アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第5ループ3話 『strike lovers』 3ページ ■
2010年3月9日




 ●ミドルフェイズ7/February 5rd Scene 3

盟/教会から≪籠抜け≫! 着替える! 学校行く! 【MP】メッチャ使うけど意地でも遅刻するもんか!(笑)
亜紀/俺も、自宅にセイちゃんをおいて学校に行きます。
GM/航と祐希は黒須さんの用事があるので3限の時間帯ぐらいに学校には来るそうです。……時刻はお昼頃。昼食を取り終わったころに、何かに気付いてください。
亜紀/ぴきーん。
GM/何か、来るな。……怨霊的なものが(と言いながら相馬を見る
相馬/どんよどんよ。
盟/……ねえ、これってサーヴァント的な気配じゃない? 昼間っから聖杯戦争ってやっちゃダメなんだよね?  教会として止めに行こう!
GM/ちなみに結界の仕掛けがあるのは地下体育館です。
相馬/はーい、地下体育館へレッツらゴー! しかしここは夜と比べてすっかり賑やかじゃのぉ……若人が沢山居る。
盟/おおい、そこの怨霊! 学校に何の用だ!?
相馬/ああんっ!? 何奴! ……なんじゃ、童か。
盟/なんだとはなんだ! これでも教会の者だぞ! 学校に何しに来たんだ!?
GM/盟ちゃん。よく見てみるとこの辺に結界が張ってあるよ。
航/しかも凄い怨霊っぽいよ。
盟/お、お前! 学校に結界を張りに来たのか!? くそぉ、悪いサーヴァントめ!(笑)
亜紀/一般人を巻き込むなら容赦しませんよ!(笑)
相馬/なんじゃとお!? ワシがそのような姑息な事をするように見えるか!
亜紀/凄い怨霊オーラですけどね。……まあ、まずは話は聞こう。何で来たんですか。
相馬/別の聖杯戦争の参加者が何やらここで仕掛けを作った。それを破壊するためじゃ。あない致す、ついて来い。
盟/……何かあったら≪魔導書≫で撃てるような態勢でいまーす。
相馬/ということで地下体育館まで連れて来ます。ここじゃ。
盟/うわあ、ドクロがある!(笑)
亜紀/なんか凄い嫌な予感するんだけど……。
相馬/おぬしら、目を瞑っておれ。がっしゃんと壊します!
亜紀/わ、粉々になった。
盟/……写メる。心霊写真を撮って証拠を取っておこう。
航/いきなり幽霊女子になって)「キャー! 将門様ー!」
相馬/ええい、騒々しい!(笑)
航/(幽霊女子になって)「キャー! 怒られちゃったー! アタシのこと見てくれたよー!」
相馬/おぬしら……あやつらはどうにかならんのか。
亜紀/うーん、害をなさなければいいですよ。ここの自縛霊ですし、普段はそんなに出てこないんで。
相馬/何時の世もおなごはかしましいのぉ……(笑)

 ワイワイ騒ぐシーンで平和の有難みを感じながら。
 ……航は、祐希の手術が終わるのをただひたすらに待っていた。


GM/航は、礼拝堂の椅子に座って祐希達が来るのを待っています。
航/『よくわかる聖杯戦争』を読みながら待ってます(笑)
GM/昼近くなったとき、奥の部屋から祐希が黒須さんに連れられて出てきます。どうやら無事終わったようだね。
航/黒須先生にペコリと頭を下げます。祐希、大丈夫……?
GM/「う、うん、突然倒れてゴメンね……」ということになっているらしい。
航/あ、合わせなきゃ(笑) ここんとこ物騒だったし疲れてたんじゃね?
GM/「そうだね、お母さん達もおじさん達の仕事で海外に行っちゃったし……」と、家族が居なくなっていることを言います。前もボランティア活動しているお父さんだって言ってたしね
相馬/ああ、青年海外協力隊みたいなもんなのか。
GM/「航、もう平気だから……元気になったから、学校行こうか」と、はにかんで言ってきます。
航/しがらみの無い祐希だ……幸せそうだな。じゃあ行こうか。
GM/そのとき。教会の扉が開き、中に入って来る人達がいる。
航/ん、誰だ……?
GM/金髪褐色の男と、帽子とコートの男だ。
航/おっとぉ!?
亜紀/あ、合わせてきた……セットで来た!?
盟/今回、航は金髪の人とは初対面だけど……航はデジャブを持ってたよな。
航/……しかも前回、超追いかけてた人だ! 金髪の男を見てハッとしておきます! しかも隣を見たら昨日の殺人鬼!? バッと祐希の前に出ます!
GM/「わ、航、どうしたの?」
航/祐希、伏せてー!
GM/そんなことをやっていると黒須さんがすぐに航達の前に出るよ。(黒須になって)「航。出ていってくれ。仕事だ」
航/教会としての仕事、ですか。わ、判りました。寧ろ先生の方こそ気を付けてくださいね! ……去り際に、金髪の人の方をじっと見ておきます。
GM/航が見ていることに気付いた金髪の男性は、ふわっと軽く微笑むよ。
航/うっ……。なんかどっかで見たことあるような、ボツリと言っておきます。
GM/帽子の男の方がニヤニヤ「えー、俺達を見たことあるぅ?」と言います。
航/き、危険人物!(笑) ……もう手出しはさせないからな!
GM/「何の話だろうねぇ? じゃーなー」……バターンと教会の扉を閉めます。それでは2人は学校に向かいます。……教室で、航と盟が合流します。何故か盟ちゃんの隣にサムライもいるけど。
航/……これって……。
盟/あ、気にしないでいいから。……航、昨日のことは覚えてる?
航/後で亜紀にも言うけれど、俺……教会のメンバーになったから。祐希は一般人だから、よろしく。
盟/そうなんだ。航が教会のエージェントになったか……。つまり僕より後に教会に入った、航は僕より下だな!
航/ムキィー!(笑) たかだか数日で何言ってるの!? で、このお侍さんは一体何?
相馬/うむうむ、おぬしも教会の者か。おお、気張るな。
航/き、教会の者だから厳しくいきますよぉ!? 一般人を巻き込むようなことは絶対しないでくださいよ!
相馬/そのような真似はせん。
航/……好感度を上げておきます(笑) この人……多分いいひとだ。
GM/ではそうしていると「授業始めんぞー」と先生がやって来る。「おっ、秤谷。登校したのかー」
相馬/なんか面白そうだの、見て行くか。どすんとどっかに腰掛けます。
GM/授業は日本史で、平安の中期から後期までにかけてをやっているみたいだね。「で、ここで武士の先駆けで平将門という人物が現れてだな……」
相馬/うむ、うむ!
航/(先生になって)「で、アッサリ負けて死んだ訳だが。頭ドーンと矢で打たれて死ぬなんて痛いだろうね。で、首が飛んだっていう。日本三大怨霊だからお前らちゃんと神田明神にお参りしておけよー」(笑)
相馬/そうじゃそうじゃ、皆ワシに寄進するが良い!
盟/航……なんかアレってスッゴイ……平将門に思えてきた。「違う、ワシはそんなんじゃない!」とか言ってるし(笑)
航/先生、あんまりテキトーなこと言わない方がいいよ。もうちょっと敬意を払わないと呪われるよ!(笑)
相馬/そうじゃ! もうちょっと敬意を払えー! おーい、もうちょっとワシの事について語れーい!(笑)
GM/そんな感じで授業は過ぎていく。
相馬/それではワシは行くぞ。じゃあなー。
航/あんまり仲良くしちゃいけないんだろうけど、うーん……なんか憎めない人だね。
GM/盟ちゃん、【知覚】判定、難易度は8。
盟/(ころころ)おお、10で成功。
GM/君は判った。「じゃあなー」と言っていた平将門が去って行った……校門の前に、「もうパパ、こんなトコロにいたのー」と彼が立っている。
盟/……キャスター!?
GM/「待ちくたびれちゃったー。僕も回復したから来たよー」
相馬/おお、そりゃすまんかった。
盟/途端にバーサーカーが憎くなる。あーあ、さっさとやられないかなぁ。

 テストが終わったばかりの授業時間なんてすぐ過ぎてしまうもので。
 あっという間に放課後。早々に夜は近付いていた……。


GM/放課後に学生組は一緒に帰ります。(祐希になって)「航、今日も教会のバイト……あるんでしょ?」
航/うん、頑張ってくるから。
GM/「頑張って。……それと」
航/なに?
GM/「……僕の家、お父さん達が海外に仕事に行って……1人で暮らさなきゃいけないのは寂しいから……航が良ければ荷物をまとめて、暫くウチ……来ない?」
航/……一緒に住まないって?
GM/「航は幽霊が怖いって言ってたし、バイト終わった航に夕ご飯作っておくぐらいはできるよ」
航/祐希、結婚しない!?(一同笑) じゃあ……終わったらメールするから待っててね!
亜紀/おいこら、なにイチャついてやがるー! 俺もまぜろー!(笑)
盟/まったく、色ボケした人間って嫌だねぇ! 僕もまぜろー!(笑)
GM/そんな感じで祐希と別れ、教会に向かいます。あ、亜紀くんだけは今日はバイトが入っているということで帰宅で。……先に盟ちゃんのシーンをするので盟ちゃんだけ登場してください。
盟/はーい。僕が絶対役に立つ存在だって認めさせてやる!
GM/教会にやって来ました。どうする?
盟/まず黒須のところに入る!
GM/(青森っぽい声で)「よっ!」
盟/入る!
航/今、GMのアクションを無視したよ!?(一同爆笑)
盟/ミスターB、青森を仕事に引き摺って行って! 行ってらっしゃいミスターB! 僕は貴方のことを応援しています! ああ、記憶から滅されないかなぁ!?(笑)
GM/……では教会の奥へと入って行くと、疲れた顔で溜息を吐いている黒須が居ます。
盟/黒須、大丈夫?
GM/「……色々と予定外のことが起こり過ぎだ」
盟/予定外?
GM/「……例のサーヴァント一斉契約解除が起きてから毎日ドタバタし過ぎているということだ。本当に先が読めない」
盟/黒須も言ってただろ、前回の戦争はアテにならないって。前回から見てってことでしょ?
GM/「……そうだな」
盟/あ、それはそうと! 前回の戦争のことを教えてよ、黒須もそれで計画を立ててるんでしょ?
GM/「……」。無言になります。あまり教えたくねーよという雰囲気を出します。
盟/今日は聞くまで動かないぞー(笑) いいでしょ、教会の人間なんだし。
GM/「10年前に起きたことを1つ1つ話していけというのか?」
盟/その方がいいかな。判断できる材料は多い方がいいし。その方が黒須の為に立てるでしょ?
GM/「……なら、まずは、お前の父親と母親が騙されて死んだことからだ」
盟/……わっ、いきなりそれか(笑) 聞いて少し表情が曇るけど、聞く態度を取ります。
GM/では黒須はサラリと盟ちゃんが気落ちしそうな話をします。……君が作ってくれた設定の『両親が早々退場してしまった』話を事細やかに語ってくれる。「しかし彼らの動きにより1つの地帯が守られたんだ」という称賛や教会に残った教訓も話しつつ。
盟/……で、他は? それは判ったからさ……他も聞いといたほうが良いことだと思う。
GM/「……10年前もあの火災も聖杯戦争の一つだ。あのときの聖杯は、未完成の聖杯だったな」
盟/未完成の聖杯……?
GM/ここで『聖杯は6人封印しなくてもいい』話をしておこう。そして『封印されている場所は遺跡』ということも明示しておこうか。
盟/はーい。ふーん……つまりは10年前の戦争は強制終了されたんだね。強制終了した人って誰なの?
GM/「そこまでは言えないな」
盟/どういうサーヴァントがやったとか、どういうマスターがやったとか教えてよー。
GM/もう一度言います。「……そこまでは言えないな。最重要項目だからだ」
盟/……判った、黒須が言いたくないっていうのは自分で調べてみるね。
GM/「……知ればお前は混乱するぞ。自我を保てるか判らんぐらいにな」
盟/けど、僕の大切な人や黒須を守るためだったら情報を集めたくなるよ。ダメ?
GM/「……お前、俺の隣の何がそんなにいいんだ」
盟/まず……黒須ってムスーってしてるけどなんだかんだ言って優しいし!(笑) あんだけいらないって言ってたカレーも食べてくれたし、美味しくないお茶だって眉間に皺寄せながら飲んでくれるし。
GM/…………。
盟/何より……黒須はずっと傍に居てくれたから。これからも傍に居てほしいと思う。それを守りたいと思うのは変かな……?
GM/「……ありがたい心遣いだな。じゃあ、1つだけお前に言っておこう」
盟/うん。
GM/立ち上がって部屋を出ようとする。そのすれ違い様、君の耳元で言おうかな。
盟/なに?
GM/「俺は、……他に好きな人がいるぞ」
盟/…………っ!?
一同/……えええええっ!?
GM/と言って、黒須は去って行きます。
亜紀/『俺は好きな人がいるぞ』!? なんだってぇー!?(笑)
航/ここまでフラグを立てておいて何を言われると思ったら……こんだけデレといて、ええええっ!?(笑)
盟/どうすんだコレ……泣いちゃうぞっ!? 驚きで半泣きだよ!?


 ●クライマックスフェイズ/February 5rd Scene 4

GM/では学校から帰ってきた亜紀くんに霊体化した鎧男がバッと現れます。「アキちゃん、おかえり!」
亜紀/ただいま。
GM/「日が落ちてきたね。……さあ、聖杯戦争に行こうか」
亜紀/うん。あのさ、今日学校に1体いたんだよ……サーヴァントっぽいのが。
GM/「え、なんで!?」
亜紀/他のマスターの妨害をしに来たらしいけど、良い人っぽかったよ。昼間だったから何もしなかったし。
GM/「マジでか。でも、大事が無くて良かった」……セイちゃんは安心しつつキリッと向き合って「どっから行こうか?」と相談します。
亜紀/そうだなー……(暫し悩んで)『公園』に行きます。きっと誰かが現れるんじゃないかな。舞台になりやすい場所へ向かいます。
GM/では夜。亜紀くん達が公園にやって来ますと……夜は入れないようになっているせいか、誰もいない。
亜紀/セイちゃん、何か居そう?
GM/「暫し待たれい。……うー……」とキョロキョロしていたとき。回避判定お願いします!
亜紀/おっ!(ころころ)んー、回避10ですね。
GM/それなら素値で当たる!(ころころ)成功、亜紀くんに物理で16点のダメージ!
亜紀/わ、一気にきた! 気付いていないから≪念動障壁≫も張れない! バスッと受けます!
GM/超遠距離からチャクラムらしきものが襲いかかってきた! 場所は……公園近くのビル街だ。
亜紀/セイちゃん、行こう!
GM/亜紀の手を掴んでセイちゃんがジャンプします。
亜紀/わ、わあっ!?(笑)
航/小脇に抱えたり俵みたいに担ぐ人もいるのに、セイちゃんは紳士だな(笑)
GM/一気に空を飛んでビルのてっぺんにやって来ると、「わ、もう来た!」と現代の服装をしてない少年が驚いて言う。
亜紀/極彩色の……ヒラヒラな格好をした、アーチャーですね。
GM/うん。(アーチャーになって)「マスターさんとサーヴァントさんだよね? って確認するまでもないか。鎧着ている現代人なんていないし」
亜紀/君は……サーヴァント?
GM/「うん。お兄さん達、参加者で間違いないよね。じゃなきゃ一般人を巻き込んだってコトで怒られちゃう」
亜紀/うん、大丈夫。俺達は参加者だ。
GM/「死ぬ気あるよね」
亜紀/……死ぬ気は無いよ!
GM/「そっか! じゃあ戦闘、始めようか!」……一方その頃、キャスターと相馬さんのシーンです。(キャスターになって)「どこに行きます?」
相馬/では……(暫し考えて)『旧住宅地』に向かおう。昨晩そこで事件もあったしな。……いるかのぉ。
GM/昔ながらの家屋、ボロアパートなどもある住宅地を歩いていますと、……回避判定お願いします。
相馬/(ころころ)おおっ、回避19だ。
GM/(ころころ)あ、こちらは18。……相馬さんに向かってナイフが飛んできます。
相馬/間一髪、ヒョイっと避けます!
GM/ナイフが投げられた方向に視線を向けると、「ふう、当たらなかったかー」とナイフをブラブラさせながら屋根の上で座っている男がいる。帽子を被ってコートを着た男だ。
相馬/こちらとて素人ではないからな。ジャキッと刀を構えます!
GM/屋根の上からぴょーんと降りて来ます。「じゃあ殺っちまおっかなー!? 戦闘開始だなっ!」
航/アサシンと相馬さんって……前回イチャイチャしていた2人なのに。
盟/あ……アサシンってデジャブ持ちじゃん。またモヤモヤするんじゃ?
GM/そうなるね。……ではここで、『亜紀&真セイバーVSアーチャー戦』と『相馬&キャスターVSアサシン戦』を同時進行に行いたいと思います! 航と盟ちゃんは別の場所をパトロールってことでシーン登場はできないけど……折角だから、盟ちゃんがアサシンを、航がアーチャーを操らない?
盟/あ、ハーイやります。やった、前線だー! ガンガンに≪特攻≫使っていきます!
航/わーい、遠距離攻撃だー。テキトーに喋っておきまーす(笑)

 航のプレイヤーが操るアーチャーのデータは、以下の通り。
 『アーチャー(ナタク)』。
 キャラクタークラスは10。クラスは[狩人6/狂戦士2/霊媒師2]。
 戦闘中に主に使用するものとして……。
・≪無の射撃≫(遠距離物理ダメージ)
・≪殺戮の身体≫(近距離物理ダメージ)
・≪乱舞≫(範囲攻撃化)
・≪零力射撃≫(ファンブル化)
・≪視えない腕≫(武器の射程を30メートル伸ばす)
・≪女神の悪ふざけ≫(1と6が出たらクリティカル、それ以外はファンブル化)
・≪長距離射撃≫(シーン外から攻撃が可能になる)
 その他、副特技では……≪違わぬ息吹≫ ≪悪雨≫ ≪火霊操作≫ ≪風霊操作≫ ≪テレキネシス≫ ≪神域の眼≫ ≪食糧調達≫ ≪悪魔の囁き≫ ≪精神緊縛術≫ ≪投擲≫ ≪強化手術(体力&反射&意志)≫。

 今回の戦闘レギュレーションは以下の通り。

【戦闘マップ】
 味方側前衛エンゲージ:亜紀、真セイバー
  (↑20メートル離れている↓)
 敵方側前衛エンゲージ:アーチャー

 味方側前衛エンゲージ:相馬、キャスター
  (↑20メートル離れている↓)
 敵方側前衛エンゲージ:アサシン

【注意事項】
@戦闘は『ビル街』と『旧住宅地』で行われているものであり、それぞれのマップにいるキャラは異なるマップにいるキャラを攻撃することはできない。
A航と盟は戦闘に参加することはできない。
Bアーチャーは航のプレイヤーが、アサシンは盟のプレイヤーが、真セイバーとキャスターはGMがロールする。また、アーチャーとアサシンは【HP】が0になった時点でロストする。

【行動値】
 真セイバー:17
 アーチャー:16
 アサシン:15
 亜紀:14
 キャスター:12
 相馬:10

【令呪について】
@亜紀は、真セイバーに対して令呪を3回使用することができる。
Aキャスターは、相馬に対して令呪を3回使用することができる。


GM/それでは戦闘開始。第1ラウンド、セットアップ!
相馬/まず、オートで≪負の空間≫を使用して周囲にワーディングを張る。そしてセットアップで≪縛鎖≫を使用、対象はアサシンに!(ころころ)……13なのじゃ。
盟/【体力】で回避します。(ころころ)17、アサシンが華麗にハンッと避ける!「もっと本気になってよ……!」
相馬/なんじゃと、腹立たしいのぉ……!

 同じく亜紀がセットアップでアーチャーに≪完視≫を使うが、アーチャーの出目が勝利し、戦闘データを公開することはできなかった。

GM/メインプロセスに移行します。……一番最初は真セイバー。アーチャーの元まで走り、2メートル近い大剣で斬りつけようとする!(ころころ)命中は21!
航/(ころころ)回避は……19、あちゃー!
亜紀/スゴーイ、セイちゃん頑張れー!
GM/(ころころ)アーチャーに対して12点の物理ダメージ。で、次のターンはアーチャーだね。
航/「イッテー、あっちゃー。お返し行くよ!」……普通に考えたら後ろに居るマスターを狙うべきだけど、アーチャーなんで正々堂々前の奴を落とします! ≪殺戮の身体≫で(ころころ)命中は19!
GM/(ころころ)当たります、ダメージください。
航/(ころころ)16点の物理ダメージ!
亜紀/≪念動障壁≫いきます。(ころころ)セイちゃん、12点軽減して!
GM/鎧を亜紀が張ったバリアーが守り、カンカンとチャクラムを弾く!
航/「ちぇー。後ろもちょっと厄介かな……」と亜紀の方を睨んでおきます。むーっ!
GM/次のターンは、アサシンだね。
盟/「やっぱここは王道で弱い奴から狙うよねぇ! 後ろのお嬢ちゃんかなー……坊ちゃんかな? どうでもいいや、中身ブチ撒ければいっしょだよ!」 ≪無の射撃≫でキャスターに(ころころ)命中18です。
GM/(ころころ)当たります。
相馬/大丈夫か、おぬし!
GM/「今は平気だよ。お気遣いアリガト、パ・パ!
相馬/何故おぬしまでパパと……!(笑)
盟/「やあ、麗しい愛っていいね……反吐が出る!」
航/お前な、その麗しい愛に包まれていたんだよ(笑)
盟/だからイライラしてるんじゃない?(ころころ)≪特攻≫をプラスして15点のダメージです。
相馬/おお、怖いのぉ……とにかく早く抑えるか!
亜紀/次は俺の番だね。えっと……≪清浄の使者≫でセイちゃんを回復。
航/「いいなー、優しいマスター欲しいよー。オレも回復してよー!」
亜紀/ダーメ!(ころころ)セイちゃん、14点回復してください。
GM/次はキャスターか。「しょうがないなー、≪押し寄せる闇≫いこうか! ギャンブルいくよー!
相馬/え。
GM/(ころころ)3、やった。敵全員に命中20!
盟/(ころころ)アサシンは避けきれません、回避17でした。
GM/当たっちゃうよー。(ころころ)11点の霊力ダメージ。「ほら、パパやっちゃって!」
相馬/だからパパと呼ぶなと!(笑)
GM/「じゃあダーリン? いや、ハニーかな?」
盟/死ね爆発しろ。
相馬/アサシンじゃなくてプレイヤーの声がまざってるぞ!(一同笑) マイナーて接敵して、何も乗っけずに普通に攻撃を……。
GM/キャスターが≪輪廻の扇≫! 「8以上出ればクリティカルだよ、それ以下だとファンブルだけどね!」
相馬/なにぃ!? おぬし何をする!(ころころ)……ファンブル!(笑)
盟/(ころころ)こちら14なんで普通に避けたな。「……なんだ、応援してるんだか妨害されてるのか判らねーな。なんで当ててくれないの?」
GM/「なんで当ててくれないの?」
相馬/おーぬーしーはぁー!?(笑)

 相馬の手番が終了し、第2ラウンド目のセットアップに移行する。
 相馬はもう一度アサシンに対して≪縛鎖≫をリベンジ。なんとか成功し、アサシンの【行動値】を4点減少させ11にさせた。


GM/最初に、真セイバーが……アーチャーに斬りつける!(ころころ)命中23!
航/避けるよー。(ころころ)全然避けられなくてダメだから……≪零力射撃≫を使用、命中ファンブルにしてくださーい! 「お兄さん、おっそいよ!」
GM/ガスッと激しく地を打つ大剣を華麗にかわし、アーチャーが高く飛ぶ。真セイバーがアーチャーへと視線を向けると、既に武器を構えて……というコトで、アーチャーのターン!
航/「チンタラしてると大事な人に方に当てちゃうよ!」と亜紀を狙います。≪視えない腕≫≪殺戮の身体≫の射程を30メートル伸ばして攻撃!
GM/じゃあ続けて描写しよう。……今までシンボルとも言えるチャクラムを駆使していたアーチャーは、突如時空から棒状の槍を出現させた。呪文を唱えると槍が炎を纏う。(真セイバーになって)「アキちゃん、避けろ! 突撃してくる!」
航/(ころころ)物理命中、21!
亜紀/(ころころ)回避は13……当たります!
GM/それを見たセイちゃんは≪カバー≫を使用! 20メートルの位置まで庇えるので、亜紀の前に出て鎧が弾く!
航/(ころころ)物理22点のダメージ!
亜紀/ね、≪念動障壁≫するよっ!(ころころ)9点のダメージ軽減してください! ……ありがとう!
GM/飛び出して来た鎧をバリアーが守る。「当然のことをしたまでだ!」と言って……セイちゃんはまたアーチャーの元へ飛びます。
航/「お兄さん、カッコイイじゃん!」……次のターンは、アサシンの【行動値】が落ちたから、亜紀くんの番だ。
亜紀/では、マイナーで≪興奮剤≫を使用、5MP回復します。その後メジャーで≪清浄の使者≫を使用、また≪カバー≫してくれるかもしれないセイちゃんを(ころころ)15点回復!
航/「いいなー、オレもリポD飲みたーい」……次の番は、キャスターかな。
GM/(キャスターになって)「ハーイ、僕の番だよー!(ころころ)6でーす
盟/……あらららら?
航/これは……一番マズイの引いちゃった?(笑)
GM/『対象:自身』に2D6くらいまーす! わーいダメージくらっちゃったー!(笑)
相馬/お、おぬし大丈夫かっ!?(笑)
GM/「大丈夫、あと1発で死ぬぐらいかな!
相馬/おおいっ!?(笑)
盟/「はあ、どうしよっかなー……ナイフ投げも飽きてきたし、直で血が見たいなぁ!?」 ≪巨大武器≫で目の前の奴を攻撃します。(ころころ)命中は22!
相馬/(ころころ)無理じゃ、当たるわ!
盟/「……なんかさ、アンタ見てるとイライラするんだよね」 ≪失われた日々≫を使用。
相馬/ええっ!?
航/まさに、≪失われた日々≫!(笑)
盟/「やっぱ肉が裂ける感覚はいいなぁ!」(ころころ)≪特攻≫も使って、28点の物理ダメージ!
相馬/ぐあ……いきなり削れたのぉ。
GM/「あっはっは、ピンチかもねー」
相馬/……次はワシの番じゃ! (ころころ)命中18!
盟/(ころころ)回避は14、当たります。
相馬/キャスター、令呪を……!
GM/令呪いく? じゃあ1つ目使用! ダメージ+20いっちゃえ!」
相馬/頼むぞ!(ころころ)31点の防御値無視ダメージ! その後に≪生気吸収≫いきます!
GM/「わあ、パパったら回復いらず! すっごいコストパフォーマンスいいね!」
相馬/しかしそれほど良くないのじゃ……(ころころ)3点回復します。
GM/では相馬さんが終了したのでクリンナップ、次に3ラウンド目のセットアップに入ります。
相馬/≪自己再生≫を使用して、【HP】を23点回復します。
盟/「なんだよ、小細工抜きで殺し合おうぜえ!」
航/じゃあ、アーチャーは……セットアップで≪神域の眼≫使って、お父ちゃん達が戦っているのをチラッと見ます。「おっ……頑張ってるんじゃん、オレも負けてらんないかなー!」
GM/良い演出だな。……ではメインプロセスになって、真セイバーが攻撃します。ちょこまか逃げるアーチャーを追いかけ、斬る!「そろそろ終わらせよう……!」(ころころ)命中22!
航/じゃあ≪女神の悪ふざけ≫使用! 1か6が出たら回避がクリティカル、出なきゃファンブルだ!(ころころ)よし、クリティカル……!
盟/すげえ、そこでクリティカル出すか!(笑)
GM/流石リアル世界遣い……!(笑)
航/ヒュインと避ける! 「オレ、戦いたい相手がいるんだよね! ここで死んでらんないんだよッ!」(ころころ)≪視えない腕≫≪殺戮の身体≫で亜紀に、命中19!
亜紀/(ころころ)回避13ですから当たります。
航/(ころころ)13点の物理ダメージだ!
亜紀/物理防御点は8点あるから、5点だけダメージ入ります。攻撃されると死ぬので防御点は上げてきました。
航/プレイヤーとしては優秀だ(笑) 「カタイなー……回復系とセイバーとか、勝ち目無いけど頑張るー!」
亜紀/アーチャーのターンが終わったから俺の番だね。……またマイナーで≪興奮剤≫を使って4点MP回復、自分に≪清浄の使者≫を使用で18点HP回復して全回復です。
航/強い! アーチャー揺らいじゃう!(笑) ……次はキャスターか。
GM/いや、その前に。……相馬さん、マイナス3の回避判定をしてください。
相馬/マイナス3の?(ころころ)回避……17です。
GM/(ころころ)こちら、命中20です。では隠密行動のダメージいきます。
相馬/うわっ、回復しておいて良かった! ……しかも霊力ダメージが来そうだな!?
GM/その通り。(ころころ)霊力ダメージ……22点! いきなり目の前に金髪の男が現れ、斬りつけられます!
相馬/うぬぅ!? 回復分を殆ど持っていかれた……! おのれ、なんじゃおぬし!
盟/「なんだよ、今楽しくなってきたトコロなのに!」
GM/金髪の男はアサシンに目も向けず、相馬に剣を向けます。(キャスターになって)「敵が増えたって僕達が勝てばいい話でしょ! ギャンブルいきまーす!(一同笑) これでパパが当たったら運命だと思ってー!」
相馬/嫌じゃあっ!(笑)
GM/(ころころ)4、敵全員に当たった。命中値は18です。
盟/(ころころ)アサシンの回避は19、避けます。
GM/(ころころ)金髪の男は命中し、≪押し寄せる闇≫のダメージを受けました。
盟/次にアサシン行きまーす! 生肉の味をしめたので、目の前の図体に(ころころ)命中18です。
相馬/来るなら来い!(ころころ)回避19じゃ……ふう、危ない。
盟/「ちぇー! おーい、令呪ちょうだいよ!」
GM/(金髪の男になって)「使っても、いいよ」
盟/え?
GM/命中させて。令呪使用。アサシンの命中値38にする」
相馬/えええーっ!? 流石にこれはまずかろう……落ちるぞ! キャスター、令呪をくれ!
GM/(キャスターになって)「2回目の令呪使用、回避39にして!」
相馬/回避します! はあはあ、危なかった……。
盟/「あー? なんだよー、当たんねーのかよ」
航/≪神域の眼≫でそのシーンを見てます。「お父ちゃんカッコイイー!」(笑)
相馬/では……ワシの手番じゃ! 【HP】がカツカツだが攻撃いくのじゃ! エンゲージ内にいる2人に≪乱舞≫で攻撃!(ころころ)命中は16!
盟/(ころころ)アサシンの回避18!
GM/(ころころ)金髪の男の回避は、14。
相馬/(ころころ)金髪の男にだけ12点の防御無視ダメージ、更にここで≪生気吸収≫を使用して自身の【HP】を6点回復!
GM/……以上だね? では第4ラウンド目セットアップ……誰もいないなら、真セイバーのターンだ! 「今度こそ落とす!」(ころころ)命中20!
航/(ころころ)アーチャーの回避18、負けたーっ!
GM/では≪特攻≫≪撃滅≫を使用! アーチャーの間合いに瞬時に入り込み、大剣を振り上げる!(ころころ)35点の、物理ダメージ!
航/……一回転半、悲鳴を上げて倒れます! 【HP】0!
GM/ザンッ、と長剣がアーチャーの身体を裂く。「君の戦いに敬意を。また戦うときがあればいつでもオレが相手をしよう」
航/「そん時はこっちも容赦しないからね……兄ちゃんも、良い敵だったよ」
GM/最後の言葉を呟き終わった後、アーチャーの体が眩い光に包まれていく。
航/「あっちゃー! 今回初めてのロストかー!」 じゃあ……≪風霊操作≫でお父ちゃんに声だけ伝えておきます。「……ガンバってね」
GM/亜紀チームの戦闘は終了です。……サーヴァント全員、『1体英霊が昇華された』という喪失感を感じることができます。もちろん戦闘中の相馬さんも判ります。
盟/「なんだぁ? 骨のある奴が1体消えちまったなー」
GM/……そして相馬さんの耳に聞こえてくるアーチャーの声。その言葉からして、封印されたのがアーチャーだということが判る。
相馬/残念じゃ……アーチャー。おぬしは天でワシの事を見ておれ。
航/(アーチャーになって)「キャーッ! 聞いた、聖杯サマ!? 今のキュンてくるよねーっ!」(笑)
GM/【行動値】13のエルは待機。キャスターは……あ、ファンブルだ。キャスターの出目がさっきから悪いな。
盟/おう(笑) ……目の前の奴がアーチャーに何か言っててイライラするので攻撃します。(ころころ)命中18。
相馬/(ころころ)回避は……13。
盟/(ころころ)ひゃっほーい! ≪特攻≫を乗っけて、30点物理ダメージピッタリかな! でもアサシンは【HP】5の【MP】6だよ!(笑)
相馬/……【HP】マイナス2で、落ちる!
GM/(キャスターになって)「令呪使用! シーン退場!
相馬/……退場させられます!
GM/そしてキャスターも「退場させてもらいまーす! ≪クリエイトゲイト≫ー!」


 ●エンディングフェイズ/February 5rd Scene 5

GM/まずは亜紀くんのシーンから。アーチャーが消えて行く光をずっと見ている鎧の男。全て見終えた後、2メートルの剣がバアッと霧になって……亜紀に振り向く。
亜紀/……これで1体だね。
GM/「ああ、1体潰れた」……カポっと兜を外して「大丈夫だった?」と亜紀に走り寄ってきます。
亜紀/うん。庇ってくれてありがと。
GM/「やれることは絶対やってみせるって決めてたからな」
亜紀/カッコイイなぁ! セイちゃんは英雄だなぁ、よしよし。
GM/笑って照れながら……「とりあえず1体、マスターのいないサーヴァントを運良く倒すことができた。けど、もうマスターがいない奴なんていないだろうし」
亜紀/……だろうね。もう随分期間が空いたからみんな探せたか。
GM/「オレだって君みたいな素敵な人に出逢えたしな」
亜紀/ええっ?(笑)
GM/「あ、いや、回復ができる力強い人って意味でだぞ!」
亜紀/……それ以外は無いの?
GM/「えっ。えー……アキちゃんてカッコイイよね。背高くってイケメンだし、モテるでしょ?」
亜紀/モテないよ。
盟/……そりゃ、男だらけでつるんでるからだよ(笑)
GM/「そろそろ戻ろう。今、他の参加者に狙われたら困るし」
亜紀/うん、帰ろう。また明日も頑張ろうね。
GM/一緒に並んで亜紀くんの家に帰りながら、セイちゃんは話します。「……アキちゃんって、知り合いがマスターにいるんだよね」
亜紀/……青森さんのコト? 極力こちらに手を出さないでくれるって言ってたけど……。
GM/「……信頼してる人だろうけど、裏切りとか、騙し合いとか考えなきゃいけないな……出来るなら、その人と正々堂々と戦いたい」
亜紀/……うん、俺もそうしたい。
GM/「後は……道でいきなり襲いかかってきたあの怖い人に出会わなきゃいいけど」ガタガタガタガタガタガタ。
亜紀/そ、そうだね(笑) あの人も参加者なのかな? 気を付けなきゃ……とにかく頑張ろう!
GM/「ああ、頑張ろう! 本当に君と出会えて良かったよ。あの女の子には感謝しなきゃ!」
亜紀/ん? 女の子? 俺も小っちゃい女の子に会ったことがあるけど……。
GM/「え、金髪ツインテールの女の子?」
亜紀/ええっ!? 俺もその子に会った! すぐに消えたから幽霊だと思ったんだけど……!
GM/「オレ、あの子のおかげで君に会えたようなもんだよ」
亜紀/な、何があったんだ?
GM/「コレ、言っちゃっていいよな。あの夜、マスターと一緒に歩いていたら、突然現れた女の子に言われたんだ。――ある男の子がやって来る、その前に戦いが始まる、貴方が『ここで』怖い人と戦わなきゃ男の子は巻き込まれて死ぬわ、って」
盟/……真セイバーって、亜紀くんを助ける為に戦ってたんだ!?
GM/エルはセイバーになることを目標としていて、そのためならセイちゃんの本来のマスターを殺し、弱体化させようとします。手段を選ばないエルなら……。
亜紀/そのままやって来た俺をアサシンみたいに「口封じだ」って殺すこともありうる……え、えるーん!?(笑)
GM/「女の子が言った通りあの怖い人は襲いかかってきた。マスターも死んでしまった。それはオレの力不足だ」……召喚してくれた男性を思い出したのか、セイちゃんは苦い顔をします。「けど……なんとかアキちゃんを傷付けず逃がすことができた。そして今がある」
亜紀/そっか……俺、セイちゃんを助けただけじゃなくて、セイちゃんに助けられてたんだね。ありがとう、運命を感じたよ!(笑)
GM/……一応言っておくけれど、『第1ループ』でGMは「PCがどのNPCと仲良くなりやすい」かって話題でこんなこと言ってるの。

 「PC4は、すぐに退場したあの人とランサーのフラグが立ちやすいようにしてたの」

亜紀/あ……コレって、アサシンのことだと思ってました!
航/だって、アサシンが他の人より『フリーの魔術師』である亜紀を狙う理由は明確だし……。
盟/……そうだ。『第2ループ』で冒頭の公園に行くイベントが改変できるって言われたとき「固定イベントじゃないんだ、でもそれだとアサシンと亜紀が会えないよ?」ってずっと思ってたんだ……!
亜紀/アサシンは……フリーダムNPCだった! なんという!(笑)
GM/「あの子のおかげで君を助けることができたし、そして君が来てくれたからこそオレはここに立っていられる。サーヴァントとマスターの関係として!」
亜紀/そっか……俺もあの子のおかげでセイちゃんに会えたんだな。
GM/「今度会ったときにお礼を言わなきゃだな」
亜紀/そうだね! じゃあ帰ろうかー!

 一方その頃。
 教会のエージェントとして、街のパトロールを終えた航と盟は……。

航/2人とも黒服で街を歩いてます! 教会にあった神父服を借りて着てますー(笑)
盟/航ー、僕が先輩だからな。ハッハッハ、ついて来いよ!(笑)
GM/そろそろパトロールも交代の頃だ、終わりにしよう……というとき、あちらから誰かがパタパタと走って来ます。「航、八木沼君……!」と、祐希だ。
航/あ、祐希!
GM/その手には、航のバイト先であるスーパーの袋。
盟/良かったな、航。夕飯の準備をしていたらしいぞ。
航/バイト先の売上にも貢献とか……なんて良妻賢母!(笑) 今夜なに? え、鍋? わーい!
GM/「や、八木沼君も……晩ご飯、一緒にどうかな?」
盟/……邪魔じゃない?
GM/「これから誰かに会うとか、そういう予定が無ければ……」
盟/……ちょっと傷心中なんだよな。で、航と祐希は仲良し。……いいや、2人の邪魔しちゃ悪いから!(笑)
航/え、賑やかな方が楽しいよ。
盟/僕は黒須と話があるんだ!
航/わ、判った。≪叱咤激励≫しておくね!(笑)
GM/ではパトロールも済み教会への報告も終わったということで、バイバイしましょう。
盟/また明日な、気を付けて帰るんだぞー。いつも通りに教会に入って行きます。
GM/(青森の声をして)「よっ!」
盟/そうですかミスターB、寝ずの番ですか。青森を連れて街中パトロールしてきてください!(笑)
GM/またスルーされた。(青森になって)「一応教会の人間として報告しておくぜ。サーヴァントが1体消滅した。じゃあなー」……と、青森はミスターBを連れて去って行きます。
盟/お、そっか……あと6体か。多いのか少ないのか早いのか遅いのかも判らないな。
GM/奥にはミスターB達の報告を聞いていた黒須が立っています。(黒須になって)「……もう航との報告は聞いた筈だが? また来たのか」
盟/……何も言わずに、また下手な茶を淹れます。
GM/そろそろ達成値にプラスが付くぐらいの美味しい茶になってきました。黒須は普通にそれを貰います。「……そろそろ休め。教会のエージェントになったんだから宿舎が使えるぞ」
盟/黒須。好きな人って……誰?
亜紀/……直球だぁ(笑) モジモジしながら訊いてるなー。
GM/「何故話さなきゃいけない」
盟/……僕が黒須のこと好きだからじゃいけない!? 敵の情報は知っておいたっていいでしょ!(笑)
GM/それを聞いて黒須がクスッと笑います。「お前の会ったことのない人だよ」
盟/どんな人だった!?
GM/「聞いていいのか? 幻滅するぞ……自分に」
盟/いいんだよ、僕は諦めないんだから! 黒須が他の人を好きだって、僕は絶対振り向かせてみせるんだから! 迷惑だって言われたって続けるんだから!
GM/「言っても……俺が苦しくなるだけだ」
盟/じゃあそんな人忘れてよ! 僕だったらずっと傍に居るよ! ……ダメ?
GM/「ダメじゃない」
盟/そんなやっぱり僕が……って、え?(笑) ダメじゃない? そ、そんなコト言うと本気にするよ!
GM/「今から俺は最低なことを言うぞ。……俺は、お前のことにも好意を持てるし、その人のことも忘れられない」
盟/……。
GM/「お前に何をしても違う人を想っていても、耐えられるか?」
盟/……忘れなくてもいいから! 僕のことを強く思って! そのうちロイスがタイタスになるまで!(一同爆笑)

 確かにその通りだが、色々台無しである。

GM/……黒須が近寄って、盟の頭を撫でます。頬も撫でて、首も撫でる。
盟/……その人には今も触れないんでしょ? 今触ってくれるのは僕だけだよね。
GM/口付けます。
盟/……受け入れます。
GM/「お前のことは十分に好きだぞ」
盟/……じゃなきゃ、許さない。

 一方その頃。
 祐希の家に『帰宅』した航は、祐希が作る夕食を食べ、話をし、疲れを癒し、……今までなかった日常を過ごしていた。


航/……なんだろ、俺、一生のうちで一番幸せかも!
GM/(祐希になって)「良かった。それなら航……暫くずっと、お父さん達が帰ってきた後も……一緒に住む?」
航/うーん、それは流石に……。でも、いくらでも傍に居るよ!
GM/「……ずっと傍に居られるといいね」
航/うん、ずっとこんな日が続くといいよね。一緒にご飯食べたり洗い物をしたりテレビを見たり……幸せだなぁ。
GM/超幸せだね。「じゃあ、そろそろ休もうか」……和室に布団を2つ分敷きます。
航/おやすみ、祐希。
GM/「おやすみ」……電気を消して、目を瞑ります。
航/……手を伸ばしてみます。
GM/手を繋ぎますか。……ぎゅ。
航/……ちゃんと俺が守るからね。呟いておきます。
GM/暫くすると、スー……と、何も警戒の無い祐希は寝てしまいます。
航/ん、頑張る。もう祐希が武装する必要も無いし、平和だ。屋敷の周りには何も無さそうだし。
GM/どうかな
航/えっ!?
GM/声のした方向を向く。閉められた障子の先に2つの影。……帽子を被った男と、体格の良さそうな男性のシルエットが!
航/起き上がった……ところでシーン終了、ですか!(笑)

 そして最後に。
 戦闘から逃げてきた相馬は……パブ・ラマーサではなく、何故か学校に飛ばされていた。


相馬/う、うう……何故じゃ。何故あの根城ではないのじゃ。
GM/(キャスターになって)「こっちの方が近かったからですよぉ、それに僕だって傷付いているんですからね」
相馬/……そうか、すまんかった。
GM/「ごめんなさいねぇ」。キャスターは、ガチッと自分の指を噛み引き千切ります。親指からポタポタと血が流れ……その血を相馬さんに飲ませる。
相馬/……親指を舐めます。
GM/「本領発揮といかず本当に申し訳ない。でも勝つ気でいたんですよ、僕も」
相馬/……お互い命あっての物種じゃ。次こそあやつらに勝てるように対策を練らなければならんの。
GM/「……暫く体力が回復するまでそこで寝ててください」
相馬/おぬしは回復しなくてよいのか。
GM/「その前にやることがあります」
相馬/なんじゃ……?
GM/「ふっふーん。ここ、学校ですよね?」
相馬/ああ、そうじゃ。
GM/「昼間、貴方は妨害としてここを訪れた。ここに貴方の壊した物があります。そして実は僕……ちょっとだけですけど、時間を戻すことが出来るのです」
相馬/……ま、まさか。
GM/「ドクロの時間を戻す。消失させたものを復活させます」
相馬/何……! お、おぬし! それをやれば一般人が巻き込まれるのじゃぞ!?
GM/「いいじゃないですか、さっさと戦争を終わらせればみんな助かります! 時間が早ければ早いだけ巻き込まれる被害も少ないでしょう? 早く僕らが強くなってみんなを殺せばいい!」
相馬/ぐっ……しかし!
航/……相馬さんの脳裏に蘇る、昼間に出会った子供達の声……。
GM/「それに僕、キャスターなんですよ。記憶の混濁が起きてるなら判らないかもしれないけど……結界作成は僕の一番の得意分野です。一つ崩れたところから巻き込んで、僕好みに仕上げることも可能だ!」
盟/藤原のを乗っ取るのか!
亜紀/藤原さんの結界をチョイチョイいじっちゃう……よ!?
相馬/ぐぐぐっ……!
GM/懐中時計を掲げて、キャスターが≪リトライ≫を使用。ドクロが、キャスター好みになります。

 極彩色に彩られる凶々しい結界装置。
 瞬間、空気が凍った。街に仕掛けられた他の装置が反応する。
 漂う空気が変わる。街全体が唸り声を上げ、変わっていく。――結界が完成した証だった。


GM/「このままいけば僕らの体力もカンタンに回復する筈……。じゃあ、ゴロンとなってください」。相馬さんに馬乗りになってからキスします。
相馬/聖杯戦争に勝つためなら……仕方ない、か。良かろう……お互い供給を始めます。
GM/口付けて……シルエットが2つから1つになったとき、キャスターが口を開きます。

「早く本当の姿を出してください、バーサーカー。
 本来の力を取り戻して、さっさとこの戦争を終わらせて僕らの願いを叶えるために――みんなを殺し尽くしましょう」