アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第2ループ1話 『 New life 』 2ページ ■
2009年12月1日




 ●ミドルフェイズ1/February 5th Scene 1

GM/では2009年2月5日木曜日になりました。亜紀くんのシーンからいきましょう。
亜紀/はーい。そういえば航って学校に登校するの?
航/……アサシンが居るから無理かな。休むって亜紀に電話します(笑) 昨日は連絡しなくてゴメン。あの後、気分悪くなって倒れちゃってさ……親切な人に送ってもらえて……ハハハ。
亜紀/ほ、ホントに大丈夫なの!?
航/うーん、大丈夫……ちょっと気分悪いだけだから今日は休むよ……。ちょっ、水道捻んないで!
相馬/いきなりアサシンになって)「なあ、ベーコンとかねーのー? つーかハラ減ったんだけど」
航/ねぇよ! 昨日食ったでしょ! ……あ、ゴメン亜紀! 今ちょっと客が来てて!(笑)
亜紀/今のが親切な人……?
航/あ、いや……親切じゃないけど親切な人っていうか。
相馬/アサシンになって)「おい、まーだー?」
航/いいから黙ってて!(笑)
GM/……ということで航は休日になったってことですね(笑) じゃあ今日のお昼ご飯は屋上で祐希と2人っきりだ。
亜紀/祐希ー! おーい、航は無事だってさー!
GM/(祐希になって)「あ……はい、僕の方にも航から連絡来ました……知ってます」
亜紀/そうなの? ……あーあ、早く教えてあげようと折角走ってきたのにー!
GM/「あ……すみません……」と謝りながら、祐希はお弁当を広げます。「……あの、えっとその……今日、ホントにウチ来ますか?」
亜紀/そう言っちゃったしね、女の子の約束は守らないと! ……あの女の子とはイトコなの?
GM/「……親戚です。……その、騒がしいかもしれないんですけど……」
亜紀/へー……祐希の親戚、初めて見るよ。
GM/「そう……ですね。きっと先輩が会ったことあるのはお父さんとお母さんぐらいだから……」。では、放課後。祐希の家に向かいますか。
亜紀/よし、お母さん宛に菓子折りも持ったぞ! 茶菓子だ! 祐希の家、日本家屋だし!
GM/「えっと……気分悪くしないでくださいね」
亜紀/なにが?
GM/「…………」。無言で歩きます。
亜紀/なにがだよ、気になるじゃないか! 待て、祐希ー!(笑)
GM/門から大きなお家に入って行く。中から女の子が出てきます。(女の子になって)「わぁ、来てくれたー!」
亜紀/来たよー。おじゃましまーす。なでなでー。
GM/「ユーキきたー! お友達きたー!」……ちなみに女の子の外見ですけれど、やや日本人離れしてる顔をしているな。
亜紀/日本人ではない? ……どうもよろしく。早乙女亜紀といいます。
GM/「ウンウン! 聞いてる!」
亜紀/祐希、いつも何を喋ってるんだよ!(笑)
GM/……では君も何回か航と一緒に来たことがある部屋に通されます。挨拶するお母さんはとても優しそうで幸薄そうな感じ。
航/上げた髪から送り毛が……(笑)
GM/それにとっても優しそうな影の薄そうなお父さんが出迎えてくれたり。
盟/……この家族、全員幸薄そうだよね(笑)
GM/全員祐希に似てますね。そして、女の子のお母さんにあたる人もいたり、顔つきが違うお兄さんがいたり、おじさんがいたりおばさんがいたりおじいさんがいたりおばあさんがいたり。
盟/……多くね!?(笑)
GM/ええ、まるでサマーウォーズのようです。
亜紀/凄い、一家親戚勢揃い!(笑) 祐希って凄く親戚が多いんだな。
GM/「いつも一緒に暮らしてるのはお父さんとお母さんだけなんですけど……今、親戚が来てまして……みんな、先輩が来てくれて嬉しいって言ってくれますけど、嫌な気分にならないでくださいね……」
亜紀/はぁ……流石にビックリしたよ……。
GM/親戚一同、全員亜紀くんに優しく接してくれます。一人のおばさんが「ああ、亜紀くんっていうんでしょう? いつも話は聞いてるわよ」とお茶を山ほど淹れてくれたり。
亜紀/『いつも』聞いてるんですか?(笑) で、でも……そんなに飲めないです!
GM/陽気なおじさんが「今、高校で何やってんだ?」って話しかけてくれたり。
亜紀/受験も終わって毎日通ってるだけで……。
GM/さっき女の子と同い年ぐらいの男の子が「こっちでWiiしようぜ!」って誘ってきたり、女の子が「ご本読んでー!」って言ってきたり。
亜紀/ス、スゴイ……大所帯だ。祐希っていつもこんな感じなのか?
GM/「今……だけですけど」
亜紀/パワフルで大変だなぁ……なんならいつでも手伝いに来るぞ。
GM/……しかし、1時間も付き合っていれば体力が尽きてくる。
亜紀/ぐでー(笑) ご、ごめん、ちょっと祐希とお話したいかなぁー!
盟/子供達になって)「アーキ!」「ゲームしよう!」「あそぼー!」
航/……はぁ、これで博物館に逃げたのか(笑)
亜紀/ああ、きっと親切な誰かがチケット持ってきてくれて「お友達と行って一日だけでも逃げなさい!」って言ったんだ(笑)
GM/祐希は亜紀を自室まで連れてくると、扉をバタンと閉めて鍵を掛けます。
盟/(子供の一人になって)「アーキ、あそぼー!」
相馬/(子供達になって)「あそんでくれない……しょうがないからあっちであそぼー?」「うんー」
亜紀/……助かった、ありがとう(笑) 子供ってパワフルなんだなぁ。
GM/「大変ですね。すみません、先輩にこんなことさせちゃって……」
亜紀/俺は末っ子だし小さい子達と遊ぶことなんてないから新鮮だったよ。
GM/「……はい、先輩が家に遊びに来てくれて……僕の家族を見てくれるのは嬉しいです。それに今は居ませんけどアレ以外にお姉さんとお兄さんとお兄さんのお嫁さんと……」
亜紀/まだいっぱいいるの!? 祐希の家ってどんだけ人を収納できるんだよ!?(笑)
GM/「……あの、この部屋で何をしますか……?」
亜紀/んー……何か遊べるものは?
GM/「その……特に無いです。僕は……先輩と話ができるだけ嬉しいんですけど……」
亜紀/じゃあ、2人で喋ってようか。
GM/なら話してください。……祐希は黙ります。
亜紀/黙っちゃダメ! おしゃべりだよ! トーキングだよ!?(笑)
GM/黙っちゃいます。意識すると喋れなくなるらしい。
亜紀/うーん……何から喋ろうかなぁ。そうだ、祐希も男の子だし……何か無いかな! ベッドの下とか探ります!
GM/「そんな面白いものはないですよ……」
亜紀/無いの? つまんなーい!
GM/「僕、インターネット派なんで」
亜紀/つまりパソコンの中にあるんだな!(笑) ……点けちゃお、電源オン!
GM/「……パスワード、教えません」
亜紀/祐希、見たいから開けようよー!
GM/「……先輩がそう言うなら……仕方ないな……」と、カタカタ素直に起動します(一同笑)
亜紀/祐希は素直でいいこだなー(笑)
GM/そうやって2人だけで時間を過ごしていると、コンコンと女の子がノックしてきます。「御夕飯できたよー、アキも一緒に食べていきなよー!」
亜紀/はわ、もうそんな時間っ?
GM/ドアを開けると山ほどいる子供。5歳児がいて8歳児がいて10歳児がいるみたいな。
亜紀/そういえば、一番最初に出てきた女の子って何歳ぐらいですか?
GM/じゃあ8歳ぐらいにしましょう。
亜紀/君、しっかりしてるね。ありがとう。
GM/(女の子になって)「うふふー。あたしの名前、じゅりあっていうのー」
亜紀/……ジュリア?
GM/「樹木の、里の、亜細亜で、『樹里亜』!」
盟/おお、親御さーん……(笑)
GM/「アキって女の子の名前みたーい!」
亜紀/……ぶすー。
相馬/若干気にしてるのか……。(男の子になって)「名前キライなのー?」
亜紀/あ、そんなことないよ。
GM/(男の子になって)「おれの名前、ケインっていうんだぜー」
亜紀/ケイン!? なんか洋風な名前だね。
盟/(また違う男の子になって)「オレの名前、レオっていうんだぜー!」
GM/そんなかんじ。あと「あたし、トメ!」「ぼく、サブ五郎」とかとか……色んな名前が沢山います。
亜紀/へー。みんなカッコイイ名前だなー。
GM/祐希が「すぐ行くから、先に行ってて」と子供達をまきます。「……あの、先輩……先輩だったら判ってくれるかもしれないんですけど」
亜紀/なに?
GM/「あの子達……父さん達がとった、養子なんです」
亜紀/……養子?
GM/「10年前に街で大火事があったことは知ってますか」
亜紀/ああ、あったよな。ここの近くで……俺、まだ8歳だった。
GM/「元々親もあまり裕福な家じゃなくて……教会に長い間お世話になっていて。大人になってからも教会に寄付や世話を頻繁にしてました。火事があったとき、親を亡くした子供達を引き取って……親戚一同で大家族を作ろうってことになったんです」
亜紀/へー……ちょっとした孤児院的になってるのか。
GM/名前もバラバラだし、顔も似てる子もいるけれど似てない子もいる。でもみんなで櫻庭一家なんです。
亜紀/そっかぁ。だから祐希もクリスチャン系の幼稚園で一緒だったんだね。……よし、祐希の秘密また1コ知ったぁ!
GM/「う……別にこのコト、他の人に言ったって構いませんよ……」
亜紀/言ったらつまんなーい。祐希から聞き出せたからいいんだよ!
GM/「……はい」。俯いて微笑む祐希。……では大広間に向かうと、大きな食卓を大勢で囲んだ夕食になります。
亜紀/今夜は祐希の家でご飯を食べるってお母さんにメールしなきゃ。
GM/「……その、先輩……このまま泊まっていきませんか?」
亜紀/泊まっていいかな?
GM/コクコク。「もちろんですっ! ……今度、航も呼びましょう」
亜紀/うん、そうだね! こんなにワイワイ居れば航も元気になるだろ!
航/体力が自慢だから! ……でも今、デッカイ迷惑な居候がいるんだよね(笑)
盟/(アサシンになって)「なんか小さい子の手足って……ハムみたいだよね」(一同爆笑)


 ●ミドルフェイズ2/February 6th Scene 1

GM/では次のシーンを考えますか。相馬さん、どうする?
相馬/……そろそろ盟と接触するシーンを作りたいです。出来れば協力関係になりたいんですが。
盟/じゃあ、どこかで戦って共闘を申し込むのはどう?
GM/場所はどこがいい?
盟/(暫くマップを見て相談し合い)……『公園中央部』にします。

【ルート選択:2月6日】
 相馬→『公園中央部』へ、藤原と共に侵入。
 盟→『公園中央部』へ、アーチャーと共に侵入。


GM/では改めて……夜になった相馬と藤原は公園に向かうことになりました。
盟/相馬さん、エロイことされて全回復したんだよね(笑)
相馬/なんだか腑に落ちんのう(笑) 何故ワシが……いや、敢えて口に出すのはやめよう、うんうん。
盟/ケルベロスになって)「ダイジョウブー?」「元気ダセヨ!」「オラァ!」
相馬/なんだか時々おぬしの顔が憎らしくなってくるのぉ!(笑) 『公園中央部』にのっしのっし……。
GM/藤原は後衛なので姿を消して待機しています。君を前線に出してサポートに専念するそうだよ。……さて、公園にやって来ると……何か気配がするような気がする。
相馬/ふむ……きな臭いのぉ。
GM/一方盟ちゃん、あちゃぁこと杏がボソリと言います。「あっちから人が来るみたいだよー……堂々としてるね」
相馬/隠れもせず、のっしのっし。
盟/……何か手段がありそう?
GM/「判らない。堂々としてるのが作戦なのかもね」
盟/そっかー……でも向こうが堂々としているからといって僕達まで堂々とする必要は無い。闇討ちって……良い響きだよね!
GM/「オレ、攻撃してみちゃっていいー?」……お互い判定勝負になります。
盟/流石、杏! 判ってるじゃないか。さぁ……撃て!
GM/そう言われたアーチャーは、何やらチャクラムのような武器を出します。
亜紀/チャクラム……飛び道具?
GM/それをクルクルと回わして、一気に飛ばす! 相馬さん、回避判定をしてください。
相馬/トウ!(ころころ)……11。
GM/(ころころ)こちら……クリティカル一歩手前で当たったよ! 何かが相馬の元にシュインと飛んでくる!(ころころ)8点の物理ダメージを受けてください。
相馬/……ダメージが来た方向を見ます!
GM/とても遠い所から攻撃してくる影がある。あれだけ遠い場所から攻撃してくるってことは……。
相馬/……この前の小童か!
盟/なんだ、杏……戦ったことあったの?
GM/「実はね!」
盟/……君と言う子は、情報を共有しようと何度言ったら判るかなー。
GM/「ごめんちー!」
相馬/アーチャーが居る方向を察知してもいいですか。……彼の方に向かって駆け出します。
GM/「あっ。マスター来たよ、構えてー!」

 これから先は主特技と副特技を交えた『演出戦闘』になります。
 実際戦闘処理をする場合、『PC1人+NPC1人』同士の4人対決になりますが、それだとデータ量の多さにプレイヤーの負担がかかることから、(特別ダメージ算出が必要無い場合のみ)適度の【HP】を減らしたり、代償のある特技などを使用して「いかにも戦闘をしたかのように」演出します。
 効果は特技は内容説明に沿っていれば自由に改変するのはOKで、要は「言ったもん勝ち」です。
 ……元々「演出過多TRPG」として作られたシステムの本領発揮の時間が参りました。


盟/まだ敵は近寄るのに時間がかかる! 遠距離から≪魔導書≫を取り出して、撃ちます!
GM/≪魔導書≫から現れた魔法の球が相馬に襲いかかる! 一方、アーチャーは何か炎のようなみたいなものを出して、それに乗って空を飛び始めます。飛んだところからまたチャクラムを飛ばす!
相馬/小癪な奴よぉ! ここは一つ……藤原っ!
盟/……ふうん、藤原って言うんだ……?
GM/盟は遠くから、魔力の波動を感じます。そして魔法の矢が飛んでくるそれと同時に地面からウゾウゾとした触手のようなものが飛び出し、盟を捕えようとする!
盟/≪籠抜け≫を使って回避! 鉄塔の上に登って言います……。えげつないものを使ってくるね。趣味悪いんじゃないの、おじさん?
GM/それは藤原の前に立って言ってるのかな?
盟/上から見下ろせる図で言います(笑)
GM/(藤原になって)「そちらも相当の魔法使いのようで」。笑った後に、藤原が手から光のようなものを出し、盟に向けて撃つ! それと同時に、周囲から死神のようなものが一斉に飛び出す。
盟/死神のようなもの……!?
GM/禍々しい死霊の群れだ。……この人、ネクロマンサーなのかな?
盟/趣味悪っ! 過去に縛られている奴はだから嫌いなんだよ! ……僕は未来に生きる男だからね!(笑)
航/(アーチャーになって)「英霊の前でなんてこと言ってるの! 今、あちゃぁの心が苦しいよぉ!」(笑)
盟/バカ、杏は僕と一緒に未来に向かってるんだからいいんだよ!(笑)
航/(アーチャーになって)「あちゃぁガンバってくるー!」(一同笑)
盟/…………ねえ。アンタ達は、一体何を望んでるの?
相馬/ああん? ワシはこの日ノ本を支配するんじゃぁ!
盟/日ノ本? ちっちゃーい!(笑)
相馬/ぬかせ、小僧がぁ! 斬りかかりますよ。
航/……前回は契約の決め手になった台詞が、今回は挑発になってる。良いね(笑)
GM/相馬の攻撃を、アーチャーが盟ちゃんの前に立って、槍のようなもので受け止めます。
盟/ありがと、杏。
相馬/……我が願いの為にも、まずはおぬしを倒さなければならないようだのぉ。
盟/……手を組む気はない?
GM/お、話を持ちかけてきた。
盟/僕としては君と手を組もうが構わないよ。だが、手を組んだ方がお互いに利点は多いと思う。僕も接触していないサーヴァントがいくらかいる……そいつらを倒すために君の力は要るんだ。
相馬/ほぉ。言うのぉ。
盟/僕達の手を取るか取らないかは君達次第だ。……どうする、後ろのおじさんも? 僕達、使えると思うけど。
GM/(藤原になって)「……ここにいる2体を除けばまだサーヴァントは5体。まずは彼らを落とす……。そうだな、君の利用価値は充分にある」
盟/それは僕達にとっても充分だ。僕達も早く潰せる相手は潰してしまいたい。
GM/「……相馬殿、あそこにいる少年は最後の敵として相応しい相手ですか?」
航/(アーチャーになって)「えっへん!
相馬/……ヒョロヒョロしているから倒しやすそうではあるのぉ。
盟/言うねえ。彼を強化するも僕次第だよ。
相馬/なら先におぬしを潰してしまえばいいだけの話じゃ。
盟/ならば今、受けて立とうか……!?
相馬/……さて、どうするかの?
GM/(藤原になって)「手を組むのも良いと思いますよ」……じゃあ、相馬にのみ聞こえる声で言います。「……手は既に打ってあります。いつでも返し討ちにしてやることは可能ですよ」
盟/……さっすが藤原クオリティ!(一同爆笑)
相馬/ぬかりないのぉ、おぬし(笑) それでこそワシのマスターじゃ。
GM/では突如藤原はニコリと笑って、盟ちゃん達に向き直ります。「先程まで失礼な行いを、申し訳御座いません。是非とも我々と共に戦ってはくれませんか?」と、いきなり掌を返します。
航/これだよ、これだから藤原は!(笑)
盟/……じゃあ契約成立だね。だが手を差し伸ばすようなことはしない。
GM/藤原は握手を求めて手を伸ばしますよ。
盟/それを視線で追い払う。……さぁ、他の獲物達を探しに行こうか。
GM/「そうですね。……ああ、貴方達のお名前を教えてください。何とお呼びすれば宜しいですか? 私は、藤原幸正と申します」
盟/このガイジン面が、嘘くせえ名前だなぁ!(笑)
相馬/ゴメン、嘘くさい名前にしちゃって!(←名前を付けたPC2本人)
盟/……僕は、八木沼だ。
GM/「あの八木沼の……ほう」
相馬/おぬし、知っているのか?
GM/「この地に住む魔術師としては名門中の名門ですね」
相馬/……それは頼もしいのぉ!


 ●ミドルフェイズ3/February 6th Scene 2

GM/ではでは一方その頃、航は……アパートで夜を迎えました。(アサシンになって)「んじゃま、行くか」
航/え、どこに?
GM/「んー? 戦争しにさ」
航/あ……はい。
GM/「来てくれるんだろう?」
航/……だって、俺が見てないとアンタ、何するか判んないでしょう!?
GM/「一般人はもう襲わないさ。……一般じゃない人は襲うけどな」
航/まったく信用できない! 無差別殺人はいけないと思います!
GM/「こういう俺とは付き合いにくい? ある程度、お前好みに変えてやってもいいぜ」
航/……性格は変えなくていいんで、説明をどんどんしてくれるようにしてください。
GM/では、カツンカツンとボロリアの階段を下りて行きます……。【知覚】判定してください。難易度は「やや難しい」の12。
航/(ころころ)ピッタリ成功です。
GM/……誰かが見ているような気がした。
航/バッ! やべ、大家さんに見られた!?
GM/大家さんじゃないけど人がいるみたいですね。……背は高くて、金髪の男性が立っているのが判る。
航/……昨日の人!? 彼の後ろに隠れます! な、なあ……あの人も戦争に関わってる人?
GM/(アサシンになって)「だな」
航/ヤバイ……俺、殺される?
GM/「ああ。契約しちゃったからお前も狙われるようになったな」……では、ここで【知覚】判定難易度10。
航/(ころころ)お、13で成功です。
GM/……金髪の彼が……航を見て、少し悲しげな顔をしているのが判る。
航/…………え?
GM/そのまま、何もせずに去って行こうとする。
盟/……あのさ、時空鞘から出てきたの……粘土だったじゃん。ルートが変わったから武器変わるのかなって思ったけど……。
亜紀/……また同じ武器でしたね。
航/≪死闘の半身≫取っておいて良かったな(笑) ……あ、あれ、なんだあの人……?
GM/帽子の男もその反応に「あれ、戦わないの?」と驚きます。「どうするよ、追いかけて殺っちゃう? アイツ、マスターはまだいなさそうだし今殺りどきよ?」
航/……あ、あの! 声を掛けてみます。
GM/……金髪の男は去っていきますね。
航/き……気になる。ご、ごめん! 追いかけます!
GM/ついて来た航に、金髪の男が振り返ります。
航/あの……どっかでお会いしてませんか?
GM/「…………」。
航/あ、前回の公園以外で……なんですけど……。
GM/「……彼と、契約したんだ?」
航/え。そ、それが一番……俺が危なくないと思ったんで。
GM/「……なら……彼を殺せば、また……。いや」……首を振ります。
航/…………また? またって、何ですか!?
GM/「そうだ。いずれサーヴァントとは全員絶対に戦わなければならないんだ。なら今ここで……殺るのもアリか」
航/な、なんなんですか……貴方は誰で、目的は何ですか!?
GM/「俺は聖杯戦争の参加者だよ」……やや気だるそうに金髪の男は言います。物凄く疲れているようだね。
盟/……疲れてるエル……。
GM/マスターがいないというのもあるのかな。……それでも金髪の男は、航の隣に立つ男を見て、剣を出します。
亜紀/……つまりエルは、ループしてる……?
航/なの……かな?
相馬/だろうな。……だって、まるで浮気現場を目にしたような感じだよ(笑)
盟/『アイツを殺せば……帰ってくるのかな』?(笑)
GM/金髪の男が、帽子の男を斬りかかります。だが帽子の男も即座に武器を出し、お互い戦いを始める。……戦争がまた開始される。
航/は、はわわわ……! あの、マイナーで剣を取り出して、金髪の男を止めます!
GM/カァンと航の剣を受け止める! 目の前で「……退いて」と呟くように言います。
航/よく判らない……なんで殺し合わなきゃいけないのかも俺は判ってないし! とりあえず色んな説明を聞いてからじゃないと参加も協力も出来ません! ……バッと帽子の男の手を取って、≪クリエイトゲイト≫を使用!
相馬/おお、それは良い演出だ(笑)
航/貴方とも殺し合いたくはないんです! ……そう言って逃げます。
GM/では……金髪の男は、帽子の男に一度斬りつけられた箇所からポタポタと血を流しながら……航が逃げていく情景を見ています。

 ぼうっと航が居なくなった後。金髪の男は、アパートのとある部屋を見た。
 そこは、航が過ごしている部屋。
「………………」
 辛そうな目で見つめた後、男は夜の闇の中へと去って行った――。


GM/≪クリエイトゲイト≫でどこに逃げますか?
航/……教会に逃げていいですか。
GM/では教会に飛んできます。(アサシンになって)「アタタ……かすり傷だけどヤラれちまった」
航/……すみません。
GM/「なんで教会なんかに……あ、そっか。教会って統括している場所だから説明してくれるしな」
航/昨日そんなこと言ってたんで。
GM/……では、教会で黒須さんに改めて一から説明してもらいます。これでやっと航もスタート地点に立てました。
航/改めて説明してもらって……一息つきます。
GM/黒須さんの話が終わって、二人きりになったことにしようか。(アサシンになって)「あー……そういや俺、お前の名前も聞いてなかったな?」
航/うん、お互い教えてなかったな……。
GM/「今さっき神父にお前、『ワタル』って呼ばれてたけど?」
航/……はい。秤谷航です。
GM/「へー……ワタルって呼べばいい?」
航/それでいいです。……貴方の名前は?
GM/「アサシン」
航/名前だよ、名称は違う。固有名詞を聞いているんですよ。……黒須さんが言ってたからには貴方にも正体があるんでしょ?
GM/「あるけどさー」……若干言うのを渋ります。
航/言えないんですか。
GM/「……じゃあ、ジャックでいいよ。そういう風に呼ばれてたから」……その名前を聞いたら、もう正体に気付いちゃっていいよ。
航/ジャック、アサシン……正体不明の殺人鬼……。もしかして、イギリスの人?
GM/「まぁね」……実際何人か判ってないらしいけど。
航/殺人鬼じゃないんだからって言ってすみませんでした。貴方は立派な殺人鬼です(一同爆笑)
GM/「いやー、有名すぎて困ったよ。他に新しい呼び方でも付けた方がいいのかねぇ?」
航/……訊いていいですか。
GM/「なになに?」
航/貴方は、聖杯を手に入れて何するつもりですか。
GM/「お前は聖杯を手に入れて何するつもりなの?」
航/えっ? まだ決めてないです、すみません……。
GM/「今のうちに考えておいた方がいいよ。なんでも叶うらしいし」
航/そっかぁ、大金持ちにもなれるしベーコンも買い放題かぁ。……で、貴方は?
GM/「んー……」。誤魔化したつもりだったけど逃げられなかったね。【理知】で交渉判定してみようか。難易度は10。
航/(ころころ)あ、11で成功です。
GM/「……俺の願いかー。真面目な話になるからつまんなくなるよ」
航/ふざけた話をされても困ります。
GM/「ですよねー! …………俺、『ジャック・ザ・リッパー』っていうんだけどさ」
航/凄く有名人ですね……。
GM/「正直、自信無いのよ」
航/……自信?
GM/「俺がジャック・ザ・リッパーである自信。……聖杯戦争の召喚される英霊って、伝説や伝承の知名度で強さが変わるんだけどさ……。俺は、正体が判らない存在なんだよね」
航/あ、そっか……『正体不明の殺人鬼』として伝わっているから。
GM/……アサシンが自分の掌を顔の前に置くと、顔が真っ白になります。
航/わっ!?
GM/もう一度手を置くと、まるで女の子のような顔になります。
航/わわ、わっ……?
GM/ある特技を使っての効果なんだけどね。「……俺自身、どの姿が自分なのかよく判ってないんだ。あと……ホントに真面目な話になるけど、いい?」
航/……コクリ。
GM/「なんで殺してるか判らないんだよ」
航/……正体不明、だから?
GM/「そう。どうして人を殺さなきゃいけなかったのか判らないんだ」
航/……ここでいるジャックは、『ジャック・ザ・リッパーという概念でしかない』……というカンジでいいですか?
GM/「そうだね。……数日前にマスターをちょっと殺しちゃったの、お前も見ただろ? ……アレさぁ、別に殺す気無かったんだよ……」
航/え……。
GM/「ホントに殺す気なんて無かったんだよ! いつの間にか死んでてさ! ……多分、俺がジャック・ザ・リッパーだから悪いんだと思うんだけどさ」……笑って言います。
航/そんなコト……笑って言うことでもないでしょう。
GM/「でも泣いて言うのはもっと苦しいぜ。それとも泣いて言った方がシリアスでいい?」
航/……いえ。ポンポンと頭を撫でます。
GM/……顔を戻します。さっきまでの顔になります。
航/……それが一番、貴方の安定する顔ですか?
GM/「そこら辺に居た奴をコピーしただけなんだけどね。俺の願いは……『俺が誰なのか知りたい』てのが一番かな。凄く曖昧な願いになるけど、なんでも叶う聖杯なら叶えてくれる筈だ」
航/……なんでも叶うっていうくらいならそれぐらいいいと思いますけど。自分が誰なのか判らないとか、ムチャクチャな話ですよね。
GM/「第一、殺したくもない相手も殺しちゃうっていうのは流石にやりずらいよ」
航/……確かに。良かった、令呪を1つ犠牲にして。した甲斐があったよ。……ああ、だから「ありがとう」って言ってたんだ。
GM/「でも、俺って本当に勝利したいかって言われたら『出来れば知りたい』程度なんだよね」
航/…………。俺の願い、仮ですけど……決めました。
GM/「なんだ?」
航/貴方の本当の名前を知ることです。
GM/「バカ、それじゃ『俺が正体を知りたい』『お前が名前が知りたい』で二重になっちまうぞ。願いが1つムダになっちゃうじゃねーか」
航/う、そうですかね……。
GM/「…………でも、ありがと。なんかそう言ってもらえて嬉しいぜ」
航/その……俺もなんだかよく判らないことに巻き込まれて不安だらけですけど……きっと貴方も同じと思います。
GM/「……そうだ。令呪、使ってくれない?」
航/なんて?
GM/「俺がお前のことを好きになるとかそういう系。好きになったらお前のこと殺したりしないだろ」
航/……俺、恋愛とかそんなにうまくないんで。キャラクターシートにもそう書いてあるし(笑) それにサーヴァントとマスターの関係だからそう殺されることはないでしょう? 俺は……死ぬようなことはないから。
GM/「……だな。あとは、俺を止められるぐらい強くなってくれよ」
航/そうします。
GM/「じゃ、帰ろっか。今夜は金髪の変な奴に襲われたってことでもう寝ていいよなー?」
航/ノルマクリアーってことですか(笑) 俺も情報量が多くてパンクしそうです。……アパートに帰りましょう。
GM/……それでは、2月6日の夜が終わるところで。マスターシーンに参りましょう。

「ぐあぁっ!」
 一撃を受け、鈍い声で悲鳴を上げる。
 槍に一突きされて……か細い青年の身体が横たわる。
「やば……ボクが、一番、最初……か……」
 そう言って、彼は光に呑み込まれていく。

 2009年2月6日。
 ――キャスター、ロスト――。


亜紀/ああっ、キャスターが……!
GM/相馬さん、あちゃぁ、ジャックは「どうやら1人リタイヤした」ということが判ります。そのことをマスターに伝えるよ。
盟/……これで残りは6体。誰か知らないけど僕達の手間が一つ省けたね。


 ●ミドルフェイズ4/February 7th Scene 1

GM/では亜紀のシーンから。……祐希の家で一晩を過ごし、朝食を一緒に食べて学校に一緒に行くんだね。
亜紀/はい、いただきまーす!
航/朝食のときもワーギャー。(男の子になって)「オレの目玉焼きー!」
亜紀/朝から凄くパワフルだなー……。ああ、喧嘩すんな。俺の目玉焼きやるから。
相馬/(男の子になって)「マジでー!? ありがとー!」
航/(男の子になって)「お兄ちゃんありがとー! じゃあこのレタスあげる!」
盟/(男の子になって)「おれのキュウリもやるー!」
亜紀/好き嫌いすんなー!(笑) ズボズボズボって口の中に入れます!
GM/みんな笑いながら食卓を囲みますね。「いやぁ、亜紀くんが居るといいなー」と、おじさんとかおばさんとかおじさんとかおばさんとかが言う。
亜紀/多い! いっぱいいる!(笑)
GM/登校する前に、祐希よりお姉さんらしい人が「はい、お弁当よ」と渡してくれたりするんだね。
亜紀/わぁっ、ありがとうございます! 泊めてもらってお弁当まで作ってもらえるなんて……。
GM/「祐希と一緒に食べてね」……で、祐希の方を見ると、ちょっと乱暴そうなお兄さんが「早く帰ってこいよ」とか言ってたりする。
亜紀/あ、夜にはいなかったメンツだ……。
GM/(祐希になって)「せ、先輩。そろそろ行きましょう……いってきます……」と、亜紀の手を引いて逃げ出すように家の外に出ます。
亜紀/じゃあどうも、お世話になりましたー! ペコリ。
GM/……手を引いてたけど、家から離れたら……手もパッと離す。
亜紀/あ。……しゅーん……。
GM/「……すみません、先輩。ご迷惑ばかり……折角遊びに来てくれたのに先輩を疲れさせるだけで……」
亜紀/い、いいって。泊りたいって言ったのは俺だし、祐希は何も悪くないぞー。
GM/「……すみません」
亜紀/……だからなんで謝るんだ! 謝ってほしくて言ってるんじゃなーい! 頭をグシャグシャー!
GM/「……や、やめてください」(笑)
盟/……いいねぇ、今をときめく地味メンだね(笑)
GM/あ、ちなみに航。今日は学校に来るのかな?
航/ずるずる来ます。……ジャックに「俺が帰ってくるまで何にもすんなよ!」って何か強気に言ってから(笑)
相馬/アサシンになって)「えー? つまんないんだけどー」
航/か、家族だから言うこと聞けよ!(笑) ……ヘトヘトの顔をして登校します。
亜紀/あ、航だー! ラリアットがしー! ……あれ、いつもなら倒れないのに!?(笑)
航/ごめん、今【MP】が無いから……(笑)
亜紀/そうだ。あの後、平気だったか? 無茶して走ったって聞いたけど……。
航/親切な人が家まで送ってくれたから大丈夫。……犯人は見付けられなかったけど。
亜紀/そうだ! スゲーんだよ、祐希の家! 今、大家族なんだ!
航/マジで? いいなぁ!
GM/(祐希になって)「た、大変なだけだよ……」
亜紀/航にも遊びに行ってもらえよ。お前の苦労が減るぞ。
GM/「あ、はい、先輩……」。と、そんなこんなで昼食の時間になって、屋上で3人食べますか。……航は、2人が同じお弁当を食べているのを見る。
航/お、俺は購買で買ったパンなのに……!
GM/「航も食べる? ……亜紀の手作りじゃないから安心して食べられるよ」
航/いただきますモグモグモグ!(笑)
亜紀/祐希、それどういう意味だよ!?
GM/「…………ごめん」
亜紀/何故謝る!(笑)
航/美味しい! このポテトサラダ、超美味しい! ……なんか前にも美味いポテトサラダ食べた気がするけど思い出せねーなー!(笑)
亜紀/それなら今度作り方教えてもらうから。
航/ヤメテ!(笑) ……もうコレ定番になってきちゃったな。
亜紀/祐希。また遊びに行っていいよな、俺?
GM/「……はい。先輩ならまた来ても、大丈夫……です」
航/俺も……いや、今ちょっとバタバタしてるから、落ち着いたら遊びに行くな。
GM/「あ、そっか……航はバイト忙しいんだっけ。そろそろバレンタインだし」
航/ひぃ!? 忘れてた!(笑)
GM/「え……だから、忙しいんだろ?」
航/う、うん……まあそんなカンジ! ……ああ、家が気が気でない(笑)
盟/一方、盟は1人で重箱つついています(笑)

 コンタクトを取っていない3人と1人が出会うこともなく……。
 いつもの通り、亜紀、祐希、航は屋上で昼食を楽しむ。

 
GM/では帰ろうか……というところで。亜紀が廊下を歩いていると、祐希が窓の外を見て、ダッシュ。逃げるようにトイレの中に入って行くのを見ます。
亜紀/ちょ、祐希……? そんなにトイレ行きたかったか(笑) でも何かを見たような……。
GM/「あ、い、いや……何でもないです」
亜紀/なんか怖いもんでも見たのか?
GM/「う、その……大丈夫です……」
亜紀/幽霊なら俺がやっつけてやるからな!?
GM/「……声、大きな声出さないで……入ってるってバレる」(一同笑) ……では航も合流してください。
亜紀/祐希が何を見たのか、判定してもいいですか。
GM/それなら【知覚】判定で、難易度は15。……既に数秒経った外を見るので、難しめです。
航/≪戦士の勘≫を使用しておきます。(ころころ)……ダメだ、12です。
亜紀/(ころころ)俺も判らなかったです。祐希、本当になんでもないのか? でも凄い逃げ方だったぞ。
GM/「大丈夫だから……」と言いながら、祐希はおそるおそる外に出て行くようになります。
亜紀/よく判らないけど……祐希は俺が守ってあげるからな!
GM/「はい……」。では、3人は帰宅します。「早乙女先輩。……流石に泊まりは無理でも、今日も遊びに来てくれますか? ……また樹里亜たちが遊んでほしいって言ってしたから……」
亜紀/うん、また行くよ。
GM/でも航は、バイトとデートのお誘いがあるから無理だね。
航/ひー!(笑) ……ゴメン、また今度誘ってくれよ! ……バイトが8時までで、夜出るのは11時からだから……2時間寝られる! オッケ!(笑)
亜紀/具合悪いならもっと寝ろぉー!(笑)

 ……一方その頃。
 同じ時間列で盟は1人、学校で……。


盟/……トイレに行こうと思ったら3人もギャーギャーかたまっていて邪魔なので別のトイレに入りました(一同笑)
GM/ではお手洗いに入ったときに、盟ちゃんの元に声が聞こえてきます。「……こんにちは、八木沼さん」と、藤原の声です。
亜紀/上品な諏訪部声が聞こえてきた!?(一同爆笑)
盟/手を洗いながら、……なに?
GM/「貴方の拠点の一つであるその学校に、とある仕掛けを設置しました」
盟/ふーん……どういったもの?
GM/「効率的に戦争を終わらせるための仕掛けです。貴方の拠点となっている場所ですから、なるべくご報告しておかねばと思いまして。潰されては困りますからね」
盟/……そうだな。もし知らなかったら僕、ぶっ潰しちゃうかもしれないしね。僕にそれは不利になることじゃないよね?
GM/「もちろん。私は急いでいませんが、この戦争を確実に勝利で終わらせるための、有利になる手段の一つとして設置しました」
盟/ならば別に構わないよ。……例のケルベロス戦で壊した結界のコトですよね?
GM/はい。
亜紀/このままだと……空の模様は完成しちゃう……?
GM/……では、この辺りでまた相談しましょう。これからどうする?
亜紀/うーん……俺だけ聖杯戦争に関わっていないんだよなぁ。どうしよっかな。
盟/それなら黒須に話をしてみるとかどう? 黒須とはイベントしたいから僕も出たいし。簡単に聖杯戦争がやっているってことだけでも知るとか。
亜紀/じゃあ……お母さんに「お裾分けの煮物を神父さんに届けてきなさい」って言われたことにします!

【ルート選択:2月7日】
 航→アサシンを連れて、『池』へ移動。
 相馬→藤原と共に、『池』へ移動。
 盟→アーチャーを連れて、黒須と話をするために、『教会』へ移動。
 亜紀→黒須と話をするために、『教会』へ移動。



 ●クライマックスフェイズ/February 7th Scene 2

GM/ではでは、先に航と相馬さんが激突するシーンをやりましょうか!
航/昨日まではオドオドしてたけど今日は若干堂々としてます。……あ、【MP】って回復していいですか?
GM/じゃあ、外に出る前。バイトからヘトヘトになって帰ってきて休んでいる航を見てジャックが「……そんな状態で外行くの、危ないね?」
航/い、いやっ。大丈夫、これぐらいリポD飲めばなんとか……と立ち上がろうとします。
GM/腕を引かれます。
航/うわ。なんすか。
GM/「こっち来い」……ジャックが膝の上に乗せようとします。
航/……さ、刺される!? 俺、なんか悪いことした!? 機嫌損ねちゃった!?(笑)
GM/「あー。筋肉質な膝の上じゃキモチ悪いだろうけど、座れ」
航/いや……その、なに。どういうこと?
GM/座らせて、顎を持つなり顔を近付けます。
航/体をホールディングされた!(笑) 力すっごい強いんだけど!?
GM/「……目ん玉でも舐めれば手っとり早いかな?」
航/イタイイタイイタイ!(笑)
盟/粘膜だしね……って、ベターな口があるでしょうが!(笑) なんでイッタイ方にいく!?
航/目玉はちょっと……。供給って、俺も回復できるの?
GM/「うん。ちょっと口の中に唾液溜めろ」
航/う……うん。
GM/「俺もお前に唾液飲ませるから」……と言って、航の口に貪りつきます。
航/わー……!?
相馬/なんと野性的な。
GM/で、唾液を流し込まれる。口中犯されるカンジで。……さ、飲み込むんだ。
航/ゴクリと……け、ケホッ!
GM/契約した状態で供給をしてるので、【HP】【MP】共々3D6点回復してください。
航/(ころころ)14点も回復しましたよ。ジャックってテクニシャンなのか……おそるべし。
GM/もしくは航が受け上手なんだよ(笑) では、胸をまさぐります。
航/ちょっと待って。……な、なななな、なに?
GM/「気分良くなっちまった」
航/【体力】で勝負しましょうか!?
GM/「勃ってる状態で夜歩くのもなぁ?」
航/は、はわ……で、でも……はわわわわ。
GM/「でもこの辺で我慢しとく」と言って、航の体を離します。立ち上がって帽子を被ってコートを着て、不忍池へ行きましょう。

 不気味な装いをしつつ、2人は池へ。
 一方その頃、同じように池に向かおうとしている相馬達は……。


相馬/こちらも【HP】を回復していいですか。
GM/なら藤原が「これから戦うことになるでしょう、気持ちを抑えておいた方がいい」と、相馬さんに≪鎮静剤≫を渡します。
相馬/(ころころ)4点回復、と。……さて、どこへ行く。
GM/「池の方へ向かいましょう。そこで、ちょっとした仕掛けを設置したいのです」
相馬/ほほう、仕掛けとはなんじゃ。
GM/「これから我々が有利になる方法ですよ」
相馬/……うむ。常に万全な体勢であることは悪くないからのぉ。よし、では行くか。
GM/では相馬さん達は池にやって来ます。藤原は……とあるベンチを選ぶと、その前で手を合わせ、何か術を使いました。
相馬/その様子を見ていていいですか。……どんな感じで?
GM/禍々しいオーラがそこに集まってゴゴゴゴゴ……って感じ。
相馬/……そんなことをして、本当にワシらの役に立つのかのぉ?
GM/「この仕掛け1つだけでは何も効果は発動しません。ですが、5つの仕掛けを施すことにより、全ての条件が揃い、絶大な効果を発揮するのです」
相馬/ほう。
GM/「我々は急ぐ必要などない。ならば有利になる仕掛けを確実に施していけばいいだけのこと。……まあ、戦いにおいて不利になることなど誰も考えませんが」。笑って言います。
相馬/うむ。さて……作業は終わったか?
GM/「いえ。……どうやらあともう一仕事、あるようですよ」
相馬/なに。
GM/ではジャックと相馬さんのどちらが先手を取れるか【反射】で対決してもらいます! ジャックが成功したら航側が先に発見でき、相馬さんが成功したら先手を仕掛けるという描写になります。
相馬/よし、【反射】ボーナスは5じゃ!(ころころ)11。
航/ジャックの肩を叩いて「行こう!」と≪叱咤激励≫をします! 達成値に+2をして……(ころころ)12、よし勝った!
GM/先に相手を発見できたのは航達の方か。ジャックがニヤッと笑って、「アイツ……殺っちゃっていいんだよな?」
航/……俺も全力でサポートするから! 剣を出します。
GM/「先手必勝!」……シュインとジャックが、相馬さんの目の前にいきなり現れ、包丁で斬りつけます!
相馬/くっ!? ワンテンポ遅く気付いてしまったので受けようと試みるが……斬りつけられてしまった。
航/ジャックがバッと翻したコートの裏には、ありとあらゆる刃物がバァーッと並んでいる……。
相馬/距離を取ろうとします、刀をジャキンと出して……。藤原っ!
GM/相馬さんが刀を取り出したときと同時に、藤原が周囲の植物の形を変え、相馬さんの動きに合わせて有利に動き始めます。
相馬/おおっ!
盟/こ、この[領域遣い]めぇ!(笑)
GM/相手を蹴散らすかのように木々が航やジャックに襲いかかる!
航/なにあれ、魔法使い!?
GM/(ジャックになって)「あー、魔法じゃないとあんなコト出来ないなー。肉屋じゃムリだね」
航/た、確かに!(笑)
GM/でもジャックは航の前に草の攻撃を全部叩き割る。
相馬/藤原の支援を受けながら斬りつけますよ。≪縛鎖≫で動きを封じるか……まずは、すばしっこそうなアサシンの方を!
GM/なら相馬の鎖にジャックが足を取られて池に落ちちゃいそうになります。
航/か、≪カバー≫します! どーん!
GM/見事、相馬さんの一撃を避けきってみせました。
相馬/ううむ、どちらもすばしっこい奴らじゃのぉ……!
航/じゃあ、こっちから行くぞ! たどたどしい手つきながら……斬りつけます!
GM/相馬さんは思った。「コイツ、ホントにたどたどしい……素人か?」
相馬/なんじゃぁ、小童かぁ! まだまだ甘いわ!
航/なにこのサムライ!? ちくしょう、俺だってやれるんだからな……空かしそうになったところで≪逆転運命≫
相馬/うぬっ、この主人公が!(一同笑)
GM/……藤原が木の触手を作り出します。そして、それとは違うまたウゾウゾした黒い触手を出現させて……航の足を狙います。
航/うわっ!
GM/足を木の触手に掴まれて、逆さ吊りになります。
航/いやっほー!(笑)
相馬/その足を取られた小童に対して……容赦なく≪凶々しき武器≫で攻撃。
航/ひー、容赦ねー!
GM/「相馬殿、そのままマスターを仕留めてしまいましょう!」と、藤原が航の心臓を狙おうとします。
相馬/うむ、やってしまえ。
航/こ、これは……本格的にヤバイ! 青ざめて……「ジャック!」と叫びます!
GM/ジャックが≪突然変異≫を使用。≪獣化≫で、いきなり姿を犬っぽい獣の姿に変身して、藤原へ特攻していく。
相馬/しまった、こっちは≪カバー≫を持っていないぞ……。
航/カバーは[闘士]の花型です!(笑)
GM/藤原は「ヤバイ」と思ったのか、航の戒めを全部解いてドサンと落とします! その代わりなんとか防御しきったという描写で。
航/ドサン! そしてクリンナップになる……と(笑)
相馬/藤原、怪我は無いか。
GM/(藤原になって)「……不覚をとりました。申し訳御座いません」
相馬/うむ、次から気を付ければよい。
GM/「流石に本番の聖杯戦争は難しい。また次の手を考えましょう……」と、セットアップに参りますが。
航/じゃあ……セットアップで叫びます。アンタ達、何者だ……何を考えてんだ!?
相馬/ああん? ぬかせ小僧が! 考えていることなど……勝つことに決まっとろうが!
航/俺だってそうなんだよ! ……メジャーアクションで、結界とか張ってないかを判定していいですか?
GM/あ、いいですよ。【意志】判定で難易度10で見つかります。
航/コイツら、こんな所で何してたんだ。(ころころ)13で成功!
GM/航は……あのベンチの近くにおかしな波動がするのを感じた。何かここにタチの悪い仕掛けを作ってるんじゃないか……?
航/ハッと気付いて……。ジャック、あっちだ!
GM/そんなこと言われたら、藤原も相馬さんも気付いちゃうぞ。
相馬/ピクッ。
GM/ジャックで仕掛けを壊したいのであれば航が【体力】判定をさせてください。相馬さんは、それを止めたいのであれば【体力】で対抗してください。
相馬/【体力】には自信あるぞ!
航/ジャックに≪叱咤激励≫して、(ころころ)……15です!
相馬/(ころころ)……こちら、16です。
航/……負けた!
GM/では、ジャックがベンチの仕掛けまで飛び出すけど、一歩及ばず……相馬さんに斬り伏せられてしまいます。倒れるジャック。そして絡め取られる航……
航/あ、ああ……。
相馬/うむ、飛んで火に入るなんとやら。……今のうちにサーヴァントだけでも倒しておくかのぉ。ジャキンと刀を向けます。
航/ああっ……あぶない! ≪クリエイトゲイト≫
相馬/逃げるか!
航/死にたくない! ジャックが倒される方が嫌だ……!
GM/……既に捕えているので相馬さんは止めることが可能でしょう。藤原が言います。「……ここで彼らを捕まえ、我らの屋敷に連れて行くのもアリですかね」
相馬/あ、そっか。
亜紀/……拉致監禁!?
航/何言ってんの、この人!?(一同爆笑)

 「何言ってんの、この人」が「このGM」に聞こえたような気もするが、置いといて。

相馬/そっちの方が面白いことになりそうだから、止めることにします! 抵抗してラチカンいきますか!(笑)
GM/「捕らえて、二人を思うように従えることも可能でしょう」……ちなみに、≪クリエイトゲイト≫は対抗する対抗するとき何の能力を使うってルールに書いてある?
航/えーと……副特技なんで、戦闘のときに使うことを想定されてないからか書いてないです。
GM/副特技は演出用だからね……なら、航は【幸運】で判定して、相馬さんは【体力】で捕えてみようか。
航/≪戦士の勘≫を使用する!(ころころ)……14です!
相馬/(ころころ)よし、17で勝った! ≪クリエイトゲイト≫を使おうとしたところをガシッと掴む! 逃ーげーるーなぁー!(笑)
GM/では……藤原が≪自然の檻≫を使用! 航とジャックは、突如草でできた檻に閉じ込められます。
航/わ……≪片手武器≫で一生懸命斬ろうとします。
GM/斬っても斬っても、次から次へと草が生えてきて囲まれてしまう。そして草に手足の自由を奪われて……そのまま視界が奪われて、どこに連れて行かれるかは判らなくなります。
航/……ジャック、ごめん。
GM/(ジャックになって)「ワタル、ケガはあるか?」
航/いや、特にダメージは受けてないけど……。
GM/「良かった。ならなんとかなるっしょ」
航/……お前がそう言うなら大丈夫だよな。……ギュッと、震えた手でジャックの腕を掴んでおきます。
GM/ヤベ、カワイイ」(一同爆笑)
航/か、カワイイとか言うなーっ!(笑)
相馬/中からハートが飛んでくる!(笑) ……藤原、あやつらを分かれさすことは出来んのかのぉ?
GM/「可能ですが……今はいいではないですか。これから散々いたぶってやるのですから
航/……どうなるの!?(一同笑)
相馬/よし、じゃあ藤原。おぬしの邸宅に帰るぞ。
盟/うわー……この展開は読めなかったなぁ(笑)


 ●エンディングフェイズ/February 7th Scene 3

GM/では教会でのシーンをしましょうか。……先に盟ちゃんのシーンをしようかね。
盟/教会の扉を開きます。
GM/(いきなり青森っぽいキャラロールで)「いよぉ、ひっさしぶりだなぁ!」
盟/奴を外に出して僕は教会に入る!
GM/開ーけーろーよぉー!?」……と声がフェードアウトしていって、青森のオッサンは退場(笑) 黒須が現れます。
盟/凄く見たくないものが見えた気がするけど気のせいだ。……黒須、サーヴァントを手に入れたよ。
航/アーチャーになって)「あちゃぁー。待ってまーす。いいこだよー」
GM/(黒須になって)「……そうか。ではサーヴァントの居る所で話をするか? それとも『いつものように』部屋に来るか?」
盟/じゃあ、黒須の部屋に行きます。……『いつものように』(笑)
航/アーチャーは教会の椅子をガッタンガッタンしながら待ってます。
盟/後で綺麗な金物でも買ってあげるから静かにしてろよ!
航/(アーチャーになって)「そんな金物って言うとヤカンみたいじゃーん!」(一同笑)
GM/ではアーチャーは霊体化して教会内で待機。盟ちゃんは黒須さんの部屋にやって来ます。「……ここでは聖杯戦争の話はしないぞ。じゃないと……な」
盟/うん。だから僕もマスターじゃなくて、僕が見聞きしたものを黒須に話すだけだよ。それならいいでしょ、柊。……呼び方を変えます(笑)
GM/……黒須はコーヒーを淹れながら話を聞きます。
盟/うーんと……どこの誰とは言わないけれど、街に結界を張った奴がいる。どうやらその一つが学校に仕掛けられているらしいよ。……独り言のように言います。
相馬/回りくどいのぉ……(笑)
GM/「その結界が、聖杯戦争に必要な物として張られたなら俺は話せないな。……だが、魔術師としてのお前が呟くぐらい気になっているもの……だと?」
盟/柊が嫌う、一般人がいっぱい死ぬ仕掛けだと思うよ。一般人の死を、柊は嫌っているでしょう?
GM/「……『教会としての俺は』な。そうか、一般人から被害を出すような計画がまた練られているのか」
盟/みたいだね……でも前回の件とは別物かな。どっちかっていうと、一発で急所を突きそうなオッサンと、ネチネチと触手でいたぶりそうなオジサンだったから。
GM/「なんだ、相手の見当はついているのか」
盟/うん、とりあえずはね。
GM/「……教会としては、一般人を巻き込むような戦闘は許さない。特別ペナルティを与えるといった行使権は無いが、一般人を防衛するために動いてもらおう。情報をありがとう、魔術師さん」
盟/……べっつに、黒須の身が危険になるからとか、そういうこと考えてるんじゃないからね!(笑)
GM/「そうだ、俺は一般人を守るように動く。一人のマスターを助けるために動く訳にはいかない」
盟/わかってますー。……だから、別に僕だって……ただ一人の教会の人を守るために情報を流している訳じゃ……ないし。
GM/「……はぁ、随分優しい言葉を吐くようになったな?」
盟/……死ぬかもしれないからね。ニヤッと笑います。
GM/黒須が盟の隣に座ります。「……なんだ、恋しくなったか?」
盟/……そうかもね。これから僕の全部はサーヴァントを共有するものになる。なんだって、勝つためにはしなくちゃいけないから。
GM/「……誰かに気のいい優しい言葉を吐いてもらいたくて、ここに来たのか?」
盟/……自分の心なんて捨てなきゃいけない。恋情は捨てるために来たんだ。後悔なんかしないために。
GM/「お前……甘えてるんだろう?」
盟/だからさ、黒須。……僕の初めてぐらい貰ってよ。…………と言って、口付けます。
GM/口付けられます。「……そんなこと言われたら、『受けて立つ』としか言えない」……同じように奪います。ベッドに押し倒します。ここは黒須の部屋ですから。
相馬/なんと、教会で…………。
航/悔改めろよ!(一同爆笑)
亜紀/……もう俺、このシーンに出ないで祐希とラブラブしに行った方がいいんじゃないかな?(笑) どうやって渡そう、この煮物。
GM/では亜紀。……亜紀は教会にやって来ると、中に男の子が居ることに気付くよ。
航/(アーチャーになって)「あちゃっ?」
亜紀/あれ、見ない顔だなーって思います。
GM/(アーチャーになって)「お客さん? もう夜遅いよー」
亜紀/知り合いの神父さんに差し入れを持ってきたんだけど……。
GM/「あ〜、今は行かない方がいいよぉ〜?」ニヤニヤ。
亜紀/そうなの?
GM/「今、イチャイチャでラブラブでアッチッチだから」(一同笑)
亜紀/……耳傍立てないでおこう! 大人の気遣い!(笑) 神域じゃない耳! 閉ざした耳!(笑) ……あ、じゃあお母さんが作った煮物、渡しておいてくれるかな?
航/(アーチャーになって)「……ジュルリ。食べていい?」
亜紀/……向こうがアッチッチならいいよ(笑) どうぞ、母さんには神父さんにあげたって嘘つくから。
航/(アーチャーになって)「わーい! もぐもぐ、コレ美味しいー!」……ハッ、アーチャーの中で亜紀が『美味しいゴハンをくれる人』でインプットされた!
亜紀/……あぶない!?(笑)
GM/黒須も肩に掛けただけの上着を羽織って、「ああ、亜紀か」……と親しげに名前で呼ぶ。
亜紀/あ、こんばんは。黒須さん。
盟/じゃあ、服を整えながら奥から出てきます……。杏、知らん人から物を貰って食うなと(笑)
亜紀/すみません、黒須さん。差し入れに持ってきたんですけど、今この子にあげちゃったところだったんです。
GM/(黒須になって)「いや……構わん……」と、やや答え方が不器用になってます(笑)
亜紀/あ、今度また持ってきますから! ……で、後ろに居るのは、同じ学校の……えっと?
GM/黒須が先に言います。「八木沼だ。俺の幼馴染なんだ」
亜紀/へー、黒須さんのー。……でもさっきアッチッチって聞いちゃったなからなー、ニヤリ!(笑)
航/(アーチャーになって)「あちゃぁ、何も言ってないよー?」(笑)
盟/くっそぉ、視線がイタイぞ!(笑) じゃあ黒須、結界の件についてはくれぐれも……と言って、去ろうとしようかな。
亜紀/……けっかい? 黒須さん、結界って何ですか?
GM/「お前も……その手の一族なら判るだろう。……そういうことが行われている。何年に一度かの、アレだ」
亜紀/まさか……今、聖杯戦争の真っ最中なんですか?
GM/「……ちゃんと教えられているんだな」
亜紀/一応家系が家系なので……母さんが言ってたような。
GM/「まあ、一般人と紛れて暮らしているお前の家族には関係ない」
亜紀/わー、気をつけなきゃー……。という、一応『聖杯戦争がやっているんだ』という知識だけ持っておきます。タイヘンだなー……。
GM/アーチャーが「バイバーイ!」と亜紀くんに手を振ります。
亜紀/バイバイ。……教会から去ります。
GM/……アーチャーが盟ちゃんをクイクイ。
盟/なんだ、杏。
GM/「アイツ、[霊媒師]だよ」
亜紀/……バラされた!?(笑) あ、そっか! 霊体化してたのに見えちゃったんだもん……!
盟/……ふーん……夜の教会に来るってことはアイツもマスターなのかな。何も無しに教会に来る訳ないだろ。
亜紀/ただお惣菜を届けに来ただけの能力者です!(笑)
盟/それに、こんな時間に黒須の所に来るんだ。逆に、そうじゃなかったら許さない!
亜紀/あー、別の誤解が発生してるー!(笑)
GM/…………ではこの辺で、マスターシーンを入れておきます。

 タッタッタッタッタ!
 はぁ、はぁ、はぁ……!
 祐希が、息を荒くして走る。ある人物の追手から、逃げるために。


亜紀/走る祐希……!?
盟/……何かが追っている?

 タッタッタ……!
 なんとか逃げのびようと祐希は懸命に走り続ける。
 だが、何者かが祐希の前に飛び降りた。剣を振りかざし、襲いかかろうとする誰か!
「ひっ!?」
 殺される。そう思った祐希は、無謀にも攻撃を頭を抱えてしゃがみ込んでしまう。

 ――そのとき。
 祐希の周囲に――大勢の『何か』が出現した。

 剣を持った何者かは舌打ちをし、祐希とその大勢から離れていく。
 居るのは既に祐希のみ。
 いつの間にかそこには祐希一人のみ。
 夜の闇の中、しゃがみ込んでガタガタと震えるだけの祐希だけが残されていた――。


GM/という訳で第2ループ前半を終わりにします。次回は、囚われの航からスタートだね!
航/……どうなるんだよ。どうしてくれるんだよ!?(笑)