残されてきました。そのような魔導書は教会のような組織が管理していたり、代々一族で受け継がれていったり、好事家達がコレクションしてたりします。
プレイヤー1・なちこ/確か『バッドルイド』のまりさは、お家にそういった魔導書がいっぱいあってそれを読んで勉強してたんですよね。
GM/そうだね。彼女はそれで能力者としてのレベルを上げたんだっけ。以前辰巳がプレイした『ギフト』の由貴乃ちゃんは教会に協力している有力なお家だったよね。彼女の家ならいっぱいそういった魔導書が出てきそうだ。
プレイヤー2・辰巳/あー。じゃあPC2はその関係でいきましょう。渡瀬家の人で、由貴乃の兄をやります。
プレイヤー1・なちこ/おおっ!? 渡瀬さんのお兄さんかー!(笑)
GM/それは面白い。『ギフト』で「渡瀬家は教会のエージェントを多く出している一族」って言ってたね。異端刑務所に勤めているPC2のハンドアウトにピッタリだ。
プレイヤー2・辰巳/ではライフパスの『重要キーワード』は「一族」にします。
GM/いきなりモノローグ風に)……まさか兄があんな目に遭うなんて、このときの私は知る由も無かったのです(一同爆笑)
プレイヤー1・なちこ/そういや古川関係で政治部門ってまだやっている人って、いませんよね? PC1は古川財閥専属の弁護士はどうでしょう。
GM/おお、いいね! カッコイイ! 顧問弁護士は大きなところには付き物だしね。
プレイヤー1・なちこ/お勉強する気にもなるし、物騒なお仕事だと文武両道も納得できる。そんなPC1にしたいと思います!

 そんなこんなで相談し合うこと、数時間。
 データが完成し、名前やNPCの設定なども話し合い……全ての調整が整ったところで、ゲームは開始された。

GM/ちゃんとキャラクターイラストも描いてきた? ではキャラクターの自己紹介をしていきましょう。まずは、PC1からお願いします。
プレイヤー1・なちこ(以降、叡斗)/PC1のキャラクター名、棚氷叡斗(たなごおり・えいと)です。18歳大学1年生の男の子、法学部です。
GM/エイト!
叡斗/クラス配分は[魔術師]2レベル、[闘士]5レベル、[領域遣い]3レベルです。≪魔法剣≫で攻撃し、【防御点】も高めだから仲間を庇うし範囲回復もできるし、ダメージ軽減もできる。前も出られるし支援もできるキャラにしました。ライフパスの『背景』が「文武両道でないと気が済まない」です。
GM/ふむふむ。確かに何でも出来る子だ。
叡斗/古川家の法学部門を攻めていきたいので、古川家専属の顧問弁護士……特に異端の事情に詳しい、裏社会の事件も取り扱う弁護士の息子にしました。いつも肩に力がメッチャ入ってる子です。
GM/キャラクターシートのイラストも眉間に皺が寄ってるよ(笑)
叡斗/でも≪−50粗野≫を持っています。
プレイヤー2・辰巳/≪−50粗野≫
叡斗/『荒々しい行動の達成値−50』ですね。ガツガツガリガリキャンキャン吠えてもそんなに迫力が無い、几帳面で神経質だけどどこか抜けてるような子にしました。
GM/怒りっぽいけど怖くない、可愛い男の子だー。
叡斗/あと……≪氷河の城≫を取ったので、氷属性です。
GM/棚氷さんだしね。これで炎属性だったら「詐欺だ! 改名しろ!」って言い出すレベルだよ(笑)

 棚氷 叡斗(プレイヤー名:なちこ)
 クラス:[魔術師2/闘士5/領域遣い3]
  体力:12(+4)  反射: 9(+3)  知覚:12(+4)
  理知:13(+4)  意志:15(+5)  幸運:12(+4)
  HP最大値:45  MP最大値:37
重要キーワード:活字中毒者  背景:(文武両道)でないと気が済まない
特徴:不幸である  ボーナス効果:≪興奮剤≫自動取得
職業:法学部1年生  性別:男  年齢:18
 スキルウェポン→≪魔法剣≫
 魔術師→≪幻想式≫ ≪望淵鏡≫ ≪心身置換≫
 闘士→≪武闘家の血≫ ≪聖戦士の血≫ ≪戦の申し子≫ ≪熱血の防壁≫ ≪黄金の身体≫ ≪命の糧≫ ≪鬼の羽根≫ ≪戦乙女の知恵≫ ≪英雄の宣言≫ ≪ライフコイン≫
 領域遣い→≪全方位視角≫ ≪氷河の城≫ ≪不可視の領域≫ ≪元素の陣形≫ ≪大地の勅命≫ ≪生命の叫び≫
 一般特技→≪興奮剤≫ ≪−50粗野≫

GM/次に、PC2の自己紹介どうぞ。
プレイヤー2・辰巳(以降、統十郎)/キャラクター名、渡瀬統十郎(わたせ・とうじゅうろう)。27歳男性です。クラス編成は[狩人]7レベル、[世界遣い]3レベル。≪無の射撃≫の拳銃で戦ったり、判定振り直しなどができるキャラクターです。
GM/ふむふむ。
統十郎/性格は≪+50謹厳実直≫を持っているので、真面目な演出に+50されます。
GM/≪+50謹厳実直≫ってことは真面目さんなのかな?
統十郎/真面目なのは真面目なんですけど、イメージとしては……必死に自分の尻尾を追いかけるようなワンコをやりたいです。
叡斗/か、可愛い!(笑)
GM/可愛い27歳看守だな!(笑)
統十郎/設定ですが、古くから教会に勤めている渡瀬一族の跡取り長男坊です。なので『背景』は「一族のために全力で頑張ることができる」です。
叡斗/おー。
統十郎/『特徴』は「世間知らずである」。お父さんに「お前はもうちょっと世の中を知りなさい!」と言われ、このシナリオの舞台である青森県平鷲島の異端刑務所で看守として働いています。
GM/外で修業をしている最中なんだね。『ギフト』の渡瀬由貴乃ちゃんの年の離れたお兄ちゃんという設定でいいんだね?
統十郎/はい、由貴乃のお兄ちゃんです。
GM/お兄ちゃん、自分の尻尾を追いかけてるよ……。ねえお兄ちゃん、しっかりして!
叡斗/大丈夫です、お兄ちゃんはしっかりホモをやってくれます(笑)
統十郎/由貴乃が「そっちじゃなくて! そっちに頑張るんじゃなくて!」という叫び声を上げそうだ……(笑)

 渡瀬 統十郎(プレイヤー名:辰巳)
 クラス:[狩人7/世界遣い3]
  体力:12(+4)  反射:12(+4)  知覚:15(+5)
  理知:12(+4)  意志: 9(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:36  MP最大値:28
重要キーワード:一族  背景:(一族の為に)全力で頑張ることができる
特徴:世間知らずである  ボーナス効果:特技1つ初期取得
職業:看守  性別:男  年齢:27
 スキルウェポン→≪無の射撃≫
 狩人→≪痕跡発見≫ ≪絶対の自信≫ ≪神域の耳≫ ≪違わぬ息吹≫ ≪罠師のサガ≫ ≪的抜き≫ ≪覇魔矢≫ ≪蜂の唄≫ ≪零力射撃≫ ≪ハヤテの爪先≫ ≪乱れ撃ち≫
 世界遣い→≪未来視≫ ≪運命の予感≫ ≪破却の理≫ ≪絆の両眼≫ ≪逆転運命≫ ≪リライト≫ ≪未来の吐息≫
 一般特技→≪興奮剤≫ ≪属性スイッチ≫ ≪+50謹厳実直≫

GM/次に、登場する4人のNPCの確認をしましょう。まずNPC1『人懐っこい隣人』……名前は、橋守陽向(はしもり・ひなた)くん。18歳の男の子。PC1の叡斗くんの乗る飛行機で、叡斗くんの隣の座席に座った男の子です。
叡斗/はい。
GM/今回のセッションから「ハンドアウトにいるNPCには『±50副特技』を1つ設定する」という特別ルールを付けてみました。
叡斗/陽向くんは≪+50流行≫を付けてみました。
GM/NPC2『猟奇殺人犯』、名前は相庭脩駕(あいば・しゅうが)。2年前に病院で起きた大量殺人事件の犯人。多重人格障害を患い、医療施設シズに隔離されました。18歳の男の子です。
叡斗/はい……脩駕くんには≪+50胡乱≫を付けてみました。
GM/NPC3『親しい人』、名前は柏木薫(かしわぎ・かおる)。統十郎さんの幼馴染で同僚という設定を頂きましたので、27歳の男性になりました。同僚ということは同じ看守でいいんだよね?
統十郎/はい。看守です。
GM/ただし、統十郎さんと決定的に違うことは異端刑務所に勤めていても一般人であるということです。能力者であることは理解があってもあまりよく判っていません。付けた副特技は≪+50動物愛≫。統十郎さんとの仲は、休みがお互いにあったら会うぐらいですね。
叡斗/充分仲良しですね。
GM/最後にNPC4『母のような女性』、名前は田代真奈(たしろ・まな)さん。35歳女性で、1ヶ月前にシズに看護師として赴任してきました。元教会のエージェントだそうです。
統十郎/看守と看護師……。うーん、あんまり接点が作れない関係だったかな。これから知り合っていくような感じでお願いします。付けた副特技は≪+50幼気可憐≫で!
GM/つまり……ロリ妻か(笑) そんな4名が今回のシナリオに登場していきます。……それでは、本編を始めていきましょう!


 ●オープニングフェイズ1/叡斗 〜橋守陽向〜

GM/オープニングフェイズに参りましょう。PC1の叡斗くんのオープニングシーンからです。
叡斗/はい! おー、緊張してきたぞー(笑)
GM/まずオープニングを始める前に……君はどのような学生なのかもう一度確認しましょう。
叡斗/叡斗は大学の法学部に籍を置いている1年生で、異端関係の事件を担当しているお父さんと同じように弁護士になりたいと思っています。念願の法学部に入学して、弁護士になるため頑張るぞとメチャクチャ肩に力が入っています。
GM/大学生になって初めて12月だけど、今まで勉強三昧だったのかな。
叡斗/お勉強は巧くいくこともあれば巧くいかないこともあり、頑張っているけどから空回ることも多々ありました。学年末の試験に向けてレポートをまとめることになって、実際に異端刑務所に向かって取材や現地調査をやろうという話になりました。初めての学期末レポートなのでかなり気合いが入っています。
GM/今までレポートのためにフィールドワークすることはあっても、実際に仰々しい所に行くのは初めてだよね。では青森県に向かう飛行機に乗るところから始めよう。……今日は2012年12月1日。空は曇りがちだけど、関東は健やかな天気と言える。ですがこれから行く場所は12月の東北。今年は寒くなるらしく、いつ雪が降ってもおかしくないらしいよ。
叡斗/今そんなに暑くないならコートは前だけ外して……。向こうに着いたら忙しくなるよな、と今はゆったりしておきます。
GM/まだ18歳だけど、今まで飛行機に一人で乗ったことはあるの?
叡斗/一人旅は今回が初めてです。背伸びしてスーツを着て、席に座って日経新聞を広げてます。こういう知識はそのうち就活のときに役に立つんだ、キリッ!(笑)
統十郎/まだ就活まで数年あると思うんだけどな(笑)
GM/席でゆったり新聞を読んでいると、君は視線を感じる。
叡斗/ん?
GM/誰かが君が開いている新聞を見ている。その視線は、隣からだ。
叡斗/新聞を覗き込まれるのはよくあることだ。でも……何見てるんだ、と視線を横に外します。
GM/中を覗かれているんじゃないね。外側の……テレビ欄を見られているんです。
統十郎/……テレビ欄かー(笑)
叡斗/…………。思わず何だと言いそうになりながら、新聞を畳もうとします。
GM/ぐぐっと畳まれそうになるテレビ欄を首を捻って見ています。
叡斗/何なんだ、そんなにテレビ欄が見たいのか。
GM/「ああっ!?」
叡斗/ビクッ!? な、何っ?
GM/『アメトーク』録画するの忘れた!
叡斗/何いっ!?(笑)
GM/「華丸先生がゲストにいる! 見たかったのにー!」と叫んでいるのは、君の隣に座った18歳ぐらいの金髪の少年です。君と同い年ぐらい、背も同じぐらいの子だね。
叡斗/……なら家に連絡すればいい。
GM/「あ、そっか」 金髪の彼は携帯電話を取り出す。しかし電源は既に切られていた。
統十郎/しょぼん。
叡斗/…………。機内での通話はご遠慮ください。
GM/「いや、まだ出発まで10分はあるから今のうちに連絡すれば」
叡斗/いやいやそういう電波の類は出発前の飛行機の機材に差支えるというから出発10分前には完全に電源を切っておかないと、ぶつぶつ(笑)
GM/「あ、新聞もう読まないなら見せてくれない?」
叡斗/新聞と言ってもテレビ欄だろ。しょうがないなぁという顔で新聞を渡します。
GM/「うわ……今日『アメトーク』あるってことは昨日『怒り新党』あったじゃん」
統十郎/見忘れたんだな(笑)
GM/「飛行機に乗る準備が忙しくてあの時間テレビなんて見てなかったよ……それにあれ、録画するほどの番組じゃないからな。だって有吉とマツコの番組を録画してまで見てるって『え、そういうの好きなの?』って感じでヤじゃん!」
叡斗/……君はテレビっ子なんだな。
GM/「普通だよ! 普通に面白そうな番組があったら見るだけで!」と男の子はケラケラと笑っています。
叡斗/……ここまで話し込んでしまったので、世間話ぐらいしないとまずいかという顔をします。
GM/そうしていると添乗員さんが「シートベルトのご確認をお願いします」と言いに来ますよ。
叡斗/は、はい。シートベルトを引っ張って確認!
GM/確認してる叡斗くんに、「ガム食べる?」と隣の彼が既にタメで話し掛けてきます。
叡斗/え。
GM/「飛行機が離陸するとき、耳キーンってなるじゃん。アレ嫌じゃね?」
叡斗/あ、ああ……。
GM/「オレ、気圧でキーンってなるの嫌いなんだよねー。すげえ嫌そうな顔してる。飛行機嫌い?」
叡斗/眉間に皺が寄っているのはデフォだ。……では、ありがたく頂こう。
GM/「何? その、武士みたいな台詞回し」
叡斗/武士? ……寧ろ君は馴れ馴れしすぎないか。
GM/「もしかして何かを訊くとき『〜ではないか?』って言う人!?」
叡斗/ではないかと訊いて何が悪い!(笑)
GM/「ええっ、どこの時代から来た人なの!?」
叡斗/平成生まれだ!(笑) 君と年は変わらないと思うが。
GM/「そうなの? あ、オレ、名前は陽向っていうんだ」
叡斗/……思わず、棚氷と名字だけ名乗る。
GM/「寒そうな名前」
叡斗/名前は叡斗だ。棚氷叡斗!
GM/「スーツ着てるってことは……これからお仕事でどっか行くの?」
叡斗/いや、大学のレポートの取材をしに行くんだ。
GM/「うわ真面目!」
叡斗/真面目も何もあるか。自分がやりたい勉強をやりに行くんだ。これぐらいしなくてどうする。
統十郎/いきなり陽向になって)「ねえねえおじいちゃん見て見て! この人すっごく真面目なんですけど!?」
叡斗/他人を巻き込むな! おじいさんは寝てるだろ、人を起こすな!(笑) ……君も大学生ぐらいだろ。
GM/「オレはスキーやりに行くんだよ」
叡斗/こいつ、夏は海に行って冬はスキーっていうタイプか。……僕が一番関わらないタイプの人間だ!(笑)
GM/「昔スノボやってみたんだけどダメでさー。スキーは中学のときからやってたから得意でー」と世間話をしていると、飛行機がついに離陸します。ゴゴゴゴゴと重い音を立てた後に機体は宙に舞います。
叡斗/やっと出発したか……。
GM/「飛行機ってさ、スチュワーデスさんに『ビーフオアチキン?』って言われるんだよね! どっちにしよっかなー!」
叡斗/国内旅行で言われる訳ないだろ……(笑) スキーは行くのに飛行機は乗ったことないのか?
GM/「初めてだよ。いつも遊びに行くのは長野県の方でさー」
叡斗/友人とは向こうで合流か。
GM/「ああ、そんな感じ。何時に会うとかどこで待ち合わせとか全然決まってないけどなんとかなるって感じでー」
叡斗/……せっかくの旅行なのに行き当たりばったりでいいのか。
GM/「え? せっかくの旅行なんだから何も考えずその場で考えて楽しむのがいいんじゃない?」
叡斗/……なん、だと……(笑)
GM/ではそろそろ判定をしてもらいましょう。【知覚】判定、難易度は8です。簡単な判定です。
叡斗/(ころころ)おう、10ピッタリです。
GM/君は視線を感じる。……少し離れた席に座っている20代後半ぐらいの男性が、君達の方を「うるせーなー」という不機嫌そうな顔で見てます。
叡斗/うっ……(笑)
GM/そんな視線を感じている君に陽向が「あっちって何が美味しいか知ってる? 食べ物が何でも美味しいって話はよく聞くんだけど、具体的に何が良いのかサッパリでー」とペラペラけらけら話しかけてくる。
叡斗/……視線の先の男性に対して気まずそうに会釈をしておきます(笑) 食事か。あまり考えたことはなかったな。
GM/「ええっ!? 頭良いんだからそれぐらい知っておこうよ!」
統十郎/陽向、畳みかけてるなぁ(笑)
GM/陽向は楽しそうに君に次々話しかけてくるね。ビックマーク付きの台詞で。男性は不機嫌そうな顔をしているけど、別の席ではお子様が「ママー! 海が見えるよー!」とか「雲ばっかりで何も見えなくなっちゃったー」とはしゃいでいるので、まあ飛行機にはありがちなことだし何かしてくることはありません。
叡斗/雲の上に来たから海が見えなくなっちゃったのかな。……食べ物は現地に着いたらスマホでググろう(笑)
GM/そんな予定を立てつつ、少しだけ天気が良くなくなってきたのかな……とお空を見つつ、一つ目のオープニングを終わりにします。


 ●オープニングフェイズ2/統十郎 〜柏木薫〜

GM/PC2の渡瀬統十郎さん。まず君がどんな人なのか教えてもらおうか。
統十郎/はい。青森県平鷲島にて刑務官を勤めております。
GM/本土から3キロ離れた友人島平鷲島。船を走らせれば10分もかからない離島にある異端刑務所・特定精神医療施設『シズ』……本来はもっと長ったらしい名前なんですが。そこで長く勤めてる、のかな?
統十郎/1D6÷2で決めていいですか?(ころころ)えっと……1年と半年ぐらいにします。職員用の当直施設に住んでるんですかね?
GM/ですね。さて、今日は2012年12月1日。今日は昼からの出勤で13時からです。
統十郎/フフーン、今日はのんびり出来るー!(笑)
GM/朝。君は1年間の過ごし慣れた部屋でゴロゴロしていると、ちょうど携帯電話が電話の着信を知らせます。
統十郎/おや? 画面を見ます。
GM/ディスプレイには『柏木薫』と書かれています。
統十郎/おー、柏木くんかー。もしもしー?
GM/「……起きてたか」 柏木の静かな声で応えます。
統十郎/うんー。ちょうど今、惰眠を貪っていたところ〜。
叡斗/どう考えても寝起きの声だー(笑)
GM/朝と言っても電話を掛けても怒られないぐらいの時間にしておくよ。はあ、と溜息が受話器から聞こえてきます。「……こっちの出張が終わった。今から帰る」とボソリ。彼は2週間ほど関東に出張に行っていて、今日がその最終日です。
統十郎/そっかそっか、お疲れー。こっちに着くのは何時頃だっけ?
GM/「15時には空港を出られるだろうから……平鷲島に着くには18時になるかな。その後も顔を出さなきゃいけない所があるし……」
統十郎/なら会えるのは夜かー。
GM/「島に戻る前に買い物もしたいし……他にも」と、本当に取り留めもなく。朝どうして電話を掛けてきたかというと、多分……暇だったからじゃないでしょうか。そんな貴重な時間を君と過ごそうとしている。君達はそれぐらい親しい仲です。
統十郎/なるほどー。そういやさ、A棟150室のおじいちゃんが徘徊してさー。困っちゃうよー。若い女の子がいる棟じゃなくて良かったねー。
GM/「あー、あの人か……女の人にセクハラをするって聞いたけど。元気なおじいちゃんだから文句言っちゃいけないんだろうけど……」 淡々と話す彼の声は穏やかで、楽しそうです。「何も異常が無かったなら安心だ」
統十郎/うん。特に何も無いよ。
GM/「今、空港に居てこれから東京を出る。土産は何が欲しい?」
統十郎/東京バナナー!
GM/「……予想通りすぎだ。もう買ってある」
統十郎/なんと!(笑)
GM/「2箱あればいいよな」
統十郎/うん。他に東京土産ってあったっけ?
叡斗/最近はスカイツリー箸とか、食べ物じゃないお土産もいっぱいあるよね(笑)
GM/空港の売店ならスカイツリーグッズも売ってるよね? 「……買っておく」と彼は快諾。
統十郎/ありがと〜!
GM/「あ、いいかげん出ないと遅れる。電話切るぞ」
統十郎/気を付けてね!
GM/「またな。いや、夜に会おう」
統十郎/うん。夜にまた。
GM/プツッ。電話が切れる。でも13時まではまだ時間があるね。君は朝をどう過ごす?
統十郎/よし……二度寝だ!(笑)
GM/ふぅ〜と息をついて束の間に休みを取る君。そして13時になったらキリッとした顔と制服で仕事場に向かってください。