アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 カラミティレイン 』 2ページ ■
2017年3月25日




 ●ミドルフェイズ1/沙亜也 〜再び天文部と〜

沙亜也/【幸運】判定で、真宙くんと仲良くなりにいきまーす。
GM/3月20日なので、仲良くなる前に追試1日目を頑張ってください。
友李/今日は英語と国語の追試だよ!(笑)

(3)『AF判定:星野 真宙と交流』
 ・使用能力値:【体力】【幸運】
 ・難易度:40
 ・ラウンド制限:なし

※「星野 真宙と交流する」演出に成功すること。
※協調行動OK。難易度:6。


閻魔リリィ/協調行動に参加します。(ころころ)【幸運】成功です。
沙亜也/まずは気つけに一発、リポデタンD!≪霊薬≫!
閻魔リリィ/前のループで追試がどんな内容だったか覚えているよね。改めて追試に出る内容を先に沙亜也ちゃんに教えておく。≪鬼の羽根≫の演出です。
沙亜也/これ、カンニングじゃない?
閻魔リリィ/世界を救うために早めに追試は終わらせないとです! 些細なことですよ!
沙亜也/という≪叱咤激励≫を受けながら追試に臨みます。≪情報隠蔽≫を使用して、文章の中に書かれた引っ掛け問題を見落とさないようにします。
GM/答えが本文に隠蔽されているんだ(笑)
閻魔リリィ/≪戦乙女の知恵≫で、追試を監視している先生が……10分ぐらい経つと眠くなることを教えておきますね。この時間にカンニングすれば絶対にバレない!
かごめ/カンニングしろと!?(笑)
沙亜也/≪未来の吐息≫でテストをクリティカル化! 終わりましたー。退室しまーす。
閻魔リリィ/一方でボクは真宙くんを引きとめるために「お弁当をたくさん作りすぎちゃって〜」って委員会のみんなに≪命の糧≫という名のキャラ弁を振る舞っているね。
友李/女子か(笑)
沙亜也/そんな≪主の恵み≫にあずかりたいと思います! 突撃しまーす、お疲れ様でーす!
閻魔リリィ/追試が終わったんだね? じゃあおにぎりを食べてもらおうか。重箱3つ分ぐらい作っちゃいましたから! 器用にたくさん≪オールラウンド≫!
かごめ/わあ、たくさん……(笑) ちょっとこれ、摘んでいいですか? 3月20日は学校にいたので登場したいです。
友李/俺もジャージを取りに学校に行きます。ちぃーっす、卒業生でーす。
閻魔リリィ/どうぞどうぞ、みんなで食べてください。ほらー、リンゴのウサギちゃんですよー。
かごめ/かわいいー、やったー(笑)
友李/唐揚げおにぎりおいしい! もぐもぐ!
閻魔リリィ/おにぎりには≪プロパゲイト:血の媚薬≫が混ざっている。
友李/指切っちゃったとかじゃないの、それ!?(笑) このおにぎりを食べていると滾るんだけど、何これ……。
沙亜也/真宙くんはおにぎりだと紅鮭が好き? 私も好きー……という≪結び合う魂≫!(笑)
GM/まさか真宙もご飯のおこぼれを貰えるとは思わなかった。「紅鮭……好きだよ」とモグモグしています。
閻魔リリィ/実家からこんなに米が送られてくるなんて思わなくってね。
かごめ/……実家、米が育つの?
閻魔リリィ/亡者の遺族がお供えしてきた米だよ。だからデザートはおはぎ。最近はじゃがりこのお供え物も多いよー(笑)
GM/「お供え物は死後の役人が食べる」っていう話もあるしね(笑)
閻魔リリィ/そうだ……真宙くんに何か部活に入っていたよね、と知らないテイで話しかけます。
GM/真宙は「ああ……天文部に一応。これから部活動をしようと思って……」と答えるよ。
閻魔リリィ/へー。凄くそれ興味あるんだよねー!
GM/「興味あるなら……来る? 部室の器材を手入れした後、夜になったら屋上で星を見る予定で……」
閻魔リリィ/行くー! 身軽さをアピールしたという≪鳥躍≫。
沙亜也/私も行く行くー! 部室に行って、器材を見て、これ何と好奇心を出してしまって……棚をいじったら上から物が落ちてくる。そこは≪逆転運命≫を使用して自分には当たらないようにする!
閻魔リリィ/落ちてきた物は実は高そうな器材だった! 筋力で受けとめるという≪武闘家の血≫! 天体望遠鏡は高価な物だからね!
友李/壊したら顧問の先生に怒られるかもしれないからな。
GM/顧問が誰なのかも知らないけどね。
友李/顧問すら名前貸しなのか……(笑) 部室かー、懐かしいなー。
かごめ/あれ? 友李くんって天文部だったっけ……?
友李/一応、所属はしていた。ここに来たのは入部届けを出した以来かな?(笑)
閻魔リリィ/約3年ぶりだ。こんなに熱心に活動している部員がいる前でそんなことを言うなんて! この気持ちを受け取れ、≪ソウルデバイス≫!(笑)
友李/そ、それは……会わす顔が無い、ああ心が痛い!(笑) 
沙亜也/そんな話をしていると時間が経過し、空は暗くなり……≪押し寄せる闇≫。
GM/黒い雲が押し寄せてきたぞ。そろそろ雨が降りそうだ。
閻魔リリィ/ボクの知り合いに天気を操れる人がいたなぁ、≪インドラ≫のことなんですけどね。「天気を良くしてくれ」って頼みに行くには遠いんだよなー(笑)
かごめ/知り合いなんだ! 規模がダイナミック!(笑)
GM/閻魔リリィの知り合いというか、パパの友人っぽいね(笑) 使用特技数は17個、難易度は34減少して『現在難易度:6』です。ファンブルが出なければ成功区域だね。
沙亜也/それを言うのはやめろー!(笑・ころころ)達成値13で成功です。
GM/真宙くんと過ごしてきた沙亜也ちゃんはこう思います。「真宙くんに異常は見当たらない。精神が分裂している兆候は、この時点では絶対に無い」と。今はいつも通りの真宙くんだ、つまりこの後に何かがあるんだと確信を得ます。『イベントキー:真宙』を差し上げます。

 『イベントキー:真宙』
 真宙のことについて深く知っていることを表わすイベントキー。
 真宙に関するロールの達成値に常に+3。また、真宙のいるシーンに登場することができるようになる。


閻魔リリィ/この後、彼を一人にしちゃ駄目だね。
沙亜也/だね。
GM/空はもう暗い。押し寄せる闇のようにとは言ったものだ。真宙は残念そうに空を見上げて「さすがに今夜は天体観測はできなそうにないな……」と、前の世界と同じことを言います。
友李/残念だけど真っ暗になってきちゃったな。
GM/「せっかく卒業した先輩も来てくれたのに……最後に記念の天体観測ができたら良かったんですけど」
かごめ/なんて優しい子なんだ(笑)
友李/ご、ごめんな(笑) 星を見られなかったのは残念だけどせっかくだから、どこかにご飯を食べに行ったりしないか? 真宙くんを誘います。
GM/「そ、そんな、悪いですよ」 引っ込み思案で大人しい彼は一度断っちゃいます。
閻魔リリィ/世の中には『プラネタリウム・カフェ』というものがありましてね! 先輩の奢りで行きましょう! 3年間、部活動に参加しなかった埋め合わせをここでしてもらいましょう!
沙亜也/そうそう、先輩の奢りで行こうよ!(笑)
友李/こ、この間のバイト代でお財布が潤っているから大丈夫……!(笑)
GM/頑張って、先輩(笑) 「じゃあ……よろしくお願いします。行きましょうか」 真宙は雨の中をパッと駆け出します。
沙亜也/こらこら、傘があるから入っていきなさい!
GM/「え……でも、悪いし」 真宙は雨の中、立ち止まる。
友李/こんなことがあろうかと俺のロッカーには傘が2本も入っていた!(笑)
GM/雨に濡れながら真宙は「い、いいんですか……傘を使って?」と、おずおずするよ。
友李/いいって。もう1本あるから。
かごめ/それに……風邪を引いたらダメですよ……。
GM/「あ……ありがとうございます……」 そう言っている間もズブ濡れになる真宙。
沙亜也/ほらほら、早く傘を差して!
GM/AF判定に成功した沙亜也ちゃんは思います。「ここで雨が降るなんておかしい」
沙亜也/……うん?
GM/朝に見た天気予報では「今日は快晴」とあった。真宙くんも「今夜、天体観測をしよう」と計画するぐらい、一日中晴れている筈だった。天気予報は完璧ではないとはいえ、こんなに急な大雨が降るだろうか? スマホを開いて現在の天気予報を見てみると、「この地帯の天気は晴れ」だと表示されています。
友李/おや? にわか雨にしたって最近の天気予報は通知が来るのにな。
閻魔リリィ/誰か雨乞いでもしたのかな。
GM/雨の被害はもちろん君達だけではない。追試や委員会のために登校していた生徒達が「今日晴れてたから傘なんて持ってないよー!」と言いながら、濡れながら走って帰る子も多い。学生だけでなく、街中、突然の雨に濡れて困っている人々は多いだろう。
かごめ/うーん……突発的な雨なのかなぁ……?
GM/さて、みんなでカフェに行きましょうか。……AF判定の結果は以上だけど、何かすることはあるかな?
沙亜也/高坂さんの判定ですかね。

(7)『判定:高坂』
 『イベントキー:高坂』があるときのみ可能な判定。シーンの終わり(『供給』と同じタイミング)ですることができる。
 【意志】判定難易度12に成功すると、イベントが発生する。
 1人1回しか判定できず、1シーンに1人しか判定に挑戦できない。


GM/『判定:高坂』は、シーンプレイヤーの沙亜也ちゃん以外でも行なえます。全員集合しているシーンだし誰がダイスロールしてもいいよ。
かごめ/かごめが【意志】が高いのでやりたいです。それと……高坂さんに会ったら試みたいことがあります。≪過去視≫が使いたい。

 ≪過去視≫
 知らない過去を見ることができる[感応力師]副特技。
 対象1つの情報を読み取ることができる。


閻魔リリィ/ほうほう、それは良いアイディア!
GM/偶然にもプラネタリウム・カフェに行く途中で高坂が現れます。4人で下校していたら、車からヤッホーと顔を出す高坂。(高坂になって)「どこかに遊びに行くのかい、かごめちゃん!」
かごめ/あ、高坂さん。……ラインで「高坂さんの様子がおかしい」と連絡を貰っているので、警戒して近づきます。
GM/「これから別のPC達に仕事の依頼をしに行くんだけど。差し入れを買いすぎちゃったからあげるよ」 リッチなポッキーを何箱かプレゼントします。大人のミルクポッキーとアーモンドクラッシュポッキーとつぶつぶいちごポッキーと。
沙亜也/わーい! やったー!(笑)
かごめ/みんなで食べます、やったー!(笑) ニコニコして受け取りますけど……そのとき高坂さんに触れて、≪過去視≫を使用します。
GM/高坂の判定は難易度12でした。≪過去視≫を使うなら難易度8で挑戦して構いません。
かごめ/おっ、了解です!(ころころ)達成値10で成功です。
友李/使って良かった、≪過去視≫!
GM/≪過去視≫の使用……シーンの内容に凄く合致していてGMが感動しているので、ボーナスとして代償を払わなくてもいいことにします! 「高坂さんの身に何かあった」と事前情報があった[感応力師]なら万全の状態で調べるだろうしね。
かごめ/ありがとうございます! 高坂さんを見る、じぃっ!(笑)
GM/まず【意志】判定に成功した結果から。……君は、「高坂が何者かと接触し『誰かと会ったという偽の記憶』を植えつけられている」と確信を持ちます。
かごめ/……アクセンさんとの会話が頭を過ぎる。
閻魔リリィ/記憶操作方法を伝授したとか言っていたしなぁ……(笑)
GM/≪過去視≫をしたかごめちゃんの脳裏には、高坂の体を通じて、あるビジョンが見えてくる。……高坂は3月19日深夜、仕事を受ける予定の某PC達に会いに行こうとしました。PC達に事件の資料を渡しに行くという、『AW』セッションのオープニングシーンでよくある風景をしようとしていました。
かごめ/ふんふん……。
GM/駐車場に停めていた車に乗り込んだ高坂は、何者かに声を掛けられます。かごめちゃんは高坂に声を掛けてきた男性に見覚えがあります。……30歳過ぎの男性、立河 博です。
かごめ/……で、ですよね……雨の中で黄昏ていたおじさんだ……(笑)
GM/直後、高坂は記憶操作をされます。高坂は数十分の間、車の中に居ました。3月20日の0時過ぎ、高坂は車から出ます。「仕事が終わった、礼拝堂に戻ろう!」
閻魔リリィ/し、仕事をしてないよ高坂さん!
かごめ/これって、つまり……。
GM/高坂は、教会のエージェント達に「異端事件を解決してくれ」と話に行く途中で、記憶操作をされ、何もせずに帰ってきてしまった。
友李/……エージェントに依頼をしてない!
GM/そう。3月19日深夜に高坂と会う予定だった教会のエージェント達は、高坂から依頼を受けず、とある異端事件を追わずに5日以上を過ごしたことでしょう。
閻魔リリィ/うわぁ、そりゃ世界も終わる。だって誰も解決しようとしていないんだもの!
かごめ/……高坂さん。これから教会に戻るところですか?
GM/(高坂になって)「ああ、戻るところだよ。今朝は深夜に仕事があったからね、今日は早上がりなんだ」
かごめ/……私、手が空いているのでお仕事のお手伝いはできますよ。
GM/「君も教会のエージェントをしているなら判るだろ、事件に担当者以外の無関係のエージェントは関与できないって」 さて、ここで【理知】で難易度11の交渉判定をしてみてください。高坂を説得することができます。
かごめ/あの……高坂さんに≪最奥の記憶≫で忘れたことを思い出してもらえますか?

 ≪最奥の記憶≫
 忘れてしまった記憶や記録・情報を引き出させる[感応力師]の副特技。
 物事や記録、過去のニュースなど情報メディアを検索、または思い出す判定の達成値に+4。


GM/あ。……あー! それは良い! 高坂は忘れさせられているのだから、思い出させる特技の出番だ。高坂を交渉で丸め込むよりずっと良いやり方だと思う! 代償を払ってくれれば自動成功にします。
かごめ/やったー! ……高坂さん、事件を抱えていましたよね? そう言って高坂さんの手を握ります。それで≪最奥の記憶≫を使用!
友李/女の子の柔らかい手だよ!(笑)
閻魔リリィ/わーい、役得ー!(笑)
GM/「いやいや規則だからね、いくらエージェントでも担当者以外に情報は渡せな……」い、と言いかけて、高坂は思い出します。「……俺は、情報を渡してない……。あのまま車の中で、何もしなかった……沙亜也ちゃんと友李くん以外のエージェントに会ってない!」
かごめ/高坂さん。その渡そうとしていた仕事って何ですか?
GM/「ナノマシンについてだ」 高坂はウズマキから資料をバッと取り出します。「この事件について渡す予定だったんだ!」
友李/……ウズマキを使う高坂さん、ちょっとキュンってなってしまった(笑)
閻魔リリィ/わかる。いつも手渡しで資料を貰うから、なんか新鮮!(笑)
かごめ/ナノマシンって……どんなものですか?
GM/ナノマシンとは細菌や細胞よりも一回り小さいウイルスサイズの機械で、目に見えないサイズの小さい器だと思ってください。「ナノマシンに保存された戦闘用人格デュアルフェイス・『デュアルカラミティ』についての調査を依頼する予定だった」 『ダブルクロス 3rd Edition』の説明を読ませていただきます。
友李/わあ、ダブクロのルールブックを用意してる(笑)

 『戦闘用人格デュアルフェイス』
 通常の基本人格とは別に、戦闘能力の扱いに長けた別人格がいることを表わす用語。
 通常の生活に必要な感情や記憶、抑制といったものを削ぎ落として「戦闘のためだけに表面化する人格」のため、デュアルフェイスと名付けられている。
 その名の通り、基本人格に比べて数倍の戦闘能力が発揮することができる。


GM/『AW』の世界では、魂に記憶や能力が保存されています。人間の器一つにつき、魂は一つしか入らないとされています。ですが器に入らない魂もいます。霊体、幽霊、精神独立体と呼ばれる「フヨフヨ浮いて青く輝く、肉体を持たない者」です。彼らは別個の器に入り込むことで、器にいた本来の魂を退けて自分が支配者になることができます。俗にいう「憑依」という現象ですね。
かごめ/例えて言うなら、真面目な子がいきなりパリピになるような……?
沙亜也/具体的!(笑)
GM/先日、N市で大量のナノマシンが発見されました。たくさんのナノマシンには異端『デュアルカラミティ』と名前が付けられたとても戦闘向きな魂が保存されていました。幸い今のところ被害者はいませんが、このナノマシンが人体に入り込むとデュアルカラミティに乗っ取られるという可能性が生じました。何故こんなものがN市で発見されたのか? もしかしたらナノマシンをバラ撒こうとしている者がいるのでは? もし多くナノマシンが大勢に入り込んだら、みんな好戦的な性格に操られてしまう。教会は調査をエージェント達に託すことにしました。
閻魔リリィ/あれが、ゾンビっぽかったものの正体かな……。
GM/なお、この『デュアルカラミティ』と呼ばれる戦闘向きな霊体……機関で研究されていた異端の一つです。そして機関では、同時期にナノマシンに関する研究もされていました。あの悪名高き邪教が関係しているかもなので、慎重にエージェント達へ託される筈でした。
かごめ/機関……!
友李/本当に機関は碌なことをしないな。
GM/悪いことをしたのは一部だけだよ。
かごめ/一部じゃないよ、殆どじゃないか!(笑)
GM/まとめると、ナノマシンの反応が某所の監視結界内で生じて、調査をしたら「昔に機関で研究されてた異端デュアルカラミティじゃん!」って判明。エージェントに調査を頼む予定でした。ちなみにこの「街に張られた監視結界」はルールブックP.89に書かれているけど、これを発明したのも機関なんだよ。
沙亜也/良い方の機関が作った装置なんだ……。
GM/そして今頃「高坂さん今日来なかったねー」って言ってるエージェント達がどこかにいる。
閻魔リリィ/(どこかのエージェントAになって)「高坂さんどうしたんだろうねー、呼び出しておいて来ないなんてねー?」(笑)
友李/(どこかのエージェントBになって)「でも高坂さん忙しそうだったし仕方ないよねー」(笑)
沙亜也/(どこかのエージェントCになって)「後で連絡すればいっかー」
かごめ/(どこかのエージェントDになって)「じゃあ今日は解散ー! 明日連絡しよー!」……そしてみんな連絡を忘れてゾンビになる(笑)
GM/『判定:高坂』に成功したので、全員共有で『イベントキー:ナノマシン』を入手してください。真宙くんが知らない大人と話している4人を見て、「えっと、何か用事があるなら……プラネタリウム・カフェに行くのは後日にしようか?」って断りを入れ始めるよ。
閻魔リリィ/ぐわしっ。お店に行くよ!
友李/高坂さん、用事が終わったら教会に行きますねー!(笑)


 ●ミドルフェイズ2/友李 〜プラネタリウム・カフェ〜

友李/俺はハンドアウトで『イベントキー:3月20日への跳躍』を持っているから、異常について調べてみようかな? 判定は【意志】で振るつもりです。
かごめ/常に達成値+3がありますしね! お願いします。

(1)『AF判定:3月20日の異常』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:30
 ・ラウンド制限:なし

※「3月20日にある異常があったことを気付く・異常があったことを話してもらう」演出に成功すること。
※協調行動OK。難易度:8。


かごめ/協調幸運をします!(ころころ)達成値10で成功です。
友李/無事に俺達はプラネタリウム・カフェに到着しました。みんなでカフェで楽しみながら、一人で事件の整理をしよう。薄暗い空間で星を見ている中で……流星雨を見ていたら、「自分の≪無の射撃≫+≪覇魔矢≫+≪法則拡大≫みたいだなー」って思います。
かごめ/わー、ステラだなー(笑) そんなロマンティックなステラを私も≪全方位視覚≫で楽しみます。≪空間知識≫で淀んな空気が無いか見ておきますね。
友李/綺麗な空気の中で≪心身置換≫をします。ここのカフェはすっげぇマイナスイオンが出ているなー(笑)
かごめ/≪興奮剤≫+≪恵みの蔦≫で癒されながらお茶を飲みます(笑)
友李/鋭敏になっている≪狩猟感覚≫で、3月20日に怪しいものがないかと≪痕跡発見≫。異端の異常な魔力が無いか≪魔の感知≫もしておこう。
かごめ/自分も事件のことを思い直しておこう。≪最奥の記憶≫+≪過去視≫。
友李/……と考えていたら、うっかりカップを落としそうになってしまう。≪強化手術:反射≫で鍛えられた動きでカップを受け取る!
かごめ/ほっ。出しかけた≪念動障壁≫をナイナイする(笑)
GM/これで特技を14個使ったので、難易度は28減ったよ。『現在難易度:2』だね。
友李/判定します! ≪魔の感知≫と『イベントキー:3月20日』のプラス3のボーナス付きで……(ころころ)達成値16で成功だ!
GM/……お店の外では雨が降っている。しとしとと降っている。
友李/にわか雨なのに、随分長く降っているな。
GM/友李くんは≪魔の感知≫を使用したね。なら……「雨がヤバくね?」と思った。
友李/ヤバッ。
GM/雨に何か異様な物が入っている気がした。
友李/ヤバイヤバイヤバイ!? おもむろに体を拭き始める!(笑)
GM/そして君は思う。「あの雨に、ナノマシンというとてもとても小さい物質が入っていたとしたら?」
友李/……天気予報になかった雨だから、みんな傘なんて持ってなくて……。
沙亜也/みんな……濡れる……。
GM/お店の外を窓から見てみると、傘を持っていないから駆けていく人々は大勢いることに気付きます。……不特定多数の街の半数の人が、雨の被害者になっている。雨なんて傘を差していたって付着する。付着した水滴が毛穴から体内に入り込めば?
かごめ/か、カラミティなレインの被害者が……(笑)
友李/蘇る3月25日の記憶……。ライングループに「雨が原因」って打っておきます。なあ、雨を止ませるにはどうしたらいい!?
閻魔リリィ/インドラに相談する。
沙亜也/地底に下りてくださるの?(笑)
GM/では、そろそろ夜になってきました。カフェを楽しんだ真宙くんは「ありがとう、楽しかった。夜も遅いし帰ろうか」と言い始めます。『イベントキー:真宙』を持っている人は彼と一緒に帰ることができます。
沙亜也/イベントキーを持ってます。一緒に帰ろうか!
閻魔リリィ/はーい、ボクも一緒に帰ろうー!
友李/かごめちゃんと俺は持っていないから、教会でも行こうか。……真宙くんをお家までよろしく頼む。
かごめ/健闘を祈る。グッ!(笑)
沙亜也/ラジャー! イエス・ミッション!(笑)
GM/ここで2組に分かれる一同。真宙くんは途中まで一緒に帰ることを快諾してくれるけど、「僕の家は遠いからこの辺まででいいよ……2人に悪いし……」とついてきてくれることを謙遜します。奥ゆかしい少年ですね。
閻魔リリィ/えー、一緒に行ったっていいじゃんー。……何かあるとしたらこの後だから、せめて家まで送り届けたい。
GM/「……実は、さっきのプラネタリウム・カフェ……いつか行ってみたいと思っていた所だったんだ。行けて嬉しかったよ」
沙亜也/そうだったんだ。
友李/なら奢った甲斐があった(笑)
沙亜也/私も楽しかったよ。空ってあんなに星がいっぱいあるんだね。最近は排ガスで空が曇ってあまりよく見えないって言われていたけど……。
GM/「良いレンズを使えば結構見られるよ!」 真宙は楽しそうに話します。ですがすぐに「少し調子に乗った……」と、口ごもります。
沙亜也/いや、もっと話してよ。
GM/「で、でも……僕ばっかり話したら申し訳無いよ」
沙亜也/聞きたい。
GM/「……やっぱりみんなはおしゃべりいっぱいできる人の方が好きかな。後輩のかごめちゃんも、月原先輩も、ずっと喋ってくれたりラインしてたし」
沙亜也/先輩はバイトで忙しいからだよ。だから気にしなくていい。
GM/「……そっかぁ」 安心して笑います。ボリボリと首元を掻きながら。
沙亜也/え? ……痒いの?
GM/真っ赤になって血が滲んでいる。ボリボリ。ボリボリボリボリ。
閻魔リリィ/……これは……あかんやつ? 真宙くん、雨浴びた!?
GM/思いっきり浴びてたよ。だって傘を持ってきてなかったしね。
閻魔リリィ/そうだった! 思いっきり浴びてたわ!(笑)
沙亜也/あ、明らかにそれヤバイよ! 近くに……教会があるから、知り合いの神父さんに救急箱で応急手当をしてもらおう!
GM/「そんなことしなくても……」
閻魔リリィ/蕁麻疹じゃなくて帯状疱疹かもしれないよ。帯状疱疹だと薬を飲まないと治らないから。あそこの教会には常駐の医者もいるし、看てもらっておかないと夜につらくなるよ?
GM/「いや、そんなの……必要無いっすよ
沙亜也/あ。
閻魔リリィ/やばい。
かごめ/やばいやばいやばい! 真面目少年にパリピの兆候が!(一同笑)
沙亜也/≪狂気の世界≫で重圧を与えます!
GM/ええっ!? いきなりバステで攻撃!? さ、さすがに対抗判定していいですか!(笑) お互い【幸運】判定で勝負をしましょう。(ころころ)達成値13!
沙亜也/(ころころ)達成値13……真宙くんの方が受動側だから、真宙くんが勝利?
閻魔リリィ/ボクがオートで≪プロパゲイト:血の媚薬≫を使用します。沙亜也ちゃんの達成値にプラス1して! 自分の血ではなく、彼の血が滲むぐらい強く手を掴む!
沙亜也/ありがとう! 達成値14になって私の勝利です。
GM/真宙は、閻魔リリィの後押しによって……沙亜也ちゃんの必死な説得に応じます。『バッドステータス:重圧』を貰ったので、気分が悪くなってきたのか押し黙るような形になります。
沙亜也/そのまま教会に連れていきます!
閻魔リリィ/教会で≪心霊治療≫を受けさせよう! たのもー!
かごめ/先に教会に行っていた私達と鉢合わせしましょう。……あれ、3人とも……?
友李/お前ら、真宙くんを送っていくんじゃなかったのか?
沙亜也/緊急事態!
閻魔リリィ/ナノマシンが、真宙くんの中に!
友李/うわあ!? 首が真っ赤な上にグッタリじゃないか!?
かごめ/明らかにナノマシンの影響だね!? このままだとパリピに……!(笑)
GM/教会にNPC2を連れてきてくれたので、特別イベントが発生します。心霊治療医院会の医師・夜輝さんがバッと出てきます。

 文川 夜輝
 教会の医療チーム「心霊治療医院会」に所属している医師。傷の手当や呪いの解除、令呪刻印の除去手術など様々な治療行為に関わっている。
 ちなみに、閻魔リリィと中の人が同じ。詳しくは『Sの観測者』参照。


友李/イェーイ、夜輝さんだー! ウィッスウィッス!
閻魔リリィ/教会のお医者さんですね。この人も≪魔王の落とし子≫でアクセンさんの配下なのでボクの同僚ですよ(笑)
GM/夜輝さんは真宙くんを「君、大丈夫か?」と診察します。首回りの様子や、目の様子、至るところを診た彼は、真宙が異常事態であることをすぐ察します。「奥に休めるところがある。気分が悪いのだろう? 休んでいくといい」 言いながら夜輝は異能で真宙を無力化させ、眠らせてから治療にあたります。
沙亜也/お、お願いします! パリピにはならずにすんだ!(笑)
GM/真宙は教会の人によって治療を受けることになりました。彼がこれ以上悪化することはないだろうと確信してください。PC達は全員『イベントキー:真宙2』を手に入れてください。

 『イベントキー:真宙2』
 真宙が異常事態から脱したことを表わすイベントキー。
 このイベントキーを所持しているPCがいる場合、真宙がクライマックスフェイズに戦闘参加しない。


友李/おおおっ!? 良いイベントキーだ!
閻魔リリィ/真宙くんが戦闘参加する可能性もあったんだ……。
沙亜也/操られてパリピになってウェーイ攻撃をしてきたかもしれない……(笑)
GM/『イベントキー:真宙』があれば真宙の参戦を止める判定はできます。しかしこの『イベントキー:真宙2』があれば最初から登場不可にできます。「真宙くんの中に入ったモノ」を何とかすることでこのイベントキーは入手できました。
かごめ/良かった……教会に連れてきて良かった……。
友李/……なあ。どうしてこんなことになったんだ?
閻魔リリィ/ナノマシンが入った雨を降らせた人物がいるからでしょ。
友李/……その人物って、誰なんだ。
かごめ/ん……。アクセンさん……が……ある人に悪さをするのに適した場所を教えたって話していました。
GM/アクセンが犯人だと言われるのかと思った。
閻魔リリィ/半分以上アクセンさんのせいでもありますからね!?(一同笑) 犯人の犯行を助けた訳ですから!
かごめ/アクセンさんの元に、ある人が来たんです。……おそらく、「ナノマシンの雨を降らせるためにどうしたらいいか」尋ねたのでしょう。
沙亜也/で、アクセンさんは教えちゃったと? 犯罪幇助ですよ。
友李/やっぱり十中八九アクセンが犯人で間違いないのでは?(一同爆笑)
閻魔リリィ/……かごめちゃんはアクセンさんの所に誰が来て、ナノマシンの雨を降らしたか。判っているよね?
かごめ/……うん。
友李/判るのか? ……そうだ、高坂さんの≪過去視≫で犯人の姿を見ていたよな?
かごめ/……友李くん。丸丸百貨店の屋上に、博おじさんがいたのは覚えている?
友李/ああ……前の世界の、今日のことだよな。
かごめ/アクセンさんは『プロスペクター』という人物に……絶好のロケーションが丸丸百貨店の屋上だって教えたんだよ。
沙亜也/余計なことを。
友李/その……プロスペクターというのが、博おじさん?
かごめ/考えたくはないけれど……。それと、高坂さんに接触してきた男性も……博おじさんだったんだ。≪過去視≫で博おじさんを見たことも話します。
閻魔リリィ/ねえ。その、博おじさんってどんな人なの?
沙亜也/どんな人だったの?
かごめ/……私達の昔の知り合い。よくしてくれた人だよ。
閻魔リリィ/悪い人なの? 悪い人じゃなきゃこういうことはやらないよ。
友李/……所属していた組織は、結果的に悪いことをしたな。
沙亜也/機関? バリバリ機関だったの?
GM/そんなぁ、機関の悪い人なんてたったの9割だけですよ。
沙亜也/1:9の割合で悪いじゃないですか!(一同笑)
かごめ/でも私は、その1割の良い機関にいたので……(笑)
友李/俺のおじいちゃんもきっとその1割の良い機関のメンバーだったんだな……(笑) 俺達からしてみると博おじさんが悪い人だっていう印象は無い。でも機関が悪さをしていたのは歴史的に事実だ。俺達が知らないだけで、悪い人だったのかもしれない。……研究は、上から止められたんだっけ?
かごめ/……おじさんと接触したいね。
友李/……博おじさんが関わっているのは間違いない。なんとかして博おじさんに接触したいな。
閻魔リリィ/ボクと沙亜也ちゃんはその人に会ったことないけど、知り合いと会ったならどうなるだろうね。説得ができるんじゃないの?
かごめ/か、掛ける言葉にもよるけれど……。
友李/でも……してみる価値はあるな。博おじさんが何を研究していたか、その辺りは教会で資料をあさったら出てこないかな?
GM/そのような話を4人でしていると、治療室から夜輝さんが出てきます。(夜輝になって)「治療は終わった。中に≪生体侵入≫されていたものを駆除しておいたよ。今は少し眠ってもらっているけど30分もすれば目を覚ます。入院をする必要も無いし夜には自宅に帰れるから」
沙亜也/よ、良かった……!
かごめ/ありがとうございます!
GM/「≪生体侵入≫されていたけど、時間を掛ければ駆除できるものだった。ほっとしているよ」
かごめ/駆除できるものなんだ……。
友李/夜輝さん。今、雨が降っていますよね? あれが原因です。雨の中にヤバイものが入っていて……。
GM/「……マジで?」
閻魔リリィ/マジです。心霊治療医院会、残業待ったなし(笑)
GM/「そ、そんな……『雨に濡れるな』って街中の人達に言うなんて、無理に決まってるだろ」
友李/雨が降るのは今日だけですよね? ……でも1日のにわか雨でも、随分な人が濡れる。水溜まりだってあるし。
閻魔リリィ/この時間、帰宅ラッシュだしね。
GM/「この異端は一つ一つ潰していくことは可能だ。だが複数で一つの異端を倒す最も効率的なやり方は……操っている大本や、異端の本体や母体を消滅させることだ。ボスを倒せばザコは全て昇華されるケースが多い」
沙亜也/一つ一つ治療していくのは無理だから……大本を叩かないとですね。
GM/「対策を練るために、俺から高坂さんに連絡をしておくよ。人体に入ったものの駆除なら心霊治療医院会の出番だが、雨に濡れた街並みを直すのは……現場復旧委員会の出動が不可欠になる。委員長の藤原さんに連絡しておくよ!」
かごめ/現場復旧委員会の出番ですね!
GM/こうやって今から教会の彼らが動くことで、前のループよりもオブザデッドの数が減ることでしょう。「かごめちゃん。一緒に来て藤原さんに話をしてくれるかい? 頼むよ。仕事を増やして悪いね!」
かごめ/大丈夫です、行きましょう!
閻魔リリィ/(←夜輝の中の人)……GMのキャラロールする夜輝が、凄く格好良い。
友李/次回から、しゅうらさんがキャラロールする夜輝が格好良くなるよ。
閻魔リリィ/やったー、ハードルが上がったー(一同笑)


 ●ミドルフェイズ3/かごめ 〜思い出〜

GM/翌日3月21日の昼のシーンです。春休み中の学生は、追試とか委員会活動が無ければ暇だよ。なのでみんな昼間から動こうね。
沙亜也/……追試2日目……。
閻魔リリィ/前のループの追試内容、覚えてない?
かごめ/≪最奥の記憶≫、使おうか?(笑) ……かごめは博おじさんについての資料が教会でないか、探してみますよ。【理知】で判定します。
友李/協調行動が成功するか、いきまーす。(ころころ)達成値10で成功です。

(2)『AF判定:立河 博の調査 or 回想』
 ・使用能力値:【知覚】【理知】
 ・難易度:30
 ・ラウンド制限:なし

※「立河 博を調査する」「立河 博との過去を回想する」演出に成功すること。
※協調行動OK。難易度:8。


GM/3月21日は普通の春の日です。晴れたお天気です。夜輝さんから「真宙くんなら無事帰宅した」という連絡が入ります。そして委員会のグループラインでも、特に真宙が登校していないといった異常な内容は流れてきません。
沙亜也/やったー! 真宙くんが無事だー!
閻魔リリィ/パリピの世界線は嫌だからねー!(笑)
友李/さて、俺達は教会の書庫に来たよ。当時機関から押収した資料はないかな?
かごめ/ゴソゴソしましょう。≪空間知識≫+≪全方位視覚≫で該当するものはないかなと書類を探す。
閻魔リリィ/司書さんが「ここら辺のエリアですねー」って言ってくれる。
友李/優しい司書さんの言葉を信じて≪痕跡発見≫で似たような資料を探す。この辺りに……禁書がないかな? ≪魔の感知≫で捜索します。
かごめ/親切に案内してくれた司書さんに、≪恵みの蔦≫で効果が倍になった≪興奮剤≫をあげます。お疲れ様です。
友李/目星をつけた辺りを≪法則拡大≫で広範囲を探していきます。高い棚にあった本が落ちそうになったら≪強化手術:反射≫で受けとめる!
かごめ/軽率に落ちる本(笑) ≪過去視≫+≪最奥の記憶≫で資料を集めながら……昔のことを回想します。狭い所に来ると、博おじさんの仕事場でこっそりかくれんぼをしたことを思い出すね。
友李/あー、思い出すねー。昔、機関の書庫で≪蜂の唄≫でピョンピョン跳ねていたら怒られたっけー。あの当時はあまりに難しい本が多くて読めなかったから≪本のクチ≫で喋らせた!
閻魔リリィ/幼児にも判る言葉で喋るピョン(笑)
かごめ/友李くんがピョンピョンしていたあの頃、ついて行こうとしてよく転んでいましたね……≪肉体復元≫と≪念動障壁≫で傷を治した記憶がある(笑)
GM/かくれんぼをしていると、博おじさんがやって来て「ここで遊んじゃいけないよ」とよく抱き上げてくれた。
かごめ/わー、猫の子を摘むようにヒョイッと持ち上げられるー(笑)
友李/≪零力射撃≫!
GM/なんで持ち上げるの失敗させられた!?(笑)
友李/その手を逃れてまたかくれんぼに興じるのだ!(笑)
GM/「こらー。あんまり奥に行くんじゃないぞー」 特にペロペロおじさんには気をつけるんだよ。
友李/ペロペロおじさんが現れたら≪覇魔矢≫で退治しますわッ!
かごめ/あの人は正しい意味で通り魔だから困るよね!(笑)
友李/あのペロペロおじさんって何だったんだろうねー。あと調理場に行くと怖いおじさんがいてね、ご飯くれたよー(笑) ……ってもう『現在難易度:1』になってる。あんなことこんなこと、あったでしょう……ファンブルが出なければ成功だ。
かごめ/そんなこと言わないでください!(ころころ)……やったか!?
閻魔リリィ/それはやれていないときの台詞です!(笑)
かごめ/よしよし、達成値は13。成功です。
GM/君達が思い出話をしながら資料をあさっていると、機関に所属していたメンバーの名簿が発見できました。それで立河 博について調べることができます。
友李/あったあった。……あ、俺のおじいちゃんの名前もあった(笑)
GM/立河 博(たちかわ・ひろし)。現在生きていれば今年で35歳。クラス編成は、[魔術師/感応力師/イレギュラー]。専攻・研究分野は、「異能力者の覚醒、異能の開化について」。[感応力師]の≪掌の君≫の研究をしていた人です。「異能力を使えば出来ることが広がる、万能は素晴らしいことだ」。そんな精神のもと、能力開発にはかなり意欲的に取り組んでいたらしいです。
沙亜也/ふむふむ、[イレギュラー]なんだ。
友李/研究に意欲的だった……ということは、つまり?
GM/もし研究を凍結されたとしても一度の挫折にも諦めずに頑張ろうという、前向きな男性でした。
沙亜也/だいぶ前向きに言いましたね。
友李/すごーい! 博おじさんは研究を続けられるフレンズだったんだねー!(笑)
かごめ/わ、私……オープニングシーンで「頑張ろう」って言っちゃった……(笑)
GM/君達は教会の資料庫で調べているので、教会からの観点から彼について見ることができます。10年前、まだ機関があった頃の教会は機関へ莫大な融資をしています。街の異変を察知できる魔術結界を開発したように、人々を守る手段を編み出す有力組織だったからね。
かごめ/うん……。
GM/そんな教会が、わざわざ博おじさんの研究をやめろと言ってきたんです。何故教会が彼の研究にストップをかけたか? 博おじさんは、異能力開発に積極的でした。ところで退魔組織教会は、異端事件から一般人を守るために存在しています。異能を使うことも、異端の存在も、教会としては秘密にしたいことなんですよ。
沙亜也/……ああ、はいはい、なるほど。
GM/教会は秘密結社です。一方で立河 博は異能をバリバリ世に広めていこうとする人。スタンスが合わない。研究所には常に研究費を欲しています。機関全体は教会との関係を崩したくない。なので、一研究者であった博おじさんの研究は凍結されることになったのです。
友李/たとえ博おじさんが人々のために異能で色んなことをしようと考えていても……教会は止めることになるのかぁ。
GM/博おじさんの研究はだいぶ進んでいたらしいよ。だって団体が「ストップしなきゃヤバイ!」と動き出すレベルだからね。
沙亜也/きっと何かが完成する直前にストップをかけられたんだ。
かごめ/教会が博おじさんを止めるぐらい、研究は進んでいた……。
GM/もし「ストップ!」って言う上司がいなくなったら? 援助が無くてもやっていくフリーになったら? 普通は再開しようって思うんじゃない? 1人で10年ほどお金を溜めて、頑張れば……。
友李/……機関が解体された後は、個人でやってたと? 10年である程度メドが立ったから、アクセンさんのところに行って……「すみませーん、ナノマシン散布したいんですけど立地条件の良いところありませんかー?」(笑)
GM/(突然アクセンになって)「異端を増やす? 私の配下が多いに越したことはない。フレンズが増えるのは良いことだ」
沙亜也/良くねーよ! 良くねーよ!(一同笑)
GM/でも異端が増えたら子供達が危ないかなって思ってかごめちゃんと閻魔リリィに教えてあげたの。魔王は優しいね。
沙亜也/優しさのポイントがそこじゃない!(笑)
友李/……俺達が知らなかっただけで、博おじさんは結構ヤバイ人だったな。(アメトーク風に)僕達はー! ヤバイ研究者芸人でーす!
GM/それ『AW』の異端犯罪者系ラスボスの皆さん勢揃いだね。
閻魔リリィ/ボスラッシュやないですか。(宮迫風に)この雛壇に並んでいるの全員ボスですわぁー!(一同爆笑)
GM/さて……博おじさんを探そうと思い始めた君達。彼がアジトにするであろう場所に検討をつけることができます。高層ビルの中の一つ、もう廃業になった商業ビルにいるという情報を掴めます。『イベントキー:アジト』を手に入れてください。
友李/やったー。情報屋から「この辺りの立地が良いから、もしかしたら」って教えてもらえたことにしよう。
かごめ/調査が進んでますねー。
友李/……でも、博おじさんはなんで俺達を実験に使わなかったんだろうね。
かごめ/うっ。
閻魔リリィ/いい人だったからじゃない?
友李/多少、異能力に目覚めていたとはいえ、子供だよ? 研究材料としては最適だろ。
かごめ/でも……そういうことって、なかったんですよね?
GM/ええ。かごめちゃんと友李くんには、博おじさんから良くしてもらった記憶しかないです。特にかごめちゃんは……そんなことをする人には思えなかったと強く、本気で思います。
かごめ/…………。小さい頃は、一緒に頑張るから頑張ってほしいって言っちゃいました。
友李/あのときは何も知らない子供だったからな。……でも今だったら止められるから、止めに行こう?
かごめ/止めたいです。
友李/止めに行くには俺達だけでは力が足りないので、2人にも手伝ってほしい。
かごめ/です。
沙亜也/もちろん。レッツらゴー!
閻魔リリィ/いいよ。……その代わり、そろそろお腹空いたからみんなでランチに行きたいな。ボク、オムライスが食べたーい!
かごめ/それはもちろん! これからランチに行こう!(笑)


 ●ミドルフェイズ4/閻魔リリィ 〜アジト〜

閻魔リリィ/順番通り情報収集していくのもいいけど、ボクはまだ博おじさんと会ったことがないんだよね。だから接触してみたいな。【反射】で判定しにいこう。
沙亜也/【反射】で協調行動するよー!(ころころ)達成値8、ピッタリ成功!

(4)『AF判定:立河 博と接触』
 ・使用能力値:【体力】【反射】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「立河 博と接触しに向かう」演出に成功すること。
※『イベントキー:アジト』がないと判定できない。
※協調行動OK。難易度:8。


閻魔リリィ/オムライス美味しかったー! この世界の食べ物、みんな美味しい。≪命の糧≫(笑)
友李/地獄の食べ物って美味しくないの?
閻魔リリィ/……脳吸い鳥の温泉卵とか……?
沙亜也/うわぁ、心に闇が押し寄せる。≪押し寄せる闇≫と≪狂気の世界≫(笑)
閻魔リリィ/あれ、栄養価は高いんだよ。それによって作られた体がこの≪武闘家の血≫+≪聖戦士の血≫です。悪いものじゃないんだけどね!
沙亜也/そうか、つまりは≪霊薬≫みたいなものか(笑)
閻魔リリィ/食べながら色々考えてみたんだけどさ、立河 博とは会ってみたいよね。どんな人なんだろー?
かごめ/悪い人では……なかったです。
閻魔リリィ/今はどうかな?
かごめ/ふぇ。
友李/そういう悪いことを言う……(笑)
閻魔リリィ/アジトは判っているんだから、今からちょちょっと行けば会えるよねー。≪鳥躍≫でフットワーク軽く行きましょう。エイエイオーっと言うと、もうアジトに到着です。これが≪鬼の羽根≫というもの!
GM/これで使用特技は8個なので、難易度が16減っている。『現在難易度:4』だ。
閻魔リリィ/さーて、会えるかどうか。(ころころ)無事会えました、判定成功です。
GM/アジトである高層ビルの高所にやって来ました。そこには結界……≪還り名≫が張ってあって、一般人は何故か入れない造りになっています。ですが君達は何事もなく潜入できました。
閻魔リリィ/ははは、拒否されてますね。ずかずかと入ります。
GM/侵入できたそこは、街を見渡せるぐらい高層ビルの中にある空きオフィスって感じの場所です。電気は点いていませんが、明るい時間なら窓から差し込む光で周囲を伺うことができるでしょう。……判定に成功した閻魔リリィは、「彼がいる」と思います。
閻魔リリィ/本人がいますね。お邪魔しまーす。
GM/閻魔リリィが声を掛けた先、そこに立河 博がいます。
かごめ/……博おじさん? 声を掛けます。
GM/30過ぎの男性が、振り返ります。「……案外……発見されるのが、早かったね……」 その姿は、雨の中、屋上で濡れていた彼だと断言できます。
友李/……久しぶりですね。ぎこちなく声を掛けます。
GM/「……何か用があって来たのかい? まるで僕を探しているみたいだ」
沙亜也/探してきたんですよ! 白々しい!
友李/…………。プロスペクター。
GM/「おや、その名前を知っているとは……ここ最近で名乗った人物は一人だけだ。君は、魔王と繋がりがあるのか?」
かごめ/……私が、魔王から話を聞きました。それと、貴方が教会の高坂さんに接触したのも見ましたよ……。
GM/「……本当に動きが早い」
かごめ/もう……異端の入ったナノマシンを街中に撒いてしまったのも、私達は知っているんです。
友李/博おじさんがこれからやろうとしていることの結果を、俺達は知っている。だから俺達はおじさんを止めにきた。出来れば穏便に出頭してもらいたい。
かごめ/このままだと街の人々が異端になってしまいますよね。でもそれを止める手段があるのでしたら……止めてほしいです。
GM/「……それは出来ないな。何故って、自分には夢がある、その夢を叶えるために……自分の研究の成果を得るために、機関にいたんだ。そして10年間も研究をやめられずにいた。だから僕は止まらないよ」
かごめ/……昔、上司さんに止められたのも見ていました。おじさんが落ち込んでいたのも知っています。10年も続けてきたことは凄いことだと、本当に頑張ってきたんだと思います。でも……おじさんにはやめてほしいんです。
GM/「……はぁ……」 溜息を吐いた後に、「でも、やりたいことはやりたいんだよね」と遠い目をする博おじさん。
かごめ/こ、このままだと大きな被害が出ます……! だから!
GM/「はぁ……だからさ、街一つが異端になるぐらいの被害でクヨクヨしてるぐらいじゃ、機関で研究員なんてやっていなかったよ」 彼は冷たい口調でハッキリと言います。まるで彼とは思えない喋りで。
かごめ/……ふぇえ……。
友李/ですよねー。……やりたいことをやるなんて、本当に異端みたいだな。
かごめ/説得、ダメなのか……。
GM/「到達したい領域にようやくやってきた。かつて完成間近だったのにストップさせられて、研究費が無くて進められなかったから10年も先延ばしにしちゃったけど、やっとここまできたんだよ。ナノマシン散布までこぎ着けられたんだから……最後まで自分の手でやってみせるさ」
かごめ/…………。
友李/…………。奥歯をギリッと噛みます。
GM/ではここで、PC1ハンドアウトを選択したかごめちゃんと友李くんの2人のみ【意志】か【幸運】で思い出し判定をしてください。難易度は10です。
かごめ/思い出し判定ですね。≪最奥の記憶≫を使用します。(ころころ)19です。
友李/【幸運】でいきます。(ころころ)11で成功です。
GM/2人とも成功しているね。……もし達成値20以上が出たらクリティカル扱いにしていいよ。
沙亜也/それなら、≪叱咤激励≫をかごめちゃんに使用! かごめちゃんの達成値にプラス2にします!
かごめ/達成値21になる! ありがとうございますー!
GM/ありがとう、演出に後押しをさせていただく。かごめちゃんは、こう思った。
かごめ/はい。
GM/博おじさんってこんな喋りの人だったっけ?
かごめ/え。………………あ?
閻魔リリィ/…………。あ、なるほどね。
友李/あ……察し。
かごめ/あ、あああっ、ああああっ!? そっかぁ! そうだよなぁ!? ああああ……(笑)
閻魔リリィ/いやー……。今思ったんですが、オープニングシーンの博おじさんって雨を浴びているんですよね。なんでだろ?
沙亜也/うん、そうだったね。
かごめ/……博おじさん。なんで……軒下に居なかったんですか?
GM/「軒下?」
かごめ/なんで自分も……雨を浴びていたんですか。
GM/「…………」 博おじさんはキョトンとする。頭脳明晰そうな顔が、理解できないものに直面したような顔だ。そして口を開く。「……はぁ……そういえばどうして、立河くんはわざわざ僕に呑まれるようにナノマシンを浴びたんだろうねぇ?
閻魔リリィ/その溜息、まるで航先生みたいに!?(笑)
GM/ええ。かごめちゃんと友李くんは「こんなの博おじさんじゃない!」と断言できます。
友李/悪いおじさんの方だ!(笑)
GM/(いきなり早口になって)「あー、あれかな? わざわざ自分を捨てにいくってことは自分の研究成果を見届ける自信を無くしたってことかな? 大勢を覚醒させる方法を研究していて大幅な能力アップで人々を強化させる方法を編み出したくせにその結果を見るのが怖くなったとか? 駄目だねぇ、目標に向かって研究をしていたくせにいざ実行に移せないなんて、異端を増やすぐらい次の研究には必要なステップアップだろう、それぐらいできないなんて、心の弱い男だ、やる気が無い証拠だ、実に駄目だ、良い頭脳の持ち主だったのになんてもったいない」
沙亜也/お、おう……!?(笑)
かごめ/で……出ていってくださーい! 博おじさんの中から出ていってくださーい!(笑)
閻魔リリィ/かごめちゃんから出禁くらっちゃいましたよ、航先生!(一同笑)
かごめ/かごめはスキルウェポンがないのでただポカポカ叩くぐらいしかできませんが! 博おじさんの中から出ていってくださーい! ポカポカ!
GM/ポカポカ叩くなら女の子の腕なんかスッと取っちゃうよ……航先生が。「よく僕が立河くんじゃないって判ったねぇ? 一人称も同じだったのに何故かな、興味あるなぁ……?」
かごめ/ネットリと喋るなああぁー!(一同笑) 出ていってくださーい! ポカポカポカ!
友李/一見、可愛い光景なんだけどなぁ(笑)
沙亜也/博おじさんの体を……航先生が乗っ取ったってことで、いいんですよね?
GM/ですね。中に航先生が入った博おじさんが喋ります。「立河くんの研究は評価していたんだよ。僕は好きだって当時も褒めたぐらいだ。だって研究に必要なものは記憶と知識。魂さえあれば虚弱な肉体という器がなくても永遠に研究をしていられる。彼が開発したナノマシン研究があれば疲労した器を捨て新しい器に乗り換えることができる。いくらでも研究が進められる。僕はもっと世界に痕跡を残したいんだよ。大きなことがしたいんだ。異端をいっぱい生み出すとか、邪神召喚とか、世界を壊すとかそういう大きいことをして認められたい」
友李/疲労しても新しい体って……これだから社畜は!(一同爆笑) お前は『月姫』のロアか!?
閻魔リリィ/航先生は置き土産が多いからなぁ! ていうか航先生、死んでなかったんだ……?
GM/NPCパーソナリティーズにも「享年52歳?」って書いてあるよ。分割した魂の一つってだけだから、大本の航先生には知識の量が劣るんじゃないかな。誰か航先生を英霊召喚してくれると嬉しいんだけどね。
友李/バーサーカーでですか?
GM/キャスターじゃないの?
閻魔リリィ/バーサーカーでですよ!(笑)
友李/博おじさんは……実際に10年間研究をしていた。それは事実?
GM/うん。ただし、博おじさん的には「異端を増やす」というより「人々をより強い体に強化してあげる」ことが目的ね。不特定多数にナノマシン散布って手段は凶悪だけど。
かごめ/でも……博おじさんはデュアルカラミティをバラ撒く予定だったんでしょ?
GM/それは明言されてないよ。さっきのシーンでもGMは念押ししたけど、かごめちゃん的に博おじさんは「そんなことをする人には思えなかったと強く、本気で思います」。
友李/これきっと……途中から良かれと思って研究をしていて、でも「本当にしていいのかな?」って罪の意識に苛まれて……迷っているときに航先生に乗り移られたんじゃ。
GM/高坂さんの資料によると、「先日N市の某所でナノマシンが発見された」とある。つまり事前にナノマシンがバラ撒かれたというか、暴発してブワーッてなってしまった事件が起きている。そのときに……。
友李/……研究していたのに迷ってしまった。なんでわざわざ躊躇したのか、その辺は絶対航先生は理解できないだろうね。これだからマッドサイエンティストは!(笑)
GM/「ネタ晴らしはこれぐらいでいいかな? 一つの器にそう何個も魂は入らない。だから二度、三度と雨を浴びても変わらない。……さて、雨を浴びてナノマシンに生体侵入された街の人達は、適性が無ければ5日後にはデュアルカラミティと化す」
沙亜也/その前に、ナノマシンの母体を叩けば壊れますよね!
友李/そして……あんたをぶっ飛ばして、博おじさんに心霊治療を受けさせばいい!
GM/「はぁ……怖いこと言うねぇ。じゃあここで下がらせてもらおうか。5日後の世界が見たいんだ。逃げさせてもらうよ」
かごめ/逃がすかぁー!
GM/「残念! ここはGM権限で『難易度:∞』とさせていただこう!
かごめ/ちくしょぉー!(一同笑)
友李/ならせめて……おじさんを掴もうとして、ギリギリでコートの裾を掴めない……とかにしておく!
GM/「おっと? ……ふむ? 余裕で回避したつもりだったのに、何故か体がうまく動かない。心の力というやつかな?」
友李/10年頑張ってきたのは、おじさんだけじゃないんだ!
GM/「怖い怖い。逃げようっと」 [魔術師]の≪天空の羽≫で、博おじさんの顔をした航先生はビルの窓から飛び降り、ぴゅーんと空を飛んでいきます。
かごめ/絶対に……止めますからね! その背中に声を掛けて、ピシャーンと窓を閉めます!
沙亜也/ちゃんと閉めた! 偉いっ!(一同笑)
閻魔リリィ/いやぁ……面白い人だったね(笑)


 ●ミドルフェイズ5/沙亜也 〜書庫1〜

GM/4人のシーンが1回ずつ終わったので、これから2ラウンド目に突入します。ちなみに『AF判定:潜入』の何が潜入なのかというと、「航先生が潜伏しているところに潜入」という意味でした。ラウンド制限が2ラウンドなのも、航先生が「25日まで逃げきればOK」と考えているからだね。
友李/なるほど。2ラウンドで4日経過だから、3月25日になってしまうもんね。
沙亜也/そうなる前に……情報を全部開示しておきましょう。沙亜也がナノマシンを【幸運】で調べにいきまーす。

(5)『AF判定:調査「ナノマシン」』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「ナノマシンについて調べる」演出に成功すること。
※『イベントキー:ナノマシン』がないと判定できない。
※協調行動OK。難易度:10。


かごめ/かごめが協調行動します。せーの!(ころころ)余裕で達成値13、成功! どこで調べる?
沙亜也/ナノマシンは機関で研究されていたものだし、教会の書庫で保管されているかもしれない。きっと教会の地下に行けばあるんじゃないかな?
閻魔リリィ/教会の地下は危ないぞー。ドッキドキだぞー。
GM/ドッキドキだぞー。フォイだって壁に貼りついてるぞー。
沙亜也/こら(笑) 壁のフォイをペリペリ剥がす。
閻魔リリィ/そのフォイを投げておこっと!
かごめ/ああっ、ポインポインって……まるでスーパーボールのように……(笑)
友李/ベンベンベンって跳弾してる(笑) そのまま奥に行っちゃったらどうするんだよ?
閻魔リリィ/地下に眠る邪神の力を得たフォイ! 略して邪フォイ!(笑)
沙亜也/そんな≪押し寄せる闇≫+≪狂気の世界≫のような波動の感じる地下へ向かいます。
友李/その2つの特技、便利だなぁ(笑)
かごめ/跳弾してくるフォイをうまいこと≪念動障壁≫でバイーンと弾いておきます。
GM/カービィボウル的な何かかな?(笑)
友李/みんなが書庫で調べ物をしている間、俺はフォイを投げて遊んでいる(笑)
閻魔リリィ/わーい、これ楽しいねー(笑)
かごめ/うっかりフォイがこっちに跳んできたら、≪大地の守護者≫! 一応フォイくんに念のため≪肉体復元≫!
沙亜也/私からも≪主の恵み≫で【防御点】を上げておくね。
閻魔リリィ/ナイスキャッチ、ダメージ0! 固くなったしこれは投げやすくなったね。えーいっ!
沙亜也/またキャッチボール始めた! ちょっとぉ、男子ぃー!(一同笑) ≪悔改めよ≫!
かごめ/……昔、こういうキャッチボールをやったなぁ。≪最奥の記憶≫。
友李/機関特製の変なボールで遊んだよな。
GM/まーた航先生は変な魔道具を開発して。当時の航先生がダメージロールで16D6ぐらい振りたくて作っちゃったんだ。
かごめ/あかんやつだ!(笑)
友李/何故それを作って無造作に放るかな!?(笑)
沙亜也/ではもう『現在難易度:4』になっているので、とりあえず振ります。【幸運】にもフォイが当たった書物がナノマシンだった!(ころころ)……ふぁっ。
閻魔リリィ/……ファンブル?
友李/……えっと。残念なことに、振り直し特技やファンブル無効化特技は無い。
GM/残念ながらAF判定自動失敗です。AF判定でファンブルを出した場合、難易度減少が発生せず元の難易度に戻ります。なので『現在難易度:20』です。
かごめ/せつねえ。
閻魔リリィ/まだまだたくさんAF判定ができるね!(笑) このままシーンを引き継いで次に行こう!
沙亜也/ぜ、絶望的な状況……。このまま次のシーンで協調行動を頑張ります(笑)


 ●ミドルフェイズ6/かごめ 〜書庫2〜

かごめ/続けてかごめが【理知】で判定します! 場所は変わらず教会の地下で!
沙亜也/沙亜也が協調行動をします。(ころころ)……なんでさっき出てくれなかったの。出目が5・6で余裕の成功です。ちきしょう! 全力で応援します!
友李/そういうことってあるよね(笑)

(5)『AF判定:調査「ナノマシン」』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「ナノマシンについて調べる」演出に成功すること。
※『イベントキー:ナノマシン』がないと判定できない。
※協調行動OK。難易度:10。


閻魔リリィ/男子は大人しくフォイを伸ばして遊んでますね。ほーら、紐状になったよー! 長くなった紐状のフォイで友李くんを縛って写真を撮って上司に見せちゃおうー!
友李/最低だッ!(笑)
かごめ/その光景を≪全方位視覚≫で察知します。伸ばしすぎてビヨンビヨンになったフォイに、そっと≪肉体復元≫と……≪コネ「現場復旧委員会」≫+≪興奮剤≫(笑)
沙亜也/≪押し寄せる闇≫と≪狂気の世界≫の異様な空気の中、応援します。ガンバレガンバレ!
かごめ/フォイで縛るとか……そういう文明があるんだな、そういう資料もあるんだなって≪空間知識≫で把握。
友李/なんでそういう資料があるんだよ(笑)
閻魔リリィ/ハッ、この資料を透かして見ると魔術式が書いてある!?
かごめ/過去の物から≪過去視≫をして、≪覚醒具≫+≪自然の糸≫のように、するすると情報を引き出して……振ります!(ころころ)達成値16で成功だよ。
GM/成功したね。ではナノマシンの研究について諸々と出てきます。
友李/そうだ、俺達はキャッチボールとか縛るとかじゃなくてナノマシンの研究について調べていたんだ(笑)
GM/ナノマシンの説明は高坂がした通り、細かく小さい凄いものです。機関は10年前、その細かい物質を水に含ませて飲むという方法で異能開発ができないかと研究を進めていました。なので水によく溶ける性質を付与されたナノマシンが開発されました。
かごめ/わあ……水溶性。
友李/そりゃあ雨によく溶けますわ。
GM/さて、次に機関製ナノマシンに保存されてたデュアルカラミティについて。……魂だけの存在であるデュアルカラミティと呼ばれる異端の大本は、実は当時、機械の中に封じられています。本体は電子妖精なんです。
閻魔リリィ/電子妖精ー?
GM/サイバースペース内に保存された電子人格プログラム、または電脳化された人間の脳のことです。デュアルカラミティは元は魂ある異端でしたが、複製化できるプログラムにされました。サーバーや記録媒体に保存された中心のデータを破壊しない限り、延々に増やすことができるようになってます。そしてこの複製は、どんなに離れていても大本と繋がっているため、大本を叩けばバラ撒かれたデュアルカラミティは全て消滅する仕組みです。
沙亜也/サーバーや記録媒体。
GM/本体が保存されているそれがどこかにあるに違いない。
閻魔リリィ/……それってSDだろ!? だから博おじさんは[イレギュラー]か、なるほどな!(笑)

 ≪ソウルデバイス≫
 魔術用に作られたアイテムを表わす[イレギュラー]の主特技。通称:「SD」。
 一般特技で≪スフィアメモリ≫という記録用媒体に使われたりと、他者に譲渡できる物品として使われている。


かごめ/博おじさんを逆さに振って出す。
友李/おじさんを逆さにするの?(笑)
GM/逆さにしなくても博おじさんは≪ソウルデバイス≫を持っている筈なので、それを壊せば街の人達に入り込んだデュアルカラミティは一斉消滅できます。奥深く根付いちゃった人には教会に連れて行って心霊治療を受けさせてください。無力化すればその場でも退治できます。博おじさんに憑依した航先生は大人しくするとは思えないので、治療とかしないで物理的に倒すことをオススメします。
閻魔リリィ/物理で吐かせるんだね。おらおらぁ!(笑)
GM/なお、ここで判る情報でもう一つ。……人工的に雨を降らせる人工降雨は1950〜1970年代には活発的に研究をされていました。2000年に入ってからはたびたび実験されています。なので、多少なりとも機械操作ができる人なら一部分だけの降雨が可能と思ってください。
閻魔リリィ/へー、人の世は凄いなぁ。インドラいらないじゃん。
友李/インドラ涙目だな(笑)
GM/そんな風に資料検索で今日は1日終わっちゃったね。明日にでも彼の居場所をつきとめましょう。
友李/次は潜入だな!

 シーンの終わりに、2人1組で『供給』を行なう。
 友李と閻魔リリィの組み合わせで3D6点回復し、かごめと沙亜也は≪結び合う魂≫の効果で3D6+4点回復した。