アナザーワールドSRS・リプレイ・ビクティムガール
■ 第3ループ 『 connect 』 2ページ ■
2013年9月7日




 ●ミドルフェイズ 〜ラストスパート〜

GM/さあ、ラストスパートに入りましょう。病院を去ったしをんと鴉華羽、礼拝堂でエリと話し合った燐音と小鳥は合流を果たします。そして最後のシーンに参りましょう。
鴉華羽/最後だよ! 頑張っていこう!
燐音/円陣を組んで、オーッ!
鴉華羽/オーッ!
しをん/あたし達ー! ビクトリーガールぅっ!
小鳥/ビクティムをビクトリーにしましょう!(笑)
GM/まるで運動部みたいな掛け声だ(笑) では……魔女の結界について、鴉華羽が調べ上げてくれましたね。『ビクガル』最大のAF判定、完遂できております。
鴉華羽/やったー。褒めて褒めてー!(笑)
GM/お疲れ様、お見事です。さてAF判定に成功した鴉華羽ちゃんは、魔女の結界がある場所が判明しました。鴉華羽ちゃんは……住宅地が怪しいと判ります!
鴉華羽/住宅地が怪しい!
しをん/もう1人のしをんが居たところだねー。
GM/そうそう、そこだね。鴉華羽ちゃんは「こっちに怪しい気配があるよー!」と、みんなを連れて行くことができます。
鴉華羽/こっち! こっちだよー!
燐音/エリさんも連れて行くことはできますか?
GM/魔女との最終決戦となったら断る必要が無いですね。エリもシーンに登場します。鴉華羽ちゃんが先頭になって、こっちこっちとみんなを連れて行き……。
鴉華羽/こっちこっちー!
しをん/反応を辿っていこうー!
GM/しをんちゃんの家に到着します。
しをん/は?
GM/しをんちゃんの家に到着します。
しをん/……はっ!?(一同笑)
GM/鴉華羽ちゃんは、しをんちゃんの家に到着しました。どっからどう見てもしをんちゃんの家だね。
鴉華羽/……しをんちゃんの家だね。私、間違えてないよ?(笑)
燐音/言われてみれば、もう1人のしをんさんがいるんですから……ですよね(笑)
しをん/いやいやいや!? 判るかぁー!? 灯台下暗しって言っても判る訳ないだろー!? ってか何!? あたしはもう1人のあたしと一緒に暮らしていたの!?
GM/今まで3ループの間、様々な所を探してくれてありがとうございました。意地悪なことを言いますが、「PC達はPC1の部屋を探索する」なんて言ってません。調べてないのだから、判る訳がありません。
しをん/あっ。……なん、だと……(笑)
GM/第1話のPC1初登場シーンからあったんですが、まあ、判る筈が無いというか。
燐音/自分の部屋すぎて判らなかったんだな……(笑)
小鳥/警戒して、周りを見ますが……?
GM/ごく普通の一般家屋です。しをんちゃんのご両親って、共働き設定?
しをん/共働きです。共働きにして外に出さないとこれから危ないことになるんでお願いします(一同笑)
鴉華羽/お、お邪魔しまーす!(笑)
GM/しをんちゃんは帰宅、鴉華羽ちゃん達はお友達のお家にお邪魔しまーす。そのまま結界の反応があるしをんちゃんの自室にゴーだよ。
鴉華羽/着きたくなかったけど着いてしまった……(笑)
GM/鴉華羽ちゃんはいつも遊びにきている部屋にやって来ました。わあ! なんてことだろう! しをんちゃんが毎朝使っている全身鏡に『まどマギ』のグリーフシードみたいな禍々しい種が埋め込んであるよ!
鴉華羽/変なのがあったー!?(笑)
小鳥/ま、まさかこれが魔女の……!(笑)
燐音/鏡……ああ、鏡かぁ……(笑)
しをん/鏡か……鏡の裏にあったのかな。いつも使っていても目がつかなかった場所にあった……(笑)
鴉華羽/せーの! プチッ!
GM/発見、即解除! グリーフシードがパァンと弾け飛ぶ!
鴉華羽/やったぁ……!
GM/「あら、とんでもないことをしてくれるのね」 しをんちゃんの使っている勉強机の上に、少女が足を組んで座っていた。
しをん/誰っ!?
燐音/……第弐基関の人ですか?
小鳥/その声に聞き覚えはある?
GM/全員聞き覚えがあるね。しをんと同じ声だ。
鴉華羽/およっ!?
しをん/はあっ!? ……あたしの、声?
GM/振り返ればそこには、しをんが座っていた。鴉華羽と一緒に全身鏡を覗き込んでいるしをんとは別に、机の上に腰掛けている……140センチほどの少女、しをんがいます。
しをん/あたしだ!?
燐音/増えるしをん!?(笑)
GM/ですが君達は確信を持つ。君達の隣に居るしをんは本物だし、奥で座っているしをんは不穏なオーラを纏っていることに。負の感情を巻き散らす恐ろしい≪負の感染≫を持っている[異端者]だと即座に判る。
しをん/同じ[異端者]であるしをんにとっては大きな感情は美味しいけど、あまりに『負の感情』が強すぎて……嫌な気分になる。気持ち悪い……!
鴉華羽/吐き気がする邪悪ってやつだ。
燐音/それは子安声で喋りそうなしをんさんになるからやめよう(笑)
しをん/あたしは子安声じゃないよ!(笑)
小鳥/……貴方は、誰?

 「あら、そうだった。まずは挨拶をしなきゃね」
 彼女は机の上に立ち、ペコリと可憐に舞台女優のように……いや、君達を茶化してからかっているかのように、ふざけたお辞儀をする。
 「こんにちは、この世界の私。この世界の高良しをん」


しをん/……え!?
GM/「私はある世界の高良しをん。正確には、『高良しをんの器に降ろされたモノ』。エリンでは『バルムンク』と名乗ることもあり、1000年前には『蠱毒色の魔鏡』と言われたものでもあり、300年前には『魔女』と呼ばれたこともあり……。第弐基関が魔法少女作成プロジェクトで喚んだ欺く神よ
小鳥/あ、欺く神……。
しをん/思わず一歩下がる……けど、ギッと睨みつける!
GM/全身鏡がキラリと光る。中から誰かが出てきます。
鴉華羽/み、みんなを守るように庇って立つよ!
GM/鏡から、しをんが出てきます。
燐音/へっ?
しをん/へっ!?
GM/2体目のしをんさんが……いや、本物のしをんがいるから3体目のしをんが現れるね。そして4体目、5体目のしをんが現れる。本物しをんちゃんの他に偽物しをんちゃんが4人もいます。全員声優さんが同じだけど演技が微妙に違うドッペルです。
しをん/き、気持ち悪いー!? ちなみにCVイメージは加藤英美里でお願いします。『化物語』の八九寺とか『めだかボックス』の不知火とかの。
GM/可愛いなオイ!?(一同笑) 「高良しをん、どうして私が高良しをんの姿をしているか」「判らないみたいね」「無理も無いわ」 次々と、しをん達が交互に話し始めます。
しをん/うわ、耳がうるさい!(笑)

 「かつて、この世界『ゼフィロス』を守る者達と、欺く神の戦いがあった
 「戦場は、次元回廊ウズマキに及んだ。とんでもない強敵もやって来たっけ
 「そのとき私は、欺く神タイマストトバール様に仕えるただの鏡に過ぎなかった
 「『蠱毒色の魔鏡』。そんな名前のサーヴァントであった私は、マスターを勝利させるために憎き奴らと戦った」


鴉華羽/……うん?

 「私は、我らのマスターを庇った」
 「そしたら木端微塵になった」
 「私の破片がウズマキの中で砕けて、ウズマキ以外の色んな門にも刺さったわ。あっちの世界、あっちの時代、様々な世界に私達は散り散りになった」
 「私は『魔鏡のカケラ』。本来の力から弱体化しているけど、これでも立派な『神々の装具』……欺く神と分類されるものなの」


しをん/…………。
GM/「話は変わって。第弐基関は魔法少女作成プロジェクトというものを立ち上げた」
燐音/話が、第弐基関になった……。
GM/「ある世界に、高良しをんという少女がいた」 黒いしをんが、口を開きます。「あの高良しをんは何を願ったんだっけ? ……確か、異端の心になんか負けたくないだったかしら?」
しをん/……あたしが最初に考えたことだ。弱い心に負けないように思って……。
GM/「でもそのしをん、負けてそのまま闇タコになっちゃった!」
小鳥/……第1ループの私達と、同じように?

 「そう! だって高良しをん、弱かったんだもん!」
 「器に降りた私……『魔鏡のカケラ』に支配権をすぐ渡しちゃうぐらいね」
 「他の子が暴れたり泣いたり殺したりして足掻いているのにさぁ」
 「弱っちいしをんは、早々に私に主導権を渡したわ!」


しをん/…………。
GM/「12月24日、最高のクリスマスで町中が真っ赤になっているとき、正なる神の使者が現れた。……憎い憎い正なる神エーデンアイデインの遣い、龍の聖剣。これから自由に体を使えるようになった私が遊ぼうとしたのに『こんな世界は認めない!』って問答無用で時を戻そうとした」
燐音/おロリ様、行動が迅速……!(笑)
GM/「そのとき、見つけたの。第弐基関の人間を。ただの少女を」 ……黒いしをんは、エリを見ます。
小鳥/あ……エリ姉様?
GM/「魔法少女を生み出すとき、≪世界創造≫でどんな願いでも叶うでしょう? これから世界が真っ白くなって終わるというとき、私は手近にいた少女に≪器の支配≫をかけた。内容はシンプル。『このままの私を新しく始まる世界に飛ばして!』。≪世界創造≫は見事成功、[世界遣い]だった彼女の力も相まってか、私は私のまま次の世界に跳躍した」
鴉華羽/えっ、それって……。
GM/『世界A』に『しをんA』がいました。『しをんA』の中身は『魔鏡のカケラA』という欺く神です。魔鏡のカケラとは、魔鏡が細かく分裂したモノです。そして『世界A』は、終わりました。『しをんA』は、『エリA』が魔法少女になる願い『しをん、そのまま時間跳躍しろ』によって、新しく始まる『世界B』へと飛んでいきました。
しをん/あっ……!?
GM/「次の世界の高良しをんは何を願って魔法少女になったんだっけ? 出合い頭に襲われて、死にかけた鴉華羽を助けたい、だったかしら?」
鴉華羽/えっ……私を助けたい?

 「そうそう! 『世界B』にいた『しをんB』はそんなしょーもない願いだったー!」
 「そして『しをんB』は魔法少女になった、いっぱい散り散りになってた『魔鏡のカケラB』をまた憑依した!」
 「そしてまた負けた! しをんは弱いから!」
 「12月24日、また同じことになったのよね……それもそうよね。だって『世界B』には、とっても強い『しをんA』が3ヶ月前から飛んできていて『しをんB』と一緒にいたんだから!」


燐音/強いのが、増えた……。

 「『世界B』にいた『魔鏡のカケラB』の入った『しをんB』は、『エリB』を使って『しをん、そのまま時間跳躍しろ』って命じて『世界C』へ飛ぶ」
 「すると、あら不思議」
 「『世界C』には、『しをんA』と『しをんB』もいっしょに飛んでいた! だって私達『同じしをん』で『同じ魔鏡のカケラ』だから!」
 「あとは無限ループってやつ?」


小鳥/永遠に……増えるしをんさん……(笑)

 「面白いよねー!」
 「人間達にバラバラにさせられた私達、少しずつ集まっているのが面白いよねー!」
 「面白いといえば、高良しをん!」
 「どの世界の高良しをんも、みんな弱いの! みんな私に負けるの!」


しをん/うっ……。

 「毎回いいかげんな願いで魔法少女になるんでしょ?」
 「そのくせ、すぐ負けるんでしょ?」
 「どのしをんも私に負けて、すぐに引きこもる。弱いんだよねー! 超弱いよねー!」
 「キャハハハ、キャハハハハハハハハ!」


しをん/むっ……むううううう……!
鴉華羽/しをんちゃんを馬鹿にすんなぁ!
GM/「キャッ、こわーい!」 ケラケラ、クスクス。みんなで一番調子乗っているときのしをんの顔をします。
しをん/あたしの調子乗っているときの顔って!?(笑)
鴉華羽/あー、時々あんな顔するよね(笑)
燐音/森本にプギャーしているときの顔だね(笑)
しをん/あたしは……! あんた達のような、悪い奴らには……! 悪い奴に負けないようにって……だから……!
GM/「強がっちゃって! かっこわるーい!」 キャハハハハハ。「……でも」 あるしをんが、ポツリと呟く。
しをん/……でも?

 「無限ループの中。大体同じルートになり、同じ結末になるループの中。変化はもちろん、あった」
 「このまま私達が増えて、バラバラになっていた私達がいっぱい集まることが目的で繰り返していたけど」
 「違うケースが生じた」
 「それが、『世界W』」


小鳥/な、何が……?

 「『世界W』の『しをんW』が、私に負けなかった」
 「『しをんW』は魔法少女になって、その身に『魔鏡のカケラW』を宿したというのに」
 「『魔鏡のカケラW』に負けず……友達と遊んで暮らし、クリスマスに遊園地に行って、結局、闇タコになったけど、それでも『魔鏡のカケラW』に負けず」
 「龍の聖剣の手を、取ってしまった」


GM/この『世界W』を第0ループと呼びます。
しをん/あっ……!

 「焦ったわ。世界が終わるのに」
 「エリを使って世界を飛ぶこともできない」
 「でも、なんとか≪贄の儀式≫と、本来の力に近づいていたおかげで……ほんの少しだけど、似たようなことができた」
 「いっぱい集まったのに、結局新しい世界に飛べたのは……」


GM/ところでここにいる「偽物しをんちゃんは4人」って言いましたよね。「無限増殖してた」っていうのに。
燐音/計画が崩れて、4体しか飛ぶことができなかった……?
GM/そう。……しをんちゃんの魂は、戦うことだってある。抗って、勝つ強さだってある。負けるのが多くても、勝てるかもしれないしをんちゃんだっていた。ここにいる『世界XのしをんX』こと『第1ループから一緒のしをんちゃん』は、一体どっちなのかは、しをんちゃん自身に決めてもらいましょう。
しをん/…………。

 「3ヶ月前に飛んだ私達4人は」
 「まずしたことは、12月24日に秋津エリを洗脳して跳躍するんじゃなくて」
 「3ヶ月前から、秋津エリを洗脳した。第弐基関を私達4人で襲撃して皆殺しにして、そこにいた秋津エリを事前に私の配下にさせておいたの」
 「最初からこうすれば良かったのよ!」


GM/エリがその会話に、ビックリします。
燐音/それって……?

 「秋津エリを3ヶ月前に魔法少女にさせて≪世界創造≫を使わせたの」
 「簡単な願いよ、『12月24日、何があっても私達を時間跳躍させなさい!』ってね!」
 「あとは記憶を適当に≪忘却の末≫で消しておいたわ。テキトーに教会をウロウロするように記憶操作しておいてさー」
 「時間跳躍するのが目的なだけで、面倒見たくないもーん! 私達に付き纏われても困るしね!」


GM/それを聞いたエリが、声を荒げます。(エリになって)「わ、私はお前達が世界を移動するだけの手札に過ぎないと!? ……そんなことのために私は魔法少女にされて、第弐基関のみんなは殺されたっていうのか!?」
小鳥/本当に……エリ姉様は、それだけのために……。
GM/ええ、エリは魔鏡のカケラの移動手段に使われていただけです。そして第弐基関が滅んだのは、魔鏡のカケラの気紛れです。秋津エリを手札にするために、秋津エリの周りにいた人間が邪魔だったから殺した……そんなところでしょうか。
鴉華羽/な、直人だけ……第弐基関なのに助かったのは?
GM/ただの偶然。直人は『セカイのイベント』で怪我をして、入院します。凶悪な魔鏡のカケラ4体が襲撃した現場にいなかった、それだけです。
鴉華羽/怪我をしないままだったら、殺されていた……?
GM/本拠地のパブに居たらね。特に理由も無く。秋津エリという移動手段を手に入れるためだけに。
しをん/…………。それで……お前らは何をしようって言うんだよ。
燐音/こうして、増えて……。新しい世界に渡って、また増えようとして……何をしようって言うの。

 「私達は、欺く神よ。正確には欺く神の眷属だけど、分類的には装具も同じよね!」
 「私達のするべきことは、ただ一つ。破壊。殺戮。負の感情で世界を満たすこと。世界を終わらせること。ゲームに勝つこと」
 「私は、前の戦争でバラバラになっちゃった。元の姿には全然及ばない。なら……バラバラになったカケラを集めて、また一つになって、我が陣営の勝利のため世界を壊す仕事に戻らなきゃ!」
 「人々を苦しめる、それ以外に欺く神や異端のすることがあって?」


燐音/……その計画を教えられて、私達が黙っていると思う?
GM/「思わないわね。うるさくするでしょう?」「私達の寝床である結界も壊しちゃって……」「ホームが無いと、本気が出せなくなっちゃって大変」「でも、貴方達を殺せないほどではないわ」 部屋に満ちていた殺意という『負の感情』が、急激に高まります。
鴉華羽/うぐっ……!
GM/黒いしをんが、キャンディをポッと投げます。途端、部屋が爆発! 襲い来る爆風!
鴉華羽/げっ!?
小鳥/≪念動障壁≫! みんなを守ります!
GM/小鳥ちゃんのバリアーのおかげでみんな無傷です。「でもさー、結界が壊されるのってヤバイよねー……」「どうする? さすがにみんな視えちゃうよ? それ困るよね」「新しく結界を造らないとね。早く次の世界に行きたーい」「まだ12月24日じゃないから無理だよー。それより、ムカつくこいつら殺そうよ?
しをん/ヘイヘイ怒ってるー!(一同笑)
GM/「殺しちゃおう!」「殺しちゃおっ!」「みんな死んじゃえ!」「どうせ12月24日に発狂するだろうけど、先に逝かせてあげる――!」 クライマックス戦闘、始めます。
鴉華羽/クェでむクェでむ、あんな奴ら許さないでしょ! ぷんぷん!
GM/クェでむが呼ばれたので出てきます。(クェでむになって)「でむっ? でむでむ? しをんがいっぱいでむ?」
しをん/違う! しをんは私だけだ! あいつらは全部悪い奴だ! ……欺く神だ!
GM/「ところでしをん、話したいことがあるでむ」
しをん/後にしろー! シヲンボックスの中に突っ込みます!(笑)
GM/「でむん」 ……あ、クェでむを鞄の中に入れますか。
燐音/入れられたね。
GM/…………。あの、鴉華羽ちゃんが呼ばなくてもGMはこのシーンにクェでむを登場させて、戦闘マップに出して命中対象の1つに入れようと思ってたんですよ。
小鳥/えっ、クェでむを狙ってくるの?
GM/でも……鞄に入れられましたね。鞄に、入っちゃいましたね……(笑)
しをん/うん、いつも通り入れたよ。
GM/……クェでむ、戦闘除外OKとします(一同爆笑) シヲンボックスが戦闘不能からの『とどめの一撃』を受けてキャラロストしない限り、クェでむは命中対象にならないことにします。
小鳥/わあ、クェでむを守らなきゃ!? シヲンボックスを守らなきゃだね!
鴉華羽/いいよー、守ってあげる! みんな守ってやろうー!


 ●クライマックスフェイズ 〜ラストバトル〜

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:しをん、鴉華羽、燐音、小鳥
  (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ2:紫魔女、ピンク魔女A
 エンゲージ3:黒魔女、ピンク魔女B、エリ


GM/4体の敵を配置します。ピンクの2体は同じデータです。……魔女はパチンと指を鳴らす。するとエリの目が虚ろになります。そしてエリが魔女側に立ちました。エリは敵NPCしてGMが動かします。
小鳥/エリ姉様!?
鴉華羽/ああっ、エリさんも敵なんだ!?
燐音/エリさん……攻撃したくない!

【行動値】
 鴉華羽:19
 燐音:18
 従者ピンク×2:18
 黒魔女:17
 紫魔女:17
 しをん:15
 シヲンボックス:15
 小鳥:14
 エリ:14


小鳥/し、≪シンパシー≫を取得して良かった! 【行動値】が上がってたからエリ姉様に勝った!(笑)
GM/先に回復ができるのはおいしいですね。それではクライマックス戦闘、最終決戦を始めます! 第1ラウンド、セットアッププロセスは何をする?

 セットアッププロセスに、鴉華羽は≪黄金の身体≫+≪機能維持≫を使用し、【防御点】+10点上昇させる。
 燐音は≪封印の角≫+≪機能維持≫を宣言。シーン間に命中+4、ダメージ+2した。
 従者ピンクは2体とも≪闇の血統≫を使用でダメージアップ。魔女2体は≪心身解放≫でラウンド間の代償を0にする。
 しをんは≪闇の血統≫を、小鳥は≪空間知識≫を使用した。


GM/続いてメインプロセスに移行します。エリがイニシアチブプロセスに≪法則調和≫を使用して、一番最初に動こうとします。
鴉華羽/あっ、鴉華羽がイニシアチブプロセスに≪鳥躍≫を使用! エリさんより先に動きます!
GM/元の【行動値】が早い方優先されるので、先に≪鳥躍≫を使った鴉華羽のターンになります。
鴉華羽/先に備えて【防御点】を上げたい! マイナーアクションで≪守護者の盾≫を使用して【防御点】を31点にする! メジャーアクションは……待機します。
GM/鴉華羽のターンが終わったなら、エリの≪法則調和≫が……。
燐音/その前に、燐音が≪ハヤテの爪先≫を宣言! 先に燐音が動きます。
GM/元の【行動値】が燐音ちゃんの方が早いので、先に行動をどうぞ。
燐音/マイナーアクションで紫魔女のいるエンゲージまで移動。紫魔女に、メジャーアクションで≪覇魔矢≫+≪巨大武器≫で攻撃!(ころころ)命中28です。
GM/紫魔女の回避します。(ころころ)回避失敗、当たります。ですが紫魔女が≪麗しき犠牲の盾≫を使って、従者に庇わせます。
燐音/にゅーっ!?(笑) それでも毒のダメージロールを(ころころ)30点の物理ダメージ!
GM/従者Aに1点以上ダメージが入ったのでバステ:毒になりました。……次こそエリのターンですね。エリは≪革命の旗≫+≪落下する光≫で全員を攻撃。
しをん/むっ、全体攻撃か!
鴉華羽/どこに来るかな、どこに来るかな!?
GM/(1D6ころころ)3なので、全員に当てます。みんな回避判定をしてくださいね。(ころころ)命中は23!
しをん鴉華羽燐音/(ころころ)回避失敗。
鴉華羽/(ころころ)おおっ、回避23で避けた! 鴉華羽はシヲンボックスを≪カバー≫で庇います!
GM/鴉華羽以外の4体にダメージロール!(ころころ)そして黒魔女が、エリに対して令呪1回目を使用。
燐音/げっ。
GM/さらにエリが≪禍福のさざなみ≫を使用。(ころころ)5で成功。その結果、ダメージ76点を与えます。
鴉華羽/でかい範囲攻撃だ! ……≪英雄の宣言≫を使用! そのダメージを1人で受けます!
燐音/令呪を使用してダメージ軽減しよう!
小鳥/鴉華羽さんに≪念動障壁≫を使用!(ころころ)令呪を使用して、43点軽減します!
GM/一撃死は免れたね。次は……燐音ちゃんの2回目のターン、通常行動の番です。
燐音/まずマイナーアクションで≪興奮剤≫を使用します。(ころころ)【MP】が7点回復。そしてメジャーアクションで≪乱舞≫で攻撃! 命中判定に1回目の≪魔法少女の力≫を使用します。(ころころ)あっ、6ゾロが……出ない! クリティカルしない!
GM/12D6振って6が2つ以上出なかったか。
燐音/なら……≪修羅≫ります! 判定振り直し!(ころころ)出た、クリティカルしました!
GM/命中クリティカルでも、回避クリティカルすれば避けられる……(ころころ)残念、6ゾロは出ませんでした。ダメージをください。
鴉華羽/ダメージに令呪を使いましょう!
燐音/毒の入っている従者に≪堕い討ち≫の効果が乗って、ダメージロール!(ころころ)令呪を貰って、魔女には55点の物理ダメージ! 従者には58点のダメージ!
GM/……どっちも食らいます。ボロボロになるピンクですが、次はそのピンクのターンです。

 ピンクAは燐音に≪惨劇:封印の牙≫+≪凶々しき武器≫で命中21で攻撃、燐音の回避は19だった。ここで燐音は≪異端審問≫を使用して、回避に成功する。
 ピンクBはマイナーアクションでしをん達のいるエンゲージまで移動、そして小鳥に命中24で攻撃。
 しをんの≪幻想式≫を貰った鳥の回避は26で……回避に成功した。


GM/黒魔女のターンだね。≪法則拡大≫+≪這いよる混沌≫による範囲攻撃をするよ。キセルをピッと動かした彼女は……≪魔法剣≫の防御無視ダメージにするよ! 対象は、しをん、鴉華羽、小鳥、シヲンボックス!
鴉華羽/ぴぎゃー!? 防御無視だー!
GM/さらにこの命中判定を、エリが持っている≪未来の吐息≫でクリティカル化させます。
鴉華羽/ぷぎゃっ!?
一同/(ころころ)回避失敗。
燐音/その命中に≪零力射撃≫を使用! 命中判定をファンブルにして、攻撃自体を無かったことにします!
GM/攻撃が無かったことにされました。お次は、紫魔女のターン。同じコンボをいきます。ただしこれには1シナリオに1回までの≪未来の吐息≫は使えないので、普通の命中判定です。
しをん/そ、それだったら何とか……!
GM/≪魔法剣≫の代償を払ってから……(ころころ)命中28です!
小鳥/(ころころ)あ、クリった! 回避成功!
しをん/≪魔法少女の力≫の代償を払って、回避判定!(ころころ)うっ、6ゾロが出ない……。
小鳥/その回避判定に≪逆転運命≫を使用!
しをん/(ころころ)……無い! 6ゾロが出ない! 回避は19です……。
鴉華羽/1回目の令呪を使用しよう! 避けて、避けてー!
しをん/しをんは回避39で成功させます。シヲンボックスは(ころころ)令呪を使って、回避35で避けます。
鴉華羽/(ころころ)鴉華羽は回避失敗。はーい、私だけ当たることになった! でもみんな避けてくれたから≪英雄の宣言≫を温存できて良かったよ!
GM/≪英雄の宣言≫はシナリオ回数制限があるから、出来るだけ温存したいよね。(ころころ)ダメージは……≪特攻≫を使って、82点素通しダメージ!
鴉華羽/死んだ。……でも、25点弾いてくれれば生きられる!
小鳥/≪念動障壁≫+≪上級感応力≫を使用!(ころころ)ダメージを28点軽減してください!
鴉華羽/ギリ生きる! 【HP】3点で生き残った!
GM/えーと、ダメージを1点以上ならバッドステータス:転倒になって……。
鴉華羽/鴉華羽は≪殺法崩し≫があるのでバッドステータスになりません!
燐音/取ってて良かった、≪殺法崩し≫!(笑)

 シヲンボックスはマイナーアクションで、しをんに≪強化術式≫+≪機能維持≫を使用。しをんにシーンの間、ダメージ+1D6の支援を行なう。
 メジャーアクションで≪大地の防御壁≫を鴉華羽に使用。【防御点】を+2点した。
 さらにシヲンボックスは行動済直後に≪鏡像≫を使用。


GM/おっ、シヲンボックスが再行動した。≪鏡像≫の代償は2D6HPダメージだから払っておいてね。
しをん/(ころころ)……10点のHPダメージ。
鴉華羽/ボックスさーん!?(笑) シヲンボックスの紐が取れかかってる! 中からクェでむが出かかってるよ!(笑)
GM/(鞄から頭を出したクェでむになって)「しをーん、話があるでむー」
しをん/ダメダメー! 今は出てきちゃダメだってばー! ぎゅむっ!(笑)

 シヲンボックスは、効果重複可能な≪大地の防御壁≫を鴉華羽に再度使用。さらに鴉華羽の【防御点】を+2点した。

鴉華羽/これで【防御点】が35点だぞー!
燐音/もりもり固くなっていく!(笑)

 しをんはマイナーアクションで≪天空の羽≫を使用。【行動値】20になり、トップに躍り出た。
 そしてメジャーアクションで≪暗黒の渦≫+≪魔導書≫で攻撃。命中判定に≪幻想式≫を使用し、ピンクに命中28で確実な攻撃を与える。


しをん/(ころころ)霊力63点のダメージ!
GM/63点を受けたピンクは【HP】0になって倒れます。……ねえ。今のって、令呪を使ってないダメージだよね?
しをん/使ってないよ。
GM/令呪が使われたら霊力80点を越えるのか……こ、こええ(笑)

 小鳥はマイナーアクションで≪興奮剤≫+令呪で、全員の【MP】を26点回復。
 メジャーアクションで≪肉体復元≫。全員の【HP】を51点回復した。

小鳥/おおおっ、6が3つも出てる……! 皆さん、51点回復してくださいねー!
燐音/最大【HP】を振りきる回復だよ(笑)
鴉華羽/やったー、ほぼ全快だー!(笑)

 続いてエリは≪落下する光≫で、PC全員を攻撃。命中は23。
 小鳥は回避23の同値回避、しをんは≪魔法少女の力≫を使用してクリティカル回避、燐音とシヲンボックスは見事2D6でのクリティカル回避した。

鴉華羽/おおおおっ!? シヲンボックスがクリティカル回避した!(笑)
小鳥/なにその鞄!? シヲンボックスがキランって光った!(笑)
燐音/シヲンボックスの動きが俊敏……だと?(笑)

 エリは鴉華羽にのみ、令呪で追加した物理ダメージ51点を与える。
 小鳥がそのダメージに≪念動障壁≫を使用。鴉華羽に与えるダメージを0点に防ぎ……第2ラウンドに突入した。


GM/第2ラウンドのセットアッププロセスで、黒魔女がピンクに≪影からの誘い≫+≪隠者の澱≫で強化します。

 セットアップに小鳥は≪空間知識≫を使用。
 第2ラウンドメインプロセスは、【行動値】トップバッターになったしをんから動くことに。


しをん/魔女に≪幻惑の衣≫を使用。このときの対抗判定に、ほむほむの≪ちいさな呪い≫を使用します。
GM/おおっ、それは良い特技のコンボだ!
鴉華羽/いいぞ、ほむほむ! 生きてて良かったほむほむ!(笑)

 ≪幻惑の衣≫の対抗判定に無事勝利するしをん。
 続いて命中判定に≪幻想式≫を使用して、命中は17。魔女は回避15。しをんはダメージダイスを振るい……。


しをん/(ころころ)令呪が乗って、ダメージは……霊力111点!
GM/うっ、さすがのダメージだ……!

 鴉華羽は、至近にいるピンクに攻撃。≪魔法少女の力≫を使用し、命中を24で成功させた。

鴉華羽/≪破却打ち≫+≪殺界≫+≪巨大武器≫で、ダメージロール!(ころころ)……よし、物理97点!
燐音/さらにそこへ≪交わる矢≫を使用!(ころころ)それに、プラス4点!
小鳥/ダメージロールに≪禍福のさざなみ≫を使用します!(1D6ころころ)……こ、こわーい! でも成功! プラス20点してください!
鴉華羽/つまり合計で……121点のダメージ! 鴉華羽の武器が壊れますー!(笑)

 燐音はマイナーアクションで≪興奮剤≫を使用して【MP】を少しずつ回復。
 メジャーアクションで≪覇魔矢≫+≪巨大武器≫で攻撃を宣言。≪魔法少女の力≫で命中をクリティカル成功にした。

鴉華羽/クリティカル命中でダメージが増えているなら! 燐音先輩のダメージロールに令呪!
燐音/このダメージロールに≪失われた日々≫を使用します! ……今までやってきた2回のループ、今まで第弐基関の計画によって死んでいった人達のことを想いながら……この戦いを一連の最後の戦いにしてみせるわ!(ころころ)物理ダメージ68点!
GM/倒れます……が、ここで、魔女がオートタイミングで逃亡をしようとします! 【反射】判定難易度12に成功してください。
鴉華羽/あっ、逃げようとしてる! 捕らえるよ! ……せーの!(ころころ)よし、成功。りーりーりぃー!
GM/逃げようとした魔女を鴉華羽ちゃんが捕らえた! そして燐音ちゃんのトドメの鎌が襲い掛かり……。
燐音/……逃げようとした魔女の体に、一振りの銀のナイフが刺さる。そのナイフに驚いている魔女の背後から、燐音が大鎌を振るいます!
GM/(魔女になって)「な、ナイフ!? そんなの今まで使って……!」 使ってない武器の登場に驚く魔女は、燐音ちゃんの一撃から逃れることができなかった。撃破されました!

 ピンクは≪乱舞≫+≪惨劇:会心の一撃≫で、しをん、鴉華羽、小鳥の3人を攻撃する。
 命中は25。全員回避失敗だったが、鴉華羽が≪英雄の宣言≫を使用して攻撃を鴉華羽1人にのみ集約した。
 ピンクはダメージロール直前に≪鋼の理論≫+≪失われた日々≫の使用を宣言。しかし、しをんが≪失われた日々≫を≪光の一手≫で打ち消す。
 令呪付きの物理91点ダメージを鴉華羽は受けたが、すぐさま小鳥が≪念動障壁≫を使用。しをんが小鳥の≪念動障壁≫に≪大地の勅命≫を使用し……27点も軽減した。


鴉華羽/ありがとう! だいぶ生き残ったよー!

 黒魔女は≪法則拡大≫+≪這いよる混沌≫+≪魔法剣≫で防御無視の範囲攻撃を行なう。
 しをんと小鳥は≪魔法少女の力≫を使用して、回避をクリティカル成功。シヲンボックスは令呪を使用して回避を成功させた。
 命中したのはまたも鴉華羽のみ。黒魔女は≪特攻≫を宣言し、合計ダメージは95点に。

鴉華羽/はい死んだ! ≪ライフコイン≫を使用して【HP】1点で回復! 死んだと思ったか、死んでないよ!(笑)

 シヲンボックスは、メジャーアクションで≪大地の防御壁≫を使用して鴉華羽をさらに強化する。

小鳥/シヲンボックス、今回はよく生き残っているね……(笑)

 小鳥はマイナーアクションで≪興奮剤≫+令呪で、全員の【MP】を21点回復。
 メジャーアクションで≪肉体復元≫で、全員の【HP】を48点回復した。


燐音/大地に花が咲き乱れるような回復量ですね……(笑)

 続いてエリは≪落下する光≫で全員に攻撃。
 全員回避失敗。そこで鴉華羽が最後の≪英雄の宣言≫を使用。
 鴉華羽に物理ダメージ50点を与えるエリ。だが小鳥の≪念動障壁≫によって、ダメージは0点まで軽減された。