アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 オーメン・ガールフレンド 第一特異点 』 2ページ ■
2021年7月5日




 ●ミドルフェイズ1/デュナ 〜負傷マスター〜

デュナ/【体力】が一番高いので、最初の判定をしていこう。

 1回目:AF判定【体力】 難易度20
  →難易度10まで減少するとハプニングチャート発生(協調行動NG)


デュナ/こんな所ではおちおち自己紹介もできん。まずはこの窮地を脱しよう。ゾンビに対して≪浄化の一撃≫+≪浄化の装具≫+≪力強き隣人≫+≪瞑目の力≫全てを使って、敵を薙ぎ払います。
八雲/強い!
GM/ギャース。ゾンビの戦闘能力は殆ど無いです。
ロア/使えない奴らだな。
デュナ/使おうとするんじゃない(笑) 魂無き者よ、天の国で悔改めなさい。≪悔改めよ≫で敵を一掃した後に……休める所を探しましょう。マスター、もうひと踏ん張りですよと≪叱咤激励≫します。
GM/特技を6個使ったので、難易度が10減りましたね。ハプニングチャートの1D6をしてください。
デュナ/(ころころ)3です。

 3:生きている人を発見する……が。【意志】判定(難易度12)を行なう。失敗した場合、【正気度】を1D6÷2点減少させる。

デュナ/【正気度】減少!? 怖い怖い怖い!(ころころ)達成値11……1足りない。
ロア/あっぶねー! なら≪コネ「特命課」≫で+1します!
GM/炎の中で生きている人がいました。デュナに手を伸ばします。「助けてください」という意思の手なんですが……救助する前に、そのまま事切れてしまいます。
デュナ/事切れた手は取りつつ……。助けることができず申し訳ない。ここで眠りなさい。十字を切ります。≪主の恵み≫。
八雲/……これで14個で、『現在難易度:6』ですよ。
デュナ/ダイスを振るか。ファンブル以外なら成功!(ころころ)達成値13で成功です。あちらの方が火の手が弱いから、避難しましょう。
ミズ/了解ー!
ロア/てこてこてこ!
ミズ/俺に乗るか?
ロア/ちょこん。
デュナ/可愛い、ロード画面の下の方で走ってそう(笑)
八雲/now loading画面だ(笑)
ロア/たまに速すぎてロアの足が浮いちゃう(笑)
GM/さて、襲いかかってくるゾンビや崩れる瓦礫から逃れることができて、安全だと思われる屋根がある所に来られました。千早を抱えてくれているのは治療してくれた八雲さんかな?
八雲/はい。
GM/その千早がなんとか目を開けます。ぼんやりと、「貴方達は……?」。
ミズ/おっ、目を開けたな!
GM/「……いぬ?」 犬の頭を撫でようとしちゃうよ。
ミズ/触らない方がいいぜ、べっちゃりしてるからなー。
ロア/べっちゃり!(笑) ロアはその上に乗ったから後で洗わなきゃ!
GM/でも彼女は気にせず触りますね。「私の名前は……千早。霜月千早。貴方は……?」
ミズ/俺は、ティンダロスの猟犬っていってな。長いからミズって呼んでくれ。背中に乗ってる人形をぴょいっと落とす。お前は何ていうんだ?
ロア/ロア! 元々ブードゥー人形なんだけど、なんでロア・ラダなんだろうね? でもロアでいいよ、ロアって呼んで!
GM/「ミズ……ロア……」 少しずつ日本語を話します。意識が戻ってきてますね。
デュナ/喋られるぐらい回復したのですね。私は力天使。そのままだと呼びづらいだろうからデュナとお呼びください、マスター。
ミズ/すげえ手羽先。
デュナ/不穏な気配を感じたので羽根をしまいます!(笑)
八雲/随分愉快なパーティーですね(笑) 小泉八雲と申します。ラフカディオ・ハーンと呼んでいただいても……今はどちらが浸透してますかね?
GM/「デュナと、小泉八雲……。き、聞いたことが……」 千早は日本人なので他の3体より八雲さんの名前だけは理解が早いかな?
デュナ/国語の授業でやったのかもしれないしね。
八雲/ご存知のようで。どうやら我々4人とも、貴方のサーヴァントということでお呼び出しがかかったようなんですが?
GM/「マスター……そうだ、マスターで……サーヴァント」 どんどんと把握していきます。「……召喚。そ、そうだ。助けに来てくれてありがとう!」
デュナ/貴方の召喚に応じて参上した我々ですが、この状況を把握しておりません。良ければマスターの口から我々を何故呼び出したのか説明してもらえますか?
GM/「判りました、説明します……げほげほっ」 体調は芳しくない。彼女なりに話しますが、はっきり言って要領を得ない話だと思えます。彼女自身混乱しているのもありますが、話ぶりから「素人だな」と判ります。
デュナ/マスターも状況を把握できてないのですね……。
ロア/大変だったねー。
GM/「こ、こういうとき……助けてくれるお兄ちゃんがいれば。お、お兄ちゃーん?」 彼女はあらぬ方向を向き、弱く叫び声を上げます。「……聞こえない……どうしたんだろう」
ミズ/うん? お兄ちゃん?
GM/「……そうだ! 魔術を行使しやすい魔力の貯まり場である『霊脈』に行ければ! 霊脈を発見できたなら、きっとお兄ちゃんも私達を探してくれる。霊脈を探そう!」 2回目の【知覚】のAF判定をすることを提案します。
八雲/なるほど、そうやってシナリオが進んでいくんですね。
GM/そうです。次のシーンでは「魔力が高そうな場所」を発見してください。そのAF判定に成功すると「お兄ちゃん」が助けてくれるかもしれません。
ミズ/みんなでここ掘れワンワンするぞー!

 ここはデュナは≪物品調達≫の使用を宣言。2シーン後に≪興奮剤≫を調達することにした。
 特別にロアも≪突然変異≫の使用を宣言、≪超越精神≫の取得した。


ロア/≪突然変異≫で【HP】が20点減ります。ゴフッ!
デュナ/人形なのに喀血とは、これいかに(笑)
ミズ/糸がほつれてるぞ!(笑)
八雲/こんなこともあろうかと、ここに握り飯があります。≪食物錬成≫で出します。
ロア/握り飯! 食べ物かい? もぐもぐもぐ。おいしい! とても好き!
デュナ/人形なのに物を食べてる、これいかに(笑)
ミズ/形が気に入った。三角だから!(一同笑)
デュナ/米は楕円形だけど角っこじゃないが大丈夫なの?
ミズ/三角形の一部だからオッケー。
デュナ/雑!(笑)


 ●ミドルフェイズ2/ミズ 〜霊脈捜索〜

GM/回復してもらった千早は自力で立てるようになります。なので霊脈探しの移動は問題ありません。自由に演出してね。

 2回目:AF判定【知覚】 難易度30
  →難易度15まで減少するとハプニングチャート発生


デュナ/ちょっとフラフラしているマスターを支えます、≪力強き隣人≫。
ロア/≪空間知識≫で魔力が高そうな場所を探します。
八雲/視えるものはないかなー。≪いとしのシト≫で周囲を探索します。
ミズ/≪野獣の鼻≫でくんくん。≪プロパゲイト:獲物を狙う眼≫で、霊脈を探す! すんすん! 多分こっち!
八雲/≪絆の両眼≫で……本来は契約者の視覚だけど、今はミズの視覚を共有しましょう。
GM/犬と同じ視覚になったヘルン先生、色んな物が美味しそうに見えてきます。
八雲/≪精神交換≫したら腹が減るんだろうな、やめとこ(笑)
GM/これで難易度が半減したね? 判定者のミズはハプニングチャートの1D6を振ってみよう。
ミズ/1D6!(ころころ)5!

 5:鼻にツーンとした刺激臭が直撃。【知覚】判定(難易度12)を行なう。失敗した場合、【MP】に2D6点のダメージ。

デュナ/わんこに刺激臭が直撃した!(笑)
ミズ/くしゅんっ! いうて俺も刺激臭を放ってるからなー(笑・ころころ)えっとねー、達成値10!
デュナ/では≪叱咤激励≫で達成値+2してください。
GM/判定成功なのでダメージは無し。それにしてもなんかさっきからツーンとした嫌な臭いがするね。
デュナ/その臭いがこの辺は充満してるのか……。臭いを避けていけば敵との遭遇は避けられますね。
八雲/やはり臭いとこの状況には関連があるんでしょうね。
デュナ/炎で暑かったりするので、英霊の我々はともかくマスターは大変でしょう。≪水霊操作≫で冷たいお水を出します。水分補給をして体温を下げてください。
GM/「ありがとう! 凄い英霊って凄い」 普通のことを言います。
ロア/凄い英霊は凄い!(笑)
ミズ/そういうことは俺はできねーから、臭いのもとを見つけてやっちまうよ。ゾンビを≪渦巻く混沌≫で一掃します。
ロア/≪不滅の声援≫! ガンバレガンバレー!
八雲/頑張れー、≪魂装支援≫。
ミズ/頑張るじゅどーん!(ころころ)出目が高い、達成値16! じゅどーんとした所に霊脈を発見。街中をちょっと外れた路地裏にあったぜ!
八雲/おっ、陣地作成しとこ。
デュナ/グッボーイ! ≪水霊操作≫でジャーっ! ぷるぷるぷるっ!(笑)
GM/余裕で霊脈を見つけられました。千早が「ここなら通信ができるかもしれない!」と言います。彼女は魔術で何か仕掛けを作ろうとします。暫くすると……男性の声が聞こえてきます。
八雲/おわ?
ロア/おお、また人間?
GM/姿は見えません。どこか違う所から声が聞こえてくるだけです。 「千早ちゃん……千早ちゃん、応答できるかい? 僕の声が聞こえるかい?」
デュナ/なるほど、神の声みたいなもの。
八雲/神託ってこんなにハッキリ聞こえるものなのかい?(笑)
ミズ/なんか、イースの奴らの手口って感じ(笑)
GM/千早はその男性の声に「お兄ちゃん! ……お兄ちゃんで、いいんだよね?」と反応します。気の優しそうの男性は「英霊も4体召喚できたみたいだね。みんな、彼女を助けてくれてありがとう」と君達にお礼を言います。
デュナ/姿が見えないのでちょっと警戒しつつ……貴方は誰ですか?
GM/「あ、失礼。名前は夜城蛍と申します。お兄ちゃんって呼ばれていま……って、お辞儀してもそっちには見えないか」
デュナ/うーん、悪い人ではなさそうな反応(笑)
ミズ/で、何者だー?
GM/「我々、夜城家は……」 夜城家、これがこのシナリオにおける「カルデア」だと思ってください。このシナリオでの本拠地の名前が夜城家です。NPC2の名字から取るという設定にしておりました。
八雲/はーい、なるほど。
GM/「夜城家は『時を越えて歪められた歴史を正す者』として彼女、霜月千早を派遣した」
ミズ/ちょっとムカッとします。
GM/ティンダロスの猟犬的には「何やっとんじゃテメー?」だね(一同笑) 「聖杯による歪められた歴史を正すために彼女をその時代に派遣した途端、攻撃を受けてしまって……。そうだ、まずは千早ちゃん! 『契約』をしよう!」
ロア/契約?

 「千早ちゃん。契約をするよ。いいかい?」
 「……その方がいいんですよね?」
 「ああ。身勝手に僕主導で進めてしまって悪いとは思う。けど、それが君の為にもなる。僕の話を聞いてくれるかい?」
 「は……はい、判りました、契約ってやつします」
 即座に契約完了。夜城蛍がマスター、霜月千早がサーヴァントの契約を交わした。


GM/ゲーム的な説明をしますが、『令呪で強制召喚』をすることで本拠地にいる蛍のもとに千早をレイシフト送還できるようにします。これでもし千早がピンチでも元の場所に戻れるというシステムが出来上がります。
八雲/あー、なるほど!
ロア/それは安全だ!
GM/蛍はもっと専門的な魔術用語を使って契約の重要性を説明しました。素人っぽい千早は「はい……はい……」と言われるがまま契約にサインをします。
デュナ/だ、大丈夫か!? ちゃんと話聞いてる!?(笑)
GM/まあ……強制的に主従関係にはさせられますが、君達も横から聞いている限りには「契約した方が安心だ」と思うぐらいには理解できる説明ですよ。
ミズ/だいじょばないけど大丈夫だな。
GM/ティンダロスの猟犬的にはスンッてなります。
デュナ/チベットスナギツネみたいな顔になってる(笑)
八雲/脱出ポットの設置ということで、一つ……(笑)
ロア/怖くないよー、安全だよー(笑)
GM/(蛍になって)「今の契約で千早ちゃんとのパスは完全に繋がれたから、そちらの支援ができるようになった。危険が生じたらこっちも察知してそちらに伝えることができる。解説する時間は十分に取れるよ」
デュナ/では一通り説明が終わったところで……マスターからは詳しい説明を得られなかったので、貴方からこの状況の解説をしてもらえるだろうか?
GM/「判った。……『赤聖杯(あかせいはい)』と呼ばれるアーティファクトの話をしよう」
ミズ/赤聖杯?
デュナ/赤い聖杯……?
GM/「この世界『ゼフィロス』を統治しようと暗躍している邪神八柱の眷属が、自分の血肉を詰めた魔道具を生成した。血と肉が入った杯、とても強力な魔力源・アーティファクト、その名を『赤聖杯』」
デュナ/なんというか……不敬な奴らですね。
ロア/でも効率は良いよねー。
GM/データ的な説明を言うと、≪血の媚薬≫の上位版だと思ってください。自分が血を流すと達成値+1できるあの特技です。

 ≪血の媚薬≫
 与えることで高揚状態にさせる血液を生成する[処刑人]の副特技。
 【HP】を4点消費するごとに達成値に+1。


GM/赤聖杯は「≪血の媚薬≫を100回ぐらい込めたアイテム」。「血肉がいっぱい詰まったその杯を持っていれば達成値+100ができる」って訳です。
ロア/うわーお(笑)
GM/魔力の塊、達成値を100も上昇させることができるもの、つまりは「なんでも出来る装置=願いが叶う杯」というものになります。達成値は高ければ高いほど神々しい結果になりますからね。「赤聖杯を持っていれば万能になれる」ということです。見た目は「血と肉が入った杯」というグロテスクな物ですが。
ミズ/う、うーん……でも俺が知ってる神様もそれぐらいするしな。
ロア/儀式に捧げるときはこんな感じだよねー。
八雲/そこの2人の理解度が早い(笑)
デュナ/私も生贄の文化はあるので理解は示すけど、邪神の手先が造った物に「聖杯」と名前が付いていることに大変腹立ちますね! いい度胸ですね、断罪しなければ!(笑)
GM/「赤聖杯を作り出した邪神の眷属は、様々な時代に赤聖杯を落とした。それにより、恐ろしい事件を発生させている。奴らの目的は『本来の世界より更に恐ろしい事件を起こして世界を壊すこと』だ」
八雲/……それだけのものを造っておきながら自分達で使わずに誰かにやらせるんですね、悪い神様ってやつは。
GM/この世界『ゼフィロス』の神様はね、どんなに凄い力を持っていても、どんなに凄い物を作れたとしても、「直接手を下すことはできない」んですよ。だから邪神ですら「外から恐ろしい装置や舞台を作ることができても、世界に住んでいる誰かに与えて、内部から世界が壊れていくところを見ているしかできない」んです。
ロア/そうなんだ……。
GM/そして大前提として、人を害する異端は「人を『特別』害すること」を目的にしています。「人を殺すことが目的」ではなくて、「人を『苦しめて』殺すのが目的で優先されること」なんです。だから異端は回りくどいことを敢えてする。厭らしさが大きければ大きいほど彼らにとって最高の餌になるからです。
ロア/恐怖が主食なんだな。
八雲/回りくどいことしてるのねー……。
デュナ/まったくもって許しがたい存在ですね。

 この『AW』の世界『ゼフィロス』の神々は、世界を壊すことができる強大な力を持っている。
 だが、直接自分が世界を壊すと自身が消滅してしまうため、その力を発揮することはまず無い。
 そのため、邪神は壊したい世界に住まう眷属・手足・配下(魔王、魔族、異端や異端犯罪者)に力を与えて、彼らに世界を害させる。そのやり方は悪逆非道であればあるほど良く、ただシンプルに殺すだけでは評価されないという邪悪な価値観となっている。

 『赤聖杯』は邪神の強大な力を込めたアーティファクト(物品)であり、それを持つ者は邪神の力を操って世界を壊そうとしているという。
 夜城家の目的は、「『赤聖杯』を持つ者を討伐し、『赤聖杯』を回収。世界を歪める敵を倒して歪みない時代にすること」である。


GM/「君達が今いるのは、1944年11月。日本だ。そこに赤聖杯を持った者がいる」
デュナ/1944年……終戦前ですか?
GM/そうですね、【理知】判定で難易度10の判定をしてください。プレイヤー知識でパッと何があったか判る人がいたら言ってくれても構いませんよ。
デュナ/(ころころ)9で判りませんね。
ロア/(ころころ)14で成功です。
八雲/(ころころ)13で成功。
ミズ/(ころころ)犬、9で判りません。
GM/では色んな知識をダウンロードして日本でこのとき何が起きたか、八雲とロアはこう思います。ここは東京大空襲の第1回目の現場だと。
ロア/あああー!?

 東京大空襲。
 第二次世界大戦末期にアメリカ軍により行なわれた、東京都区部に対する大規模な戦略爆撃の総称。
 東京の都市部を標的にした無差別爆撃によって、市民に大きな被害を与えた。爆撃被災者は約310万人。死者は11万5仙人以上。
 「東京大空襲」という一名称だが、1944年11月24日から1945年5月26日の5回以上に渡る空襲の総称のことを表わす。

デュナ/ま、まさに地獄の風景! そっか、大空襲って夏のイメージあったけど11月なんだね!
GM/日本の戦争に夏のイメージがあるのは終戦記念日が8月だからと、『火垂るの墓』の影響だと思いますよ。君達がいるこの日は、「民間人を巻き込んだ大虐殺初回の日」だと思ってください。
ミズ/ああ……そっか。
GM/「本来の世界では、この日から続く空襲で約310万人が死亡する。だが赤聖杯を授かった者が異端的に介入することで、違う現象が起きるようになった。空襲で焼け死んだ市民がゾンビ化するという世界に歪められている
ロア/うわー、うわー……。
GM/「この世界は『大勢の日本人が空襲で死んだ』というのが正しい歴史だ。世界はそうあるように誤差を修正する『抑止力』というものがある。早めにその歪みを修正することで、つまりは、赤聖杯を授かった者を討伐してゾンビ化現象を止めることで、『東京都内でゾンビが発生して日本中がゾンビパニック』という謝った世界は正されていく
八雲/凄く大事……!
GM/簡潔に言えば「ボスを倒すクライマックスフェイズを終えれば、平和なエンディングフェイズにいけますよ」ってことです。
八雲/なるほど、目的は赤聖杯を持ったボスの討伐!
GM/蛍は「千早ちゃん、そういうことなんだけど判る?」と千早ちゃん向けにも説明をします。彼女はとりあえず「……うん!」と頷きます。
デュナ/半分ぐらいしか理解してないか(笑)
GM/(千早になって)「わ、判ります! 赤聖杯って物を回収して、悪い人を倒す。それだけすれば人を救える! それが判れば大丈夫です!」
ミズ/きちんと要点を押さえておけば大丈夫だろ。
ロア/そうそう! 意外と単純だったねー。
GM/(蛍になって)「彼女に特異点現地で君達を召喚させた理由は、夜城家本拠地よりもそちらの方が魔力の濃度が高かったからだ。現地で召喚した方が英霊召喚に成功できる確率が高かった。だが儀式の最中に爆撃を受けてしまって……千早ちゃんを危険にさせてしまったのは申し訳ない」 反省している声に対して【理知】判定で難易度15、かなり難しい判定をどうぞ。
ミズ/ほーん?(ころころ)犬は判らんですね。
ロア/理知理知ー。(ころころ)無理です。
八雲/(ころころ)八雲は13です。
デュナ/(ころころ)惜しい、あと1足りない。それなら……八雲さんに≪叱咤激励≫で達成値+2します。
八雲/ありがとうございます。ピッタリ達成値15になりますね。
GM/では、とても信頼できそうな声の彼から説明をしてもらえて納得ができます。ですが八雲さんは「それ本当?」と第六感が告げました。
ロア/あ?
八雲/それは……それは……?
ミズ/ロマニの胡散臭さがここで!?(笑)
GM/善意で言っているのは確かだろう。嘘も吐いていないだろう。でも、八雲さんは何か引っかかりました。
デュナ/……本当のことを言っていない感じ?
GM/かもね。八雲さんは色んな人と話したり色んな文献をあさったりする人間観察から、彼に違和感を抱いたのかもしれない。
八雲/……向こうの蛍さんには聞こえないように言います。……彼、少し引っかかるね。何か伏せているカードがありそう。
ミズ/んー? そうなのかー? すげーな、俺全然判らなかった! ……まあ、隠していることがあっても素直に言わねえだろ。
八雲/時間が経てば言ってくれるのであればそれでいいんですけどね。……だが、警戒は怠らずに。
ロア/大丈夫だよ。いざとなったら聞き出せるから。
GM/聞き出せちゃうんだ?(笑) さて、千早ちゃんは「まずは悪い人を探さなきゃですね!」と次の判定にいくことを進めます。蛍との通信を切りましたのでシーンを進めていきましょう。
ロア/うんうん!
GM/……通信を切って次に行こう、という前に。(千早になって)「あの……みんな、私と一緒に戦ってくれる……んだよね?」 確認をします。
八雲/おや、私達の協力は不要だと? 面白くなって、からかおうとしちゃう(笑)
GM/「い、いえ! あの! 協力してもらうために呼んだけど!」
ミズ/だよねー(笑) 俺は正直みんな食べる気ではいるが。
ロア/た、食べるとこないよ!(笑)
GM/「ミズくん……ダメだった?」 千早は不安になって訊きます。
ミズ/俺らの種族は、お前らのことを齧っていいという習性がある。でも一応サーヴァントとして呼ばれた意味ぐらいは判っている。だから、食べるのは一番最後にしてやる。それまで協力な。
八雲/……悪魔の契約じゃないかな、それ。
GM/「……赤聖杯を持った悪い人を倒せば、悪い歴史にはならないって聞いたの。私はその為に呼ばれた。だから、全部悪いのが倒せたら、食べていいよ」
ミズ/言ったな? 判った。その言葉を忘れるなよ。肉球スタンプぽんっ。
八雲/ちょっと溜息を吐く。仲睦まじいように見えるからいいんだが、マスター。命はそんな軽々しく懸けるもんじゃない。
ロア/先生だなー(笑)
八雲/自分の息子娘と同じぐらいの年齢なんだ、子供として見ちゃうんだよ(笑) そこまで命は張らなくていい。協力はする。
GM/「は、はいっ。……ロアくん、抱っこしていい?」
ロア/うん! 抱っこされます! わぁーい(笑)
GM/「ロアくんは、大丈夫? 一緒に戦ってくれる?」
ロア/僕はいいんだよ。僕は神官、ここ風に言うなら潮来だ。だから僕の力は僕の力じゃない。僕は『彼ら』の力を使っているんだ。君がお願いするときはとても気を付けてね。彼らは色んなものをくれるけど、色んなものを持っていってしまうから。
GM/「う、うん……」
ロア/『彼ら』は友人だけど味方じゃないからね、気を付けて。よろしくねー。
GM/人形ぎゅー。
デュナ/私は元より、マスターの剣となるために召喚されたのですから協力するのは当然です。異端や悪しき者から貴方を守りましょう。
八雲/一番しっかりしてるなー(笑)
デュナ/それと……今は共闘をしますが、マスターを齧ろうとする輩は光で制裁しますよ。ちょっとティンダロスの猟犬を睨みつけましょうか。
ミズ/フフーン。ちゃんとマスターとサーヴァントの契約は守るさ。
デュナ/その契約を守る限り、私は共闘しましょう。文字通りマスターに牙を向くようなことがあれば、たとえ戦友であっても断罪の刃は振り下ろします。……皆さん、よろしくお願いします。
ロア/よろしくお願いしまーす!
GM/「よろしくお願いしますっ!」 キリリと千早は言いまして、さあ赤聖杯の行方を探しましょう。敵の本拠地、悪しきオーラを感知しにいく【意志】判定をしてください。


 ●ミドルフェイズ3/八雲 〜街を駆ける〜

GM/ロケーションが東京大空襲ということが明かされたので、「日本人が死屍累々」とシーンの説明できますね。
デュナ/歴史上の出来事とはいえ、若いマスターに戦争の悲惨な状況を見せるのはあまりよろしくないな……。

 3回目:AF判定【意志】 難易度30
  →難易度15まで減少するとハプニングチャート発生


デュナ/彼女の視線を遮るような感じで≪見えざる手≫でフォローする。
八雲/視えるものないかー。≪いとしのシト≫で霊はいないか探す。
ロア/魂のにおい、しないよー。そうだ、千早ちゃんにスッと≪サイコメトリー≫する。……さっきよりは落ち着いてる、良かったー! こういう所は怖いよねー、≪同調録≫。
デュナ/ここで敵を倒せればすぐに元の世界に戻れますからね、≪叱咤激励≫しましょう。
ミズ/≪インビジブルマン≫で鋭角からヒュッと出てきます。ポメラニアンサイズで抱っこされる!
ロア/ポメになった!(笑)
ミズ/あーゆーことは言ったが、契約している間は仲良くやろうぜ。ぽめぽめ。ぐりぐり。
GM/「わっ、毛玉!」(一同笑)
八雲/仲良さそうにじゃれてるなー(笑) でも警戒はしているのでティンダロスくんに≪御符≫をベッと貼ります。
ミズ/べしゃあ(笑)
八雲/そろそろ難易度が半分いきますね。ハプニングチャートどんっ!(ころころ)3です。

 3:生きている人を発見する……が。【意志】判定(難易度12)を行なう。失敗した場合、【正気度】を1D6÷2点減少させる。

GM/生きてる人を発見してしまって、でも残念ながら助けられない……という状況です。八雲さん、【意志】判定をどうぞ。
八雲/【意志】は高い。(ころころ)達成値……10!
デュナ/≪叱咤激励≫!
八雲/すかさず!(笑) 達成値12になって成功です。カトリックやめなきゃ良かった(笑)
GM/八雲さんは「こんな死に方をするとは思ってなかった」「なんでこんな目に」という困惑と恐怖のまま死んでいく市民の姿を見かけます。混乱と苦痛と絶望の中で死んでいく人達に対して、どうでしょうか。
八雲/静かに看取るだけだな……。瞼を閉じさせて、黙祷を捧げて、進みましょうかと言います。……それはそれとしてみんな疲れてきているだろうから、≪食物錬成≫をしますね。
デュナ/おにぎり出てきた!(笑)
ロア/もぐもぐ!
ミズ/御符、取っていい!?
八雲/どうぞ。べりっ。
ミズ/わーい! もぐ!(笑)
デュナ/おにぎりを食べて喉を詰まらせそうな人には≪水霊操作≫で出した水をどうぞ。
八雲/水霊、本当に便利だな(笑)
ロア/うまうま! ごぐごぐ! びっしょり。
八雲/濡れてる(笑) 空襲の火の粉は飛んでくると思うので、それは≪気迫の盾≫で弾きます。
ロア/僕も手伝うよ、≪念動障壁≫!
八雲/これで『現在難易度:8』……ならいけそう。判定やってみますね。(ころころ)おお、達成値16で成功。良かった。
GM/無事OK、成功しました。シーンプレイヤーの八雲さんは、赤聖杯を持っているボスの本拠地を発見できます。ロケーションはどこにしますか?
八雲/うーん、研究施設とかかな……建物の中、屋内で。
GM/それでしたらN島飛行機武蔵製作所という場所はいかがでしょう。戦闘機を造っている工場で、爆撃機が狙った目標地です。
デュナ/そうだった、街中に軍事施設があったから東京大空襲が起きたんだよね……。
八雲/工場がきな臭い。みんなを手招きしつつ、向上に進んでいきます。
ミズ/そっちか先生ー!
GM/工場に入っていこうとすると……ザッとやって来ますよ。いっぱいゾンビがね。4回目のAF判定はゾンビの大群を掻い潜ってラスボスのところまで行ってください!
ロア/はい!
デュナ/こっちにはゾンビの専門家がいるぞ!(笑)
八雲/先生、やっちまってください!(笑)
GM/……PCの中にゾンビのプロフェッショナルがいて「うわー、本場が来ちゃった」と思いながらシナリオ準備してました(笑)


 ●ミドルフェイズ4/ロア 〜突撃、一掃〜

GM/では最後のAF判定です。ゾンビが襲い来る工場、クライマックスフェイズまで駆け抜けていってください!

 ここでデュナの≪物品調達≫使用から2シーン経過したため、≪興奮剤≫を取得したデュナはロアに6回分全て譲渡を宣言した。

 4回目:AF判定【反射】 難易度40
  →難易度20まで減少するとハプニングチャート発生


ロア/君達の魂はどこにあるんだい? ≪セルロイドの心≫+≪空間知識≫で、一斉に呼びかけてこっちに襲いかかってこないようにします。
GM/ザコザコしいザコはロアくんの声に従います……が、それでも敵はまだまだ多いですね。
ロア/でも道を作ったよ。わらわらわら。壁にするように≪念動障壁≫。
ミズ/おーっ。なんかこういう海が割れるやつあったよな? そこに≪インドラ≫を乗せて支援!
八雲/≪魂装支援≫で、この辺りに力を使うと効率が良いと教えます。
デュナ/強いモブザコは≪浄化の一撃≫+≪浄化の装具≫で、光の一閃で薙ぎ払って道を開けていきます。よし、真っ直ぐ真ん中を突き進んでいくぞ!
八雲/これで半分ですね。ハプニングチャートです。
ロア/ハプニングチャート〜。(ころころ)4!

 4:ゾンビに噛まれる。【反射】判定(難易度12)を行なう。失敗した場合、バッドステータス『毒』を受ける。

ロア/噛まれる!?(笑・ころころ)9……振り直した方がまだいいかな?
八雲/じゃあ、≪逆転運命≫! 判定ダイスを振り直してください。
ロア/(ころころ)達成値11……。
デュナ/≪叱咤激励≫! 達成値+2します。
GM/モブモブしくない奇行種がダッシュで現れビヨーンとロアくんに飛び掛かりますが……!
ロア/≪肉体復元≫でそのまま滅します! ありがとう、良かったー。
デュナ/ゾンビだからそのまま回復で攻撃できるのか……そのサイズだとひと噛みでは?(笑)
ミズ/一口サイズのスナック感覚で食べられちゃう。
ロア/食べないで!(笑)
八雲/噛まれそうでしたが大丈夫ですか? バステ解除の≪再生の閃光≫がありますよ。
ミズ/やべーのが来ねえか≪渦巻く混沌≫であの一帯を薙ぎ払っちゃうな! ぺーい!
ロア/≪不滅の声援≫頑張れー!
ミズ/ありがてー、頑張るー! ≪グロウカリバー≫で攻撃ー!
デュナ/≪緊急支援≫で援護します。汝の隣人を愛しますからね、≪力強き隣人≫です。
八雲/決めどきですよ!
ロア/『現在難易度:4』で、どん!(ころころ)よし、良い出目で成功。
GM/ボスはなんとなく最奥の一番高い所にいたいですね、ボスだから。という訳で……工場のてっぺんで理知的な行動ができる人型を発見します。クライマックスフェイズに突入します。

 クライマックスフェイズに移行する前に相談をした結果、PC全員で『供給』を行なう。
 マスターである千早が≪結び合う魂≫を所持しているため、PC達は全員3D6+1点の回復を行なった。



 ●クライマックスフェイズ 〜到達〜

GM/工場の屋根の上で、炎に包まれた街を一望できるロケーションでクライマックスを迎えますか。……さて、先ほど判定に成功したロアくんはハッキリとその姿を発見しました。ブードゥー教の司祭の格好をしている男がいます。
八雲/え……ええ?
ミズ/おお、同業者?
GM/まさかのPCと第1話のラスボスがネタ被りです。ゾンビが溢れているシナリオの時点で察してくれ(笑) でもまあ、このネタ被りは逆に運命だと思うよ。
ミズ/その日、運命に出会う。
ロア/ホントですね!(笑) 死者を愚弄しているのは君かい?
GM/(司祭の男になって)「なんだ……に、人形? 私のゾンビが何者かにやられたと報告が入っていたが、こんなよわっちい人形にやられていたなんて! 私のような力を持った男としたことが、なんということだ!」
ロア/君は勘違いしているね。それは君の力じゃないんだよ。君はこの後、力に呑まれる。代弁者なのに神の言葉を正しく理解しない君は、この後どうなるかな。
GM/……うまいなぁ。この男が後付け装置を持っていることも重ねてうまい言い回しだな(笑) 「正しく理解しているさ! ちゃんと神の声は聞こえている! だって……『私といっしょ』だもの! さあ、私の声を聞け!」 彼の背後にブワッと炎が羽根のように舞います。
八雲/あっつ。
デュナ/炎? ……嫌な予感がする(笑)
ロア/え、嫌な予感? ……あ、鳥? なんてものを宿してるんだい?
GM/ぼわっと炎の羽根が生え……背後に炎の鳥が現れます。
ミズ/許さないからな。
デュナ/ぶっ殺してやる。
GM/もうみんなお察しですね?(一同笑) この世界の神のことなら千早ちゃんが話しましょうか。「禍々しい炎の羽根、生死の境を操ってしまう神のごとき力……まさか、生を弄ぶ邪神ユウメイイスタディオ!?

 邪神八柱「ユウメイイスタディオ」。
 光、生命を司る『不死鳥』の欺く神。
 光を操り命の力を扱う美しい鳥として崇められているが、異端を生み出す邪神八柱の一柱。命を自由に生み出せるからこその残酷さを備えている。
 このプレイヤー達で遊んだ『サクラ・オーバードライブ』第1話のラスボスとして登場しているので、もう御馴染みとも言える邪神八柱の4番目。ドラえもんズで例えるなら王ドラ。

ロア/8体の4番目! だいたい真ん中あたり!(笑)
ミズ/俺とは宗派が違う邪神だな。俺はドラリーニョなんで。
GM/「どうせこの時代のこの街の人間達は死ぬ運命、ならもっともっと有効活用してやる。だというのに現れたお前らは……この赤聖杯を奪いに来たんだろ!? それぐらいのことは判るさ!」 彼の胸元には赤聖杯があります。
デュナ/そんな穢れた聖杯、誰が欲するものですか! キレます!
ロア/キレる場所がそれぞれ違う(笑)
八雲/他人に利用されていい人なんて一人もいませんよ。
デュナ/悪魔の囁きに屈した異教徒の司祭よ、お前が持っている穢れた聖杯はこの人理に反するものだ。お前ごと滅ぼしてやろう!
GM/「キャー怖い!」 小物だなと思います。
デュナ/お前、慎二ポジションだな!?(一同笑)
ミズ/そういう慎二な小物に限って思いあがったことをやっちまうんだ!(笑) 狼男の姿に変身します。
ロア/そんな穢れた物を抱いて、魂が穢れてしまったね。もうダメだ、彼らも言ってる。君を浄化してあげよう。
GM/「偉そうなこと言いやがって! 全部殺して私の手札にしてくれるわ!」 ……ちなみにこの慎二な小物にもお名前というか名称がありまして、ボコと申します。ウィキペディアの「ゾンビ」「ゾンビパウダー」で検索すると出てくる「司祭の一つ」の名称です。
八雲/ほうほう。
GM/まあ、つまり典型的なネクロマンサー・ゾンビ遣いの土台になっている人物像に、邪神ユウメイイスタディオが掛け合わさったフォーリナーの英霊でございます。
ミズ/概念系英霊! そして俺と同じフォーリナーか!
GM/ではここで、ちょっとしたマスターシーンを言わせてください。説明ターンみたいなものです。

 ――重巡洋艦ボルチモア艦内で激しい議論が交わされる。
 ダグラス・マッカーサー大将、フランクリン・ルーズベルト大統領らの会合である。

 合衆国陸海軍最高司令官付参謀長ウィリアム・リーヒは、重々しく口を開く。

「大統領閣下。『そのような兵器』や使用は、今まで私が耳にしてきたキリスト教の倫理にも、一般に認められている戦争のあらゆる法律にも背くことになります。これは敵の非戦闘員への攻撃になるでしょう。その結果は明らかです。我々が使えば、敵も使用するでしょう」

 ルーズベルトに反対意見を述べる。否定も肯定もせず曖昧な返事に終始した。
 それが本来の歴史、である。
 ……だがこの世界、この時間、この場で『囁く声』が現れた。

『ここで敵を殲滅しなければ、貴方達の愛する家族は死滅するでしょう。
 生物兵器、化学兵器、それらは貴方達を生かすため、貴方達に使われるために生まれたもの。貴方達がいち早く貴方達の世界を守るために、毒ガス散布計画案は実行するべきなのです』


八雲/おやぁ……?
GM/本来の歴史でも「東京市に毒ガスを使いましょう」という意見があったそうです。ですがそれは却下され、毒ガスの無い空襲が行なわれました。ちなみに毒ガスはゾンビパウダーと成分が同じ。
ミズ/えっ!? 完全にバイオハザードじゃねーか!?(笑)
デュナ/つ、つまり……ここは『ゾンビパウダーを東京大空襲で散布されたイフの歴史』なんですね。ゾンビパウダーってヤバイな!?
ロア/ああそれ、テトロドトキシン、フグ毒のことですね。それで仮死状態にして儀式をするんですよ。
デュナ/なるほど!? そこで繋がってるんだー!

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:ロア、ミズ、デュナ、八雲、千早
 (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ2:トループA、トループB
 エンゲージ3:トループC
 エンゲージ4:ボコ


デュナ/ボコをボコボコにしよう。
八雲/審議中。
GM/なお、PCの人数が半減してないので敵キャラクターはマスターの千早を戦闘対象として狙いません。千早の行動はプレイヤー達で相談して動かしてあげてね。

【行動値】
 ボコ:16
 ミズ:15
 デュナ:13
 トループA、B:13
 八雲:10
 千早:10
 ロア:7
 トループC:5

【分類】
 ボコ:ボス/神霊/魔族
 トループ×4:異端/従魔/モブ


八雲/むー、ボスの分類が異端ではない。残念。
デュナ/でもザコは異端だ。異端がいたんだよ!
ロア/ザコから狙えー!

 そうしてクライマックス戦闘が開始。
 第1ラウンドセットアッププロセスからスタートし、ボコが≪魂装支援≫を使用を宣言。また、八雲も≪魂装支援≫をミズに使用した。
 千早は≪飛行の札≫をミズに使用し、【行動値】を+4した。


ロア/犬が飛んだ!(笑)
ミズ/フライングドッグ!(笑)
GM/きっと色んな鋭角から素早く出てくるようになったんだね。

 セットアップでロアは≪空間知識≫を使用。【行動値】が変動し、ミズが【行動値】19でメインプロセスを動くことになった。

ミズ/ミズのターン! ≪毒の魔弾≫+≪戦場の華≫+≪渦巻く混沌≫で物理全体攻撃します。ダメージロールに≪インドラ≫も使用します。
GM/楽しい楽しい≪渦巻く混沌≫の時間ですね。命中判定前に1D6を振ってください。1が出たら味方全員、2〜3が出たら敵全員、6が出たら自分だけにダメージが入ります。
ミズ/やだ!(ころころ)セーフ、3で敵全員に当たります。楽しい!
ロア/すげーっ!
GM/いつか1を出してもらいましょう。では命中判定をお願いします。

 ミズは命中19、だったが出目が1・6だったため≪見えざる手≫を使用してクリティカル命中に変更した。
 千早はダメージロールに
令呪を使用し、全員にダメージ94点、分類:ボスであるボコには≪切っ先は世界の敵へ≫の効果で96点ダメージを与えた。

GM/これは定番だろう、やっておこう。≪金色の讃歌≫を使用。80点ぴったりの軽減不可ダメージをミズに与えます。
ミズ/死んだ。
ロア/待った待った! 戦闘不能を≪不滅の声援≫で回復! やらせないー!(1D6ころころ)4点して、未行動化してください!
デュナ/持ってて良かった≪不滅の声援≫。そしてなんだかんだもう一度動くミズさん、原作再現だ!(笑)
八雲/とてもティンダロスっぽい(笑) ありとあらゆる支援が乗ったままもう一度攻撃できる!
ミズ/ありがとー! ビックリしたー!(笑) ≪渦巻く混沌≫で攻撃します。(1D6ころころ)5。
デュナ/怖い怖い、でも全員に命中だ。
ミズ/命中判定。(ころころ)クリティカルには1足りない……。
ロア/≪コネ「特命課≫を使用! それで出目が10になるからクリティカル命中!
ミズ/ありがとう、ダメージには≪インドラ≫使用。(ころころ)2発目の令呪を貰います! ザコに92点の物理ダメージ、ボコには96点のダメージ!
ロア/もう一回遊んだドーン!
GM/80点ダメージを受けたボコが≪ユウメイイスタディオ:霊魂の鏡≫を使用。80点をミズさんに与えます。
ミズ/俺がもう一回死ぬ!(一同笑)
ロア/さっき生き返らせたのにまた死んだー!(笑)
GM/犬がドーンといって犬がドーンと爆発します。ザコは何十体ものゾンビのトループなので、何百も打ち払ったから疲れちゃったんですよ。
ミズ/後は天使に頼んだ! きゅうっ!(笑) ……次のターンはボコさんだけど、犬が倒れていますがトドメを刺しますか?
GM/キャンペーンシナリオ1回目のセッションだしキャラロストさせたくないので甘やかしていい……?(笑) それにね、ボコ的には同業者を狙いたいんだよ。
ロア/だよね殺意! 来いよ!(笑)

 ボコは≪視えない腕≫+≪連続撃≫+≪幻惑の衣≫+≪魔法剣≫でロアを攻撃。
 ≪幻惑の衣≫の発動判定にロアは判定勝利し、ダメージアップは無くなった。ボコの命中16、ロアは回避16だったので受動側優先で回避成功した。


ロア/僕が負ける筈ないから!
デュナ/本場の力が勝った!(笑) よし、ボコをボコボコにします。悪しき者よ、滅びろー!

 デュナは≪力強き隣人≫+≪浄化の≫でボコを攻撃。ダメージロール前に≪瞑目の力≫を宣言。
 命中判定はファンブル。だが≪見えざる手≫で出目を変更し、命中16。回避は16だったがそこにも≪見えざる手≫を使用し、命中させた。
 令呪を貰ってダメージは、90点を与えた。


八雲/英霊って凄いな。爆発力が凄い。

 八雲は一旦待機を宣言。千早は≪さきもりの声≫をデュナに使用した。
 ロアはマイナーアクションで≪興奮剤≫+令呪を使用し、全員の【MP】を24点回復。メジャーアクションで≪肉体復元≫で【HP】36点回復した。
 また、オートタイミングで≪還り名≫を使用宣言、クラス指定は[異端者]を宣言した。
 再びターンを得た八雲は、マイナーアクションでエンゲージを離脱した。


GM/クリンナッププロセスになりました。≪還り名≫の効果が発動しますが……残念ながら[異端者]のキャラクターがいないため、【HP】減少はありません。
デュナ/14分の1の確率ダメージだからね、14ターンかければいつか当たるよ(笑)
GM/それとボコがデュナの≪毒の魔弾≫で受けたバステ:毒の効果を食らいます。(ころころ)3点のダメージを受け……そのままボコが≪紅蓮の指≫を使用を宣言。もう一回攻撃します。
ロア/[魔術師]かー。次は[魔術師]で結界を張ろう!

 再度行動したボコはデュナに攻撃。命中判定の出目が6・5で、≪魔道具≫持ちだったためクリティカル命中。
 そこにデュナが≪見えざる手≫を使用し、命中17に変更。デュナの回避判定は成功した。


GM/犬がゴロンと転んだまま、第2ラウンドにいきましょう。
ミズ/ごろーん!

 第2ラウンドのセットアッププロセスがスタート。
 千早が≪飛行の札≫をデュナに使用し、【行動値】+4。八雲はデュナに≪魂装支援≫を使用した。
 ロアは≪突然変異≫を宣言し、≪致命葉≫を取得した。また、オートタイミングでロアは≪還り名≫を宣言、クラスは[魔術師]を指定した。


八雲/これでイケるんじゃないかな、いってほしいな!

【行動値】
 ミズ:19
 デュナ:17
 ボコ:16
 八雲:10
 千早:10
 ロア:7


デュナ/さっきと同じコンボでボコをボッコボコにします!(ころころ)クリティカル値が下がっていたので、あと出目が1上がれば命中クリティカルです!
ロア/≪コネ「特命課」≫を使用!
デュナ/ありがとう特命課! 命中クリティカルしましたー!
GM/(ころころ)こちらは普通の成功だったので、クリティカル命中させてください。
ロア/はい、≪致命葉≫を使用!(ころころ)7点ダメージを上昇させてください。
八雲/良い出目、出ろー!
デュナ/ブッ飛ばしてーな!(ころころ)≪瞑目の力≫で40点プラスして令呪をください。なので合計で……119点の霊力ダメージ!
GM/わあ、それ食らうとボコは戦闘不能になりますね。そこで≪八重垣封じ≫を使用。
デュナ/……あっ!?

 ≪八重垣封じ(オリジナルルール版)≫
 神秘的な存在について精通していることを表わす[霊媒師]の特技。
 分類が「神霊」「従魔」から受ける予定の【HP】ダメージを0に変更する。
 GMはランダムで対象を選択する。選択された対象は【意志】または【幸運】判定で、GMの【意志】判定で対決する。対象が成功した場合、≪八重垣封じ≫は無効化される。


GM/ダイスで判定対象と数値を設定します。(ころころ)……八雲さん。君が【意志】か【幸運】判定で、難易度13に成功すれば特技が無効化されます。君が失敗するとさっきのデュナさんの攻撃が無効になります。
デュナ/いやーん!
八雲/【意志】だな!? それなら2D6で……8点以上8点以上8点以上!(ころころ)……1足りない!
デュナ/≪叱咤激励≫で達成値+2!
八雲/ナイス! 達成値14で成功です!
GM/ではダメージ100点以上がボコにボコっと当たりまして、ラスボスは戦闘不能になりました! 戦闘終了です!
ロア/やったぁー! 八雲さんやったー!
GM/……このキャンペーン、「分類:神霊」のPCが絶対いると判っている卓じゃないですか。そこに[霊媒師]のボスを出すなら≪八重垣封じ≫を絶対取りますよね。でもそれだと判り切った読みで駆け引きが味気ないと思いましたので、判定を追加する特別ルールにさせていただきました。
八雲/ありがとうございます!
ミズ/最初にモブ一掃できたので楽しかったー!
ロア/ボコをボコボコにしてやったぜー! あ、ミズの魂は壺に入れてまだ持ってるから死んでないよ!
ミズ/ちゃんと死んでないで保護してる! 壺も元気!(笑)
GM/という訳でボコはキラキラという光になっていきます。「ぎゃわー!」
デュナ/小物っぽい断末魔!(笑)
GM/本来の『AW』の英霊なら昇華の光は蒼なのですが、邪神という混ざりものがあるボコは赤黒い禍々しい靄の中へ消えていきます。そしてゲーム好きな炎の鳥は「ケッ、使えねー奴! こんなゲーム下りる下りるー!」とさっさと去って行きましたとさ。
ミズ/あ、あいつぅ……(笑)


 ●エンディングフェイズ 〜本拠地帰還〜

GM/靄が完全に消えると……そこには赤聖杯が現れます。千早ちゃんがその赤聖杯を回収します。(千早になって)「聖杯、回収しました!」 (蛍になって)「おめでとう! では帰還しよう、今すぐ呼び寄せるよー!」 突如、君達に襲い来る浮遊感。
ロア/ふわっ……?
GM/令呪によるシーン強制退場です。蛍が千早の帰還を命令することで、そして千早の繋がりに導かれるように、PC全員もその世界から消えていきます。
ミズ/ひゅーん!
GM/世界を飛ぶ際……君達は、眼下の燃え盛る街を見下ろします。ウロウロと彷徨っていたゾンビは倒れていき……ただの爛れた皮膚と破れた服装で力尽きた日本人の遺体となりました。「史実の姿に戻った」と思えますね。
ロア/……うんうん。
デュナ/死せる運命は変えられずとも、自然の摂理に反した生き物にならないだけ良かったと思うべきなのだろうか……。十字を切ります。
GM/そうして君達が再び開けたときには……炎の焦げ臭さも化学薬品の臭いも無い、2000年を過ぎた普通の現代日本の家屋に居ることに気付きます。
ロア/はっ。
ミズ/起きた!

 GM/「おかえり。お疲れ様」 先ほどまで聞いていた声の主が現れます。彼が夜城蛍ですね。

八雲/おお、この人が……。
GM/そして平和な室内に戻ってきた千早ちゃんは……力が抜けて、その場でペタンと座り込んでしまいます。
ミズ/おわっ、疲れたか?
デュナ/大丈夫ですか、マスター?
GM/(千早になって)「う、うん……もう、色んなことがありすぎて、何がなんだか判らない……」
八雲/君のサポートは素晴らしかった。おやすみ。
GM/「寝たい。寝ます。ぐう
ロア/その下にスライディング滑り込み!
GM/千早はロアくんに乗っかかってスヤアと眠ります。
八雲/枕になるのは任せよう(笑)
デュナ/緊張状態から解き放たれたからね。気絶するように寝てしまうよね。
GM/(蛍になって)「1日のうちであっちこっち行ってもらったからね。君達も本当にありがとう。……君達には説明した通り、邪神の眷属が造り出したアーティファクト・赤聖杯が色んな時代に飛んでしまっている。千早ちゃんにはこれからも赤聖杯が向かった時代に行って回収してもらうことになる」
ロア/うんうん。
GM/「ここは夜城家。屋敷に居る者は全て事情を知っている。君達4人が休める個室も用意しておいたんだ。次の特異点探索までゆっくり休んでくれよ」 見渡すと、いかにも魔術師の工房っぽいお屋敷だと思えます。
ロア/それぞれマイルームがあるんだ!(笑)
ミズ/したら、こいつも部屋に寝かしておくのがいいんじゃないか? 床の上だと休めねえだろ。
GM/「そうだね。では彼女の部屋に連れていこうか」 なお、蛍はみんなの素性を聞いたので、みんなの時代や文化に合わせた安らげるマイルームを用意しておきましたよ。次のセッションまで好きに過ごしてね。
ミズ/角はあるか?
デュナ/多分、角しかない(笑)
八雲/質問質問。夜城さん以外に人の気配は?
GM/ホムンクルスのメイド達がいます。みんな白髪で赤目です。
八雲/アインツベルンじゃないですか(笑) ……千早さんと夜城さんは、実の兄妹ではない? 名字が違うのはなんで?
GM/「僕達は実の兄妹ではないんだ。でも遠縁だよ。顔はなんとなく似てるだろ?」 言われれば、従兄妹かなって思います。「うちが本家魔術の一族で、彼女は分家。しかも彼女は神社の巫女さんでさ」
デュナ/貴方の稼業が魔術師なんですか?
GM/「そうだよ。時間跳躍について研究している一族なんだ。あ、そこを見てくれるかい?」 蛍が視線を向けた先には、西洋剣が刺さっています。
デュナ/え。
GM/刺さっている剣は、とてもとても魔力がこもったとんでもないアイテムだと思えます。
ロア/え、エクスカリバー?
GM/【理知】か【幸運】判定で難易度20をお願いします。
八雲/難易度20!? クリティカルすれば……。(ころころ)失敗。ダメでした。
デュナ/(ころころ)出ないな。
ロア/(ころころ)うう、失敗です。
ミズ/(ころころ)……失敗だけど、出目1つが6でした。
デュナ/≪見えざる手≫がまだ使えます。ミズさんの出目を6に変えてクリティカルにしてください。
ロア/わんわんクリティカルです!
GM/「これは『時を遡る装置』だよ。これを使うことであらゆる時代に散った聖杯を探索できるんだ」
ミズ/嫌な顔をします。
八雲/ティンダロスにとってはそうだよね(一同笑)
GM/クリティカルしたミズくんは思いますね。「なんてヒデーことをしやがる」
ミズ/……はい?
GM/「生きているアレを磔にして、無理矢理にでも力を引き出させて操っているのか」 そうパッと、嫌な予感を抱きます。
ミズ/……おん? 生きてるものが……その状態で……? 凄く嫌そうな顔をします。
デュナ/ミズさん、どうしたんですか?
ロア/何かあったかい?
ミズ/……磔にされて無理矢理働かされている。そういうものを見ている感じがしたんだよ。あんまり気分の良いもんじゃねえ。あれは一体、何なんだ……人の手に余るようなもんだぞ。ガルルルル。
デュナ/そういう話を聞いちゃうと……この家にも裏がありそうですね? ちょっときな臭くなってきましたよ。
ミズ/油断せず……この中でも目を光らせておいた方がいいかもしれねえなぁ。
GM/なんか不穏な空気ですが……それでも、スヤァしている彼女はやりきった顔をしています。君達は彼女をマイルームに連れていってやってください。彼女が目覚め、第二特異点に行く日までここでの共同生活をお願いします。
八雲/はい。
GM/それでは第一特異点はこれにて……。
ロア/はーい。
GM/マスターシーンを始めます。
八雲/はい?

 ――某月某日。退魔組織『教会』の礼拝堂にて。
 異端事件の依頼をする仕事斡旋人・高坂が、彼らを集めて話をしていた。
 教会に所属しているエージェント達に事件の書類が配られる。任務の話をするという、いつもの『AW』の風景だ。


 GM/「みんな、来てくれてありがとう。早速だけど異端事件の話をさせてもらうよ」

デュナ/高坂さんだ!
GM/ではここで、プレイヤーの皆さんは「過去に遊んだ好きなキャラクター」を1名挙げてください。教会に集まれーと言われて集まりそうなキャラなら誰でも構いません。
八雲/教会に集まりそうなキャラ?
GM/うん。今やってる英霊の子以外でお願いね。

 ミズ/そうだなー。無難なところだと、しをんかな?

 デュナ/柚弦かなー。何かあったときに犠牲にしやすい柚弦にしよう!(笑)

 八雲/じゃあ、奏志で。教会に連れて来ておきます。

 ロア/なら、アンラにしておこうかな。

GM/『ビクガル』のしをんちゃん『アナザーイブ』のユズルン『ラブアゲイン』の奏志お兄ちゃん『天使卓』のアンラおじさんだね。高坂は「この異端討伐任務、君達ならきっと大丈夫だね」と和気藹々と彼らのオープニングシーンを進めていきます。
奏志/はーい。
柚弦/了解です、高坂さん!
しをん/任せろー!
アンラ/はいはーい、頑張りまーす。
GM/では……皆さんのPC達をお借りして、とあるマスターシーンを読み上げさせていただきます。

 アンラ「……実は最近さぁ、ずっと顔を合わせていない奴がいるんだよ」
 奏志「えっ、誰ですか?」
 アンラ「龍の聖剣」


八雲/……え?
デュナ/……あっ!?

 柚弦「ん? 誰ですか?」
 しをん「あれ、知らない? 金髪のツインテールの6歳ぐらいのロリで、時を戻してくれる、とっても不思議な子で……」
 アンラ「うんうん。ろりーんとした奴で……普段は女の子の姿をしているけど、『剣の姿』をとることもあってな。でも最近、会わないんだよな。まあ、会わないのは平和だってことだからイイコトだろうけど!」


ロア/そう! そういや……彼女、このシナリオに出ていなかったなって……。
ミズ/え? ……んんん!? もしや!? ……そういうことか!?

 「じゃあ出発しましょう!」「任務、頑張ろうー!」「ミドルフェイズ開始だー!」
 どこかのオープニングフェイズで、そんな話をしている者達がいた。
 だがそれは、千早と英霊達には全く関係のない話――。



 アナザーワールドSRS
   〜 Omen Girl Friend 第一特異点 〜  定礎復元





GM/今回のセッション終わります。お疲れ様でしたー。
ロア/ええええええ!? どういうことー!?(笑)
八雲/沈痛な面持ち(笑) り、龍の聖剣……!?
デュナ/や、やっぱ……エクスカリバーたんじゃねーかよ!?(笑) そ、そっか、龍の聖剣の力を操れば自由な時間跳躍ができるよ……!
ミズ/そ、そんな、幼女を無理矢理労働させるだなんて!?(笑)
GM/あれは君達には知ることのない会話ですので。あ、第2回以降のセッションでも合間合間であの4人の『断章』が挟まりますのでよろしくお願いします。
ロア/わーい!?(笑) う、うええ……なんか嫌な予感がする……。
ミズ/ロリになんてことをしてくれたんだ!? 問題があるよ!? ティンダロス的にもな!(一同笑)
GM/今回のセッションにおけるGMの素直の感想を言っていい? ティンダロスの猟犬とブードゥー教の人がいるんかいッ!(一同爆笑) いやー、プロフェッショナルのロアくんがいてくれたおかげで「第1話のラスボスは小物」と決まっていたのでシーンが引き締まって良かったですね。
八雲/確かに。プロの仕事を見られました。
ロア/今回がロアの山場でしたね。あとは死ぬ。
デュナ/早い早い! まだもっと出番あるから!(笑)
八雲/再臨イベントだってまだよ!(笑)
ミズ/まだ冬木をクリアーしただけだから! これから種火クエストと宝物庫周回してQPを集めて再臨しにいこうよ!(笑)




第二特異点にレイシフトする

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