---

アナザーワールドSRS・リプレイ
■　『 古川家の酒宴　』　２ページ　■
2012年12月2日

---

　●オープニングフェイズ２/旭人　〜親戚の女の子〜

ＧＭ／旭人のオープニングフェイズです。クリスマス１２月２４日。クリスマスパーティーが古川本家屋敷で君は……。
旭人／恋人はサンタクロース！
ＧＭ／何をしている。
旭人／敦盛のために点数を獲得しなければ！　じゃないと本気でお義兄さんに怒られるしね！　今、与一さんがお義兄さんを連れ戻しに行ってるから！　なんというか！　安穏の日々が終わる音がするね！？　この幸せだった１年が終わっていく！
義人／クリスマスは幸せが降ってくるとか、嘘だな。
旭人／嘘だな！　ていうかお義兄さん、鉄弥と一緒に長野で暮らしているくせに与一を使って遠隔コントローラーで俺を攻撃してくるとか卑怯じゃね！？　怖くね！？
義人／大丈夫だよ、お前ならいくら与一に殴られても頑丈だから。
旭人／怖いよ！？　さっきまで普通に与一さんにノロケ話をしてたら次の瞬間殴られてるんだよ！？　しかも熱湯のお茶をかけられたり熱いの！
義人／なんで経正が見てるって判っているのに与一の前で敢えてノロケるかな！？　お前も学べよ！（笑）
旭人／だって与一さん、すっごく人畜無害そうな顔をして話し掛けてくるんですもの！
ＧＭ／（いきなり回想の与一になって）「へー！　そうですか！　そうなんですか！　そうなんです？　そうなんですか！？　そうだったんですかー！」
旭人／話の相槌超うめー！　与一さんマジ聞き上手ー！（一同笑）　何より可哀想なのっていきなり操られて俺を殴っている与一さんだよ！？　俺は平気なのに一番はわはわしてるの与一さんなんだよ！
義人／画像に貼らずにスレ立てとな！？（一同爆笑）
旭人／万一撮ったとしてもお前、怒るじゃん！？
義人／撮ったら撮ったで「なに２人で写メ撮ってるんだよ！？　俺を呼べよ！　羨ましい！」って怒るな。
旭人／この前の酒の席で「肖像権侵害された！」とかで俺、お前にめっちゃ怒られたよね！？　そんなに怒られたらもう写メなんかしないよ！
ＧＭ／で、旭人はクリスマスイブに何をやってるんだよ。オープニングに燐音ちゃんを出したいので何をしてるのか訊いてるんだが。
旭人／「恋人はサンタクロース！」って歌いながらゴミ袋を担いでゴミ出しをしいるときに袋をブンブン振り回してたら頭を打ったところを燐音に見られてます。
ＧＭ／（いきなり燐音になって）「そんな光景に登場していいんですかお兄様！？」（一同爆笑）
旭人／いいよいいよ。
ＧＭ／「ま……まずはお久しぶりです、三剣のお兄様。初登場なんですからご挨拶ぐらいはさせてくださいませ」
旭人／燐音、久しぶりじゃん！　どうしたの？　大丈夫？　笑い過ぎて呼吸困難になってるけど平気？
ＧＭ／「主にお兄様のせいです！（一同爆笑）　ＧＭは『２４日に何をするんですか？』って尋ねただけですよ！　なのに何もしないから！」
旭人／何をってゴミ出しをしてたよ！　……えっと、旭人は２４日にゴミ出しをして恋人のためにクリスマスの準備でもしようかなと思ってました。あれ、燐音？　顔が赤いよ、俺に惚れてる？　でもごめんね、俺ホモだから！
ＧＭ／「知ってます！　中の人はピロ先輩だから多分容認してくれます！（一同爆笑）　クリスマスパーティーの準備でお忙しいと思いますが、お願いがあってお兄様の元に参りました」
旭人／うんうん？　お願い？
ＧＭ／「私が、古川の蔵によく行かせてもらっていたのはご存知ですよね」
旭人／うん。４つぐらい蔵が建ってるよね。あそこの蔵の扉って重くて閉じ込められると大変なんだよねー！
ＧＭ／「お兄様は幼い頃、悪さをしてよく蔵に閉じ込められたと聞いております」
義人／……幼き日、蔵に閉じ込められた旭人をそろそろ出してあげてもいいんじゃないかと心配する義人。でも旭人は２階の窓から脱出成功していた……。
旭人／だって２階の窓まで手が届けば出られるって気付いたら、ねぇ！？
義人／ねぇ、じゃねーよ！　……その後、義人は旭人の才能は閉じ込めるより伸ばすだけ伸ばした方が良いと学んだ（笑）
ＧＭ／「そんな蔵マスターである旭人お兄様にお願いがあるんです」
旭人／ほうほう？
ＧＭ／「前に読んだ、薬学の書物を探しているのです」　そう言って燐音は、旭人にスマホに撮った写真を見せます。古語で書かれた古い書物ですが、日本語に長けた文系大学生の旭人ならスラスラ読むことが出来ます。
万里／旭人くんって学科、何？
旭人／専攻は民俗学。フィールドワークでよくあちこち行ってるよ。燐音のスマホを覗き込みます。なになに……？
ＧＭ／書物には『相手の心を動かす薬』『相手の心をゲットする薬』『相手をイチコロにする薬』と古語で書かれている。
旭人／日本人っていつでも変わらないよなー！（笑）　……お前、好きな人でもできたの！？　
ＧＭ／［処刑人］で≪薬物調合≫が得意な彼女は笑います。「この写真を撮ったのは半年前です。お盆のときに読んで、そのうち来たらまた続きを読もうと思っていたんです。そして一昨日……１２月２２日からこちらにお邪魔しているのですが」
旭人／勉強熱心だねー。
ＧＭ／「色んな方の手を借りて探したんですけど、例の書物が見当たらないんです。なので蔵を知り尽くした男と名高いお兄様、ご一緒に探してくれませんか？」
旭人／こんな変な薬に頼るより、チョコをあげる方が良いんじゃね？　だって薬に『黒ヤモリの尾』とか入れろって書いてあるよ！？
ＧＭ／「薬の基本ですわね」
義人／そうなの！？（笑）
旭人／そんなん用意しちゃう女子こえー！（笑）　……蔵に行きます。家系図の横に積んであったかなぁってボヤきながら≪戦士の勘≫で調べますね！
ＧＭ／オープニングシーンなので代償は払わなくていいよ。君が「多分ここだ」と言われた蔵を探し始めると、色んな物が出てきます。大層な剣が出てきたり、水晶玉が出てきたり、経験値が出てきたり……。
義人／あー、確かに経験値が『夢魔炎上』では出てきたなー（笑）
ＧＭ／杯が出てきたり、その他諸々出てきます……。そして数分後、旭人さんは≪戦士の勘≫で調べた結果、それっぽい書物が発見しました！
旭人／これか！
ＧＭ／「あっ、それです！」
旭人／じゃあ持っていけ！
ＧＭ／「ありがとうございます！」
旭人／ちゃんと返すんだぞ！
ＧＭ／「ちゃんと戻しておきます！」
旭人／汚すんじゃないぞ！
ＧＭ／「はい！」
旭人／じゃーなー！
義人／……何の確認もしないのかよ！？（一同爆笑）
ＧＭ／……燐音が立ち去った後、お手伝いさん達が「ようこそいらっしゃいました」と誰かにご挨拶をしているのが見えます。そこにはお客人を出迎える義人さんと、鏡原 恭介くんの姿が。
旭人／おっ？　おーっす！　恭ちゃーん！
ＧＭ／恭介くんは「お久しぶりです、旭人さん」と丁寧に挨拶をする。
義人／俺は「なんで蔵から出てきた」という顔をする。
旭人／いやー、燐音に手伝いを任されちゃってさー！　あれ、恭ちゃんでっかくなった？　でっかくなったような、小さいような！
ＧＭ／「これから成長期ですので……って青森さんと同じようなことを言うんですね」（笑）　そんなところで、旭人のオープニングシーンを終わりにします。
万里／良かった……恭介くんは無事本家に回収されたか……。
義人／青森さんに放置されてしまった恭介くん、カワイソス。
旭人／でも自力で本家にやって来た恭介くん、カシコス！


　●オープニングフェイズ３/義人　〜ひとり〜

ＧＭ／義人さんのオープニングフェイズです。……君は今年もいつも通り「あれを頼む」「これでいい」と使用人に指示を出す、忙しい１２月２４日を過ごしています。
義人／威風堂々と！　何人か来ている人には応接間にお迎えしてお茶やお菓子を出したり、来てない人に電話を掛けたり、万里が電話に出なかったり！（笑）
万里／青森さんにめっちゃ絡まれてるなう！（笑）
義人／厨房でお料理をしている使用人達を見たり……。
旭人／そこに混ざってる千晶。
義人／千晶に手を振って……。
ＧＭ／千晶は「お、お仕事中ですから手は振りませんよ！」と凛々しい顔をしてます。
義人／おお、千晶も頑張ってるな（笑）　燐音は……旭人を連れて蔵で逢引か？　敦盛に言っちゃおうかな。
旭人／ヤメテ！（笑）
義人／ふう、と自分の部屋で一息をつきましょうか。
ＧＭ／いつもなら一休みしようとするとすかさずスッとお茶が出てくるけど、今日は何も無い。
義人／俺の与一は外に出ている。千晶も忙しい。……自分で淹れたお茶は不味いな。
ＧＭ／そう、君の与一は昨日から鉄弥を迎えるため長野を旅立った。今頃、車でこちらに向かっているだろう。
義人／長距離運転ぐらい出来るさ。俺の与一は賢いからな。
万里／……与一さん、免許を取りに行ったんだね。
ＧＭ／うん。２週間合宿最短コースで取ってきたよ。
旭人／与一さん、２週間も居なかったの！？　義人、大丈夫だった！？
義人／結構キツかった！
万里／だよね。新婚１年目なのに２週間会えなかったらね（笑）
義人／……いや！　寧ろこれは「離れた時間のおかげで与一が俺への愛を深めた」！　……だと良いな！？
万里／義人さんの方の愛が何倍も深まってるよ！？（笑）
義人／だって俺の愛は何ループ分も蓄積されているけど、与一の愛はリセットされてるんだよ！（笑）
ＧＭ／与一が恋しいなぁ……と君が思いながら部屋で座っていると、机にコトリと湯呑が置かれます。小さな手によって。
義人／…………。その手を見て、大サービスだなと言う。
ＧＭ／「大サービスよ。お久しぶりね、古川義人」　ロリが居ます。
義人／俺とお前は割といっぱい会ってるだろ。……なんだ、クリスマスプレゼントでも貰いに来たのか。
ＧＭ／「いえ、悪い報せをプレゼントしにきたの」
義人／良い報せは無いのか。
ＧＭ／「私が目の前にわざわざ来て良い報せがあると思う？」
義人／ろくでもないことが起きるとしか思えない。お茶を出してくれた分は話を聞いてやろう。さあ話せ。嫌そうな態度を出します。
万里／……義人様とロリって、本当に仲が良いんだね（笑）
旭人／ああ、なんか仲悪そうだけどすっごく相性は良いって感じだ（笑）
ＧＭ／「今日、鎌倉が滅ぶわ」
義人／もうちょっと細かいレベルから話してくれ。
万里／…………。えっ！？（←一瞬、何を言われたか判らなかった顔）　鎌倉が滅ぶって……爆発でもするの！？
旭人／デデーン！？　鎌倉、アウトー！？　『ドロリア/ホロアタ』で叶わなかったみっこの願いがここにきて実現！？（一同爆笑）
義人／厨房に居た千晶が「ハッ、爆発！？　いや、そんな訳ないな……」って謎の電波を受け取った顔をしたぞ。鎌倉が滅ぶと言われても、室町幕府に移行するのかとしか思いつかんな。
ＧＭ／「２Ｄ６振ってみて」
義人／（ころころ）５。
ＧＭ／「このまま何もしないと６回目の世界に移行するわよ」
義人／もう既に５回もループしてるのかよ！？（一同笑）　そういうのは４回目以前に言え。
ＧＭ／「……言いたかったんだけどね」　ボソッとロリは小声で言います。
義人／ボソッと？　……何か言えないような事情でもあるのか。
ＧＭ／……コクリと頷く。
義人／アイスならいっぱいあるぞ？　ハーゲンダッツか？　サーティーワンのアイスケーキが食べたいのか？
ＧＭ／「……『貴方には言うな』と特に念を押されたの」
義人／誰に。……俺に関係ある誰かか。
ＧＭ／「……今夜。夜の１９時から２０時の間に鎌倉は崩壊して貴方の周囲が大変なことになる。何とかするために貴方に動いてほしいの。同じことを伊賀崎 万里に言えば判ってくれるわ」
義人／万里の奴、そんなことやってたんだ……？
万里／ご、ごめんなさーい（笑）
義人／それはともかく。普通、５〜６回ぐらいで根を上げるような人間にお前がループの核の権利を渡す訳ないだろ？　そこをわざわざ俺に助けを求めるとは、よっぽど何か困ったことがあったのか。
ＧＭ／「ええ……。暫定的に『彼』という言い方で説明させてもらうけど……」
義人／ＦＥＡＲのルールブック風だな。
ＧＭ／「……彼は、５回目の世界まで努力をしていた。貴方達に気付かれないように、誰にも迷惑を掛けないように動いていたの。彼は……１・１のファンブルを出してしまった」
義人／ば、バカ！（一同笑）　でも、盟も確かループのデジャブ判定でファンブルを出していたよな……。
旭人／（いきなり盟のような口調で）「一体何のことー！？」（笑）
ＧＭ／「このままだと……記憶を継続していた彼が何もしないとなると、この世界はただただ崩壊するだけ。ただ世界が無駄に壊れていくのは見たくないから……貴方なら確実に悪い状況を打破できると思って……」　歯切れの悪いロリは、義人さんに話せないことがあるらしい。
義人／なんだ。調子が悪いのか。女の子の日か。
ＧＭ／「まだ来てないわよ」
義人／６歳だもんな、悪かった（笑）　悪い状況を打破できるといっても、一体何からしたらいいものやら……。
ＧＭ／「……朝臣（あそみ）」
義人／……あそみ？
ＧＭ／『朝臣』という言葉を聞いて、一般的には【理知】判定難易度６で何のことか判ります。民俗学を学んでいる旭人さんなら自動成功でもいいかな。
義人／ほう？（ころころ）成功。
万里／一応、俺も振っておきますね。（ころころ）成功。
ＧＭ／なら義人、旭人、万里は３人ともこの言葉が何なのか判ります。『朝臣』とは……源氏一族の別名だ。
万里／源氏の？
ＧＭ／そう。古川家の先祖、源氏のことを指す言葉です。「朝臣を探してみるといいわ」
義人／探せだと？　こんな抽象的なもので何をしろと言うんだ。女に「言いづらいことを言わせてごめんね」とか言う男もいるが、俺は言わないからな。
ＧＭ／「貴方のそういう素直な性格、能力ともに気に入っているからお願いしにきたのよ」

　『ＡＦ判定：探索・調査「朝臣」』
　　・使用能力値：【好きな能力値】
　　・難易度：３００
　　・ラウンド制限：４ラウンド
※「朝臣を探す」判定に成功させること。

ＧＭ／これからミドルフェイズで情報収集を行なえます。その間に『朝臣』を探してください。ある一定の達成値に達したら朝臣のヒントが出てきます。「達成値５０に到達したので○○が判明しました」と結果が続々出てくる仕組みになっているので、古川家を舞台に探し回ってみてください。
万里／た、大変だなー。
ＧＭ／今回のシナリオ『古川家の酒宴』は、シーンの中でいかに「古川家の設定」を表に出せるかがテーマのセッションです。なので楽しくシーンを演出していってね！
義人／なるほど、そういう意図か（笑）　……幸いにしてクリスマスの祭りで親戚連中も来る。変な輩がいっぱいいるから総動員すれば見つかるんじゃないかな。
ＧＭ／「そうね。貴方の力ならきっと見つかるわ」
義人／もっと褒めてくれていいんだぞ。
ＧＭ／「貴方なら……いえ、これは」と、ロリは口を閉ざす。やっぱり義人さんに対して後ろめたい何かがあるようです。
義人／…………。あー、穿り返したい。
ＧＭ／ロリはぷいっと後ろ姿を向けます。「……まだ本調子じゃないみたいだから、貴方のやる気を引き出させることを言うわ」
義人／なんだ。
ＧＭ／「貴方が死んで一番悲しむのは誰？」
義人／…………。
ＧＭ／「『悲しむ彼の姿も見たい』だなんて、異端みたいなことは言わないでね」
義人／…………。先手打たれた。俺への理解度が高くて嬉しいよ。
ＧＭ／「もう６回も貴方は愛しい人に会えない。それは嫌でしょう？」
義人／今後ループを知覚してしまったからな。ずっと俺の与一に会えないのは困る。
ＧＭ／それだけ言うと、彼女はろりんぽいんと消え去って行きました。
義人／……くそ。
旭人／いきなり盟ちゃんが現れて「なんか空間が歪んだ気がしたんですけど！？」って義人兄さんの部屋に押し寄せてくるよ！
義人／ノックぐらいせんか！？（一同笑）　来たら挨拶ぐらいせんか！
旭人／（盟になって）「だってつい［領域遣い］の血が！　挨拶しに来たら変な感覚がしたから心配してあげたのに何さ！　ぷんぷんっ！」
義人／ありがとう、盟は可愛いなぁ！（笑）　そういえば盟、恭介が来たそうだぞ。年も近いから仲良いだろうし、行ってあげろよ。
旭人／（盟になって）「……うん、恭介も一人じゃ可哀想だしね！　しょうがないから恭介のところに行ってあげるよ！」
義人／今、俺の中で熱い案件は盟と恭介と鉄弥の中で誰を千歳と結婚させるかなんだ。
旭人／（盟になって）「何言ってるの！？　僕には黒須がいるし！」
義人／お前！　再三言ってるけどあの男はやめろ！　ちょっと満たされない切ない心を恋心と勘違いしているだけだからな！？（笑）


　●ミドルフェイズ１　〜朝臣の謎〜

義人／そうこうしていると、万里の乗った車が来ると……。
万里／じゃあ古川家に到着します。ああ、義人様！　旭人くん！　お疲れ様です。
旭人／ようっ、万ちゃん久しぶり！
万里／旭人くん、卒論頑張ってる？
旭人／なんとかなるなる！　ならないかもしれないけど！
義人／なんとかしろよ、卒論はちゃんと書けよ（笑）　……すまないが万里。ちょっと急ぎで探し物をしているんだけど、いいか？
万里／はい、何でしょう？
旭人／なになにどうした？　燐音みたいに探し物か？
義人／朝臣って判るか？
万里／聞いたことがある。源氏の別称であってますよね。それが？
義人／謎解きみたいなもんだと思って、夜の７時か８時ぐらいまで朝臣について調べられるだけ調べてくれ。……金髪碧眼ツインテールの女からの注文だ。
旭人／が、ガイジン！？　女か！（笑）　アカデミックな頼み事だな！？
万里／……万里はロリのことを知っているので、把握したという顔をします（笑）　つまり、その時間までに情報が無いとやばいってことですね？
義人／万里は察しが良くていいな。……これだけ人がいたら誰かが知っているかもしれない。いきなり頼まれ事をして悪い。
万里／いえ、とんでもない。夜になったら学校終わって向かっている千歳が来るだろうし、それまでになんとかします。これを口実に色んな人に顔を出しに行きますよ。
義人／お前は良い男だな（笑）　ではＡＦ判定を進めていくけど……。この≪テリトリー≫の中であったことなら、俺に責任が持てる。
旭人／義人さんの領域だしな、ここ！
義人／旭人の悪事に関しては≪情報隠蔽≫しておく（笑）　色んな人の≪コネクション≫を使おう。聖剣からの依頼なので≪運命の予感≫を使いつつ……≪マイヒーロー≫の俺の与一に会いたいけど、まだ帰ってこない。
旭人／「≪マイヒーロー≫である与一のことを想った」っていう描写にしような！（笑）
ＧＭ／特技を５つ使ったので、難易度が１０減ります。『現在難易度：２９０』です。
義人／【理知】で振ります。≪コネクション≫で早速【ＨＰ】を代償に血を吐いて達成値プラス４しておくかな。（ころころ）達成値１８だ。そこそこだな。
ＧＭ／『現在難易度：２９０分の１８』になりました。残念ながらまだイベントは発生しません。「よし、みんな探そう！」と意気込みをしました。
旭人／……アソミアソミって言ってたら、なんだかアソミって味噌なんじゃないかって思えてきた！　味噌でも探しに行くかな！？
ＧＭ／なら、ちょうど洗濯物を取り込んでいた千晶が「旭人さん、お味噌が欲しいんですか？」って尋ねてくるよ。
旭人／いや、わっかんねぇ！　でも味噌が重要なんだよ！
万里／いやいや、まだ朝臣がお味噌だとは決まってないから（笑）
義人／……旭人の凄いところは、こういう変な流れから真実に辿り着くところなんだよ（笑）
ＧＭ／千晶の他には……暇そうな盟ちゃんが「何か探し物？」って尋ねてくるかもしれないね。
万里／ああ、盟くんは賢いから頼りになりそうだ。
旭人／（盟になって）「でも何を調べるか判ってないと手助けもできないよ！　あんまり力になれないだろうけど、調べ物をするなら蔵に行くのがいいんじゃない？」
万里／お、蔵か。それもそうだな。……≪絶対の自信≫で盟ちゃんとこういう交渉をしたって描写をしてもいいですか？
ＧＭ／ＯＫだよ。
万里／それと、「昔のものを探す判定」ってことで≪失われた日々≫が使えるかな。それで俺も判定してみよう。（ころころ）１４だ。
ＧＭ／『現在難易度：２８６分３２』です。……達成値が３０以上になったので、とあるイベントが発生します。
義人／おおっ。
ＧＭ／蔵に行けばとアドバイスした盟ちゃんが「もしかして」と、はあることを思い出します。（盟になって）「伊賀崎さん、もしかしたら朝臣って刀の名前ですよ」
万里／……刀の名前？
ＧＭ／「朝臣兼定という刀があったことを思い出しました。確かこの屋敷の蔵にそんな名前の刀剣があった筈。……って言ってもここ、武器なんてどっちゃりあるしなぁ」
旭人／あるだろうなぁ……（笑）
万里／でも探す物体が見つかった！　ありがとう盟くん、助かったよ！　手を握ってブンブン！（笑）
旭人／（盟になって、照れながら）「そ、そんなそんな……いいから手を放してよ！　子供扱いしないってばー！」(笑)
ＧＭ／では義人が「探そう！」という土台を作って、万里が「朝臣は刀である」ということを発見しました。次、旭人はどうする？
旭人／旭人は味噌を探します。味噌！　味噌！　≪戦士の勘≫で味噌をブラブラ探す！
義人／無駄に【体力】使いやがって（笑）
旭人／……うん？　朝臣味噌ってない？　……あー、なんだか違う気がしてきたぞ？　皆様をどっと疲れさせたということで≪生気吸収≫を使っておきます！　そんな皆様を≪命の糧≫にしております！
万里／旭人くん、味噌じゃないって！　赤味噌でも白味噌でもないって！　刀だって！（笑）
旭人／刀ぁ？
義人／……武器か。武器だったらこの家、たくさんあったな。たしかおばば様の部屋にもいっぱいあった筈だ。
万里／おばば様って武器マニアなんですか？
旭人／武器マニアっていうか、なんか単純に強い物が好きだっていう人みたい。俺が小さかったとき、おばば様に背負い投げされて鯉の池に落とされたことは忘れられない。おばば様に投げ飛ばされたけど旭人は怪我をしなかった≪受芸≫！（一同笑）
義人／……おばば様にお願いして、蔵に入れるようにしてもらうか。
旭人／俺、オープニングで勝手に入っちゃったんだけど？（笑）　これ、≪＋５０情報拡散≫の演出で！
義人／まあ、燐音も一緒だったんだろ？　燐音なら賢い子だから変なことしないから安心してる。
旭人／でもさ、燐音の奴ね、惚れ薬を作るんだって。なんか飲みたくないもんいっぱい入れて作るらしいぜ。
義人／……ま、まあ、燐音なら大丈夫だろ（笑）　いざとなったら千晶が回復してくれる筈だ。　
旭人／じゃあそろそろ【体力】で振ります。（ころころ）達成値１２でした！
義人／『現在難易度：２７６分の４４』だ。……せっかくだから万里。おばば様に会って行くか？
万里／ええっ、カツおばあ様とおいそれと会っていいの！？
義人／むしろご挨拶は必要だろ？　いつか挨拶しに行くんだから、２人きりじゃなくて俺達と一緒に行こうか。


　●ミドルフェイズ２　〜捜索、探索〜

義人／おばば様の部屋の障子の前で、失礼しますと言いながら入ります。
万里／し、失礼します！
ＧＭ／「入りな」という声の後に障子を開けると、座椅子の上でお茶を飲んでいるカツおばあ様がいらっしゃいます。今は身を起こしてテレビを観ていました。
義人／今日は寝込んではいないんですね。
ＧＭ／最近はとても元気です。「なんだ。義人と、伊賀崎の坊ちゃんか」
万里／はい、お久しぶりでございます！
ＧＭ／「相変わらずお前の父親は顔を出さずか。……伊賀崎は、今年こそ女を連れてくるって話はないのかい？」
万里／う、浮いた話はあまり（笑）
ＧＭ／「坊ちゃんには期待してんだよ。うちの男達の中で、女を泣かせるような肝の座った奴はいないからねぇ」　恭介くんも盟ちゃんも、旭人のお兄ちゃん達も女性遊びが激しいタイプはいないからね。
義人／一番女を泣かせていたのは俺の親父だがな（笑）　おばば様、また聖剣が来ました。
万里／えっ！？　いきなりスパンと話し始めたのでビックリします！
ＧＭ／「龍の聖剣ならさっきそこで茶を飲んでいったよ」
義人／仲良しですね。
万里／……カツおばあ様も、聖剣とご存知で？　俺もたびたび力を貸していただいております。
ＧＭ／「伊賀崎もかい？　……龍の聖剣から聞いたよ。なんでも鎌倉が滅ぶんだって？」
義人／にわかには信じがたいです。それで俺は聖剣に頼まれ事をされまして、朝臣について探しているんです。おばあ様にも何か心当たりはありませんか？
ＧＭ／達成値が３０以上なので、おばあ様は「そんな名前の刀があったな」と言います。「確か蔵にあった筈だよ。蔵は悪いことをした子供を閉じこめておく以外は適当なものをブチ込んでおく場所だからね。何があってもおかしくない」
義人／その閉じこめておく場所も、何度も抜け出されてますけどね。
旭人／俺には４６の抜け道があるからな！（笑）
ＧＭ／「鎌倉が滅ぼされたら困るしねぇ、ここ３〜４時間はお前達を止める者はいないようにしろと使用人に伝えておこう」
義人／ありがとうございます。
ＧＭ／「……あくまで止めないのは、義人と伊賀崎だけにしておくよ」
義人／ええ、旭人は今まで通り止めてください。自由にさせると本当に大変なんで（笑）　おばば様は何も気にせず宴会を楽しみにしていてください。
ＧＭ／「任せたよ」
義人／……聖剣に関することだから≪運命の予感≫を使用。おばあ様は立派な≪コネクション≫だよな。あとおばあ様に、この≪テリトリー≫で自由に行動する権利を貰ったよという≪＋５０カリスマ≫を使います！（ころころ）【意志】で達成値１１です。
ＧＭ／『現在難易度：２６８分の５５』になりました。順調だね。
万里／早速許可を貰ったことだし、蔵を捜索してみるか。……≪罠師のサガ≫で蔵の扉の鍵を開けて、≪痕跡発見≫で中を探すぞ！
ＧＭ／蔵の中は物がごっちゃりです。［狩人］の万里様、本領発揮してください。
義人／蔵だけに真っ暗だな。
万里／義人様、何を！？（一同笑）
義人／電気が通っている筈だから裸電球が点ける。
万里／あ、明かりがあるのはありがたい。……わー、刀だけでもいっぱいあるなぁ！　そしておろしたてのスーツが埃まみれになるなぁ。≪＋５０流行≫のスーツが酷いことに！（笑）
義人／シャツだけになっておけ。いざとなったらパーティー会場では俺の着物でも着ろ（笑）
旭人／もしくは俺のオシャレスーツを着るんだ！　半ズボンとかあるから！(笑)　よーし、俺は刀をありったけ持ってくるぞ。
万里／一本ずつ確認していくか……。探し物をするのは得意分野なので、≪狩場≫を使用してＯＫですか？
ＧＭ／クリティカル値を下げる特技だったね、ＯＫです。他には何か使えそうな特技はある？
義人／実際に特技を使用して応援しよう。俺は埃っぽい所に入れないんだ。外から頑張れーって声を掛ける≪叱咤激励≫！
万里／こっちは≪痕跡発見≫のボーナスを入れて【知覚】で振りますね。（ころころ）達成値１５でした！
ＧＭ／義人の支援もあってか、『現在難易度：２５８分の７０』です。達成値が７０以上になったので、イベントが発生します。
義人／よっしゃ！
ＧＭ／蔵には朝臣という刀が無いことが判ります。
旭人／なんだって？
ＧＭ／……それと同時に、とあるマスターシーンが入ります。とある女の子のシーンです。

　――ぐつぐつ、ゴリゴリ。
　――とぽん。グツグツグツ！　ポンッ！

「よし、これで……できあがり！　無事≪薬物調合≫が成功したわ」

義人／……燐音が何か悪いものを作ってないか？（笑）
ＧＭ／それともう一つ。……これも、とある女の子の台詞です。

「判った、判った、判ったから。そんなに言わなくても判ったわ。
　……古川義人には、内緒にしてあげる。
　私は自分から喋らないわ。……貴方が出来ることを考えていればいいの」

万里／……これは、ロリの台詞かな？　誰に向って言ってるんだろ？
旭人／で、この蔵には朝臣は無いの？
ＧＭ／無いです。朝臣という刀は見つかりませんでした。
万里／あれー？　蔵から何かを持ち出す人っているのかな？
旭人／……ん？　燐音じゃね？　だってオープニングでも持っていったし……確か以前にも蔵に来ていたって言ってたぞ！
義人／……そうか、今度は燐音に訊いてみるか。
旭人／じゃあすぐに４台ぐらい持っている携帯電話で燐音にかけます。これ、旭人の≪両手武器≫です！（一同笑）　こういうときは燐音に電話を掛けるべきという、≪＋５０直感≫！
ＧＭ／燐音に電話を掛けたんだね？　じゃあ若干ハイテンションで電話に出るよ。（燐音になって）「はいもしもし、旭人お兄様ですか！？　やりました！　私、完成させましたよ！」
旭人／えっと、何作ったの？　惚れ薬だっけ？
ＧＭ／「素直になる薬です」
旭人／楽しく何でも話しちゃう、つまり俺みたいになっちゃう薬だね？
義人／……困る（一同笑）　自白剤ってそれ、色んな条約で禁止されている物じゃないのか？（笑）
ＧＭ／「旭人お兄様、実験台になってくださいますか？」
旭人／いいけどさ。俺、めっちゃ素直よ。
ＧＭ／「……そうですわね。ちゃんと効果があるのか判らないからサンプルになりませんね」
旭人／義人さんに使うとかやめてあげて！
義人／なめらかに俺を被害者指定すんなよ！？（笑）　珍しく旭人が押されてる姿を見たな！？
旭人／燐音ちゃん、その自白剤は誰に使うの？
ＧＭ／「正直言いますと、古文書を読んで［処刑人］として興味が沸いたので作っただけなんです。私は使う予定はございません」
旭人／危ない人にあげちゃダメよ、俺が責任を持って飲むか別の人に飲ませるから。
ＧＭ／「私のオススメとしてはツンデレキャラに飲ませた方が効果が確かめられます」
旭人／なに、俺の敦盛に飲ませろと？　いくらでお譲りしていただけますか！？（一同笑）
ＧＭ／欲しいなら、データがあるのでそれを提示しますね。

　『イベントキー：燐音特製 自白剤』
　タイミング：オート　　対象：単体　　射程：至近
　対象に交渉の対抗判定を行なわせなくさせる。
　また、この自白剤を服用したキャラクターに対する交渉判定の達成値＋２０。１シナリオに３回まで使用可能。

旭人／この薬を使って敦盛に「俺のこと好き？」とか訊けばいいんだな！？　オーケー燐音、今すぐ貰いに行くわッ！
義人／待て、セッションに出てきたアイテムなんだから絶対後で使い道があるから待て(笑)　この薬は使えそうだから燐音のいる部屋まで行くが……。万里はこの薬を使いたい人はいないのか？
万里／えー？　草壁に使っても意味無いだろうしな。
旭人／千歳ちゃんに１回分あげれば？
義人／（突然巡一郎になって）「おやめください」
ＧＭ／素直な千歳はお嫌いですか、巡一郎？
義人／（突然巡一郎になって）「いえ、今でもとても素直でお可愛らしいです！」
旭人／やっぱ草壁さんに使おう。曝け出させて面白がろう。それにあの人エロいし何か起こしてくれるよ！
万里／…………エロい？
義人／衝撃的な発言を聞いてしまった万里の顔だ（笑）
旭人／俺は両方イケるクチなんだよ。なんでも食べるよ、好き嫌いしないし！
万里／……ああ、そうだったね、旭人くんはそういう男だったね……。草壁と旭人くんはいっしょにさせないでおこう（笑）
義人／俺的には草壁はハードル高すぎて嫌。好みじゃない。
万里／好みじゃない！？（笑）
旭人／でもそのハードルの高さが萌えない？
義人／俺は自分から来てくれた方がいい派だから。俺とお前の男の相性がいっしょだったらコンビ解消だ。
万里／……俺、ホモのトライアングルにいる？（笑）
旭人／俺、万ちゃんは好みじゃないから。全然そそらない。
万里／なんか傷ついた！　……この会話は早くやめよう！（一同笑）　すみません燐音ちゃん、その薬を少々分けてもらえませんかー！？
ＧＭ／燐音と再会した旭人達は、３つの小瓶を渡されます。可愛らしい星の砂などを入れる小瓶に液体が入ってます。
義人／気が利く女だ！　小分けにしてある！（笑）
旭人／しかも液体だから何かに混ぜるもよし！　口移しでもよし！　素人でも使いこなせるように適量だけ入っている！　さすがだよ、燐音ちゃん判ってる！　絶対燐音ちゃんって男同士の恋愛好きでしょ！？
ＧＭ／それは中の人のピロ先輩に委ねます（笑）
旭人／そうだ。……燐音ちゃん、前に「蔵の中に入った」って言ったじゃん？　そのとき刀を持ち出している奴いなかった？　朝臣っていう刀なんだけど。
ＧＭ／「刀を持ち出した？　私と以前一緒に蔵に入ってくれたのは青森さんでした。青森さんは持ち出したようには見えませんでしたけど」
旭人／青森がいたんだ！？　……それ一番怪しいじゃないか！
万里／……そういや、義人様は薬を使いたい相手はいないんですか？
義人／いないな。本音を話させるなら力づくでいく。吐かせるなら無理矢理吐かせるさ。
万里／……亭主関白ですもんね（笑）
旭人／本音を吐かせるって言ったって、お前の与一は愛の言葉しか言わないだろ（笑）
義人／それに他に本音を喋らせたい相手なんて…………。あ、ロリ。
万里／あっ！？　……そうですね、あの子に使おうかなって一瞬考えてしまいました。
義人／それだ！　……燐音、１回分の小瓶を貰っていうぞ！
旭人／俺は敦盛に使おうっと！　じゃあそろそろＡＦ判定をしよっか。……供給を交わした相手を想うということで、≪護りの契り≫を使用する（笑）
義人／確かにお前と敦盛は供給してるよな。……してないって言われたらどうしようか（笑）
万里／してなかったら逆にお兄様にボコられそうだ。しててもしてなくてもボコられるけどな！？
義人／息を吸って吐くだけで経正はボコってくるからな（笑）
旭人／≪武人の知恵≫を使って頭を捻って振るかな。よいしょっと。（ころころ）よし、達成値１３！
ＧＭ／『現在難易度：２４８分の８３』です。……３分の１クリアーになったので、マスターシーンに参ります。

　――１２月２４日、２０時。
　地面が割れる。炎が上がる。人間の中から大きな龍が生まれる。
　食われていく人々。響く絶叫。

「こんな世界は嫌だ！　もう一度やり直してみせる！」

　彼は叫び、愛する人の手を取って走り出した。
　その瞬間、龍が襲い掛かってくる！
　愛する人は彼の体を突き飛ばした。龍から彼を助けるために、愛する人は力いっぱい彼を突き飛ばし……。
　ゴイン！

　……運悪く、頭を強く打った。
　それがキッカケだったんだろうか。今は何事もなく、彼は過ごしている――。

万里／……もしかして、頭を打ってファンブルしちゃったってこと？
義人／なんだろう……遠い目しちゃうな（笑）




→続