アナザーワールドSRS・リプレイ・ビクティムガール
■ 第1ループ 『 The wrong dream 』 3ページ ■
2012年11月23日




 ●オープニングフェイズ/しをん&鴉華羽 〜見えない敵〜

GM/しをんちゃんと鴉華羽ちゃんは、ガラガラガラとチャリアカーを引いて、もしくは乗って下校しています。
しをん/チャリアカーなーう! ライトなーう!(笑)
鴉華羽/よいしょよいしょー!(笑)
燐音/近所のお巡りさんも、もうスルーしてるよね……。(お巡りさんになって)「車には気を付けろよー」
鴉華羽/はーい、ありがとうございまーす!(笑)
GM/鴉華羽ちゃんは学校から、君達の住む住宅地へ向かっています。夕飯時の住宅地をガラガラとチャリアカーが通っていく。
しをん/お腹すいたー。ポッキー食べよっと。
鴉華羽/あ、ずるいっ!
しをん/ポッキーをポイッ。
鴉華羽/あむっ! もぐもぐ!
GM/……なんか、馬のニンジン状態だよね(笑)
鴉華羽/ちゃんと投げてくれなきゃ口に入らないよ! 気を付けてね!(笑)
燐音/それは……良いのか? 危ないなぁ(笑)
GM/通り過ぎる家からはカレーの匂いがしてきたりして腹が減ってくるね。学校から家まで歩いてもそんなに時間が掛からない距離だからすぐ、の筈。鴉華羽はしをんの家まで向かっていると……あれ?
鴉華羽/あれ?
GM/ちゃんとしをんの家へ歩いていた筈なのに、どうしてこんな道に来てしまったんだろう? いつも歩いている道ではない道にいる。
鴉華羽/……あれ? あれあれっ? なんでこんな道にいるの……?
しをん/どうした、鴉華羽ー? 周りをキョロキョロしますけど……。
GM/S市の住宅地を歩いていた筈なのに、何故かN市の林に来ているね。
鴉華羽/えっ、なんで!?
しをん/鴉華羽、どうした? ポッキーしか見てなかったの?(笑)
鴉華羽/違うもん! ……おかしいな、なんで今まで気付かなかったの?
しをん/とりあえず戻ろうか?
鴉華羽/う、うん! ガラガラ……と来た道を帰ります。
GM/林から抜けられない。
鴉華羽/あれぇ!?
GM/というか、街の明かりはおろか車の明かりも無い。いつも直人が「交通事故には気を付けてね」って言ってくるぐらいに車の量は多い筈。なのに君達が居る道には、誰一人として通らない。
しをん/携帯電話を開きます。GPS機能で地図を……。
GM/動かない。圏外だったというレベルではなく、画面が動かない。
しをん/だっ……誰か居ませんかー!? もしかして通りかかる人がいるかもしれないから大声で叫びます。
GM/バキバキバキ!
鴉華羽/えっ!?
GM/バキバキバキバキ! ……あちらの雑木林、竹藪の方から、多くの木々が倒されるような音がする。
鴉華羽/……ねえ……逃げた方が良いんじゃない?
しをん/そう……だよね。逃げよう……。
GM/「キャアアアアア!」
しをん/ひっ!?
GM/「アアアアア! アアアアアアアア!?」
しをん/に、逃げよう……!
GM/女の子の叫び声は竹藪の方から聞こえるよ。
鴉華羽/さ……叫んでるよ! 女の子が……!
しをん/ええっ!? に、逃げようよ……自分達の身の安全を確保するのが第一だよ!
鴉華羽/え、ええ……? その……そ、そうだよね……?
しをん/逃げてから、警察に電話しよう!
鴉華羽/……そうだね、チャリアカーを捨てて走って逃げよう!
GM/逃亡するか。君達にイベントキーを配布します。

 しをん&鴉華羽→『イベントキー:オープニングの逃亡』を入手。

しをん/逃亡……? でも、怖いから逃げることを最優先するよ!
鴉華羽/本当は叫んでいる方に行きたかったけど……まずは逃げることを優先すべきだよね。鴉華羽の方が足が速いので、しをんちゃんの手を引っ張って走り始めます!
しをん/すぐにしをんはゼーハーし始めます!
鴉華羽/なら、しをんちゃんを背負う!
しをん/あ、ありがとう……。
GM/鴉華羽ちゃんがしをんちゃんを背負って走る。チャリアカーで来た道を走る。しかし「こんなに大きな林がN市にあったのか?」と不審に思うぐらい、なかなか林を抜けられない。
しをん/ええっ……!?
GM/街の明かりは見付からない、車も一切見当たらない。
鴉華羽/ここ、どこー!? ずっと走ってるよね、くるくる回ってるんじゃないよね!?
しをん/そんなの判らないよ! どうにかしてよ、誰か……!
GM/バキバキバキ。そこら一帯の木々が倒れるかのような轟音が近くでする。砂煙が上がる。目に砂が入りかける。
しをん/ぶえっ!?
鴉華羽/けほけほっ!
しをん/……何が近くに来てるか、判らない?
GM/判らない。では2人共、回避判定をお願いします。ただしマイナス10の修正付き。戦闘値の最低値は1です。
鴉華羽/マイナス10されたら無理だよ!(ころころ)1だ!
しをん/(ころころ)こっちも1だ……。
GM/運良くクリティカルが出ないと無理な判定だね。(ころころ)何者かの命中判定は、26。
鴉華羽/ムリムリムリ! ……しをんちゃんを庇う!
GM/(ころころ)物理ダメージ28点。2人とも回避判定失敗しての≪カバー≫なので、鴉華羽に2倍のダメージです。何に襲われたか判らない、「砂煙に襲われた」と考えるのが一番しっくり来るかもしれない、そんな物理ダメージです。
鴉華羽/死んだ。……咄嗟に庇って、ドンと突き倒して……倒れます!
しをん/ばっ……バカーッ! 何やってんの!?
鴉華羽/だ、だって……。逃げ、逃げて……!
しをん/チッと舌打ちして……ズルズルと引き摺って逃げます!
鴉華羽/逃げてってばーッ!
しをん/庇ってくれた奴を置いて行ける訳がないだろうが、バカー! ボロボロ泣きながらズルズル引っ張って行きますね!
GM/バキバキバキと木々が折れて砂煙が立つ。また似たようなことが起きるのか……と思ったとき。空から無数の矢が落ちてくる。
鴉華羽/えっ?
しをん/ビックリして見ます。
GM/矢は君達2人の体を突き刺すことはない。周りに矢が落ちる。するとどこからか「キャアアアアア!」と悲鳴が上がる。……君達の前に下り立つのは、背の高い女性。
しをん/えっ……? 何が起きているのやら判らなくてキョトンとします。
GM/ロングコート……というより、長いドレスみたいな衣装を纏った女性が、無数の矢……いや、何十本もある槍を何も無い所に刺していく。彼女が腕を大きく振るうと、無数の槍がどこかに飛んで行く。彼女はまるで見えない敵と戦っているかのようだ。
しをん/なに……これ……?
鴉華羽/た、助かったの……? どうなの……?
しをん/わかんない……でも、少なくともさっきみたいな怖いのは来ない……。
GM/女性は「伏せろ!」と叫ぶ。
鴉華羽/ふぇっ!?
しをん/は、はい! その言葉に従って伏せます!
GM/閃光が走る。具体的には≪落下する光≫+≪禍福のさざなみ≫でダメージアップ! 彼女……[世界遣い]の秋津エリが、大ダメージの攻撃を行う。(エリになって)「大十字、彼女の治療を!」
小鳥/はい、判りました!
鴉華羽/えっ……小鳥ちゃん?
しをん/小鳥っ!?
小鳥/今は何も言わないで、高良しをん。神白鴉華羽、こちらへ……。
鴉華羽/えっ、うん……。
GM/小鳥ちゃんはエリさんに鴉華羽ちゃんの治療を頼まれます。でもそんな小鳥ちゃんには……エリさんの目の前に、とても禍々しい形をした、黒くてグロテスクなタコのような化け物の姿が見えます。何本も触手があるからタコに見えるけど、体中に無数の目があるね。
小鳥/私には見えている……? 鴉華羽さんの治療をするけど時々奥の方を見て、「何あれ」って脂汗をかいておきます。
GM/一緒に来た燐音ちゃんには、何と戦っているか一切見えない。
燐音/……ワッツ?(笑) 小鳥さん、何が見えてるの?
小鳥/……化け物。
燐音/でも私には見えない。見えない何かが、木々を薙ぎ倒しているようにしか見えない。……これが彼女の言う魔女っていうヤツなのかしら。
GM/おそらくはそうだろう。エリは一人で戦っている。
燐音/……このまま彼女一人に任せる訳にもいかない。私も一般人を守らなくてはいけない。ウズマキから棒状の長い柄を引き出して、大きな鎌を取り出します。
しをん/武器が鎌だー!(笑) なにそれ、コスプレ!?
鴉華羽/見た瞬間、真っ青になりますよ。怖い……!
燐音/一般人の2人を見て「事後処理はウチでするから問題無いわね」と思います。夢でも見たと思って体を休めていなさい。……見えない何かの方へ飛び込んで行きます。
GM/命中判定をしてみましょうか。ただし、達成値にマイナス10の修正付きです。
燐音/(ころころ)6です。
GM/(ころころ)敵は回避16で避けます。どこに居るか判らない。木が倒れたからそこに居たんだろうと予想を立てて攻撃しても、ダメでした。
燐音/あたりを付けて鎌を振り回す。普通の異端だったら当てられた筈なのに、全く手応えが無い……。
GM/武器を振るって実感する。「勝てる訳が無い」と。だって攻撃が当たらないんだもん。
燐音/これは……≪乱舞≫を使って手当たり次第にやっても、無理だ。
GM/(エリになって)「永丘、あそこの木を狙え」
燐音/……はいっ! そこの木を狙って鎌を振り下ろします。
GM/そしてある方向にエリが槍を飛ばす。すると「キャアアアア!?」という悲鳴が上がる。どうやら木に飛びつこうとした敵が、鎌を振り下ろされたことによって移動して……移動した先でエリが命中させたということらしい。命中判定クリティカルで大ダメージを与えられたのだろう、敵は絶叫している。
燐音/おおっ……?
GM/「永丘よ、感謝する!」 小鳥ちゃんには、化け物の目玉の中で一番大きな目玉に槍を突き刺さっているのが見える。敵の悲鳴は全員の耳に聞こえています。苦しそうな女性の悲鳴だ。
しをん/うっ……!?
GM/……砂煙がどんどん消えて無くなる。いつの間にかそこは、少し歩けば街の明かりが見えてくるだろう、雑木林の端っこの道でした。
しをん/……世界が元に戻った?
鴉華羽/わ、訳が判らない……体も痛いし気絶したい……ばたんきゅう。
しをん/光の槍に、鎌を持っている燐音先輩に、傷を治している小鳥とかを見て……頭を掻いて……なんだかゲームの世界みたいって言います。
鴉華羽/気絶して、目を覚ましたら……これは夢だーって言うんだ……。
GM/「残念ながらこれは夢ではない」 女性が言う。
鴉華羽/えっ……?
小鳥/鴉華羽さんを≪肉体復元≫で治した後に、先輩達に傷はありませんかと訊きます。
GM/「問題無い」
燐音/私も無いわ。……秋津先輩。彼女達は一般人です。事情を説明しても……。
GM/ぴょこん。
しをん/あれ? 夕方に聞いた変な音が……。
小鳥/私も知っている音だ……。
GM/ぴょこんぴょこん。その音の主はどこに居るかというと、エリさんの頭の上に居ます。
燐音/エリさぁーん!?(笑)
しをん/えっと、頭の上って……。



しをん/この状態でですか?



しをん/それとも手を伸ばしたこの状態でですか?
GM/前者でお願いします!(一同爆笑)
鴉華羽/どっちにしろ変なのがいるよー!?(笑)
小鳥/……く、クェでむ!
鴉華羽/な、名前知ってるー!?(笑)
しをん/なにこれ、可愛い!
GM/「わーい、可愛いって言ってくれたでむー」 手がニョキ。
しをん/ぎゃあああああ!?
燐音/自分で描いておいてなんで爆笑してんの!?(一同笑) ねえ、秋津先輩! 小鳥さん! この生き物は何!?
GM/「クェでむは魔法の生き物でむー!」
燐音/なんか超胡散臭いっ!(笑)


 ●オープニングフェイズ/燐音&小鳥 〜契約〜

燐音/えー……衝撃のクェでむとの邂逅がありました(笑)
しをん/キモカワイイ。
鴉華羽/キモカワイイじゃないよ! キモイだよ、これ!(笑)
GM/では、N市の雑木林の近くにエリが一人暮らしをしているマンションがあるそうです。教会に戻るよりもそちらの方が近く、回復したとはいえ傷を負った鴉華羽ちゃんを休ませるためにもとマンションに招待されます。
鴉華羽/チャリアカー、どうなったんだろう……。
GM/奈落の果てに捨てられちゃったのかもね。
燐音/新しいチャリアカーを用意しようか?(笑)
GM/やったね、チャリアカー2号だ。……4人は、エリのマンションに来ました。魔法の生き物・クェでむは……知り合いということで主に小鳥ちゃんに纏わり付いてます。
小鳥/クェでむ……私と会ってから4年間、どこに行ってたの? あの後、捜していたのにずっと会えなかったから……。
GM/(クェでむになって)「小鳥は捜してくれたでむか? 嬉しいでむっ! ボクは悲しい想いをしている女の子達を助けていたんでむよー」
鴉華羽/し、喋ってるよ……あのぬいぐるみ、喋ってるよ!?
しをん/なにそれ、生き物なの? クラスメイトが訳の判らない生き物と会話しているのを見てちょっと引いてるよ!?(笑)
燐音/あの生き物、[稀人]かしら、[異端者]なのかしら……(笑)
鴉華羽/[稀人]とか[異端者]とか訳判らないんですけど!?
GM/エリは5人分の紅茶を出します。(エリになって)「説明をしよう。その前に自己紹介からだ。私は秋津エリ。お前達の名前は何と言ったか?」と、しをんと鴉華羽の2人を見ます。
しをん/た……高良しをん。
鴉華羽/か、神白鴉華羽です……。
GM/「怯えなくていい。私と同じ学校の生徒である永丘と大十字は、お前達の仲間だ」
しをん/仲間って……。まあ、同じ学校の生徒だし仲間も何も……。
GM/「永丘、大十字。不服そうな顔をしているが、こちらとしてみれば一人でも戦える力が欲しい。だから話そうと思う」
燐音/ですが、彼女達に力はありませんよ。教会の資料から彼女達の登録が無いことから、能力者ではないと言えます。事件に巻き込まれた者として適切な処理をすべきです。
鴉華羽/処理っ!? 処理するんですか!?(笑)
しをん/あたし達、消されるの!?(笑)
燐音/おっと、言い間違えた。「適切な措置をすべきだと思います」(笑) まあ、この薬を飲めば記憶ぐらい簡単に消せるんだけどね。
GM/どこからともなく薬が(笑)
燐音/それはそれとして!(笑) 自分の学校の生徒を危ない目に遭わせるのは反対です。貴方達だって、これ以上怖い想いはしたくないでしょう?
しをん/したくはないけど……そもそもよく判ってないし。
鴉華羽/そうだよ。何だったの、どういうことなの?
燐音/世の中には知らなくて良いことなんて沢山あるのよ。
鴉華羽/その言い方は怖い! しをんちゃん怖いよ逃げようよ……!(笑)
GM/(エリになって)「私が彼女達に話をしようと思う理由が、それだ」と、エリはクェでむを指差す。
小鳥/クェでむは小鳥と一緒に「せっせーせーのよいよいよい」で遊んでます(笑)
GM/「奴は、能力者でないと見えない存在だ」 小鳥ちゃん、オープニングシーンで君はクェでむの姿が見えても、お兄ちゃん達は見えてなかったよね?
小鳥/はい。
GM/一般人にはクェでむの姿は見えない。しをんと鴉華羽はクェでむが見える。つまり「能力者という自覚が無かった」だけのこと。しをんと鴉華羽は知らなかっただけで、キャラクターシートのデータが使えるPCだったんだと言います。そして15歳以下の少女だから、魔法少女候補に相応しい。そう思ってエリは話し始めます。「それに、永丘。記憶を消すにもまずは落ち着ける状況を作らなければ騒ぎはまとまらんぞ」
燐音/……話をした後に記憶を消すこともできる。まずは説明ですか。
小鳥/私は「この事態に納得してませんよ」という顔をしながら、クェでむの長い腕をぐるぐると巻いている。
燐音/まるでソフトクリーム!(笑)
GM/小鳥ちゃんが手を離すと、くるくるくるーっと回転するクェでむ。
しをん/可愛い(笑) 小鳥が変な生き物と遊んでいる……小鳥、意外とそういう奴だったんだな。とりあえず、何だか判らないから説明は欲しい!
GM/では説明をし始めたいと思います。能力者の説明、この世界には一般人とは違う存在である能力者がいるという説明、異端の存在、教会の存在など……『AW』のセッションに参加するにあたっての設定をを説明します。
鴉華羽/空中にハテナマークが超浮かび上がっています……。
燐音/負の感情を糧に暴れている奴を異端というの。その異端を倒しているのが私達のような特殊能力者よ。
しをん/異端の説明のときにビクッとします。みんな……ゲームみたいなことが出来るんだ。
燐音/そうよ。私達はゲームの世界のようなことをしているの。ただ、リセットボタンは無いんだけどね。
GM/(エリになって)「そうだ。我々は命を懸けてゲームのようなことをやっている」
しをん/さっきみたいな痛いこと、しているんですね……?
燐音/ええ。さっきの怪物に私達が倒されていたら、貴方達はそのまま死んでいたでしょうね。
GM/「そして、その能力者が太刀打できない存在が現れた。それが先程、君達を襲った魔女と呼ばれる異端だ。……あれは魔女本体ではないがな」
鴉華羽/えっ、違うの?
燐音/魔女の末端……使い魔のようなものですか?
GM/「その通りだ」
鴉華羽/もっと強いのがいるってこと? あれは小ボスなの?
燐音/小ボスですら普通の能力者では見えない。本当に打つ手が無いんですね。……魔法少女になるしかないのか。
GM/クェでむが、ぴょんっと、しをんちゃんの方に飛びます。
しをん/おっ。胸のところに来い! わー、ふかふか。低反発だー!
鴉華羽/そんなに触り心地が良いの?
しをん/うん! キモカワイイけどふっかふか!
GM/「クェでむはクェでむは! 願いを何でも叶えてあげられるでむー!」 ふかふかされながら言います。
しをん/へー?
GM/「その代わり、魔法少女になるでむ。魔法少女になって戦ってもらいたいでむー」
鴉華羽/えっ? えーと……?
GM/「クェでむはー、困った人を助けるためにここにいるでむー」
燐音/ん……?
GM/「そのために魔法少女にすることができるでむー。ついでに願いを叶えてあげられるでむー。魔法少女になるでむー。困った人を助けるでむー」
燐音/……ちょっと待って。「困った人を助けるためにいる」と「魔法少女になること」、「魔女と戦う」、「願いが叶う」って……何の関係があるの?
GM/「クェでむはー、困った人を助けるためにここにいるでむー」
しをん/……うん……?
燐音/秋津先輩。今朝の「魔法少女になる条件」に、コレが関わってくるんです?
GM/(エリになって)「魔法少女になるためには、あるスイッチを入れなくてはならん」
燐音/スイッチ?
GM/「感覚のスイッチだ。通常の人間にはない感覚をオンにすることで、魔女を見えるようにする。ある器官を開花させなければ魔法少女にはなれん。そのスイッチを押すことができるのが、クェでむだ」
しをん/この、ふっかふかが……?
GM/「魔法生物クェでむは、条件に当てはまった人間を魔法少女にすることができる存在だ。クェでむと接触し『契約』した人間は、魔女討伐のための感覚を開花することができる」
小鳥/……胸のところに隠している宝石をいじっています。
GM/「魔女と戦うためには、魔女を知覚できる魔法少女になる必要がある。クェでむは人間を魔法少女にする方法を持っている。クェでむは我が組織と協力関係を結んでいる」
しをん/クェでむはエリさんと利害が一致しているんですね……? じゃあ、願いが叶うっていうのは?
GM/クェでむと『契約』した際、つまりは魔法少女になった瞬間に……自動的に≪世界創造≫が発動、成功してしまうそうです。

 ≪世界創造≫
 高次の存在が持つような、奇跡の力を行使する[世界遣い]の主特技。
 3D6をを振って3つ全ダイス目が「6」だったら、願いが叶う。6ゾロが出た上で願いをGMが許可しなかった場合、使用しなかったものとする。
 今回の件では、魔法少女としてクェでむと契約した時点で3D6が6・6・6となり、GMの許可する限りの願いを叶えることができる。


GM/クェでむは人を救うために魔法少女を増やしたい。「願いを何でも叶えてあげるという特典をあげるから、その代わり魔法少女になって戦ってほしい」と考えているらしいです。
しをん/願い事って魔法少女になるときの特典扱いなんだ……?
GM/はい。どうやら魔法少女にする儀式を行なうと、必然的に≪世界創造≫が発動してしまうそうです。
燐音/だから「魔法少女になれば願いを叶えることができる」、か。
GM/クェでむは多くの人間にとって≪世界創造≫が嬉しいことだと理解して、魔法少女を多くしたい彼としては「これを餌として使って」相応しい人間を大募集しているようです。そして困った人を救うために魔法少女を求めているクェでむは、同じように魔法少女を求めるエリの組織と手を組んだ。エリの組織は教会と手を組んだ。こうすることで魔法少女になれる人間を探しやすくなった……と2人が交互に説明します。
鴉華羽/願いって、何でも叶うの? 「願い事を100個にして」っていう願いはできないの?
GM/きっと1つの願い事が小さいものになると思うよ。元々≪世界創造≫の解説が「GMが許可する程度」だからね。
鴉華羽/了解です(笑) うーん……。
GM/クェでむは「何でも叶うでむよ。ね?」と、小鳥ちゃんの方を向くよ。
小鳥/頷く。でも、魂を懸けた本当に大切な願い事を叶えてもらう代わりに気持ち悪い化け物と戦うことになる。そうですよね……秋津エリ様!
しをん/様付けしてる(笑)
GM/(エリになって)「能力者であったら人を助けるために戦うことになるだろう? 魔法少女もそのその延長に過ぎない。ちなみに、魔法少女がどんな力を持っているか具体的な説明だが……」

 魔法少女になるとどうなるか。
@魔女の姿を見えるようになる。魔女への攻撃に対する命中判定マイナス10のペナルティ、魔女からの攻撃に対する回避判定マイナス10のペナルティが無くなる。
A一般特技≪魔法少女の力≫を自動取得できる。

 ≪魔法少女の力≫
 タイミング:判定直前   対象:自身   射程:なし   代償:1D6MP
 効果:魔法少女の力を解放する。[キャラクターレベルD6]で行為判定を行なう。ダイスロール後、任意の2D6を選択し、通常通り結果を算出すること。1シナリオに3回まで使用可。
※小鳥は既に魔法少女という設定なので、元から使用できたということになる。


GM/現在キャラクターレベル4です。なので、行為判定で2D6ではなく4D6を振り、その結果から2つのダイスを任意に選択できます。2つ以上6を選択すればクリティカルです。次回第2話ではキャラクターレベル8まで上昇するので、8D6を行為判定で振ることができます。
しをん/それは凄いな! 強い!
燐音/相当クリティカル率が高くなる! レベル10になったら10個もダイスが振れるのか……まず失敗しなくなるね。
GM/これって効果が[稀人]の≪天命の選定≫に似てますね。

 ≪天命の選定≫
 この世に生じる事象を悠々と見極めることができる[稀人]の主特技。
 判定ダイスに常に3D6でダイスロールを行なう。ダイスロール後、任意の2D6を選択し、通常通り判定結果を算出する。


GM/(クェでむになって)「魔法少女になると、こんな宝石が貰えるでむよー」と、小鳥ちゃんの胸元にある宝石のことを言います。
小鳥/この緑色の宝石のことですね。
鴉華羽/わー、キレー! これは何?
GM/「魔法少女の証でむ! 『ソウルジェム』って言うでむよ」
燐音/ということは、秋津先輩も持っています?
GM/エリは自分のチョーカーを指差します。紫色の宝石がありますね。(エリになって)「これが我々の力の源のようなものだ。この宝石に込められた魔力を引き出し、力を解放する」……一番イメージが近いのは[魔術師]の≪魔道具≫ですね。

 ≪魔道具≫
 【スキルウェポン】の命中クリティカル値を−1する[魔術師]の副特技。
 魔術用のアイテムを装着していることを表わす。


しをん/なるほど、クリティカル率を加減する装備ってところはソックリだね!
鴉華羽/おー。……叶えたい願いがあるので無言になります。しをんちゃんはどう思う?
しをん/それは……うーん。
小鳥/私は反対です。魔法少女にはならない方がいい。
鴉華羽/え……?
小鳥/命を懸けて叶えたい願いが無いんだったら、ならない方が良いです。この力は崇高なものなんだから、そんな簡単に選択しないでください。
鴉華羽/そう言われると……「命を懸けてでも」と言われると、難しくなるね。
しをん/でもそれって、ちゃんと自分で考えた後になればいいってこと? それなら文句は無い?
小鳥/……無言になります。
燐音/魔法少女になるならないの前に、貴方達が戦いの場に来るのは私は反対するわ。
鴉華羽/そう、ですか……?
燐音/貴方達は今まで平和で一般的な生活を遅れていたのだから、尊い生活は守った方がいい。何も好き好んで血生臭い世界に足を踏み込む必要は無いわ。
鴉華羽/そ、そうかもしれないけど……でも、私達って先輩のような人達が居なかったら死んでいたかもしれないんですよね?
燐音/そうね。でも私達のように戦える人間が居る。そういった人達に任せればいい。今まで戦ったことのない人間が何も戦う必要は無いわ。
鴉華羽/けど、クェでむが見える人って少ないんですよね……?
GM/(クェでむになって)「この街に居る魔法少女は、現在エリと小鳥だけだでむ」
しをん/少ないんだね……。
小鳥/私は、さっき自分が魔法少女っていう特殊なクラスだって知ったけどね。
GM/だから今現在、魔法少女として戦える人間はエリだけですね。小鳥に至っては魔女が見えても回復役だし。
燐音/私は魔女に戦うために魔法少女になってもいいと考えてるわ。実際にあの戦いを体験して実力を思い知ったもの。私は魔法少女になる気でいるけど、2人は……と反対します。
鴉華羽/しをんちゃん……。
しをん/あたしは……あたしは……。魔法少女になれば一般的な生活から遠ざかる……。
燐音/またあの怖い想いをしたいの?
しをん/……さっきの異端の説明で、自分の力が「もしかして」と思ってからずっと気にしています。
燐音/能力を制御したいだけなら、能力の扱い方を教えてくれる道場を教えてあげるわ。それはそれ、戦いに赴かなくてもいいのよ。
鴉華羽/あ……あたし達がならなかったら、燐音先輩達が大変じゃないですか? 燐音先輩が魔法少女になっても、この街にはまだ3人ですよね?
燐音/私は戦いに慣れているから気にしないで。貴方達とはスタートラインが違うの。
しをん/…………。
小鳥/……ねえ、クェでむ。なんで私を魔法少女にして、どっかに行ってしまったの?
GM/(クェでむになって)「クェでむはみんなを救うために色んなところに行ってたでむ」
小鳥/あのね……あの願い、叶わなかったよ。貴方が去った後……兄はまた不良になったわ。
GM/なったんだ。
小鳥/生き返ったけど、時間が戻っただけで……不良になってしまったのは変わらなかった、ってことにします。
GM/でも生き返ったんだんですよね? それならクェでむはあのとき小鳥が言った「時間を戻して」という願いは叶えましたよ。
小鳥/けど、そんなのって……! と、声を上げます。ねえ、もう一度願いを叶えてよ!
鴉華羽/こ、小鳥ちゃん……! おろおろ。
GM/(クェでむになって)「小鳥は欲張りでむ。一度願いを叶えてもらったのに、また叶えろと言うでむか?」
鴉華羽/願い事は何度も叶えてはくれないの……?
GM/『人間から魔法少女になるとき、付属して≪世界創造≫が発動する』んだよ。それをクェでむは「魔法少女になれば願いが叶う」って言ってるに過ぎない。
燐音/あ、そっか……1人1回きりなんだ。
小鳥/生き返っても願いが叶わないんじゃ詐欺だよ……って言って泣きます。
しをん/…………。判った。要するにさ、小鳥。
小鳥/はい……?
しをん/お兄ちゃんが不良にならないでほしいの? それ、あたしが代わりに叶えてやろうか?
小鳥/きょとん。
鴉華羽/えっ……しをんちゃん!?
GM/(クェでむになって)「自分の願いを他人のために使うでむか?」
しをん/出来ないの?
GM/「出来るでむ」
しをん/出来るよね。
燐音/願いは自分によらなくてもいいの?
GM/「願いの対象は自分じゃなくてもいいでむ」
鴉華羽/ホントッ!?
しをん/……小鳥は「時間を巻き戻して」って願ったんだよね。じゃあ、今度は「絶対に不良にならないように」って願えばいいんでしょ? それなら今度は巧いこといくんじゃないかな。
小鳥/高良しをん……。
鴉華羽/し、しをんちゃん……あたしが訊くのはおかしいかもしれないけど。いいの? だって戦うんだよ……?
しをん/うん。
鴉華羽/怖いのと戦うんだよ……さっきからクェでむ達が言ってる通り、やり直せないんだよ?
しをん/そうだね。……【ハンドアウト:PC1】のコネクションに「関係:憧れ」ってありますよね? だからしをんは、クェでむや……戦っているエリさん、みんなに対して「憧れ」を抱いたことにします。
GM/うん、ハンドアウトに「憧れ」ってあるしね。
しをん/自分の悩みが[異端者]であったからというのは理解できた。自分は能力者だから苦しんでいたんだって判った。じゃあ……「能力者を越えた魔法少女という存在なら、自分を抑え込むことが出来るんじゃないか?」って考えます。
燐音/「能力者を越えた魔法少女なら、完全に自分を操れる」と?
しをん/うん。最初は自分の衝動を抑えるために願いを使おうとも思った。……正直に言うと「今の嫌な自分をどうにかしたい」が叶えられればいいので、≪世界創造≫は小鳥の為に使うのもいいかなって思って。
GM/今の不良少女である自分から変わるために、同じ不良少年である小鳥の兄を「使わせてもらう」って感じだね。言葉は悪いけど。
しをん/でも、ズバリ言っちゃうとそうだね。自分も家族に負い目があるから、家族で悩んでいる小鳥を救いたいなっていう想いもあります。
小鳥/それは小鳥は止める! ……バカにしないで! 私を同情しているの!?
しをん/同情? それは違うかな……。
小鳥/たった一回しかない願いを、そんなことの為に使うの!?
しをん/ホントは叶えたい願いもちょっとはあった。けど、これを機に自分を変えることが出来ればあたしはいいんだよ。
小鳥/……何にも言えなくなるよ。
しをん/自分が叶えたい願いが叶うんだよ、喜びなって。
小鳥/でも……貴方の願いは……。
しをん/叶えたいと思っている人が願いを叶えた方がいいんだよ。アッサリ言います。しをんは「自分自身が変わる」以外の願いは無いんで。……鴉華羽は? 何か願うはある?
鴉華羽/あたしは……願いはあるけど……待って。だって、あたしは痛いの、受けたし……覚えてるし。
燐音/今、結論を急いで出さなくてもいいと思う。自分が受けた痛みと自分が叶えたい願いを天秤にかけて、あの痛みに耐えてでも叶えたい理由があるとい強く言えるのなら、止めないわ。
鴉華羽/……うん。
燐音/少しでも辛い想いをしたくないと思う感情があるのなら、気軽に戦いの道に足を踏み入れるべきではない。それは貴方にも言えることよ。高良さんを見ます。
しをん/はい。
燐音/人のために願いを使うのはお人好しというか、他の人にそう簡単に出来ることじゃないと思うけど……人のために痛みを負う覚悟は本当にあるの?
しをん/痛みねぇ……。
燐音/痛みを負って「あのとき彼女の願いを叶えなければ」と責任を転嫁しない自信はある?
しをん/手術をしたことあるから痛みは大丈夫ですよ。
燐音/いや、物理的な痛みだけじゃなくて精神的な痛みも……。
しをん/大丈夫。耐えられるよ。
鴉華羽/……しをんちゃんの目がマジだ。
燐音/……高良さんに関しては説得を諦めます。
GM/(クェでむになって)「そう言ってる燐音は魔法少女になってくれるみたいだけど、何か願いは無いでむか?」
燐音/私は願いが叶うんだったら……そうね。全部終わった後でいいから、私を「ただの人」にしてほしいわ。
GM/一般人になる? 能力者のキャラクターシートをビリビリ捨てるってこと?
燐音/そう。やっぱりこの力を持って生まれたせい……と言ってはいけないけど、嫌が応にも異端や能力者の世界に入らなくてはいけなくなった。自分が得られなかったもの、もしかしたら一般人だったら得られたかもしれない≪失われた日々≫を味わってみたいと思うわ。
GM/おお、[狂戦士]の設定と重ねてきた。
燐音/今は力が必要だから持っていたいけど、全部事件が終わって戦う必要が無くなったときに全部無くしてただの人として生活してみたい。……だから、魔法少女の力を私にくれる?
GM/「判ったでむ」 しをんの胸から飛び出て、燐音ちゃんの元にクェでむはぽんぽんとやって来ます。「ボクと契約して魔法少女になってよ!」
燐音/では、その伸ばされた手を。……手を……?
しをん/手です。
燐音/て、手のようなものを!(笑) ……握り返します。
GM/握り返したときに、契約完了。綺麗な光が燐音ちゃんを包み込む。小鳥ちゃんは見たことのあるあの光です。でも光って何が変わったという訳ではない。ただ燐音ちゃんの手の中にじゃ……貴方の色のソウルジェムがある。
燐音/色は……深い青色、紺にします。
GM/「それが魔法少女の証でむ。≪魔法少女の力≫をキャラクターシートに書いてくださいでむ!」
燐音/入手したでむ!(笑)
しをん/……じゃ、次はあたしかな?
GM/「いいでむか?」
しをん/うん。もう心は決まったよ。……小鳥、もう止めないよね?
小鳥/……本当にいいの?
しをん/いいっていいって。ヘラヘラとふざけて笑います。
小鳥/……絶対、後悔する。
しをん/後悔ねぇ。大丈夫じゃない? 努めて軽く言います。
小鳥/……判った。私が貴方を守る。怖い想いも痛い想いもさせない!
しをん/さっき鴉華羽を治してくれたみたいに?
小鳥/そう。私がこれから貴方を守る。
しをん/……いやー、ぴよぴよやかましい小鳥ちゃんかと思ったけど、宜しくね。クェでむより先に小鳥ちゃんの手を取ります。
GM/そんなしをんの元に、ぴょこんぴょこんとクェでむがやって来ます。「さあ、ボクと契約して魔法少女になってよ!」
しをん/うん。願い事を言えばいいのかな?
GM/「そうでむ!」
しをん/小鳥のお兄さん……今、不良であるお兄さんを、未来永劫何があっても不良じゃなくする! いい?
GM/「判ったでむ!」 しをんと手を取り、光輝く。契約完了。そして……しをんは≪魔法少女の力≫を手に入れる。
しをん/家に帰ったら綺麗なお兄さんがいますよー(笑)
GM/きっと「夜中に出歩いていたのは不良と遊んでいたからじゃなくて、実は夜間のバイトをこっそり始めていたから」とかに世界が書き換わっているね。両親へのプレゼントを買おうとバイト代を溜めていただけで、それを内緒にするためにぶっきら棒な態度を取っていただけです。
燐音/あー、それは良い!(笑)
しをん/そんな風に世界が変わっていくんだ……。
鴉華羽/……みんなが魔法少女になっていくのを、不安げに見ています。
燐音/普通の人は躊躇いがあるものよ。
しをん/こっちは異端なんでー(笑)
GM/(クェでむになって)「鴉華羽はゆっくりでいいでむ。助けたい人がいたり、自分が助かりたかったりしたときはクェでむに助けを求めるでむ! 困った人を助けるのがクェでむの仕事でむよー」
しをん/鴉華羽は即答しないでしっかり考えた方がいいよ。
鴉華羽/……そうする……。
しをん/どんな答えになっても絶対止めないから。応援するよ。
鴉華羽/……うん。と、とりあえずまだ答えは言わない……。
GM/(エリになって低い声で)「さて、時間だ
鴉華羽/えっ!?
GM/夜の10時になる。教会のエージェントでもない中学生は補導されるぞ」
しをん/ああっ!? お巡りさんに捕まっちゃう!(笑)
鴉華羽/すぐに帰らなきゃー!(笑) お邪魔しまー……。
GM/「いや、待て」 エリはとある人に電話を掛けます。「高坂、車を出せ
燐音/高坂さんに迎えに来てもらうように言うの!?(笑)
GM/エリさんに命令され、高坂はあっさり従い「あれ……あれ……?」と理不尽な顔をしながらもマンション前で待機。
小鳥/高坂さん、パシられてる!(一同笑)
GM/そんな感じで、みんなは高坂の運転により、夜10時ギリギリの9時55分までにお家に到着しました。
しをん/これでお母さんに怒られることはないな、良かったー(笑)
燐音/……そうだ、神白さん。チャリアカーなら私が新しいものを用意するわ。
鴉華羽/え、いいんですか?
燐音/フェラーリでいいかしら。
鴉華羽/えええ!? フェラーリって車じゃないの!?(笑)
燐音/あら、フェラーリは自転車も出してるわよ。
しをん/そんな豪華にしなくてもいいんですよ!?(笑)
GM/えっと……【理知】判定で調達をどうぞ。≪+50黄金律≫使用可です(笑)
燐音/やったー。お金持ちパワー。(ころころ)よし、出目が6・5だから……達成値64です! スマホで注文しておきました!(笑)
GM/達成値64のおかげで、鴉華羽ちゃんの家にフェラーリが届きました。
しをん/超セレブ仕様でキラッキラなんだ!(笑)
鴉華羽/おばさん!? なんか凄いのが家の前にあるよー!?(笑)
GM/おばさんも「なんか凄そうなスーツの人達がそれ置いて行ったわー!?」とパニック状態(笑) しをんちゃんもお家に帰ると、まずお母さんに「遅くなるならメールぐらいしなさい!」と怒られる。
しをん/あ、あー……うん、ごめんなさい。
GM/でもすぐに「寒いから早くお風呂に入ってきなさい。それからお夕食ね!」と、いつもと変わらぬような感じになるよ。
しをん/は、はーい……。そうだ、魔法少女になってソウルジェムの色は……黄色にしておきます。
GM/自分色の宝石を持ってお家に入っていくしをんちゃんでした。
小鳥/……ちゃんと秋津エリ様にご挨拶しておきますね。宜しくお願いします。
GM/(エリになってキリッとした声で)「ああ。お前の過去は知らないが、私よりも先輩のようだな。何かと力を貸してもらうことになると思うが宜しく頼むぞ」
小鳥/と、とんでもないです! あ、あの……お姉様と呼んでいいですか!?(笑)
燐音/その様付けはどうにかならないのかなー(笑)
GM/(エリになって)「年は私の方が年上だな。ならその呼称はおかしくない。許可しよう」
燐音/許可しちゃうんだー(笑)
GM/さて、小鳥ちゃんもお家に帰ると、心なしかご馳走な夕食風景。お兄ちゃんが気まずそうに笑っている。(お兄ちゃんになって)「小鳥、今日帰るの遅いから心配したよ」
燐音/(お母さんになって)「最近お兄ちゃんの様子がおかしいから、不良になっちゃったんじゃないかってお父さんと心配してたのよー!」
小鳥/なんか、こう……照れ笑いを浮かべながら、ご飯を食べます(笑)
GM/最後に、燐音ちゃんも車で送りますよ。
燐音/車に乗って、後部座席から高坂さんに話し掛けますね。……秋津先輩との仕事、正式に受けることにしました。
GM/(高坂になって)「ああ、魔女っ子になるんだっけ?
燐音/魔女っ子って言い方をするな!(笑)
GM/これからは『キュアリンネ』って呼んだ方がいいのかな?
燐音/プリティでキュアキュアにしてやんよ、バキィ!(笑) ……それと、成り行きとはいえ一般人が魔法少女になりました。後でちゃんとご報告します。
GM/「強敵な異端と対抗できる子が増えるのは教会としては嬉しいんだが……。不安だな。燐音ちゃん、知り合いなのか?」
燐音/知り合いと言えば知り合いなんですけど。急に実戦投入をするべきではない子ではないのは確かです。正直、不安です。……後部座席の方でボヤいています。
GM/「燐音ちゃん。能力者の先輩として、魔法少女の先輩としてだけじゃなく……学校の先輩、人生の先輩として後輩の指導をしてやってくれないか? いつも君がやってることかもしれないけど、君の力で見守ってあげてくれよ」
燐音/……はい。
GM/「俺にはそれぐらいしか言えなくてごめんな。最大限サポートはするよ。何かあったら大人の俺を頼ってくれ」
燐音/頼りにしてますわ、高坂さん。
GM/女の子に頼りにされて嬉しい高坂でした。
小鳥/……どんだけ不遇なんですか、高坂さん(笑)
GM/そうして一晩はあっという間に経っていきます。
鴉華羽/一晩中、考えてるよ……。
GM/後日、連絡先を交換した全員にエリさんからメールが届きます。
鴉華羽/あたしにも送られてくるんだ……?
燐音/送られてこないよりは良いんじゃない? 「こういうことを今はしてるから注意してね」っていう意味で送ってきたと思うよ。
鴉華羽/そう、ですよね……。
GM/メールの内容は簡潔なものです。「あの日倒した闇タコは魔女の使い魔だ。あれを倒しても事件は解決しない。魔女本体を叩かなくてはならない」
しをん/闇タコ……(笑)
GM/「だが、魔女は普段自分の作った結界内にいる。その結界も普通の能力者では探すことが出来ない。結界は変な波動、負の感情が渦巻いている所にある。まずは魔女の本拠地を探すぞ」
しをん/結界ねぇ……。
GM/AF判定を始めます。

 『AF判定:魔女の結界探し』
  ・使用能力値:【任意の能力】
  ・難易度:500
  ・ラウンド制限:2ラウンド

※1ラウンド目を12月8日〜12月15日、2ラウンド目を12月16日〜12月23日とする。
※1人1シーン、PC4人のシーンが全て終了すると1ラウンドが経過する。
※判定目的は、「魔女の結界を探す」。もしくは「何でもいいのでシーンを演出する」。魔女に関することでなくても構わない。
※シーンの最後にAF判定を行なう。シーン中はそれ以外に1回のメインプロセス、『契約』などの行動ができる。魔女絡みのことでなくても、シーンの演出に相応しい特技を使用できたなら難易度を減少させることが可能。
※2ラウンドが経過した時点でAF判定は終了。失敗と見なす。
※このAF判定は、必ず成功しなければならないものではない。ただし、AF判定に成功するととあるボーナスが発生する。


燐音/ぶっ、『難易度500』って高すぎ……!
GM/『難易度500』なので、相当頑張らないと今回のセッションでは成功できません。GM的アドバイスなんですが、今回はキャンペーン第1話なので……「この判定に成功できるか」よりも「この判定の難易度をどこまで下げられるか」を重視して臨んだら良いと思います。では、舞台となるマップを表示します。

【マップ】
 ・学校
 ・住宅地
 ・オフィス街
 ・病院
 ・教会
 ・駅前商店(何でもあるショッピング街)
 ・河川敷(自然豊かな川がある場所)
 ・寺院公園(雑木林。しをん達が襲われた場所の近く)
 ・遊園地(名前は「シャイニア」)


GM/登場したマップで、そのマップに相応しい能力値での判定を行なったらイベントが起きたりします。起きなかったりもします。
しをん/はい……。
GM/例えば……「マップ:病院」で直人に会うシーンを作る、ついでに怪しい物は無いかを【知覚】で調べる、そのときに特技をいくつも使ったことにして難易度を下げ、AF判定に挑戦……みたいな感じです。メインプロセスをする必要が無い場合は無視して、すぐにAF判定をするのもいいですね。
鴉華羽/はーい。
GM/2ラウンド合計8シーン、1人につき2シーン自由に演出をしてください。
しをん/うーん。一体何をするべきなんだろ?
燐音/まだ初回ループだから何が起きるか判らないしね。何をするべきとか考えない方がいいんじゃない?
GM/そうそう。初めての『AW』プレイヤーさんに向けて言うけど、初回ループはまず遊ぶことをオススメするよ。そして「どこに何のフラグが落ちてるか」「いつ何のイベントが起きるのか」「何が不変で何が変化するのか」、確かめていくのがループシナリオの鉄則です。だからまずは遊べ!
鴉華羽/はーい!(笑)
GM/シーンの順番はお好きにどうぞ。挙手したキャラクターからシーンプレイヤーになって、順々にシーンを処理していきます。
鴉華羽/じゃあ……鴉華羽は直人に会いたいかな。直人に会って、自分の気持ちをまとめるシーンがしたい。
GM/お、早速いいね。ちなみにNPCですが、クェでむは呼べばどこにでも出てくるし、エリは任務であればどこだってついて行く。直人も入院3ヶ月目にして車椅子無しで動けるようになっらので、まだ退院はしないけど外に出てもいいことになってます。
燐音/絵の筆はまだ持てないけど、気分転換にリハビリとして外に連れ出すのはOKなんだね。
鴉華羽/そっか、直人を外に連れ出したいな……。
しをん/ユー、連れ出しちゃいなよ。デートに行ってこいよ!(笑)
鴉華羽/デートに行くなら遊園地に行きたいよ。……でも行くなら2ラウンド目のクリスマスシーズンが良い(笑)
GM/じっくりシーン演出を悩むといいよー、第1話だしねー。では情報収集ミドルフェイズ、開始します。