アナザーワールドSRS・リプレイ・DROWNING/phantasmagoria
■ 第4ループ2話 『De:light』 2ページ ■
2010年2月22日




 ●プリプレイ

相馬/大変遅れてすみませんでしたー……なんとか時間より前に到着できました。
GM/いやいや、連絡した時間よりずっと早く始められるよ。早速だけど『ドロリア』第4ループ本編を始めようか。まずはレベルアップ報告をしてね。それと今回から新特技120種類が追加されましたー。ぱちぱち。

▼PC1:秤谷航(キャラクターレベル7)
 クラス[闘士5/聖職者1/世界遣い1]
 闘士より、主特技≪命の盾≫、副特技≪浸蝕≫を取得。

▼PC2:相馬(キャラクターレベル7)
 クラス[狂戦士5/処刑人1/異端者1]
 狂戦士より、副特技≪夢想劇≫と≪狂舞≫を取得。

▼PC3:八木沼盟(キャラクターレベル7)
 クラス[魔術師5/霊媒師1/領域遣い1]
 魔術師より、主特技≪ヒュプノスの枝≫、副特技で≪幻惑の衣≫を取得。

▼PC4:早乙女亜紀(キャラクターレベル7)
 クラス[感応力師3/狩人2/霊媒師2]
 感応力師より、主特技≪念動強化≫、副特技は≪空のリング≫を取得。

航/[闘士]のクラスレベルが5になりましたので、≪カバー≫の範囲が20メートルになりました! これで遠くの人も庇えるようになる!
相馬/こちらは早速新特技の≪狂舞≫を取ったので、防御点が上がるだけでなく舞踊や歌唱の判定にプラス3がきます。……この特技を見たとき、私の中の平将門氏から「ユー、オレのインテリジェンスなトコロを見せつけてくれないか!」という電波を受け取りました(一同爆笑)
盟/雅な貴族だ!(笑)
GM/今回の方針の確認だけど、誰がどんなルートいく?
航/えっと……航は『相馬さんを拾って、藤原さんと絡んでみる』を目指します。
相馬/相馬は『航に拾われ、藤原と対決してみる』をやってみます。
盟/盟は『航達と仲良くなって、アサシンルート』にいきたいです。
亜紀/俺は今回も教会ルートにいってみたいと思いますー。
GM/ハーイ……ではではでは、オープニングいきましょうか。


 ●オープニングフェイズ 〜再会〜

GM/まずは航のオープニング。君がスーパーから出てくると祐希が待っていて、「一緒に帰ろう」と誘われます。……そのとき、一週間前のムズムズが抜けていないことが気にかかります。
航/もしかして取り憑かれてるのかなー……うう、幽霊なんていないぞー。寒いから風邪を引いてもおかしくないけど……祐希は平気か?
GM/「風邪? 僕は大丈夫だけど……」と祐希と話していると、公園の中からガヤガヤ出てくる人だかりを見付けますが。どうやら、テレビ局っぽい感じの人達だ。
航/おっ、覗きこんでみますが……。
GM/……あれ? 一週間ぐらい前に見た、盟ちゃんの親戚のオッサンがいるじゃないか。
航/訳の判らない胡散臭いオッサンがいる……。祐希、行ってみようぜ!
GM/(青森になって)「おっ、おうおう! あんときのガキー!」
航/どうもー、あのときのガキでーす(笑)
GM/久々にオッサンと会って少し話をします。そのとき、比較的光のある状態でオッサンが航の顔を見ると、「ん……あれ、もしかしてお前……名前が『秤谷』だったよな。まさか秤谷渚さんの……」と、お母さんのことを言います。オッサンもファンだったんだ、綺麗な舞台女優さんだったとお話をして、「そろそろ行かなきゃだ。また縁があったら盟と遊んでやってくれよ」と去っていきます。
航/そんなの、言われなくたって遊びますよ。
GM/「『夜遊び』はするなよー!」
航/健全なんでしませーん!(笑)
GM/……あ、そういやデジャブの判定してなかったね。前回、祐希と藤原さんと黒須さんを攻略したのは……航だけか。【幸運】で8以上出れば成功するよ。
航/(ころころ)9なので成功しました。うーん……なんかこれって以前にもあったような……母さんの話も聞いたことあるようなないような。

 ループはまた繰り返される。
 相馬は藤原に召喚され、盟はキャスターを召喚する。
 そして亜紀は、バイト帰りにハンドクリームぬりぬりしながら夜道を歩いていると……。


GM/金髪ツインテールの小さなロリが現れます。まるで道を塞ぐかのように、時間を稼ぐように亜紀の前に現れて……「貴方、生きたい? 死にたい?」
亜紀/あ、ああ……。順風満帆だけど、ここは『死にたい』を選んでおきたいな……でもデジャブも無いし。
相馬/「バイトが2つになったから、疲れて死にそうだ」っていうのは?
亜紀/それでいこう! 最近働き過ぎてさぁ、疲れて疲れて死にそうだよ、もう死にたいっ!
GM/「……なるほど、そういう『死』もアリか」。……パッと女の子は消えます。もう亜紀を妨害する人はいない。君は歩き出します。……まだ見ていない『最期』は第2ループだよね。

 亜紀は一瞬の夢を見る。それは、数週間後に起こることだった。
 目の前には清々しい顔の祐希がいた。まるで亜紀に隠していた全てを打ち明けたかのような、優しい笑みの祐希だった。
 祐希は亜紀の手を引いて、ある場所へ走った。航の住んでいたアパートに向かっていた。
「もしかしたら……航は、あそこに居るかもしれないから」
 2人で駆け足でアパートに向かう。慣れた足取りで航の部屋へ辿り着く。
 そして部屋を見ると、そこには『誰かに抱かれながら安心した顔』で眠る『航の遺体』があった。
「……航!?」
 呼びかけても動かない。事切れた友人の身体。
 その周囲には光。それまで誰かが居たことを表わすような、神秘の光。
「航、航ぅ……!」
「どうしたんだ、航……なんで……なんで!?」

 ――その頃、とある男性達が遺跡に向かっていた。
 2人の男が遺跡に足を踏み込んでいく。

 ――また一方で、教会で一人、泣き叫ぶ少年がいた。
 少年の目の前で、大好きな友人が息を引き取っていく……。

 周囲でそんなことが起きていることも知らない亜紀は、航の死の前で呆然と立ち尽くす。
 そのとき、――世界が白く消えていった。


GM/亜紀くんは目を覚ます。すると……誰かが目の前で倒れている。真っ赤になった、サラリーマン風の男だ。
亜紀/……えっ!? こ、今度は夢じゃないよね……どうしたんですか!
GM/背後では誰かがカキンカキンと戦っている音がする。教会のエージェントである亜紀くんは武器を取り出すことができるね。
亜紀/銃をバッと取り出す! もしかして……もう戦争が始まっているとか!?
GM/では、ここで選択肢です。

『真セイバーと目を逢わせますか?』
 @逢わせない → 今まで通りのループと同じシナリオになる。
 A逢わせる → 真セイバーに発見され、拉致られる。


亜紀/どうしよっかな。……今回は教会ルートにいきたいから、『@逢わせない』でいきます! 銃を取り出すだけでいっぱいいっぱい!
GM/バッと武器を出したときには、もう誰もいない。一体なんなんだ……と思う君の目の前で、男性は絶命する。
亜紀/う、うえ……守れなかった……警察、じゃなくて教会に連絡しよう。
GM/それで正解だ。教会に電話すると、黒須さんが冷静に対処してくれる。黒須が教会の息が掛かった警察を連れてきて周囲を調べ始めます。「……お前が発見した男だが、魔導書を持っていた。どうやら魔術師のようだ。ニュースで報道されるときは『仕事帰りのサラリーマン』になるかな」
亜紀/あの、黒須さん! さっき……誰かカキンカキンと戦っている音が聴こえたんです。もう始まっちゃってるんですか……?
GM/「……もしかしたらな」

 それがあったのが2月1日。
 そうして迎える2月3日。相馬はアーチャーとの対戦中、突如の契約解除の光に襲われ、盟もまたキャスターを手放す羽目になった。
 何も運命は変わらず、突き進む。


GM/航は1日に祐希からチケットを貰いました。……2月4日、学校に来たら八木沼が超落ち込んでたよ。
盟/しょぼん。
航/テキトーに八木沼の前の席にガタンと座って、どーしたのー?
盟/……飼っていた猫が逃げた。僕なりに可愛がっていたつもりだったんだけど……。
航/あんな広い家で猫飼ってたの? まあ、猫なんてそんなもんだから気を落とすなよ、ポンポン! そんな盟ちゃんに……博物館のチケットあげる。
盟/あ……この特別展、行きたかったやつだ。
航/祐希から貰ったんだ。「友達と行っておいで」って言われたから行かない? 俺からのお誘いなんだけど。
盟/いいのか、僕で。
航/そんなヘコんでるんだったら楽しいことした方がいいだろ? テストも終わったんだし一緒に遊ぼうぜ!
盟/判った……ありがとう、秤谷。
GM/では、テストが無事終了し……2人で博物館に向かいます。
航/なあ、アレなに? あの目みたいな絵。
盟/目じゃないか。抽象的なものはちょっと……。
航/学芸員のお姉さんがスッゴイビキビキした目でこっち見てる(笑) そうだ、特別展行こうぜ……って満喫します。
盟/360度見えるスクリーンでちょっとはしゃいでおきます。なんかアトラクションみたいだな!
航/すげー、ガンダムみたいだー!(笑) じゃあ、お坊ちゃんの盟ちゃんをアメ横に連れて行ってやるよ!
盟/こんな人ごみにいて何が楽しいんだ!?(笑)
航/え、楽しくね!? 周りに人がいっぱいいるじゃん!
盟/ひ、人に……酔ってきた。はー、疲れた……。
航/ご飯を食べにマックに入って、……疲れた? ごめん、引っ張り回して。
盟/……いや、楽しかった。こういうのは初めてだから。
航/あんまり外に出ないタイプ?
盟/う、うん。あまり出る用事も無いし……。
航/まっ、これからは俺がいるからいっぱい出られるな。
盟/…………。
航/公園でも行くか。向こうなら人通り少ないし空気良いからいいっしょ。
盟/うん、ありがとう秤谷……。
GM/公園に向かう……時刻は夜に近くなった頃……君達は「ぎゃあ!」という男性の叫び声を、公園の中からする声を聞いてしまう。
盟/僕はアサシンをゲットしたいんだから……。秤谷は危ないからここで待ってろと言って走り出します!
航/追い抜きます(一同笑)
盟/ああーっ!?(笑) いいもん、≪籠抜け≫使うもん! 5MP使って、角を曲がった先でワープ!
航/あ、あれ、居ない……!?
GM/ワープされたなら、先に辿り着くのは盟ちゃんだな。盟ちゃんは「何か怪しいものは?」と公園を探し、着いたところは……女性の遺体がある道だ。
盟/う、血の海……≪魔の感知≫をします。(ころころ)お、クリティカルだよ!
GM/それなら大体のことが判るな。女性は刃物によって傷付けられ、その刃物が尋常でないものというのが判り……『サーヴァントによって殺されたようだ』という結論に達します。
盟/これは……聖杯戦争の被害者だ。周りをバッと見渡します!
GM/……数メートル先に、コート姿で帽子を被った男性が立っている。
盟/……サーヴァント、だな?
GM/男性は、グシッとまるで涙を拭うかのように腕を引いて……「なんだぁ? 魔術師か。さっきバッて飛んできたの、お前だろ?」
盟/……ああ、見ての通り僕は魔術師だ。サーヴァントを探している。
GM/「ヒュー。探してるの……どんな人?」
盟/力を持つ者だ。
GM/「おおっ、それなら目の前にいるぜ? どう思う?」……男性は、シャキンと血に濡れたエモノを出します。
盟/……契約しよう! このまま放置すると秤谷が来るってことがなんとなく判っているので、すぐに言います!
GM/「わっ、積極的!」
盟/だって……少なくとも、お前がサーヴァントになれば僕はお前に命令する権利を持つ。お前を野放しにするよりは賢い判断だとは思わないか?
GM/「説明要らずで助かるね。コチラも新しいマスターが欲しいと思っていたトコだったんだ。まっ、いなくたって勝つけどなー」
盟/早く契約しろ! 契約して、さっさと航のところに戻らないと。急かします!
GM/手を取ろうとして……手を止めます。「わかってる? 俺、危ない男よ?」
盟/うっ……。
GM/「危ないのぐらいどうってコトねーか。聖杯戦争に参加しようとしてるんだから、危ない男に襲われる覚悟ぐらいはあるんだよなぁ?」
盟/……ああ、そうだよ! だからさっさと契約しようと言ってるんだ!
GM/パシッと男と手を取ります。契約完了。キャラクターシートの『サーヴァント』の欄に『アサシン』とお書きください。「こんなに早く新しいマスターに会えるとは思ってなかったな!」
盟/僕もこんな形で新しいサーヴァントを手に入れるとは思ってなかったよ。
GM/コートの男は、下の女性を見ます。「どういう状況か説明してほしい? 俺……コイツを殺っちゃったんだよ」。軽い調子で言います。
盟/ならば……『僕の命令無くば、誰も殺すな』! 令呪を使います。
GM/1つ目の令呪を使われます。「……ホントに即決だねえ。キモチイイよ」
盟/ありがとう。……はあー、良かったー! とりあえずこれで周りの人間を殺す心配は無い! 内心ドキドキしてるよ!(笑)
GM/「じゃあマスター、行こうか? 近くに……殺れそうなサーヴァントがいるから、そいつを襲いに行こうぜ」
盟/すぐ側に聖杯の参加者がいる? 消しておく方が後々ラクか……でも! うわーん、秤谷に人を襲ってるところとか見せたくない! さっさと終わらせたいー!(笑)


 ●ミドルフェイズ1/February 4rd Scene 1

GM/航が相馬さんを拾うシーンをしようか。……航は盟を探して公園を走りまわっています。
航/盟ちゃん! 盟ちゃん、どこー!? ぜはー……。
相馬/……ぐてーんと倒れてます。
航/い、行き倒れてる!(笑) さっきの男性の悲鳴は、まさかこの人!? だ、だいじょうぶ……って、サムライぃ!?(笑)
相馬/な、なんなんじゃ……藤原はどこにおらんし……とりあえずそこら辺にある物を口にしてみたが……腹がぐるるるるる。
航/え、えっ!? えーと……カロリーメイトを与えてみます。
相馬/すんすん、パクッ! ガツガツガツ!
航/なにこれ、犬!?(笑) あの……大丈夫ですか? 悲鳴がしたんで飛んできたんですけど。
相馬/悲鳴? ワシはそんな悲鳴など上げるほど情けなくないわ。
航/現状が凄く情けないよ!(笑) 口元に食べカス付いてます、拭いて!
相馬/いやー、久々のメシであった……置いてあった雑誌を口にしてはみたんだが、ちゃんとしたメシでないとダメだのぉ。
航/≪暴食≫で食べたのか……でもウルトラジャンプは絶対美味しくないよ!(笑)
相馬/これも不味かったぞ。「真夜中に降る一筋の俺という光」という訳の判らんものが書いてあってだな。近頃の日ノ本の民は判らんのぉ! ……と『メンズナックル』を出しながら言います。
航/ナックル食うな! 腹壊すから! 「俺の迸る伊達ワルは黒部ダムでも止められない!」(一同爆笑)
相馬/「ガイアが俺にもっと輝けと囁いている」……なんなんじゃ、これは?
航/これは一般的ではないので! 「知ってたか、孔雀は堕天使の象徴なんだぜ」……今、2人で覗きこんで読んでたね(笑) 貴方、ノット一般的?
相馬/まあな、ワシはいずれこの日ノ本を治める男……。
航/いきなり何か言い出したよ、この人。……お、おまわりさん!(笑)
相馬/なんじゃ、その不審な目は。
航/あ、ちょ、俺ちょっと世界征服とかそういう血のもとで生まれてないんで……!(笑)
相馬/むっ? そういえばそもそもおぬし……ワシが視えるのか?
航/え。……あ、足ありますか!? わああ! 神様仏様黒須先生助けてー!(笑) ゆ、幽霊さんですかー!? あの、成仏するお手伝いでしたらできますけど!
相馬/手伝い? ……ふむ、それでは手伝ってもらおうかのぉ。
GM/相馬さん、【知覚】判定をしてください。
相馬/なに? グズグズし過ぎたか……(ころころ)10です。
GM/(ころころ)こちら、13。……相馬さんは気付かない。君の背後に……とある人物、金髪褐色の男が剣を振りかざしていることに。
相馬/えるーん!?(笑)
GM/(ころころ)ザクゥと9点の霊力ダメージ! 後ろから攻撃されます!
相馬/いっ!? ……目の前の小童を掴んで、ヒョイっと逃げます! とりあえず何かヤバそうだから逃げるぞ! 担いでスタコラさっさ!
航/俵みたいに担がれた!(笑) うわあっ、何がぁ……って、なにあの人……。
GM/「待てっ!」……金髪の男は追いかけてきます。
相馬/なんじゃアイツ! 知り合いか!?
航/あ、そういや前回のループのデジャブがあるんですよね。……金髪の人の顔をまじまじ見て……なんだか知ってる気がする……けど、俺の知ってるあの人はこんな怖い顔をしてない。
相馬/ぬぅ? な、なんだかよう知らんが逃げるぞ!
GM/男は追いかけます。【体力】でお互い判定しましょう。
相馬/エルの執念か、本当に一途だな……(ころころ)う、達成値11です。
GM/(ころころ)13、追いつけるな。……凄い勢いで追いかけてきます。相馬さんが来るところを回り込んで、剣を向ける。戦闘をする気満々のようだ。
相馬/……こちらも刀を構える。おい、おぬしはすっこんでろ。
航/わ、わあ……どうしよ。訳の判らない状況にいる……この人はとりあえず追っかけて来て剣を向けるヤバイ人……
盟/もう一人は、ナックル食べてたけど無害そう……(笑)
航/……そのとき、盟ちゃんの『何かあったら頼れよ』の言葉が響く。お侍さん、こっち! ≪クリエイトゲイト≫! 演出的には、地元民しか知らない抜け道を使ったとかで!
相馬/な、なんじゃあ!?
GM/おお、それだと金髪の男も追いかけられないな。剣を向けたところで航達が消えます。……では盟ちゃん。何かが暴れているような気がして駆けつけてみると……金髪褐色の、剣を抜いているという絶対おかしい男が立っています。
盟/わー!? これは放っておくとヤバイ! だって航が来るかもしれないし!
航/でも≪クリエイトゲイト≫で八木沼邸に行くんだから、≪テリトリー≫で察知できないかな?
GM/あ、それなら判るね。盟ちゃんは『八木沼邸に航が入った』ことに気付けるよ。
盟/……家に帰ります! 一旦引くぞ!
GM/でもコートの男がシャキンシャキンと刃物を出してるよ。不満そうな顔で「……なんでさ?」
盟/現状で、僕もお前もまだ本調子じゃない! 僕はさっきまで人混みに酔っていたところだったし……。ならば計画を立ててから一気に消した方が効率が良い。
GM/「えー? だってアイツ……すっげえ無気力そうだぜ」と、金髪の彼の顔を見ます。
盟/じゃあ、尚のことやる必要が無い。
GM/「んー……あいよ。マスターには従いますよ。お前さんの本拠地に向かおうか」
盟/……ふぅ、良かった、説得できた。八木沼邸に帰ります……すぐに家に帰って……秤谷、何かあったのか!?
航/あ、お茶頂いてます!(笑)
相馬/がつがつがつ! もぐもぐもぐ!
盟/あ、めっちゃ食ってる人がいる(笑)
航/あのさ……掻い摘んで説明すると、盟ちゃんを追っかけて、迷って、拾って、金髪のヤバげな人に追っかけられて殺されそうになったから、逃げてきたんだ。
盟/……正しい判断だ。はあ……こうなった以上、お前も無関係じゃない。聖杯戦争についての話をするために教会に行くか。
GM/(コートに男になって)「うわあ、スゲー良い紅茶のニオイすんじゃん!」
盟/後でいくらでも飲ませてやるから行くぞっ!(笑)
相馬/がっつがっつがっつ! ふがががわかあたあ!
航/あ、お侍さん行くってよー。飲み込んでからでいいってー(笑)

 ……一方その頃。
 亜紀は教会から呼び出しを受けていた。まだ夜になるには早い公園で、女性が殺されたという。……どうやら亜紀が思った通り、聖杯戦争が本格的にスタートするらしい。


GM/一頻り調べた青森が今までのことを説明してくれます。(青森になって)「またサーヴァントによる殺人だとよ。……お前が通報した2月1日のケースとほぼ同じだって」
亜紀/サーヴァントによる犯行ですか……。
GM/「報道関係は抑えておいたし、隠蔽も巧くいってるようだけど……ここ数日、大変なことがあったんだよ」
亜紀/あった……んですか?
GM/「ちょっと言いづらいことだけどな……。ふふーん、俺とお前の仲だから【理知】判定でファンブルが出なければ話してやろっかなー?」
亜紀/オッサンが誘惑してきた(笑・ころころ)15です、教えてくださいユサユサ!
盟/俺のハートにクリーンヒット!(一同爆笑)
GM/「……今回の聖杯戦争、おかしいんだわ。いきなり契約解除をされちまった。どうやら他の参加者もみんなそうらしい」
亜紀/え……それって? じゃあ、Bさんは今どうしてるんですか?
GM/「契約し直した。今は個々で動いてる。アイツは世界の順応力が高いらしいから、一人で行動させても平気だ」
盟/……普通に再契約する青森とミスターB、マジ萌える(笑)
GM/ここで亜紀は青森から、教会に来た盟と航達は黒須から話を聞かされたことにします。とりあえずここは青森のシーンを継続するけど……「いきなりピカって光って契約解除だ。確認は取っていないが、おそらく全員のマスターとサーヴァントの契約が解除されたな」
亜紀/何だろう……そんな技があったんですかね。
GM/「知らねえ。俺も後で調べてみる。……色々なコネがあるだろ? 教会とか旧き一族とか、裏社会とか。その辺をあたって情報収集するのも良いかもな」……ちなみに、一般特技として取得しないとボーナスは無いけど、『裏社会で調べます』などコマンドを選ぶことは随時可能ですよ。
亜紀/そういえば……参加するからには貴方も、聖杯で叶えてほしいお願いごとがあるんですよね?
GM/「なに? 俺の胸の中に飛び込んでくるなら教えてやってもいいよ」
亜紀/ええっ!?(笑) い、いえいえ、そんな聞こうとか……!
GM/笑いながら誤魔化されます。そのとき、オッサンの携帯電話が鳴り、取り、数分応対して口を開きます。「黒須からだ。……再契約したサーヴァントが教会にやって来たらしいぜ。どうやらそういう風にして今回の聖杯戦争は進んでいくんだな」
亜紀/中止にはならないか……10年に1回ですもんね。
GM/「正確には『10年単位で1回』だな。だって……願いを叶える魔力が溜まるのに数年かかるんだから」
亜紀/……そうだ、聖杯ってどこにあるんですか?
GM/「お、知らないか?」……では、青森のオッサンの前なので、教えてくれます。「あそこだよ、遺跡があんだろ」

【メインマップ】
 I遺跡


亜紀/ああ、そこだったんですか! 確かに昔からそこに来ると寒気がして……!
GM/「まあ、行くことは聖杯戦争に関わらなきゃ無いだろうな。……そんなに怯えんな。そろそろ忙しくはなるだろうが普段通り暮らしていればいいんだよ。戦争は、大半は夜だからな」


 ●ミドルフェイズ2/February 5rd Scene 1

GM/航達が教会を来て説明を受けるシーンをしようか。……黒須が今まで通り、聖杯戦争について、サーヴァントについてを説明します。(黒須になって)「……以上だ。契約が解除されてしまったことに関して教会が現在調査中だ」
航/ぽかーん。
相馬/何故解除されたか、判らんか。はあ……困ったのぉ。
GM/「航」
航/は、はい。
GM/「そこの侍のサーヴァントを拾ったということで一応は説明してやったが、マスターでないお前にとって危険ばかりで得な事は何一つ無い。お前が望むならば今までの記憶を消すぞ」
相馬/ふむ、不可抗力とはいえ巻き込んでしまったからのぉ。ワシも……おぬしのような日常に生きる者を巻き込むつもりは無い。
航/いい人じゃ、このお侍さん……。
相馬/ほほほ、そうじゃろそうじゃろ。
航/調子乗った!(笑) ……相馬さんはどうするの?
相馬/……盟につくかな。
盟/うん、僕はそれで構わないよ。
航/俺は一般人で、偶然サーヴァントの隣にいたから追いかけられた……だから、もう襲ってくることはないんだよね?
GM/「それは判らん。だが、聖杯戦争の参加者に関わってしまった者は教会の手に負えん。全く関係ない一般人なら保護することはできる」
盟/もし記憶を消しても消さなくても、秤谷のことは全力で僕が守るよ。……だって秤谷は初めての友達だから!
航/デレてるなぁ(笑) ……聖杯戦争……か。
GM/「……盟、お前は……航が襲われるかもしれないことを恐れているんだな?」
盟/……うん。
GM/「ならば、盟から離れず航を無関係にすることも可能だ」
盟/ん? それって……?
GM/「盟の手元に航が置いておけるよう、記憶を改竄しておくんだ。その上で聖杯戦争についての記憶を消す」
相馬/しかし、こやつとて家族がおるだろう。
航/いや……俺には誰もいないけど……。
盟/そうだ! 秤谷……聖杯戦争が続いている間だけ僕の家に来ないか? そうすれば≪テリトリー≫に敵が入ってきたら僕はすぐに判るし、お前を守ることができる!
航/でも……それは、お前の負担になるんじゃないのか?
盟/お前が一人でいて、誰かに襲われて死ぬんじゃないかと思うよりはマシだ!
GM/「ヒュー!」と椅子の上で足を伸ばしてるアサシンが口笛を吹きます。
盟/う、うるさい!(笑) だって……襲われる可能性はあるかもしれないんだし、こんなことでしか僕は何にも出来ないし、記憶は無くてもいいから……。
航/聖杯戦争については知らないけれど、盟ちゃんの家に居候してる……まるでエロゲ主人公だな(笑)
GM/一緒に盟ちゃんと学校登校できるし、しかも周りにはイギリスから来たお兄さんや古風なお兄さんもいる(笑) ……それに、亜紀には教会から「航を守る為に記憶を改竄した」と言えば納得するかな。
亜紀/盟ちゃんの家には一回行ったことがあるから安心感もある! 「盟ちゃんなら平気だ!」って思いますね。
航/なるほど。航が無関係だけど関係者になれる、面白いな。……これからの俺は、盟ちゃんのことを助けてやれないかもしれないけれど……お世話になっていいか?
盟/そんなの全然いい! 秤谷がどっかいくのが一番イヤだ!
相馬/……微笑ましい光景じゃのお。
航/ごめん、ありがとう。俺も可能な限り盟ちゃんの手助けをするから! 聖杯戦争については何も知らない俺になるけれど……。
盟/うん……傍に居て笑ってくれて……僕に話し掛けてくれるだけでいい。
GM/黒須が確認をします。「聖杯戦争の記憶を消す……それでいいな?」
航/……はい。

 黒須は航の頭に手を乗せ、――航の記憶を削除した。
 ……そうして新しく目覚めた航はこんな話を言い渡される。
『メゾンボロリアの航の部屋の床が抜け、天井も雨漏りするようになった。少しお金を渡すから出て行ってほしい』
 そう、大家さんに言われたという架空の話が航の脳内に響いていた。


航/「何かあったら盟ちゃんを頼れ」っていう言葉を思い出して来ました。ごめんなさい、今日からお世話になりまーす!
GM/ということで航が今日から盟ちゃんの家に居候になります。しかも盟ちゃんの家には……外国人のお兄さんや、古風なお兄さんも住み始めたよ。
盟/へ、ヘンリーの甥と歴史の家庭教師なんだ!(笑)
相馬/それは無理がある設定なんじゃないかのぉ……歴史を知ってると言っても一部だけじゃぞ(笑)

 大荷物を持って航が我が家にやって来た。
 ヘンリーが部屋を一つ、航の為に用意する。短い間だと本人は言うが、本当に航は八木沼邸に住むことになったのだった。


盟/コレ、鍵だよ。意味は無いかもしれないけど……ちゃんと鍵を掛けて寝るんだぞ!
航/うん。……この部屋、俺のアパートより広いんだけど(笑) しかもユニットバスも付いてるー!
GM/そんなこんなで盟ちゃんは一息ついていると……コートの男がやって来ます。
盟/ああ……そういやお前の名前もまだ聞いていなかったな。
GM/「もう1体サーヴァントを手に入れたけど、どういうこと?」
盟/…………。
GM/「全員殺した後に、俺達2人だけで対決しろって? そん時はお前、俺とアイツどっち取るの?」
盟/……すまない、そこまで考えていなかった。正直なことを言います。
GM/「おー、本当に率直だねえ。なんでも率直で決めちゃうけど、ちょっと頭悪い子?」
相馬/ズパズパと言うな……。
GM/「一応コッチもね、勝利したいなって思ってるんだ。参加してるからには負け戦はしたくないんだよ」
盟/……そうだよな、先にお前とサーヴァント契約をしたんだ。お前に相談するのが筋だったろう……すまない。でも、僕は友人を失くしたくなかったんだ!
GM/「フーン、そんなにアイツのことが大事なのかい」
盟/そうだ。……アイツを死なせたくないからお前と契約するぐらいには大切だよ。
航/……今、航の好感度はメチャクチャ上がったけど、アサシンの好感度はメチャクチャ下がったよね。
GM/「ああ、そうかいそうかい。……俺は勝たす気はある? それだけは聞いておきたいな」
盟/それはある!
GM/「令呪を使われた通り、一般人を殺したりとか、同盟組んでいる奴を殺すなんてアホなことはしねーよ。だけれども、俺の自由意思も『ある程度は』認めてやってほしいな」
盟/それはもちろん。お前のことを考えていなかったのは謝る。とりあえず……紅茶を飲みに行かないか? お前、さっき飲みたいって言っていただろ? ロザリーに淹れさせるから……袖の辺りを引っ張ります。
GM/「……ふん、それじゃあ宜しく」。トコトコと歩き始めます。「……で、マスター。一応アンタの名前を聞いておきたいんだが?」
盟/ああ……僕の名前は八木沼盟だ。
GM/「俺の名前はアサシン」。
盟/……そう言うのは正体を明かす気が無いからか? 前のサーヴァントにも同じようなことを言われた。僕は若造だから名前を教えたくはないんだって。
GM/「率直な性格だから言いたくねーな。どうせ『お前のサーヴァントは何だ』って敵に言われたら『○○だ!』ってバカみたいに正直に言っちまうんだろ? 今までのお前を見てりゃ判るよ」
盟/……僕は若造だが、そこまではしない!
GM/「どうだか! でも俺を勝たすとちゃんと言ってくれたからな、話してやるよ。……『ジャック』って言えば判る?」
盟/……ジャック・ザ・リッパーか。
GM/「一発で判っちゃうんだからメンドーだよなぁ!(笑) 愛称としては最悪だよなぁ、なんか名前とか付けてもらった方が絶対いいな!」
盟/じゃあ……どんな名がいい?
GM/「テキトーに。無きゃ『アサシン』でいいんじゃね? あ、それだとアサシンのサーヴァントを持ってるって判るか」
盟/なら……。バラの国だから、薔薇(そうび)。バラの古い読み方だ。……庭にあったバラを見て付けたことにします。棘があるんですよ、棘だらけですよ!(笑)
GM/「そうび……?」
航/『そうび』と『そうま』で、なんか親戚みたいだな(笑)
GM/「棘で……真っ赤になるね……おお、俺にピッタリじゃん。あんがと」……そのまま薔薇は紅茶をむくれっ面のまま飲みに行きます。

 一方その頃。
 最初に自分を拾った相手のところに向かう相馬の姿があった……。


相馬/部屋をガチャガチャ整理している航のところに顔を出します。……おい、何をしておるのじゃ。
航/わっ!? え、えっと……この部屋に居候することになったので……荷物を整理してます。あの、貴方は日本語が喋れるんですか?
相馬/ワシはこの日ノ本の生まれじゃぞ。
航/でも凄い古臭い言葉使うなぁ……ああ、もしかして歴女的なヤツ!?(笑)
GM/日本人だけど外国生まれで、時代劇を見て日本語を覚えたクチなんだよ、きっと。
航/なるほど(笑) 今時『日ノ本』なんて言わないっすよ、『日本』ですよ。
相馬/そ、そうか……ニホンか。
航/そうだ、名前聞いてなかった。俺は秤谷航です。短い間かもしれませんが宜しくお願いします。
相馬/うむ、航か。やはり近頃の日ノ本……いや、ニホンの民の名はよう判らんの。ワシのことは相馬と呼べ。
航/ヤギヌマソウマ? ……まあいいや、相馬さんですね。
相馬/この部屋を改造してると言ったが、何か手伝うことはあるか?
航/じゃあ、そこの本棚を動かそうかと思うんですが……。
相馬/なんじゃ、そのようなことか。ホイッ。
盟/本棚を動かすと、更に後ろには扉が!
航/なにこれ!?(笑) 開けちゃうぞ!
盟/開けると階段がある。
航/わあっ!?(笑) わ、ワクテカ……ちょっと下りてみます!
盟/階段を下りた先に扉があって、そこを出ると台所の裏手に行ける。どうやら避難通路のようです。
航/なんだー(笑)
相馬/なんじゃー(笑)
GM/避難通路ですって。……これってGMがわざわざ用意したフラグですよ!
航/そっか! ……って、GM誰だよ!?(一同笑)


 ●ミドルフェイズ3/February 7rd Scene 1

 それから数日が経った。
 亜紀は本格的な教会としての活動が開始される。
 パトロールとして夜、見周りをする亜紀。ミスターBと共に周囲を探索することになった。


GM/ではミスターBと一緒に探索をします。……教会の身としてパトロールをする訳ですが、好きなマップを選んでください。

【メインマップ】
 @旧住宅地(昔ながらの家々。祐希宅あり)
 A新住宅地(ここ10年間で作られた真新しい家々)
 B駅
 C学校
 D公園中央部
 E動物園
 F池
 Gアメ横
 H白銀神社郡
 I遺跡
【その他マップ】
 @メゾンボロリアT(航宅)
 A早乙女家(亜紀宅)
 B八木沼邸(盟宅)
 C教会
 Dビル街


亜紀/そうだなー、八木沼邸の近くに見周りで行って、訪ねるのもアリだなー。
GM/そうするかい? なら八木沼邸の近くだと『@旧住宅地』をパトロールすることになるね。……旧住宅地を見回りますが……「何か怪しい影は無いな」と思った。今日が無いのか、今後が無いのか、それは判らないけれど……その足で八木沼邸に向かいます。
亜紀/ちょっとあのお屋敷に立ち寄ってもいいですか?
GM/「あの屋敷は……八木沼盟の?」
亜紀/はい、今……幼馴染がお世話になっているんですよ。
GM/「話だけは聞いていますよ。確か、秤谷航でしたか」……八木沼邸に近くなるとミスターBが苦々しい顔をし始めます。
亜紀/……どうしました?
GM/「……貴方は判っていますね、私の正体が何なのか」
亜紀/あ……そうだ、サーヴァントですものね。
盟/……僕、サーヴァントを2体抱え込んでるもんね。
亜紀/……航を襲ったりしませんよね?
GM/「無関係の人間を襲うことは許されません。教会もしませんし、私自身も許しません。貴方が私を売ったりしない限り、決して私は貴方を裏切るような行為はしません」
亜紀/良かった……弁慶さんカッコイイ(笑) ……あの、彼の様子を見に寄ってもいいですか?
GM/「構いませんよ、貴方も気になってばかりでは仕事になりませんから」……では八木沼邸に入ると、ロザリーが迎えてくれます。(ロザリーになって)「まあ、早乙女様ではございませんか! 盟様や航様にお会いになっていかれますか?」
亜紀/はいー、2人は元気ですか?
GM/……そんな亜紀に向かって、声を潜めてミスターBが言います。「……八木沼盟は聖杯戦争の正式な参加者です。そして貴方は教会の身。干渉し合うことはお奨めできません」
亜紀/あ……そ、そうでしたね。
GM/「……ですが、ご友人の様子を案じているだけならOKでしょう。一応、私は止めましたからね」……皆さん、好きなタイミングで登場してください。
航/はーい。わー、亜紀! 久しぶりー! ……って、スーツ着て何やってんの?
亜紀/教会のお手伝い中なんだ。最近物騒じゃん、青年団みたいなやつに入って見周りしてるんだよ。
航/あ……お疲れ様です! 俺にも何か手伝えることはない?
亜紀/部屋でじっとしていてくれ(笑)
航/はーい(笑) でもバイトは行くよ。シフト出しちゃったからね。亜紀も気を付けろよ。
亜紀/大丈夫、一緒に仕事をしている人がいるから。
航/あ……後ろに居るのは幽霊騒ぎのときの! 青年団の人なんですね。……じゃあ、青森さんも青年団なんですか。
盟/おこがましいみたいな声出さないの! ツッコんじゃダメ!(笑)
亜紀/そうだ、航。テレビゲームを持ってきたから、暇なときに盟ちゃんと一緒にやりなよ。
航/わ、わあ! ありがとー!
相馬/じゃあそろそろ顔を出します。おお、航……どうしたー?
亜紀/あ、初めましてー。
相馬/おお、おぬしが教会の者か。ワシは相馬と申す。
盟/あ……亜紀、来てたんだ。家主が現れます(笑)
亜紀/盟ちゃん、テレビゲーム持ってきたからお兄さん達と一緒に遊ぶといいよ。こういうのしたことないでしょ?
盟/うん。テレビは広間にあるけど、普段見ないし。……亜紀、良かったら泊まっていくか?
亜紀/……いいの?
盟/だって……僕達だけだと配線のやり方も判らないし。
亜紀/……じゃあ、一旦教会に戻って報告してから着替えて帰って来るよ! スーツが皺になっちゃうからさ!(笑)
GM/了解。では一旦、亜紀くんは八木沼邸を出ましょう。
亜紀/じゃあねー、また後で来るよー。
盟/ミスターBにペコッと頭を下げる。
GM/こちらも頭を下げる。……盟ちゃんは一瞬睨まれた気がしたけど、多分それは目が細いからだと思います。
盟/目つき悪いなー……なんかさっきの人、怖かったな。あんなに気が立っていて、青森と巧く付き合っていけるのかなぁ(笑)
GM/……それじゃあ、亜紀くんは無事難なく教会へ報告を終わり、着替えを持って八木沼邸に向かえるようになります。途中までミスターBが送ってくれるそうだよ。
亜紀/異常無し! スタスタと八木沼邸に戻りまーす。
GM/では……八木沼邸に向かう途中。
亜紀/うん?
GM/八木沼邸って丘の上なんだっけ? ……坂道の途中で、道の真ん中……コート姿で帽子を被った男性が1人、立っています。
盟/…………ちょっ!?
亜紀/外国人……? あの、どうかされました?
GM/(アサシンになって)「眼鏡のお兄さんさ、実はサーヴァントだったりしない?」
亜紀/率直っ!?(笑)
GM/その言葉を聞いたミスターBは、「なんのことやら」という顔をします。
亜紀/そ、そんな……教会の人がそんな訳ないじゃないですか! 中立ですよ!
GM/ということで、アサシンは亜紀くんの顔を見て【知覚】判定します。
亜紀/なんだとぉ!?(笑)
盟/盟は「殺すな」とは言ったけど「殺すな」以外の命令は与えてないから……もしかしたら襲うかもしれない! 亜紀を攫ったりとかするの!?
GM/ちゃんと咄嗟に演技が出来るかの【反射】判定をしてください。(ころころ)こちら、達成値12です。
亜紀/【反射】はそんなに高くないけど……(ころころ)11です……。
GM/それなら『亜紀が動揺した』ということが判っていいかな。亜紀の顔を見て……ニヤァと男が笑う。(アサシンになって)「ああ、ごめんねえ。俺はあの大きな屋敷に住んでいる者なんだけど、迎えに来てやったんだよ……お前さんをさ。遊びに来たんだろ?」
亜紀/あ……盟ちゃんのご親戚なんですか?
GM/「ヘンリーってバトラーがいただろ? ほらぁ、顔がちょっとは似てるだろー?」
航/……アサシンって、顔を変えられる能力あったよね。
亜紀/そっか、盟ちゃんの親戚ならサーヴァントとか知っていてもおかしくないのかな……。
GM/「エスコートするぜ。すぐそこだけれども……俺の手を取って?」
亜紀/う……。
盟/……この風景を≪望淵鏡≫で見たいです!
GM/いいよ。「なんでみんなワイワイしているのにアサシンは出てこないんだ?」と気付けば……≪テリトリー≫に居ないことが判ります。
盟/居ない……あれ、亜紀来るの遅いなぁ……。教会からここに来るまでの道を≪望淵鏡≫で見てみると……あ、居た。なんでアサシンと一緒に居るんだ?(笑) ……≪籠抜け≫します!
航/あっ、盟ちゃんが消えた! ……トイレかな?
GM/確認するよ。盟ちゃん、どうするの?
盟/≪籠抜け≫をして、亜紀の居る場所まで行きます。
相馬/そこはマスターとサーヴァントだし追いかける! 何かあったんじゃないかと思って外に出ます!
GM/相馬さんも出て行く、と。航は……とりあえず置いておきます。では、亜紀の目の前にいきなり盟ちゃんが現れます。
亜紀/わ、わあ!? ど、どうしたの。まさかこの人と同じに迎えに来てくれたの? なんだか悪いなぁ……。
盟/う、うんそう! 手をグイッと引く! じゃあ行こう? ……ちょっと怪訝というか、不審げな目をアサシンに向けてしまう。
亜紀/うん。じゃあミスターBの方を向いて……また今度!
GM/「はい、ではおやすみなさい。何かあったら連絡を」……ミスターBはコートの男を一度チラリと見た後、スタスタと去っていきます。そして、相馬さんが飛んできます。
相馬/ぴょいっとな。なんじゃいきなり……大慌てで出て行きおって。
盟/……相馬が来て……航が一人……一人!? 危ない!? な、なんで出てきたの!?
相馬/はぁ!? おぬしがいきなり出て行くからワシも心配になってのお! 失策であったか?
盟/いや、僕が言わなかったのが悪かったんだけど……えっと、その……。
GM/(アサシンになって)「ホラホラ、冷静になれよマスター。重要なコトだぜ?」とアサシンがニヤニヤしながら言います。……では、一方その頃。屋敷でぽつーんと一人取り残された航は……。
航/……ロザリーさんとヘンリーさんが居るけど、こんな広い居間に一人……マジ嫌なんだけど。電話しても繋がらないしー……相馬さんとコートのお兄さんのメアドも知らないし。よし、迎えに行こう! ヘンリーさーん、ちょっと出て行きまーす!
盟/あー! ≪テリトリー≫から出て行くのが判るー!(笑)
航/テキトーに夜道をフラフラと探し歩いています。盟ちゃーん、相馬さーん、亜紀ー、コートの人ー。名前教えてー!(笑)
盟/一人じゃ危ない! 超危険! 楽しいっ!(笑)
GM/ではでは……『とある人』が、盟ちゃん達より早く航に辿り着けるかの判定をします。【反射】で判定してください。
盟/誰か成功させて! ≪幻想式≫で達成値上げられるよ!
相馬/≪幻想式≫を貰います。固定値9で(ころころ)達成値16です。
盟/一応僕も振っておこう。(ころころ)……ファンブルだよ!(笑)
亜紀/急ぎすぎたんだね!(ころころ)亜紀は12でした。
GM/(ころころ)こちらは、12と13です。……相馬さんが一番高いな。それだと相馬さんが一番最初に航の目の前に現れます。人ではありえないぐらいの素早さで航の前に降り立つ。
航/うわあ!? 夜道でドカッとぶつかっちゃった……イテテ。
相馬/航……こんな所に居たか。
航/みんな居なくなっちゃったから探しに来たんだけど、他のメンツは?
相馬/後から来るぞ。今は亜紀を迎いに行ったところじゃ。じゃあ帰ろうか、と頭をぽんぽんします。
GM/ガチャ。……ガチャ、ガチャ。
航/……ガチャ?
相馬/……音がする方を見る!
GM/見ると、全身鎧が立っている。2メートル近い長剣をバッと出した騎士風の鎧が。
航/えっ!? わあぁ! ……ゆ、幽霊っ!?
相馬/臨戦態勢に入ります! うぬぅ、セイバーか……時空鞘から刀を取り出す!
航/なに……これ!? 110番した方がいいの!?
相馬/せんで良い! また一人でするのも危うい!
GM/では、戦闘を始めます。