アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 ハルスの悲鳴 -レベル中- 』 1ページ目 ■
2015年9月22日




 ●プリプレイ

 セッション会場となる某カラオケにて。
 GMのマーサーを中心に、ぷぇグレーひすいぽにーの5名が集まっていた……。


マーサー(以降、GM)/『アナザーワールドSRS(以降、AW)』単発セッション、始めたいと思いまーす。
一同/はーい!
GM/初めて『AW』をプレイする人、久々に『AW』をプレイする人、いつも『AW』をプレイしてくれてる人など大勢に楽しんでもらえるように頑張りたいと思いますー。既にハンドアウトは公開しておきましたので、早速キャラクターメイキングを始めていきましょう!



 アナザーワールドSRS シナリオ名『ハルスの悲鳴』



【レギュレーション】
 キャラクターレベル4で開始。
 全員知り合い設定であり、何度か教会の仕事を一緒に受けたことがある。
 
【ハンドアウト:PC1】
 コネクション:古徒海(ことみ)村  関係:懐旧  推奨クラス:闘士 or 狂戦士 or 異端者

 君は天涯孤独の少年or少女だ。両親は早くに他界し、教会の支援を受けてN市で過ごしている。
 8月1日。20歳の誕生日が近い君はとある悪夢を見た。
 恐ろしい化け物に殺されてしまう夢を見た君のもとに、「君の両親の親戚だ」と名乗る人物が現れる。
 彼に導かれるまま、君は見知らぬ故郷に帰ることになった。
▼世界のイベント:男についていく
▼コネクション:古徒海村

 激しい海と険しい山に挟まれた、小さな漁村。
 両親が共に生まれ育った村だが、君は物心ついた頃からN市で暮らしていたため、一度も行ったことがない。
▼公式NPC1:龍の聖剣
 人外。超越的な話題をする金髪の幼女。とってもふしぎ。
 君は既に何度か時間を跳躍してもらったことがある。彼女が目の前に現れるということは、世界が異端の手によって危機であるということだが……? 詳しくは4版ルルブP.82参照。
 
【ハンドアウト:PC2】
 コネクション:(村の男)  関係:自由  推奨クラス:霊媒師 or 聖職者 or 世界遣い

 君はPC1の友人だ。
 PC1と「自分はPC1の親戚だ」と名乗る村の男の会話に偶然居合わせた君は、言葉では言い表せない感情を覚えた。なんだかこの男、只者ではない気がする。
 PC1のことが心配だ。君はPC1の帰郷に同行することにした。
▼世界のイベント:PC1を守ろうとする
▼NPC2:(村の男)

 PC1の両親の出身地に住んでいるという男。名前、性格設定はPC1とPC2が自由に決めてよい。
 年齢はPC1より年上であること。
 
【ハンドアウト:PC3】
 コネクション:古徒海村の事件  関係:不安  推奨クラス:狩人 or 聖職者 or 処刑人

 君は『教会』で活動しているエージェントだ。
 PC1の出身地という古徒海村に夏休みの旅行として同行することになったが、仕事斡旋人・高坂が神妙な面持ちで相談をしてきた。
 「ここ数年、古徒海村に訪れた一般人が変死体として発見されている。既に調査に行ったエージェントも行方不明だ。警戒して向かってくれ」
▼世界のイベント:古徒海村での事件を探る
▼公式NPC2:高坂

 退魔組織『教会』の仕事斡旋人。異能事件の仲介屋をしている男性。
 君は既に何度か『教会』の依頼を受けたことがある。詳しくは4版ルルブP.82参照。
 
【ハンドアウト:PC4・PC5】
 ハンドアウトパターン2〜3を兼用する。
 PC2の場合、PC2と共にNPC2の話を聞く。
 PC3の場合、PC3と共に高坂の話を聞く。
 なお、PC4はコネクションとして、『教会上層部と繋がりのある退魔一族の少年・佛田ときわ』か、『教会に協力している異端および禁書研究家・アクセン=ロズワルド』と繋がりを持つことができる。GMと要相談。詳しくは4版ルルブP.82、85参照。
 
【その他】
・「追加ライフパス:英霊」ルール解禁。PC3は英霊でも構わない。ただし、レベル4まで下がっている理由を考えること。4版ルルブP.9-D参照。
・「追加クラス:アーティスト&イレギュラー」ルール解禁。4版ルルブP.5参照。
・「追加ルール:異端堕ち」ルール解禁。4版ルルブP.98参照。

プレイヤー1・ぷぇ/PC1ハンドアウトを選択。
プレイヤー2・グレー/PC2ハンドアウトを選択。
プレイヤー3・ひすい/PC3ハンドアウトを選択。
プレイヤー4・焔/PC4で、PC3ハンドアウトを選択。
プレイヤー5・ぽにー/PC5で、PC2ハンドアウトを選択。

GM/キャラメが終わったので、まずは自己紹介からいきましょう。

プレイヤー1・ぷぇ(以降、雫)/キャラクター名は、関英 雫(せきえい・しずく)。クラスは[闘士]3レベル、[処刑人]1レベルです! 【HP】も【防御点】もそこそこある完全カバーリング特化として作りました。ガタイも良いので皆さんをお守りできます。
GM/キャラクターはどんな子かな?
雫/高校2年生の17歳男です。ライフパスの『背景』は「無遅刻・無欠席の伝説を持つ」。
GM/これ、何?(笑)
雫/風邪を引かないぐらい丈夫です! 天涯孤独で行き場が無かったところをPC2のおじさんに拾ってもらいました。毎朝早起きして、生活能力の無いPC2さんの朝ご飯を作っています!
プレイヤー2・グレー/おお、PC2がどんどん無能になっていく(笑)
雫/あと、ライフパスの『特徴』は「持病持ちである」。……≪機関「チルドレン」≫を取得しました。
GM/ほう、『機関』絡みのライフパス特技を取ったんだね。

 『機関』
 超人類能力開発研究所。
 異端を生み出す『欺く神』復活を目論む邪教が主体となった、非人道的な研究を繰り返していた研究組織。数年前に教会によって解体されたが、未だに裏社会に火種をばら撒いている。

雫/機関で多少いじくられたのか、体が鉱物みたいになります。トランセルの「かたくなる」みたいな感じで。
プレイヤー3・ひすい/例えがトランセルなんですか、可愛い(笑)
雫/もし能力が発動してもバレないように、ニット帽を被ったり装飾品をジャラジャラ着けています!

  関英 雫(プレイヤー名:ぷぇ)
 クラス:[闘士3/処刑人1]
  体力:15(+5)  反射:15(+5)  知覚: 9(+3)
  理知: 9(+3)  意志:10(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:32  MP最大値:17
重要キーワード:放浪  背景:(無遅刻・無欠席)の伝説を持つ
特徴:持病持ちである  ボーナス効果:≪L:薬物取得・興奮剤≫
職業:高校2年  性別:男  年齢:17
 スキルウェポン→≪凶々しき武器≫ ≪黒水晶の盾≫
 闘士→≪カバー≫ ≪英雄の宣言≫ ≪護りの契り≫ ≪命の糧≫ ≪武闘家の血≫ ≪聖戦士の血≫
 一般特技→≪機関「チルドレン」≫ ≪興奮剤≫

プレイヤー2・グレー(以降、ジェノバ)/キャラクター名が、ジェノバ=赤坂(じぇのば・あかさか)です。クラス編成は[霊媒師]2レベルと[聖職者]2レベル。性別は男、年齢は34歳のオッサンです。
プレイヤー3・ひすい/オッサンだー。
ジェノバ/【HP】と【MP】回復したり、≪風霊操作≫で女の子のスカートを捲ります。
GM/そういうキャラでいいんだ!?(笑)
ジェノバ/逃げていく奴に≪風霊操作≫で砂ぼこりを立てて目の中に砂を入れて立ち止まらせることもできます。
雫/じ、地味……!(笑)
プレイヤー4・焔/覚えているのは有能なのに効果が全体的に地味だよ!(笑)
ジェノバ/目が痛くなった人をそのまま≪懺悔室≫にでも連れて行けば≪悔改めよ≫できるんじゃないですか?
雫/おじさん……言ってはならないことだと思いますが、普段の貴方こそ悔改めるべきでは(笑)
ジェノバ/職業は占い師です。基本的にはニートです。あと身長196センチです。
GM/でけぇ!?(笑)
ジェノバ/ブロンドでそこそこ顔は良いんですけど「残念なイケメン」ってやつです。私服はジャージかな? 右目が悪いので片目で隠している34歳魔法使い中二病でーす。

 ジェノバ=赤坂(プレイヤー名:グレー)
 クラス:[霊媒師2/聖職者2]
  体力:13(+4)  反射:12(+4)  知覚:13(+4)
  理知:13(+4)  意志:12(+4)  幸運:10(+3)
  HP最大値:22  MP最大値:22
重要キーワード:魔法使い  背景:(右)目が(悪い)
特徴:神秘が大好きである  ボーナス効果:≪L:回復力上昇・MP≫
職業:占い師  性別:男  年齢:34
 スキルウェポン→なし
 霊媒師→≪清浄の使者≫ ≪風霊操作≫ ≪守護霊≫ ≪御符≫
 聖職者→≪悔改めよ≫ ≪防圧警報≫ ≪懺悔室≫ ≪心霊医学知識≫
 一般特技→≪興奮剤≫

プレイヤー3・ひすい(以降、要)/キャラクター名は、九十九 要(つくも・かなめ)です。男で26歳の考古学者。身長178センチの茶髪。クラス編成が[魔術師]3レベル、[処刑人]1レベル。基本的にはバステ攻撃を当てるタイプかな。
GM/攻撃タイプの魔術師だね。
要/元々お役所で仕事をしていたんですけど、PC4とコンビを組むことになってPC4を預かることになって辞めた。今は考古学者をやりながらPC4の面倒を見ています。≪堕落の訓え≫を持っているので、えっちぃ判定が得意です。
GM/えっちな判定をするときはどうぞ使ってください。
プレイヤー5・ぽにー/ど、どう使えと……(笑)
要/小さい女の子がいないパーティーで良かったね(笑)

 九十九 要(プレイヤー名:ひすい)
 クラス:[魔術師3/処刑人1]
  体力: 9(+3)  反射: 6(+2)  知覚:12(+4)
  理知:15(+5)  意志:19(+6)  幸運:12(+4)
  HP最大値:18  MP最大値:30
重要キーワード:権力  背景:(役所)で仕事をしていた
特徴:本の虫である  ボーナス効果:≪L:戦闘力上昇・命中値≫
職業:考古学者  性別:男  年齢:26
 スキルウェポン→≪魔導書≫
 魔術師→≪天空の羽≫ ≪ニュクスの冠≫ ≪本のクチ≫ ≪波動の声≫ ≪堕落の訓え≫ ≪刻印増強≫
 処刑人→≪修羅≫ ≪本能の拐引≫

プレイヤー4・焔(以降、水晶)/キャラクター名は、紅 水晶(くれない・みずき)。PC3ハンドアウトを共有しています。色素薄い感じの身長140センチ。男の娘です。
要/可愛い!
GM/だが男だ。「水晶」って書いて「みずき」って読むんだ。オシャレだなぁ。
水晶/クラス編成は[処刑人]1レベル、[狂戦士]1レベル、[世界遣い]1レベル。前衛攻撃型です。両親が謎の失踪をしたので今はPC3の要さんの家に居候しています。
要/な、謎のフラグを立てた……(笑)
水晶/天涯孤独になったので、教会から引き取られたんです。両親のことを思い出して≪失われた日々≫で+3D6を振ったりします。
GM/天涯孤独と居候の多いパーティーだなぁ(笑)

 紅 水晶(プレイヤー名:焔)
 クラス:[狂戦士1/処刑人2/世界遣い1]
  体力:22(+7)  反射:15(+5)  知覚:10(+3)
  理知: 9(+3)  意志:11(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:32  MP最大値:17
重要キーワード:従者  背景:(PC3)のために全力で頑張ることができる
特徴:中性的である  ボーナス効果:≪ファンブル無効化≫
職業:中学3年  性別:男  年齢:15
 スキルウェポン→≪巨大武器≫
 狂戦士→≪失われた日々≫ ≪特攻≫
 処刑人→≪負の空間≫ ≪封印の牙≫ ≪封印の角≫
 世界遣い→≪禍福のさざなみ≫
 一般特技→≪強化手術:体力1・2≫

プレイヤー5・ぽにー(以降、アイリ)/キャラクター名が、アイリ=藤崎=クローディル(あいり・ふじさき・くろーでぃる)。外見は20歳ですが200〜300年ほど生きている吸血鬼で、エリザベート=バートリーの血を引いています。
GM/おー、女の子の吸血鬼さんだね。
アイリ/朝は大好きなトマトジュースを飲みます(笑) 身長162センチ、金髪の茶色目。[狩人]1レベル、[稀人]1レベル、[イレギュラー]1レベルの、おおよそ人外です。後衛攻撃型で、探索もそこそこできます。≪ちいさな呪い≫でちょっとした幸運や不運を呼び寄せることができます。
雫/【幸運】判定にプラスは便利だねー。
アイリ/PC5でPC2兼用ハンドアウトにしました。あと、かつて≪リリルラケシス≫という人外同盟に元々入っていました。

 『リリルラケシス』
 ロンドンに本拠地を構えた吸血鬼の人外同盟。
 古くから存在しているヨーロッパの能力者組織で、人間社会に紛れて生息する知的かつ理性的な集団。人外専門の教会のようなもの。


アイリ/昔、吸血鬼的な事件を起こしてしまったんですがPCの男性陣4人に全力で止めてもらった過去があります。そのときは教会に連行された際に、一時身柄預かりのような形でジェノバさんの家に居候することになりました。
ジェノバ/困ったときのジェノバ頼りなのかな?
雫/アイリちゃんは家事は得意ですか?
アイリ/[狩人]なのできっと料理はできますよ。そのうち≪食糧調達≫も取得できるし(笑) 一日一回血を吸わないと落ち着かないけど、吸われても吸血鬼にはならないのでご安心ください。
GM/PCに優しい吸血鬼だね。
アイリ/はい。若干吸われたところが痒くなるだけです。
雫/……蚊じゃん。
アイリ/……ハッ! 私、吸血鬼じゃないかも! 言ってから気付いた!(笑)
GM/みんな、彼女と一緒に居るときはムヒを持とうな(笑)

 アイリ=藤崎=クローディル(プレイヤー名:ぽにー)
 クラス:[狩人1/稀人2/イレギュラー1]
  体力:15(+5)  反射:15(+5)  知覚:13(+4)
  理知:12(+4)  意志: 9(+3)  幸運:12(+4)
  HP最大値:23  MP最大値:17
重要キーワード:一族  背景:(吸血鬼)の血を引いている
特徴:床下手である  ボーナス効果:≪コネ「リリルラケシス」≫
職業:無職  性別:女  年齢:外見20歳
 スキルウェポン→≪無の射撃≫
 狩人→≪神域の耳≫
 稀人→≪光の一手≫ ≪見通す眼≫ ≪ちいさな呪い≫ ≪突然変異≫ ≪却奪:足≫
 イレギュラー→≪トイボックス≫ ≪デュプリケイト≫
 一般特技→≪強化手術:体力≫

GM/ハンドアウトの確認をします。PC1の雫くんは自分のお父さんとお母さんの名前を決めてくれますか?
雫/はい。(暫く悩んで)えーと……お母さんの名前は小波(こなみ)さん。なんだかゲーム会社の名前っぽいね。
GM/お父さんの名前もゲーム会社にする?
雫/じゃあ、お父さんは万代(ばんだい)さんで(笑)
GM/PC2のジェノバさんは、NPC2の「村の男」の名前はを決めてください。
ジェノバ/はーい、村の男っぽい名前ですね。(暫く悩んで)では、関英 吾郎(せきえい・ごろう)さんにします。
雫/僕には実のおじさんと、育てのおじさんがいるんですね……。
GM/そうだね、出来るだけジェノバさんとは性格が被らないようにキャラロールします。それと、お助けNPCが選択できます。ここはPC5のアイリちゃんに選んでいただきましょう。公式NPCの中から『アクセン』と『ときわ』のどちらかを選択できますが、どっちにしますか?
アイリ/アイリを元『リリルラケシス』所属のPCにしたので、アクセンでお願いします。

 アクセン。
 教会に協力している研究家。禁書の研究を中心に、世界についての知識を常に収集しているルーマニア人の赤毛の男性。
 PC達に渡される教会の資料を製作している人。実は吸血鬼の真祖(生粋の吸血種)であり、人外同盟『リリルラケシス』の融資者でもある。


GM/かしこまりました。それでは始めていきましょう。まずは、マスターシーンから〜……。


 ●マスターシーン 〜悪夢〜

GM/PC1の雫くんは、君は夢を見た。これは夢だという確信のある夢だ。
雫/はい……どきどき……。
GM/いつかこの夢から目覚めるだろうという感覚のある夢。……そこは、真っ暗だ。見たことのない空間に君は立っている。
雫/ふむ、これは夢か……暗闇……。
GM/目の前には自分より4倍も5倍も大きなイソギンチャクの姿。
雫/いきなりかい!?(笑)
GM/黒いイソギンチャクは大きくぬめっとした触手を持っている。タコなのかイカなのか判らない、この世界の生き物とは思えないほど恐ろしい化け物だ。
水晶/いきなり【正気度】が減る!?(笑)
雫/い、一瞬何があったのか判らず……。普通に嫌悪感を抱いて……下がります。これが夢なら、早く覚めてほしい!
GM/シュルシュルと触手が伸びる。ぬめり気のある触手が君の手を、足を、体を掴む。
雫/待って!
GM/その触手はだんだんと君の肌を撫でていき……体の中に入っていき……。
雫/おい!?(笑)
GM/触手が穴の中に入っていく。口の中とか鼻の穴とか耳の穴とか色んなところに触手が入っていく。
要/苦しい苦しい。
雫/え、エロじゃない! グロだった! R−18Gだった!(笑) 逃げようとしても敵わない……頭の中は「早く夢から覚めろ!」でいっぱいだね!
GM/うん。触手は穴という穴に入り込んで君を蹂躙していく。次から次へと責めたててくる触手にまみれる君は、ある声を聞く。
雫/え。
GM/「だめ、にげて」という女性の声を。……ハッ! 君は目を覚ますことができます。
雫/……ハァハァ……すっごい汗びっしょりで目を覚ます。
GM/8月1日の真夏。クーラーをタイマーで付けてないのであればめっちゃ暑いね。ここは、毎日暮らしている赤坂さんちの自室です。
雫/ゼーハーしながら……あまりにショックだったので、能力のバランスが崩れてベッドのあちこちに鉱石の破片が散乱しています。あ、後で掃除しよう……。
GM/わあ、体から石が出てきちゃうんだね。「……関英 雫」 君の名前を呼ぶ小さな女の子の声が聞こえる。
雫/な、なにっ!? 思わずバッと声がした方を向く!
GM/「落ち着いて、関英雫」 振り向いた先に、金髪碧眼ツインテールの女の子が君の部屋に立っている。
雫/き、君……龍の聖剣か……。

 龍の聖剣

 金髪碧眼ゴシックロリータ服の女の子。通称「ロリ」。
 神の決定した運命を尊重し、異端が歪めた誤った世界を正すべくPC達に時間跳躍を提案する超越的存在。
 一度助けたことのある人物には親しく話をしにくるが、基本的に[世界遣い]や[稀人]以外の能力者の前には姿を現すことがない。


GM/異端事件が起きたらPC達の前に現れる女の子です。その子が立っているということは、嫌な予感しかしないな。
雫/嫌な予感しかしないし、既にこの悪夢が事案だ(笑) 君が出てくるってことは……?
GM/(龍の聖剣になって)「貴方は一つの世界を歩んだ。……どうやら微かに覚えているみたいね。何を見たのか判らないけど、相当恐ろしい世界を生きてきたみたい」 彼女は大人びた口調で言います。
雫/……言葉にしたくない。あの夢は……実際に起きたこと?
GM/「ええ。関英 雫、貴方は死んだわ。だけど世界は、貴方の死を認めない」
雫/……う、うん。……僕は何をすればいい?
GM/「貴方の血を、運命を、見つめ直して」
雫/血を見つめる……?
GM/ロリは、ある物を取り出します。
雫/ある物……?
GM/タオルです。「汗を拭いて」
要/や、優しい!(笑)
GM/そして去って行きます。
アイリ/重大な何かを渡してくれると思ったら!?(一同笑)
水晶/いや、もしかしたらそのタオルに何か重要なヒントが隠されているかも!?
GM/「ううん、昨日貴方が畳んだ洗濯物よ」
雫/う、うん、でも冷や汗を拭くのは大事だね、ありがとう(笑) このことはみんなに言っておくべきだな……って体を拭きながら考えることにします。



 ANOTHER WORLD SRS
  「ハルスの悲鳴」



雫/……これ、グロゲーなの?(笑)
アイリ/マスターシーンでだいぶカロリーを持っていかれましたね(笑)
GM/どうも、いつもニコニコ『AW』はみんなで楽しめるホラーTRPGです。


 ●オープニングフェイズ1/雫&ジェノバ&アイリ 〜来訪〜

GM/PC1の雫くん、PC2のジェノバさん、PC2兼用のアイリちゃんのオープニングフェイズをします。3人は登場してください。
アイリ/はいっ。
GM/ハンドアウトに書かれている「村の男」が訪れるシーンをします。3人が居る場所っていったら、ジェノバさんのお家ですかね。
ジェノバ/うん、お家だね。
雫/家族で朝ご飯を食べていましょうか。料理はアイリさんが得意なんだっけ?
アイリ/はい。魚をポーンと投げて、ウズマキから槍を出してシュパーッと捌きます。
雫/わ、ワザマエ!(笑) 買ってきたんじゃなくて、狩ってきたんだ!? わーい。いただきまーす。美味しそう、だけど、魚か……。
アイリ/タコとめかぶの和え物を見つめてどうしたの?
ジェノバ/今日は暑いから、魚介類がサッパリして美味しいな。
雫/げ、元気が出るもんね! ……お箸を持ったままズーンとしてます(笑)
アイリ/おかわりいらないの? まだいっぱいあるのに……イカリングも食べないの?
ジェノバ/大丈夫? ずっともぐもぐ食べながら訊きます。
雫/じ、実はね……。見た夢を、詳細は伏せて話します(笑) イソギンチャク的な怪物に食われかけた夢を見たんだ……。
ジェノバ/イソギンチャクに食べられる前に食べれば良かったんだよ。もぐもぐ。
雫/その強さが欲しかった……(笑) 龍の聖剣の話もします。これからそういう事件が起きるんじゃないかって思って……。
ジェノバ/一度死んだのか。確かに俺の右目も疼いている。
雫/疼くの!?(笑)
GM/疼くんだ!?(笑)
アイリ/それ、右だけ長い髪が悪いと思うから切ろうか!(笑)
雫/あ、でも……ジェノバさんの「右目が疼く」は結構当たるって有名だから! ほら、占い師だし!(笑)
ジェノバ/うん。疼いて胸騒ぎがして神秘的だ。良いな。もぐもぐ。
雫/僕、死んでるから平然と神秘的で良いって言わないでくれる!?(笑)
GM/では君達が朝食を食べ終えた頃に、家のインターフォンがピンポーンと鳴ります。
雫/お皿を洗い終えてエプロンを脱いで、玄関に向かいます。はーい、赤坂です。
GM/男性の声で「赤坂さんのお家で間違いないでしょうか?」と聞こえてきます。雫くんはその声を聞いて、自分のお父さんと同じだと思います。
雫/えっ。……は、はい……?
GM/「関英 雫くんはこちらのお宅にいらっしゃいますか? わたくし、関英 吾郎と申します」
雫/あっ……。父さんと言いかけたけど、名前が違うから止まっちゃいます。……はい、雫は僕です。
GM/「雫くんかい!?」 男性の声は親しげなものになります。「覚えているかい、おじさんのことを! いや、最後に会ったのは赤ちゃんのときだから覚えてないかな」
雫/あ、えっと……。
GM/「君のお父さん、関英 万代の兄だよ!」 フレンドリーに笑いかけるようなおじさんの声が聞こえてきます。「失礼じゃなければ、君とお話がしたいんだが……」
雫/……と、とりあえず中に入りましょう! いいですよね、ジェノバさん?
ジェノバ/取り立てが来たのか?
雫/違う!(一同笑)
GM/取り立てに心当たりがあるのか、ジェノバさん(笑)
ジェノバ/取り立てじゃなければ入れていいよ。
雫/闇金から借りたらダメだからね!?(一同笑) 吾郎伯父さんをお家に入れます!
GM/玄関を開けると、確かにお父さんの雰囲気そっくりな男性が笑って立っています。ジェノバさんとアイリちゃんが吾郎さんを見たなら、雫くんが大人になったらこんな男性になるって思うぐらい似ています。
アイリ/槍を拭きながら顔を見ます。
ジェノバ/アイリの背中から覗いて確認しました。
雫/2人とも、しゃんとして!(笑) は、初めまして……どうぞ中へお入りください。
GM/先ほどの会話からして、雫くんは赤ちゃんのときに会ったことがあるらしい。でも君にとっては初めましてという言葉の方がしっくりくるだろう。吾郎さんは、保護者の方々だと思われるジェノバさんとアイリちゃんに頭を下げるよ。「どうも、甥がお世話になっております」
ジェノバ/いえいえ、家事から何まで何でもしてもらって介護のようです。
GM/お土産の水羊羹を出します。
ジェノバ/グッジョブ! 懐に入れます。
雫/みんなで楽しもうよ!?(一同笑)
GM/2人に挨拶をした吾郎さんは、くるっと雫くんに振り返って……「バイリンガルだな、お前!? 外国人と一緒にステイしてるのか!」と驚こうか。
雫/ぼ、僕も若干ホームステイな気分です……(笑)
アイリ/私もジェノバも日本語ペラペラだけどね(笑) リビングに案内してお茶を出します。
GM/ゆったりとクーラーの効いた部屋で吾郎は話を始めます。改めましてジェノバさん達に「関英 吾郎です。雫くんの父、関英 万代の兄です」と自己紹介。「東北にある、市町村合併もしてない海沿いの古徒海村というところに住んでいます」 雫くんはなんとなーく村の名前を思い出せる程度です。
雫/なんとなーく海の光景を覚えているような……?
GM/「実は雫くんを探していたんだよ。檀家さんに確認を取って、君がここに住んでいることを知ったんだ」
雫/そうなんですか、ちょっとビックリしました……。えっと、僕を探していたって?
GM/「古徒海村は過疎化が進んでいる村で、名物という名物も無い場所だ。だから君のご両親は、君が産まれた後に上京してしまったんだ」
アイリ/完全にひなびちゃった村なんですね。
GM/「20年前から過疎が叫ばれていた村だからね、2人は村を出た後、一度も帰ってこなかった。俺の両親はとてもそのことを着にしていて……探偵を雇って君達家族を探していたんだ」
雫/……多分途中で≪機関「チルドレン」≫をライフパスで挟んじゃったから、なかなか探せなかったでしょうね(笑)
水晶/足取りを探すにも、難しかっただろうなぁ。
GM/純粋に弟夫婦に会いたいと思った吾郎さんは、探偵を使って足取りを探しました。ですが残念ながら二人は亡くなっていた。せめて墓参りだけでもしたいと思った彼は2人が眠るお寺を訪れたところ、一人息子である雫がまだN市で生きていることを知り……ここに来たそうです。
雫/そうだったんですか。
GM/彼は君に会えたことにとても嬉しそうです。「君は顔も名前も知らないと思うけど、君のおじいさんやおばあさん、親戚のおじさんおばさんは今も古徒海村にいるんだよ」
雫/まだ……血の繋がった家族が生きてるんですね。
GM/「ああ。俺の家族はみんなあの村で生きている。これからもずっと村で生きていくって言ってる。……雫くん、お願いだ。古徒海村に帰ってきてくれ」
雫/えっ……。
GM/「2人は事故で亡くなったそうだな。だけど、君がN市で住んでいると知ってじいさんもばあさんもみんなも喜んでた。だから……」 唯一の肉親である君を1人にさせたくないというのは、吾郎さんと、彼の家族の総意のようです。
雫/は、はい、でもいきなり……。
GM/「確か8月は君の誕生日だっただろ? うちで誕生日を祝わせてくれないか!?」 誕生日に古徒海村に来ないかと誘われます。ではここで、PC1にのみイベントキーを配布します。

 『イベントキー:故郷に帰ろう』
 このシナリオキーは条件が揃ったPCのみ見ることができる(オープニング段階ではPC1のみ閲覧可能。特技の効果による譲渡は可能)。


雫/(イベントキーの中身を見る)…………。
GM/では雫くん、判定をお願いします。
水晶/あ、判定があるんだ?
雫/……うん、判った。(ころころ)
GM/判定結果が成功か失敗か、それだけ宣言をお願いします。
雫/……失敗です。
GM/では、失敗のロールをお願いします。
雫/…………。既にジェノバさんの家で誕生日会をする予定がありました。だからすぐに頷かなかったんですが、すっと立ち上がって……。判りました! 行きます!
GM/「良かった! ありがとう! 新幹線のチケットはこちらで用意して用意しておくよ!」 吾郎さんはとっても嬉しそう。「電車を乗り継いでやっと行けるような、海沿いで何にも無い村だけど……君の故郷だから良い所に決まってるよ。何より家族が待っているからね!」
雫/そうですよね! ……ジェノバさん、アイリさん。誕生日の準備をしてもらっていたけどそういうことなんで僕、行くけど……いいかな?
アイリ/……え、何? どういうこと?
ジェノバ/…………。おじさんはアマゾンで注文したギフトのことを思い出します。
雫/あっ、アマゾンで注文してくれてた! ごめんね!? ありがとう!(笑) でも、せっかく里帰りでみんなに祝ってくれるって言うなら行きたいなって……ダメかな……。じぃっとアイリさんを見ます。
アイリ/……アイリ的には、長年生きてきて家族がいないので……言います。家族がいるっていいよね。一緒に行こう!
雫/えっ、一緒に来てくれるの?
アイリ/ジェノバさん! 支度するよ!
ジェノバ/スケジュール帳を開きます。……俺は基本的に全日休みだからオッケーだ。
要/ならスケジュール帳を読む必要無いだろ!?(一同爆笑)
GM/たまにオフ会とかコミケとか飲み会とかだけ書いてあるスケジュール帳なんだろ(笑)
雫/……ってな感じの賑やかな人達を連れて行ってもいいですか、吾郎伯父さん?(笑)
GM/「えーと……う、うん、大丈夫」 一瞬吾郎さんは戸惑ったけど、まあ前向きにOKしてくれました。
水晶/吾郎伯父さんがドン引きしてるじゃねーか(笑)
ジェノバ/いやぁ、久しぶりの旅行だな! 海なんて楽しみだ。
アイリ/ジェノバさん、リゾートに遊びに行くんじゃないからね?(笑)


 ●オープニングフェイズ2/要&水晶 〜緊急事態〜

GM/要さんと水晶くんのオープニングフェイズです。君達は教会に「調査依頼がある。ぜひ来てくれ」と呼ばれます。
要/水晶と一緒に教会へ向かいます。
水晶/要さんが行くとこならどこへでもついて行きます。
GM/ベッタベタだな、お前ら(笑) なお、このシーンではPC5のアイリさんも登場してほしいです。要さんと水晶くんを、古徒海村への旅行に同行してあげてください。
アイリ/私もですか? じゃあ、高坂さんと定期面接の日だったので教会に行くことにします。
要/……なあ、水晶。海に行きたい、海。美味しい魚介が食べたい。
水晶/先週行ったじゃないですか。
GM/行ってきたんかい(一同笑)
要/夏を満喫したい。うわごとのように言っています。
水晶/依頼を受けても夏は満喫できますよ。要さんをうちわで扇ぎながら教会に行きます。
GM/礼拝堂に来るとそこそこクーラーが効いてて涼しいよ(笑) 君達が中へ入っていくと、「あ、来てくれたね」とスーツ姿のにこやかな笑顔が似合う男性、高坂が現れます。

 高坂
 様々な事件の仲介屋(コーディネーター)をしている男。PCのような能力者達に「仕事」を紹介することを仕事とする斡旋人。
 詳しくは『AW公式NPC・パーソナリティーズ』参照。

GM/(高坂になって)「暑い中来てくれてありがとう。早速話を始めていいかな」 高坂が話す後ろで、これからの任務に使う資料をまとめている赤い髪の外国人男性、アクセンがいるのが見えます。
雫/赤毛ェ。
アイリ/アクセンェ(笑)
GM/何故名前を言っただけで笑う。高坂が冷たい麦茶を2人に出しながら仕事の話を始めます。「古徒海群という地方がある。ここ5年で4名の変死体が発見されている場所だ。発見された4名は全員、恐怖を貼りつけたような表情で発見されていた」
要/……ほう。
GM/「死因は様々だ。だが4名とも内臓器官が滅茶苦茶にされている。それと……」 子供の水晶くんの表情を見て、少し躊躇いながらも高坂は言います。「肛門が、女性なら女性器が、抉られて破壊されている」
雫/……ひゃあ(笑)
GM/「恐怖の死に顔の変死体ということで、恐怖を好む異端の仕業ではないか。そう考えた教会は調査を始めた。2日前に古徒海群にエージェントを2名派遣したんだ。しかしその2名が音信不通になっている」
水晶/なんと。
GM/[連絡が取れなくなってから170時間……1週間経ったら動き出すような規則にはなっている。けれど4名の犠牲者が出ているような場所だ。エージェント2名が連絡を一回も寄越さないのはおかしい。……俺は第二陣を派遣すべきだと考え、君達を呼んだ」
水晶/……2日も音信不通なら、その考えは妥当だと思います。
GM/「要くん達に頼みたいのは、エージェント2名の捜索だ。もし嫌な予想が当たって異端がいたのであれば、君達に討伐をお願いしたい」
雫/異端がいたんだ(笑)
GM/「実際に行ってもらうのは8月5日になる。3日以内に彼らから無事だという連絡があったなら依頼は無しになるんだが……」
要/エージェント2名の名前は?
GM/「聖職者の清野(せいの)くんと、処刑人の祥子(しょうこ)ちゃんだ」
要/セイ職者のセイノくんと、ショ刑人のショウコちゃんね。判りやすい(笑) ……水晶、大丈夫か?
水晶/ボクは貴方がいいなら構いませんよ。って言いながらスケジュール帳で「夏期講習いつだっけなー」って確認します。
雫/あ、ちゃんと学校行ってる(笑)
水晶/だって中学3年の8月だからな! 進路がまだ決まってないんだよ!(笑)
GM/それでも要さんについて行ってくれるんだ(笑) 「清野くん達の連絡があったらすぐに伝えよう。あと……古徒海村の資料と言ってもそんなものは教会には無い。可能な限り、思いつく異端の資料を探して出来るだけバックアップをするよ」
水晶/はい、高坂さんお願いします。
GM/「全国に支部を持つ教会だが、そちらの地方にはあまり手が及んでなくてな。山奥で海沿い、交通の便も悪いから教会の支援は届かないということを覚悟しておいてくれ」 ……そろそろアイリちゃん、登場していいよ。
アイリ/礼拝堂の扉をスパーンと開けます。定期面接に来たよ、高坂さん! あれ、ちょっと早すぎた?
GM/「ああ、アイリちゃん。ちょうど終わったところだよ!」 以上で要さん達へのお話はお開きです。
要/アイリちゃん、久しぶり。
アイリ/久しぶりー。何の話してたのー……って≪見通す眼≫の視力で思いっきり資料を覗き見します。
GM/アイリちゃんの目がカッ! 見開くと、水晶くんが持っている資料の中に「古徒海村」という言葉を発見します。
アイリ/古徒海村? あ、今度行く所だ。
水晶/えっ?
要/行くんかい。行く予定なんてあるの? ……ジェノバさんが行くとは思えない場所なんだけど。
アイリ/雫がさ……と、かくかくしかじか話します。こういう事情があって、3人で雫の里帰りをすることになったんだけど。
水晶/へえ。雫くんの伯父さんが住んでいる所なんだ……。天涯孤独って聞いてたけど、家族がいたんだね。
アイリ/私もビックリだよ。……何? 古徒海村って大変な場所なの?
要/……高坂さん。せっかくだから古徒海村にみんなで行ってもいいかな?
GM/(高坂になって)「アイリちゃん達のせっかくの旅行を邪魔しなければ……捜査の手が多いに越したことはない。仲良しの君達だったら情報の齟齬が起きることもないしね」
アイリ/私達3人は招待されて行くけど、それについて来た2人ってことにすれば自然に古徒海村周辺を調査できるんじゃない?
水晶/雫くんの誕生日会について行ったってことにしましょう。……観光で行くにも、古徒海村は名物も無い場所なんですよね。2人だけで行くと不自然ですから、5人で行くのはありがたい提案です。
雫/激しい海、険しい山、超過疎が進んでいる村でも良ければおいでください(笑)
GM/もちろん旅費は教会が持ってくれるよ! 水着ギャルはいないけど、水着ババアならいっぱいいると思うし期待していい。
要/そこはアイリちゃんが水着になればいいさ(笑)
GM/では高坂は要さんを中心に仕事の話をし始めます。……水晶くんとアイリちゃんはちょっと待ち時間になります。すると、奥に居た赤い髪の男性がやって来ます。
アイリ/……アクセン様……。
雫/……赤毛ェ……。
GM/何故そこ2人は笑う?(笑・アクセンになって)「……水晶殿は仕事を受けたのだな」
水晶/はい。コクコク頷きます。
GM/「では資料を君が読みやすいようにしておこう。まだ君は中学生だからな」
水晶/あ、ありがとうございます。いつもお世話になっております。
GM/アクセンはアイリちゃんも見ます。
アイリ/な、何?
GM/「……君も居たのか」
アイリ/居ちゃ悪いの!? 上司に「君も居たのか」なんて言われたら涙出るよ!?(笑)
要/上司なんだ?
アイリ/『リリルラケシス』の上司ですっ! 
GM/そうです、彼女がかつて所属していたという人外同盟の融資とかしてるお金持ちです。多分アイリちゃんが昔起こした事件の揉み消しとか手伝ったんじゃないかな、[異端者]の力で(笑) 「……頑張れ」
アイリ/なんですか、いきなり。
GM/「古徒海村は神の恩恵を受けた集落だ。おそらく良いモノに会えるぞ。頑張ってこい」
水晶/おう? ど、どういうこと!?(笑)
アイリ/も、もっと詳しく!
GM/「1714年に大地震が起きたとき、相当海が荒れてあの一帯は壊滅状態に陥った。多くの町は海の藻屑になったと言われているが、古徒海村という漁村だけが助かったという伝説がある。あそこは知る人ぞ知るパワースポットという訳だ」
水晶/へ、へえ……?
アイリ/ご存知だったんですか。さすが我らが盟主様です。
GM/「持ち上げるな。君は私のことが好きなのかね?」
アイリ/違いますよ! じゃあ「我らが盟主かっこわらい」です!(笑) ……持ち上げてばかりいてフフンとドヤ顔されると嗚呼ってなるので……。
GM/「まあいい。高坂は先ほど可能な限り教会は支援をすると言っていたが、特定の異端が発見された訳でもない今、期待はしない方がよい」
水晶/そうなんですか。完全ノーマーク地方なんですね……。
GM/「だが、何か判ったなら随時連絡をしよう。連絡先は知っているな?」 PC達はアクセンと連絡を取る手段を持っています。
アイリ/あー……最近の機械は気がつくと変化するから大変ですよねー。
GM/「ラインというものは便利だ。ミクシィという文化も悪くはなかったのだがな」
アイリ/今では顔を見ながら喋れますからね(笑)
GM/「それともう一つ。あそこは1980年代に自殺の名所として不名誉なレッテルを貼られた以来、自殺する人間が逆に増えてしまったという歴史がある。現地民よりも幽霊の方が数がいるし聞き込みは楽かもしれんぞ」
アイリ/……[霊媒師]の人は辛いですね。PCの中に[霊媒師]の人っていましたっけ?
ジェノバ/はい。俺だよ。
GM/ジェノバさんは「あれー? 過疎ってるって聞いてたけどいっぱい人いるじゃん?」って思ったり思わなかったりします。
ジェノバ/俺が神秘的大好きで良かったね。
水晶/良かったのかよ(笑) アイリさん。ジェノバさんに変なことを村人の前で口走らないように言いつけておいてくださいね?
アイリ/うん、首輪でも着けておく。
GM/「良い趣味だ」
雫/……おい赤毛、さりげなく「良い趣味だ」とか言ってるんじゃない(笑)


 ●オープニングフェイズ/合流 〜古徒海村 到着〜

GM/吾郎伯父さんからチケットが贈られる雫くん達、教会が旅費を出してくれた要さん達は5人合流してみんなで古徒海村へ向かいます。大きな駅からどんぶらこと電車で向かいます。
雫/新幹線で、ぷぁーんと!
アイリ/電車の中で手作りのお弁当を食べよう! 重箱でみんなの分を作ってきたよ! いなり寿司と、イカがまだ余ってたからイカリングとー!
雫/ああ、またイカか……(笑)
ジェノバ/車内販売でビールがキンキンで売ってるよな。
雫/まだ昼ですよ!?(笑)
ジェノバ/でも今日は旅行じゃないか。
水晶/要さん、120ミリ缶をどうぞ。
要/ありがとう。
アイリ/駄目ですよ、一人が飲んでるとジェノバさんがつられて飲んじゃうから!(一同笑)
GM/そんな感じで5人は本当の旅行気分で向かいます。新幹線で県庁所在地まで来たら、在来線に乗り換えて、どんぶらこどんぶらこと、どんぶらこどんぶらこと……。
雫/……遠いですね(笑)
水晶/途中で要さんに寄りかかって寝ます。スヤァ(笑)
要/それを写真に撮って収めます。
雫/風邪を引かないように毛布を掛けておきますねー(笑)
GM/朝から動いても移動だけで6時間以上。なので古徒海村に到着は夕方頃。夏だから夕方でも明るいし、北上したせいか気温は涼やかだから気持ちは良いからなんとか疲れずに済むね。最後は駅からレンタカーで古徒海村へ向かうんだけど……。
水晶/車内に吹き込む海風が気持ち良いー。
アイリ/誰がレンタカーを運転するの?
ジェノバ/俺はビールを飲んだよ。
要/……さっき飲んでないことにして俺が運転します(笑)
GM/では要さんは……山に入ったり森に入ったりする海沿いの、S字クネクネ道路を運転していきます。そうして到着したのが、断崖絶壁と海の真ん中にあるような村。見ただけで「過疎ってる村だな」と思えるような場所です。
ジェノバ/…………。人、いっぱい居るよ?
雫/それは非実在性ミリオンゴーストなんで!(笑)
GM/運転している要さんは、頂いていた関英吾郎の住所のあるお屋敷まで車を走らせました。車が無ければ移動もできないような場所なので、砂利の駐車場は広いです。
アイリ/これがジャパニーズ建築……。
ジェノバ/うわあ、頭をぶつけそうだなー。
雫/ノスタルジックで良いですね……僕は懐かしいって思うのかな?
GM/赤ちゃんのときの記憶があるのならね。……雫が車を降りると、駐車場にダッと誰かが走り寄ってくる。
雫/え? ちょっとビクッとします。
GM/雫くんと同じぐらい、17歳ぐらいの少年が走り寄ってきます。
雫/同い年ぐらいの……。
GM/「逃げろ! こんなところに居ちゃいけない!」
雫/えっ。
GM/村の少年ぽい感じです。顔は雫くんと似ています。
水晶/雫くんと……?
雫/え、あの……いきなり何を……。
GM/村のおじいさんらしき男性が現れ、いきなり叫んだ少年にゲンコツを落とします。「お客さんにいってぇ何言ってんべぇ!?」
雫/あ……あの、その……! ちょっとビックリしたけど殴るまでじゃ……! 宥めようとします!
GM/おじいさんは「すんませんねぇ! こいつ礼儀も何もなってなくてぇ!」と少年の頭をグイグイ下げさせます。「来てくださってありがとうございます! 長旅でお疲れでしょう! ささ、どうぞこちらへ! おーい吾郎ちゃん! 雫ちゃんが来たぞぉー!」
要/ご、吾郎ちゃん……(笑)
GM/吾郎伯父さんがお家から出てきます。一方で、おじいさんは少年は「まったくおめえって奴はぁ!」とプンスカ怒りながらズルズル違うお家へ引っ張って行きます。
雫/……あれは、一体。
ジェノバ/……ショタだな。
GM/今、無意味に「ショタだな」ってカッコイイ声で言ったけど雫くんと同い年ぐらいだからね?(笑) 吾郎伯父さんは「よく来てくれたね」と笑って駆け寄ってきます。
雫/い、いえ! お招きありがとうございます。
GM/「ん? そちらの方は……?」 吾郎は要さんと水晶くんを見ます。
雫/あ、お友達です。一緒に来たいと言うので増えちゃったんですけど……いいですか?
GM/ちょっと固まってしまいましたが、すぐにニコッと「……悪いって言っても今から帰す訳にはいかないよなぁ!」って笑います。
要/ですよね、急すぎますもん(笑) どうも、九十九要といいます。
水晶/水晶です。よろしくお願いします。
GM/「雫はお友達が多いんだな! 今夜は雫の誕生日会を予定していたから飯はいっぱい用意してあるんだ。部屋なら田舎の家はいくらでも余ってるんで、そこを使えばいいし泊まる場所の心配はしないでいいよ」
雫/わあ、ありがとうございます!
GM/「ところで赤坂さん、お酒はいけるクチですか?」 吾郎さんはフレンドリーに話し掛けてくるね。
ジェノバ/はい、ガッツリ。
アイリ/はいガッツリ、じゃないでしょ!(笑)
雫/ま、まあ、今日は無礼講ってことでいいんじゃないかな(笑) 何から何までありがとうございます。……あの、ところでさっき。
GM/「なんだい?」
雫/僕ぐらいの年の男の子がいましたよね。……名前は何ていうんですか?
GM/「名前は、九喜(くき)っていうんだ。関英 九喜」
雫/……九喜くん?
GM/なんだか雫くんのお家は数字のお名前なんだなぁと思ったのでそういう名前にしてみました。ゴローの5に、万代の万に、小波の3に、雫の4と9だから、9の名前を探してみました。
雫/なるほど、この村の子って感じで良いね(笑)
GM/「九喜がいきなり変なことを言ったみたいだね。よく俺は聞いていないけど、酷いことでも言われたのかい?」
雫/い、いえ、そういうんじゃ……。すみません!
GM/「夜までは旅の疲れを癒しておいてくれよ。宴会は君が主役なんだからね」 ……早速ですが、宴会の時間になる20時までの間にミドルフェイズの情報収集ターンを挟みたいと思います。

【情報収集AF判定リスト】
▼ミドルフェイズ前に契約シーンを立てることができる。
▼供給は1日1回、マイナーアクション扱い。
▼1日1人1回、情報収集判定をすることができる。

 『AF判定:「PC1の実家で過ごす」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:15
  ・ラウンド制限:なし

 ※「PC1の実家に訪れ、両親の残した家を眺める」演出に成功すること。成功した場合、家からある物を発見する。

 『AF判定:探索「先遣隊の捜索」』
  ・使用能力値:【体力】【知覚】
  ・難易度:50
  ・ラウンド制限:なし

 ※「古徒海村に来た先遣隊を探す」演出に成功すること。成功した場合、隠されたある物を発見する。

 『AF判定:探索「怪死事件の事故現場」』
  ・使用能力値:【知覚】【意志】
  ・難易度:20
  ・ラウンド制限:なし

 ※「PC3の持つ資料を持って数年前に起きた事件現場を調べる」演出に成功すること。成功した場合、ある情報を入手する.。

 『AF判定:調査「古徒海村」』
  ・使用能力値:【理知】
  ・難易度:40
  ・ラウンド制限:なし

 ※「古徒海村について調べる」演出に成功すること。成功した場合、ある人物を発見する。

 『判定:「資料を探してもらう」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:初回10 2回目12 3回目15  以後、難易度が2ずつアップ
  ・ラウンド制限:なし

 ※「教会にいるNPCに調べてもらう」演出に成功すること。成功した場合、NPCから情報を入手する。


アイリ/レンタカーでドライブしている最中に、教会の事件については話しておいたことにしますね。
GM/OKです。今回は4つのAF判定と、通常の判定が1つあります。探索は主に難易度が減少できるAF判定ですが、アクセンに調べてもらうシーンのみ通常判定なのでご注意ください。
雫/ああ、ここで赤毛に調べてもらうことができるんだ。
GM/うん。NPCに調べてもらうときは難易度減少ができないので純粋な出目勝負になります。

 ここでどの判定を誰がするかの相談をする5人。
 相談の中で、全員『契約』をすることに。結果、アイリがマスター、他4人が全員サーヴァントになることに決定した。


アイリ/アイリが全員のマスターになることになりました。
雫/頼もしい! アイリさんカッコイイ!(笑)
GM/アイリちゃん、女王様だね(笑) 契約完了なのでキャラクターシートのマスターとサーヴァントの欄に名前を書いておいてください。
アイリ/アイリからしてみれば300年1人だったので、家族ができた気分で嬉しいです(笑) アイリは資料を探してもらうためにアクセンテルしますね!
要/俺は考古学者だし、村の資料を調べてみたいかも。だから実家を過ごす判定をしてみます。
水晶/なら水晶は【体力】があるので先遣隊の捜索に行ってきます。
ジェノバ/俺は……現場かなぁ。
雫/回復役のジェノバさんを1人にするのは危険ですね。だから僕はジェノバさんについて行きます!
アイリ/……家から一番動きたくない人が、現場の探索に向いてるから行くという(笑)


 ●ミドルフェイズ1/水晶 〜お手伝い〜

GM/最初のシーンは、水晶の捜索からいきますか。
水晶/はーい。とりあえず村を歩くしかないですね。先遣隊エージェント2名の写真を持って行ってきます。とことこ。
GM/村は平穏です。到着が夕方で今は19時。街灯は無いのでさすがに暗くなって参りました。
水晶/だよな。何かお店はありますか?
GM/19時に閉店する商店があります。むにゃむにゃと店番をしてるおばあちゃんがお店に座っています。やっぱり彼女も雫くんとどことなく似てるよ。
水晶/すみませーん。
GM/むにゃむにゃ。
水晶/……すみませーん?(笑)
GM/大丈夫、どう見ても寝てるよ。
水晶/どう見ても寝てるんですけど!?(笑) あの、ボクの知り合いがこの村を訪ねているんですけど知りませんかと言いながら写真を見せます。
GM/むにゃむにゃ。
水晶/判んねーよ!(笑)
GM/おばあちゃんが重大な情報を話してくれるかどうかは、AF判定を成功させましょう。

 『AF判定:探索「先遣隊の捜索」』
  ・使用能力値:【体力】【知覚】
  ・難易度:50
  ・ラウンド制限:なし

 ※「古徒海村に来た先遣隊を探す」演出に成功すること。


水晶/じゃあ……配送のおじさんが来て、おばあちゃんはむにゃむにゃしてるから荷物を持ち上げられないしボクがお手伝いをします!
GM/(配送のおじさんになって)「おーい、ばあちゃん? この段ボールはどこにやりゃいいかなー?」
水晶/体力には自信があるのでお手伝いできます! ≪強化手術:体力≫を2つも取ってるからね! 大きな≪巨大武器≫を使って攻撃しているので、大きな荷物もへっちゃらです。
GM/普段から大きな力仕事をしている水晶くんは、段ボールを次々運んでいきます。
水晶/このおじさん……ボクのお父さんが生きてたらこれぐらいかなぁ、と≪失われた日々≫を思い出します。……特技を4つ使ったし、判定するかな。
GM/演出に特技を4つ使ったので難易度が8減りました。『現在難易度:42』です。
水晶/【体力】で判定します。(ころころ)達成値14です。
GM/『現在難易度:42分の14』、大体3分の1ぐらいまで進行しました。まだ先遣隊の足取りは掴めません。おばあちゃんはむにゃむにゃして何も言いません。配送のおじさんは「うーん、そんな顔は知らんなー?」と首を傾げています。
水晶/そう……ですか。ありがとうございます。要さんの為に煙草を購入して帰ります。


 ●ミドルフェイズ2/雫&ジェノバ 〜聞き込み〜

GM/遺体が発見された現場に向かう雫くんとジェノバさん。海辺は海水浴場ではなく、普通の砂浜です。この浜沿いで恐怖の顔をした変死体が、ここ5年に4体も発見されているそうです。
雫/自分の故郷に怪死事件があると聞かされて……村に被害があったら困ると思って調べ始めますね。
ジェノバ/見た感じ、いっぱい人が居るしね。
雫/あの、それアカン奴です、非実在性ですから(笑) 判定をする前にマイナーアクションで『供給』をさせてください。……ジェノバさん。僕の故郷なんで……なんとか守りたいんです。調査を頑張りましょう。今こそ本気を出すべきです!
ジェノバ/こんなに人がいっぱい居るところで事件を起こすなんて犯人も大した奴だな。
雫/だからそれ非実在性だからー!(笑) とりあえず『供給』しました。これで≪護りの契り≫の効果で、ジェノバさんを遠方からでも≪カバー≫できるようになりました!
GM/今後のために積極的に『供給』はしておくべきだね。さて雫くん、現場を調べるかい?

 『AF判定:探索「怪死事件の事故現場」』
  ・使用能力値:【知覚】【意志】
  ・難易度:20
  ・ラウンド制限:なし

 ※「PC3の持つ資料を持って数年前に起きた事件現場を調べる」演出に成功すること。


雫/≪カバー≫と≪英雄の宣言≫でこの村を守ろうと意気込みます! 故郷を守ろう! さっきのジェノバさんと握手をした≪護りの契り≫も入れておきます。
GM/お互いの「守ろう!」という意思を確認し合ったね。
雫/あちこち捜索をするので体力は使うけど、≪武闘家の血≫と≪聖戦士の血≫で僕は丈夫です。無遅刻・無欠席の伝説を持つほど丈夫です!
アイリ/カチコチだしね!(笑)
雫/≪機関「チルドレン」≫時代に体をいじくられて強化もされているんで、より一層丈夫ですよ。……その怪死事件の犯人がいつ襲ってくるか判らない。いつでも≪凶々しき武器≫を準備しておきます。ウズマキ内に隠してはいるけど、頭上からいつでもギロチンを降らせられるようにしています。
GM/スキルウェポンの演出はギロチンなのか(笑)
雫/自分の鉱石で造った、ダイヤモンドカッター並みのギロチンです。
ジェノバ/俺はギロチン砥いでる姿なんて見てないよ。
雫/ジェノバおじさん、遠い目をしないで!(笑) これを飲んで一緒に頑張りましょう! ≪興奮剤≫を渡します。……宴会に備えて、ウコンの力を(笑)
要/飲み過ぎを抑えるために(笑)
雫/この調査が終わったら宴会が待っている。そう、美味しい物がいっぱい食べられる……≪命の糧≫(笑)
GM/お腹いっぱい食べれば【HP】も増えるしね(笑) 使用した特技を9つ。難易度が18減ったので、『現在難易度:2』です。
雫/【知覚】で判定するのでファンブらなければ成功です。えーい!(ころころ)達成値は12、成功です!
ジェノバ/俺は雫を眺めながらウコンの力を飲んでます。
GM/君達は現場を探します。……岩場の方に蠢いている影を見つけました。
雫/……影?
GM/人影ではない。霊体……どうやら無念の死を遂げた幽霊のようだ。話し掛けたい場合は【意志】判定難易度11に成功してください。ただし、[霊媒師]のキャラは判定がいりません。
アイリ/ジェノバさん、オッケーじゃん!(笑)
雫/よし来た! プロ来たじゃん!(笑・ころころ)あ、僕は失敗です。おじさん、テンション上げて交渉を頑張って!
ジェノバ/……こ、こんにちはー。
GM/人間としての形の無い、顔のラインが判る程度の幽霊がふわっと漂っております。成仏できずに「ウウ……」と呻いています。
ジェノバ/ゴーストって怖いよな。
雫/さっきから視えてるくせに!?(笑)
ジェノバ/えーと。……なんでここに居るの?
GM/「……巻き込まれた」
ジェノバ/何に?
GM/「神」
ジェノバ/神々しいな。どこで死んだの?
GM/「トイレ」
雫/トイレ!?(笑) ど、どこの!?
GM/「広場の奥。倉庫。トイレ」
ジェノバ/……広場の奥の倉庫のトイレで、殺された? 他に何か、見たり聞いたりしてない?
GM/「女の声。聞いた」
雫/それを聞いてウッと呻きます。……女の声って、僕の夢の中にも出てきた。確か「逃げて、ダメ」って言ってた。そういえば九喜くんも同じことを言ってたなぁ……。
ジェノバ/この幽霊は女性ですか?
GM/男性です。
ジェノバ/スカート捲りができないな。
雫/おじさん何がしたいの!?(一同笑) あ、明らかにテンション下がった顔をしたね!? ……あの、「神ってどういうの」って訊けますか?
ジェノバ/神ってどんな形をしている?
GM/「イソギンチャク」
雫/……あれが神かよ!?(笑) か、神に殺されたんだ、僕……。
GM/「怖い。暴れる。イソギンチャク。体、突っ込む」
ジェノバ/…………。とりあえずバイバイします。
GM/では彼は岩陰へとまた消えていきました。おそらく無念の死で成仏できないのでしょう。この地が何か変わったら天に昇れるんじゃないかな。
ジェノバ/……新しい友達が増えちゃったな、雫。
雫/友達カウントでいいんだ、おじさん(笑)


 ●ミドルフェイズ3/要 〜関英家〜

GM/雫のご実家探索をすることになった要さんのシーンです。関英家はとても広い2階建ての和風建築です。2階にある10畳ぐらいのお部屋に案内されました。夜はここでみんなで布団を敷いて寝ることでしょう。
要/とりあえず大きな荷物を置いて、下の階に降りて……うろうろとします。誰か居ないかなー?
GM/1階の台所で、吾郎さんの奥さんが今夜のご馳走である鶏の唐揚げを揚げてます。「まだ摘み食いには早いですよー」とにこやかに言ってくれます。ではAF判定を始めましょう!

 『AF判定:「PC1の実家で過ごす」』
  ・使用能力値:【理知】【幸運】
  ・難易度:15
  ・ラウンド制限:なし

 ※「PC1の実家に訪れ、両親の残した家を眺める」演出に成功すること。


要/あの……雫くんについて調べたいので、アルバムとか昔ながらの書物ってありますか?
GM/「アルバムならありますけど……?」
要/わたくし、考古学が専門でして。この地域に興味があるので調べたいのです。昔の写真からでも得られるものが多いので見せてくれませんか?
GM/「あー……構いませんよー。ただしお家を荒らすのはやめてくださいね?」 冗談めかしておじさんは笑います。そしてアルバムを出してくれます。
要/≪魔導書≫を参考にしつつ、≪刻印増強≫で魔導書の効果を高め、≪本のクチ≫で内容を喋らせつつ倍の速度で読解します。
水晶/この本、喋るぞ(笑)
要/≪波動の声≫で、信仰や神様の関係しそうなものをしぼって探します。そしてさっき唐揚げを作っていたおばちゃんに≪堕落の訓え≫で……「ちょっとイイコトしない?」って……。
水晶/えっ、魅了しちゃうの!?(笑) 男の娘が手伝いを終えてお家に帰ってくるよ!?
要/いや待て、これは情報収集に必要なことだから(笑)
GM/口説かれた奥さんは「やだもう!」と嬉しそうに茶化し合いに乗ってくるよ。冗談だって判った状態でね。さて使用特技は5つなので、難易度が10減ったよ。『現在難易度:5』です。
要/【理知】でファンブらなければ成功です。(ころころ)達成値12で成功しました。
GM/無事にクリアーだね。君はアルバムを見て思います。……本当に同じ顔しかいない。さっきの「やだもう!」って言ったおばさんもだけど、おじいさんもおばあさんも、おじさんもおばさんもみんな雫くんと同じ顔をしている。
水晶/……怖っ!(笑)
要/これ……流石におかしいんじゃ?
GM/小さな村の男女が結婚を繰り返すのだから当然近しい関係になるのは判る。でも、おばさんはまるで雫くんにおっぱいを付けたようだし、おじいさんは雫くんに髭を足したかのように同じ顔だ。これは似すぎだね。まるでクローンのようだ。
要/質の良いクソコラみたいだ。
雫/人のアルバムをクソコラって言うな!(一同笑)
要/……ここ数年で亡くなっている一般人って、村の人でしたか?
GM/教会の資料によると、村の外の人達らしいよ。そう調べものをしていると吾郎さんがやって来ます。「そろそろ宴会の支度ができたよ。ところで学者さんっていうのはどんなことを調べるんだい?」 興味津々に尋ねてきます。
要/では、今まで行ったところの話をしましょうか。
GM/フィールドワークのお話を聞きます。「へー。色んな村落を旅しているんですねー。……俺はあまり外に興味が無くてね。でも先生みたいに自分の出身地以外のことを調べる人間もいる。外を調べるっていうのはそんなに楽しいものなんですか?」
要/うーん、それは……人それぞれですかね。
GM/「……あの。先生、頼みがあるんですが」
要/頼み?
GM/吾郎さんは要さんをじっと見つめてきます。「……先生。雫くんをこの村に居るように説得してくれませんか? 外が魅力的なのは判ります。でも俺としてみれば、いや、じいさんもばあさんもここに居る村人全員、雫くんにはここにずっと居てほしいんですよ
水晶/……まあ、関英家の跡取りになるかもしれない子だもんね。
要/その気持ちは判らなくもないですけど。……きっと雫くんは外でもっと多くの人と関わりたいと言うかもしれませんね。
雫/……うん……。
GM/「お願いしますよー! この通り!」と手を合わせてきます。命中判定をします。(ころころ)回避で12以上が出れば避けられます。
要/判定!?(ころころ)……うっ、出目が1・2!? ≪修羅≫で振り直しをします!(ころころ)達成値14!
水晶/やった、勝った!?
GM/では「お願いします!」と言う彼に違和感を抱きます。【意志】判定難易度は10でこの違和感の正体に気付けますよ。
要/俺の【意志】なら高い!(ころころ)よし、達成値12で成功です。
GM/≪魅了の魔眼≫を使われたと判った。
水晶/……能力者だ、こいつ!?
雫/い、[異端者]かよ!?

 ≪魅了の魔眼≫
 相手の意識を奪う魔眼を操る[異端者]の主特技。
 命中値と回避値で対決し、回避に失敗した対象は特技の使用者を操ることができる。


要/操られるところだった!? ……せ、説得は……しておきますねって言ってかわします!
GM/「そっか……」と項垂れる吾郎さんの後ろに、おばさんが「あなたー、お皿を用意してー」と声が掛かります。手伝いをしなさいと言われた吾郎さんは台所に戻っていきます。


 ●ミドルフェイズ4/アイリ 〜神とは〜

GM/それでは、AF判定ではなく普通の判定に挑戦するアイリちゃんのシーンをしましょう。
アイリ/アクセンテルですね! 専用の回線を繋ぎます! ……家の中だと聞かれるので、誰も居ないところで電波を探すふりをして電話を掛けます! もしもし?
GM/(アクセンになってとても低い声で)「……私だ」
アイリ/盟主様、相変わらず無駄に良い声をなさって!(笑) あの、何か資料は見つかりましたか?
GM/(とても陰鬱そうな低い声で)「……そのことなんだが」
アイリ/は、はい? どうしました、そんな深刻そうな声で……?
GM/「君が達成値10以上を出さなければ資料が見つからないから頑張りたまえ」
水晶/メタだなぁ!(一同笑)
アイリ/ドヤ顔の声で変なこと言わないでくださいよぉ!? 笑い過ぎて腰が痛くなるから!(笑)
GM/「私の声は腰にダメージが入るものなのかね? ほら、早くダイスを振らないと君は資料検索ができずにシーンが終わるぞ」
アイリ/じ、じゃあ……≪ちいさな呪い≫で【幸運】判定にプラス3して振ります!(ころころ)あれ、クリティカルだ!
雫/おお、クリティカルですよGM!
アイリ/さすが盟主様! クリティカルください!
GM/「クリティカル成功かね。ではボーナス情報を考えなければならんな。まずは普通成功の情報から話そう。……古徒海村には神がいた、本当にな」
アイリ/あら。盟主様、ドヤ顔で本を読んでいただけじゃないんですね。
GM/「君は『堕天』という行為を知っているかね。神がこの世に降りてきて、この世の創造物と共に暮らす生き物になることを言う」
要/……ああ、天から神様が降りてくるから『堕天』なのか。
GM/「神とはこの世界よりも上位の階層で、自らが生んだ創造物達の幸福を見守っている。だが神は自分の意思で、一つ下の階層……つまりこの世界に降り立つことができるのだ。『神のごとき才能を持った凄い能力者の人間』としてな」
アイリ/へえ……?
GM/「古徒海群には、300年から400年ぐらい前から神秘的な出来事がいくつも伝承に残っている。『女神』が降臨したという伝説がな」
アイリ/300年ぐらい前に神様が古徒海村で暮らしていたということですか?
GM/「ああ。『女神』は周囲の村人達に、自分の力を、神の加護を与えていた。古徒海に生まれた者達は名だたる神童として世に排出されていった。頭が良かったり、体が強かったり、とても出世したりとな」
雫/ほう……。
GM/「さすがに『神が死んだ』という話は残ってはいない。だからまだ生きているかもしれないぞ、その神は。もしかしたら神に会えるかもしれん」
水晶/現在進行形で神様の手の中にいるような気がする……(笑)
アイリ/でも……なんだか今の話を聞いていると悪い神様じゃない気がするよ?
要/そうだな。「だめ」とか「にげて」とか言ってくれてるぐらいだし……。
アイリ/そうだ。……盟主様、雫がこういう夢を見たんです。ヌルヌルに襲われたっていう夢の話をします。
GM/「ふむ。その形状……正なる神エーデンアイデインの眷属か。良い神だな」
雫/えーでん……なんだって?
GM/正なる神エーデンアイデイン。これは『AW』内の宇宙「ゼフィロス」に存在する神の名前です。今回のセッションでは特別意味は無いので覚えなくて結構なんですが、『正なる神』なので「人々が幸せに生きるために働く」とても良い神様だということです。
アイリ/へ? ヌルヌルが良い神様なんですか?
GM/「外見だけを言うならそいつは良い神だぞ。正なる神は創造物の幸福を第一に考えている。人を殺し貶める邪神のようなことなどするもんか」
ジェノバ/じゃあなんで雫を殺したの?
水晶/……殺さなければならない理由があったとか、殺したくないけど殺してしまったとか?
アイリ/…………。暴走してるとか、洗脳されてる……ですかね?
GM/「暴走、洗脳。なるほど、良い線だ。『女神』は寿命を迎えたのかもしれんな」
アイリ/良い線なんですか? って、神様って死ぬんです?
GM/「死ぬとも。言っただろう、『神がこの世に降りてきて、この世の創造物と共に暮らす生き物になることを堕天と言う』と。この世の生き物になったのだ、生き物なのだから例外無く死は訪れる」
雫/寿命を迎えると……暴走したり洗脳されやすくなるの?
GM/「ルールブックP.8を見たまえ」
アイリ/盟主様、相変わらずメタです!(一同笑)
GM/「神には【寿命】という隠しパラメータがある。【寿命】を削ることで超常的な力を行使する。……【寿命】が減った神は何をするかと言うとな、【能力基本値】を減らし始めるのだ。もし【理知基本値】を減らしたとしたら、理性的な行動が取れなくなるだろう。【意志基本値】を減らしたなら、まともな精神が保てなくなるだろう」
アイリ/な、なるほど……。
水晶/この神様が【寿命】が尽きて【意志基本値】を減らしていて、人の手で操れるようになるぐらい【能力基本値】が低くなったとしたら……?
アイリ/あ、そっか。たとえ人間でも神様を操れるんだ。かなり弱体化した状態だけど……。
GM/さっきクリティカルを出したんだよね。じゃあアクセンはアイリに忠告をします。「……関英 雫から目を離すな」
アイリ/え?
GM/「神が何をしているか私には判らん。だが神に殺される夢を見たのだろう? 神に殺される理由があったということだ。理由無く人を殺すほど理性を失っていなければな」

 『雫への力』
 タイミング:オート  対象:自身  代償:なし

 雫に関する判定達成値に+4。1シナリオに1回まで使用可能。

GM/このセッションのみ使えるボーナス特技をアイリちゃんにプレゼントします。
アイリ/やったー、雫判定にボーナスだー!(笑) 特技欄に書いておこっと!
水晶/良い名前の特技だなぁ(笑)
アイリ/あ、盟主様。村人がみんな同じ顔であることにはどう思いますか?
GM/「同じ卵から生まれたから同じ顔なんだろ」
雫/……卵!?(笑)
アイリ/ハハハ、具体的な情報をありがとうございます! さすが盟主様!(笑)
雫/え……僕、魚なの? すじこか何かなの?(笑)