アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第4ループ2話 『De:light』 3ページ ■
2010年2月22日




 今回の戦闘レギュレーションは以下の通り。

【戦闘マップ】
 敵側前衛エンゲージ  :鎧男
  (↑10メートル離れている↓)
 味方側前衛エンゲージ :相馬、航
  (↑10メートル離れている↓)
 味方側後衛エンゲージ :盟、亜紀、アサシン

【注意事項】

@盟と亜紀は2ラウンド目から戦闘に参加できる。
Aプレイヤーが4人揃っているので、アサシンは戦闘に参加する描写をするがデータ的には使わない。
B航は能力者に目覚めていない(気付いていない)設定だが、強く戦いたいと願った時点でスキルウェポンを使用したり能力が使えることとする。

【行動値】
 鎧男:17
 亜紀:14
 航:13
 ??:13
 盟:12
 相馬:10


相馬/1ターン目はワシに任せろ! セットアッププロセスで≪縛鎖≫使用! 対象は目の前にいる鎧男!(ころころ)11です。
GM/(ころころ)こちら、10です。
相馬/勝った! 減少率は(ころころ)4、【行動値】を下げてください。
GM/17から4を引いて、13になります。プレイヤー優先なので航が一番最初に行動できるようになります。
航/な、なんだかよく判らないけど守りを固めておきます。≪守護者の盾≫! 物理防御にプラス5にします。メジャーで……相馬さんの後ろに隠れておきます!
相馬/うむ、そうしておけ! おぬしは怖がらずとも良い!
GM/次は【行動値】13になった鎧の男か……。2メートルほどの剣を振り回しながら移動し、相馬さんに≪巨大武器≫で攻撃!
相馬/回避いきます。(ころころ)こちら18です。
GM/(ころころ)おっと、相馬さんに避けられてしまった。……もう1体攻撃します。
相馬/2回攻撃!? いや……2体目か! 見えないということは回避ができない!?
GM/回避にダイス1つ分でマイナス3してね。(ころころ)こちらは命中24。
相馬/(ころころ)14で無理です。
盟/……隠密ダメージがくるぞ、クラスレベル×2のダメージが来る!
GM/ダメ―ジいきます。(ころころ)では……霊力ダメージ36!
相馬/霊力ダメージ!? 実は残り【HP】は……34なんだ!
航/相馬さんが死んじゃう!? なら≪カバー≫を使ってもギリギリ生き残れるから……相馬さんの前に飛び出して庇います!
GM/庇ったの?
航/はい。36点くらって、残り【HP】5点……【HP】【MP】ともに5切りました。
GM/……まず……その隠密の攻撃は、戦っていた鎧の男からいきなり柄の無い矢がバンバンと出てきます。その瞬間に、鎧男の体内から金髪の男が出現する。
盟/そういうことか、≪生体侵入≫だ!
GM/打ち出された矢は相馬さんを狙う! 避けられない連撃を相馬さんに向ける金髪の男……と思ったら、航がいきなり前に飛び出してきて……!
航/…………うわあ。
GM/…………。
盟/……あー。一番大事な人を……守りたい人を、自分で瀕死にしてしまったってヤツ……?
GM/…………。なんか、自分でやっておきながら……これって、エルにダメージが来たんじゃ……折角だから描写します(笑)

「え……あ……あれ……?」
 困惑の声を出す金髪の男。
 侍のサーヴァントを狙った筈なのに、血で濡れているのは何故か、彼。
「あ……お、おれ……え……そ、んな……」
 ヨタヨタと金髪の男は後ろに下がり、首をぶるぶる振った。


航/わ……死ぬ……怖い……なにこの人……?
相馬/わ、航!? 抱きとめます!

 ――航に、絶望的な目で見られた。
 傷付けた。傷付いちゃった。
 アパートに戻らないのは色んな理由があって戻って来れないんだろうから外に出て迷子なところに出会って話をして説得してまた仲良くなろうと思ったのに、サーヴァントの近くに居るのは危ないから助ける為に武器を持った筈なのに、全部傍に居るために、これからも近くに居てあげるためだったのに。
 ――航は、恐ろしいモノを見る目で、見る。
 そのとき、アサシンがザッと戦闘に駆けつけた。……笑いながらその場に立つ。
「わぁっ、もうどっちも……身体もアッチもボロボロじゃん?」


亜紀/エル……可哀想だな……(笑)
盟/今回はエルがフルボッコの回だな。……じゃあ僕達も駆けつけます。あのときの金髪の男! くっそ、アサシンの言う通りあのとき殺しておけば良かった! 航、大丈夫か!?
航/大丈夫、なんとか……。でも、あの金髪の人……なんでそんなに俺のこと狙ってくるんだ?
相馬/すまん、航を頼む! 後から来た連中に航を任せて、マイナーアクションで≪獣化≫を使用、メジャーアクションで≪乱舞≫を使用、対象は2人!(ころころ)……お、5・6。≪狩場≫の効果でクリティカルが発生します!
GM/(ころころ)2人ともクリティカルが出なかったので命中します、ダメージください。
相馬/(ころころ)19点の防御点無視ダメージです!
GM/……それではクリンナップ。そして2ラウンド目、セットアップに入ります。
盟/航が狙われてる……コイツは危ない! セットアップで≪魂砕≫使用。
亜紀/俺はセットアップに≪魂装≫を、自身に使います。そのまま俺のターンなので……≪清浄の使者≫で航と相馬さんを回復します。

 その亜紀の行動に航が≪叱咤激励≫を使用し更に達成値にプラス2、2人を17点回復した。
 次に航は鎧男に攻撃を掛ける。殴りかかる途中で剣が出たという演出で命中させ、16点の物理ダメージを与える。
 斬りつけられた鎧男だったが……航を無視して相馬を狙い、12点の物理ダメージを与える。しかし、相馬の防御点により9点もダメージは弾かれてしまった。金髪の男も続けて相馬を霊力11点ダメージを与えるが、亜紀の≪念動障壁≫により8点軽減される。


盟/では、マイナーで≪天空の羽≫を使用、≪魔導書≫で攻撃を……鎧男にいきます。(ころころ)やった、クリティカルです!
GM/(ころころ)こちらはファンブル一歩手前で回避失敗。
盟/(ころころ)やる気だね、26点の霊力ダメージです!
相馬/畳みかけます! またまたメジャーアクションで≪乱舞≫を使用して(ころころ)おお……命中クリティカル!
GM/く、クリティカルか。今日はみんな凄いね!(ころころ)避けられない!
相馬/ダメージいくぞ!(ころころ)防御点無視で18点。むう、まだ倒れんか。
GM/……ただ、ボロボロです。では、3ラウンド目のセットアップにいこう。
亜紀/≪完視≫します! 鎧の男に対象識別!
盟/その判定に≪幻想式≫を使用! 達成値にプラス4して!
亜紀/(ころころ)達成値は18です。

 公開されたデータは、以下の通り。
 『鎧の男(真セイバー。本名不明)』
 キャラクターレベル10。クラス[闘士5/感応力師3/狂戦士2]
 戦闘中に主に使用するものとして……。
・≪巨大武器≫(物理ダメージ)
・≪撃滅≫(ダメージ+1D6)
・≪殺界≫(ダメージ+[クラスレベルD6])
・≪特攻≫(自身の【HP】【MP】を削ってダメージ上昇)
・≪失われた日々≫(達成値+3D6)
・≪カバー≫(庇う)
・≪一心同体≫(判定肩代わり)
・≪黄金の身体≫(防御点上昇)
・≪アンドショック≫(動きを停止させる)

 その他、副特技では……≪最奥の記憶≫ ≪バベルの唄い手≫ ≪サイコメトリー≫ ≪暴食≫ ≪仮面の暴君≫ ≪熱血の防壁≫ ≪鳥躍≫ ≪勇者の声≫ ≪武人の知恵≫ ≪強化手術(反射&意志)≫。


GM/[闘士]レベル5で、いかにもサーヴァントなので、おそらくコイツはセイバーだろうと検討がつきます。ということは……後ろに居るのはマスターだと亜紀くんは思った。
亜紀/後ろがマスター……剣を使ってくるマスターか。随分派手な人だな。
GM/多分、中東から来た参加者なんだろうね。魔法も使えて剣の腕も経つ魔術師だよ、凄いね。
盟/では次は僕の番。【行動値】が16に上がったので一番最初に行動します。≪ヒュプノスの枝≫を2体を狙います。(ころころ)達成値は12……。
GM/(ころころ)鎧の男が13、金髪の男が9です。金髪の男がヒュプノスをくらい、クラッと動きが鈍くなります。
盟/金髪の男だけでも……マイナス1D6だから畳みかけるなら今だ!

 亜紀はマイナーで≪興奮剤≫、メジャーで≪清浄の使者≫を使い、航と相馬の【HP】を回復する。
 航は、心苦しさからか1D6判定ダイスを減っている金髪の男を無視し、鎧を攻撃。見事命中させ、16点の物理ダメージを与えた。


GM/オートのタイミングで金髪の男が、≪結合双生≫を使用。自分の【HP】から鎧の男に対して10点振り分けます。
盟/おっ……その分、金髪にもダメージが入ったとも言えるぞ!
GM/……生き延びた鎧男が相馬に攻撃。(ころころ)命中は21。
相馬/(ころころ)回避16で当たります。
GM/では、≪殺界≫≪撃滅≫を使用します。(ころころ)物理ダメージ39点!
航/亜紀に≪叱咤激励≫
盟/亜紀に≪幻想式≫
亜紀/≪念動障壁≫で軽減します!(ころころ)18点軽減してください!
相馬/よし……それなら、12点だけ受けた!

 金髪の男の番になり、相馬を攻撃する。だが判定ダイスがマイナスされていたおかげで相馬は無事避けきることができた。
 相馬は反撃として≪乱舞≫で範囲攻撃を使用。命中は13点で当てようとするが……。

GM/(ころころ)鎧は17で避けた、でも金髪の男はファンブル一歩手前でくらった。
航/じゃあ……相馬さんに≪逆転運命≫! もう一度振り直して!
相馬/とう!(ころころ)命中19です! ダメージいきます……。
GM/待った。金髪の男が令呪使用。達成値にプラス30して鎧男は避けます。
相馬/おっと、避けられた! でも金髪の男だけでも……。
盟/……って、相馬さんに令呪乗せられるの忘れてた!(笑) 令呪ってダメージロールでも乗っけられるよね!? じゃあ金髪男へのダメージロールプラス30して!
相馬/そうだった、頂いておこう。(ころころ)37点の物理防御点無視ダメージです!
GM/37点?(暫し計算をして)……あ、しまった……金髪男が倒れた!
相馬/やった! あ……しかもエルが倒れると……!
GM/鎧男も消滅します。金髪の男が倒れ、周囲が光に包まれていくと……鎧男もぶわっと光になって消える!
亜紀/あ、あれ……2人ともサーヴァント……?
相馬/なんだか……エルの、凄く悲しそうで恨めしそうな視線が航にいったような気がする……。
GM/じゃあそうしよう。金髪の男は苦しそうに倒れ、光に包まれながらも……航の方に手を伸ばす。「……ワタ……ル。ワタル……!」……そう名前を叫び、消えた。
航/え……なんで俺の名前知ってるの!?
盟/やっぱり航を狙っていたんだ!
航/でも……なんか悲しそうな顔をしていた……。
GM/そして、アサシンとバーサーカーの2人は……「1匹減ったな」ということが判る。
相馬/ん!? 2体消えた筈なのに1匹しか消えてない……? とりあえず屋敷に戻ろう。航……よく庇ってくれたな。先程はすまなかったのぉ。
航/いや……だって、目の前で死なれるのとかイヤっしょ……。
亜紀/……どうしよう、盟ちゃん。航を、また聖杯戦争に巻き込まれちゃったね。
盟/そう……だな。もう一回選んでもらうしかないんじゃないかな……。


 ●ミドルフェイズ4/February 7rd Scene 2

GM/八木沼邸に戻ると、ロザリー達が傷の手当てをしてくれます。
盟/わ、航……ゲームするか? 折角亜紀がゲームを持ってきてくれたんだから……。
GM/(ロザリーになって)「い、いえいえ盟様。今夜はゆっくり休むべきですよ」
盟/そ、そっかぁ……。妙な誤魔化し方をしようとします。
航/何だったんだろう、あの人……でも消えちゃったし……俺、何か色々と隠されている気がする。一応……言うよ。さっきのなに?
盟/……あ、危ないよ。
航/危ないね。……危ないの俺だけじゃないよね?
盟/……。航、もう一度話すね。……聖杯戦争について話します。
航/一回記憶を消して、ここに来たんだよと話されますか。
GM/うん。じゃあアサシンが「ここで寝ちまえば夢ってことで忘れさせてくれるだろーよ。いいんだぜ、記憶消したって」って言います。
盟/そ、そうだよ。また忘れていいよ。航のことは僕達が守るから!
航/……。さっきの人、俺のこと知ってるみたいだった。でも俺、全然思い出せない。
亜紀/……うん。
航/……やっぱ忘れるのは嫌だよ。無関係なのは嫌だ。そこまで守ってくれると言ってくれる人達のことを忘れるのは嫌だ。
相馬/しかし、下手をしたら死ぬかもしれんぞ。
航/下手をしたら死ぬかもしれないのにみんな守ってくれたんだろ!
相馬/ワシは元からこっちの畑の人間じゃ。
亜紀/俺も今、教会で仕事をしているから。
盟/聖杯戦争に参加したいと思ったのは、僕だから。
航/……でも、隠し事をされているのは……ヤだ。その隠し事をするように頼んだのは……忘れる前の俺なんだけど、ね。
盟/…………。相馬、頼んでいい?
相馬/うむ、ワシは構わんぞ。コヤツには貸しもあるしの。
盟/2つ目の令呪を使用。……相馬、航を守って。
相馬/承知した。……という訳で、ワシャワシャと航の頭を撫でる。……宜しく頼むぞ。おぬしは何もせんでいいがの。
航/俺は……協力者という立場になるのかな?
GM/だね。マスターではないから直接的に狙われる存在ではない。でも盟ちゃんの精神攻撃用に狙われるかもね。
航/聖杯戦争を知らない一般人じゃないから攫っても問題無いしな。……俺も繰り返しかもしれないけれど、何かあったらすぐに飛んでいって守るから。だから……安心して盟ちゃんは盟ちゃんの夢を叶えて。
盟/わ……判った。……とりあえず今日は寝ようか。
相馬/そうじゃの、疲れた。
亜紀/じゃあ寝る前に教会に連絡していい? 今度はこうしていくって報告するよ。
GM/では亜紀くんは教会に連絡を入れます。黒須が電話で連絡を受けてくれます。(黒須になって)「……そうか、航はまたその道を選んだか」
亜紀/今度の航はこっちがいいって……覚えている方がいいって。しかも相馬さんがボディガードを゙してくれるみたいです。
GM/「……航のことは昔から知っている。アイツはいつも頑固だ。今回の航はその道を選んだ……それを尊重していこう」
亜紀/はい。……あ、封印されたサーヴァントのことなんですけど、2人消えたんですよ。1人がマスターと思ったんですけど、サーヴァントと一緒に消えたんです。
GM/「……。そうか、こちらの方で調べておこう。報告ご苦労」
盟/……知ってるくせに(笑)
亜紀/はい、では俺はこれで……。
GM/「いや、ちょっと待て!」……電話先の息遣いが変わります。
亜紀/はいっ? どうしました!?
GM/「……。お電話代わりました、ミスターBです」
亜紀/……あれ? 弁慶さん、そこに居たんですか。
GM/「黒須神父の隣に居たんですよ。ご報告、御苦労さまです。そして……一人、参加者が消えたのは私も感じました」
亜紀/は、はい。1体、聖杯のところに行ったようです。
GM/「実際にその戦闘を見ている訳ではありませんが、貴方は……襲われようとしていた一般人を守った。そうですね?」
亜紀/……そうです、航が傷付いていたので。
GM/「貴方は良いことをしました。これからも励みなさい」
亜紀/あ、ありがとうございます……弁慶さんに誉められた!(笑)
GM/「ではおやすみなさい」と言って、電話を切ります。遠くで「オイ、俺の番……!」ブチィッ(一同爆笑)
亜紀/後ろに青森さんの声が!(笑) でも……やった、誉められちゃったー!

 八木沼邸で休むということで、盟は指先を切り、サーヴァント2人に血を吸わせ魔力供給を行った。回復量は以下の通り。
 ・航:6点(1D6回復)
 ・相馬:9点(3D6回復)
 ・盟:12点(3D6回復)
 ・亜紀:5点(1D6回復)
※アサシンも供給を行い、描写的に全回復した。


GM/……それにしても、まさかここまでオオゴトになるとは(笑)
航/状況が良くなったんだか悪くなったんだか判らないな。
GM/ネタ晴らししますと、5ラウンドが過ぎたらエルは真セイバーに令呪を使ってでも航を誘拐し、≪パスアウト≫で偽の記憶……「コワクナイヨー」って思わせるつもりでした。だから勝つことよりラウンドを稼ぐことをしたんです。
相馬/エル、頭良いんだかなんだか……(笑)
盟/……アサシン、お前が勝手なことをしたからこんな展開に(笑)
GM/アサシンはきっと「えっ、なんか俺が勝手に動いたおかげで一気にセイバーが倒せた? ラッキー!」とか思ってるよ(笑)


 ●ミドルフェイズ5/February 9rd Scene 1

GM/月曜日の朝です。航、盟、亜紀はごく普通に登校し、相馬と薔薇も霊体化して学校にやって来ます。……では全員、【意志】判定難易度10。
相馬(ころころ)成功。
亜紀/あ、失敗です。バイト続きで疲れてきたかなー?
GM/……亜紀以外の全員は気付く。なんだか、先週には無かったものがある……学校に結界が張られている違和感がする。
盟/結界……? なんだ、いつのまに……。
GM/昼食時、祐希が「航、八木沼くんに迷惑かけてない……?」と心配してきますよ。よしよし。
航/か、かけてないよ! 大丈夫だって。
GM/……そう祐希に癒されながらも放課後になります。
亜紀/結界かー……。嫌な感じがするなら壊しておいた方がいいよね。
盟/壊しておいた方がいいな。おそらくどこかのサーヴァントがやったことだ。壊しておかないと後々被害が出るんじゃないかな。
相馬/ワシらにとって良いことは何も無いじゃろうな。
航/でももしかしたら『一般人を護る為に親切な誰かが張った結界』……と言う考えもあるよ。とりあえず結界がどういうものなのか探しに行こう!
GM/では巧妙に隠された魔術的な物を探すために【意志】で判定をしてください。達成値は10です。
盟/魔術的な物を探すので≪霊的神経≫を使用します。(ころころ)達成値15。
航/(ころころ)7で失敗です。
亜紀/(ころころ)亜紀も9で失敗です。
相馬/(ころころ)ぶっ、美しくファンブルだ。……見付けたぞって言いながら消火器を掲げる!(笑)
盟/違う違う! コレはプシューってやると火が消えるやつ! ある意味、結界だけど!(笑)
相馬/うぬぅ、なんじゃ違うのか……ゴトン(笑)
GM/では、盟ちゃんが消火器をあしらいながら結界に関わる物を探していると……半地下の体育館に、何やら怪しい物が見つかる。誰にも気づかれないように巧妙に魔術的に隠されている……シャレコウベだ。
航/なんじゃい、こりゃー……。
盟/……良い考えにはどう考えてもちょっと。禍々しいよ。……持って帰ってみようか?
相馬/結界だからこの場所に置くことに意味があるのかもしれんしのぉ。
航/参加者が結界をどうしようには教会はまったく関与しないんだし。それを亜紀がやった「介入し過ぎ」って言われるんだろうけど。
亜紀/うん……そうだね。
GM/ここら辺で学校のシーンは終わりにしようか。……さて、そろそろ航と藤原さんが接触するイベントがやりたいな。航が一人で行動するシーンを作ってくれる?
航/はい。……じゃあバイトに行ってくる!
相馬/うむ。ではワシもついて行こう。霊体化してひょっこりとついて行きます。
航/……あの金髪の人、絶対のことを知っていた。もしかしたら古い知り合いに聞けば何か教えてくれるんじゃないかな……黒須さんのところに行こう。ということで、相馬さんから逃げて一人で行動することにします。お手洗い行ってくる!
相馬/うむ、待たせるなよ。
航/
……タイムカードを切る、荷物を持つ、トイレの窓からガラッ。……ごめん、相馬さん! ちゃんと安全に帰るからー!
GM/後で怒られる相馬さんだな(笑) 盟ちゃんと亜紀くんは何をしてる?
盟/自宅の書庫でドクロについて調べます。
亜紀/ドクロが気になるので俺も盟ちゃんと一緒に調べています。
GM/先に盟ちゃんのシーンをしようか。……自宅の書庫でドクロについて調べるには……【理知】で判定かな。
盟/≪幻想式≫を使って達成値プラス4しておきます。(ころころ)達成値16です。
GM/……先に訊いておくよ。アサシンは今、何をしているの? 『隣でスコーンをもぐもぐ食べてる』とかでいいんだけど。
盟/あ……多分放置しちゃってるよな。だって今も夢中になって調べていたんだし。
GM/……了解しました。アサシンはアサシンで独自のことをしています。さて盟ちゃんは、『このドクロが5つ合わさり結界が完成すると、一般人の生気を吸い取るような仕掛けが発生する』ことが判明しました。
盟/えい、壊す! 砕きます!
GM/パリーンと砕かれるドクロ。その瞬間……張りつめていた空気が無くなる。結界の1つ目を破壊しました。
亜紀/これは……一般人に被害を及ぼすものだから教会に連絡してもいいよね?
盟/ああ、頼む。破片を渡します。
GM/じゃあ亜紀くんは教会に戻るのかな? ……教会にやって来ると、ミスターBと黒須さんが迎えてくれるよ。黒須さんに説明をすると「それは何としてでもこちら側も動かなければならないな」と言ってくれます。
亜紀/この後もドクロを探して見付けたら壊していいですか。
GM/コクリと頷く。「少々その結界はやりすぎだ。破片はこちらで浄化させておこう」。黒須さんがそれを持って行きました。……で、ミスターBが「今日は捜索せず、明朝から探索をするのはいかがでしょうか」と言います。
亜紀/判りました。
GM/「これから予定は? 無いのでしたらお家までお送りましょう」
亜紀/ありがとうございます。わーい。
GM/教会を出て、徒歩で早乙女家に向かいます。車を持ってる青森のオッサンは個々で活動しているのでしょう。…………「グルル、グルルルル」
亜紀/ぐるる? 弁慶さん、何か聞こえません……?
GM/ミスターBが槍を出します。……そして……道の先に、何やら異形のモノが現れたのが見えた。
亜紀/犬……って、頭が3つある!? さ、3頭の犬じゃない!
GM/その犬が、亜紀のところに……いや後ろのミスターBに襲いかかって来る! 戦闘が始まります。
亜紀/弁慶さんを援護します! ≪念動障壁≫とか色々やりながら!
GM/突如襲いかかる犬と戦う。……暫し戦った後、犬はすぐにその場を去って行きました。
盟/(いきなりケルベロスになって)「ワーン、コイツ強イー。勝テナイカラ帰ルー!」
航/(同じくケルベロスになって)「帰ッテマスターニナデナデシテモラオー!」
GM/(ミスターBになって)「……お怪我はありませんか」
亜紀/だ、大丈夫です。あれは……別のサーヴァントの何かですかね。
GM/「でしょうね。上野にはあんなモノは住んでいないとは思いますよ」
亜紀/き、聞いたことがありません! あんなの住んでいたら困る!(笑)
GM/少し苦々しい顔をしつつ、先を睨んで……「すみませんね、助けてもらいまして」と礼を言います。
亜紀/あ、いえ。
GM/「…………」。何かを深く悩んだような顔をします。
亜紀/……弁慶さん?
GM/「暫し待っていてくれますか」
亜紀/はい……?
GM/ミスターBはすぐさま電話をします。電話を終えて、亜紀に向き直ります。「貴方に……お願いがあります」
亜紀/なんでしょう。
GM/「私のマスターになる気はありませんか」
亜紀/……え、マスター? どうしてです?
GM/「貴方は私との相性が良く、戦闘効率も良い。貴方の[感応力師]の力はバランスが良く、私と非常に合っていると思います」
亜紀/俺が後衛で、弁慶さんは前線ですものね。
GM/「残念ながら私の今のマスターは中途半端な器用貧乏なんです」
盟/サーセン!(笑) 回復も出来るしキョウジたんで斬れるよー! 全部まあまあだけど!(笑)
GM/ごめん! GMは青森さんのこと大好きだよ! 本当に!(笑)
亜紀/あ、青森さんをそんな……!(笑) でも俺が協力するっていう形になれば、丸く収まるんですか。
GM/「はい。決して、彼を裏切るつもりはありません。彼の願いを叶えて差し上げたいと思っています。私は平和的にこの戦争を解決したい。全てを友好的に終わらせる為に貴方の力が私には必要だ。……ですが」
亜紀/ですが?
GM/「私はいずれ、貴方の知り合いを襲うことになります」
亜紀/…………。
GM/「八木沼盟のサーヴァント達を……貴方の知り合いを確実に殺す羽目になります。八木沼盟も、殺さなくても傷付けることになるでしょう。……貴方は彼に従っていましたね?」
亜紀/従っているっていうか……お友達関係っていうか、協力しているというか。俺は……『盟ちゃんの息の根を止める』とか、そういうことをしないでくれればいいですよ。
GM/「……私がこんなことを行ったのは、戦闘だけを見たからではありません。貴方と話していて非常に私と相性が良いと思った。それが一番の理由ですね」
相馬/……さりげなく「僕とお付き合いしませんか」って言ってるぞ(笑)
GM/じゃあその台詞頂こう(笑) 「良かったら、私と……お付き合いしていただけませんか?」
亜紀/ぽ、ぽわぁ!(笑)
GM/「そうすれば教会として付き合うのでなく、ずっと共に行動が出来ます。教会だからと踏み出せなかったことから自由になれる。それに……私は真面目な男ですよ」
航/……ぷっ!(笑)
GM/……あれ、なんで吹かれたんだろう?(笑)
亜紀/真面目ですよねー(笑) ……貴方のこと、信じていいんですね。
GM/「もちろん」
亜紀/俺は盟ちゃんと航は絶対助けたい。いいですか、それでも?
盟/……「貴方のことしか考えているんじゃないけど、それでもいいの?」ってカンジだな。
GM/手を握ります。……そうしているとオッサンがやってきます。
盟/(青森になって)「うぃーっす! どうした」
GM/ミスターBがオッサンに言います。「貴方の願いは叶えて差し上げます。ですが、貴方とはここで縁を切ります」
盟/(青森になって)「ヒドイ! 弁ちゃん、ワタシのコトは遊びだったのね!? ……っていう訳で、令呪はあと2回残ってんだっけ? じゃあ『一般人傷付けないでね』『これから亜紀ちゃん大事にするんだよ』……ハイこれで!」
GM/オッサンとミスターBの契約が解除されます。
亜紀/凄いビジネスライク!(笑) そ、そんないいんですか!
盟/(青森になって)「ちゃんと守ってやんなきゃダメよ! 青少年なんだから!」
GM/「私は主君には忠実です」
盟/(青森になって)「主君じゃない人間にはこういう感じだから酷いよねー!(笑) いいの? こんな男でいいの? 大丈夫? オジサン心配しちゃうー!」
亜紀/なんか、オバチャンみたいだ……(笑)
盟/(青森になって)「若い人に任せてオッサンは消えようかねぇ。あ、またなんか情報あったらちょーだいねー!」
GM/「そんなに他人行儀にならなくても、私と貴方の仲でしょう」
盟/(青森になって)「いやーん、そんな弁ちゃんー! 若い子に誤解されちゃうー!」
亜紀/えええ……この会話はなんだろう(笑)
GM/「という訳で、彼との契約が切れました。契約して頂けますか?」と再確認します。
亜紀/します。航を守るのにも限界あるし……教会としての動きに制限があるので。お願いします!
GM/パシッと手をつなぐと、契約完了になります。「私は槍使いのランサー。貴方の事は決して裏切りません。最期までお守り致しましょう」……では、亜紀くんは今から『教会モドキ』になります。
亜紀/モドキ!? 妖怪みたいになった!(笑) ゴメンね、黒須さん……。
GM/キャラクターシートの『サーヴァント』の欄に、『ランサー』と書いてください。という訳で、亜紀くんの夜の時間が過ぎていくのでしたー。

 ……一方その頃。
 航のバイト先のスーパーで、一人待たされている相馬は……。


相馬/ふう、遅いのぉ……トイレに見に行きますよ。航、まだか!
航/相馬さんに置き書き。『ごめんね、ちゃんと帰ります』。
相馬/…………。航、どこじゃー!?(笑) 探しに行きます!
航/(いきなり店員になって)「店長! トイレに怪しい人が!」「……人? 武者の幽霊ー!?」(笑)
GM/あそこのスーパーには武者の幽霊が出るって噂が立っちゃうね(笑) ちなみに、探すとしたらどこを捜索する?(マップを提示する)
相馬/それじゃあ……『@旧住宅地』に行きます!
GM/家に帰っていないかどうか確かめに行ったんだね、了解。……相馬さんは旧住宅地を中心に、八木沼邸の近くをどこだーどこだーと探します。
相馬/お、おのれ航め……どこに行きおった。
GM/この辺には……航も怪しい気配も居ないと思った。
相馬/あー、はずれー! 帰っておらんじゃないかー!
GM/寧ろ、旧住宅地に怪しいものがいたら盟ちゃんが即効気付くであろう。
相馬/あぼー!?(笑) しまった、自滅したー! 航、どこじゃー!?


 ●クライマックスフェイズ/February 9rd Scene 2

GM/まず盟ちゃんのシーンいくよ。……君はさっきまで調べ物をしていたけど、何かやっておきたいことはある?
盟/……アサシンがいないってことに一応気付いておきたいな。
GM/では≪テリトリー≫を見ると、アサシンが居ないことに気付く。
盟/わー!? アイツ、また抜け出したー! ≪望淵鏡≫を覗こうにもどこに行ったか検討がつかないから……うう!
GM/そのとき、電話がやってきます。
盟/ガチャ! 航!?
GM/「……黒須だ」
盟/……なんだ、黒須か。
GM/「なんだとはなんだ。俺は専属NPCだぞ」(一同爆笑)
盟/違う違う!(笑) 同居人が帰って来ないから心配になって……。
GM/「……ふう。少しお前と話がしたかったから電話をした。また忠告するぞ。……今回のお前は、焦り過ぎだ」
盟/じ、自覚はしている……。
GM/「亜紀からも聞いているが、不安で堪らない。心配してやっている」
盟/僕自身も不安で堪らない!
GM/「落ち着け。……だが、そう突っ走ってしまったお前がどうしようもないのは充分に知っている。長い付き合いだからな」
盟/……は、初めての友達なんだ。
GM/「…………。最初からお前は友達を作れたんだぞ。なのにここまで身構えてしまったのは……スタートが悪かったのか? ならこれからも作っていけ」
盟/う……? うん、判った……と判らないなりに判ったと言います。
GM/「別に『航だけに固執するな』とか言っている訳じゃないんだからな」
盟/うん……。航も亜紀も大事な友達だし、櫻庭先輩も大事だとは思っている……けど、やっぱり一番航が心配で……。
GM/「そこまで好いたか?」
盟/……ど、どうかな。
GM/「愛しているのか、じゃないぞ。……好いたか?」
盟/そうだね、友愛かな……。今は聖杯戦争より航が大事。……もう明らかにその時点でアサシンルートを放棄したね(笑)
GM/「じゃあ言うぞ。……わざわざ危険な道に突き進むな」
盟/え?
GM/「聖杯戦争をいつでも降りることはできる。……それが俺の仕事だ。俺に言えばなんとかしてやる」
盟/でも……現時点で降りたら航のことが守れなくなる。
GM/「そういう道もあると覚えておけ。お前は10年前に『魔術師として生きる』と言った。だが、それ以外の道でお前が生きられるようになったなら……」。黒須はそんなことを言って早々に電話を切ります。
盟/そのまま無言で電話を持ちながら……降りてもいいのかな……って呟きます。
GM/それは貴方の幸せであれば、誰も止めません。
航/……盟ちゃん、初めての揺らぎだね。

 一方その頃。
 航は……昔馴染みの黒須と話をするため、一人で教会に向かっていた。


GM/教会までやって来ます。すると、教会から出てくる男とすれ違います。外見は、30過ぎぐらいの男性で、紫色と黒のスーツを着た……。
亜紀/諏訪部です(一同爆笑)
航/あっ……ペコっと頭を下げておきます。教会に入って、黒須先生ー。
GM/(黒須になって)「どうした。何か訊きたいことがあったか」
航/……金髪の人について何か知ってますか。昨日消えた、金髪褐色のマスターみたいなサーヴァントぽい人のことです。
GM/「情報が足りんからなんとも言えん」
航/……あの人、俺のことを知っているみたいだったんです。俺はあの人のことを全然判らないけど、あの人は俺の名前を知っているみたいだったし……俺に剣を向けたとき「ヤベエ」って顔をしていました。……ムズムズするっていうか、思い出せなくて……黒須先生って前に俺の記憶を消したんですよね?
GM/……頷きます。
航/もしかしてあの人のことも誰かに消されているんだと思うと、居ても立ってもいられなくて! 俺のことを昔から一番知っているのは黒須先生だし、何か知っているなら教えてほしいんです!
GM/「……思い出したいのか」
航/……出来るんならしてほしいですけど。
GM/「…………」。長居無言が続いた後に、黒須は口を開きます。「消した記憶を見せることはできる。できるぞ。……だが、『消すほどのことだ』と先に言っておこう」
航/…………。
GM/「お前が記憶を消した方がいいという選択肢をしたように、いつかの誰かが、記憶を消した方がお前がより良く生きていけると思ったんじゃないか」……と、一旦拒みます。けどその選択肢を受け入れはします。
航/でも……この間みたいに忘れるのはやっぱり嫌です。これは思い出して、自分で立ち向かっていかなきゃいけないと思うんです……。
GM/「……苦しい記憶だぞ」。何故かそれは確信を持ったかのように黒須は言う。
航/消える瞬間のあの人も、きっと同じぐらい苦しかっただろうから。俺は……ちゃんと思い出したいです。
GM/「……そうか」。黒須は、航の頭に手を置きます。すると、脳内にある光景が蘇っていきます――。

 ある光景。それは、幼い頃の自分。
 小さい祐希。同じぐらい小さな体の自分。まだ若かった黒須もいた。
 自分の家で、実の父親と母親と一緒にクッキーを、みんなで平和に食べながら笑っている図。
 話し声は一切聞こえてこないけど、みんなが笑っていた。
 その中で、自分を抱く男性がいる。……金髪の男だった。


GM/そんな記憶が蘇ってきます。(黒須になって)「俺もそこに居たから知っている。……アイツは、お前の友達だった。10年前、とてもお前のことを気にかけていた奴だった。彼は、お前のことを好いていた」
航/…………。
GM/「今回の聖杯戦争に参加する理由が彼にはあったんだろう……お前のかつての知り合いだった彼には。お前を攻撃したときに顔を崩したのは、きっと10年前の情があったからだろう」
航/…………。俺、なんてことをしてしまったんだ……。
GM/「彼は聖杯戦争に参加していたのだから、負けて死ぬ覚悟もあった筈だ。その覚悟が彼は出来ていた。……航、お前に死ぬ覚悟が無いのなら俺がまた聖杯戦争に関する記憶を消してやる。盟には俺から説得しておこう」
航/黒須先生……。10年前、そんなに大切にしてくれて、今でもそうであった人だっていうなら……その理由を知りたい。彼が何をしようとしていたとか、凄く……気になって仕方ないです。
GM/「今となっては知るすべも無い」
航/聖杯ってなんでも願いが叶うんですよね?
GM/…………なるほど! そういう風に行くのか!?(黒須になって)「……ああ、そう言われている」
航/じゃあ俺……参加します!
GM/黒須さんは目をふっと伏せます。……その後、入口に目を向けます。
航/ん……?
GM/「……立ち聞きを悪いとは思わないのか?」と、外の誰かに言います。
航/びくんっ!
GM/入口から、誰かが入ってきます。……先程すれ違ったスーツの男だ。
相馬/…………。ふっ(笑)
航/相馬さんから何か出た!(笑)
GM/黒須が言います。「彼が参加者だったらどうする。お前はルール違反になるぞ」……彼に対して指摘するけど、スーツの男はさくさく中に入って来て口を開きます。「彼はマスターではないのだろう? ならばまだ彼は無関係。私がここに居てもいい筈だ。色々と尋ねたいことがあったのだが……いやあ、懺悔とは面白い。人の苦悩というのは実に楽しい!」
盟/ひどいっ! ただの立ち聞きが趣味の人だよ!?(笑)
航/なにをペラペラと……腹立つ!(笑)
GM/「君、聖杯戦争に参加したいと?」
航/こ、コクリ。参加して……もう一回あの人に会って、ちゃんと向き合いたいです。
GM/「いや、宜しい宜しい。その心意気、とても美しい。夢を見ることはとても良いことだ!」
航/なんですか、その上から目線!(笑)
盟/しかも夢だって。
航/……ぎ、ぎりっ(笑)
GM/「君はここに住んでいるんだろう? この街について私は知りたい、ちょうど知り合いが欲しかったところなんだ。どうだねこれから……お酒はまだ飲めないようなら、食事が出来る場所でも行かないかい?」
航/……貴方は聖杯戦争に関して詳しい人ですか?
GM/「ええ、参加者ですよ」
航/……どっちですか?
GM/「マスターです。私の下には、サーヴァントがいます」
航/い、いるんだ。……俺、嘘吐かれるのは嫌いですよ。
GM/「君が私やサーヴァントに敵対するならこんなことは言わない。君が友好的な態度を取ってくれるなら、私も友好的に接しよう」
亜紀/「テメエの態度次第だな」って言われた(笑)
航/……今は1個でも多く情報が欲しいところだし、行きます!
GM/「この街について話してください。外の出の者でですから地理に疎くて……ああ、私の名前は藤原幸正と申します。こういう字を書きます」
航/『幸せに正しい』……良い名前ですね(笑) 掘りが深い顔ですけど、ハーフとかかな? 盟ちゃんの家もイギリスだどうだとか言ってたし……うん、納得しておきます(笑)
GM/「では食事に行きましょう」
航/え、サイゼリアですか?(笑)
GM/「サイゼリア? フレンチですか、判りました」
航/違う! サイゼリアは安いイタリアンだよ!(笑)
GM/「ここはどうですか」と素敵なイタリアンのお店に連れて来られます。
航/宜しくないです!(笑) 俺……お金無いですよ。
GM/「私が出しますよ」。とても美味しい料理をご馳走します。
航/……情報料ってことで受け取っておきますからね! 盟ちゃんの家の料理も美味しかったけど……なんか今回美味しいご飯に恵まれてるなぁ(笑)
GM/「一般知識からして我らのパーティーは抜けている。ここの成り立ちなどなんでも話してください」と話を聞きたがります。
航/じゃあ……公園はこういう風に抜けるとラクとか、こういう謂れのある神社があるとか、池は夜中に行くと怖いとか、蓮マシンガンが超怖いとか言います。
GM/「神社……池……そういうものがあるのですね」
航/あと、どこそこのスーパーが安いとか。
GM/「スーパー? あとで【理知】判定しておきましょう」
相馬/スーパーの存在を知らなかった!(笑) まあ、行かないよな……[食物錬成]の人だし。
GM/「色々と教えてくれてありがとう。私の出来る限りのことなら何でも協力しよう。ああ、携帯電話の連絡先を教えておきますね。ちなみに他のマスターには秘密だとその名にかけてそれは約束してください」
航/それは……お互い様ですよね。
GM/「君が呼んでくれれば、すぐにでも駆けつけますよ」
航/貴方も何かあったらこっちに……でも今、家には入れませんけどね。
GM/「ああ、もうこんなに時間が過ぎてしまったな……」と時計を見たとき、「マスターひどい! ボクを置いてそんな食事してる!」と声がします。
航/えっ!?
GM/誰も居なかった所にいきなり現れる、アルビノV系の男……の娘?
航/か、かわいい? ……でも身長は俺とドッコイだなぁ!(笑)
GM/「もうヒドイ! ボクに内緒でご飯なんてヒドイよ! 夜なんだから戦争しに行くよ! ボク、急いでいるんだよ! 結界とか作ってるじゃない!」
航/……結界作ってる!?(笑) まだヤバイもんとか知らないけど、結界を作ったのってこの人なのか……!
GM/藤原が「貴方は急ぎ過ぎですよ……私だって計画を前倒しにしているでしょう」と言い訳すると、男の娘が「でもボクは早くに済ませたいんですー! とっとと聖杯戦争終わらせるんですー!」と喚いたり。……今までのループで結界が早まった、そして早まっていない理由が判っていただけましたか?
航/はい……ここが足並み揃ってないんですね(笑)
盟/キャスターが入ると結界完成が急ぐんだね。キャスターは急いでいる子だから……キャスターを誰が確保すれば早まることがないんだ。
GM/で、その男の娘が航の方を向きます。「わ? あー、失礼しました。初めまして、全然目に入ってませんでしたー」
航/ひ、ひでえ(笑) は、初めまして……。な、なんすか。
GM/じぃー。「ご協力者さんでいいんだよね?」
航/で、ですよ。サーヴァントもいないしマスターでもないから殺したって意味なんて無いですよ。
GM/「貴方が敵対しない限りボク達は何もしませんよ、仲良くしましょうね!」
航/そう……ですね、聖杯取るまではね。
GM/「聖杯が欲しいんだ? ……この人に協力したら何か叶えてくれるかもしれませんよ。この人、懐がとっても広い人ですからね。従ってくれる人には凄く丁重に扱ってくれる良い人ですから!」
航/……判りました。考えておきます。
GM/ではこの辺りで失礼しましょう。(藤原になって)「またお食事一緒にしましょうねー」 (キャスターになって)「ボクも一緒にしようねー!」と笑顔で手を振る2人。
航/キャスター、どんだけお腹減ってるんだよ!(笑) ……いいな、この2人。
盟/多分キャスターなら席に着いて「もうっ、急がないとなんだからね! ハイ注文ー!」とかやってるな。……バイキング形式が超得意(笑)
GM/では……マスターシーン、入ります。

 ――ぴょいん、ぴょいん、ぴょいん。
 ――ヒュイン、ザクゥ!
 小さく飛び跳ねていた影に、包丁を突き刺した。
「よいしょーっと。ふー……」
 掛け声を入れながら、巨大なナイフで小さな子供の体を抉る。
 這いずり逃げ出そうとしている体。……足にザクリと違うナイフを刺し込む。ナイフは抜けず、小さな体は足枷を付けられたように動けなくなった。
「過去がある奴ぁいいねー……殺さないだけ、感謝しろよ」
 刃物で切り刻まれ動けなくなった体を、笑いながら見下ろす。
 まだ『それ』は生きていた。殺すことはできなかった。直接手は下すことはできない。『誰も殺すな』と令呪で縛られているからだ。
「ああ、殺してないよ。コイツが弱って勝手に死ぬだけじゃん。俺は殺してない、令呪に背いていない、OKー!」

 2009年2月10日。
 ――アーチャー、ロスト――?


亜紀/わあー、アーチャーがぁー!? このまま放置しておいたら自然消滅ってこともありえますね!?
盟/『○ターン以内に助けなければ死ぬ』ってヤツじゃない? アサシン……本領発揮だな(笑)
航/それぞれの思惑が動きすぎてるね。アサシンは今回のジョーカーか。アサシンってそういうもんだよね、暗躍するものだし。
GM/もうみんな大体判ってると思うけど、『PCにもNPCにも拾われなかったサーヴァントは誰かが倒して自然ロストする』ことになっています。だから、最初のルート選択の段階でアーチャーに誰もいかないって決定した時点でやられる役になってたんだよ。
相馬/でも、アサシンは直接殺してはいないから、まだ助けることはできる……?
GM/今の段階で助けるメリットがあると思わないけどね。そうでなくても藤原やキャスターや弁慶さんが殺しに来るだろうし。そんな感じで『ドロリア』は進んでいきます。……それでは、後半戦もお楽しみにー。