アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第8ループ5話 『 NEO 5 』 11ページ ■
2010年9月24日




 第3ラウンド目セットアップ開始。
 航は≪勾玉の加護≫で女の子のいるエンゲージまで接敵、亜紀は自身に≪魂装≫を使用、盟は自身に≪魂砕≫を使用した。


相馬/セットアップは特にありません。
GM/セットアップは全員終わったね? 「……そんな走り込まれたってあたし、逃げられるんだから」。女の子、≪空の片足≫を使用して19メートル移動します。
航/あっ、逃げられた。……これは、【行動値】の早さが仇になったな。
相馬/19メートル離れられた……最悪だ。相馬の移動力は17メートルだから、このラウンド、全力移動だけで終わる!?
GM/このラウンドの間に女の子は逃げきれば勝ちなので、使用しました。という訳で、最後のラウンド始めます。
盟/オートで≪籠脱け≫を使用! 女の子から15メートル離れた場所に移動します。
航/それなら航から10メートル圏内に入って! じゃないと≪叱咤激励≫が使えなくなるから!
盟/なら、女の子から15メートル、航から4メートル離れた場所に行きます。

 カリカリと戦闘マップにエンゲージの山を書きまくるプレイヤー達。既に紙いっぱいに丸いっぱいである。


盟/≪強化術式≫を使用して攻撃するよ。(ころころ)19の命中!
GM/(ころころ)回避18、ギリギリで当たってしまいます。
盟/良かった当たって!(ころころ)27点の霊力ダメージです。
GM/女の子は≪檻触手≫≪幻想式≫使用。5D分ダメージを減らそうと思います。
相馬/……このラウンド、することが無くなってしまうかもしれない。ならせめて、その振った直後に≪死線≫を使用しておく!
GM/えっと、ダメージロールのダイスに使ったんだよね? それだと5D6の中の一番出目の高いものが1になるんだから(ぱっと振ったダイスの山を見て)……6が1になります。
盟/良かった、5点は削れてくれた!
相馬/……それでも、今のラウンドのうちに女の子を倒すというのは出来ない。相馬は17メートルしか移動できないんだよ……。
航/(暫く考えて)……GM、≪クリエイトゲイト≫できますか? ≪クリエイトゲイト≫の説明を見るとですね……。

 ≪クリエイトゲイト≫
 空間をねじ曲げて、遠く離れた自分が知っている場所に繋がるゲイトを作り出す。ゲイトはドアのような形にして固定しておくも可能で、他の人物も利用できる。


航/他人も移動させることも可能なら、【MP】を7点支払ってでもどこでもドアを作り出したい!
GM/……それ、面白いなぁ。採用します。(ころころ)今1D6を振ったら4が出たので、航が【幸運】で14以上が出たら相馬さんを移動できるゲイトを作り出せることにしよう。
航/(ころころ)……【幸運】、11。
盟/……これ以上≪幻想式≫を使うと【MP】が0になって倒れるんだ。ごめん。
航/……それなら、ダメもとで≪逆転運命≫、振り直します!
盟/なら航! ≪大地の勅命≫使うから2倍振りで+10して!
航/ちょうだい、それなら確実にゲイトが作れるから!
盟/ラスト≪大地の勅命≫使用します!
航/(ころころ)【幸運】20! ゲイト完成です!
GM/航が≪勾玉の加護≫の応用として新たな先導能力を身に付けたようです(笑・マップに書きこみながら)現在女の子と相馬さんは19メートル離れているけど、移動するというマイナーアクションを消費すれば、女の子のエンゲージ内まで移動できるようになりました。
航/マイナーが潰されるだけで攻撃できるようになったよ! ……だんだん俺が[世界遣い]っぽくなっていく!(笑)
GM/≪クリエイトゲイト≫のタイミングはオートだよね。じゃあ航が素早く先を読んで女の子の逃げた先を先回りってことにして……メインプロセスどうぞ!
航/マイナーで女の子のもとまで移動! その後、≪片手武器≫≪上級闘術≫+『ボーナス効果:ダメージ+5』いきます!(ころころ)命中20!
GM/≪檻触手≫はラウンド1回しか使えないんだ。(ころころ)15で命中します。
航/(ころころ)31点ダメージです! いけるか!?
GM/……ここは使うべきだな。≪神秘の領海≫を使用!

 ≪神秘の領海≫
 周囲の歪みをより大きなものへ変える[世界遣い]の特技。
 《破却の理》(防御値アップ特技)の効果をオートのタイミングで+[キャラクターレベル]点に変更させる。ただし、ダメージを受けた際に1D6を判定し、1が出たら全防御点無視のダメージを受けてしまう。


GM/1が出たら防御無視になっちゃうけど、1以外が出たら生き残れる。(ころころ)……2、成功。倒れません。
盟/く、くそー!
亜紀/亜紀のターンいきます。マイナーで≪興奮剤≫を使用して6点回復、その後≪幻の射撃≫
GM/(ころころ)回避19!
亜紀/(ころころ)命中19……。あー、受動側優先で避けられたー!
航/亜紀に≪叱咤激励≫を、≪浸蝕≫を使って使用! 達成値+2して!
亜紀/おおっ、それなら21で命中します。ダメージは(ころころ)霊力ダメージ16点です!
GM/……≪神秘の領海≫使用。(ころころ)4、成功。生き残ります。
亜紀/あー、生き残っちゃったー。……頑張れ、相馬さん!
航/相馬さんならできるできる! もっと熱くなれよ!
相馬/命中判定いくぞ!(ころころ)22です。
GM/(ころころ)……当たります。
相馬/ダメージいくぞー! といそー!(ころころ)18点のダメージ!
GM/……≪神秘の領海≫使用。ちなみにね、これ成功すると15点カッキンできるんだ。
航/キャラクターレベル15もあるんだ……。1出ろ、1ー!
盟/いーち! いーち!
航/みんなで呪いを送るんだ! いーちーっ!
GM/(ころころ)……1っ!?
亜紀/1出た!? ホントに1出たよ!(笑)
GM/美しいなぁ!(笑) となると、【防御値】が0になるから素通しで18点受けてしまうので……確実に倒れます!
相馬/よしっ!
GM/……航の言葉の援護によって、女の子の前に駆けつける相馬さん。女の子が身構える前に特攻、刀で女の子をとらえる! 一撃を食らって体を貫かれた女の子は叫び声を上げて倒れ伏します。
航/ほ、捕獲ーっ!
亜紀/青森さん、教会の出番です! 捕まえてー!
盟/炎は後ろの教会のエージェント達が消してるよね、青森出番だよ!
GM/……オッサンって[霊媒師]だよね。ちょうどオッサンは迷える魂を救い終えたところでした。(青森になって)「さあ、俺の胸にお帰りー!」……こうして君達は女の子を捕獲し、め組と青森の腕によって火事は消化されます。
盟/殴りたい。
相馬/落ち付け!(笑)
亜紀/いいことやってるからいいじゃない!?(笑)
GM/……折角だから、助言者として出てきた弥生を出そうかな。(弥生になって)「盟さーん、大丈夫ですかーっ!」
航/キャスターならナース服でやって来るんじゃない?
GM/じゃあナース服で。
相馬/ピンクのミニスカナースでやって来た!(笑)
航/でも、足がやや男である。
盟/そこは見ちゃダメ!(笑)
GM/「あー、さっき盟さん達が捕獲した女の子……≪押し寄せる闇≫を使ってたってことは[世界遣い]ですね。……だから中途半端に時が戻ったんだ」
相馬/……中途半端に時が戻る?
亜紀/……ああ、もしかして≪リトライ≫を使ってたとか!?

 ≪リトライ≫
 [世界遣い]のクラスレベル5以上が条件の主特技。
 効果は、時間を巻き戻す。現在進行中のシーンを最初からやり直し、消費したもの全て回復した状態でリトライできる。


亜紀/だから世界がループしてたというよりは、1日だけ時間が巻き戻ったって感じだったんですね。……俺達の既視感が強かった理由もそれかな。
盟/そっか、すぐに思い出せたもんね。
GM/きっといきなり起きた強制終了は、女の子の気分次第でその特技が使えたことを表わしていたんでしょう。
航/「お腹減ったけどコンビニまで何か買いに行くのメンドクサイ。いいや、リトラーイ」ってか(笑)
GM/「でも貴方達が時間を戻した犯人を捕まえてくれましたからね。これからはそう簡単に使わせません。今後は時間が戻ることは無くなるんじゃないでしょうか」
相馬/ふむ、なんとか事件は解決しそうじゃな。無事明日が来るようになってくれるじゃろう。
盟/あー、もう僕は疲れたから学校行かずに帰ろうかなー。きっと椅子運びも花作るのも大地くんがやってくれるよねー。
亜紀/……盟ちゃんってあまり笑わないけど、大地くんって「ニコッ」って笑いそうだよね(笑)
盟/盟ちゃんが綺麗にお花を作りながらニコッ? ……明日になったら人間関係が変わってそうだ(笑)


 ●エンディングフェイズ 〜盟〜

GM/今日は学校を行かないと決めた盟ちゃんは、ナース姿の弥生と帰ります。
盟/……なあ、弥生。その格好でここまで来たのか。
GM/「え、どの格好でここまでくればいいんですか」
盟/せめていつものパンクファッションで来いよ!(笑)
GM/「4日間分のループが終わってくれたので、明日から卒業式の練習ができますね」
盟/スルーかよ!?(笑)
GM/「霊体は犯人が貯めようとしていた力そのものだったから、ループの影響を受けずただただ増えていったんですね。体育館の幽霊が増え続けていたのはそれが理由のようです。……ま、あそこに溜まった幽霊達は死者の国の人がなんとかしてくれるでしょう」
盟/紫スーツの人が何とかするのか? ……ちくしょう、あいつの方が評価されそうでなんか腹立つ(笑)
GM/「何言ってるんですか。一番の功労賞は犯人を逮捕した仲良し4人組でしょ」
盟/そうだよね僕達の手柄だよね、フフーン!(笑)
GM/「きっとあの神父が『よくやったな、抱きしめてやろう』とか言ってくれますよ!」
盟/はぁん!(笑)
航/……そんな黒須は黒須なのか(笑) 盟ちゃん、大地くんの外見を黒須にしなよ。
盟/ヤだ、そんなんじゃないの。黒須本体が言わなきゃダメなの。
航/うん、正しい。正しく女々しいね!(笑)
盟/……同じことを3回も4回も続けるってラクじゃないないね、僕は4日だけでも面倒だったよ。
GM/「でもそれも今日で終わりです。ヘンリーとロザリーに今日の盟さんの手柄を話せば、きっとご馳走を用意してくれるでしょうね」
盟/……じゃあ、その夕食に黒須を誘ってみる! 弥生、僕は教会に行くから!
GM/ではここで弥生とは別れましょう。……教会に行くと、事件の処理をし終えた黒須が居ます。ちなみに黒須は≪越境の書≫というループ関係の副特技を持っていたので、航と同じくデジャブにプラスがあった設定でした。
盟/黒須、褒めて!
GM/「いきなりだな。……まあ、お前はよくやった」
盟/うん! それと、ご飯食べに来てくれるよね!?
GM/「いつの間にそんな話になった」
盟/ダメなの? 今日はロザリー達がいっぱい作ると思うよ。
GM/「じゃあご馳走になろうか。……盟、やはりこの街は外の人間から見れば特別なものになっているようだぞ」
盟/……聖杯戦争がずっと続いている、から?
GM/「強力な英霊が7体も同じ地に存在しているんだ、さぞ高い霊力が蠢いている特殊なフィールドになっているんだろう。今回の犯人もその霊力を狙っていた。……今後も似たような奴が生じるだろうな」
盟/でも、僕がいて黒須がいて航達がいるんだから大丈夫でしょ。他の英霊達もいるんだから平気だよ。
GM/「……お前は前向きなことを言うな。俺はそのようなことは考えつかない」
盟/黒須が考えないから僕が考えるんだよ、それでちょうどいいんじゃない。……第一さぁ、ループなんてめんどくさいものをよく黒須は出来るよね!? 僕はもう二度とゴメンだよ。
GM/「……もうループはしない。ループしたとしても、その世界には今のお前はいないからな。だからしない」
盟/そうかなぁ? 何度続けたって僕は黒須のこと好きだと思うよ。
GM/「…………。早めに、八木沼邸に行けるよう仕事を終わらせるか」
盟/うん、僕も手伝うよー!


 ●エンディングフェイズ 〜相馬〜


GM/では次は相馬さん。君は藤原邸に戻ってきます。
相馬/ふう、疲れたのぉー。藤原はどこに居ますか?
GM/外に出ていたようだけど、君が帰って来ると同時に藤原さんも戻ってきます。(藤原になって)「教会から今日の報告は聞きました。……申し訳ありませんが、私は今夜帰りが遅くなります」
相馬/何故じゃ?
GM/「悲しい魂達が私を呼んでいます」(一同爆笑)……おい、何故みんな笑う?
航/体育館のことを言っているだけなんだろうけど……でも、ごめんなさいっ!(笑)
盟/まるでポエマーのように言ったから笑っちゃいました!(笑) 元々藤原さんはネオロマ属性の人ですもん、それぐらい言いますよね!
相馬/(笑) ああ、それはもしや体育館の霊達じゃなと言います。
GM/「ええ、彼らは10年前に亡くなった者達です。無念の死のため成仏できず漂う魂がこの街には多いようですね」
相馬/彼らの為に最近帰りが遅かったんじゃな。しかも聖杯戦争についても調べておった。……おぬしが調べている間、ワシはただごろごろと寝ているだけじゃった。申し訳ないことをしたのぉ。
航/……ホントだよ!(笑)
GM/「何を言っているのですか。今回の手柄は貴方のものだと聞いていますよ」
相馬/そうなったのも成り行きだ。……うむ、藤原よ、おぬしの行く場所にワシもついて行ってもいいかのぉ?
GM/「構いませんが、何故?」
相馬/ワシだけ家でゴロゴロしているのもアレだしのぉ(笑) それに、おぬしの傍に居れば何かあったときに護ってやることが出来るしな。
GM/その言葉に藤原はふっと笑います。「ならば彼らを黄泉の国へ送るときに、相馬殿も一言声を掛けてあげてはくれませんか」
相馬/ワシが声を掛けるのか?
GM/「貴方程の高貴な方に激励されれば皆喜びます」
相馬/……直ぐに言葉が思いつかんかもしれんが、看取ってやるのが多ければ多いほど喜ぶものだしな。じゃあ、行くか。
GM/「お願いします」
相馬/うむ! ……あ、あと。一応確認したいんじゃが、おぬしは教会の黒須という輩と契約を結んでおったんじゃの?
GM/「そうですが?」
相馬/……そ、そうか……確認出来れば良いのじゃ!
亜紀/……なんですか、その妻の浮気を疑う夫みたいな態度は(笑)
GM/ふふっと余裕かまして笑おうか。「まさか相馬殿、嫉妬しているのですか?」
相馬/ま、まさかワシがそんなことは!?(笑) ワシがその事についてどうにか言うのはなんかこう……兎に角、気にするでない!
亜紀/……画面の端っこで、アーチャーがケロちゃんと一緒に「つまり嫉妬だよね〜?」って笑ってますね(笑)
航/アーチャーになって)「お父ちゃん、必死すぎー」(笑)
GM/藤原さんにクスクスと笑われながら、相馬さんのエンディングシーンを終わりにしましょうか――。


 ●エンディングフェイズ 〜亜紀〜


GM/では亜紀くん。君は家に戻って部屋で休んでいると、お母さんからお声が掛かります。「亜紀ちゃーん、お客さんよー」
亜紀/うん? 誰だろー。たったった。
GM/玄関には弁慶さんが居ます。
盟/いよぉっ!
航/青森もか!(笑)
亜紀/あっ、弁慶さんと青森さん……もうお仕事は終わったんですか?
盟/(青森になって)「まっ、俺にかかればなぁ!」
GM/GMが言う前に青森さんも登場してくれたので、そのまま居ることにしてください(笑) 弁慶さんは青森をギギギとやりながら「父上から話を聞きました」と言います。
盟/(青森になって)「ハッハッハ、首を絞める手をなんとかしてくれよギギギ! おーいお花畑が見えてくるだろギギギ!」(笑)
GM/「ギギギ大変なことがあったのですねギギギところで先日の話なんですがギギギ決心がつきました」
亜紀/どんどん青森さんの顔が青くなってきてるんですけど!?(笑)
相馬/いきなり青森の父になって)「お〜い、恐一〜、こっちだぞ〜」
盟/(青森になって)「あ、マジでお花畑が見えてギギギ……」(笑)
航/青森さんは何なの、BGMなの!?(笑)
盟/BGAだよ、バックグラウンドアオモリだよ!
GM/では青森を置いて2人で亜紀に行こうか。「……今日も貴方は優秀なエージェントとして活躍していた。おそらく、引っ越したあちらの支部でも貴方は仕事を任されることでしょう」
亜紀/そうですね、自分でお手伝いできることがあればあっちでもやるよ。
GM/「貴方ほど優秀な人が居なくなるのは惜しいと、黒須柊も言っておりました」
亜紀/やった、黒須さんが褒めてくれて純粋に嬉しいー!(笑)
盟/……いいもん、亜紀だったら我慢するもん!(笑)
GM/「あちらに行っても教会の任務をしなければならない。しかし、貴方を助けてくれる人間関係を一から作っていくのは至難の業。……私がいれば心細くなくなると思いませんか?」
亜紀/ま、まさか! ついて来てくれるんですか? ……凄く嬉しいです! あっちでどんだけ親しい友人が出来ても、俺の一番大切な人は弁慶さんですから。弁慶さんがいないと嫌です!
GM/「そうなるとも限らないから行くんですよ」
亜紀/だ、大丈夫ですよー!(笑)
航/……自分から「寂しい」って言わないのは良くないよね。
盟/(青森になって)「だよなー、絶対アレ、弁ちゃんが寂しいだけだぜ? 散々俺にさ、亜紀の家をどうしろとかこうしろとか言ってさー」
航/っていうか……わーん! 取られたー! 亜紀取られたー!
盟/(青森になって)「よしよし! 友人の一番はお前だって! 俺だって息子の一番取られたんだぞー。俺、あいつにいくら貢いだって思ってんのー?」
GM/……航、亜紀の家に居るんだ?
航/どうも、バックグラウンドワタルです。
亜紀/学校サボってるのバレたらいけないから、俺の家でお茶飲んでたんですね(笑)
GM/「ともあれ、父上と話し合いをした結果……私も貴方の元へ行くことが決定しました」
亜紀/OKが出たんですか!? わーい、青森さんありがとー!
盟/(青森になって)「家は七里ヶ浜だからなー
航/いいな、超リッチー!(笑) 凄く良いとこー!
盟/(青森になって)「俺もついていくけどな! ごめんね、新婚のところに俺がいて!」
亜紀/どうぞどうぞー! わーい3人だー! 出世払いしまーす!
GM/「では話したいことは全て話しました。我々は失礼させて頂きます」
亜紀/えっ、帰っちゃうんですか? ……そうだ、ちょっと気が早いかもしれませんけど、向こうで一緒に使う家具を買いに行きませんか? デートです!
GM/「……それは必要なことですね。仕方ない、行きましょうか」
亜紀/わーい! ……航も行く?
航/い、行かない。
GM/「では亜紀は借りていきますよ。大事にするので心配なさらず」
航/大事にするぐらい知ってるよ! ……俺、弁慶さんキライ! 偉そうだし怖いから! わーん亜紀取られたよぉー!(笑)
亜紀/七里ヶ浜に引っ越しても航呼ぶからねー。航大好きだから大丈夫だよー(笑)


 ●エンディングフェイズ 〜航〜


GM/では、亜紀の家を出た航さんのシーンです。
航/そろそろ放課後の時間になったのでボロリアに向かいます。
GM/すると、あっちの道から航さんがやって来ます。ありえない乱れっぷりの制服で「LOVEファンファーレ」を唄いながらやって来ます。
航/俺の名誉に傷を付けないで!(笑)
GM/「おう、ワタルさんどうしたんだい?」
航/よう航さん、脱げよ!(一同爆笑) その乱れっぷりは消火器が爆発するイベントに参加したんだな!?
GM/「明日からお前、人気者だぜ!」
航/全力で楽しんでただろー!?(笑)
GM/ジャックさんが変身を解いて普段の姿になります。「俺はこれから夜のバイト行ってくるわ」
航/働き三昧だな、いつ寝てるんだろ……。行ってらっしゃい。
GM/英霊は寝なくて済むからね。「飯はいらねーから、じゃあな」……その前に、航の頭をぐしゃっと撫でておこう。
航/わっ。
GM/「お疲れさん。よくやったな」
航/そ、そんなことしたら泣くぞ。……ありがとね。
GM/ジャックは姿を消します。……ボロリアに帰って来ると、玄関前から兄ちゃんの鼻歌が聞こえてきます。
航/……ただいま。
GM/「おかえり!」「……おかえり」
航/あ、祐希もいた。すみません、学校サボって……(笑)
GM/(祐希になって)「あ、それもあったね。……今日は航と話をしようと思って来たんだ。昨日、言ったでしょ」
航/…………。すみません、忘れてました! 懐かしい話だね!(笑)
亜紀/5日ぐらいループしてたら忘れてました!(笑)
GM/「……最近、幽霊さんがいっぱい出ているのは、判る?」
航/うん、いっぱいいたね……。
GM/「あれ、10年前の声だった。……10年前のことは消せない問題なんだって……隠しておけないことなんだって、彼らの声を聞いていても判ったよ」
航/隠して……って?
GM/では祐希とエルは話し始めます。祐希は航に召喚された英霊であること、エルは黒須に召喚された敵であったこと、3人が仲良くなったこと、エルが祐希を封印せずに聖杯に願ったために火事が起きたこと、エルが願ったこと、航の両親が死んでしまったこと、エルがお兄ちゃんになったこと、せめてもの罪滅ぼしとして10年間事実を隠して過ごしてきたこと……話します。
航/…………。
GM/(エルになって)「ワタルをひとりぼっちにさせてしまったのは、俺のワガママからだった。でも俺はワタルをひとりぼっちのままにさせておくなんてできなかったから、お兄ちゃんになったんだ。……このことを知ったらワタルは俺の弟じゃなくなっちゃうと思ったから言えなかったんだ」
航/…………。
GM/「都合良いことだって思われるかもしれないけど、俺は、ワタルと今まで通り過ごしていきたいよ。嫌われたくないから」……事実を話すけど、話したからって2人の顔がスッキリする訳ではありません。
航/…………。
GM/「このことを話すのは、10年後の今じゃなくて、もしかしたら20年後になっていたかもしれない。いつになったとしても、このことは絶対ワタルに話さなきゃいけないことだって判ってたんだ」
航/…………。うん……航が、何も言えないでいる。
盟/しょうがないんじゃないかな、固まってしまうっていうのでいいんじゃない……?
GM/「俺達が起こしたことは消せない。もうこれ以上ワガママなんて言っちゃいけないって判ってる。でも祐希も俺もワタルのことが大好きだから……このままでいたいんだ」
航/……俺は嫌いになったりしないと思うけど……。なんで、そんなに優しくしてくれたの?
GM/「……難しいよ、説明できないよ……だって、好きなんだから」
航/だって、ただ出会っただけの子供だよ? 祐希はまだ判るよ。事故とはいえ俺が召喚したんだし俺に責任があるんだから。
GM/「……ワタルはアキくんとはどうして仲良くなったの?」
航/……わかんない、覚えてない(笑) でも、初めから一緒に居てくれたからだと思う。
GM/「メイくんとはどういう風に仲良くなったの?」
航/テスト勉強を一緒にしていて……優しくしてくれた、からかな?
GM/「俺は無表情に生きてる中で、ワタルと一緒に遊んで、とても心地良かった。……ワタルが楽しいってことを思い出させてくれたんだよ。だから大好きになった」
航/…………。
GM/「誰よりもワタルが一番俺の心を落ち着けてくれた存在だった。だから好きなんだと思う。……10年間、俺の中でワタルは1位なんだ」
航/だったら……俺もずっと一緒にいてくれた人を好きになるのは変なことじゃないよね?
GM/「そ、そうだね」
航/いっぱい迷惑掛けたと思うけど、申し訳ないと思うけど……これからも一緒に居たいと思っても嫌じゃないよね?
GM/「そ、そうだね!」
航/ホントだよね?
GM/「嘘じゃない、嘘つけるほど俺は頭良くない!」
航/うん、知ってる(笑)
GM/「だから! 俺……これからもワタルと一緒に居たい!」……ボロボロになりながら「出て行くーとか出て行けーとか言わないでー!」って言います。
航/……腕広げます。
GM/ぽふん。抱き付きます。
航/ぽんぽん。撫でます。
GM/泣き出します。「俺、ワタルがずっと好きだよ! これからもワタルが好きだよ……!」
航/……正直、ちょっとまだよく自分の気持ちが判らないんだ……。でも、色々考えてみる。頑張ってみるよ……。
GM/泣いているエルと航を見て、祐希が口を開きます。「……本当に酷な事を僕達はして、今もしているね」
航/それはお互い様だよ。俺のこと、責めてくれたっていいんだよ。
GM/「責めないよ。……でも、僕も我儘言っていいかな」
航/うん。
GM/「僕達のこと、ずっと好きでいて。……我儘で、ごめん」
航/……そんなの我儘じゃないよ。好きだよ。10年間ずっと好きだった。きっとこれからもそうだと思うよ。
GM/わーんと泣き続けるエルとは対照的に、祐希は安心した笑みをふわっと浮かべよう。
航/祐希、大人……。そしてエル、子供……!(笑)
GM/全てを話し終えた祐希は、自分の家へ帰って行きました。……エルも泣きやんで、普通におしゃべりが出来るぐらいになります。(エルになって)「……ご飯、食べようか?」
航/うん、食べようか。
GM/いつも通り食事をします。おしゃべりをして、一緒に笑って、食器の片付けもします。
航/普段通り食器を片付けるよ。
GM/食器を片付け終わって、ふうと息をつくときに。……航の背中にエルが抱き付いてくる。
航/わあっ? ……どうしたの?
GM/「いっぱい泣いたから、もう泣かない。泣きたくなるけど、もう泣かないうえええぇん
航/もう泣いてるわ!(笑) ……泣いていいんだよ。
GM/「……あのね、ワタル。重要な話があるの」
航/なに……?
GM/「……前も言ったけど、ホントは俺、ワタルのお兄ちゃんでいるのはイヤなんだ」
航/もう俺と家族でいたくないってこと!?
GM/「ち、違っ! いたいけど! それだけじゃなくて!」……後ろから抱き付いていたエルが、航の首にキスします。
航/ふわぁっ!? ……が、ガチガチになっておきます。≪守護者の盾≫で【防御値】上げておきます!(笑)
GM/「……だめ?」
航/えっ……え……。
GM/「お兄ちゃんはイヤなんだ……それって、だめなこと?」……後ろから耳元で言います。「……祐希の前ではお兄ちゃんでいるから」
航/そんなこと祐希の前で言ったらグーで怒られるよね(笑) ……どうしよう。ちゃんとしたエロシーン、初だよ。
盟/そ、そうだね……今まで航って触手とかセルロイドとか慰めHとかだったし(笑)
航/うん。…………。
GM/……黙り込んだ航を見て、もう一回「だめなの……?」って訊きます。
航/……ダメじゃないけど。あの、恥ずかしいこと言っていいですか。……もっと乙女チックにいきたい(一同爆笑)
亜紀/初めてのラブシーンですもんね!(笑)
盟/だそうですよ。頑張って、GM!(笑)
GM/判った、頑張ればいいんだね。「10年前、俺はワタルの家族になろうって決めて、お兄ちゃんになった。それはホントのこと。だけれどね、10年間お兄ちゃんでいたからこそ気付いたんだ。ワタルはもっと大事な存在なんだって。弟だから大事なんじゃない。俺は、ワタルという人間がとても恋しかったんだ
亜紀/このGM、凄いな!?(一同笑)
盟/なに言ってんだ、このGMは凄いぞ。お前ら忘れてないか、カイルさんと弁慶さんの中の人だぞ!?(笑)
相馬/元々ネオロマ属性の人だった!(一同爆笑)
航/う、あ……(笑) 抱きしめてる腕をぎゅっと掴みます。
GM/力強くもあったかいエルの腕です。いつも感じてきたお兄ちゃんの抱っこの腕ではなく、一人の男性として見てほしいという雰囲気が伝わってくれるでしょうか。
亜紀/ネオロマ属性の説明文です!(笑)
相馬/アダルティになってきたね、頑張れ!(笑)
航/……もっと、ぎゅっとして。
GM/「ずっとぎゅっとする。俺の熱、全部あげるよ」
航/それで、ガチガチだったのがちょっと安心します。……でも、俺、ただの秤谷航だよ! いいの!?
GM/「俺の大好きななワタルだよ」
航/……ずっと好きだった人にこんなことされて……夢みたいでちょっと……死にそう。死ぬかも。
GM/「これからも一緒に居るんだからダメだよ。ずっと俺のこと、感じていてね――」


 ●エンディングフェイズ 〜そしてみんなで〜


GM/――あれから数日が経ち、卒業式の日を迎えます。亜紀くんは体育館で卒業証書を受け取ります。
亜紀/体育館にいた幽霊、綺麗にいなくなったなー。
航/何人か好きで残った幽霊が「おめでとー!」って言ってるんだね。……花子さんは卒業式眺めるの趣味だよね(笑)
相馬/「この子達も巣立っていくのね……」って毎年花子さんは見てるんだな(笑)
盟/……なんで弥生、保護者席に座ってるんだろう。僕の卒業式でもないのに!(笑)
航/しかも振袖で?(笑) ……祐希って送辞、読みそうだよね。
盟/読みそう! 「在校生代表、櫻庭祐希」……良い名前だよね、櫻庭祐希って(笑)
相馬/役職大好きなんだから生徒会ぐらいやってそうだな。先生からの信頼も厚そうだし。
航/櫻庭先輩がどんどんリア充になっていく。
盟/いや、リア充になるため生きてるんだからさせてあげようよ!(笑) これでカノジョができたら完璧だね。
航/そうだね。……わーん! 祐希も取られるー!(笑)
亜紀/無事卒業できたぞー! 3年間過ごした校舎、ありがとうございましたーっ!
GM/では式が終わって、祐希が「早乙女先輩、おめでとうございます」とやって来ます。
亜紀/祐希、ありがとう。俺は1年先に大学に行くけど、航のこと宜しくね!
GM/祐希は涙を堪えながら「はいっ……」と卒業式オーラを満喫します。そしてあっちから青森さんが「おーいお前らー、亜紀のパーティー行くぞー!」
亜紀/パーティーなんてあるんですかっ!?(笑) ……そうだ、相馬さん! 鎌倉に行く前に連絡先を交換しましょう。携帯の番号教えてー!
相馬/うむ、藤原にカンタンケータイを買ってもらったのじゃ!(笑)
GM/新しい舞台に旅立って行く亜紀くん。……外は桜が満開だね。さあみんな、やりたいことを言え!
盟/みんなでお花見がやりたい! 黒須の車椅子を押しながらお花見に行きたい!
航/そんなことしなくても「車椅子のコントローラーで動くっつーの」って顔をするのが黒須だよね。
盟/うーっ! 何をしても傍に居たいんですー!(笑)
亜紀/人目があって恥ずかしいけど、弁慶さんと無理矢理手を繋ぎます!(笑)
GM/全然恥ずかしくないよ、寧ろそれをずっと茶化している青森さんの方が恥ずかしいよ。
盟/(青森になって)「ラッブラブー! アッチッチー! 俺の老後の世話は任せたぞー!」(笑)
GM/……花見するなら、祐希の家の庭に桜ってありそうだよね。
航/「櫻庭」ですもんね。
GM/じゃあ、宴会ってことで祐希の家にみんな集まろうか。
盟/そこにアサシンが「たっだいまー!」と帰って来ると。「たくあんの新作買うために鎌倉まで行ってきてやったぞー!」
航/ありがとう!? ジャック大好きー!(笑)
GM/エルが「うー……」ってヤキモチな顔してくれるよ。
航/ハハハ、もっとヤキモチ焼いて! 「ワタルが幸せならいい」とか言ったらブッ飛ばすからね!(笑)
GM/(エルになって)「ジャック、離れてー!」
航/コレだよコレ、嫉妬って心地良いよね!(笑)
相馬/おーい、花見酒持ってきたぞー。酒じゃー。
盟/相馬さん、普段着にシャツ着るようになったね。藤原さんが選んだものだからブランド物だろうけど……(笑)
相馬/さあ、飯を食べるぞ。早乙女も主役なんだから早く座らんか。
盟/盟はずっと黒須の隣でご飯を食べさせます! だって僕が見てないと食べないから! コレとかコレとか食べてよ!
航/盟ちゃんの料理スキルが上がっていくね。盟ちゃんが幸せそうで良かったなーって顔をします。
盟/僕も、航が幸せそうで良かったなーって顔をします(笑)
GM/……では、この辺でマスターシーンをちょっとだけ入れるよ。

「ううっ……アキちゃんが卒業できて良かった!」
 ジャージ姿で涙を拭うジークは、平和なみんなの姿の外に居た。
 暫くその光景を眺めた後に、バッと鳥のように空を飛ぶ。
 降り立ったのは、とあるビル。街を全貌できる最も高い場所だった。鳥達と同じ目線で……空気の凍る景色を見る。
「やっぱり……教会が言う通り、この街は特殊なフィールドになってしまっている……。新しい匂いもする。また事件が起きる匂いが……」


亜紀/なんだってー……これじゃおちおち鎌倉に行ってらんねーよー!(笑)

 ギャアギャアという鳥達が不安げに鳴き声を上げる
 ジークは空から困惑の色に染まる街を見下ろして、ぐっと拳を握った。
「でも、アキちゃんは旅立っていくんだ。アキちゃんだけじゃない。他の人達も未来に一歩ずつ旅立っていく。……そう、ここは、オレ達がなんとかしなきゃいけないんだ!」


GM/これからもこの街はまだまだ事件が起きていくよ、皆さんの元気な笑顔とともに。……では航さん。君はお盆にお酒とジュースを乗せて廊下を歩いています。
航/わたわた。
GM/……おや、縁側に小さな子が縁側に座っているよ。金髪ツインテールの幼女が。
航/あれ、親戚の子かな? 祐希は外国の親戚もいたしなぁ……。
GM/「……貴方。死にたくないよね?」
航/生きたいよ。キョトンとします。変なこと聞く子だなぁ?
GM/「今までの貴方に訊いたら、そう即答することは無かったわ」
航/……そんなの知らないけど、今までの俺はそうだったの?
GM/「自覚が無いならいいのよ」
航/そうだったんだね。でも、今の俺は違うよ。
GM/廊下のあっち側から「ワタル〜」と寝ぼけた声がする。
相馬/うおぉーい! 秤谷ぁー!?
亜紀/航! この酔っ払いなんとかしてよー!?
盟/もうっ、航! なんとかしてよコレー!?
GM/そんな声を聞いているときには、もう彼女は居ない。
航/……あれ?
盟/早く、航ーっ!
航/……なに、これ……。すごく……しあわせだ。今行くよーっと駆けて行きます!
GM/急ぎ足でみんなの居る場所に向かう。桜が舞う中、光が溢れていく――。

 そして彼女は、とある場所に立った。
 幸せを手にした彼らを見て、くるりと後ろを向き、微かに口を開く。

「…………次は、夏ね…………」





to be continue...

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