アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 いのちとろかす地獄の子守唄 』 1ページ ■
2020年7月11日




 ●プリプレイ

 しゅうらMUMAピロぷぇGM・マーサーが「どどんとふ」にログインしました。
 本日もオンラインセッションで、『アナザーワールドSRS』をお送り致します。


GM/本格的な戦闘有り高難易度セッションをオンセでやるのは初めてです。これからオンライン環境で『AW』卓を立てていくと思うので、修行のつもりでやっていきましょう!



 アナザーワールドSRS・シナリオ「いのちとろかす子守唄」



【レギュレーション】
 キャラクターレベル8で開始。全員、初対面設定。会ったことがない4人でのプレイ。
 『AW』の世界の10年前に起きる、『機関解体事件』当日を描くセッションである。
 参考リプレイ『ワンアンドアナザー』『忘却の彼方になるエゴイスト』『正義の在処』『異端犯罪者たちの事件簿』あたりで概要が掴めるぞ! 全部読む必要は無いぞ!

▼推奨設定とは
 推奨されるキャラクターの立ち位置背景のこと。代表的な2つの組織&1つの立場を紹介する。
・レジスタンス:悪名高き機関を解体すべく対抗された教会の一派。12月31日に機関の本拠地に突撃作戦を行なった。様々な組織の能力者が集められている。
・機関:陵珊山に本拠地を置く研究施設。12月31日にある実験儀式が行われると知っているのは、第一部署『御臓』と第二部署『頭垓』の一部所属員のみ。
・ハンター協会:依頼があれば何でも受け持つ能力者。レジスタンスにも、機関にも、何人も雇われていたという。

 ハンドアウトは4種類あるが、プレイヤーは【ハンドアウト:PC4】を選択しなくてもいい。
 これは「記憶喪失PCは難しいので……」と敬遠するプレイヤーがいるための措置である。
 プレイヤー4人のうち【ハンドアウト:PC4】を選択されなくても、PC1〜3のうち2つを兼用する内訳OK。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:シン  関係:自由  推奨設定:ハンター

 君は「シン」という少女を奪還するために、山奥の研究所に忍び込んだ能力者だ。
 シンは機関と呼ばれる組織に誘拐された。彼女を救うため、君は陵珊と呼ばれる山に入った。
 12月31日の夜、君は巨大な化け物を目撃してしまう。
 決して勝つことができない存在を見て、君は生き延びることができるか。
▼セカイのイベント:12月31日、邪神を目撃し、逃亡する。
▼コネクションNPC1:シン

 PC1が助けようとしている少女。年齢設定自由。
▼コネクションNPC2:有蘇 護(ゆうそ・まもる)
 PC1へ奪還の依頼をした男。
 「君にお願いがある。陵珊にある超人類開発研究所機関に、とある女の子が誘拐されて捕らわれている。娘を、救ってほしい」
 君が何か行動を起こす前に、大金は既に君の口座に振り込まれていた。その額は、彼の全財産を全て振り込んだような額だった。
▼初期配布イベントキー:シン
 タイミング:オート  対象:自身  代償:なし  回数:1シナリオに1回まで
 シンに絡めたロールを行なうことで、判定達成値に+2。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:PC(自由)  関係:自由  推奨設定:レジスタンス

 君は機関を倒すために組織されたレジスタンスの一員だ。
 12月31日、順調に機関の本拠地 陵珊に突撃した君達部隊の前に、恐ろしい化け物、邪神が現れた。
 今まさに、邪神の魔の手がPC1に向かっている。
 目の前で殺されようとしていたPC1を救いつつ、君は生き延びることができるか。
▼セカイのイベント:12月31日、邪神を目撃し、PCを助ける。
▼初期配布イベントキー:PC(PCのうち誰か自由に設定)

 タイミング:オート  対象:自身  代償:なし  回数:1シナリオに1回まで
 PCに絡めたロールを行なうことで、判定達成値に+2。

【ハンドアウト:PC3】
 コネクション:PC(自由)  関係:自由  推奨設定:機関

 君は機関の所属員だ。
 12月31日、レジスタンスが乗り込んでいた陵珊に、恐ろしい化け物、邪神が現れた。
 機関の幹部やその周りが騒いでいたのはこれか! このままでは自分は殺されるだけじゃないか!
 助け合わなくては。そうして誰かと出会えた君は、誰かと生き延びることができるか。
▼セカイのイベント:12月31日、邪神を目撃し、PCを助ける。
▼初期配布イベントキー:PC(PCのうち誰か自由に設定)

 タイミング:オート  対象:自身  代償:なし  回数:1シナリオに1回まで
 PCに絡めたロールを行なうことで、判定達成値に+2。

【ハンドアウト:PC4】
 コネクション:PC(自由)  関係:自由  推奨設定:なし

 君は記憶を喪失している。
 目の前には邪神。怖い。動けない。
 あ、これ……自分、あまりの恐怖で頭が混乱して何者か判らなくなっちゃったやつだ。
 とりあえず逃げなきゃ。自分が何者か判らなくても。
▼セカイのイベント:12月31日、邪神を目撃し、逃亡する。
▼初期配布イベントキー:PC(PCのうち誰か自由に設定)

 タイミング:オート  対象:自身  代償:なし  回数:1シナリオに1回まで
 PCに絡めたロールを行なうことで、判定達成値に+2。

【その他】
・「神の力」は応相談。


プレイヤー3・ピロ/うわ、大金が振りこまれとる……。
GM/護さんとPC1の関係は、自由設定OKです。護さんとは数年会ってないと喜ばしい。数年会ってない人が突然手紙と振込してきたら怖いじゃん?
プレイヤー1・しゅうら/確かに(笑)
プレイヤー4・ぷぇ/全財産って、ドス重い振り込みですものね。
プレイヤー2・MUMA/遺言みがありますね……。

プレイヤー1・しゅうら/PC1ハンドアウトを選択。
プレイヤー2・MUMA/PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー3・ピロ/PC3ハンドアウトを選択。
プレイヤー4・ぷぇ/PC4ハンドアウトを選択。

 セッション当日前に事前キャラクターメイキングを行ない、その相談には3週間近く費やされた。
 死亡率の高い(PCの半数がロストする可能性もある)機関シナリオで、戦闘特化卓。キャラメ相談は何度もされ、そうして4人のPCは出来上がった。


プレイヤー1・しゅうら/実は今日、誕生日です。
プレイヤー2・MUMA/そうだった! 誕生日おめでとー!
プレイヤー4・ぷぇ/ハッピーバースデー!
GM/おめでたい。GMからは地獄をプレゼント!
プレイヤー3・ピロ/地獄をプレゼント!?(一同爆笑)
プレイヤー1・しゅうら/初めてですよ誕生日に地獄を貰うの! プレゼントは全員生存ルートで(笑)
プレイヤー2・MUMA/生きて返すぞぉ(笑)
プレイヤー4・ぷぇ/バースデーだけに! 生を喜びたい!(笑)
GM/それでは、キャラクターの自己紹介をしていきましょうか。PC1から順々に主張をお願いします。

プレイヤー1・しゅうら(以降、燕)/キャラクター名は、曽路 燕(そじ・つばめ)、18歳男子です。ざっくり自己紹介すると、10年くらい経って生えたジェイソンの兄です!
プレイヤー4・ぷぇ/まどかさんのお兄さん!
プレイヤー2・MUMA/生えた……お義兄さん……(笑)
プレイヤー3・ピロ/「10年くらい経って生えたジェイソンの兄」って胡乱すぎるワードしかない(笑)
燕/なんかジェイソンの本編の映画で「ジェイソンが米軍に捕らえられて研究されていた」という話があるので、機関ならやってくれそうだな〜と思いました。
プレイヤー3・ピロ/機関、見境がない。実験ヨシ!
プレイヤー4・ぷぇ/細胞採取ヨシ!
GM/出動する朱指は「どうして……」ですよ(笑) まぁ、機関だし。機関はチュパカブラも捕まえてたしな。
プレイヤー2・MUMA/機関、すぐ胡乱なものを捕まえてくる……(笑)
燕/「ジェイソンの細胞を能力者に入れたら強化できるんじゃないかな!」という実験に参加していた少年ですね。例に漏れず私のPCらしく機関のやり方に疑問を抱き、脱走してハンターになりました。脱走途中に離れ離れになった妹を探しながら、色んな依頼を受けて情報収集しています。
プレイヤー3・ピロ/妹さんと会えると良いね!
燕/妹は平和にメイドになって、そんなに外に出ないから全然会えない。機関から逃げてきたので、顔を隠してハンターやってます。フードをいつも被っていて、外してもシャイなのですぐ戻します!
プレイヤー2・MUMA/脱いだら顔が良い。
燕/護さんとは……ハンターになりたてのときによく依頼を貰っていた。突然全財産レベルの何かが振り込まれていてめっちゃ目玉飛び出すスタートを切りたいですね! シンちゃんのことは以前から知っていても大丈夫ですか?
GM/彼と同じぐらい会ってなければOKです。護さんの年齢は……私の趣味で32歳にする。
プレイヤー3・ピロ/依頼文がポエムで送られてくるやつだ。
燕/何かのフラグが立ちそうなので32歳でお願いします(笑)

 曽路 燕(プレイヤー名:しゅうら)
 クラス:[狩人5/イレギュラー3]
  体力: 6(+2)  反射:24(+8)  知覚:15(+5)
  理知: 9(+3)  意志: 6(+2)  幸運:15(+5)
  HP最大値:26  MP最大値:27  正気度:5
  分類1:人間  分類2:異端
重要キーワード:出生  背景:ジェイソンの血を引いている  特徴:闇の衝動をもつ
ライフパス特技:≪機関「一族出身」≫  スキルウェポンのイメージ:ライフル銃
職業:ハンター  性別:男  年齢:18  身長:175cm  髪色:黒  瞳色:アイスブルー
 スキルウェポン→≪無の射撃≫
 狩人→≪兎の脚≫ ≪交わる矢≫ ≪的抜き≫ ≪闇纏い≫ ≪克己の凱歌≫ ≪零力射撃≫ ≪蜂の唄≫ ≪ハヤテの爪先≫
 イレギュラー→≪クイックコート1・2≫ ≪プロパゲイト:単一化≫ ≪ヘル≫ ≪インドラ≫
 一般特技→≪強化手術・反射≫≪鏡の加護≫

プレイヤー2・MUMA(以降、蛍)/キャラクター名は、二木 蛍(ふたつぎ・ほたる)『狂気卓』のルリチカの叔母です。ルリチカが司書を目指すキッカケになった司書のお姉さんをします。
GM/いい女だった……。
燕/過去形にした!(笑)
蛍/一族が「犬神筋」という犬神が憑きやすい一族で、蛍にも犬神が憑いています。この犬神さんは宿主の感情に過剰反応して、ちょっとイラッとした程度の相手を食い殺したりするので制御が大変という『闇の衝動』持ちでして……。
プレイヤー4・ぷぇ/見えないわんおがいる。がぶがぶ。
燕/よしよしぐっぽい。
蛍/そんな一族なので周囲からの忌避、偏見の目も凄く、祖父の代にずっと暮らしていた四国を脱出、S市に来ました。
プレイヤー3・ピロ/犬神といえば四国だもんなぁ。高知の名産。
蛍/≪偽りの太陽≫で一般に溶け込んで平和に暮らしていたのですが……そこへやってきた機関の魔の手! 異端狩りだー!
プレイヤー3・ピロ/ヒャッハー! モブ朱指が来たぞー!(笑)
蛍/まだちっちゃい子もいるんやぞこっちは! 死ぬ! そこに現れた、鶴瀬正一という男。
燕/キャー鶴瀬さーん! うちわ作ろ!(笑)
プレイヤー3・ピロ/モブ朱指がギャー!?(笑)
プレイヤー4・ぷぇ/ハンサム! スタンディングオベーション!(笑)
蛍/その後ろ姿のカッコ良かったこと、カッコ良かったこと! そんなこんなで職場に休職届を叩きつけた県立図書館司書の蛍は、レジスタンスとなったのでした。怖い世界のことなんてまだ何も知らない可愛い甥っ子のルリチカを守るためにも、鶴瀬さんに恩返しするためにも! やったるぞー!
プレイヤー4・ぷぇ/格好良いお姉さんだ。
蛍/犯罪者にも実験体にも逃亡者にも人権はあるんじゃおらーっ! って感じで頑張ります!

 曽路 燕(プレイヤー名:しゅうら)
 クラス:[感応力師6/異端者2]
  体力: 9(+3)  反射:12(+4)  知覚: 9(+3)
  理知:15(+5)  意志:15(+5)  幸運:12(+4)
  HP最大値:27  MP最大値:51  正気度:10
  分類1:人間  分類2:異端
重要キーワード:末裔  背景:鶴瀬正一に救われた  特徴:闇の衝動をもつ
ライフパス特技:≪コネ「レジスタンス」≫  スキルウェポンのイメージ:なし
職業:図書館司書(休職中)  性別:女  年齢:26
 スキルウェポン→なし
 感応力師→≪肉体復元1・2≫ ≪覚醒具1・2≫ ≪空間知識≫ ≪サイコメトリー≫ ≪念動障壁1・2≫ ≪アポート≫ ≪同調録≫ ≪不滅の声援≫ ≪銀の水晶玉≫
 異端者→≪鬼の肌膚:霊力≫≪背徳の従者≫≪麗しき犠牲の盾≫≪異常鉱物≫
 一般特技→≪興奮剤≫

プレイヤー3・ピロ(以降、榑嗣)/キャラクター名は、名賀岡 榑嗣(ながおか・くれつぐ)。古川家系列の永丘家の遠縁な、機関の研究者です。倫理観はゼロじゃ。
プレイヤー4・ぷぇ/倫理感/Zero。
榑嗣/とある職員のナノマシン研究を一部引き継ぎ、ナノマシンによる自己強化実験を自身に施していたら半ばナノマシン生命体みたいになったマッド系陽キャサイエンティストです。不老不死とか長壽とか、そういう研究の一端でナノマシン研究をしています。
GM/ほうほう、あの研究も引き継いでくれた人がいたんだなぁ。
榑嗣/その結果、出来上がったのが個人を一時的に強化してくれるナノマシン・ホムンクルス NM-775、本名ナナコちゃんです。
燕/ナナコちゃん! ナナコちゃんもよろしくですよ!
榑嗣/厳密にいうとナナコちゃんだったものですけど。
蛍/ナナコちゃんだったもの!?(一同笑)
榑嗣/元は教会の医療班に居た能力者、の魂を素に錬成された戦闘補助用ナノマシン群体です。見た目は月霊髄液。そんなこんなで悠々自適研究ライフを頭垓で送っていた訳ですが……なんということでしょう、レジスタンスのカチコミが。
蛍/機関なにしてくれとんじゃー!(笑)
榑嗣/しかも上司の夜須庭先生が邪神召喚してるじゃねーですか。アカン。
プレイヤー4・ぷぇ/あーもうめちゃくちゃだよ。召喚が。
燕/ここが地獄の一丁目か(笑)
榑嗣/自由に研究できる機関は名残惜しいけど、命あっての物種だからね! 研究資料をウズマキにぶち込んで避難します。
プレイヤー4・ぷぇ/模範的頭垓職員の行動ですね。
榑嗣/生かしておくと碌なことしなさそうPCですよ。出会った人と手を取り合って生き延びたいな!
蛍/絶対に生き延びさせて余罪を追及しなきゃ……!
燕/こう、小指と人差し指を掴んで外側に広げたいお兄さんって感じでわくわくします!
プレイヤー4・ぷぇ/やわらかい拷問?(一同爆笑)

 名賀岡 榑嗣(プレイヤー名:ピロ)
 クラス:[魔術師7/狂戦士1]
  体力: 9(+3)  反射: 6(+2)  知覚:12(+4)
  理知:15(+5)  意志:18(+6)  幸運:12(+4)
  HP最大値:29  MP最大値:46  正気度:11
  分類1:人間  分類2:機械
重要キーワード:一族  背景:機関に所属中だ  特徴:酒豪である
ライフパス特技:≪機関「チルドレン」≫  スキルウェポンのイメージ:散布したナノマシンによる攻撃
職業:研究者  性別:男  年齢:28  身長:187cm  髪色:蘇芳色  瞳色:紺桔梗色
 スキルウェポン→≪魔導書≫
 魔術師→≪刻印増強1・2≫≪幻想式≫≪法則拡大≫≪稀有なる才能≫≪ホムンクルス生成≫≪暗黒の渦≫≪魔道具1・2≫≪魔杖≫≪火炎術式≫≪本のクチ≫≪魔の感知≫≪戦場の賢者≫
 狂戦士→≪機能維持≫≪狩場≫

 NM-775(プレイヤー名:ピロ)
 クラス:[聖職者3/稀人2/異端者1]
  体力:15(+5)  反射:12(+4)  知覚:12(+4)
  理知:12(+4)  意志:12(+4)  幸運: 9(+3)
  HP最大値:30  MP最大値:39  正気度:8
  分類1:機械  分類2:従魔  分類3:異端
重要キーワード:創られし者  背景:心霊治療医院会の仕事をしていた  特徴:生真面目だった
ライフパス特技:≪L:戦闘値上昇≫  スキルウェポンのイメージ:散布したナノマシンによる攻撃
職業:ホムンクルス  性別:女  年齢:??
 スキルウェポン→なし
 聖職者→≪悔改めよ≫ ≪さきもりの声≫ ≪戦術指揮≫ ≪瞬間思考≫ ≪主の恵み≫ ≪神託≫ ≪心霊治療≫
 稀人→≪光の一手≫ ≪模倣犯≫ ≪太古の縁≫ ≪友の華≫ ≪生体侵入≫
 異端者→≪異常鉱物≫

プレイヤー4・ぷぇ(以降、ヨツ)/はいなー、PC4のヨツです! 記憶喪失です! ここはどこコレは誰、あのでかいの怖い!
GM/ディスイズ可愛い。
蛍/可愛い。守らなくては。
燕/あたたかい命だ。ちゃんと守ろう。
ヨツ/己のことがマジで1ミリも判らないので、教会の子かもしれないしハンターから来たかもしれないし機関かもしれない。ちょっと怖がりですけれど、だいぶ懐っこい子供です。
榑嗣/大山様ドストライクゾーンでは?
蛍/なんて怖い真実に気が付いてしまったんですか?(笑)
燕/夏のホラー番組より怖い事実だ(笑)
ヨツ/唯一判ることと言えば、自分が人間ではないことです。ドースンマナンデイの眷属です。
榑嗣/シャーレ片手に現れたい。ジェイソンに犬神憑きに邪神の眷属! ここは検体ビュッフェか!?(笑)
ヨツ/怖いものがここにも!(一同笑) ドースンマナンデイが合成獣や知識、自然を司っているので動きがケモノに近い感じ。「代償:束縛される」で あまり二本足で動くのが得意でないので、ばいんばいんと跳ねて移動する。
燕/可愛いから世界の半分をあげようね。
ヨツ/持て余しちゃう!(笑) 目の前の怖いものである邪神から脱兎しつつ、ちょっとだけ近い匂いを感じている。邪神からピーターラビットのように逃げてますんで、その過程で他の誰かと出くわせたらいいな!
榑嗣/ピーターラビットって畑爆発させるって聞いたんだけど。
燕/邪神VSピーターラビットですね。
ヨツ/害獣ですよね。

 ヨツ(プレイヤー名:ぷぇ)
 クラス:[霊媒師3/聖職者1/世界遣い4]
  体力: 9(+3)  反射: 9(+3)  知覚:15(+5)
  理知:15(+5)  意志:12(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:31  MP最大値:36  正気度:9
  分類1:人間  分類2:人外
重要キーワード:忘却  背景:奇妙な身体的特徴「歩けないほど小さく歪な足」がある  特徴:保護動物的である
ライフパス特技:≪邪神八柱「ドースンマナンデイ」≫→≪叱咤激励≫  スキルウェポンのイメージ:なし
職業:不明  性別:両性  年齢:7  身長:110cm  髪色:金混じりのグラデカラー  瞳色:緑眼
 スキルウェポン→なし
 霊媒師→≪魂装支援≫ ≪死霊使役≫ ≪瞑目の力1・2≫ ≪御符≫ ≪棺の門≫
 聖職者→≪さきもりの声≫ ≪主の恵み≫
 世界遣い→≪逆転運命≫ ≪禍福のさざなみ≫ ≪リライト≫ ≪君に幸あれ≫ ≪未来の吐息≫ ≪逆さ落ち≫ ≪破却の装具≫ ≪さきもりの声≫
 一般特技→≪興奮剤≫ ≪興奮剤EX≫


 ●マスターシーン

 ――12月30日。北関東にある陵珊山の仏田寺にて。
 金色の髪と緑の瞳を持った美しい女性が、手足である者達に『最終段階』の報告を受けていた。
 彼女の名は、
金色の大太刀
 邪神八柱の一柱『ドースンマナンデイ』の眷属、神々の装具。千年以上前に陵珊に降り立った悪神の遣いである。

 「実りをもたらす年神を迎える大つごもり。12月31日に儀式を行なう手筈は。……ええ、よろしい。では、そのように」
 「かしこまりました。大太刀様」
 「人間達もようやっと『死を供なす永劫の呪縛』まで辿り着いた。我が愛を蘇らせる血肉も集まっている。何やら邪魔が入っているようでも、ええ、今年こそ。今度こそ。我が愛に再び会えるよう……期待しているわ」

 彼女は千年以上前にこの世に降り立ち、人々が邪神を降臨させ世界を破壊するように暗躍していた。
 血は薄いが、堕天した邪神の末裔であった上門 狭山という男に取り入り、彼に協力し、一能力者団体であった彼の組織を世界有数の企業に押し上げた人物。
 悪が蔓延る邪教へと変貌させた、諸悪の根源である。


GM/『金色の大太刀』という『邪神の装具』は、表向きは「狭山所長の愛人」として振る舞っていました。機関で一番ヤバヤバのヤバだった人で、この女がいたから機関は邪教集団になりました。

 「……ああ、ついに……あの日が来る。全てが終わるのね。この世界も。神が終わらせてくれる……。
 それで、貴方もいつまで、そのままでいるつもり?」

 金色の大太刀は、報告をした部下に問う。
 静かな笑顔を浮かべて、優しい聖母のような微笑みで、または人々を惑わす妖艶な笑みで、その者に語り掛けた。

「明日は、我が神の降臨の日。神の前で不作法をしないためにも、お化粧を直しておいた方がいいんじゃないかしら」

 「――ええ。それでは。
 わたくしも化粧直しして、貴方の神を、我らの神を、盛大にお迎えしなければ――」




 ANOTHER WORLD SRS
  「いのちとろかす地獄の子守唄」



 ●オープニングフェイズ1/ヨツ 〜金の髪、ふたり〜

 ――ヨツは、目覚める。眠っていたというより、ハッと気付くという感覚だ。
 とある建物の中に居た。
 窓の無い、どこかの施設の部屋だったのだろう。『第二研究所』という、この部屋のナンバーを告げる標識が君の目に入った。


ヨツ/……だいに、けんきゅうじょ? はて、ここは? コレは誰?
GM/化け物に手がザアッと通り過ぎていた。
ヨツ/わ、わわ、なぁに危ない!? 咄嗟にバインっと四つ足で飛びのく!

 まるで自分は線路の前に立っていて、ほんの数十センチ先を、電車が駆け抜けていくように。
 数歩前に居たなら、電車に挽かれて体がグチャグチャになっていたように。
 目の前に……巨大な何者かが手を振るい、そこに有った物や人々を全て破壊していた。


ヨツ/自己確認する間もなくそんな状況が! くる訳ですね!?(笑) 怖い!
GM/押し潰された死骸いっぱい。轢き殺していった電車は、いや腕は、ざあっと去っていく。具体的に言うと、君がいた施設に外からバカでかい邪神の手が交通事故突進してきて穴を空けて去っていった。
榑嗣/大惨事。
ヨツ/……ちょっとだけ、におい、似てる? などと頭を掠めるもスプラッタ! 自分が何者かも判らないまま、死骸の路を逃げていく!
GM/九死に一生を得た君は、ポカンとその数秒を体験した。そして「あ、これ自分、あまりの恐怖で頭が混乱して何者か判らなくなっちゃったやつだ」と思っちゃいました。
ヨツ/冷静に目を覚ましていれば思い出せたけど、そんな余裕も無い! たすけ、誰か、誰か……! いま確かなのは、死にたくないこと!
GM/死にたくない。とりあえず逃げなきゃ、死ぬ。あっちこっち死骸と火災とか崩れ落ちる瓦礫とヨツ。
ヨツ/誰か! 助けて! 声を張りますね!
GM/君は精一杯逃げた。なんということでしょう、研究所は迷路のような造りになっていたため、君はスタート地点に戻ってきた。
ヨツ/ふりだしにもどるー!?(笑) い、生きている人間を探しながら足を止めない!
GM/「ううう……」 か細い女の子の声を聞く。
ヨツ/ほへ?
GM/金髪の髪の女の子が、死んだ研究者の体の下で呻いていた。大の男の研究者の下敷きになっているので、女の子は動けないでいる。
ヨツ/耳が心持ちぴんとなる! ……くんくん、生きてる?
GM/大人に潰されているだけなので、退かしてあげれば助けられます。助けなくてそのまま逃げ出してもいいよ。
ヨツ/助けます! だってこの子、放っておいたらさっきみたいに事故る! 膝をついてぐいぐい死体をどかして……だいじょ、ぶ?
GM/覆い被さっていた男の人の血がベッタリ付いているけど、彼女には怪我が無いね。「だいじょ、ぶ……」
ヨツ/えらい!
GM/「えらい……?」
ヨツ/生きてるのはえらい。行こ、危ないのが来るから。歩ける?
GM/「歩く」
ヨツ/ヨツがもっと大きかったら「背中に乗れよ……」ってできた(笑) でも、歩こ!
GM/金髪碧眼の長い髪の少女は、「歩こって言うなら、私、歩く……」と、よたよたビクビクとぼとぼヨツについて行きます。
ヨツ/できたら走ろう!
GM/「……走る!」 たったった。
ヨツ/ばいんばいんと隣を併走。まずは生きてる人を探そう。
GM/「生きてる人、探す……!」 彼女はよたよた怯えてはいるけど、ヨツちゃんに敵意を抱いておらず、むしろ言うことをよく聞いてくれます。
ヨツ/この子だけでも生かしてえ(笑) ……名前、なんていう?
GM/名前を尋ねられたら、すぐに「シン」と答えた。
ヨツ/シン! ちゃんと自分で自分が判るなら大丈夫!
GM/「判るから、大丈夫!」
ヨツ/さっきからこちらの言葉を反復してる……? シンちゃんと一緒に助けを呼ぶ! たーすけてー!
GM/「たーすけてー!」
ヨツ/真似っこしてくれて、2倍の声なら誰かが拾う! たーすけてー!
GM/「たーすけてー!」 2倍の声で、2人はうろうろうろうろ。誰かがその声を拾ってくれることを願って……次のシーンに参りましょう。


 ●オープニングフェイズ2/燕 〜助けにきた〜

 「君にお願いがある。陵珊にある超人類開発研究所機関に、とある女の子が誘拐されて捕らわれている。娘を、救ってほしい」
 燕が何か行動を起こす前に、大金は既に口座に振り込まれていた。
 その額は、有蘇 護の全財産を全て振り込んだような額だった。


GM/燕は12月31日の陵珊山の機関本丸に乗り込む。さて、レジスタンスのみんなと一緒にカチコミ参加で団体行動する? それとも、シンが居ると思わしき『第二研究所』へ単独行動で突入する?
燕/レジスタンスが機関にカチコミしてるところで施設は手薄だろう! 敢えて単独行動したいですね。混乱に乗じて隠密行動だ!
GM/了解。機関に警察が乗り込んでいる! そのガヤガヤわーわーの隙をつき、君はこっそり単身突入した。化け物なんていないので楽々突入成功!
燕/おばけなんてないさ! おばけなんて嘘さ!(笑) ……でも、人が居ない。居なさすぎて不気味だ……。
GM/警備員が少ないね。でもモブ研究員はいるよ。モブ白衣達は「警察が来たらしいぞ」「まじでー?」「どうする?」と呑気にしていますね。
燕/……そのまま彼らの首を手刀でトントンして眠ってもらいましょう。
GM/「うっ」 バタン。そんな彼らを放置し、君は捕らわれているだろう少女……護の娘、シンを探そうとする。そのときだった。

 電車が、施設の中に飛び込んできた
 ……と、思ってしまうような、一瞬の出来事だった。
 施設の廊下が、何かの足――触手によって、薙ぎ倒される。先ほど眠らせた人達が、潰れた。
 爆発。火災。スプリンクラーの雨。さらなる揺れ。崩落。床が割れ、死体が落ちる。天井が割れ、瓦礫が死体を潰していった。

 
燕/触手!? 一体これは!? バックステップで落ちる瓦礫を避けるぞ!
GM/突如現れたのは、大きな大きな触手の化け物……の一部。ヤッホーと君に握手。
榑嗣/研究所で触手と握手!
燕/握手!? 断固拒否!(笑)
GM/君が避ければ後ろにいたモブ研究員が殺されるだけだ。頑張れ。
燕/咄嗟に触手から大きく距離を取って跳ぶ! そしてモブが触手と握手して吹っ飛んでいく……!(笑)

 ヒュイン。風を切る凄まじい音がしたと思うと、後ろにいたモブの一員が、鋭い触手の餌食になっていた。
 男の体を捕えた触手は、シュルシュルとその体を自分の体内へと導く。
 「ギャアアア助けてええええ!」
 男の叫び声は、闇が蠢く巨大な体内へと引き摺り込まれ、消えた。


ヨツ/大規模な握手会だなぁ。
蛍/あ、会えるアイドル……(笑)
燕/人を、食べるのか!? こんな規模の化け物が機関にいるなんて知らない、記憶に無い! と、とりあえず壁の向こうまで滑り込むぞ!
GM/その間も触手は人を攫い、建物を崩壊させ、炎を上げていく。
燕/どれだけ図体がでかいんだ!? 走りながら……とりあえず一刻もはやくシンを見つけ出さないと! 1つでも助けられる命があれば……!
GM/「たーすけてー!」「たーすけてー!」 2倍の声が、あっちから聞こえる。
燕/咄嗟に振り返る! そこにいるのか!?
GM/「たーすけてー!」「たーすけてー!」 ヨツちゃん、生きてる人とバッタリ会っていいよ。
ヨツ/い……生きてるえらいー! みぞおちあたりに突貫!
燕/ダメージ素通しですわッ!(笑)
ヨツ/くの字に折れるやつだ(笑) 生きてる人! 助けて!
燕/お、お前は!? 死んでる人ばっかり見ていたから凄く安堵して涙腺が緩みそうになる……。
ヨツ/助けて! この子も! シンちゃんをぐいぐい押し出す!
GM/小さな子供が2人。おそらく機関に捕らわれていたと思われる。元気な方の子供に押し出された少女は、燕くんを見るなり「えっ? お兄ちゃん……?」と聞き覚えのある声で言った。
燕/シンだな!? 良かった……!
ヨツ/良かった……地獄に仏、このこと!
GM/シンは金髪碧眼だった覚えはない。
ヨツ/えっ。
GM/燕は彼女を、君をお兄ちゃんと言った少女を見る。顔も仕草も、シンであると燕は思った。
燕/変わった姿は、研究によるものか……?
ヨツ/……シンに尋ねる。シンの、知り合い? 
GM/「お兄ちゃん……お父さんの、お兄ちゃん!
ヨツ/複雑なご家庭?
燕/それは誤解を生むな!?(一同笑) って触手が迫っていることを思い出して……ヨツちゃんを肩に担いでシンちゃんを小脇に抱えて走ります!
ヨツ/わああああ視界が高いー!(笑)
燕/お前も! 名前はまだ判らんが後で詳しく話を聞かせてくれ!
ヨツ/うん! 小脇に抱えられると倒れている死体がいっぱい見えそう。
燕/地面は見るなー!(笑)
榑嗣/絵面がほのぼのなのに、周りは地獄(笑)
ヨツ/上を見る。星空きれい。
燕/そうだ上だけ見ておけ! そして瓦礫が落ちてきたら教えてくれ!
ヨツ/あい、あい、さー!
GM/下は死骸たっぷり、辺りは炎、空には星が綺麗、そんな12月31日。ときどき触手。
ヨツ/おててこわこわ。近寄らんとこ!(笑)


 ●オープニングフェイズ3/蛍 〜恐るべき男〜

GM/お待たせしましたレジスタンス。レジスタンスの機関突撃作戦は「鶴瀬と共に、正面から機関上層部の狭山に和平で殴りに行くチーム」と「地下隠し通路から航先生を殴って倒しに行くチーム」で分かれます。蛍さんは、鶴瀬チームに同行です。
蛍/ミッション! ポッシブル! 強気にいきます!(笑)
GM/鶴瀬総支配人と一緒に表から話し合いに……あ、違った。この頃はまだ鶴瀬総支配人じゃなくて鶴瀬リーダーだ。
蛍/これから総支配人になる鶴瀬リーダー! とても良いチーム! あたしはみんなを守って機関に勝つぞ! おーっ!
GM/なんて素敵な志。正義は勝つ!(笑)
ヨツ/ヒーローサイドだなぁ(笑)
燕/がんばえー! がんばえー!(笑)
蛍/うちのちっちゃい子の未来を守るため、ここで機関は潰しておかないと! やるぞー! こんにちは地獄! PCの平均倫理を上げていきたい所存!

 GM/最初は大勢の押し問答だった。そして、機関側の後ろから……上門所長が現れる。機関の最高責任者であり、威厳のある中年男性がついにレジスタンスの前に登場した。

榑嗣/あっ、出た……(笑)
GM/さっきまでヒートアップしていた空間が、凍る。迫力のある男の登場に、全員が震え上がったかのように。機関側で対応していた職員も、小さく震えているのが分かる。レジスタンスの一同を相手にしていたからではなく、所長自ら対応に前へ出てきてしまったからだ。
蛍/自分達で抑えきれずに怖いトップが出てきてしまったら、恐怖だろうなぁ……。
GM/レジスタンスメンバーを対応していたモブ研究員が「い、命が惜しかったら所長に失礼な言動はしないでくれ……目が遭っただけで心臓が止まるほど恐ろしい人だ」と怯えて言うほどです。
榑嗣/ですよねぇ……下手すると自分らも処分されかねないし。
蛍/しかし蛍は毅然と立っています。近くの人にはそっと≪サイコメトリー≫で落ち着かせてあげます。
燕/ね、姉さん! キュン!(笑)
蛍/伊達に【MP】は50ないぞ!(笑)
GM/「自己紹介しよう。私が超人類開発研究所機関理事長である上門狭山だ。警察の皆様方が揃って御用のようだが、諸君には何かしら誤解があるようなのでまずは質疑応答の場をご用意を」
蛍/誤解だとぉ!? 実際に襲われた二木一族の者としてモヤ……だけど自分に≪サイコメトリー≫で落ち着かせます!
GM/トップが出てきたことで言い負かされる恐れはあるけど、武力介入しないで話し合いで解決しようという雰囲気になりますね。……ですが、蛍さんみたいにスマートな立ち振る舞いをしないレジスタンスの一員が現れます。
ヨツ/えっ……?

 GM/「もう機関の悪事は暴かれているのです! それを糾弾しに、狭山お父さんを裁きに僕達は来たんです! 早く捕らわれの皆さんを解放してくださーい!」

蛍/ときわさーん!?(一同爆笑)
GM/「別動隊が見ているのです! 今まさにそれを暴いている真っ最中なのです! 悪行は裁かれるべきです、お父さんは早く罪を認めてみんなを助けてあげるべきなんです!」
燕/ときわさん可愛いー! うちわ振っちゃう!(笑)
GM/「僕達は正義で正義はなんかカッコ良くクールに色々やって結果的には勝っちゃうんですッ! っていうか危ない研究とか邪神召喚の準備とかなんでこんなことしたんですか! もぅーっ!」
蛍/えー……ときわさん、好きです(笑)
ヨツ/可愛い……めっちゃ可愛い(笑)
燕/おこおこしてて可愛い。世界のもう半分をあげたい。
GM/やったねヨツちゃん、世界の半分トキリンが貰っておくよ。
ヨツ/半分こだー!(笑)
蛍/ピリピリした空間が親子喧嘩になって、ちょっと和む……和んでいる場合ではない!(笑)
GM/ときわ……当時の彼の名前は、上門 ときわ。上門狭山の息子な訳ですが、そんな子供の彼と全員に向けて、狭山所長は語ります。

 「……ときわ。お前は、我らが何を目指していたか何も分かっていなかったか。
 我らは神に選ばれた者として、爛れた世界を救済する義務がある。我らは神を降臨させ、全人類を救わなければならない。
 その崇高な意思のもと、異能の解明は進められてきた。……神の召喚による世界を正す。その召喚のために、必要なものがある。
 お前が解放しろと言っている者達は、人類の幸福を担える存在なのだ。彼らも選ばれたことを誇り、その身を捧げてくれる」


GM/蛍さん、【意志】判定をお願いします。難易度は10でどうぞ。
蛍/(ころころ)ファンブル。うっそマジで?
榑嗣/なんとぉ!?(笑)
ヨツ/あっ、ここでか!?
燕/む、むしろオープニングフェイズで出しておいて良かった!(笑)
榑嗣/そ、そうだよ! これは厄落とし厄落とし!
GM/蛍さんは思います。「うわめっちゃそのとおりじゃん上門所長サイコー! 機関って最高だな! ジブン機関に一生ついていきます!」
榑嗣/洗脳されてるー!?(一同爆笑) さ、さすが所長ー!
蛍/目がぐるぐるになりました(笑) なるほどそうね犬神筋を迫害したのも綺麗に浄化されるそれが救いでなんかステキに見えてきた〜! おじさまも良いな〜!
GM/……上門 狭山は邪神の末裔であり、クラスは[異端者]でな。≪魅了の魔眼≫を持っているんだ。ただしこの魔眼は魔王と違って、あくまでカリスマの演出。彼の真剣で誠実な目を見ているとなんでも納得できてくるし、説得力のある喋りと貫録のある雰囲気で虜になってしまいます。
燕/狭山さんのカリスマ力ならなるなる!(笑)
ヨツ/機関のトップですものね!(笑)
GM/……PCがファンブルしたので、GMは予定に無かったキャラロールをします。蛍さんの隣に、ある青年が立つ。レジスタンスに参加している、絶世の美青年吸血鬼が。

 GM/「ばか」 ぐいっと蛍さんの耳を容赦なく掴む。

蛍/はぁん!?(笑)
燕/きゃー! 美青年だ!(笑)
ヨツ/これは……これは、いいですね。物騒なネオロマかな?(笑)
GM/「後ろに下がってろ。頭冷やせ」 その声で、レジスタンスとしての意識を……なんとか、なんとか保ったということにして(笑)
蛍/……こくりと頷いて、後ろに下がります。あたしは、今、何を考えてた……? このカリスマ性とヤバい思想でみんなを率いていたのだなと分かって、ゾッとします。
GM/良いファンブルだったね。これから立ち向かう機関への恐ろしさを思い知ったシーンになれました。ちなみにこの美青年は、魔王アクセンの弟です。アイザックさんに「兄王に対しマトモすぎてアクセンよりも彼と酒を酌み交わしたい」と愚痴られた弟殿下です。
燕/あらあらまあまあ! えんもそう思う(一同笑)
榑嗣/お噂はかねがね!(笑)
蛍/はあはあ……死ぬ。「ばか」ってなんですか気が狂います!(笑) ゾッとするけど、心のどこかに世界の浄化に惹かれる自分をしっかり感じてしまう……。
GM/そのとき、突然ゴゴゴゴゴと地響きが生じた。

 ただの地震にしては長く大きい揺れが続く。いつまで経っても揺れは収まらない。
 床が割れ、人が落ちた。天井が割れ、瓦礫が人を潰した。
 そこまで大惨事が目の前で起こらなければ、ロビーで押し問答していた者達は窮地に気付かなかった。


蛍/だ、大惨事!?

 地下が揺れる。施設は崩れる。そして爆発を起こす。
 間に合わない人達が、何者かに押し潰される。
 ある研究室には危険な薬品が安置されていた。外には自然豊かに木々が生い茂っていた。それらが全部爆発に巻き込まれたのだから――大惨事に他ならない。
 建物は滅茶苦茶になって爆発、火災。広かった山の上の施設はあっちもこっちも火の海になっていく!


蛍/ね、≪念動障壁≫が間に合わないっ!
GM/即座に救出行動を取る蛍さんは偉いなぁ。……そんな君の前に、衝撃の正体が現れる。

 人々を殺す敵が、現れた。
 巨大な暗黒の渦。這い寄る闇。混沌。名状しがたき何者か。
 それが、目にも止まらぬ動きで触手を伸ばす。……隣に居たレジスタンスの一員が、鋭い触手の餌食になっていた。
 闇が蠢く巨大な体内へと引き摺り込まれ、消えた。その様子が何十人も続く。
 「ギャアアアアアアアアア助けてええええええええええええ!」 大パニック。全員、発狂する。


燕/うねうねパニック!(笑)
蛍/≪異常鉱物≫に≪麗しき犠牲の盾≫させたり、≪空間知識≫からの≪念動障壁≫でなるべくレジスタンスの被害を減らすように動きます……が!
GM/まともに戦えない、そんな状況ですね。だって周囲はみんなパニック。機関もレジスタンスも関係無く大混乱中。
榑嗣/いやあ、地獄だなあ!(笑)
蛍/落ち着きなさ……あああああ!? ≪サイコメトリー≫も追いつかない! そうだ、ここは我らがリーダー鶴瀬さんを最優先に守る動きをしなければ……!
GM/シュイン。触手が、ある青年のもとに忍び寄る。フードを被って、子供を2人抱えた青年のもとへ。
蛍/……あっ、あぶなーい! 咄嗟に≪念動障壁≫で守ります! 大丈夫なの? 怪我はない!?
GM/蛍さんの異能によって、燕くんとヨツとシンは守られた。
燕/やばい! やられる! ……と思ったときに≪念動障壁≫で助けてもらえてビックリする!
ヨツ/天の助けだ……ぶ、ぶじ。
GM/(シンになって)「ぶじ……」
蛍/ど、どうしてここに子供がいるのよ!? 相手の所属とか考えていないで心配します!
燕/ここには子供くらいたくさんいる。
蛍/子供が……たくさん? うへ……って顔をします。守るべき大事な甥っ子のことも思い出す……。
燕/……が、助けてくれてありがとう。本当に助かった。
蛍/大丈夫なのね! 避難が上手でえらいわ!
ヨツ/えらい? 守ってくれたのも! えらい! もう生きてるだけでえらい!(笑)
燕/えらいえらい。えらいと書いて地獄と読む。
蛍/事情を聞いてる時間は無さそうだけど、逃げられる?
燕/……逃げられるかどうかは分からないが、逃げねば、死ぬな。触手の化け物を、見上げる。
GM/この世のものとは思えない化け物が、人々を殺そうと暴れ回っています。
ヨツ/逃げる! 死にたくないし、死んでほしくない! ……重かったら、下ろして。走るから。
燕/大丈夫だ、軽いからな。
GM/鶴瀬は迫りくる魔物に応戦している。レジスタンスの一同に指示を出し、通信機器で違う部隊と話し合って大勢を救う方法を模索している。蛍は蛍で、生き延びる手段を自分で確立させなければ生存は難しいと思った。
蛍/……なんにせよ、この子たちのことを見捨てたら……あたしはもう二度とあたしを誇れなくなる。仕方ないわ、安全なところまで送っていってあげる! 絶対に生きて山の外に出るのよ!
ヨツ/ヒーロー指数が高すぎる台詞だ!(笑)
榑嗣/惚れてしまうやろー!(笑)
蛍/開幕ファンブルさえ無ければ完全に格好ついたのになと思いながら力強く拳を握りました!(一同笑)


 ●オープニングフェイズ4/榑嗣 〜悲惨な最期〜

GM/PC3の榑嗣さん。機関の一員である君は……監視カメラで惨状を眺めていていい。第二研究所で逃げる算段を練っていてもいい。お好きにどうぞ。
榑嗣/監視カメラでモニタリングしてたらヤバヤバのヤバなのを確認したので、手当たり次第に研究資料かき集めてウズマキぽいぽいしてます。はいはいはいはい、大事なレポートは持って逃げて! ヤバい資料は破棄して! 解散!
GM/モブ研究員達も「やべーよやべーよ」「せやせや逃げよ逃げよ」「こんなところに居られるか! 俺は帰るぞー!」と死亡フラグを立てています。
燕/やばい資料が多すぎて、破棄しきれずに殺られた研究員、いそう……(笑)
榑嗣/破棄しきれないのはいっそ持ち逃げ! 後でこっそり焼こう!
ヨツ/頭垓の社畜さん達、夢にまで見た早退や定時前退社では?(一同笑)
榑嗣/名賀岡 榑嗣、長い間お世話になりました! 現時刻を持って退職しまーす!
GM/「うふ、うふふ、うふふふふふ」 いつの間にか、金髪の女性が立っている。
榑嗣/ヒッ!?
GM/もし榑嗣さんが狭山所長を少しなりとも詳しければ、「あ、あの愛人だ」と思っていいです。
榑嗣/じゃあ……所長とよく一緒に居るのを見たことあるので、「あっ察し」って感じにします。……えっとぉ、逃げた方が良いんじゃないんですかー?
GM/「ああ、会いたかった、会いたかったわ魔鏡! ようやっと来てくれたわね、タイマストトバール様ではなく貴方だけになってしまったけど、それでも私、貴方に会えただけでとても嬉しいわ!」
榑嗣/人の話を聞いてねえ!?(一同笑)
GM/「寂しかったのよ、貴方達が散って千年、たった千年、されど千年、1日でも会えなかったのが寂しかったんだから……!」
榑嗣/あー……うん、はい、じゃあそういうことで! 逃げます……。
GM/「人間を使って貴方達をこの世にまた蘇らせたの。頑張ったから……私を撫でて
榑嗣/あ。
GM/その瞬間、室内に電車が突っ込んできたかのように化け物の腕がその場を撫でた。女の上半身が吹っ飛び下半身だけが立ってる。
ヨツ/ナデナデシテー。
榑嗣/ダイナミック頭なでなでー!?(笑)
GM/周囲に居た研究員達も圧死。君にもなでなでしてあげようと触手がニュルッと近づいてくる。
榑嗣/せんでええわ!?
ヨツ/このままだと……この世から退職(笑)
GM/……榑嗣さんは、この一帯が破壊されたことで施設の警備システムが誤作動を起こしたことに気付く。
榑嗣/やっべ!? なんてこった!?

 『イベントキー:警備システム』
(1)霊力の制限。この一帯では令呪を使用不可とする。
 なお、『契約』はルール上、落ち着いたところで接触しなければできないものとされている。こんな状態で落ち着けるもんか! という訳で、新規契約は現状不可能である。
(2)霊力の暴走。機関が管理していたアーティファクトへ送られる霊力機器の誤作動が確認される。
 施設のものを逃さないように設置された結界の設備が発動する。これにより、なかなか外へ出られないようになる。正式な手段や修理が施さなければ、停止することはできない。


榑嗣/おおおおおおおナナコ! ナナコ! 俺ちゃんと契約しよう!? で、できねえ!?
GM/(ナナコになって)「え〜、焦ってる人は〜ちょっと〜。結婚相手には〜落ち着いてる人の方が〜好みっていうか〜」
榑嗣/婚活してんじゃねえよ!? 余裕か!?(一同笑)
GM/(モブ研究員達になって)「どうするよどうするよ!?」「どうするも何も! 逃げるんだよ!」「でもこの装置が壊れてたら碌に逃げることも……!」 ヨツちゃんが「ふりだしにもどる」になったのも、この結界効果が微妙に発動したからですね。
ヨツ/なるほどなぁ。
榑嗣/ぴえん。とりあえず逃げるためにも装置を修理しに行かなきゃでしょ……。
GM/と思っていると、君の周りには君しかいなくなった。
榑嗣/……どうして……。
GM/邪神がいっぱい食べたからね。榑嗣さんも食べるため、あーん。
榑嗣/≪異常鉱物≫をデコイにして逃げますう! たーすーけーてー!(笑) めっちゃ頑張って研究所から出ていく! うわ外はファイヤー!?
GM/一方その頃。蛍さん達も異常に気付く。さっきから私達……全然移動できてない。走ってるけど、戦ってるけど、施設の外に出ることができないぞ。
蛍/外に出られない!? どうなってるのー!?
ヨツ/また戻った……! さっきも同じことがあったんだ!
燕/ということは、人為的な力が働いている……と?
蛍/くっ、結界ね! 怪しげな研究をしてる機関ならそういう装置があってもおかしくないわ!
ヨツ/探してどうにかすれば、逃げれられる、かな!
燕/ここは入り組んでいる。出来ればこの施設に詳しい者を捕まえたいところだが……チラッ。
蛍/機関の研究員がいればなぁ……チラッ。
GM/機関の研究員がこっちに逃げてくる。
榑嗣/あっ、生きてる集団発見! 貴方達は正気ですかー!?
蛍/【正気度】2桁あるわよー!(笑)
ヨツ/生きてる人だ! 花マルー!(笑)
燕/よーし新鮮な研究員を壁際に追い込めー!
榑嗣/待って! 遭遇した途端に壁際に追い込まれて囲まれるの正気なの!?(笑) 俺ちゃん悪い研究員じゃないよ!
燕/ここにいる研究員はみんなそう言うんだ。
蛍/結界があって外に出られないのよ! 貴方ならこの仕組みが判るんじゃないのー!? その場所に案内することね……嘘の情報を出したらただじゃおかないわよ! この人が!
燕/ガシャンと銃を構えます。
榑嗣/待って待って! いや確かに俺ちゃんここの研究員ですけどね!? 死にたくないのは本当だよ!?(笑) そっちも死にたくねえでしょ!? ここは呉越同舟しねえ!?
GM/榑嗣さんの一人称「俺ちゃん」なんだ。可愛い。
燕/世界の4分の1をあげようね。
蛍/世界がどんどん分割されていく!(笑)
燕/正直な貴方には北極をあげましょう。
ヨツ/ホッキョクグマ可愛いよ(笑) 手を組むの大賛成。ここにいたらみんな死しんじゃうからね、みんなでどうにか出来そうならしたい……。
蛍/裏切ったら彼の銃が……ドカンよ!
燕/ドカンだぞ。
ヨツ/どかんだよ!
榑嗣/脅迫じゃんよぉ(笑) 警備システムがぶっ壊れました! 研究員、嘘つかない!
GM/ではそんな嘘をつかない榑嗣さん。2D6を振ってください。
榑嗣/はい。(ころころ)7……?

 最期チャート7: 邪神の触手に捕まる。丸飲みされ、真っ暗闇の中に消える。ブツンとリセットボタンを押したかのように意識が掻き消える。

GM/死んでください。
榑嗣/は!?
蛍/んんん!?
ヨツ/ひぇ? ……目の前で!?
GM/はい。演出はご自由に。死んでください。
燕/GMの圧力!?(一同笑)
榑嗣/と、とりあえず館内を案内するー……と言いかけた瞬間、真横から触手がシュバッと出てきた。
GM/シュバッ。にゅる。ぱく。ぐり。がり。
榑嗣/えっ……と思う間もなく、目の前が真っ暗になる。痛い痛いいたいいたいイタイイタイ。
GM/痛い痛いいたいいたいイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ……ぷつん。榑嗣は終わった。それを見る、一同。
ヨツ/……あ、う、わ……。
蛍/なんとラッキーなことに力になってくれそうな研究員と出会えたぞ、と思った瞬間……子供達の目を塞ぐ余裕など無い……。
燕/反射的に、その触手から距離を取るしか、できなかった……。
ヨツ/咄嗟に燕さんの頭にしがみ付いて固まって……しまう……。
GM/(ころころ)……燕くん。君も2D6のダイスロールをどうぞ。
燕/わーい!(笑・ころころ)6。

 最期チャート6:邪神の触手に捕まる。そのまま飲み込まれ、捕食される。酷い痛みの中で死ぬ。

燕/お揃いね私達!(笑)
榑嗣/おっ、いらっしゃい!(笑) ……戦闘力の高い奴から捕食する、こいつ頭良いなぁ!
GM/燕くんも演出をどうぞ。彼女達を残して、死んでください。
燕/……咄嗟に回避したのも束の間、新しい触手が視界に入る! 担いでいた存在を遠くに、遠くに投げる!
ヨツ/わっ!? あ、だめ、待っ……!
燕/彼女達だけでも逃がさねば! どうか生きてくれ……そう思った瞬間に、骨が砕かれる音がした。
GM/ぶんっ。ごきっ。めきゃ。ごっ。
燕/胃の中でお兄さんと再会します。
榑嗣/チーッス!(笑)
ヨツ/……ぽぃん。ぺしゃ。泣きそうになりながらも、反射的に蛍さんの手を掴んで……。
蛍/咄嗟に走り出して、残された2人の手を取って逃げようとします!
GM/蛍さんを掴もうとするヨツちゃんとシン。泣きそうなヨツと、既に泣いているシンは蛍さんと一緒に走る。
ヨツ/泣いてる暇は、無い! 四つ足の方が速いから、シンをお願い!
蛍/出会ったばかりだからまだヨツちゃんの得意な移動方法を知らなかった! でもすぐ頷いて、シンをおんぶします!
GM/逃げる3人。その間にも周囲には死骸が増えていく。(ころころ)……ヨツ。
ヨツ/きたか。
GM/うん。2D6をしてね。
燕/ぴえん。
蛍/つら……!
ヨツ/(ころころ)……9。

 最期チャート9: レジスタンスから裏切ったリリルラケシスのメンバーに不意打ちされた。何も分からぬまま殺された。

蛍/しっかり捉まってて! そうシンに声を掛けて、動きやすいブーツでダッシュ!
ヨツ/併走するように、野兎のように四つ足で駆けていく……が、あれ? 不意に下半身だけがごっそりと軽くなる。つんのめるようにすっ飛んで、前に倒れる……。
蛍/思わず足を止めて振り返ってしまう……!
ヨツ/なんだろう……よく判らないけど、眠い。だいじょぶ、先いってて、絶対、追いつくから……。上半身と下半身が分断された状態で事切れますね。
GM/ヨツの目には、シンが……叫んでいるような、そんな姿が見えた、気がする。
蛍/よ、ヨツちゃんを殺したのが……レジスタンスの仲間だと思っていた人だということが判って、怒りが爆発しそうになる! けれど、感情を平穏に保つのは習い性なので≪サイコメトリー≫を自分にかけて、また安全そうな所を探して走り出します!
GM/爆発しかけて、冷静な判断が取れなくなっていく。でも堪えて走り出す蛍さん……2D6をどうぞ。
蛍/今は一人じゃないから、守るものがあるから、怒りを爆発させる訳にはいかない……!(ころころ)7。

 最期チャート7: 邪神の触手に捕まる。丸飲みされ、真っ暗闇の中に消える。ブツンとリセットボタンを押したかのように意識が掻き消える。

蛍/わあっ! お揃いですね!(笑)
燕/お揃いね私達!(笑)
榑嗣/ラッシャッセー!(笑)
ヨツ/3人ともお揃い良いなぁ。良くないけど(笑)
蛍/こ、これ……背負ってるシンちゃんは一体どうなるんだ?
GM/シンちゃんは生きてていいですよ。殺したいのは蛍さんなので。
蛍/いいんですね、ありがとうございます! ……触手に掴まれた衝撃でシンちゃんは宙に投げ出されます。蛍だけがシンちゃんの目の前で捕まる!
GM/シンは「わっ……!」と飛ばされる。そして蛍さんの体に触手がにゅるるるる
蛍/逃げて!
GM/……君の命令を、彼女は聞かず、逃げない。君が食べられる姿を泣きながら見ている。
蛍/丸呑みされる。何も見えない。痛い。イタイイタイイタイ……!
GM/イタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイイタイ……リセットボタン。おしまい。

 「……どうしよ……」
 蛍の声を聞かずに逃げなかったシンは……よたよたと歩き出す。
 そして、ゆさゆさと、半分になったヨツのもとへ近づいた。


GM/邪神の呑まれず3人とお揃いにならなかった、1人だけヨツのもとに残ってくれたヨツちゃんの所に……シンはやって来ます。ゆさゆさと、分かれた体を揺さぶる。
ヨツ/うおおお……来てる場合じゃないよう……逃げて……。

 「……どうしよ……ねえ、どうしたらいい……?」
 ヨツに助けを、指示を求めるように、泣きながら半分の体を揺さぶる。
 逃げてという声をもう聞けないシンは、燕達を呑み込んだ大きな化け物を見上げた。


GM/シンの最期は……(ころころ)10。

 最期チャート10:邪神を護る魔王に斬られ、燃やされた。血肉は邪神の餌となった。

榑嗣/ま、魔王……。
ヨツ/展開としては……綺麗ですね……。

 GM/戦意の無い彼女を、後ろから大剣でグサリと刺す赤毛の男がいた。

蛍/ひー……。
GM/かの異端の王は、その小さな首根っこを掴む。ついでに分かれたもう一つの遺体を掴むと……「食べたまえ。ご馳走だ。美味しいだろう?」 魔物へ2つの餌を捧げた。
榑嗣/……最終的に胃袋集合でしたね?(笑)
ヨツ/地獄だよ! 全員集合!
GM/全員、【正気度】を1点減らします。問答無用で減らします。……次のオープニングシーンに参ります。