アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 APOKRESMOS PIRIA 』 4ページ ■
2012年7月29日




 ●ミドルフェイズ11/8ラウンド目

 恭介→「F船長室」に移動
 アコ→「F船長室」で異端と戦闘中
 フラン→「F船長室」に移動

恭介/船長室に向かいます! 大丈夫か!?
GM/絶賛交戦中。何故か船長室はズブ濡れ。
フラン/なんかビショビショしてるー!?(笑)

【行動値】
 アポクリズモス:30
 恭介:15
 フラン:14
 アコ:11


GM/3人になったところで戦闘開始。恭介くんとフランちゃんは、アコちゃんと異端のいる10メートル先から戦闘に参加できます。まずはセットアッププロセス。
恭介/≪蜂の唄≫を使用します。即座に5メートル下がって移動して、フランとエンゲージを分けておきます。
フラン/≪空間知識≫で支援態勢になります!
GM/ではアポクリズモスのメインプロセス。メジャーアクションで、逃亡判定。
恭介/えっ。……逃がしたくない!
GM/アポクリズモスの【反射】は5なので、2D6で7以上が出れば成功です。(ころころ)成功。
アコ/≪逆転運命≫! 振り直して!
GM/もう一回振ります。(ころころ)成功です。
恭介/≪零力射撃≫を使用! 対象の判定をファンブル化します!
GM/それを使われたら逃げられない。コケたな。
アコ/しかも相手のメジャーアクションを潰した……!
恭介/ここは1シナリオ1回の特技でも、使っていかないと……! では、僕のターンでは……。
フラン/先にオレに攻撃させて! バッドステータスを入れておきたい!
恭介/その方が良いな。では、恭介は待機を選択します。
フラン/では……≪却奪:足≫≪浄化の一撃≫! 1点でも実ダメージが入ったら転倒させます。(ころころ)命中18!
GM/(ころころ)当たります。
フラン/いきまーす!(ころころ)13点の霊力ダメージ! 全行為判定マイナス1Dだ、コノヤロー!
GM/転倒しました。次は、アコちゃんのターンだね。
アコ/オートタイミングで『ボーナス効果』の【MP】2D6点回復を使います。(ころころ)ショボイけど回復しました。≪強化術式≫と、≪大地の勅命≫を使った≪鋼神の鉄槌≫で攻撃します。(ころころ)命中19!
GM/(ころころ)当たります。
アコ/よし、ダメージは……(ころころ)29点の物理ダメージです!
GM/ちゃんとダメージは入ってるよ。では、行動を遅らせていた恭介くんのターンどうぞ。
恭介/≪闇纏い≫≪覇魔矢≫≪無の射撃≫、いきます!(ころころ)命中は……18!
GM/(ころころ)回避18です。
フラン/≪悔改めよ≫! 振り直して!
恭介/ありがとう!(ころころ)命中21です!
フラン/更にダメージロールに≪叱咤激励≫で+2するよ! モリモリ【MP】を減らすよ!
恭介/ダメージロール直前に≪弱点把握≫を使用! 4D+34のダメージいきます!
アコ/うへぇ、凄いダメージきた……(笑)
恭介/(ころころ)……48点の物理ダメージです!
GM/うわー、令呪使ってないのにこのダメージか。まだ倒れませんが、相当なダメージを受けます。
恭介/ちなみに残り【MP】は3です(笑) 何も特技が使えません!
フラン/カツカツだな! 後で≪興奮剤≫を使うね!(笑)
恭介/あ、1点以上入ったのでバッドステータス毒になります。≪尖る毒≫の効果で、クリンナッププロセスに1D6+8点のダメージが入ります。
GM/ひゃあ!(ころころ)1D6で1が出てくれた……でもラウンド最後に9点も入るよ! 痛いよ!(笑)
フラン/2以上が出たら、10点以上の実ダメージが確定か……すげえ! 流石[狩人]特化!(笑)

 クリンナッププロセスが終了し、次のミドルフェイズ&ラウンドに進行。
 流れるように9ラウンド目、セットアッププロセスとなる。
 恭介が≪蜂の唄≫でダメージアップ、フランが≪空間知識≫で特技範囲化を行なった。


GM/それでは、異端はメジャーで……逃亡判定を≪未来の吐息≫でクリティカル化。
フラン/く、くそっ!
アコ/≪逆転運命≫はもう使っちゃったからダメだ……。
フラン/……ま、待った! ≪光の一手≫を使う! クリティカルで逃げられるのは嫌だ!
GM/クリティカル化させる特技をキャンセルされましたが、普通の判定は行ないます。(ころころ)15で成功です。
恭介/これは……どうしようも……。
フラン/……そうだ、GM! 転倒分のマイナス1D6、してる!?
GM/あっ!?
恭介/ああーっ! それだー!(笑)
GM/それでは……1D6で7以上が出たら逃亡します!(一同爆笑)
アコ/頑張って1D6で7を出すんだ!(笑)
フラン/やってて良かった、バステ転倒ー! バッドステータスがこんなに役に立つとは! ほーら7出してみろよー!(笑)
恭介/そんなこと言ったら、ダイスがパキッと割れて7が出てくるかも。
フラン/そうなったら。……仕方ないな(笑)
GM/1D6の判定でクリティカルさせようとしたところで特技キャンセルだから、1D6だろうが判定を行なわなきゃいけませんよね。(ころころ)4、失敗です。

 恭介もアコも、大ダメージを繰り出す攻撃タイプではあるが膨大な【MP】を消費するPC。フランの令呪付き≪興奮剤≫の回復をしてもらうため、行動を待機させる。
 そしてフランが2人の【MP】を令呪を使用し、25点回復。メジャーで≪浄化の一撃≫で攻撃し、少しでも異端にダメージを与えた。


アコ/≪強化術式≫≪鋼神の鉄槌≫≪大地の勅命≫の攻撃……!(ころころ)命中16!
GM/(ころころ)当たります。
恭介/令呪どうぞ!
フラン/ダメージロールに≪叱咤激励≫を乗せるぞ!
アコ/えいや!(ころころ)48点の物理ダメージ……!
恭介/≪闇纏い≫≪乱れ撃ち≫≪覇魔矢≫≪無の射撃≫で攻撃します!(ころころ)命中は20!
GM/(ころころ)当たります。
恭介/≪弱点把握≫を使います! (ころころ)ダメージは……60点の物理です!
GM/……生き残ってます。それではクリンナップなので毒の効果を(ころころ)1D6で2!
恭介/10点の素通しダメージ!
GM/……倒れます!
恭介/毒のダメージで倒れた!(笑)
GM/度重なる攻撃の中、少しずつ異端を弱らせていき……奴の動きはただの水になっていく。水はどんどん散らばっていき、赤い石が剥き出しになり……そこに恭介くんが一撃を食らわせる。
フラン/腕を振り上げた瞬間に全部が崩れる、って感じだね。
GM/異端が最後の一撃を与えようとしたけど、それも敵わず。水の手はべしゃーと波が立たせるようにして潰れる。
アコ/波……海……ふらっ(笑)
フラン/あっ、コモリ! 平気かー!(笑)
GM/案外呆気なく異端は倒れ、ただの水の中にコロンコロンと石が転がります。……ちょうど恭介くんの足元に石。
恭介/足元に転がってきた赤い石に、パンッ! 撃ちます。
GM/……ここでネタばらし。異端アポクリズモスは[狂戦士/世界遣い/異端者]で作られ、元のデータは【HP】150、【MP】150、【防御点】は物理霊力ともに10というものでした。そして赤い石5つ残っていたら数値に×5、4つ残ってたら×4、3つあったら×3でした。
恭介/そ、それは強い(笑)
アコ/×2でも普通に勝てませんね……!
フラン/【HP】最大値で150×5って! 計算したくねーわ!(笑)
GM/マックス状態で戦闘することはなくても、石が3個ぐらい残った状態で戦ったら1回のダメージは40〜50点ぐらい与えてきたでしょう。
フラン/≪念動障壁≫≪肉体復元≫が間に合わないな……。
恭介/ギリギリ生き残りますが、パーティー分断されていたと思うと怖いですね……!
GM/しかも3人まとまって行動してたらターンが足りない、絶対に単独で動かなければならない。1人でパワーアップした異端と遭遇したら無事ではいられない作りだったんですが……無事倒せました。
フラン/やったー!
GM/さて。恭介くんが最後の石を潰すと……あの耳鳴りのような恐ろしい悲鳴はもうしてきません。そして……アコちゃんの隣にロリが立ってます。
フラン/あ、ロリだ。
アコ/うわあっ!?(笑) ……ご、ごめん、通信場所を見付けるの遅れて!
GM/(ロリになって)「ううん。異端が倒せたから結界自体が弱まってはきてる。でもまだみんなは苦しんだままだから……なんとかこの結界を解除してみせるわ」
フラン/出来るのか?
GM/「私が介入しやすそうな所、どこか教えてくれる?」
アコ/一番最初にアコ達が会ったデッキ! 結局あそこが一番良かったよ……!
GM/「デッキね」 では、4人でデッキに向かいましょう。
恭介/……恭介は、ロリの姿が見えてるんですか?
GM/見えることにしましょうか。お話が出来なくなっちゃうんで。
恭介/保は……とりあえずこのままにしておきます。
GM/エキストラなんで眠ってますよ。(ロリになって)「デッキが一番結界が弱い所なのね。じゃあ……頑張ってみる」 暫く時間が経ちます。すると、苦しんで倒れていた船員達の顔色が……普通に眠っているかのように落ち着いていきます。
恭介/……良かった。
GM/「……でもやっぱり力が及ばない。悪夢が始まる前まで時間を巻き戻すことはできないわ。だからこの戦いで失ってしまった20人は生き返ることができない」
フラン/そっか……20人死んだか。
アコ/20人も死んだら、大事故だよ……。
GM/「でも30人は生き残った……多くは生き残ったのよ。大切な人も生き残ったのだから良かったじゃない」と、フォローになってないようなフォローを入れます。
恭介/なんか……苦笑いをするだけで、何も言えなくなっちゃいます。
GM/「……何度も救ってきた貴方達には悔しいことかもしれない。この経験を忘れないで。そして今度は30人よりもっと大勢の人を救って。そして、ありがとう」 ちょっと冷たいような言葉ですが、ロリは激励と感謝の言葉を贈ります。
フラン/……コクリと強く頷く。次はもっと沢山の人間を救えるように頑張る。割り切ります。
GM/「貴方ならそう言ってくれると思ったわ」
フラン/何しろ、人間じゃないんでね。
恭介/いずれはそんな風に思って前を向くことが出来るだろうが、今は少しだけ死者への黙祷の時間が必要だ。……僕の大切な人が無事だったから、いずれ前を向ける。
GM/「そうね、だから前向きに……」
恭介/でも僕の大切な人の、大切な人が死んでしまったかもしれない。……すぐに前を向くとは言えない。
GM/「……それで良いのよ。そのうち貴方は多くの人の上に立って生きる人間なんだから、その心意気を忘れないで」
恭介/ひゃあ……流石、高レベルの[世界遣い]だな。そんなことも判るんだ(笑)
フラン/ロリにそう言われたら予言されたようなもんだよな(笑)
アコ/……今後この20人よりも多くの人を救っても、この20人は帰ってこないんだよね……。
GM/「それは……」
アコ/ロリの頭を撫でます。……期待に応えられなくてごめん。20人も殺しちゃった。……アコは前を向けないよ。フードをポフッと被り直します。
フラン/……慰めるように、背中をポンとやります。
GM/「そろそろみんなが目覚めるころよ。これからまた大変なことが起きるけど、生き残った人達を支えていくのも貴方達よ。頑張って」
恭介/そうだな。貴方の助力があったからこそ僕達は生き延びることが出来たんだろう。ありがとう。ちゃんとお礼を言います。
GM/その言葉を聞いて……彼女はフッと去って行きます。そして「き、恭介くん……大丈夫?」とヨロヨロの雫さんがやって来ます。
恭介/雫さん! 動いて大丈夫なんですか!
GM/「大丈夫。さっきよりはずっとラクよ。保は……?」
恭介/保は……今、ちょっと(笑)
フラン/引き出しの中にいます!(笑)
GM/後でちゃんと回収しておいてね!(笑) では、この辺りでシーンを切ります。


 ●クライマックスフェイズ/共通シーン 〜8月の教会にて〜

GM/後日。君達が経験した20人の死者を出した事件は、教会が記憶と事実の改変を行なった結果「機関部の故障によるガス爆発事故」という形で収束しました。
フラン/機関室と食堂での死者だからな……そういうことになるか。
GM/君達はあの後、すぐに本国に戻りました。20人の死傷者、それ以上の被害者を出した大事件のため、帰って来た後も大変な目に遭いました。
恭介/はい……。
GM/そして今日、3人は高坂から「保くんのことで話があるって言ってる。教会で話さないか」と呼ばれます。
恭介/なんだろう、事件のまとめを聞かされるのかな?
アコ/教会で話すんだから、結婚じゃないの? ……プロポーズとか(笑)
フラン/……相手は保だろ? びーえる?(笑)
アコ/なんのことだからアコよくわかんなーい(笑)
GM/その展開は考えてなかった!(一同笑) では、教会にやって来ると保くんの隣には高坂さん。
恭介/高坂さんと結婚!?
GM/違う!(笑) 2人とも深刻そうな顔で、3人に席に座るようにするよ。
恭介/2人が一緒に居るなんて……これは、一体?
GM/まず高坂が話し始めます。「彼、薪谷保くんは、[世界遣い]の才能がある」
恭介/目がポーン。
フラン/まさか……≪圧縮された世界≫に入れたら目覚めちゃった!?(笑)
恭介/そんなまさか!(一同笑)
GM/「実を言うと、前々から保くんは才能があると言われてはいたんだ」 データ的に言えば、オープニング段階で保くんはキャラクターレベル2でした。
アコ/なるほど! キャラクターレベル3スタートのゲームでは、まだPC扱いできない状態ですね……。
GM/そして今回の事件で様々な感情を得た結果、経験を積んでしまった彼は……。
アコ/……レベルが1、上がってしまった?(笑)
フラン/考えてみれば、一般人なのによく動いていた。シナリオ内でも倒れなかったし……。
恭介/そ、そういえば……
GM/能力者のアムリタさんが動くのは当然だけど、保くんも自由に行動してたよね。そういうことだったんです。「恭介くん。君にまかせるのは彼への説得、そして理解だ。まかせた」 そう言って高坂は部屋を出て行きます。
恭介/説得……理解……?
GM/保が話し始めます。「……エルトロンで何が起きたか、教会って人達が何をしたか、恭介達が何をしていたか。あの高坂って人に教えてもらったよ」
恭介/……そうか。
GM/「……俺はもっと力を手に入れて、あることがしたい」
恭介/あること?
GM/≪リトライ≫」。
フラン/……全部消す気か!?

 ≪リトライ≫
 [世界遣い]のクラスレベル5以上で取得できる主特技。
 時間を巻き戻すことができる。現在進行中のシーンを最初からやり直し、消費したもの全て回復した状態でリトライできる。


GM/「理由は判ってくれるか」
恭介/…………。
GM/「俺がある力に目覚めたこと。その力がどんなことが出来るのか。高坂さんに教えてもらった。俺がもっと強い力を手に入れたら……あのときに戻れるかもしれない」
恭介/ああ……。
GM/「あの事件が起きる前まで時間を巻き戻すには、たくさん修行をしなきゃいけないだろう。代償を減らす特技だって覚えなきゃいけないかもしれない」
恭介/うん……。
GM/保は、真っ直ぐな目で言います。「恭介。協力してくれないか? ……あの7月29日に戻れるぐらいの力が手に入るよう、俺を修行してくれないか!?」
恭介/……保……。
GM/「あんな事件、嫌だろ! 20人も……俺の知ってる人が……○○さんや、○○さんが死んだなんて!」と、知り合いの名前を挙げます。
恭介/……正面から保を見る。……僕が能力者だったことを、生まれてからずっと一緒にいたお前に黙っていて、すまなかった。
GM/そこからかよ
恭介/そこからだよ(笑) ……僕は、今までずっと僕と一緒に居てくれたお前を大事に思っている。お前の望みは出来る限り叶えてやりたいと思っている。
GM/「それって……」
恭介/ああ。お前が修行してあの日に戻りたいと思うなら……ついてこい。導いてやる!
GM/……彼を受け入れる、方向で?
恭介/はい!
GM/「判ってくれるか!」 保は嬉しそうに笑います。「絶対についていく! 諦めたりしない! だから俺を鍛えてやってくれ……!」
アコ/(割り込むようにして)止めていいですか!
フラン/タキギヤー! 飛び蹴りっ!
GM/飛び蹴りされます。
恭介/た、保っ!?(笑)
フラン/ダメ! ゼッタイッ!
アコ/強い口調で、怒った顔で言います。……ロクなもんじゃないよ。
恭介/え……。
アコ/貴方は20人の命を助けられたかもしれない。でもその次の10人はどうするの。その先の10人はどうするの。それで貴方は何度も何度も世界を巻き戻すんでしょ!?
GM/「で……出来るならやるべきじゃ!」
アコ/貴方は自分の思い通りになるまで世界を続けるんでしょ。そんなの異端のやることよ! 人間のやっていいことじゃない! 神様か異端しかやっちゃいけないことなの!
恭介/…………。
アコ/私のお父さんもお母さんもおじいちゃんも、そういう風に死んだの! 人の命や運命を、貴方なんかが背負えると思わないで! ……吐き捨てるように言います!
フラン/……オレはそんな風に望んだ結果、異端に堕ちた人間を知っている。それは、自己満足だよ。自分の思い通りに人の命を弄ぶのは自己満足だ。……って、創られたオレが言う。
GM/……不思議な力を持ったと説明されて「レベルアップすればみんなを救えるんだ!」と思っていた彼の胸には、ザクリときます。
アコ/人間は、起きるべきことに対処するしか出来ないよ。それしかしちゃいけない。でなければ最後に、いや、最初に死ぬのは貴方よ! そして、異端に堕ちた貴方を殺さなければならないのは、きっと彼よ!
GM/言葉を失くします。ある希望の光が見えて立ち直った彼としては、何も言うことが出来ず、そのまま固まってしまいます。
アコ/私、貴方よりずっとレベルの高い能力者だけど、人間にはそんなこと出来ないって知ってるの。……と、神様の力を借りてループさせてもらっていることは「本当は狡い」と思っている彼女は言います。
フラン/人はいつか必ず死ぬ。その命の摂理を曲げれば異端になる。オレはその恐怖といつも戦っている。ただの人間のオマエにそれが耐えられるのか?
GM/何も言えなくなって、この程度のことでボロボロと泣き始めます。
フラン/その程度のことでオレ達2人に言いくるめられて泣くぐらいの覚悟だったら、やめておけ。
GM/「で、でも……。恭介、判ってくれるよな……?」と、恭介くんを見ますよ。
フラン/カガハラ、お前はどうしたいんだ。異端を増やすんだったら、ここで敵として処理させてもらう。
アコ/……新しく芽生えた能力を、異端に堕とさないように正しく導く……それが出来るのは、貴方しかいないよ……。
恭介/…………。
GM/……ぶっちゃけ言いましょう。これがクライマックスフェイズです。これが、今回のシナリオのラスト戦闘でもあります。
アコ/そう……ですよね。
恭介/…………。
アコ/…………。もう言いたいことは言った。ごめん。
恭介/まず、2人とも、ごめん。
アコ/く、来るなら来い……という顔をします(笑)
フラン/シャーッ!(笑)
恭介/すまない。……今まで能力者として僕と一緒に戦ってくれたのに、僕を支えてくれたお前達なのに、能力者としてお前達を裏切るところだった。
フラン/…………。
恭介/……保。
GM/「……なんだ?」
恭介/……昔、約束したことを覚えているか?
GM/「昔……?」 ライフパスの『背景』のことかな。
恭介/古川の中枢を支える人材になる。お前はそのとき、将来の僕を支えると言ってくれたな。
GM/「ああ、忘れてないよ……」
恭介/僕は将来、古川の中枢に立つ。古川の為に働くようになったそのとき……隣で僕を支えてくれているのは、お前じゃなくちゃ嫌なんだ!
GM/…………。
恭介/それぐらい僕はお前のことを大事に思ってるんだ。だから……お前の希望は全て叶えてやりたかったけど、希望を全て叶えるというのが指導者の役割ではないって気付いた。僕はお前の主として、導く者としてお前を裏切るところだった。すまない!
GM/「……俺も、ごめん。恭介が凄い奴だって元から知ってた。いつも導いてくれる存在だった。だから新しい世界に入った俺を、更に導いてくれるものだと思っていた。いつものようにお前に頼ってしまった。その結果が……ごめん」
恭介/…………。
GM/「俺のせいで、お前達の絆にヒビをいれるようなことをしてしまって……救おうとしたのはお前の嫌なことを消してやろうと思ったからだったのに、それなのに、ごめん」
恭介/いや。……少々身勝手かもしれないが、これは僕が成長するために必要な結果だったと思う。だからお前はこのことを気に病む必要は無い! ただ……暫くはゆっくり休め。そしてあの事件で死んだ20人のことを、ゆっくり受けとめろ。
GM/頷きます。それは『仕方なく』ではなく、重々しく、自分の中で何かが生まれたものを受けとめながら頷きます。「さっき、俺が異端になるかもって言っただろ」
アコ/うん……。
GM/「ならないよ。そんな……恭介を苦しめることなんて、絶対にしない!」
フラン/……うん。
GM/「我儘かもしれない。でもお願いだ。……俺を見張っていてくれないか」
アコ/……彼と一緒に生きていくって決めてるなら、異端にはならないと思う……いいひとだから。横から口出すぐらいしか私達には出来ない。それでも貴方がやっぱり巻き戻したいと思うのなら……私は私の立場から止めるから。
GM/「……ごめんな。本当にごめん……!」 今度は違う涙を流す保。そのまま泣き崩れて、立ち直るのは……きっともっと後だろうね。


 ●エンディングフェイズ/アコ&フラン 〜9月の喫茶店〜

GM/先に、PC2の2人のエンディングシーンです。大規模な爆発事件が起き、20人が亡くなった船に乗っていた2人。知り合いから「大丈夫だった!?」と心配される日々を送ってます。
アコ/もう新学期かー。
フラン/9月か。あつーい。腐っちゃうー。
GM/では、場所はいつもの喫茶店。ロリがずずいと甘い物を食べるように出します。
フラン/女子会だね。
GM/ちなみに、あのバームクーヘンは青森が大変美味しく頂きました。
フラン/青森がかよ!?(笑)
GM/ロリのバームクーヘンは一切れだけだったので、後で頭をズブズブ刺しておきました(一同笑)
アコ/あの人、糖尿にならないのかな……(笑)
フラン/もう手遅れなんじゃないかな……(笑) あのさ、あんまり力になれなくてごめんね。
GM/「ううん。ちゃんとお礼がしたかったの。『これから彼が出会うであろう異端を倒してくれて』ありがとうございます」
アコ/……あ……。
フラン/……あー、そういうことか。ロリ的には、船の異端よりも新たに生まれるかもしれなかった異端の方が最重要だったことかな?
GM/「確かにアポクリズモスは何十人も殺すとても恐ろしい存在だったから、いつか倒さなきゃいけなかった。でも、判ってくれるわよね……あんなキラキラした目の少年が、あのまま突き進んでいったら」
フラン/やりづれぇ……。人間が元になった異端って、色んな意味で倒しづらいよね。
アコ/色んな意味で……。でもいいの。八つ当たりも兼ねてあんなこと言えたから、いいの……。
GM/「……だから! 今日は無事貴方達が帰ってきたことを祝って、どうぞ食べて。青森の金よ!
フラン/青森の金じゃしょうがない、いただきまーす!(一同爆笑) スペシャルサンデーもぐもぐ! 青森のカードでもぐもぐ!(笑)
アコ/や、やったー(笑) ……ねえ、質問していい? 神様って助ける命と助けない命って、どうやって決めてるの……?
フラン/あ、それはオレも聞きたい。
GM/「目についた人を助けて、目につかなかった人を助けない。それだけよ」
フラン/……神様って随分、人間的なんだねえ。もぐもぐ。
GM/「この世界の神様は、そうね。みんなを救える神様になれればいいんだけど……」
アコ/……お友達の頼みだからやってられるけど、お仕事だったらやってられないよね……。ボソリと言います。
GM/「……うう……」
アコ/ごめんね、意地悪な話をして……。
フラン/コモリって意外と意地悪だよね。
アコ/アコは魔女見習いよ。
フラン/だったね。でもコモリ、[魔術師]レベルは上げてないんだよねー(笑)
アコ/だってもっと[領域遣い][世界遣い]のレベル、上げたいんだもーん(笑)
GM/……そんなこんなで、少しでも楽しい時間を過ごす女子会なエンディングなのでした。
フラン/こういう楽しい時間があれば異端者にならなくて済むよ。もぐもぐ。


 ●エンディングフェイズ/恭介 〜新生活〜

恭介/あの、やりたいシーンがあります。高坂さんを説得しておきたいです。
GM/高坂を?
恭介/暫く、保に干渉しないでほしい。
アコ/なるほど……下手に刺激しないように……。
GM/交渉特化キャラの判定結果をどうぞ。
フラン/≪叱咤激励≫使う?(笑)
恭介/ください!(ころころ)……低い。
フラン/≪悔改めよ≫、する?
恭介/ください!(ころころ)……低い。
アコ/≪逆転運命≫使う?(笑)
恭介/ください!(一同笑・ころころ)地道に1ずつ上がった! 達成値は16です。
GM/高坂は「そんなに詰め寄らなくてもいいよ!」って言うよ(笑) 必死の勢いで、2回も振り直しをするぐらいの説得をしてきたら、ねえ?
恭介/あいつに必要なのは、時間なんだ! 今は教会に何か言われたらあいつの精神状態はどんどん悪化していくかもしれない! そうなったら能力者として活躍するどころじゃないし……!
GM/タジタジ(笑) 「……まず、正直な感想を言わせてもらおう」
恭介/なんですか。
GM/「恭介くんには何度も仕事を依頼をしたことがあったが、こんな君を見たのは初めてだ。君はもっと大人しい子だと思っていたよ」
恭介/うっ(笑)
GM/「意外だ。……それだけ大事だってことかい?」
恭介/……それは……(笑)
アコ/……なんか、この気に入った奴に対して必死になる姿。着物を着て眼鏡を掛けた男に似ているような気がするわ(一同爆笑)
恭介/で、でも、あのぉ……。僕のたった一人の……優秀な従者なんだから、大事なのは当たり前です! ムキになって言います!
GM/「君の熱意は伝わった。俺が一肌脱いでおくよ」
恭介/ということは……?
GM/「『新しい人材が入った』って手続きしちゃったけど、無かったことにしてくる。任せておけ」
恭介/……宜しくお願いします!
GM/「俺も少し彼のことは心配だったんだ。だから君が彼のことを理解して、説得してくれて安心した。年の近い友人なんだ、大事にするんだぞ」
恭介/はい……!
フラン/……高坂さん、年寄りくせぇ。
GM/なんで7年前の私は高坂を32歳じゃなくて33歳にしたんだ?
アコ/知りません!(一同爆笑) 逆に考えるんです! 貴方の好きな32歳より1歳年上!
GM/……あっ……。
アコ/普通に納得された!?(一同爆笑)
GM/ところで、このシーンを保は見ていていいですか? 個人的には見せたいんですが。それとも見せない?
恭介/……あの、保には隠れて根回ししたいんですが、隠れているつもりで見られたいです(笑)
フラン/我々の後ろに実は居たんだよ!(笑)
GM/了解しました(笑) 高坂が「上層部に掛け合ってくるから」と言って、奥の部屋へシーン退場。
恭介/ふう、と一安心……。
GM/君は【知覚】判定をすべきだ。
恭介/(ころころ)やだ、出目がいい。15です。
GM/愛ですね。その部屋をこっそり保は……見てるよー。
アコ/ミテルヨー(笑)
フラン/ミテルヨー!(笑)
恭介/ぜ、全員見てるんですか!?(笑)
フラン/うん! だってさっき≪叱咤激励≫とか使ってたしね!
恭介/振り返ると、扉のところで……まるでトーテムポールみたいになってる3人の姿が!(笑)
GM/(保になって)「その……恭介……。なんかスマン!」
恭介/うっ、えっ!?(笑)
GM/「お前、いつも冷静沈着お坊ちゃんキャラやってるじゃんか!」
恭介/キャラをやってるとか言うな!(笑)
GM/「だから、なんか……こういう風に必死になってくれているのは……その、嬉しくて……。すまん、フニャフニャした笑顔しか出ないわ」
フラン/コモリー、恥ずかしいんだけどー(笑)
アコ/うん、恥ずかしい……やだ、さわやか……(笑)
恭介/恥ずかしいので……こっちも真っ赤になっています(笑)
GM/保は恭介の肩にポンと手を置く。「そうだ、訊きたかったことがあったんだ。……どこ行く?」
恭介/どこ?
GM/「母さんに大人しくしてろって言われたし、俺は泣いてばっかだった。もう9月で新学期始まったけど、何かしよう。どこか行こうよ」
恭介/……う、うわ……(笑)
アコ/……保くん、良い男だなぁ(笑)
GM/「だって恭介、今日みたいなことずっとやってくれていたんだろ? ……お礼に、どこに行きたい? 夏休みをやり直そうぜ」
恭介/…………。知ってると思うけど、僕は遊園地に行ったことないんだ。
フラン/なんと!?
恭介/遊園地に遊びに行ったことがないんだ。……なんか周りの奴らの話を聞くと、みんな行ったことがあるらしいじゃないか。
フラン/古川系列に遊園地ってやってないの?
アコ/『シャイニア』っていう遊園地があるけど、私が知っている限り2回ぐらい異端の被害に遭ってる場所だから嫌かな。
GM/よし、シャイニアに行こう!(一同爆笑) お前にカノジョが出来たとき、遊園地に行ったことがなかったら困るだろ! 俺が指導してやるよ!」
恭介/お前、慣れてそうだな……(笑)
GM/女に慣れてるというより、クラスのみんなをまとめて遊園地に行こうって企画しちゃうリーダータイプかも。「いつ行く? 平日でもいいんだぜ?」
恭介/学校をサボるのか? ……それはダメだ! 学校はちゃんと行かなきゃいけない。そもそも学生の本分というのは!(笑)
アコ/恭介くん、学校をサボるのって学生のうちしかできないんだよ……? 大人になったら学校サボれないんだよ……?
フラン/そうそう、大事な経験だよ!
恭介/……じゃあ、【意志】判定に10が出たら説得されない。(ころころ)成功。
フラン/≪悔改めよ≫!(笑)
恭介/えっ!?(ころころ)10、ギリギリ成功!
アコ/≪逆転運命≫!(笑)
恭介/こんなにサボらせたいの!?(ころころ)クリティカル成功!
GM/保が≪リライト≫ファンブル化にさせる。
恭介/ファンブル化かぁー!?(一同爆笑)
アコ/やったぁー! そうだよ、[世界遣い]の力はこういうときに使うんだよ!(笑)
フラン/あんまり真面目なことに力を使うと異端になっちゃうからね! たまにはふざけないと!(笑)
恭介/そ、そうか……真面目一本では、娯楽に対しての理解が深まらないのかもしれない。……よし。サボるときの計画はお前にまかせた!(笑)
GM/「ああ、まかされたよ。小森も行くよな、フランちゃんもさ!」
フラン/カガハラー! オレ、ホーンテッドマンションと戦慄迷宮に行きたーい!(笑)
アコ/それ、実家の方が怖いんじゃ……(笑)
GM/いつも通りの恭介くんのテンション、2人と笑う恭介くんの姿が戻ってきてくれた姿を見て、保はニッコリ笑います。いつの間にかその空気は、夏休み前と同じ。けれど以前とは違う、何かを背負い、成長した顔に変わっていることでしょう――。


 ANOTHER WORLD SRS
  〜 APOKRESMOS PIRIA 〜   END





GM/このシナリオは高レベルセッションではありますが、戦闘特化シナリオではありません。3ラウンドで解決することは無理なので、必然的に10名の死傷者が出るようになっている仕組みなんです。
アコ/どう頑張っても無理ですよね……。
GM/異端は赤い石を破壊しない限り、絶対に勝てません。アポクリズモスとの戦闘は追いかけっこ要素を入れて作りましたが、本当のラストバトルは「クライマックスシーンで覚醒するNPC1をどうするか」でした。
フラン/8レベルできっちり戦闘をするシナリオだったら、もっとカツカツのデータ戦になってた筈だよね……。
GM/ネタ晴らしタイムです。……アムリタさんは疑心暗鬼発生装置とも言われましたが、実は「どこにでも移動できるお助けキャラ」でした。マップが多かったので絶対必要だと思ったんですが……リドル回避に使われちゃいましたね。
アコ/ナイス!(笑)
フラン/イエーイ!(笑)
GM/何より、オープニングの段階で保くんが発見できたのがラッキーでしたね。保は発見されなかったら自由にマップを動き回るし、「すぐに行かなきゃNPCが救えない!」「こんなときゲイトが!」という展開もありえました。
恭介/色々とラッキーでしたね!
フラン/最初から合流できなかったら、もっと時間が掛かってたもんね……。
恭介/マップ移動が面白かったですね! 敵がいるのは判るんだけど、ぼんやりとしか居場所が判らないって……なんだかダンジョンみたいでした。
アコ/どこそこでギャーしてるなら、大体あそこにいるのかなっていう把握しかできないのが良かったな。
恭介/……食堂、ホラーだった(笑)
GM/GMがパニックホラー好きだから、人間の仇敵となる異端の設定を作ったんだよ(笑) ちなみに異端は[世界遣い]なのでスキルウェポンで≪落下する光≫を持っていました。もしマップに保くんがいたなら、PCを攻撃しつつ保くんを巻き込む気満々でした。庇わなきゃ死ぬよ!
恭介/出来るだけ一緒に居ようとは思ってましたから。
アコ/神回避だったなー……≪圧縮された世界≫があんなに使えるとは(笑) でももし保くんが死んでたら?
GM/NPCが異端に殺され死亡した場合、殺されたショックで能力者として覚醒、運良く生き残ることができた……そこでクライマックスに進む予定でした。
アコ/ロリの通信は?
GM/Aが無事結界解除で生存者全員救済帰れて、BとCだと被害者の後遺症は出るわ散々だわ……になる予定でした。ちなみに、「Jストア」にランクSがありました。
フラン/そっちには行かなかった!
GM/ランクSを発見した場合、死傷者を生き返らせることができました。死傷者0になった場合、保が「そんなことができる力が俺に!? 今後こんな事件があってもすぐ戻せるように俺を修行してくれ!」と頼んでくる予定でした。
恭介/なるほど……でも、この展開が良かったですね。
GM/いやあ、痺れたよ……アコちゃん達の説得も、恭介くんの対応も、GMは聞いていて身震いしました。
恭介/この展開は「なにこれ、燃える!」と思ってました(笑) 今回、年齢を低めキャラクターにして良かったな。止められなかったら……異端になって殺すところまでいったと思うんですよね。でもそれって保の為じゃないんだなって……自分も飛び蹴りされたショックで気付きました。
アコ/あのシーンは良かった。……オープニング段階で「今回はループじゃない」というのが凄く気になってたんですよ。
フラン/そうそう。ループする要素がどこかにあるのかなと思ってたんだけど、最後の最後にこんな展開だったとは……。
アコ/「30人は救うのに20人を救わないんだ。そんな傲慢な神様って狡いな、やっぱり神様なんて嫌いだな」って思ってました。ロリに肯定的なPCが多いですよね、だから「好きだけど否定的なキャラがいてもいい」と思って作ったキャラだったので、それがセッション中に言うことができて良かったです。
GM/それは良かった。
アコ/神様がループして助けるという選択は、私は友達だから助けてあげるけど、本当は良いことだとは思っていないというスタンスを貫きました。
フラン/そういう信念を[世界遣い]が持っているのは良いね。ループできる力を持っているけど、ループ自体は肯定しないっていう……。
アコ/できるからループはしたくないって思っています。しない方に世界を持っていこうという感じかな? ……神様はそれできるし、自分の裁量でしちゃうんだよね。狡いよね。
GM/『AW』の世界観をつつくネタをやりたかったので、そういうキャラクターを作ってもらえて嬉しいです。戦闘をして敵を倒すという爽快感のあるシナリオではありませんが、いつかやりたいと思っていたタイプのシナリオでした。ありがとうございます!
恭介/偉い人が折られて考えを改めるのは好きなんで、自分がロールするには難しかったんですが……出来て良かったです!
フラン/少年が折れて成長したね。これで経験を積んだから9レベルになるよ!(笑)
恭介/やった、[狩人]がもう1レベル上がる!(笑)
GM/やばい、まだ[狩人]レベル上げる気だ! 恐ろしい!(一同笑)




END