アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 ハルスの悲鳴 -レベル高- 』 3ページ ■
2014年8月11日




 ●ミドルフェイズ4/歌留多 〜痕跡〜

歌留多/次は、歌留多が先遣隊の捜索に行ってみようと思います。

 『AF判定:探索「先遣隊の捜索」』
  ・使用能力値:【体力】【知覚】
  ・難易度:50
  ・ラウンド制限:なし

 ※「古徒海村に来た先遣隊を探す」演出に成功すること。


歌留多/≪殺法崩し≫で、もうバッドステータスは受けません! バステは解いてもらいましたから、キリッ! ルージィルさんと話して元気になりました。≪命の糧≫もギュンギュンです。
えん/これでバリバリ働けるね(笑)
歌留多/自分を大切に思ってくれていることが嬉しかったので、やる気が出ました。じゃあ先遣隊を探しに行こう! 小さな村の中で見当たらなかったということは、山や崖の方にいるのかな? 山に向かいます。
えん/オレもついて行くよー。かもしてころすぞ〜。
GM/かもしてころす……今、O−157が居なかったか(笑)
歌留多/救ってくれたえんくんを俺が助けるんだ! えんくんに襲いかかる悪い菌から≪カバー≫……いや、複数だから≪英雄の宣言≫!
GM/あれ、菌からえんくんを守るの?
兎利子/菌とウイルスは別物ですからね(笑)
歌留多/≪武闘家の血≫、≪聖戦士の血≫、≪熱血の防壁≫でギュンッと【防御点】を上げます。さらに≪黄金の身体≫と≪守護者の盾≫も!
兎利子/病にかからない強い体になった!
えん/これは菌にも負けないなー、ヤクルトか!(笑)
歌留多/えんくんを襲う菌を≪片手武器≫+≪撃滅≫+≪疾風迅雷≫+≪殺界≫、契約者がシーンにいるので≪希望の勇姿≫を使って振り払います!
GM/殺る気満々だな。(悪い菌になって)「ぐわー、かもしてころせなかったぞー!」
歌留多/いつもの≪勇気の瞳≫で「こんなことしちゃいけないんだぞ!」って言います。
えん/真っ直ぐな目で見られて、オレの存在意義も怪しくなってきたなー(笑)
歌留多/えんくんは人間としてしっかり生きてるから大丈夫! 優しい菌だから!
えん/悪いね! ステキ、抱いて!(笑)
歌留多/……あと、≪救い主の手≫が使ってないんだよな。
ユリア/誰かを助ける特技だっけ?
歌留多/じゃあ、山の中にいた8匹のウサギさんを菌から救いました。
GM/夜中にウサギがいっぱい居た(笑) 菌からウサギを救った君は山で何かを発見するかもしれません。『現在難易度:16』だね。
歌留多/(ころころ)はい、成功しました! ウサギさん、森にお帰り!
えん/いやー、感動的なドラマティックだったねー!
GM/AF判定クリアーです。……村の中ではエージェント2名を発見することはできません。全然発見することはできませんでした。
歌留多/どこにいるんだろ……?
GM/ウサギがピョンピョンとある方向へ走って行きます。
歌留多/ん? ウサギを追いかけていきます。不思議の国のカルタかな!?(笑)
GM/ウサギが地面に落ちた何かをクンクンしています。……あれは、十字架だ。[聖職者]の≪聖印≫だね。

 ≪聖印≫
 異端討伐道具を表わす[聖職者]の副特技。
 対象が異端やクラス[異端者]の場合、ダメージに+2する。


えん/十字架? もしかして[聖職者]の清野くんの物かな? 拾います。
歌留多/あ、えんくんって聖印を触って浄化されない!?
えん/オレはただの菌だから浄化されないよ。まあ、オレの友達のアのつく人なら浄化されるかもしれないけどさー(笑)
GM/アクセンは浄化はされないよ。蕁麻疹が出るだけで。
兎利子/蕁麻疹は出るんですか!?(笑)
GM/うん。あとサイゼリヤの安いペペロンチーノを嫌がる。他にも心臓に杭を打たれると普通に死ぬ。
えん/普通は心臓に杭を打たれたら死ぬからね!?(笑) 聖印に清野くんの菌がついてませんか?
GM/清野菌が付いてます。
ユリア/小学生のイジメみたいだよ!?(一同笑)
えん/こ、これは清野菌!? 残念ながら清野くんの物だったかー……。
GM/大事な物だというのは判るよ。これを持って今回の探索をしていた筈だからね。それなのにここに落ちているということは……ここで激しい戦いがあったのか。……そうして君は大量の足跡を発見します。こんな山の中なのにね。
歌留多/だいぶここでウロチョロしている人がいるなぁ……。
GM/足跡の他に不自然な痕を見つける。……なんだ、この大きな物が這いずったような痕は? しかもこの血痕のようなものは……。
兎利子/……やだ、大蛇とかだったらどうしよう!
えん/……どうやらアレは、頻繁に外に出ているみたいだね。
GM/そして君達は、土が二つ盛り上がっているところを見つけます。
歌留多/これは、まさか……。
えん/……お墓かな。あー、予想していたけど最悪の結果になってきたねー。


 ●ミドルフェイズ5/えん 〜電話〜

えん/次はえんのターンなんですが……。先にマイナーアクションで『供給』をしておきたいです。
歌留多/じゃあ俺としましょうか。……えんくん。頑張るよ、俺。
えん/ルージィルさんの為にかい?
歌留多/いや、それは……。
えん/この村の為かい? 世界の為かい?
歌留多/……俺の友達の為に!
えん/……まったくぅ。良いねぇこういう風に思ってくれる人がいるっていう環境は! さっさと供給しよ。恥ずかしくなってきたから!(笑)
GM/『契約』状態なので3D6点回復することができるよ。
えん/はーい。(ころころ)歌留多くんからすっげぇ良い菌貰った! ……そんでオレ、アクセンさんに電話を掛けたいな。
GM/アクセンは電話にすぐ出るよ。
えん/ピッチで短縮1番、ぴっ!
GM/(アクセンになって低い声で)「……私だ」
えん/お前か。全然気づかなかったぞ。
GM/「暇を持て余した神々の」
えん/遊び。……えーとねー(笑) 今、古徒海村にいるんだけどあんまり状況が良くない感じなんだよー。
GM/「ほう。楽しんでいるかね」
えん/楽しんでる楽しんでる。さっきも触手に追われて帰ってきたところだよ。
GM/「神でもいたか」
えん/いたよ。……悟陀様って神は知っているかな?
GM/「古徒海村の神の名前がそうだったかな。どうやらこの世界では悟陀様と名乗っているらしい」
えん/この世界では? じゃあ別の名前も名乗ってるの? ……そもそも悟陀様ってどういう神なの?
GM/「知りたいのか。ならば私の代わりに判定をしたまえ」

 『判定:「資料を探してもらう」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:初回10
  ・ラウンド制限:なし

 ※「教会にいるNPCに調べてもらう」演出に成功すること。


えん/はいはーい。(ころころ)おおお、達成値15です! めっちゃ知ってるアクセンさんしゅごーい!
GM/「そんなに持ち上げるな。……アレは『正なる神エーデンアイデイン』の眷属、『黒曜の羽衣』と名付けられた『神々の装具』の一つだ。君は『堕天』という行為を知っているかね」
えん/うん、存じ上げております。
GM/「『堕天』する理由は様々だ。だが神も心を持ち、感情を抱き、人を愛する。人間と同じ営みの中に身を投じる。恩恵を与えるほど神は能力を酷使していたのだな」
えん/なるほ?
GM/「神は【寿命】という隠しパラメータを減らすことでいかなる現象も可能とする。自分の命を削ればどのようなことも可能になるのだ」
歌留多/……ルージィルさんとまったく同じなんだ。
えん/……じゃあ、どんどん弱っていったのかな? なんで良い神様っぽいのにオレ達を殺しにきたんだろうね?
GM/「【寿命】が近くなった神が、減らすものがなくなって【能力基本値】までも減少させた可能性がある。【理知基本値】を下げれば理性を失う。人らしい行ないさえもできぬほど力尽き、暴走したのではないか」
えん/……神様って大変なんだな。菌で良かった。
GM/「元々は良い神だったが、理性を失い、良いことと悪いことの判断ができなくなったのかもしれんな。【寿命】を削ってでも誰かに尽くす連中だからな、さぞ苦しかろう」
歌留多/……それは……。
えん/あー、そうだねー。オッケー。えっと、村のみんながみんなクローンみたいに同じ顔をしている理由は何だと思う?
GM/「同じ卵から生まれたからだろう。悟陀様の子だから、力の強い悟陀の顔を継いでしまっているのではないか」
えん/マジで? 歌留多くん、お前神様の子供らしいよ!
歌留多/ええっ、マジで!?(笑)
ユリア/……「同じ卵から生まれた」って何度もGMは言っていたね。
えん/マジでか。……そういやそうだったかも。
ユリア/……神が暴走したかぁ。幽霊達が口を閉ざした理由が凄く納得がいったよ!
GM/「友人である君を失いたくはない。ゆっくり休んで来たる決戦に備えたまえ。高坂殿には私から連絡しておこう。また何か話をしたくなったら夜中でも構わず電話するがいい」
えん/超ありがたい! なんかお土産期待しててね。パーキングエリアで変なストラップでも買って渡そっと!(笑)
歌留多/古徒海村に名物って無いんですか?
兎利子/……打ち上げられた変死体とかじゃない?(笑)


 ●ミドルフェイズ6/兎利子 〜青年〜

兎利子/はーい、酔っ払いのターンでーす! ……別に本人はもう酔っ払いじゃなくてもいいんですよね?
GM/「外から見て酔っ払い」ってだけなので兎利子ちゃん自身は普通にロールしていいよ(笑)
兎利子/ヨッシャー、何をしても酔っ払いのやることだからって見逃してもらえる! ラッキー!(笑)

 『AF判定:探索「怪死事件の事故現場」』
  ・使用能力値:【知覚】【意志】
  ・難易度:20
  ・ラウンド制限:なし

 ※「PC3の持つ資料を持って数年前に起きた事件現場を調べる」演出に成功すること。


兎利子/ユリアさんから貰った資料は、事前にお部屋で読みました。その後に事故現場の方に向かいます!
GM/夜中だけどほろ酔い気分でルンルン向かいましょう。ちなみに事故現場は海辺です。
兎利子/しっかりと浜辺を踏みしめながら≪空間知識≫を使って歩き回ります。一人だと寂しいなぁ。歌でも唄うか。オラは死んじまっただぁ〜!
歌留多/と、兎利子ちゃん、しっかりして!(笑)
兎利子/≪センスチェック≫で怪しい物は無いか探そう! ≪心霊医学知識≫を使って解析を試みます! そして夜の海辺ですから……怨霊が現れる!
GM/このメンバー、戦闘大好きだね(笑)
兎利子/悪霊と立ち向かおう! ルージィルさんに自慢した≪空のリング≫+≪心のリング≫+≪スクリーンリンク≫の三点セット! お父さんから譲ってもらった数珠を掲げ、目をカァッと開く!
歌留多/開いた!(笑)
兎利子/「破ァッ!」……というのが≪念動障壁≫と≪念動障壁・改≫です。
GM/それ、攻撃じゃないんだよなぁ……(笑)
兎利子/破ァすると疲れるので、目を擦りながら≪興奮剤≫という目薬をさします。
えん/目薬なんだ!?(笑) 疲れ目、充血によく効く≪興奮剤≫だね!
兎利子/『現在難易度:2』になったところで【意志】判定いきます。(ころころ)達成値13です。やったー。
GM/君達は現場を探します。……岩場の方に蠢いている影を見つけました。
兎利子/……影?
GM/人影ではない。霊体……どうやら無念の死を遂げた幽霊のようだ。話し掛けたい場合は【意志】判定難易度11に成功してください。ただし、[霊媒師]のキャラは判定がいりません。
兎利子/私は[霊媒師]ではないんですよ。
GM/あ……本当だ。凄く[霊媒師]っぽいのに[霊媒師]じゃなかった(笑)
兎利子/えーい。(ころころ)ありゃ、失敗でした。
GM/ではお話はできなかったか。霊は……フラフラとある方角に向かって漂っていきます。それは、村の広場の方……倉庫などがある方だね。
兎利子/あれって、トイレから変な空間に行ける方ですよね……?
GM/……ガサッ! 広場の方から何かが動く音がした。
兎利子/カッと目を開きます。
GM/歌留多くんぐらいの男の子が息切れをして蹲っているのが判ります。駐車場にいた子だ。
兎利子/駆け寄ります。君は……ゲンコツの子! ど、どうしたの?
GM/男の子は服が乱れ、お腹を抑えている。傷だらけではないけど【HP】がごっそり削られているなと思います。
兎利子/演出で≪肉体復元≫を使って回復してあげたいです! 大丈夫……何があったの?
GM/少し朝方になりつつある光の中で、君の顔を見る青年は、君に気遣われたことよりも「……こんな所にいちゃいけない。早く、早く逃げるんだ……」と、君のことを心配します。
兎利子/え、えっと……逃げたいのは山々なんだけどね。やることをやってからじゃないとダメなんだ、私達。
GM/「い、いや、今すぐ逃げた方がいい!」
兎利子/……君はなんで私達をそう逃がそうとしてくれるの?
GM/「だって貴方は、競馬の息子の友達だろう……?」 歌留多くんのお父さんの名前を言います。「部外者を危険な目に遭わせるには……」 動転しているせいか若干言ってることが支離滅裂だね。
兎利子/≪懺悔室≫で交渉していいですか。朝日をバックに仏を背負います。
えん/ああっ、後光が差している!?(笑)
兎利子/ここは涅槃です。何も怖がることはないんですよ。
GM/死んでるんじゃないの、それ?(一同笑) 君のあたたかい光を見て彼は話し始めます。「……競馬の息子は……歌留多は、せっかく悟陀様から逃げられたんだ。だからまた捕まるかもしれない……なら今のうちに逃げてくれれば……」
兎利子/やっぱり悟陀様って危ない存在なんだね……。悟陀様は何をするの?
GM/「このままだと、歌留多は悟陀様と交わることになる」
兎利子/交わる?
GM/「悟陀様の子を授かるんだ」
兎利子/へえ。
GM/「歌留多が」
兎利子/…………。あの、その、えっと?
GM/「僕も既に悟陀様に卵を孕ませられた」 言いながら、ずっと彼はお腹を抑えています。
兎利子/ちょ、えっと……その? おめでとう!? バースデイ!? 先にお経を読ませてね!?(一同笑)
えん/読経で心を落ち着かせている!(笑)
GM/「悟陀様は300年前から村人に加護をくれる存在だ。神の力を村人に与えることで、村人を幸福にしようとした。神の子として生まれれば【能力基本値】がみんな30越えだからな。だから悟陀は村人に卵を産ませる。男女は不問
兎利子/と、とっても神様だね!(笑)
ユリア/……なるほど、だからみんな同じ顔なんだ。卵を植えつける悟陀様は1体だから(笑)
GM/「悟陀様は古徒海村の村人が好きだった。だから古徒海村の人でなければ悟陀様と交わることはできない。……しかし悟陀様の卵を出産するためには体力が必要だ。身籠るなら若い方がいい。……今、村人で若い奴は僕と、あいつしかいないから」
兎利子/そ、そんなに古徒海村が大好きだったんだね……(笑) で、君は既に?
GM/お腹を抑えているところを見ると……。
兎利子/い、命を軽く見ることはできないので、どんなものでも祝福はしなくちゃいけない……(笑)
GM/「今日、あいつ……歌留多は成人してしっかりと体が作られたからてっきり悟陀様の子を孕むのかと思っていた。だが今日じゃなかったようだな」と、歌留多くんがあのイベントを回避したことを彼は言います。
歌留多/うん、そうなるのかな……逃げられたんだし。
GM/「だから……悟陀様の子を身籠ったのは僕だけになる。歌留多が何もされないうちに、君達は歌留多を連れて逃げるべきだ。それで全部終わる」
兎利子/え……?
GM/「この村は老人ばかりだ。神も寿命が近づいているんだからきっとおしまいだ。でも外で生きていた歌留多には未来がある。なら外で今まで通り生きてほしい」
兎利子/……このまま私達が歌留多くんを連れて逃げ帰れば、勝手にこの村は自滅するとでも?
GM/頷きます。直接そのことは言いたくなかったから間接的に告げたみたいだね。
兎利子/……でも、君にも歌留多くんと同じぐらい未来があるんじゃないの? そう言って、手を取りますね。私はやることが増えたわ。
GM/「え……」 彼は驚くよ。「そ、そんなことしなくても……。ぼ、僕、誰にも見つからずに帰れる道を知っているんだ!」 兎利子ちゃんは『イベントキー:帰り道』を入手してください。

 『イベントキー:帰り道』
 ラウンド終了時に使用可能。このイベントキーを所持しているPCは、古徒海村から脱出することができる。
 このイベントキーを所持しているPCが脱出した場合、このイベントキーは削除される。


GM/これを持っていればシナリオクリアーになります。「だからどうか、早く出て行ってくれ……!」
兎利子/そうだね、出ていかなきゃ。放っておけばどうにかなるって言うのだったら。……でも、帰り道を教えてくれてありがとう。
GM/彼は、この場所で大人しくしています。……では全員のターンが終わったので合流シーンをしますか。
ユリア/なんとか部屋に戻って来て、ルージィルさんが寝ている横で情報共有するかな。……歌留多くんの実家で入手した写真を見せます!
兎利子/わあ、そっくりですね。……私は浜辺で出会った彼の話をします。
えん/へえ。『イベントキー:帰り道』か。……逃げるの?
兎利子/このまま帰れば村は自然消滅するって言っていました。
えん/本当に逃げた方がいいの?
歌留多/……逃げない。
えん/逃げないの? それはどうして?
ユリア/ワタシはその男の子を見捨てたくはないな。
歌留多/ええ、俺も同じ意見です。それに……みんなを巻き込んでしまったケジメをつけたい。
えん/どうやってケジメをつけるつもり? 相手は神様だよ?
歌留多/神様でも……この気持ちとみんながいれば俺は勝てると思う。
えん/ヒューッ。
歌留多/それに、悟陀様は「にげて」って言ってた。だから俺はその子もそうだし、悟陀様のことも……救いたい。このまま何もせずに逃げるなんて俺は嫌だ。
えん/殺めるのは簡単だけど、救うのは大変なことだよ。
歌留多/それは充分に判ってる。今までそんなに人を救ったこともないけど……みんなに救われて20歳まで生きてきたから、俺が救われている分の力で救える人を救いたいよ。
ユリア/……兎利子ちゃんが会ったという男の子の話だが、この村にこのまま残しておいたらロクな目に遭わないだろうな。もし逃げ道を教えたのが彼だとバレたら?
えん/まあ、死んじゃうんじゃないかな。
ユリア/逃げるのなら、そのことを自覚した上のことになる。だから……。
GM/ルージィルが口を挟みたいです。
兎利子/あっ! ルージィルさん、お目覚めに……?
GM/ええ、体調が比較的回復したようです。身を起こせませんが横たわったまま口を開きます。
歌留多/ああ、元気になったんですね、良かった……。
GM/(ルージィルになって)「神と戦うだなんて、おやめになりなさい。勝てる相手ではございません。現に貴方は五度も失敗している」
歌留多/……あ……。
ユリア/……ルージィルさん、自分を犠牲にしてループしてくれているんだよね。5回も。
歌留多/……ルージィルさんの言いたいことも判る。だから俺はここでも救われているんだなって思うと、彼らを救えなかったら……とても悔しいよ。
兎利子/そう……そうですね。
えん/兎利子ちゃんはどうなのよ、帰りたい?
兎利子/兎利子は帰りたいんです、今すぐにでも。でもこうやって縁ができてしまいました。縁は無理矢理断ち切ると悪縁になりますからねぇ……。
えん/おお、なるほど。きっと悪縁になるねぇ。……ねぇ、仏教って菌でも受け入れてくれる?
兎利子/ええ、仏はなんでも受け入れてくれます。
えん/マジかー(笑) ……神様を倒す方法とかないのかねぇ。何とか力を弱める方法は無いかな?
GM/それをルージィルに訊きますか?
歌留多/あっ……。ルージィルさんに訊いて大丈夫なのかな?
えん/…………。そっと携帯電話を出します(笑)
ユリア/ああ、そっちに頼んだ!(笑)
えん/そうだよ、夜中でも電話しろって言ったのはアクセンだからな(笑) 電話していいですか?
GM/えーと、じゃあ……【幸運】判定難易度10に成功したら割り込みで電話イベントを作ってもいいよ。
えん/(ころころ)はい、達成値12で成功です!
GM/では通常判定をしますか。

 『判定:「資料を探してもらう」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:2回目12
  ・ラウンド制限:なし

 ※「教会にいるNPCに調べてもらう」演出に成功すること。


えん/【理知】でいきます。(ころころ)はい、うえっ、1・2で失敗しちゃった!? どうする、令呪使う?
兎利子/……その出目だと、≪叱咤激励≫も使えませんね。
GM/ルージィルに訊けば判定無しで教えてくれるよ。
ユリア/ルージィルさんに血を吐かせるぐらいなら、令呪を使おうよ!(笑)
えん/だってさー。兎利子ちゃん、令呪お願ーい!
兎利子/はい、令呪使用です!
えん/成功! プルル、アクセンさん、起きてるー?
GM/(暫く黙った後、低い声で)「……私だ」
えん/電話に出るの遅かったじゃないか。……あのさ、神様ってどうしたら弱くなるの? アクセンさんは凄い人です! 教えて! アクセンさーんアクセンさーん!
GM/令呪を使ったんだろ? じゃあいくらでも情報話すよ(笑) 「寿命も尽き、理性も失った神だ。単一的な行動しかできないだろうな」
兎利子/単一的な行動?
GM/「命令された行動しかとれない状況に違いない。意志が薄弱になっている場合、指示通りに動きたくなるものだ。なら君ならどうする?」
えん/……命令している人間がいるってこと?
GM/「不安になってオロオロキョロキョロしている人間に『○○しなさい!』って強く言うとすぐに行動をするぞ」
歌留多/……俺じゃん(笑)
兎利子/うん、歌留多くんですね(笑)
えん/あ、あれじゃね……。双六叔父さんが使っていたやつ。歌留多くんも洗脳していた……≪魅了の魔眼≫。あれで神様を操っているのか。
GM/「神を洗脳か。そこまでの能力者がいるとは……。いや、それほど神が弱っていれば可能か。そしてその能力者が神の子となれば話はまた別だな。つまり、操っている人間を倒せば……」
えん/なるほどね。……操っている人間に心当たりはあるんだよ。じゃあこれで殺るべき人は決まった。
GM/「君の正直な言い方は実に好ましい」
えん/あ、ありがとう。オレのこと愛してるって言ってもいいんだよ?(笑)
GM/「君はBL畑なのかね?」
えん/君がBL畑でしょう!?(笑)
GM/「その通りだ」(一同爆笑)
歌留多/……あ、アクセンさんって、堂々してるんですね(笑)
GM/『ワンダフルワールド』「このガチムチホモが!」って言われて「誰がガチムチだ!」って言い返した男だからね。
ユリア/ホモであることは否定しないんだ。……好き(笑)
えん/そ、そうだ! ねえ、神の子を孕んだ男の子がいるんだけど、神を倒せば子供を産まなくて済むって話を聞いたことはない?
GM/「あるぞ。あるべき姿でなければ世界は最適な姿に修正される。抑止力が働けば、世界はいとも簡単に改竄されるものだ。生まれるべき命はどのように足掻いても世界が決めたイベントであれば生まれる。世界のイベントを崩せるのは異端の力だけだからな。……生まれるべきでなかった命は、諸悪の根源が居なくなれば消失するものだ」
えん/……男の子が妊娠するなんて、普通は無いよね?
GM/「そうだな。普通は無い。だから「生まれろ!」と仕向ける強い力が働かなければその男は出産しない」
えん/なるほど。じゃあ悟陀様を倒せば彼は救えるってことだね!
ユリア/よ、良かった……救う方法はあるんだ。
えん/ありがとう、お疲れー。アクセンさんとの電話を切ります!
歌留多/……神様を操っている人。おそらくは双六叔父さんだ。彼に会いに行けば終わる!
えん/双六さんは……多分倉庫に居るんじゃないかな? よし、倉庫に行こう!


 ●クライマックスフェイズ/対決

えん/倉庫に行って、ガチャリとトイレを開けるよー。ご覧ください、この最高のトイレ……蓋を開けると≪クリエイトゲイト≫となっていまーす!
歌留多/入ります。
兎利子/普通に入れるの!?(笑)
歌留多/早く帰ってルージィルさんに謝らなきゃいけないんですっ!
えん/なんだか……人が変わったように前のめりになったね(笑)
ユリア/うんうん、成長しているのは良いことだ(笑)
GM/君達がトイレから入ると、そこは広く暗い空間が広がっていました。≪クリエイトゲイト≫で抜けた先はどこかというと、どこでもない≪圧縮された世界≫です。異能力によって創り出された空間だね。
えん/じゃないと神様を抑えられないですもんね。
歌留多/うう、ここに来るとやっぱり怖い……。
GM/うじゅっ。……うじゅるうじゅる。にゅるにゅる。何かが動く水音がする。
歌留多/こ、怖い……!
兎利子/大丈夫だよ、大丈夫……!
GM/巨大な恐ろしいモノに恐れ戦く君達。しかし冷静な頭で周囲を見渡すと、奥の方に一人男性が立っているのが判る。
ユリア/い、居たぞ! あそこだ!
GM/黒い触手の巨大な化け物を見ている男……双六さんですね。ユリアさんと目が合った彼は、「チッ」と舌打ちをします。(双六になって)「どこに行っていたと思ったら……帰って来てくれたのか、歌留多くん」
歌留多/双六叔父さん……。
GM/「朝が来たら悟陀様は眠りにつく。だから夜のうちに君には彼女と交わってほしいんだ。……他の3人は交わる前の餌になってもらおう」 吾郎さんが呪文を唱えると、神を縛っていた鎖が動き出す。そして……黒い触手の大きな化け物が勢い良く動き出す。
ユリア/来るぞ!
GM/クライマックス戦闘を始めます!

【戦闘マップ】
 エンゲージ1:歌留多、兎利子、ユリア、えん
 (↑10メートル離れている↓)
 エンゲージ2:悟陀
 (↑15メートル離れている↓)
 エンゲージ3:双六

【行動値】
 悟陀:55
 歌留多:16
 双六:16
 ユリア:14
 えん:14
 兎利子:12


GM/第1ラウンドセットアッププロセス。悟陀様は【行動値】が一番高い歌留多くんに≪異形の触手≫を使います。(ころころ)命中21でした。
歌留多/頼むぜ!(ころころ)18で失敗!
GM/意外と回避高いな、ビックリしたわ。(ころころ)ラウンド間、歌留多くんの【行動値】が11下がります。
兎利子/触手に歌留多くんが絡め取られたー! まだやめてくださいー!
GM/……まだ?(笑)
歌留多/負けない心! 大事! ルージィルさんの為に、みんなの為に頑張る!

 ユリアは≪魂砕≫を使用して、自身のダメージダイスを増やす。
 えんは≪異常鉱物≫を作ってモブを1体作成。兎利子は≪空間知識≫を使用して範囲援護ができるように。
 そして歌留多は≪黄金の身体≫を使用。【防御点】を上昇させる無敵モードになった。

えん/スゲー大きな菌の塊を生み出します! カビルンルンだよ、可愛いでしょー!?(笑)
GM/範囲攻撃対策をされた。ではメインプロセスに移行します。まずは【行動値】55の悟陀様。物凄いスピードで動く触手が動き回る攻撃……≪落下する光≫です!(ころころ)……5。
えん/ぜ、≪零力射撃≫で命中失敗にしたい!
GM/あっという間に攻撃無効化されました。
兎利子/ちなみに、失敗したらどれくらいダメージがくるかだけ訊いていいですか?
GM/100点ぐらいは入るんじゃないかな?
ユリア/……普通に吹っ飛ぶダメージだわ(笑)
GM/次に、双六さんは≪法則拡大≫+≪暗黒の渦≫で範囲攻撃をします。(ころころ)命中18です。
ユリア/みんな、死ぬ気で避けろ!(ころころ)14、失敗です。
歌留多/死にたくない!(ころころ)あ、同値の18で避けた!
兎利子/凄い!(ころころ)11で失敗でした。
えん/(ころころ)えんも失敗。
歌留多/命中対象を1人する≪英雄の宣言≫を使います! 歌留多が全部ダメージを肩代わりします! 歌留多は大丈夫です!
GM/OK、ダメージロールを振ります。(ころころ)霊力ダメージ65点を歌留多1人に与えます。
兎利子/≪念動障壁≫を使用します! 破ァッ!(ころころ)15点ダメージ軽減してください。
ユリア/≪気迫の盾≫を使用します。【MP】を10点消費して、30点軽減して!
歌留多/カッキン! ダメージ0でございます!
GM/おお、それは凄い。

 ユリアはマイナーアクション≪興奮剤≫で【MP】を回復しつつ、メジャーアクションでエンゲージから離脱。その際に、双六がいるエンゲージまで接敵した。
 えんもマイナーアクションで菌を弔い……メジャーアクションでエンゲージ離脱を宣言。
 兎利子も同じようにマイナーアクションで≪興奮剤≫+令呪を使用し【MP】を回復。その後、メジャーアクションでエンゲージ離脱をした。


ユリア/ヒョイッと軍の経験を生かした軽業で、エンゲージから離脱します!
GM/演出カッコイイな(笑) みんな、エンゲージがバラバラになったね。
歌留多/歌留多は今のエンゲージに残って、悟陀様の足止めをします。マイナーアクションで≪守護者の盾≫を使用。【霊力防御点】にプラス5してから、メジャーアクションは≪疾風迅雷≫+≪片手武器≫で攻撃します!(ころころ)2回命中判定を振って、命中17を採用します。
GM/回避判定します。(ころころ)20で歌留多くんの攻撃を避けました。
兎利子/た、高い。あと3も足りない……。
えん/≪交わる矢≫を使用!(ころころ)その達成値に2点上昇させて。
兎利子/よしよし、その後に≪叱咤激励≫を使用! 達成値にプラス2して!
歌留多/命中21になりました! み、みんなに助けられてる……! ダメージロールに≪殺界≫を使います!(ころころ)
えん/令呪を使用します。それいけ、ぺったんこー!
歌留多/令呪を貰ったので、物理ダメージ……77点です! 待っている人がいるんです、ここで負けませんっ!
GM/決意した君は、襲い来る触手を包丁で切り刻みながら……確実に悟陀様の体力を削っていきます!
えん/包丁で料理してルージィルさんに持っていってあげたら?
GM/あ、ルージィルは『仏田』小説内でタコやイカが嫌いという公式設定があります……(笑)
ユリア/そうだ、嫌いだったんだ、ルージィルさん……(笑)
GM/全員行動済になったね? ではクリンナッププロセスに移行し、双六さんが行動します。≪紅蓮の指≫を使用して、悟陀様をもう一回メジャーアクションを行なわせます。
えん/で、出たー!(笑)
GM/それでは悟陀様は攻撃します。(ころころ)……おや、失敗しちゃった。ダメージを受けておきますね。
兎利子/ご、悟陀様……頑張ってらっしゃる……?(笑)

 第2ラウンドセットアッププロセスにすぐさま移行。
 ユリアは≪魂砕≫を、えんは≪闇の血統≫を使用してダメージアップ。
 兎利子は≪空間知識≫で支援の準備をした。
 メインプロセスになり、【行動値】55最速の悟陀が動くが、令呪によって全員回避成功になった。


ユリア/ギリギリだ……令呪によって生かされている!(笑)
GM/ギリギリの難易度で戦闘は楽しいね。次のターンは歌留多くんの番だよ。
歌留多/はい。≪撃滅≫+≪疾風迅雷≫+≪片手武器≫で悟陀様を攻撃にします!(ころころ)あ、命中クリティカル!
GM/(ころころ)こちら、クリティカル回避はしません。当たります。
兎利子/やったー! ダメージが上がるよ!
歌留多/いきます!(ころころ)ダメージは28点です。
GM/双六さんのターンだ。……同じエンゲージにいるユリアちゃんに≪タナトスの足枷≫+≪暗黒の渦≫で攻撃をします。(ころころ)命中17ですね。
ユリア/目があるな! ていや!(ころころ)回避が16です。
兎利子/はーい、≪叱咤激励≫ー!
ユリア/回避18にして避けます! ありがとう! ユリアのターンで、≪興奮剤≫で【MP】を回復して、≪神霊の一撃≫+≪蒼の衝撃≫で攻撃します!(ころころ)命中は17です!
GM/(ころころ)双六の回避は14だ。
ユリア/やった、命中したのでダメージロールいきます。12D6+10いきまーす!
えん/ダメージに令呪を使用するよ!
ユリア/(ころころ)なら……67点の霊力ダメージ! ネッシーの力をまとったパンチ! スーパースロウ再生をするとネッシーがいるのが判る!(笑)
兎利子/そっか、ユリアさんの攻撃はネッシーだった(笑)
GM/ネッシーアタックを直撃しちゃった。めっちゃ痛いけどまだ生きています。
えん/オレのターン行くっすね。≪闇纏い≫を使って双六さんに攻撃します。隠密状態を見破りますか?
GM/見破らせてください。(ころころ)こちら、9でした。
えん/(ころころ)12で勝ったので、≪闇纏い≫のダメージが乗った≪覇魔矢≫+≪無の射撃≫で攻撃します。(ころころ)18の命中です。
GM/(ころころ)15で回避失敗です。
えん/ダメージロール直前に≪圧縮撃≫を使用します。(ころころ)60点の物理ダメージですね! ドーン!
GM/おわ、双六さんの【HP】がピッタリ0で落ちた! 双六さんは戦闘不能になります!
歌留多/やった、ピタリ賞だ!(笑)
えん/指で作った銃でペッと銃弾を放って攻撃ー! 菌の塊によるダメージである! インフルエンザだからね!(笑)
GM/「風邪を引け!」っていうガンド撃ちか(笑) 禍々しい銃弾を受けた双六さんはゲホゴホと咳き込む。どうやら呪文詠唱に使う喉をやられたようだ。……双六さんが倒れると、襲い掛かってきた悟陀様は大人しくなっていきます。触手は次第に動かなくなり……。悟陀様の目の前に居るのは?
歌留多/……同じエンゲージにいる歌留多です。
GM/すぐ傍に居た歌留多くんに触手が伸びていきます。
歌留多/……逃げないです。
GM/もし触手を掻き分けたなら、大きな塊の中央部に女性がいるのが見えます。その顔は歌留多くんと同じ、お母さんの卯乃さんと同じ。……白状してしまえば君のお母さんも君にとっては兄弟の一人です。君の本当のお母さんは、触手の中に埋め込まれているこの女性です。
歌留多/その顔を見ます。……触手が向かってくるんだったら、そのまま受けとめます。避けようともせず、拒否する動作もせず、受け入れます。
GM/彼女の手はそのまま大人しくなり、動かなくなります。……戦闘終了です。
兎利子/……神様はもう治せないんですか?
GM/既に寿命を迎えているのが、≪心霊医学知識≫を持っている兎利子ちゃんには判ります。若々しく美しい女神様の外見をしているけど、その印象は何年も生きたおばあちゃんのようだ。
歌留多/悟陀様は……もう眠らせてあげたいな。
兎利子/そうですね。私は一人前の僧侶ではないですけど、看取りにきました。……いい顔をしていますね。手を合わせます。
GM/手を合わせてくれるんだ。
兎利子/歌留多くんを産み、助けようとしたいい人だった貴方に感謝を。……安らかな眠りを。何も怖いことはありませんよ。
GM/悟陀様の口が少しだけ開きます。「……ありが……と……」 その声は、微かに聞こえた声と同じだ。
歌留多/……あ……。
GM/「……ごめん、なさ……我が、子……よ……」 彼女の周囲に蒼い光が舞う。昇華の光ですね。
歌留多/……謝ることはないです。俺を産んでくれて、ありがとうございます。
GM/君がお礼の言葉を言い終わる頃には、大きな触手の体は完全に蒼い光を纏って消失していきました。歌留多くんと双六さんは、途轍もない消失感を抱きます。
兎利子/……歌留多くん、大丈夫?
歌留多/……うん、大丈夫。
兎利子/じゃあ、帰りましょうか。
歌留多/……うんっ。
えん/では、普通の顔で双六叔父さんにとどめを刺そうとします。
歌留多/えっ。
ユリア/待て。えんの目の前に立ちふさがります。
えん/なんで? この人、悪いことをした人なんでしょ。
ユリア/確かに悪いことをした人物だ。彼がやったことは異端犯罪者の行動と言えるだろう。なら異端刑務所に引き渡すべきだ。お前が手を下すべきではない。
えん/異端刑務所に入っても出てくるかもよ。今ここで殺らなかったら、また同じようなことを繰り返すかもしれないよ?
ユリア/繰り返すとも限らないだろ? 異端刑務所に来て、外の知識に触れて、彼もまた変わるかもしれない。どちらにせよ手を下すのは早計だ。
えん/……人の可能性ってやつ?
ユリア/ワタシはどんな人に出も可能性を信じていたいんだよ。
えん/……ユリアちゃんって本当にいいひとだよねぇ! その顔が見られたからいいや。ぱっと手をひらひらと振ります。言いながら双六さんの体に入った菌を取り除く。
ユリア/もちろん、双六さんを動けないように拘束をします。
GM/……いやぁ、皆さん素敵なロールを見せてくれてありがとうございます(笑) さて、無抵抗になった双六さんを連れて君達は≪クリエイトゲイト≫を使って≪圧縮された世界≫から倉庫へと戻ることができます。外に出ると、そこは朝日が昇った古徒海村。村人達が集まってきています。
歌留多/あ、みんな集まってる……?
GM/村人達は、お腹を抑えていた青年を囲んで「おめぇ、どこ行ってたんだ?」と問い質している最中です。彼は、もうお腹を抑えていません。
兎利子/あのお兄ちゃん、もうお腹の中には何も無いのかな……良かった。
GM/「大人しくしてないと悟陀様の子が産めねーだろうが!」と言われている青年は、「そんなもん、もう消えたよ……悟陀様は死んだ」と、全てを悟って言い放ちます。村の信仰対象を侮辱するような発言に、村の信仰に染まったおじいちゃん達は激怒します。
歌留多/止めに行きたいです! 何も言いたいことはまとまっていないけど、歌留多は止めに行きます! ……やめてください! 彼の前に立ちふさがります!
GM/「ああ、競馬のせがれか! 悟陀様と交わる儀式が終わったんかい!?」
歌留多/貴方達の思った通りでない終わり方をしました。……もう悟陀様はいません。
GM/村人達は、真っ青な顔になります。「何を言ってるだ……?」
歌留多/みんなだって感じたでしょう。あの消失感を。……もう悟陀様は、いないんです。
GM/「ご、悟陀様を……我らが神を殺したのか!?」
歌留多/殺してない! 眠らせたんです! 救ったんです!
GM/みんな、ハッとした顔をします。
歌留多/今までの事情を知らなかった俺が入ってきて、貴方達のしてきたことが悪いと断言することはできません。だから貴方達を断罪することもできません。ですけど、現実を見てください。このままでは村の為になりません!
GM/……種の繁栄のため。それが自分らの使命であると思っていた人達は、一番的確な言葉に目を覚ましたような顔になります。その言葉に誰も文句を言いません。
兎利子/……はい……。
GM/気難しいおじいちゃん達は「この罰当たりもんが!」と罵ることもできたでしょう。ただ歌留多くんの一刀両断に、言葉を失ってしまいます。
歌留多/……それ以上はみんなが黙り込んだので何も言いません。……青年を見ます。
GM/「……眠らせてくれたんだな?」
歌留多/うん……。
GM/「ありがとう。子供の頃のことなんて全然覚えてないだろうから、改めて自己紹介させてもらうよ。……僕の名前、彼方(かなた)っていうんだ」
歌留多/彼方くんっていうんだ。……初めまして。
GM/「初めまして、だよな。そうだった。けど、初めましての相手だったとしてもでも……自分の兄弟が救えて良かった……」 彼が何故「逃げろ」と言ったか。それは悟陀様と同じ、「身内だから救う」という単純な理由でした。暴走した悟陀様に殺されなかった歌留多くんを見て安堵しております。
歌留多/それは、俺もだよ。君が……この村で、生きててくれて良かった。ユリアさん達の方に振り返ります。……みんな、話を聞いてくれるようになりました。あとのことは教会の人に任せていいですか?
ユリア/教会に報告していた電話をピッと切って、頷きます。
えん/もう電話してた。デキる女だなー、全部まかせちゃうー(笑)
ユリア/村人の前で言います。……眠りたがっていたここの神様を酷使していた人がいます。無理矢理働かせて、神様に辛い想いをさせていた人がいます。双六さんは、教会に引き渡します。なので……。
兎利子/どうか、ご理解ご協力ご了承を……。
ユリア/……いずれ彼の行く先が決まったら報せを送ります。もしご都合がよろしければ面会に来てさしあげてください。
GM/おお、凄いフォローだ。双六の母親である歌留多くんのおばあちゃんが「双六はどうなっちゃうの?」と不安顔でしたが、ユリアちゃんの言葉に文句を言いませんでしたとさ。……それでは、エンディングフェイズに参りましょう。


 ●エンディングフェイズ

GM/教会と警察組織は古徒海村に数人のエージェントを派遣し、調査を行ないました。数人が死んでいて村で隠蔽していた事件なので、大がかりな調べが行なわれました。今回の事件は、ユリアちゃんが中心になってまとめていきます。
ユリア/はい。
GM/双六さんは「この村の繁栄のため」という確固たる信念のもと、若い体を使って悟陀様の子を孕ませ続けていたようです。……しかし悟陀様は老体でした。自我を失い、勝手に抜け出し、偶然近くにいた一般人を襲うこともあったようです。
歌留多/可哀想に……。
GM/若頭である双六さんを中心に全力で一般人の変死を隠してきました。その死体遺棄罪で双六さんや数人の村人の中心人物は逮捕されていきます。……教会のエージェントである2名ですが、その謎を暴こうとしたところ、これもまた双六さんに殺されております。
ユリア/やっぱりか……。
えん/高坂さんの勘、当たっちゃってたね。
GM/山中からエージェント2名の遺体が発見されたことも聞かされることでしょう。詳しい報告書を作ったユリアちゃんは、高坂と協力のもと、古徒海村での事件をまとめていくことになります。
ユリア/村の人はみんな優しい人だったんだぞ、と泣きながら資料を作ります。これからみんなが幸せに生きていければいいんだが……。
えん/うーん、難しいことを言うね。
歌留多/誰かの幸せは、誰かの不幸ですからね……。
兎利子/それを願うというのも、一つのお仕事でございます。
ユリア/またどこかで「目の前にいる人達だけでも助けなさい」って声が。……そんなロリの教えが聞こえた気がするな(笑)

えん/あ、オレはアクセンさんに会いに行っていいですか? ……アクセンさんに、よく判らないマスコットのストラップを渡します。
GM/(アクセンになって)「おお、これは土産というものか。ありがたい、私にもこんな物をプレゼントしてくれるなんて君は優しい子だな」
えん/オレは有言実行の菌だからね。お前がいらないならダーリンにでも渡しなよ。
GM/「…………」 その話は後でしようか(笑) 「そうだ、えん殿。一つ訊きたいことがあった」
えん/何かな?
GM/「君は異端犯罪者を断罪しなかった。意外だぞ。目の前の罪に罰を下さないなんて不思議なことをしたな」
えん/んー、しようと思ってたんだけど。人間ってのはとっても不思議なもんだね。何かしら人には希望があると思っていて、それはとっても良いことだと思うけど……争いの種になることを判っていない。それがオレ達にとって喜ばしいことになるのも判ってないよね。
GM/「しかし、こういった話は悪くない。ほら、君だって彼ら友人達の行ないによって胸がドキドキしているのではないか。これだから世界は美しいと言うのだろう?」
えん/……さあ? オレにはよく判らないなぁ。

GM/さて、数日後。兎利子ちゃんの元にお電話があります。下火 彼方くんからです。
兎利子/わあ、あのボーイからだ。
GM/古徒海村と教会が今どんなことをしているかの経過をお話にきたようです。若くてテキパキ働ける子といえばあの村には彼ぐらいしかもういません。「双六さんへの温情も感謝します」なんてお礼を言ってくるよ。
兎利子/そんなことやってるんですねー。いやぁ、真面目な子だなー。
GM/「あれから良い顔をしない村人もいます。……きっと悟陀様がいなくなって僕達の生活は変わっていくでしょうね」
兎利子/ですが、緩やかにも変わっていくのが人の営みですよ。
GM/随分達観してるので「……貴方、何歳ですか?」って訊いてきます(笑)
兎利子/たかだか20年しか生きてませんよー(笑)
GM/「……実は先日の手続きで、古徒海村の処理は一区切りつきました。一段落ついたので……もうこの村の件は終了したことになります。村での体験は怖かったでしょう、どうか村のことは忘れてください」
兎利子/そんなー。いけずなことを言わないでください。
GM/「……今、あの笑顔が電話越しに判りました。ちなみに僕、年頃の女子と話すのはあまり得意ではありません」
兎利子/村に若い女の子、いませんもんねー。わー、そんなとこまで歌留多くんに似てるー(笑)
えん/歌留多くんのコミュ障、遺伝なんじゃね?(笑)
兎利子/では……すぐにそちらの生活は変わらないと思うし、バタバタしてるだろうけど、少し暇ができたら君がこちらに来るっていうのはどうかなぁ?
GM/「い、いいんですか?」
兎利子/もっちろん! 下火さんのお家ほどでっかくないけど、うちもお寺だから!
GM/受け答えは凄く丁寧で受け答えもきちんとするような彼方くんですけど、その声には「外に出たかったんだ……」という心が滲み出ていますね。凄く元気があるときの歌留多くんの声と似ています。
兎利子/まあ、可愛い(笑) そのうち歌留多くんと一緒にどっかへ遊びに行こうねー。

GM/最後に、歌留多くんは何かしたいことがあるかな?
歌留多/ルージィルさんに謝りたいんですよ。
ユリア/謝る?
歌留多/「戦うな」って言ってきたルージィルさんを突っぱねたんですもの。……後になって罪悪感に襲われました(笑) 心配を掛けたので謝りたいです。だから……美味しい紅茶を買ってくる!
兎利子/買ってきた(笑)
歌留多/20歳になった俺、買ってきました! どうも、新しい俺です!
GM/歌留多くんが自宅の木ノ本アパートで「お茶を買ってきました!」と言いながらルージィルを呼ぶなら、彼は5秒で現れます。
歌留多/ど、どうぞ、お飲みください! ……そういやウサギのヘアピンはどうしたんだろ?
GM/平然と涼しい顔で笑う彼のスーツの胸ポケットに入ってるよ。(ルージィルになって)「お飲みください、と言われても。茶葉を買ってきてくださったんですよね。淹れてはくれないんですか?」
歌留多/あっ、待ってください今すぐ淹れます! ……既に開始5秒で崩れ落ちそうになった……。
GM/「淹れてはくれないのですか?」
歌留多/淹れます淹れます!(笑) 紅茶なんてあまり淹れたことなかったので、繊細な淹れ方も何もできませんけど……ゆ、ユリアさんがこう淹れてたかな!? 思い出しながらお茶を出します!
GM/「いただきます」 席に着いてティーカップに唇を寄せます。
歌留多/うわー! 絶対に美味しくないよぉー!(笑)
GM/「感情のこもった物が美味しくない訳がないでしょう。貴方が生きていてくれただけで、最高の味です」
歌留多/待ってください。正気、正気、正気、正気ぃっ!(一同爆笑)
兎利子/歌留多くん、エンディングフェイズなんだから≪悔改めよ≫!
歌留多/ありがとう頑張るねッ!?(笑) ……実は改めて言いたいことがありまして! すみませんでした! ルージィルさんがあんなに止めてくれたのに、俺が突っぱねてまたループするかもしれないのに危険な場所に行って……謝ります! すみません!
GM/「貴方は誠実な方ですね。私に謝る必要などないのに。ああ、おそらくこの後、兎利子さんがやって来ます。彼女の分も淹れておいた方がいいのでは?」
歌留多/あ、本当ですか? 彼女の分のお茶を淹れます!
GM/歌留多くんがお茶を淹れ終えた頃、外から兎利子ちゃんの声がします。
兎利子/悔改めよ〜♪
歌留多/うわ、なんか恐ろしい歌を唄ってる!(笑)
GM/「貴方の日常が戻ってきます。もう恐ろしいものに殺されることはない。運命に打ち勝った貴方は、自由に生きていくことができます。だから何者にも怯えず、貴方なりの人生を歩んでいってください」 いつもの微笑みを浮かべて、淡々と彼は言いますよ。
歌留多/……はい。もう俺を縛るものは無いですよね。俺は好きな人生を歩みます。
GM/「それがいい。……だから貴方を生かしたいと思った」
歌留多/……歩みますけど! ルージィルさんが困ったときにはいつでも俺は助けに行きたいです!
GM/「…………」 暫し目を丸くして、無言になるルージィル。「すみません。私も慣れないことを言いました。暫くお茶を楽しんでもよろしいでしょうか。無言にならせてください」
歌留多/わ、判りました! 俺も紅茶を飲みます! でも知っておいてくださいね、助けに行きたいっていうのは俺が……ルージィルさんのこと、友達として好きだからですよ!
GM/「もうおやめください。……恥ずかしくなってしまいました」 いつも通りの涼しい顔で笑って居たルージィルが、赤くなって顔を背けます。
歌留多/はいっ! ありがとうございます、今日は人生で一番幸せな日です――!(笑)


 アナザーワールドSRS・リプレイ
  〜 ハルスの悲鳴 〜





END

GM/以上で『アナザーワールドSRS〜ハルスの悲鳴』終わりにしたいと思います。お疲れ様でーす。
歌留多/お疲れ様でーす!
GM/セッションが終了したので、ルージィルさんセッションのネタ明かしをさせてください。……どうしてもやりたかったネタは、『イベントキー:酔っ払い』です。
兎利子/あー、あれ楽しかったです(笑)
GM/田舎の宴会に参加したら1人ぐらいへべれけPC出すでしょっていうネタです。兎利子ちゃん、マジごめん(笑) あと、ルージィルさんに課せられたルールを説明しましょう。
えん/はい。
GM/『AW』世界の神様は、時々人の世に下りては好きに行動してる。悟陀様が古徒海村に恩恵を与えたのも、双六さんが村のために凶行に走ったのも、ルージィルが歌留多くんのために寿命を使おうとしていたのも、どちらも「身内が好きだから、大切にしたかった」という我儘がテーマなんです。
えん/そんなの全力で阻止しますよ……(笑)
GM/今回のシナリオの全容は、ルージィルに尋ねれば全部判りました。ルージィルは寿命を払って全ての真実を教えてくれました。ですがそのたびに喀血し、GMが「PC達が無理をさせすぎだな」と判断したら苦しみ出し、PC達を有利にさせすぎたことをセカイたん(上司のこと。『パラドックスの椿』参照)から怒られたルージィルは、「どうか歪んだ運命を打ち破り、生き延びてください」と言って消えます。
ユリア/消えちゃうんだ!?
GM/その後、PC1達の声に一切応じません。ハンドアウトコネクションや≪コネ「ウズマキ」≫は消滅。PC達を救ってくれる代わりに永遠に縁が切れてしまいバイバイ。「ルージィルさんセッションなのにもう二度とそのPC達はルージィルさんに会うことはできなくなりました」ルートになりました。
歌留多/それ……嫌なルートですね……(笑)
GM/無条件で有利になれるのがいい訳ないよ。ということだからこれからも頑張ってダイス振って運命抗ってセッションしようぜ!(笑)




END

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