アナザーワールドSRS・リプレイ・ビクティムガール
■ 第2ループ 『 abandon space 』 3ページ ■
2013年2月9日




 ●ミドルフェイズ4/小鳥 〜過去の魔女〜

小鳥/私がシーンプレイヤーになりまして、『AF判定:調査「魔女」』をしつつ、直人の魔導書に対して≪過去視≫を使用してみようと思います。GM、できますか?
GM/メジャーアクションは1シーン1回できるので、可能です。
小鳥/全員登場でお願いします。病院から出まして……どこに行きましょう?
燐音/調べられる場所と言ったら教会か……うちに来る?
しをん/えっ、燐音先輩の家に行っていいんですか? きっと宮殿みたいな所ですよね!
燐音/宮殿じゃないよ!(笑) でも資料は沢山置いてあるし異端関係の資料もあるわ。という訳で全員で永丘さんのお家に行きます。
GM/凄いぞ、PCの家なのにPCが情報収集できるぐらいの書庫がある家だ……(笑)
しをん/ 調査が終わったら後で読ませてくださいねー! デカイしゃもじを持って……。
鴉華羽/隣の晩ごはーん!(笑) おばさん、今日はご飯を先輩の家で食べてくるー!
燐音/仕方ないわねぇ。家に3人分食事を用意するように電話しなきゃ。
GM/執事がその電話を「かしこまりました」とお受けします。
鴉華羽/し、私服で行っていいの!? ドレスコードあるの!?
燐音/無いから! 普通の家だから!
しをん/嘘だっ!
燐音/なんで専用立ち絵っぽく否定したの!?(笑) 病院の外に出ると、車が待ってます。ごめんなさい、こんな自家用車で。
鴉華羽/こ、これってリムジンってやつだよねぇ!?(笑)
燐音/ディナーまでの間、うちの書庫で調べましょうか。
小鳥/では……AF判定を先に行ないます。

 『AF判定:調査「魔女」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:50
  ・ラウンド制限:なし

※「イベントキー:使い魔の正体」もしくは「イベントキー:エリ」を所持していなければこのAF判定は行なえない。
※このAF判定を行なうと、『AF判定:魔女の結界探し』を行なえなくなる。


小鳥/まずは≪空間知識≫でどんな本があるか調べます。≪魔法少女の力≫で調べて≪禍福のさざなみ≫で……博打で一冊それっぽいのを引き出す!
GM/「これっぽい!」と手に取る!
小鳥/違った! そのギャンブルで失敗した判定を≪リライト≫で打ち消す! 読めない言葉があったら≪神聖言語≫で解読します。うたた寝しそうになったら≪強化手術:意志≫で防いで……。
しをん/調査していると疲れるから≪興奮剤≫……リポDで!
小鳥/しまった、失敗失敗。≪逆転運命≫
鴉華羽/わあ、本が落ちてきた!? ≪念動障壁≫≪念動障壁・改≫
燐音/怪我をした! ≪肉体復元≫≪超復元≫
小鳥/それらの効果は≪覚醒具≫≪覚醒具2≫でちょっと強化されています。
燐音/落ちてきたやつが≪思念の刃≫なんてこった、これは禁書だ!(笑)
小鳥/それは≪空のリング≫+≪心のリング≫で防御します! ……ふう、疲れましたね。では皆さん、ここら辺でひとまずお茶にしましょう! ≪−50調理≫
しをん/ざ、ざわぁっ!?(笑)
燐音/おかしいわ、うちで用意した紅茶なのに彼女が注ぐと緑色になったわ! 緑茶なんて出してないのに!(笑) ……これで使用特技は18個だから、難易度は34減少ね。
GM/『難易度:16』になりましたね。【理知】か【幸運】で判定してください。
小鳥/私の【理知】は4なので、出目で12は必要ですね……クリティカルが出ないとキツイです。
しをん/しをんの≪幻想式≫か、ほむほむが≪諸刃の砦≫を使えるよ。
小鳥/……そうだ。私は回復役だから戦闘中に≪魔法少女の力≫は使用することがないんだ。だから今が使いどき、使用します!
しをん/次のシーンを潰したくないからここで確実に成功しよう! ≪幻想式≫を小鳥に使って達成値+4します!
小鳥/≪魔法少女の力≫を使用。代償は(ころころ)やった、【MP】消費1点だけ!
GM/キャラクターレベル8なので8D6を振って、その中から2D6を選択してください。
小鳥/(ころころ)よし、4の目と5の目を取って……成功させます!
GM/お見事、AF判定を一発でクリアーできました。小鳥ちゃんは魔女についての文献を発見します。……何故、燐音先輩の家にあったんでしょう?(笑)
小鳥/魔女について調べていたユズルンが資料を送ってきてくれた、とかは?
燐音/そこまで柚弦を有能にしたくないので却下(一同笑) あいつはヘタレPC1がお似合いなのです!
GM/可愛いなぁ、ユズルンは(笑) では『非常に魔女に似た異端の文献』があったことにしましょう。魔女という名は今の人間が付けたコードネームに過ぎないので、この文献の異端と魔女と同じものであると小鳥が判断したことにします。
小鳥/はい。いくつか資料を照らし合わせてみたらこれが魔女だと判りました。
GM/ここではこの異端を『魔女』と言うことにします。……どうやらその異端『魔女』は数百年前からいたそうです。
小鳥/ふむ……。
GM/魔女は人間を操り、自分を守る使い魔として操作する恐ろしい異端です。しかもその使い魔を≪影からの誘い≫で不可視の姿にして操ります。

 ≪影からの誘い≫
 対象を不可視にする[異端者]の副特技。
 対象を隠密状態(ダメージ+[クラスレベル×2])にする。


GM/通常の隠密行動は、能動的行動を取った時点で解除になります。ですが[異端者]≪隠者の澱≫という特技で隠密状態を解除しなくするというものがあります。

 ≪隠者の澱≫
 ほぼ完全に姿を消し去ることができる[異端者]の主特技。
 隠密が解除になったとき使用。隠密解除にならなくなる。よって隠密状態(ダメージ+[クラスレベル×2])が継続したり、命中判定前に隠密状態を見破られても隠密状態のまま命中判定に移行することができる。


GM/普通の隠密行動は一時的な「一瞬だけ透明人間になーれ!」なんですけど、≪隠者の澱≫があれば「ずっと透明人間になーれ!」が可能です。
しをん/あー……確かにこれ、魔女の能力に似てる気がする。使い魔を見えなくしているって、まんまだ。
GM/ちなみに、魔女自体の戦闘能力はあまり無いらしい。
しをん/本体はあまり強くないってこと?
GM/うん。魔女は使い魔を不可視にして強化し攻撃をしてくるけど、魔女自体はそんなに強い攻撃はしないで後ろでドーンと構えているだけっぽいよ。
鴉華羽/魔女じゃなくて、魔女の護衛が厄介なんだ……。
燐音/強い使い魔を操ればそれだけ戦力が上昇するから、どっちにしろ厄介な敵には変わりないけどね。
GM/ちなみに、魔女の数少ない自衛手段というのが……爆発らしい。
しをん/爆発?
GM/パイロキネシスのようだよ。ドカンドカンと辺りを爆破する攻撃を行う……と書物には書かれている。
しをん/爆破というと……[領域遣い]かな?
鴉華羽/しをんちゃんも≪魔導書≫でキャンディ爆弾を使ってるじゃん(笑)
しをん/あたしのは可愛いからいいんだもん!(笑)
GM/『AW』では演出は自由だから何とも言えないけど、「範囲の遠距離攻撃っぽいな」とは考えられるよ。……この魔女と思われる異端は、あらゆる時代に発生している。
燐音/あらゆる時代に発生?
GM/≪隠者の澱≫を持っているということはレベルが高い異端であるのは確実だ。色んな時代、色んな場所で魔女は人と戦われているようだけど……文献には「魔女を退治できた」とは一切記載されていない。
燐音/撤退はさせてるけど、根本的な討伐や消滅はできてないと?
GM/その通り。魔女は未だ一度も倒されたことのない異端だそうです。主な理由は≪昏黒の道≫を持っているからでしょうか。

 ≪昏黒の道≫
 瞬間移動する[異端者]の主特技。
 シーンから即座に退場する。


小鳥/し、シーン退場する特技だ……。これを使われて毎度逃げられちゃってたんですね。
GM/そうだね。魔女の行動パターンは、「強い使い魔で攻撃する→本体は使い魔の後ろから爆破で攻撃する→ヤバくなったら戦闘離脱する」。この繰り返しで何百年も生き続けているんだ。
燐音/ずっと逃げてるんだ……。使い魔で足止めさせておいて≪昏黒の道≫で逃げちゃえばそう簡単に追えないわね。
GM/ちなみに、隠密状態は「ダメージにクラスレベル点×2」することができます。≪隠者の澱≫はクラスレベル10でないと取得できないんだから……。
鴉華羽/しかもパッシブ隠密状態なんでしょ!? ずっとダメージ+20じゃん! そんなの隠密解除できる人じゃないと勝てないよ……!
GM/そうだね。……あとね、魔女の本体は女性体らしいよ。
しをん/女性体?
GM/この実況レポートを書いた人が見た本体には、おっぱいがあったんじゃない? それと使い魔についての記述もあるね。魔女の使い魔は≪背徳の従者≫を使われ操られた人達のようだ。

 ≪背徳の従者≫
 使用者の血液を対象に注入し、死者を復活させる[異端者]の副特技。
 対象を死亡から【HP】を1まで回復する。使用した際に「難易度:2D6+【意志】+クラスレベル」を設定する。復活した対象は【意志】で判定し、難易度以上を出さなければ使用者と『契約』完了し、使用者のサーヴァントになる。


GM/『AW』では、本人の同意無しでは契約はできないことになっています。ですがこの特技があれば、本人の同意が無くても無理矢理サーヴァントにすることができます。……この使い魔達は暫くの間は普通に行動を取りますが、時間が経つと暴走状態……周囲にあるもの全てを壊すかのように暴れ出すそうです。
鴉華羽/暴走する……? それで女の子達が暴れてたのかな?
燐音/そうなのかな。あ、魔女自体は隠密状態になってないのね?
GM/魔女は結界内に逃げてますからね。みんなが『難易度:300』で探してるアレの中に居て出てこないんです。
燐音/そっか、敢えて自分が隠密状態になる必要は無いんだ。……今度は『AF判定:調査「魔女の倒し方」』を調べてみないとね。
しをん/使い魔にされた人の契約解除の方法は書いてある?
GM/残念ながら記されていません。
しをん/うー……ダメか。あー、ヤニ吸っていいですか!?
燐音/出なさい。書庫での喫煙は許さないわ(笑)
鴉華羽/……ん? 使い魔は不可視にされているだけで、闇タコになっている訳じゃないんだ? 魔女が幻覚の攻撃をしてくるとか? でも魔女自体には爆破ぐらいしかしないんだよね……?
しをん/う、うーん……?
鴉華羽/昔から魔法少女はいたのかなぁ……。それらしい記述はある?
GM/無いね。では次に、小鳥がメジャーアクションでやると宣言していた≪過去視≫をやってみましょう。
小鳥/では、目の前に直人くんから預かった魔導書をテーブルにドンと置きます。
鴉華羽/……直人……。
小鳥/ま、参ります……。≪過去視≫を使用、対象は魔導書! 情報を読み取ります。
GM/その本の記憶を読み取ります。……その本は、奥田直人の荷物として奥田直人の姿を見ています。
しをん/バッグが意思を持つ世界だからね。
GM/そうだね(笑) 魔導書は直人に読まれています。直人が魔導書に書かれた文章を読み込み、何か儀式をし始めます。
しをん/儀式を……。
GM/儀式は物々しい雰囲気を漂わせる広い部屋の中で行われている。魔導書を開き、魔道具を置き、魔法陣を書き、彼はとあるモノを創り出す。
燐音/それは……。
GM/「でむっ!」
鴉華羽/クェでむ!?
しをん/お前か! ……直人がクェでむを作ったのか!
燐音/確かに、「お父さんは男の子」って言ってたもんな……。
GM/ええ。このキャンペーンで少年と言ったら、あとは森本ぐらいしかいません。
燐音/これで「森本でした」って言われたらどうしよう!(一同爆笑)
GM/「フハハハ! 貴様らには俺のテスト勉強を妨害した罪を償ってもらおう!」という展開にはならないのでご安心ください(笑) 以上が、魔導書から読み取れる≪過去視≫の情報でした。
燐音/……直人がクェでむを作った? クェでむは直人が創ったホムンクルス?
小鳥/クェでむは関係ある……? ううん?
しをん/あれぇ……? 直人は第弐基関の人間なんだよね……クェでむを作ったのは第弐基関なんだからそこは違わないよね……?
燐音/直人くんはホムンクルスを作れるぐらいの魔術師だった。事故に遭ったのは3ヶ月前、その前から魔術師だった……えっと?
GM/みんなうんうん悩んでるね。この辺りでシーンを終わりにしておきましょう。


 ●ミドルフェイズ5/しをん 〜新たな影〜

GM/それでは第2ラウンド、2シーン目を始めていきましょう。
しをん/シーンプレイヤーはしをんで、『AF判定:調査「魔女の倒し方」』について調べてみます。場所は教会で調べようかな?
小鳥/今回もみんなで調べましょうか。
しをん/クェでむもおいで! ぽいん、キャッチ!
燐音/『イベントキー:クェでむ』が必要な判定だしね。クェでむを締め上げる!(笑)
鴉華羽/直人の写真を出してクェでむに見せます。クェでむ……この人、知ってる?
GM/(クェでむになって)「お父さんでむ」
小鳥/あ、あっさり答えましたね(笑)
鴉華羽/……そっかー。
GM/「鴉華羽、どうしたでむか? 泣いてるでむか? 女の子は泣いたら悲しいからダメでむ」
燐音/くそ、微妙にイケメン発揮しやがって……ぐにぐに(笑)
小鳥/クェでむって実は傷付けるようなことは一切してない良い子なんですよね。だからクェでむ、お菓子とお茶をあげる。
GM/「いらないでむ。小鳥の作った物は危ないでむ」
小鳥/ハッキリ言われた!(笑)
燐音/ちょっとスッキリした!(笑)
GM/「クェでむは危機管理能力がちゃんとあるでむ。危険を回避するために意思を持った生き物として動いてるでむよ」
小鳥/私の料理が危険物だってハッキリ言われた……地面にのの字を書きます(笑) いいもん、このお茶は高坂さんに出すから!
GM/高坂は女の子が淹れてくれたお茶を毒物とは知らずに嬉しそうに飲むよ。
燐音/高坂さんは善良なNPCだなぁ(笑) ああ、高坂さん分が足りない……高坂さんに癒されたいな!
小鳥/クェでむに癒され、高坂さんが恋しくなってきましたね(笑)

 『AF判定:調査「魔女の倒し方」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:30
  ・ラウンド制限:なし

※「イベントキー:クェでむ」「イベントキー:黒い影の正体」を所持していなければこのAF判定は行なえない。
※このAF判定を行なうと、『AF判定:魔女の結界探し』を行なえなくなる。


しをん/まず≪魔導書≫≪魔道具≫≪魔道具2≫を持って、≪幻想式≫で自分をサポートしつつ≪魔の感知≫で魔女の効率の良い特定の仕方を探すよ!
鴉華羽/これで特技を5個使用。
しをん/魔女って≪ニュクスの冠≫のバステは効くのかな、と考えます。相手の能力を確かめたいなぁ。……中に居ただけじゃダメだと、教会から出てあちこちで歩きます。そのときに気を抜いてしまって、視界の端に闇タコが見えてしまう。
GM/単なる通行人が「ギギギ」と鳴く闇タコに見えてしまうね。
しをん/そんなものが見えてしまったらストレスが溜まって≪+99狂化≫しちゃいそうになる。そのイライラを≪火炎術式≫で煙草を吸いながらなんとかしようとする。どうにか落ち着いてきた……そうだ、自分には≪黒のヨロイ≫≪強化手術:意志≫で抑える力があるんだ。
GM/ぐっと我慢してるねぇ。
しをん/ループの代償で【反射】を低下させたから、たまに足がもつれる。でも躓いて転んだって≪悪喰らい≫で【防御点】を上昇させているから大丈夫。あとは……≪天空の羽≫で上からの捜査! どうせならチャリヤカーで空を飛びたいね。
燐音/なんかETみたいになってるよ。
GM/空飛ぶJCだ。ETと言うより『Fate/Zero』のイスカンダルさんの「アララララーイ!」を思い出したよ(笑)
しをん/そんなことしながら煙草を吹かしているけど、≪美しき我が世界≫で体調には影響無い。煙草すぱすぱ、≪−50謹厳実直≫。仕上げに……異端のことを探しているんだから、自分のことも考えちゃってついつい気にしちゃう≪闇の血統≫。でも今の自分は負けたくないと思って≪魔法少女の力≫。
GM/おお、良い演出だ。難易度が30減ってピッタリ『難易度:0』。これでファンブらなければ成功だよ。
しをん/【理知】で(ころころ)達成値11、成功だ!
GM/AF判定クリアーだ。教会を出て色々歩き回っていたね。……しをんちゃんは、自分が住んでる住宅地に戻ってくる。一番落ち着く場所って言ったらお家だもんね、自宅周辺に嫌なものがあったら嫌だし探ろうか。
しをん/そうだね、我が家が一番! 教会を拠点に探索をします。
GM/気を抜くと嫌な影が見える中、我が家に思いを馳せながら探索を行う。その嫌な影と共に、闇タコではない人影が見えた。
しをん/んっ!? チャリヤカーを引いてる鴉華羽に「止めて!」って言います! 今、闇タコに見えない人がいた!
鴉華羽/えっ、なにっ!? な、直人と同じっぽい人!?
しをん/その人がいた方向にダッシュします!
GM/向かった先はしをんちゃんの自宅近くだ。確かにこの辺りに、自分と同じぐらいの背丈の子がいた。
しをん/自分と同じぐらいの……?
GM/うん、少女がいた。でも今は見失ってしまって見当たらない。……しをんちゃん、【意志】判定難易度18をしてみて。
燐音/難易度が高いな。
GM/でもオープニングシーンから難易度が減少したよ。
小鳥/あっ。オープニングから比べると、少し難易度が下がってます。
しをん/難易度18? なら……≪魔法少女の力≫を使ってみよう。迷うぐらいだったら振っちゃおう!(ころころ)お、6ゾロが出た! やったー!
小鳥/良かった、カッコイイ!
GM/クリティカルが出たね。しをんちゃんが見た人影は……君と同じの身長。
しをん/140センチ。
GM/髪型は君と同じ長さ。
しをん/長い。
GM/君と似てる少女だ。まるで鏡に映った自分の姿を見たようだ。
燐音/……そんな女の子を、自宅近くで見たの?
しをん/……なにそれ!? な、なんか嫌な予感がする!(笑)
鴉華羽/しをんちゃんとそっくりの女の子って……? あ、もしかして直人が「何回も会った」って言ったのはそっちだとか!?
GM/ではしをんさん、『イベントキー:もう一人のしをん』を入手してください。
しをん/えええーっ!?(笑)
燐音/しをんさん、貴方は双子じゃないわよね?
しをん/ち、違います! 記憶にはございません! そんなことないよねお母さん!? なんだよ!? マジギルティ!
小鳥/しをんさん……何者?
しをん/あたしはあたしですよ!
燐音/また哲学的な台詞を……(笑) しをんさん、ボックス以外にホムンクルスを創ったり≪スペアハート≫を取った覚えは?
しをん/ノー! ありません! そんなレベル高くないし! そんなの取るぐらいだったら≪暗黒の渦≫を取るし!
鴉華羽/攻撃力を取った(笑) まさかのしをんちゃんがたくさんいて、それが……クェでむのお母さんだったりして。
しをん/パンチ!
鴉華羽/痛い!(笑)
燐音/……でもさ。メタ発言だけど、オープニングのマスターシーンで「私を増やす」って台詞があったよね。増えるしをん。
しをん/ワカメか! お湯そそぐんかい!?
小鳥/なんか……PC達がイイカンジに混乱して参りました(笑) 大丈夫よ、貴方がいっぱいいてもいっぱいマフィンを作ってあげるから!
しをん/それはあたし以外のしをんに任せたい!(一同笑)
GM/そんなオマケもありましたが、しをんちゃんと鴉華羽ちゃんが混乱しているときに声を掛けてくる人がいます。「そこの君!」
しをん/振り向きます。
GM/大学生ぐらいの男の子が声を掛けてきます。
燐音/ぶはっ。
GM/なんでまた吹くんですか(笑) 「もしかして燐音ちゃんの友達じゃないか? 最近教会に入ったっていう子だろ? 俺、杜谷柚弦っていうんだけど聞いてないかな」
しをん/ああ、そういえば燐音先輩が言ってたなぁ。
鴉華羽/うん。ヘタレだって言ってた。
GM/「ヘタレぇ!?」(笑)
燐音/女子中学生にぐさっと言われた! 俺の心に1D6ダメージ!(一同笑)
しをん/率直に言った! 鴉華羽、本人にそんなこと言っちゃダメだよ!(笑)
GM/「そ、それはともかく! これ、燐音ちゃんに渡しておいてほしいんだ。魔女についての倒し方について俺なりに調べた資料だよ」 出歩いていて判る方法と言ったらこれかなと思ったので、柚弦の手からその資料を貰ったことにします。
鴉華羽/おおっ、ありがとうございますー! ぺこぺこ!
しをん/あざーっす! この資料を持って教会に戻ります!
燐音/(柚弦になって)あまり危ないことしちゃダメだぞー! ……俺、この仕事が終わったら美砂と一緒にシャイニアに行くんだ。
小鳥/柚弦さん、それフラグです(笑)
燐音/俺、シャイニアでホテルに泊まっちゃうんだ! ……ていうか柚弦が渡した資料って柚弦が調べた訳じゃないだろ。うちの柚弦がこんなに有能な訳が無い! どうせルカちゃん達に手伝ってもらったんだろ!? 知ってる!
GM/しっかりフラグ立ててるし、どんだけユズルンを信用してないんですか……(笑)
しをん/じゃあ、ユズルンから貰った資料をみんなで教会で読もうか。
小鳥/教会で待ってますね。へー、柚弦さんに会ったんですかー、良いなーって言いながら資料を読みます。
GM/全員集合した教会で魔女の倒し方について読んでいきましょう。……魔女自体には戦闘能力が無いことが発覚しています。
鴉華羽/うん、してたね。
GM/魔女は居所を所々変えたり、妨害工作を仕組んだり、逃げたりとピンチなると回避に専念する。魔女を倒す方法。それは単純だ。……逃がさないようにして倒せばいい。
燐音/逃亡手段を無くせばいいんだね。
GM/逃げる前に捕まえろというとても地味な手段です。≪昏黒の道≫を使われたら妨害する呪文が書かれた魔導書が発見されました。全員『イベントキー:魔女の倒し方』をゲットしてください。全員が魔導書に書かれた呪文を使用できるようになります。

 『イベントキー:魔女の倒し方』
 タイミング:オート  射程:視界  代償:なし

 魔女が≪昏黒の道≫を使用した直後に使用する。
 【反射】難易度12に成功すれば≪昏黒の道≫を失敗させることができる。


GM/なお、『イベントキー:魔女の倒し方』が無い状態だと≪昏黒の道≫妨害判定の難易度は20まで跳ね上がりました。
鴉華羽/これはエリさんにも教えてあげたい! これで魔女を見つけたら倒すことができるようになったね!


 ●ミドルフェイズ6/燐音 〜近づくもの〜

燐音/シーンプレイヤーは燐音で、エリの組織について調べます。全員集合でエリさんのマンションに行きましょう。
鴉華羽/エリさんとちゃんとお話がしたいので、エリさんのお家に向かいます。
燐音/行く前に≪薬物調合≫≪万能薬≫を作っておきたいです。レベルの高い[異端者]が開いてならバステが使われるに決まってるしね。
GM/向かっている最中にどうやって薬物を作ったんですか?
燐音/エリさんのマンションに行く前に、運転手が「こちらご所望の物です」と渡してくれました。
しをん/なんか、悪の取引っぽい現場を見てしまった……(笑)
GM/製薬会社の永丘さんちなら可能なので認めます(笑) コストを払っておいてくださいね。それでは君達は『まどマギ』のマミさんが住んでる所のような、エリさんの綺麗なマンションに到着します。
燐音/ケーキを持参して招待されます。……ここでAF判定するというよりは、調べてきたことをここで整理する描写にしたいです。
GM/了解です。先にAF判定をどうぞ。

 『AF判定:調査「エリの組織について」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:40
  ・ラウンド制限:なし

※「イベントキー:エリ」を所持していなければこのAF判定は行なえない。
※このAF判定を行なうと、『AF判定:魔女の結界探し』を行なえなくなる。


燐音/≪薬物調合≫≪最高調合術≫≪強力調合術≫で、こちらの準備は万端。いつでも戦えますよと言います。
鴉華羽/24時間戦えます!
しをん/しかし、しをんさん@がんばらない!(笑)
燐音/用意した薬は≪興奮剤≫≪万能薬≫。さっきの薬物で自分の≪覇魔矢≫を戦いに備えて強化しました。来たるべき戦いに備えて≪黒水晶の盾≫+≪黒水晶の輪≫の自分の防御力は上げてあります。
小鳥/いつでも戦闘ができますね。
燐音/私の薬は自分の感覚を上げる物があるんですよ、と≪強化手術:反射≫をアピール。≪+50黄金律≫で自分が声を掛けられる組織に第弐基関とは何かと訊いてきました。≪痕跡発見≫≪神域の眼≫であらゆる情報を整理して確認をし、その中から間違った情報が無いか「これ違う、これ違う!」と≪修羅≫で判定を振り直してきました。
しをん/ほうほう。
燐音/≪異端審問≫の知識で「これが怪しい」と特定します。魔女関係に詳しいとされる第弐基関はきっと≪魔法少女の力≫のことを調べているんでしょう? そうエリさんに尋ねます。
GM/「そうだな……」とエリが相槌を打ちます。
燐音/……でもエリさんは記憶喪失なんですよね。エリさんの≪失われた日々≫を想って胸を痛めます。
しをん/おおっ。……ねえ先輩。このクッキーの袋が開かないんで開けてください!(笑)
燐音/そんなもん≪巨大武器≫≪乱舞≫≪封印の角≫で全部開けてあげるわよー!(笑) 袋が開かないしぶといやつは≪零力射撃≫で打ち抜く。
小鳥/それってOKなの?(笑)
GM/面白いから特別にOK(笑) これで『難易度:1』まで減少してるので、ファンブらなければ成功です。
燐音/小鳥さんがいるからファンブっても成功!(ころころ)はい、成功しました。
鴉華羽/よし、これでAF判定の小項目は全部調べ上げられましたね!
燐音/やったー。今まで調べてきたことなんですけど……と情報を整理します。
GM/調べた結果をお話しましょう。第弐基関というのは確かに実在している組織で、実際に日本で活動していた退魔組織であることが判ります。
燐音/ちゃんとあったのね。
GM/ええ。もうありませんが。
燐音/……えっ、今は、無いの?
GM/はい。何故今は無いかというと、第弐基関のリーダー含めメンバーが何者か……異端と思われるモノとの襲撃に遭い、死亡したからです。
燐音/リーダーが死亡してる……?
GM/エリさんもそのことを知らなかったようで、驚愕のご様子。(エリになって)「た……確かにここ数日、私は上司に連絡を取っていない。必要最低限の連絡しかしないのは、いつものことなんだ。だが、この3ヶ月間はメールで指令を受けていた。メールで『この街の教会と協力し合え』と指令があった……私はメールを信じて疑わなかった……」
燐音/誰かが第弐基関を名乗って利用してる……?
GM/第弐基関は存在していないのに、誰かが存続させているように見せているようです。エリが受け取っていたメールは、無料登録で使用できる捨てメです。毎回違うメールが送られてくるのでなかなか足が取れなくなっています。
鴉華羽/毎回メアドが違っても「情報漏洩を防止するため」って言われたら納得するよね……。
しをん/……エリさん。第弐基関の支部はこの街にあるんですよね? それを教えてくれませんか。
GM/「この街に支部を置いてある場所は……『マップ:駅前商店』だ」
しをん/あっ。あたしがザラっとした感覚がしたところだ!
鴉華羽/これ、本当にあるのかな……?
GM/「……これからここに行ってみないか」
小鳥/そうですね。何か怪しい雰囲気がするのは前も判ってますし確認を取った方がいいです。
燐音/駅前商店は魔女に関する場所だと思っていたけど、まさか第弐基関の方だったとはね。……ちょっと情報を整理しましょう。クェでむは第弐基関によって創られた。
鴉華羽/うん。直人が創った。
燐音/でも既に第弐基関は無くなっている。……直人が第弐基関を名乗っている? ……情報を確認しながら、エリさんと一緒に駅前商店街に行ってみましょうか。
しをん/よし、レッツゴー!
GM/話し合いながら君達はマップを移します。以前しをんちゃんが燐音ちゃんと一緒に来た場所……ザラザラする場所にやって来ます。
しをん/うん、ここだったね……。
GM/古びた商店街で、やっているお店もあるけどやっていないお店が多いシャッター街。エリさんに連れられて一見様では入れないような小道を入っていきます。すると、昔はパブだったような古びたカーテンのお店にやって来ます。
鴉華羽/うん……。
GM/店のドアは閉まっているんだけど、エリさんが「コンッ」と1回だけノックをする。≪鍵の番人≫を解除し、中に入っていく……。中はガランとして何も無い。
小鳥/これが拠点? あまりに粗末すぎる……。
GM/「私は、何かあったらここに人が居るから連絡をするようにと言われてきた。だが人の出入りが全く無いような状態になっている」 何かを発見できるかという【知覚】か【幸運】判定をどうぞ。
燐音/≪痕跡発見≫は使用できますか?
GM/可能です。
燐音/(ころころ)達成値17です。
GM/では燐音ちゃんはまず……ドアに≪鍵の番人≫を使っていたということは、誰かしらがここで秘密結社を装うように細工をしていたというのは確かだと思います。
しをん/誰か[魔術師]が来てたのは確実なんだよね……。
GM/それと、何年も使われていない店なのに比較的新しい足跡がある。出入りはされていたようで、その足跡は……大人の男性のものではない。
しをん/大人じゃない?
GM/みんなと同じぐらいです。
しをん/……そっと、自分の足と足跡を比べてみます。
GM/しをんとほぼ同じだ。それだけで、誰もいません。大がかりな施設でもないそこは、エリに知らしていただけの住所というだけで……ただの廃墟です。
小鳥/……エリ姉様……。
GM/そんな感じでパブを出ましょうか。……燐音ちゃんがドアを開けて出ようとすると、目の前に闇タコが現れる。
燐音/えっ!?
GM/「うわっ!」と闇タコが驚きます。ユズルンの声だ。
燐音/ドスゥッ!
GM/「げはぁ!?」(一同爆笑)
小鳥/イニシアチブ全く無視の攻撃!?(笑)
燐音/ビックリしたぁ! ……って、ごめんなさい柚弦さん! ついゼロ距離で! デュクシしてしまいましたわ!(笑)
しをん/今の先輩の角度、ヤバかったですよ!(笑)
小鳥/え、演出で柚弦さんに≪肉体復元≫ー!(笑)
燐音/なんだか……見え方がどんどん酷くなってきてるわね。謝るだけ謝って、どうしたんですって訊きますよ。
GM/(柚弦になって)「お、俺も情報収集でこの街を出歩いてるって言ってただろ……」
小鳥/よくこんな奥まった所に来ましたね……。
GM/「俺も[狩人]だから、ね……!」
燐音/柚弦さん、≪痕跡発見≫持ってるもんね(笑)
GM/「そう、だよ……≪鍵の番人≫を使われた波動を感じたから小道に入ってみたら……げふっ」 以上でシーンを終わりにしたいと思います。
燐音/ごめーん! 自分のキャラじゃなかったらしないけど、うちの子だから問答無用でデュクシだよ!(笑)