アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第7ループ2話 『 interlude 5 』 2ページ ■
2010年5月18日




 ●プリプレイ

GM/今回は盟ちゃんの中の人のユウがお休みのため、またインタールード編として、のびのびとおしゃべりしていこうの会にします。
亜紀/インタールード編2ですねー。いつもより長めのオープニングと考えましょうか。
GM/レベルアップ報告は今回も無しでいいかな。今日のインタールード編は……『2月4日をじっくりやっていこう』と思います。青森のオッサンは今回、今までのループではなかったイベントを発生させちゃったとかで2月4日に出られなくなったんじゃないかな。
航/青森さんならアップルパイを食べながら記事を書いているよ。
GM/「まさか今日が〆切だったとは気付かなかったぜ!」とか言いながら。……ほら、一昨日スイーツ巡りなんかしてたから(笑)

 『気紛れでスイーツ巡りをしたために、2月4日は〆切に追われ聖杯戦争の舞台に立つことができなくなってしまった青森』。
 そのような設定にし、通常通りPC達……航、相馬、亜紀の……『ごく普通に進むべき』2月4日は始まった。



 ●オープニングフェイズ/航&相馬&亜紀 〜はじまりの日〜

GM/2月3日の夜。聖杯戦争が始まった合図に外に出て、アーチャーと交戦した相馬さんは……契約解除の光に襲われてしまう。
相馬/ピカー! 一体この光は!? 藤原、どこに行った!?
GM/藤原さんがどこに居るか捜すけど、先程まで住んでいたあの屋敷を感知することができない。
相馬/も、戻れない? なんじゃこの……携帯電話の電波に妨害された鳩のような気持ちは!
航/相馬さんがいらん現代知識を持ってる!(笑)
GM/[領域遣い]の≪不可視の領域≫という特技を使っているため特定の場所を隠匿され、知覚することができなくなっているようです。……一応発見できるかどうかハーデスのデータと対決になるけど【意志】判定してみようか?
相馬/感知ー!(ころころ)……はは、達成値は7!
GM/(ころころ)藤原は、17です。
亜紀/10も違う!(笑) 17と7じゃ全然判らないですね。
相馬/お、おかしいのぉ。こっちだった筈なんだが……あっちか!? 藤原居らんのかー!? 居らんのならそう返事をしろー!?
GM/相馬さんは捜し続ける。……多分、1日経っても見付けることはできないでしょう。
相馬/腹減ってきたのぉ、ぎゅるるる。
GM/早っ。……そのまま君は公園にやって来る。日は昇り、昼間になっても藤原は君の前には現れない。
相馬/ぎゅるるるるる。べちょーっとたれぱんだの如く倒れています……。
GM/それでは、航と亜紀の2月4日が始まります。ジークはまだ亜紀くんの家に居るけど……。航、祐希から貰ったチケットをどうする?
航/ああ、貰ってそのままだった。……エルルートにいくとなると、祐希とちゃんと繋がりを作っておいた方がいいと思うので祐希は誘いたいな。盟ちゃんはどうしてます?
GM/盟ちゃんは最近物凄く忙しいらしいです。試験が終わった後「教会に行く」と言ってぶっきらぼうに帰っていきました。
航/盟ちゃんを誘い損ねた……なんか「猫に逃げられた」って言ってたし、最近黒須先生をよく殴ってるし何かあったのかな。ただ気分は何故か清々しいな!(笑)
亜紀/そんなっ、いつも世話になっている黒須先生じゃないか!(笑)
航/悪いって判ってるけど「爆発しろ!」っていう幻聴が聞こえるんだ!(笑)
GM/あ、それと例の『巨人騒動』はミスターBが処理してくれて一応完結はしてます。……中庭を綺麗にしようという整備活動をしていたブルドーザーが校舎に突っ込んだって担任が朝礼で言ってたよ。
亜紀/へー、そういう言い訳にしたんだー(笑) ……どのブルドーザーに容疑をなすり付けたんだ。
相馬/黒須、頑張ったね……可哀想なブルドーザー(笑) 亜紀、ジークと一緒にいたいなら博物館に行けばいいんじゃ?
亜紀/ダブルデートか!(笑) 航とジークが接点を作っておくのはいいかな。……じゃあ、今ウチにいとこが遊びに来てるんだってことを言います。
航/なら一緒に博物館に行こうよ! それとも、青森のオジサンとデートの方がいい?(笑)
亜紀/まだ家にセイちゃんがいるからセイちゃんと遊ばないと。……ジークをエルから守らないといけないし!(笑) 4人で行くことにします。
GM/では、試験が終わった後に航は祐希と一緒に西郷どんの所で待っていると、亜紀がいとこを連れてやって来るのを見ます。
相馬/ブルーアイズで色素薄い男の子だー。
航/わー、鼻高いー。どうも初めまして。
GM/(ジークになって)「初めまして、早乙女セイジです。現在はアキちゃんの家に住まわせてもらっています」
亜紀/前回の貴方です(笑)
航/その名前を聞くと心が痛い(笑) 一緒に住んでるってことは……あの料理に耐えてるの!? ≪叱咤激励≫
亜紀/なに!? 何のこと!?(笑)
GM/「どうせならアキちゃんの料理に≪叱咤激励≫して!」……では、祐希が先導して博物館に行くんだね。
亜紀/うん、早く行こう。早く入らないと目玉展示品が見られなくなっちゃうー!(笑)
GM/「静かにせーや」という顔をして見ている学芸員のお姉さんを見ながら、4人で展示物を見てまわります。
航/お姉さん、毎回出てるからほぼレギュラーだな(笑) 今回はお姉さんも変な物音を聞かなくていいんですね。……ただ女子高生から「公園に幽霊が出る」って噂は聞く(笑)
相馬/女子高生になって)「なんかその幽霊にゴハンあげると願いを叶えてくれるらしいよー」「マジでー? じゃあ後でアタシも行くー」(笑)
GM/そんな話を博物館で聞きながら歩いていきます……。ちなみに、セイちゃんや祐希は普通に2人でお話しているね(ころころ)
亜紀/……何の判定ですか?
GM/2人とも出目は7。……セイちゃんも祐希もお互いの正体には気付きません。
航/2人とも疑ってかかってないしな。
GM/仲良く博物館を出た後、祐希が口を開きます。「これからどうする? もう帰る? まだ明るいし時間もあるから遊んでいく?」
航/折角テストが終わった日なんだから遊んでいこうよ。もっとセイジさんとも遊びたいし!
亜紀/そうだな、美味しい物のあるアメ横はどうかな?
GM/(ジークになって)「オレはどこだって構わないよ。じゃあアメ横に行こう!」……セイちゃんも祐希も賛成して、時間を潰しに歩き始めます。


 ●ミドルフェイズ1/February 4rd Scene 1

GM/相馬さんのシーンに戻ろう。……公園の奥、昼間だから大人しく待機していてください。
相馬/奥の方で倒れています(笑) メンズナックルはマズ……イ……小悪魔アゲハも嫌じゃあ……。
GM/そんな所に、「なんかこの辺居そうな感じがするんだけどー?」「このポップコーン撒いておいたら絶対アタシに恩返ししてくれると思うんだよねー」と女子高生が現れる。ポップコーンにまみれてください。
航/くるっぽーくるっぽー(笑)
GM/「なんだ、鳩が来るだけか」
相馬/た、食い物のニオイ! バッと霊体化解除!
航/解除しちゃうんだ!? 女子高生が「キャー!」って逃げて行っちゃうよ!?(笑)
相馬/その飯をよこせ! ……こ、こら、何故逃げるのじゃあ!?
GM/走って去って行く女子高生達。……でもそれとは反対に、相馬さんの元に近付いてくる足音も聞こえる。
相馬/なんじゃ? 音をした方に向いてみます。
GM/スーツにコート姿の眼鏡を掛けた、目が細くて大柄の……。
相馬/GMがロールしやすい人ですね!(笑)
亜紀/出たー!(笑)
GM/言い終わる前に判られた。現れた男性は、ポップコーンにまみれているサムライの男を見ます。「…………」。
相馬/ぎゅるるる。……倒れたまま目を合わせます。
GM/「……」。君が倒れ伏していると、こんな音を聞く。(携帯電話を持った格好で)『ぴんぴろぴん』。
相馬/写メられた!?(笑) なんじゃ、いきなり人を写真に撮るとは失敬な!
航/写メは判るんだ!? ちゃんと現代知識がインストールされてるだけ藤原さんより上じゃねーか!(笑)
相馬/自分で使わないだけで藤原だって写メぐらいきっと判るよ。「あれ、保存がされない。おかしいですねぇ?」って言うだけで(笑)
GM/男性は携帯電話で相馬さんを撮って、送信して、……受信して、画面を見ている。そして何事も無かったかのように相馬さんに近付く。(いつも弁慶をロールするときの低い声で)「大丈夫ですか」
亜紀/(物凄く萌えたような声で)あうちっ!
相馬/落ちるの早すぎるだろっ!?(笑)
航/まだ何一つときめく台詞を言ってないぞっ!?(笑)
亜紀/亜紀ならその「大丈夫ですか」の時点でダメです! もう充分ときめいています!
航/ゆるぎねーな!(一同爆笑)

 リプレイでは伝わらないかと思われますが、GMは大勢いるNPCごとに「キャラの使い分け」をしているつもりです。
 祐希→ぼそぼそと、えるーん→間延びした子供口調っぽく、藤原さん→ゆっくりと優雅に諏訪部っぽく、あちゃ→やや早口、黒須→感情が無いように、キャス子→楽しそうに声を上下させて、やんよ→柄悪く、鎧→ハキハキと、アベ→会話を途切れさせながら。
 弁慶さんのときのロールは「
低くて深い、それでも流暢な言葉遣いで詐欺されそうな気分になる声」をイメージしながらお楽しみください。

GM/……もう一度尋ねます。「大丈夫、ですか?」
相馬/ぎゅるぎゅるという腹の虫の音をさせます。バッと腕を掴んで、おぬし……ワシを保護しろ!
GM/「……保護しろとはどういうことでしょうか」
相馬/なんだったらお前の仕事を手伝ってやっても構わん! 頼むからワシを保護しろ! 腹が減って仕方が無いのじゃへにゃへにゃ!(笑)
航/なんて、腹が減って戦が出来ない人……(笑)
GM/無言で相馬さんの様子を暫く見た後……また口を開きます。(低い声で捲し立てるように)「霊体化できるだけの余力はありますか。私は単なる教会のエージェントなので貴方の存在について知識はあります。貴方は一体何のサーヴァントですか? 聖杯戦争に関与過剰になることはできませんから貴方の正体までは尋ねません。ですがある程度どのような者か明かして頂けない限り何者か判らぬ相手に情けを掛けるほど私は生優しい人間でもない」
亜紀/流暢に嘘ついてる! 自分も教会モドキなのに!(笑)
相馬/う、教会の一員か。ワシはバーサーカーじゃ……頼むから、飯を! 何でもよい、口に出来るものを!(笑)
GM/「そうですか。場所を移動しましょう。霊体化をして私について来てください。残念ながらバーサーカーの貴方の身体を抱けるほど私には力はありません」
相馬/そうじゃの……教会の者とはいえ只の人。よっこらしょと重い体で立ち上がります。
航/手玉石を投げつけるくせに……≪怪力無双≫持ってるくせに(笑)
GM/では男性に連れられ移動します。……連れて行かれたところはとあるホテル、宿泊所ですね。ベッドがあって人が休むことができる場所だ。
亜紀/……ラブホ!?
相馬/弁ちゃんがそんな安っぽい所に泊まる筈が無い!(笑)
GM/そうだね、ビジネスホテルと言われている所かな。「そこで待機していてください」と言うと、出て行った後にすぐ食事を取り寄せてきてくれます。
相馬/食事を見てパァッと表情を明るくします。
GM/なにお前。
航/なに、今のGMの素!?(笑)
GM/相馬さんが小さな生き物に見えた。男性は、ピザを持って来てくれて「どうぞ」と差し出します。
相馬/食べて良いんじゃな? 頂くぞガツガツガツ! ペロリと食べてゼーハーゼーハー。
GM/「バーサーカーのサーヴァント……マスターは如何致しました」
相馬/げふっ。ふむ、それがのぉ、いきなり契約が解除されてのぉ。おぬしは教会の者じゃったな、何か詳しいことは判っておらんのか?
GM/「確かに昨日、契約が解除されましたね。それは、教会の私の元にも話は聞いております」……弁慶さん自身も体験してるからね。
相馬/解除されてすぐに「父上、もう一度契約をお願いします」って言ったんですね。
航/……青森さんが風呂入ってるときに契約が切れる姿が見えた。(いきなり回想の青森になってガラッ! 「弁ちゃん! 切れたんだけど!?」
亜紀/いきなり回想の弁慶になって)「体を拭いて何か着なさい! 服を着たら契約して差し上げますから!」(一同爆笑)
GM/なにそれ、可愛くてイイ(笑) 「……戦闘をこなした後ですか。だから体力が減っている?」と空腹に関して問い質します。
相馬/確かに戦ったことは戦ったが数撃交えただけじゃったぞ。何やらワシは召喚されたときから腹が減って仕方がないのじゃ。
GM/「そのような英霊ですか」。大食漢で有名な人なのかと言います。例えば飢餓で死んだ英霊とか。
相馬/いや、ワシはそのような生まれの者ではないぞ。確かに昔からよく食べる方ではあったが。……よく食べよく眠る元気っ子だったと思います(笑)
GM/「正体は言えませんかね」
相馬/正体を知ったら、ワシの弱点まで知れてしまうじゃろう。
GM/「私はあくまで教会の身。情報を統括している立場に過ぎず聖杯戦争に直接関わることはありません」
亜紀/物凄く萌えた声で)もうっ! 誠実な顔をして情報聞こうとするんだからこの人はぁー! キャーッ!
航/なんでそんなに興奮してるの!? 亜紀くんのテンションが面白い!(笑)
相馬/名前を言う前に、怪しい者じゃないかを見ていいですかね。
GM/構いません。【意志】で判定してください。
相馬/判定します。(ころころ)お、高い目が出た。【意志】で14です。
GM/(ころころ)あ、こっちは12だ。
相馬/やったー。
GM/喜ぶ声を1秒も待たずに≪修羅≫使用。(ころころ)14です。
相馬/っ!?(←あまりの早さに反応できなかった言葉にならない一瞬の声) ……た、躊躇い無く5MP払いやがった……受動側優先で弁ちゃんが勝利じゃのぉ。
航/流石チート、サラッとしたキレイなかわし方だった……(笑)
GM/ではこちら回避してしまったので「まさかコイツ」と思い当たることができません。
相馬/……おぬし、本当にペラペラ喋らんのぉ?
GM/眼鏡をクイッと上げて、「私はいつも真面目な男だと言われるんですがね」
相馬/まあ、そのようじゃのぉ。頭も悪く無さそうだしのぉ。……ワシの名前は平小次郎将門じゃ。自分のことを名乗ります。
GM/それを聞いて「平将門……?」と相当ビックリします。
航/そりゃ3代前ぐらいの伝説の人だよね。武士の走りだし。
GM/「そのような偉大なお方だったとは……それは、失礼な態度を取ってしまい申し訳御座いません」
相馬/こやつ、判る奴じゃな。……藤原と同じような態度じゃが(笑) なんかコイツ、藤原と色々被るのぉ。
GM/「ですが私の知っている限り、貴方という英霊は決して……空腹キャラではなかったのですが
航/ザックリ言っちゃった!(笑)
相馬/何故かのぉ、ワシにもよく判らないのじゃ。マスターに問い質したくても見付からなかったし……。おお、良い事を思いついた。良かったらワシも教会に協力してやっても良い。サーヴァントが協力するというのは変かのぉ?
GM/「……教会に席を置くということは、監督官に干渉過多で叱られてしまいますよ」
相馬/駄目か。だがのぉ……ワシが聖杯戦争に参加する理由も虚しいように感じてしまってのぉ。この空腹で悟りを開いたのじゃ。
GM/えっ?(笑)
相馬/このまま聖杯戦争に参加するのも如何なものかと思ってきたのじゃ。願いを捨てても良い。元々、ある意味やけっぱちのような願いだったしのぉ。
GM/「……現界した願いを捨てるのですか?」
相馬/そう思い始めておる。……そういった方が弁ちゃんと絡みやすいと思いまして。願いに固執し過ぎてしまうと絶対弁ちゃんと対立してしまいますので。
亜紀/確かに……弁慶さんは「聖杯戦争を無くす」って決めて願いに固執しているキャラクターだから……。
GM/……今回のループは最初っからフリーにいくんだね。「サーヴァントとしての役割を果たすことなくこの戦争を放棄する、と?」
相馬/正直なことを言うと、今のところワシは気楽に生きることが出来れば良いと思っている。
GM/「……流石、平将門。前進的な考えを持っていらっしゃった方だ。実のことを言いますと、私は貴方に憧れておりました。詳しいことは申し上げられませんが貴方に対して尊敬の念を抱いていたのは事実です」
相馬/な・ん・じゃ・と!?(笑) ほほう、そうか! 若干褒められたのでご機嫌アップ(笑)
亜紀/ファンですって言われて嬉しくなってる!(笑)
相馬/ほっほっほ、良いことじゃ! 無念の死を遂げて悔しかったんじゃが嬉しいのぉ(笑) ワシを尊敬している男に悪い男などおらん!
GM/「今から言う話は私と縁を切ることになったとしても秘密になさっていてください。……私も、サーヴァントを得たいと考えていたのですよ」
相馬/「教会の身であるのにか?」
GM/「ええ、その通りです。ですが今まで巧く立ち回ることが出来ずにいたのです。……私には願いがあります。聖杯を得たいと強く考えていたのです」
相馬/なんと。
GM/「もう一度言いましょう。私は真面目な男ですよ。戦う力は充分に備わっております。その力に自信もあります。勝利する確率が私にはある。教会の裏切り者にはなりますが、如何なる汚名を着せられることにも私は慣れております。……聖杯戦争を放棄せず、私と契約し戦ってはいただけませんか?」
相馬/……よかろう。ワシもこのままでは己の存在さえも危うくなってしまうところじゃった。ちょうどマスターを欲しいと思っていたところじゃ。契約しようぞ。
GM/「宜しいですね」……手を出します。
相馬/うむ! 此奴、ワシより頭は良さそうだし何より教会の者。此奴とならなんとかやっていけそうじゃ。ということで、普通にサーヴァントになろうとします。
GM/「契約致しましょう」……契約完了。サーヴァントとしてキャラクターシートにお書きください。
亜紀/うわー、いいなー! 弁慶さんがマスターだー!(笑)
GM/「そういえば自己紹介がまだでしたね。私は、ミスターBと申します」
相馬/……え?(笑) みすたー、びー? ……おぬし、それは本当の名ではないな? 本当の名を捩っていることは判らなくはないが……。
GM/「私は今、そのように名乗っております。騙すようなことをしてしまって申し訳無いのですが、現在私は本当の名を言うことはできないのです。お許し頂きたい」
相馬/う、うむ。たとえどんな者であろうと主君と決めた以上は仕えねばならん。ワシも人の身であったときはおぬしよりアレな主君に仕えておったし……それに比べればずっとマシじゃ。よし、宜しく頼むぞ。
GM/「では、ちゃんとした食事を摂りましょうか」
相馬/頼む!(笑)
GM/腕を出します。
相馬/うん?
GM/小刀で腕をザクッと斬ります。「さぁ、いくらでもお吸いください」
亜紀/キャーッ!?(笑)
航/今の言い方……エロッ!(笑) 弁慶さんがエプロン付けて料理してくれるのをちょっと期待してたのに!(笑)
GM/契約した後なら「一番手っ取り早いのは体液交換でしょう」って真っ当な流れだと思うよ(笑)
相馬/では……腕を掴んで、頂くぞと言って舌を這わせます。
GM/供給します。……ある程度満たされた気になります。ただ、なんでかまたすぐに空腹感が生じるんだろうね。
相馬/……ふむ、馳走になったぞ。しかし何故だ……召喚されたときから記憶があやふやだったしのぉ。
GM/「記憶があやふや? もしやそれは……いえ、確定情報でないことを言って貴方を混乱させるのは良くないですね」
相馬/なんじゃ? 教えよ、申せ!
GM/「貴方の許容範囲をこえてしまうかもしれませんよ」……遠回しに「貴方アホでしょ」って言われます。
相馬/ワシもこのままではもやもやして気持ちが悪い! どんな情報でも良いから少しでも手がかりが欲しいのじゃ。
GM/「……召喚の仕方が誤っていたのでは?」
相馬/……マスターの不手際ということかの?
GM/「その可能性は十分に有り得ます」
相馬/ふーじーわーらぁー!?(笑) お、おのれ! ワシが飢え死にしかけたのも全ては藤原のせいか!
航/そういえば前回のインタールード編で、召喚したときに「間違ったのかな」って失望した顔してたよね(笑)
GM/そういえばしてたね。「それでは、私は貴方と契約をしてしまったために色々と処理をしなければならないことがあります。私の立場も危うくなりますからね。暫く失礼致します」と、彼は部屋を出て行きます。
相馬/うむ! それまでまた飯でも食っておるぞ!
亜紀/……青森さんに電話かな?
航/「父上、サーヴァントゲットだぜ」の報告じゃないかな?(笑)


 ●ミドルフェイズ2/February 4rd Scene 2

GM/では、航と亜紀のシーン。……アメ横で食事をしています。セイちゃんが泣きながら食べております。
相馬/(ジークになって)「ウマイうますぎるー!」
航/良かったなセイジさん! 別に亜紀の料理が美味しくないって言ってる訳じゃないけど!(笑)
亜紀/なんだか腑に落ちない!(笑) 俺だって頑張っているんだよ!?
GM/(祐希になって)「判ってる……その頑張りは認められるべきだと思うよ……」
航/祐希は優しいなぁ!(笑) で、そろそろ夜になるんだね。
GM/うん。(ジークになって)「もうすぐ暗くなるから帰った方がいいな。最近物騒だし、送っていくよ」
航/セイジさんっていいひとだなぁ、好感度が上がる上がる(笑) ここからだと俺も祐希も公園の前を通って行くのが近いからそっち歩いて行こうか。
亜紀/公園か。今日は何も無いよなぁ。近くであんな事件があったし……。
GM/(ジークになって)「ところで、実はオレは明日アキちゃんの家からバイバイする予定なんだ」
航/マジで!?
亜紀/そろそろだと思ってたけどいきなり!?(笑)
GM/「だって最初に言ったら折角の楽しい時間を気遣わせちゃうだろ? 今日は楽しかったよ」と、まるで国に帰るかに言います。
航/そっか……折角仲良くなったのに残念だね。
GM/「良い時間だったよ。こんなに話して笑ったのも、美味しい物を食べたのも久しぶりだった」
亜紀/おいセイちゃん……お手製クッキー持たせてやろうか!?(笑)
GM/ジークなら全部食べてくれるよ!(笑) では笑いながら公園前を通ったときでしょうか。……セイちゃんが立ち止まる。
航/どうしたの?
GM/亜紀くんにだけ聞こえる声で、「……血のニオイがする」。
亜紀/……危険?
GM/ジークがエルに襲われるイベントは、ジークの目の前に航が居る状態だと起きないんです。だけどアサシンはセカイ的イベントとして女性を殺すからこういう展開になります。
亜紀/そっか……アサシンは今、公園に居るんだ。
GM/「アキちゃんは2人を送ってあげるんだ。大切な友達を守ってあげなきゃ……」。ジークは、1人で殺された女性の元へ行こうとします。
亜紀/……ああ、セイちゃん頑張ってね。
航/何話してるのー? どうしたんだよ?
GM/「……オレ、公園通ってあっちの方に用事があるんだ! キミ達はアキちゃんと一緒に帰るんだよ!」
航/そんな、物騒な中で1人でなんて危なくない? 俺も行こうか?
亜紀/せ、セイちゃんってこう見えても武術とかが凄いんだよ!
航/俺だって【体力】5あるよ! 俺のハンドアウトが巻き込まれろと言っているし!(笑)
GM/「き、気持ちはありがたいけどバイバイー!」とセイちゃんは光の速さで走っていきます。シーン退場。
航/早っ!……。なんか怪しくなかった?
亜紀/ほーら、さっさと行くぞー。
航/亜紀、いとこが心配じゃないの?
亜紀/それは……心配だけど。
航/ほら。亜紀も祐希も一緒に行こうよ。そんなに急いでないしさ。
亜紀/……じゃ、じゃあサッと行くだけだからね! すぐ帰るよ!
航/なんでそんなに止めるの?(笑) 大丈夫だよ、≪クリエイトゲイト≫もあるしー。
GM/……では、3人でセイちゃんを追うのでいいね? 公園の中に入っていきます。
航/セイジさーん、どこ行ったんだー?
GM/捜してみるけど、セイちゃんの影はありません。どこに行ったんだか判らないね。
亜紀/その、セイちゃんは短距離のインターハイに出場していて……(笑)
航/なるほど、確かに良い体してたしなー(笑)
GM/そのとき、変な匂いが鼻を刺激する。鉄の匂いだ。……既に亜紀くんは何度も嗅ぎ慣れてしまったかもしれないね。そして、点滅している電灯の下に人影が見える。
航/その人に向かって、ごめんなさーい、こういう人見ませんでしたかーって声を掛けます。
GM/人影は航を見るとガシャッと音を立てて消えていく。……亜紀くんは判っていいかな、鎧姿だったってことに。
亜紀/あ、セイちゃんが変身したんだ。ごめんねセイちゃん……。
航/……なんか厚着の人だったね。何だったんだろ?
GM/人影はどっかに消えてしまったけど、さっきの人影が立っていた所に誰かが倒れているのが見える。
亜紀/……ダッと走って行ってみます!
GM/女性が血まみれで倒れている。
亜紀/これは……まさか。航、祐希! こっち来ちゃダメだ!
航/な、なに……警察と救急車……呼ばなきゃ……?
GM/「さっき居た厚着の人影が鎧男がやったのかな」と航なら思う。
亜紀/いや、セイちゃんがそんなことをする訳が無い! 教会に連絡しようと携帯電話を出します! でも航達が居るから……遠回りになるけど警察から教会に連絡してもらえるように……。
GM/携帯のディスプレイが圏外を表示している。
亜紀/あれ?
GM/でもそれも一瞬。こんな街中で圏外なんてまずならないから電波の調子がおかしかっただけかな。すぐに警察に連絡することができます。
亜紀/電波障害……? とにかく、警察に来てくれるように言います!
GM/……ネタ晴らしをすると、『ジークが女性の元に駆けつける→アサシンと出会う→アサシンと戦闘を開始しようとする→亜紀達が現れる→アサシンを連れて戦う場所を変更する→アサシンが張った結界が解除される→圏外になっていた公園が元通りになる』という感じです。
亜紀/なるほど。……ジークが生きてるとアサシンに接触するイベントが無くなるんだ。
GM/というのも、聖杯戦争は隠匿されるべきものだからね。真っ当なジークが無関係な航達を巻き込む筈が無いでしょ。ジークが生きてるとまず聖杯戦争に巻き込まれないんだよ。
航/ジークは優しいなぁ! いや、一番正しいことをやってるんだけどさ(笑)
GM/本来であれば航はハンドアウト的にエルかアサシンの手によって聖杯戦争に巻き込まれます。でも隠しキャラ扱いであるジークが航の前で存在していることでそのハンドアウトが無効になってしまうんです。
航/あれ……そうなると、このままだとシナリオが始まらない?(笑)
亜紀/しまった! エルルートなのにエルの動きを防いじゃってる!(笑)
GM/ぶっちゃけ言うとそうなんだ(笑) 大丈夫、ちゃんとシナリオは進めるから。……祐希が口を開きます。「早乙女先輩……すぐ側の交番に行って通報しに行くのも良いと思います」
航/そ、そうだよ……それにさっき女の人の傍に立っていた人って犯人だよね? 俺達メッチャ声掛けて顔見られたから……交番に行った方がいい!
亜紀/でも今、電話で通報したし、誰か1人はここにいないと……。
航/けどみんなで行動した方がいいよ!
亜紀/……1人になってちゃんと教会に連絡したいんだよな。いいから航は祐希を連れて交番に行って! 俺はこの状況をちゃんと説明しなきゃだから!
航/……判った。亜紀、気を付けてね。何かあったらすぐに逃げるんだよ。
亜紀/すぐに連絡するよ。ケータイあるじゃん! 文明の利器!
航/そうだったね、たびたびケータイがあること忘れるよ!(笑)
GM/では、航と祐希は交番に向かうため亜紀と離れます。一旦シーン退場してください。……1人残された亜紀は、教会に電話しますか。
亜紀/黒須さんに電話します。ぴっぴっぴ。
GM/黒須さんが電話に出ます。事件があったことを話すね? (黒須になって)「了解した。現在そちらに向かえるエージェントを……すぐに探そう」
亜紀/え、エージェントがいないんですか!?
GM/「すぐに向かえる筈の青森とミスターBが用事で出ていてな。だから別のエージェントをすぐに手配する。待っていてくれ」
亜紀/判りました! ……青森さんかミスターBだと思ったのに会えないのか、残念だなぁ。

 一方その頃。
 交番に向かった航と祐希は……。


GM/交番に着いて警官さんに話をすると、すぐに大人達は応対してくれます。婦警さんが「君達は安全なここで待っていなさい」と言ってくれるよ。
航/……どっか行っちゃったセイちゃんが心配だ。俺はセイちゃんを捜してくる!
GM/それは祐希が止めるかな。(祐希になって)「航……1人じゃ危ないって言われたよね?」
航/でも……折角楽しいって言ってくれた人を嫌な気分で国に帰すなんてできないよ! ちゃんと捜さなきゃいけないと思うんだ! ……祐希はここで待ってて。
GM/航に言い訳されてしまった祐希は強く反論できず、許してしまいます。「……何かあったら電話するんだよ」
航/交番を飛び出します。とりあえず……亜紀がセイちゃんと合流したら亜紀の方から連絡が来るだろうから、全然見当違いの方向に行ってみます!
GM/公園内を走っているとポップコーンだらけの場所があった。
航/なんだこれ!(笑) ちゃんと掃除しとけよー。
GM/通り過ぎていきます。……いくら走ってもセイちゃんの姿を発見することはできません。そして……だんだんと薄ら寒いものを感じてくる。2月だから夜だし気温が下がってきたのかな。
航/……人殺しが居るかもしれない公園。やっぱ1人はやめておけばよかったかな。
GM/カキン! 何か、金属音のような音がした。
航/……音の方に向きます。
GM/誰か居るのかな、この時間だから誰が居てもおかしくないけど……でも金属音って何だろう?
航/なんだ? ……そっちの方に走ってみます。
GM/道からちょっと外れた、木々が生い茂った場所に……1人の男性が立っているような気がした。電灯は遠くなのでどんな人なのか見えない。
航/セイちゃん!?
GM/……セイちゃんなら声を掛ければ「あ、ワタルちゃん」と振り返ってくれるだろう。つまり、彼ではない。
航/おっと、違ったかなー……もしもし?
GM/人影が振り向く。顔は見えないけど、航の方に歩いて来る。
航/えーと、すみません。こういう人を見ませんでしたー……?
GM/ガクリ。膝を折って君の手前で倒れる。
航/バッとキャッチします!
GM/べちゃ。熱いものが抱きとめたところに触れる。
航/……えっ!?
GM/至近距離なら判る。……金の髪の男性だ。
航/……も、もしもし!? 大丈夫ですか!?
GM/「うっ……」と呻き声を上げる男性。血が付いている男が苦しみながら倒れ込んでくるってことは……。
航/ピンチ!? す、すぐ……警察連れて来ますから!
GM/ガシッと航の腕を掴んで、ふるふる首を振る。「おねがい……警察は……呼ばないで……」
航/なんで!? そんな怪我してるんだからせめて病院に……!
GM/「こんなのすぐに治るから。それより、君は怪我ない?」……いきなり航のことを気にし始めます。
航/お、俺は何にも。ちょっと変な人に会いましたけど、今のところは顔を見ただけで……。
GM/「何も無いんだね?」
航/……うん。
GM/「……良かった、無事なんだ……」
航/……さっき変な人にやられたんですか!?
GM/肯定も否定もしません。苦しげに息を吐いて、「おねがいだ、俺を……匿ってくれないか!?」と交渉をしてきます。【理知】で(ころころ)難易度9の判定をしてください。
航/(ころころ)7です。負けちゃったから……貴方は危ない人じゃないんですねと形だけ訊いておきます。疲れてるし訳アリみたいだし、匿ってあげなきゃ! 俺の家はすぐそこなんで行って手当てをしましょう! そこまで歩けますか?
GM/コクリと頷く。腕を掴まれると、一瞬ヒュンと、まるで空を飛んだかの感覚が君を襲う。
航/うんっ!?
GM/気付いたら、君の家の近くだ。
航/あれ? ……今の、何ですか?
GM/「説明はちゃんとするから……ごめん、先に休める場所に行こ?」
航/わ、判りました……アパートに連れて行きます。
GM/アパートの部屋に入ります。金髪の男性は苦しそうにしながら航の手を握って……「ちょっと貰うよ」と言います。
航/何を……?
GM/≪結合双生≫使用。航から多少【HP】を貰ったことにします。微妙に息苦しくなったり痛みを感じた演出をお願いします。「ごめんね、怯えさせるようなことをして……もっと良い出会いの方が良かったと思うけど」
航/じゃあ……一瞬ぞわっとした感じがする。よ、よく判らないけどとりあえず手をギュッと握り返しておきます。
GM/「……もう平気、大丈夫」。そう言う顔はもう血行が良くなっているようだ。出血も止まっているような気がする。
航/なにこれ、魔法……?
GM/では一旦航のシーンを終わらせます。……一方その頃、亜紀の元に警察の人と、後で呼んだ教会の人が来ました。教会の人は一般警察を追い払って、亜紀の前には同僚と思われる人だけが残りました。
亜紀/あー、やっと話しやすくなったー。
GM/1人の男性が「……御苦労……」と、スッゴイ元気の無い声で言います。
亜紀/な、なに? 教会の人……ですよね?
GM/「……ああ……オマエが……神父に連絡したんだろ……?」
亜紀/…………もしかして、もしかして!?(笑)
相馬/人生の全てに疲れきってそうな顔をしてませんか!?
GM/うん。スッゴイ気だるげに、つまんなそうに、眠たそうに亜紀の話を聞く男です。
亜紀/叩き起こされてきたんですか!?(笑) と、とりあえず状況説明を……俺達がここに来たときはもうこんな風になってたんですよ。
GM/男は、あまり聞く気は無いようです。
亜紀/……あの、すみませーん?
GM/「もう……何が起きたかは……全て知っている……オマエは……元の生活に、戻れ……」
亜紀/え? 俺も教会のエージェントですから……。
GM/「……今回もか……さて、今回は……どういう風に動くのか……な……」
亜紀/今回は、って……(笑)
GM/どうやらこの男性は、『何が起きたか全部知っている』そうです。ここは自分に任せろと言ってきます。
亜紀/は、はあ……じゃあお願いしますね。俺は連れがいるんで交番に行ってきます!
GM/「ああ……その前に……」
亜紀/何ですか?
GM/「……一度……黒須柊に会っておいた方がいい……んじゃないか……?」
亜紀/黒須さんにですか? いつも会ってますけど……。
GM/「……言ったからな……オレは……フラグをちゃんと立てたぞ……」。そう言って、彼は仕事に向かいます。
亜紀/……なんだろう、不思議な人だ……。とりあえず航と祐希が居る交番に向かいます。
GM/交番には祐希だけが居ます。
亜紀/あれー!?(笑) 祐希、航はどうしたの!?
GM/オドオドと祐希は「……そちらの方に行ったんじゃないんですか?」
航/このタイミングで電話します!(笑) もしもし、亜紀ー!?
亜紀/ちょ、航! どこ居るんだよ!?
GM/……航が電話している前で、金髪の男は「何も話さないでほしい」というジェスチャーをします。
航/い、今はアパートに居るんだ。実はこの時間に届く荷物があるのを思い出して、急いで走って帰っていたから電話するタイミングを逃しちゃって……ホントにごめん!
亜紀/そ、そっかあ。なら俺は祐希を送って帰るよ。セイちゃんには俺から連絡しておくから安心していいよ。
航/うん、それじゃあ……今日はお疲れ。
GM/じゃあなーと電話を切ります。(祐希になって)「良かった……航は無事だったんですね。早乙女先輩、後でセイジさんはちゃんと帰ったって連絡してあげてくださいね。じゃないと僕達、安心して眠れませんから」
亜紀/判った。祐希の安眠を妨げるようなことをしないよ! じゃあ祐希を家まで送っていこうとします。
GM/「ありがとうございます」と、2人でてくてく夜道を歩きます。「本当に近頃変な事件が多いですね……先輩も夜、バイトの帰りには気を付けてください」
亜紀/ありがとう。でも大丈夫だよ、明るい道を通って帰るから。
GM/「それがいいと思います」……祐希の家に着きます。見ると、縁側に子供達が大量に居るような気がする。
亜紀/な、なんか人影が多くないか……?
GM/「あ……今、親戚が来てるんです……もし良かったら今度遊びに来てくれませんか?」
亜紀/うん、航と盟ちゃん連れてくるよ! 最近、盟ちゃんが遊んでくれないけど……。
GM/「宜しくお願いします。……気を付けて帰ってくださいね」
亜紀/じゃあな、おやすみー。
GM/祐希とバイバイして、……暫く家に帰る道を歩いていると、タッと何者かが現れる! 「アキちゃん!」
亜紀/せ、セイちゃん!? ビックリしたー。
GM/ジークは霊体化して鎧を着たままで話します。「ゴメン、一番安全なこの状態でこの状態で話させてくれ。……キミが1人になるまで待っていたんだ」
亜紀/そっか。……どうだった?
GM/「もう教会には知れてると思うけど、さっき女性が殺されたのはサーヴァントによる犯行だ」
亜紀/……やっぱり。犯人は?
GM/「帽子を被ってコートを着ている男だった。交戦をしたんだけれど、いきなり第三者が現れて……そいつから逃げるのに精一杯だった」
亜紀/……もしかして、セイちゃんと最初に会ったときに襲ってきた人?
GM/「そう、アサシンがまた邪魔しに来たんだ!」
亜紀/アサシンだと勘違いしてる!(笑) ……もう聖杯戦争は本格的に始まっているんだね。
GM/「ユウキちゃんはさっき無事だったみたいだけど、ワタルちゃんも平気なんだよね? それなら……ここで本当にサヨナラの挨拶をしておこうと思って」
亜紀/……そっか、いつまでもこうやって会っていられないもんね。
GM/「ああ。これから先、すぐにオレは昇華されるかもしれない。どのサーヴァントもオレの命を狙っているからね。……アキちゃんは教会のメンバーとして頑張って。そして無事にこの聖杯戦争を終了を見ていてくれ」
亜紀/うん、教会としてサポートしていくよ。……願い叶うように頑張ってね。セイちゃんをコツンとやります。
GM/じゃあちゃんと兜だけは取っておこうか(笑) 「戦うからには勝ってくる。オレの勇姿を見ていてくれよ」……そう言い終えたときには、もう亜紀の前から消えています。
亜紀/セイちゃんカッコイイー!(笑) ……もう率先的に目の前に現れることはないんだね。自分も家に帰ります。


 ●エンディングフェイズ/February 4rd Scene 3

GM/相馬さんのシーンにいきます。……「連絡に行ってくる」と言っていたミスターBは10分ほどですぐに部屋に戻ってきます。相馬さんの食事の方が長いぐらいです。
相馬/はー、食った食った。生き返ったー。
GM/部屋でそんな相馬さんを見ていましたが、数分後ノートパソコンで何かを調べ始めます。
相馬/む、教会の仕事か?
GM/「いえ、貴方のことについて調べております」
航/ウィキか。
GM/もっとちゃんとしたデータで調べてるよ!(笑) 「どうやら文献を見る限り……貴方の今の飢餓状態の原因は『貴方の現代の在り方が間違っているから』だと思われます」
相馬/そうか、やはり召喚時の問題が最有力か。
GM/「貴方を召喚したマスターの名は?」
相馬/藤原幸正と申す。
航/……前回、インタールード編で弁慶さんと藤原さんって会ってたよね。
GM/そっか、会ってたな。……ミスターBは「あの彼が」と驚きます。
相馬/知り合いか?
GM/「彼も教会の一員です。……心変わりが無く聖杯戦争に固執していればまた戦場で会うことでしょう。彼が国外逃亡をしていなければの話ですが」
相馬/そのようなことをする男ではないのぉ。
GM/「私の知り合いが彼と連絡手段を得ていた筈です」……と、青森のオッサンが藤原さんの連絡先を貰ったことを言います。「貴方が再会を望むなら会うことも可能でしょう。如何しますか」
相馬/……会うかどうかの前に一つ訊きたい。このワシの大食らいは、おぬしと共に戦う事において何やら不都合な事が生じる可能性があるか?
GM/「大いにあります。供給の効率が悪いではないですか。改善点があるのであればすぐにでも力を入れたい。貴方が召喚されたときの陣を見ることができたり情報を掴めれば、どうすれば貴方の正規の力を引き出せるか調べる事ができる。真の貴方の力を引き出せるのです」
航/……弁慶さんは真面目だなぁ。
GM/真面目に勝つ気でいるからね。「……私も貴方に尋ねておきたい。貴方はこの聖杯戦争の参加権を放棄する意思もあったのに、私の願いを聞き入れ再度参加する気になった。一度放棄しかけた願いとはどのようなものなのですか」
相馬/ワシ自身の願いか。……他の6体のサーヴァントを蹴散らしてでも叶えたい夢ではなくなった。言う必要は無かろう。とは言えワシとてサーヴァントとして召喚された身じゃ。他の奴らがワシを狙い襲ってくればやり返す手立ては出来ておるぞ。早々死にたくはないからのぉ。
GM/「……自衛の為に戦う、と。では本当に『生きる為に勝つ』?」
相馬/「何より、契約しマスターとなったおぬしが願いを持っているのならば、それに付き従えなければならん。おぬしをマスターと決めた以上な」
GM/「……義理高いお方ですね」
相馬/まあな、これでも武の士の端くれじゃ。
GM/「……ですが、向上心の無い男は嫌いです。とりあえずはその答えで納得することにしましょう。戦意の無い貴方が戦うという選択肢を選んでくれたのです、私はそれを最大限活用させてもらいます。マスターとして」
航/なんか弁慶さん、イライラしてるな。……メッチャ勝ちたいマスターと、勝つ気の無いサーヴァントだもんな。
相馬/うむ、そうしろ。ワシはこの世で現界することを選ぶ。
GM/良い願いだ。……そうしているとミスターBの連絡端末が何かを受信した。黒須から「亜紀から連絡が来たんだが仕事してくれないか?」というものです。相馬さんがいるので彼はその連絡を断ります。
航/いきなり黒須になって)「お前らが2人ともどっか行っちまったせいで雑巾を起こすハメになったぞ! 久々にアイツが立ったの見たぞ!」(笑)
亜紀/そんな、クララが立ったみたいな!(笑)
GM/雑巾は48時間ぶりに二足歩行をしたそうです。 ……だって、サーヴァントだから食べなくてもいいねん。自堕落なダウナーさん的には天職じゃん。
航/あー、動かなくてもいいからダウナーさん的には……って、動けよ。動かれると困るけど(笑)
GM/ミスターBは相馬さんに向き直ります。「どうやら公園でサーヴァントによる事件が起きたようですね。現在私の手で集めた情報を全て貴方に開示します。貴方が一番勝てると思われる駒を潰していきましょう」
相馬/うむ、そうじゃな。まずは手堅くいくとするかの。
GM/じゃあそんな風に暫く話をして、「外に出ましょう」と立ち上がろうとしたミスターBは……一瞬、フラッとよろけたような気がした。
相馬/咄嗟に掴みますよ。なんじゃ、おぬしも消耗しておるのか?
GM/「……申し訳御座いません。連日仕事だらけのものですから」
相馬/ふむ、では供給した方が良いか?
GM/「……先程体力が回復したばかりの貴方にだったら、お願いしても良いですかね」
相馬/こちらは全快じゃ。自分の手をホイと差し出しますよ。
GM/……指先をペロっと舐めます。「先程私がさせたことと同じことするなんて……まるで獣同士が舐め合っているようです。お恥ずかしいところを見せました」
相馬/そんな事を言ったらワシはどれだけおぬしに恥ずかしいところを見せてると言うんじゃ。気にするな。ワシとおぬしは一蓮托生じゃ。
GM/「……。そうですね、いつまでもこの態度で居るのは失礼ですね。……もう少し貴方に心を開くとしましょう」
亜紀/……隙のある弁慶さん……(笑)
航/なんか、物凄く弁慶さんが好きになってきたぞ(笑) この世で生きたいっていう相馬さんと裏腹に、この人……消えたいんだぜ。
GM/なんだぜ。……では、教会のエージェントとしてパトロールをするという名目で戦場に赴きます。

 一方その頃。
 メゾンボロリアにて、亜紀と電話し終わった航は……。


GM/電話を切ります。物凄く亜紀が怖かったね。
亜紀/そんなことないよ、荷物の為に帰ったんだって信じてるから!(笑)
航/嘘じゃないもん、ホントのこと言ってないだけだもん!(一同笑) ふう、第1関門突破。第2関門は……服をザブザブと洗いながら待ってます。
GM/洗濯している横に金髪の彼がやって来ます。「ごめんね……面倒なことをさせちゃって」
航/大丈夫、シャツの替えはあるから。そっちこそ体は大丈夫?
GM/「うん。……話をしていいかな?」
航/話を聞くのは怖いけど……聞きますよ。
GM/聖杯戦争のことについて話し出します。「現在、この街では7組が戦って願いが叶えてくれる聖杯を奪いあっている。俺は、その戦争の参加者だ。その現場に君が居合わせてしまったんだ」
航/カキンという音も、その傷も戦争の……。
GM/「うん、戦った音を聞いたんだろうね。俺は、サーヴァントを操って聖杯を奪い合う者……マスターの1人だ」
航/ということは、サーヴァントを連れているの?
GM/「連れてるよ」
航/えっ。……さっきの怪我は、サーヴァントを連れて戦っていたときの怪我なの?
GM/「う、うん」
航/なんで一瞬どもったんだろう、まあいいや(笑) ちなみにサーヴァントは?
GM/「俺のサーヴァントは、アサシンだ」
相馬/……やんよ!?
航/……成程、凄く納得いく流れだ。
GM/種明かしします。『ジークとアサシンが戦っていた→2人の戦いの間にエルが入っていく→ジークはエルに勝てないので逃げていった→アサシンとエルが2人きりになる→聖杯戦争に参加するためにセイバーになる予定だったけどジークが逃げ延びたからなれない→マスターとして聖杯戦争に参加することを選ぶ→アサシンと契約する』
航/良かった、「俺はアサシンのサーヴァントだ」って名乗らなくて……(笑) なるほど、怪我を負っていたところを偶然俺に助けられたってコトだな。
GM/「うん。強敵なサーヴァントがいてね……セイバーっていうサーヴァント7体の中で一番強い相手と戦っちゃったからさ」と嘘をつきます。
航/間違ってないけど……(笑) それは大変だったね。
GM/「それで……ちょっと俺、困っているんだ」。航をじっと見ます。
航/どき。
GM/「聖杯戦争が終わるまででいいんだ。……俺を、このアパートで匿ってくれないかな? 本拠地が欲しいんだ。……俺はどんな人間か、肌の色で判るよね?」
航/すごく……外人です。
GM/「戦争に参加するためにこの国にやって来たんだけど、暫く寝泊まりするところを探していたんだ。戦争が終わるまでこの街に居なきゃいけないし、でも聖杯戦争は夜しか動いちゃいけないし。……嫌だったらすぐに出て行く。けど、手伝ってくれたらお礼をいっぱいするよ!」
航/俺はこの通り……一人暮らしだから居てくれても平気だけど、その前に訊いておかなきゃいけないことがあるよな?
GM/「なに?」
航/叶えたい願いって何なの。それがあまりに危ないことだったら流石に協力できないよ。
GM/「……もちろん話すよ。俺は……大切な友人を救いたいんだ」
航/…………。
GM/「俺は昔、大切な友人を……俺のせいで苦しめちゃったんだ。幸せにしてあげたい。苦しめたのは俺だけど、その人には幸せになってもらいたい。だから聖杯戦争に参加したんだ!」
亜紀/……何も間違ってない……。
航/そっか、なんていいひとなんだ!(笑) そんなに想ってもらえてその友達は幸せだね。その気持ちが伝わればきっと許してくれるよ。……そういうことなら俺も協力できる! いいよ、ここに居なよ。
GM/「俺が勝者になって聖杯を手に入れたら……いっぱいお礼をするから! 君が危険な目に遭ったらすぐに守る。何があっても守るからね」
航/そんなこと考えなくていいよ。俺も出来る限りの手伝いはするから。……ちなみに、サーヴァントの方の願いは何?
GM/「記憶喪失だから自分の名前を知りたいんだって。決して悪い人じゃないよ」……全然君に危害を与えることはないと全アピールします。
航/可哀想な人なんだね、うっうっ(笑) そのサーヴァントは表には出せない奴なのかな?
GM/「姿を消してもらっているだけだ。だって君を怖がらせちゃうだろ?」
航/どうだろ、怖がるかもしれないけど……2メートルあるとか手が8本あるとか?(笑)
GM/「……えっと……君の名前は……何だっけ?」
航/俺は秤谷航。航でいいよ。
GM/「……ワタル……ワタル」。何度も噛みしめるように名前を呼んで、「覚えたよ……よろしく、ワタル」
航/アンタの名前は?
GM/「俺は……えっと」。暫し悩みます。『エンキドゥ』と名乗って意味を調べられると嫌なので……「俺の名前は、エル」
航/エル?
GM/「……友人が付けてくれた愛称なんだ。そう呼んでくれると嬉しい」
航/……俺もエルって呼んでいい?
GM/「うん! エル……エルだよ!」
航/判った判った、疑ってないから(笑) じゃあご飯作ろうか。食べないと元気出ないよね。そうだ、いっぱい戦うんだからいっぱい作らないとね!
GM/「俺、ゴハンはいらないんだけど……」
航/遠慮しないでいいよ。ご飯ぐらい作るよ。
GM/「ありがとう! ワタルが用意してくれた物なら何でも食べるからね」……ニコッと笑います。
航/ああ、ウチに人が居てくれるのって嬉しいなぁ。料理の準備をし始めます。
GM/「わあ、俺も手伝うよー」……こうして、航の同居人が増えましたとさ。

 一方その頃。
 祐希を家に送り届け、ジークと別れの挨拶をし、家に戻った亜紀は……。


亜紀/セイちゃんのコトは……明日の朝になったら祐希と航に発ったよってメールで送ればいいかな。
GM/夜も遅くなっちゃったしそれがいいだろうね。では、そう考えているところに電話でも来ようかな。ケータイが着信音を鳴らします。――むろろろろ、むろろろろろ。
亜紀/ピッ。ハイ、もしもし?
GM/「よぉ!」……青森さんだ。
亜紀/あ、お久しぶりです! 声がちょっと明るくなります(笑)
GM/「いやあ、まさか今日が〆切だって忘れててさー。本業の手が外せないトコだったんだよー。今全部終わったところなんだ。ごめんな、こんな夜中に」
亜紀/大丈夫ですか、お疲れ様です。俺の方も色々あって……変な事件に巻き込まれちゃったりしました。連絡は届いています?
GM/「ああ、来た。大変だったんだって? 俺、お前の直属の上司だったのに1人で任せちまってすまんな。それを謝りたくて電話したんだ」
亜紀/いえ……Bさんも忙しいようですね。
GM/「…………ああ」
亜紀/どうかしました? ……喧嘩しました?(笑)
GM/「いやー、息子がさー、どっか行っちまうようなカンジがしてさー」……そう、『弁慶さんに何かがあった』ってことを匂わせておこうか。
亜紀/ど、どうしたんだろう。何かあったのかな?
GM/「ま、アイツなら大丈夫だって! 色々と大変なコトをさせちまったようだから今度デートでもしような!」とオッサンはギャグのように言います。
亜紀/じゃあ、今度……どっか連れて行ってくださいよ。
GM/「ああ、オッサンが何処にだって連れて行ってやるよ。それこそオッサンのマンションに来たっていいんだぜ?」
亜紀/やった、デートの約束をこぎつけたー!(笑)
GM/「……ともかく、聖杯戦争はもう本番なんだ。気を緩めずに気を付けろよ。今回の聖杯戦争は今までのやつと違うそうだから。俺は今、お前だけが心配なんだからなー」
亜紀/Bさんも心配でしょ?
GM/「うんうん。でも、1人に絞った方がいいのかね。守る対象ってヤツをさ」……電話ぷちっ。
亜紀/なんだって!?(笑) 電話を切られた……くそぉ、追及できねえ!(笑)
GM/……こうして慌ただしい2月4日は終わり、2月5日になるのでした。この辺りで今日のインタールード編、終わりにしましょう。
相馬/はい。この辺りなら青森のオッサンが参入しても入りやすいだろうし。
GM/航とエルの出会い、相馬さんと弁慶さんの契約、亜紀と青森さんの仲良しフラグ……導入部分としては優秀じゃないかな。いつも出会いで時間が取られちゃうから、これで来週からの本編はイチャつきからスタートできるね。
航/今頃、他のサーヴァント達はどうなっているんだろう……。
GM/アーチャーもキャスターも、盟ちゃんも盟ちゃんで独自に行動してるよ。
亜紀/エルとの楽しい同居生活が始まりましたね!
航/うん。しかも今回エルはサーヴァントじゃないから航も普通に暮らしてていい気がする。……でも絶対バッドエンドなんだよな。
GM/本来PCではない盟ちゃんがいない時点でベストエンディングには辿りつけないからね。それではお疲れ様でした。来週は精一杯イチャつくぞー(笑)