アナザーワールドSRS・リプレイ・ドロリアホロアタ
■ 『 affection 』 1ページ ■
2011年3月29日




 ●オープニングフェイズ 〜作戦会議〜

GM/『ドロリア・ホロアタ編』第3回セッションを始めます。まずは現在のPCの状況を確認しましょう。

 航 :HP57/MP19/令呪残り2回
 相馬:HP60/MP29/令呪残り1回
 盟 :HP30/MP34/令呪残り3回
 亜紀:HP36/MP38/令呪残り3回


GM/4日目だから疲れが出始めてるって感じだね。色々と失われたな。特に相馬さんは。
相馬/全くだよ。……元々ナグイェブに食われたけど。触手的な意味で。
GM/触手だから大丈夫だ。
相馬/触手ってノーカンなんですか。
盟/でもって弁天様は女だからBL的にはノーカンだよ(笑)
GM/それでは、4日目の朝です。今日も青森さんと弁慶さんが美味しい朝食を用意してくれました。
航/亜紀は俺達と一緒に寝たんで朝、抑えつけられています!(笑)
盟/亜紀を抑えつける判定にエア≪幻想式≫で達成値+4! 弥生、亜紀に≪ヒュプノスの枝≫をかけるんだ!(笑)
GM/そんな感じで亜紀くんが手を付けていない手作り朝ご飯をみんなで食べます(笑) 弁慶さんが確認をし始めますよ。「鍵は4つのうち3つを解放しました。残す1つをどうなさるつもりで?」
亜紀/4つ目を解放したら、カウントダウンが始まっちゃうんですよね?
GM/「その通りです。制限時間以内になんとかしなければ我々の目的は達成できません。父上からそう聞いておりますね?」
亜紀/はい。
盟/その青森は朝からケーキうめぇ! 流石に生クリームは最近キツくなってきたからチーズケーキもりもり!
相馬/それでもケーキ食べてるのか!(笑)
GM/「ちなみに、由比ヶ浜から江の島まで通常の移動を行い、祠で行える猶予時間は……5ラウンドぐらいでしょうか」
亜紀/5ラウンド以内に結界をなんとかすればいいんですね。それならなんとかなりそうです。……あ、航と盟ちゃんに≪興奮剤≫を渡しておきます。回復していいですか?
GM/ゆっくりと朝食を取るというシーンだし、次は決戦とみんな身構えているんだから、回復に専念する描写が入ってもいいよね。1回だけならOKにします。
盟/亜紀、ありがとー。≪興奮剤≫を使用します。……これに令呪を使っていいですか?
GM/可能です。(弥生になって)「ボクが美味しい味付けをしてさしあげますね! モエモエ・キュンッ!
盟/うわ、回復した!(笑・ころころ)56点まで回復してほぼ全快です。
航/(ころころ)≪カバー≫1発分ぐらいは【MP】が戻ってきた。
亜紀/(ころころ)出目低いけど回復しました。さて、誰が島に行くのがいいかなぁ……。
航/……そろそろ亜紀の≪ターニングセット≫が使い時かもね。亜紀以外が江の島の祠に向かって、亜紀が小島に行く。亜紀がバルス完了したら、≪ターニングセット≫で亜紀を江の島に召喚する……。
相馬/そうすると大幅な時間短縮になるな。
亜紀/でも俺、【体力】は自信が無いんだけど……。
GM/達成値10以上が出れば何事も無く行けるよ。弁慶さんが言うね。「ならば私が亜紀と由比ヶ浜に向かいましょう。解除の呪文には必ず2人以上が必要なのだから、私が手伝います」
亜紀/ふむふむ、あとは俺が【体力】で頑張ればいい話か。頑張ってくれ、ダイスー!(笑)
GM/失敗したからってゲームオーバーにはならないよ(笑)
盟/(青森になって)「大丈夫だって! 手取り腰取り弁慶さんが泳ぎ方を1から教えてくれるからさー!」
GM/弁慶さんがデコピンで≪殺界≫
航/1シナリオ1回の特技でデコピン!?(笑)
GM/オッサンが吹っ飛び、壁にオッサン型の穴ができます。
盟/でも3ラウンド後には無傷で戻ってきます(一同笑) こんな作戦でいいかな?
亜紀/あ、でも……俺だけ江の島爆発の瞬間が見られないかも!?
相馬/江の島が爆発するとは限らないよ!?(笑)
航/寧ろ由比ヶ浜だったら爆発するの良いロケーションで見られるよ! ……って、今ホントに良い笑顔したな!?(一同笑)

 亜紀の中の人の眩しい笑顔が字面でお伝えできないのが大変残念である。
 江の島に向かうのは航、相馬、盟、ジャック、藤原、弥生、黒須の7名。由比ヶ浜に向かうのは亜紀、弁慶の2名。他のNPCは七里ヶ浜に残ることに決定。
 相談の結果、4日目の後半に鍵を解除することに。前半は、それぞれの時間を楽しむことにした……。



 ●ミドルフェイズ 〜4日目・前半「七里ヶ浜」〜

GM/ジャックが航にハグしながら訊きます。「契約している奴らが江の島に行くのは決定したけど、エルと祐希さんが家に居るのでいいよな?」
航/うん、一番安全だろうから良いよ。
相馬/今、ジャック……「祐希さん」って言ったな。祐希はお母さんだからか(笑)
航/お母さんだからだろうね(笑) 梅園さんは消えたんだし、きっと祐希達を狙ってくる人はいないと思う。ここに居ればきっと大丈夫だよ。
GM/藤原さんが「ランサーのマスターが傍におります、安心してください」と言います。
相馬/うむ、そうじゃの。
GM/「そうですね」
相馬/うむ。
GM/「…………」
相馬/…………。
GM/「何か?」
相馬/……な、なんでもないぞ(笑)
航/おーい、若いモンは外の掃除をしに行って2人きりのラブシーン作ってあげようぜー!(一同笑) どうも、秤谷・空気が読める・航です(笑)
盟/ハイハイ、空飛ぶ箒で掃除してあげるよー(笑)
亜紀/わー、盟ちゃんスゴーイ。飛んだついでに高い所も掃除してー(笑)
相馬/お、おぬしら……(笑) う、うむ。
GM/相馬さんと藤原さんだけになってしまった。では気まずくなってる相馬さんに声を掛けよう。「相馬殿。先日、何かありましたか?」
相馬/……嫉妬すらされていない(笑)
GM/「昨晩、食事の席で私のマスターが何か言っていましたが、詳しい話までは聞いていないのです」
相馬/え、えーと、それはだな……。
GM/「他の者達が貴方を心配している素振りをしていたでしょう。なのにマスターである私が察することが出来ないとは……申し訳御座いません」
相馬/ざ、罪悪感が……う、うぬ。ここは男らしく謝るしかない。すまぬハーデスぅ!(笑)
GM/だから何があったと言っている。
相馬/じ、実は昨く日、銭洗弁財天に行った時の事……そ、その、弁天たる女が情報をくれる代わりに……床を共にしろと言い出し……。わ、ワシは抵抗したのじゃ! 妻と子がいるからと抵抗したんじゃが、そのすまなかったぁ!(笑)
GM/「なんだそんなことですか」
相馬/え。……わ、ワシは不義を犯したのじゃぞ。ワシとて昔は色々やらかしたが今はおぬし一筋というのに……!
GM/「……ゼウスが女に化けて襲ってくることもありますし」
相馬/えええぇー!?(笑)
亜紀/ゼウスさんなら仕方ないな。
盟/ゼウスさんなら仕方ないよ。
相馬/そ、その……?
GM/「そこまで貴方が必死になって弁解する姿を見て、私は傷付くと思いますか?」
相馬/じゃ、じゃが……とはいえ、その……。
GM/「それとも。……フッ、ヤキモチでもやいてほしいので?」
盟/やいてほしー!(笑)
亜紀/キャー、諏訪部ー!(笑)
相馬/……ず、ずっと気になっていたことなんじゃがのぉ。
GM/「何か?」
相馬/……おぬしにとってワシは、やはり、サーヴァントというだけの存在なのかのぉ。この前だって……働かずに家でグダグダしていたワシに何も言わないし!
盟/良く出来た嫁よのぉ(笑)
相馬/アヴェンジャーに無体を働かれてもあまり反応しなかったし! こ、今回もそうじゃ。おぬしにとってワシは一体、ど、どういう存在……。
GM/「恋人でしょう? それ以外の何だというのですか」
相馬/な……。
GM/「正直、『妻』という表記だけは勘弁してもらいたいのですが。私も男性ですので」
相馬/……そ、それもそうじゃな(笑)
GM/「ですが、貴方にとってのその地位に私を認めてくれていることは、快く思っております。貴方は私を必死に愛してくれている。裏切る訳が無い。だから弁財天と一悶着があったというのも、誤解なのでしょう?」
相馬/う、うむ……。
GM/「私はあまり色恋を気にしない性格なので、見境無く襲い掛かる夜のバーサーカーでなければ貴方を信用し続けましょう」
盟/夜の≪乱舞≫(笑)
航/夜の≪巨大武器≫(笑)
相馬/う、うむ……そうか……よ、良いのじゃな。ワシはおぬしの隣に居ても良いのじゃな。
GM/「私は誠実に貴方を愛しているつもりなのですが」
相馬/そ、そそそ、そそそそうか! ななな、ならば良いのじゃ! う、うむ! 愚かしいことを訊いてすまなかったのぉ!(笑)
GM/気にするなよ、私は懐が広いんだ、ハッハッハ……という王様オーラでカバーしておきます。
航/……いやぁ、一枚も二枚も藤原さんがウワテだったね。四枚ぐらいウワテだけど(笑)
相馬/……兎にも角にも、他の者と情を通じてしまったのが申し訳と思っておる……。
GM/「ではその謝罪は……ちゃんと、体で返してもらいましょうか」 冗談を言ったかのように笑います。
相馬/こ、これが終わったらな! ワシらの幸福を邪魔する奴を露払いしてくる! ……おぬしはワシの背中を守ってくれ。
GM/「私からもマスターとして命令しますよ。全力でこの戦を終わらせましょう。全てが終わったら、また。……愛しております、小次郎」
相馬/……ワシもじゃ、ハーデス。

    

盟/櫻庭先輩、そんなに布団持ったら重くないですか?
亜紀/ああっ、祐希が布団を1人でいくつも持ってる……流石隠れ前線系(笑)
航/祐希、無茶はしないでー(笑)
GM/さて、あっちで相馬さんがイザコザしているとき、車椅子の黒須が盟ちゃんの元にやって来ます。
盟/アイツらの仲がこじれようとどうでもいい!(笑) 黒須の元に駆け寄ります。
GM/「先程も話したが、俺も祠に行くぞ」
盟/うん、黒須が居てくれると助かるよ。
GM/「聖杯の結界を俺も見ておきたいからな」
盟/…………。聖杯、見ておきたい……。
亜紀/あ、盟ちゃんが複雑な顔をした(笑)
航/都合の悪いところだけを抽出する女々しい思考回路だねぇ(笑)
GM/「なんでそんな顔をするんだ」
盟/……まだ聖杯のこと、大事なの? 完全に穿った感じで訊きます。
亜紀/盟ちゃんのひねくれスイッチ発動!(笑) 綺麗な勘違いをしてるー。
GM/「いや、俺は≪心霊治療≫持ちだし、聖杯に関する知識が100年分はあるし、車椅子で不都合だろうけど手助けぐらい出来ると思って名乗り出たんだが」
盟/ああ、黒須って気が回らないなぁ。……好き!(笑)
亜紀/(マイメロ調に)「柊わね! 盟ちゃんのことが心配だからね!」
盟/ええい、マイメロ帰れ!(笑) なんでそんなに聖杯のこと大事なの!?
GM/「何故!?」
盟/だって! 聖杯を見たいって言うからー!
GM/はーあ、と大きな溜息吐きます。「お前を助けてやれると思って言ったことなんだが」
盟/だってどうせ黒須は僕より聖杯の方が大事なんでしょー!?
GM/航と亜紀の方を見て)センセー、どうしたらこの人に通じるでしょうかー。
航/あの、それで「お前をそんなに困らせてしまった。俺はどうすればいいんだ」みたいに弱っている黒須を描写すれば我々は萌えるだけです。いつも「俺、余裕です」っていう顔をしてるから悪いんだよ、と俺達は掃除をしながら言います(笑)
亜紀/先生は昔から言葉が足りないから悪いんだよー。ここで「お前を一番愛している!」ぐらい言わなくちゃ!(笑)
GM/「……困ったな。本当に困ってるんだ。お前のことを想って言っても、信用されなくちゃ意味が無い」
盟/だってぇ……聖杯が無くなったら、僕が柊の為に出来ることが無くなっちゃうじゃないか……柊が僕のこと必要としてくれる理由が無くなっちゃうよ……。
GM/「……誰が俺に愛をくれる」 眼鏡を押さえながら言います。
盟/う……。
GM/「航がいきなり俺に告白してくると思うか?」
航/ないわー!(笑)
盟/ないに決まってるけど、航殺す!
亜紀/いや、ないから!(笑)
GM/「お前しか愛をくれない。だから俺はお前しか頼れない。頼ってきてくれるお前の為を想うのは当然だと思うんだが」
盟/……じゃあ! じゃあ、もしもだよ! 航が告白してきたらどうするの!?
GM/「盟がいるから断る」
盟/うっ。……もしもだよ! もう一回ループしても僕のこと追いかけてくれる!?
GM/「もちろん」 近くに君を寄せて、抱きしめて口付ける。
盟/……ありえないぐらい真っ赤になります!
相馬/ああ、盟ちゃんが耳から湯気を出してピーって鳴ってる……(笑)
航/あれ、ヤカンのお湯が沸いたかな?(笑)
GM/「これでも俺は、余裕が無いんだぞ」
盟/……ねえ。僕、本当に柊の傍に居ていいの?
GM/「これから傍に居続けるために、俺達は頑張っているんだろ」
盟/……うん。
GM/「信用してくれなくても、これから信用してもらうために努力するつもりだ。監督官ではなく、何者でもない黒須柊に戻った後にな」
盟/……うん! よーし、聖杯壊してくるかー!(笑)

    

GM/(祐希になって)「さっきヤカンのお湯が沸いた音がしたけど、ヤカンにお湯なんてかけてなかったよ……」
航/ほ、ホラーだね!?(笑)
亜紀/さっきのピーッは、盟ちゃんが沸騰した音だからー(笑)
GM/「だから、電気ケトルでお湯を沸かしておいたよ」 祐希がお茶をコポコポ淹れます。祐希が湯飲みを航と亜紀に渡します。
亜紀/わー、祐希ありがとー。
GM/「あ……なんだか、3人でこうやってのんびりするのは久々だね」
亜紀/あ、そういえば。俺が大学行っちゃったしね。
GM/「僕とエルは青森さん達と一緒にここに残ることになったけど……なんだか心苦しいな。今までだったら助けに行けたのに、今は何も出来ないから」
航/何も出来なくたっていいよ。居てくれるだけでいいから。それを守りたくて俺はこんだけ頑張ってるんだから、寧ろ褒めて!
GM/「よしよし」
航/……う、うわーん、お母さーん!(笑)
GM/「亜紀もよしよし」
亜紀/うわーん、お母さーん!(笑)
GM/「じゃあ、僕は僕が出来ることをするよ。……はい、手作りのおにぎり」
亜紀/うわーん、お母さーん!(一同笑)
亜紀/祐希のおにぎりが一番美味しいよー!
航/『+50祐希』って感じの味だよー! 頑張って帰ってくるから! あ、あとエルが変なことしないように止めておいてね!
GM/「大丈夫、エルだったら一発殴れば倒れるから
盟/同じエキストラ同士でも祐希の方が強そうだしな!(笑)
航/エルは後衛ステータスで、祐希は前線系だしね。セイバーとキャスターなのに(笑)
GM/「……行っておいで……ちゃんと、帰ってくるんだよ……」
亜紀/うん! まず俺は【体力』判定を頑張ってくるよー!
相馬/よし、行ってくるぞ!
盟/行ってきまーす!


 ●ミドルフェイズ2 〜4日目・後半 「由比ヶ浜&江の島」〜

GM/亜紀くんは由比ヶ浜にやって来ます。小島までまずは泳がなきゃだね。難易度は10。
亜紀/が、頑張る。弁慶さん、足を攣ったら助けてくださいね!
航/溺れたら人工呼吸イベントだよ。
亜紀/わーい、ファンブル出すー!(笑・ころころ)は、8です……。
GM/うむ、10にいかなかったね。……亜紀は懸命に海を泳ぎ始める。頑張って自分の体力を振り絞ってみたけど、なんだか体が重い。水だけでないものが俺の体に纏わり付くような感覚が……。
亜紀/な、なんか気持ち悪いよ……!
相馬/(おどろおどろしい幽霊の声になって)「こっちの世界においでー……」(笑)
亜紀/わー! 来ないでー! ばしゃばしゃ!
GM/ではダメージを受けてください。【MP】に1D6点ダメージです。
亜紀/ひゃー!(ころころ)4点ダメージを受けました!
GM/では次に、【体力】難易度9の判定をどうぞ。難易度が1ずつ低くなっていきます。その代わり失敗するとまた1D6の【MP】ダメージです。
亜紀/うわー!(ころころ)……よし、ピッタリ9で成功です!
GM/お、2度目は無いか。ズルズルと何かに引き摺られるような感覚はするけど……。
亜紀/俺はまだ生きるんだー! 花の大学生なんだー! バシャバシャバシャ!(笑) ぜーぜー……と、到着。
GM/小島に到着しました。数十メートルしかないそこに、波に濡れる小さな社があります。ここで手を合わせて呪文を唱えれば、最後の鍵が解放されます。
亜紀/その前に、江の島の祠に向かった航達に電話します。むろろろろ……。
航/ピッ。はい、もしもしー?
亜紀/今、社の前に着いたよー。そっちは大丈夫?
航/盟ちゃんと相馬さんのテンションが高くて江ノ電の中で抑えるのが大変だった。でも俺達も守護者の前に到着したよ。
盟/フンフフーン! 聖杯壊すぞー!(笑)
相馬/うむ、やるぞー!(笑)
航/テンションダダ上がりだから早く戻ってきてね。電話切りまーす。
亜紀/さて、これで準備が整った。……弁慶さんの服をくいくいと引いてみる。
GM/「バルスをしますか」
亜紀/弁慶さんの口からバルスって(笑)
GM/「解放の呪文を唱えるときですね」
相馬/あ、綺麗な言葉に直してくれた(笑)
亜紀/……あのね、ここで鍵を解放したら俺は江の島に向かいますけど……絶対に帰ってきますよ。
GM/「心配はしていません。貴方が帰ってくるのです。失敗などありえません」
亜紀/じゃあ、チューして。
GM/「…………。ああ、成程。供給ですか。【MP】が減っていますしね」
亜紀/く、くっそぉ!(笑) でも……チュッとします。
GM/亜紀に口付けされてから……今度は、弁慶からもします。
亜紀/ご、ご褒美きたー!?(笑)
GM/「私は心配などしていません。貴方が帰ってくることは知っていますから。それでも敢えて言いましょう。……貴方の帰りをお待ちしておりますよ」
亜紀/うん、頑張る。俺、頑張るからさ……この続きは後で、ね?
GM/「そうですね。彼らが来てから……貴方と2人きりになれませんでしたから」
盟/ゴメンネ! 超ゴメンネ!(笑)
亜紀/いえ、今は持て成し中ですから(笑) じゃあ言おう、バルスっ!
GM/その言葉を口にした瞬間、最後の封印が解ける。今までの鍵の解放よりずっと強い音がキィンと鳴り響く。それはこの一帯に響き渡るような激しい音だ。江の島の祠に居る3人も「どっかで何かが破られた」という耳鳴りを感じる。
航/[魔術師]はもちろん、英霊にもキツイんじゃないかな。
相馬/うっ……!
盟/け、結界が……解けたか!
GM/弥生も露骨に嫌な顔をしながら言います。「盟さーん、今がチャンスですよー!」
盟/よし、レッツ攻撃態勢!
亜紀/≪ターニングセット≫使います! 1MPを支払って、航の隣にワープします!
GM/弁慶はその姿を見送ります。
亜紀/バイバイ、行ってくるよー!
GM/見送る弁慶の顔を見た後……亜紀の目に映るのは、祠の光景です。
航/亜紀、来たね。
亜紀/よーし! テンション上げて行くよー!
航/なんだか俺以外3人ともテンション高いんだけど!?(笑)
盟/ご褒美待ち!(笑)
相馬/幸せの為に!(笑)
GM/さて、早速ですがラウンド換算していきます。5ラウンド以内にこの祠にある仕掛けをどうにかしなければミッション失敗になりますのでご注意ください。さて、現在君達の目の前には、同エンゲージ内に『見えない壁』があります。『壁』はPC扱いです。セットアップスタートします。
亜紀/セットアップなら、≪完視≫を使用します。
GM/難易度は12です。
亜紀/12なら……頑張ればイケる!(ころころ)よし、達成値12です!
GM/壁こと守護者のデータが判明します。……『守護者』。キャラクターレベル3。クラスは[異端者]レベル3。以上。
相馬/おっ、勝つる!
GM/所持特技は、≪鬼の肌膚≫、オリジナル特技≪鬼の肌膚2≫。≪灰色の波≫≪美しき我が世界≫≪抉る幻≫≪忘却の末≫≪+50鉄仮面≫。戦闘には不向きの防御特化キャラだね。現在≪鬼の肌膚2≫は無効化されています。
航/[異端者]3レベルだと、スキルウェポンも無いですね。
GM/対象識別の結果、物理防御値0、霊力防御値50だと判明します。キャラクターレベル3なので、どれくらいダメージを当たれば倒せるのか判りますね。ではメインプロセスに移行。守護者の【行動値】は6なんだけど、行動することはないです。
航/壁が動き始めたらシュール過ぎるわ(笑) 普通に攻撃≪片手武器≫で守護者を攻撃します。(ころころ)20で命中して、22点の物理ダメージを与えます。
GM/では壁の【HP】が0になり、破壊されます。最大【HP】は18でした。……壁を倒すと、奥に入ることができます。
航/おう、倒してしまった。でもここからが本番だ!
GM/どうやら壁の奥20メートル先に……祭壇と思わしき物体があるように見えます。
亜紀/ふんふん。近寄るのは怖いので……マイナーで≪興奮剤≫を使用。(ころころ)【MP】を3点回復。メジャーは放棄して後ろで待機します。
盟/盟は亜紀から≪興奮剤≫頂きます。こちらもメジャーアクションは放棄。
相馬/相馬は、全力移動で祭壇の場所まで行ってみます。54メートルまで動けるので、祭壇を調べてみますが……。
GM/相馬さんの目には、雁字搦めに鎖に繋がれ、封印を施すお札がベタベタ貼られた祭壇が見えてきます。とても厳重な仕掛けで、霊力が高い物だというのが判る。
相馬/おお、神聖な空気が漂っておるのぉ……。
GM/この封印は守護者のように武器で粉砕することは出来ないだろう。これはどうしたら解除出来るのだろうか……それを解くために、AF判定を行います。

 『AF判定:封印を解く』
  ・使用能力値:【理知】or【意志】
  ・難易度:80
  ・ラウンド制限:残りラウンド数
※10メートル以内であれば、メジャーを消費してAF判定を行える。


GM/相馬さんは調べたことでターン終了です。それでは、第2ラウンドセットアップ。誰もする人がいないなら、メインプロセス。
航/航はマイナーで接近、メジャーで【意志】での解除を試みます。
盟/1人あたり15削れれば上々かな……。
航/ではまず、25メートルの接近の際に≪勾玉の加護≫≪鳥躍≫≪疾風迅雷≫を使ってパッと素早く接近したことにします!
GM/瞬間的に祭壇の前まで移動した!
航/そして≪片手武器≫を構える俺! ……武器で殴りかかってみる! ≪主従:ジャック≫を使ってジャックの援護を受けたという演出で難易度を10減少。
GM/(ジャックになって)「俺も隣で走ってきたけど、なんだこれー!?」
航/『難易度:70』にして、【意志】判定をします。(ころころ)達成値10。
GM/『難易度:70分の10』になりました。ジャックが「ワタルガンバレー!」と応援しながら君は剣を振り下ろすけど、祭壇の結界はビクともしない。
亜紀/次は俺のターンか。……まずマイナーで接敵、【理知】でAF判定を行います。
GM/どんな風に?
亜紀/≪超越感覚≫を使って「今までの鍵と同じなのかな?」と思いつつ、≪覚醒具≫を使って自分の能力にプラスをするようにします。
GM/お母さんが作ってくれたこのペンダントが光り出す!(笑)
亜紀/キュピーン! ≪守護するもの≫であるおじいちゃん猫に応援してもらって、封印解除の呪文を唱えてみます!
GM/3つ特技を使ったから、『難易度:64』になりました。
亜紀/【理知】でいきます。バルスーッ!(ころころ)達成値12ですね。
GM/『難易度:64分の22』になりました。今までの鍵と同じようにバルスと唱えてみたけど、なかなか封印は解かれないな。
盟/じゃあ今度は僕が大喜利始めますね。マイナーで接敵します。まず離れた所から≪望淵鏡≫で先の物を見ます。更に≪魔道具≫でいっぱいアイテムを出します。
相馬/使えそうなアイテムはないかなー?
盟/ウズマキという名の四次元ポケットの中から≪魔法のローブ≫と≪改造ローブ≫と≪超改造ローブ≫を取り出す。ええい、全部弥生の服じゃないか! なんで僕の中に詰めておいた!?(笑)
亜紀/弥生、なんで詰めたの(笑)
盟/その中から……僕の≪魔導書≫を取り出します。あったー!
相馬/ドラえもんみたいに探してたな!?(笑)
盟/≪刻印増強≫≪刻印倍加≫の効果で≪魔導書≫がよく判るようになっています。それでは判定をしますが、このときパッシブ発動の≪魔の感知≫を使用し【意志】+3の判定を行います。
GM/現在『難易度:48』です。
盟/(ころころ)達成値は14。『難易度:48分の36』だから……よし、イケる!
相馬/最後に相馬のターンです。……じゃあまず≪負の空間≫で自分に心地の良い空間を作り始めます。むおんっ。
航/俺達にとっては心地良くねー!(笑)
相馬/その後、≪巨大武器≫と≪暴食≫と≪食鬼≫を使用して、忌々しい鎖じゃのぉとブチブチ鎖を切ってバリバリ食べる。
亜紀/食べるの!?(笑)
GM/まあ、至近距離だから食えるよね。
航/10メートル以上だったら却下したんだ!(笑)
相馬/ついでに≪主従:藤原≫を使って、藤原からアドバイスを貰っていいですか?
GM/諏訪部声で助言を致しました。
亜紀/キャー、諏訪部ー!(笑)
GM/使った特技は5つだから……『難易度:38』になったので、ファンブらない限り成功になりました。
相馬/うむ、藤原は良い声じゃのぉとウットリしながらバリバリ(ころころ)【意志】で達成値10です。
GM/『難易度:38分の46』で、クリアしました。相馬さんがバリバリ鎖を食ってくれたおかげで、全ての封印が解かれます。『難易度:80』は楽勝だったね。
航/……相馬さん! そんな物、ペッしなさい!(笑) 藤原さんが嫌がるでしょ!
盟/そんな拾い食いをした口でチューする気か!(笑)
GM/それでは、祭壇を解放した途端、祭壇が動き出し……奥に道が出来る。その道を行くと、最奥の間には床に魔法陣が描かれている。[魔術師][領域遣い]の人達なら判る。
盟/はい。主にPC3組だな。
GM/これは[領域遣い]の≪籠抜け≫や≪繰り糸≫の術式と同じ。所謂ワープ装置だ。この魔法陣の上に乗れば、とある場所にワープすることが出来るよ。(黒須になって)「おそらく聖杯の遺跡に繋がっている。8つの試練のエリアを飛ばした最奥に繋がっているんだろう」
盟/ここを使えば帰りの電車賃はいらないね!
亜紀/祐希達が待ってるから江の島に帰ろうよ!(笑)
GM/それに遺跡の試練自体はクリアしたことになってないから、遺跡からは出られないよ。出るためにはアヴェンジャーの間を含めた8つの試練をクリアしなきゃ。
盟/アヴェンジャーは嫌だ! 名前を聞いただけでも鳥肌が立った!(笑)
GM/「お前達が今解いた祭壇の封印も、守護者も数時間したら自己修復していくだろう。なんとかお前達が5ラウンド以内に装置を止めたから時間を稼げるが、それでも48時間すれば自動的に鎖が巻かれていくに違いない」
相馬/つまり、このままモタモタしてると出られなくなるということじゃな。
GM/「その通り。それに聖杯を守る鍵も、鍵を守る結界も解除された今、このことを察した教会が動き出すから……」
航/誰かが来る前に事故で聖杯を壊したことにしないと!
相馬/見付かる前に、出られなくなる前に、とにかく急ぐのじゃ!
GM/では全員ワープ装置の上に乗ります。盟ちゃんの呪文一声でワープは発動し……君達は、別の空間にやって来ます。そこは、以前のループにやって来た、試練をクリアした後に続く聖杯の間です。
盟/以前のループのことは覚えてないかな? なんか知らんが僕は楽しい気分だぞ(笑)
GM/(弥生になって)「盟さん、懐かしいですねー。ここでキャッキャウフフ聖杯はボクらのものーとかやってた気がしますよー」
航/そっか、弥生は[世界遣い]だからうっすら覚えてるのか(笑)
GM/では、聖杯があるだろう祭壇に向かおうか。……だが、その前に人影が現れる!
相馬/人影!? 誰じゃ!
GM/「よくぞ来た…………でヤンスよ!
一同/ええええっ!?(笑)
亜紀/な、なんだってー! 何故だ、お前は倒した筈……!(笑)
GM/「そうでヤンス! あっしはアンタ達に倒されたベネッ子……じゃない!
相馬/GMもキャラクター名を忘れないでください!(笑)
GM/「あっしはベネットではない! 梅園のぞみでもない! そう、あっしの正体は……キャスター『聖杯の欠片』!
亜紀/え、えええっ!?
盟/き、キャスターなら弥生がいるよ?
GM/それを言ったらもう1人、祐希っていうキャスターもいるよ。……英霊というものはこの世に現界するとき、7〜10個のクラス名を持って具現化します。ホワイトラビットというキャスターと、人柱というキャスター以外にも、色んなキャスターの具現化はいるんです。
相馬/そ、それで……おぬしもキャスターだというのか!
GM/「そう! あっしはキャスターという立場を借りて具現化した『聖杯の欠片』という英霊でヤンス! ぶっちゃけ言えば『聖杯の手足の擬人化』でヤンスよ!」
亜紀/聖杯ももっと強そうな奴に擬人化しろー! 何故ヤンスにしたー!?
GM/それは辰巳のせいだ。
相馬/ですよねー! ごめんちー!(笑)
航/……君を召喚したのは誰だ?
GM/「フフフ、言うまでもないでヤンスよ。あっしは『聖杯の使者』なんだから……聖杯サマがあっしを現界させたでヤンス!」
盟/聖杯自身が黒い砂を降らせたり、砂の英霊を作って襲わせたり、アンタを作って僕達を狙ってきてるってこと!?
GM/「そうそう! 何故なら聖杯サマはお冠だからでヤンス!」
航/……イケメンが来ないから?(笑)
GM/「このままだと埒が明かない。聖杯戦争は聖杯を得るための戦いなのに、一向に聖杯を手にしようという者が現れない! このままじゃつまらないでヤンス! だから……能力を失くしたかつてのキャスターを殺そうとしたでヤンス!」
航/祐希を狙うなんて許さない! その白々しい口調はやめろ!
GM/「そうでヤンスね、これ以上シリアスを続けるのはツライでヤンス」
相馬/逆じゃないの!? 「おふざけはここまでだ」とかじゃないの!?(笑)
GM/あ、間違えた!(笑)

 「……いつまでも手足とおしゃべりしているのは失礼ね。そろそろワタシとお話しましょうか……」

 突如、『聖杯の欠片』の体は霧のように拡散。次の瞬間、眩い光が辺り一面を覆う。
 その光の中に佇むのは女性。長く美しい金髪、宝石のように輝く魅惑の碧眼、世の美しさを表現したような肢体、銀を基調とした清楚なドレス、神々しい装飾……。
 女性が1人、妖しい笑みを浮かべて航達の前に現れた。


盟/でもってプロポーションはボンキュボーンッ!(一同笑) ……会いたかったよ、聖杯。
相馬/あ、なんか八木沼の方から≪負の空間≫が漂い始めた(笑)
GM/相馬さんはかつてうっすらと聖杯サマの手を握った記憶があるから彼女の姿は知っている。とても平伏してしまいそうだ。
相馬/ぐぐ、なんのこれしき……!
GM/ジャック、弥生、藤原も同じだ。逆らおうとするけど令呪の縛りがかかるように苦々しい顔をしている。……ちなみにレストランでジャック達がどちらかといえばベネット寄りの行動を取ったのも、聖杯に服従してしまうが故の演出でした。
盟/ベネットも聖杯の一部だから、ベネットの味方を無意識にしちゃってたのか。
GM/「……アナタ達は自分が壊されると知ったら抗うでしょう? それは意思のあるワタシも同じ。ワタシを壊しに来たと言うなら、逆にアナタ達を壊してさしあげましょう……」
亜紀/そうはいかない!
GM/黒須が口を開きます。「砂の英霊を使って周囲に被害を与えようとしていた。盟達がそれらを倒してくれたから一般人である櫻庭祐希達に被害が及ばなかったが、聖杯の暴走……これを見逃すことは出来ない。破壊しなければならない」
相馬/大義名分をゲットしたな。
盟/良かった、『見惚れてる』とかの描写が無くて良かった……(笑)
GM/黒須が口を開くと、聖杯が黒須を見ます。(聖杯になって)「……黒須柊の命を差し出せば、この無礼、無かったことにしてあげてもいいわ」
盟/はあ!? そんなのする訳ないだろ!
航/俺達は聖杯を破壊しに来たんだ。黒須先生の命でこの場を無かったことにするなんて俺達にとって何のメリットにもならない。……なんでそんなことを言うの?
盟/なんなの、聖杯は黒須が欲しいのぉ!?
GM/「……アナタ達には判らないでしょうけど、黒須柊はこの世界を何度も繰り返させた。100年間、ワタシは時を進めぬまま待たされた。その落とし前、責任を取ってもらおうと思ったの」
亜紀/責任を取ってもらうって……。
航/……普通なら数週間程度で終わる戦争を、黒須によって何回もリセットされていたからご立腹なのか。
GM/「壊されると判って黙っているほどワタシは大人しい女ではないの……全力で抗わせてもらうわ。そして退屈な時間を終わらせてもらう。聖杯戦争を打ち止めさせているアナタ達人間を殺して、人間に情の移った英霊に戦ってもらうようにするわ……」 聖杯が手を上げると、彼女の前に何者かが現れる。
亜紀/なにっ。
GM/君達には見覚えのある。……陰鬱そうな男、アヴェンジャーだ。
亜紀/ぽ、ポエムの人がきたー!? う、海に帰れー!(笑)
GM/「半年間一緒に居たらそれなりに仲良くなったわ」
相馬/ウミウシ系男子とそれなりに仲良くなれたんだ!?(笑)
盟/なんていうか、半年間2人きりにさせちゃったのは……ごめんなさい(笑)
GM/これでナタクとジークという今回出てこない人達は敵役で出て、前回のラスボスであるアヴェンジャーが戦闘に参加。オールキャスト勢揃いになった『ドロリア・ホロアタ編』です。

 聖杯からは迫力のある霊気が発せられる。
 隣に現れたアヴェンジャーは禍々しい鎌を構えた。

「平和な時間に生きる英雄など、この世には不要……我々英霊達に相応しいのは、血を流す戦場だろう……さあ、聖杯の元に帰ってこい……」