アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 Sの観測者 』 ２ページ ■
2016年4月2日
●オープニングフェイズ２/五大 〜死〜
ＧＭ／青葉の誕生日会は大盛り上がり、肉と肉と肉と酒のパーティーの後。大人達は酒を飲んで完全に出来上がっちゃってます。
フェルム／ふぅ〜、酔っ払いだぜ〜！（笑）
夜輝／ベロンベロンだよフェルム〜！（笑）
ＧＭ／まだまだ宴は続きそうな気配。時刻は夜……青葉が、五大くんに「追加の買い出しへ行きませんか？」と誘います。
五大／そうだね！ ２人で買い出しに行ってきまーす。
フェルム／アサヒスーパードライが欲しい！(笑)
夜輝／俺はモルツ！ 気を付けて行けよ〜。
ＧＭ／夜１２時近く、五大くんと一緒に外へ出ました。人通りは少ない夜道を歩きます。青葉は外にいても嬉しそうに買ってもらったスマホを持って歩いていますね。
五大／良かったね、ケータイを貰えて！
ＧＭ／（青葉になって）「はい……。ちゃんと五大くんのアドレスも登録できてますよ」
五大／僕もちゃんと登録できたよ！ お互い画面を見せ合う！
フェルム／お前ら可愛いな。スマホを見てるなら「酒マダー？」っていうラインの通知が入るよ！（笑）
五大／おおっと。青葉くん、「２４時間営業のスーパーに行きます」ってラインしておいて（笑）
ＧＭ／「ま、待ってください、まだ文章を打つ練習をしてないから……！」 一生懸命慣れないスワイプで文字を打つ。そして打ったメッセージにはすぐ既読が付く（笑）
夜輝／めっちゃラインスタンプを送っちゃおう〜（笑）
フェルム／この大人達、めんどくせーな（笑）
ＧＭ／２人でわいわいと深夜のスーパーへ向かいます。そんな五大くんは気付く。何者か、男性らしき影がスッと目の前に現れたことを。
五大／わ。
ＧＭ／突然現れた相手は黒衣を纏い、フードで顔を隠した人物だ。まるで瞬間移動をしたかのようにパッと目の前にいる。
五大／待って、青葉くん。彼を庇うようにピタッと止まります。
ＧＭ／青葉は突然立ち止まった五大くんの背中に「わぷっ」とぶつかります。
五大／わぷっという可愛らしい声を聞きながら、奴の前に……。
ＧＭ／瞼を開ければ先ほどの人物はいない。黒衣の人物は突然消えた。
五大／おや？
ＧＭ／その人物が君の背後にまわったからだ。「どうしたんですか、五大くん……？」と声を掛ける青葉の後ろに立ち、彼の心臓の裏側を刃で刺した。
五大／……え……。
ＧＭ／刺した刃を引き抜き、もう一回、首元をザシュッと刺す。
フェルム／ね、念入りだな！？
五大／首を刺された……！？ 武器を出して、黒衣に攻撃を仕掛けます！
ＧＭ／五大くんの攻撃は空を切る。瞬間移動で避けられてしまう。
五大／瞬間移動！？
ＧＭ／黒衣の人物は倒れた青葉の体を道路へ倒します。その道路は夜でも車が通るので、あと数秒もすれば青葉は轢かれるでしょう。ちなみに青葉は霊力ダメージによる攻撃です。流血はしていません。
フェルム／事故に見せかけようとしているのか……！？
ＧＭ／その通り。物理ダメージは物理的な攻撃によるもの、傷付けられば流血し傷が残ります。ですが霊力ダメージは精神的負傷や生命力への攻撃のため、外傷が残らない。五大くんは犯人のやり方に、「殺した後に交通事故で死んだように見せるため、そのように青葉を倒した」と瞬時に判断できます。
五大／突き飛ばされた青葉くんを抱えて、車から避けようとします！
ＧＭ／犯人の意図を汲み取り、すぐに青葉の体を抱きとめることができます。そしてエージェントとして長年戦って来た五大なら判る。今このとき、青葉は死んだのだと。
五大／…………。青葉くん？ 微かな希望をかけて声を掛けてみます。
ＧＭ／霊力ダメージによって【ＨＰ】を０に……いや、死亡した彼は、眠るかのように息を引き取っています。
五大／……青葉くん、青葉くん。ゆさゆさと揺さぶってみます。
ＧＭ／動かない。呼吸は無い。……目の前にいた黒衣の男は、もういない。
五大／……そんな中、ピロリンとラインの通知が入る。
フェルム／どうしたんだー？ 遅いぞー？ お店閉まってたのー？ そんな通知が入りますかね。
ＧＭ／無邪気なラインの通知が入ってくる。
五大／……彼らに直接電話をします。
夜輝／もしもーし？ なんぞー？ もしかしてビール売り切れてたー？
五大／ごめん。
夜輝／え？
五大／青葉くん……守れなかった。
夜輝／……な、なに？ 何だ、急に……？ 守れなかったって何だ？ 判るように説明しろよ！
五大／僕も判らないうちに……黒い服を着たよく判らないのが来て……一瞬のうちに青葉くんを殺されてしまった。
夜輝／…………。フェルム、行こう。物凄い勢いで駆けていきます。
フェルム／ああ。現場に駆けつけます。
ＧＭ／夜輝の住むマンションの近くにあるスーパーに向かっていた五大達。マンションから走ればすぐです。
五大／道の端っこで……青葉くんを抱えて座り込んでいます。
ＧＭ／抱えられた青葉は流血してないので、通り過ぎていく人には「酔って寝ちゃった子かな？」としか思わない。君達が騒ぎにしない限り、青葉は静かに眠るように死んだまま……誰も驚かず夜が過ぎていくでしょう。
フェルム／一応、周囲をぐるりと見渡すが……もう怪しい影は無い？
ＧＭ／無いですね。君達だけです。
夜輝／……よろよろと青葉に近寄ります。……本当に、死んだのか？ 嘘、だろ？
五大／…………。
夜輝／だって今日、青葉の誕生日だぞ？ さっきまで笑っていたし……元気だったじゃないか。
五大／ごめん。
夜輝／……ごめんじゃねーだろ。
五大／ごめん。……ごめん。
夜輝／あ、謝るなよ……。
フェルム／夜輝。お前は医者だろう？ まずは青葉を診ろ。冷静になって診ろ！
夜輝／……深呼吸をして、青葉の体を確かめます。
ＧＭ／［感応力師］の≪肉体共鳴≫や［聖職者］の≪浄化の一撃≫のような霊力ダメージによって死亡したことが判明します。心臓発作など違う要因ではない、能力者のスキルウェポンによる殺人だと判ります。
夜輝／［感応力師］……［聖職者］……か？
ＧＭ／クラスはこれって特定はできないかな。［稀人］だったら≪突然変異≫があれば何でもスキルウェポンなんてコピーできちゃうしね。今は「五大くんの証言通りだ」ということが判ったぐらいです。
夜輝／……そうか……。教会に、連絡を……入れます。
ＧＭ／教会に連絡を入れたのなら、数分後には到着するでしょう。さて、ＰＣ２のオープニングは以上です。流れるようにＰＣ３のオープニングシーンに参ります。
●オープニングフェイズ３/フェルム 〜懇願〜
フェルム／シーン的には、教会の人を待っている間になるな……。
夜輝／…………。
五大／…………。
フェルム／…………。これは、異端による死だな？ 誰かに確認するように呟きます。
ＧＭ／青葉を抱える五大。抱えられた青葉を診る夜輝。それを見守るフェルム。その背後に、もう１人男性が現れる。
夜輝／……ルージィルさん。
ＧＭ／フェルムさんの背後に現れたルージィルは肯定することなく、否定もせず、そこに立っているだけだ。
フェルム／先の事件で救った命がまた異端の手によって奪われた。彼はここで死ななくても良かった筈だ。違うか？ ……ルージィルに背を向けたまま問います。
ＧＭ／ルージィルは立っている。振り返れば金髪碧眼の男性が立っている。ただ、無言で立っている。
フェルム／……異端によって人命が失われること、誰かが不幸になること、それをあんた達は望まない筈だ。
ＧＭ／「そうですね」 初めて肯定します。
フェルム／なら回せ。……世界を回せ、時間を回せ！ 青葉が死ななくても済むように、これ以上犠牲が出なくてもいいように。それがお前達の仕事だろ！？
ＧＭ／「そう、ですね。確かにその通りです」 その声のニュアンスは、まるで「とても重い腰を上げて」のように聞こえます。
フェルム／回せない理由でもあるのか！？
ＧＭ／「いえ、時間跳躍は可能です。貴方達が私の手を取ってくれるのであれば。高須賀
青葉が生きている時間まで戻すことが可能です」
五大／戻すことが、可能……。
フェルム／戻してくれさえすれば、後はオレが何とかする。代償が必要だと言うなら持っていけ！
ＧＭ／「貴方だけの力で世界が変えられますか」
夜輝／……決まってるだろ。俺だって何とかする。
五大／もちろん僕も何とかするよ！
ＧＭ／「私は貴方達のことをよく知っています。ですがこれも仕事なので敢えて確認させていただきたい。……高須賀
青葉は、それほどまでして救う価値のある人間ですか」 これは儀式です。ルージィル自身は、君達の心を知っている上で問い掛けます。
五大／救う価値があるかって、もちろんだよ。彼はこんなところでこんな死に方をしていい人じゃない。
フェルム／逆に訊こう。救わないでいいと思える人間がこの世にいると思うか？
夜輝／……お前達は人間の魂に優劣をつけるかもしれないけど、俺達にとっては人間はみんな平等なんだ。……頼む、戻してくれないか。
ＧＭ／３人の声を聞いて、頷く。ルージィルは呟くように口を開く。「……では、時間を戻しましょう。どうやれば高須賀
青葉を救えるか。全ては貴方達次第です」 ゆっくりとフェルムさんに手を差し伸ばします。
フェルム／ガッと強く掴みます！
ＧＭ／君達は、上も下も右も左も判らない渦の巻いた空間に放り出される。時が巻き戻ります。……目を覚ましてください。
夜輝／ハッ……。
ＧＭ／そうだな、視点をＰＣ１の夜輝さんにしようか。……夜輝は自分のベッドで目を覚ます。日時を確認したなら、「青葉の誕生日を祝った今朝」だ。巻き戻ったのは１日もないですね。
五大／朝だ。
夜輝／……朝だー！？ スマホを投げます！ 扉を開けます！ 青葉の部屋に突っ込みます！
ＧＭ／早朝に青葉の部屋に突っ込んだなら……服を着ている最中の青葉に会えます。（青葉になって）「は、はい……？ 夜輝さんおはようござ……」
夜輝／青葉あああぁー！？
ＧＭ／女の子だったらサービスカットでイヤーンのラッキースケベシーンだよ！？（一同笑）
夜輝／青葉っ！ あ、朝だな！？
ＧＭ／「は、はい、朝です……今日は夜輝さんもお休みですよね？ お昼ぐらいに五大くんとフェルムさんが来るっていうお約束をしている朝ですよ……？ ですが今は朝なので、五大くんとフェルムさんは居ません……」
五大／ちゃんと一つ一つ説明してくれている青葉。出来た子だなぁ（笑）
夜輝／がばぁっと青葉に抱きつきます！ わしゃわしゃわしゃ！ うわーっ！ 夢じゃないな！？ 本物だな！？ 今の年齢を言ってみろ！？
ＧＭ／「えっ……１７です……でも今日で、１８歳……」
夜輝／よっしゃああああああーっ！ 投げて画面の割れたiPhoneでフェルムや五大からの連絡を待ちます。
フェルム／投げて割れてる！？（笑）
夜輝／（五大に電話をして）もしもしもしもーし！ 今日は朝かー！？ 今は巻き戻ってるなぁー！？
五大／はい！ 巻き戻りなうです！（笑）
夜輝／ありがとう本当にありがとう！ 生きていてこんなに嬉しかったことは絶対無い！ なんて素晴らしい朝なんだ！ 本当に今日という日に感謝！
フェルム／そんな怒涛のラインが送られてくるんだな……。誰か、夜輝に鎮痛剤を使ってやってくれー（笑）
ＧＭ／朝に呼ばれた五大とフェルムも、そろそろ夜輝のマンションに集まりましょうか。３人が集合したところでミドルフェイズを始めます。朝のうちに２人が来てくれたなら、青葉が戸惑いながら全員分の朝食を作り始めるでしょう。
五大／はーい！ ……まずは情報を探そう。そして止めよう。この惨劇を止めるぞ！
夜輝／ああ、止めよう。生きてて良かったと３人でスクラムを組みながら！
フェルム／スクラムに巻き込まれてる（笑） しかし、思ったより時間が巻き戻らなかったな……。後でルージィルさんに文句を言おうっと。
ＧＭ／「申し訳ございません。これ以上は難しかったのですよ」 文句を言おうと言った背後にルージィルが謝ります。
フェルム／うわあああああっ！？ 神出鬼没なイケメン怖い！（一同笑）
【ミドルフェイズルール】
・『契約』はマイナーアクション換算。
・『供給』は１シナリオに１回まで可能。マイナーアクション換算。
・『協調行動』は１人１ラウンドに１回まで。
・ミドルフェイズは、６シーンが終了すると１日が終了。真夜中のトリガーイベントが発生する。
『ＡＦ判定：調査「青葉」』
・使用能力値：【理知】【幸運】
・難易度：４０
・ラウンド制限：なし
※「青葉の背景を調べる」演出に成功すること。成功した場合、青葉の過去が発覚する。
※協調行動ＯＫ。難易度：８。
『ＡＦ判定：黒衣の殺人者』
・使用能力値：【体力】【意志】
・難易度：４０
・ラウンド制限：なし
※「黒衣の殺人者と接触し、時間を共にする」演出に成功すること。成功した場合、黒衣の殺人者の話を聞くことができる。
『ＡＦ判定：カラドリウス事件の再調査』
・使用能力値：【知覚】【理知】
・難易度：３０
・ラウンド制限：なし
※「一度解決したカラドリウス事件を再調査する」演出に成功すること。成功した場合、カラドリウス事件の真相が判る。
※協調行動ＯＫ。難易度：８。
『ＡＦ判定：交流「青葉」』
・使用能力値：【理知】【幸運】
・難易度：２０
・ラウンド制限：なし
※「青葉と交流する」演出に成功すること。成功した場合、青葉について情報を得ることができる。
※協調行動ＯＫ。難易度：１０
※『イベントキー：青葉』がないと判定できない。
ＧＭ／『ＡＦ判定：黒衣の殺人者』では「黒衣の殺人者と接触し、時間を共にする」とありますが、ＰＣ達が希望した演出の中で彼を出現させることができます。出現した彼とアクションを取ってください。
夜輝／へー、珍しいケースのＡＦ判定だな！
ＧＭ／『ＡＦ判定：黒衣の殺人者の能力』は、瞬間移動のことですね。五大くんは他の２人に不自然な動きについて話したとして知っていてください。
フェルム／ほうほう。……青葉との交流する項目もあるけど、『イベントキー：青葉』が無いと判定できないんだ？
五大／今は誰も持ってないな。
ＧＭ／今回のセッションではイベントキーはＰＣ内全員の共有です。『イベントキー：青葉』を入手したら、別のシーンで違うＰＣが青葉と交流することが可能ですよ。
フェルム／……ＧＭ、新ルールの『一対契約』ルールって解禁ですか？
『一対契約』ルール
マスターが誰のサーヴァントでないままサーヴァントを得ている状態のこと。
本来の契約ルールではマスターもまたサーヴァントになれるが、一人にのみ契約している場合、通常の契約以上の力を発揮することができる。
一対契約状態で得られる令呪は５つ。キャラクターレベル１０以上が推奨される選択ルールである。
フェルム／令呪を２つ消も費するけど【ＨＰ】と【ＭＰ】を全回復できる≪令呪：強制修復≫とか、すっごく使えると思う。
ＧＭ／今回のレギュレーションは高レベルキャラクターメイキングですしね……。せっかくですからＯＫとしましょう。ＰＣ４ちゃんが入院している今だけの契約を結ぶことにしました（笑）
夜輝／使ったことないルールなので面白そうですねー！
相談の結果、フェルムがマスター、夜輝と五大がサーヴァントで『一対契約』を行なった。
夜輝／フェルムさんがマスターって判る。オカン力が凄そうだもの。
フェルム／オカン力って何だよ？（笑） オカン力を求められた結果、最年長の自分に回ってきたんだな。
ＧＭ／今まではＰＣ４ちゃんのオカン力が凄かったからね。彼女がみんなのマスターだったからね。
五大／ＰＣ４ちゃんってオカン力が高かった女の子だったんだ（笑）
夜輝／ああ、惜しいモブ子ちゃんを亡くしたぜ（笑） 俺は出来るなら青葉のことを調べたいけど……でも……。
フェルム／いいじゃん、青葉のことを調べに行けば。お前は一番何がしたいんだ？
夜輝／≪物品調達≫がしたい。
五大／判りやすい要求だった！（一同笑）
夜輝／≪物品調達≫を使って≪興奮剤ＥＸ≫を入手したいんですよ！（笑） だから出来れば一番最初にシーンをやらせてください！
フェルム／後は、早めに黒衣の殺人者について調べるのでもいいな……あの訳の判らない男のことを調べたいだろ？
夜輝／うん、訳の判らない男だったしな……。
五大／五大は【体力】が高いし≪修羅≫で振り直せる。なら唯一『協調行動』ができない黒衣の殺人者のことについて調べてみるよー！
●ミドルフェイズ１／夜輝 〜みんなで朝ご飯〜
夜輝／まずは≪物品調達≫をするために教会に連絡を入れます。（高坂に電話をして）すみませーん、高坂さーん！ 取り寄せてもらいたい物があるんですがー！
ＧＭ／高坂が電話を受けます。「何だーい？ 俺、今回のハンドアウトに出番無かったから何でもやるよー」
夜輝／高坂さんありがてー！ でもあんまり無茶はしないでくださいね！（笑） そこの倉庫に≪興奮剤ＥＸ≫があった筈なんですよ、送ってくれませんか？
ＧＭ／そこの倉庫に。
夜輝／悔改めよ。
ＧＭ／すまない、本当にすまない……（一同笑） という訳で、夜輝は２シーン後に≪興奮剤ＥＸ≫をゲットできます。
夜輝／高坂さんとの電話が終わって、青葉のところに向かおう。誰か『協調行動』をお願いしてもいいですか？ 夜輝は【理知】で振りますので。
ＧＭ／シーンプレイヤーと同じ【理知】判定で難易度８に成功すれば、協調行動が可能です。ＡＦ判定の特技減少を手伝うことができるよ。
フェルム／じゃあフェルムが協調行動に挑戦します。（ころころ）……出目が低かった、でも達成値１０で成功です！ なんか今日のダイスはヒヤヒヤするな（笑）
夜輝／いやいやこの先が恐ろしいですなー（笑）
『ＡＦ判定：調査「青葉」』
・使用能力値：【理知】【幸運】
・難易度：４０
・ラウンド制限：なし
※「青葉の背景を調べる」演出に成功すること。
※協調行動ＯＫ。難易度：８。
夜輝／まず≪物品調達≫をしました。さっきの電話です。
ＧＭ／うん、物理的にしたな。
フェルム／自分が使役している水霊を≪水霊操作≫で朝ご飯を作る青葉がいる場所へ飛ばす。重要の情報を発見次第すぐに知らせて！
ＧＭ／（水霊になって）「味噌汁の具が大根です」
夜輝／美味い！ ありがてー！ ≪緊急支援≫で味の素を入れに行きます（一同笑）
五大／味噌汁に支援した！ 体に優しい！（笑）
フェルム／ループ前にあったことを思い出す。≪霊的神経≫と≪防衛用具≫で、彼の周りに悪意を持った奴が来ないか気を張ります。
ＧＭ／（水霊になって）「いきなり≪緊急支援≫をしてきた奴がいますっ！」
フェルム／アレはオレの友達だから何もするなよ！？（笑）
夜輝／おい水霊、≪悔改めよ≫（笑） お前が何かしたら≪光の一手≫するからな！？ ……最近の青葉はいつも通りだよなと≪過去視≫。≪心霊治療≫で体や心のメンテナンスは日夜やっていることだと思う。今はあまり異常は無いのかな？
ＧＭ／ここ数日間は仲良く、安定した生活を送っていたよ。
夜輝／無理はさせてないよな……。≪＋５０無理させない≫で何かあったら俺が動く！
ＧＭ／いつもの調子で、青葉が「五大くん、お皿を出してくれますか？ 朝ご飯の準備ができましたので」と声を掛けます。この通り、青葉の様子は普通です。
五大／はいはーい、お皿を出すよー。おっとっとぉ！？
フェルム／皿を持ったまま転ぶなと≪逆転運命≫！（笑） あれはファンブルだな、≪リライト≫！
夜輝／こぼれたお皿に≪念動障壁≫！（笑）
フェルム／１人で朝の支度が忙しそうな青葉に≪魂装支援≫を使っておこう。陰ながら頑張れー……って言ってオレは手伝わない。だって日本食はよく判らないし！（笑）
夜輝／おーい、お米が炊けたぞー。よそってくれーって≪戦術指揮≫をします。≪肉体復元１・２≫相応の味噌汁を飲みますよ！
ＧＭ／……このＡＦ判定は「青葉の背景を調べる」であって「朝ご飯を作る」ではないよ？
五大／彼と一緒に朝食を作ることで新たな一面を発見しようとしているんです！（笑） あ、高坂さんに物品調達をお願いしたとき……「青葉くんの背景に関する資料収集」もしてもらったことにすれば？
フェルム／それだっ！ その物品調達に時間が掛かるから我々はそれまでご飯を食べていることにしたんだよ。おおっ、高坂さんからメールが来たぞー（笑）
ＧＭ／つまりこの判定に失敗したら高坂が事故る。
夜輝／事故ったらごめん、高坂さん！ 『現在難易度：４』で振ります。（ころころ）良かった、事故は起きない！ 達成値１０で成功です！
フェルム／良かった、メールの本文が文字化けせずに受信できたぞ（笑） あー、味噌汁美味しいなー！
五大／ガツガツガツ、おかわり！（笑）
ＧＭ／では朝ご飯を終えた４人……五大が青葉と後片付け、フェルムがテレビを観ている中、夜輝は高坂からの長文添付ファイルの本文を確認します。
夜輝／ふんふん。
ＧＭ／どうやら高須賀 青葉は先日亡くなったご両親と血の繋がりは無く、引き取られて高須賀家に入った子らしいよ。
五大／おや？ ……転々としていた子なんだ。元の家族はどうなったの？
ＧＭ／青葉は昔、実の両親が殺されて誘拐された過去があるそうです。
夜輝／へっ！？
ＧＭ／カラドリウス事件があったから、「昔も殺されて誘拐された」と言った方が正しいでしょうか。
フェルム／昔……も？
ＧＭ／青葉は幼い頃、誘拐犯にある場所で監禁されて過ごしていました。幼い青葉の証言によると「まるで病院のような、新興宗教施設のような場所で閉じ込められ生活を送らされていた」らしいです。教会によると「過去、青葉は『機関』にいた」と調べがついているそうです。
五大／ええっ、機関に！？ 僕と同じだ！
ＧＭ／そう、五大くんと同じ「青葉は≪機関「チルドレン」≫のライフパス特技を持っているキャラクター」ということですね。なお、青葉は大人しい性格なので目立ちませんが、優等生で適応力もある丈夫な人間です。どんなダイスロールにも達成値＋１０できるから。
夜輝／確かにこの数ヶ月間、青葉は一度も風邪を引かなかった！
フェルム／わりと些細な理由だな（笑）
ＧＭ／なお、青葉は能力者ではありません。……さて、ここで一般特技についての解説です。一般特技や追加ライフパスは、「キャラクターの背景を記したもの」です。例えば≪興奮剤≫は「薬物を持っている」、≪他人をかばう≫は「他人を庇うことができる」、≪機関「チルドレン」≫は「機関とのコネクションがある」ということで、これは超能力や魔法ではありません。一般人キャラクターでも取得できるんですよ。
フェルム／ライフパスを活用したセッションって言ってたけどこういう使い方か！ つまり青葉は……機関の研究施設から救い出されて、高須賀家のご両親に引き取られたんだ？
ＧＭ／はい、高須賀家が青葉を養子として引き取りました。引き取った夫婦も天涯孤独の２人だけの生活だったので、青葉を我が子のように可愛がっていたそうです。……その両親が亡くなって、青葉はまた１人になり、そうして今の夜輝さんのもとに来ました。
五大／２回も異能関係の犯人に誘拐されたんだ……。教会側もきっと、エージェントである夜輝さんに引き取ってもらえることに安心したのかもな。
夜輝／なあ、機関にいたってことは……何か特別なものを持っているのかな？
ＧＭ／さて、このＡＦ判定に成功したので『イベントキー：青葉』を手に入れてください。これで新しいＡＦ判定が可能となりました。……真剣な顔でメールを見る夜輝に青葉が「コーヒー、飲みますか？」といきなり声を掛けてくる。
夜輝／どわあーっ！？ スマホを投げる！
ＧＭ／今日はスマホを割ったり投げたり大変だな（笑） 声を掛けただけで大慌てされたので、青葉は困惑します。（青葉になって）「よ、夜輝さん……何かあったんですか……？」
夜輝／いやいや！ 何も無いよ！ ……いや、嘘をつくのはやめよう。あることはある。でもお前は何も心配しなくていい！
ＧＭ／「……は、はい……」 何も無いのであれば彼は去っていきます。
夜輝／あ、まっ、待って待って！ ……俺さ、お前と結構長く居るようになったけど……。
ＧＭ／「はい……？」
夜輝／お前のこと何も知らなかったし……何も知ろうとしなかったなーって……。
ＧＭ／「はあ……」
夜輝／そう思った……んだけど……ごめん……。
ＧＭ／「その、何でしょう……？」 何も話が無ければ彼は去って行きますが。
夜輝／…………。コーヒー。ブラックで。
ＧＭ／「は、はい……」 コーヒーを淹れに去ります。
フェルム／お前ら、いいかげん腹を割って話し合えよぉ！？（笑）
五大／見てるこっちがモダモダするよ！？（笑）
ＧＭ／夜輝さん、何も言わなければシーンを終わりにするよ？
夜輝／……な、何も言えないよー……このままシーンを終わりにします。次のＡＦ判定で何かをします……。
五大／いいかげん男を見せろー！（笑）
●ミドルフェイズ２／五大 〜黒衣との接触〜
五大／じゃあ次は僕の番！ 黒衣の殺人者について調べます。
ＧＭ／このＡＦ判定は協調行動ができないので、五大くんのみのシーンになります。
『ＡＦ判定：黒衣の殺人者』
・使用能力値：【体力】【意志】
・難易度：４０
・ラウンド制限：なし
※「黒衣の殺人者と接触し、時間を共にする」演出に成功すること。
ＧＭ／ＡＦ判定は自由な世界創造だから……シーンプレイヤーが「黒衣の殺人者さん、パチンコしててください」と言ったらパチ屋にいるよ。
フェルム／目立つなぁ！？（一同爆笑） 「ディズニーランドに居てください」って言ったら一人で遊んでるのか！？
夜輝／それも目立つなぁ！（笑） 逆にそういうキャストさんかと思われるよね！ ホーンテッドマンション辺りに居てほしい！
五大／一緒にホーンテッドマンションで遊んでＡＦ判定をするんだな！（笑）
フェルム／どこに行くの？ パチンコ屋？ ディズニーランド？
夜輝／いや、実際は演出しやすい所がいいと思う。荒野でバトルをするとか……。
五大／荒野に行こう！
ＧＭ／五大は荒野に来ました。
夜輝／本当に荒野へ行ったの！？（笑）
五大／荒野と言ったが、ここはただの荒野ではない！ ……かつてそこには何かの研究施設がありました。
夜輝／あっ！ ……そうくるか（笑）
五大／かつて自分が居た……廃墟の施設に入っていきます。青葉もまた自分と同じ≪機関「チルドレン」≫だと知ったので、昔の自分を振り返ることで何か調べられないかと思って来てみたぜ！
ＧＭ／ここは荒野、廃墟、今は何も無い施設だ。猫が時々たむろっているぐらいで、誰も人が来ることはない場所だね。
五大／猫会議をしてるんだ？
夜輝／にゃー、にゃうにゃう。
フェルム／にゃー！ お前誰にゃー！？
五大／にゃあああー！
夜輝／にゃー！
フェルム／にゃー！
五大／にゃあああああああー！ これが≪乱舞≫です。
フェルム／猫に範囲攻撃してたの！？（一同爆笑）
五大／猫を一度追い払います。ここは君達が居ていい場所じゃないんだ……という≪失われた日々≫。今はあちこちボロボロで壊れている廃墟。昔、大きな機材があったと思われるガランドウの部屋の中。かつて自分がされていた苦痛に満ちた実験内容を思い出します。
ＧＭ／五大くんにそんな過去が……。
五大／≪夢想劇≫で白昼夢的なものを見ようとします。でもやっぱりこれだっていう情報は思い出せないな。廃墟だけど何か資料が残っていないかな？ 残されている棚に何か紙束があったので引っ張り出します。だけど中身は暗号状態。≪暗号解読≫で、青葉くんに対して記録が無いかを探してみます。
ＧＭ／おー、廃墟で残された記録を漁っていく……良いね！
五大／うーん、でも見当たらない。ひょっとして金庫や隠し通路とかないかな？ ≪怪力無双≫でおりゃーっと機材をポイポイ！ ドンドンドン！
フェルム／ふにゃーっ！？（笑）
夜輝／にゃーんっ！（笑）
五大／おおっ、金庫的な物を発見したぞ！ バリバリバリ！
ＧＭ／鍵明け（物理）だ。
五大／金庫を開ける！ ……何も無い。それもそうだよねー、もう教会が全部チェックした後だよねー。とりあえず一休みしよう……。
フェルム／にゃーにゃー。ぐるぐるぐる……。
夜輝／ふにゃー、お前どこから来たにゃー？ 噛みつくにゃー。かぷっ。
五大／休んでいると集まって猫をわさわさと撫でる。≪会心の一撃≫わさわさわさわさ。
フェルム／にゃああああんっ！？ 悔しい！ でも！ 感じちゃう！（笑）
夜輝／必死の力で尻尾を使ってパシンと五大くんに攻撃……！
五大／スッと避けて≪カウンター≫なでなで。
夜輝／にゃあん！？ ひくひくっ！
五大／≪血と骨の武器≫で……原材料は禍々しい物ですが、ネコじゃらしを作ります！ テッテレー！ ≪戦神の巣≫のごとく！
フェルム／しゃしゃしゃしゃにゃにゃにゃにゃっ！ これは抗いがたい！（笑）
五大／そしてその猫が渦巻く中……≪特攻≫していく！
フェルム／ふにゃああああああっ！ ふにゃああああ！
五大／猫達とにゃーにゃーやっていながら、≪単一化≫で機関にいた頃の記憶を思い出す……。
フェルム／別のことを考えている暇はあるのかにゃー！？
五大／猫に甘く噛まれたり引っ掻かれたりしているけど、≪強化手術≫があるからノープログレム！
夜輝／この兄ちゃん、本気を出さないにゃ！ 合体するしかないにゃ！ ≪機関「チルドレン」≫を持った猫が五大に襲いかかったのだった！
ＧＭ／お前も≪機関「チルドレン」≫だったのかよ。
フェルム／我々合体した猫の力を思い知るがいいにゃー！
五大／≪黒水晶の盾≫と≪猛る身体≫で防ぐ！
夜輝／ここにどうやって黒衣の殺人者が出てくるの？
フェルム／そろそろ「こんな所で何をやっているんだ？」って黒衣の殺人者を出さないと！（笑）
五大／猫達がちりぢりになっていく中、静かになったところで判定を行ないます。なので黒衣の殺人者さん、現れてください！
ＧＭ／全てを見ていた黒衣の殺人者がこの場に現れます。
フェルム／優しい！ 全てが終わるのを待っていてくれた！（笑）
五大／ありがてえ！ 特技は１５個使ったので難易度が３０減り、『現在難易度：１０』です。（ころころ）あ、１・１。
夜輝／ファンブルだ。
五大／……≪修羅≫を使用します！（笑・ころころ）≪機関「チルドレン」≫を使って成功にします！
ＧＭ／猫が居なくなった後、一つ息吹が残っているのに気付く五大。君が一休みしようと腰掛けていた部屋に、無言で五大を見ている誰かがいた。
五大／武器を用意しながら、お前は誰だと問い掛けます。
ＧＭ／「…………」 彼は、息を呑む。問い掛けに答えようか少し悩んだ素振りを見せた。そして「俺は……」と声を出す。「いや、先にお前に訊きたいことがある。お前は……青葉のことが大切か？」 何者かという問いには、答えようとしたけど躊躇って、逆に問い掛けてくる。
五大／何を言っているんだよ。当たり前じゃないか。
ＧＭ／「出会ってまだ数ヶ月も経っていないだろ。なのに大切にすべき存在か」
五大／ああ、だって僕とあいつは友達だ。友達を大事にするのは当たり前だろ。……お前、一体何なんだよ？
ＧＭ／「もし、青葉が生きていると……世界が滅ぶとしたら？ 青葉は生きていてはいけない存在だとしたら？」
五大／……どういうことだよ、それ。
ＧＭ／「もしじゃない。真実の話だ。青葉が生きていると世界が滅ぶ」
五大／言っていることワケ判んねーよ！
ＧＭ／顔を隠した黒衣の男が、スッと瞬間移動で五大に近寄る。敵意は無い、攻撃してくる様子も無い。五大に≪スフィアメモリ≫を渡します。
≪スフィアメモリ≫
［イレギュラー］の記録用ソウルデバイスを他者に譲渡できるように開発した物品を表わす一般特技。
物品に特定の記憶や記録を保存する。その物品に触れた者はビデオテープを再生したように脳裏に記録した声、映像を見ることができる。
ＧＭ／口で説明するより「こちらの映像をご覧ください」の方が早いと思ったのか、彼は五大くんにそれを渡した。本来の≪スフィアメモリ≫は「代償：１Ｄ６ＭＰ」ですが、今回は代償無しです。彼が五大くんに見せたいものがあるらしい。
フェルム／向こうが勝手に代償を払ってくれたのか。
五大／……≪スフィアメモリ≫を受け取ります。中が何なのか、見ます。
ＧＭ／五大くんの脳裏に、たった１秒の中に詰められた長い記録が再生されます。
――そこは、荒廃した世界。
竜の卵が割れ、怪物達が地獄から溢れ、その凶刃により死に逝く人々。『欺く神』の手に落ちて、全てが無くなった世界。
もうこの世界には救いは無い。正なる神は『ゼフィロス』と名付けられたゲーム盤である世界を見捨てたからだ。
人々に未来は無くなった。なんて苦痛に満ちた世界。なんて『負の感情』に溢れた世界。
空にはドラゴンが舞い、魔物達が人々を食らう荒廃した世界で生き残った人類はあと数人……彼らは終末を迎えていく。
ＧＭ／五大くんはその地獄を体験したかのように頭に叩き付けられます。【正気度】判定をお願いします。難易度は１２以上です。
五大／ここで狂気に陥りたくないなぁ！？（ころころ）達成値１３です、セーフ！
ＧＭ／成功した君は、「目の前に居る人物は、その地獄を実体験してきたんだ」と察します。（黒衣の殺人者になって）「……青葉が生きていると、世界がこうなるんだ。今日中に彼を殺さなければならない。第２ラウンドが終わる頃、２４時を回る前に殺さなければならないんだ」
五大／……今日が終わるまでにどうにかしないといけない……？
ＧＭ／「どうにかする？ そんな手段は無い。戦いが始まる火種がどこかに埋められているようだが、その火種を消すよりも、青葉を殺せば世界は救われる。なら……」
五大／手段が無いとかじゃない。見つけるんだよ！
ＧＭ／「……お前には青葉を殺すことは無理か。世界が崩壊する事実を突きつけてもなお青葉をこれほど大切に想うなんて。……けれど、もしお前が青葉を殺したいと思ったなら、これを使え」 五大に『イベントキー：消滅の禁書』を渡します。
『イベントキー：消滅の禁書』
対象の【ＨＰ】を０にしたときに使用。対象を魂を消滅させる。
五大／嫌でも教えられてしまった……！
ＧＭ／さて、五大くんはあることに気付きます。……黒衣の殺人者は君に禁書を渡してきましたが、あの人……その禁書の他に、２冊目の禁書を持っている。
五大／２冊目の禁書？
ＧＭ／持っている本の表紙、どっかで見たことあるような……とインテリな君は思う。五大くんは教会の仕事中見たその禁書についてを思い出します。名前を、『イースの禁書』と言います。
夜輝／『イースの禁書』か！？
『イースの禁書』
時間超越ができる「イースの大いなる種族」によって書かれた魔導書。「観測者」になる。
代償は非常に大きいが、自由な時間跳躍（タイムスリップ）が可能。詳しくは『春を呼ぶ円環』参照。
観測者の説明：（１）タイムスリップが可能。（２）行く所を指定すればどこにでも現れる。（３）能力者の力量でタイムスリップできる長さが決まる（あまり昔には行けないよ！）
ＧＭ／この禁書があれば、龍の聖剣のような自由な時間跳躍が可能になります。イメージ的には『ドラえもん』のタイムマシンのような便利アイテムです。
五大／それは凄い禁書だ……！？
ＧＭ／さらに「行く所を指定すればどこにでも現れる」ことができます。例えば１分前の同じ場所に移動したり、５秒前の５メートル先に現れたりすることも……。
フェルム／それでワープしているように見せていたのか！？
夜輝／そっか、確かにそれだと消えたり現れたりできるな……。
ＧＭ／しかし「能力者の力量でタイムスリップできる長さが決まる」ので、人によっては遠すぎる過去には時間跳躍できなかったりします。きっと代償が大きいとか発動判定の難易度に成功できないとかだね。
夜輝／でも、世界の滅亡がかかっていたら体を張るよな……。
ＧＭ／これはロリやルージィルさんも同じで、彼らも膨大な量の【ＭＰ】や寿命を削って時間跳躍をしているよ。彼らは普通の人間と比べて【最大ＭＰ】が多いだけで、何をしても平気という訳ではないです。
フェルム／それでも時間跳躍をしてくれる……いつもありがとな（笑）
ＧＭ／……そして、こちらの特別イベントキーを差し上げます。このイベントキーは他のＰＣには見せないでください（五大のプレイヤーに紙を渡す）。
夜輝／ほう！？
フェルム／『シノビガミ』の秘密みたいだな！？（笑）
ＧＭ／別に『シノビガミ』みたいに「自分から内容を明かしてはならない」というルールではないので、他のＰＣに話したいと思ったらバラしたってもいいですよ。
五大／は、はい。読んでから見せるか考えても大丈夫ですか……？（渡された秘密のイベントキーを読む）ホワッツ！？
フェルム／お、おう！？（笑）
夜輝／い、いい反応だな！？（笑）
五大／ホワッツ！？ ホワッツ！？ えっ？ ええっ！？ ……こ、黒衣の人は今どうしてる！？
ＧＭ／もう去っていったよ。
五大／お前、どういう……！？ い、いない！？
ＧＭ／このまま他の人に話してもいいんだよ？
五大／……他の情報収集の様子を見てからにします。男が去っていったことに気付いて呆然している五大で、シーンを終わらせてください……。
ＧＭ／了解です。これにてこのシーンは終わりにしますが、もう一度黒衣の殺人者に会いたい場合は難易度が半減した「難易度：２０」で再度ＡＦ判定をすることができます。話したいことがあったらいつでもおいで、どこにでも現れるよー。
●ミドルフェイズ３／フェルム 〜竜〜
フェルム／黒衣の殺人者の能力を調べようと思ったけど……事件の再調査についてが気になってしまった。こっちを先に【理知】で調べます。
『ＡＦ判定：カラドリウス事件の再調査』
・使用能力値：【知覚】【理知】
・難易度：３０
・ラウンド制限：なし
※「一度解決したカラドリウス事件を再調査する」演出に成功すること。
※協調行動ＯＫ。難易度：８。
五大／協調行動しまーす、わっほいわっほい！（ころころ）【理知】で達成値１４で成功です！
夜輝／俺も協調行動しよう。（ころころ）達成値９で成功。……五大って意外と頭が良いんだな。
五大／僕は≪単一化≫で【幸運】を下げているだけで、【理知】は低くないからね！
夜輝／こ、これはインテリ筋肉！？（笑） では……五大が施設から戻ってきたところから始めよう。五大、どうだった？
五大／…………。
夜輝／……お前、何か隠しているな？
五大／男から受け取った≪スフィアメモリ≫を取り出す。……これ、あいつがくれた。あの黒い奴の記憶が入っている。
フェルム／なんでそんな物を！？ 怪しい人から物を貰っちゃいけませんって言ったでしょ！？
五大／お母さんごめんなさい！（一同笑） ……今、この場に青葉くんがいないか確認します。
ＧＭ／いないことにします。
夜輝／……なんであいつがそんな物を五大に渡すんだ？ 俺達敵対してるんじゃなかったのか？
五大／……この≪スフィアメモリ≫には、『欺く神』によって世界が崩壊していく記録が記されている。奴が言うには、「青葉が生きていることで世界が崩壊してしまう、だから自分は今日という日が終わるまでに青葉を殺す」と言ったんだ。
夜輝／待って。じゃあ、あの黒衣の男って……。
フェルム／……消滅した世界から来た、未来から来たってことか？ ≪スフィアメモリ≫の記録を見ようとします。代償は？
ＧＭ／五大くんが記録を見る前に「覚悟してくださいね」と言ったなら、２人の【正気度】判定は免除します。
フェルム／五大さんは先に犠牲になったのだ（笑）
夜輝／優しい筋肉だな、お前の筋肉は（笑）
五大／僕は筋肉だけですか！（笑）
フェルム／≪スフィアメモリ≫でドラゴンが空を飛び交う滅んだ世界の様子を見ます。ドラゴンか……最近だとカラドリウス事件もあるし、少し調べ直した方がいいかもしれないな。という訳で再調査をします！
五大／あの事件に繋がっているのかもしれない。お願いします！
フェルム／では……この部屋に居ない青葉に危険が迫ってないか、≪水霊操作≫で水霊に監視させます。≪霊的神経≫＋≪防衛用具≫で辺りを警戒しつつ、怪しい奴が入ってこないように≪御符≫で結界を張っておきます。
夜輝／徹底しておる。その辺りに結界を張った方が良いと思うぞ、と≪戦術指揮≫をします。
五大／水霊さんが≪乱舞≫しまくり！
フェルム／乱舞してる！？（笑）
夜輝／その水霊さんには周りを見てもらおう、≪空間知識≫。
フェルム／元気一発≪興奮剤ＥＸ≫を飲みつつ、自分が所属している≪コネ「エルス」≫の研究員に「回収した素材の調査結果を教えてくれ」と連絡をします。もしかしたらその情報から何かが判るかもしれないしな。
ＧＭ／どんな研究員ですか？
フェルム／「イーッヒッヒヒ！」って笑うようなドクトル・シュタインが……（笑）
夜輝／そのドクター、俺と同じ≪過去視≫持ってそうですね（笑） フェルムに上から≪興奮剤≫＋≪興奮剤ＥＸ≫を掛けておく！
フェルム／そうこうしているとエルスから資料が届いてくる。うん？ 何が書いてあるか判らないな？ オレ、現場の人間だから暗号とか判らないわ！
五大／なら≪暗号解読≫を持ってる僕が読みまーす！
フェルム／理知的な筋肉だなぁ（笑） これで『現在難易度：４』だ、さぁ調査をしてみよう！（ころころ）達成値７で成功です。
ＧＭ／フェルムさんが資料を取り寄せ、暗号解読を五大くんがしたおかげ情報を入手できました。……君達は異端カラドリウスを倒しましたね、攫われた１０人を使った儀式が行われる前に。
夜輝／うん。何の儀式だったんですかね？
フェルム／きっと内容まで判るＡＦ判定に失敗したままクライマックスフェイズに移行しちゃったんだよ（笑）
ＧＭ／その通り。君達は「１０人の生贄で具体的に何をしようとしたか」判らないままでした。フェルムさんが回収した情報を、エルスが解析した結果、カラドリウスが計画していた全貌が発覚します。カラドリウスは、『欺く神・ツヴァイククウォター』を召喚しようとしていました。
『欺く神・ツヴァイククウォター』
異端を生み出す邪神の第二位。「邪神八柱」の一つ。闘争、力、文明開化、ダメージロールを司る竜王。
詳しくは、『異端・異端犯罪者 辞典』参照。
五大／ダメージロールを司る邪神！？ やだぁー！（笑）
夜輝／うわー、≪這いよる混沌≫とか≪殺界≫とか無料で貰える邪神じゃないですか。強い！（笑）
ＧＭ／よく知らなくても「物凄く強い、物理で強い邪神」だって思ってください。ダークエルフさんは圧倒的暴力の竜王を蘇らせたかったみたいだね。力イズパワー！
夜輝／ウィッス、力強い（笑）
ＧＭ／カラドリウスは邪神召喚のために相応しい生贄を選んで攫っていたようです。その相応しい儀式の贄の名前……青葉といいます。
五大／お、おう……！？
フェルム／彼が、生贄のメインだったと？
ＧＭ／青葉がメインで、家族は巻き添え。他の人達は「モブでも数はあった方がいい」と揃えられた人々のようです。何故カラドリウスが青葉を狙って攫ったかというと、邪神召喚には適した人物だからです。何故なら青葉は魔力をどんどんその身に蓄える特異体質、『欺く神を降ろす器』だから。
夜輝／え……。
『欺く神を降ろす器』
機関から派生した魔術結社が生み出した人造兵器。
「欺く神」をその身に降ろすための儀式が既に施されているキャラクターのこと。召喚に必要な魔力が溜まり次第、時限式に邪神召喚の儀式が発動する。
≪コネ「魔法少女」≫を取得したキャラクターが相当する。
五大／僕と契約して魔法少女になってよ！？（笑）
夜輝／≪コネ「魔法少女」≫！？ 青葉は魔法少女だった！？（笑）
≪コネ「魔法少女」≫
魔法少女の力を習得した者であることを表わすライフパス。正確には、「欺く神」をその身に宿す人造人間であることを表わすライフパス。
特技の効果は［キャラクターレベルＤ６］で行為判定を行なう。ダイスロール後、任意の２Ｄ６を選択肢、通常通り効果を算出する。
詳しい背景については、『ビクティムガール』参照。
フェルム／（←『ビクティムガール』参加者の一人）知ってるー！ 青葉、お前も苦労してるなー！？（笑）
ＧＭ／これもまた「そういったキャラクターであることを表わす」一般特技として青葉は取得しています。青葉は一般人ですが≪コネ「チルドレン」≫と≪コネ「魔法少女」≫を持っているんですね。
フェルム／「器オブ器」って感じだな！？（笑） ……説明文の「時限的に召喚開始」って、魔力が満ちて邪神が召喚されるってことか？ ……あ、ルージィルさんが腰を上げなかった理由が判った！ そういうこと！？
夜輝／え？ ……あ、そっか……青葉が死んだ方が世界的には都合が良いのか！
ＧＭ／ええ。そこまで判ったなら「ロリが現れない理由」も何となく判りますか？
フェルム／そうかそうか、世界に邪神が召喚される可能性なんて無い方が良いもんな……！ っていうか、おロリ様は黒い男の方をループさせてそうだよね？
五大／絶対そっちですね！ お、おロリ様ったら……（笑）
フェルム／ルージィルさんはロリと違って多少の無茶でも手助けをしてくれる人だから、オレ達の願いを聞き入れてくれたに過ぎないんだ……。そして思ったよりも時間跳躍できなかった理由も、そういう重い理由があったからなんですね、ルージィルさん？
ＧＭ／「はい」 背後から声がします。
五大／……いつの間にかルージィルさんが後ろにいる（笑）
フェルム／このままだといずれ世界は滅ぶ。青葉が時限式に邪神を召喚するから。
ＧＭ／「はい」 フェルムさんの背後に立つルージィルは答えます。
五大／禁則事項だからあまり話してくれないんですね（笑）
夜輝／無理して話すとこの人、吐血しますからね（笑）
フェルム／でも、時間を戻せたってことは……青葉を救う手立てがあるってことか？
ＧＭ／「ゼロとは言いません」
夜輝／……手段はある！ あるんだな！？ あるなら考えればいいだけだ！
フェルム／今の我々には情報が少ないから気付かないだけで、残りの時間で調べれば出てくるかもしれない。そうすれば……青葉も世界も救える筈！
五大／うん、なるほどな……！ そうだ、貯まる魔力を小出しに出していくとかすれば！？
フェルム／小出しにって、どうすればいいんだ？（笑） それだと問題を先送りにしているだけになるし……。そうだ、黒い男に接触して得た情報は他に無いのか？
五大／……むう……。これ、言うべきかな？ 言っちゃっていいのかな？
夜輝／なんだよ。言わない方がいいやつなのか？
五大／…………。ふむ、やはりこれ、一人で抱え込んじゃダメだよな。
フェルム／何でもいい。放してくれ。
五大／実は……もう一つ判ったことがあるんだけどさ。
夜輝／うん？
五大／あの黒衣の殺人者……あいつさ、夜輝……お前そのものだった。
夜輝／……え？
フェルム／……ん？
五大／年は若干あいつの方が上だった。
夜輝／…………。マジで？
五大／マジでウィッシュ。
フェルム／突然のＤＡＩＧＯ成分はやめろ！（一同爆笑） ……ど、どういうこと？
ＧＭ／あれ？ ２人とも、予想できませんでした？
夜輝／よ、予想……予想って何！？ 正体って大人になった青葉とかじゃないの！？
フェルム／お、オレもてっきりそっちかと……未来の自分が過去の自分を殺しにきた展開かと……。
ＧＭ／不正解です。
五大／黒衣の殺人者の正体は、未来の夜輝だよ。
夜輝／は？ ……俺ぇー！？ 俺かあああー！？（一同笑）
ＧＭが五大に先ほど渡したメモは、以下の通り。
「黒衣の殺人者に対し、【意志】難易度１５で成功して判明すること。黒衣の殺人者の正体は、ＰＣ１こと文川
夜輝である。普段のＰＣ１より年が上だった。未来の姿か……？」
夜輝／ま、マジか……俺か……マジかよ……（笑） せ、世界が滅びるから殺しにきた……？ いや！ いや！ 俺は世界が滅びるからって青葉を殺したくないよ！ 待て待て落ち着け！
ＧＭ／ままままままだあわあわあわ慌てるじじじ時間じゃないいいいいい。
夜輝／めっちゃ慌ててる！（笑）
フェルム／そ、それなら尚更どうして青葉を殺すんだ？ どうして未来の夜輝が、青葉を殺さなきゃいけないんだ！？
夜輝／そうだよ！ 俺が青葉を殺すなんて……！ と、とにかく五大、言ってくれてありがとう。
五大／うん……うん……。
夜輝／…………。
五大／…………。
夜輝／……あ、ありがとな！ ありがとな！ 五大の髪をワシャワシャって撫でます！
五大／ワシャワシャワシャって撫でられます！ グッボーイ！
フェルム／犬みたいな撫で方をするなよ（笑） ……おそらくあいつは「悩んだ末に青葉を殺す選択をしたお前」ってことなんだろ。それに、あいつが夜輝だったら……。
五大／あいつが夜輝だったら？
フェルム／……猫との戯れを待ってくれた理由も判る気がする（一同爆笑）
ＧＭ／一応、五大くんに対して優しいロールをしたつもりのＧＭでした（笑）
フェルム／……もう一度あいつに話すのも、アリな気がしてきたな。
ＧＭ／黒衣の殺人者に会う場合は「難易度：２０」のＡＦ判定を選択することで会えるよ。……という訳で、今回のシナリオはタイムスリップとパラレルものなのでした。
夜輝／なんだ、いつもの『ＡＷ』だー！（笑） そう話していると高坂さんがピンポーンって≪興奮剤ＥＸ≫を届けてくれるのでした！
五大／わー、高坂運輸だー！（笑）
ＧＭ／（突然高坂になって）「やあ、お届け物だよー。ついでにサーティーワンにも寄ったからみんなでアイスを食べてくれ」
夜輝／高坂さん自ら買ってきてくれたんですか！？ 今日は相当ヒマなんですね！？
ＧＭ／だってほら、ハンドアウトに出番無いし（笑）
フェルム／ところで……なんで『ヨルキ・ダッシュ』は時間跳躍できたんだ？
夜輝／ヨルキ・ダッシュって面白すぎるでしょ！？ 他に言い方あるだろ、『ヨルキ・オルタ』とか！
フェルム／だって「黒衣の殺人者」って言うの可哀想じゃね！？（笑）
ＧＭ／あれ悪落ちしてるんだ……？（笑） なんで時間跳躍ができたかについては、「未来の夜輝が『イースの禁書』を持っているから」が答えですね。
五大／ああ、なるほど！ ヨルキ・ダッシュの≪失われた日々≫に悲しみを覚えます……（笑） あんな非道な決断を取るなんて、あいつはそれまでに何を失ってきたんだろうな……うっうっ！
夜輝／想像で泣いている！？（笑）
ＧＭ／……『Fate/Staynight』で「未来の自分が過去の自分を殺しにくる展開」がありますよね。過去の自分は未来の自分を理解できない感覚って、こんな感じだと思います。未来の自分は経験や知識があるから俯瞰的に見て冷徹な決断を下せるけど、過去の自分は情報が無いから未来の自分に納得するまでに至らないっていう。
フェルム／うんうん、判る判る（笑） ……ＧＭ、現在の『イースの禁書』を使ってオレ達が特定の時間にタイムスリップすることは可能か？
ＧＭ／可能ですよ。教会のエージェントである五大くんなら現在教会で保管されている『イースの禁書』を手配することができます。……あ、≪コネ「魔王の落とし子」≫である夜輝さんもＯＫだね。
五大／では早速禁書を手配しまーす。
夜輝／相変わらずインテリジェンスなマッスルだな！（笑）
→続