アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 CIRCLE BISHOP TELLER 』 3ページ目 ■
2011年2月19日




 ●ミドルフェイズ2 〜2ラウンド目〜

GM/では改めて、今回のシナリオのルールを説明します。

@1つのマップを移動するごとに1ラウンド経過する。ラウンドが経過するごとに、ある強制イベントが発生していく。
Aマップ『1階:ホール(玄関)』から、「無理矢理屋敷から出る」という行動を行なうと、強制デッドエンドになる。
B草壁巡一郎が自ら死を選ぶと、強制バッドエンドになる。


巡一郎/じゃあ1回ぐらい死んでおくべきですね。それが手掛かりになって次のループの役に立つかもしれませんよ。
篤史/それはやめましょうよ……(笑)
万里/とりあえず廊下を出て……携帯電話を見てみますが、どうですか?
GM/もちろん圏外です。……『イベントキー:サークルビショップ』を持っているPC2の2人は、高坂の話を思い出します。

「どうして閉鎖空間ものって都合良く圏外になるんだろうな? 外に連絡出来たら主人公達以外の助けを借りることが出来るから、ストーリーが解決しちゃって話が成り立たなくなるんだろうけど。だから犯人側が色んな手を使って外部からの情報をシャットアウトする細工を作るんだ。……でももうちょいドコモ頑張れよ!」


篤史/……そう言いながら、ドコモのケータイを閉じます(笑)
まどか/アタシ、auですけどダメでしたー!(笑)
万里/伊賀崎兄妹、ソフトバンクもアウトー(笑)
巡一郎/……なんか草壁はケータイを持っていなさそうだ。屋敷内ではベルがあるから(笑) どうも数字がいっぱい並んでいると目がチクチクして……。
万里/仕事的に持ってくれよ!(笑)

 そうして相談の結果、パーティーを分断して屋敷内を捜索することに。
 @巡一郎&万里&千歳→3階:書庫へ。
 Aまどか&篤史→2階:大広間へ。
 

巡一郎/香坂くん、曽路くんを頼む……君はビシバシ鍛えていくぞ(笑)
篤史/はいっ!(笑)
万里/曽路、香坂の言う事をちゃんと聞くんだぞ!
まどか/判りました、ご主人様ぁー!
万里/お前はいいこだなぁ、いつも素直だといいんだけどなぁ! 何かあったら大声とか大きな音を立てるんだぞ。
まどか/ハイ、チェーンソーでアイドリングします! ブルルルルゥン!
万里/……安定感あるアイドリング音だな(笑)
巡一郎/非常時以外、アイドリングをさせないように!(笑)

 一旦2手に分かれるPC達。
 まずは、『2階:大広間』にやって来たPC2コンビのシーンから……。


GM/まどかちゃんと篤史くんは、大広間にやって来ます。大広間は会食が開けるような大きな部屋です。テーブルがあり、暖炉があり、バルコニーへの扉がある。一応掃除はしていると言っても……。
篤史/あ、こんな所に埃が……ウズウズ(笑)
まどか/埃を指でスーッと取ります。これがジャパニーズトラディショナルメイドー!(笑)
篤史/ではまず……【知覚】で物理的なものを探したり、【意志】で魔力的なものを探すかな。【意志】で怪しいものを探します。(ころころ)10です。
まどか/アタシは何でも使える【幸運】で!(ころころ)お、イイカンジ。15です。
GM/まず、【意志】で辺りを見渡した篤史は思った。……変な感じがする。自分の第六感が、「誰か居る」と思った。だけど自分は霊感が無いから見ることはできないな。
篤史/……[霊媒師]なら視えるか! 草壁さんに来てもらったら何か判るかもしれないな。
巡一郎/……[霊媒師]って便利なクラスなんだな。
GM/[霊媒師]は便利な副特技多いよ。[狩人][霊媒師]は情報収集シナリオで役立つクラスだね。……で、まどかちゃんは【幸運】だっけ?
まどか/はい、運任せの15です!
GM/まどかちゃんは「ジャパニーズトラディショナルメーイド!」と叫びながら大広間を走っていた。すると、ある場所にゴツンとぶつかった。
まどか/あいたっ。わー。
篤史/大丈夫?
GM/尻もちをついたまどかちゃんを篤史は見る。そして篤史は思う。「……なんでお前、そんな所で尻もちをついたの? 何も無い場所なのに」
篤史/……まどかちゃん、何にぶつかったの!?(笑)
まどか/ええっ、何か居るのぉ!?(笑) なんか今、弾き飛ばされて尻もちついたんだけどぉー!
GM/うん、何か居るっぽいね。
まどか/うわーん、怖いよー! アイドリングしますー!
GM/緊急事態以外アイドリングしないって約束したんじゃなかったっけ?(笑)
まどか/でも今、緊急事態ですよー! チェーンソー振り回しますー!
GM/振り回す? 攻撃するんだね? それとは別のものに気付くかの判定をしてもらいます。(ころころ)こちら14、2人とも【知覚】で判定してください。
まどか/【知覚】低いんだよー!(ころころ)12だー。
篤史/(ころころ)14ちょうどです! まどかちゃん、もう一度頑張って! ≪悔改めよ≫
まどか/(ころころ)9、ダメでしたー! うー!
GM/失敗したのはまどかちゃんの方か。じゃあまどかちゃん、回避して。(ころころ)命中20です。
まどか/(ころころ)14で無理です。絶対に避けられない!
GM/(ころころ)相手は笑いながら、16点の霊力ダメージです。
まどか/笑われた! でも10点【防御点】でカッキンで6点だけダメージ入ります。テヘペロ!
GM/何かに包囲されているような恐怖感が胸に押し寄せてくる。君は苦しいなぁと思った。
まどか/うわーん! 何か刺さったー!
GM/刺さってないよ。
まどか/でも痛いー!
篤史/判った判った、霊力ダメージなんだね(笑)
まどか/……≪血の彫像≫作っちゃおうかな。
篤史/なんで?
まどか/≪血の彫像≫を作って、そのモブで執事様を呼びに行くことができるなって思ったの。……でも今はいいか。素直に大広間に出ます。
巡一郎/でもそれは良いアイディアだ。今後使えるかもしれないから覚えておこう。
万里/うん、何かに使えそうだ。とりあえず今はアナログで逃げるんだ。
巡一郎/……≪血の彫像≫ってデジタルなんですか?
万里/…………マジカル?(一同爆笑)

 一方その頃。
 書庫に向かった巡一郎&万里&千歳の3人は……。


GM/書庫にやって来ます。君達が住んでいるお屋敷ほどではないけど立派な書庫だ。1人が通れるかってぐらいの狭めの通路とぎっしり詰まった本棚がある。流石にここは事前に来た使用人も掃除をしてないね。
巡一郎/ゲホゲホしながら、書庫全体に怪しいものはないか[霊媒師]的な勘で見ます。
GM/霊感で見てみたけど、特に怪しいものは無いな。
万里/それなら≪痕跡発見≫で。(ころころ)達成値13です。
GM/「さっきのゴンはここなのか?」と見渡しても、怪しいものは無い。
巡一郎/ありがちな動く本棚はありませんか……。
万里/そんなものがあったら埃の量で判りそうだな。……本棚にどんな本があるか見てみるか。
GM/絵本や小説本、親方様が趣味で嗜まれた本だ。あとは……アルバムだ。
巡一郎/昔のものか。見てみますよ。
GM/小さい頃の万里様の写真がある。
万里/うわ、ちっちぇー。うひゃ、お母さんが若い! あ、一緒に映ってるのって草壁じゃん! まだ香坂ぐらいの年の草壁だー。
巡一郎/懐かしい……だけど心にチクチク刺さる(笑)
GM/写真は古いものもある。万里の祖父の写真、その祖父の写真など……見切れちゃったりの中途半端な写真だけがあるね。
巡一郎/一番良く撮れた写真はちゃんと本家のアルバムにありますしね。
GM/古いものをパラパラと捲っていると……軍帽を被っている人達の写真が出てくる。2人とも、【理知】判定、難易度8。
巡一郎/ファンブらなければ成功できる!(ころころ)危ない、達成値9だ……。
万里/(ころころ)11で成功です。
GM/軍服の男、軍帽の男子、モンペの女学徒、給仕の人達の写真を見て思う。沢山の人達の写真だけど、みんな顔が似てないな。伊賀崎家の人間じゃない……どっかから来た人なんだろう。
万里/ああ、ここは疎開先だったのか。
巡一郎/ですね。山奥の交通の便の悪い所ですからね、逃げてきた人達なんでしょう。
GM/では、部屋を出るとき。……千歳が巡一郎をクイッと引っ張ります。
巡一郎/お嬢様? いかがしましたか?
GM/「ここ、埃臭いけど……空気が良い。凄く綺麗な空間……ここなら落ち付けるかも」
巡一郎/……頭を撫でます。よく気付いてくれましたね、お嬢様。
万里/じゃ、早速2階の待ち合わせ場所に行ってみるかー。


 ●ミドルフェイズ3 〜3ラウンド目〜

 合流後、お互い得た情報を話し合い、次は以下の行動を取ることに決定した。
 @巡一郎&まどか→2階:大広間へ。
 A万里&篤史&千歳&篤史→1階:和室広間へ。


GM/先に『1階:和室広間』のシーンをしましょう。篤史、万里、千歳は1階まで下り、畳のある部屋にやって来ます。畳の上には脚の低い漆机、掛け軸のある板の間、襖で仕切られている綺麗に整備された部屋です。
篤史/【意志】で怪しい所を探します。(ころころ)達成値は11です。
万里/【知覚】で≪痕跡発見≫で探してみます。(ころころ)お、イイカンジ。18が出ました。
GM/おお、流石[狩人]は強いな。まずは篤史の【意志】の処理から。……何かを感じる。だが、ここではない。……下だ。
篤史/下? ここって地下ってありましたっけ?
万里/え、マップには地下なんて無いけど……。
GM/では万里。君が≪痕跡発見≫で調べていると、篤史が「下が怪しい」と言い出した。色々と調べて押し入れを開けてみたら……穴があったよ。
万里/穴!?
GM/うん。押し入れの襖を開けたら、下が穴。そんな所に布団を置いたら下にヒューンて落ちちゃうよね。
万里/押し入れがトラップ……何だこれ!?
巡一郎/押し入れの中に、下に通じる穴がある? ……掃除に入った使用人が気付かないのはおかしいですね。
万里/一応「下」ってことだし畳を剥がしてみるか?
まどか/畳の裏に血糊の手がいっぱいとかあったらホラー映画ですよねー!
GM/ホラー映画の塊が何を言っているか(笑) ちなみに、畳を剥がしてみても何も無いよ。
巡一郎/身内にホラー映画並みの存在が居ると、大抵のことは怖くないですね(笑)
GM/押し入れの中にあった穴ですが、中は暗いけどそこはそこまで高くないようで、2メートルぐらいと思います。【体力】難易度6に成功すれば下ることも登ることもできます。普通の人間でも足を挫かずに下りることが可能だね。
篤史/下りてみましょうか。(ころころ)1・2だ……ふう、達成値6でギリギリ成功!(笑)
万里/(ころころ)万里は13で成功です。座布団で足場を作りながら下ります……千歳も下ろして、ポケットに入ってたライターを明かりに穴の中を見てみます。
GM/明かりで見てみると、そこはまるで洞窟のような所が、木の柱を立てて整備されています。
巡一郎/祠?
万里/…………じゃない。これ、防空壕だ!
篤史/え……ああっ! これって防空壕なんですか? そんな感じですか?
GM/うん。戦争の資料をちゃんと覚えているのであれば、パッと思いついても構わない。しかも、万里はさっき書庫で戦時中の写真を見た後だから余計にそう思えるね。
万里/でも、押し入れの中に防空壕に続く道って……(笑)
GM/では『イベントキー:サークルビショップ』を持っている篤史は、高坂がこんなことを言っていたのを思い出す。

「よくゲームでこんなシーン見かけないか? 置物を動かしてみたらゴゴゴと何かが動き出して秘密の階段が現れるとか……絵の裏のスイッチを押すと、地下に続く穴が現れるとか。リアリティとか全然無いけど、ゲームを進めるためには気にしないで先を行くしかないんだよな」

篤史/……って、高坂さんが言ってました(笑)
万里/高坂、ゲーム好きなんだな(笑) ……奥は続いているのかな?
GM/うん、歩いて行けるね。でも……すぐに先の通路が、木の板でシャットダウンされている。木の板でクロスされて釘が打たれている『通行止め』がされている。
万里/通るなってか。これはみんなで行った方が良さそうだな。それにこれを破るには……打ってつけの眼鏡っ娘が脳裏をチラッチラしてるんでね!(笑)
まどか/ち、チェーンソーの予感!(笑)
巡一郎/こら、まだアイドリングをしないっ!(笑)
万里/ここから3人だけで行くのは危ない。一旦上に戻るとしよう。

 一方その頃。
 大広間に再度向かったまどかと、意を決して向かう[霊媒師]の巡一郎は……。


GM/大広間にやって来た巡一郎、まずパッと周囲を見渡しましょう。
まどか/アタシ、あの辺で躓きましたー! ごめんなさいテヘペロ!(笑)
巡一郎/ああ、確かにカーペットが乱れてますねぇ……(笑)
GM/人が居る。
巡一郎/びくん。
まどか/えっ。
GM/その人と言うのは、とても堂々としている男性だ。ふんぞり返っているかのように腕を組み、その外見は貴族のようだと思える。しかし巡一郎の目にしか見えない存在ということは……そういう存在なんだろう。
まどか/し、執事様……何か居るんですか?
GM/では、まどかちゃんは巡一郎の「あそこに居る」というアドバイスを元に【意志】判定に成功すれば、同じように霊を視ることができます。難易度は6だよ。
まどか/(ころころ)ハイ、成功です! キャー!? 幽霊ダァー!?
巡一郎/ジェイソンである貴方の方がよっぽど怖いですよ!(笑)
まどか/だってアレ死んでるしー!? あばばばばぁー!?
巡一郎/冷静に魔法剣を構えます。……何者ですか。
GM/舞台俳優のように声高らかに)「それは、そなた達に与えた謎の一つだ。『ワタシは誰だ?』。それを解かぬ限り、このゲーム盤は終わらぬ!」
まどか/…………。良い声です。良い声過ぎて怖い!(笑)
巡一郎/うん、実に良い声で言ってくれました(笑) ……何の目的でこんな馬鹿げたことを?
GM/「遊戯の間にその言葉は似合わぬ。ただこの館は我らが謎を楽しむだけのゲームだ」
まどか/楽しんでるの貴方だけじゃないですかぁ!? ゲームをやめる気は無いんですか!
巡一郎/無いようですよ。このゲームが無事に終われば、我々は解放されるんですよね? ……≪完視≫を使っていいですか?
GM/難易度は12です。
巡一郎/(ころころ)ぐ、低い。達成値8……振り直しと達成値上昇は無いからここは失敗か。自分の知識に無いものだと思い、諦めます。……貴方は異端なんですか?
GM/……そなた達と同じ存在ではない
巡一郎/貴方が何者なのか答えないと……ゲームが終了しないんですね。
まどか/この人が誰なのか、アタシ達が見付けないといけないんですか?
GM/「その通りだ」
まどか/貴方が誰だか言えばゲームは終わるんですよね!?
GM/「それがこのゲームの終了だ。謎を解いたとき、そなた達は謎を終わらそうとするだろう
まどか/じゃあ貴方誰ですか!(笑) 困ったー!
巡一郎/むう、困った……まだ判らん。
GM/ではここで違う判定をしよう。【知覚】で振ってね。(ころころ)こちら、15です。
巡一郎/(ころころ)失敗です。
まどか/(ころころ)ああっ、失敗ですー!
GM/どちらも失敗か……じゃあ気付かない。ではここでボーナス。【理知】か【幸運】で判定してください。
巡一郎/……今度は自分に≪幻想式≫を使って【理知】判定します。
まどか/【幸運】で振ります!(ころころ)ファンブルです!(笑)
GM/「貴方の正体はブチィッ!」……まどかちゃんは舌を噛んだ。
まどか/あたたたた!(笑)
巡一郎/そっちに≪幻想式≫使わなくて良かった!(笑)……曽路くん、後であったかいお茶でも飲んで落ち着きましょうか。
まどか/余計に痛いじゃないですか!?
巡一郎/そうだった!(一同笑・ころころ)よし、達成値18です。
GM/流石≪幻想式≫。貴族風の男は話し始めます。「ワタシは復活する……そう、ワタシは、蘇ってしまう。その蘇りを止めることを出来るのは、この屋敷に居るそなた達しかいない。時が経てばワタシの復活は訪れるであろう。そなた達の命をも巻き込んで……。『そなた達の命の華が散るとき、ワタシは姿を現す』では順番が違うな。『ワタシが姿を露わしたとき、そなた達の命の華が散る』だ
巡一郎/貴方が姿を現したとき、我々は取って食われてる……と?
GM/…………。
巡一郎/ならば……その蘇りを阻止して差し上げましょう。我々の命は伊賀崎家のもの。貴方に1ミリもくれてやる気はございません。
まどか/……はあぁっ! ゴチソウサマデスッ! 執事様カッコイイィー!(一同笑)
巡一郎/後ろを振り返って同意を求めます。貴方もそうですよね?
まどか/しょーでぇすねッ!
巡一郎/カミカミだ!(一同爆笑)
GM/……男は「言い過ぎた」という顔をして姿を消していきます。
まどか/あ、消えちゃった。
GM/……まどかちゃん。ちょっとギャグシーンになるけど【幸運】判定してくれる?
まどか/(ころころ)1・2の出目で7です!
GM/ファンブル一歩手前か!(笑) まどかちゃんの手にバシバシと居ない筈の何かが当たる。
まどか/わぁー! まだ居るぅー! バシバシバシッ!(笑) またつまらぬ物を叩いてしまったぁー!?
巡一郎/曽路くんヤメてあげて! 男のライフはもう0よ!(一同爆笑) 彼はここから動かないみたいだし、謎が解けたらここに来ればいいんじゃないかな!?
まどか/ハァイ! 判りました! 合流しますッ! テヘペロ! ウィンクばちぃ!(笑)


 ●ミドルフェイズ4 〜4ラウンド目〜

万里/全員集合して報告します。よう、こっちでは襖から防空壕に行ける穴があったぞー。
まどか/こっちでは執事様がカッコイイ台詞を言いましたッ!
巡一郎/やめてバラさないで! あくまで執事ですから!(笑)
GM/ではそんな風に話していると、千歳が口を開きます。「私……なんか、喉のあたりがイガイガしてきた」
万里/えっ。千歳、大丈夫か?
GM/皆さん【体力】判定をお願いします。難易度は10です。なおこれは3ラウンド目が終了したときに発生するイベントです。
まどか/(ころころ)12です。
万里/(ころころ)17です。
篤史/(ころころ)12です。
巡一郎/(ころころ)10で成功。
GM/じゃあ、不調を訴えるのは千歳お嬢様だけですね。
万里/埃っぽい防空壕に入っちゃったからかな?
巡一郎/……香坂くん、診てもらいますか? 回復屋さん。
GM/なら、頭の良さ的な意味で【理知】判定かな。
篤史/【理知】で判定します。(ころころ)達成値は10です。
GM/……確かにお嬢様は具合が悪そうだ。喉も腫れているし……くらくらしている。なんかウィルスを貰ってきてしまったんだろうか? ではさっきの【体力】判定で一番達成値が低いのは?
巡一郎/草壁です。
GM/君も、なんだか胸が痛くて辛いと思います。
巡一郎/嫌な感じがしますね。……曽路くん、ラブずっきゅんしない!(笑)
まどか/ふぅーん、やっぱりこの屋敷には何かあるんですねッ!
万里/精神衛生上宜しくないのも判りきっているし、手っ取り早く終わらせちまおう!
篤史/急いだ方が良いですね……。

 相談の結果、以下の行動を取ることに。
 @巡一郎&万里&千歳→1階:ホール(玄関)へ。
 Aまどか&篤史→1階:厨房&食堂へ。


GM/まず玄関に行く3人のシーンかな。……巡一郎と万里と千歳は玄関にやって来ます。万里さんは、外にロリが立っているのが見えます。
万里/ん……。
GM/PC3にだけ聞こえる声で「出たら……死ぬわよ?」と忠告します。
万里/……ああ、ありがとう。
巡一郎/それでは、玄関を調べるということですし扉を開けましょうか(笑)
万里/草壁、バイハとかやったことあるか? こういうのって出ようとすると即アボンなんだぜ!(笑)
巡一郎/無学なものでゲームにはサッパリ……ファミコンなら少しやったことがあるのですが(笑) では【意志】で魔力的なものが無いか探します。(ころころ)11です。
GM/ここに特に魔術的な仕掛けは無いようだ。
巡一郎/絵画の裏にお札は……無いか。
万里/また【知覚】で≪痕跡発見≫します。(ころころ)14です。
GM/怪しい物は特に無い。ただ……繋がらない電話が置かれている棚の中に、電話帳の下に黄ばんだとある本が入っているのに気付きます。
万里/ん? どんなもんかバサバサと見てみます。
GM/黄色い紙を見てみると、手書きで、古いカタカナ表記の混じった文面で、ここの住所や最寄りのお寺、もう無い村の名前、病院、また多くの人の名前が名簿のように並んでいる。
万里/……電話帳かな?
巡一郎/疎開先に使われていたなら、その連絡先をまとめた本……とか?
GM/その本に目を通してみると、伊賀崎の親戚で病院をやっている人の名前があるね。……どうやら医者が多いな。知識人が集まって何かしてたんかな。
巡一郎/……これ、気になるから持って行きましょうか。

 一方その頃。
 キッチンに向かったまどか&篤史コンビは……。


まどか/美味しいものいっぱい! ハムあるよ、ハムー! メロンあるよー!
篤史/食べちゃダメですよ。お腹が空いたのは判るけど、今は命が掛かってるからね(笑)
まどか/そうだね、ホラーだし気を付けないと包丁が突然飛んでくるかも!? 包丁怖いよーッ!
GM/チェーンソーの方が怖いよ!
まどか/だって包丁って刺さったら痛いですよ?
GM/チェーンソーだって痛いよ!?(一同笑)
篤史/では……【意志】で厨房を調べてみます。(ころころ)13です。
まどか/【幸運】で!(ころころ)お、サイコロがガンバレって言ってる。12ですね。
GM/……2人とも10以上を出してくれたので判ります。そこに誰かが居ることに。
まどか/また誰か居るー! またゴッツンコ!? バシバシバシィー!(笑)
GM/「また誰か居るー」……そう言ってまどかちゃんがバシバシと……篤史くんにはおばあさんを叩いているように見えた。
篤史/ヤメてあげて!(笑) お、おばあさん大丈夫ですか!?
GM/判定に成功しているので2人とも霊の姿が視えていいことにするよ。(しがれた声で)「およよよよ……」
まどか/ハッ、モザイクおばあちゃん!? DVDだとモザイクが薄く!? 買わねばコレはッ!
篤史/お、おばあさんが居るんですよね……?
GM/うん。その薄くなっている風貌からして人外。「ああ、貴方達は今の伊賀崎家のお坊ちゃまとお嬢さまですか……?」
篤史/違います。私達はその方々にお仕えしている使用人でございます。
まどか/コレはメイド服ですぅー!
GM/「お仕えしている方々ですか、そうですか。わたくしとごいっしょですね」
まどか/あら! メイドさんでございましたか!? ……ずっと昔からお仕えしている方ですか?
GM/「ええ、ええ、そうですとも。わたくしは昔からこのお屋敷に居りまする……」
まどか/それだったら……大広間で見た男性のことを話してみてもいいですか。外見を言って、これって誰か知りませんかーって尋ねてみます。
GM/どのような男性か伝えられます。「はて……どなたのことでしょう?」
まどか/あれ……ご存知ではない?
GM/「はい、はい、そのような御方は存じ上げておりませんねぇ……」
篤史/……その大広間に居た幽霊の人、後でアルバムと照合してみたら判らないかな?
まどか/伊賀崎の写真に居るかもしれないってこと!?
篤史/伊賀崎の人じゃなくても、疎開で来た人かもしれないよ。……そうだ、おばあさんの時代から防空壕はありましたか? 押し入れの中に……。
GM/「押し入れ?」と首を傾げます。「押し入れは存じ上げておりませんが、確かに防空壕ならあそこに……」と、篤史くんが言っている和室と同じ位置に防空壕があったことは言います。
篤史/死んだときに押し入れなんて無かったから知らないのかな。
まどか/なるほどー、防空壕はあって、その後に押し入れが作られたんですねー。
GM/サークルビショップはクローズドサークルを作る異端なので、『スイッチが入ったら道が現れる』ように屋敷を作り変えたんだよ。……おばあさんは話をし始めます。「防空壕ですか……ええ、疎開してきたお子様方が沢山居りました。伊賀崎は国からお願いをされて、沢山の方々がここにやって来ました……それはそれは元気な場所でしたとも」
篤史/そうなんですか。さぞ賑やかだったでしょうね。
GM/「ええ、ええ、賑やかでしたとも。大人の方も沢山居りました。わたくしはてっきりお子様方ばかりが来ると思っていましたが……」
篤史/……その大人って、どんな人達でしたか?
GM/「勇敢な兵隊さん達でしたよ」……軍人さんと言います。
まどか/あっ! そういえば防空壕の先……閉鎖されていたんですけど、あの先に何があるかご存知ですか?
GM/「行ってはなりませんよ」
まどか/何があるんですか?
GM/「行ってはいけない所です」
篤史/……それは、どうして?
GM/「そういう風に聞いております。危ないですからね
篤史/……そうですか。超怪しい……。それは、軍人さんがおっしゃっていられたことですか?
GM/「はい。軍人さんもお医者さんも。……ここは空襲の被害の無いところでしたからねぇ……幸い、ここは一度も空襲が無く済んだところです……空襲がまず無いとみなされた場所だから、皆さんが疎開してきたんですけどねぇ」
まどか/ハッ! な、なんか……あたし思い浮かんだんですけど! 防空壕の先に怪しい研究所があってそこでウィルスがあるんじゃ!?
GM/そういや高坂が「Tウィルスがさー」って言ってたなぁとイベントキー持ちは思った。
巡一郎/……それ、ただの高坂さんが最近やったゲームの感想じゃないか(笑)
GM/いやいや、『バイオハザード』は怪しい研究所で怪しいウィルスを作ってたら漏れちゃって怪しい化物と戦う羽目になったっていう閉鎖空間ものだよ。クローズドサークルのド定番だし、重要な情報だよ。
まどか/……なんか千歳お嬢様のこと、思い出しちゃうなぁ!
篤史/怖いですね……しかも俺達、これからそこに行くんですよね。
万里/元からそんな怪しいものがあったっていうのか……。それとも別の何かか?
巡一郎/……そういえば、サークルビショップという異端は『移った』んですよね。
篤史/そう、オープニングフェイズで高坂さんは言ってましたね。
まどか/おばあちゃんー、つい最近変な幽霊とか来ませんでしたー?
GM/「ええ、来ましたね」
篤史/……ええっ!?
GM/「我々は静かにこの屋敷で暮らしていたいだけなのに……」
まどか/ど、どんな人でしたか!?
GM/「とてもとても恐ろしい人達でしたよ……」
篤史/人……達? 複数形!?
万里/それって、事前に来た使用人の人達か?
巡一郎/いや、それなら恐ろしいことなんてしないでしょう……?
まどか/その人の1人が、大広間の幽霊さん?
GM/「いえいえ、その方は存じ上げておりません……」
まどか/……あれぇ!?
篤史/あの貴族風の男の人は……サークルビショップじゃないんじゃ?
まどか/え、じゃあサークルビショップはどこ?
万里/……この館の仕掛け自体ってことか?
GM/「どうかここを平和なままにさせてくださいませ……」 そう言いながら、おばあさんは消えていきます。


 ●ミドルフェイズ5 〜5ラウンド目〜

GM/玄関ホールと厨房はどっちも1階なので、5人はすぐに集合できるね。……全員、【体力】判定難易度13に成功してください。
万里/(ころころ)成功。
篤史/(ころころ)失敗です。
まどか/(ころころ)ファンブりましたー!
篤史/そこでファンブルは怖いから、まどかちゃんに≪悔改めよ≫! もう一度判定しておこうか。とりあえず深呼吸しようか。
まどか/あっくんアリガトー、チュッ! でもこの状況で深呼吸っていいの!?(笑・ころころ)15です!
巡一郎/(ころころ)10です、サヨナラ。
GM/後衛組が失敗ですね。……巡一郎と篤史は、胸が熱くなる。息苦しく思う。
篤史/へ、扁桃腺が腫れている!?
巡一郎/お嬢様は?
GM/千歳ちゃんも苦しそうです。意識もくらくらしているようです。……なお、失敗したPC達はこれからの達成値にマイナス2がきます。
万里/こりゃ……やべーな。
巡一郎/GM、先程書庫でアルバムを見ていたんですが、そのときに貴族風な男が写っている写真はありませんでしたか?
GM/それは【意志】で思い出し判定をしてみて。難易度は10。
巡一郎/(ころころ)成功です。
GM/無い気がする。
巡一郎/……伊賀崎家の人間ではない?
万里/となると、外からやって来た軍人か医者か? ……持ってきた黄ばんだノートを見てみるけど……思い当たる名前は無いか。
まどか/防空壕の先には何があるんでしょーねー?
篤史/行くんだったら……あとは防空壕の先ぐらいですかね。他に行く場所も無いですし。
まどか/ダメって言われると行きたくなりますよね!
巡一郎/……では、全員で和室の下、防空壕に行きましょうか。

 全員、1階:和室広間へ移動。

巡一郎/これから危険な場所に行くと決まりました。≪仮初の創造主≫で何か必要になりそうな物を用意しておきますか。(暫し全員と相談して)……それでは、『ロープ』『懐中電灯』『ヘルメット』の3つを作ります。
まどか/執事様、≪仮初の創造主≫でDSを作ってください! 千歳お嬢様の暇潰しになります!(笑)
巡一郎/それを2MPで作れる気がしませんよ……5MPは必要でしょう(笑)
万里/千歳、髪の毛が潰れるからヘルメット被るのは嫌だとか言わないでくれよー(笑)

 全員は揃って和室広間に到着した。
 このとき、部屋に入る前に巡一郎は≪魔の結界≫を使用。何か異常事態があったらすぐさま知ることができるように準備を行なった。


GM/押し入れを開けると、穴があり、その下に布団が敷いてあります。
巡一郎/ロープをよいしょっと。
万里/あ、下りる前にさ……契約しておいた方がいいんじゃない?
巡一郎/……そうですね、これからのことを考えると今のうちに契約をしておいた方が良いでしょう。

 大きな戦闘があると見越して、誰をマスターにするかサーヴァントにするか相談し合う4人。

万里/万里1人マスターで、他全員サーヴァント……これが一番手っ取り早い?
巡一郎/それが一番間違いが無いと思います。回復系に+20はおいしいですし、前線にダメージ+20もあると便利です。
篤史/それに設定的にも一番美しいと思います。
万里/よし……。一番最初1回目のループで全滅してるので、苦い想いを抱えつつも、契約を持ち掛けます。俺がマスターになったからには全員死なせるなんてことは絶対にしない! 契約しよう! 全員と握手します。
篤史/はい!
まどか/お手ー!
巡一郎/ぱっと頭を下げてから……潔癖症だから嵌めていた手袋を取ります。宜しくお願いします。
篤史/ああっ、執事様が手袋を外した! 3年ぶりに見たぁー! キャーキャー! ●REC! ●REC!(笑)
万里/全員宜しく頼む! マスターが万里、サーヴァントが草壁、まどか、篤史になりました!
GM/契約完了。自分のキャラクターシートの『マスター』『サーヴァント』の欄に名前をお書きください。
巡一郎/……草壁の心のマスターは、お嬢様だけですからね!(笑)

 このとき、まどか&篤史、万里&巡一郎で供給を行ない、【HP】と【MP】を2〜3D6点分回復した。

万里/穴を下りて、懐中電灯を点けて……板が打ち付けてある場所までやって来る、と。曽路ちゃん、出番だよ。
まどか/ハーイ任せてくださいー! 超テンション上がるぅー! ブルゥンブルゥンー! ウィイイイン! その木を弾き飛ばしまーすー!
GM/バキンとな。先に行けるようになったよ。
巡一郎/とりあえずライトで照らします。
GM/暗いですが、20メートル先まで続いているようです。
万里/よし、シーフ系の[狩人]が一番前に出るか……。
まどか/あ、待ってください。≪血の彫像≫を使ってそれを前に立たせていいですか?
GM/可能だよ。
まどか/オートタイミングで自動成功なので1匹、血で作った人形を出します。一番前に歩かせます。
GM/どんな形状の≪血の彫像≫なの?
まどか/粗ぶってるジェイソンな感じで!
GM/……では、ゆーらゆーら……ジェイソンぽいものが闇の中へ消えて行く。
巡一郎/映像が怖い! お嬢様、見てはいけません!(笑)
まどか/カワイイ! キャンディちゃんカワイイ!
万里/名前、キャンディちゃんなの!?(笑) その後をションボリした顔でついて行きますよ……。
GM/…………。万里さん、回避判定をしてください。(ころころ)こちら命中28。
万里/えっ。(ころころ)失敗です。
GM/ダメージロールいきます(と言いながら、大量のダイスを手にし始める
まどか/か、≪影の軍勢≫使います!
GM/ダメージ算出します。(ころころ)霊力ダメージ60点。
篤史/≪念動障壁≫を使用します!(ころころ)9点弾いてください!
まどか/(カリカリ計算して)……9点弾けば生き残れます!
巡一郎/それなら≪気迫の盾≫を使用! 草壁の【MP】を10点削って、10点ダメージを弾けます!
まどか/【HP】1で生き残ります!
GM/では……こういう風に演出を指定します。『キャンディちゃんの後を追って万里が前に出た。「いえいえ、あたしが前に出ますよ」。まどかは万里の前に出た。まどかの胸が苦しくなった。その後、篤史と草壁が「大丈夫ですか」と檄を飛ばした。その結果、まどかは意識を失わずに済んだ』。……ただし胸はずっと苦しい。
まどか/く、苦しいです……【HP】1ですから! でも大丈夫ですか、万里様……。
万里/お、おかげ様で! 大丈夫か、曽路ちゃん……。≪血の彫像≫は平気ってことは、生命体にしか反応しないのか?
篤史/おそらく……そうなんでしょうね。
GM/では……5ラウンド目ということで、これから強制的にイベントを進めていきます。

【行動値】
 ??:??
 万里:12
 篤史:12
 まどか:11
 巡一郎:11


万里/これは……敵が隠れているのか!?
GM/それすらも判らない。
巡一郎/罠かもしれない、仕掛けかもしれない……敵の攻撃なのかも判らない……。
万里/【知覚】で判定します! 何かあるのか!?
GM/チェーンソーによって閉ざされた先に、君達は踏み入っています。誰1人として入ったことのないような場所だ。「誰かが居た痕跡も無い」と思います。……暗い道は続いている……。
篤史/≪肉体復元≫でまどかちゃんを回復します。(ころころ)おお、6・6の出目だ……22点回復してください。
まどか/わーい、アックンチュッチュ!(笑) そうだなぁ……今は戦闘に備えて、≪薬物調合≫≪興奮剤≫を作っておきますね。
巡一郎/では曽路くんに≪幻惑の衣≫を使って、メジャーで[霊媒師]の【意志】で周囲を見ます。(ころころ)達成値は13で。
GM/……あの男が奥に立っている気がした。
万里/……大広間に居た男か?
まどか/動かないって言ったのに!
巡一郎/動かないとは言ってない(笑) 貴方は……またここに居たんですか。
GM/男は口を開きます。「謎が解かれれば、終わる。いや、きっとそなた達はワタシが何者か判ったとき、終わらせようとする」
巡一郎/……残念ながら、まだ謎が解けていないものでして。終わらせる方法が判りません。
GM/「……そうか。そうだな。解けていたならば、そなた達はワタシの復活を阻止するべく動いている筈だな……」と、淋しそうな声で言います。
万里/く、草壁! 奥に誰か居るのか!?
巡一郎/……ええ、屋敷の主が居ります。
まどか/き、キャンディがそっちに行ってるのにー!?(笑)
GM/【行動値】順での行動は以上で終わりだね? ではクリンナッププロセスで……君達の目が冴えてきます。草壁は見る。男の姿を。その男は霊体だ。実際の姿は無い。男は繰り返す。「ワタシは誰だ」……奥では、キャンディが突っ掛かっていた。
まどか/あっ!(笑)
GM/(ドラクエのSEのように)ドゥンドゥン! ドゥンドゥン!(一同笑) キャンディは、前に進めず何かに突っ掛かっている。
まどか/……あれって……何かある、みたい?
万里/壁か? 壁にぶつかっているのか?
GM/そればかりは……君達の居るところから、20メートル先に進まなければ判らないようだ。20メートル先のキャンディはひたすらドゥンドゥンしている。
まどか/キャンディが粗相を! 申し訳無いことをしてますね!(笑)
巡一郎/ドゥンドゥンされ続けている男も気が散ることでしょう(笑)
GM/……男は目線を下に逸らす。男が何かするのか? いや、何もしない。ただ……何かが貴方達を狙っていた。(ころころ)対象は篤史。
まどか/わぁー!? アックンガンバってー!
篤史/(ころころ)回避16です!
GM/(ころころ)命中24です。ダメージ10D6振ります。(ころころ)霊力ダメージ63点。
篤史/63点……ですか。
GM/演出します。篤史の胸がとても苦しくなる。なんだろう、頭がくらくらしてきた……意識が朦朧とする……とても眠い。倒れそうだ……嫌な匂いもするし、防空壕だからって空気が悪……。
篤史/えっと……これって、一酸化炭素中毒……みたいな?
万里/まさか……そろそろ爆発する!? と、とりあえず香坂、令呪使用するか!?
篤史/ください! ≪念動障壁≫します。(ころころ)よし、良い出目だ。あと5点削れれば生き残れる!
巡一郎/では6点分≪気迫の盾≫! 【HP】1点で生き残ってください!
篤史/ありがとうございます、生き残ります!
万里/生き残った……でもさ、攻撃してくる場所が判らないと何にも判らないぞ!?
GM/何かの攻撃が終わりました。千歳さんが叫びます。「逃げよう! 何か嫌な予感がする!」
万里/えっ!? ……で、でも、屋敷から出るのはマズイんだよ!
巡一郎/でも……一旦この場からでも離れて態勢を整え直した方が良いかと!
万里/そ、それもそうだな……よし、全員行くぞ! 走るぞ!
GM/ロープを辿って上に登り、和室から出ます。……こうして5ラウンド目が終わります。全員、回避判定をお願いします!
まどか/全員ですか!?
GM/全員です。(ころころ)命中は、21です。
万里/回避!(ころころ)……無理だ!
まどか/(ころころ)回避できなーい! 死なないといいなー!
巡一郎/(ころころ)こちらも回避できません!
篤史/(ころころ)俺も失敗です……。
GM/(ころころ)……では、物理ダメージ72点の、爆発が起きます。大爆発。
万里/む、無理無理無理! またこんなことに!?
まどか/どうやっても弾けなーい!
巡一郎/……お嬢様を庇います!
篤史/せめて旦那様だけでも守ろうと盾になって≪念動障壁≫を使用します!
GM/…………。なるほど。それは、≪他人をかばう≫だね。
万里/……え?
篤史/あっ。
巡一郎/あ……そうだ、≪他人をかばう≫だ!

 ≪他人をかばう≫
 この特技はいかなるキャラクターも自動取得されている。
 同じエンゲージに存在するキャラクターに対する攻撃を、代わりに受ける。未行動の状態で宣言し、使用後、行動済になる。


巡一郎/お嬢様と万里様だけ……守られましたね。
万里/え……えっ?
GM/……和室を出て、廊下を走る5人。玄関ホールまで走っていたとき、突然の爆発が起きた。爆風に吹き飛ばされる。だが……篤史と巡一郎の必死の押し出しによって、万里と千歳は屋敷の外に押し出される。
巡一郎/ドカーン。
篤史/…………。
まどか/…………。
万里/お、おいぃっ!?
GM/おめでとう。オープニングと同じシーンだね。
万里/…………おい……。
GM/まどかちゃんは炎の中に消える。必死の想いで庇った篤史と巡一郎もまた炎に呑み込まれていった。だがしかし、万里だけは違った。篤史が庇ってくれたおかげで、無傷とまではいかないけれど、運良く玄関から数十メートル先に飛ばされた。
万里/これ……見たことあるぞ、この光景は……。
GM/……玄関に、君の妹が居る。
万里/あ、慌てて駆け寄ろうとし……!
GM/ガシャン! 上から熱い壁が落ちてくる。
万里/おい……これ……おいっ!?
GM/兄の叫び声を聞いて、千歳はピクリと動く。彼女は生きていた。ただ、万里には助けることが出来ない。最後に目にしたのは、絶望に染まる彼女の目……。
万里/千歳っ……!
GM/……口を開く。怒声と炎の音に掻き消された声は、確かに「逃げて」と、開き……。
万里/……後ずさって……振り返って、走り出します!
GM/君は走り出す。また同じ情景になってしまった。空はまるで嵐でも来るかのように黒い。君は吊り橋に向かう。走る。その先に……繰り返しがあると信じて。
万里/ある……あるといいな……!
GM/君は、橋を渡りきる。橋を渡りきって、後ろを振り返ると……黒い煙。
万里/な……。
GM/真っ赤に燃え盛る屋敷があった。
万里/……もしかして、戻らなかったのか……? 空が、暗いままだ……。
GM/ドカンともう一度屋敷が爆発を起こす。
万里/う……あ……。どこに行けばいいんだよ……。よ、呼べば来るのかな……聖剣!
GM/…………。
万里/聖剣! ……もしかして、頭撫でたから怒ったか? そんなに高い所に乗せられるのが嫌だったか?
GM/…………。ちょうど雨が降り始める。でもこの程度の雨じゃ炎は全然消えない。絶望的な感情が君を体中を満たしていく。
万里/もう……膝をついて泣くぐらいしか、出来る事は残ってない……です。
GM/そんなことをして、やっと、……何かの足音がします。
万里/バッと見ます!
GM/傘を差した金髪ツインテールの女の子が立っています。「……全員、生き残れなかったわね」
万里/……また同じことの繰り返しだ。
GM/高位な存在が相手だったから難しい勝負になるとは思っていた。やっぱり貴方達が勝つのは無理だったのかしら」
万里/……正直参ったよ。探しても探しても謎ばかりが出て来て、情報が何一つ繋がりやしない。敵の姿も見えなかったし、何にも出来ることは無かった。……マスターなんて名前ばっかりだ。
GM/「……全員で助かりたいとは思わない?」
万里/もちろん!
GM/即答か。「何度も何度も繰り返したいと思う?」
万里/思う! 今度こそ……救わないと!
GM/「時を何度も戻す……その行為は、実はアウトなことなの。一回だけでも違法なんだけど特別許可で時間を戻してるんだから。また時を巻き戻すには、厄介な手続きが必要なのよ」
万里/まあ……そんなこと何度も出来るなんて反則技だよな。
GM/「ただ。……ワイロを贈ればそういう手続きって簡単に通るの」
万里/え……。
GM/「伊賀崎万里。貴方、『何か』を代償に払う気はない? 貴方が何か、こちらが満足するような大きな代償を支払ってくれるなら……すぐにもう一度やり直すことが可能よ」
万里/代償か……。何がいいんだろ、こういうのって? ……もう好きなもの持っていけよ。
GM/これは好条件を与える代わりのペナルティです。プレイヤーが好きに選択してください。「そうね。例えば、片腕。他には……声とか?」
万里/声!? TRPGにそれはないだろう!(一同笑)
GM/確かに、今のギャグだよ(笑) 「それぐらい厳しいものならOKってこと」……ちなみに『ドロリア』に顔面火傷を代償にしたキャラがいたけど、あれは『交渉判定にマイナスがくる』というペナルティを受ける代わりにループしました。「あとは絆とか? ……『誰からも好かれない運命になる』って言ったら相当なボーナスを世界は用意しないとね」
万里/うわぁ、それは今後に差し支えが……。
GM/「他には『地位』? あと……『誰かの命』?」
万里/それは駄目! ……草壁とか挙手しそうだけど絶対駄目! ……地位を奪われたら妹に迷惑がいきそうだ。それも駄目だ。だから……無難と言うのもおかしいが、左腕を持っていってくれよ。
GM/左腕?
万里/万里の武器は猟銃をイメージしてたので、銃なら片腕でも撃てる……と思うので、片腕を差し出します。
GM/面白いね。腕が無くなるということで……万里の【物理命中値】をマイナス2してください。
万里/(キャラクターシートに書き込み)はい……。
GM/「頂いていくわ。これから世界を調整するからちょっとだけ待ってね。……目を瞑って眠っていればいいわ」
万里/うん……。
GM/「目、開けて」
万里/うん……パチ。
GM/草壁が落下しそうだ。千歳が「篤史助けてー!」
巡一郎/あーれー!?(笑)
まどか/ぶーらぶーらぶーら!(笑)
篤史/無い【体力】で頑張って執事様を引き上げます!(笑)
万里/うわあっ!? く、草壁大丈夫かー!? 片手しか無いから引き上げられなくてゴメンねー!(笑)
GM/それでは『イベントキー:屋敷炎上の時間跳躍』を持っていない3人は、【意志】判定をしてください。難易度は10。ちなみに、先程【体力】判定で失敗して付いたマイナス2のペナルティは消えました。
篤史/消えて良かったー。(ころころ)成功です。
巡一郎/(ころころ)同じく成功。
まどか/(ころころ)9で失敗です!
GM/成功した巡一郎と篤史は「前のループの記憶をなんとなく覚えている」程度のデジャブ持ちとします。
まどか/サッパリ忘れました! テヘペロ!(笑)
GM/そして、今までのことに関して詳細説明します。

@伊賀崎万里は、元々腕の無い設定である。隻腕だが能力者として活躍している。
A「物理ダメージ72点の大爆発」を受ける前のステータスでスタートする。既にダメージを負っている理由は、「ここに来るまでにまどかがアレコレしたせい」。
B使用回数特技や令呪も使用した状態でスタートする。消費している理由は、「まどかがまさかあんなことをするとは思わなかったから」。


巡一郎/まさかあんなことに≪幻想式≫と令呪を使うとは思いませんでしたね……(笑)

Cデジャブは、確証は無いが「なんとなくそのような白昼夢を見た」「嫌な予感がする」「説明されれば、そんな気がしてくる」程度のキャラロールに留めること。率先的に屋敷の異様さに気付くことは可能。
D遊戯室でレコードを聞き終えたところから第1ラウンドをスタートする。