アナザーワールドSRS・リプレイ・ドロリア ゼロ
■ 『 ACT1 』 2ページ ■
2011年6月11日




 ●オープニングフェイズ/宗次郎 〜バーサーカー、召喚〜

GM/ではオチ担当、沖田総司のオープニングを始めます。君は美しい女性の手を取ります。目を覚ますと……。
宗次郎/覚ますと……。
GM/……ユウ。青森のときのように藍さんのキャラロールをお願いします!
ファム→藍/いいいやあああったあああぁッ! 召喚成功おぉー! 何かしら誰かしら何が出たのかしら!? 違法ルートで手に入れた新撰組グッズを使ったから絶対あの中の誰かが来るでしょー!? 来てイケメーン!(一同笑)
宗次郎/…………あのー。
藍/早くイケメン! 現れてー! 美少年ーっ!
宗次郎/あのー、すいませーん。
藍/……は? 誰よアンタ。
宗次郎/誰と訊かれましても。
藍/……はっ!? 召喚失敗!? また1から儀式の準備しなきゃダメかしら!? 毛髪の裏取引に時間掛けすぎたから雑に召喚しちゃったかしら!?
宗次郎/いや、その。
藍/なによアンタさっさと帰って! 忙しいんだから! しっし!
宗次郎/この浅黄色を見て俺が何者か判りませんッ!?(笑)
藍/新撰組のコスプレをしてる平凡なオッサンでしょ?
宗次郎/魔法陣の上にわざわざ新撰組のコスプレして立ってる訳ないでしょ!?(笑) あとオッサンって言わないでくださいよ! これでも俺まだ24歳ッス!
藍/なにそれ冗談? 没年齢まで併せてくるなんて相当な沖田総司ファンね!?
宗次郎/フィクションの中の沖田総司とお間違いのようですね!?(笑) 私が本家本元沖田宗次郎総司ですよっ! 残念ですね、イケメンじゃないってよく言われますよ! でもパチモンじゃないですよ本物ですよッ!
藍/ええええー!? うそっ、知りたくなかったー! まあいいや、アンタで。
宗次郎/まあいいやって!?(笑)
藍/というコトで、私がアンタのマスターの八木沼藍でっす。キラッ!
宗次郎/き、きら? はあ……。
藍/なによ、ノリが悪いわね。
宗次郎/よ……宜しくお願い仕る。
藍/あーあ! 聖杯戦争するヤル気がすっごい無くなっちゃったー! タバコ吸うわよ。いいわね? ふうっ!
宗次郎/≪+50可哀想≫でゴホゴホォッ!(一同笑) た、煙草の煙は人に向けないでくださいッ! この時代に嫌煙権があるぐらい知ってるんですよ!?(笑)
藍/ちゃんと現世知識があるからマトモに召喚はされてるみたいね。煙が嫌なら窓開けてよ。
宗次郎/窓ガラッ! く、空気がうめー!(笑) こっちは勝つ気で現界してるんですから、ヤル気出してくださいよ……。
藍/とりあえず座りなさい。椅子ぐらい知ってるでしょ? 嫌だったら絨毯に座って。でもウチって土足だから気を付けてね。
宗次郎/な、南蛮物だらけだ……てかなんで外の人は土足で屋内平気なんだ……じゃなくて!(笑) すみなせん、貴方のことは「マスター」と呼べばいいのでしょうか。
藍/ええ。間違っても「オバサン」って呼んだら殺すわよ。昇華するわよ。
宗次郎/あ、はい、承知しました……(笑)
藍/そうだ、先にウチの人を紹介すべきかしら!?
宗次郎/ご、ご家族がいらっしゃるんですか。
藍/うん、いる。ハイ! コレが私の息子の盟ちゃん! 今年で6歳! よろしく!
宗次郎/そこに居た!(笑) よ、宜しく。
藍→盟/…………。
宗次郎/どうしたんだい、坊ちゃん?
盟/鼻掴んで、グイッ!
宗次郎/痛っ!?(笑)
盟/鼻、低い。お母様の持ってる漫画の沖田総司、鼻、高い。……母様! この沖田総司、ニセモノ!
宗次郎/本物ですまごうことなき本物です! 漫画はあくまでフィクションだからね!? 現実とはなんら関係ありませんよ!
盟/これがホンモノの沖田総司……?
宗次郎/じゃあ……本物だって証明するためには。ウズマキから刀を出します。
盟/証明できるの?
宗次郎/坊ちゃん、危ないから近寄るんじゃないよ。……適当なメモ用紙を放り投げて、シュパッと3つに斬ります。
GM/おお、三段突き。
盟/わ、わあ……紙吹雪……。
宗次郎/これで信じてもらえますかね、マスター?
盟→藍/あ、ゴメン見てなかった!(一同笑)
宗次郎/ちょっとおぉっ!?
GM/ではそこに「素晴らしい太刀捌きだったよ」と男性がやって来ます。声がした方を見ると、線の細い男性が立っています。
藍/あっ、ダーリン!
宗次郎/お……ご主人で御座いますか? ちゃんと自己紹介をしよう。俺は、沖田宗次郎総司で御座います。
GM/「初めまして。藍の夫の八木沼命人です。……良かった、誠実そうな男性だね」と微笑みながら言います。
藍/安心してダーリン! こんな顔の男に浮気なんてしないわよ! 私はダーリンが一番だから!
宗次郎/は、はあ、さようでございますか……(笑) あの、マスター。一応確認しておきたいんですが、マスターの叶えたい願いって何なんですか?
藍/チラッとダーリンを見ます。……アンタと同じでね、私の旦那も不治の病なの。
宗次郎/……それは……。
藍/最初はもっと別のことを聖杯に頼もうと思ってたんだけど、やっぱダーリンの命が一番だって思って。ダーリンにはまだ生きていてほしいの。……アンタだって同じような願いなんでしょ、沖田総司?
宗次郎/……ご明察。
藍/だからアンタを呼んだの。アンタなら私の願い、見捨てられないでしょう?
宗次郎/……確かに。こう言われちゃあ仕方ないな。
GM/「沖田くん。君は聖杯戦争に召喚された英霊だから、君が君の願いを叶えるため戦うのは当然だ。だがサーヴァントである以上、マスターを最期まで見捨てず守ってやってほしい。お願いだ。どうか彼女を……守ってやってくれないか」
宗次郎/……はい。これからお世話になります。言って、握手をします。
藍/だ、ダーリン……カッコイイ……!(笑)
宗次郎/ああっ、握手する前に2人のラブシーンが始まりそうだ!(笑)
藍→盟/……おじちゃん、あっち、行こ?
宗次郎/うん、あっち行こうか。でも坊ちゃん、おじちゃんはやめて。これでも24歳なんだ(笑)
盟/一方、同じような年齢でも黒須は「お兄ちゃん」である。
宗次郎/おかしいなぁ!(笑)
GM/……では、宗次郎さんは2人のラブシーンから離れ、小さい盟ちゃんに本拠地である八木沼邸を案内してもらいます。すると、廊下で1人の男性を見かけます。
宗次郎/ん?
GM/黒髪で眼鏡をして黒いスーツを着ている、君と同い年ぐらいの男性だ。
盟/あっ、柊兄ちゃん! 宗次郎おじちゃんの手をパッと離して走り出します。
宗次郎/知り合いか。
盟/えっとね! 柊兄ちゃん、この人はね……総司おじちゃん!
宗次郎/おじちゃんって言われてら、涙が出てきた(笑) えっと、そちらさんの名前は……?
盟/柊兄ちゃん!
GM/スーツの男が静かに口を開きます。「黒須柊だ。そちらは……藍さんが召喚した英霊か」と、君の浅黄色の法被姿を見て言います。
宗次郎/あ、はい。そうッス。
GM/「俺は教会のエージェントをしている。教会としてこの街を守り、聖杯戦争のルールを正していく者だ。何かあったら連絡をくれ」
宗次郎/承知致しました。ぺこりと頭を下げます。
盟/あのね、柊兄ちゃんは凄いんだよ! よく判らない子供の自慢話をし始めます。
宗次郎/うんうん、そっかぁ。にこやかに応えます。
GM/早速ですが宗次郎さん、【意志】判定をしてみようか。
宗次郎/はい。(ころころ)14です。
GM/こちらも【意志】で対抗判定します。(ころころ)……12。宗次郎さんの勝利です。では君は「ルール側の人間か。だが本当にそれだけか? ……何か強力な霊体を連れている気がする」と感じました。
宗次郎/ん? ……この兄さん、タダモンじゃねーな。
盟/柊兄ちゃんはね! 凄いんだよ! 神父さんより凄いんだよ!
宗次郎/ああ、そうだね。こんな強い監督官さんがいれば安心だね。
GM/あ、訂正しとくよ。黒須は今回の聖杯戦争の監督官ではございません。10年前の黒須は、『ドロリア』本編における亜紀くんや青森さんのようなエージェントの立場です。
宗次郎/おっと、そうだった。失礼しました。
GM/では盟ちゃんが「神父さんより」と言ったので、黒須は「いや、松坂神父も凄いんだぞ」と言います。
宗次郎/……松坂神父?
GM/今回の監督官の名前です。
盟/おじいちゃんでね、眉毛がすっごい大きいんだよ! 眉毛がフサッとしてて目が見えないぐらいなんだ!(笑)
GM/黒須は色々教えてくれます。松坂神父という男性が監督官でルールを仕切っていること、自分はその部下であること。あと自分は八木沼命人と師弟関係で、頻繁に八木沼邸に訪れること、ヘンリーやロザリーという使用人がいることも話してくれます。
宗次郎/ふむふむ。ありがたい。大体のことは判りました。
GM/「……では俺はこの辺で失礼する。また……聖杯戦争の舞台で」と、黒須は八木沼家を去っていきます。
盟/バイバーイ!
宗次郎/またいずれ。……「また聖杯戦争で」か。……なんかあの兄さん、クサイなぁ。
盟/柊兄ちゃんは臭くなんかないよ!?
宗次郎/そ、そういう意味じゃないんだよ。よしよし(笑)
GM/……では、ひとしきりラブシーンを終えたお二人がやって来ます。(命人になって)「沖田くん。その法被姿は少し目立つから着替えようか。こっちにおいで」
宗次郎/あ、痛み入ります。……洋服を着させられるのかなぁ……とか考えながら、部屋に入っていきます。
GM/マスターの八木沼藍、旦那の命人、息子の盟。そんな3人が居る八木沼家でどうぞお過ごしください(と言いながら、キャラクターシートを渡す)。

 丘の上にある洋館から、黒髪で眼鏡の男性が出てくる。
 坂道を下る中。誰も居ない夜道で、男は口を開いた。

「……流石に英霊には気付かれる、か」

 独り言を言うと、いつの間にか彼の隣にはもう1人、男が姿を現していた。その風貌は現代日本には似つかわしくない格好をした、金髪褐色の男。

「ごめんなさい……気配消すの、出来ませんでした……」
「八木沼のテリトリーの中だからな。仕方ない。警戒しすぎてお前を連れて入った自分の判断ミスだ。だがマスターの方には気付かれてはいないだけ良しとしよう。……この聖杯戦争で気を付けなければならない相手は、八木沼ぐらいだ。あとは敵でもない」


サキ/……てめぇ、コンニャロー(笑)
ミズキ/強気だな、黒須さんー(笑)

 金髪褐色の英霊と思わしき人物は、再び姿を消す。
 そうして夜の道には、カツカツと、1人の足音だけが響くのだった。

 一方その頃。
 とあるビルの上。女性が夜の街を見下ろしていた。
 まだ少女の面立ちをした若い女性は、足首まであるような長い黒髪を夜風に棚引かせ、『まだ平和な』街に視線を落としている。
 その華奢な手には、似つかわしいとは言えない仰々しい西洋剣が握られていた。
 赤く光る彼女の目。ビル風が舞う長い黒髪。

「やっと戦争が、始まる……求めていた戦いが」

 呟き、バッと空を駆けた。


ミズキ/おお……DVD映えする映像だ(笑)

 一方その頃。

「貴方が僕のマス…………たあ?」
「ふぇ?」

 少年と、少年とも呼べぬ幼い男の子が、出会った。


サキ→航/わ、わあ? わあ……わあぁっ! お母さーん! 桜の木の下から人が出てきたよー!(笑)
宗次郎/……桜の木?
航/なんか祐希を召喚した場所ってそれっぽいかなって思って。
GM/舞台で忙しい両親、1人待つ少年の元に……やって来てしまった1体の英霊。桜の下で運命の出会いを果たす――。


 ANOTHER WORLD
     「ドロリア/Zero」 ACT1 start...



GM/ミドルフェイズを開始……する前に、あるシーンを作っておきますね。宗次郎さん、登場してください。
宗次郎/はーい。
GM/宗次郎さんは藍さんに連れられて「監督官に挨拶ぐらいしなきゃね!」とお昼時、現代風な格好をしつつ、教会に向かいます。
サキ/服はユニクロ?
藍/そこは八木沼クオリティでちゃんと揃えてるよ! フォーマルな感じで! 馬子にも衣装よ!
宗次郎/ハイハイ、承知。俺は馬子扱いかー(笑) 動きづれーなぁ。
GM/ちなみに隣には、6歳の盟ちゃんも一緒に居ます。
宗次郎/盟ちゃんのことは「坊ちゃん」って呼ぶようにしますね。……ん? 坊ちゃん、どうした?
盟/……疲れた。
宗次郎/なら、よいしょっと担ぎます。そのまま教会に向かいます。
盟/わーい。でも教会に着いたら「下ろして! 柊兄ちゃんのとこに行く!」って言うよー(笑)
宗次郎/ハイハイ、転ばないように気を付けな。……微笑ましいなぁ。
盟/はーい! たたた……。
GM/(藍になって)「そうだ、貴方はもう知ってるんだっけ? さっき盟が言った柊っていうのは旦那の弟子でね……」と、昨晩会った眼鏡のエージェントのことを藍さんは話します。
宗次郎/ああ、あの人ですね。
GM/そんな感じで今回の聖杯戦争の監督官が居る教会に到着しました。この教会は幼稚園と併設しており、外では子供達が元気に遊んでいます。礼拝堂に入ると……「おお、八木沼さんじゃないか〜」と言ってやって来るおじいちゃん神父。
宗次郎/この人が監督官……?
GM/うん。優しそうなおじいちゃんだけど、神父服の下には鍛えられた筋肉が見えたり見えなかったり。「宜しくな、八木沼さんのサーヴァント君。儂の名前は、松坂だ」
宗次郎/沖田宗次郎総司と申します。
GM/名乗られてしまった。「ハッハッハ、真っ直ぐな青年を引いてしまったようじゃなぁ?」と藍さんに言います。
藍/真っ直ぐな私に似たんじゃないのー?
GM/「しかし、現代日本で最強の剣士である沖田総司を喚ぶとは。やはり八木沼さんは大した魔術師じゃ」
藍/当たり前じゃないの! オーッホッホッホ!(笑)
GM/それでは、松坂神父から『ドロリア』第1回であったようなチュートリアルを話されます。一通り説明を終えると藍さんが、「ちょっと私、松坂神父と話があるから。適当にそこら辺で遊んでて。何かあったら令呪使うわ」。
宗次郎/そんな適当な理由で令呪を使わないでくださいよ!?(笑)
藍/だってアンタ≪クリエイトゲイト≫とか持ってないでしょ!?
宗次郎/ないですけど! さっきチュートリアルで「令呪は3回しか使えないから超重要」って言われたじゃないですか!?(笑)
GM/そんなこんなで藍さんはシーン退場(笑) 礼拝堂に残される君。……ではここで沖田総司と、10年後にPCになる航達とのオープニングシーンをしたいと思います。
宗次郎/おお、なるほど。外に居る子供達が航と亜紀なんですね。
ミズキ→亜紀/航ーっ! 礼拝堂に入ろうぜー!(笑)
航/≪クリエイトゲイト≫ー!(笑) えっへへ、扉が開いたぞー!
宗次郎/おや、子供が入ってきた。……こんにちは。
亜紀/あ。し、知らない大人だ。……航、偵察するぞ!
航/俺は前から回り込む! 亜紀は後ろから、祐希は脇をかためるんだ!
宗次郎/なかなか統率の取れた動きをするな!?(笑)
亜紀/フフフ、俺達幼なじみ3人組には敵うまい!(笑)
航/このコンビネーションが10年後に爆発する! のちの≪勾玉の加護≫である!(一同笑) これもゲンジマンで得た知識だ!
宗次郎/ゲンジマンすげー!?(笑) ……でも坊ちゃん達、室内で走り回っちゃ駄目だよ。
航/はーい。……で、おじさんは何してるの?
宗次郎/神父さんにご挨拶をしに来たんだ。坊ちゃん達は近所の子かい?
亜紀/うん! 俺、早乙女亜紀。8歳です!
航/秤谷航、6歳です! と言いながら指は5本立てる(笑)
宗次郎/そっかぁ。俺は宗次郎だよ。……こんな子供達が沢山居る住宅地が聖杯戦争の舞台なのか。なるべく場所を選ばないとなぁ。
GM/……では、祐希がこのシーンに登場していることになっているので、宗次郎さんは【意志】判定をお願いします。彼が英霊かどうか見る識別判定です。
宗次郎/はい。(ころころ)おおっと、ファンブル!? ただの子供だと思っておきます!(笑)
GM/ファンブルなら全然判らないね。では祐希は普通に自己紹介をしよう。「櫻庭祐希……7歳です……よろしく……」と言いながら、祐希は航の後ろに隠れます。宗次郎さんを敵サーヴァントと察したからでしょう。
航/ん? なーに? ぺたっと祐希にくっつきます。
GM/「えっと……あの……その……」
亜紀/……判った! トイレだな!?(笑)
GM/「え。……そう……」(一同笑)
亜紀/おトイレまで連れて行ってあげるよ! じゃあね、おじさんー!
宗次郎/え、うん。……またおじさんかぁ(笑)
GM/ではそこに「おおーい、亜紀。何やってるんだー?」とスーツを着た男性がやって来ます。亜紀のお父さんです。彼は宗次郎さんを見るなり「聖杯戦争の関係者だ」と察した顔をします。
宗次郎/この人も関係者か。頭を下げておきます。
亜紀/あっ、お父さんー! 後ろから足元に突進っ!(笑)
GM/ぐはっ! 隠密状態からの攻撃だからダメージ倍だぞ!」(笑) ……紹介しておきますね。彼の名前は、早乙女冬彦(さおとめ・ふゆひこ)。教会のエージェントの一人です。
亜紀/キャーッ! お父さんがエージェントだー! テンションだだ上がるー! フウゥーッ!(笑)
航/自分のお父さんにテンション上がりすぎだよ!(笑)
GM/彼はエージェントなので『ドロリア』での亜紀くんや青森さんのポジションとして動く、組織所属の便利キャラです。覚えておいてください。「ほーら亜紀、航くん、祐希くん。松坂先生のお客さんの邪魔はしちゃいけないぞー」と子供達を連れて行きます。
亜紀/はーい。おじちゃん、バイバーイ。
宗次郎/じゃあな、坊ちゃん達。
航/バイバーイ。礼拝堂から出ます。……去り際で祐希に……なんかあのおじちゃんってエルに似てるね、って言います。
GM/あ、航が【意志】判定に成功した顔した(笑) 祐希は心配そうに「あの人に……あんまり近寄っちゃダメだよ……」と言います。
航/う? どうして?
GM/「……襲われるといけないし」と、誤解してください(一同笑)
亜紀/襲われる!? なんだって!? あのおじちゃん倒さなきゃ!(笑) 航は俺が守るー!
航/亜紀と祐希は俺が守るのー!
ファム/……なんというか、必殺ゲンジロウキックを股間に食らう宗次郎さんの姿が見えたぞ(笑)
宗次郎/子供って容赦ねぇ……(笑)
GM/以上で全てのオープニングシーンを終了します。ではここで、『ドロゼロ』がどのように進行していくか説明しましょう。

【ドロゼロのあゆみ】
 『ドロゼロ』は、「10年前の聖杯戦争を好き勝手演出していこう」がコンセプトのセッションです。
 世界のイベントとして決定した日程まで、英霊達の好きに演出をしていくことができます。

<世界のイベント>
 世界が決定した運命として、以下のことは何があっても変えることはできません。
@1999年2月11日の朝方に、住宅時で大火災が起こる。
A黒須柊×セイバー(エンキドゥ)が聖杯戦争で優勝する。
B秤谷航×キャスター(人柱)が生き残る。
C秤谷港一、秤谷渚、八木沼命人、八木沼藍が死亡する。
D「クラス:アヴェンジャー」の英霊は召喚されない。

 逆を言えば、以上のこと以外は好きに演出することができます。事件の詳細、マスターが生き残るかなど曖昧なままなので変更可能です。

<黒須柊について>
 黒須柊は『ドロリア』本編で「10年前からループを繰り返している」とありましたが、ループのスタート地点は「聖杯戦争に優勝したとき」です。優勝してからわくわくループライフを送っているので、『ドロゼロ』ストーリー内の黒須はループの核ではありません。ロリとも面識は無く、それっぽいことを会話したとしても「?」の無反応です。

<本編の進め方>
・それぞれのオープニング(2月1日まで)
  ↓
・昼パート(情報収集ターン)
・夜パート(戦闘ターン)
 ※3日、5日、7日、9日の4日間、合計8シーンを自由に演出する)
  ↓
・2月11日:聖杯戦争終了(黒須とセイバーが遺跡に向かい、不完全な聖杯を手にする)

<特別聖杯戦争ルール>
@「フェイト」と呼ばれる点数を稼ぎ、最も多く「フェイト」を入手しているPCがシナリオ内勝利となります。
 「フェイト」とは、英霊の持つ特殊能力の一つで、「分割した魂」のことを表わす単位です。「フェイト」が多ければ多いほど優秀で高位な存在であることを差します。勝利でフェイトが増えるというのは「名声が上がる」ということ、敗北でフェイトが減るというのは「気高い魂の位が減っていく」ことを演出しています。
 シナリオ開始時に英霊は「3フェイト」所持しています。今回の聖杯戦争では「フェイト」が最も多かったPCを勝者とし、そのPCの思うが儘のエンディング演出をすることができます。

Aフェイトの入手方法(1)
 英霊の【HP】を10点以下にした状態で、クリンナッププロセスに【幸運】判定難易度8に成功すれば、負けたPCの「フェイト」を1つ奪うことができます。1シーンに入手できる「フェイト」は1体につき1つまでです。
 「フェイト」を奪われてしまった英霊は、「タイミング:オート」で離脱判定(【反射】【幸運】判定難易度10+GMの指定した難易度)を行なうことができます。フェイト強奪後の離脱判定は、英霊が選ぶ任意のキャラクターも離脱することができます。
 また、フェイトは自分から相手に譲渡することはできません。気高き英霊の魂を売るなんてとんでもない!

Aフェイトの入手方法(2)
 2体以上の英霊が居るシーンで戦闘をする描写(通称「茶番戦闘」)内で『AF判定:フェイト争奪戦』を行い合い、先にAF判定に成功したPCが負けたPCの「フェイト」を1つ奪うことができます。1シーンに入手できる「フェイト」は1体につき1つまでです。
 このAF判定は、お互いが同意したときに行うことが可能です。
 『AF判定:フェイト争奪戦』
  ・使用能力値:【任意の能力】
  ・難易度:120
  ・ラウンド制限:3ラウンド
※先に120に達成したPCの勝利し、同時に判定していたPCのフェイトを奪う。なので【行動値】の高いPCが有利。
※味方同士で協力し合うことは可能。


Cフェイトの回復方法。
 『MAP:教会』で、松坂神父による心霊治療で3点まで回復することができます。昼パート、夜パート、どちらでも回復行為は行えます。
※教会からの忠告! 聖杯戦争の原則ルールは、「夜に戦おう!」「一般人を巻き込まない!」「判らなくなったら教会へ!」。まあ、ルールを守らない奴は必ずどの世界にも居るもんだぜ! やんやん。

<昼パートについて>
 PC達は、太陽が出ている時間に以下のことが出来ます。

@マスターの教育をする。
 自分の手元に居るキャラクターを育成することができます。「マスターを育成する」というシーンを立て、AF判定に成功すれば、1レベル分レベルアップをすることができます。自分好みのマスターをアレンジ出来るよ!
 『AF判定:マスターを育成する』
  ・使用能力値:【体力】or【理知】or【幸運】
  ・難易度:50
  ・ラウンド制限:2ラウンド
※マスターを教育する演出をすること。このAF判定は、マスターとなるNPCは参加できない。


A修行する。
 修行することができます。「修行する」というシーンを立て、AF判定に成功すれば、1レベル分レベルアップをすることができます。自分磨きで女子力アップ!
 『AF判定:修行する』
  ・使用能力値:【反射】or【知覚】or【幸運】
  ・難易度:100
  ・ラウンド制限:2ラウンド
※修行する演出をすること。このAF判定は、マスターとなるNPCは参加できない。


B『イベントキー:○○のデータ』や『イベントキー:○○の本拠地』を入手する。
 特定の対象1体のデータ、もしくは本拠地を調べることができます。
 『イベントキー:○○のデータ』があると、そのPCのキャラクターシートを見ることができます。『イベントキー:○○の本拠地』があると、そのPCが登場しているシーンに何の判定も無く自分も登場することができます。
 使用能力は【理知】or【幸運】。難易度は、【対象となったキャラの使用能力達成値+2】です。
 AがBのデータを【理知】で調べたい場合、先にBが【理知】判定で難易度を設定し、Aが判定を行ないます。
 A以外のキャラが再度Bを調べる場合も、そのたびにBが難易度を設定する判定を行ないます。
 シーンに登場しているキャラを調べる場合は≪完視≫≪霧暴き≫を使用し対象識別を行なうことが出来ますが、対象が対抗する場合、戦闘処理となります。

C教会で回復行為をする。
 『MAP:教会』で、松坂神父による心霊治療で回復行為を行なうことができます。
 「【HP】3D6回復」「【MP】3D6回復」「フェイト全回復」のうち、どれか1つを選択してください。

D情報収集&演出をする。
 特定の対象の情報を得ることができます。使用能力や難易度は、その情報の大きさによります。
 例えば、教会の中にきな臭い動きをしている人物がいるという噂を聞けるかもしれませんし……。
 例えば、PC以外の本拠地を特定できるかもしれませんし……。
 例えば、「聖杯を保管している場所」を発見できるかもしれませんし……。
※回復特技の使用は1シーン1回までです。「マスターを教育しながら≪肉体復元≫で回復してあげる」などはOKです。

<夜パート>
 PC達は、聖杯戦争本番中に以下のことが出来ます。
@戦闘をする。
 MAPを1つ選択し、そのMAPで遭遇した英霊と戦闘を行なうことができます。
A戦闘をしない。
 本拠地で待機することができます。夜パートで『供給』を行なうと、通常の供給回復量に+1D6のボーナスが付きます。
B教会で回復行為を行なう。
 <昼パート>のBと同様です。
※夜パート開始時に、PCは「どのMAPに移動するか」を選択します。この際、他のPCには判らないように紙に書いてGMに提出します。「自分が何処に居るか」匂わせることを口にしても構いませんが、原則「自分がどこに行くか」は言ってはいけません。

<MAP>
 @教会
 A公園
 Bビル街
 C住宅地
 ○それぞれの本拠地(特定イベントキーを所持していなければ移動できません)


 ●ミドルフェイズ1/ミズキ 昼パート February 3rd

GM/では最初に、【行動値】が一番早いミズキさんの昼パートから参りましょう。(ルキになって)「英霊は全員召喚されて本格的に聖杯戦争は始まった訳だけど。ハニー、今日はどうするんだい?」
ミズキ/あたし、武器が槍だから接近戦タイプなのよ。飛び道具を使ってくる相手だと分が悪いから……アーチャーについて調べてみようかしら。
GM/『イベントキー:アーチャーの本拠地』をゲットする判定だね。使用能力は?
ミズキ/【幸運】で調べます。ルキと一緒に街中を歩いて、アーチャーが居るっぽい場所を探します。
GM/では、アーチャーのPCは【幸運】難易度を設定してください。
ファム/(ころころ)難易度は16です。
ミズキ/うっ、高いな。……マスターの特技は使用してもいいんですよね?
GM/うん。マスターは君の味方だからね、自由に使っていいよ。
ミズキ/じゃあ、ルキの≪君に幸あれ≫を使用して【幸運】達成値に+4します。(ころころ)お、16だ!
ファム/16だと受動側優先で失敗?
GM/いや、ファムさんには「難易度を設定してもらった」だけにすぎないので、これは対抗判定ではないんだ。だから16を出したミズキさんはアーチャーの居場所を発見します。
ファム/そっか。あー、本拠地がバレちゃったー。イメージとしては、鬱蒼とした森の中の一軒家ですかね。
ミズキ/子供達に「アイツんち、お化け屋敷ー!」って言われてそうな陰気臭い洋館を発見します。ここ、怪しそうね。
GM/(ルキになって)「『イーッヒッヒッヒ!』とか笑いそうな魔法使いが住んでそうだね。いや、単に結界が張ってあるだけの一般人かもしれないけど
ミズキ/結界の張ってある屋敷なら少しは怪しみなさいよ! そんなこと言ってると生き残れないわよ、マスター!(笑)
GM/「こーら。マスターじゃなくてダーリンって呼ばなきゃ聖杯戦争の参加者だってバレちゃうぞ」
ミズキ/うー。……る、ルキーノさんっ!(笑)
ファム/……≪獲物を狙う目≫の対象は『若い男』だから、ファムはルッキーのことは超嫌いだな(笑) シーンに登場してもいいですか?
GM/シーンプレイヤーの許可が出たらシーンに出ても平気だよ。屋敷の外でイチャついているアベックがいます(笑)
ミズキ/面白そうなんで出てもOKです!
ファム/許可されたので登場します。……屋敷の扉がキィと開く。人の家の前で随分と騒がしいな。
ミズキ/あっ、ごめんなさい。この辺りに来るのが初めてなので……と、通りがかっただけだと主張します。
ファム/道に迷ったのかい? ここは慣れない者には迷ってしまうかもしれない。その気持ちは判るよ。私も最近ここに引っ越してきたばかりだからね。
ミズキ/同じ境遇なんですね。
ファム/宜しければお茶でも一緒にどうだい? と、女の人だけを誘います。
ミズキ/でも連れも居ますし。
ファム/そこでようやくルキの存在に気付く。いかにも軟派風でチャラそうな男に怪訝な顔をする(笑)
GM/チャオ!
ミズキ/(何故かファムではなくミズキが)このイタリア人、腹立つ!(一同笑) ファムさんじゃなくても殺意を抱くわ!
サキ/チャオとは! この男、殺す!(一同爆笑)
ファム/この男、ぬっ殺す!(笑) それはともかく女性に向かって【意志】判定。聖杯戦争の関係者か調べます。(ころころ)10。
ミズキ/(ころころ)うー、こっちは8でした。
ファム/なるほど……多分男の方がマスターで、女がサーヴァントだと察します。……男を先に殺すとしよう。ではお茶をどうぞ。なにせ淋しい2人暮らしでね。このような花があると私共も大変嬉しい。可愛い女性は大歓迎だよ。
ミズキ/じゃあ……お言葉に甘えようかしら。交友関係を深めましょう。
ファム/連れは料理が下手でね。料理は私がやっているんですよ。
ミズキ/アーチャーだから【反射】高いし、料理得意そうですね。お茶を飲みます。まあ、お上手ですね。……あたしももファムさんに【意志】判定してみようかな。(ころころ)やった、14!
ファム/(ころころ)8でした。
ミズキ/この人……結界の張ってある屋敷に住んでいるし、やっぱりおかしい。まさかアーチャー? ここはアーチャーの本拠地……?
GM/ということでミズキさんは最初の判定結果の通り『イベントキー:アーチャーの本拠地』を入手したと。……では君達がお茶を楽しんでいるとき、あるイベントが発生します。2人とも、【知覚】判定をしてください。
ミズキ/【知覚】?(ころころ)あ、ファンブりました。
ファム/(ころころ)おお、達成値12。
GM/では成功したファムさん。……何者かがこの屋敷に侵入してきたのが判った。サササ、ポテ、ガッシャーン。
ファム/……何者だ?
GM/気配の消し方が下手な、寧ろ気配なんて消す気の無いような何者かだ。
ファム/……鼠は始末しなければならないな。ミズキさんの方を見ます。ほら、どうせもう貴方達も判っているんでしょう?
ミズキ/……判ってなーい!(笑)
ファム/席を外して何者かを捕まえに行きますよ。
GM/ではファムさんは部屋を出て、廊下を出て、外に出る。すると庭の茂みの中に……男の子が居るのを発見する。
ミズキ/男の子?
GM/6歳ぐらいの秤谷航が居る。
ファム/……お前かよ!?(笑)
航/俺かよ!?(笑)
ミズキ/あ、あら?(笑) 坊や、どうしたの? お名前は……?
航/初めまして! 秤谷航です! 6歳です! ごめんなさい、≪クリエイトゲイト≫で入っちゃいました!(笑) ……GM、これでいいんですよね?
GM/はい。実は種明かしをすると……PC4人の昼パートが始まる前にGMは1D4をして「キャスターのマスターである航が誰のシーンに登場するか」を決定してます。「1:ミズキ、2:宗次郎、3:ファム、4:サキ」で、今回は見事ミズキさんのシーンに登場することになったので現れました。
宗次郎/航はシーンに出てきて何かするんですか?
GM/いや、特に何も。航はただ子供らしく遊んでるだけですが、何の縁か聖杯戦争参加者に関わってしまう運命にあるらしく、PCの誰かと接触することになっているだけです。
航/俺って一体……(笑・ミズキの方を向いて)お姉ちゃん、キレイだね! お花あげる!
ミズキ/ま、まあ、ありがとう。子供には優しくするよ(笑) いいこいいこ。
航/えへへー。
GM/(ルキになって)「なんだよう、ボクはいつもハニーをキレイキレイ言ってるのに撫でてもらったことないぞー?」
ファム/口ばかり軽い男は信用されないのは当たり前だろ……。
GM/「でも言葉で直接愛情表現しなきゃ伝わらないさ!」
航/うん! お父さんも同じこと言ってた!(笑) お兄さんはお姉さんのこと好きなんだね!? 結婚おめでとーっ!
ミズキ/結婚しないから!(笑)
航/(ファムの方を向いて)おじさん、お家に勝手に入っちゃってごめんなさい。入ったときに色々割っちゃいました。
ファム/……まあ別にあの男の物だし、って思ってます(笑)
航/コレ、あげるから許してください。たくあんのオモチャを渡します。
ファム/たくあん!? 面妖な! なんだコレはマンドラゴラか!?(笑)
航/お腹を押すとね、走るんだよ。
ミズキ/走るの!?(笑) マクドナルドのハッピーセットのオモチャみたいなもん!?
航/サササッて走ってね! ボテって倒れるの! ボテって倒れるの!
ファム/2回も言った!(笑) ……コレは君の宝物だろう? さあ、持って帰りなさい。
航/遠回しに「いらない」って言われた。
ミズキ/あ、そうだ……。坊やってこの辺りの子なの?
航/この街は俺の庭だぜ。キリッ!
ミズキ/それならお姉さんに街を案内してもらえるかしら? 最近この辺りに来たばっかりでよく知らないの。
航/いいよ。アメ横でも動物園でもお池でもどこでも案内するよ!
ミズキ/まあ、お池があるの? 折角だから池に行きたいわ。……じゃあ、この子に案内してもらうのでお暇します。
ファム/そうだね。それではまた次の機会で。
航/おじちゃん、またねー!
GM/……では、ファムさんのお屋敷から離れ、ミズキさんは航に連れられて池にやって来ます。(ルキになって)「ハニー、アヒルさんボートに乗るかい!?
ミズキ/乗らない。普通に、修行に良さそうな池だなって思っていきます。
ファム/……ルッキー、1人でアヒルさんボート乗って! 折角ボートをチャーターしたのに断られて1人で乗ってるルッキーがダサイから見たい!(一同笑)
航/ルッキーは1人でも「ハニー! 楽しいよー!」って楽しそうだな(笑) じゃあ……そろそろ祐希が呼んでるから帰るねって言います。
ミズキ/祐希くんっていうお友達がいるのね。気を付けて帰るのよ、航くん。
航/うんっ! バイバイ。お姉ちゃん、頑張って結婚するんだよ!
ミズキ/しないから。
GM/(ルキになって)「ウェルカム トゥ ウェディング。
ミズキ/ノー センキュー。(一同爆笑)


 ●ミドルフェイズ2/宗次郎 昼パート February 3rd

宗次郎/今のところ行動として整合性が取れるのは、黒須や祐希のことを調べることかな。
サキ/整合性なんて後から付けることができるよ。
宗次郎/そうだな。……では、ライダーの本拠地を【幸運】で調べてみようか。
GM/本拠地探しだね。ならライダーさん、【幸運】で難易度を決定してください。
サキ/はい。(ころころ)難易度は14です。
宗次郎/(ころころ)うぇ、12です。≪修羅≫を使用してもう1回判定してみよう。(ころころ)ううむ、13で失敗。……魔力が強い場所を探してみたけど判らなかった。ふらふら。
GM/判定失敗したのでイベントキーは入手できませんでした。残念。でも情報収集をしているというシーンは演出することが出来ます。……調べられたライダーであるサキさんは、何をしているか自由に演出していいよ。
サキ/はーい。うーん、昼間は何してようかな……。
ファム/……お狐様って、買い物とかしてそうだよね?
サキ/買い物。確かに行きそうな気がする。……流行りの服を着て、髪も可愛く結い上げて、耳と尻尾はしまってお買い物ルンルン!(笑)
ファム/お財布もマスターから貰ったんだね(笑)
サキ/いや、主殿に貰うまでもなく≪+50黄金律≫があるから。両手に袋下げてルンルン!
宗次郎/じゃあ駅近くのショッピングビル周辺でキョロキョロしてます。うーん、この辺かなぁ……違うなぁ、居ないなぁ……キョロキョロ。
GM/そうしてキョロキョロしながら歩いている宗次郎さんは、曲がり角で……おっぱいに頭からぶつかると(笑)
宗次郎/……サキさんって身長いくつ?
サキ/迫力のある女性、ハイヒールも履いてるから170センチはあるよ。
宗次郎/こっちが3センチぐらい低くなるな。ぼいんっ(←おっぱいに顔を埋ずめてしまった音)。あ、すみません。
サキ/ぼいん。…………真っ赤になります。
ミズキ/真っ赤になった!? 可愛い!(笑)
宗次郎/わあ。……近藤さんが好きそうな女性だなぁ。
サキ/……何すんのよこのラッキースケベ! ≪光の一手≫で平手打ちパァンッ!(笑)
宗次郎/ごはぁっ!? ≪+50可哀想≫で倒れます!(笑)
サキ/宗次郎さんが叩かれた瞬間、平手打ちが人間の手にしては熱いと感じます! ……≪火炎術式≫の演出です。
宗次郎/あ、あつっ!? ……怪しい。【意志】判定をします!(ころころ)達成値9。
サキ/対抗します。(ころころ)こちらは13。
宗次郎/失敗か……超激しいビンタを食らっただけだった(笑)
サキ/もうっ! 何するのよ、バカッ! おっぱいぷるんぷるん!(笑)
宗次郎/いや、ホントすみませんでした。
サキ/まったくもう、気を付けて歩きなさいよ! ……やべえ、こっちが何にも疑う要素が無い。ただのラッキースケベにしか思えない!(一同笑)
宗次郎/こんなところで≪+50平凡≫が生かされた!(笑)
GM/ではそんなとき、お狐様の後ろから……洋服を来た巧さんが登場します。(巧になって)「おサキ、浮かれすぎではないのか」
サキ/……だ、だってぇ……流行りの服、着たいしぃ。
GM/「正体を隠すためにも洋服を着るのは悪くないが、肌を露出しすぎるのは、流石にその……」
サキ/女の魅力は魔力のうちよ!?
GM/「色気を出すだけが女の魅力じゃないだろう。(何故か総司の方を見て)なぁ?」
宗次郎/え。
サキ/主殿には≪+50カリスマ≫が効いてない!? 妾って女としての魅力がそんなに無いの!?(何故か総司の方を見て)ねぇッ!?
宗次郎/いや、その、あのですね(笑)
藍/その後ろから藍さんがやって来るよ! 何やってんの総ちゃん!? ごめんなさいね、ウチの子が! でも女の魅力は魔力のうちって良い言葉ね!(一同笑)
サキ/あの手この手をしないとダメですよね!?
藍/そうそう、出るものは全部出さないとダメよね!
宗次郎/2人とも気が合っちゃった!?(笑) 仲良くなっちゃう!? ……女三人寄ればかしましいと言うけど、この場合2人でもかしましい(笑)
藍/化粧品はー! 香水はー!(笑)
サキ/ライチが美味しくてー! 桃も大好きでー!(笑)
GM/……巧さんは、ゲッソリした顔をします。
宗次郎/お、お疲れさんでーす(笑) このままシーン退場します。……あれぇ、この辺りに高い魔力を感じたんだけどなぁ。居そうなんだけどなぁ……。
GM/ライダーあたりがこの辺に居たら良かったのにねぇ(笑)


 ●ミドルフェイズ3/ファム 昼パート February 3rd


ファム/こちらもライダーの本拠地を探してみよう。【幸運】で判定します。。
GM/ライダーは難易度を設定してください。
サキ/あいよー。(ころころ)やった、クリティカルが出た!
GM/おお、これは! 今回はファムさんはクリティカルで成功しないといけません。
ファム/(ころころ)ああ、全然ダメです。……でも先程から騒がしい連中が怪しいと思う。だからストーキングしてます。≪+50単独行動≫で……遠くからさっきのお狐様と宗次郎さんの会話を見てます。
サキ/さっきのおっぱい騒ぎを見ているの? こっちは見られているかどうか判定できる?
GM/そのシーンにキャラクターが登場できるかはシーンプレイヤーの判断に任せるので、シーンプレイヤーのファムさんが許可するなら【知覚】判定をすることが出来ます。
ファム/どうぞ、2人とも【知覚】判定OKです。
サキ/じゃあ【知覚】振ります。(ころころ)11です。
宗次郎/(ころころ)13です。
ファム/(ころころ)13。これは受動側優先で気付けないな。
GM/誰もファムさんの存在には気付かない。安心して怪しい連中を遠くから監視できます。……その後、おっぱいの大きい女性と連れがショッピングデートしている姿をずっと尾行する君。
ファム/暗い! 私、暗い!(笑)
サキ/夜になったら戦うから、昼間のうちに自分磨きしてますよ。可愛いは作れるとか言ってる女に負けないから!
GM/そんなキャッキャしてるお狐様をずっとストーキングしてる君。
ファム/陰鬱! 私、陰鬱!(笑) でも出来る限り尾行をしますよ!
GM/尾行を続けるファムさん。……でも、途中で2人を見失ってしまいます。
ファム/むっ。……結界か、第三者の妨害か。まあいい。大体検討はついた。


 ●ミドルフェイズ4/サキ 昼パート February 3rd

サキ/自分はアサシンについて調べたい。アサシンの本拠地を【理知】で探りにいきます。(ころころ)達成値11です。
GM/アサシンの難易度を設定します。(ころころ)11……これは成功された。サキさんは「どうやらビル街が怪しい」と判明します。『イベントキー:アサシンの本拠地』を入手してください。
サキ/やったー!
GM/買い物から寺への帰宅途中、巧さんが口を開きます。「……おサキ。まさか今日は遊んでいただけではないな?」
サキ/馬鹿にするでないわ。……手を出して、石を数個浮かばせます。≪異常鉱物≫を撒いて索敵していた演出をします。……怪しい者が1匹、ビル街に居るのぉ。血の匂いがする、おそらくは暗殺士であろう。
GM/「アサシンがビル街を巣にしているのか。……あれだけ遊んでおきながら流石だな。騙されてしまった」
サキ/フフンと偉そうな顔をします……けど正直遊んでました!(笑) 安心せい、勝利するのは妾達じゃ。王たる者が暗殺士などに怯えるでないわ。
GM/「それは力強い。見直したぞ」
サキ/好感度上がったからオッケー!(笑)