アナザーワールドSRS・リプレイ・人外夜会
■ 第2話 『 死者のストンプ 』 1ページ ■
2015年4月4日




 ●プリプレイ

GM/『アナザーワールドSRS〜人外夜会』第2回セッションを始めていきましょう。
一同/よろしくお願いしまーす!
GM/クロスオーバーセッション『人外夜会』の2回目をやらせていただけることになりました。前回の『リリルラケシスの宴』はボリュームとしてはミニセッションだったので、今回はがっつりめのシナリオを用意してみました。前回より2レベル上昇して、キャラクターレベル12でプレイしていただきます。
プレイヤー1・なちこ→アイザック/一気に2レベル上昇は嬉しいですね。
プレイヤー2・しゅうら→えん/今回のセッションでは戦闘はする予定ですか?
GM/どちらかと言えば情報収集と会話中心ドラマ重視のシナリオですが、戦闘も予定しております。ちゃんとキャラメをしておいた方がいいかもね。先に今回遊んでもらうハンドアウトを公開します。



 アナザーワールドSRS シナリオ名『人外夜会〜第2章「死者のストンプ」』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル12で開始。
 前回のセッションから数ヶ月経っている設定。現在、元のパーティーとの仕事は無い状態。

【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:謎の手紙   関係:興味

 君は、教会の書庫でとある手紙を発見する。
 いつの時代に書かれたのか判らない、誰が書いたのかも判らない、呪文が記している手紙だった。
 手に取った手紙をどうするか。事件でも何でもない君は、自由にして構わない。
▼セカイのイベント:手紙の存在を記憶している
▼コネクション:謎の手紙

 ワープロで印刷された文章。誰かに宛てたものではなく、不特定多数に向けた内容である。
 無国籍な白い封筒に入れてあり、住所は書かれていない。

【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:アーティスト   関係:好意

 8月9日の夜、君はナイトクラブ『ジュピトリス』に訪れた。
 満席のナイトクラブでは、激しいジャズが奏でられている。
 まるで20世紀初頭のアメリカのような雰囲気の中、ひときわ目立つ演奏を繰り広げている黒人男性がいた。
 彼に話しかけられたのは、おそらく偶然としか言えなかっただろう。
▼セカイのイベント:アーティストに声を掛けられる
▼NPC:アーティスト

 20代前半の黒人男性。トランペット奏者。
 サッチモの影響を非常に受けているらしい。代表曲は『死者のストンプ』。


GM/先日BGMチョイスが素晴らしいTRPG動画を拝見しまして! それに感銘を受けて音楽をテーマにしたシナリオをご用意してきました。元ネタは『死者のストンプ』なんですが、それを『AW』シナリオアレンジして、なおかつ夜会仕様にしてきました。
えん/ハンドアウト2に書かれている「サッチモ」って何ですか?
GM/ある有名な演奏家のことだね。ちゃんとシナリオ内で説明するので、知らなくてもプレイできるよー。

 相談の結果、PC1のハンドアウトをアイザックが、PC2のハンドアウトをえんが担当することになった。

GM/……さて、レベルアップの相談が終わったので、軽く自己紹介をしてもらいましょう。まずはハンドアウト1を選択したアイザックさんから!

アイザック/アイザック=ブラックモアです。2レベル上昇した結果、クラス編成が[聖職者]が9レベル、[稀人]が3レベルになりました。ついにダメージ軽減特技≪白き守り手たち≫を取得したり、≪寝台確保≫で供給率が良くなったり、≪共鳴する声≫で射程が伸ばしました。
GM/[聖職者]は便利な特技が多いけど射程が短い特技が多いので、それをうまく[稀人]パワーでそれを補ったね。
アイザック/あとは≪水鏡≫を取りました。水に情報を写すという技なんですが、ペットボトルを常備するか潔く指を切って使用しようと思います。
GM/自分の血から情報を得るって、吸血鬼っぽいな。
えん/ヒュー、スクショしてタイムラインにあげたい光景ですね!(笑)
アイザック/今回もアクセンさんに振り回されてヘイトを溜め、えんくんにおいしい思いをさせてしまうんでしょうね……もう何があっても大丈夫です(笑)
GM/アイザックさんにはいつもお世話になっております。寛容な心に我々は救われております。
アイザック/事務所がね、なんでもやる方針なんで仕方ないんですよ(笑)

 アイザック=ブラックモア(プレイヤー名:なちこ)
 キャラクターレベル12:クラス[聖職者9/稀人3]
 聖職者より、主特技≪白き守り手たち≫ 、副特技≪寝台確保≫を取得。
 稀人より、主特技≪共鳴する声≫、副特技≪水鏡≫を取得。

えん/未東 えん(みあずま・えん)です。今回晴れてモブになりました! クラス編成は[狩人]が7レベル、[異端者]が4レベル、[イレギュラーが]1レベル。≪シュテンドウジ≫を取得したので能力値が全部アップしましたが、モブ一掃特技を受けたら【幸運】判定難易度15に成功しないと死ぬようになりました!
アイザック/つ、強い特技だけど怖いやつだ……(笑)
GM/やったー、ついにモブデビューだー。
えん/敵がモブ一掃特技を取っていないことを祈るしかありません。
GM/普通、GMはそんな特技を取らないんだけどね……(笑)
えん/他にも≪デュプリケイト≫を取得しました。「複数体いる、二重人格である」って描写の特技なんですけど、菌なので既に複数います。空気中にたくさんいるから(笑) それと、≪+50呼べばいつでも集合する≫を取りました!
GM/既に文章じゃん!?(一同笑)
アイザック/ルージィルさんの「呼べばいつでも来る」となんか似通っているよ! 微妙に違うけど!(笑)
えん/今夜はナイトクラブに連れて行ってもらえるらしいよ、ワクワクですね!
アイザック/……また人が多い所にえんと行くのかぁ(笑)

 未東 えん(プレイヤー名:しゅうら)
 キャラクターレベル12:クラス[狩人7/異端者4/イレギュラー1]
 狩人より、一般特技≪興奮剤≫、副特技≪+50呼べばいつでも集合する≫を取得。
 イレギュラーより、主特技≪シュテンドウジ≫、副特技≪デュプリケイト≫を取得。

GM/シナリオに使うNPCの名前をいつもプレイヤーさんに決めてもらっているのですが、どうしますか?
えん/うーん……あんまり思いつかないんですよね。外国人の名前って縁が無いので。
GM/なら元ネタのキャラクターをデフォルト名として使うのでいいかな? それだとNPCの名前は、リロイ=ターナーになります。陽気な黒人のアメリカ人です。
アイザック/イギリス人、フランス人、ルーマニア人、ハンガリー人ときて今度はアメリカ人か。相変わらず国際的なセッションですね(笑)


 ●マスターシーン

GM/2人に決定してもらいたいことがあります。アイザックさんとえんくんが、「アクセンの過去」についてどれだけ知っているかを設定を決めてほしいのです。
アイザック/ほう?
GM/プレイヤーの2人はアクセンが登場する連載小説『さわれぬ神 憂う世界』を読んでくれていたり、最終回の内容を知ってくれているので「アクセンが『AW』で何をしているのか」ご存知ですが、アイザックさんとえんくんはどうなんだろうと思いまして。ここでハッキリさせておきましょう。
えん/なんかもう、えんは全部アクセンさんの正体とかしていることとか知っていると思います。
アイザック/アイザックは……うーん、どうだろう? 知ってるのと知らないの、どっちの方が面白いだろう?(笑) 知っていた方が話が進めやすいですかね。
GM/前回『リリルラケシスの宴』では、確信は無いけど大体は知っているって感じでした。酒に酔ったアクセンが話しちゃったとか、トキリンが2人にお話をしたことにしてもいいよ。
アイザック/トキリンはとってもおしゃべりですからね(笑)
GM/……じゃあ、こんなシーンがあったことにしよう……。

 ――それは、いつの日だったか。何の拍子で始めてしまった会話だったか。
 ときわの淹れた紅茶を飲むティータイムにて。彼は、誰も知らない『隠された過去』を話し始めた。

「……数年前にあった『機関解体事件』はご存知ですか? 退魔組織『教会』が汚職を働いていたことを暴いたあの一連の騒動のことです。
 『教会』は、今のように正義の組織ではなかった。異端犯罪者を異端刑務所ではなく、とある組織……超人類開発研究所『機関』に売り渡していたんです。
 何十年にも渡る汚職でした。何百人、もしかしたら何千人にも及ぶ被害者が生まれました。
 その事件を収束させ、クリーンな『教会』を作り出したのが……今の総支配人・鶴瀬さんです」


アイザック/アイザックは当時、教会の一エージェントでした。あの頃は相当な騒ぎだったな。
GM/設定では『ラブアゲインシンドローム』に登場した速見さんや、『デイズ』に登場した温水おじいちゃんもおそらく当時の教会が移り行く様を見ていたことになっています。
アイザック/でも、その「黒幕」を知ってるかといったら……。

「鶴瀬さん率いる『レジスタンス』は、『機関』の本拠地に乗り込みました。いくら罪を公表しても、最後まで『機関』の最高責任者が抵抗したからです。
 その作戦には僕も参加しました。アクセンさんも仲間として、悪しき機関解体のために尽力しました。
 ……最高責任者の男は、最後に邪神を召喚しました。誰も止めることができない凶悪な『欺く神』を、この世に喚び寄せてしまったんです。
 邪神は大勢の犠牲を払った結果、なんとか封印されました。今は……『ある場所の地下深く』に眠らされています。

 ですが、それを良しとしない人物がいました。アクセンさんです。
 邪神を封印するためには、アクセンさんの愛する人を殺さなければならなかったんです。……僕の友人でもある、あの優しい人を。

 それを拒むアクセンさんは、同じぐらい多くの犠牲を出して『レジスタンス』と戦いました。そして負けた。彼は大勢を傷つけた異端犯罪者の魔族として、異端刑務所に入れられました。
 本来であれば数十年は檻の中に居なければならない。ですが……『死んでしまった愛する人を蘇らせるために』、脱獄したんです。
 看守を、来たるエージェントを、ついには鶴瀬総支配人まで≪魅了の魔眼≫で洗脳し、何事も無かったかのように教会での地位を手に入れてしまったんです」


GM/「実はアクセンってわりと凶悪犯だけど、≪魅了の魔眼≫で洗脳しまくって一般人として過ごしている」ということを知ってるのは、今のところ公式NPCではときわしかおりません。
えん/アクセンさんが脱獄したと知ったトキリンは、大爆笑して迎え入れたんですよね! あのシーン大好きです(笑)
GM/実はこのとき、ときわは死んでおります。邪神との戦いの中で死に、高坂によって人形に魂を入れられ、ときわはホムンクルスとして生まれ変わりました。トキリンも、アクセンが愛した人物と親友だったので、「蘇らせたい」という気持ちを否定できなかったんです。

「アクセンさんが教会や異端や能力を知らない『普通の人』を装って生きているのは、僕が原因です。
 脱獄してきた彼に、僕はこう言いました。
 『あんまり出しゃばった真似をしていると、また異端刑務所に入れられますよ。一般人のふりをして、また、研究者として教会にこっそり協力することで、密かに蘇生する方法を探しましょう』
 『だって貴方は、邪神の血を引く魔族の王なんですから。異端を率いることだってできる魔王なんですから。隠れて研究するぐらい、出来るでしょう?』
 ああ、このことは鶴瀬総支配人にはナイショですよ。と言っても、真実を告げたって鶴瀬さんは信じないでしょうけど。だって≪魅了の魔眼≫の虜ですから……」


アイザック/……なんか、鶴瀬総支配人、可哀想(笑)
GM/アクセンが『教会』に協力して研究に夢中になっているからこそ、「異端を率いることができる魔王」が邪神復活を第一とせず世界はそこそこ平穏……だったりします。アクセンは今日も、一般人の演技をしながら教会の手伝いをして、教会が持つ膨大な知識を利用し暗躍しております。
えん/ある意味、世界が平和なのって鶴瀬さんが騙されているおかげなんですよね。でも鶴瀬さんを今すぐ病院に連れていってあげたい! ≪魅了の魔眼≫から解放させてあげたい!(笑)


 ●オープニングフェイズ1/アイザック 〜発見〜

GM/セミがミーンミンミンと鳴いている8月5日。アイザックさんはいつも通り教会で仕事をしています。
アイザック/日差しが凶悪な時期だな……毎日不機嫌そうに仕事をしています。
GM/高坂だったらジャケットを脱いでネクタイを緩めているぐらい暑い日です。礼拝堂や会議室、書庫やアイザックさんが暮らしている宿舎には冷房があるので快適ですが……アイザックさんは暑くても半袖半ズボンにはならないでしょ? 
アイザック/ならないですね(笑) たとえ暑くても冷暖房は教会は完備しているだろう。
えん/もし環境が最悪だった日には、ここにはいないMUMAちゃんの司書PCがブチ切れることでしょう……(笑)
アイザック/ユズルンや美雲が「あちぃー」と言いながら高坂に依頼を貰いに行く姿を見かけました(笑) アイザックは前に終えたばかりの異端退治の資料を片付けに、書庫に向かいます。
GM/アイザックさんが書庫の棚に資料を片していると、事件の資料とは全く関係無いような封筒を発見します。
アイザック/ん……誰か置き忘れか? おもむろに手紙を取って、宛名が書いてないか見てみる。
GM/真っ白い、何も印刷されていない封筒です。
アイザック/やむおえず中身を出します。名前が書いてあるかな?
GM/手紙はワープロで印刷されたものだ。一番下には、「名を名乗るまでもない研究者より」と書かれています。
アイザック/いぶかしげに手紙を見て……本文に目を通します。

「この手紙は願望を抱く者の手に。

 私は研究者である。長い月日を研究に費やした私は、とある呪文がこの世界に存在していることを知った。
 神の御子を生む聖遺物である呪文を解読した末、万能の釜を自在に操る事も可能となった。根源の渦へ至る手段として受け入れるのも大いに結構。私はこの秘術に執着はしない。

『■■■■■■■、■■■■、■■■■■■■■■■■。■■■■■■■■、■■■■■■■。■■■■■■■■、■■■■■■■■■■■■■■』
『□□□□□、□□□□□、□□□□□□□□□』
(↑謎の文章が書かれている。意味が判らない。暗号か何かだろうか)

 生贄の血は虚弱で貧弱、無知無能な人の身がであるのが望ましい。その身を燃やした灰があれば溶解させた宝珠以上の効力を有するだろう。必要なのは崇高、高等なる願望。
 これをいかに使うかは、お前次第だ。名を名乗るまでもない研究者より」


GM/誰かに向けて何か言っているのは判りますが、率直に「なんじゃこりゃ?」と思います。
アイザック/……誰かが調査のために持ち込んだ資料か? しかしそうでもなさそうだ。置きっ放しにする訳にもいかず……。持ち主を探さないといけないと考えます。面倒そうに眉を顰めますが、結局いつも通りの顔になって……手紙を畳んで、持っていきます。
えん/持っていくんだー(笑)
GM/アイザックさんは『イベントキー:謎の手紙』を取得してください。さて、ハンドアウトにこんな一文が書かれています。

 手に取った手紙をどうするか。事件でも何でもない君は、自由にして構わない。

GM/つまり「PC1ハンドアウトを選んだアイザックさんが自由に扱って構わない」ということです。手紙を破り捨てても構わないし、念入りに調べても構いません。
えん/へー、ワクワクするー!
アイザック/ひとまず持ち主を探そうとします。もし大事な資料で捨ててしまったら困るしね。
GM/変な手紙を発見したけど自分の仕事は終わりました。書庫を出ようとする……と、甘いメープルシロップの香りがします。
アイザック/メープルシロップ? くんくん。
GM/机や椅子が置いてある場所の方からだ。
アイザック/……もうそれだけでピンときてしまった(笑) この書庫に入り浸っている奴で、甘い物を持ちこんでいるといったら……。香りの方へ近寄っていきます。
GM/「わーい!」という子供の声がします。「ホットケーキ! ホットケーキ!」
アイザック/子供? てっきり甘い物が好きなアクセンかときわかと思ったが、違ったか。
GM/半分正解です。「さあ、食べたまえ」というアクセンの声と同時に、男の子の「いただきまーす!」という元気な声が聞こえてきます。
アイザック/……そこの2人、何をしている?
GM/赤い髪の男、アクセンが椅子に座っている横で……ホットケーキを食べている男の子がいます。たぬき耳とでっかいフランスパンみたいな尻尾の生えた少年、名前を梅々(うめうめ)と申します。
えん/ああっ、梅々だー!?

 梅々
 えんの中の人・しゅうらがGMをしたAWセッション『デスエデュケーション』に登場する、たぬきの[稀人]少年。中の人は、このシナリオのGM・マーサー。
 外見は11歳ほどの幼い男子だが、実年齢は200歳ほどの化け狸。へんげの鍛錬のため実家の山を出て、N市の林で一人暮らしをしながら教会のエージェントをしている。


アイザック/(梅々のイラストを見て)可愛い! だけど200歳……この中ではまだ最年少か(笑)
GM/同じN市にいる人外エージェントなので、アイザックさんは梅々を知っている設定でお願いします。どうやら梅々は、アクセンに招待されてホットケーキをご馳走してもらっているようです。
えん/書庫に……ホットケーキを持ちこんで食べてる……(笑)
GM/MUMAちゃんの司書PCにブチ切れされそうだ、ごめん(笑) アクセンは「梅々殿も先ほど仕事の資料を置きに来たらしい。疲れたときに甘い物が必要なのだろう? だから労ってやったのだ」と紅茶を飲みながら答えます。
アイザック/司書に見つかったら厄介だぞ。梅々も、怒られる前に……。
GM/梅々はアイザックさんに「あーん」とホットケーキを刺したフォークを向けます。
アイザック/私は結構。生憎、書庫での飲食は気が咎めるのでな。
GM/ショボーン。犬科特有のキュウウウウンという寂しそうな声。そしてアクセンが「食べてやれ。子供が誘ってくれているのだぞ」と言います。
アイザック/……はあ。差し出されたフォークを取って一口食べます。真祖に食べろと言われたらするしかないからね!(一同笑)
えん/難儀な体だなぁ(笑)
GM/ありがとう、今日はこのシーンがやりたかったんだ(笑)
アイザック/ホットケーキは甘いのに苦々しい顔をしてますよ!(笑) ……こんな状況で無ければ素直に喜べたんだがな。
GM/梅々は嬉しいのかアイザックさん用にホットケーキを切り分けます。
アイザック/フォークは一つだけだろうから、梅々と交互に使って食べます(笑) あからさまに嫌そうな顔をしますが、仕方なく近くにある椅子に座ります。……はあ……。
GM/ここでハンドアウト2に書かれている提案をアクセンがします。「今度、8月9日にえん殿ととある店に行く。アイザックも来ないか」
アイザック/8月9日……その日は非番だな。今度はどこに行くんだ。
GM/「店の名前は『ジュピトリス』という。出る酒も演奏もどれもうまいらしい」
アイザック/演奏……音楽か? そういったものは私はあまり興味が無いのだが。
GM/「嫌いなのかね? 成人した人間というものは、酒と良い音楽が好きなのだろう?」
アイザック/……貴方と私が思っている大人は違うらしいな。
GM/梅々が「行っちゃダメ?」と訊くと、アクセンが「子供は夜寝ているものなのだろう?」と断ります。
アイザック/純粋無垢そうな梅々ちゃんはまだ知らなくていい世界だ!(笑) ……嫌だ嫌だと言いながらも行きます。じゃないと何が起きるか判らないと言い訳をしておくよ(一同笑)


 ●オープニングフェイズ2/えん 〜酒〜

GM/既に「8月9日にジュピトリス行こうぜ」という誘いに乗っていたえんくんのオープニングシーンです。シーンプレイヤーはえんくんだけど、アイザックさんも登場してね。
えん/え、クラブ? 行く行くー! 即決だよ!(笑)
GM/アクセンに連れられてきたナイトクラブ『ジュピトリス』は、ダンスをしたり女の子が接待してくれるお店ではありません。テーブル席に着いて、良いお酒と良い演奏を楽しむ場所です。
えん/Tシャツで行ってもいいかな? 夏だしね、暑いし。
GM/本来はスーツで行かないとダメだけど、アクセンが店側に許可を取ったことにします。という訳でTシャツ姿のえんくんと呼び出されたアイザックさんは、ザギンでシースーみたいなテンションでお酒を飲みます。
アイザック/ああ、お高いのばかりなんですね……(笑)
GM/内装はキラキラと至るところ輝いて、高級感あってとても綺麗。今はステージの上でピアニストとドレス姿の歌手が生演奏を響かせています。
アイザック/アイザックはあんまり行かないタイプの店だな……。
えん/えんは人がいっぱい居る場所は好きだなー。音楽は全然ダメだけどね、音痴だし。バイキンマンのテーマなら歌えるけど!(笑)
GM/アクセンは「女が欲しいのなら呼べば来るぞ」と酒を飲みながら笑って言うよ。
アイザック/……今はいい。
えん/「今は」?
アイザック/……アクセンのことだ、どうせ洗脳で呼びつけるんだろ。「女性が接待するような店ではない」んだから、呼ぶとなったら≪魅了の魔眼≫を使うことになる。だから結構だ。
えん/なるほど、冴えてるね。じゃあさ、アイザックさんが女の子の話をしてよ! お酒の場ってそういう話をするべきなんでしょ?
GM/「ちなみにアイザック、君には浮いた話は無いのかね」
えん/女、いないの? アイザックさんってイケメンじゃん。
アイザック/……いたこともあったが、今はいない。
えん/いたこともあった? いつ? 地球が何回まわったとき?(笑)
アイザック/……言いたくないけど、アクセンに「言え」と言われると体が勝手に話し始める(一同笑) ……種族が種族だ、長続きはしない。変わっていく相手と、変わらない私。いずれ行く道はズレていく。そうなると判っている相手と付き合うことはできない。
えん/難儀だねぇ。同じ種族での恋はダメなの?
アイザック/……そもそも相手がいない。
GM/「私の妹を紹介しようか?」
アイザック/貴方を兄にするのは御免だ!(一同爆笑) きっと貴方によく似ているんだろうな。ちょっと嫌味を乗せて言います!(笑)
えん/でもアイザックさんがアクセンさんを「お義兄様」って呼んでるのは見たいよ! 超見たい!
GM/アクセンの妹は、過去にやったとあるセッションで登場なさったんですが……。アクセンより弁が立ち、頭の回転が早く、乙女チックで夢見がちな暴走系お姫様でキレると『お兄様のバカヤロウ!』と言いながら殴りかかってくるし、殴った後に『お兄様ゴメンナサイ!』と泣きながら走り去って行く系女子です。
えん/なにそれ超見たい!(笑)
アイザック/可愛いぞ、その妹!(笑) ……そもそも何故私がいきなりこんな話をしなくてはならないんだ?
GM/「酒の場というものは、こういう浮いた話をするものなのだろう?」
えん/オレ達だけだと盛り上がらないからさー。ドキンちゃんはアイドルだから恋じゃないしなぁ。ビフィズス菌はありかもしれない。でも最近のミドリムシブームは納得できないなー。だって名前を可愛くしたってミドリムシはミドリムシだよ! そういうのって化粧でカバーしている女って感じするじゃん。そのままの君を愛したい訳よ、ミドリムシは無いわぁ!
アイザック/……どうしよう、話がついていけない(笑)
GM/「ふむ、なるほど」
アイザック/絶対判ってないだろ、お前!?(一同笑)
GM/そのような話をしながらお酒を飲む3人、演奏を終えたピアニストとシンガーがステージを下りていく……。司会者さん的な人が「次の演奏者は『パラスアテナ』。ナンバーは『死者のストンプ』」と英語でアナウンスをします。
えん/パラスアテナ?
GM/海外のバンドがステージに上がっていきます。ちなみにさっきのピアニストと歌手も外国人でした。周囲は半数以上身なりの良い外国人ですね。おそらく君達も綺麗な格好で、英語で談笑しながら酒を飲んでいたことでしょう。
アイザック/でしょうね。イギリス人とフランス人とルーマニア人ですし、普段から英語で話してるんじゃないですか。……日本語の方がきっと危うい瞬間ってありますよね?
えん/たまに「アレって日本語で何て言うんだっけ? アレだよ、アレ!」って助け合ってるだろうな(笑)
GM/ステージに上がったのは管楽器のバンドです。しかしすぐに演奏が始まりません。……バックヤードから駆け足でトランペットを持った黒人男性が慌てて出てきます。
えん/うん? 何かあったのかな?
GM/足がフラついた状態だ。おそらく彼は酔っているだろう。もつれる足、ついにえんくんの居る方にガシャーンと倒れ込んできます。
えん/わーお。大丈夫ですかー? 英語で話し掛けます。
GM/この場はもうずっと英語だね。黒人男性は「すまねーすまねー」と気さくに謝ってきます。アルコールの匂いがぷんぷんします。
えん/なに酔っぱらってんねん!
GM/「テンション上げるために一杯飲んじゃってね! だって俺、アル中だから!」 フランクに受け答える黒人男性。
えん/良い性格してるね! そういうの大好きだわ!
GM/「だって調子が出ないと吹けないからさー」 彼の手にはトランペットがあります。【知覚】判定難易度10をどうぞ。
アイザック/(ころころ)7で失敗でした。
えん/(ころころ)9で失敗。2人とも判らないや。
GM/トランペットを見てある特徴に気付くかという判定だったのですが、残念ながら君達は音楽の知識は無かったようだ。
えん/音楽の知識とかそんなの菌には無いよー(笑)
アイザック/嗜みとして社交ダンスとピアノはやっていたが、それ以来だからな……(笑)
GM/「お客さんすみませんねぇ」 笑顔で謝る黒人男性。するとお店の人が「今ガシャンって音がしたんですけど……」って声を掛けてきたり、バンドメンバーが「おい何してんだよ!」と声を荒げてきます。
えん/すみませーん! オレがグラスを倒しちゃったんですー!
GM/あ、良い人ロールだ(笑) 「お兄さん、いい人だねー。んじゃー、迷惑掛けちゃったことだし今夜はお兄さんの為に演奏をしたいと思います!」
えん/わあ、オレが女だったら落ちてたよ。
GM/「ごめんなー。俺、心に決めた女がいたからー」 ……続いて、【知覚】判定難易度12。難しい判定です。
アイザック/(ころころ)失敗だ。
えん/(ころころ)達成値15で成功!
GM/えんくんは、アクセンが無表情になっていることに気付きます。あのトランペット奏者を見て、値踏みをしているような目をしています。
えん/……なんだぁ? アクセンさん、顔が作れてないよ。
GM/「ふむ? すまない」 えんくんに言われたアクセンは、普段対人する際に浮かべるにこやかな表情になります。そうして演奏が始まりました。大変激しい演奏です。
アイザック/おおっ。
GM/バンドの演奏はなかなかに光るものがあります。これから有名になれるかもしれないね。思わずお客さん達も激しく力強いトランペットの音色に聞き惚れてしまうぐらいです。
えん/こういう所で目を付けられたら、一気に有名になれそうだな。
GM/酔ってえんくんにぶつかったふざけた男も、曲が始めると人が変わったように素晴らしい曲を演奏し始め、店は良い雰囲気になります。……しかしある席で、とあるスーツの日本人の男が神経質に酒を飲んでいることに気付きます。
アイザック/……ん?
GM/その酒を飲んでいる男性の後ろに、茶色いジャケットを着た男が立ちます。席に着いて酒を飲む男の後頭部に、ジャケットの男は……銃を突きつけ、タンッ! 引き金を引きました。
アイザック/なっ!?
GM/演奏が激しいせいか、サイレンサー付きなのか一切音が鳴らなかった凶弾に気付く人は誰一人としていない。おそらく自分達以外に気付いている人はいません。
えん/お、おおお、これは!?
GM/一人で飲んでいた男は前のめりに倒れました。焼けた頭からは煙が出て、微かに燃えた髪の灰が散ります。しかし誰も気付かず、俯せになったまま……撃った男性は、その場を離れていきます。
アイザック/立ち上がって、撃たれた男の方に向かう! ≪情報隠蔽≫で任意のものや情報を隠せるんだ。≪無音の外套≫で霧状になって、死体を巻き込んで連れ去るような形で隠そう。
GM/アクセンが「演奏中に出歩くのは良くないことではないのか」と当然のように制止するけど?
アイザック/それどころではなくなった。
えん/オレも立ち上がります。
GM/「えん殿もそれどころではなくなったのか?」
えん/うん。トイレよりも大事かな?
GM/「君がトイレよりも大事なもの、それはオオゴトだ」(一同笑)
えん/聖域よりも大事なことがあってねー(笑) 撃った男の方に向かいます。
GM/アイザックさんが死体の隠蔽を、えんくんが犯人を追いかけるのでいいかな?
えん/はい。人混みの方に行くなら≪闇纏い≫で粒子化して追跡します。
GM/シュッと人の形を崩して追いかけます。普段のえんくんだったら人を追いかけるぐらい楽勝だ。しかし……[異端者]の≪昏黒の道≫を使った彼は、君の追っ手を払います。

 ≪昏黒の道≫
 瞬間移動をする[異端者]の副特技。[異端者]レベル3以上で取得可能。
 シーンから即座に退場する。

えん/シーンから退場する特技か! ……能力者が殺したのか。フフン、手ごわい奴だぜ!
アイザック/……えん、楽しそうだな。こういうことは好きか?(笑)
えん/好きです、ワクワクします!(笑)
GM/えんくんは残念ながら、能力を使われたことで犯人を見失ってしまいます。一方その頃、アイザックさんは死体を隠そうとした訳だけど。
アイザック/はい。≪無音の外套≫で霧になってその場から退場を……。
GM/死体が動きます。
アイザック/……え?
GM/ピク、ピクピク。……ムクリ。動きます。脳味噌を銃弾でブッ飛ばされたというのに、ユラユラと……音楽に乗せて動いているぞ。
アイザック/リビングデッド!?
えん/スリラーか!?(笑)
GM/軽快にクラブ中に鳴り響くトランペットの音色にあわせて、ゾンビが動こうとしています。会場は盛り上がっているから誰も気付かないけど、PCが隠そうとしなければこの場は大騒ぎになっていたことでしょう。
アイザック/で、ですよね。隠すって言って良かった。
GM/アイザックさんは無事ゾンビを店外に出せました。ゾンビの【HP】は1なのですぐに倒せますよ。アイザックさんに「アー」と襲い掛かろうと腕を振るってくるけど?
アイザック/即座に聖書を開いて、浄化の魔法で弾きます!
GM/魔法を受けたゾンビは動かなくなります。完全に機能停止しました。そろそろえんくん、合流してください。
えん/アイザックさん、なに殺してんの?
アイザック/わ、私は殺してないぞ(笑) 悪ふざけをしている場合じゃない。……先ほど、えんも見ていたな?
えん/テーブルに脳髄が付いてたからちょっと拭いてきたわ。
アイザック/助かる(笑) 急に動き出してな……外に連れ出したところを襲われたので退治した。
えん/ひえー。被害者オブザデッドじゃん? ……さっきの殺した犯人、[異端者]だったよ。逃げられちゃった。
アイザック/これはもう教会に連絡か? 私は死体を教会に運んでおこう。担ぎ上げて≪虚空の翼≫で退場します。……音楽に反応していたのも気になるが。
えん/音楽に反応? あのバンドの中に操っている人がいたってこと?
アイザック/その可能性もあるかもしれん。
GM/そんな話を店の外でしていると、おひらきモードになったお客が店の外へと次々出てきます。
えん/あ、「オレの為に」って言ってたのにあんまり演奏聞いてねーや(笑) 店の中へ戻りますね。
GM/席に戻ると、ちょうどトランペットを持った黒人男性がアクセンに話し掛けていたところです。「なんだよー、お兄さんに演奏するって言ったのにお兄さんいないじゃねーかー! どうだったって聞きに来たのにいねーし!」
えん/後ろから現れまーす(笑) すっげえ演奏良かったよ!
GM/「わーお! いたのか! でも今度はちゃんと聞きに来てくれよな」 お仕事を終えた彼はウイスキーをぐいっと飲みながら笑います。
えん/ここにはよく居るの?
GM/「暫くはねー。俺、リロイっていうんだけどお兄さんは……あっ、いけね。バンドの片付けがあるんだった。俺行くわ!」 フランクに声を掛けてくる男性は、すぐに去っていきます。……さて、えんくん。君限定の【幸運】判定をしようか。
えん/オレ限定の【幸運】判定?(ころころ)達成値13で成功!
GM/仲間の菌がざわざわと騒がしい。正直それだけなんですが、覚えておいてね。


 ●オープニングフェイズ3/アイザック&えん 〜早朝〜

GM/アイザックさんが死体をお持ち帰り、調査員を派遣して数時間後。高坂が手書きの報告書を持って2人の前に現れます。
アイザック/早朝からすまないな、高坂。
GM/アイザックさんが報告をしてから4時間ぐらいしか経ってないよ。
えん/高坂さん、寝てる?
GM/寝てないよ(笑・高坂になって)「被害者の名前は、沼田 博人(ぬまた・ひろと)。よろしくないお仕事をしていた人だった」
えん/よろしくないお仕事?
GM/「関西中心に商売をしていたが、最近になって関東に進出してきた……ネット販売中心の観葉植物栽培業者だ。合法ハーブを売っていた」 『脱法ハーブ』『危険ドラッグ』という名前で問題視されているニュースは聞いたことがあるかな。いくら法で禁止しても新種が出るから取り締まれずにいるのが社会問題になっているね。
えん/ヤクの匂いがするぜ!
アイザック/ヤクだからな(笑) 作る側と取り締まる側のイタチごっこになっているんですよね。
GM/「沼田は『タイタニア』という小規模な会社の社長だった。会社といってもマンションの一室で数人でやっているようなやつだけどな。ここ半年で本格的にN市がある関東地方に乗り出そうとしていたらしい。……けど、筋金入りのワルであまり良くない態度の人だったらしくてな」
えん/悪い人だったんだね?
GM/「筋を通さないような奴で、同業者にすら嫌われていたらしい。……暗殺者を雇われて殺されるのもありえた生活をしていた」
アイザック/……縄張り争いの結果か。
えん/ヤクザは特に礼儀が通ってないと色々あるんだよね?
GM/「とはいえ、一般人が[異端者]の特技を持つ能力者に殺された。異端犯罪者を捕まえるため、教会が動くことになった。先ほどこの事件を追ってもらうエージェントが決定したよ。おそらく明石 榛名くんと棚氷 叡斗くんになる
えん/榛名達なんだ! 榛名は叡斗くんと顔見知りになったから働けるようになっただろうなー(笑)
アイザック/2回目なら榛名くんも怖がらないしね(笑)
GM/彼らが来るのは今日の午後。まだ連絡もつけてないし、お渡しする概要の資料すら作成してないからです。いつもの『AW』セッションでPC達にお渡しする事前資料を作っているのがアクセンという設定なんですが、まだ4時間しか経過してないのでそれすら作れていません。
アイザック/PC達の情報収集をサポートする公式キャラなんですよね、アクセンさんは。
えん/そっか、いつも大変だなー(笑)
GM/もしPC達が貰った資料が雑だったりやたらと難易度が高い場合、それは資料を作るアクセンが飽きてサボってたってことです(笑) これからミドルフェイズに移行しますが、アイザックさんとえんくんに「教会からの依頼」はありません。午後から仕事を受ける叡斗達がいるので、君達は調べたかったら自由にしていいよ。

『AF判定:「リロイ=ターナー」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:20
  ・ラウンド制限:なし

※「接触、交流、調査などリロイに対する行動」演出に成功すること。成功した場合、リロイについて知ることができる。

『AF判定:「リロイ=ターナー2」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:15
  ・ラウンド制限:2ラウンド

※「リロイと時間を過ごす」演出に成功すること。成功した場合、リロイからある話を聞くことができる。
※『イベントキー:リロイ』を取得してなければこのAF判定は挑戦できない。

『AF判定:調査「謎の手紙」』
  ・使用能力値:【理知】【意志】
  ・難易度:20
  ・ラウンド制限:なし

※「謎の手紙について調べる」演出に成功すること。成功した場合、手紙の本文を解読できる。
※『イベントキー:謎の手紙』を取得してなければこのAF判定は挑戦できない。

『AF判定:「手紙の違和感」』
  ・使用能力値:【意志】【幸運】
  ・難易度:40
  ・ラウンド制限:1ラウンド

※「手紙の違和感に気付いてしまった」演出に成功すること。成功した場合、手紙に仕掛けられたものを発見する。
※『イベントキー:謎の手紙』を取得してなければこのAF判定は挑戦できない。


えん/今のところ手紙の存在を知っているのはアイザックさんだけだから、オレは何も出来ないな。
GM/この場でアイザックさんが手紙のことを話せば、えんくんが手紙に関わる機会が生まれます。
アイザック/……今のタイミングで言うべきだな。高坂、少しいいか? 訊きたいことがあるんだ。
GM/「何かな?」
アイザック/8月5日に書庫でこのような手紙を見つけた。
えん/え、ラブレター? 女の子に貰ったの?
アイザック/それはない。
GM/「アイザックさん、ラブレターを貰うぐらいにはモテるだろ。このナリでCVイメージ:置鮎龍太郎なんだから」(笑)
アイザック/もうその話は充分だ(笑) 正直、甘酸っぱい内容だったら良かったが……手紙を開きます。
えん/……なんだこりゃ? この手紙を読んだらあと3人に送らなきゃいけないとかじゃない?(笑)
GM/手紙を読んだえんくんは『イベントキー:謎の手紙』を入手してね。手紙を読んだ高坂は首を傾げています。「……俺は必ず教会で保管される資料全てに目を通している。でも最近はこんなもの読んだことはないな」 高坂は覚えがないと言います。
アイザック/やはりそうか。
GM/アイザックさんは、「高坂が知らないということは、異端事件とは無関係のものではないか」と思います。だって高坂は仕事で大抵の事件に関わっているから。
えん/へー。……アクセンさんの私物じゃないの? だって魔術の呪文っぽいしね。呪文を唱えたら腕とか足とか持ってかれそうな気がするよ?
アイザック/確かに一番可能性としては高いかもしれない。……アクセンに会ったら尋ねてみよう。違った場合は面倒だが。
えん/違った場合?
アイザック/……並々ならぬ興味を持ちそうだ。
えん/ああ……逆にヤバイかも?
アイザック/頷いて、手紙を封筒に戻します。えん、お前はどうする?
えん/まあ……朝は暇だし、ちょっと首は突っ込みたいかな。いつでも暇なんですけど!
アイザック/珍しく意見があったな。
えん/物騒な話もあるしねー。……『AF判定:「手紙の違和感」』はラウンド制限があるんだよね。それに描写が「気付いてしまった」か。
アイザック/クトゥルフ神話TRPGなら「見ない方が良かった」系の判定だろうな(笑)
えん/オレが挑戦をするなら『AF判定:調査「リロイ=ターナー」』かな。死体が演奏にあわせて踊るのも気になるし。リロイと会ってじっくり話をしてみたいな。
アイザック/私は手紙の違和感について調べてみるか。