アナザーワールドSRS・リプレイ・人外夜会
■ 第4話 『 ロストワールド・後編 』 1ページ ■
2015年10月18日




 ●プリプレイ

GM/『人外夜会』第4話、3部作の後半戦セッションです! 本来想定していたシナリオから大幅変更してお送りします!
榛名/GM、シナリオ製作お疲れ様です!(笑)
GM/叡斗くんがセッション不参加になってしまったので、今回のセッションは榛名くん&アイザックさんでの2人プレイになります。パーティーバランスが支援系と支援系で危ういため、フルリビルドを許可しました! キャラクターレベル15でPC作成してもらいます。
アイザック/はい。叡斗からバトンタッチして代打アイザックでいきます。がっつりデータに手を加えてきました。クラス編成は[感応力師7/聖職者7/稀人1]です。
GM/[感応力師]にがっつり目覚めたねー。
アイザック/回復や支援をメインにしました。榛名くんに戦闘は頑張ってもらいます。
榛名/榛名は艦これTシャツを脱いでリビルドしました! 神の力の≪正五神「ブリギットブリード」≫を手に入れて、クラスが4つに増やしました。
GM/ブリジットの名前の由来が≪正五神「ブリギットブリード」≫なので、それ繋がりで「ブリジットと縁ができたんだからいいよね?」って取得してもいいことにしました(笑)
榛名/その結果、[魔術師10/処刑人3/闘士1/狂戦士1]。 ガチ前衛に組み直しました。ダメージにリソースを振っています。
GM/凄いクラス編成だ。
榛名/そして≪這いよる混沌≫を覚えました! 叡斗くんを救うために3時間でこれを覚えました!
GM/榛名くんのご実家は「魔術師の旧家」という設定でして……なので魔導書がいっぱいあるんですよね。叡斗くんを頑張って助けるために使えそうな魔導書を探したのでしょう。
榛名/叡斗くんを引き摺り出すため一身発起!
アイザック/叡斗も頑張ります……(笑)



 アナザーワールドSRS『人外夜会 第4章 ロストワールド・後編』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル15で開始。前回から3時間後の時系列。

【ハンドアウト:榛名】
 コネクション:橋守 陽向&相庭 脩駕   関係:怖くなんかないさ

 「オレ、一体何をしたらいいか判らないけどさ、一人で考えられないときは何か知ってそうな人に聞くのが一番だって思うんだ! それに……叡斗のこと、話さなきゃいけない奴がいる。オレ、そいつに話してくる!」
 「……何をするべきかって? そんな、オレに出来ることなんて……」
▼イベント:叡斗を助けようとする
▼コネクション:橋守 陽向&相庭 脩駕

 叡斗が窮地と聞いて落ち込んでいる青年と、陽向曰く「叡斗と運命共同体」と言われている青年。
 陽向の知り合いらしい脩駕は、数年前に世間を騒がせた大量殺人鬼として知られている。北関東地方の異端刑務所に収容されている異端犯罪者。危険分子ではないと認められた模範囚で、社会復帰目前とされている。

【ハンドアウト:アイザック】
 コネクション:アクセン・ロズワルド   関係:自由

 「仲違いを好む妖精。生者を殺すためだけに生み出された災厄。快楽を求める淫魔。突き動かされた感情によって現界した英霊に、争っていた敵を救うために闇に堕ちた青年。近頃は理解しがたい、興味深いことが多いな。
 しかし、そろそろ食傷気味だ。血を吸わずとも生きる真祖であるとはいえ、暫く満足のいく食事をしていないからな、私も疲れない体ではない。……調べものにも、飽きてきたということだ」
▼イベント:教会地下の惨状を食い止める
▼コネクション:アクセン・ロズワルド

 前回のセッションのエンディングで、異端堕ちを救う方法を探すことを承諾した男。
 一度は了解したものの、3時間経過し、やる気を失ってしまったらしい。教会の書庫を離れ、自宅のマンションに戻るところを発見する。



GM/時系列は、前回のセッションの3時間後です!
アイザック/直後ですね。
GM/まずは前回までのあらすじを。……第3話ラストで魔物に誘われて近付いてしまった叡斗くんと榛名くんの2名は、近付いたことをキッカケに復活したブリジットの事件に巻き込まれました。ブリジットは梅々を洗脳し、教会に侵入。貴重な禁書を3冊も奪い、封印されし邪神こと魔物から力を吸い取って時間跳躍することを画策しました。
アイザック/はい……。
GM/ブリジットは時間跳躍することで、かつてマスターであったアクセンにとって都合の良い世界をプレゼントするつもりのようです。
榛名/いじらしいですね!(笑)
GM/そのためには魔物の復活、つまり世界滅亡一歩前の大事件が発生ししてしまいます。その悪巧みを止めるため、叡斗くんと榛名くんは戦いました。ブリジットを説得成功したものの、その戦闘の中で……叡斗くんは異端堕ちしてしまいます。
榛名/うわああ……。
GM/叡斗くんが魔物に近付き、おかげでブリジットが目覚め、そのブリジットを助けるために叡斗くんが再び近付いたことで魔物に見入られるという……。
アイザック/フラグ回収……TRPGって凄い(笑)
GM/幸運なことに、叡斗くんは氷属性、魔物は火属性。魔物は封印を解いて大暴れするため叡斗くんを取り込もうとしてますが、相性が悪いのかなかなか叡斗くんをキャラロストさせることができずにいます。
アイザック/いい感じに拮抗してます!
GM/ならば今のうちに叡斗くんを助けましょう! 助ける手段を見つけましょう! というのが今回のセッションです。……なお、現在舞台は夏なんですけど。
榛名/叡斗くんのおかげで気温が下がるという。なんか寒くなーい?(笑)
GM/知らない人が教会に来たら「今日は寒いね、雨も降ってないのに〜」と言うほどです。
アイザック/空調が効きすぎだな〜(笑) いくら叡斗が狂化しているとはいえ、46億のキャラクターシートと1枚のキャラクターシート、どこまで耐えられるかな……。
榛名/叡斗くん頑張ってー!


 ●オープニングフェイズ1/榛名 〜備え〜

GM/まずは榛名くんのオープニングシーンからです。榛名の怪我は、アイザックさんによって回復されました。
アイザック/リビルド万歳!(笑)
GM/榛名くんは自宅にすぐ戻り、[魔術師]として優秀な萌々花を呼びます。……あの娘、iPadに魔導書を全部スキャンしてるという恐ろしいことをしている女です(笑)
榛名/そのiPadを借りてきたのがこちらのリビルド榛名です(一同笑) このiPadの中には、ばあちゃんが貯め込んだ魔導書が全部入ってます! 自動で魔法陣をトレースして自動で詠唱して自動で魔法が発動します!
GM/このセッションのためだけに作ったiPad、萌々花が自作しました。ドヤァ(笑)
アイザック/萌々花ちゃんは凄いな(笑)
GM/(萌々花になって)「あのねハルナ。さっき高坂さんから『大変なことが起きてるからエージェント招集!』って連絡が来たよ。これから萌々花も教会に行ってくるね」
榛名/ああ……気を付けろよな。今あっちヤバイから。
GM/「うん。……へっくち! 今日寒いよね〜。久々に冬物の上着を出したよ〜」
榛名/絶対に2〜3人で行動しろよ! 1人で行動するなよ!
アイザック/お兄ちゃんか?(笑)
GM/「ハルナ……いい子になったね! 感動したよ!」
榛名/俺はただ心配してるだけだよー!(笑)
GM/「大丈夫! いつも遊んでくれる織絵ちゃんアコちゃんも一緒だから!」
榛名/その安心すずか先輩メンツなら大丈夫な気がしてきた〜(一同笑) 俺は大丈夫だからさ、お前は自分のことだけ考えろよ。
GM/「ハルナも充分に気を付けてね。じゃ、行ってきまーす!」 萌々花ちゃんはチャリンコをこいで教会へ出かけました。
榛名/その後を追って、教会に向かいます。
GM/では、君が教会に向かうと……ある人物が教会から出てきます。耳と尻尾が垂れた橋守 陽向です。
アイザック/かわいい!(笑)
榛名/あっ……叡斗くんのいいひとを放っておいちゃいかん!(笑) どうしたの、陽向くん?
GM/(陽向になって)「榛名くん! ……オレ、何か出来ることは無いか探したんだけど、NPCだしキャラクターレベル3だし何も無くって……」
榛名/時にNPCって最強なんだよ!? 無理したら叡斗くんも怒るよ! ……えーと、こういうとき叡斗くんって何て言うんだろ? し、しっかりしろ! ……かな?
GM/榛名くんの励ましに、陽向は笑います。「……そうだ。叡斗が大変なことになったんだから、あいつに話さなきゃ」
榛名/あいつ? そ、そんな人いるんだ……?
GM/「叡斗の家族というか、友人というか一心同体というか大事の人というか……自分自身というか」
榛名/な、なるほど?
GM/「凄く物知りなんだ! もしかしたら叡斗を助けられるのもあいつかもしれない! 会いに行こう! 異端刑務所に!
榛名/異端刑務所!?(笑)
GM/「……あっ、いつも異端刑務所に行く手続きをしてくれるのって叡斗だ! オレじゃ無理! 教会のエージェントじゃないから手続きができない! でも教会のみんな、今凄くバタバタ忙しいし〜!」
榛名/……俺、何か力になれる? 出来ることだったら何でもやるからさ。それに……もしかしたらその人、叡斗くんを助ける手段を知っているかもしれないんだろ?
GM/「ああ! あいつは物知りなんだ。叡斗くん、手伝ってくれる?」
榛名/勇気を出して……さみどりちゃんの花屋で培ったバイト経験を生かして電話する! 「毎度ありがとうございます」って言いそうになる!(一同笑)
GM/という訳で、ミドルフェイズ内で陽向といっしょに異端刑務所関連のシーンを発生させることができるようになります。覚えておいてね!


 ●オープニングフェイズ/アイザック 〜経過〜

GM/アイザックさんとえんくんのオープニングフェイズです。……榛名くんが真剣にこれからの支度をしている頃、高坂は「邪神復活」という緊急事態を予想して、大勢のエージェント達を集めてこれからの作戦会議をしています。
えん/わーお。
GM/もし魔物が動き始めたら、前線で戦うチーム、周囲を守る後衛チームなどの編成会議ですね。そして上層部の鶴瀬さんに報告したり……。
アイザック/とんでもないことになっていた。後で始末書を散々書く羽目になるぞ……(笑)
GM/慌ただしいので3時間なんてあっという間です。こういうとき、えんくんは何してるの?
えん/アイザックさんの後ろをふいーんふいーんって飛んでます。いやぁ、アイザックさんも大変ですなぁ〜?
GM/そんなことしてるから『ウズマキ美化委員会』でアイザックさんが風邪引くんだよ。
アイザック/もう感染したから暫くインフルエンザにはならないぞ!(笑) ……いざというときは、えん、お前にも出てもらうことになるからな。
えん/え〜、どこを出せばいいんですかね〜? 手ですか足ですか〜?
GM/アイザックさんが「はあ」と溜息を吐いたとき。教会の外に……リムジンが到着するのが見えます。アクセンの従者・じいやが運転するものです。
えん/わーお?
GM/車にアクセンが乗り込みます。それを見送るヴィオラが挨拶をしております。「アクセン様、本日はありがとうございました。またいつか機会がありましたら」「ヴィオラ殿もすまないな、今度こそ観光を楽しむがよい」「ぜひ。それでは」
アイザック/……帰るところだな。
えん/……作業、飽きたんじゃね、あれ?
アイザック/……今、同じことを考えてたところだ。外に出てカツカツカツカツと近付きます!
えん/凄い! 全力移動44メートル! 一瞬だー!(笑)
アイザック/アクセン! おいアクセン!
GM/「ステイステイ!」みたいに言ってる(笑) アクセンは窓を開け、車の中から「何か?」と言うよ。
アイザック/リムジンの窓に手を置いて覗き込みながら……。さっき頼んだ件は、どうなった?
GM/「調べていたよ」
アイザック/……それで?
GM/「飽きた」
アイザック/…………。
GM/今のカットは先行放送の次回予告に使われました。
えん/爆笑じゃん!(笑)
アイザック/……この状況でよく、そのようなことが……。
GM/「私は疲れた。食事も碌にしていないのだぞ。重労働が過ぎると思わないかね」
アイザック/……状況が状況だ。
GM/ところで皆さん、ヴィオラが来日したりハイテンションだったりする理由を覚えていらっしゃるでしょうか。現在日本のN市に不完全とはいえ異端の親玉である魔物がおります。異端の本能的にそれに呼び寄せられたり、とても高揚したりするそうです。
アイザック/日本はすっかり異端達にとってパワースポットだからな(笑)
GM/さてさて、アイザックさんとえんくん……および、[異端者]と[稀人]クラスの皆さんは、さっきからテンションが高いです。「今お酒飲んだらめっちゃ美味いに違いない!」とか「今セックスしたら絶対キモチイイ!」とか「今ギャンブルしたら当たるに決まってる!」みたいな謎の気分の良さに襲われています。
えん/ですよねー(笑) やっぱり地下に居るあれのせいですか?
GM/そうです。梅々もずっとぽんぽこ踊ってます。
えん/ダンスパーティーか!(笑)
GM/「正直に告白すると……調べ物をしようにも、教会内では気が散るのだ。超激しいBGMが流れるディスコの真ん中でテスト勉強しろと言われているようで無理だ
アイザック/確かに、ここで勉強しようにも頭にちっとも入らなそうだな……チャカポコしちゃう(笑)
GM/えんくんもさっきからよく爆笑してるけど、もしかしたら地下のものが影響してるのかもしれません。一度笑い出したら愉快が止まらないって感じ。それはアイザックさんも同様ですよ。
えん/イケイケですね?
アイザック/……本当に、自宅に持ち込んでやってくれるんだな?
GM/「善処しよう」
えん/信頼できねー! 後ろで笑ってます(笑)
アイザック/……フンッ。定期的に様子を見に行くぞ。
GM/「歓迎しよう。全てのトラップは解除しておく。……じいや、出してくれ」 運転手のセバスチャンが発車します。
アイザック/…………。どう思う、えん。
えん/いやー、あれは五分五分じゃない?
アイザック/やるかもしれないし、やらないかもしれないか。
えん/もしくは……アイザックさん次第かな?
アイザック/あん? ……この状況で監視など、面倒以外の何物でもない。そう言いながらアイザックもピリピリしながら……教会に戻ります。
GM/では……ここで、マスターシーンを挟みます。

 ――アクセンを乗せたリムジンは、彼が自宅として使っている高層マンションへと吸い込まれていく。
 しかし、予期せぬ場所で車は止まった。運転手のセバスチャンが口を開く。
 「アクセン様、いかが致しますか?」「む? ……ああ」
 リムジンの先に立っていたのは、ブリジットだった。


アイザック/なんということだ、出てきた……!?

 アクセンは車から出る。そしてブリジットに近付く。
 ブリジットは俯いたまま、アクセンに目を向けない。立ち尽くしたままだ。愛の言葉を囁くことも、殴りかかることもない。
 何かを始める前に、アクセンが口を開いた。「ブリジット、会いたかったぞ」


榛名/……はう……。

 それを聞いて、ブリジットは安堵した。本気で安心した。その言葉だけがあればいい、まるでそう言うかのような、満たされた表情を浮かべる。
 だがすぐに発された次の言葉に、顔を引き攣らせることになる。

 「お前は私が愛した者と同じ顔をしている。同じ髪であり、同じ目をし、同じ声をする同じ血を引く者だ。
 一番ブリッドに近い存在であるお前を私は大切にしている。お前が元々、ブリッドを取り戻すために私の配下になったのだったな。再び私の前に現れてくれたということは、また私の力になるということだろう? ありがたく使わせてもらう」


アイザック/ああああ……(笑)
榛名/あわわわわ……(笑)

 その言葉は、一見優しいものでありながら、「自分を一切見ていないもの」だと改めて理解してしまう。
 「確かにオレは、あんたの為に戻ってきた。……けど、今は、あんたの為じゃなくって……」


GM/今だからこそ、しをんちゃんのあの名言を言いたい。アクセンを埋めてその上でヘビーローテーションを踊ろう〜!(一同爆笑)
アイザック/ぐりっと回るダンスだから効きますね!(笑)
GM/さて、この後……榛名くんとアイザックさんが合流します。これから先のミドルフェイズAF判定を提示します。

『AF判定:解決策を探す』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:1000

※「異端堕ちをした叡斗を救うための手段を探す」演出をすること。
 クライマックスフェイズまでに難易度がどれだけ減少しているかで、クライマックスフェイズの難易度が変更される。
※協調行動OK。自動成功。
※1シーンごとに、叡斗の【HP】−2D6。叡斗の最大【HP】は60。
※シーンにどのNPCが登場するか、ダイスロールで決定する。シーンプレイヤーの【MP】−1D6で、ダイス目を±1変動させることが可能。【MP】−2D6で、ダイス目を±2以変動可能。
 (1)ブリジット
 (2)橋守 陽向
 (3)佛田 ときわ
 (4)正義沢 まりさ
 (5)アクセン・ロズワルド
 (6)相庭 脩駕


榛名/難易度、1000!?
GM/今回のAF判定は「成功すること」よりも「どれだけ減少できるか」を念頭に進めてください。難易度が減少すればするほどクライマックスフェイズで有利になります。
アイザック/成功は視野に入れなくていいのか。
GM/気を付けてもらいたいのが……1シーンごとに叡斗くんの【HP】が2D6点減ります。0になったら叡斗くんは完全にコントロール不能となります。
榛名/あわわわ!?
GM/なお、叡斗くんもキャラクターレベル15にレベルアップしてもらった結果、最大【HP】が60になりました。このときのダメージ2D6は、なちこにダイスロールしてもらいます。
榛名/絶対に出目が高いー!(笑)
アイザック/2D6で11とか絶対出すー! どうしよー!?(笑)
GM/2D6の期待値は7。叡斗くんの【HP】は60なので、単純計算で8〜10シーンで叡斗くんは死亡します。なちこの出目を信用して本日のルールを作ってます(笑)

 その後、『契約』について相談した結果……榛名がアイザックのマスターになる契約を行なった。


 ●ミドルフェイズ1 〜延命〜

榛名/アイザックさんと合流しますね。アイザックさーん!
アイザック/榛名か。もう体調はいいのか?
榛名/それはもう! 俺が血を出すのはいつものことなんで!
アイザック/そうか……人手が多いことに越したことはない。協力してくれ。
GM/現在アイザックさんが見る教会の見解は、「まだ完全に異端堕ちしてない叡斗くんは普通の能力者のデータだよね? 狂化で+99になる前に殺しちゃおう!」という方針で動いているようです。
アイザック/能力者を殲滅することは簡単だ。数の暴力で叩けばいいだけだからな。
榛名/その雰囲気は感じますよね……焦ります。早く方法を探さなきゃ!
GM/では、ミドルフェイズを始めていきますか。まず最初にダイスを振り、シーンにどのNPCが出るかを決定してもらいます。誰と絡むかな〜?
榛名/今のうちになちこ先輩の高い出目を出しておきましょう! そうすれば叡斗くんの2D6ダメージが低くて済みますよ!(笑)
アイザック/うおー! 減ろー! 振りまーす!(笑・1D6ころころ)おっ、1!?
榛名/ここでブリジットさんだ!? そういえばブリジットさんってどっか行っちゃったんだよねー。
アイザック/何故それを早く言わない!?(笑)
榛名/見張りの未東えんがウッカリしてました。
アイザック/何故えんに見張りをさせた?(笑)

 2人は「ブリジットならアクセンのもとに行ったに違いない」と予想し、アクセンの自宅である高層マンションへと向かう。
 AF判定の難易度を46減少させながら進み……。


アイザック/【幸運】で判定します! 【幸運】ならクリティカル値が下がっているから10が出ればクリティカルなんだ。
榛名/なちこ先輩なら出目が高いから出ますよ。
アイザック/うーん、どうかな。(ころころ)出た! クリティカル!
GM/凄いね!? 良かった、叡斗くんの2D6ダメージロールじゃなくて!(一同笑) AF判定のクリティカルは達成値30として算出なので、『現在難易度:954分の30』ですよ。
榛名/なんかクリティカルでボーナスが出る特技とかないんですか!?
アイザック/えっと……≪戦術指揮≫でダメージが上がるぞ。アクセンを殴るダメージが上がる!(一同笑) せっかくなので≪コネクト≫を使って情報収集達成値+4します。なので『現在難易度:954分の34』です。
GM/マジか〜。では君達は、ブリジットを追いかけるという形でアクセンのマンションに到着します。入口で、じいやさんが迎え入れてくれます。
榛名/おや、じいやさん。
アイザック/……誰か来ているのか。
GM/(じいやになって)「皆様もご存知でしたか。アクセン様の旧友の御方でございますブリジット様がお見えになられております。若い者達だけでしっぽりむふふという訳でじいやは外に出されたのでありますぞ〜」
アイザック/やはりブリジットはここに……。邪魔させてもらおう。
GM/じいやに通されると、リビングのソファーにブリジットが座っています。どうやらアクセンは書斎で仕事中のご様子。仕事をちゃんとやっているようです。
榛名/先に「仕事してる」って釘を刺された(笑)
GM/ソファーに座っているブリジットは、気落ちしています。
榛名/もしかして……邪魔しちゃった?
アイザック/どっちでもいい。……教会で待機していろと命じていた筈だが?
GM/「…………」
アイザック/愉快犯で飛び出してきた訳ではなさそうだな。
GM/「…………」
榛名/な、なんか……いつもの調子じゃない感じですけど?
GM/「悪かったね。脱走させてもらったよ」 ブリジットは茶化してくることなく、静かに応えます。
榛名/あんたがそうなるってことは……アクセンさんの関係ですか。
GM/ブリジットは、書斎ではない『とある部屋』を指差します。「あんたらは、あそこに何があるか、知ってるの?」
アイザック/…………。
榛名/えっ……? な、何ですか?
GM/「あそこには、棺桶がある。……オレの双子の相方の死体が入った棺桶がな」
榛名/ええっ!? 死体!? け、警察! 呼びますか!?
GM/「なんだ、知らなかったのはそっちだけかよ」
榛名/アイザックさんは知ってたんですか!?
アイザック/……ああ。アクセンは、愛する者の死体を安置している。10年前に死亡した愛する者を教会に奪われないようにウズマキに入れ、保存していると聞いた。
GM/「あいつは今、魔王の仕事じゃなくて研究者の真似事をしているそうだな。死んでいる奴を蘇らせるためにその手段を探しているんだとよ」
榛名/え……えええ……。
GM/アクセンは令呪によって「自身による死者蘇生」が禁止されています。さらに、分類が異端であるため「自身で時間跳躍をすること」もほぼ不可能です。だから禁書やアーティファクトといった「世界に散らばる一部例外」を発見しようとしており、すぐにでも棺桶の中の人を蘇らせようとしています。
アイザック/アクセンが教会に協力しているのは、善意ではない。禁書の研究家や教会に近い学生を装うことで、愛する者を復活させるための情報を得ようとしている。
GM/「それを勧めたのは、あのお坊ちゃんだそうだ。凄いこと考えるもんだね。さすが稀代の天才の息子」 機関の最高責任者の息子・ときわのことを言います。
榛名/むっ。
アイザック/確かに榛名が言う通り、本来であれば警察や教会に伝えて然るべき処置を取るべきなんだろう。しかし、アクセンの≪魅了の魔眼≫と≪器の支配≫により、いくらでも情報の改竄ができる。
榛名/そ、それって……今の教会では為すすべ無しってこと!?
アイザック/このことを知っているのは、非常に少ない。片手で数える程度だ。
GM/「手段を選ばずやると決めたらやる、そういう奴だと知っていたけどさ。……あー、さすがに……気が滅入るわ。相方の死体を見せつけられるとさ……」
アイザック/ここに居るのは、マスター命令か?
GM/「……オレとアクセンの契約は切れている。令呪を刻んだ肉体はとっくの昔に滅びてるからな」 よく見ると、ブリジットの体は半透明です。
榛名/ああっ!?
GM/自分の目的を達成した英霊、もしくは、物理的に達成不可能が確定してしまった英霊は、昇華されてしまいます。気合で現界していたブリジットは、魔力供給もない今、消えていくだけです。
榛名/こ、このままいくとブリジットさんは消滅しちゃう?
GM/うん。
榛名/やばくないっすか!?
アイザック/…………。元々は、死んでいる者だ。
榛名/な、なんていうか……すっごい我儘なこと言うけどさ。ここに喋っている人として、彼はここに居る訳だし、何もしないで俺達が放置して居なくなってしまったら……俺達が人を殺したと同じになっちゃうんじゃないかな。俺そういうの嫌だしさ! ……それに、ブリジットさんにはまだ居てほしいよ。
アイザック/…………。今は人手が足りない。一人でも協力者がいた方がいい。
榛名/そうっすよね! ……叡斗くんを助けようとしてくれた人だから、無為にしちゃ駄目だよな! やっぱあんた生きてなきゃ駄目だよな!? 駄目なんだよ!
アイザック/契約はお互いの同意が無ければ成立しない。……おそらく榛名なら、いつでも歓迎するだろう。
GM/「…………」 ブリジットは、スッと榛名くんに擦り寄ります。
榛名/童貞なので「うわキスされる」と思います(一同爆笑)
GM/だけれどもそんなことはしない。榛名くんの手を引いて「……頼む。まだ居たい。まだ……あいつに、叡斗に、伝えてないことがたくさんある……」と呟きます。
榛名/……素直になれ! 契約します!
GM/契約完了です。榛名くんは自身のキャラクターシートの契約サーヴァント欄に「ブリジット」とお書きください。そして、『イベントキー:ブリジット』を差し上げます。

 『イベントキー:ブリジット』
 ブリジット(キャラクターレベル15)を、第3のPCとして自由に利用していい。
 また、AF判定の協調行動に自動参加とする。


アイザック/これでブリジットにも令呪を使えるようになった。危ないことをしそうになっても、令呪があれば止められるな。
GM/という訳で、手札が増えるというイベントでした。……では、1シーンが経過したので叡斗くんは2D6ダメージロールを受けてください。
榛名/1・1を出してください! 1ゾロで!
アイザック/はー……はー、優しくないダイスで頼む!(ころころ)良かった、8! じわじわ削れて消耗しているな……。

 叡斗の現在【HP】60→52


 ●ミドルフェイズ2/榛名 〜吸血鬼〜

榛名/手始めに、NPCの1D6を振りましょう。(1D6ころころ)……アクセンさんだ!
アイザック/アクセンのシーンに行きますか。……集中力が切れてないといいんだが。

 榛名が【幸運】判定した結果、AF判定は『現在難易度:886分の47』になった。


GM/それでは2人は、アクセンの書斎に入ります。……アクセンが禁書解読の仕事場として使っているその部屋には、色んな本がいっぱいあります。[魔術師]である榛名くんなら【理知】判定をすればヤベーもんがありすぎると判りますね。
榛名/マンションに張られた結界とかトラップって、これを守るためにあるんですね。
アイザック/本当に肝心な本って本棚に置かずにウズマキの中に入れる。ということはここにあるのは、大してヤバくないという……。
榛名/これがほんの一部!? 教会の書庫よりヤバイじゃないですか!
GM/それだけアクセンが規格外の財力と人脈と『魔王の落とし子』を使った収集力を持っているってことだね。そりゃトキリンも有効活用する訳だ。
榛名/トキリンさんがいてくれて良かった〜!
GM/君達が書斎に入室すると、「仕事は、しているぞ」とアクセンが念押ししてそう言います。
アイザック/本当か。
GM/「では思いついた棚氷叡斗を救うための候補をいくつか挙げてみようか? まず1つ目……世界を書き換える≪世界創造≫。宣言後に3D6のダイスロールを行ない、6・6・6が出れば世界を自由に書き変えることができる。それで異端堕ちを無かったことにすればいい」
アイザック/できるかー!(笑)
榛名/凄い確率ですよね、あれ!(笑)
GM/「2つ目、≪贄の儀式≫。50人ばかりの血肉を捧げ、≪世界創造≫のダイス1つを6に固定する。50人×3セットほど犠牲にすれば確実に棚氷叡斗は救済されるだろう」
榛名/それ、雪山で叡斗くんが実行した≪世界創造≫ですね……。叡斗くんの過去に勘づいて、黙ります。
アイザック/そんなもので叡斗が救われたらたまったもんじゃないよ!(笑) ……そのやり方は、教会上層部に限らず皆が反対する。
GM/「アイザック、お前であれば異端刑務所に打診ぐらいできるのではないか? 無意味に生きている囚人を数百人貰って儀式をすればいい」
アイザック/まるで10年前の汚職事件だな。
GM/「…………。ああ」 アクセンも10年前の事件の1人なので、重く頷きます。「……質問なのだが。叡斗殿にマスターはいないのか?」
アイザック/いないな。確か最後の契約状態は……マスター叡斗・サーヴァント榛名だった。
榛名/で、ですね……。
GM/「マスターにサーヴァントの狂化を解除してもらえばいい、と思ったが。ふむ、それも難しいのか。狂化してしまった今、冷静に至近距離でないと難しい契約も不可能だ」
アイザック/確かに。……狂化した人物に契約を持ち込む手段は、無いのか?
GM/「……もう暫く探ってみよう」
アイザック/アクセン、頼む。もう時間が無い。事件発生からもう何時間も経過しているし、教会も制圧の方向で動いている。おそらく大きな損失になる。
GM/「善処しよう」 そう言うアクセンの顔は、明らかに疲れています。もうずっと机に向かっていますからね。
榛名/普通の人でも疲れますよね……。
GM/では……疲れた主人を見て、じいやが言います。(セバスチャンになって)「大変お忙しい状況やざわめく空気はこのおいぼれめも判っておりますが、せめて少しの休憩を取られてみては?」
アイザック/そうだな……頷きます。
GM/「ありがとうございます。……アクセン様、どうぞお休みください。お客様方もじいやが淹れた紅茶をお飲みくだされ」
榛名/どもどもです。
GM/そう言われて2人は、アクセンの書斎から出されます。リビングでじいやのお茶をお飲みください。「……元々アクセン様は、基本的に食事をなさらない御方です。今ではご友人方とのお付き合いで紅茶やお酒を嗜まれるようになりましたが、10年前から極力、口に物を入れないようにしておられるのです」
榛名/えっ。そうなんだ?
アイザック/彼の食事の内容を考えると、そうなる。
榛名/そ、そっか、吸血鬼だからか。……こ、これ、今のアクセンさんが元気が無いから進展が無いということは、「元気をつければもっと頑張ってくれる」ってことですか?
アイザック/……眉間の皺がどんどん深くなっていく。
榛名/そのっ……俺は血ならいつでも出せます! アイザックさん! 俺が……!
アイザック/待て。
榛名/はいっ!?
アイザック/…………。
榛名/い……今ここでアクセンさんが完全に疲れきって飽きてしまったら! この世界は……叡斗くんの死を迎えてしまうことになるんですよ!? それが何とか出来るって言うなら! 俺の体ぐらい……! 俺がTシャツ1枚脱げばいい話ならいくらでも脱ぎます!(笑)
アイザック/待て。
榛名/相手はあのアクセンさん! 蘇る走馬灯! 自分の体を差し出しに行く子羊の気分ですよ! 止めないでくださいー!(笑)
アイザック/待て。……私が話をつけてこよう。アイザックが立ち上がります。
榛名/えっ。
アイザック/私の血を捧げてくる。アクセンの書斎に入ります。
榛名/つ……強い! アイザックさん強い! 白米の準備をしておきますね、特典映像ごちそうさまです!(一同笑)
GM/では……書斎に入ったアイザックさんは、デスクではなくソファーで寛ぐ休憩中のアクセンを見つけます。(アクセンになって)「仕事は、しているぞ」
アイザック/声の響きがウンザリしているな。……先ほども話したが、もう猶予が無い。今の時点で何も起きていないのが奇跡だ。
GM/「正直、私も興奮している。教会から離れたこの距離ですら、おばあさまの声が聞こえてくるのだ」
アイザック/……おばあさま?
GM/蠱毒色の魔鏡。機関が召喚しようとしていた我が神・タイマストトバール……の眷属。あの魔物だと思えばいい。彼女が、語り掛けてきている。『血を湧き上げよ、目覚めの時は近い』と。それは、お前も感じているのではないか?」
アイザック/……重々しく頷く。教会に居るえんなんて、見ていられなかったぞ。
GM/「だろうな」
アイザック/……食事がいるか。つまらなそうに訊く。
GM/「以前私が食事をしたのはいつだったかな。もう……2年は吸っていない」
アイザック/真祖の力というものは素晴らしいものだな。私の場合、定期的に飲まないと死ぬぞ。美味さは生憎保障しかねる。嫌そうに眉を顰めて、上着を脱ぐ。シャツをはだけて、「使え」と言う。
榛名/わっ……わあ……!?
GM/サービスシーンありがとうございます。これ、本来の予定だと『人外夜会』第1話でやる予定だったんだ。
アイザック/腐女子の中の人が後から聞いてガッカリしたやつ。
榛名/ようやく回収できましたね!(笑)
GM/「遠慮なく」 歯を立てます。
アイザック/思わず呻きそうになるが、じっと我慢する! HPダメージはありますか!?(笑)
GM/胸をがっつり食われましたとさ。≪タイマストトバールの魔眼≫使用。(ころころ)MP30点ダメージどうぞ。
アイザック/【MP】残り17だ!?(笑) ごっそり生気を持っていかれて、崩れ落ちますね。何事も無かったように次のシーンに移行してください!(笑)
GM/はーい(笑) アクセンにゴッソリ血を抜かれたことで、『イベントキー:供給』をお渡しします。さて、シーン終わりなので2D6点ダメージロールいこうかー。
アイザック/はい。(ころころ)はあ!? 6ゾロ!? 12点ダメージぃ!?
GM/6・6!?(笑) 今日のセッションだけでクリティカル2回目だが!?
榛名/このまま6ゾロを出し続けたら4シーンで終わりますよ!?(笑)
アイザック/それはない! さすがにそれはないよ! 嫌だ! やだー!(笑)

 叡斗の現在【HP】60→40

GM/あっ……思いついたんですけど、クリンナッププロセス……つまり今のタイミングで榛名くんの≪紅蓮の指≫を使用してメインプロセス再行動すれば、シーン換算ではないので叡斗くんへの2D6点ダメージが発生せず難易度を減らせるのでは?
榛名/それ、いきましょう! アイザックさんに≪紅蓮の指≫を使用しますので、もう一度動いてください!
アイザック/(1D6ころころ)4、まりさだ! ついにまりさに殴られなきゃ!?(笑)
GM/あ、セッション前にまりさの中の人に確認を取ってきました。中の人が言っていたキャラロールをさせていただきます。……まりさは萌々花ちゃん達と同じく、「出陣するかもしれない。教会で待機」と命じられています。
アイザック/教会で待機しているのかー……。アクセンに断ってブリジットを借りて帰るか?
榛名/そうですね、教会に戻って話をしようか。あの、アクセンさーん。ブリジットさんを連れ出していいですかー?
GM/書斎で禁書を開いていたアクセンは言います。「何故私に許可を取るのだ?」
榛名/え。だって、一応……。
GM/「榛名殿がマスターなのだろう?」
榛名/そうですけど……で、でも……確認を取っておかなきゃおかしいかなって。
GM/「なるほど。覚えておこう。行くがいい」 アクセンがそう言うと、ブリジットも「……ああ」と静かに頷きます。
アイザック/……はあ。いや、判りきってはいたが。
榛名/……ち、ちょっと借りますからね! ちゃんと戻しますからね!
アイザック/行きがてら……なるべく榛名くんから距離取りますね。こいつも吸血鬼だから腹が減ったら襲うかもしれない(笑)
榛名/榛名は気づかないのでグイグイいきます。
アイザック/これは【正気度】判定!?(一同笑) 失敗したら食べちゃうから! やんわり距離を置いて!(笑)

 2人は『供給』を行ない、その際にブリジットと供給することで【HP】と【MP】を7D6点回復。その後、まりさがいる教会に一時帰還することにした。
 【幸運】判定した結果、AF判定は『現在難易度:804分の77』となる。


榛名/7D6回復って……(ころころ)全快しました、凄い出目なんですけど(笑)
GM/ナイス絶頂。という訳で、教会に到着しました。待機している萌々花ちゃんが、同じく招集がかかった琴子ちゃんや、しをんちゃん達などと「今日はすっごく寒いねー?」と喋っている中……ちょっとプリプリ怒った14歳の美少女が出てきます。
アイザック/まりさか。
榛名/おおっ、美少女だ!
GM/「……むー」
榛名/……ど、どうも。
GM/「……先に現状報告しておくな。今の教会は、叡斗を暴走前に殺す気で8割方、決まっている」
榛名/う……。
アイザック/残りの2割はアクセンがどう出るか、だな。
榛名/その報告を聞いたらとちょっと落ちこむな……どうにかならないんすかね。
GM/「どうにかしてみせるんだよ!」 美少女がつかつかつかと来て榛名くんに顔を近づけます。
榛名/うわっ。
GM/殴られる! ……と思ったけど、まりさはぺとっと榛名の頬を撫でる。「しっかりしろ。8割方と言ったけど、みんな叡斗さんを助けるために頭フル活用して頑張ってる。あんたが諦めて『じゃあ殺すしかない』って言っちゃダメだ」
榛名/……すみませんした。俺、今の話を聞いてちょっと弱気になったかも……でもこんな弱気じゃ駄目っすよね。
GM/「叡斗さんは、あんたを助けるためにずっとあんたを探してたんだぞ。諦めなかったからあんたは助かった。だからあんたも諦めるな」
榛名/……うん。俺、頑張るから、まりさも諦めないでほしい……。
GM/「誰が諦めるもんか! ……気分転換にコーラ買ってくる!」 まりさはスカートを翻して教会を出ていきます。なお、まりさの中の人に「しゅうらさんを殴るなんてできないのでペチンとかやってください」って言われました(一同爆笑)
榛名/優しいー! お心遣いありがたいー!(笑)
GM/アクセンは思いっきり殴ったくせによぉ。
アイザック/アクセンには思いっきり殴りますよね(笑)
GM/そんな感じで、まりさと交流したので『イベントキー:まりさ』を差し上げます。まりさ達も踏み止まってるよという演出シーンでした〜。


 ●ミドルフェイズ3/榛名 〜瀬戸際〜

 榛名はNPCチャートを振った結果、ときわの元へ行くことに。
 AF判定の演出をしていったところ、『現在難易度:730分の88』でときわに遭遇することになった。


GM/本日は7月下旬……だというのに、教会近くでは雪がちらつき始めます。雪っていうか、みぞれかな?
榛名/雪とかヤバくね!?
アイザック/ヤバいぞこれは……叡斗の氷と魔物の炎が、外にも影響を与え始めたということか。
GM/その通り。異常気象ヤベーわーと報道されたり、ルカちゃんやしをんちゃんが「雪遊びしたいわー」とか言ってます(笑)
榛名/これ、「早く叡斗くんを倒そう!」って方向になっちゃいませんよね……? と、トキリンさーん!
GM/では、ときわに会えました。(ときわになって)「ミスター! アクセンさんの調子はいかがでしたか!? 何とかなりそうですか!?」
アイザック/アクセンも充分やってくれている。ひとまず代案は出たが、まだ時間が掛かりそうなんだ。
GM/「外の雪を見て判る通り、影響が外部にも漏れ始めてしまいました! 一般人も異常を認知し始めては、教会は作戦を強行するかもしれません!」
榛名/も、もうちょっと伸ばせそうにないですか?
アイザック/ギリギリまで待てるか。
GM/「専門家が頑張ってくだされば……他にも知識人がいればいいんですが……」
榛名/頼れる人、いると言えばいますけど。
アイザック/いるのか?
GM/「いるんですか? その人に会うことってできますか!?」
榛名/……脩駕くんに会えればいいんだな!
GM/ですね。なんとしてでもNPCチャートで脩駕を引き当てるか、代償を払って脩駕のシーンを発生させてください。きっと何かしら解決の糸口が貰えるんじゃないかと思います。
榛名/次のシーンこそ行こう!
GM/という訳で、トキリンのシーンは終了。『イベントキー:ときわ』を差し上げます。そして叡斗くんの【HP】減少ターンになりますよ。
アイザック/(ころころ)6点減った……そろそろ半分ですね。
榛名/まだあと3ラウンドぐらいはいけますよ!

 叡斗の現在【HP】40→34