アナザーワールドSRS・リプレイ
■ 『 嵐のメロディ 〜バンドマン編〜 』 2ページ ■
2015年5月30日




 ●ミドルフェイズ1/吊子 〜友との交流〜

GM/吊子ちゃんのシーンからいこうか。丸くんと交流がしたいって言ってたね。
吊子/はい! 丸くんはどこにいますか?
GM/丸くんは呼べば来ます。どこにだって来ます。何故ならAF判定はシーンプレイヤーがなんでも演出できるからね。
光/なんでも?
GM/『AW』のAF判定はプレイヤーが自由に世界を作ることができるのです。例えば、「丸くんは交通事故に遭いました」とシーンプレイヤーである吊子ちゃんが言うなら事故ります。
ちゆ/マジかー!
天月/楽しそう! 好き放題できるんだ!

『AF判定:交流「坂登 丸」』
 ・使用能力値:【知覚】【幸運】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:1ラウンド

※「坂登 丸と交流する」演出に成功すること。


GM/最終的に「という訳で、丸くんと仲良く交流できました!」とオチをつけないと判定ができません。吊子ちゃんは日曜日の昼間に丸くんと交流しようと思いましたとさ。どうしますか?
吊子/えっとぉ……まず、丸くんにメールします。
ローズ/なんて?
吊子/昨日ライブ大盛況だったし、そのお祝いも兼ねてお茶しようよ。お姉さんが奢ってやるよ。
GM/(丸になって)「わーい、了解しましたー! 行きますー!」 正午頃、吊子ちゃんは丸くんと駅で待ち合わせをしました。相変わらずキャップとサングラス姿です。
ちゆ/相変わらず調子に乗ってるー(笑)
吊子/そこで丸くんに交通事故に遭ってもらいます。
光/採用した!?(一同爆笑)
ローズ/丸くん、マジごめん!(笑)
GM/駅の側の道路は日曜日ということもあって車の出が激しい。トラックだって通ります。交通事故も起き放題です。「あっ、吊子さーん!」 なんということだろう! あいつは信号も見ずに駆け出しやがった!
天月/馬鹿ーっ!?(笑)
吊子/どうしよう。
天月/交通事故を起こしておいて何もしないの!?(一同爆笑)
吊子/そうだ! ≪パスアウト≫を、トラックの運転手に使います!
GM/トラックの運転手に?
吊子/いや! トラック自体に重圧を掛けます!
GM/なるほど。普通なら「キキーッ!」と甲高く間延びするブレーキ音が、吊子ちゃんの重圧によって「ギッ!」と短く停止します。(トラックの運転手になって)「なんだこのGはッ!?」
ローズ/それ、トラックの運転手がガラスに顔面ぶつけそう(笑)
GM/丸くんの手前にトラックが停まります。(丸になって)「お、おう……?」
吊子/普通の人なら信号を見る筈だ! 丸くんが信号を見ないなんて渡るなんておかしい! ≪魔の感知≫で周囲を見渡します! ……なんと怪しい感じの人がいました!
GM/「フフッ」と笑う何かがいました。
ちゆ/何か!?(一同笑)
吊子/なんだあれ、怪しいぞ!? ≪原子の楼閣≫で隠していた文庫本サイズの≪魔導書≫を取り出し、足元に魔術をシュッとやります。
GM/通りすがりの異端は足元を取られた。
ちゆ/通りすがりの異端がいたんだ!?(笑)
吊子/実はその異端は成仏しきれない幽霊で、失くした指輪を探していただけなんです! 異端だから異端オーラが隠しきれなくてつい事故を起こしちゃったけど仕方なかったんです……!
GM/し、仕方なかった異端がいたなら仕方ないな……。異端の子は道端で「指輪……私の指輪……」とキョロキョロとしています。丸くんを見た異端は「……あの子、指に指輪がいっぱい……欲しい……」と狙いを定める。
吊子/指輪? 指輪を探しているの? 丸くんの指輪なんて100円ショップのだからやめなさい!
GM/「じゃあいらない」
光/丸くんが可哀想!(一同爆笑)
吊子/よし、お姉さんが失くした指輪を探してやろう! ≪全方位視覚≫で探します。
GM/「ゆ〜び〜わ〜!」
天月/……あれ、この異端の子もちょっと可愛く思えてきたな(笑)
吊子/かろうじて指輪のような見つけた! これでしょ!? これで貴方、成仏できるわね!?
GM/「……私の指輪……。あり……がと……」 ニコッ。彼女は満足した微笑みを浮かべて、パァッと成仏していきました。
吊子/良い話だった。
GM/セッション終わりにしようか。
ちゆ/待て待て待て! ちっちゃい話が終わっただけだよ!(一同爆笑)
GM/丸くんが「吊子さん、何してるんすか? 道端で天を仰いで涙を流しながらスタッフロール流していると危ないっすよ」と話し掛けてきます。
吊子/いや、ちょっと探し物をしてただけ。見つかって良かったわ。
GM/「誰の?」
吊子/……名も知らぬ誰かの。
GM/名も知らぬ誰かのために頑張ることができる吊子のことを「良い人だな」と思ったのでした。
ローズ/よし、フラグが立ったぞ!(笑)
吊子/丸くん、大丈夫? 怪我とかしてない? 怪我とかしてない? 怪我とかしてない!? 指がヒリヒリする? それはまずいよ!?
ちゆ/わざと怪我を作った!(一同笑)
吊子/丸くんと重力にやられてしまったトラックの運転手のために≪肉体復元≫+≪風舞う翼≫+≪覚醒具≫を回復します!
GM/「なんか痛かった指が治った気がする。ところでそろそろどっかの店にでも入りましょうよぉ〜」
吊子/お店に入ろうか。お店に入って席につき、飲み物を注文します。でも丸くんはお水しか飲まないです。そこで気を遣ったお姉さんがコーヒーを奢ってやります!
GM/「あざーっす!」 ……こりゃあ丸くんも吊子さんに懐く理由が判るわ。面倒見が良いもん(笑) 特技を8個使ったから難易度が16下がって、『現在難易度:4』だよ。
吊子/そうだ丸くん、この前の新曲の話を聞かせてよ〜。話しながら【意志】で振ります。(ころころ)もちろんOK、達成値13で成功です!
GM/丸くんは吊子ちゃんに奢ってもらったコーヒーを大切そうに飲みます。「オレがメチャクチャ売れたらちゃんとお返ししますね」
吊子/出来ると良いね。
GM/「売れますよ! で、新曲の話が聞きたいんでしたっけ? あれ、ばあちゃんが唄っていた歌なんですよ。
吊子/おばあちゃんが? へー! おばあちゃんってそんなソウルフルなの?
GM/「もちろんオレなりのアレンジをしてますよ。原曲はもっと地味です。……ばあちゃんも歌が好きで、よく一緒にカラオケに行きました。姉ちゃんもオレの歌が好きだって言ってくれました。それがオレが歌で生きようと思ったキッカケですね」
吊子/ほお〜。
GM/そう話す彼の顔は少し暗くて悲しめ。「ばあちゃんは数年前に寿命で亡くなりました。姉ちゃんは……」
吊子/……お姉ちゃんは?
GM/「……オレ、先月バイトに全然出勤しなかった頃がありませんでした? 実はあのとき、姉ちゃんが交通事故で亡くなったんです。それでメチャクチャ落ち込んで、大学にもバイトにも全然行けなかったんです」
吊子/交通事故。……ああ、そんなことがあったんだ。
GM/「すっげー落ち込みました。だって姉ちゃん、突然死んじまったから。……でもいつまでもウジウジしていられない。ばあちゃんと姉ちゃんが好きだった歌を唄いたい。そう思ってばあちゃんが唄っていた歌を、姉ちゃんが好きそうなロックで唄ってみたんです」
吊子/そっかー……。
GM/「それが昨日ウケたんですからオレにはアーティストの才能があるってことですよねぇ!」
吊子/うん、めっちゃ才能溢れてると思うよ。
GM/「ちょっ、真正面から褒められるとホント照れるんでやめてください!」
吊子/私は本当のことしか言ってないってー(笑) おばあちゃんは昔から歌をいっぱい唄っていたの?
GM/「実家には古い楽譜がたくさんあったんですよ。民謡とか、海外の童謡が好きで集めてたそうです。海外の歌でばあちゃんが好きなやつがダウンポーソングというタイトルの曲でしたね」 それでは『イベントキー:ダウンポーソング』を入手してください。
吊子/ダウンポー……ソング?
ちゆ/あ、新しいAF判定に挑戦できるね。
GM/「不思議なメロディの曲ですよね、全然古臭くないし! ……あ、オレじゃ奢ってもらってますけど吊子さんはご飯でも頼んでくださいよ。オレは金が無いからコーヒーご馳走だけで充分っす」
吊子/じゃあ、私……色んなものが食べたいからいっぱい頼むね。でも一人じゃ全部食べきれないから、お姉さんが食べ残した分を丸くんが食べてほしいな」
GM/「……ホントに吊子さんっていい人っすね。いっただきまーす!」
吊子/ニコニコしながら丸くん見ちゃうなー(笑)


 ●ミドルフェイズ2/ローズ 〜黒い人〜

GM/次はローズちゃんのシーンにいこうかな。ローズちゃんは巨大な黒い影を追いたいって言ってたっけ?
ローズ/はい。
ちゆ/カッパ様は気を付けろと言っていたのよー!
光/そう! カッパ様が! カッパ様が!
GM/カッパが何よりも重要項目らしいぞ(笑)

『AF判定:探索「巨大な黒い影」』
 ・使用能力値:【体力】【知覚】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「藤原幸正が言っていた『巨大な黒い影』について調べる」演出に成功すること。


ローズ/みんなと別れた後にまず……≪獲物を狙う眼≫にハーリケインを設定します。ハーリケインと関係しているであろう黒い影が街にいるというなら、それとなーく街を歩きます。
GM/ゴスロリ衣装の女性が、黒いアンブレラでもさして街中を歩いていく。
ローズ/……うーん。ローズちゃんは戦闘特化キャラなんだよな。自分の特技データでどうやって情報を集めよう?
ちゆ/軽率に戦闘をしてもいいんやで。
吊子/そうだよ。さっき軽率にトラック事故を起こした女もいるぞ。
ローズ/判った。近くの銀行で銀行強盗が起こります。
GM/実害が酷い!?(一同爆笑)
ローズ/「おらぁー! 金を出せぇー!」 強盗が今まさに事件を起こしている、そこにちょうどローズちゃんが登場!
ちゆ/(強盗になって)「なんだぁ嬢ちゃん? 銀行強盗の真っ最中だっていうのがこの拳銃を見て判んねーのかぁ!?」
ローズ/人質にはナイフを使ってください。
GM/強盗の細かい指定が入った!(一同爆笑)
吊子/(強盗になって)「このナイフが見えんのかぁ!?」
ローズ/「傷めつけてやる! ウェーイ!」ですって!? あらあらなんてことを!
光/台詞の指定まで入った!(笑)
ローズ/強盗にナイフで斬りつけられてしまいます。だけど私は≪猛る身体≫だから傷一つ付けられない! ≪勇気の瞳≫で強盗を説得します。強盗さん、やめてください。貴方が悪い人ではないと知っております。
ちゆ/(強盗になって)「そ、そんなこと今更言われたってなぁ……! 銀行強盗はやっちまったんだぁ!」
ローズ/何を言っているんですか、まだ誰も怪我人は出ておりません。まだ貴方は殺人の罪を負ってないんですよ……。緩んでいるところで≪狂舞≫ですり抜けて≪撃滅≫+≪巨大武器≫である持っていた傘で刺します!(一同爆笑)
光/前のめりになって倒れる強盗!(笑)
GM/撃滅アンブレラの一撃によって倒れ込む男!(笑) ピーポーピーポー、ウウウウウー。犯人は運ばれていったよ。
天月/(助かった一般人達になって)「あ、ありがとうございます! 助かりました!」
ローズ/≪戦士の勘≫で、他に強盗に傷付けられた人がいないか体を張って見つけようとします。聖母の微笑みで。
吊子/自分で言うな。
ローズ/皆さん大丈夫ですかー? みんな無事だと判りました。これで特技は7つ使ったから難易度が14減少、使う【体力】の能力値は6なのでイケるー!(ころころ)おっ、高い。達成値17です!
GM/出目が高いな。判定成功したので情報を出すんだけど……このシーンが面白すぎるので、ちょっと演出を考えよう(笑)
ちゆ/軽率に事件を起こし過ぎだろ。
ローズ/でも『AW』にはよくあることなんでしょ?(笑)
GM/ローズちゃんの肩にポンっと大きな手が置かれます。振り向くと、大柄な黒人男性が満面の笑みで親指を立ててグッドですをしています。
ローズ/おうっ!?
GM/身長は2メートルぐらい。テカテカのヤクザスーツの黒人です。
光/でかい!?
GM/「おんどれ良いオナゴじゃのぉ! 先ほどから見ていたが女・子供に聖母のように気遣い、老体にすら労わる慈悲の心! 細やかな配慮! そして……クソッタレ犯人への一撃!
ちゆ/全部見られてた!(笑)
ローズ/おうっ、全部見られてる!? いえいえ……あれぐらい当たり前のことですわ。
天月/あ、当たり前……かなぁ?(笑)
GM/「この日本にこのような美しい心と美貌を兼ね備えた女がいたとはな! ウウッ!」 泣き始める黒人男性。
ローズ/あらまあ……。貴方様も結構な手練れとお見受けします。
GM/「わしゃあお前さんには負けるわい! 何せ面倒だと無視しておったぐらいだ。しかしお前さんは端的に事を素早く済ました。見事に完遂させるその力は誠アッパレ!」
ローズ/まあまあ、ありがとうございます。私ですから当然ですよ(一同笑)
GM/「わしはお前さんに言葉で褒めることしか出来ん。何も持っていないからな。だから素直にこの言葉を受け取ってくれ! ……ところで」
ローズ/はい?
GM/「この辺りで今夜、大勢が集まるような場所はないか?」
ローズ/大勢が集まる場所?
GM/「出来れば多くの人間が一ヵ所に集まって、何かに集中するような場所が良い」
ローズ/今夜、ライブハウスでライブがあるんですよ。そこなら大勢の人が集まりますよ。あそこですよーと教えてあげます。ここが若者達がソウルをぶつけあう場所です。
GM/「ほう?」 黒人男性はライブハウスの場所を尋ねます。「ソウルをぶつける、さぞ正の感情が溢れる夜になるだろうな! ……ありがたい!」 黒人男性は、ちゃんと日本式にお辞儀をしてお礼をします。「ご麗人、またな」
ローズ/ええ、また。
GM/彼はパァッと黒い霧になって消える。
ちゆ/おうっ!?
ローズ/…………。あ、こいつだ。
天月/や、やっべぇ……。情報を渡して良かったのかなぁ?(笑)
ちゆ/ていうか黒人男性って聞いていたけどさぁ……。ローズさんって白人でいいんだよね?
ローズ/イメージではヨーロッパ人でいたよ。アメリカ人ではないかな。
光/でもローズって……英語だよね?
吊子/やっぱり偽名なんじゃないの?(笑)
ローズ/何を言っているんですか、私は銀行強盗の心を救ってあげましたよ。
ちゆ/それ偽名と何も関係無いよね!?(一同爆笑)
GM/その銀行強盗だけど傘で穴を空けられたよ! どっかから逃亡して日本にやってきたとかじゃないよねぇ……キャラシの職業欄をペリペリ捲ったら「異端犯罪者」とか出ないよね?(一同笑)


 ●ミドルフェイズ3/光 〜ひっちゃかめっちゃか〜

光/儀式について調べようか。難易度が高いから2人いっしょに調べようー!
ちゆ/調べよー! どうやって情報収集の演出しようかー?

『AF判定:「ハーリケインの儀式」』
 ・使用能力値:【理知】【意志】
 ・難易度:40
 ・ラウンド制限:1ラウンド

※「ハーリケインが残す魔法陣について調べる」演出に成功すること。


ローズ/光さんが銀行強盗の演出をしたら、ちゆさんが銀行強盗の後始末をしなきゃいけなくなりますよ。
ちゆ/ふ、普通に教会で資料検索とかにしよう!(笑)
GM/今回の事件を受け持つことになったエージェントである天月くん達は、自由に教会の書庫を使えるようになっています。書庫に行かなくても「お友達に情報を教えてもらう演出」でもいいかもね。
光/えっと、じゃあ……そこら辺の地面をペシペシと叩きます。
GM/ぺしぺし。
光/≪地霊操作≫で、地霊を呼び出します。
GM/ニョキッと地面から地霊が現れました。どうも、モグラの妖精です。「どしたの、ヒカルン?」
光/ちょっと手伝ってほしいのー。今、ハーリケインの儀式について調べているの。
GM/「はーりけいん。横文字か」
光/ハーリケインだ! オレは覚えたぞ! 偉いだろ!?(笑) そいつが悪いことをしている。そいつが使っていた魔法陣について調べたい。
GM/「おうよ!」 了解したモグラの妖精は……教会の書庫に入っていきました。
吊子/普通に書庫へ入った!?(一同爆笑)
光/≪守護の石≫でもある光の兄弟の狛犬も頼んでみようか。兄弟にも調べてきてほしいな。
ちゆ/(兄弟になって)「美しいお前の頼みなら!」
GM/そう言って兄弟は……教会の書庫に入っていきました。
天月/結局教会で調べ物をするんだ!? みんなかわいいっ!(一同爆笑)
光/んー、自分でも調べようかな。書庫に入ります。≪魂装支援≫で2人を手伝いに行きます。
GM/モグラの妖精と狛犬の兄弟が書庫をひっちゃかめっちゃかしてます。
ちゆ/書庫が大変なことに!(一同笑) あれでもない! これでもない! 本ポーイ!(笑)
ローズ/司書さんがいない今、やりたい放題だ!(笑)
GM/さらに色んな霊がやって来て、書庫をひっちゃかめっちゃかにしていきます。悲劇だ。
光/自分の神経を≪霊的神経≫で尖らせて探します。ピピピ……。すると、資料室の暗い部分を見つけます。≪光の一手≫+≪清浄の使者≫で明るくします。しかし何も無かった。
ちゆ/何も無かったんかい!(笑)
光/けど霊達が「これじゃね?」という一冊を発見してくれます。
GM/「このネクロノミコンってやつじゃね!?」
ちゆ/それ開けちゃダメ!(笑)
光/ヤッベと思ってその本を閉じて、本に≪御符≫を貼ります! ……これでそろそろ判定していいかな?
GM/特技を8つ使ったので、難易度が16減って『現在難易度:24』だよ。≪霊的神経≫を演出に加えていたので、その効果を使用してもいい。
光/はい。ボーナスがある状態で【意志】判定をします。(ころころ)達成値14でした。
吊子/『現在難易度:24分の14』で……残りは10か。
ローズ/あとは、天月さんが成功してくれるわ。


 ●ミドルフェイズ4/天月 〜魔法陣の真相〜

GM/現在、ひっちゃかめっちゃかになった書庫でネクロノミコンを発見したところです。
天月/これでなんとかしてくれと!?(一同笑) ネクロノミコン対策として≪戦闘聖衣≫を着て構えます! ≪悔改めよ≫で、本は元にあった場所にしまいなさいと言います!
光/はーい、しまいまーす(笑)
天月/≪+50動物愛≫でみんなに指示を飛ばします。そして囲の霊達に異常が無いか、≪心霊医学知識≫で看病します。みんな、もうちょっと頑張ってね! ≪叱咤激励≫!
ちゆ/みんな≪清浄の使者≫で元気なのだー(笑)
ローズ/……これでもうファンブルしなければ成功じゃない?
GM/これはもうファンブルするしかない流れだな。
天月/嫌です!(笑・ころころ)達成値13です。『現在難易度:14分の27』でAF判定成功しました!
ちゆ/イェーイ! よくやったぞー!
光/イェーイ! ぬし、やったよー!
GM/描写的には霊達みんなで探し当ててくれたんだね。ハーリケインが使っていた魔法陣が何だったのか判ってきたぞ。異端犯罪者ハーリケインは、召喚の儀式を行なっていたに違いない。英霊召喚の魔法陣だと確信します。
ちゆ/英霊……!?

 『英霊』。
 過去の偉人・歴史的な英雄・神話や伝承に語り継がれる感情の象徴的存在の魂・概念のこと。強力な魂は魔力で肉体を形成し、実体化して再び現世に現れることができる。


天月/英霊さんが来ちゃったのか……?
GM/光くん達も知っている藤原幸正の正体は、冥府の王ハーデスです。ハーデス様の魂が人間の男性としてこの世界に現界している姿です。彼はとある魔術師によって、大掛かりな儀式で召喚されました。
ちゆ/うん……。
GM/実は英霊召喚、9人ほどの血があれば部分的な代償でも完成できるそうです。ハーリケインは一度に多くの血を使うのではなく、9回に分けた事件で英霊召喚を成功させたようです。だがしかし、正しい英霊召喚ではないので出るものは間違いなく正統派ではないイレギュラーな英霊になります。
光/……これは危険だなぁ、ぬし?
天月/や、やばいよぉ、光ちゃん……。
GM/君達はこう考えることができるでしょう。「ハーリケインは昨日の段階で、あまり良くない英霊を召喚できた」と。
ちゆ/みったせー、みったせー♪
ローズ/どこかから石田彰の歌声がしたぞ(笑)
GM/『Fate/Zero』の龍ちゃんも、殺人した一家の血を使って中途半端な魔法陣で恐ろしい英霊を召喚しちゃったケースだね(笑) ちゃんとした時間や材料を使わない英霊召喚は、悪くてやばい英霊が出てきてしまう。多くの人の負の感情を望む異端犯罪者的には都合が良いかもしれないけどね。
天月/うっ。……これは色んな人にとって危険なやつだ。ちゃんとした英雄が召喚されないとすると……人外の英霊とかになるのかな?
光/カッパとか?
天月/カッパは可愛らしい。
光/オレは麗しい。
GM/せやな(笑)


 ●ミドルフェイズ5/ちゆ 〜歌の正体〜

GM/お待たせ、チュパカブラの番だよー。
ちゆ/『イベントキー:歌』を持っていたので、歌について調査をしてみます。

『AF判定:調査「歌」』
 ・使用能力値:【知覚】【幸運】
 ・難易度:20
 ・ラウンド制限:なし

※「歌について調べる」演出に成功すること。
※『イベントキー:歌』もしくは『イベントキー:ダウンポーソング』を取得している人のみ判定可能。


GM/何をするつもりかな?
ちゆ/カレーを作ります。
吊子/カレー?
光/カレー? ……場所は神社の境内で?
ちゆ/境内です。ぐるぐるとカレーを作ります。神社にカレーのにおいが立ち込めます。メシテロだー!
天月/ああ、近所にメシテロが……(笑)
ちゆ/ぐるぐるとカレーを作って思い出すのは遠い記憶。……機関に捕らわれていた日々……。
ローズ/そこで機関が出てくるの!?(笑)
GM/機関、何したの!? 機関に何されてたの!?(笑)
ちゆ/≪機関「チルドレン」≫で機関カレーを作ります。
天月/機関カレー?(笑) それ……事前に僕に作るって話してくれた?
ちゆ/ううん、ぬしにも光にも言ってないよ。誰も居ない所じゃないと作れないものから。
吊子/何が入ってるんだよッ!?(一同笑)
ちゆ/(全てを無視した勢いで)≪狩猟感覚≫と≪野獣の鼻≫で、ぬしが神社知覚で植えている野菜が収穫時だなと気付いて獲ってきます。
GM/ほうほう、野菜いっぱいのカレーなんだね。
ちゆ/一般人の味に合わせるとこうなる。機関にいたときはコレをアレに代用したりコレをアレに代用したり!
光/ぬしは一般の人だからな!(笑)
ちゆ/材料をお鍋に入れてぐーるぐる。ご飯も炊いてあります。ここで≪鬼の肌膚:物理≫を使う。
GM/どうやって?
ちゆ/水荒れしない。
GM/女の子的には重要!(一同爆笑)
天月/うんうん、ちゆちゃんは女の子だもんなぁ!(笑)
ちゆ/すると、カレーのにおいに誘われてお腹を空かせた異端がやって来ます。
ローズ/軽率にやって来る突然の異端!(笑)
GM/じゃあ……首が3つぐらいある犬がグルルルと「ゴハン?」「ゴハン!?」「ゴハンー!」って来ました。
ちゆ/貴様らのカレーは無いっ! ≪無の射撃≫で攻撃! 近くまで犬が飛びかかってくるけど≪悪雨≫があるので至近でも攻撃できるよ! キャインと鳴いている犬を刺すためにスッと背後に近寄る! ≪闇纏い≫で隠密状態になるから気付かれることなく近寄れます。
GM/「キューン……」「ゴハン……」「食ベタカッタ……」
ちゆ/お前らには飴をやろう。私と異端が同類であることを≪闇の血統≫で匂わせておきます。……これで判定やりますかね?
GM/使用特技は8つ、難易度は16減ったね。『現在難易度:4』です。
ちゆ/判定は【知覚】でいきます。(ころころ)達成値14、成功。カレーがグツグツと煮えたよー!
GM/犬は追い払い、カレーは上手にできました! ……何の判定だったっけ?(一同笑)
ちゆ/歌について捜査です! ……捜査を終えた後にカレーを作ったんです!
GM/なるほど。ちゆちゃんの目の前にはスプーンとお皿を持って待つカッパがいます。カッパに情報を教えてもらう約束をしてたことにしてもいい?
ちゆ/ハッ!?(笑) カッパ様! ただいまご用意します! カッパ様にカレーをよそいます!
GM/カッパはカレーを食べながら情報を喋ります。(カッパになって)「なるほど、不思議な歌についてかぁ〜。その歌を主旋律だけでいいから唄ってみてくれんかのぉ?」
ちゆ/『イベントキー:歌』を持っているので思い出せますよね。ライブ会場で熱心に聞いていたので伝わる筈です!
GM/「ふむふむ。……それ、禁書に書かれている呪文だぁ。≪黄泉がえりの禁書≫にあるものだよ

 『禁書』。
 高度な魔導書、一般的に流通してはいけないと判断されるほど驚異的な知識が込められた本のこと。通常のルールで用いられるものの高位版特技が掲載されている。
 一般特技として取得することもできる。取得したとき、特技を1つ指定する。特技名を≪○○の禁書≫と記述し、その特技の効果に×[n]か、+[n]、もしくは別効果を付与させる。


天月/よみがえり?
光/≪黄泉がえり≫……。オレ、その特技なら持ってるよ。

 ≪黄泉がえり≫
 死を回避させる[霊媒師]の主特技。
 対象が戦闘不能になった直後に使用。その戦闘不能状態から回復する。


GM/禁書は高度な特技なので、普通は[霊媒師]クラスレベルを上げても覚えられません。一家相伝の魔導書とか、古の魔術を記録した古文書を読めば取得できるようなレア能力です。
吊子/ああ、丸くんのおばあちゃんが唄っていた民謡だって言ってた。古の魔術って言われてもしっくりくる。
GM/どんな効果かと言うと、ずばり蘇生です。
吊子/蘇生。
ローズ/あら、蘇生ねぇ……。
GM/対象を、どんな状態でも蘇らせてしまうというもので……。ただの≪黄泉がえり≫と違うのは、「戦闘不能になった直後」ではないこと。たとえそれが死亡状態でも、死んで数ヶ月経過した状態でも、骨になった後でも蘇生が可能なのです。しかも呪文というより音階を唱えると言った方が適切な、とても世界的に珍しい秘術だそうです。
ちゆ/それを……丸くんは唄っていたのか。ひえー。なんというものを口にしてたんだ!
GM/ちゆちゃんが真似して唄った歌は丸くんアレンジによるロックテイストですが、主旋律は≪黄泉がえりの禁書≫に記された呪文に間違いないようです。メタな言い方をすれば丸くんの歌は『対象:シーン。射程:視界。効果:シーンにいる死体を蘇らせる』になってます。
吊子/凄いアーティストだ。
ちゆ/それを知っているカッパ様も凄い。さすがはカッパ様!(笑)
光/さすがはカッパ様! キュウリを持て!
天月/キュウリなら僕の農園で作ってるよ!
ちゆ/今から夏野菜カレーの準備じゃ!(笑) ……あの、その蘇る歌を唄いまくったらどうなるんですか?
GM/「蘇り放題だな。けど、わりとレベルの高い特技だぞ? 微妙なレベルの奴が使っても中途半端な形で蘇るからゾンビっぽくなるだけだ」
ローズ/間違いなくあのゾンビだ……(笑)
ちゆ/そっか。ハーリケインに殺された被害者は、丸くんの初披露を聞いたせいで効果発動しちゃったんだ……。もしレベルが高い人間が唄えば?
GM/完全復活おめでとう。
ちゆ/わくわく黄泉がえりパラダイス!?(一同笑)
吊子/……丸くんのセンスが良くなれば、もっと蘇るってことかな?
ちゆ/それはこの世的にヤベェ。何かの弾みで世に出てしまってはいけないものだよ……。カッパ様! ありがとうございます。どうぞどうぞ、もっとカレーを食べてください!
GM/機関カレーってどんな味なの。
ちゆ/「機関の力ってスゲー」って感じ。食べると涙が出てくる。
GM/美味いとかじゃないんだ!?(一同爆笑)
光/……機関カレー、売れるんじゃね?
ちゆ/売れるの? よし売ろう! 何が入っているかは秘密だけどな!
天月/材料の表記に全部モザイクかけなきゃいけないの!?(笑)
GM/カッパは涙を流しながらウメェウメェと食べ続けます(笑)


 ●ミドルフェイズ6/ローズ 〜どうしてこうなった〜

ローズ/異端犯罪者ハーリケインについて調べてみます。早く終わらせよう!

『AF判定:調査「異端犯罪者ハーリケイン」』
 ・使用能力値:【知覚】【理知】
 ・難易度:40
 ・ラウンド制限:なし

※「異端犯罪者ハーリケインについて調べる」演出に成功すること。


ローズ/犯罪者について調べるとなったら、教会にお世話になるべきだわ。
ちゆ/そうだね、教会に頼ろう。
ローズ/教会に入ります。テロリストがいます。
ちゆ/待って! なんでぇ!?(一同爆笑) どうするの、ローズさん!?
ローズ/能力者の強盗が銃を持って「おらぁ! 動くんじゃねーぞお前らぁ!」って立てこもっています。≪獲物を狙う眼≫で人数把握をします。
光/ご、強盗ってエモノなんだ……?(笑)
GM/えっとねー……。そこにあまとう(強盗)天音(強盗)せいさん(強盗)氷鏡(強盗)の強盗4人組がいるね。
あまとう(強盗)/「イェーイおらおら動くなあぁー!」(笑)
せいさん(強盗)/「オレ達は立てこもり犯だぜぇー! スキルウェポンで撃たれてぇのかあぁー!?」(笑)
天音(強盗)/「ご、強盗でーす!」(笑)
氷鏡(強盗)「ホラホラ、どうするつもりだあぁー!?」(笑)
GM/高坂が「助けてくれー!」って言ってます。
せいさん(強盗)/「この善良な33歳がどうなってもいいのかぁー!? いいのかぁ!? 可哀想だろおぉー!?」
あまとう(強盗)/「若いみそらで亡くなっちまうなんて可哀想な奴だよなぁ、高坂がどうなってもいいのかなぁー!?」
ローズ/≪戦士の勘≫で犯人の前に立ちふさがります! 待ってください! ババッ!
氷鏡(強盗)/「おいおい姉ちゃん、何をするっていうんだぁー!?」
ローズ/彼は無力なんです! その無力な男性を放してあげてください! ≪勇気の瞳≫を使って交渉説得します! こんなことをして何になるというのですか!?
あまとう(強盗)/「それが判っていりゃ苦労しねぇんだよッ!」
氷鏡(強盗)/「よくもオレ達を強盗にしやがってぇ!」
せいさん(強盗)/「オレ達はどうすればいいんだよッ!?」(一同爆笑) 早く私達を助けてよぉ! シーンを終わらせてくれ!(笑)
ローズ/では説得をしながら相手に近づきます。
天音(強盗)/「ち、近づくんじゃねぇ! 撃つぞぉ!」
せいさん(強盗)/「撃たせるなぁ! オレ達はただ……教会で高坂さんにチョコレートを買ってあげるだけのつもりだったのに、なんでこんなことにぃ!?」(一同爆笑)
ローズ/お願いです、銃を持ったその手を放してください。言った瞬間に≪狂舞≫を使ってその腕をガッと掴みます。そのまま顔に一発≪撃滅≫!
天音(強盗)/顔に一発≪撃滅≫を!?(笑)
あまとう(強盗)/この間、0.2秒!(笑)
ローズ/混乱して銃を撃ってくる強盗達! だけど≪猛る身体≫で全部無効化します!
氷鏡(強盗)/「なんだと!? ゴスロリ服に傷一つ付かない!?
GM/言峰綺礼の神父服か何かかな?
あまとう(強盗)/「このゴスロリ、強いぞぉ!」
せいさん(強盗)/「こ、こいつまさか……ゴスロリの悪魔かッ!?」
ローズ/皆さん能力者ですよね? さっきは傘で応戦しましたけど、スキルウェポンの≪巨大武器≫を出しても怒られません!
あまとう(強盗)/「こうなったらオレ達も素手で戦ってやる!」
せいさん(強盗)/「うおおおおおおおおっ!?」
ローズ/貴方達、やっと本気を出してくれたんですね! これで私も本気が出せます! ≪狂舞2≫でブーストして、さぁ私と一緒に遊びましょう! ≪破壊者の孤独≫を使います。
GM/エキストラ全員殺す特技を使いやがりました。
せいさん(強盗)/完璧殺しに来てやがる!?(笑)
ローズ/2秒後にはみんな戦闘不能です。ふう、これでおしまいね。
天音(強盗)/なんだこれ。
GM/すげぇ……TRPGにおける「俺つえーロール」の真骨頂を見せつけられた気がする(一同笑)
ローズ/大丈夫でしたか、ちゆちゃん!
ちゆ/……お仕事、早かったね。ちゆは高坂さんの縄を解いておいたよ。
ローズ/これで使用特技10個、難易度20減少だから『現在難易度:20』ですね。【知覚】で判定します。(ころころ)達成値8……ごめんなさい、私ったら興奮しすぎてAF判定を成功できなかったわ。
ちゆ/まだ情報収集に辿り着いてすらいないからね(笑) ここから先はちゆに任せておいてー!


 ●ミドルフェイズ7/ちゆ 〜暗殺者〜

GM/気を取り直して、ハーリケインについて調べましょう。
ちゆ/はい(笑) 教会に着いて探し物をしよう……としていたとき、お世話になったエージェントさんにお会いします。
吊子/お世話になった人?
ちゆ/≪機関「チルドレン」≫でしたが、機関から引き取られたときに教会のエージェントさんにお世話になったんです。チュパカブラに優しくしてくれた人です。
ローズ/心優しい良いエージェントがいたもんだ(笑)
ちゆ/連絡を取って、今の事件について報告します。だからエージェントさんの情報収集に≪交わる矢≫! これでちゆも判定しますね。
ローズ/頑張って、ちゆちゃん。応援してるわ。
GM/ローズちゃんは、解放された高坂が淹れてくれた紅茶を飲みながら応援してくれました。『現在難易度:16』です。
ちゆ/私も早くお茶が飲みたいぞ!(ころころ)お、良い出目。達成値16です。これは高坂さんのお茶に対する期待かな?
GM/『現在難易度:16分の24』で成功ですね。教会にちゆちゃんをお世話してくれたエージェントさんが来てくれて、ハーリケインについての調査を話してくれました。
ちゆ/わーい、ありがとうー!
GM/エージェントさんいわく……異端犯罪者ハーリケインは、現代では随分ライトな印象を持つようになってしまった『裏サイト・裏掲示板』を利用して殺人依頼を受ける異能使いの暗殺者です。最近だと掲示板なんて素人でも設置できますが、未だにパスワードが無ければ入室できない『会員専用掲示板』やセキュリティが高い招待制のサイトはいくらでも存在しています。
ちゆ/ネットで仕事を受けるタイプなの?
GM/掲示板に殺してほしい人の名前を書き込み、金を指定された場所に置いておけば、数日後には金とログは完全に消えていつの間にか相手が殺されている……というものです。≪千枚皮≫や≪幻惑の衣≫を持ったハーリケインはなかなか足がつかず、URLやパスワードは数日ももたず変更されたりと発見も難しい。異能で犯罪を追い詰める警視庁能力特命課も手を焼いてます。
ちゆ/ふむふむ。
GM/何処かからサイトの情報が現れ、書き込む人もいて、そして消えていく。暗殺依頼側からするとラクで良いかも。……しかし、これには最近ある噂が生じています。
ローズ/噂ですか?
GM/『書き込むと、相手は死ぬけど自分も殺されてしまう』という噂。それを証拠に、『1人目に殺された人と、2人目に殺された人』には交流があり……怨恨の関係だったそうです。
ちゆ/ふむ……。
GM/また、『3人目に殺された人と、4人目に殺された人』にも交流があったそうです。同じように『5人目と6人目』と、『7人目と8人目』にも関係があった。しかし『2人目と3人目』、『4人目と5人目』は無関係だったことが特命課の調べにより明らかになっています。つまりこれは、書き込まれた人と書き込んだ人がハーリケインによって殺されているのではないかと……。
吊子/うわー……。
ローズ/9人目……。これ、確実に10人目の被害者が出るということかしら。とんだ迷惑な話ね。
ちゆ/人を呪った人間もみんな死んじゃうなんて、面白いね。
ローズ/面白いわね。
ちゆ/ねー。
GM/それと。……なんとエージェントさんがログを解析した結果、9人目の沼田博人の名前を書き込んだ掲示板を復元することに成功しました。
天月/おー。
GM/とある住宅のパソコンからサイトにアクセスしたことが判明。その発信元手は、SAKANOBORIさんという契約者のようです。
吊子/……あの馬鹿……。
GM/エージェントさんは、ちゆちゃんに「気を付けろよ」と忠告します。「どうやらハーリケインは恨みを持たれた奴を仕事で殺すが、遊びとして依頼主も殺してやがる。おそらく近日中に、近くで殺人が起きる筈だ」
ちゆ/はーい、気を付けます。また終わったらご挨拶に向かいますね。
GM/エージェントさんはお仕事に戻るために去っていきました。そして高坂が「休憩でもしようか?」とカステラを出してくれます。
ちゆ/カステーラ!(笑)
ローズ/あらあら、ありがとうございます(笑)






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