アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 異端犯罪者たちの事件簿 』 1ページ ■
2019年8月17日




 ●プリプレイ

 2019年6月。今回のセッションGM・マーサーといつものTRPGサークルメンバーが温泉旅行中だったときの一幕。
 「金田一少年スピンオフ漫画『犯人たちの事件簿』が面白いので読んでください」
 『犯人たちの事件簿』ファンのメンバーから、熱烈なダイレクトマーケティングが開催。

 「『AW』で『犯人たちの事件簿』をやったら面白そうですね?」
 「ラスボスは、やることが……やることが多い……!」
 「いるのかよ! エージェントいるのかよ! このエージェントがポンコツであることを祈るしかない……!」
 「バレる訳がない! 
鶴瀬総支配人でも現れない限り……な!

 ――セッション立卓は、秒で決定した。


GM/あの旅行中に卓募集してから2ヶ月……本日はお集まりいただきありがとうございます。それでは、ハンドアウトを配るよー!



 アナザーワールドSRS・シナリオ「異端犯罪者たちの事件簿」



【レギュレーション】
 『5版』ルールを使用した、キャラクターレベル8で開始。

【ハンドアウト:PC全員】
 コネクション:それぞれの過去  関係:自由

 君は異端事件を起こしたことがある犯人(異端、異端犯罪者)である。
 かつてPC達に倒され、異端刑務所に送られた。
 こんな所に居られるか! 俺は(本能に従って異端刑務所から)出ていくぞ!
▼セカイのイベント:異端刑務所脱獄を決意する。
▼コネクション:それぞれの過去

 君が過去に引き起こした異端事件。
 プリプレイ時(キャラクターメイキングおよび、自己紹介のとき)に、自分の過去設定を話さないでください。「犯人の語りターン」でセッション内の楽しみにします。
 なお、他のPCと組んで事件を起こした(共犯)ことにしてもよい。その場合は、「犯人の語りターン」で2人いっしょにキャラロールをしてもらいます。過去設定の打ち合わせは、こっそりしましょう。

▼「犯人の語りターン」とは?
 ミドルフェイズで、このようなAF判定が発生します。

『AF判定:犯人の語り』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:30

※「かつて自分が起こした異端事件について語る」演出に成功すること。
 成功した場合、異端刑務所への脱獄する決意が高まり、判定にボーナスが発生する。
※同じ事件に関わったPCであれば、協調行動OK。難易度:6。

【その他】
・[アーティスト][イレギュラー]解禁。
・追加ライフパス「機関コネ」「組織コネ」解禁。英霊は禁止。
・『異端堕ちルール』解禁。
・犯罪者なアウトローな思想のキャラクターがいても許せる精神で遊んでください。



GM/「異端犯罪者」と書いて「はんにん」と読むシナリオです。PC達には、とあるセッションで登場したという設定のラスボスをやってもらいます。
プレイヤー3・せいさん/異端刑務所から出られるの!?(笑)
プレイヤー4・しゅうら/シナリオ名がもう笑っちゃってダメ!(笑)
プレイヤー5・ピロ/やることが……やることが多い! 「イリュージョン」って言いながら脱出しなきゃ!(笑)
プレイヤー1・辰巳/SKをやたら言わなきゃ。
プレイヤー3・せいさん/みんな、『犯人たちの事件簿』を読んでくれたんですね! 凄く感謝!
プレイヤー2・MUMA/アプリで最新話まで毎回追いかけていた甲斐があります……モノローグが凄く多いセッションになりそうですね!(笑)
GM/シナリオの流れはハンドアウトに全部書かれていますが、皆さん単独犯が偶然刑務所に居合わせて、「いっしょに脱獄しよう!」と共闘する展開になります。単独犯でも5人パーティーバランスで組んでくださいね。メインは「犯人の語り」でありますが、適当にキャラメすると即死します。
プレイヤー1・辰巳/はーい。鶴瀬さえ出てこなければ勝てたのに!
プレイヤー5・ピロ/積極的にフラグを建設していこう(笑)
プレイヤー3・せいさん/「犯人の語り」で敗因を語らなきゃいけないですね。今日はこんな楽しいことしていいの!?(笑)
プレイヤー4・しゅうら/凄い壮大なロールしましょう!(笑)
プレイヤー2・MUMA/……個人的に、しゅうらちゃんには書道アーティストをやってほしい。
プレイヤー4・しゅうら/私も「書道アーティストありだな!?」って考えていたところだったよ!(笑) みんな[異端者]になりましょうよ、記念に!
プレイヤー1・辰巳/記念に?(笑) でも書道アーティストなんだから[アーティスト]は取るんだろ?
プレイヤー4・しゅうら/それは、取るしかないですよね!(笑)

プレイヤー1・辰巳/ラスボスを選択。
プレイヤー2・MUMA/ラスボスを選択。
プレイヤー3・せいさん/ラスボスを選択。
プレイヤー4・しゅうら/ラスボスを選択。
プレイヤー5・ピロ/ラスボスを選択。

GM/それでは、キャラクターメイキングが終わりました。喜劇を始めましょうか。
プレイヤー5・ピロ/イエーイ、頑張って死ぬぞー(笑)
プレイヤー1・辰巳/反撃の幕開けだ!(笑)
GM/ここでの自己紹介は、名前と適当なことだけでいいです。実際どんな犯罪者なのかは……「このあとすぐ!」なので!

プレイヤー1・辰巳(以降、摩那)/キャラクター名は、筒屋 摩那(つつや・まな)。22歳の女性。人間の異端犯罪者、前線キャラです。
GM/[狂戦士]の判りやすい戦士タイプだ。思っクソ敵っぽい組み合わせだしな。
摩那/≪偏執:人間≫と≪運命の宿敵:聖職者≫があるので、鶴瀬総支配人を殺します。
プレイヤー5・ピロ/「神官から殺せ!」タイプにもなってるね。
GM/……なんか、辰巳でこのクラス編成だと『ドロリア』の相馬さんを思い出す(笑)
プレイヤー5・ピロ/相馬さんが完成されたボスだったからなぁ(笑)
プレイヤー3・せいさん/仲間として頼りになる。仲間って良いなぁ〜。
摩那/脱獄するまでは仲間でいようね!(笑)

NO IMAGE 筒屋 摩那(プレイヤー名:辰巳)
 クラス:[狂戦士5/異端者3]
  体力:21(+7)  反射:18(+6)  知覚:12(+4)
  理知: 6(+2)  意志:10(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:33  MP最大値:31  正気度:4
  分類1:人間(HP+4)  分類2:異端(HP+4)  分類3:ボス(HP+4)
重要キーワード:敗北  背景:鶴瀬のせいで死にかけた  特徴:味オンチである
ライフパス特技:≪戦闘値上昇・命中値≫  スキルウェポンのイメージ:牙
職業:犯罪者  性別:女  年齢:22  身長:165cm  髪色:黒  瞳色:??
ヘルプイベントキー:龍の聖剣
 スキルウェポン→≪殺戮の身体≫
 狂戦士→≪生気吸収≫ ≪不屈≫ ≪心神解放≫ ≪カウンター≫ ≪獲物を狙う眼≫ ≪破壊者の孤独≫ ≪暴食鬼≫ ≪失われた日々≫ ≪活殺舞踏≫ ≪戦場の華≫
 異端者→≪偏執:人間≫ ≪運命の宿敵:聖職者≫ ≪契機惑乱≫ ≪悪喰らい≫ ≪地獄の兵具≫
 一般特技→≪強化手術:反射≫

プレイヤー2・MUMA(以降、嗣巳)/キャラクター名は、伯耆原 嗣巳(ほうきばら・つぐみ)。30歳の男です。機関出身で何やかんやありました。
GM/機関出身の何やかんやかぁ(笑)
嗣巳/10年ほど刑務所にいて、模範囚だと言われています。
プレイヤー4・しゅうら/プロの囚人だ!(笑)
嗣巳/『ライフパス背景:この世のものとは思えないほど美味しくて超強くなるスープを作ることができる』。キャラクターコンセプトはドーピングコンソメスープ。
プレイヤー3・せいさん/なんで!?(一同笑)
嗣巳/ドーピングコンソメスープなので、ちゃんとムキムキになります。出オチのようなコンセプトですが、≪興奮剤≫を人に投げることしか考えてません。最大4つまで薬物をまとめ投げができるので≪興奮剤≫がすぐ無くなっちゃいそうですね。でも≪興奮剤EX≫も5本あるから大丈夫。
プレイヤー5・ピロ/す、凄いな?
プレイヤー3・せいさん/薬局かな?(笑)
嗣巳/≪大地の勅命≫を持っていますが、自分から使えないので誰かの代償を倍にして使わせます。[領域遣い]なので料理が美味しいよ!
メルギム/でも『食導』じゃなくて『頭垓』なんだよなぁ(笑)
嗣巳/最初は食導にいたんですよ。でもドーピングコンソメスープを投げつけるために頭垓に行きました。シャバに出たいー!

 伯耆原 嗣巳(プレイヤー名:MUMA)
 クラス:[処刑人4/領域遣い3/異端者1]
  体力: 9(+3)  反射:10(+3)  知覚:12(+4)
  理知:15(+5)  意志:16(+5)  幸運:12(+4)
  HP最大値:33  MP最大値:31  正気度:4
  分類1:人間(MP+4)  分類2:異端(MP+4)  分類3:ボス(MP+4)
重要キーワード:出世  背景:この世のものとは思えないほど美味しくて超強くなるスープを作ることができる  特徴:神様について研究している
ライフパス特技:≪機関「頭垓 所属」≫  スキルウェポンのイメージ:ドーピングコンソメスープ
職業:模範囚  性別:男  年齢:30  身長:172cm  髪色:茶  瞳色:茶
ヘルプイベントキー:龍の聖剣
 スキルウェポン→なし
 処刑人→≪闇の衣≫ ≪蛇の道は此方≫ ≪躍動の呪歌≫ ≪完全演技≫ ≪強力調合術≫ ≪最高調合術≫
 領域遣い→≪食物錬成≫ ≪大地の勅命≫ ≪大地の守護者≫ ≪秘伝のレシピ≫
 異端者→≪鬼の肌膚:霊力≫ ≪背徳の従者≫
 一般特技→≪勾玉の加護≫ ≪興奮剤≫ ≪興奮剤EX≫

プレイヤー3・せいさん(以降、八千代)/キャラクター名が、大御門 八千代(おおみかど・やちよ)。外見年齢45歳の女性、人の良さげなおばちゃんです。
プレイヤー4・しゅうら/セクシーシーン担当だ!
GM/タイトルロゴで局部が隠れる担当だ!(笑)
八千代/正体は異端の鬼です。実際は100歳ぐらいかもしれません。鬼婆です。
プレイヤー5・ピロ/山姥だー。
八千代/『ライフパス背景:とても珍しい屋敷を持つ』。鬼が人の皮を被って神社経営をしていました。データは振り直したり、ダメージ軽減や未行動化、完全なサポート補助型です。
プレイヤー4・しゅうら/サポートは任せた!
八千代/完全に皆さんに殴ってもらいます。私は許そう、だがこいつらが許すかな!? 『ライフパス重要キーワード:宝物』である神社に帰りたい! クリアアサヒがあったかホームで待っているから帰りたい!
GM/何年前のクリアアサヒだよ(笑)

NO IMAGE 大御門 八千代(プレイヤー名:せいさん)
 クラス:[霊媒師3/処刑人2/領域遣い3]
  体力:12(+4)  反射:13(+4)  知覚:12(+4)
  理知:13(+4)  意志:13(+4)  幸運:14(+4)
  HP最大値:33  MP最大値:31  正気度:4
  分類1:異端(HP+4)  分類2:ボス(HP+4)
重要キーワード:宝物  背景:とても珍しい屋敷を持つ  特徴:イタズラ好きである
ライフパス特技:≪戦闘値上昇・回避値≫  スキルウェポンのイメージ:亡霊使役
職業:元神主  性別:女  年齢:45  身長:155cm  髪色:黒  瞳色:黒
ヘルプイベントキー:獣王ボルガノン
 スキルウェポン→なし
 霊媒師→≪完視≫ ≪火霊操作≫ ≪死霊使役≫ ≪断末魔の叫び≫ ≪魂装支援≫ ≪黄泉がえり≫ ≪神威の導き≫
 処刑人→≪完全演技≫ ≪蛇の道は此方≫ ≪躍動の呪歌≫ ≪薬物調合≫
 領域遣い→≪豹変の業≫ ≪テリトリー≫ ≪諸刃の砦≫ ≪大地の守護者≫ ≪元素の陣形≫

プレイヤー4・しゅうら/書道アーティストです。
摩那/本名は?(笑)
プレイヤー4・しゅうら(以降、書道アーティスト)/き、北村 龍水(きたむら・りゅうすい)と言います。
GM/捕まって取り調べのときに「本名は? ……本名は? 早く言えよ!」ってやり取りをしたよね。
書道アーティスト/本名バレしないように頑張ってきたのに!(笑) 職業はアーティストです! 分類はボスです!
プレイヤー5・ピロ/みんな「分類:ボス」なんだよなー(笑)
GM/通常のPCは称号分類は選択できないのですが、今回のセッションのみ「分類:ボス」を許可しました。特別ルールです。
書道アーティスト/特技は、回復系で取り揃えています。≪アメノウズメ≫を取っているので、空から凄い勢いで何かが降ってきます。
八千代/墨かな?(笑)
書道アーティスト/回避特化に作った訳ではないのですが、1〜2回避けられたら死んでもいいかなって思ってる。戦闘不能になったら≪ラストアンコール≫でみんなの支援ができるので、死んでからが本番です!
摩那/あいつ……良い奴だった……(笑)

 書道アーティスト・北村 龍水(プレイヤー名:しゅうら)
 クラス:[処刑人2/異端者1/アーティスト5]
  体力: 9(+3)  反射: 9(+3)  知覚:15(+5)
  理知:12(+4)  意志:12(+4)  幸運:15(+5)
  HP最大値:39  MP最大値:36  正気度:8
  分類1:人間(HP+4)  分類2:異端(MP+4)  分類3:ボス(HP+4)
重要キーワード:災害  背景:芸術的な作品を作るために全力で頑張ることができる  特徴:楽観的である
ライフパス特技:≪特技取得≫  スキルウェポンのイメージ:書道の筆、墨汁
職業:アーティスト  性別:男  年齢:23  身長:195cm  髪色:紙袋で見えない  瞳色:紙袋の穴があるだけで見えない
ヘルプイベントキー:龍の聖剣
 スキルウェポン→なし
 処刑人→≪恐怖の友≫ ≪蛇の罠≫ ≪血の媚薬≫ ≪蛇の道は此方≫
 異端者→≪鬼の肌膚:物理≫ ≪異常鉱物≫
 アーティスト→≪アメノウズメ1・2≫ ≪バディ≫ ≪トート≫ ≪アポロン≫ ≪マジェスティック≫ ≪セケル≫ ≪ミューズ≫ ≪シェイクスピア≫ ≪ヒーロータイム≫ ≪トランキライザー≫ ≪ラストアンコール≫

プレイヤー5・ピロ(以降、メルギム)/キャラクター名が、メルギム・ウルフラムです。見た目は12歳のショタでーす。
嗣巳/わー、ショタだー。
メルギム/クラス編成が[狂戦士4/処刑人2/異端者2]で、人間を殺すことに特化しています。
摩那/ヒュー! まるでボスの紹介だ(笑)
メルギム/逆にそっちに特化しすぎたせいで、他の攻撃は重たくないです。コンスタントに人間を殺しまーす!

 メルギム・ウルフラム(プレイヤー名:ピロ)
 クラス:[狂戦士4/処刑人2/異端者2]
  体力:24(+7)  反射:15(+5)  知覚:12(+4)
  理知: 6(+2)  意志:10(+3)  幸運: 6(+2)
  HP最大値:46  MP最大値:35  正気度:9
  分類1:人間(HP+4)  分類2:異端(MP+4)  分類3:ボス(HP+4)
重要キーワード:時間  背景:人を殺してないと気が済まない  特徴:古風である
ライフパス特技:≪コネ「魔王の落とし子」1・機関「食導 所属」≫ ≪コネ「魔王の落とし子」2・機関「朱指 所属」≫   スキルウェポンのイメージ:スコップ
職業:ショタシリアルキラー  性別:男  年齢:12(外見年齢)  身長:145cm  髪色:金  瞳色:青
ヘルプイベントキー:龍の聖剣
 スキルウェポン→≪巨大武器≫
 狂戦士→≪乱舞≫ ≪味を占めた牙:人間≫ ≪失われた日々≫ ≪狩場≫ ≪獲物を狙う眼≫ ≪仮面の帝王≫ ≪単一化≫
 処刑人→≪異端審問≫ ≪修羅≫ ≪邪の道は此方≫ ≪恐怖の友≫
 異端者→≪闇の血統≫ ≪偏執:人間≫ ≪飢えし甲冑≫ ≪野獣の鼻≫

GM/そんな5人でやっていくセッションなのですが。まずは、テンションを上げないと……。
メルギム/犯人の気持ちにならなきゃ!
八千代/そう、鶴瀬さんさえ来なければ!
嗣巳/そんな、総支配人が直々にこんな所まで来る訳が……。
摩那/ないないない!
書道アーティスト/……みんな、フラグを高めていく……(笑)


 ●オープニングフェイズ/全員 〜ラスボス達の刑務所事情〜

GM/…………。疲れた。
メルギム/早くない!?(一同爆笑) まだセッションは始まってないよ!
GM/既にキャラメ段階で笑い疲れたんですけど……。では君達の1日を始めましょう。異端刑務所の生活についての解説は、『刑務所での生活』なるサイトを見ながらご説明します。
八千代/本当に調べてる(笑)
GM/教会と機関が汚職をして大惨事を起こした『機関解体事件』が起きた10年前。異端刑務所も大変なことになっておりました。そうして大改革された『異端刑務所』は「能力者を収容する刑務所」だけであり、普通の刑務所となんら変わりありません。……6時40分。寝室の清掃、および、洗顔。人員点検を行ない、7時5分には朝食を取ります。
書道アーティスト/はー、結構早いんですね。
GM/就寝は夜9時だそうですよ。
書道アーティスト/病院より早い。病院の消灯は22時ですよ。
八千代/ふぇー、随分早いなぁ。
GM/病院は夜の7時ぐらいまで面会するからかな。入院患者さんに会うためアフター5で仕事終わってお見舞いに来るご家族もいるから遅めなのかな? 7時30分には作業室に入り、それぞれの作業を行なって1日を過ごします。「それぞれの異能に似合った作業に分担される」ことでしょう。【体力】が低い人に体力仕事をさせても、ただの苦行ですし。
嗣巳/(←【体力】ボーナス3の人)確かに、苦行になってしまいますね……。僕は物作り系の作業をしています。
メルギム/書道アーティストさん、今日の分のTシャツです。
書道アーティスト/よーし、書くぞぉー! 筆ぺいっ!
摩那/楽しそうなハンドメイド作業だなぁ(笑)
メルギム/ボク、スコップより重い物なんて持てなーい。と言いながら、庭の掃除をさせられてる(笑)
八千代/私は家具の組み立てとかしてそう。
摩那/こっちは体力仕事ですね。えっほえっほ。
GM/イメージ的には学校……しかも小学校みたい感じでしょうか。あまり厳しく、暴力が奮われたり不衛生であるような「いかにも」な場所じゃないよ。そして12時になると昼食タイム。12時40分には作業再開です。
八千代/早い! あっという間!
書道アーティスト/1時間休憩は貰えないんですね。
GM/16時40分に作業が終了し、入浴する。……キタ!
八千代/シャワーシーンだ!
摩那/『異端犯罪者たちの事件簿』ってロゴが入る!(笑)
GM/若い女子は摩耶さんがおるが、あえてのセクシーカットは八千代さんで頼む。このとき、身体チェックを行なわれます。風呂に入っている間に調べられるみたいです。
メルギム/あー、何か持ち逃げしてないか調べられちゃうんだ。
八千代/しゃわわわわわ……綺麗にロゴが入るセクシーシャワーシーンが挟まれました(笑)
GM/17時になったら夕食です。夕飯中にテレビを見たりと余暇を楽しみます。ここで通信教育の実習やクラブ活動をします。そうして21時に就寝。21時までは自由時間となっています。
嗣巳/クラブ活動? そんなのあるんですね。
書道アーティスト/4時間ぐらい自由時間があるんですか。4時間あれば原稿ができる!
八千代/獄中で同人誌を作ってるの?(笑)
摩那/シャバの中でも楽しめるじゃねーか(笑)
GM/そんな訳で夕食の時間。君達5人は、1つのテーブルで向かい合って夕飯を取っています。テーブルは6人がけなので、残り1つの椅子に男性が座りました。トレイを持って「ここいいかい?」と登場。
嗣巳/どうぞどうぞー。
摩那/どうもー。何て名前の人ですか?
GM/乱橋 譲二(らんばし・じょうじ)。鶴瀬総支配人が付けた異端犯罪者のコードネームは『ハーリケイン』と申します。

 ハーリケイン・乱橋 譲二。
 [魔術師]の暗殺者。9人を殺害して10人目の犯行の前に逮捕された異端犯罪者。
 9人の血肉で英霊
エボラ出血熱を召喚。さらなる大量殺戮をしようとしたが、あまりのトンデモ英霊に振り回され、PC達に同情されながら異端刑務所送りにされた。
 リプレイ『嵐のメロディ』シリーズ、『人外夜会』2話を参照。


八千代/(←バンドマン卓でPC参加)おっとぉ!? ハーリケイン!?(笑)
メルギム/(←バイオリニスト卓でPC参加)ハーリケイン!? 中の人はめちゃくちゃ知ってる!(笑)
摩那/(←アイドル卓でPC参加)あー……エボラ出血熱を召喚した人か。
書道アーティスト/(←人外夜会2話でPC参加)ハイハイハイ、いたなぁ! インフルエンザはエボラパイセンしか見てなかったっす!(一同笑) 大量殺戮とか、おっかねぇなー!
メルギム/普通に死刑囚ですよ、こいつ(笑)
GM/自分以外の囚人の話は誰もしませんしされませんが、このハーリケインという男は「ヤバイことをした奴だ」程度の認識でいいでしょう。
嗣巳/まあ、ヤバくない人なんてここにいないからな。
摩那/みんな違ってみんなヤバイ。
八千代/そうだね、それが異端刑務所!(笑)
書道アーティスト/みんな仲間だなー!(笑)
GM/ハーリケインが席に座った瞬間、魔術で結界を張ります。そして彼が魔術で5人だけに会話を持ちかけます。周囲から見ればたった3秒、でも君達だけには数分の会話を始めます。
摩那/お? 物騒だなー。
GM/「お前達、脱獄する気はあるか?」 単刀直入に尋ねる。
メルギム/……お外に出られるのっ?
GM/「出るチャンスが訪れたかもしれない」
嗣巳/ほう……それは。
摩那/……出たいです。
八千代/ええ。外で好き放題したいわ。
書道アーティスト/…………。えっ、みんな出るの?
メルギム/逆に訊くけど、出る気ないの?
書道アーティスト/だって楽し……い……みんな出るなら行くわッ!(一同爆笑)
摩那/流された! 主体性が無い奴だな!?(笑)
八千代/とか言っちゃって、貴方も本当は外に出たいんじゃないの。世界堂にもう一度行きたいでしょ?
書道アーティスト/行きたい! 世界堂でハイテックたくさんガリガリしたい!(一同笑)
嗣巳/……でもさ。僕達に脱獄の話をしてくるなんて、僕らが監視に密告するとは思わなかったの?
GM/「思わないさ。みんな野心満々で『外に出たい』って顔をしていたからな。これでも気を遣って声を掛けてやったんだぜ」 ニコッと笑う彼は、これでも人を9人殺している顔をします。
嗣巳/ほう。強い顔だ。
書道アーティスト/でもこれ、鶴瀬さんが出るまでの命だぞ。
八千代/もうカウントダウン始まってるな!(一同笑)
メルギム/自信満々に誘ってくるってことは、その作戦の成功率は高いってことかなー?
GM/「ああ。この異端刑務所に結界が張られているのはご存知の通り。お前達ならこの結界がそう簡単に破れるものではないと分かっているだろ」
八千代/こんなラスボスだらけを収容している結界ですからねぇ。
GM/「しかし結界は常に張り続けられない。結界は時間経過で弱体化し、強度は人の手で更新される。どうしても結界には『効果が弱まる瞬間』が生まれるのさ」
メルギム/うん、確かに。
GM/「更新の瞬間は警備レベルが上がる。だがその一段落前、『警備レベルが上がる前の、普段よりは弱い時間』を狙って……結界に穴を空ける。そこで次元のゲイトを作り、脱獄するんだ。だが本格的にゲイトを作って脱獄するには、どうも1人では難しくてな」 彼は仲間探しをした結果、成功率の高そうな君達5人に声を掛けたようです。
摩那/ほう……。仲間探しか。
書道アーティスト/自己肯定観が上がります。
メルギム/こいつ目のつけどころがシャープだな。
八千代/さすが9人殺してないわね。
嗣巳/そう言われちゃうと、手助けしてあげちゃおうかなー。なんてね。
GM/「お前達がどんな過去を持っているのか全然知らねえが、こんな所にはいられねえって奴らだろ?」
嗣巳/…………。シリアスな顔をしておこう(笑)
書道アーティスト/アンニュイな顔をしておきますね(笑)
GM/「もしお前らが本気なら……」 ハーリケインは、ある呪文を教えます。その呪文を唱えれば隠密状態になれます。
摩那/おー。良いスキルじゃねーか!
GM/大抵の特技は無効化されてしまう異端刑務所ですが、ハーリケインが教えた呪文は一時的に監視の目を誤魔化せるほどの魔術です。「21時にその呪文を唱えてくれ。唱えた奴だけ、俺は助けてやるよ。告げ口したっていいぜ、お前らはそんな根性無しじゃないだろうがな」
書道アーティスト/こいつできる、私達を牽制している。凄い刺客、SK!
GM/「このセッション、背景がベタ真っ黒じゃないか?」
摩那/私達、犯人だからね(笑)
八千代/何かあるとみんなの後ろに「!?」のマークが現れるからね(笑)
嗣巳/あるあるすぎて「!?」が上にあっても違和感が無いようになってますね、我々(笑)
GM/「じゃあ……いただきまーす」 3秒間の会議が終わる。周囲からすると3秒間だけハーリケインを見つめた5人、にしか見えません。監視しているカメラがあっても、その隙をついての出来事でした。
嗣巳/便利だなー。さすが。
GM/これでもラスボスだからな。とあるセッションで恐怖のラスボスだったからな!
八千代/(←バンドマン卓でPC参加)……お、おう、ラスボスだったな(笑)
メルギム/(←バイオリニスト卓でPC参加)お、お前の活躍、嫌いじゃないぜ……(笑)
書道アーティスト/(←人外夜会2話でPC参加)エボラパイセンがヤバかっただけなんだよ……(笑)
GM/それではそのまま、22時に近くなります。就寝の準備をして皆さんが寝室へと消えていく時間……呪文を唱えますか?
メルギム/どうするー?
書道アーティスト/やるやるー!
嗣巳/みんなその気じゃーん!
八千代/……外に置いてきた大切なものもあるしね。
書道アーティスト/おっ、凄く意味深な発言だ! 何やらロマンスを感じる!
八千代/実際はクリアアサヒ。
摩那/多分もう無くなってるよ、クリアアサヒ!(笑)
GM/そうして21時45分、21時50分……訪れる22時。君達はとある呪文を唱える。すると君達の姿は、能力者である警備員の目にも写ることはなく、そのままシノビのように光速移動が可能になったのでした。さあ、本編を始めるよ!

『AF判定:犯人の語り』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:30

※「かつて自分が起こした異端事件について語る」演出に成功すること。
 成功した場合、異端刑務所への脱獄する決意が高まり、判定にボーナスが発生する。
※同じ事件に関わったPCであれば、協調行動OK。難易度:6。


GM/このAF判定に成功すると、『イベントキー:脱獄への決意』が入手できます。

 『イベントキー:脱獄への決意』
 脱獄をしようという気合で満ち満ちていることを表わすイベントキー。
 タイミング:判定直前。連続作業判定の達成値+4。1シナリオに2回まで使用可能。


GM/『AF判定:犯人の語り』は5人全員やってくれても構いませんし、「自分は判定しない」と拒否してくれても構いません。その場合は……どんな事件を起こしたか誰も知らない人になります。
メルギム/謎の犯人になった!(笑)
GM/『イベントキー:脱獄への決意』はあればあるほど後々の連続作業判定で有利になれるので、PC5人とも過去を語ってほしいですね。なお、過去語り以外にも判定はございます。

『AF判定:異端刑務所の仕組み』
 ・使用能力値:【知覚】【理知】
 ・難易度:10

※「刑務所の見取り図を見つける、警備員の配置を把握する、教えてくれそうな刑務所内のドンに訊く」などの演出に成功すること。
 成功した場合、クライマックスフェイズに移行する。
※協調行動OK。難易度:8。


摩那/刑務所を脱獄する手がかりを発見するというやつですね。
GM/ハーリケインは「抜けられる穴があるが、いまいちどこか分かってない」とのことです。なので自分なりに調査してあげてね。ぶっちゃけて言うと、『AF判定:異端刑務所の仕組み』に成功するとクライマックス戦闘になるよ。
八千代/その前に、早めに我々について吐かねばなるまい!(笑)
書道アーティスト/みんなのが、早く見たいですよね!


 ●ミドルフェイズ1/摩那 〜悲しき女犯罪者の正体〜

GM/皆さん単独犯のようなので、AF判定の協調行動は「そのラスボスを倒したPC達」でのガヤ参加ならOKにします。
嗣巳/ボス1人、ガヤ4人になればいいんですね。
八千代/ちょうど4人セッションが5卓あったんだな。
摩那/じゃあ……トップバッターをやってみます。【意志】で判定します。
GM/彼女を葬りたい人は協調行動をしてください。
メルギム/葬りたい人!?(一同笑)

『AF判定:犯人の語り』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:30

※「かつて自分が起こした異端事件について語る」演出に成功すること。
 成功した場合、異端刑務所への脱獄する決意が高まり、判定にボーナスが発生する。
※その事件のラスボスを倒したPCのロールを演出することで協調行動に参加可能。自動成功。


八千代/犯人さん、どんなことをしたんですか!(笑)
メルギム/一体どうしてそんなことをしたんだ!? わくわく!(笑)
摩那/……筒屋 摩那は、ごくごく普通の女子大生でした。幼少期の記憶は無く、実の親の顔も判らなかったのですが、養父母に大事に大事に育ててもらいました。そして年頃になりましたので、素敵なカレシさんができました。
メルギム/おー、やったじゃん。
摩那/そのカレシさん、浮気してました。
書道アーティスト/うわ、クズだ。
摩那/摩那はカレシさんのことが大好きでしたが、愛しさと憎たらしさがあまりにも前のめりになってしまい、ついウッカリ殺してしまいました。≪殺戮の身体≫。
嗣巳/あー、やっちゃったー。
メルギム/(摩那と付き合った男になって)「ヤメロ! オレはお前のことを愛し……アッー!」(一同笑)
八千代/それが貴方の最初の殺人だった!
書道アーティスト/摩那さんの顔に飛び散った血の演出を≪血の媚薬≫でしておきます。
摩那/ありがとう!(笑) 愛しきカレシの血を顔に浴びながら思いました。「カレを食べちゃったら二度と私から離れられないね!」
メルギム/あー、それは味を占めてますね、≪味を占めた牙≫ですね!(笑)
摩那/彼をモグモグしました。さようなら、彼との≪失われた日々≫。失恋の痛みもさることながら、彼女はどうにか立ち直って新しい恋をしました。
GM/おー。……あ、これは新しい事件の香り?
摩那/今度のカレシさんも、金銭的に非常にだらしなかったです。
八千代/どうしてそんな人としか付き合わないの!?(笑)
メルギム/だめんず・うぉーかーじゃん!(笑)
摩那/そう、だめんず・うぉーかー! 何故なら【理知】が2だから!
メルギム/逆にこれは、だめんずを≪獲物を狙う眼≫しているのでは?(笑)
GM/そろそろ高坂が登場しておくか。(高坂になってPC4人組に)「どうやら今回の異能事件、男性ばかりを狙う能力者が関わっているようなんだ……」
八千代/「まさか、あの子が……いや、そんなことはない!」
GM/お前PC1だな?(笑)
八千代/摩那さんの隣に住んでいた純情な少年PC1をやります。
メルギム/「なるほど、被害者は人間ばかり……人間に固執しているということですね!」 ≪偏執:人間≫!
摩那/PC達が動き始めた! それぐらい彼女は、何人もの犠牲者を出していました。
嗣巳/……結構、男性と付き合ってますね?(笑)
摩那/うん、片手は越えちゃったかな。そのうち……「そっか、私は悪い男の人を食べちゃえばいいんだ」と考えていくようになりました。
嗣巳/やばい≪食物錬成≫ですね!(笑)
メルギム/野獣のように鼻がきくんだ、≪野獣の鼻≫!
書道アーティスト/≪蛇の道は此方≫になっています。
GM/それ、全事件に使える標語にならない!?(一同笑)
八千代/もうこのN市は彼女の食事場、≪テリトリー≫になってしまったのだ! 「そんな……証拠が出れば出るほど摩那さんが犯人ということに! あんなに可愛い摩那さんが……!」
GM/おい、純情なPC1が苦しんでいるよ。
摩那/でもそんなPC1くんに「良いお肉が入ったんですよ、どうですか?」ってSANチェックが入るシーンもやりました。
八千代/≪断末魔の叫び≫を使ってしまったPC1が尋ねます。「摩那さん! 貴方の周りには何人亡霊がいるんですか!?」
書道アーティスト/「一体、何人を食べたんですか……!」
摩那/えーと……たくさん!
書道アーティスト/「もう、やるしかないのか……。PC1、覚悟を決めろ!」(笑)
八千代/「そんなぁ!」(笑)
メルギム/「異端死すべし、是非は無い!」 ≪異端審問≫!
GM/特技を15個使ったので『現在難易度:1』です。異端死すべし、というPCの台詞を合図にしてクライマックス戦闘が始まりました。
摩那/判定させていただきます。戦闘が始まりまして、かくして私は……(ころころ)達成値10で成功です。こうしてPC達の尽力によって、食人鬼である筒屋 摩那は倒され、異端刑務所送りになったのです。
GM/倒されました。摩那さんはAF判定に成功したので、『イベントキー:脱獄への決意』を入手してください。……PC1、どう思う?
八千代/「……今度は俺の料理を食べてくださいね! 待ってますから!」(笑)
摩那/なんでこの人、待ってますなんて言ってくれるんだろう。
嗣巳/「みんな、貴方が悔い改められるって信じているんですよ……。良い男が待っている筈です」(笑)
GM/こんな良いPC1がいたのに、摩那さんは脱獄することになったんだなぁ。
嗣巳/ちなみに、脱獄する理由は?
摩那/美味しいお肉が食べたいです。
八千代/最後のインタビューシーンに入った!(笑)
書道アーティスト/お肉の新鮮さには敵わなかったかー!(笑)
メルギム/……PC1は数日後に「摩那さんが脱獄した」ってニュースを聞くのかなぁ。AF判定、誰かかしらが誰かしらのセッションのPC1をやることになるよね。
嗣巳/そういうことですね! 1人1PC1ですね!(笑)


 ●ミドルフェイズ2/八千代 〜恐怖! 神社に潜む山姥!〜

八千代/次は私がAF判定いきます。山姥は……大昔に神社の神主と殺り合った結果、勝ちました!
嗣巳/早速、初っ端から殺してる!(笑)
八千代/神主になり代わることで人間社会に溶け込んだのです。長らく姿を変えながら、傍から見ると神主は順調に代替わりをしているけど、その実は私一人でやってきました。≪豹変の業≫。
摩那/1人で3役4役やってきたんだ。
書道アーティスト/PCの1人が、「どこかでお会いしたことはありませんか?」って訊いてくるパターンかな?
GM/こういうセッションはね、ハンドアウトに「何百年も生きている人外は禁止」ってレギュレーション指定するタイプだよ。
八千代/登場するPCは年下しか認めませーん! この大御門 八千代という顔も何人目だっただろうか。≪完全演技≫、これによって長年欺いてきた!
GM/長年欺いてきた……。でも、発覚する事件を起こしてしまうのですね?
八千代/これまで数十年に一度ぐらい、やって来た参拝者を殺してきた訳ですが……。
メルギム/神社が彼女の≪狩場≫だった。≪味を占めた牙:人間≫をしてたんですね!
書道アーティスト/それ、10回ぐらい味を占めてませんでした?(笑)
八千代/でも10回ぐらいだったら事故みたいなものじゃない? 神隠しみたいなものだしセーフ!
書道アーティスト/その口元には血の演出! ≪血の媚薬≫を付けておきますね! ……演出が楽しいな!(笑)
八千代/そういうことを繰り返し繰り返しやってきたら、神社という名の彼女の≪テリトリー≫は血塗られていく。そして同じ場で神隠しされていたら、死霊が漂う神社になってしまいました。しかし≪死霊使役≫で食べてきた犠牲者を奴隷にして、悠々自適に暮らしてきました。
嗣巳/みんな、肝試しに来そう。
八千代/そう、有名なオカルトスポットになったのです。
メルギム/「ねえ、みんなで肝試し行こうよー! ≪恐怖の友≫で!」(笑)
書道アーティスト/「行こうぜ! 俺、幽霊とか視えるタイプだからさー!」
摩那/「そんなー! 幽霊なんて本当にいる訳ないよー!」
嗣巳/「ねえ、この空気ヤバいよ……」(一同爆笑)
GM/1人ぐらいはいるよな、悪寒を感じる担当のキャラ(笑)
八千代/調子に乗ってイェーイと神社にやって来たパリピを10人ぐらい食べちゃったのです。
GM/うるせー! 死ねー! ファイナルファンタジー!
八千代/という≪断末魔の叫び≫!(一同笑) 食べ尽くした後、私は気付いた……追っ手が来る。細々とやっていたから見逃されていたものの、派手な人を殺ってしまった! やばい、追っ手が来る!
摩那/あ、これ進研ゼミで見たコマだ(笑)
八千代/逃げなきゃ! と思ったけど、逃げればずっと追いかけてくる奴らがいる。そう、教会という組織のことだ……!
GM/教会の存在は、やっぱ異端犯罪者的には怖いだろうなぁ(笑)
八千代/大事に育ててきた神社を捨てなければならない!? そんなことはできない。いや……私が犯人でないことを目の前で証明すればいいのでは? 偽装事件を起こそう!
メルギム/犯人の考えだ、これが≪闇の血統≫!(笑) ≪邪の道は此方≫こちらでーす。
八千代/おあつらえ向きに誰かがやって来た。こいつらを被害者に仕立て上げ、その上で私が完全なアリバイを作れば! 完璧な計画だ!
書道アーティスト/ノコノコとやって来たぜー! 「なんだなんだ、ここはー!」
八千代/考えてはいいけれど、トリックの要が……私が使える特技、≪火霊操作≫と≪死霊使役≫だけなのよね。今まで弄んできた人達の霊を使役することに何の良心の呵責も無い! そう! [霊媒師]が来なければ大丈夫!
書道アーティスト/「オバサンの後ろに怨霊がいるー! いっぱいいるー!」(一同爆笑)
嗣巳/「10人いるー! いっぱいいるー!」(笑)
八千代/も、もしかして貴方達[霊媒師]!? ≪完視≫! な、何食わぬ顔で私は出迎えた!
書道アーティスト/「あ、貴方の後ろに怨霊がいっぱいいるんですけど!?」
八千代/そ、そうなんですか? ≪完全演技≫! いけた、これはかなりいけた! 私にこんな才能があったとは!? 明らかに怯えているこの神社の持ち主だわ!
嗣巳/演技への自信が凄い! 「おい、あっちの幽霊が……『こいつに食われた!』って言ってるぞ!」(笑)
書道アーティスト/「こっちの幽霊も「犯人はこいつだ!」って言ってました!」(笑)
八千代/……そして私の計画は、一瞬で瓦解した……。
GM/敗因は何だと思いますか?
八千代/[霊媒師]が来ることを完全に考えていなかったことですかね。しかも2人も……1人だったら即座に殺して埋められたかもしれなかったのに。
メルギム/1人ならいくら[霊媒師]でも「何おかしなこと言ってるんですか!」って言い返せたけどね(笑) さすがにパリピ10人は良くなかったよ……。
八千代/殺し過ぎたってのもあるかもしれませんね。10人が10人、私のことを指差すとは思わないじゃないですか。
摩那/怖いよ! その光景は逆に怖いよ!(一同笑)
GM/ちなみにそのパリピ達、現在は八千代さんの特技になっております。
八千代/≪死霊使役≫で絶対お前らコキ使ってやるからな!(笑) え? PCに勝つ方法ですか? やっぱり英霊召喚をやってみるべきだったんですかね。
GM/そうだね、ハーリケインも同じことしていたしね(笑)
八千代/(ころころ)おおう、達成値9で成功です。捕まってしまったが、あの神社にもう一度帰りたい……!
GM/『イベントキー:脱獄への決意』を入手してください。……腹筋がつらい、笑い過ぎて涙が出てきた(笑)


 ●ミドルフェイズ3/メルギム 〜激闘! 殺戮を愉しむショタ!〜

メルギム/次はメルギムがAF判定をやります。メルギムは見た目12歳のショタですけど、ボクは本当は100歳越えてるジジイなんです。
摩那/ヒュウ、ショタジジイだ。リアルコナンくん!
八千代/ただし犯人側!(笑)
メルギム/やってることは大量殺戮なんですけどぉ〜。ぶっちゃけると戦闘狂というか戦争狂というかぁ〜。スコップ片手に敵兵を刺したり斬ったり埋めたりしてましたぁ〜。
摩那/スコップって万能だなー(笑)
GM/これはGMが「戦闘がやりたいシナリオとして作りました」っていうタイプだ(笑)
メルギム/スコップという名の≪巨大武器≫を≪乱舞≫させたりするドイツ人です。
書道アーティスト/ドイツ人なのになんで日本にいるんだ?
八千代/どうしてこんな島国へ?
摩那/YOUは何しにニッポンへ?
メルギム/人を殺したくて! ≪邪の道は此方≫でーす!(笑) 第二次世界大戦が終わってうまいこと逃れて、もっと人が殺せるところに行きたいな〜と思ってたらこんにちは、貴方の隣の≪恐怖の友≫です。
摩那/隣に来たら嫌だ!(笑)
メルギム/異端を殺したりすれば人の為になるかな〜と思ったんですけどぉ、やっぱ人間がいいですよ! ≪偏執:人間≫+≪味を占めた牙:人間≫+≪飢えし甲冑≫! 身の丈ぐらいのスコップ片手にブンブンしてました!
摩那/その姿はまさに≪地獄の兵具≫!(笑)
GM/ほんと人間スレイヤーだ。
メルギム/人外なので魔王様にコネがありました、≪コネ「魔王の落とし子」≫。でも機関というところにいた方がめちゃくちゃ殺せるって気付きました!
GM/理想の転職先を見つけてしまった(笑)
メルギム/≪機関「食導 所属」≫や≪機関「朱指 所属」≫にいったりと転々とやりたい放題していました。その頃はジジイだったんですが、頭垓の眼鏡マッドサイエンティストさんに「ちょっと若い体が欲しいんですけど〜!」と頼んだらこの体にしてくれました。「自分のクローンを作って脳を移植すればいいんじゃない〜?」ってナイスアイディア!
八千代/航先生……!(笑)
書道アーティスト/航先生なら言いそう(笑)
嗣巳/細胞を≪成長促進≫されたんですね(笑)
メルギム/若い体を手に入れましたー! やったね、殺したい放題! そんなことしてたら……なんだ、機械解体事件が起きてさ……。
八千代/不満そう。
メルギム/超不満だよ! ということで、機関解体事件の現場で暴れていました。
八千代/機関解体事件シナリオですか。やったー!(笑)
GM/そりゃGMも「戦闘シナリオです」とアナウンスする訳だ(笑)
嗣巳/僕は≪機関「頭垓 所属」≫なのでPCじゃなくてメルギムさん側につきます。
書道アーティスト/PCの数が減ったぞ!?(一同笑)
GM/そういや嗣巳さんも機関だった。お前ら、10年来の仲だったのかよ?(笑)
メルギム/でもボクは体もショタに替わってるし、部署も違うから今まで判らなかったのです(笑)
摩那/3人プレイのセッションかよ、負けないぞー!(笑)
嗣巳/よーし、戦闘が始まった。セットアッププロセス、≪勾玉の加護≫で先制だ!
メルギム/速攻で動き出してしょたが大きなスコップを振り回します! ブゥンブゥン! 死ねぇ! お前人間だろ! その首ぃ置いてけぇー!
八千代/だ、≪大地の守護者≫でダメージ0ー!(笑)
摩那/その攻撃をヒラッとかわして≪カウンター≫!
嗣巳/メルギムの攻撃には≪大地の勅命≫でサポートします! ≪興奮剤≫+≪興奮剤EX≫!
GM/このボス、回復しやがる。
書道アーティスト/て、敵のくせに回復はヤメるんだー!(笑) ≪ヒーロータイム≫! ≪ラストアンコール≫を使うために死んでおきます!
GM/早速PCが死んでるぞ(一同笑) 早くラスボスを全滅させないと邪神が完全復活して大変なことになるよ。
書道アーティスト/ラウンド制限のある戦闘だったのか!(笑) こ、この異端犯罪者たちを倒さなければ……ガクッ!
八千代/や、≪薬物調合≫で回復だ! ≪魂装支援≫、ここで負けてたまるかぁー!
摩那/ここで負けてたまるか、≪不屈≫!
八千代/……あ、でもこれ、PC1が人外だったことにすれば人間特攻が効きませんよ。
嗣巳/あ、なるほど。
メルギム/コノヤロウ!?(笑)
摩那/残念だったな、俺は人外だ。
GM/「くらえ! 人間じゃないパーンチ! 人間じゃないキーック!
メルギム/ああああー!?(一同笑) ……という訳で、やられちゃいました。人間じゃないパンチには勝てないね!(ころころ)はい、AF判定は成功です。そうして捕まっちゃって10年目ですね。
八千代/敗因は何ですか?
メルギム/敗因は、そうですね、人外がいたことですね。人間相手だったら負け無しだったんですけどねー!?
GM/PC1のせいだったと。……機関シナリオのセッションなら普通の人間が来ると思うよね。やっぱりGMはPCデータをセッション前にチェックしておくべきだな!
メルギム/事前確認って大事でした!(笑) でもやっぱり人間……殺したいんですよね。なので脱獄したいなぁと思いました〜!
GM/はーい、『イベントキー:脱獄への決意』をどうぞ(笑)


 ●ミドルフェイズ4/嗣巳 〜暗躍〜

嗣巳/書道アーティストをオチに持っていきたい。なので僕が先にAF判定をします。
書道アーティスト/オチにされてしまった。機関の仲間のメルギムさんの続きでシーンをするの?(笑)
八千代/その場にいた彼は、どうなったんだ……!
嗣巳/……僕は、機関のやばい創設一族・仏田家の遠縁でした。産まれたときから機関で働いていました。そして、なんかとにかく良い≪興奮剤≫を作りたかった!
GM/凄く熱意に燃えていたと。
嗣巳/戦闘に勝つためには良い≪興奮剤≫が必要なんですよ! 機関で使われていた≪興奮剤≫や≪興奮剤EX≫の開発には、僕が作った資料が大いに役立っていました!
書道アーティスト/確かに、戦闘に勝つためには必要だ(笑)
八千代/必死に≪薬物調合≫してたんですねー。
嗣巳/≪興奮剤≫を実戦でうまく使いたい。食導から≪機関「頭垓 所属」≫に移動して、ずっと研究をしていたんですよ。途中でクローン体を作る研究をしたり、若さを保つ細胞の研究をしたり……。
メルギム/ボクの体、ありがとー!(笑)
嗣巳/機関シナリオではよくある「人間をホニャララして作る薬」の研究もしておりました。
メルギム/あるあるすぎる(笑)
八千代/≪蛇の道は此方≫でーす(笑)
嗣巳/自分で作る薬で大勢を戦わせていました。自分が直接手を下した訳じゃないけど、間接的にというか……命令を下したのは僕という事件をいくつも作っています。罪状を重ねていったので、いざ機関があんなことになって……捕まったら、死ぬ。
GM/知将犯なマッドサイエンティスト系ラスボスだ。
嗣巳/機関解体事件での戦闘! 戦ったはいいものの、前衛がいなくなりました!
メルギム/あーれー!? だって相手が人外だったんだもんー!(笑)
嗣巳/だけど僕にはまだ≪闇の衣≫がある。おかげでめっちゃ足も速くなる! これが僕が開発してきたドーピングコンソメスープの成果!
摩那/ここでドーピングコンソメスープ!?(笑)
書道アーティスト/こんな可愛い顔イラストなのに筋肉ムキムキになっちゃうの!?(笑)
嗣巳/ダッシュで逃げました。
メルギム/あっ、逃げた!(笑)
八千代/逃げられても、さすがにPC達にアレを追う元気は無かった……(笑)
嗣巳/とにかく逃げた。とにかく逃げた。そして僕は、隠遁生活を送っていました。
メルギム/おお、逃げ切れたね。
嗣巳/その間にも機関は解体された。……逃亡生活の最中、残党みたいな子達を何人か見つけちゃいました。その子達を保護して≪秘伝のレシピ≫を伝授したり……育ててあげていたんですよ。
GM/……うわ、これは嫌なラスボスになるぞ(笑)
メルギム/≪修羅≫の気配がするぞぉ(笑)
嗣巳/その子達が「どうしても現状が嫌だ。とにかく復讐をしたい、その気持ちが収まらない!」と言い始めました。僕は「なら、こういう策が良いんじゃないかな?」と提案してました。
八千代/なんて≪神威の導き≫……!(笑)
GM/これ、「PC1と機関チルドレンが知り合いだった」タイプのハンドアウトだね。しかも「チルドレン達を倒しただけでは真犯人が見つからない!」というパターンだ!
メルギム/「この子達は、ただ使われていただけなんだ!」(笑)
嗣巳/その子達の計画も、だいぶ良いところまでいきました。
GM/チルドレン達がダンシングしてる。手のひらの上でダンサブル! 凄くダンサブル!
嗣巳/ですが……PC達の中に、凄いキレ者がいたんですよ。
メルギム/「彼らを教会に連れていって改心イベントを発生させなきゃ!」 ≪異端審問≫!
摩那/「決して真犯人を逃さない!」 ≪獲物を狙う眼≫!
嗣巳/僕は隠遁生活の最中、≪完全演技≫を使って一般人ですよ〜という顔で振る舞っていました。そのままチルドレンの子達が死んじゃってたら、僕のもとに辿り着くことはなかったでしょう。でも……見つかっちゃったんです。
書道アーティスト/チルドレンの子が自白したんだ!
八千代/チルドレンの子達に≪黄泉がえり≫! 「貴方は今、ここで死んじゃダメだ……! 君達を唆した人の名は!?」
書道アーティスト/「あの人が……あの人が……!」(笑)
嗣巳/そのチルドレンは、僕の≪背徳の従者≫で無理に蘇らせた子ですね。しかしPC達との戦闘で一度は死んじゃったのでマスターである僕の令呪は消え、PCが≪黄泉がえり≫を使ったことによってチルドレンは生き残り……真犯人が分かったんです。
GM/PC達のファインプレーだ!(笑)
嗣巳/そうしてPC達によってお縄になりまして、やばい刑期が付きました。
メルギム/敗因は何だと思いますか?
嗣巳/敗因ですか? ……子供に情を残してしまったことですかね。彼らを発見したとき、あのまま見殺しにしておけば……。
書道アーティスト/あああー……哀しいラスボスだ。
GM/そして知能犯だった。凄いミステリーなラスボスだった、凄い!(笑)
メルギム/脱獄したら、何をしたいですか?
嗣巳/ドーピングコンソメスープを作りたーい!(ころころ)AF判定成功、僕は外に出るー!
メルギム/全然反省してねえ(笑)
GM/好き勝手するという異端の本能には勝てなかったよ……(笑) そんな君は『イベントキー:脱獄への決意』がみなぎりました。
八千代/我々はまるで反省していないボス達です!(笑)


 ●ミドルフェイズ5/書道アーティスト 〜狂気の使者がゴールデンウィークにくる〜

メルギム/では、最後のラスボスどうぞ。
書道アーティスト/いいんですか! 俺がオチで! 俺だけ人を殺してないんですよ!?(一同爆笑)
GM/快楽殺人鬼、食人鬼、数百年前からの山姥、機関の知能犯、9人殺害の上にエボラ出血熱を日本にバラ撒こうとした暗殺者……そんな中、君は!?
メルギム/YOUは何しに刑務所へ!?(一同笑)
書道アーティスト/ホントそれなんですよねー。そのメンツの中に入らなきゃいけないんだよなぁ……。
摩那/そこに並ぶ君は、さぞ恐ろしい事件を起こしたんでしょうね!
八千代/思い出すのも憚れるような……!
嗣巳/そう、あれは……いつかのゴールデンウィークのことだった……。
書道アーティスト/参照できるリプレイがあるからね、それを読んでいただきたいのですが、そこに至るまでのお話をしなきゃ!
摩那/これが書道アーティストの過去だ!
書道アーティスト/北村 龍水。北の大地に生まれる。
メルギム/プロジェクトXみたいになってるぞ!?(笑)
書道アーティスト/こぢんまりとしたお家に生まれました。お父さんはプロの書道家で、小さい頃から書を嗜んでいて、生まれながら左利きだったのを右利きに矯正されたりしてストレスを抱いていました。
八千代/あー……地味にストレス。
書道アーティスト/「父のようになりなさい!」と言われ、そういう志も持っていたんですね。だけど自分が書く字を、父はいつまでも認めてくれない。いつまで経っても自分のことを認めてくれなかった。
GM/ストレスな幼少期だ……。でも「父を殺す」とかには至らなそう。
八千代/それが我々との違いですね。
メルギム/ボクだったらその場でピッと殺しますよね。
摩那/サクッと一発、殺っちゃいますね(笑)
書道アーティスト/ある日、高校の机に落書きをしました。凄く楽しかった!
GM/目覚めた!
八千代/≪蛇の道は此方≫でございます!(笑)
書道アーティスト/机に書く落書きってツルツルしていていい感じ! テスト中に書く落書きも楽しい!
摩那/わかるわかる、解き放たれてしまった≪心神解放≫(笑)
メルギム/味を占めてますよ! ≪味を占めた牙≫!
書道アーティスト/でも担任の先生にバレちゃったら≪光の一手≫という消しゴムです(笑) 最初はちゃんと優等生やってたんですよ。
嗣巳/偉いなー。
書道アーティスト/でもね、人ってどんどんエスカレートしていくものなんだ。放課後に、黒板にチョークで落書きしたり。白い壁にスプレーで落書きしたり……。
GM/おお……どんどん悪くなってきた。
八千代/順調に犯罪者になってきたぞ。
書道アーティスト/落書きを残しておくことで、ニンマリしちゃうんです。みんなが下校して真っ暗になった校庭に、石灰で落書きをしたり……。
メルギム/お前はハルヒか?(笑)
書道アーティスト/超楽しかった。
GM/青春か!(笑)
嗣巳/でもそんなことしたら……「これ超凄いじゃん!」「誰がやったんだろ?」って噂になるよね。
メルギム/「なにこれ凄い!」って言われたら、どんどん良い気分になってきちゃうよね。……そういうのは続かないんだ、≪失われた日々≫。
書道アーティスト/また放課後にコッソリやっているときに、当直の先生に見られてしまうんです。先生に怒られて泣く……だけでなく、報告されたお父さんに頬を打たれる!
摩那/あー、ついに!
書道アーティスト/心の中で傷つき、自尊心もズタズタになり、認められていないというコンプレックスから……家出だー!
摩那/こんな生活はもう嫌だ! ≪破壊者の孤独≫!
嗣巳/……ただの青春じゃん(笑)
書道アーティスト/そこからですよ。学校という檻を出て開放的になった彼は、「もう自分は自由なんだ!」と、どこでも落書きをするようになったんです。俺は四角い紙に収まっているだけの人間じゃない! 世界をこの黒い墨で俺が染めてやる! そのまま遠路はるばるN市までやって来た。
八千代/遠路はるばるN市まで……!(笑)
書道アーティスト/よーしやるぜぇー! やった場所が警察署だった。
メルギム/一発目でそこかよぉ!?(一同爆笑)
GM/ゆたかさんと狛さんがゲッソリしているのが目に浮かぶ!(笑)
書道アーティスト/≪シェイクスピア≫とかでクリティカル値を下げるから全然捕まらないぜぇー! 車に撥ねられても俺は止まらないぜぇー! すっげぇ楽しいー! そうして警察署の資料庫を全て荒していった。
メルギム/人は殺してないけど! やってることは最低だよ!(笑)
GM/書道アーティストを捕まえることになったPC達、どう思う?
嗣巳/何だこりゃ。
八千代/別に嫌じゃないんだけど……うーん、でも、捕まえておかないと大変だよなぁ、現場復旧委員会として(笑)
書道アーティスト/この落ちない墨は! 俺の心ぉー! 俺の血で全てを染めてやるぜー! 鼻血で≪血の媚薬≫。
摩那/鼻血で! アートを書くな!(笑)
八千代/血は! 落ちないんだぞ!(笑)
メルギム/≪巨大武器≫で殴ります。
GM/普通に殴って終わらせた。
書道アーティスト/だが俺は物理攻撃は≪鬼の肌膚:物理≫で効かないんだぜぇー!(一同笑) このまま壁に落書きしてやるぜぇー!
嗣巳/壁に≪大地の守護者≫。許せねえ(笑)
八千代/≪薬物調合≫でオキシドールを使いますね(笑) お前が書いたものはなー! こうやって消えていくんだよー!
摩那/≪生気吸収≫!
メルギム/そうこうしているうちに霊力ダメージでポンッとやられたんだ。
書道アーティスト/一発入ったら死ぬんで。(ころころ)AF判定、成功です。
GM/『イベントキー:脱獄への決意』をゲットしてください。……どうして負けたと思いますか?
書道アーティスト/霊力ダメージが敗因でしたね。
八千代/脱獄したらまず何をしたいですか?
書道アーティスト/Tシャツ以外に書きたいですね!
摩那/でも北村さんのTシャツ、凄く人気ですよ?
書道アーティスト/ありがとうございます。
嗣巳/最後に、サインをお願いします。
書道アーティスト/どうもありがとうございまーす。やっぱ字を書くの、好きなんですよねー。
嗣巳/頑張ってください。
書道アーティスト/はーい! ……なんだこれ?(一同笑)
八千代/人死にが出ない『AW』シナリオだった……。でも大事な警察署の資料を墨で汚される前にループしたい!(笑) 何があっても北村くんは人を殺さなそうな気がするけど!
摩那/人は死ななくても、被害総額は凄そう(笑)
メルギム/警察署の公文書を管理している人達がキレるシナリオだよ(笑)
GM/でも立派な『AW』のシナリオだった。面白いシナリオを5本もありがとうございます。もうこのセッション終わりにしたいよ! 5人分のシナリオを見せられたらエンディングにいっていいかな!?
八千代/5本もセッションやりましたからね!(笑)
摩那/シナリオフックとしてご自由にお使いください!(笑)
書道アーティスト/いやー、セッション5回分もプレイしてカロリー消費したわー(笑)