アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第7ループ3話 『 Last talk 』 3ページ ■
2010年5月26日




 ●プリプレイ

GM/やっと今回、プレイヤーが4人揃ってくれました。ドロリア第7ループ本編始めましょう。まずは各自のレベルアップ報告をするかー。
航/久々のレベルアップ報告ですね。

▼PC1:秤谷航(キャラクターレベル10)
 クラス[闘士6/聖職者2/世界遣い2]
 世界遣いより、主特技≪勾玉の加護≫(一般特技)、副特技≪オレンジの記録≫を取得。

▼PC2:相馬(キャラクターレベル10)
 クラス[狂戦士7/処刑人1/異端者2]
 狂戦士より、主特技≪戦神の巣≫、副特技≪猛る身体≫を取得。

▼PC3:八木沼盟(キャラクターレベル10)
 クラス[魔術師6/霊媒師1/領域遣い3]
 領域遣いより、主特技≪興奮剤≫(一般特技)、副特技で≪粒子のカーテン≫を取得。

▼PC4:早乙女亜紀(キャラクターレベル10)
 クラス[感応力師3/狩人2/霊媒師4]
 霊媒師より、主特技≪気士団≫、副特技は≪いとしのシト≫を取得。

航/今回取った[世界遣い]の≪オレンジの記録≫は、判定に成功すると一定の記憶をコンバートできるというものです。これからのシナリオに大いに使えるかもしれないし、いいかげん航が記憶を持ってないと話に絡みにくいので取りました。
GM/航一人、蚊帳の外になること多いしね。積極的に使っていけたらいいな。
相馬/ご報告します。相馬の【HP】が66になりました。
亜紀/わあ、亜紀のほぼ2倍です!(笑)
盟/盟なんて3人分だよ、3盟だよ!(笑) なにそのラスボスみたいなHP!?
GM/さて……今日のテーマは、『イチャつき』です。それぞれ出会いをインタールード編でやったので今日は思う存分デートしてもらおうと思います。しかしそこでなんと黒須が!?
盟/前半編で爆発しろ!(笑)


 ●オープニングフェイズ/航 〜同居人〜

GM/最初は航のオープニングから始めようか。……今日は2月7日土曜日。夜、秤谷航はバイトを終えます。ごく普通にアパートに帰ってきてください。
航/普通に帰るだけって微妙に難しいな!?(笑) ……14日しんどいなーと思いながら帰宅しまーす。
GM/君の部屋であるメゾンボロリアの2階に明かりが点いている。
航/…………ふう、良い光景だ。
GM/そのシーンがやりたかったんだよ。
航/晩ご飯3人分買ってるけど全然重くない! 超幸せじゃないか、なにそれ! もういいや、セッションお疲れ様でーす!(一同笑)
相馬/航、戻ってこい! これから「おかえり」って言ってくれる人が出るんだから!(笑)
航/鍵を開ける必要も無くガチャッとドアを開けてみる! ただいまー!
GM/(エルになって優しい声で)「ワタル、おかえり」
航/……今、メッチャ幸せ!(笑)
GM/2日前から同居人になったエルはエプロンをしながら出迎えてくれて、「もうちょっとで夕食が出来上がるから手洗って待ってなよ」って言います。
航/やった、ご飯作ってくれてるー!(笑) 買ってきたサラダをドサッと出します!
GM/エルの料理は超美味しいという訳でもない、航と同じぐらいの腕です。……10年間エルが見ていたのは航の料理だけだから、航が作れるレベルの料理しか作れないからです。
航/でもバイト終わって疲れているときに夕食ができてるだけで嬉しい。座ります!
GM/……ちなみに、3人分って言っていたけれど?
航/アサシンの分です。航はいつもサーヴァントとも一緒に食べようと言うから。
GM/アサシンは現在姿を消しています。元からあまり航の前に出る人ではないからね。
航/エル、アサシンはご飯いいの?
GM/「今は警備につかせてるんだけど……またアサシンと一緒にご飯食べる?」
航/だって、折角家に一緒に居るんだから食べようよ。
GM/「……判った、呼ぶよ。アサシン!」……エルが呼ぶと、スラッと背の高い白人男性が現れる。「昨日と同じように食事しようよ」と言っても彼はムスッと仏頂面のままです。
航/ちょっと距離を感じる……。
GM/でも昨日、メッチャ美味しそうに航の料理をガツガツ食べてた。
航/悪い人じゃない!(笑) ……なんだ、やっぱり幸せじゃないか。
GM/うん、幸せだね。……3人で夕食を食べ終わると、エルが食器を片付け始めます。「ワタルはお疲れなんだから休んでいていいよ」
航/それぐらいは自分でやるよ。エルだってこれからのために体力温存しなきゃいけないんだろ? ……言って隣に並びます!
GM/「俺は俺なりにワタルに優しくしたいんだけどなぁ」
航/……なにそれ。そんなこと言うと甘えちゃうぞ。
GM/「……えへ」
航/な、なんだよー!(笑)
GM/片付けが終わります。「じゃあ……そろそろ出かけるね。聖杯戦争に行ってくる」……昨晩もそう言って2人はアパートを出て行きました。
航/……ねえ、エル。
GM/「なに?」
航/俺、ついて行っちゃダメ?
GM/「それは……えーと、えーと」
航/だって、エルのことが心配だし……。
GM/「それは嬉しいけど……俺、ワタルに危険な目に遭わせたくないよ」
航/……やっぱ俺、役に立たないかな。
GM/「……ううん、どうやらワタルは俺達と近い人間だから力を使えるようだし……」と、剣を出せる事実が発覚したことにしようか。既にキャラクターシートは使えるようになります。
航/なんか不思議な力が俺にもあったって、昨日あたり気付いたんだな。……そうだ、この力ってイザとなれば何か役に立つかもしれないし! あと街のことには詳しいから道案内できるよ!
GM/「それはいいかも。……じゃあ、一緒に来てくれる?」
航/うん!
GM/「あ、そうだ! もし良かったら……明日の昼間、どっかに行こうよ。街を歩こう」
航/……エルと、お外でデート!?(笑)
GM/「ワタルが良かったらお願いしたいな……どうだろ?」
航/行く! どこでも案内するし、どこだって連れて行ってあげるよ!
GM/「約束だよ」……そんな話をして、君達3人は夜の街を歩きます。しかし、その日は特に何も出会うことなく……外に出ただけで終わってしまいましたとさ。
航/何か気配を感じられなかったんですね。
GM/「もう3日も誰も動かないか。けどきっと明日ぐらいには誰かしらが動き始めるだろうね」……おしゃべりをしながら夜を過ごし、また3人で同じ部屋に戻るのです。
航/ふぅ……凄く幸せ……4ループぐらいぶりのラブラブイベントだから航が何したらいいか判らないよ!
盟→恐一/オッサンなんてラブイベント自体が初めてだよ!(笑)
相馬/女性恐怖症になっちゃったからな……。オッサン、4年ぶりのラブイベントかぁ(笑)
GM/4年ぶりどころか4年ごしのラブイベントだけどな。

 何度も記載しているが、詳しくは『パラドックスの椿』参照。


 ●オープニングフェイズ/相馬 〜道具〜

GM/では次のオープニングは相馬さん。……ミスターBと契約して3日が経ちました。夜、戦いに赴いても大きな動きはありません。
相馬/うぬぅ、収穫ゼロか……。
GM/ミスターBは「突然の契約解除に戸惑い、新しくマスターを探したり、元のマスターのところへ戻るのも大変なのでしょう」と言ってました。
相馬/……元のマスター、か。それにしても戦いが無いと暇じゃのぉ。つまらん。
GM/ところで、相馬さんはこの間ビジネスホテルで寝泊まりしている設定なんだけど、昼間は何してるの?
航/……公園でニートしてたのが、ホテルでニートになっただけじゃね。
相馬/どっちにしろニートか。
亜紀/そんなっ……ビジネスホテルとはいえ弁慶さんと同棲ですよ!?
航/なにその羨ましいって言いたそうな反応は!?(一同爆笑)
亜紀/羨ましい! 羨ましいですよッ!
恐一/そんなに羨ましいなら弁慶さんルートに行けば良かったじゃない!(一同笑) オッサンは止めないよ!?
亜紀/ダメですよ、弁慶さんの他の姿も見てみたいですもん!(一同爆笑)
航/本当に弁慶さん好きだね!(笑)

 これだから弁慶厨は。

相馬/じゃ、じゃあ……ベッドに寝っ転がりながらテレビを見てます。
恐一/日曜のお父さんか!(笑)
相馬/だって弁慶さんの仕事について行きたいって言ったら「やめてください」って言われそうだし。
航/言うだけ言ってみなよ。……GMが弁慶さんぽく冷たく返してくれるから(笑)
相馬/よし、ひとまずやってみよう!(笑) 暇じゃからおぬしの仕事につれて行け!
GM/「霊体化してですか、それとも人として?」
相馬/では人として連れて行け。
GM/「ついて来るのなら、洋服をこちらで用意致します」
航/……現代服スチル!?(笑)
GM/という訳で、相馬さんに似合うスーツをカードで適当に買ってきます。
恐一/俺のカード使いやがって!(一同笑) しかも高いヤツ買いやがったな、アオキでいいだろアオキで! なにこの高い請求書、明細来てビックリしたわ!?
相馬/なんじゃ、この堅苦しい服は……ボキボキ。このネクタイというのは苦しいのじゃ!
GM/仕事に連れていくと言っても、黒須に警戒されるのは弁慶さんは嫌なので夜のパトロールに付き合う程度です。普段の聖杯戦争の夜廻りとあまり変わらないね。
相馬/火の用心カンカンとかやるのか?(笑) あのカンカンやってみたかったんじゃがのぉ……。
GM/「そのような面白い事はやらなくて結構です」
相馬/そうか、これは面白い事なのか。
GM/「……行きましょうか」
相馬/弁慶、流した!(笑) ま、待て、待ってくれー。
GM/調べる場所は……そうだな。いつものループでは青森さんが調べていたのは学校だったね。……ということで、相馬さんはある場所に思念が渦巻いていることに勘付いてください。
相馬/むっ? ここは……人の感情が渦巻いているような気がするのぉ。
GM/「何か仕掛けがあるように感じますか?」
相馬/よく判らんが何かキナ臭さはあるな。きっと「キャー、ハーデス様ー!」って幽霊女子達が言ってるに違いない(笑) ……あの学び舎を調べてみるのも悪くはないぞ?
GM/「判りました。そのように許可を取ってきましょう」
恐一/偉い! 絶対に青森だったら夜の学校なんて面白い場所、無断で入っていくのに!(笑)
GM/そうしているともう2月8日日曜日の早朝。電車が動き出す時間になる前にホテルに戻ります。「3日も誰も動きませんか……そろそろキャスターあたりが細工をしてきてもおかしくないのですが」
相馬/うむ、そうじゃの。
GM/「……こちらから仕掛けますか」
相馬/どうやって?
GM/「結界を張り、感知する者を誘き寄せるのです」
相馬/……ふむ、そうすれば一般人も巻き込まずに済むのぉ。
GM/「今夜はそうしてみますか。……では私はこれから教会に連絡しに行きます。貴方は部屋で休んでいてください」
相馬/じゃあそうさせてもらうかのぉ。てくてくと行った後で……。弁ちゃんの電話聞いてみたい気もするなぁ。
GM/……聞いてみる? これから青森に電話しようと思ってたんだけど。
相馬/聞くだけ聞きたいな。おーいミスターB……んっ? 誰かと電話しているな。
GM/じゃあ【知覚】対決しようか。(ころころ)弁慶さん、11です。
相馬/(ころころ)9……く、くぅ、ここで≪修羅≫を使う訳にはいかないし……。
GM/ミスターBは電話を掛けようとしたときに声を掛けられて、ブチッと切ってから相馬さんに向き直ります。……オッサン的には、ワンギリされたね。
恐一/ワンギリ!? どういうこと!? 電話代をケチる子に育てた覚えは無いわよ!?(笑)
GM/「……バーサーカー。何か?」
相馬/うむ、メシをどうやって頼めばいいか訊くのを忘れておった。
GM/「教えておくのを忘れておりました」
相馬/すまんのぉ、手間を掛ける。
GM/「……夜、あれほど貴方を歩かせていたのに食事を与えておかなかった私が悪いんです」。テキトーにルームサービスを用意します。
航/な、なんかピリピリしてる……(笑)
相馬/邪魔されて若干怒ってるのぉ(笑) ……おぬしも早う戻って来いよ、おぬしの分を残しておくからな。
GM/「私の分は結構ですよ」
相馬/何故じゃ? おぬしだって腹は減るだろう。
GM/「電話先の人が待っていますので私はこれで失礼します」
亜紀/……まだつれないなぁ!(笑)


 ●オープニングフェイズ/青森&亜紀 〜日曜日〜

GM/なめらかに青森さんのシーンに参ります。
恐一/まったくもう! 何かあったの弁ちゃん、俺の声が聞きたくなっちゃったー?
GM/「話を進めていいですか」
恐一/すみませんでした(一同笑) ……で、何?
GM/「まず今朝までの事の報告です」と、ランサーとしての義務を果たします。「バーサーカーが学校に何かを感じたそうです。今日中に向かおうと考えております」。
恐一/なに!? 学校行くの!? 判った、俺も行くわ!
相馬/来るの!?(笑)
GM/一応弁慶さんは言うよ。「父上に来て頂く必要ありません。我々だけで調査に向かいます」
恐一/弁ちゃんのケチー! 判ったよぉ……俺は亜紀とイチャイチャしてくるよ!
GM/……亜紀と、という言葉にちょっとムッとしておこうか。
恐一/いいじゃん、だってお前にはバーサーカーがいるんだし! バーサーカーとデートしてこいよー!
GM/「……彼は単なる駒です。後々切る予定の駒で、処理するのは私です」
恐一/えー、そうなの? お前とバーサーカー、合いそうだと思ったけどなぁ?
GM/「一度見たぐらいで何が判るんですか」
恐一/一度見ただけで大体どんな人間か判るつもりだぜ。
GM/「私はランサーで、彼はバーサーカーです」
恐一/そういうので縛られていたってこの先どうなるか判らないぜー? 人の気持ちなんて変わっていくもんだしな。いいじゃねーか、ちょっとぐらい休んだって。
GM/「……。もし学校に来るのでしたら、私と貴方は単なる教会の同僚だと演技してくださいね。貴方のヘマなど見たくありません」
恐一/怒るなよ。大丈夫だって、判っているよそれぐらい!
GM/「貴方は私のマスターです。私を勝たせてください」
恐一/……ふぅ(笑)
航/……ふぅ(笑)
亜紀/ちょっと。なに弁慶さんにときめいてるんですか!?
相馬/それは君が言っちゃいけない台詞だぜ!?(一同爆笑)
亜紀/あれ!? ごめんなさいっ!(一同笑)
恐一/(爆笑し終えた後に)……俺だって俺の目的の為に動いてるんだし、マスターの立場を忘れたことはねーよ。心配するなって。じゃあ電話切るぞー。長くしてると向こうにも勘付かれるからな、気を付けろよ。
GM/……ガチャ。
恐一/あ、ホントに切りやがった! もうちょい何か言ってくれてもいいじゃん! あー、ケーキでも食いに行こう!(笑)
GM/さて青森さん。これから亜紀くんと2月8日にデートするようなイベントを作ってほしいんですよ。これからのマップ移動は2人で行動した方が楽しいと思うからさ。
恐一/はーい。弁ちゃんとの電話が終わって暫くしたぐらいに……亜紀に電話します。
亜紀/じゃあ、亜紀のケータイがむろろろろと鳴ります(笑)
恐一/なあ亜紀、これから暇か!? 暇だよな、暇だって言ってくれよ!
亜紀/え!? ひ、暇ですよ。
恐一/Bにフラレちゃったからさ、2人でどっかに行かね?
亜紀/あ……そういえばこの前どっかに連れて行ってくれるって約束してくれましたよね。どっか行きましょうよ。
恐一/よーし、オッサンはどこにだって連れて行っちゃうよー! とりあえず9時ぐらいに迎えに行くぜ! それまでにデートなんだから気張って可愛い格好作っておけよー!(笑)
亜紀/ななな、何言ってるんですかー!(笑)
GM/そのままオッサンはプチッと電話を切っちゃいましたとさ。今日の亜紀くんは夜から教会のエージェントとしての任務はあるけど昼間は特に予定が無かったようです。良かったね。
亜紀/ちょうどバイトも無い日だったんですね。
恐一/あったとしても今の誘い方は強引すぎるよね。
航/自分で反省会するなよ!(笑)


 ●ミドルフェイズ1/February 8th Scene 1

GM/一番最初に相馬さんのシーンにいこう。……相馬さんの今日の服装は、少しカジュアルめにしてくれました。
恐一/どんどん減っていくオッサンの残高!(笑)
相馬/おお、昨日の服よりは動きやすいのぉ。おぬし、何故そんな息の詰まりそうな堅っ苦しい格好が出来るんじゃ。
恐一/ムラサキスーツを見習え!
相馬/それは見習っちゃいけません!(笑)
GM/「これが現代人の正装なのです」とか言いながら学校に入る許可を得たようです。来賓者用のプレートを首に掛けろと指示します。「コレは【理知】判定11以上を出さなければ偽造とはバレない代物です」(一同笑)
相馬/教会って便利!(笑) ……では、キナ臭い物がありそうな場所を捜すとするかの。
GM/ドクロを捜すのと同じ判定にいきましょう。【意志】判定なら難易度10、【知覚】判定なら難易度は12です。
相馬/なら【意志】で判定します。(ころころ)……おう、8じゃ。
航/大丈夫だよ、きっと弁ちゃんが成功してくれるから。
GM/「……」。(ころころ)「……こちらです」
亜紀/流石デキる男!(一同笑)
GM/ミスターBに連れられてやって来たところは、半地下の体育館です。相馬さんが夜に感じた程ではないにしろどこか悪寒を感じる。やはり霊達が集まっているようだ。
恐一/いきなり幽霊女子になって)「キャー、ハーデス様ー!」(笑)
GM/そうそう、彼女らが集まっていたんだね。……で、藤原さんはなんでここでコンサートしてるの?(一同爆笑)
相馬/何やら死者の香りがするのぉ。そう言ってるとドクロを発見するんじゃな。うむ、禍々しい。
GM/……お前が言うな。
相馬/弁ちゃんが何か言いたそうな顔をしている!(一同笑) こんな物さっさと壊してしまう……のもアリだが、コレを作った者をつきとめるか。そこらで漂っている霊に仕掛けた人間のことを尋ねてみよう。
GM/その場合は[霊媒師]じゃないから【意志】判定かな……?
相馬/[異端者]の≪黄泉の助言者≫という特技があるんです。
GM/ああ、それは良い。……どんどん幽霊ガールズと話してください。GMはキャラロールを全部放棄します(笑)
恐一/幽霊女子になって)「はぁん、昨晩のあの方カッコ良かったー! あと1000年ぐらいこの世に留まれそうー!」
亜紀/幽霊女子になって)「ああん、日本であんなお方に会えるだなんてー! もうっ、生き返った気分よねー!」
相馬/……なあ、おぬしら。
恐一/「な、なんですか? そこの……超怨霊肌のお人!」
航/「なんて禍々しいオーラ……キャー!? ステキー! あと100年は軽いわよ!」(笑)
相馬/オイおぬしら!(笑) ……コレを仕掛けた奴が誰か判らんかのぉ?
航/昨日の紫の君……!
亜紀/紫の薔薇の人!
相馬/むらさきのばらのひとぉ!?(笑)
恐一/「後ろにバーンと薔薇が咲くようなイイ男だったのよぉ!」
相馬/……えーと。顔立ちは判らんか? 年の頃とか……。
航/「イケメンよイケメン! 諏訪部声で喋りそうなイケメンよ! ただ『ハハッ』と吐息で微笑むだけの……!」
恐一/「その吐息を聞いただけで……あたし、幽霊なのに孕みそう!」(一同爆笑)
相馬/ハンパねぇな、ハーデス様!(笑) ……えーと、背丈とか格好とか教えてくれ。
亜紀/「こんな高くてスラーっとしていて、とりあえず紫色のスーツがとても似合うお方です!」
航/「まるで異国の人のような深い色の瞳をしていたわ……」
相馬/……それって、物凄く慇懃無礼と言うか偉そうな態度をした……。
恐一/カリスマ性とおっしゃい!
相馬/なんでハモった!?(一同爆笑) ……詳しい話を聞いて、アイツではないかと頭を抱えます。
GM/……ではそろそろミスターBがやって来ます。「判りましたか?」
恐一/相馬さんがだんだんゲンナリしていくのが見ただけで判ります(笑)
相馬/ああ……どうやら、ワシの元マスターのようじゃ。女な子達がムラサキスーツと言っておった。
GM/「藤原幸正ですか」
相馬/……そんなにムラサキスーツを着ているというのは奇特な奴なのか?
GM/「残念ながら私が(物凄く声を小さくして)現界している間は(元の声の大きさに戻して)見たことがありません」
航/凄く器用な演出をGMがした!(笑)
相馬/そうか、見たことがないのか(笑) ワシも若干薄々気付いてはいたがやはりそうなのか!
航/いきなり藤原になって)「紫は尊い色……王である私に相応しいです!」
恐一/いきなり黒須になって)「そうか、そこまで言うなら俺は何も言わん……ただ俺の隣を歩くときは10メートル以上は離れろ」(笑)
航/(藤原になって)「はいマスター、貴方がそう望むのであれば!」(笑)
GM/一方、黒須はアベ雑巾には何も言わなかった(一同笑) ……弁慶さんが「彼はやはり現在も聖杯戦争に参加しているのですね」と考え込みます。
相馬/うむ、能力は高そうな男だったからな。しかし禍々しいドクロじゃのぉ……。
GM/「そのドクロは別の参加者が設置した仕掛け。ならば、聖杯戦争に参加するマスターの私が破壊を命じても何ら問題はありませんね」
相馬/うむ、そうじゃな。この場で壊してしまおう。……おのれ藤原、畜生! バリーン!(笑)
航/(幽霊女子になって)「そのカケラ、ください!」
相馬/やらん!(笑) これは証拠として教会に持って行く! おぬしらいいかげんに成仏せい!
航/なら弁慶さん、御経読んでください! お坊さんなんだから!
GM/あ、それいいな。「……バーサーカー、貴方はあちらに行っていてください」
相馬/うむ?
GM/「私が彼女らを黄泉へ導いてさしあげます」
相馬/ここにワシが居たらいかんのか?
GM/貴方も成仏してしまいますよ」(一同爆笑)
相馬/イヤじゃ!(笑) スタコラさっさと逃げます! じゃあ宜しく頼むぞー!
GM/……では、弁慶さんは座り込み御経を読み始めます。幽霊ガールズ、成仏してください。
恐一/(幽霊女子になって)「せ、せめてお名前をー!」(笑)
GM/「……言えるほど、私は高名な者ではありません」
航/(幽霊女子になって)「じゃあ、あの世で待っていますからねー!」(笑)
GM/「……いいえ、私はそちらには向かいません。この世界から消え去るのですから」
航/…………。なんか、コメディシーンなのにシリアスなことを言ったね?
相馬/……じゃあ、終わった頃に戻って来ます。はぁ、騒々しい女な子共じゃった……疲れた。
GM/「貴方がこの周囲の悪しきオーラを打ち砕いたことで、ここで学んでいく子供達は害無く暮らしていけることでしょう。ありがとうございます」
相馬/ふむ、そうかそうか。……おぬしにさっきのドクロのカケラを預ける。教会で調べてみるのも良いじゃろ?
GM/「はい、私の知り合いに渡しておきましょう」
恐一/そろそろオッサンが亜紀を連れて登場していいですか!?(笑)
GM/なら、弁慶が青森の存在に気付くかどうか【知覚】判定をします。(ころころ)……あ、ファンブルだ。
航/わっ、弁慶さんがファンブルだなんて珍しい!
恐一/珍しい! つまり……トントン&ほっぺたプニができるってコトだな!?
亜紀/やっちゃってください! OKです!(一同爆笑)

 何故お前が許可を出す。

恐一/超嬉しそうな声で)とんとん!
GM/……ぷに。
恐一/来・ちゃ・っ・た! 職場に来ちゃダメって知ってたんだけど!(笑)
相馬/わ、ワシのマスターが隙をつかれた! コイツ、何奴っ!?(笑)
恐一/どうも、教会の者でーす! 貴方は今、Bとルームシェアしている人ですよね!?
相馬/あ、あー、そうじゃ。ワシの名は相馬と申す……。
恐一/宜しくお願いしまぁす! 握手!
相馬/握手。
恐一/ガムべちゃ。
相馬/なっ!?(笑) お、おぬしワシを誰だと思ってるんじゃあー!?
亜紀/すみません青森さんがすみません!(笑)
GM/「……父上、亜紀」
亜紀/はい?
GM/「……私はレストルームに行ってきます」
恐一/なんだ、トイレか? 化粧直しなら仕方ないな。
GM/「頬が穢れましたから洗ってきます」
恐一/待て。せめてここで何があったか教えてから行け。
GM/「結界の装置を壊しました」と、洗ってから言い始めます。
航/洗う方を優先した!(笑)
亜紀/壊したって……。わー、こんなにシャレコウベが粉々になるまでするなんて凄いですねー。
相馬/ワシも恨み辛みが溜まっておったからのぉ。それは何でもワシの知り合いの藤原幸正という男が設置した物らしくてな。
恐一/な、なに! あのムラサキスーツが!?
相馬/おぬし、知っておるのか!?
亜紀/む、紫の君が……!
相馬/おぬしもか!?(笑) あそこに居た幽霊女子と同じことを言うのぉ……。
GM/話を進めましょう(笑) 「おそらくこの装置は1つでは何も効力を発生しないでしょう。ですが数日経ち完成するようなことがあったなら、この学び舎の者達を貪り食らう物になっていたのでは。同じようなものが街にある筈です」……と、Bは間接的にマスターである青森と教会の亜紀に報告します。
相馬/……おぬし、あやつと知り合いと言ってたな?
恐一/ハッピートゥルースと? 先に事件があってだなー。
相馬/あやつが何処に居るか知らんか? 一度この手で殴ってやらねば気が済まぬのじゃ。
恐一/じゃあ食事の連絡でもしてみるわ。
相馬/なにぃ、連絡先を知っているのか!?(笑) 場を設けてはくれんかの。
恐一/今カレの前で元カレの話をするとかイケナイと思うんだ、俺!(笑)
亜紀/誰が今カレで誰が元カレですか!(笑) Bさん怒っちゃいますよ、マジメですもん!
恐一/でもBの奴が嫉妬しちゃうじゃないか!(笑)
相馬/……し、しっと?(笑) よく冗談が通じないと判っていながら本人の目の前で冗談を言うな……。
GM/「……藤原幸正と会っておくことは良策だと思います。このような危険な仕掛けをする男です、いずれ貴方の障害になるでしょう」
相馬/うむ、サーヴァントを得ている可能性も高い。今のうちに潰しておく必要もあるな。もしそうでなくても予め牽制しておくのは効果的じゃ。
GM/「では……父上、頼めますか?」
恐一/よし、今日あたりご飯の約束でもしてみるわ!
亜紀/今日すぐにですか!?(笑)
恐一/今夜イタリアン食いたい気分だったんだよね! 普通にご飯食べませんかってメールします! 件名『おいしい隠れ家レストラン見付けました』!(一同笑)
亜紀/何の迷惑メールですか!?(笑)
GM/では青森さんはそうメールしました。すぐに連絡は来ないよ、あちらもお仕事があるからね。「父上、何かありましたら私に連絡をください。では、もう学校内は探索をし終えましたので我々は一旦去ろうと考えております」
恐一/判った。……よし亜紀! 遊びに行こうか!? イチャイチャしに行こうか! どこ行くかなー!?
GM/じゃ、青森さんと亜紀くんのデートイベントは改めて作るからここら辺でシーン退場してくれ(笑)
相馬/……何やら騒々しい奴らじゃったのぉ(笑) ホテルに戻って休むか?
GM/「それが賢明だと考えます。それとも、貴方は何処か気になる場所はありますか」
相馬/……ただホテルに戻るだけでは寂しいのぉ。
GM/「……寂しい?」
相馬/おぬしはワシに壁を作っておる。それもワシとおぬしの関係を考えれば仕方が無い話ではあるが……ワシは何かしたいんじゃ。
亜紀/……相馬さんがションボリしてる……。
GM/「……。貴方にこれから戦ってもらおうというのに、私のせいでモチベーションが下がるとは。パートナー失格ですね」
恐一/……あくまで義務か。
相馬/う、うむ……。何か美味いモンでも食いに行こうぞ?
GM/「判りました、食事の場に向かいましょう。……それとも、私が作った方が良いですか?」
亜紀/べ、弁ちゃんのお料理エプロンイベント!?(笑)
GM/いや、だって前回のインタールード編でルームサービス用意したら大ブーイングだったからさ(笑)
相馬/おぬし、料理ができるのか?
GM/「人並みには」
相馬/ならば、おぬしのメシが食べてみたいのぉ。駄目か?
GM/「料理できる場所は一箇所しか知りません。電車を使って行かねばなりませんよ」
相馬/初めての電車! 初めての切符! 初めての改札で詰まる相馬! うわしまった先に通れない!(笑)
GM/そんな姿見たら弁慶さんは「面倒だから霊体化してください!」って言っちゃうよ!(笑)
相馬/う、うむ、そうか? 霊体化しながら「早いのぉ! 早いのぉ!」とはしゃいでいます。ほほう、日ノ本も変わったもんじゃのぉー(笑)
GM/はしゃいだって[霊媒師]の人しか聞こえないから騒いでも安心。
航/(いきなりどっかの霊感の高い子供になって)「ママー、あのオジチャンふよふよしてるー、なーにー?」
恐一/(いきなり子供のママになって)「何言ってるの、何も居ないでしょ」
GM/で、どっかの掲示板に『電車内で男の子がずっと「あのオジチャンなーにー?」って言ってた。なにそれこわい』ってカキコまれると(笑・Bになって)「……貴方のマスターは、現代の生活に馴染ませるようなことはしませんでしたか」
相馬/うむ。基本的にあやつの館に引き籠っていたな。あやつも待機しておれと言った。
GM/「確かに……その方が面倒ではありませんね」。マスターのふりをしている藤原さんですらあまり馴染めてないからね。
恐一/オッサンは弁ちゃんをメチャメチャ生活に馴染ませようとしたんだろうな。ほらコレ食えよ、ほら次はスーパー行くぞ、ゲームするぞ……とか(笑)
GM/「……貴方は、現代の事が知りたいですか?」
相馬/まあ、そりゃの。初めて現界した後に外に出て、契約が解除されて歩きまわってみたが……ワシが生きた頃と様変わりしていたからな、物珍しいものばかりじゃったぞ。
GM/「……貴方の願いは、『生きていたい』でしたからね。この世界には極力馴染みたいと言いますか」
相馬/うむ! 色々と面白い物や美味そうな物が沢山あるしのぉ。
GM/「……そうでしたね。貴方はその願いを叶えるために、私の隣に立っているのでした」
相馬/そういえばおぬしの願いは何じゃったかのぉ? まだ聞いておらん気がしたが。
GM/【理知】判定難易度10。
相馬/(ころころ)……達成値、7でございます。
GM/相馬さんが尋ねるけど、ずっと黙ったままです。
恐一/ほら、まだ好感度が足りないからなかなか自分から話してくれないだけだよ!(笑) フラグが立てば自ずと喋ってくれるよ!
相馬/そ、そうか……言えんか。まあ、今でなくてもいずれ話してくれればいいんじゃ……。
GM/「……卑怯だと判っています。ですが私は、本当の名前も貴方に言うことはできません。理由があると思ってください」
相馬/……判った。と言って若干気まずい空気が流れます。
GM/気まずい空気のまま、電車を降ります。駅を出て、青森のオッサンの住んでいるマンション『みどりハイツ』に向かいます。
恐一/ファミリータイプのマンションに住んでるよ、1人で。……カノジョに逃げられたからね。
航/そういう設定だったんだ?(笑)
GM/でもお隣さんに御親戚がいるから寂しくないよという5年前の設定でした(笑) では、相馬さんは今まで寝泊まりしていたビジネスホテルよりも広々した綺麗なマンションに通されます。
恐一/汚いのはオッサンの部屋だけだから!
GM/仕事場には入れないから掃除できないしね(笑) 「椅子に座って休んでいてください。20分で食事を用意します」
亜紀/わあ、手際良い……そしてエプロンスチルが出るんですね!(笑)
GM/地味なエプロンを着て、時間通りに食事を作ります(笑) 「……どうぞ召し上がってください」
相馬/うむ、頂くぞ! おぬしは食わんのか?
GM/「空腹ではありません」
相馬/いつもそう言うが、食わねば体力がもたんぞ。もぐもぐ。美味いのぉ。もぐもぐ。
GM/「……。流石にいいかげん食事を取らずにいるのはおかしいですか」と何かを確認するかのように独り言を言い、自分も席に着きます。
相馬/む? ワシが言いたいのは、食事は一人で食うより皆で取った方が良いということじゃ!
GM/Bも食べ始めます。「……貴方の生前は、そのような方々とご一緒だったのですか?」
相馬/ああ、戦で勝った後は皆で宴を開いてな。どんちゃん騒ぎをして楽しかったぞ。おぬしはどうじゃ?
GM/「ええ、懐かしいですね」
相馬/おぬしもそういった経験があるのか? もぐもぐ。
GM/言った後に、Bは「しまった」という顔をします。「……そういうことにしておいてください。今現在は、共に暮らしている者と食事をするぐらいです」
相馬/同居人がいるのか?
GM/「先程会った彼です」と言って青森のことを話します。
相馬/ほう、あの賑々しい男か。
恐一/どうも、アオモリ・ニギニギシイ・キョウイチです!(一同笑)
GM/「今現在は、です。そのうち彼とも別れなければなりません。単なる仕事仲間、それ以上にもそれ以下にも考えたことはありません」
相馬/そうか? それにしては何やら親しげではあったが。……しかし美味い飯じゃのぉ。
GM/「ありがとうございます」
相馬/おぬし、もしや……料理は好きか?
GM/「いえ、そういう訳ではないのですが……嫌ではありません。誰かの世話をするのは昔から嫌いではなかった」
相馬/もしや昔、誰かに仕えておったということか?
GM/「ええ。今は貴方を従者として従えておりますが、正直あまり肌に合っていないと思っています。現に私は貴方をどう気遣っていいのか判らずにいます。一体あの方はどうやって私を……」
相馬/あの方?
GM/言って、言葉に詰まります。
相馬/……良き主君に恵まれたんじゃな、おぬしは。
GM/「……はい。良い方でした」
相馬/……そうか。もぐもぐ。
GM/「……すみませんね、会話が盛り上がらなくて。貴方は騒がしい方がお好きでしょうに」
相馬/いいや、無理をするな。おぬしがやりたいようにやればいいのじゃ。
GM/「……難しい注文ですね。やはり私は……誰かに命じてもらった方が楽です」
相馬/……命じられた方が楽、か?
GM/「それに、貴方は『平将門』としての力強い精神がある。貴方は……人の上に立っている方が似合います。かつて貴方のいたような貴族に統一された世界が、時代が変わり武力で制す者達が政権を握った。その時代は失敗だったと今になっては思うのです。教養の無い者が上に立つべきではない。……勉強不足な私に、マスターは似合わぬということです」
相馬/そこが統治の難しいところよのぉ。もぐもぐ。
恐一/中世の騎士は「教養を持つことは恥ずべきこと」と考えていたから識字率は悪かった……って話があってだな。
航/しかしそこで完璧な報告書を作った武人・梶原景時!(一同爆笑)

 これだから景時厨は。

GM/(爆笑した後に、気を取り直してミスターBになり)「……貴方が生きていきたいと願うのは、生前無念のうちに倒れてしまったからでしょうね。やり残したことが多くあるからこの世で果たしたいというのは判る気がします」
相馬/やり残したというか……。どうせこの世に現界した以上は、只の人として生きていくのも悪くなかろうと思っただけじゃ。今更ワシがのこのこ出て行ってこの地に覇を唱えたとしても所詮は時代遅れの産物じゃからの。もぐもぐ。
GM/「……非常に人間くさい言い分ですね。もっと貴方は鬼のように心の冷たい英霊だと思っておりました」
相馬/ワシとて元は人じゃ。
GM/「……鬼のように冷たければ、私も操りやすかった」
相馬/む……操りやすかった、か?
GM/「所詮、貴方は私の駒ですよ」
相馬/……。
GM/「…………」
相馬/……。そうじゃな、ワシは……おぬしの駒だな。おぬしの願いを叶えるための道具……じゃからな。あやうく忘れてしまうところじゃった。
GM/「…………」
相馬/……ワシはおぬしの命令に逆らうことはできんしな、好きに使うと良い。……う、うむ! 馳走になった! さて、テレビはないのかー! おお、デカイのがあるではないか! 電源はどこじゃー!?
GM/電源を点けて……彼は、胸を抑えながら奥の部屋へ去って行きます。食べ終わった食器を片付けに行ったんでしょうね。
相馬/……あやつが言ったことを寂しいと気付かないようにテレビに集中して、考えないように取り繕います。
亜紀/か、カワイイ……。相馬さん、よしよし!
GM/一方弁慶はいつも丁寧に扱っている食器をガシャンと乱暴に置いてしまったのだった。
航/相変わらずなめらかな演出だなぁ!(笑)
恐一/俺の食器ー!(笑)


 ●ミドルフェイズ2/February 8th Scene 2

GM/次は青森と亜紀のデートシーンになります。Bから「マンションを使うから入って来るんじゃねーぞ」というメールをオッサンは頂きました。
恐一/弁ちゃんたら男を部屋に連れ込んだんだって!(笑) そんな……お父さんが居ない合間に、キャッ!
亜紀/わー、メール見せてもらっちゃったー(笑)
恐一/ということで、さっき会った相馬さんがサーヴァントで、ムラサキスーツの藤原がマスターっぽいなという大体の情報を亜紀に開示します。
亜紀/おわ……言っちゃっていいんですか、俺に?
恐一/亜紀のことは信用してるからいいよね。
亜紀/は、はい……。青森さんの家には行けないから、ウチ来ます? 両親に「バイト先でお世話になっている人だ」って紹介したいですし。
恐一/じゃあお邪魔しちゃおうかなー。
亜紀/どうぞー。それじゃ家に入ってくださーい。両親は居るんですけど、姉は今UGNの任務中でいないんです。
恐一/そっか、セイジもモルフェウスって言ってたもんな! ダブクロのお仕事大変だなー!(笑) 亜紀、部屋キレイにしてるな? 俺の部屋なんて雪崩が起きちゃってさー!
亜紀/家の中でどんな手厳しい状況を作られてるんですか!?(笑) 本棚が倒れてきて圧死する事件とかあるんですから気を付けてくださいよ!
恐一/やっぱあの部屋そろそろ入室禁止かなー……本とか書類とか本とか本とかいっぱいあるし。
亜紀/そうじゃなくてちゃんと大掃除をして戸棚付きの家具を買うとか!
恐一/戸棚付きを買ってもさ、何処にいったか見えないんだよね。渚さんの写真集とかあるよ! 旦那さんが撮って他の男に見せたくないから絶版にしたっていう伝説のグラビアとか!(笑)
亜紀/……今度、青森さんの家に連れて行ってください。俺が整理しますから。
恐一/マジ助かる! 今日は弁ちゃんがいるから、3日後ぐらいで。
亜紀/3日後、絶対遊びに行きますよ。……ところで青森さん、料理作れますか?
恐一/作れるよ。
亜紀/教えてください! 俺、いくら作ってもみんなに不評なんです……。
恐一/大丈夫、料理は愛情と単なる化学変化だ! ……じゃあ亜紀、コレを炒めておいてくれ。
亜紀/ハーイ。味が薄いし入れた方が美味しそうだからドバ。
恐一/まだ炒めているだけだから調味料入れなくていいんだよ!(笑) お前の一杯デカくね!? チャーハンとかにして味を薄めなきゃ! ご飯加えようか!
航/青森さんがご飯を取って来る間に、マーマレード。
恐一/凄いフルーティな香りするんだけど大丈夫!?(笑)
亜紀/調味料がいっぱい置いてあるから入れた方がいいと思って!
恐一/イタリアンは足し算だって言うけどさ、今作ってるのチャーハンだよね! つーかチャーハンに水分多すぎだよねコレ! ヨーグルトとか入れたらトルコ料理になっちゃうよね、何で入ってるの!? 悪くないけどテンメンジャン入れちゃなあ!?
亜紀/入れちゃダメだった!? 冷蔵庫の中にコーラ入ってたー! ドバー。
恐一/待ってそれは禁断の食材! それに使えるのって鶏肉だけだよ!? やるなら骨付き肉の時にやろうか! やわらかくなるだけだから頑張ろう! ここから立て直せるかな!
亜紀/なんでもカレー入れれば美味しくなりますよね! あと万能の調味料マヨネーズだ!
恐一/知ってるか、マヨネーズって料理に入れると臭いんだぞ!?
亜紀/出来あがった料理を亜紀くんは美味しそうにもぐもぐ食べています。
恐一/やべえ、カレーなのに甘い! 甘い・フルーティ・中華辛い! 後から喉痛い!
亜紀/お茶飲みます?
恐一/普通のお茶だよね、コレ!? 亜紀くん、料理は化学だって言ったじゃん! 化学式……つまりレシピ通りに作らないと料理ってできないんだ!
亜紀/れ、レシピかー……今までフィーリングで作ってました。
恐一/それで美味くいけばいいんだけどね! でも量いっぱい入れちゃうと奇跡が起きない限り美味しくならないから!(笑) 俺がいくつかレシピを書いておくから! 見た目を近付けるためだけに調味料入れちゃダメだからね! このカレー、マーマレードを入れたからツヤだけはあるよ!
航/遠い景色を見ながら)……亜紀の料理はね、芸術なんだよ。撮影用だね。CMに出られるよ!(笑)
恐一/40越えの胃にはちょっとキツイ!(笑) ここまでだとは……亜紀は胃が強いんだな……ゴメン、ベッドで休ませて。
亜紀/ど、どうぞ。で、家族がそっと胃薬を青森さんに渡すんですね。
恐一/疲れた……亜紀は、凄い大切な人相手じゃない限り料理をしない方がいいんじゃないかな……? ホラ、愛情って安売りするもんじゃないし。これ以上犠牲者増やすなよ!(笑)
亜紀/でも、そういう人ができた時の為に美味しい物を作ってあげたいじゃないですか!
恐一/なら……料理が好きな人とくっつけばいいんだよ!
亜紀/……それって、青森さん?
恐一/……判った。俺が3年ぐらいかけて亜紀の料理の腕を鍛えるわ! 来年から大学生なんだろ? 一人暮らしするならオッサン出張して教えに行くよ。
亜紀/ホントですか、料理教室開いてくれるんですか!
恐一/ああ。これは世の為人の為、治さなきゃいけない気がする! とりあえず聖杯戦争が終わってからね。終わったら3日間特訓コースするから!
亜紀/基礎からやるんですね。でも皿洗いならちゃんとできますよ!
恐一/余計な事しなければ普通なのに……(笑) 新卒までにその味覚も治そうな!