アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 SKY FIRE ! 』 1ページ ■
2025年3月2日
●プリプレイ
桐生(以降、GM)/新しい『アナザーワールドSRS』のシナリオを作ったので投げます。あと映画『アルマゲドン』の主題歌を久々に聞いてください、かっこいいです。
アナザーワールドSRS・シナリオ『SKY FIRE!』
【レギュレーション】
キャラクターレベル6で開始。教会に協力できる能力者であることが望ましい。
戦闘あり。ドラマ演出多め。戦闘もできるが演出ができるだけのキャラで参戦すること。
【ハンドアウト】
コネクション:アビサル・ティフォン 関係:敵対
台風が発生した。関東に直撃する暴風雨に備えろとニュースが報道されている。
しかし教会から報告が入っている。「空に強大な魔力のゲイトが出現した。あれは異端だ」
街を破壊する強敵が現れたのだ。君は街を守るため、立ち上がった。
▼セカイのイベント:嵐に立ち向かう
▼コネクションNPC1:アビサル・ティフォン
表向きは台風であるが、凄まじいエネルギーを放ち全てを吸い上げバラバラにする破壊の化身の名称。
姿も力も迫力も、誰も見たことがないほど巨大な敵。
【キャラクターメイキングのルール】
全体ハンドアウトは上記の1つのみ。
だが、PCたちの配役を以下のABCDEから選択すること。
A:魔術師
B:闘士
C:聖職者
D:世界遣い
E:異端者
いわゆる必須クラスであり、該当するクラスでキャラメをする。
【シナリオの特徴】
「個々のドラマ」を重視するシナリオである。
PCはそれぞれ「強敵に立ち向かうことになった能力者」をキャラメしてほしい。
ミドルフェイズのAF判定で「死ぬかもしれない戦いに臨む者のエピソード」を語ることになる。
プレイヤーはドラマティックに死地に赴くPCを用意すること。
やりたいのは「AWでやるアルマゲドン〜凄く真面目な『異端犯罪者たちの事件簿』」です!
プレイヤー2・マーサー/シナリオタイトルが『スカイファイア!』、かっこいい!
プレイヤー3・ぷぇ/うわー! 爆裂熱い! かっこ良すぎるな! タイトルの熱さに定評がある桐生GM!
プレイヤー1・しゅうら/アルマゲドン久しぶりに観なきゃ! みんな最後に横並びになって歩いて生還したいですね。
プレイヤー4・MUMA/アルマゲドンは判らないけど、『異端犯罪者たちの事件簿』で一発で判りました。熱くなってきたぜ……! 龍神の血を引く一族でお天気相談で晴れにしてくれと依頼が来る拝み屋の世界遣いがやりたいですね。
GM/龍神の一族! 逆『天気の子』ごっこができそう。
プレイヤー4・MUMA/コンセプトがはっきりしているところが本当に良くて、ハンドアウトを読んだ瞬間にやりたいキャラクターが思い浮かびました。
プレイヤー3・ぷぇ/判る、読んだ瞬間にやりたいキャラが爆速ポップアップする。教会エージェントのVTuberみたいなキャラの聖職者がやりたいです!
プレイヤー1・しゅうら/龍神がいて報道系がいるなら、世界平和の裏で暗躍する正統派魔法少女(性別不問)をやりたいですね。
GM/おお、シナリオイメージに『魔法少女まどかマギカ』があるのでぴったりです。
プレイヤー3・ぷぇ/ヴァルプルギスの夜ですねえ、イメージがめっちゃ湧くなあ。
GM/それです。『まどマギ』でほむらちゃんが戦いに挑むラスボスが嵐の化身っぽいですよね。「勝てない強敵に挑みに行くシーン」がやりたいです。でもなんで性別不問(笑)
プレイヤー1・しゅうら/令和は男でも魔法少女になれる多様性の時代と聞き伺ったので。
プレイヤー2・マーサー/早速キャラ希望が出てるな〜。じゃあ、台風で大会が中止になっちゃう陸上部の子とかやろうかな。足が速いなら闘士で。
プレイヤー5・ピロ/ざっくりまとめると、「龍神の世界遣い」「VTuberの聖職者」「魔術師の魔法少女」「陸上部の闘士」って感じかしら? ほな異端者で「魔王様以外の異端が世界を滅ぼそうとするなんて許せん!」って子にしようかな。それって落とし子かな? それって落とし子だね。
プレイヤー3・ぷぇ/ピロ先輩の落とし子、老舗の味がする。
プレイヤー5・ピロ/そろそろ魔王の落とし子だけで学習塾ひとクラス分います。
プレイヤー2・マーサー/魔王の落とし子をやればGMがアクセンのキャラロールをしてくれます。私が桐生がロールするアクセンを見たいので落とし子PCをしてください。
プレイヤー5・ピロ/正直申し上げて桐生さんのアクセン、くっそ見たい。
GM/GMに期待してはいけない(笑) なお、PCの設定は詳細まで決めておくと本編の演出が捗るので事細かく作るのをおすすめします。設定文に字数制限を設けないのでたくさん書いてください。
プレイヤー1・しゅうら/ハンドアウトA:魔術師を選択。
プレイヤー2・マーサー/ハンドアウトB:闘士を選択。
プレイヤー3・ぷぇ/ハンドアウトC:聖職者を選択。
プレイヤー4・MUMA/ハンドアウトD:世界遣いを選択。
プレイヤー5・ピロ/ハンドアウトE:異端者を選択。
成宮 カナエ(プレイヤー名:しゅうら)
クラス:[魔術師6]
体力:10(+3) 反射: 6(+2) 知覚:12(+4)
理知:15(+5) 意志:18(+6) 幸運:12(+4)
HP最大値:21 MP最大値:41 正気度:11
分類1:人間(MP+4)
使用命中値:10 回避値:5 行動値:12 物理防御点:0 霊力防御点:0
重要キーワード:正義 背景:女の子になりたい 特徴:ロマンを求めている
ライフパス特技:≪コネ「魔法少女」≫ スキルウェポンのイメージ:マジカルステッキ
職業:学生/魔法少女 性別:男/女 年齢:17 身長:168cm 髪色:灰 瞳色:紫
スキルウェポン→≪礼装≫
魔術師→≪魔道具1・2≫ ≪刻印増強1・2・3≫ ≪魔杖≫ ≪ホムンクルス生成≫ ≪飛行の札≫ ≪幻惑の衣≫ ≪礼装≫ ≪紅蓮の指≫ ≪心身置換≫ ≪幻想式≫
▼成宮 カナエ(なりみや・かなえ)の設定
ふわふわで柔らかくて、甘いにおいのする、そんな女の子になりたかったな、当時14歳だった少年は、死に際にそう願った。
「僕と契約して魔法少女になってよ!」
消えゆく意識の中で響く声。女の子になれるなら、どうなってもいい、例えばそれが魔法少女であっても……。
そんなことを思っていたらいきなり復活! そして魔法少女に変身できるようになっちゃったし不思議な生物と契約しちゃった!?
という流れで第二次性徴期を過ごしてしまった高校3年生男子。
普段はただの朴訥とした男子受験生で、魔法少女であることはひた隠しにしているよ!
かつて魔法少女だった伝説の先輩は魔女と呼ばれるすごい存在を倒して、大切な願いを捨てでも自らの足で人生を歩んでいったんだって。自分もそんな存在になれたら、自分をもっと好きになれるかもしれないのに……。
そんな漫然とした日常の最中に突然現れた強大な嵐! 世界のためにも、自分のためにも、この嵐に真正面カラ立ち向かってみせる!
でむでむ(NPC)
クラス:[霊媒師3/異端者1]
体力:10(+3) 反射:11(+3) 知覚:15(+5)
理知:12(+4) 意志:12(+4) 幸運:12(+4)
HP最大値:20 MP最大値:32 正気度:15
分類1:異端(MP+4) 分類2:従魔(MP+4)
使用命中値:4 回避値:4 行動値:9 物理防御点:0 霊力防御点:0
スキルウェポン→なし
霊媒師→≪カンナギの香≫ ≪悪魔の囁き≫ ≪棺の門≫≪魂装支援≫ ≪神威の導き≫
異端者→≪生体侵入≫ ≪異常鉱物≫ ≪背徳の従者≫
一般特技→≪機関「食導 所属」≫ ≪興奮剤≫
▼でむでむ(おともペットという名のホムンクルス)の設定
みんながよく知ってる語尾にでむがつく白くて可愛くてあらぬところがなが〜い生き物をリスペクトされて作られた遠い遠い親戚というよりかはサンプル品に近い生き物。
機関で作られて試作のまま放置されていたので、自分より優秀な自分がたくさん後世にいるかもしれないでむ!
ニンゲンの役に立ちたいのでそんな協力する姿勢をとりつつもあわよくば隙を見て背徳の従者で乗っ取ろうなんてそんな邪なことは少しも思ってないでむ! ときらきらな瞳で訴えてくることがあるとかないとか。
水守 結芽(プレイヤー名:マーサー)
クラス:[感応力師3/闘士3]
体力:13(+4) 反射:12(+4) 知覚: 9(+3)
理知:15(+5) 意志:15(+5) 幸運:12(+4)
HP最大値:32 MP最大値:27 正気度:10
分類1:人間(HP+4)
使用命中値:9 回避値:8 行動値:14 物理防御点:2 霊力防御点:2
重要キーワード:約束 背景:髪がショートだ 特徴:土地勘がある
ライフパス特技:≪耐久力上昇HPMP+2≫ スキルウェポンのイメージ:キック
職業:女子高生 性別:女 年齢:17 身長:156cm 髪色:緑 瞳色:緑
スキルウェポン→≪肉弾武器≫
感応力師→≪肉体復元≫ ≪念動障壁1・2≫ ≪空間知識≫ ≪超越感覚≫ ≪空と心のリング≫
闘士→≪獣のごとく≫ ≪鳥躍≫ ≪鬼の羽根≫ ≪疾走線≫
一般特技→≪強化手術:体力≫ ≪+50m5秒≫
▼水守 結芽(みずもり・むすめ)の設定
高校2年生。陸上部で短距離走に力を入れている17歳。元気で健康的な印象を与えるが、少し小心者で生真面目な努力家。
小学校から陸上を始め、走ることが好き。父親は能力者であり、身体能力が長けている高レベルのエージェント。その遺伝なのか、中学生だったある日彼女は「自分がありえない速度で走れること」に気づいてしまった。奥歯を強く噛むとカチリと何かのスイッチが入り、常人ではないスピードが出せるのだ。
――異能は遺伝することがある。父親と同じ強力な能力者だったんだね! 凄い!
――凄い力があるから凄いスピードも出せるね! 凄い!
――能力者の力で勝利する陸上って、楽しい?
――ズルじゃん。
そのような自問自答を一人繰り返し、部活動では絶対に「異能を使わない走り」を心がけるようになった。結果、あまり成績は良くない。歯を食いしばらないということは体を緊張させないようにしなければならない、つまり、力を入れずに運動しろという縛りプレイを強いられている。
それでも、夏の大会で自己ベストを更新できた。難しい中でもようやっと「普通の走り」で評価されたのだ。県大会にも出られるようになった。ここまできたのだから入賞したいと考えている。
全力を出せば優勝どころか世界新記録だって塗り替えられるだろう。でもそれはズルだ。頑張った走りで、頑張って出場権を獲得したのだから。この頑張りを、絶対に大会にぶつけてみせる。
これ以上なく闘志を燃やしていた。……は、台風接近で大会中止? ふざけんなし!
祝内 すがら(プレイヤー名:ぷぇ)
クラス:[聖職者5/アーティスト1]
体力:15(+5) 反射:12(+4) 知覚:12(+4)
理知:12(+4) 意志:13(+4) 幸運: 9(+3)
HP最大値:30 MP最大値:38 正気度:8
分類1:人間(MP+4) 分類2:人外(MP+4) 分類3:機械(MP+4)
使用命中値:9 回避値:6 行動値:13 物理防御点:0 霊力防御点:0
重要キーワード:アイドル 背景:嵐の異端のトラウマ持ちである 特徴:コミュニティの古株である
ライフパス特技:≪薬物取得:興奮剤≫ スキルウェポンのイメージ:聖別された二刀のククリナイフ
職業:エージェント 性別:女 年齢:30 身長:165cm 髪色:黒 瞳色:黒
スキルウェポン→≪浄化の武器≫
聖職者→≪戦闘聖衣≫ ≪叱咤激励≫ ≪悔改めよ≫ ≪情報隠蔽≫ ≪力強き隣人≫ ≪十字軍:異端者≫ ≪陣形:跳躍移動≫ ≪神託≫ ≪浄発≫ ≪見えざる手≫
アーティスト→≪オスカー≫ ≪ミネルヴァ≫
▼祝内 すがら(はふりうち・すがら)の設定
教会専属の今をときめく広報VTuber“聖家よはね”ちゃん! 天国から地上へ遊びに来た時に翼を落っことして、今は教会にお世話になってる天使だよ! メインである広報活動やニュース配信の他、朝活にゲーム配信、歌みた、なんでもござれ!
……の中の人である、女エージェント。
かつて、とある嵐の異端と仲間たちとともに戦い、致命傷寸前の重症を負う。長らく戦線から退いており、傷も、嵐のトラウマも含めて復帰は絶望的とも言われていた。ならばと一念発起し、流行りのVTuberとして広報を行ない、教会に貢献しようと活動を始める。
3年後、奇跡的に傷は完治し、復帰できる状態になった。
だが、既にVTuberとしての活動は軌道に乗っていた。
そして、祝内すがらは二足の草鞋を履けるほど器用ではなかった。
はたして嵐のトラウマを越えられるか。エージェントと広報活動、どちらの道を選ぶのか。いずれにせよ、祝内すがらは今、岐路に立たされている……。
虹尾 巻(プレイヤー名:MUMA)
クラス:[狩人1/世界遣い5]
体力:13(+4) 反射:12(+4) 知覚: 9(+3)
理知:12(+4) 意志:12(+4) 幸運:18(+6)
HP最大値:30 MP最大値:28 正気度:8
分類1:人間 分類2:人外
使用命中値:9 回避値:6 行動値:11 物理防御点:5 霊力防御点:5
重要キーワード:寺社 背景:天候を読める 特徴:人間好きである
ライフパス特技:≪感性上昇・幸運≫ スキルウェポンのイメージ:雷雲
職業:拝み屋 性別:医者は知ってる 年齢:見た目は15ぐらい 身長:163cm 髪色:銀 瞳色:紫
スキルウェポン→≪渦巻く混沌≫
狩人→≪女神のいたずら≫
世界遣い→≪逆転運命≫ ≪破却の装具≫ ≪狂気の世界≫ ≪未来の吐息≫ ≪紫の眼≫ ≪君に幸あれ≫ ≪輪廻の扇≫ ≪禍福のさざなみ≫
一般特技→≪強化手術:幸運≫ ≪覚醒:時間停止≫ ≪+50天候自在≫
▼虹尾 巻(にじお・まき)の設定
――目障りな兄がいる。血を分けた、偉大なる龍神さまの力を継ぐ兄だ。
龍神さまを知っているか? 色んな龍神さまってのがいるが、ここで言うのはいわゆる『雨乞いの神様』だ。枯れた田畑を潤し、渇きを癒す、古来より信仰厚き神様にして、俺たちのご先祖さま。それが龍神さま。
虹尾の一族は龍神さまの力を身に宿し、「お天気の何でも屋」を家業にしている。雨乞いだけじゃないのさ。雨が呼べるということは天気を操作できるということ。天気を操作できるなら、晴も雪も雷も自由自在で当然だ。俺も物心ついたころにはお天気の何でも屋をしていた。
天気の悩みってのは、旱魃の苦しみが死に直結しなくなった現代日本においても絶えることはない。くいっぱぐれることのない、利権だらけの家業。
当然、誰もが次期当主の座を狙ってる。
一応決まってんだけどな。次期当主は俺の兄キだ。今は床に伏している。
俺より力があるから次期当主に指名されたはずだってのに、なんという体たらく! 弱い兄を許せるか? 俺はムリ。だってなぁ、“兄”だぜ。
して、病弱でか弱いお兄様には、さっさとその席を譲ってもらわなきゃならん。
虎視眈々と次期当主の座を狙う俺の前にある日チャンスが転がり込んできた。ピンチとチャンスは紙一重、人類にとってはピンチだろう。虹尾一族にとってもな。
強大な嵐だ。普通に力を行使してもなぜか消えることのない、異常な台風だ。このままでは人的被害は免れない。
――暴風雨をなんとかして!
その願いに応えんとして、力を使い果たした一族の者が何名も倒れた。このままでは虹尾一族の名折れである。恥である。一族滅亡の危機である。
よって嵐は消されねばならないし、俺にとっては成果を上げて次期当主に名乗りを上げる大チャンスってわけだ。
――だから、兄よ。目障りな兄よ。
お前は何もするな。動くな。力を行使するな。死ぬ気か? 馬鹿兄め。
この俺が全部なんとかしてやっから、果報は寝て待て。
ああ、言い忘れてたが、教会の担当者さん。虹尾の一族ってのは受けた依頼でしか龍神の力を行使することができない決まりだ。明日天気になってほしくば、情に頼らず金を積むんだな。
スリジェ・モルガニット・コカドリーユ(プレイヤー名:ピロ)
クラス:[処刑人1/異端者5]
体力:13(+4) 反射:12(+4) 知覚:12(+4)
理知:12(+4) 意志:12(+4) 幸運:12(+4)
HP最大値:41 MP最大値:39 正気度:8
分類1:異端(HP+4) 分類2:魔族(MP+4)
使用命中値:13 回避値:11 行動値:15 物理防御点:0 霊力防御点:0
重要キーワード:実験体 背景:機関に囚われていた 特徴:味音痴である
ライフパス特技:≪コネ「魔王の落とし子」・機関「チルドレン」・コネ「カフェアリス」≫ スキルウェポンのイメージ:毒の霧
職業:喫茶店バイト 性別:男 年齢:高校生ぐらいの見た目 身長:170cm 髪色:桜色 瞳色:桃色
スキルウェポン→≪那由多の武器≫
処刑人→≪血の媚薬≫
異端者→≪運命の宿敵:異端者≫ ≪生体侵入≫ ≪偏執:異端≫ ≪黒のカブト≫ ≪黒のヨロイ≫ ≪愚者どもの手≫ ≪飢えし甲冑≫ ≪邪曲なる刺青≫ ≪異端の集い≫ ≪野獣の鼻≫
一般特技→≪+50魔王強火担≫
▼スリジェの設定
機関に捕まり、実験動物として扱われていた日々。それを救ってくれたのは魔王様だった。(実際はたまたま魔王が壊した檻に居ただけだったとしても、当時の実験体にとっては救世主のように見えたのである)
以来、スリジェ・モルガニットは魔王の忠実なる配下として禁書を集めたり、教会の任務を手伝ったり、喫茶店でバイトをしたり、よはねちゃんの配信を見たりしている。毎日忙しいなー!
コカトリスの異端で麻痺による攻撃を得意としていたが、更に機関の実験によって「異端を殺す異端」としての能力に特化させられている。
同族殺し、と蔑まれる様な力を彼は非常に疎んで――はいなかった。
「なるほど、これで魔王様に仇なす愚か者を滅したり、魔王様を差し置いて世界を滅ぼそうとする不埒者を成敗出来るって訳だな」
同族殺し、と蔑まれる様な力ではあるが異端の敵は異端だったりするので問題ない。そう、例えば今回の嵐のような相手ならば。
「アクセン様が壊す世界を台風ごときが傷付けていいわけ無いだろうが! 烏滸がましいぞ!」
崇拝する魔王様が崩壊させる予定の世界を守るために、スリジェは喫茶店のエプロンを脱ぎ捨てて嵐へ立ち向かった。
プレイヤー4・MUMA(以降、巻)/『ビクティムガール』のクェでむがいる! 令和のクェかわいい〜!(笑)
プレイヤー1・しゅうら(以降、カナエ)/でむでむは黒くなりました。こんがり(笑)
GM/それでは、オンラインセッション『SKY FIRE ! 』を始めていきま……えっ、ぷぇさんがセッション部屋にログインできない? あっ、入ってもらうプレイルームのURLを貼り直します!
プレイヤー3・ぷぇ(以降、すがら)/(←数分後経過して)……は、入れた〜! 焦った! 部屋にログインできなかったけどやっと来られました!
GM/すみません、普通にGMのミスです! 1人だけ入室できないままにさせて失礼しました!
すがら/「まじでVチューバ―BANされた」って笑ってました(一同笑)
巻/配信前からBAN。伝説として切り抜きが流行りますね。
GM/配信に傷を作ってごめんなさい(笑) さて……今回のセッションについて早速説明ですが、この話は俺がリプレイ『異端犯罪者たちの事件簿』を読んで考えた「みんなにシーンを演出してもらうことを目的にしたシナリオ」です。
プレイヤー2・マーサー(以降、結芽)/『事件簿』のシナリオ執筆者として嬉しいですね。
GM/AF判定を介してみんなが書いたシーンを「読んでいく」セッションです。なので話の展開はみんな任せです。信頼してます。流れは「マスターシーン→A:魔術師のOP→B:闘士のOP→C:聖職者のOP→D:世界遣いのOP→E:異端者のOP」の順番にこなしていき、ミドルフェイズを1人ずつ行ないます。
カナエ/ほうほう。
GM/それではマスターシーンを始めます……けど、どんどんツッコミとか雑談をしてください。プレイヤーたちの反応が無いと俺が悲しいので。
プレイヤー5・ピロ(以降、スリジェ)/ガヤなら任せろー!
GM/よろしく。…………。(←本編を始めるために、作業のためしばらく無言になるGM)
結芽/…………。どきどき。……ここ、映画館だったら映画泥棒が流れているところですよ。
巻/NO MORE 台風。
結芽/映画が映画なら登場人物たちによるオリジナル映画注意喚起が流れるね。
GM/見たい。1時間それやらない?
結芽/早く始めろ。
●マスターシーン
街に巨大な台風が近づいてきた。
空はどんよりと暗く、風がひときわ強く吹き荒れている。木々は揺れ、幹が軋む音が響く。遠くの海からは、低いうねりが音を立てて岸に打ち寄せ、波は異常に高くなっていた。
人々は急いで家の中に閉じ込められ、通りは閑散としている。大気は重く、まるでこの世の終わりを告げるように圧し掛かってくる。
上空では、恐ろしいまでに巨大な渦巻きが広がっていた。風速は時速300キロを超え、上空の空気は圧倒的な力で引き裂かれ、あらゆるものを飲み込むような勢いだ。
渦を巻きながら高速で回転し、まるで巨大な回転ドリルのような力!
あらゆる常識を超えた巨大な暴風の渦が広がり、その規模は地球を包み込むかのような圧倒的なもの!
雲の塊は漆黒に染まり、雷光が不規則に走る! 空を切り裂くように回転し、天を引き裂いて地上に降り注ごうとしているかのよう!
空間全体が渦の中心へと引き寄せられ、絶対的な破壊の力が間近に迫っていることを物語っていた。
すがら/迫力を感じて見入ってしまう……!
結芽/語尾に「!」が付く地の文、まさに桐生節だなぁ。
圧倒的なエネルギーの奔流が世界そのものを震わせ、地面から遥か彼方にまで響く。
「全てを塵となす力よ、今、解き放たれよ! 絶望よ舞え、苦しみ抜け!
あらゆるものは終わりを迎え、我が舞台の糧となる。哀れな命よ、滅びを愉しむがいい。この嵐は希望など持たせない、終焉の使者だ!」
台風の中心、その目の中に、他全てが沈黙するような神秘的な空間が広がっていた。
周囲に無数の雷光が瞬く中、強烈な風と雨が渦を巻く中央にはただひとりの男が立つ。
彼の目には、世界の終焉を見据えた冷徹な光が宿っている。
「全ては無。世界の終焉を、誰も止めることはできん。
力よ、今、解き放たれよ! 絶望よ舞え、苦しみ抜け!
命も、世界も、すべてが朽ち果てる。それが我が神が命じたこの星の運命!」
言葉とともに、嵐は頂点に達し……。
全てを飲み込むように地を、空を、世界そのものを押し潰していこうとしていた。
スリジェ/かっこいい導入! 『テンペスト』って感じ!
カナエ/アニメ制作会社はufotableだな。
巻/わ、分かる(笑)
GM/ありがとうございます、GMは自己肯定感を上げました。
●オープニングフェイズ1/カナエ 〜魔術師〜
GM/「ハンドアウトA:魔術師」のオープニングシーンです。だーれだ?
カナエ/我では?
巻/初手から濃い!
すがら/魔法少女ゴーゴー!
GM/カナエは教会の一室でテレビニュースキャスターの声を聞きます。「こちらは緊急速報です。現在、史上最強の台風が日本列島に接近しており、非常に危険な状況となっています」 台風のニュースがやってます。ねえねえどんな気分?
カナエ/いきなりそれで不覚にも笑ってしまった。
GM/いや、台風でテンション上がっちゃうタイプかなって。それとも怖がっちゃうかな。
カナエ/教会の空気が物々しいので、少し怖くてそわそわしてます。それこそ人が死んじゃうかもしれない被害が起きる規模の台風だし……。
すがら/ヴァルプルギスの夜規模の台風ですもんね。
GM/外はガタガタ、まだ直撃でもないのにガタガタ窓。
結芽/風が強い。でも平和ボケした日本人ならどんなにニュースで警告しても「学校休みでラッキー!」程度の人も多いかもしれない。
スリジェ/おじいちゃん! 用水路の様子なんか見に行っちゃダメよ!
結芽/儂はキャラクターレベル30じゃが田んぼが気になるのでのぉ……。
すがら/30レベルでも用心してほしい(笑)
カナエ/用水路に行きかけるおじいちゃんには手刀を決めるかも(笑) ここに集められたってことは、異端が出るってことだよね……と呼ばれた時点で察しています。
GM/そう、君は教会の礼拝堂に呼ばれている。これから物々しい説明を受けるのだ。
鳥間 風瑠(とりま・ふうる)
アーティスト/イレギュラー。若い女性。
白衣を着た研究者。今回の巨大台風=異端について精通しているため皆の前に立っている。解説NPC。
巻/きゃわっ。
GM/解説NPCです。「この台風はただの自然現象ではない。今、私たちは史上最悪の災害を目の前にしています」 彼女や色々な写真やデータをディスプレイに映し出します。大きな台風の目の映像とか、かなり激しい動きのものを。
スリジェ/でっかでっか台風の目。
カナエ/おっきすぎー! こんなおっきな台風、異端案件っしょ!
GM/「ずばり端的にお告げします。空に強大な魔力のゲイトが出現しました。あれは異端です。台風の形をした異端。そう思ってください」
カナエ/あんなおっきな異端っていたんだ!
巻/異端がいたんだノルマクリア、ありがとうございます。
GM/「鶴瀬総支配人により奴を『アビサル・ティフォン』と命名。『深淵の台風』。その名の通り、我々がこれから立ち向かうのは、想像を超えた脅威となります」
カナエ/台風の異端なんてどうやって倒すんだろ……ってむむむって顔しときます。
GM/「奴は空から膨大なエネルギーで陸地のもの全てを圧し潰します。奴が陸地に降りてくる前に全てが消え去ります。日本列島に近づけてはいけない存在です」
カナエ/みんな避難させなきゃじゃん!
GM/「日本国民全員を避難、難しい話ですよ」
結芽/日本沈没じゃん。
巻/日本沈没と聞くと筒井康隆のトンチキ小説『日本以外全部沈没』が頭をよぎっていく。
結芽/それ、タイトルからして好きだよ(笑) そして埼玉浮上。群馬発光。
巻/発光!?(笑) 君も群馬で光り輝こう!
すがら/群馬にも生き延びてもろて(笑)
GM/「上空でケリをつける作戦をただいま考案中。皆様には、これからちょっとしたテストを受けてもらい……皆様の身体能力から割り出した『対台風部隊』の適応者となる方々に、我らのアーティファクトを装着してもらいたい」
カナエ/てすと?
GM/エージェントのみんなに空飛ぶアーティファクトを渡すよ! でもこれ適応者じゃないと着けられないよ! そんな訳で、空で戦える資格がある能力者のPCたちに出撃してもらう旨を伝えます。
カナエ/おおっ、教会の開発力って凄いんだあ! 新装備を貰えるってことだよね!? 立体機動装置ってこと!?
すがら/立体起動、ロマンだな!
スリジェ/エルスとかも技術提供してそうな新装備だ。
GM/ですね。今回のシナリオに参加するPCの皆さんは、このテストに合格した人たちということです。
巻/俺たちが……勇者!
結芽/なるほど、レベル30のおじいちゃんは適応者じゃないから田んぼに向かったと。
すがら/おじいちゃんは陸の田んぼを守ってて(笑)
カナエ/でかい異端に感化された小物を討伐しておじいちゃん!(笑) そういや「でかい異端が出るとみんな異端は大はしゃぎ」ってアクセンさんが言ってた〜。
GM/そうして魔力テスト、血液テスト、簡易筆記などを行なって……結果が出るのでした。合格者になったカナエのもとに、研究者の風瑠が近づきます。「成宮カナエさん、こんにちは」
カナエ/こんにちは! 今回の件、わたしに任せてね! 絶対絶対、日本救ってみせるんだから!
GM/「……はい、貴方にメインミッションをお任せすることになります。……その」 元気に受け答える君に信頼してる目を見せる。だが、その目はすぐ伏せられてしまう。
カナエ/うん? 首を傾げます。
GM/言いたいことがあるのか、でも言い出せないのか。彼女は黙ってしまいました。
カナエ/手を握り、しっかり目を見つめながら言います。どんなことがあったって、言いづらいことがあったって大丈夫。期待には応えてみせるから! にぱ!
すがら/うーん、これは希望を与える存在。
巻/かっこいい魔法少女だ……。
GM/「ごめんなさい。不安が顔に出ていましたね……話しかけるまで貴方がそんなに明るい人だとは思わなかった。正直に言います。貴方に誠実になりたいので」
カナエ/言葉を待ちます。
GM/「これは死を覚悟するミッションです。死ぬかもしれません。覚悟してください」 ……本音を言えば、もっとレベルの高い能力者なら良かったのに。死にに行くには、貴方は若すぎる。そのようなことが言いたげな顔だった。
カナエ/真っ直ぐな言葉だ。……大丈夫。だって魔法少女だもん。いつだって、死ぬ覚悟だよ。
結芽/明らかに強い者の台詞。
スリジェ/覚悟が決まってる……!
カナエ/年齢も関係ないよ。選ばれたっていう、それが大事なんだもんね。
GM/「失礼致しました。……貴方がどんな人かを知らず、勝手にこんな目で見てしまってすみません。貴方には貴方の強さがある。その強さがあるからこそ、ここに……教会のエージェントとして立っているんですよね。貴方の強さを、信用します」
カナエ/気にしないで! きっと、わたし以外のみんなも同じ気持ちだよ!
GM/「どうかよろしくお願いします。……日本を」 頭を下げました。
カナエ/うん、大丈夫。みんなのこと、ちゃんと救ってみせるからね!
●オープニングフェイズ2/結芽 〜闘士〜
GM/「ハンドアウトB:闘士」のオープニングシーンです! では、カナエのシーンと同じように……場所や時間を別に、結芽のもとへ研究者の風瑠が向かいます。
結芽/どきどきというか緊張顔。言われるがままテストを受けてみたけど、きっと私のレベルだから田んぼの小物退治に行くんだろうな〜。フラグ立てておきます。
GM/「水守 結芽さん。貴方は、アビサル・ティフォンに対する最前線チームに選ばれました」
結芽/ま?
スリジェ/ま。
すがら/ま。
結芽/え……えー……え、えーと……最前線チーム、ですか……その……。
GM/その表情に、風瑠は「嫌ですか?」という顔をします。
結芽/……さっきのカナエちゃんのオープニングシーンが「自分やります!!」という光側の方向性だったので、せっかくだから結芽は引いたポジションをしてみたいと思いました。
すがら/いいね、キャラクターとシーンにメリハリがつく。
カナエ/味わい深くなりますね!
GM/「この台風は人類が対峙したことのない規模で、何もかもが未知です。貴方の能力、経験が求められています」
結芽/う、うわあ……どうしよう……と、とりあえずお家の人に連絡を……!?
GM/「そうですね、家族に連絡はした方がいい。貴方がこの任務に選ばれた理由は、信頼している力があると出たからです」
『イベントキー:フォース・オブ・ハヴォック』
空中戦を可能とするためのアーティファクト。宝石型の装身具(形状自由)。
陸地を跳ね回るように上下の移動が可能となる。選ばれた者にしか装着できず、作中だとPCたちしか装備不可。
通信機的機能もあるため、PCたちと本部は通常の会話も可能。
巻/ハイテク!
スリジェ/かっけえ!
すがら/通信機も兼ねてる! いいですね、こういうアイテム!(笑)
結芽/メカオタク特撮オタ設定の父親ならテンション高くなって受け取ってた(笑) ただ結芽的には「はぼっくって何〜!?」って動揺ですよ。
GM/「『ハヴォック』とは『破壊』や『混乱』を意味し、台風という天災に立ち向かう力強いチームを象徴します」
結芽/へ、へ〜……英語3の成績なので勉強になりますね〜。かっこよくてやる気が出ますね〜……。
GM/「やる気、出ましたか? このアーティファクトは『どんな空でも移動できる装置』ですが、非常に人を選びます。対象の『想いの力』をエネルギーに変貌するもの……貴方が頑張れば頑張るほどエネルギーが増し、自由に活動できるようになります」
結芽/想いの強さが力になる……。レイアースだ、これ。
スリジェ/レイアースだこれー!
GM/みんな『レイアース』を読もう。そして『幼女戦記』や『ストライクウィッチーズ』みたいな感じになってもらいます。
カナエ/女子たちが叫ぶやつばかりだなー(笑)
GM/結果的に女子が頑張る作品を参考にしてるシナリオになっちゃった(笑) という訳で、貴方にその石をあげます。はい。
結芽/う……受け取ります。
GM/不安そうだなぁ……そして風瑠は、露骨に不安がっている子に声は敢えて掛けないかな。そのまま去っていきますね。
結芽/えっと。家の人と相談して……行くことにはしますが、でも、石は、お預かりします。
GM/「…………」 ぴたり。
結芽/勇気を出したら、すぐ、作戦会議に参加しますんで。…………。はい! 勇気出しました。
GM/早かった。
結芽/よくよく考えてみたら台風なくならないと私の夢叶わないし!? 台風には無くなってもらわないと困るし!?
GM/「貴方がどんな人なのかは知りません。が……貴方の人生を思い返しながら、どうか、日本を救ってください」
結芽/日本を救う……重い。いや、そんな重く考えず……私ができることをしよう。それでいい。ひとまずそう言いながら、スマホを握り締めておきます。陸上部の友達たちの写真があるスマホを。
すがら/ああ、いいですね……大事な守るべきものを抱きしめている。
巻/かっこよくてかわいい。
GM/いいですね。勇気を出してオープニングシーンが終わりになります。
●オープニングフェイズ3/すがら 〜聖職者〜
GM/「ハンドアウトC:聖職者」のオープニングシーンです。だーれだ、というより……どっちだ?
カナエ/VTuberか、中の人か?(笑)
すがら/迷いますよね!(笑) オープニングシーンでは中の人として出ます。
GM/では……エージェントたちの立ち位置がそろそろはっきりしてくる頃。彼はあっちのチーム、彼女はあちらの小物討伐、あちらさんは避難誘導犯……そうして君の手には、石。
巻/既に貰っちゃった。
GM/台風は刻一刻と来てるからね。
すがら/……数刻前までは背を丸めて、祈りを捧げるように組まれていた手。今、その手の中には石が握られている。……適任者が必要だというのも難儀なものですね、此方まで駆り出すとは。もう片方の手は、ポケットの中。震える手は誰にも見せまいと。
GM/高坂が声を掛ける……んですけど、震えてるとこ気づかれたいですか? 気づかれたくないですか?
すがら/気付いても良いですよ。高坂さんはプロなので。気づかれた場合、≪オスカー≫ですぐに完璧に隠しますが。
GM/では、ダイスを振って偶数が出たら気づく。(ころころ)2……偶数。≪オスカー≫が見たいと出目が言いました。
スリジェ/さす高。
すがら/うーん、貫禄。
GM/「すがらくん、ちょっといいか……い」 高坂は声を掛けて、止まる。躊躇。そんな姿を君は見た。
すがら/逡巡の気配。参ったな……。内心で深く溜息を吐いて、何でしょう。ざらついた落ち着いた声に紛らす。震えはもう止まっているように見えるだろう。演じるのは得意だから。
GM/「もし、もしすがらくんが良ければなんだけど……。君は前線任務に選ばれた。そして君は教会の中でも経験者の方ではある。不安がっているみんなを、励ましてくれないか。他のエージェントも、職員も、ここに来る一般人のお客さんも……かなり不安がっている。だから……と思ったんだけど」
すがら/それは、エージェントチーム:モンストラムの生き残りとして? それとも、『あちらの姿』として?
GM/……それもある。だが怖がっているのを気付いてしまった高坂は、強制しない。「……どちらの姿の君も元気づけることができるんじゃないかと思ったんだけど、もちろん、君はこれから忙しくなるからね。あくまでこれは俺の提案だから。……構わないでくれ」
すがら/……そう思ってくださるのであれば、答えねばですね。華やかな姿はあれど。『祝内すがら』もいつまでも、リハビリ室で燻っているわけにもいかない。鼓舞であれば、『いつでもやっている』ことです。祝内すがらとしては、正直初めてですが。……そうだ。これが、いよいよ最後になるかもしれない。戦いなのだから。期待には、応えますよ。
GM/じゃあ、配信ちょっとします?
スリジェ/スパチャの準備しとこか。
結芽/みんなで配信シーンを作るぞ!(笑) リスナーコメント打ち込んでいくよ〜!
すがら→よはね/みんな〜! おつはね〜! よはねっとニュースの時間がはっじまっるぞ〜!
「このチャンネルは教会からの情報をお届けするニュースチャンネルだぞ! たまーに雑談やエンタメもね!
ねえねえ、みんな台風への備えは万全かな!? よはねは災害用品めちゃ買い込んだよ!
でもこの台風、ただの台風じゃないってことは……もう皆も知ってるよね?
そう! 未曽有の巨大な異端事件! それに立ち向かう能力者達が、今教会はチームを結成してるんだ!
負けないぞ! って強い気持ちの人もいれば、きっと、どきどきしている人もいる。チームの中にはきっといっぱいさ、色んな気持ちが溢れてるよね。
だからさ、これを見ているチームの人がいたら! 頑張ってください! よはねは皆さんのことを応援してます!
君たちは嵐を越える輝きに、選ばれたんだ。
その輝きを、自分を、信じてほしい!
リスナーのみんなも〜! 戦いに向かうみんなに良ければエールを送ってね〜!
ではでは、突発配信見てくれてありがとう! みなさんのお耳のエンジェル、聖家よはねでした〜! おつはね〜!」
GM/(←すがらによって即興で作られる配信シーンと、他PCたちによって作られるリスナーコメント画面を見ながら)完璧です! まさかちゃんと配信シーンできるとは……(笑)
カナエ/す、凄かった! コメント再現も凄い!
巻/良かった……モブの自我をいっぱい宿せて楽しかったです(笑) 本物感が凄い!
GM/シナリオとしては「聖職者にお願いする高坂。不安がるモブNPC達にどう対応する?」をしてもらうシーンだったんです。これ良くないですかチャイカさん!
結芽/最高だぜ加賀美ィ〜。知ってるか、これまだオープニングフェイズなんだぜ。なのにこのドラマティックさと再現度、凄すぎる(笑)
すがら/配信者キャラが好きなので実現できて感無量です(笑)
●オープニングフェイズ4/巻 〜世界遣い〜
GM/次は「ハンドアウトD:世界遣い」。4人目のシーンはどこでもいい。教会と家とか外、どこがいいです?
巻/自宅でいいですか? 使用人がお茶を出してくれる家です。
結芽/使用人がいる家だ!
すがら/和セレブ!
GM/では虹尾巻、君はお茶を飲みながら任務についての詳細やアーティファクトの取扱説明書などを読む。
巻/わびさびのない部屋で玉露を飲みながら資料を読む。
GM/そして、頭痛が襲う。突然の頭痛。頭が痛い。
スリジェ/低気圧頭痛!?
巻/い゛っ……いてて、何だ?
GM/自分が死ぬ未来が見えた。くっきりと、はっきりと、予感めいた君は見てしまう。
巻/あーくそ、俺まで臥せってらんねえん……だ……。
GM/台風の中、出撃する自分。あるいは数人、おそらくチームのみんな。そして行われる戦闘。敗北。死。
巻/…………。
GM/ねえねえどんな気分?
巻/…………。資料の読み込みを続ける。……ふーん。そっか。しゃあねえな。それでも、やるが。
結芽/かっけえ。
GM/明確な死の未来が見えたよ。それでも?
巻/やってみなきゃわかんねえし。やるしかない、俺は。家の跡継ぎは兄がいる。家としては、兄が残っているならいい。俺個人としては、それでもチャンスがあるなら賭けるしかない。やることは変わらない。……なんとか覆せねえかな?
すがら/覚悟人……かくごんちゅかっこいいよ。
巻/……この任務を成功させりゃ、臥せってる役立たずのお兄様を差しおいて、俺が成果を上げることができる。跡継ぎの決定を覆すには十分な戦果だ。
スリジェ/野心的だ。
『イベントキー:予感』
ミドルフェイズのシーンプレイヤーになったPCは、シーン終了時に死亡する。
死亡する前提でキャラロールを行なうこと。
スリジェ/このイベントキーがひどい2025。
カナエ/凄いイベントキーがきちゃった。
巻/とーんでもないイベントキーだこと。……俺はいいけど、仲間になる子たちは大丈夫なんかねえ。死ぬ覚悟なんて、決まってなくて当然だってのに。
GM/どうだろうねえ? それぞれどんな事情を抱えているか判らない。
すがら/巻さんには野心をもって死の運命を越えてほしいですね……。
巻/さあて。死ぬ前に、お兄様の顔でも見てってやるかァ……。病床の兄に遺言を託しました。野心かなえてお兄様には決して無理をせず天寿を全うしてもらわなきゃならんのでね、いってきまーす。
結芽/か、感情……!
巻/エンジョイ! 覇道! 俺はやるぜ!
スリジェ/エンジョイ覇道!
カナエ/流行らせていこ(笑)
●オープニングフェイズ5/スリジェ 〜異端者〜
GM/さーて最後のお客様は? 「ハンドアウトE:異端者」のオープニングです。
スリジェ/おっすオラ異端者。
GM/おっす(笑) 巻と同じくシーン場所は自由なんですけど、希望ありますか?
スリジェ/そうっすね、じゃあバイト先の喫茶店とかでどうでしょう? 異端者だから教会は行きづらいというか鶴瀬さんに遭遇オブダイなので。
巻/オブダイ、確かに(笑)
GM/君は今日も喫茶店でバイトをしている。お客様は少ない。そりゃそうだ、外出自粛要請も出てる。
スリジェ/まあ、そうだよな閑古鳥だよな。さっき用水路見にいった爺さんが茶ぁ飲みに来たけど。
すがら/おじいちゃん、ここの客だった(笑)
GM/レベル30ジジィ!(笑) なんかそのジジィの外見イメージ、木梨 憲武。
結芽/『いぬやしき』じゃないか(笑)
スリジェ/用水路にわいた小物を≪乱舞≫したらしい。そんな閑古鳥な喫茶店のカウンターで腰掛けてだらだらサボってます。
GM/スリジェは教会にあまり出ない?
スリジェ/普段なら呼ばれれば行くけど、今日はあの総支配人うろうろしてそうだし行きたくない。
GM/なら別ルートでもイベントキーの石をあげられますよ。「ハンドアウトE:異端者」特別枠のオープニングができます。では、からんからんと貴方のバイト先にやってくる人がいます。
GM/赤毛の、異端の王です。
スリジェ/ほら来た!?(笑) って、うわかっけえ! わ、わわ!? 王! このような場に!? ばっと席から降りて居住まいを正します!
カナエ/ラスボス仕様だ!(笑)
GM/「ああ、居たか」 スリジェに近づく。
スリジェ/我が身に何かご用でしょうか王、キリッ。
GM/「拾った。やろう」 石をぽーいと投げてよこす。
スリジェ/わっ。キャッチ。ええっと、王、これは…?
GM/「いくつかの異能組織が共同で造ったアーティファクトだ。私もそれの開発で使うための禁書を解読するチームに参加した」 『イベントキー:フォース・オブ・ハヴォック』です。あげるね。
スリジェ/さすが王、勤勉であられる。そしてパク……いや、なんでもないです。
GM/「人を浮かすために禁書を読めという面白い企みに協力したが、完成した今お役御免となった。もう私はあのチームに関係が無い。しかし捨てておくには勿体ないだろう? 誰かにあげてもいい、そういう気分になった」
スリジェ/そのような貴重な物、自分めに下賜頂けて恐悦至極。
GM/「お前を選んだのは気まぐれだ。好きにせよ」
スリジェ/有難く頂戴仕ります。……しかし、あのような大風ごときに街を蹂躙されても構いませんので?
GM/「……あちらは、あちらで本気を出してきたのだろう。私は、西暦2100年ぐらいでいいと言ったのだが」
スリジェ/80年ばかしフライングしてますね。王の意にそぐわぬ輩と?
GM/「……私にも、手はおえぬ相手だ。だから、好きでいい」
スリジェ/はわ。……どこぞの、他の魔王の手先、とか?
GM/魔王は、否定も肯定もしない。「好きにせよ」 特別『台風だから止めろ〜』とも命じません。「これでそのまま世界が滅びるのもまた一興。私が力不足で野望を達成できない、ただそれだけ。ああ、私の力が足りないとしたら……残念だな」
スリジェ/そんな! 王のお力が足りぬなどと! ならばこのスリジェ、王の道を妨げる嵐を身命尽くして消してみせましょう。
GM/そのまま目もくれず、去っていきます。
巻/……凄い、魔王の風格。
カナエ/しかし「残念だな」名残感……キュート(笑)
結芽/スーパー攻め様の立ち振る舞いじゃん、かっこいい〜(笑)
スリジェ/よし。じゃあマスター、俺ちょっと嵐消してくるから早退するわ。
GM/「頑張れ〜」 マスターはおつはね配信を見てます。
すがら/見てくれてる〜(笑) 配下ロールというか落とし子ロールも堂に入っていてかっこいいな!
スリジェ/ばっと着替えて、ダイナミック退勤。うわっ、風やば。
GM/風が、びゅうびゅう。まだまだ風は弱い筈なのに風が長い髪を乱す。
スリジェ/……あれが、王の邪魔もの。キッと空を睨みつける。
『AF判定:台風に向かう君』
・使用能力値:【体力】【意志】
・難易度:20
※「台風に向かうまでの君の姿」演出に成功すること。
成功した場合、ミドルフェイズが終了する。
※仲間PCは1シーン1回、特技を1つ使ってシーンプレイヤーの演出に介入することができる。介入すると、いいことが後で起きる、かも?
GM/これがミドルフェイズで行なうAF判定です。全員それぞれシーンプレイヤーになって1回ずつ判定やることになります。
スリジェ/ほうほう!
結芽/難易度:20のAF判定を1人ずつやる。そして死ぬ。シーンプレイヤーの席について戦った後、死ぬ。
GM/『ぼくらの』みたいですね。
スリジェ/BGMにアンインストールを流さなきゃ。シーンプレイヤーすぐ死ぬ。
GM/それは吸血鬼(笑) ということで、嵐が訪れる空へスリジェが視線を向けたところで……。
ANOTHER WORLD SRS
「 SKY FIRE ! 」
SCENARIO START...
GM/主題歌は米津玄師の『BOW AND ARROW』です。
結芽/米津だわ。「飛べ」という歌詞が凄く「スカイファイア!」っぽい。
すがら/アニメ『メダリスト』のオープニングテーマか!
巻/米津が「使ってください!」ってアニメ会社に押し付けたという名曲!(笑)
スリジェ/韻の踏み方が秀逸すぎてラッパーに怒られると話題の!?(笑)
→続