アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 Sの観測者 』 3ページ ■
2016年4月2日




 ●ミドルフェイズ4/夜輝 〜隠しごと〜

夜輝/青葉との交流をしよう。その前に、そろそろ五大とマイナーアクションで『供給』をしておこう! 五大セラピー、ワシャワシャワシャ!
五大/ワシャワシャウィッシュ!(笑) 『供給』2D6点回復しておきます。(ころころ)よしよし、全回復だ。
夜輝/交流するから五大も協調行動で出てきてくれ。俺は【理知】で振るつもりだよ。
五大/(ころころ)おお、達成値12で成功です。協調行動に参加します!

『AF判定:交流「青葉」』
 ・使用能力値:【理知】【幸運】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「NPC1と交流する」演出に成功すること。
※協調行動OK。難易度:10
※『イベントキー:青葉』がないと判定できない。


夜輝/青葉のいつもの診察を始めますよ! 体調管理は俺の仕事です! マンションのリビングで≪心霊治療≫をするよ。
五大/いつも診察してるんだ。僕が一緒にいていいの?
夜輝/いない方がいいのかなって言ってる五大に≪悔改めよ≫! お前がいてくれるととても安心するんだよという≪叱咤激励≫! 五大にいてもらった方が……俺が手を出さずに済む。
GM/【正気度】判定に成功したいからいてくれと言われた(笑)
フェルム/自制心が働いている(笑) あ、もう夕方だな。そろそろ誕生日パーティーの準備をするか……。
GM/診察中に誕生日パーティーの話をしたなら、青葉が話すよ。(青葉になって)「あの……なんか今日は皆さん忙しそうですし、別におれの誕生日パーティーなんてやらなくても……」
五大/やろうっ! ≪会心の一撃≫!
夜輝/≪光の一手≫!
GM/言葉を特技で打ち消された(一同笑) 「は、はい……ありがとうございます……」
夜輝/君はリラックスしてそこのソファに座っているといいんだ。≪愉悦の波≫だよ!
五大/そうそう、不安なんてナイナイしちゃいなさい! ≪封印の角≫! ……さーて、誕生日パーティーの準備を本腰入れてしておきますか!
夜輝/そんなことを話していると、≪物品調達≫でアマゾンで頼んでいたiPhoneが届きます! ピンポーンとやって来た配達員の元にすぐに向かい、プレゼントは自分の部屋に隠して、≪ターニングセット≫ですぐ青葉の元に戻ってきます!(笑)
フェルム/シュタタと戻ってきた(笑)
夜輝/俺は青葉と交流をしたい! ……今日はゆったりするといい。ということでコーヒーを淹れて渡そう、≪肉体復元≫。
GM/ほうほう、コーヒーごくごく。
夜輝/まずは世間話がしたいな。自分もソファにかけて、判定します……(ころころ)はい、出目が1・2。
五大/こえー!?(笑)
夜輝/俺だって怖いよぉ!(笑) でも……達成値7で成功です!
GM/出目が1・2でもちゃんと判定に成功したよね?(笑) では情報を出しますよ。青葉は「夜輝さん、お疲れなんですね……」と出目を見ながら言います。
夜輝/はい……い、いや! そんなに疲れてない! 全然疲れてないよ!(笑) 青葉の方こそどうだ? 最近疲れていることや、悩んでいることはないか?
GM/「最近特に体が痛むことはありますけど……」 おや、痛むようだよ。
夜輝/……なん、だと? い、痛かったのか?
五大/なんで早く言わないの!?
GM/「あ……しまった」 どうやら青葉はずっと隠そうとしていたことをついポロッと失言してしまったようです。
夜輝/どこが痛いんだ!?
GM/「えっと……昔どうやら、むち打ちになったことがあるらしくって……雨が降ると背中や首が痛むことがあるんです。でもこれっていつものことです。決して夜輝さん達が心配する必要は……」
夜輝/俺は、医師免許を持っています。
GM/「……はい」
五大/医学は日々向上しています。
GM/「……はい」 実はPC1が医者で人外設定なの、わりとGM的には盲点だったんだよね(笑)
五大/騙されたと思って、この名医さんの診察を受けてみなよ!
夜輝/そうそう! 俺は普通の医学で治せないものも勉強しているからな!
GM/……では青葉は、まだ寒い時期だからガッチリ着込んでいたセーターを脱ぎ、上半身裸になります。彼の背中を見ると、一見傷らしきものは一切見当たりません。とても綺麗な肌だと思います。……けれど、[聖職者]で心霊医師の夜輝さんなら目を凝らせば判るかもしれません。巧妙に、うなじから背中にかけて何かが埋まっていることに。
夜輝/うん!?
GM/普通のお医者さんには気付かない、魔術的な仕掛けです。数ヶ月間診察をしていた夜輝さんですら見つからないような何かが、背中に埋まっています。
夜輝/……これによって儀式が成功するとかか!? ならこの埋め込まれた物を取り除けばいいんじゃないかな!? ……青葉、昔に何があったんだ?
GM/青葉は顔を強張らせます。
夜輝/うっ。
GM/「……言いたくないです」 発言を拒みます。
夜輝/……そ、そっか……。
フェルム/いや、そこで止めるなよ。大事なことは話してもらわなきゃ何も判らないだろ?
夜輝/そ、そうだけど……でも嫌なことを無理して話させるのは嫌だし……。俺、≪+50無理させない≫も持ってるし!(笑)
GM/だから今まで青葉は何も話さなかったんだね。
五大/…………。実は僕、昔、変な研究所にいたんだ。
夜輝/おおっ!?
GM/お、おお? ……五大くん、それを自分から明かすか。
五大/きっと僕は、青葉くんと同じ場所にいた。青葉くんの両親を殺されたように、僕の両親もあいつらに殺されて閉じ込められていた。僕と君は同じなんだ。だから……変な偏見もしない。青葉くんのこと、知りたいからもっと話してほしい。
GM/……そんなこと言われたら、思わず青葉自らが話したくなる流れになるわ(笑)
フェルム/同じ境遇だもんな……!(笑)
GM/青葉は過去の話になると重く口を閉ざそうとしましたが、五大くんの話を聞いて話をします。「……おれ、手術台みたいな所に寝かされたの覚えています。その手術を受けてから……背中が痛くなるようになったんです。でも我慢できないほどの痛みじゃないし……」
夜輝/……そうだったんだ……。
GM/「高須賀 青葉になってから、いくつか整体にも行ってみたんですが……お医者さん達は『何も異常は見当たらない』と言うだけで……。きっと、むち打ちにあったから雨の日とかに体が軋むんだって、痛み止めの薬を飲んで和らげるしかないって……。だから夜輝さんにも言わなかった、それだけなんです。……ご心配を掛けたくなかったから……」
五大/話してくれてありがとう、青葉くん。
夜輝/……お、俺は! お前が健康で健やかな未来を歩んでもらいたい! お前に幸せになってもらいたい……であります。
GM/であります?(笑)
夜輝/な、何て言っていいのか判らないけど……! と、とにかく! 青葉には良く生きてもらいたいというか……! えっとぉ……!?
GM/「ご、ごめんなさい……。おれ、夜輝さんにはご迷惑かけたくなくって……!」
フェルム/落ち着けよ。……青葉、問題は抱えたままにするな。心配だっていくらでも掛けていいんだよ。夜輝はお前の家族なんだし。
夜輝/そ、そうだぞ!
フェルム/それにな……お前ら言いたいことはハッキリと言えよぉ!? この会話だけをするのに何分掛かってると思ってるんだ!?(笑)

 ※リプレイにするとたったこれだけの会話に、夜輝と青葉は15分近く費やしています。

夜輝/はいすみませんッ!(笑)
GM/「は、はい……すみません……」(笑) さて、一通りAF判定が終わりました。まだミドルフェイズには猶予がありますが、何も無ければ1日を終わりにします。
フェルム/……1日を終えるとどうなりますか?
GM/宣言通り、黒衣の殺人者が青葉を殺しにきます。青葉を殺さない場合、世界が終わります。
五大/またループすることはできますか?
GM/ルージィルさんに再度お願いすれば可能です。その際は、能力基本値を減少する『ループの代償』を払ってもらいます。ループは何回でも気が済むまで可能です。そして、PC達が「ループをしない」と宣言した時点でエンディングフェイズに直行します。
夜輝/そんなことはできない! 何か……何か青葉を救う手段を見つけないと……!
五大/僕達は『イースの禁書』は入手できましたか?
GM/はい、取り寄せることができました。五大くんは『イースの禁書』と、黒衣の殺人者から貰った『消滅の禁書』を持っています。
夜輝/…………。この『消滅の禁書』で、青葉の背中の物に対して使用することはできますか?
GM/……できますよ。
夜輝/それしかないと思うんだよね! ≪愉悦の波≫で眠らせているうちに使用することもできるよ!
五大/ええっ、でも患者に無断で手術するのって悪くない?
夜輝/でも、青葉を救うためなら……!
フェルム/……あのさぁ。まずはヨルキ・ダッシュに話を通した方が良くない? あいつが夜輝本人なら、「青葉が助かる可能性がある」と言えば協力もやぶさかではないのでは?
夜輝/あ。そ、そう……だな……?
フェルム/考えてみなよ。お前がヨルキ・ダッシュとして、「貴方は殺しに来た訳ですが助かる見込みがあります」って言われたらどうするよ?
夜輝/超嬉しい。
フェルム/でしょう!?(一同笑) それに話を通しておけば、もしかしたら邪魔されないかもしれない! 施術中に邪魔されたら邪魔だろ!?
夜輝/お……オッケオッケー! コンプライアンスを得る! まずはヨルキ・ダッシュに会いに行く! そういうことなので青葉、服を着ていいよ! おーいヨルキ・ダッシュー! お前≪ターニングセット≫持ってるだろぉー!?(笑)


 ●ミドルフェイズ5/フェルム 〜対峙〜

フェルム/じゃあオレが一応シーンプレイヤーでヨルキ・ダッシュと【意志】で殴り合うかな……。ヨルキ・ダッシュとどこで会えばいい?
夜輝/校舎裏。
五大/思い出のあの場所。
フェルム/どこだよ!?(笑) ……マンションの屋上でいいんじゃないかな!?

『AF判定:黒衣の殺人者』
 ・使用能力値:【体力】【意志】
 ・難易度:40→20
 ・ラウンド制限:なし

※「黒衣の殺人者と接触し、時間を共にする」演出に成功すること。


フェルム/相変わらず≪防衛用具≫+≪霊的神経≫+≪御符≫+≪水霊操作≫で、マンションの部屋や周囲に怪しい物や悪しき者がないか、近寄っていないかを結界を張っておきます。水霊にはヨルキ・ダッシュが来たら教えてって言っておく……。
GM/(水霊になって)「来たよー!」
フェルム/早っ!?(笑)
夜輝/ではマンション8階から火が出ます。
フェルム/なんで!?(笑)
夜輝/きっと8階に住む[魔術師]が≪火炎術式≫の練習に失敗して火が出ちゃったんです!
フェルム/じ、じゃあ……その騒ぎを聞きつけて全員の避難誘導をする! 逃げ遅れそうな人に≪逆転運命≫で助けたり、≪未来の吐息≫で避難経路を探す判定をクリティカルにさせたり、≪空間歪曲≫で逃げ道を作って誘導します!
GM/これ、『Fate/Zero』でホテルの人々を全員退避させて一騎打ちをする展開みたいな感じ?(笑) えーと、マンションから人がいなくなったよ。
フェルム/この時点で既に『現在難易度:6』か……イケるかな。あれよあれよしているうちに屋上に行くと、奴がいる。(ころころ)達成値11、成功。ヨルキ・ダッシュも避難誘導しろよ!(笑)
夜輝/いきなり黒衣の人が「あっちあっち!」って言ってきたら怖くないですか?(笑)
五大/怪しい人だ!(笑)
GM/君達は無事、屋上に辿り着きました。下で逃げ惑う人々を眺めている黒衣の男がいます。
フェルム/……夜輝。
GM/そう声を掛けられた黒衣の男は、フェルムさんが口を開く前に話し始める。「……五大。決心はできたか」
五大/いいや、青葉くんを殺すことはできない。
GM/「そうか。お前の意思が変わらないように、俺も青葉を殺す意思は変わらない」 その声は、大人びた夜輝の声だ。夜輝の30代ぐらいの声かな?
夜輝/32歳ぐらいですか?
GM/32歳です。
フェルム/あいつ、ポエム吐いてくるぞ!? 総員耐ショック態勢!(一同爆笑) ……お前にとってはオレ達は久しぶりになるのか? お前がいた世界では、オレ達は……。
GM/「竜王の犠牲になったよ。俺の未来には頼れる仲間はいない」
フェルム/……だったら、過去の仲間に頼ることはできないか。
GM/「できないよ。だって世界を救う手段は殺す以外無い。殺す協力をする気がないお前達を頼ることはできない。だが、意思を変えて俺と協力し、青葉を殺すと決めたならば……」 手段なんて無いと思っている彼は、そう言います。
五大/……お、おう……。
夜輝/それは……。
GM/「今、俺がしなければならないこと。それは欺く神の器を殺すこと。それが世界が終わらない最も良い方法。そう信じてやってきたんだ」
五大/残念ながらその方法は間違いだ!
フェルム/そうだ。お前がきっと苦渋の決断でここに来たんだと思う。けど、お前がここに来てくれたおかげで、新しい可能性に気付くことができた。話を聞く価値はあると思う。
GM/「……話してみろ」 夜輝さん、未来の夜輝さんを偉そうな口ぶりにしてごめんね。
夜輝/俺ってカッコイイなぁって思いながら聞いてました!(笑)
フェルム/青葉の体は召喚の触媒になっている。そうだな?
GM/「その通りだ。青葉は機関によって『欺く神』を宿す器として改造された。青葉は竜王を呼び出すための魔力を蓄えるタンクだ。その召喚のための魔力が完全に満ちるのが、誕生日である今日。……本来ならもっと前に時間跳躍をしたかったが、俺には時間跳躍の代償を払いきることができなかった。だから最期の日、今日にしか飛べなかったんだ」
フェルム/……青葉を器でなくすことはできないのか。
夜輝/心霊治療をするとかは……!? 『消滅の禁書』があるだろ! それを使って青葉を普通の人間にするとか!
GM/無理だ。『消滅の禁書』はあくまで魂を消滅させるもの。普通の人間に戻すアイテムじゃない。……青葉は既に充分な魔力を溜め続ける。生きている限り、神を降ろすための魔力をその身に宿し続ける」
五大/えっ……『消滅の禁書』の使用は無理って、確定なの? ……世界崩壊の危険性を完全に失くすためには、結局殺さなきゃいけないの?
フェルム/儀式を止めることは不可能だと……お前は言いたいんだな? 五大に渡した『消滅の禁書』は青葉自身に使わなきゃ意味が無いと……。
GM/「ああ。機関の記録には、『この時代に竜王の卵を埋め込まれている』と記録にあった。竜王の卵と青葉という魔力の器。2つがある限り世界は滅ぶ。だから……青葉を殺さなくては……今のうちに青葉を殺してあげなくては……!」 とても辛そうに彼は言います。
フェルム/……結局、青葉を禁書で消滅するしかないのか。
夜輝/そんな……。
フェルム/……未来の夜輝に言います。夜輝……お前は、青葉を人のまま死なせてやりたいんだな。
GM/「…………」 そのようです。
夜輝/うっ……。
五大/真夜中に、青葉くんを殺したのは……優しさだと?
GM/「……俺は青葉を愛している。青葉が恐ろしい存在として覚醒し、全人類に恨まれる存在になる前に、殺してやる。それしかないんだ」 敵対するならと、彼は君達に襲いかかろうとしますが?
夜輝/…………。
五大/でも、手段はある。どうか話を聞いてほしい。僕達は話をするために来たんだ!
フェルム/そうだ、埋め込まれた卵を消滅させる手段がオレ達には……!
GM/「だから! 竜王の卵がどこに埋め込まれているか判らない今、青葉を殺すしかないんだッ!」
夜輝/…………。え?
五大/え?
フェルム/背中は?
GM/「え?」
フェルム/え?

 え?

夜輝/…………馬鹿ぁー!?(一同爆笑) バカバカバカぁ! お前ぇ!? 情報収集が足りないぞぉ!?(笑)
GM/ヨルキ・ダッシュは「青葉を殺すか、『消滅の禁書』を使って魂を消しちゃおう」と言ってるだけです。
五大/卵は!?
GM/機関の記録ではどこかに埋まっているらしいです。この時代の人間じゃないヨルキ・ダッシュはどこにあるか知らんよ。時間が1日しかないから早く殺さなきゃだしね。
フェルム/首っ! 背中っ!(笑) おい、オープニングで何してたの!? 単に念入りに殺しただけなの!?
GM/そうだよ。
五大/おおおおーいいいいいー!?(笑) バカバカ! 青葉の体を診れば判ることだろぉ!?
GM/判らないよ。だって彼は……32歳だから7年後ぐらいの人だよ。今日青葉は死ぬんだよ。でもってついさっき『ループして用心しながら情報収集に励む君達』が『AF判定をするまで気付かなかった』ことだよ。『ヨルキ・ダッシュが青葉の背中に卵がある』って気付くタイミングは無いよ。
夜輝/お、俺達は……青葉の体を見てる!
GM/「お前そこまでやったかぁ!?」
夜輝/逆になんでお前そこまでやってないんだよぉ!? いくじなし!(一同笑)
GM/「だって俺、青葉に一度も手をつけてない状態で世界崩壊を迎えた夜輝だもん!
フェルム/この童貞野郎がぁ!?(笑)
夜輝/本当ごめんな! 俺が童貞だから世界滅ぼして本当にごめんなぁー!?(一同爆笑)
GM/ヨルキ・ダッシュはどうしてそんなに責められている意味が判らない顔です。
五大/説明してしんぜよう! 青葉くんの体をこっちの世界の夜輝くんがお医者さんとして診てみたら、そしたら首に何かが埋まってると判りましたのよ!
GM/「おおっ、インテリマッスルだ! 7年ぶりに見た! やっぱテメェ青葉を脱がしやがったんだなぁ!?
夜輝/そうだよ脱がしたよ! あられもない姿にしたよぉ!
五大/違う違う! 医療行為!(笑)
フェルム/お前達の醜い自分の争いは見たくないから落ち着け! お前ら腹を割って話し合えって言ったじゃん!?(笑) で、オレ達はこの『消滅の禁書』でペチーンと背中の卵に使えないかって相談しにきた訳です!
GM/「使えます」
夜輝/よしっ! ……バーカ! バァーカ! 「禁書は無理だ」とか言われて30分近く悩んだのが損だったわ!(一同爆笑)

 余談。この30分間のプレイヤー達がウンウンと悩んでいる間のGMの心は、こんな感じ↓
 「…………なんでヨルキ・ダッシュにピンポイントにAF判定の結果(背中に何かあること)、言ってくれないんだろう?」
 背中に何かがあるってPCが言わない限り、ヨルキ・ダッシュは「殺す」って言い続けるNPCなんだよなぁ……と、ずっと思っていたのでした。


夜輝/はあ、はあ……!(笑) そんなんだから未来の俺よ、大丈夫だ。彼は救える。世界は終わらない!
五大/だからお前も協力して!
フェルム/そうと判ったらヨルキ・ダッシュ達の首根っこを掴んで行きまーす! あーもう、世話のかかる子達だこと! 末っ子の五大の方がしっかりしてるってどういうことよ!?(笑)
GM/「あてててて! 7年ぶりにフェルムに首根っこ掴まれた!」
夜輝/あてててて!? 俺も掴まれてる!?(笑)


 ●クライマックスフェイズ 〜オペ開始〜

GM/火事騒ぎも一旦落ち着いたマンション。夜輝さんのお家に戻ると、青葉が「あ、皆さんお帰りなさい……大変な騒ぎでしたね」と待っていました。そしてヨルキ・ダッシュの存在に気付いて、身を引きます。
夜輝/あ……怯えている?
フェルム/彼は怪しい者じゃない。これから君の体を治療してくれるエキスパートとして呼んだんだ。
GM/「はあ……なんだか夜輝さんに似てますね?」
夜輝/バレてる!?(笑) なんで判るんだ!?
フェルム/きっと雰囲気で判っちゃうんだよ……テンパり具合とかで(笑) という訳で青葉、早速だけど彼に容態を見てもらおうと思うんだ。さっきみたいに上半身を脱いでくれるかな?
GM/「は、はい……」 言われた通り青葉は上半身裸になります。ヨルキ・ダッシュは医者として彼を診ます。
夜輝/……どうだ?
GM/「…………。7年ぶりに見た青葉が、いきなり裸になった……
夜輝/サイテーだな俺ぇ!?(一同爆笑)
GM/ヨルキ・ダッシュは≪愉悦の波≫で青葉を意識を奪い、青葉に何も聞かれない状態にして容態を確かめ始めます。(ヨルキ・ダッシュになって)「……あった。本当に、背中に竜王の卵が埋め込まれている……孵化しかかっている物がな」 ドクンドクンと脈動してオギャーと産まれかかった卵のようです。
五大/うわあ。なら早く取り除かないと!
GM/ウズマキから治療に必要な物を取り出したヨルキ・ダッシュは、『ロストワールド』で培った軍医の力を見せてくれます。霊力ダメージを与える、体に傷を付けないメス……≪浄化の一撃≫でオペを開始します。スッとメスを滑らせ、癒着していた卵を綺麗に取り出します。
フェルム/凄い腕だな……。
GM/すると、青葉の体から……コブシ大の卵が出てきました。すると卵がブルブルと震え、処置を行なう前に殻がヒビ割れてパカリと開いてしまいます。
五大/あっ……!
GM/小さなコブシ大の卵から3メートル大のドラゴンが現れます。青葉の魔力を吸収して完全な孵化をしてしまえば世界を壊す原因となるドラゴンです。そうなる前にドラゴンの【HP】を0にできれば『消滅の禁書』を使用して魂さえも跡形も無く消し去ることができるでしょう。
夜輝/ああ! みんな、覚悟はいいか!
フェルム/言われるまでもなく!
GM/ヨルキ・ダッシュは倒れている青葉を抱えて、シーン退場します。2人のことは心配せずにクライマックス戦闘を行なってください。
夜輝/颯爽と青葉を連れていく俺がカッコイイ!(笑)
フェルム/お前もこれから格好良くなるんだよ!(笑)
五大/いつやるの!?
夜輝/今でしょ!
GM/「……なんか今、凄く懐かしい流行語を聞いた気がする」(一同笑)

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:夜輝、五大、フェルム
 (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ2:ドラゴン

【行動値】
 ドラゴン:27
 五大:16
 夜輝:14
 フェルム:12


GM/戦闘開始します! 第1ラウンドセットアッププロセス、最速のドラゴンは睨みつけるようにして魔眼の攻撃! ≪アポピス≫を使用し、誰かをバッドステータス:放心にさせようとします。対象は……(ころころ)ダイスで選んだ結果、五大くんにする。達成値は17だ。
五大/バステ放心になったら攻撃が出来ない! 【反射】で避けるんだー!(ころころ)達成値10なので7足りない。≪機関「チルドレン」≫を使用して達成値20にします!
GM/チルドレンの力を使ってシュタタと避けました。≪機関「チルドレン」≫の代償を払っておいてね。
フェルム/達成値17に勝利しなきゃいけないのか……クリティカルが出なきゃ避けられない。さすがに強いな。

 セットアッププロセスに五大は≪封印の角≫を、夜輝は≪空間知識≫を、フェルムは≪空間歪曲≫+≪機能維持≫を使用を宣言した。

GM/セットアッププロセスも終わり、次はメインプロセスに移行します。一番最初のターンは【行動値】27のドラゴンからでいいかな?
夜輝/どんな攻撃が来るか『対象識別』しなきゃ判らないけど、先手を取られるの怖いな。……多分、全体攻撃が来ると思う。エンゲージは分けた方がいい!
フェルム/……≪令呪:強制転移≫の使い時かもしれないな。

 ≪令呪:強制転移≫
 『一対契約』状態で使用できる令呪効果の一つ。マスターの指定した場所にサーヴァントを移動させる。
 令呪を2つ使用することで、サーヴァントをマスターが命じた任意の場所に移動させることができる。この移動で対象はエンゲージから離脱でき、封鎖の影響も受けない。


フェルム/ここは使うべきだな! 夜輝と五大に令呪を2個ずつ使って≪令呪:強制転移≫をする!
五大/はーい! お母さんありがとう!(笑)

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:夜輝
 (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ2:フェルム
 (↑5メートル離れている↓)
 エンゲージ3:ドラゴン、五大


GM/移動された後に、ドラゴンがブレスを全体に吐……くところで、全員が動いたことに気付いてドラゴンは目を白黒させます。
フェルム/その戦術はお見通しだ!(笑)
GM/えーとえーと、全体攻撃できないならどうしよどうしよ? 迷ったドラゴンは、とりあえず目の前の五大を攻撃。≪ヘル≫+≪EP:連続攻撃≫+≪大地の一撃≫+≪ゾーンバースト≫によるブレス吐くぞー!

 ≪EP:連続攻撃≫
 連続して攻撃するエネミーパワー。
 スキルウェポンによる攻撃を2回行なう。同じ対象に2回攻撃しても、別々の対象に1回ずつ攻撃してもよい。


GM/(ころころ)出目が良かったよ、命中20で五大くんに攻撃。
五大/≪EP:連続攻撃≫か……どちらか片方だけでも回避したいな。逃げるぞー!(ころころ)回避14だったよ。
フェルム/GMの出目が良かったんだよな? じゃあ……五大じゃなくてドラゴンに≪逆転運命≫! 命中判定を振り直して!
GM/かしこまりました。(ころころ)お、結構低くなったよ。命中が15になりました。
フェルム/それなら1足りないだけだ! 五大の回避に≪叱咤激励≫で達成値+2する!
五大/おー、ありがとー!
GM/1回目の攻撃は回避成功したね。では2回目の命中判定いきます。(ころころ)今度は命中18です。
五大/(ころころ)期待値が出て、回避15ですね。……よし、≪機関「チルドレン」≫を使用して回避25にします! そして≪カウンター≫を使用します!
夜輝/回避成功したから≪カウンター≫発動! ありがてー! カッコイイよー!(笑)
五大/≪カウンター≫の命中判定いきまーす!(ころころ)おっ、命中20でした!
GM/≪カウンター≫の攻撃を避ける判定にはマイナス4のペナルティが付くんだよな……。(ころころ)ペナルティがあるから、回避12です。
フェルム/ガンガンいこうぜ! ダメージロールに令呪を1つ使います。ダメージ+20!
五大/やっほー! 出来ればホットスタートが良いな。
フェルム/なら≪禍福のさざなみ≫を使います。発動するかの1D6を……せいっ!(ころころ)成功、ダメージに+20、トータルで+40してください!
五大/(ころころ)わーい、何も使ってないのに霊力ダメージ63点だ! わっせわっせ、マッチョー! パワーイズジャスティス!(笑)
夜輝/筋肉って正義なんだ!(笑)
GM/うわぁ、痛ぇ。しかもこれメインプロセスじゃないんだよな……。≪カウンター≫のターンが終わったので、次は五大くんのメインプロセスどうぞ!
フェルム/本物の五大のターンか。怒涛でカッコイイな(笑)
五大/五大は≪会心の一撃≫+≪血と骨の武器≫で攻撃をいきます! ジャンカジャンカ!(ころころ)命中18です。
GM/(ころころ)回避16です、駄目だった。
フェルム/もう一発いく? ダメージロールに令呪!
五大/やったー!(ころころ)ダメージロール直後に、≪特攻≫を使用。合計で、霊力ダメージ46点です!
GM/……使えるときに使っておこう、≪金色の讃歌≫を使用! 実ダメージをそのまま五大くんに与える! ≪カウンター≫+≪特攻≫で【HP】が削れた五大くんを落とす算段!
夜輝/≪金色の讃歌≫に≪光の一手≫しますよ! 特技を打ち消す!
五大/あ、危なかったー!(笑)
フェルム/アカンアカン、いきなりアタッカーを殺させるのはヤメて!(笑) ……この一瞬で五大は1人で100点近くダメージを叩き出しているんだな。
夜輝/まるで蒸気機関車のような男だ。
五大/しゅっぽしゅっぽ!(笑) でも長続きはしない、サクっと倒そう!

 夜輝は≪興奮剤EX≫で全員の【MP】を7点回復、≪肉体復元≫で全員の【HP】を15点回復した。

夜輝/回復のダイスロール……2回とも……ちょっと出目が低すぎませんか?
GM/童貞、どうした?
フェルム/童貞、気合を出せよ。
夜輝/童貞がすみません!(笑) この後に本気を出すからね!
GM/頑張るんだ。そうすれば必然的にヨルキ・ダッシュも童貞じゃなくなる。
フェルム/お前の童貞をどうにかするセッションになってきて悲しくなってきたよ!(一同笑)

 フェルムはマイナーアクションで≪興奮剤EX≫で自身の【MP】を回復し、メジャーアクションでドラゴンに攻撃を行なう。

フェルム/≪片手武器≫で命中判定を2回振るよ。(ころころ)あ、2回目の命中クリった!
夜輝/やった! そのクリティカル命中に≪戦術指揮≫!(ころころ)イエス、10点ダメージに追加します!
フェルム/フェルムはダメージロール直前に≪瞑目の力≫を使用! 消費した【MP】×2点ダメージを上昇させることができるので、【MP】を23点分を使います。でも≪神聖言語≫の効果で実際消費する【MP】は21点です。
GM/ややこしいので計算を気を付けてくださいねー。
夜輝/そのダメージに、≪令呪:強制援護≫もしましょう! 俺に使ってください!

 ≪令呪:強制援護≫
 『一対契約』状態で使用できる令呪効果の一つ。サーヴァントにマスターの行為判定の援護をさせる。
 令呪を1つ消費することで、マスターが行なうすべてのダイスロールに+20。


フェルム/最終的にはダメージロールに+46します。ウズマキから試作品の魔具を射出してドラゴンに当てます! よいしゃいっ!(ころころ)嬉しいな、89点の物理ダメージです!
五大/うわー!? 強いですねー、イイカンジ!
GM/一気に虫の息になりました。≪カウンター≫による実質二回行動と≪瞑目の力≫は強いな!
夜輝/俺も≪戦術指揮≫が使えて満足だ!(笑) これでラウンドは終わりかな……?
GM/いえ、ドラゴンが≪EP:二回行動≫を使用します。シーンに登場しているキャラクターが全員行動済状態になったら未行動になるエネミーパワーですね。
夜輝/登場するエネミーが1体だけですし、そりゃ≪EP:二回行動≫を持ってますよね……(笑)
GM/お察しの通りです。……目の前の五大くんを攻撃したくないなぁ、≪カウンター≫が強いんだもん(笑)
フェルム/しかもまだ五大の令呪はあと1個残ってるよ!
GM/違う人を攻撃してーなー!(笑) でも、ベビードラゴンにそんな頭は無い。目の前の五大くんを攻撃します。
五大/いやー、ドラゴンに知性が無くて良かったー!
GM/≪連続攻撃≫なので2回攻撃するよ。1回目の命中は……(ころころ)命中16ですね。
五大/(ころころ)ピー、回避13です……。
夜輝/令呪がまだ残っているんでしたっけ? ……ここで避けて≪カウンター≫を発動させてドラゴンを殺しちゃえば2回目の攻撃は来ないよ。
五大/それだっ!(笑)
フェルム/それだっ! 令呪を使用、回避+20してください!
五大/回避33で避けまーす! そして≪カウンター≫を発動させます! 命中判定!(ころころ)クリティカル一歩手前……。
夜輝/命中クリティカルにしちゃいましょうよ!
フェルム/オーケー把握。≪未来の吐息≫を使用! 命中をクリティカルにしてください!
GM/(ころころ)こちら、クリティカル回避は出ませんでした。攻撃が当たります。
夜輝/クリティカル命中をしたので≪戦術指揮≫を使います! ≪戦術指揮≫に残り1つだった令呪を乗せてもらっていいですか? (ころころ)よし、ダメージロール+24してください。
五大/では……ダメージロールに≪失われた日々≫を使用します。五大は……家族に囲まれて幸せに暮らしておりました。
GM/ほう。
五大/でもある日、突然その日々が奪われて機関のチルドレンになりました。苦痛を伴う日検体としての生活の中、どうにかこうにか機関が解体されて教会に拾われ、今では友達に囲まれ楽しく過ごしています。
GM/萌える。
フェルム/GM、本音がダダ漏れてる声が出てるよ!(笑)
五大/お仕事も楽しいです。それなので、またこの日々を失う訳にはいかない! ダメージロール+3D6します!(ころころ)55点霊力ダメージです!
GM/良い独白ごちそうさまです。そして……ドラゴンの【HP】オーバー、17です。1ラウンドで倒されてしまいました(笑)
夜輝/おおお、凄い! 強い! 綺麗に噛み合う援護だったね!
GM/皆さんの援護が神がかって強かったです。……ドラゴンはどんどんむくむく成長していくところでした。おそらく2ラウンド目になれば≪EP:チャージ≫というダメージアップ特技が発動していたことでしょう。しかし成長は1ラウンドで止まってしまいます。
フェルム/ドラゴンを幼生体の時点で倒すことができたぞ!
GM/力を失くし、その場で倒れ伏したドラゴンはパァンと蒼い光に昇華されます。クライマックス戦闘は以上です!


 ●エンディングフェイズ 〜新しい誕生日へ〜

GM/竜がいなくなると同時に……ヨルキ・ダッシュの体も消えていきます。この世界にいる理由を失くした人物が、元の世界へ強制送還されるようですね。
フェルム/あっ。
GM/ヨルキ・ダッシュは戦闘中も青葉を抱えて守っていました。大事に抱えて守っていました。
夜輝/ちょっ! お前、青葉に何してんだよぉ!?(笑)
GM/戦闘を終えた夜輝に眠る青葉を託します。(ヨルキ・ダッシュになって)「もう青葉は大丈夫だ。俺が消えれば意識も戻る。……挨拶は終わったから、後はお前が安心させてやってくれ」
夜輝/うっ。……それは良かった。言いながら、青葉を託されます。
GM/「竜王の卵が消滅したが、青葉を触媒にして邪神を顕現させられることは充分に考えられる。お前が守ってやるんだ」
夜輝/ちゃんとその後の経過は俺が診ていく。……お前も、未来の青葉によろしく。
GM/「未来に戻ったら青葉が蘇っているのか、それとも俺の世界にはもう青葉はいない世界線のままなのか……どう変わっているかは、行ってみないと判らないな。だがこれだけは変わらない。お前は良い医者だ。その高名な医者が青葉についているなら、この世界の青葉に問題は何も無い」 彼はハッキリと宣言します。
五大/カッコイイ……。
GM/32歳だからな。
フェルム/カッコイイが、そういう理由……?(笑)
夜輝/声は島崎信長でお願いします。
GM/ノッブ声なのか。カッコイイな。でもちょっと変。
夜輝/判る(笑) ああ、任されたよ! ヨルキ・ダッシュに頷きます!
GM/消える前にこれだけは言えるかな? ヨルキ・ダッシュは五大を見る。「久々に楽しげな五大の顔を見られて嬉しかったよ」
五大/きっと未来に戻ったら僕達が生きている世界になってる。だからこれからは嫌でもずっと見ることになるよ!
GM/「それだと良いな。……フェルム、これからも俺をよろしく頼むよ」 ヨルキ・ダッシュの方が年上だけど、年上であるフェルムに甘えるように頼みます。
フェルム/ああ……。お前もいいかげんテンパる癖を治せよ。
GM/「それはお前が治してやってくれないか? 俺はフェルムと10年よろしくやれなかったけど、お前ならこいつと10年ぐらい一緒にいてくれるだろ?」
フェルム/腐れ縁だからな。面倒は見ておいてやるよ。
GM/「あとフェルム、お前の婚期は……」 言いかけて去っていきます。
フェルム/そういうことを言って消えるのはヤメろぉ!(一同笑) 気になるけど! 聞きたくないっ!
GM/君達の視えないところで、ヨルキ・ダッシュは「龍の聖剣、終わったよー」と言って元の世界に帰っていきましたとさ。……ドラゴンもヨルキ・ダッシュもいなくなった部屋は、君達だけになります。
夜輝/はあ……。帰っちゃった。
五大/帰っちゃったね。
フェルム/あいつには、あいつの時間があるからな。
夜輝/……あいつの未来も平和だと良いな。
五大/きっと大丈夫だよ。……あ、もう今日が終わっていくね。
GM/今は……ミドルフェイズもそろそろ終わりかけだったし、夜の11時ぐらいかな? 青葉は≪愉悦の波≫という麻酔が切れて、目を覚まします。
夜輝/あ、青葉。平気かっ?
GM/(青葉になって)「は、はい……あれ? 手術はもう終わったんですか? 背中が全然痛くない……」
五大/うん、終わったよ。
夜輝/良かったな、名医のおかげだな!(笑) ……青葉、誕生日おめでとう!
フェルム/そうだ! 誕生日パーティーをしなきゃ! 誕生日プレゼントをちゃんと買ってあるんだよ! はい、ナニカのスニーカー!(笑) 高坂さんが「暇だから」って買ってきてくれたんだよ!
五大/そうそうそう! プレゼントを渡すよ、船の模型!
夜輝/前のループと同じように、スマートフォンを渡します!
GM/わあ、いつの間にかみんな買ってある(笑) では前のループと同じことを青葉は言いますね。「ええっ……最新機種のスマホなんて、高価すぎてちょっと……」
夜輝/貰ってくれ。
GM/率直に言った。……前回と違って。
フェルム/よしよし、大人の余裕を身につけたようだ。あとは若い2人に任せて……。
五大/そうですね、我々は退散を……(笑)
GM/「えっ……嫌です、五大くんとフェルムさんとも一緒にご馳走を食べたいです!」
五大/そう言われたら一緒に食べるしかないな!(笑)
フェルム/しょうがないなよな。いっそ2人を邪魔するしかないな!(笑)
夜輝/今日何かをするとは決まってないからな!?(笑)
GM/青葉は貰ったスマホにみんなのアドレスを登録するよ。とても嬉しそうにね。「あの……画質がとても良いスマホですし……みんなの写真を撮ってもいいですか?」
フェルム/こんなこともあろうかと、自撮り棒をウズマキから!
夜輝/ウズマキからズルッと出てきた!?(笑)
GM/出会って数ヶ月、少しずつ心を開いてきた青葉は今日もニコニコと笑っています。そして夜輝さん達は、その笑顔が前回のループとは違うものだと判ります。……体を締めつけた痛みが一切無くなったからです。
夜輝/ああ、それでマゴマゴしてたんだ……! じゃあ、みんなで写真をパシャッと撮るぞ! よーしみんな集まって……!


 アナザーワールドSRS
   『 Sの観測者 』   END





GM/『アナザーワールドSRS〜Sの観測者』、これにておしまいになります。お疲れ様でしたー!
一同/お疲れ様でしたー!
GM/シナリオタイトル『Sの観測者』は、『シュタインズゲート』の主題歌から拝借しました。結構『シュタゲ』を意識して作った話です。今回は、追加ライフパスのコネシリーズを使ったシナリオにしてみました。青葉は能力者ではない一般人ですが、≪機関「チルドレン」≫と≪コネ「魔法少女」≫というキャラクターである……こういうキャラクターも作れるよってシナリオがやりたかったんです。
フェルム/「なるほど、こういう作り方もできるんだな」と思ったよ。
夜輝/色んなコネが使えて楽しかったですね!
GM/あとは……『龍の聖剣とルージィルさんの行動について』もシナリオでやりたかったことですね。彼らは人々を救うために時間跳躍を提案します。ですが特定の人を救うより世界の大半が不幸になる場合、救おうとしてくれません。
五大/確かに、その行動はとても理解できますが……。
GM/龍の聖剣がヨルキ・ダッシュに時間跳躍を持ちかけたのは、「青葉を殺した方が世界が平和になる可能性が何パーセントも高いから」です。ルージィルがPC達を1日しか時間跳躍させてくれなかったのも、「青葉が殺された方が世界が平和になる可能性が何パーセントも高いから」ですね。
フェルム/ルージィルさんを説得するシーンが一番緊張したよ……。
GM/PCがどんなコネを持っていても対応できるシナリオにしていたんですが、印象的だったのは五大くんが機関コネだったことだね。青葉と年の近い男の子が同じ機関コネだったことで、私の中の青葉のキャラロールがとても好感度高く動いてくれたんだ。あれは個人的にとても助かった。
五大/逆にチルドレン以外の機関コネだとまずそうだ(笑)
GM/あと……GMは「黒衣の殺人者の正体を隠す必要なんて無いかなー」って思ってました。まさかあんなに皆さんに驚かれるとは(笑)
夜輝/五大に話してもらうまで、正体は未来の青葉だと思ってたんですよ! まさか俺だったなんて!(笑)
フェルム/「過去の俺を殺す系」だと思ってたんです! 騙された!(笑)
五大/一番青葉を庇いそうな人が殺しに来るんだもの……ビックリしますよ(笑)
GM/あまりに相談が長くなっちゃったので、ついついヨルキ・ダッシュの話をいっぱいしちゃいましたが……。本当なら、夜輝とヨルキ・ダッシュはお互いを認識した時点で『世界がどちらが正しい夜輝かを決めて1人にする判定』が発生します。優先度の高い夜輝を残して、この世界に居る筈が無いヨルキ・ダッシュを元の世界に返してしまう……筈だったんですが、今回はボーナスってことで2人共存できちゃったことにします!
夜輝/はーい。
GM/何度も言うけど、『一対契約』ルールは強いな。キャラクターレベル10以上推奨にして正解の追加ルールです。この戦闘、先手で連続攻撃範囲攻撃を予定していたので、本来ならダメージ軽減と回復が間に合わないものとして作ったバランスの筈だったんですよ……。
フェルム/それなのに1ラウンドで倒せたのは、まず≪令呪:強制転移≫でエンゲージをバラけさせることができたからだな。
五大/初手で大ダメージを潰すことができましたね。
GM/エンゲージ操作をされるだけであんなに戦略って変わるんですね。いやー、キャラクターレベル8とは思えない強さで凄かった。
フェルム/戦術の幅が大きく広がるから楽しいね! あと普段ボーナスを渡す側のマスターにプラス20が入るのはデカい。それと≪カウンター≫が強いしカッコイイ! 惚れてまうやろ!
五大/ありがとうございます! 実質複数攻撃、楽しかったー!
GM/あと……『消滅の禁書で卵を消滅させる』なんですが、これってPCがリアルひらめきで成功して思いついてくれないとクリアーできないんですよね。前に他の卓でやったときは全然気付いてもらえなくて……今回はみんなスムーズに気付いてくれてホッとしました。
夜輝/確かに、気付かなかったら全然クリアーできませんね。ハンドアウトにもある通り、そのまま何もせずにエンディング行きになっちゃう……。
フェルム/「『イースの禁書』を使って卵だけを別の時代に送る」というのも考えたんだよ。卵だけ紀元前の恐竜がいた時代にでも飛ばしちゃうとか……。
五大/でもそれだと、恐竜の時代に卵が孵化して世界が紀元前に終わっちゃいません?
GM/その場合はティラノサウルスのPC達に頑張ってもらおう。[闘士/狂戦士]のティラノサウルスさんに。
夜輝/なんか強そう!?(笑)
GM/PC2は[魔術師]のブラキオサウルスさんな。PC3は[感応力師]のプテラノドンさんで。
フェルム/恐竜セッション!?(笑) 「突然未来から送られてきた卵をどうするか」というシナリオ!? ……こいつをどうにかしないと我々恐竜の時代が終わってしまう!?
GM/未来人は氷河期という時代が来ると言っている。そんなの知るものか! 俺達は今の時代を精一杯生きるんだ! ……良いセッションじゃねーか(笑)
夜輝/未来を守るためのセッションだ!(一同爆笑)




END

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