アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 サクラ・オーバードライブ 第4話 』 3ページ ■
2021年4月25日




 ●ミドルフェイズ6/灰澄 〜声〜

セン/残りの判定も少なくなってきましたね。徳信さんを偲ぶか、航先生を捜索するか……みこちゃんはどこに行きたい?
GM/パパに会いに行く?
御衣/…………。
仁/そう言われるとヤダよな!(笑) 偲ぶのは、心情的には灰澄一人でやってほしい。
灰澄/確かに。ここは灰澄が単独でシーンをやらせていただきます。

▼判定A「徳信を偲ぶ」
 【意志】難易度8→【理知】難易度10→【知覚】難易度12→【幸運】難易度14


灰澄/家族から徳信さんの話を聞いたりするので、交渉にプラスがくる特技の≪ネゴシエイト≫を使って人を悼みたいです。
GM/それはシーンにとても合う使い方だね。+3のボーナスを付けて判定をしましょう。
灰澄/その上で≪マハラジャ≫を使おう。その都度代償を払っていけば+6の修正が乗るので、1人でもクリアーできるだろう。判定いきます!

 【意志】難易度8→灰澄、成功。

灰澄/最初は出目で成功しました。次は【理知】……≪マハラジャ≫を使っていこう。

 【理知】難易度10→灰澄、成功。

灰澄/よし、難関の【理知】がクリアーできた。
仁/安定した出目だよ。次は【知覚】だ!

 【知覚】難易度12→灰澄、成功。

セン/余裕で成功! 強い強い!
御衣/≪マハラジャ≫強いなぁ! 【HP】はゴスゴス削れるけど!
灰澄/それと≪ネゴシエイト≫が使えると言ってもらえたのがデカイ。さあ、最後の判定だ……!

 【幸運】難易度14→、灰澄、成功。

仁/出目が良い! クリアーだ、素晴らしい!(笑)
灰澄/マジ色んな人と話をしまくりました!
GM/奥さんや息子さん、お弟子さんやお知り合いと話をしたんだ。過去のこと、今のこと、未来のことをを生きている人同士で話していくことで気が紛れるし、故人を偲ぶ会ってそういうものだよ。
灰澄/ここまでお葬式は任せっきりにしちゃったんで、今度は俺が……って色々手伝ったんだな。
GM/では……火葬を負えて、お骨をお壺に入れたんでしょう。本当にお別れができましたね。
灰澄/……人間ってこんなに小さくなるんだな。
GM/お別れをした灰澄くん、今のお気持ちは?
灰澄/未だに実感が無いですね。いなくなったのは判る、でも、全然これから会えないという想像がつかないなぁ。……あと、これだけの人に偲ばれるって凄いなぁ。とんでもない人に助けてもらったんだな……いや、助けてもらいっぱなしだったな。後悔もあります。
GM/「悔しくない?」 君の耳元に、そんな声が聞こえてくる。
セン/……ふぁっ?
御衣/……おいっ!? ここでか!(笑)
灰澄/声がした方に目を向けます。
GM/少女がいます。普通の少女です。何にも怪しいことはないです。「悔しいとは思わない? こんなに愛された人が亡くなるなんて、殺されてしまうなんて」 普通に語り掛けますので、普通に答えてください。
灰澄/えっ、そんな子がいたら不審がりますよ……。
GM/残念ながら普通にお答えください。葬式に居るには煌びやかすぎるドレス姿の彼女に、普通にお答えください。
セン/……不審がれないんですよ、「彼女」には(笑)

 魔鏡のカケラ
 迷える者のもとに楽しそうな声と共に現れる、人々を異端堕ちさせる妖艶な悪魔。異端を生み出す邪神『欺く神』の手足『蠱毒色の魔鏡』の一部。
 苦悩する者の前に突如として現れ、導いてくれる。
 「殺したいなら殺せ」「奪いたいなら奪え」などと、『負の感情』を集めるため、邪神を招くため、時には力や手段も分け与えてくれる存在。
 「どんな状況でも不信感を抱かせない、その場に居るのは当然だと思ってしまう」という特徴があり、彼女を不審がることはほぼ不可能。詳しくは『傍らに立つ囀り』『オーバーラップ・シルエット』『ディープ・ザ・レクイエム』参照。


仁/な、なるほどね。「なんだこいつ!?」って言えないんだ……(笑)
セン/そうです。悪いロリです。良いロリじゃないんですよ!(笑)
灰澄/…………。半々ですねと答えます。そりゃ悔しいですよ。話せないので。だから、なんです?
仁/ほう、強い。
GM/「殺した相手に復讐したいとは思わないの? やり返したい、同じ悲惨な目に遭わせたいとは思わないの?」
灰澄/仏道を通っちゃっていると、そうはいかないですよ。
セン/……仏道の人のところに魔鏡様が来るのって、マーラって感じだな。
灰澄/た、確かに!(笑)
仁/判りやすい例え!(笑)
セン/まじマーラじゃん。灰澄さんのソロのシーンに出てくるのも納得だよ。ていうかセンがこのシーンにいなくて良かった! 上司だからかしずいちゃうところだったよ!(一同笑)
GM/ちなみに、彼女はアクセンのおばあちゃんでもあるよ。魔王の祖母で、邪神の手足なのです。
御衣/センさんの上司のおばあちゃんですか……(笑)
GM/でも普通の少女だからおしゃべりしよ。おしゃべり相手の灰澄くんには、こんなイベントキーをあげちゃいます。

 『イベントキー:邪神の誘惑』
 人間を異能で殺した場合、セカイは「異能殺人者は異端と認定」するため、「異端によって世界が捻じ曲げられた!=ループの対象だ!」と認識される。そのため、「能力者が人間を殺せば時間跳躍できるよ!」という真実を教えてくれたことを表わすイベントキー。
 能力者が一般人の人間を殺すと、時間を戻せるかもしれない。


GM/そういう手段があるよ、と彼女は教えてくれましたとさ。
御衣/う、うあああ!?(笑)
仁/す、すっげー怖い! すげー怖い事実を教えられちまった!(笑)
灰澄/……誘惑だ。誘惑だね……。
セン/つまり……「異能で徹平を殺せば、時間が戻る」ってこと……だよね?
仁/テツを殺せば、徳信さんが生きている時間まで戻れる……。
セン/でもお高いんでしょう?
仁/今なら無料!(一同爆笑) いや、「今なら人間ひとり分!」か(笑)
御衣/邪悪ー!(笑)
GM/誘惑するだけなので、灰澄くんが「消えろ!」と言ったら邪悪なロリは消えますよ。
灰澄/……沸々と思うところはありますけど、お帰りください。
GM/消えました。以上です。あくまで「そういう手段があるよ」と教えにきただけですので……やりたかったらいつでも宣言してくださいね。彼女はいつだって君に手を差し伸べに行きますよ。


 ●ミドルフェイズ7/仁&御衣&セン 〜包囲〜

GM/では他の3人による捜索タイムだー。さて、教会の指揮していた一人である高坂がヤバイと発覚したため、夜須庭 航の捜索現場は非常にワタワタしてます。なので現状、あまり芳しくない結果しか出せていません。
仁/うん、大変だなぁ。
セン/そのような話を聞きながら、こちらも足で稼ぐしかありませんね。

▼判定E「航を捜索する」
 【幸運】難易度8→【反射】難易度10→【知覚】難易度12→【体力】難易度14


セン/≪友の華≫のあらゆるコネクションを使って聞き込みをします。
GM/それでしたら、+1のボーナスを差し上げます。
御衣/今まで航先生と対峙して……昔は隣にも居たので、その人の魔力の残留を読み取る≪空間知識≫で捜索をします。
GM/空間を把握することは探索において最も大切だよ。+1のボーナスをどうぞ。
仁/ここら辺を指揮っていて人脈という意味で、≪狩場≫を使います。ここは俺のシマだ、荒らされてたまるもんか。
GM/+1のボーナスをあげます。みんな頑張って捜索して!
御衣/……序盤で落ちる訳にはいかない。≪セルロイドの心≫を使用します。
GM/おおっ!? OKです、代償を払ってください。これによって御衣ちゃんの2D6の出目が「7」で固定になります。
仁/おー!? ダイスを振らなくても成功になる!
御衣/正直、心情的にはあまり使いたくなかった特技なんですけどね……。

 【幸運】難易度8→3人とも成功。

セン/ここは余裕。次は【反射】だ!

 【反射】難易度10→3人とも成功。

仁/よし、3人とも成功だ。次は【知覚】……。
御衣/3回目からが勝負だな……。≪セルロイドの心≫の使用を解除します。3回目の判定ぐらいまで支援をするため≪セルロイドの心≫で勝ち残ったので、目的は果たしました。

 【知覚】難易度12→仁は成功。センは失敗したが、御衣から≪逆転運命≫を受けて成功した。御衣は失敗。

仁/≪狩場≫で貰った+1のおかげで成功した! +1でもやっぱりデカイ!(笑)
御衣/……航先生を追いかけられなかったのは悔しいけど、センさんに支援ができたので退散します。
セン/ありがとうございます。では……仁さん2人だけでいくか。

 【体力】難易度14→仁は成功。センは失敗。

セン/センは……ここで失敗ですね。仁さん1人に任せた!
GM/では仁さん以外はシーンアウトですね。……仁さんは桐久雄くんから「テツさんと夜須庭 航が繋がっている」という情報を直に受けているので、夜須庭 航を捜索することが徹平を捕まえることと同義であると判ります。
仁/はい。だから怒りを持って捜索します。
GM/……テナントの空きビル、5階や6階もある狭めな雑居ビルに徹平が入っていくのを、仁さんは発見します。残念ながら御衣ちゃんやセンさんとは別行動をしていたため、仁さん1人しか徹平の影を追いかけられませんでした。……ここで逃す手は無い。
仁/他に連絡して……行くか。後を追いかけて、建物に入ります。
GM/誰も居ないであろう建物に逃げていった徹平。
仁/空きビルに入って、階段を上がっていって……靴音をカツンカツンと鳴らしていく。
セン/足音を鳴らしていく! カッコイイ!(笑)
GM/その足音に反応して徹平は逃げていく。どんどんと、建物の奥へ。
仁/仁はフロアの入り口側に立っています。俺から逃げていることを察しながら近づきます。
GM/仁さんに追いかけられていた徹平は……ついに、心底緊張して裏返った声で話し掛けてきます。「じ、仁さん……!」
仁/テメエに呼ばれる筋合いはねえ。
御衣/ひ、ひゃあ……!(笑)
GM/ビクッとなる徹平。震えている徹平の後ろには、廃ビルらしく使われなくなった机や段ボールが積み重なっているだけ。徹平の武器は……ナイフがあるぐらいかな。そんな状態で仁さんにフルフルと対峙しています。
仁/テメエに俺は殺せねえ。近寄ります。
GM/「こ、来ないでください!」 ナイフを出しますよ。
仁/刃物を落としにかかります。……力の差は歴然ですか?
GM/はい。徹平は普通の一般人なので能力者の仁さんは余裕で勝てます。
仁/バァンとナイフを叩き落として、取れないところに蹴りを入れます。腕の関節技をキメて、床に圧しつけます。
GM/「あだだだ……は、放してください! やっちまったもんは仕方ねーじゃねえっすかぁ!」 拘束されて、ジタバタと逃げようとします。……徹平は人を殺し、金目の物を自分の懐に入れ、子供を襲った。それでも逃げようとする、彼はそういう人間です。
仁/個人的な恨みは、最後だな。黙れ、耳が腐る。手を出した時点でテメエの命は無いんだよ。……あ、このままだと仁が徹平を殺しそう。
GM/いいんだよ、好きにロールして。
セン/……ここで、仁さんが『イベントキー:魔鏡の誘惑』を、とか?
灰澄/俺と近い状況ではあると思うんですよ。
GM/ええ、ここはもちろん演出するつもりでしたよ。仁さんの耳元に少女の声がする。「殺しちゃえ♪」
御衣/あっ……また(笑)
GM/「殺さなきゃダメよ! だって……貴方の大事なお子さん達を殺そうとした男よ! そのまま野放しにしておいちゃダメ!」 そんな誘惑の声を、仁さんは聞いてください。
仁/…………。組のこともあるし、とりあえずの処遇は一回預けておかなければならない。灰澄に一回見せなきゃいけないから、冷静になる。気絶させて捕獲しようとします!
GM/聞く耳もたないか。……暴れた徹平が、段ボールから何か物を掴んで引っこ抜いた。
御衣/んっ……!?
GM/「このぉー!?」 彼が何かを振り上げます。何故か徹平の【体力】判定かクリティカル成功し、仁さんから離れます。
セン/……あっ!?
仁/それ……それは!?
GM/徹平は、剣道の竹刀でも持っているのか布に包まれた細長い棒状の物を抱えています。もし仁さんがもう一度……命中判定で徹平を取り押さえようとした場合、徹平は回避判定をクリティカル成功させて逃げます。
仁/あ、厄介なやつ……! 宝剣は、徹平が持っているので確定か!
GM/そして……今度は、穏やかな男性の声がします。「ああ、君……使い方が判っているじゃないか」 仁さんの視界に、いつの間にか、夜須庭 航が立っています。
仁/……あ……。
GM/第2話で、子供達の前で優しく笑っていた医者風の男ですね。徹平は航を見ると「た、助けに来てくれた……!」と航の背後に逃げていきます。
仁/……なるほど、お前の差し金か。構えて、戦闘態勢を取ります。お前、次は何をするつもりなんだ?
GM/(航になって)「欲しかった物の2つのうち1つは手に入った。もう1つは見つからないままだけど、宝剣を手に入れたから……そろそろ目的の場所に行っちゃおうかなぁ?」
仁/それはどこだ?
GM/「えー? 言ったら僕を追いかけてくるだろ?」
仁/もちろん。追いかけられるの好きだろ?
GM/「……ふふっ、好きかも」 その掛け合いに気を良くしたのか、航は語り始めます。「僕は、凄いことをしたいんだ」
仁/凄いこと……?
GM/「せっかくこの世に生まれ落ちたんだから、人には出来ないような凄いことがしたい。他人に褒められたい。『お前は凄い奴なんだ』って褒めてもらいたい。誰もやったことない偉業を、自分の持っている力でしてみたい。……そうして生前の僕が向かった行く末が『途轍もない魔道具の開発』、それと、『世界を滅ぼす神を召喚すること』だった」
仁/……嫌悪感丸出しの顔になる。
GM/「別に発明がしたかった訳じゃないんだ。邪神を召喚したかった訳でもない。僕はね、『誰も到達したことないものをしてみせて、見てもらいたかった』だけなんだよ」
仁/ただの自己満足か。
GM/「そうだよ。……君は知ってるかな? この街の地下にはね、僕が10年前に召喚した邪神が眠っているんだよ」

 『イベントキー:封印されし邪神』
 10年前、邪神が夜須庭航によって召喚された。
 夜須庭航は邪神に殺され、10年前の能力者達によって邪神は封印された。
 邪神を完全に討伐できなかったため、その核は小さな球体の状態で、N市の教会礼拝堂地下奥深くに厳重な判定が必要な仕掛けが施されて、眠っている。
 詳しくは、『人外夜会』参照。

GM/「眠っている邪神を、もう一度起こしてみようと思うんだ。それだけで世界は、誰も見たことがないぐらい面白いことになる」
仁/どうやって起こすんだ?
GM/「まず、封印されている『厳重な判定』を全部成功して解く」
御衣/だ、だからクリティカル化の宝剣が必要だと!?
セン/≪未来の吐息≫が使いたい放題の宝剣がありゃ、そりゃあラクですわ!(笑)
仁/……眠った邪神が目覚めたら、まずはどうなる?
GM/「目を覚ましたら、朝ご飯を食べるものだろう? お腹を空かせた邪神もご飯を食べるんじゃないのかなぁ」
仁/お前も食われるんじゃないのか。
GM/「そうだね」
仁/……餌になっても、お前は邪神をまた召喚したいって言うのか?
GM/「『誰もしたことないことをしたい』、それが僕の長年の夢だったからね。それが叶うならオッケーだよ」
仁/それは、お前が10年前にしたことなんだろう? ということは、今のお前は昔のお前と同じことをしている。昔のお前を越えられていないじゃないか。
GM/「あ、本当だ。……そうかぁ、僕はあくまで『最盛期を再現した英霊』だから、生前の僕がしたかったことをもう一度しているだけに過ぎないのか。……そうだ、もう一つ目的あったよ」
灰澄/もう一つ……?
GM/「『芝御衣を殺したい』という願いの叶えに僕は召喚された。芝御衣は殺さなきゃいけなかったなぁ。邪神を召喚すれば、この街一帯が死ぬよね? 街どころか世界が死ぬ。そうすれば芝御衣も、それに関わる全ての人間も死ぬブハアァ!?

PL席のぷぇ  GM席のGM
  ↓       ↓ って航先生が言って〜
(ぷぇ#゚ω゚)   □(・∀・GM)

ぱんち!    !?!?!?
(ぷぇ#゚ω゚)=〇三★)>Д<;)


セン/今!? ぷぇさんがGMにダイレクトアタックしたね!?(一同爆笑)
GM/今あったことをありのまま言うね!? ぷぇが! マーサーを! 攻撃した!(笑)
灰澄/御衣さんが……! 怒りを我慢できずに、リアルで攻撃してきた……!(笑)
仁/(←突然のリアル乱入に爆笑している)
GM/これリプレイで絶対カットしないくだりにするからな!? まさかのGMダイレクトアタックを文面に残してやるからな!?(笑)
御衣/甘んじて受けよう。

 堂々とした許可が下りたので、AAで再現しました。

GM/「君は何も知らなくて可哀想だから教えてあげちゃった。感謝しなよ」
仁/……結局、お前は自分の意思で動けていないんじゃねえか。
GM/「ふむ? ……ああ、なんてことだ……そういうことだね。僕も可哀想な男でなんて悲しい話だなぁ。まあ僕はやることやるけどね」
セン/今、脳内のエセルちゃんが「かわいこぶるな」って言ったぞ(一同爆笑)
仁/じゃあ、教会まで追いかけてやる。
GM/「頑張ってー。それじゃ、徹平くん、その剣を持ってまた教会に行こうか。君にはやってもらわなきゃいけないことがある。その剣を使って、邪神を蘇らせてもらうんだ。僕が世界を壊そうとするとループされて何も無かったことにされちゃうかもしれないからね」
仁/……え?
セン/……あっ、そっか! 徹平がやれば……ループされない!?
GM/「能力者が人を殺すとループする」という説明は、以前解説しましたね? 正確には「『普通のものではない異端』が『本来であれば人が殺されたりしない世界』を乱すと修正がかかってループする」です。……まったく普通の人間が悪いことをしても、世界はループしないんですよ。
御衣/つまり……一般人の徹平が邪神召喚すると?
GM/人間がした行為は尊重されるので、たとえ大勢が殺されても世界は時間を戻さない。悪い異端が人を殺すと簡単にループできてやり直せたのは、第3話のカレー屋さんで見ましたよね。でも徹平が徳信を殺しても世界は戻らなかった。ただの人間の行為を、世界は大事にするからです。
灰澄/…………。
GM/戦争や災害で何万人も死んでも世界がループしないのは、人間が行なったことは神様が否定しないから。あくまで否定するのは、異端や能力者のようなイレギュラーなケースが世界を乱したとき。だから夜須庭 航が召喚するんじゃ、ダメなんです。徹平を使わないと。
仁/なんで……? だって、夜須庭航は10年前は邪神召喚したんですよね?
セン/いや……『この』夜須庭航には無理なんですよ。英霊だから。「分類:神霊」だから。
GM/そうです。かつての「分類:人間」夜須庭 航には可能でしたが、「分類:神霊」夜須庭 航がしたところで世界は悲惨な目を回避しちゃう可能性が生じるんです。
御衣/神霊航先生……! 嫌な響きだなぁ!?(笑)
仁/……そうだ。なんで徹平は俺の子供を狙ったんだ?
GM/「あ、それは判りやすい理由があるよ。元気な子供は良い生贄になる。邪神のおめざの一杯にするつもりだったんだ」
仁/生贄はテメエだけにしとけッ! 殴りにかかるぞ!
GM/「徹平バリアー!」
灰澄/徹平バリアー!? とは!?(一同爆笑)
GM/「説明しよう! 徹平を盾にすることである!
仁/徹平を殴れたぞ!?(笑)
御衣/その盾、邪神を蘇らせるために大事な物なんだろ!? 粗末にするなよ!(一同爆笑)
セン/そうだよ大事にしなよ! 何やってるの!? これだから航先生は!(笑)
GM/徹平バリアーで無傷の航先生は≪クリエイトゲイト≫を使って、シーン退場します。2人は居なくなりました。……これでA〜Gまでの全判定がクリアーできましたね。『イベントキー:クライマックスフェイズへの道』をゲットしてください。

 『イベントキー:クライマックスフェイズへの道』
 クライマックスフェイズへ突入できることを表わすイベントキー。
 夜須庭航と小池田徹平がどこに行ったか判ったなら、そこに行くと発言することで、クライマックスフェイズへ移行できる。


セン/合流して『供給』しましょう! ……我々が仁さんと合流した頃には≪クリエイトゲイト≫で逃げた後になりますね。
仁/……はあ……。
セン/……仁さん、見せちゃいけない顔をしてますね。
御衣/……居ましたか?
仁/両方な。……教会の下に邪神がいて、それを復活させるらしい。そのために徹平を使うんだとさ。
御衣/ろ、碌なことをしない……!
仁/例のアーティファクトを持っていたよ。……クリティカルを連発された。
灰澄/欲しい。
セン/クリティカル化を1000回できるとか、うちも欲しい!(笑) ……あ、夜須庭 航が邪神を復活させると言ってたということ、魔王に話してもいいですか? 魔王にその旨をラインに……。
GM/ラインを受け取った魔王から電話が掛かってきます。
セン/うわぁ早い!?(笑) ……も、もしもーし。
GM/簡潔に電話の内容をお伝えしますね。「やだ。あいつが邪神復活させるの、やだ。我々が世界を滅ぼすのだ。あいつにさせるな」
セン/で、ですよねー(笑)
仁/やっぱりあいつに召喚させるのはダメなんだ……同じ世界崩壊目的なのにダメなんだ(笑)
セン/我々異端は邪神復活させるために頑張ってるんですけど、夜須庭航に復活させるのはダメと言われたので……センは封印を守りまーす(笑)
灰澄/良かった、このまま協力できますね!(笑)

 相談をした結果、この場で『供給』をすることに。3D6点【HP】と【MP】を回復をした。
 また、御衣が≪肉体復元≫を灰澄の【HP】を全回復させた。


GM/ではここで、ちょっとしたマスターシーンをしましょうか。……場所は、教会の礼拝堂。そこにいきなりラスボスの夜須庭 航が現れます。
御衣/うわ。
GM/(モブエージェントになって)「だ、大犯罪者が来たー!?」
セン/そりゃそういう反応するわ! 教会の皆さん可哀想すぎでしょ!(笑)
GM/「ラスボスだー! 現れたとなったら攻撃じゃー!」 教会のエージェントの皆さんは夜須庭 航に攻撃します。ですが……「徹平くん、それ貸して」 宝剣の効果で回避判定を全てクリティカル成功にします。
仁/う、うわあ……(笑)
灰澄/ち、チート……!
セン/エグすぎる! 誰だよ、こんな物を作ったのは!?
GM/数年前の私だよ。
セン/数年前のGMを倒しに行かないと!(一同爆笑)
GM/無限≪未来の吐息≫でクリティカルしかしないラスボスに、あらゆる効果を無限≪リトライ≫でファンブルさせらえる皆さん。教会は死屍累々です。……人がバタバタと倒されていく光景を、徹平は横でずっと震えながら見ています。【正気度】はどんどん減っていきます。
セン/隣の人の【正気度】を配慮してあげてよ!(笑)
御衣/人のSAN値を配慮しないのが、航先生ですもんね……(笑)
GM/地下に入っていき、本来であれば厳重な鍵を解除する判定を……全部≪未来の吐息≫で成功させていく夜須庭航。彼は仕掛けのある地下への道に突入していき……というところで、黒旋風と桐久雄のダブルヤクザが「ウチのシマに何してくれてんじゃオラァー!?」と突撃していきます。
セン/クロちゃんー!?
仁/桐久雄ー!? お前は無理するなーっ!(笑)
灰澄/シマ争いが始まった(笑)
御衣/そっか、桐久雄くんもお家がヤクザで、李逵ちゃんはチャイニーズマフィア……(笑)
GM/黒旋風ちゃんの斧攻撃、桐久雄くんのナイフ攻撃、それを受けとめる航先生……というところで、カメラをPC達に戻しましょう!


 ●クライマックスフェイズ 〜勝負〜

GM/PC達4人はN市の礼拝堂にやって来ました。いつもより強固な結界が張ってあり、一般人は近寄れない状態になっています。……近寄れた能力者のみんなは、礼拝堂が死屍累々なことになっているのを目撃できます。
セン/う、うわー……!?
GM/(モブエージェントになって)「ら、ラスボスが……乗り込んできた……ガクッ!」
御衣/れ、レッドカーペットができてる!(笑)
セン/……早く教会の地下に行きますか!
GM/それがいいですね。……普段なら開けられていない地下への階段を進んでいきましょう。なお、地下へ進んでいくとクラス[異端者]および、「分類:異端」の人は体がピリピリしてきますよ。異端の神を封印している場所だからね。
セン/仁さん。我々、なんか息切れしやすくありません?(笑)
仁/ああ。すげー気持ち悪い……嫌な所だな、ここは。
GM/「ぐああーっ!?」 クロちゃんの声がします。声がした方へ駆け寄れば……地下に続く通路にて、桐久雄くん達と対立している航先生を発見できました。
仁/桐久雄ー!
GM/(桐久雄になって)「じ、仁さん! ……すみません! 俺達、後ろに下がります!」 負傷した黒旋風達を連れてNPC2人は退散。なので必然的に……夜須庭 航と対峙することになります。
御衣/桐久雄さん達、ありがとうございます……!
GM/(航になって)「おやおや? 意外と追いつくのが早かったね。熱烈なラブコールありがとう」 駆けつけてきた仁さんに向かって言いますよ。
仁/はっ、何言ってるんだ。
御衣/茶化さないでください!
GM/大声を上げた御衣ちゃんには「うるさいな。大声で割り込んでくるんじゃない」と言い放ちます。
御衣/…………。うるさいと言われたので、無言で上から≪念動障壁≫をボンっと落とします。
GM/ダメージが入らない攻撃!(一同笑) では……御衣ちゃんと同じ≪念動障壁≫という特技で、それを弾きます。「熱烈なのは構わないけど、僕はマルチタスクが苦手でね。邪神を召喚する行為の途中で戦闘はやりたくないなぁ」
灰澄/我儘言うな。
御衣/貴方がやりたくないかじゃないんですよ。
GM/「僕はここで戦うつもりはないんだ」 手をポンッと叩く航先生。彼の前に……御衣ちゃんが現れます。
セン/おっと……?
GM/御衣ちゃんの2Pカラーを出しました。
仁/……あー。
灰澄/エグい。データも御衣さんと同じですか?
GM/敵キャラクターなので回復系特技が無いですが、クラス編成は御衣ちゃんと同じです。なので、まるで御衣ちゃんを攻撃するような戦闘になります。
御衣/……性格の悪いことをしますね。
GM/「僕が発明した物が出せるという宝具って面白いよねぇ。そういや自分が写った鏡と対峙するのってわりと精神的にくるんだっけ? でもお前は人間じゃないから関係無い話か」
仁/うちの娘に何を言ってるんだよ。
御衣/……っ!
灰澄/…………。御衣さん、「娘」だってさ。
セン/うん。「娘」だって。
仁/みこちゃん。向こうはあいつが作り出した幻だよ。お前と何にも関係ねぇ。
御衣/…………。ありがとうございます。明らかに強張っていた表情が少し緩みます。……仁さん、存分に、お願いします。
仁/おう、やってやろうぜ。
GM/「…………。なーに? 吹っ切れたような顔して……気持ち悪い」
御衣/貴方に言われたくないですね。虎尾さんを騙して利用している貴方こそが気持ち悪いです。貴方は親じゃありません。私の親は、ここにいる仁さんです。
GM/「……あっそう。じゃあ、自分と戦って」 ふいっと夜須庭 航はそっぽを向いて歩いていきます。
御衣/乗り越える機会にします。
灰澄/……これが丁度良い機会になりますよ。御衣さんは「謝ってまわりたい」と言ってましたが、あれを倒せば「過去の自分」と決別できると思いましょう。後ろ向きじゃなく、前向きに突き破るんです。
御衣/はい。……センさん。遅くなりましたけど、そういうことです。
セン/いいんじゃないですか、自分で答えを見つけられたなら。……灰澄さん、貴方はいいんですか? 灰澄さんはずっと人のことを心配してましたけど、ご自分のことは解決したんですか?
灰澄/……では……。航先生、今までお世話になりました。もう知らねえぞ。
GM/「あー、それじゃあクライマックス戦闘さっさ始めてよー。ゆっくり御衣を殺してねー」
灰澄/御衣じゃないもん!
御衣/相変わらず趣味悪いことを言うなあ! ……昔の自分を、倒します!

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:仁、御衣、灰澄、セン
 (↑15メートル離れている↓)
 エンゲージ2:御衣オルタ、エセルドレーダオルタ、マリアオルタ

【行動値】
 御衣オルタ:17
 灰澄:16
 仁:15
 御衣:15
 セン:15
 エセルドレーダオルタ:14
 マリアオルタ:14

【分類】
 御衣オルタ:人間/従魔
 エセルドレーダオルタ:機械
 マリアオルタ:機械/従魔


セン/えっ、これ……エセルちゃんマリアくんちゃんか!(笑)
GM/はい。過去の頭垓で造られたロボットの子達にゲスト出演してもらいました。あくまでクラス編成が同じだけだけどね。
セン/人の心がホント無いなぁ、あの男!? 中の人は全員会ったことがあるんだぞぉ!?(一同笑)
御衣/私もエセルちゃんとお会いしたかったけど、こういう形ではない!(笑)
灰澄/プレイヤーの悲痛な声が!(笑)
GM/それでは、クライマックス戦闘を始めましょう。第1ラウンド、セットアッププロセス開始。最初は【行動値】17の御衣オルタによる……≪死の宣告≫。(ころころ)対象は、御衣ちゃん! 【意志】判定の対決で負けると、即死だよ!
仁/ピンポイントに狙ってくるな!?(笑)
GM/(ころころ)こちらは達成値10。食らえ、シネシネビーム!
灰澄/なんてもんを実装するんだ!?(一同笑)
御衣/(ころころ)達成値13で、勝った!

 灰澄はセットアップで≪アポピス≫を御衣オルタに使用。成功して、御衣オルタにバステ:放心を与えた。

GM/御衣2Pカラーが、放心してポカーンとした顔になりました。
御衣/ぽやぽや〜(笑)
仁/かわいい(笑)

 仁は≪闇の血統≫を、御衣は≪空間知識≫を、センは≪突然変異≫+≪致命葉≫の使用を宣言した。
 エセルドレーダオルタが≪空の片足≫でPCがいるエンゲージに移動、マリアオルタが灰澄に≪啓発の鎖≫を使用して【行動値】を−5しようとした。
 回避失敗したが御衣が≪逆転運命≫を使用して振り直させて、再度挑戦したことで回避成功した。


GM/メインプロセス、御衣オルタが動きます。≪アテナ≫+≪メリクリウス≫+命中判定に≪機関「チルドレン」≫+≪パイロキネシス≫で攻撃します。命中に≪機関「チルドレン」≫は使いたくないんだけど、バステ:放心があるのでこれで!
セン/できればダメージに≪機関「チルドレン」≫を使いたいよね。≪光の一手≫で≪アテナ≫を消します!
GM/了解しました。では……(ころころ)仁さんにのみ、≪メリクリウス≫の攻撃をします。(ころころ)命中は19!
仁/(ころころ)回避16。3足りない。
灰澄/≪叱咤激励≫使用! 達成値+2!
セン/≪友の華≫の≪コネ「特命課」≫を使用! それで+3しよう! 仁さんの令呪はダメージに使いたいから出来るだけ温存しよう。
仁/それで回避成功だ!
GM/……御衣オルタが手をかざすと、仁さんに炎が襲い掛かる。御衣ちゃんはこんな技を使いませんね。彼女はまったくの別人だと判ります。
セン/御衣ちゃんはそんな技、使わない!
GM/しかしエセルドレーダオルタは薬瓶の底で殴ろうとしています。
御衣/そっちはなんか懐かしい感じがする!(笑)
セン/薬瓶、しまって!(笑)

 灰澄は≪シヴァ≫+≪ヘル≫+≪デスブリンガー≫+≪イシュタル≫+≪マハラジャ≫で、SDを最大値7個使って攻撃。
 命中は14。敵の回避は16だったので失敗したが、御衣が≪ミネルヴァ≫を使用したが、1だった。
 灰澄が御衣の≪ミネルヴァ≫に≪悔改めよ≫を使用し、振り直させた結果……+4になったため、命中18で攻撃成功にこぎつけた。


セン/凄い、めちゃくちゃダイスを振る(笑) そこに≪致命葉≫を足します!
御衣/つよつよのつよ(笑) 令呪も使いましょう!
仁/固定値を全部乗せな!
灰澄/7D6+7D6+8D6+2D6で……(ころころ)127点を、エセルドレーダオルタに!
御衣/≪禍福のさざなみ≫を使用します!(1D6ころころ)……よし、ダメージに+20!
仁/となると……147点?
GM/……おめでとうございます。禍福のおかげで一撃死です。
仁/やったー! すごーい!(笑)
GM/だがエセルドレーダオルタが「ちょっと待ったー!」とストップをかける。≪繕うもの≫を使用。【意志】判定で対決して勝たないと跳ね返すよ。(ころころ)こちら、普通の成功。マリアオルタが≪未来の吐息≫を使用して判定クリティカル成功にします。
灰澄/あっ。クリティカル回避じゃないとダメなやつ!(ころころ)出ない、ダメ。クリティカル出ませんでした!
セン/くっ、≪光の一手≫を使っちゃってるから消せない……。しかも≪繕うもの≫、ダメージ軽減できない特技だ!?
GM/はい、130点素通しダメージです。
灰澄/消し飛んだ! くそお、倒れるしかないか……。
仁/うん……こっちも出目操作できないか……。
御衣/何か対策……無いですね……。
GM/灰澄くん、戦闘不能ですか?
灰澄/……あ、令呪を使ってシーン退場はできますか?
御衣/や、やりますか?
灰澄/倒れずには済むけど、再登場するのに何ラウンドか先になるんですよね。
GM/そうだね。シーン再登場は、1D6を振って何ラウンド目に登場するか決めるランダム決定するやり方を取っています。
仁/うん……それでもありっちゃありか。倒れるよりはいいかもしれない。
灰澄/それに、令呪でシーン退場した後に令呪でシーン登場させればすぐに帰ってくることもできるよ。
GM/ああ、実質「令呪2つで完全回避」という裏技ですね。
御衣/それ、ありでは? 【正気度】消失と≪トランキライザー≫を使って蘇生する方法はありますが、令呪が残っているなら使っていいと思います。
セン/うん、異端堕ちは最後の手段だな……。
灰澄/……令呪を使った方が確実かな。シーン退場は1回させてもらって、シーン登場に令呪を使うかはこの後の状況を見てもいいかもしれない。
セン/そうだね。ダイスの結果、3ラウンド以上掛かるようだったら令呪を使う選択でいいかもしれない。
御衣/それでは……令呪をシーン退場させます!
GM/はい。令呪はダメージロール直後でも割り込みで可能だということはルールに掲載があります。なのでダメージ130点を受ける直前、灰澄くんは遠くに飛ばされます。
仁/シュンッと消える!
御衣/遠くへ逃げてー!
GM/灰澄くん、シーン退場しました。……みんなの相談が終わったから、GMはここで告白しておきますね。
御衣/はい?
GM/灰澄くんの【HP】が0になって戦闘不能になった直後に……同じく【HP】が0になって戦闘不能状態であるエセルドレーダオルタは≪爆砕≫を持っているので、「攻撃してきた相手に攻撃を行なう」をしようとしたんですよ。
御衣/はい。……あっ、それって……。
GM/灰澄くんにトドメを刺す宣言をするつもりでした。
セン/あぶねぇー!?(笑)
仁/死ぬところだったぁー!?(笑)
御衣/な、ナイス判断!? 良かったぁ……!
セン/令呪退場は英断! た、対象がいなくなったから≪爆砕≫は使えないよね!? エセルちゃんは倒れるよね!?
GM/はい。エセルドレーダオルタ、戦闘不能になります。
灰澄/よ、良かった……。≪光の一手≫の切りどころ怖いな(笑)
GM/最終回手前で灰澄くん死亡バイバイというキツイ展開にならなくて良かった。……絶対これ、エセルちゃんの中の人に怒られる戦法だな?
セン/絶対怒るよ!?(一同爆笑) 灰澄さん、生きてただけでも偉い!
灰澄/それじゃあ、何ラウンド後に戻ってこられるかダイスで決めますね。(1D6ころころ)おっ、最速の1! 3ラウンド目に登場できます!
仁/こういうときに1を出してくる、偉い!

 センはエンゲージから1メートル移動し、独立エンゲージを形成。
 ≪ネメシスの鎖≫+≪思念の刃≫+≪大地の勅命≫で、敵2体に範囲攻撃。命中判定に≪コネ「古川家」≫を使用してクリティカル命中にした。

セン/あの、令呪を貰えたら嬉しいんですけど……。
灰澄/残念ながら灰澄がシーン外なんですよね。
御衣/そっか、残念!
セン/では……27点の物理ダメージです! 当たったら、2人ともシーン間【行動値】を1にしてくださいですわ!
仁/シーン間! えげつない!(笑)
GM/ふざけるなですわ。ゲーミング御衣ちゃん達は当たりました。
御衣/……七色に光ってるのかなぁ? そんな機能あったの?(笑)

 仁はマイナーアクションで移動し、≪乱舞≫+≪虐殺機甲≫で「分類:機械/従魔」特攻の入った範囲攻撃を2人に与えた。
 命中判定に≪獲物を狙う眼≫を使用。クリティカル成功にさせた。


GM/……この編成を組んでいたとき、「どっちにしても仁さんの特攻が入る編成だな」って思ってたんだよね(笑)
仁/どっちもピンポイントで特攻対象だったな(笑) あのクソドクター、娘まで巻き込みやがってー! あいつを倒すためには、こいつらは邪魔だ!
セン/ある意味、航先生の創造物とめちゃくちゃ相性が悪い……。
GM/ここは「相性が良い」と言うべきですよ(笑)
仁/御衣に暴言を放ったてめえらを許さねえ。クリティカル攻撃いきます!
御衣/ダメージロール直前に≪オグマ≫を使用します!
セン/せっかくだから令呪でやっちゃってくださーい! ≪インドラ≫も使いましょう!
灰澄/いえ、灰澄はシーン外なので≪インドラ≫は使えませんよ。
御衣/あっ、また……。もう灰澄さんを令呪でシーンで呼び寄せますか?
灰澄/仁さんのフルダメージを手伝いたいな。だから令呪で呼んで!
御衣/灰澄さんを呼びましょう! 令呪使用!

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:御衣
 エンゲージ2:セン
 (↑15メートル離れている↓)
 エンゲージ3:仁、灰澄、御衣オルタ、マリアオルタ


灰澄/突然現れて≪インドラ≫って言います! 仁さんにダメージ+14!
御衣/開幕フェードインドラ! この後、灰澄さんも範囲回復しますよ!
仁/ダメージロール!(ころころ)66点の物理範囲ダメージだ!
GM/なんてやつだ。こんな可愛らしい子達を傷つけるなんて。
仁/見た目だけなっ!(笑)

 御衣はマイナーアクションで≪興奮剤≫+令呪を使用し、全員の【MP】を25点回復。
 メジャーアクションで≪肉体復元≫で全員の【HP】を30点回復した。


セン/焼鳥の回復固定値、凄い。
御衣/そう言われると、なんか抵抗が……(笑)
仁/焼鳥、鎮火させたいよな(笑)
灰澄/しかし凄まじい回復力ですね。確かにこれは敵にまわってほしくない。
GM/……焼鳥固定値がある回復キャラをGMが敵として配置したら、四方八方から怒られてしまうよ(一同笑)

 マリアオルタは、≪狂気の世界≫+≪浄化の軍団≫による範囲のバステ:重圧攻撃を宣言した。

GM/なんとこの攻撃……「ただの範囲」の攻撃なので、御衣オルタも対象です。
灰澄/あ。
御衣/……えっ!?(笑)
GM/60体以上いる集団のマリアくんちゃんがドバーッと襲い掛かってきます。
セン/怖い怖い!(笑) 巻き込まれる御衣オルタ可哀想!
御衣/確かにマリアくんちゃんは、60体以上で1トループでしたもんね……(笑)

 仁と灰澄は命中19に対して回避判定をした結果、仁は回避18。そこにセンが≪コネ「特命課」≫を使用し、+1で回避成功。
 灰澄は回避15、命中してしまう。


仁/仁は避けられた! セン、ありがとう!
セン/痒いところに手が届く狛さんですよ!(笑)
GM/では、灰澄くんにだけダメージを出します。マリアオルタはダメージロールに≪機関「チルドレン」≫+≪禍福のさざなみ≫を使用。(1D6ころころ)6なので、禍福によるダメージ+20が入ります。
仁/≪死線≫を使用! その6を1にします!
GM/禍福が失敗になり……ダメージ+20は無しになります。そして、マリアオルタ自体にダメージが20点入ります。
御衣/自爆技になった!(笑)
セン/食らえ、20点ダメージ!
GM/食らう、20点ダメージ!(笑)

 マリアオルタのダメージロールの結果、物理ダメージ45点。1点でもダメージが入ればバステ:重圧になるが……。

御衣/≪念動障壁≫を使用!(ころころ)ダメージを17点軽減します。
仁/みこちゃんに令呪を飛ばします!
御衣/それなら、37点軽減します。
仁/さらに≪檻触手≫を使用します。(ころころ)よし出た、ダメージ全て軽減!
灰澄/全然ダメージが入らない! ありがとうございました!
御衣/壁2枚は安定するなー! 頼もしい!
GM/……ここで悲しいご報告を致します。マリアオルタは20点、御衣オルタは45点ダメージを受けました。
御衣/あのさあ(笑)
セン/ひっでえ惨状だな!(笑) マリアくんちゃんに揉みくちゃにされる御衣ちゃん、凄い図だな……。
御衣/「あーれー」ってしてますね(一同笑) 密が凄いですね!
灰澄/真の敵は味方じゃよ(笑)
仁/遠目から「内輪揉めか?」って思えるな。自滅か?(笑)

 クリンナッププロセスで、バッドステータスの放心を回復。だが重圧は回復せず……。

セン/重圧は回復できないから特技が使えなくなるのか。……敵が可哀想(笑)
灰澄/もう一回≪アポピス≫を使って追い打ちをかけますね(笑)

 第2ラウンド、セットアッププロセスに移行。
 灰澄は≪アポピス≫を御衣オルタに使用。バステ:放心にさせた。
 仁はセットアップに≪異常鉱物≫で馬を生やし、御衣は≪空間知識≫、センは≪突然変異≫で≪天眼石≫を取得して≪光の一手≫を回復させた。


GM/メインプロセスのトップバッターは、灰澄くん!
灰澄/マイナーで≪シヴァ≫!
セン/シヴァけー!(笑)

 灰澄は≪シヴァ≫+≪ヘル≫+≪デスブリンガー≫、SD2つを使用してバステ:放心状態のの御衣オルタに攻撃。
 ダメージロール直前に≪インドラ≫+センの≪大地の勅命≫、御衣の≪オグマ≫を使用したことで……。


灰澄/(ころころ)物理ダメージ87点! これで≪ソウルデバイス≫打ち止め!
仁/でもエゲつねえ攻撃だ!
GM/……御衣オルタはその一撃で、相当の瀕死状態になりました。ですが、まだ生きています。
灰澄/これで麻痺ったよ! 仁さん、頼みます!
仁/やっちまうぜー! ≪毒の魔弾≫+≪乱舞≫+≪虐殺機甲≫で範囲攻撃をします!(ころころ)2体に命中22……。
GM/マリアオルタが、命中判定に≪逆転運命≫を使用。命中判定を振り直してください。
仁/(ころころ)うっ、命中値が下がった……。
灰澄/≪悔改めよ≫! もう一度判定してください!
仁/綺麗に出目が下がったからありがたい!(ころころ)命中、21だ。
GM/(ころころ)……2人とも、回避失敗。しかもマリアオルタはファンブルです!
灰澄/≪インドラ≫です。
御衣/≪オグマ≫です。
セン/令呪です。
仁/早い早い早い!(一同爆笑)
GM/サラマンダーより早ーい(笑)

 仁は怒涛の支援を受けた結果……65点の物理ダメージ毒攻撃を2体に与えた。

GM/仁さんの一撃が決まった。範囲の65点ダメージを受けて、2体はほぼちょうどピッタリで戦闘不能になりました! あっさり倒れてすみません。
仁/こってりで死ぬかと思ったよ!(一同笑)


 ●エンディングフェイズ 〜奥へ〜

GM/という訳で、ロボット達は機能停止。それらはあくまで航先生の能力で召喚されていたものなので、残骸が残ることなくシュワッと光になって消えます。
セン/シャドウサーヴァントみたいなものだな。
GM/御衣オルタというか敵の御衣は……メカメカしい、感情の無い目で倒れ伏します。その姿は、かつての御衣そっくりです。
御衣/…………。自分が彼女達を倒すことで乗り越えられるという感覚でいたけれど、当時の自分を殺して生きるというよりも……当時の自分の分まで生き直そうと思います。
GM/……ぱたんと倒れた御衣オルタが……少しだけ、目を見開く。
御衣/あ……。
GM/少しだけ目に光が入る。それもまた、御衣が倒れたときと同じ。何もかもそっくり。……ただし彼女はその何かに目覚めて新しい自分を歩み出すことなく、消えていく。
御衣/…………。再びどこかで会えたら、違うものになれるかもしれませんね。
GM/……戦闘は、まだまだ続く。残骸が消えたことで、地下へ続く道ができた。先を進めよう。
御衣/はい。追わないといけない。
灰澄/駆け込みますか。
GM/そんな君達の後ろに、ザッと現れる人影があります。振り返ると……赤毛の男性が立っています。魔王、アクセンです。
セン/……ファッ!?(笑) 我が王!?
GM/魔王のことを知らない人達は「教会の惨状に駆けつけてくれたエージェントかな?」とでも思ってください。アクセンはいつになく仏頂面で「白妙、伯子」と2人の少女を呼び出し、彼女達に禁書を出させます。
仁/おっ?
GM/「4人を回復しろ」 禁書の中身を学んだばっかりの白妙ちゃんと伯子ちゃんが、PC4人の【HP】、【MP】、【正気度】、特技回数を全回復させます。
仁/わあー!? えらーい!(笑)
セン/もうそんなことが出来るようになったんですか、偉いですねー!(笑)
GM/(伯子になって)「お、遅くなりましたが私達も禁書取得できました! センさんや御衣さんみたいに1シナリオが終わったからって取得できなかったんです……!」
灰澄/3シナリオかけてゆっくり覚えたんだね(笑)
仁/でも偉いぞー!(笑) 回復してくれてありがとな!
御衣/ありがとうございます! これで何とか無事です。
GM/ではアクセンは、君達を通り抜けて地下への道を進んでいきます。(アクセンになって)「私も行くぞ」
セン/魔王様自ら!?
GM/はい。彼は……センさんが第1話で手に入れた禁書を全部持ってきています。
セン/それは……ラスボス育成キットじゃないですか!(一同笑)
GM/「私がラスボスだ。あの男にラスボスなどやらせるものか」
御衣/張り合った!(一同爆笑) 魔王が完全にやる気だ!
GM/彼がいることで、何らかのギミックを解除してくれるんじゃないですか。「この世界は我々のものである。奴なんぞに壊させてたまるか。全力で止めてみせる。貴様も付き従え」
セン/かしずきます。……仰せのままに、我が王。貴方に勝利を。
仁/うわぁ……仁は[異端者]なので、ヤッベーコイツって思ってますね(笑)
セン/魔王様……本当に航先生のことが嫌いなんですね! そんな魔王様が大好き!(笑) やったー魔王様が魔王様モードだウフッフー!
灰澄/センさんがイキイキしてしまった(笑)
GM/(伯子になって)「えっと……皆さん! どうか頑張ってください! 私達は直接お手伝いはできませんが、陰ながら応援しております!」
御衣/はい、ありがとうございます! ……絶対、あの男を止めてきます!


 アナザーワールドSRS
   〜 サクラ・オーバードライブ 第4話 〜  END





第5話に続く

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