アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第7ループ1話 『 interlude 4 』 1ページ ■
2010年5月12日




 ●プリプレイ

辰巳/1ヶ月半ぶりですね、早速『ドロリア』を始めますか。
マーサー/誕生日プレゼントでみんなにICレコーダー買ってもらったよー!
ユウ/これとポメラでどんどんとジェバってください。
マーサー/どんどんリプレイ作ってやるー! ……さて、今日から『第7ループ』を始めようと予定していたんだけど、プレイヤーの1人のみっこが病欠でお休みになってしまいました。という訳で今日はインタールード編をやります。

 インタールード編を始める前に今回決定した項目をご報告しよう。
 この度、『第7ループ』でPC達は全員キャラクターレベルが10になる。
 元々の英霊達のレベルと同じになるため、このままだと『英霊は人間を超えた者』という設定にそぐわなくなってしまう。その問題を解消するため、英霊達はキャラクターレベル13にレベルアップし、また、今ループからPCと同じように1ずつレベルが上昇するようになった。なお、普通の人間である黒須柊と青森恐一はPCと同じくキャラクターレベル10になり通常通りのレベルアップを行うこととする。
 そして、『第7ループ』から『上級特技』『+50副特技』という新しい特技が追加された。『上級特技』はその名の通り、高レベルでなければ取得できない強力なもの。『+50副特技』は英霊達に備わった個々の演出にもあったような「演出のためだけに」使用される副特技で、ライフパスの延長のようなものである。1度のレベル上げで複数個、副特技が取得できるシステムのため、副特技が足りなくなるということから、新規追加されることになった。


すずか/NPCはバランス的にレベル3差ぐらいがちょうどいいですよね。
マーサー/それぐらいの差なら一番綺麗なゲームバランスになると思うんだ。PC達のレベルアップ報告は本編でやってもらうから……今回はNPCのレベルアップ報告だけをやります。その前に全データ解禁ということで、黒須柊、青森恐一、ナグイェブのデータを公開します。

 『黒須柊』。
 キャラクタークラスは8。クラスは[魔術師5/闘士1/聖職者2]。
・≪浄化の一撃≫(霊力ダメージ)
・≪啓発の鎖≫(【行動値を下げる】)
・≪式神返し≫(モブ退治)
・≪ヒュプノスの枝≫(眠らせて判定ダイスマイナス)
・≪幻想式≫(達成値+4)
・≪鳥躍≫(即座にメインプロセス)
・≪幻惑の衣≫(隠密状態化)
・≪紅蓮の指≫(特技を強制的に使用させる)
・≪属性スイッチ≫(物理と霊力の属性を変換する)
 その他、副特技では……≪心霊治療≫ ≪心霊医学知識≫ ≪魔の結界≫ ≪望淵鏡≫ ≪鍵の番人≫ ≪小さな眼≫ ≪コネクション≫ ≪神託≫ ≪情報隠蔽≫ ≪物品調達≫ ≪熱血の防壁≫ ≪越境の書≫ ≪仮初の創造主≫。

 『青森恐一』。
 キャラクターレベルは8。クラスは[感応力師2/霊媒師3/聖職者3]
・≪浄化の一撃≫(霊力ダメージ)
・≪式神返し≫(モブ退治)
・≪完視≫(敵データ解明)
・≪魂砕≫(霊力ダメージ上昇)
・≪不変不動≫(特技効果解除)
 その他、副特技では……≪コネ「ウズマキ」≫ ≪特権階級≫ ≪母の腕≫ ≪降霊術≫ ≪いとしのシト≫ ≪断末魔の叫び≫ ≪コネクション≫ ≪悪魔の囁き≫ ≪最奥の記憶≫ ≪物品鑑定≫ ≪過去視≫ ≪シンパシー≫。

 『ナグイェブ』
 キャラクターレベルは10。クラスは[領域遣い7/世界遣い2/異端者1]
・≪押し寄せる闇≫(ランダム対象に霊力2D6のダメージ)
・≪聖剣の加護:血と骨の武器≫(処刑人より取得。物理ダメージ)
・≪爆界≫(全体に大ダメージ)
・≪強化術式≫(ダメージアップ)
・≪籠抜け≫(エンゲージ離脱テレポート)
・≪大地の守護者≫(ダメージ0化)
・≪鏡像≫(未行動化)
・≪空の片足≫(即戦闘移動化)
・≪浄化の閃光≫(特技効果解除)
 その他、副特技では……≪コネ「ウズマキ」≫ ≪氷河の城≫ ≪掻取のしるべ≫ ≪錬金術師の指≫ ≪彼方の音≫ ≪原子の楼閣≫ ≪自然の糸≫ ≪豹変の業≫ ≪背徳の従者≫ ≪傲慢なる檻≫ ≪オレンジの記憶≫ ≪狂気の世界≫。


 以下、レベルアップ報告。

▼NPC1a:櫻庭祐希(キャラクターレベル13)
 クラス[処刑人3/世界遣い3/異端者7]
 取得特技は、≪鬼の肌膚(物理)≫ ≪異端の集い≫ ≪破滅の異端者≫ ≪野獣の鼻≫ ≪リライト≫ ≪+50陣地作成≫

すずか/やっぱキャスターだから≪+50陣地作成≫は持っているんだ。


▼NPC1b:エンキドゥ(キャラクターレベル13)
 クラス[感応力師7/領域遣い2/異端者4]
 取得特技は、≪灰色の波≫ ≪異常鉱物≫ ≪祝福の詩≫ ≪還り名≫ ≪属性スイッチ≫ ≪+100直感≫

すずか/エルってセイバーだけど、完全魔術師なキャラメだよね……。


▼NPC2a:ハーデス(キャラクターレベル13)
 クラス[魔術師3/領域遣い7/異端者3]
 取得特技は、≪仮初の創造主≫ ≪鍵の番人≫ ≪鏡像≫ ≪錬金術師の指≫ ≪スーパーテリトリー≫ ≪+50カリスマ≫

マーサー/≪スーパーテリトリー≫と≪+50カリスマ≫を同時に取るって……。
辰巳/……さすが王様(笑)


▼NPC2b:ナタク(キャラクターレベル13)
 クラス[狩人9/狂戦士2/霊媒師2]
 取得特技は、≪弱点把握≫ ≪神域の耳≫ ≪蜂の唄≫ ≪闇纏い≫ ≪一網打尽≫ ≪+50単独行動≫

マーサー/あちゃぁはもう[狩人]のレベルが9です。特化してるなぁ。
すずか/一番扱いやすいキャラメしてますよね。すっげえ仲良くしたい……。


▼NPC3a:黒須柊(キャラクターレベル10)
 クラス[魔術師5/闘士1/聖職者4]
 取得特技は、≪コネ「ウズマキ」≫ ≪母の腕≫ ≪聖剣の加護:空の片足≫ ≪特権階級≫

ユウ/すっごい黒須っぽい特技……(笑)
すずか/黒須の持ってる≪越境の書≫ってアレか。記憶継続の……。
GM/ループが変わっても記憶を持ちこせる特技だね。元々≪コネ「ウズマキ」≫も持ってる設定だったけど、ネタバレ防止のために取得させてませんでした。今回、データ完全公開ってことで取ったんだよ。


▼NPC3b:ホワイトラビット(キャラクターレベル13)
 クラス[魔術師4/世界遣い7/稀人2]
 取得特技は、≪強化手術:意志≫ ≪本のクチ≫ ≪多重跳躍≫ ≪禍福のさざなみ≫ ≪空の片足≫ ≪+50陣地作成≫

ユウ/≪本のクチ≫取ってる! 人の日記が喋り出すヤツだ!(笑)
辰巳/そして≪禍福のさざなみ≫を取ったか……なんてギャンブルな(笑)


▼NPC4a:武蔵坊弁慶(キャラクターレベル13)
 クラス[闘士5/聖職者2/処刑人6]

マーサー/先に弁慶さんに関して一つお詫びがあります。実は弁慶さん……キャラクターメイキングが間違っており、[闘士]のレベルが足りないのに≪殺界≫を覚えていました。お詫び致します。
すずか/まあ、弁慶さんだし。
ユウ/弁慶さんだし。
GM/そう言ってくれると思った(笑) なので今まで≪殺界≫としてカウントしていた特技枠を≪強化手術:反射≫とします。その状態でレベルアップ報告します。

 取得特技は、≪修羅≫ ≪怪力無双≫ ≪鋭敏感覚≫ ≪海の加護≫ ≪殺界≫ ≪+50○○(ネタバレのため未公開≫。

すずか/隠しステータスのところ、GMが口滑らせてくれるのを期待したのに!(笑)
GM/まあ、+50副特技の表を見てればなんとなく予想がつくだろうけどね。


▼NPC4b:ジークフリート(キャラクターレベル13)
 クラス[感応力師3/闘士7/狂戦士3]
 取得特技は、≪両手武器≫ ≪救い主の手≫ ≪破却打ち≫ ≪+100直感≫ ≪単一化≫×2。

すずか/使いやすそー……。しかも≪両手武器≫+≪破却打ち≫で1個武器を壊して攻撃してくるっぽいぞ。


▼NPC5a:ジャック・ザ・リッパー(キャラクターレベル13)
 クラス[狂戦士7/狩人1/稀人5]
 取得特技は、≪盟約の痕≫ ≪夢の外套≫ ≪死線再来≫ ≪狩場≫ ≪カウンター≫ ≪+50気配遮断≫

辰巳/ひー、≪カウンター≫って……ちょ、怖っ!
すずか/スッゴイ強そうなレベルアップしてる!(笑)


▼NPC5b:青森恐一(キャラクターレベル10)
 クラス[感応力師2/霊媒師5/聖職者3]
 取得特技は、≪気迫の盾≫ ≪縛呪≫ ≪勾玉の加護≫ ≪+50明朗快活≫

すずか/……なんだって?(笑)
ユウ/またくだらないものを取ったな! 明るさを表現する達成値が上がるだけのものを!(笑)
マーサー/具体的なことを言うと、「よぉ!」のシーンにエフェクトがかかるようになります。
辰巳/そんな所で無駄に専用スチルを用意しなくても!(笑)


▼NPC5c:ナグイェブ(キャラクターレベル13)
 クラス[領域遣い7/世界遣い3/異端者3]
 取得特技は、≪強化手術:体力≫ ≪禍福のさざなみ≫ ≪縛鎖≫ ≪異常鉱物≫ ≪石化の魔眼≫ ≪美しき我が世界≫

すずか/≪美しき我が世界≫! ……腹立つ。殴りたい!(一同爆笑)
ユウ/でも、カイルさんの≪美しき我が世界≫って納得するよね(笑)
マーサー/大丈夫、メンズTBCには行ってないから。
辰巳/それはどこの梶原だ。
すずか/物凄い剣幕で)景時さんはいいんですよ! アレは美形を表現するためなんだから! キャラメ段階で≪+50美形≫を「何はともあれコレをまず取らなくては!」って言って一番最初に取るから! そういうのキライじゃないぜ! バカか! 大好きっ!(一同爆笑)

 これだから景時厨は。
 景時大好きな航のプレイヤーが散々景時賛美したところで、『第7ループ』の相談を始めることに。


マーサー/前にユウとメールしているときに相談したことなんだけど……青森のオッサンルートをやりたいって話になってね。
ユウ/はい。オッサン編、やりたいです。
マーサー/オッサンをNPCじゃなく本当にPCとして聖杯戦争に参加したいという案なんだけど……。それで、今日病欠のみっことメールしてたら『第7ループは青森さんに挑戦してみたいです』って来たんだよ。
すずか/……そうきたか(笑) PC間ルートなのにNPCを攻略しているという不思議なルートになるな、しかもナマ青森!(笑)
マーサー/打ち合わせしてたのか、君達(笑) 折角だしユウは今回『第7ループ』では青森PCルートをやってください。なので、他の人達がNPCを操るのも解禁することにしました。シナリオ強制力の強い黒須とエル以外ならプレイすることは可能です。あ、ロリとナグイェブもダメね。
ユウ/ロリ様をやるとか、世界の中核すぎる!(笑)
辰巳/……実は今回、弁慶さんか祐希ルートをやってみたいと思ってたんですよ。亜紀くんが青森ルートで、相馬が弁慶と組めば繋がりを持てますよね?
マーサー/亜紀、青森、弁慶、相馬で繋がりやすくなれるね。
辰巳/ということで、相馬は弁慶ルートにいきます。
すずか/……それだと、凄く教会組で固まって、航1人きりになるなぁ。
GM/いや、1人だからこそ焦点が当たりやすくなるよ。航独自のシーンが立ちやすくなるかもしれない。
すずか/……希望としては、『ジークが解放された状態で立場の弱いエル』とちゃんと仲良くしてみたいんです。でもエルルートにいくのは怖くて……。
マーサー/ごめんね、怖いキャラで……えるーん。
すずか/違うんです! そういう意味じゃなくて!
ユウ/エルを幸せに出来るかどうか判らなくて怖いんだろ(笑)
すずか/……インタールード編は折角だからNPCをやりたいと思います。やるとしたら、教会組が固まっているから、ジークで。ジークが今回頑張って逃げ切ればエルの立場がどんどん弱くなる!(笑)
辰巳/どんよりしたエルになるな(笑) ……こっちも折角だからNPCをやってみたいと思うんですけど、自分にNPCのロールが出来るかどうか……。
すずか/……じゃあ、藤原さんでいいじゃん。
マーサー/……それ、辰巳の夢と妄想が詰まったロールになるよね(笑)
ユウ/見たい!(笑)
辰巳/判った、藤原やる!
マーサー/やるんだ!?(笑)
辰巳/出来るかどうか判らないけどな、お前らの夢を完膚なきまでブチ壊すかもしれないがなっ!?(笑)
マーサー/……あ。藤原をプレイすると、黒須と藤原の絡みのシーンが出来るね!
すずか/それだー!(笑)
マーサー(以降、GM)/では今回のインタールード編は、すずかが航&ジーク、辰巳が相馬&藤原、ユウが盟&青森をプレイすることになりました。それじゃあ始めよう――!


 ●オープニングフェイズ/航&ジーク 〜フライングスタート〜

GM/では最初はデジャブ判定をしようか。前回祐希、藤原、黒須ルートを攻略したのは……藤原にいった盟ちゃんだけか。
ユウ→盟/はーい、【幸運】で振ります。(ころころ)……9です。
GM/お、成功したな。
盟/初めてのデジャブクリアなのにキャラクターとして登場しない盟!(一同笑)
GM/今回関係無いことでした(笑) さて、2月1日。航はバイトが終わった10時に寒い外に出ると、祐希が待っていてくれるのを見かけます。
すずか→航/わー、祐希だー! どうしたの、こんな時間に?
GM/そっとオデコの方にコーヒーを当てながら言います。「偶然こっち通っただけなんだけど……一緒に帰らないか?」
航/オデコが凄くあったかいです。うん、一緒に帰ろう。どっか行ってたの?
GM/「そこの本屋に行ってきて……」と2人でトコトコと公園の方向に歩いていると、公園の中からテレビ局の人達が出てくる。
盟→恐一/おっ、なんだ……盟の友人か! どうしたんだ、夜遊びかー?
航/あ、盟ちゃんの親戚の……。夜遊びじゃなくて働いてたんだよ!
恐一/そうか、勤労学生か。よしよしよし。
航/なんだよ、ワシャワシャすんなよー!
GM/早速だけど青森さん、【意志】判定をしてください。航の後ろに居る少年が、凄い力を持っているか[霊媒師]として判るかの判定です。
恐一/(ころころ)15です。
GM/……15って高いな(笑) [霊媒師]としての勘が告げる。後ろに隠れている少年は、人間じゃない。
恐一/……後ろの奴は友達か?
航/この前の幽霊騒ぎのときにも会いましたよね? 友達の、学校では先輩の、櫻庭祐希です。
恐一/……そうか、宜しくな! 祐希の頭も撫でておきます。
GM/あぅあぅと撫でられます。仕草は普通の人間だけど、青森が連れているサーヴァントと同じニオイがするね。達成値15ならこれぐらい判っていいや。
航/っていうか、こんな所で何してたんですか。
恐一/ああ、10年前の事件の再現VTRを撮っていたんだ。俺は10年前あの事件を見ていたからな。それで呼ばれたんだが……。嫌な事件だったよ。1トーン低い声で言います。
GM/ライターさんとして監修として居たんだね。
航/こっちも2トーンぐらい落として……そうですね、って言います。祐希と顔を見合わせて頷く。
GM/青森は気付く。『そういえば、盟が「秤谷航」って言ってたな……秤谷だとぉ?』
恐一/もしかしてお前、渚さんの息子か!?
航/なんで母さんの名前を!?
恐一/マイエンジェル渚だからな!
航/マイファーザーズエンジェルだよ!(笑)
恐一/俺はな……10年前、渚さんの千秋楽を見に来てあの事件を見たんだよ!
GM/そうだったんだ!?(一同笑)
恐一/千秋楽を見るために八木沼邸に居たんだよ! チケット代でスッカラカンなんだよって言いながら2週間近く逗留していた結果がコレだ!(一同爆笑)
辰巳→相馬/盟が「お前バカかぁ?」という目で見ていたんだな(笑)
航/そっか、俺の母さんって女優だったんだ……。初めて知っておきます(笑)
恐一/見るか? 最後の公演のときの写真だ。
GM/なんで持ってるの!?(笑)
恐一/マイエンジェルですもん!
相馬/女嫌いになってもそれだけは持っている!?(笑)
航/わあ、凄い母さんって美人だったんだな。俺、あんまり覚えてないからなぁ……。
恐一/なんだったらウチに来るか、全集あるぞ。DVDとかな。いや、ビデオだったのをDVDに焼き直しただけなんだけど。
相馬/凄いマニアだ……弁ちゃんが青森の自宅で「なんだこれは」という目で見ているのが目に浮かんだ(笑)
航/そんなに母さんのファンでいてくれただなんて、感動して……いいのかなあ?(笑)
恐一/凄い女優だったぞ、と真面目に言っておこうか。
航/……ちょっと気になるから見せて頂いていいですか?
恐一/じゃあメアドを赤外線で交換しておこう。この前、最新機種と取り換えたばっかだからな、若者と交信も可能なんだ!
航/ケータイが俺のより新しい!?(笑)
GM/じゃあそろそろ「青森さーん、行きますよー」とスタッフの人が声を掛けてきます。≪+50明朗快活≫でシーン退場してください。
恐一/今日は送ってやれねーみたいだな。じゃ、またな!
航/また今度、お疲れ様でーす。……すっごいキラキラしながら去って行った(笑) 夜道だったのに明るかったね。
GM/(祐希になって)「疲れた……ね」
航/正直ね。青森さんへの好感度が0.7ぐらい上がったよ。
GM/1じゃないんだ(笑) 「でも、いいひとそうだね」
航/母さんのことよく知っているみたいし。悪い人じゃないかな。……今回はPCだし(笑)
GM/そんな風に祐希と2人で歩いていると、ムズッという感覚が体を走り抜ける。時々生じる症状だ。……このムズムズは、エルが出入りしている合図だね。
航/ぶるぶる。……寒くなってきたから風邪かな?
GM/「大丈夫?」……祐希はチケットを出そうとしたけど、しまう。
航/今、何を隠したんだよー?(笑)
GM/「えっと、このチケット……好きな人と行ってくるといいよ」と楽しく話している……そんな後ろ姿を、とある金髪の男性が見ていた。そんなことは君も知る由は無く。

 ――2月1日。学生のバイト達が帰路に着く時間。
 ある事件が起きようとしていた――。


GM/ジークは、いきなり襲撃を受ける。
航→ジーク/なにっ!? グラムでカーンと一撃をかわす!
GM/すぐさま剣を出して立ち向かおうとした瞬間、隣に居た……マスターが血で濡れる。
ジーク/マスターッ!? 叫んで、キッと何者かに向き直ります!
GM/マスターは倒れて、這いながら『あっちの方向へ』逃げようとする。その間にも姿の見えない何者かがジークに対して何度も攻撃を仕掛けてくる。
ジーク/くそ、まだ聖杯戦争も始まっていないというのに! なんという卑劣な輩……この奇襲……卑怯な手口、アサシンか!?
GM/濡れ衣やんよ!(笑) とりあえず君がセイバーだからセイバーじゃないね。……カキンカキンと剣で応対していると、『あっちの方向から』誰かがやって来るのに気付いた。数分前に会った幼女の言葉がリフレインする。
ジーク/ハッとする。「ここで貴方が戦わないと、あの少年……死ぬわよ」って細木和子みたいなことを言われた!
恐一/マスターとテレビを見てたんだね!?(笑)
ジーク/俺の生年月日は紀元前だから本に掲載されてなかった!(一同爆笑) これは……俺が戦わないと彼が巻き込まれる! 逃げろと叫びます!
GM/(亜紀になって)君が逃げろぉー!
ジーク/ええーっ!?(笑)
GM/いや、だってここは『亜紀くんが真セイバーを助けるシーン』だから(笑) 少年は驚いて君と目を合わせてしまう。そのとき、君に襲いかかっていた男の視線が少年の方に向こうとした。
ジーク/ヤバイ! 亜紀くんを小脇ではなく手を取って抱えて、ダッと走り出します! どこに逃げればいいかなーっ!?
GM/……こうして君は早乙女亜紀という名の少年に助けられ、彼のお家でお世話になることになりましたとさ。


 ●オープニングフェイズ/相馬&藤原 〜シークレットエリア〜

GM/それではまずは相馬さんのオープニングから。相馬さんは、目を覚まします。
相馬/う、ん……? 見たこともない場所だ……なんじゃここは……。
GM/場所は洋館の魔方陣の上。目の前に立つスーツの男が「我が名は藤原幸正」と名乗り……一通りのくだりをやります。「まだ聖杯戦争は始まっておりません。暫くはお休みになられてください。まだ本調子ではないでしょう」
相馬/むー、何やら頭の中が混乱しているというか……なんか思い出せんのぉ。
GM/戦うことはできるけど自分の力が完全に引き出すことは出来ないようだ。……万全ではない相馬さんを見て、藤原が「やっぱり私の召喚じゃダメなのかな?」という落ち込みます。
ジーク/藤原さんが軽く落ち込んだ(笑)
相馬/わーい!(笑) ……うぬぅ、なんじゃ調子が出んのぉ。ぼきぼき!
GM/「……では、食事を用意致します。貴方にはこれからの戦に勝つためにも、本当の力を取り戻さなければ」
相馬/当たり前じゃ、ワシかて勝つ為にここに居る訳じゃからな。もさもさと出された食事を食べます。
GM/やや複雑な顔をしながら藤原は相馬さんの居る部屋を去っていく。
ジーク/ケロちゃんがこっそり部屋を見てるけど、「マダ出チャ駄目ダヨネー?」と言って去って行きます。
恐一/(ケルベロスになって)「デモ美味シソウナゴ馳走ガアルー、イイナー」
GM/カロンおじいちゃんがケロちゃんの尻尾を引っ張っていきます。ずーりずーり(笑)
相馬/うん? なんか居たような気がしたが気のせいだな、もぐもぐ!(笑)
GM/そんな感じで、相馬さんは聖杯戦争が始まるまでの時間を自由に暮らします。……では、キャラクターをバトンタッチします。
相馬→藤原/はい(笑)
ジーク/藤原さんの後ろにケロちゃんがテコテコやって来て、「ゴ主人! アノサーヴァント大丈夫ナノ?」って言います。
恐一/(ケルベロスになって)「ゴ主人、イツニナッタラアノサーヴァントハ俺達ノ飯ニナルノ?」
ジーク/(ケルベロスになって)「デモ食ベタッテアンマリ美味しくナサソウー」
藤原/ふふっ、食べてはいけませんよ。貴方達にはちゃんと別の餌を差し上げますから。
恐一/(ケルベロスになって)「ハーイ、判ッター!」
GM/……………………しあわせ。
藤原/……はいっ!?(笑)
ジーク/今、GMが賢者モードの目をしたよ!?(一同爆笑) マッサージチェアに座っているような顔だった!
恐一/全ての業務を終えたような満ち足りた顔だったよ!?(笑)
GM/だって犬と飼い主が戯れているシーンだよ!? 藤原さんとケロちゃんだよ!? GM幸せだよっ!

 暫く、GMの仕事放棄シーンが続いたので大幅にカット致します。

GM/……では、そろそろ藤原と黒須が話をするシーンがやりたいな。召喚も終わったことだし電話を掛けないとと藤原は思います。
藤原/そうですね、報告は必要ですから。ではこちらから電話を掛けます。
GM/(電話先の黒須になって)「……俺だ」
藤原/藤原です。先程召喚が終わりました。カードはバーサーカーです。
GM/「……そうか、流石はお前だな。お前なら強力なカードを引いてくれると思ったよ」
藤原/お褒めに預かり光栄です。
GM/「サーヴァントの真名は?」
藤原/平小次郎将門。こちらの国ではなんでも有名な怨霊だとか。
GM/「確かに有名で強力、凶悪な切り札だ。……だが、召喚だけなら単なる若造でも出来ること」
恐一/……盟にも出来たしな(笑)
ジーク/……5歳児の航でも出来たよ(笑)
GM/「聖杯戦争は、おそらく2月3日、全てが整うことだろう。覚悟しておけ」
恐一/……おそらくって言うか、絶対だろ。黒須、知ってるくせに。
GM/判ってたらおかしいじゃん、その場の監督官っぽく演技してるんだよ。
藤原/読みの良いお方だ、流石は我がマスター(笑) 承知致しました。そのときまでに私も準備を進めておきましょう。
GM/「一つ頼みたいことがある」
藤原/なんでしょう?
GM/「2月3日に聖杯戦争が始まると今言ったが、どうやら今回はイレギュラーがいるようだ」
藤原/イレギュラーですか?
GM/「野獣を1匹放たれてしまったようだ」
藤原/野獣。それは、困りましたね。
ジーク/……エル?(笑)
GM/違います!(笑) 「真の戦いの前に邪魔者はあってはならない。完全な聖杯を作る為にも、マスターとしてサーヴァントとの戦いに勝つ前に監督官としての役目を全うしなければならない。協力者として藤原幸正、手伝ってほしい」
藤原/はい。ご命令とあれば何なりと、この藤原幸正……貴方の命じるままに。
GM/「……話を聞いていなかったか? さっき言っただろう? 『協力者』だ、命令ではない。『手伝ってくれ』」
藤原/……判りました。
ジーク/……っていうか、イレギュラーの塊が何言ってるんだよ!? 鏡を見て言えよ!(笑)
GM/そんな感じで黒須と電話していると、電話先で何か物音がする。どうやら黒須の元に訪問客……盟ちゃんが来たみたいだね。黒須が電話を切ろうとします。「報告ありがとう、これからの活躍を楽しみにしてるよ」
藤原/はっ。ご期待に応えてみせます。
GM/ガチャンとぶっきらぼうに受話器を置きます。
藤原/それを気にすることなく電話を戻す。
ジーク/……なんだ、優しい感じ。コイツら……絶対寝てる! ヤってるとかじゃない、寝てる!(一同爆笑)
恐一/寝てるよ!(いきなり盟の口調になって)あー、腹立つ! くっそー、僕はそんな優しい言葉掛けてもらったことねぇーっ!(笑)
藤原/既に関係持ってるからな!(笑) ……では専らの問題、バーサーカーを見に行きますよ。(こちらもいきなり相馬の口調になって)「もっくもっく、足りんのじゃあ!」(一同笑)
ジーク/(ケルベロスになって)「ゴ主人、アレデ本当ニ大丈夫ナノ?」
恐一/(ケルベロスになって)「アイツ、物凄ク馬鹿ッポソウダケド大丈夫ナノ? アイツ、俺ヨリ下ダナ!」
ジーク/偉い順に……『ご主人→ご主人のご主人→俺達→アレ』(笑) 「アンナ奴ニ俺達ノゴ主人ハ任セテオケナイカラナ、俺達ガゴ主人ヲ守ラナキャ! アンナ奴、明日ノ晩ゴ飯ニシチャウンダカラナ!」
恐一/「デモ美味クナサソウダナ、筋張ッテルシ、食ベタラコッチマデ馬鹿ニナッチャイソウ! ソレハ嫌ダー!」
ジーク/「只デサエ俺達、頭ガ3分ノ1ナノニ! ……アッ、チョウチョ。バフン!
GM/ではケロちゃんのシーン終わりにしまーす(笑) 今回は『アルシャードガイア』より「ストーリーパターンテンプレート:放たれた野獣」というシナリオクラフトを使用していきます。
ジーク/野獣……なんでかエルだと思ったね。
恐一/だってエル、野獣じゃないか……。
GM/いきなりエルの口調になって)「違うよ! 裸で草原走りまわってたけどちゃんと服着るようになったもん! 六日七晩せっくすしたら恥ずかしくなったの!」
恐一/2日目ぐらいで気付いて!(笑)
ジーク/『ギルガメッシュ叙事詩』って寛大過ぎだよね……大らかで色々とフリーダムだ(笑)


 ●オープニングフェイズ/盟&青森 〜ミッション〜

GM/先に盟ちゃんのオープニングだけど……黒須に魔導書を貰ってキャスターを召喚する以外に何かしておくことはある?
恐一→盟/特に無いかな。デジャブがあるからちょっと黒須を殴りかかろうとして「何してんだろ」って拳を下ろすだけですね(笑)
GM/じゃあ教会のシーンはスキップスキップでいいね。……教会では特に変わったことはなく、敢えて言うならナグイェブが床で寝ていることぐらいだ。
ジーク/寝ているだけか!(笑) 亜紀くんが時々ぎゅむって踏んで「わあ、なんか踏んだ!?」って驚くだけですね。
盟/(亜紀になって)「しかもこの人、声も出さずに耐えてる! 目も死んでる!」(一同笑)
GM/いいよ、ナグイェブは雑巾で。……という訳で、青森さんのオープニングにいきます。航達と別れて、テレビ局の人達との話もして、車で新座市の自宅マンションに帰ってきます。
盟→恐一/はーい。鍵を開けるとチェーンが掛かってるんだなー。おーいBー。帰ったぞー、開けてー。ご主人様のお帰りだぞー。
GM/…………。
恐一/…………。
GM/…………。
恐一/…………。
GM/…………。
恐一/開けろ! 開けて! 開けてくださいお願いします!(笑)

 そもそもGMはチェーンが掛かって青森が家に入れないとは一言も言っていないんだが。

GM/なんとかそのチェーンを外してくれる人が居ます。中から現れたのは、村上昌幸です。
恐一/なにぃ!?
相馬/いきなり口調が変わって)「やっほー、オッサン久しぶりー! あのねさっきまでミスターBさんって人にお茶貰ってたんだ! そうそう母さんがねいつもお世話になってますって言ってアップルパイをヨーコちゃんと作ってくれたから食べない!?」
恐一/何事も無いように話を進めて)食べるっ! いやあ、お前のところの母親の作るアップルパイは美味いよなぁ! 俺がホールで食べていいんだな! お前はこれぐらいでいいよな!? 16分の1サイズでいいよな、お前にはこのカケラだけでも十分だぁ!

 以下、5分間恐一×昌幸トーク。
 本当に
5分ぐらい勝手に喋り出したので大幅カットする。
 なお、村上昌幸の詳細は『ゴーストハンター02・リプレイ〜パラドックスの椿』参照。

ジーク/大爆笑しながら)お前らっ……オッサントークとまーくんトーク、イキイキしすぎだぁ……!(笑)
相馬/サーセン、調子こきました。
恐一/そりゃ、オッサンと甘味とまーくんじゃ暴走するよ。
GM/(大爆笑し終えた後で)……で、では、時間ももう23時過ぎたので、まーくんはそろそろ帰らなきゃですね。遅くまで失礼しましたー。
恐一/じゃあなーって言いながらビール注いでます。なんか色々世話させちまったみたいで悪いな、B。
GM/キッチンの方からミスターBが出て来ます。(ミスターBになって)「……いえ、父上も聖杯戦争の下見をするために外に出ていたのです。これぐらいなんて事はありません」
恐一/……完全にスイーツ巡りして遊んでたけどな!(笑)
GM/「怪しい物は何かありましたか?」
恐一/そんな物はアメ横歩いてりゃ土産物でいっぱいだろ。
GM/「……貴方、昨晩も1万円分チョコレートを買ってきましたね」
恐一/大人買いっていうのはこうやるんだぞ。
GM/「……雑談はこの程度にしておきましょう。父上にも連絡が伝わっていると思いますが、何やら英霊とは違う禍々しいモノが召喚されたようです」
恐一/このドサクサに紛れてオイタしようとする奴が居るのか。サーヴァントより禍々しいモノぉ? 俺疲れたからちょっと風呂入ってくるわ!(笑)
ジーク/おい、フリーダム過ぎだろ!(笑)
GM/……ミスターBは、「この人はこういう人だ」という顔をします。
恐一/大丈夫、風呂入りながらでも話は聞くし! なんなら一緒に入るか?
GM/「…………浴場の面積が足りません」
恐一/冗談なんだからじっくり考え込むなよ。いいけどさ、入ってもー!(笑)
GM/「……お湯は既に沸かしておきました」。……では、オッサンは風呂に入ります。
恐一/あー、生き返った。ホカホカ。
GM/ホカホカと上がってくると、ミスターBの姿はありません。代わりに置き手紙がテーブルの上に置いてあります。
恐一/な、なんだと!? アイツ、出て行っちまったのか! 俺の甲斐性が無いばっかりにぃー!(笑) ……手紙を見ます。
GM/ミスターBの字で、『公園を見てきます』。
恐一/今から!? 電車あるか!?
GM/サーヴァントだから飛んで行ったんだよ。
ジーク/……ここで行ってくれたら、全国の青Bファンが喜ぶよ(一同笑)
恐一/じゃあ俺は普通に車でもう一回行く! 一応サーヴァントとマスターだしな! ここで寝るとかもないでしょ。待ってろよ、B! …………さみぃ(笑)
ジーク/さっき、ビール飲んでたよね?
恐一/……ヘイ、タクシー!(笑)

 青森はミスターBを追う。その晩、周囲をパトロールすることになったとさ。
 そうして迎える2月2日、すぐに2月3日も訪れ……。
 『野獣が放たれた』という教会の連絡は、新米エージェントである亜紀の元へも届いた。


ジーク/今日は【反射】達成値が7の朝食か(笑) 紅茶に練乳とか、コーヒーにジャムはないよ、アキちゃん……。
GM/そうジークが貴方はコーヒージャムを飲みながら朝を迎えていると、部屋で亜紀くんが青森さんと電話をしているのを見かけます。(亜紀になって)「え、野獣ってどういうコトですか?」
ジーク/なんだって?
恐一/(電話先で)出たらしいぞぉ! 聖杯戦争とは関係ないことはないんじゃないかぁ?
GM/「そんな……クリ―チャーが放たれただなんて、街の人達が危ないじゃないですかぁ! 俺がなんとかしないと……テスト期間だけど!」
ジーク/電話を切った亜紀くんに近寄ります。オレが聞いてもいい話かな?
GM/「う、うん……。セイちゃんならマズイことしないから話しても大丈夫だよね」
ジーク/オレの名に誓って。……まだ明かしてないけどね!(笑) じゃあ、この剣に誓おう。
GM/「き、きゅーん!」
ジーク/こんなところで好感度上げちゃダメだよ、キミは電話の相手にいくんだろう?(一同笑)
GM/うん(笑) 「青森さんは『聖杯戦争の英霊とは関係ないモンスターが暴れている』って言ってたよ。被害はもう2件も出ているんだって……でもどんな傷なのか、被害者が誰なのか、どんな野獣なのかは……まだダイスを振ってないから設定が決まってなくて判らないんだ!
ジーク/まだ情報は錯綜しているんだな!(笑)
GM/「これから聖杯戦争が始まるっていうのに別の事件だなんて……。そうでなくても、街の人達に被害が出るなんて俺はイヤだ!」
ジーク/オレもそう思う。……オレはキミに恩があるから協力しよう!
GM/「あ、ありがとう! セイちゃんも外に出て情報収集に加わってくれないかな。……きっとセイちゃんを襲った奴は昼間なら出ないと思うよ」
ジーク/そうだな、聖杯戦争関係者なら夜しか動かない筈。大丈夫、あんな卑怯なアサシンみたいな奴にオレは負けない! だってセイバーだからな!(笑)
藤原/……エルもセイバーだけどな(笑)


 ●ミドルフェイズ1/February 3rd Scene 1

GM/2月3日……航が「数学オワタ!」とテストで躍起になってる頃、ジークと青森とミスターB、藤原は個々に『放たれた野獣』を追うことになりましたとさ。順番はジーク→青森→藤原でいいかな、ジークから捜索しよう。
ジーク/はい。エルが怖いので昼間に動きます。霊体化して……防御値とアイデンティティの為に鎧を着て外に出ます!
GM/情報が少なすぎるからまず色んな人の噂話を聞くことにしよう。……公園にやって来たジークは、一体野獣とはどんな種類なのか調べることにしました。『野獣の種類』表を1D6で振ってみてください。
ジーク/(ころころ)4です。
GM/どうやらその野獣は、巨人のようです。
ジーク/えっ。
恐一/えっ。
藤原/えっ。

 えっ。

恐一/め、メガントロプス、みたいなの?
ジーク/なんか、もっとこう、「ガルルルル」みたいなのを想像していたんだけど……。
GM/……。どうやら公園の方で、女子高生が「マジ、デイダラボッチ見たんだけどー」とか「デカかったよね? パネェー」って言ってるのを君は聞いた。
ジーク/巨人、だと? そんな大きくて目立つモノが居たら! ……自分の2メートルの剣を見て、黙ります(笑)
GM/次にいこう。青森はどこに居ますか?
恐一/夕方あたりに、Bと一緒に公園で情報収集をします。
GM/暫く個々で調べていたけど、公園で先に情報収集をしていたミスターBと落ち合います。(ミスターBになって)「どうやら恐ろしい野獣というのは、巨人のようです」
恐一/なんだってー。実害は?
GM/「このような話が上がっています」……『臨時ニュース』表を1D6で振ってください。
恐一/はーい。(ころころ)1です。

 『臨時ニュース1:学校が何者かに破壊』

恐一/ええっ!? デイダラボッチが校舎を踏み潰した!?(笑)
ジーク/亜紀からメールで『青森さん、学校が大変なコトが起きました〜』って来たんだな。テスト期間中にそんな送信が……(笑)
恐一/よ、よし、学校に行くぞ! 行こうか、若者達の園へ!
GM/夕方、テスト期間で学生達は殆ど帰宅した後……校舎の一部がマジで崩れている光景を青森さん達は目の当たりにします。黒須がどういう風に隠蔽するのか楽しみだ(一同笑)
恐一/うわやっべー、爆発のせいにでもするのかなぁ?(笑) ……シナリオクラフトのせいで確信が持てないままにお互い喋ってる(笑)
GM/被害の度合いからして、巨人の大きさは5〜6メートルぐらいかな。……じゃないとみんなが太刀打ちできないよね?(笑) では次に、藤原さんになんとかしてもらいましょう。
藤原/ここは青森と出会うシーンにしてコネクション作っておこうと思ったんだが。
恐一/OK。相馬さんいるの?
藤原/相馬はお家でお留守番しています。テレビを見て「つまらん! なんなんじゃこのタモリという男は!」って文句言ってます。
GM/もう暫くの辛抱だから我慢しててね、相馬さん(笑) ……では、青森さんは気付いた。学校にとある男が現れたことに。
恐一/な、なあ! B、あそこに……ムラサキスーツがいるぜ!?(笑)
GM/(ミスターBになって)「貴方の緑のスーツもおかしいですよ
恐一/何言ってるの、この色合いは渋くていいじゃん! 超カッコイイじゃん!

 藤原さんと青森さんのスーツの色を見たい方は、→こちらを参照(You tube)

藤原/おや、貴方も教会の方ですか?
恐一/Bぃ! ムラサキスーツに話しかけられた!
GM/対応なさい、大人でしょう!」(一同爆笑)
恐一/怒られた!(笑) ハーイ、対応しますー! 教会の方から来ました、青森です。名刺を出す。
藤原/おや、ご丁寧にありがとうございます。私は藤原幸正と申します、と言って黒須に作ってもらった名刺を差し出す。
恐一/わあ、教会のメンバーかよ。同僚さんだ!
藤原/と言っても、私は教会の直属のメンバーというよりあくまで協力者としてお手伝いをしているのですよ。
恐一/ころころ
ジーク/なんで無言でダイスを振ったの!?(笑)
恐一/いやだって祐希の正体が【意志】判定出来たんだから藤原も出来るべ!?
藤原/隠蔽できますか?
GM/隠蔽する場合は怪しまれずに演技をする【反射】、頭を使って誤魔化す【理知】、あとは【幸運】での判定かな。
藤原/では【理知】で判定します。(ころころ)11。
恐一/こちらは【意志】で、16。
藤原/え、なんでそんな高い。祐希のときよりも高いじゃないか(笑)
GM/では、祐希が弁慶と同じと感じたときのように「コイツ、人間じゃないな」と青森のオッサンは思った。
恐一/確かに……感性がおかしい!(笑)
GM/(ミスターBになって)「確かに、とはどういう意味ですか?」
恐一/いや、つい本音が! ムラサキスーツは怪しかったんだ! ……黒須、考え直せ。ムラサキスーツは考え直せ!(一同笑)
藤原/いや、本人が気に入っちゃったから仕方ないんですよ。
恐一/なあ、老婆心ながら忠告していいか。お前、現代社会に溶け込めていないぞ! 誰に薦められたのか知らないけどそんな服装は現代日本においてホストかホストかホストかホストしか着ないんだ!(笑)
藤原/ホスト?
恐一/水商売だ。オネーチャン達に頑張ってメール打ってあげたりする仕事だ。
GM/水商売って言われたらハーデス様的に風呂が思いつくんじゃないかな。
恐一/違うぞ!? 酒飲ませて貢がせる業種だぞ!(笑)
GM/ハーデス様的には娼婦は地位高いんじゃないかな。
藤原/……ニコニコ笑って【理知】判定をコッソリしています(笑) そうですか、それほどまでにも似合っていませんかね。
恐一/似合ってるけどそれがマズイんだ!(笑) まず「何者だ!?」って言われるぞ! そんなんで巧く世間を渡っていけるのか!? 周りのヤツ大丈夫かマスター的な意味で!(笑)
藤原/今頃黒須が「へっぷし!」ってクシャミしてるぞ(笑) ……ニッコリ笑って、そうですか。ご忠告ありがとうございます。話を戻しますが、私も野獣について調べておりまして。
GM/では、藤原さんが事件現場を見て巨人に対して行動パターンを解析してみましょう。『行動パターンの解析』表の1D6振ってください。
藤原/(ころころ)3。

 『行動パターンの解析3:どうやら他種族と交配できるようだ』

GM/……はあ?
藤原/……どうやらこの野獣は他種族と交配できるようです。
恐一/ええっ、やらしい! なんでエロゲチックなんだ!?(笑)
ジーク/ひぎぃ、入らない?(笑) 藤原さんの言葉から『交配』って言葉が出るとなんかゴメンナサイって気持ちになる!(笑)
藤原/まあ、なんでもアリの世界の人だからね(笑) ……おや、そんなに慌てて如何なさいましたか?
恐一/つまり人間の女の子を捕まえてイヤーンなコトとか!? エロゲ乙!(笑)
藤原/えろげ?
恐一/いや、こっちの話。
GM/(ミスターBになって)「えろげ?
恐一/お前らが覚えなくていい単語だ!(一同爆笑)
藤原/なんでしょう、今度調べてみる必要がありますね。
GM/(ミスターBになって)「はい。後で聖杯ルームから現代知識をインストールしておきます」
恐一/しなくていいよ!(笑)
ジーク/インストール完了後にオッサンをギギギってする弁慶さん。
恐一/だから止めたじゃん俺ぇー!(笑) とにかくこのままだと大変だ、ひぎぃされちゃうぞ!
ジーク/なんでBLゲームなのに(笑)
GM/いや、男でもOKなのかもしれないよ。
ジーク/ああ、男なのに腹にタマゴを生む系の。……気持ち悪いわ!(笑)
GM/あ、ナグイェブってソレなんだよね。ナグイェブは自分の性別を自由に操って相手を孕まして種族を増やしていく魔獣なんだよ。
ジーク/へえ。つまり今回のラスボスは……でっかいカイルさんか!(一同爆笑)
恐一/なるほど、神格機兵で来たのか。
ジーク/そっか、5〜6メートルぐらいだし。……辻褄合っちゃったじゃないですか!?(一同爆笑)
GM/シナリオクラフト怖いよ!(笑) いやいや、それは冗談としておいて……そのような恐ろしい野獣ということが判明した今、何とかしなければなりません。でないと恐ろしいことになるでしょう……。
藤原/教会の立場からしても一刻も早く駆逐しなければなりませんね。
恐一/そうだな、青少年の平和を守るにも!(笑)


 ●ミドルフェイズ2/February 3rd Scene 2

GM/では最初のターンに戻って来ます。ジーク、どうしますか?
ジーク/教会関係の人と繋がりを作るのは悪くないから、青森さんの居そうな所に行きたいな。
藤原/なら3人で集合するのが一番良いんじゃないでしょうか?
GM/そうだね。青森さんとミスターBは教会のエージェントだし、藤原さんは教会の協力者という名目だし、新米エージェントの友人であるジークが搭乗してもおかしくないな。……ということで、ジークは亜紀くんのジャージを着て現れてください。
ジーク/現代の鎧を身に纏って、夕方の学校に現れます。
GM/テストの後に事件現場に居た亜紀くんがジークを発見します。(亜紀になって)「あ、セイちゃーん! 実はね、学校に巨人ぽいのがね! ダーンでダーンでダーンだったんだよ!」」
ジーク/ダーンでギャーでアーンだって!? それは大変だ!
恐一/亜紀が居るので現れます。おーい亜紀、こんなところに居ると孕まされるぞー。
GM/「ふぁ!?」
ジーク/なんだって!?(笑)
藤原/ミスターBがオッサンを後ろからガシッと掴んでギギギギギ(笑)
恐一/ギギギされながら詳細を話します。
ジーク/詳細を話されました。……は、初めまして。オレは……何て名乗ろう?
GM/「セイちゃんだよ!」と慌てて亜紀がジークを紹介します。……では、ジークの正体に勘付きたければ【意志】判定をしてください。ジークは隠蔽したければ【反射】で判定していいよ。
ジーク/反射で判定します。(ころころ)16です!
藤原/(ころころ)15です。
恐一/(ころころ)あ、低い。10です。
ジーク/どうも、アキちゃんのイトコの……早乙女セイジです! オレも魔術とかサーヴァントについてはよく判っているんで話に加えてください!
GM/なるほど、『セイ』バーと『ジ』ークフリートかー(笑)
藤原/元気な若者で宜しいという目で見ています。頼もしい。
GM/ではでは、『トラブル発生』表をジークが振ってみようか。1D6お願い。
ジーク/はーい。(ころころ)5です。

 『トラップ5:疲労のため眠ってしまう』

ジーク/なんで? 青森疲れ?(笑) ……いや、これは『供給してないから明らかに体力が落ちた』って感じかな。
GM/ああ、それがいいね。ジークは話している最中にクラリと立ち眩みがします。亜紀くんが「せ、セイちゃん大丈夫!?」
ジーク/だ、大丈夫……フラフラ。
藤原/無理をしてはいけませんよ。
恐一/大丈夫か? 車で寝てるか?
ジーク/そういう訳にはいきません。この街の人達をオレも守りたいんです!
GM/……では続いて、夜になりつつあるところで『更なる被害者チャート』表を青森のオッサンが振ってください。
恐一/へい、オッサンいきます。(ころころ)5です。

 『更なる被害者5:家畜小屋』

恐一/……つまり、他種族交配アーンひぎぃ!?(笑) 魔物が発生しちゃうぞ!
ジーク/この辺りに家畜小屋なんてあったかな……動物がいるところって言ったら。
恐一/……動物園!
藤原/それだ。ああっ、貴重な動物達が!(笑)
恐一/動物園で凶暴な動物のキメラが生まれる! なにその絶望感!
GM/動物園が被害に遭うか、良いな。……ではジークは、鳥達が騒ぎ出したことに気付く。
ジーク/どうしたんだ、キミ達!? 鳥に話し掛けます。
GM/(鳥達になって)「変ナ奴出タ! 変ナ奴出タ! 私達ハ飛ベタカラ良カッタケド、他ノ生キ物達ハ……!」
ジーク/もう大丈夫だ、安心しろ! と鳥を集めて落ち着けます。
GM/(亜紀になって)どんどんセイちゃんの姿が見えなくなっていくよー!?」(笑) ……では、藤原さんの方にも不可視になったケロちゃんが伝達に来ます。「ゴ主人、変ナ奴ガ出タ。アッチノ池ノ方!」「池ノ広場ノ方!」「池ノ広場ノ動物ノ方!」
ジーク/3匹合わせて情報を言ってくれた!(笑)
藤原/……判りました、ありがとう。小声で言います。
恐一/なんだよ、何が起こったんだよ!?
ジーク/どうやら動物園の方でガーガーガーガー!
恐一/聞こえねーけど動物園だなっ!?(笑) 亜紀、案内してくれ。お前なら動物の言葉が判るんだろ!
藤原/……では、私は先に行っております。≪籠抜け≫で動物園まで飛びます。
恐一/いいな、[領域遣い]!(笑)
ジーク/いつもみたいに飛んで行ったら英霊ってバレるから……えっほえっほって地道に走りまーす!(笑)

 藤原は、瞬時に動物園なる場所に姿を現す。
 時計の針はもう夜の時間を差している。一般客は居らず、動物達が不安の声を上げている空間。残された飼育員など数少ない人間達も、普段見せない動物達の姿に困惑していた。


GM/どうやら巨人は通常『不可視の生き物』のようだね。霊感が強い人が【意志】判定に成功しちゃったときに「あ、巨人ぽいのが見えた」程度なんでしょう。
藤原/やはり只の人間には判らないようですね……。
GM/それでは、『プライズチャート:情報』表を振ってみましょう。1D6をしてください。
藤原/(ころころ)6。

 『プライズ6:サプライズチャートへ』

GM/『サプライズチャート』に移行します。更に1D6を振ってください。
藤原/(ころころ)1です。

 『トラブル1:出くわすが、逃げられる』

GM/ケロちゃんが前を走って「アッチアッチ!」と先導します。
恐一/(ケルベロスになって)「ゴ主人様、コッチコッチ! 多分コッチ! ……多分?
ジーク/(ケルベロスになって)「多数決! 1、2! コッチ!」
恐一/(ケルベロスになって)「俺、アッチッポイッテ思ッタケド……体1ツシカ無イシソッチニ行クゾ!」
藤原/彼らの導くままに行きますよ。私は貴方達を信じますから。
ジーク/(ケルベロスになって)「ヤッフーイ! 獲得チェックシテオクネー!
GM/3回分しておけよ(笑) では、東西で分かれている動物園のモノレールを挟んで東方面にやって来るけど……どうやら野獣の気配は消えてしまったようだ。
恐一/(ケルベロスになって)「ダカラ俺、アッチッテ言ッタノニ……」
ジーク/(ケルベロスになって)「ウー! 多数決ノ原理ー!」
藤原/はいはい、大丈夫ですから喧嘩しないでくださいね。逃げられてしまったようですが……周囲を捜してみます。
GM/回避判定をお願いします。
藤原/ん? 藤原の【回避値】は……低いな。攻撃されることを前提にされてないからな。(ころころ)11です。
GM/(ころころ)クリティカル! ……藤原のもとにキラッとした物が飛んできて命中する!
ジーク/(ケルベロスになって)「キャウン! 庇ウ!」
GM/≪麗しき犠牲の盾≫をしたのかな?
ジーク/ここは主従愛の方が美しいから「ゴ主人アブナイ!」と≪他人をかばう≫を使用! 行動放棄してケロちゃんが飛び出します。
GM/了解ー。炎を纏った円刃が藤原に襲い掛かったと思ったら、ケルベロスがその一撃を庇う!
恐一/(ケルベロスになって)「キャーン、毛皮ガ焼ケター!」 グルルとそちらに向きます!
GM/……見ると、遠くの木の上に誰かが立っている。格好は、布をバサッと纏っているチャイナ服の少年。
藤原/おやおや、その服装を見ると東洋の者ですか。遠距離攻撃ということは……アーチャーでしょうかね。
GM/少年……アーチャーは藤原を見ると、木の上からジャンプで降りて来ます。(アーチャーになって)「さっきのオレの攻撃にはわざと当たったのかな? そのワンコのコトを信頼していたから何にもしなかったってヤツ?」
ジーク/(ケルベロスになって)「ソウダ! 別ニゴ主人ガ回避判定ニ失敗シタカラ俺ガ庇ッタンジャナインダカラナ!」(笑)
恐一/(ケルベロスになって)「オ前ノ攻撃ナンテ本当ハゴ主人ナラ凄ク格好良く避ケラレチャウンダカラナ!」
ジーク/(ケルベロスになって)「+50ノ格好良サデ避ケチャウンダカラナ!」
GM/カリスマで避けるって『番長学園』か!(笑)
ジーク/美形だから当たらないのと同じです!(笑)
藤原/……ニッコリ笑います。貴方の攻撃はなかなか良い攻撃でしたよ。ですが、不意打ちとは頂けませんね。
GM/「ふふーん、褒められたー。だって変な生き物を操ってるみたいだからあの野獣の仲間だと思ったんだよー」
恐一/(ケルベロスになって)「変ナ生キ物ッテ言ウナー!」
GM/うるさいな、食べちゃうぞっ!?
恐一/キューンッ!?」(笑)
藤原/大陸人なら犬でも食べるよなぁ(笑) そのようなおっかない事を仰らないでください。この者は私が召喚した大事な僕べです。ケルベロスの頭を撫でて言います。
恐一/「ソ、ソウダゾ! 俺達ニハご主人ガツイテルンダゾ!?」
ジーク/「食ベタラトリカブトダゾ!?」
藤原/……おそらく、貴方が追っている野獣と私の敵は同じものですね?
GM/「だね。……さっき攻撃したのはアンタの力を試させてもらったんだよ。よし、強いヤツだったら頼りになるな。野獣の居場所を知ってるから手伝ってよ!」
藤原/……案内していただけますか?
GM/「うんっ!」
藤原/では、他に教会の方々もすぐに来ますから彼らと落ち合ってから野獣のもとへ参りましょう。青森とジークにこっちだと連絡を取ります。


 ●クライマックスフェイズ/February 3rd Scene 3

GM/藤原さんから野獣の居場所が判明したという連絡を受けた青森とジーク達は動物園まで走ります。……ターンの最初に戻ってジーク、『サプライズチャート』表を振ろうか。
ジーク/(ころころ)4です。

 『トラブル4:襲撃される』

ジーク/え……これってまさか。
恐一/……エルからの襲撃!?
GM/だって日も落ちてきたし、ジークが襲撃されるって言ったら、逃げている巨人じゃなくて……追ってるエルだろ。
ジーク/動物園の木陰でエルが動物達から情報を得て来た……とか?(笑)
藤原/暗い声のエルになって)「へえ……そうなんだ、ありがとう……あの鎧、こっち来たんだ……」
GM/……それでは、青森、ミスターB、亜紀、ジークの4人で走っていましたが、ジークはピタリと立ち止まります。
恐一/あん? どうした、早乙女。
GM/(亜紀になって)「せ、セイちゃん。どうしたの? 巨人が居るって言ってたのはあっちだよ」
ジーク/……嫌な予感がする。先に行ってて。俺は1人でも大丈夫だから!
GM/(亜紀になって)「セイちゃん、それ死亡フラグだよ!」(笑)
恐一/青少年を1人おいていく真似なんか出来る訳ねーだろ。……B、亜紀と一緒に行ってくれ!
GM/(ミスターBになって)「良いのですか、父上」
恐一/お前の腕は判ってる、任せた。じゃあ俺はこの戦いが終わったらぁ〜……(笑)
GM/「父上っ! ……茶化さないでください」
恐一/……大丈夫だよ。
GM/「……。判りました。ご武運を」
ジーク/か、カッコイイ! ……良い息子さんですね! 貴方には勿体ないぐらいです!(笑)
恐一/おう、出来た息子だろ?(笑)
GM/ミスターBと亜紀くんが走り出すけど、亜紀くんは青森が心配で後ろ髪を引かれる風のようだ。でも巨人の元へ走って行く。
恐一/あっちは回復役の亜紀も居るし、万全でしょー。
ジーク/……アキちゃんは貴方のコトを気遣っているみたいですから、オレは貴方を守ります。
恐一/フー、カッコイイ。良いね、若いって。
ジーク/10代ですよ、若くて何が悪いんですか!
GM/……そんな話をしていると、奴がやって来るのがジークには判る。2日前に襲いかかってきた、あの敵だ。
ジーク/剣だけをバッと出して、構えます。驚かないでくださいね……オレ、PC1のモルフェウスでワークスカバーどっちも高校生なんです!
恐一/そっか、PC1でカバーがそれなら仕方ない! 騙されます!(笑)
GM/光の速さで何かがジークに襲い掛かる! ガキンと大きな音が青森の耳には届く。エルが本気になってジークを殺しにかかってきます。
ジーク/本気になって逃げにかかります!
恐一/大丈夫か、セイジ! ≪気迫の盾≫! 持ち堪えろよー!
ジーク/負傷するけど……腕が動くことを確認して、また剣を構えます!
GM/青森の目には、暗闇と物凄い早さで何者か判らないね。
恐一/でもコイツが野獣かもしれない……≪完視≫を使います。【理知】で(ころころ)16です。
GM/そんなクリティカル手前の出目を出されたら判っちゃうだろ(笑) 10年前のことも調べてるし初めから疑ってかかってるからかな。……コイツはサーヴァントっぽい。でもサーヴァントならどうしてセイジだけを狙おうとするんだろう?
恐一/俺はセイジがサーヴァントとは思ってないからな……。おいおい、まだ聖杯戦争は始まってねーぞぉ、戦うのは早いんじゃないか!?
GM/「グルル」と獣のように唸り声を上げる男。……青森に対しても敵意を向ける。青森さん、【知覚】判定をお願いします。
恐一/青森の【知覚】は3!(ころころ)……達成値は8!
GM/(ころころ)エルは12なので、当たります。
ジーク/≪カバー≫! 危ない! 前に走り込みます……お前の標的はオレだろう!?
GM/そのとき、≪念動障壁≫がジークを包む! 「だ、大丈夫ですか、青森さん!?」
ジーク/あ、アキちゃん!
恐一/亜紀っ!? 大丈夫だ……だから、お前はお前の仕事をしろ!
GM/「……俺、青森さんを守りたくて来たんです! ダメですか!?」
恐一/……ガチフラグ過ぎて、茶化そうか迷っちゃった!(笑)
GM/「せ、セイちゃんも大丈夫?」と話している頃には、3対1では勝てないと思ったエルは戦闘離脱します。駆けつける亜紀くんに2人とも回復してもらってください。

 怪我の手当てをして、3人はまた動物園を走る。
 一方その頃。ミスターBが藤原のもとに駆けつけた――。


藤原/すみません、今更なんですけど弁慶さんがサーヴァントかどうか見てもいいですか?
GM/いいよ。さっきは青森さんに気を取られてミスターBまで感知出来なかったんでしょう。ミスターBは藤原さんのもとに駆けつけて……尚且つ、ウズマキから槍を出します。
藤原/ほほう、貴方もなかなかの使い手と御見受け致します。(ころころ)【意志】で11です。
GM/一応対抗判定しておきます。(ころころ)【反射】で、12です。
藤原/1足りない……悔しい。
GM/残念。では青森達は違う襲撃があって遅れるということを説明します。
藤原/おや、また別の敵ですか。困りましたね。
GM/「どうやら少年が何かに感付いたようでした。ですがあちらには父上と早乙女亜紀がいる。私達が心配する必要は無いでしょう」
藤原/ええ、そのようですね。あの少年もなかなかの力の持ち主のようですから。
GM/「教会に協力している貴方ならご存知の筈だ。今、この街に力を持った者達が集まっている理由が」
藤原/勿論承知しております。
GM/……では、最後に戦いを演出する為の『プライズチャート』を振ってみようか。1D6してください。
藤原/(ころころ)4です。

 『プライズ4:今、どこかに身を隠しているようだ』

GM/巨人は巧妙に身を隠している……けど、先程の少年のアドバイスですぐに姿を発見することができる。(アーチャーになって)「あそこに居るよー! オレ1人じゃ勝てそうにないから早く攻撃しちゃってよー!」
藤原/あの少年の情報は正しかったようですね。
GM/(ミスターBになって)「私が初めに突撃致します。ですので、貴方は援護を」
藤原/ええ、私は魔術師ですからそうさせてもらいます。
GM/では……鳥獣の声が騒いでいる夜、ミスターBは槍を構え、力を込めダッと光の速さで駆けて行く。攻撃を与える男。それと同時にタイミングを見計らっていた少年が遠方から炎を纏い攻撃を仕掛ける!
藤原/やはりあの能力を見るとアーチャーですかね……そんなことを思いながら自分も魔導書で攻撃します。
GM/ランサーとライダーとアーチャーによる共闘! ……ということで、戦闘は省略致します。


 ●エンディングフェイズ/February 3rd Scene 4

恐一/戦闘が終わった頃に悠々自適に現れます。おー、終わっちゃったみたいだなー?
GM/3人の英霊によればすぐに終わったね。藤原とミスターBとあと1人が戦っていたけど、少年は戦闘が終わったらさっさと去って行っちゃったようだ。
恐一/なんだ、通りすがりの正義のヒーローはどっか行っちまったのか?
藤原/ええ、残念ながら。早々と帰ってしまわれました。
GM/(ミスターBになって)「では、今回の報告は私が黒須神父のもとへしておきましょう。皆さん、ご協力感謝致します。
ジーク/いえ、こちらこそ勝手に踏み込んですみませんでした。
GM/「……早乙女セイジでしたか。これからこの街で起きることを知っているなら、教会のエージェントになってみては?」と、ミスターBはジークを勧誘しようとします。
恐一/そうだ。入らないか? 今回のように街を守る情報も入って来るしな。加勢するように言います。
ジーク/でも、オレにはオレのやるべきことがありますので。……サーヴァントの身で教会に入るなんて卑怯なことは出来ないと思って言います(一同爆笑)
藤原/ハハハ(←棒読みで笑う、教会モドキのライダー)
GM/ハハハ(←棒読みで笑う、教会モドキのランサー)
恐一/そっか、お前と一緒に働けたら楽しいと思ったんだけどな。
ジーク/いずれまた機会があったら。
恐一/あ、そうだ。メアドとかも。
ジーク/えっと……今オレ、ケータイ踏み壊しちゃって無くって!(笑)
GM/(亜紀になって)「ざ、残念ですね! じゃあ青森さんとBさん、あと藤原さんでしたっけ? セイちゃんを家に連れて行かなきゃいけないので、俺はこの辺で失礼しますね!」
恐一/おう、夜道は気を付けろよー!
藤原/お疲れ様です。今度はまた落ち着いたときにお話でも……。
GM/キャー、諏訪部ー!
ジーク/……アキちゃんはあーゆー声に弱いんだね(笑)
恐一/ムラサキスーツの男って呼んでやろうぜ。
GM/む、紫の君……!
ジーク/……アキちゃんはスーツの男が好きなんだね。弁慶さんといい藤原さんといい青森さんといい(笑)
GM/なるほど(笑) ということで亜紀くんとジークの2人は先に去ります。
藤原/……私も事後処理を貴方達に任せますので、ここで御暇させて頂きたいと思います。
恐一/あ、そうだ。ケータイのアドレス交換。
藤原/お名前は青森さんでしたね。宜しくお願い致します……と言って、メールアドレスを書いた紙を交換します。
恐一/赤外線じゃなかった!?(笑) メールとか基本操作までは学んだけど赤外線の使い方までは教えてもらってないんだな! こっちの方がラクだぞ、と赤外線のやり方を教えます。
藤原/ああ、これは便利ですね。気が付きませんでした。
恐一/……ちゃんと貰った人に聞け。お前、ホントに現代に生きられるか?
藤原/現代……何を仰っているのです?(笑)
恐一/だから、ムラサキスーツで歩いている普通の人間なんていないんだって。気付けよ……って言いながら去ります。
GM/Bが「失礼致します」と頭を下げて、青森をグイグイ引っ張ってその場を去ります。
恐一/痛ぇ! 耳はやめろってー!(笑) じゃあまたなー、ハッピートゥルース!
ジーク/(ケルベロスになって)「……ゴ主人、アイツ失礼ダネ。ゴ主人ノゴ主人ガクレタ素晴ラシイ名前ヲ馬鹿ニシテ!」(笑)
GM/そんな感じで、藤原は屋敷に戻ります。屋敷に戻ると同時に……キンという、共鳴し合うような音が聞こえる。
藤原/これは……。
GM/ああ、始まる。高揚感が藤原自身も判るし、部屋で待機している彼にも判る。
藤原/これでは休む暇もありませんね……仕方ありませんか。部屋へ入って行きます。

 「始まったようじゃのぉ……行こうぞ、藤原! 戦いの幕開けじゃあ!」
 その共鳴、高揚感を感じたのは2人だけでない。
 街に集まった全ての英霊が戦いの始まりを知る。それは、ジークも例外ではなく……。


ジーク/……スッと亜紀から一歩離れます。もう聖杯戦争が始まるみたいだ。教会の君とは一緒に居られないね。
GM/(亜紀になって)「え、そんな……」
ジーク/これからどうやってマスターを捜すかは自分で考えることにするよ。どうなるかは判らないけど、次回の本編を楽しみにするよ。
GM/「でも……シナリオ的に2月4日までだったら俺の家に居てもいいよ!」
ジーク/……そんなコト言ったら、オレは甘えてしまうよ。
GM/ご飯なら用意できるよ!
ジーク/全然それは決定打にならない!(笑) 寧ろマイナスで居たくなくなった! ……でも、最後にアキちゃんの料理を食べて元気出して行くことにするよ。
GM/「わーい! すっごくいっぱい作るからね!」
ジーク/う、うん! いっぱいじゃなくていい……質を! 量より質を! 判った、オレも一緒に判定するよ、≪一心同体≫で!(笑)

 最後の楽しい一晩を過ごすジーク。けれど誰とも契約していないジークは知らない。
 この聖杯戦争が、今までのもと全く違うものだということに。
 戦士達が共鳴し合った夜は、また違う光で包まれた。


 ――10年前に、ある男が祈った光によって――。