アナザーワールドSRS・リプレイ・ワンアンドアナザー
■ 番外編3 1ページ ■
2006年(仮想リプレイ公開2021年5月15日)




 ●プリプレイ

すがく→GM/それでは久々のセッションを始めます。よろしくお願いします。
一同/わー。(ぱちぱちぱち)
GM/なんかプレイヤーの人数が足りないけど、急遽参加プレイヤーの1人が「入院してる母のお見舞いに行かなきゃいけなくなったので欠席」になったため、今回のセッションは4人卓でしていきます。
プレイヤー1/それってパーティーバランス、崩れない?
GM/崩れるね。まあ、いいです。今回のセッション、PVPになるかもしれないし、回復はそんなに重視しないシナリオなので何とかなります。
プレイヤー4/あ、5人卓になるなら今のクラスじゃなくて違う組み方に直したいかも。
GM/OKです。軽いシナリオなので軽くやっていきましょう。



 アナザーワールドSRS・シナリオ「無貌の雪」



【レギュレーション】
 キャラクターレベル9で開始。
 『ワンアンドアナザー』本編最終回で起こる機関解体事件より前の時系列を想定。
 全員知り合い設定であること。推奨所属組織はあくまで推奨なので、変更可能。

【共有ハンドアウト】
 コネクション:エルフの子供  関係:仲間  推奨所属組織:教会、ハンター協会

 君達は1年前、PC1〜4とエルフと5人で「織葉村の鬼討伐」の任務に臨んだ。
 悪しき異端を討伐すべく、他組織との合同任務に臨んだ君達を待っていたのは、エルフの少年が操るギガースの暴走。
 討伐の任務自体は成功したが、仲間を失った君達のもとに、新たな依頼が訪れる。
 「平和を取り戻した織葉市に、また鬼の姿が現れた。捜索し、捕獲せよ」
▼セカイのイベント:織葉村の討伐後、織葉市の任務に挑む。
▼コネクションNPC1:エルフの子供

 年若い外見をしたエルフの少年少女。見た目10歳を想定。ギガースのパイロットだった。
 PC達とは仲間として信頼しあっていたが、1年前の織葉村任務の際に暴走、周囲に甚大な被害を出しながら、死亡した。

※用語解説
・エルフ→ファンタジーの世界によくある長寿の妖精族。『AW』世界でのエルフ族は訳あってとても数が少ない。
・ギガース→機関が開発した巨大ロボット兵器。ガンダムみたいなの。機関解体事件後は訳あって姿を見せなくなったが、このセッションではまだ魔導兵器として流通していた時代を描く。
・織葉の村→おるば。異端の鬼が現れて住民大量殺戮、死の集落と化した1年前を救ったのがPC達という設定。10年経った今は市町村合併を経て復興。普通の地方都市になっている。




 神宮 悠理(じんぐう・ゆうり)
 クラス:[魔術師7/処刑人1/世界遣い1] ※アイコン「長髪男子メーカー」
  体力:12(+4)  反射: 6(+2)  知覚:12(+4)
  理知:15(+5)  意志:25(+8)  幸運:12(+4)
  HP最大値:29  MP最大値:52  正気度:13
重要キーワード:名誉  背景:正義が嫌い  特徴:生真面目である
ボーナス効果:≪特技取得・強化手術:体力≫  スキルウェポンのイメージ:粒子を操作
職業:精神の研究者  性別:男  年齢:29  身長:175cm  髪色:銀  瞳色:黒
 スキルウェポン→≪魔導書≫
 魔術師→≪火炎術式≫ ≪魔法のローブ≫ ≪刻印増強≫ ≪賢者の脳髄≫ ≪ニュクスの冠≫ ≪鍵の番人≫ ≪鍵の番人≫ ≪幻想式≫ ≪飛行の札≫ ≪本のクチ≫ ≪暗黒の渦≫ ≪仮初の創造主≫
 処刑人→≪薬物調合≫ ≪本能の拐引≫
 領域使い→≪元素の陣形≫ ≪武装粒子≫
 一般特技→≪強化手術:意志1・2≫

▼悠理の設定
 超人類能力開発研究所機関に所属する研究者。精神医学の研究(異能で稼働する魔道具を用いた、精神障害の診断・予防・治療)をしている。
 退魔組織『教会』のエージェントである船橋 鉄とは先輩・後輩の仲。鉄が表向きは行方不明という機関の手に陥ったことに直面し、機関の方針に疑問を持ち始める。
 その直後にエルフを搭乗させたギガースの稼働実験ともいえる織葉の任務に、複雑な胸中の模様。
 錬金術師協会『エルス』のサクラとは過去に喧嘩して犬猿の仲。キャラメのコンセプトは「冷静沈着なギャグキャラ」。


 ノエル・オガーシュタイン
 クラス:[霊媒師2/聖職者1/アーティスト6] ※アイコン「走れタンデムめか」
  体力:12(+4)  反射: 9(+3)  知覚:15(+5)
  理知:12(+4)  意志:16(+5)  幸運:12(+4)
  HP最大値:30  MP最大値:41  正気度:9
重要キーワード:自然  背景:髪が白髪だ  特徴:発砲美人である
ボーナス効果:≪耐久力上昇・MP+4≫  スキルウェポンのイメージ:新体操術
職業:舞台俳優(ダンサー)  性別:男  年齢:23  身長:178cm  髪色:白  瞳色:青
 スキルウェポン→≪ツールマスタリー≫
 霊媒師→≪地霊操作≫ ≪風霊操作≫ ≪気迫の盾≫ ≪魂装支援≫
 聖職者→≪コネクト≫ ≪叱咤激励≫
 アーティスト→≪オスカー≫ ≪アイドルオーラ≫ ≪エアライダー≫ ≪ミネルヴァ≫ ≪レリゴー≫ ≪アテナ≫ ≪セイシンオウヤ≫ ≪スポットライト≫ ≪ダイダロス≫
 一般特技→≪強化手術:体力≫ ≪強化手術:意志≫

▼ノエルの設定
 ダンサーをしている男性。少年期に人を感動させる舞台の魅力にとりつかれてダンサーになったが、実家が能力者ばかりの研究者一家なので異能関係のバイトもしている。
 マリアベル・オガーシュタインとはイトコ関係。
 性格は能天気で楽観的。とても社交的で、当真とは色々と馬鹿をする仲。悠理とも馬鹿を言い合う仲。憲子ともたまに話していた。また、『エルス』に所属するアトゥーニの一家とも気が合っていたという。


 当真・モバティム(とうま・もばてぃむ)
 クラス:[領域遣い4/稀人3/アーティスト2] ※アイコン「メンズメーカーうり式」
  体力:10(+3)  反射: 9(+3)  知覚:12(+4)
  理知:15(+5)  意志:15(+5)  幸運:12(+4)
  HP最大値:27  MP最大値:41  正気度:10
重要キーワード:機械  背景:快楽のために生きる  特徴:謙虚である
ボーナス効果:≪戦闘力上昇・命中+2≫  スキルウェポンのイメージ:火属性の鎖鎌
職業:デザイナー  性別:男  年齢:21  身長:172cm  髪色:赤  瞳色:青
 スキルウェポン→≪大地の一撃≫
 領域遣い→≪空隙の品≫ ≪彼方の音≫ ≪強化術式≫ ≪大地の守護者≫ ≪成長促進≫ ≪箱庭の主≫ ≪箱庭の主2≫ ≪原子の楼閣≫
 稀人→≪光の一手≫ ≪見通す眼≫ ≪お守り≫ ≪霧の一員≫ ≪貫きの紫電≫ ≪ちいさな呪い≫
 アーティスト→≪ミラクルドロー≫ ≪クリエイション≫ ≪ミネルヴァ≫ ≪ライナーブロウ≫
 一般特技→

▼当真の設定
 ハンター。父親は武器商人で、スキルウェポンの売買をするあきんど(関西人)の家に生まれた。
 根は熱血漢寄りではあるが、皮肉屋で斜に構えていたいと考えている。あまり前に出たくない、裏方に徹していたいタイプ。シルバーアクセサリーが好きで、集めているだけでなく、自分で作ったりもする。
 ノエルとは仲が良いが、当真的には友人というよりライバル、または共に自分の能力を高め合う関係だと思っている。


 大館 憲子(おおたち・のりこ)
 クラス:[狂戦士2/狩人3/異端者4] ※アイコン「にこっと!おんなのこメーカー」
  体力:13(+4)  反射:12(+4)  知覚:12(+4)
  理知:12(+4)  意志:12(+4)  幸運:12(+4)
  HP最大値:43  MP最大値:36  正気度:8
重要キーワード:赤  背景:知り合いにサクラがいる  特徴:大胆不敵である
ボーナス効果:≪ダイス振り直し≫  スキルウェポンのイメージ:巨大な刃に炎を纏わせて叩く
職業:ディレッタント(コレクター)  性別:女  年齢:29  身長:170cm  髪色:染めた赤毛  瞳色:カラコンの赤
 スキルウェポン→≪巨大武器≫
 狩人→≪神域の眼≫ ≪圧縮撃≫ ≪絶対の自信≫ ≪女神の悪ふざけ≫ ≪狩猟感覚≫ ≪零力射撃≫
 狂戦士→≪食鬼≫ ≪暴食≫ ≪乱舞≫
 異端者→≪飢えし甲冑≫ ≪闇の血統≫ ≪器の支配≫ ≪毒の魔弾≫ ≪黒のカブト≫ ≪黒のヨロイ≫ ≪野獣の鼻≫ ≪魔印≫ ≪生体侵入≫

▼憲子の設定
 真っ赤に染めた目立つ髪色と、どう見ても偽物の目だと判る派手なカラコンをしている女性。
 孤児。顔立ちから、どうやら異人の子。どんな素性か彼女自身判らず、人間の姿をしているが異端の血を継いでいる。そんな過去を持ちながら女性一人で退魔組織『教会』のエージェントとして細々と活動している。
 性格は気丈、情熱的、やや高飛車。毒舌。女性ながら一企業の代表をしているサクラとは、心友の仲。



悠理/今日、鉄とオーウェルの中の人が来ると思っていたから、あのキャラ前提の設定を組んできちゃったんだが……。
GM/変更しなくていいよ。そのままやりたいキャラロールをしておこう。
憲子/前のセッションでみんなやりたい放題していていいな〜と思ったから、私もあんなキャラロールしたいんだよね!
当真/自分は全然キャラ考えずに来たから、しっかり決めてきてくれた2人はありがたいよ。思いっきり先導してほしい。
GM/ところで、ハンドアウトに載っていたNPCのエルフの名前は考えてくれた?
ノエル/はい。エルフの名前はトフィ・イルブライトです。性別は男で、明るい子供らしい子供でお願いします。
GM/了解。トフィの実年齢は秘密で、任務に向かうPC達に懐いている設定です。そんなトフィが搭乗するギガースとは「機関が製造した魔導兵器」です。
当真/噂はかねがね……(笑)
憲子/過去にたくさんお世話になったよねー。
GM/具体的にどんだけ強いかというと、「戦闘に使用するデータがパイロットになった人の戦闘値×3になります」。命中値10なら命中値30になり、【HP】30なら【HP】90に。そしてダメージも3倍。
憲子/うわ、そんなに強かったんだ、ギガースって!
悠理/それに乗っているのも、相応のコストが掛かりそうだけどな……(笑)
GM/機関に所属している者でなければギガースに搭乗しているエルフが、狩られて連れてこられたという事実は知りません。この卓だと悠理と憲子しか知らないことになります。
悠理/はい。訊かれない限りは喋ろうとしないかな?
ノエル/言わせる機会できるかなー?
当真/聞いてしまったらどう対立しよう、ってことを考えながらセッションするよー(笑)


 ●オープニングフェイズ1 〜決起〜

GM/それではセッションを始めたいと思います。
鉄/わー、ぱちぱち。
悠理/なんで欠席者がここに!?(一同笑)
鉄/いや、母の見舞いに病院へ行かなきゃいけないのはこれからで……オープニングが始まる5分ぐらいは見学できるかなと思って来ました(笑)
当真/セッション参加できなくて残念だけど、居られる時間までゆっくりしていけよー(笑)
GM/せっかくなので、悠理の設定にある「鉄とは先輩・後輩の仲だった」を描写をシーンで演出しようか? 『番外編1』で鉄が機関に負けたことで悠理は機関に対して不信感を抱くキャラの設定なんだから、そのシーンをやってもいい。
悠理/おお、ぜひともお願いします!
鉄/……よく判らないけど鉄のキャラロールすればいいんだな? よく判らないけど。
GM/じゃあ、『番外編1』で鉄が航に捕まった直後の時系列で……。ラストバトルの後にP-27とサクラとマリアベルの3人を逃がして、航によって機関に捕らわれた鉄は、研究所の牢屋に入れられている。実験動物を保管しているかのように。
ノエル/(←マリアベルの中の人)航は鎖使いだったから、鎖に繋がれているんだよね。
憲子/(←サクラの中の人)うんうん。機関の所属員的には、「侵入者はそのまま捕まえて殺す! 実験動物送り!」って認識はまかり通っているの?
悠理/うーん、良識的な研究者はそんなのありえないって言いそうだけど……(ころころ)ダイスで決めた結果、悠理は「スパイや機関の敵ならそんな目に遭っても仕方ないな」と思っている側の機関になりました!
当真/良識的じゃない方の機関だった(笑)
悠理/でも知り合いがスパイで捕まったとか、それで実験体として殺されるとかになったら、話は別ですよ。捕まったことを知ったら「あの鉄さんが!?」ってすぐ会いに行きます。
GM/幸いすぐに悠理は鉄に会えた。牢屋の格子越しだけど。
悠理/先輩っ! って焦って鉄さんの前に現れます。
鉄/(捕らわれている鉄になって、呻くような声で)……誰だ。
悠理/うわ先輩超カッコイイ。
当真/実質3文字しか喋ってないのに!?(一同笑)
悠理/生まれて初めて聞くこの世で最もカッコイイフーアーユーだったよ。
当真/そんなん俺だって出来るやい。(捕らわれている鉄になって、呻くような声で)……誰だ。
GM/それぐらい俺もできるんですけど? (捕らわれている鉄になって、呻くような声で)……誰だ。
鉄/恥ずかしいので病院行きます。
ノエル/可哀想なので続けてあげてください。
悠理/先輩待って待ってもうちょっと牢屋に居てー!(笑) あ、でももう一回さっきのところから始めてもらっていいですか!? カッコイイからもう一度!
鉄/うるさい死ね。
悠理/やったあああ生「うるさい死ね」だああああ!(一同笑) ……失礼致しました。真面目にやります。
鉄/真面目にやったら死ねよ。
悠理/死にますのでよろしくお願いします。……悠理は先輩が本当に牢屋に入れられていると知って、すぐに鍵を開けようとします!
憲子/開けるんだ?
悠理/開けますよ! 何度も先輩には命を救ってもらいましたから! そんな尊敬する人がスパイで不法侵入者なんて誤報もいいとこでしょう!? 何かの間違いですから、すぐに解放しようとします!
鉄/俺を助けてくれるのか。
悠理/助けます!
鉄/いらない。拒否する。
悠理/なんでですか! このままでいたら、先輩、取り返しのつかないことになります! 自分がなんとかしておきますので、早々にここから立ち去ってください!
鉄/お前、俺に「何度も命を救ってもらった」って言ったな?
悠理/言いました。ベテランのエージェントである鉄さんに何度も助けられた一人で、魔王討伐なんて大作戦を成功させた英雄である日本人を尊敬しない人なんていませんよ。尊敬する貴方を失うことでどれだけ教会が大損害になると!?
鉄/お前、うるさい奴だな。
悠理/それだけ憧れの貴方を救いたいと思って我が身を投げ打って訴えていますからね!
鉄/鍵を開けて牢屋に入ってこようとする前に、来るんじゃねえ、と睨んで止める。入ってきたら本気で怒って止めるぞ。……俺を失望させるなよ。
悠理/貴方を失望させるなんて絶対しません! というか、どうしてです!? 先輩は自殺願望の持ち主だったんですか!?
鉄/んな訳ねえだろ馬鹿。
悠理/馬鹿はどっちですか! 先輩は判ってない、馬鹿じゃないですか。航先生が相手なんですよ。いくら先輩でもこの先は死んでしまいますよ!
鉄/ああそうかい馬鹿か俺は。研究員してる航達に頭で勝てる訳ないしな。
悠理/自分より馬鹿だとしても、貴方が利口な人だということは知っています。貴方の後輩を何年もしていましたから。……その僕が助けようとしていることを判っていただけませんか!?
鉄/判っていただけない。放っておけ。幻滅したか? 俺を尊敬するのも判るが、憧れるならもっと良い奴にしておけ。

 「…………。これが、最後ですよ。先輩、逃げてください」
 「航とずっといっしょにいてやるって約束したんだよ。約束したから、自分からここにいるようなもんだ。約束が守りたい」
 「先輩」
 「悠理。お前とも約束していいか? お前は機関の人間だよな。お前にしか言えない。P-27と、GP-01を、頼む」


悠理/…………。
鉄/…………。(見学席から立ち上がる)(「じゃっ」と手を振る)(そのまま退室する)
GM/…………。(バイバイと手を振る)
当真/…………。(アイツひどいなって顔をして手を振る)
ノエル/…………。(ここにP-27とGP-01の中の人がいなくて良かったなって顔しながら見送る)
憲子/…………。(まあ鉄がここで救われると他のPCが死ぬのでいいんだけど、って顔をする)
悠理/…………。(なんとも言えない顔と握り拳でシーンエンドする)


 ●オープニングフェイズ2 〜開幕〜

GM/では本編を始めるよ……(笑) 1987年、2月2日。『本編』開始時から約10年前、『本編』最終回だと約20年前の出来事……。君達4人は、織葉という街にやって来た。

 『イベントキー:雪御化(ゆきごか)』
 数年前にPC達が討伐しにいった氷の鬼。
 吹雪を操り、織葉村の人々を氷漬けにさせて身動きできない恐怖の心を餌していた異端。
 PC達に討伐され、織葉村の人々も何人も死亡した(記録的な大寒波により文字通り寒村が死亡続出する事件として表向きは処理)。


当真/既にもう異端の手で何人も死亡してたか。
GM/雪深い村であった織葉という地方に、記録的な雪が降った。君達は、他組織との合同任務として鬼討伐に参加した。そのシーンから始める。
ノエル/はーあ、凄い雪だーってブルブルしながら言って現れます。日本ってところは案外寒いとこなんだなー? 躍ってなきゃ寒くてやっていられない気がするぜ。
当真/これ例外だから。本州で零度以下になることなんて早々ないから。
ノエル/それ、1年前にも聞いたぜ。
当真/ああ、1年前に言った気がするな。……久しぶりだ、ノエル。
ノエル/よう!
GM/1年前、1986年の織葉でとある任務にあたった4人が再会する。他の人もどんどんシーンに登場していいよ。
憲子/去年と同じコートに着こんで現れます。……これから任務をするっていう連絡は別の場所で済ませて、作戦会議をした後に出撃で再会ってところでしょう。
ノエル/そっちも、よう。憲子ちゃんのそのコートは相変わらず暖かそうだな?
憲子/寒いわ。こんな所いたくないから、さっさと鬼退治なんて終わらせましょ。
ノエル/同感だぜ。俺の中で日本は寒すぎる国になっちまってる。もっと良い思い出を作りたいもんだな!
憲子/桜が咲く時期まで日本にいればいいじゃない。
ノエル/桜かー。エルスで同じ名前の奴がいるんだけど、日本を代表する花なんだって? そいつが誇らしいとか言ってたぞ。
悠理/なんですか桜はもっと可憐で可愛い花ですよ、桜の風評被害やめてください。と言って現れます。
憲子/(←サクラの中の人)お前、サクラ嫌いか……?(笑)
悠理/あの人が勝手に機関とエルスの同盟を打ち切ったおかげで現場は大混乱だったんですよ! 忌々しい記憶を綺麗な桜と同一視してほしくないので今すぐ改名してほしいですね。
当真/そこまで言う?(笑) よう悠理。1年ぶり。
ノエル/会いたくなかったぜ。
悠理/お互いね。
GM/1年前。人の息吹が無くなった織葉村にて、君達はもう1人……エルフの少年とともにこの地で戦った。ここにはいない少年の名前は、トフィ。トフィのいないかつてのチームが、全員集合する。
当真/今年も寒いなぁ……。もしここにトフィがいたら「寒くないかー? 凍ってないかー?」ってうるさかっただろうなぁ。
悠理/ここにあの子がいたなら「2月っていったら鬼退治にピッタリな季節なんだよね? なら頑張らないと!」とか言いそうです。
当真/おっ、あいつ節分について知っていたん? よう知ってたなー。
ノエル/節分? 日本語は堪能なドイツ人だけどさすがに知らないかな(笑)
悠理/あの子は利口でしたからね、大人のノエルが知らないって言うなら嬉々として教えたでしょう。「ボクが教えてあげる! 節分っていうのは鬼族に豆をぶつけてやっつける日なんだよ!」とかね。
ノエル/へー、そのわりには俺達誰も豆持ってきてないけどいいのかー?(笑)
憲子/貴方達、任務前に能天気ね。家の中に入ってくるなって豆をまくんだから、外にいる鬼には効かないわよ。
ノエル/そうなんだ!
当真/そうなんかー。本当のところ知らんけど。
悠理/仕事が終わったら本物の豆まきを調べてやってみましょうね。……これからもっと気温が下がります。我々が凍死する前に雪御化を捜索しましょう。
GM/そんな君達のもとに、ビュオオオオオと冷たい風が吹く。今にも体を氷漬けにされそうなほど冷たい風。異常な雪の攻撃。その風を巻き起こしている張本人が……。
ノエル/……現れた!
当真/……なんで、また、現れたんだよ……。
GM/そう、奴は現れた。……1年前、トフィが乗るギガースと共に君達はあの鬼・雪御化と戦った。なのに今、また雪御化が同じ地に現れた。そのとき、ギガースの圧倒的能力によって打ち倒された。だがその代償として、ギガースは暴走、トフィは死亡した。

 1年前。1986年2月のあの日、暴走したギガースは自爆し、炎上した。
 雪の中で激しい炎が上がり、あれだけ積もっていた雪が一瞬で溶けていくのを一同は目にする。
 冷たい雪と風が未だに巨体に叩きつけているが、それでも勢いは衰えず、トフィを乗せたギガースは燃え盛り続けた。

  ――後日、鬼を討伐した任務成功の謝礼が支払われた。それは聞かされていた金額よりも数十倍も高額だった。
 ギガースを開発販売している
機関の最高責任者・上門狭山所長によるものだった。
 もう、1年も前の話である。


ノエル/どう考えても、口止め料だ……(笑)
GM/1年前、君達の働きによって無事に異端は討伐した。生還者も大勢。教会による情報隠蔽も完璧だ。村の一部で発生した火事は、「あまりに寒すぎて身動きができなくて死亡した村人による火の不注意で、古い家屋が燃え広がってしまった事件」となった。
当真/「記録的な寒波で起きてしまった不幸な事故」として、片付けられたんやな。
悠理/……事件後、トフィの遺体は回収できましたか?
GM/出来たか判らない。「全部燃えた」と皆の目には映った。そうして1年後。君達は、また織葉の地に来ている。
ノエル/……雪御化……あれは、トフィが倒したのに。……命をかけて。
憲子/なんであのダメージを受けて生きているのかしら。
悠理/復活する特性でもあったのかもしれませんね。
当真/でも、鬼をこうして見つけられた。行くぜ!

 悠理、ノエル、当真、憲子は襲い来る雪の鬼・雪御化に立ち向かう。
 それぞれの能力で鬼と戦い始めるだろう。だが……。


憲子/だが?
GM/じわ、じわじわじわ。体に纏っていた氷が解け始める。
当真/なんや?
ノエル/溶けてる……?
GM/そうか敵は変身するのか! そう言うかのように外身がバキバキバキと弾けて崩れ、中が現れ……その体積は、何故かどんどん大きくなり……。
悠理/現れ……?
GM/その体は、3メートル〜5メートルぐらいになる。見覚えのある巨体となった。
当真/えっ……。鬼が、ギガースになった!?
ノエル/第二形態!?
憲子/悠理。そんな情報は……。
悠理/聞いていない! そもそも……異端がギガースになるなんて聞いてないぞ!?
GM/(ころころ)対象は憲子に、命中70で当てます。
憲子/は?
当真/あ? そんな数値避けられる訳がない!?(笑)
ノエル/憲子ちゃん!?
憲子/クリティカルの奇跡的回避でもないと無理なんですけど!
悠理/≪零力射撃≫! その攻撃、分解して消します!
当真/良かった……!
憲子/良くない! 最悪……!
GM/ダメージは無効だ。だけどもしダイスを振っていたなら(ころころ)ダメージは、支援無しで99点を受けていただろう。
ノエル/もう少しで桁が変わる!? ゲラゲラ笑っちゃうしかない強さだな!(笑)
悠理/ゲラゲラ!(笑) 言いたいから言いますね。圧倒的じゃないか、我が軍は!
当真/ゲラゲラ! 俺も言いたいから言うね。鬼がゴミのようだ!(笑)

 そう圧倒的だった。これが機関とエルスが共同開発で作った最高の商品。
 鬼はビームで瞬殺され、あっという間に戦闘終了した1年前だった。
 ラクな仕事だ、もう終わりだ、帰ろう……そう思ったとき、トフィが乗っていたギガースが暴走、大爆発したのを君達は見ていた。そして今も。


悠理/ヒエー。
憲子/飛影はそんなこと言わない。
GM/言いたかったからって言うな(笑) 飛影はそんなこと言わないけど巨体はバキバキバキと凍える団地の建物を飛び出し、外に出て、空に浮かぶ。雪が降り始めている織葉市に、突如現れて空から見下ろす巨人。
憲子/空を、飛んだ……!?
当真/えええ!? ギガースって、飛ぶのかよ!?
GM/「お母さん、あれ何ー?」「飛行機かしら? こんな雲空に?」と住民が雪を見上げる中……(ころころ)780点ダメージを、全市民に。そしてPC達に。
当真/なんちゅーダメージを!?
GM/それと同時に(モブの一般人子供になって)「お母さん、あの光、何……」 ジュワッ。
悠理/あっ。
GM/(モブの一般人男性になって)「あー寒い寒い、こんな日は温かい物でも……」 ジュワッ。
ノエル/ちょっ……なんで、いきなり!?
GM/全員、ギガースのビームにより死亡しました。


 ●オープニングフェイズ3 〜回帰〜

GM/それでは、まず皆さん……全員1D6をお願いします。その分の「【正気度】が減るようなショックを受けます」。
悠理/はーい……。(ころころ)6。最大値だ。そりゃギガースが再度暴走したってことはショックだよな……。
ノエル/(ころころ)1、俺は最低値。
憲子/(ころころ)こっちも6。面と向かって狙われたら恐怖だよ……。
当真/(ころころ)5だった。
GM/(ころころ)ダイスで決めた結果、悠理のシーン描写から始めるよ。悠理は6を出したね?
悠理/最大値の6でした。

 ――悠理は、目を覚ました。学校の教室だった。
 記憶の中にある「自分が通っていた小学校の教室」だということが判る。普通の小学校の教室の風景だった。クラスメイトのみんなが居る。
 どうやら今日の授業が終わって帰るところらしい。教室はやや夕焼け気味のオレンジの景色。掲示物から、ここが放課後の小学1年生の教室だと判った。


悠理/はあ? どうして小1のクラスに……? 適当に、まだ教室に残っている児童に声を掛けてみましょうか。先生がいたらそっちの方に話しかけた方が怯えられないと思うけど……。
GM/児童がいるからそっちに話しかけられるよ。「どうしたんだよ、ゆーりくん」
悠理/えっ……私のこと知ってる?

 「なんだよ、わたしとか、女みてー」
 目の前の小学生は、悠理のことを知っていた。
 何故ならクラスメイトだからだ。そして今まで悠理が座っていた机には、「じんぐう ゆうり 1ねんせい」と書かれたノートが。


悠理/……んんっ!?
ノエル/おっ、これタイムスリップものか!?
当真/子供の自分にタイムスリップ!?(笑)
悠理/えええ……ええええ……今、自分の姿を見ようとしますけど!?
憲子/トイレに行けば鏡があるんじゃない?

 悠理は懐かしの小学校の教室を飛び出し、かつて歩いていた廊下を抜けてトイレに行く。
 全身鏡があり、そこには、小学1年生の姿の神宮悠理が映っていた。


GM/神宮悠理は1D6歳の頃まで時間を戻してしまった。そのことに気づいてしまう。
悠理/はあ!? ……なんてことだ……なんでこんなことに……? そうだ、ノエルや憲子や当真は!?
GM/憲子は6歳の頃に目覚め、当真は5歳の頃に、ノエルは1歳のときに目覚める予定。PC達が近くに住んでいたという設定はなかったから、たった6歳の悠理は会える訳がないと思うよ。
ノエル/えっ、俺1歳で記憶ある状態で起きるの? 天才になれるじゃん!(笑)
悠理/ど、どうしてタイムスリップを……? 魂が過去に飛んでるんだ? どうすれば元に戻れる……? ってぐるぐる考えながらブツブツトイレの前にいます……!
GM/鉄先輩が「どうしたんだよ」と心配して声を掛けてくれる。君の記憶では1年前に捕らえられて死んだ先輩が。
当真/うわ。
悠理/うわっ!?
GM/「なにそんな驚いてるんだ」
悠理/……生きてる……先輩だ……。
GM/えーと、悠理と鉄の年齢差は(調べた結果)……5歳差か。じゃあ小1の悠理に小5か小6の先輩が声を掛けてくれたよ。
憲子/お前ら、小学生時代からの先輩後輩だったのか。
悠理/……そんな小さな頃から知っていて、でもって教会で凄い成績を出してれば、凄く慕う訳ですよ……。
GM/まだ生きている頃の先輩は何も理由を言ってくれない悠理に「黙っていたって判らないぞ?」と言いながら、「先生を連れてくる」と去って行く。
悠理/その先生も、23年前に会っていた先生なんだろうな……。あ、あの、先輩! 連れてこなくて結構ですって言います!
GM/「そうか。なら帰れ。泣きベソかいてるけどお前一人で家に帰れるか?」
悠理/帰れま……。いえ、良かったら、先輩と一緒に帰らせてください……ちょっと23年ぶりの下校は不安ですので。
GM/「は? 何バカ言ってやがるんだ」と笑いながら、6歳の悠理は上級生と共に帰路につく。……23年ぶりの自宅には、家族がいて、小学生の自分の部屋がある。
悠理/……本当に、タイムスリップしてる……。
GM/本当だよ。「悠理、なんかお前、変だぞ。明日からしっかりできるか?」
悠理/……はい。先輩みたいに、しっかりしようとします。
GM/「そりゃいい。じゃあ約束しろ。『いつものしっかり者の悠理に戻ります』ってな」
悠理/……ええ、指切りげんまん。先輩との約束なら……守らないと後が怖いですからね。何としてでも守ります。
GM/「なんだそりゃ。俺ってそんな怖い先輩かぁ?」 そんな小学生のやり取りをした悠理は、また生きる。という訳で、みんなには1〜6歳から人生再スタートしてもらいます。

『AF判定:雪御化に殺された1987年2月2日まで生きる』
 ・使用能力値:【知覚】【幸運】
 ・難易度:10000

※「時が戻った人生から雪御化と戦うあの日まで生き続ける」演出に成功すること。
 前提として、以下のことをプレイヤーは知っていること。
(1)AF判定中に1年前の1986年を再度シーン演出してもよい。ただし、結果は変わらない。
(2)AF判定中に織葉に現れた鬼を探して戦おうとしてもよい。ただし、良い結果は生じない。
 判定して達成値を求めるたび、イベント進行度が進む。判定に成功した場合、クライマックスフェイズに移行する。

『EX判定:クライマックスフェイズ突入』
 ・使用能力値:【??】
 ・難易度:6

※「〇〇、〇〇〇、〇〇〇〇」と発言することでクライマックスフェイズに突入するキッカケを入手する。

【イベント進行度】
 このシナリオは、「難易度10000」のAF判定をクリアーすることでクライマックスフェイズに移行する。
 条件を満たすイベントが進行することで、AF判定の描写以外に難易度が特別に減少する。
 進行度が上昇するのは、以下の行動。
(1)一定の達成値に到達する。
(2)一定の難易度まで減少する。
(3)達成値や難易度の獲得によって発生するトリガーイベントをクリアーする。


ノエル/難易度10000かー!(笑) クリアーできるかなー!?
当真/いや、これ普通にクリアーできるようにされてないやろ。
憲子/普通にやったら10000とかクリアーできる訳ないから、イベントがこなせたら難易度が下がると見ていいかな。……その前に子供時代の設定とか全然考えてないんだけど?(笑)
悠理/生きてる先輩に会えたのはとても嬉しいけど……小学生時代とか、何してよう(笑)


 ●ミドルフェイズ1/ノエル 〜再会〜

GM/では誰からシーンをやるか、順番をダイスで決めていこう。(ころころ)まず最初は、ノエルのシーンからだ。
ノエル/1歳になっちゃった俺から! 1歳から大人の意識あるの? 天才待ったなし!(笑)

『AF判定:雪御化に殺された1987年2月2日まで生きる』
 ・使用能力値:【知覚】【幸運】
 ・難易度:10000

※「時が戻った人生から雪御化と戦うあの日まで生き続ける」演出に成功すること。


ノエル/ノエルは「中学頃に初めて見た舞台で憧れてダンサーになった」という人生を送ってきた設定なんですよ、≪アイドルオーラ≫と≪エアライダー≫と≪オスカー≫。
当真/ほうほう、2度目の人生でも同じダンサーとしての生活を送る?
ノエル/もちろん。むしろ天才子役として強くてニューゲームをする! 幼児とは思えない身体能力で周囲の人達を圧倒していきますね、≪強化手術:体力≫と≪スポットライト≫。……で、いつ元の時代に戻れるんだ?
GM/そんな手段は見つからないよ。
ノエル/無いの!? 子役時代に手がかりとか見つからないの!?
GM/無いよ。調べても何も見つからないので普通に過ごすしかない。
悠理/……本当に、人生やり直しなんだな。タイムスリップから戻れないんだ。
ノエル/……異端に殺されて、人生再スタートさせられて、それで喜んでスタート……だなんて言っていられないよな。天才子役ダンサーだって持て囃されはするけど、やっぱり罪悪感はある訳で。
憲子/罪悪感というか、前世にギガースに殺されたことのトラウマ……とか?
当真/悪夢、見そう……。
ノエル/23歳まで生きた記憶がある状態で1歳からやり直しているんだから、そりゃ生きるのはラクだろう。勉強とかしなくていいんだから。でも、体は成長と共に出来ていかないとダンスはままならない。
GM/そりゃそうだ。1歳が23歳のダンスはできないからな。
ノエル/強くてニューゲームをしても、結局はレッスンはして立派なダンサーになる! さらなるレベルのダンサーになってから……祖国のドイツから日本に来られるようになるのは、いつ頃かな?
憲子/20歳ぐらいとか?
ノエル/じゃあ20歳で! 20年間、たまに見るギガースの悪夢にうなされながらも、色々レッスンを積んだ状態での少年期を過ごして……余裕ができてきたら、なんとか悠理や当真や憲子に連絡ができないか調べる。
GM/じゃあダイスを振って誰が最初にコンタクトできるか決めようか?(ころころ)当真と接触できた!
当真/俺か。ノエルが20歳のときだから、俺が18歳のときノエルと再会できた! ……当真は5歳のとき転生した訳だけど……。
悠理/どんな生活を送ってた?
当真/当真の父親が武器職人で、それ繋がりで錬金術師協会エルスと関係があって、普通に小中高って学校に行く傍ら自分もスキルウェポンの開発とか興味あるなーってときにハンターになって、そこから雪御化討伐依頼でみんなに会った……という設定だったので、人生再スタートするなら「小学生時代からハンターやってる」んじゃないかな?
ノエル/凄い早熟だ。じゃあ俺の家もエルスには長らく関係してたから、「何か若いのに凄いことやってる奴がいる!」って聞いて、当真の名前が有名になってることを知って、自宅に押し掛ける! ≪コネクト≫と≪レリゴー≫!
当真/実家に押し掛けられた!(笑)
ノエル/いよう当真! あったかい日本に来たぜ!
当真/…………。
ノエル/ありゃ? 感動の再会をしてくれないのかよ?
当真/言葉失くす。死んだ記憶なんて夢かもしれないのに、その死んだとき一緒にいた奴が目の前に現れたら……。
ノエル/俺は会いたかったぜ! 前世からの付き合いだろ? もう一回会いたくって早めに来日しちゃったんだけど、ダメだったか!?
当真/ダメやない!
ノエル/良かった!
当真/けど、お前が現れたってこたぁ……!
ノエル/うん!?
当真/「織葉で巨人に殺された記憶」が「夢じゃない」って叩きつけられて、怖がっちゃっても仕方ないだろ。
ノエル/あ、そうなる!? ……あれぇ、天才ハンター少年と持て囃されてるぐらいなのに怖がっちゃうのー? 慰めてやろうかって≪トランキライザー≫。
当真/怖いもんは怖いわ。逆になんでノエルは能天気に死んだ仲間の前に再会できるんや?
ノエル/なんでだろ? よく考えてみたら前世の仲間に会うとか怖いな。
当真/考え無しかい。
ノエル/怖いけど……「無事かー!」って安否確認したかった!
当真/アホかもう死んどるわ無事やないわ。
ノエル/せやった! ……俺わりと考え無しで意志強いってことだな、≪強化手術:意志≫。
当真/…………。なあ、もし、ノエルはもう一回「雪御化を討伐してくれ」って話を持ち掛けられたら……。
ノエル/持ちかけられたらすぐに倒しに行こう。強くてニューゲームな俺達なら今度は勝てるぞ!
当真/マジでそれ即答しちゃう?
ノエル/即答しちゃう! 殺されて人生やり直させてしかも記憶付きなんだぞ。そこまで有利にしてもらった状態なら今度は勝てるってことだ。当真やろうぜ。誘いに来たんだ。
当真/…………。言いたいから言っていい? 有利にしてもらったついでに悠理も探してリベンジ戦させようや。
ノエル/ゲラゲラくっだらねー!(笑) ……もちろん悠理も巻き込むつもりでいるぜ、次は悠理を探しに行くぞ! その次は憲子ちゃんだ! 支援と応援よろしく、≪魂装支援≫&≪叱咤激励≫!
悠理/巻き込まれた(笑) これで特技は11個使用で……。
ノエル/10個以上使えたなら判定しようかな。(ころころ)【幸運】で期待値、11……早々に使えるとき使っておこう、≪コネクト≫使用で達成値15にします。
憲子/いきなり特技使った。『現在難易度:9978分の15』になったよ。
悠理/……途方もない(笑)
GM/それでも判定成功おめでとう。達成値15以上に到達したので、以下の情報の中から1つ入手できます。
ノエル/おっ、やったぜ。

【選択できる入手情報】
(1)顔が無い白鬼の伝説について
(2)ギガースについて
(3)機関について
(4)トフィについて(必須『イベントキー:機関について』)
(5)上門狭山について(必須『イベントキー:機関について』『イベントキー:ギガースについて』)
(6)上門狭山について2(必須『イベントキー:上門狭山について』)
(7)上門狭山について3(必須『イベントキー:上門狭山について2』『イベントキー:トフィについて』)
(8)ギガース停止方法について(必須『イベントキー:ギガースについて』)
(9)始祖について(必須『イベントキー:機関について』)


GM/この中から1つ好きな情報を入手することができます。ノエルは選択してください。
当真/いっぱいある……と思ったけど、最初に選べるのは実質3つだけか。
憲子/外れ情報は無さそうだし、ノエルが興味あるやつ選んじゃえばいいよ。
ノエル/うん、じゃあ……トフィのことをすぐに調べに行きたいから、3の機関についてを開けていこうかな?
GM/了解。悠理達が所属している機関について、基礎情報をゲットできます。

 『機関について』で判明すること。
 超人類開発研究所機関。
 能力者や異能研究・魔道具開発を目的にした団体。最高責任者は、上門 狭山。
 異能開発研究所としては世界有数トップクラスの設備を誇り、莫大な資金力があり、太古の世から古今東西、星の数ほどある能力を記録し続けてきた膨大なデータバンクを所有している。
 日本の一企業だが、千年以上前から異能に関する書を保管していたという。その情報量は、異能研究においては世界でも指折り。
 錬金術師協会エルスのような武器・魔道具開発企業は、その桁違いなデータの提供を得ながら新商品を開発しているとのこと。


ノエル/本当に基礎情報だけだった! これエルスの一員だったら普通に知ってることだったな?
悠理/でも確認しておくことは大事だから(笑) というか、機関って千年以上前からあるんだなぁ。平安時代からあるって凄い。
GM/あくまで前身となった異能結社が、だけどね。ノエルは今後の人生のために色々調べていくのでしたーってところで、次のシーンにいきます。


 ●ミドルフェイズ2/悠理 〜再会2〜

『AF判定:雪御化に殺された1987年2月2日まで生きる』
 ・使用能力値:【知覚】【幸運】
 ・難易度:9978分の15

※「時が戻った人生から雪御化と戦うあの日まで生き続ける」演出に成功すること。


GM/(ころころ)次は、悠理のシーンだ。ノエル達と合流する?
悠理/せっかくだから憲子と合流するシーンでもしようかな。……悠理は一体いくつの頃から機関にいるんだろう。
憲子/ダイスで決めたら?
悠理/じゃあ15+2D6歳で……(ころころ)19歳からか。高校卒業してから研究所に入ったことにしよう。
ノエル/あ、鉄と5歳差なら……ちょうど24歳の鉄が『番外編1』で魔王討伐作戦に参加した頃だよ。
悠理/凄い! 中高別になって久々に再会したと思ったら24歳にして教会のベテランエージェントとして活躍していた先輩! 凄い! ドイツに行くとき見送りに行きたい!
憲子/すっかり鉄のファンになってるな、お前……(笑)
GM/なら、空港にて……『番外編1』冒頭で、航が来るのを待って座っている鉄を発見。何か声を掛ける?
悠理/頑張ってくださいって声でも掛けようかな!
憲子/その駆けつけようとする悠理の足を引っかけて転ばせる。
悠理/あだっ!? ひ、≪飛行の札≫で浮いたから転ばないっ!(笑) 何すんだこいつ!
憲子/やあ。
悠理/憲子!? なんでここに……。
憲子/前世ぶり。って空港で再会します。20年ぶりなのに私の顔なんてよく覚えているわね。
悠理/≪賢者の脳髄≫持ちの[魔術師]ですからね、忘れませんよ! ……なんでここにいるんです?
憲子/ああ、それなら死んだ記憶もしっかり覚えているの? 難儀な能力だな、≪賢者の脳髄≫って。あの記憶があるのに相変わらず機関の所属員でいられるのも大したもんね?
悠理/意志は高いですからね、自分は。≪強化手術:意志1・2≫ですよ。
当真/……憲子は今まで何してたの? というか憲子ってどんなバッググラウンドがあるキャラなんだ?
憲子/憲子も鉄と同じレベル9の教会所属のエージェント。魔王討伐戦には参加しなかったのは別の任務があったから。各国からベテラン能力者が集められるあの作戦で、日本人代表の鉄に激励を言い終えて帰るところだったってことで。
ノエル/鉄と知り合いだったんだ。
憲子/憲子はサクラとも大親友設定だからね。一足早く鉄に「ドイツでサクラによろしくやりなよ」って言ってきた。……で、私はこれから別任務があるのでそっち行こうとしたら、その前に面白い奴の姿が見えたから。
悠理/それで転ばせるってどういうことですか。喧嘩売ってるんですか。
憲子/軽いスキンシップだって。前世からの仲間なんだから仲良くしましょうよ。
悠理/今ので好感度急下落です。心の扉を≪鍵の番人≫でシャットダウンしました。
憲子/おお怖い顔。まあいいや。ところで機関はギガース開発は順調?
悠理/順調……って部外者に言うと思いますか?
憲子/お前がどの開発チームにいるか知らないけど、可能なら今から順調にしておいてよ。暴走して私達や、中のパイロットを殺すようなシステムなんか造らないよう努力しておいて。お前も強くてニューゲームしているなら。
悠理/……言われなくても。
憲子/言われなくてもしてる? じゃあ安心してこれからの人生を送れるわね。雪御化討伐の任務が発生時には、誰も死者を出さないギガースを持ってきてちょうだい。
悠理/言われなくても。そのために更なる開発を進めています、≪幻想式≫+≪仮初の創造主≫。……変えてみせますよ。
ノエル/変えてくれるのか。
悠理/変えますよ。何のために同じ道を歩んでいると思うんですか。……貴方と同じ、前世でギガースに殺された悪夢を見続けて育った身ですから。
憲子/…………。そう。よろしく頼んだわ。バーイって去っていきます。死ぬ気で頑張って。
悠理/…………。
ノエル/……鉄に、会いに行く?
悠理/……もちろん、ご挨拶しに行きますよ。まだ一緒にドイツに飛び立つ人が到着してないから動かないでしょうしね! ……という訳で、自分は機関に入ってすぐにギガースの開発チームに立候補しました。前回のような暴走をしないギガースを開発するためにね。≪強化手術:体力≫で全力で頑張ります!
GM/頑張れー。ちなみにこれで使用特技6つだよ。
悠理/≪幻想式≫を使いながら判定も頑張りますね。(ころころ)達成値15……なので、『現在難易度:9966分の30』になりました!
GM/おお、30ピッタリか。達成値30を越したので情報ゲットのターンだ。
当真/凄い順調に情報ゲットできてるー!

【選択できる入手情報】
(1)顔が無い白鬼の伝説について
(2)ギガースについて
(★入手済)機関について
(4)トフィについて(必須『イベントキー:機関について』)
(5)上門狭山について(必須『イベントキー:機関について』『イベントキー:ギガースについて』)
(6)上門狭山について2(必須『イベントキー:上門狭山について』)
(7)上門狭山について3(必須『イベントキー:上門狭山について2』『イベントキー:トフィについて』)
(8)ギガース停止方法について(必須『イベントキー:ギガースについて』)
(9)始祖について(必須『イベントキー:機関について』)


悠理/自分も機関についてが一番知りたかったことだったけど、ノエルがその情報を取ってくれたから……ここは開発チームをやっているんだし、2のギガースについてを見ておくべきかな?
憲子/開発しているものを知っておくのは妥当だよね?
GM/悠理が見ておくのは自然だと思うから、2の情報を公開しようか。

 『ギガースについて』で判明すること。
 ギガースとは、超人類開発研究所機関が開発した無人自律行動人型兵器。
 人間を遥かに超える反応速度、人体が耐え得る以上の高G機動が可能な、精密無比な攻撃力と併せて有人機を圧倒する新型魔導兵器。


当真/ギガースの大きさは10メートルぐらいだっけ?
GM/元はリューナイトのリューぐらいとか言ってたから、5メートルぐらいで良くない? ダンバインぐらいで丁度良いと思う。
憲子/それって大きいの?
悠理/いわゆるスーパーロボットが全長20メートルぐらいで、それが大体マンション6〜7階って言われている。3階建ての学校の校舎は10〜12メートルぐらいだよ。
当真/案外小さいな。スパロボ脳だから10メートル以下だと小さくてすばしっこく感じちゃうよなー。
ノエル/なんか勝手なイメージでガンダムぐらいあると思ってた。18メートルって大きすぎたな。
憲子/……なんでみんなすぐロボットの全長がポンポン出てくるの?(笑)

 ギガースに搭乗すると、操縦士の【戦闘値】を×3、ダメージ算出値を最終的に×3する。
 基本的に操縦士はどんな人物でもOK。能力者以外の一般人でも搭乗できるが、【戦闘値】を×3という性質上、【能力基本値】が低い一般人(基本値が2以下)が搭乗するメリットは無い。
 人間や人外など種族も問わない。【戦闘値】を×3なので強ければ強いだけ強い。

 機関が開発した新商品であるギガースは、非常に安定して稼働し、供給できている実績を叩き出している。
 現在ギガース開発で進められているのは、さらなる高出力機の開発。×3ではなく×4、またそれ以上の性能を引き出す研究が進められている。
 理論上、×30の数値で稼働できるギガースが開発可能と発表されている。まだ試作段階である。


憲子/×30の出力が出るって、ロボットものならどう考えても暴走フラグじゃん。
悠理/そこを頑張って私が暴走しないように再開発してるんですよー!(笑)

 ここでPC達は、暗部まで情報収集に成功する。
 トフィが搭乗しているギガースは、「30プロトタイプ1」という形式番号。
 理論上×30の数値で稼働可能OSを搭載していると言われた試作機そのものである。
 PCは思う。「そんな出力、出したら死ぬ。壊れる。暴走する」と。トフィが乗ったギガース暴走――破壊は、必然的だったと。


憲子/暴走するのが必然だって。
悠理/お、おかしい(笑) どうやっても暴走不可避なのか!?
GM/うん、現状どんなに頑張ってもギガースは暴走する。悠理には悪いけどギガースは今のままだとダメだな。
悠理/そうなんだ……いや、でも、前回のノウハウがありますからきっとイケる筈です! ……って言いながら開発進めてるんだろうなあ……なんとか変えられないもんか。
ノエル/ギガースの開発を中止させることは、できないの?
憲子/『ワンアンドアナザー本編』の流れを変えない程度にギガース開発中止できるならね。
当真/それだときっと中止させようとしても何らかの勢力で止められないやつだなあ……(笑)
悠理/……いえ、でも、止めてみせましょう。暴走しないシステムが開発できないと判断されたなら、中止を提案するべきです。
ノエル/おお?
悠理/人生を強くてニューゲームして19歳で様々な知識を持って入社した悠理が、開発チームに色々と提言して、「×3以上の出力を有したギガースの運用は不可能」という結論の論文を叩きつけます! 29歳だったときの自分よりも優秀な今、早々にその計画の中止を訴えますよ!
憲子/中止なんてできないのによくやる。
GM/でも……その姿勢はカッコイイ。しかしギガースは既に機関の最高責任者の交渉のもと、錬金術師協会のサクラとともに前向きに計画が進行している訳で……。
悠理/サクラの営業なんかどうでもいいんですよッ!(笑) 万全な製品がご用意できないと判明しているのですからそこに宛てられる開発資金や研究者の時間は別口に使われるべきですって所長に強く訴えます!
当真/……所長、聞いてくれるかな?
GM/機関の所長、ちゃんと聞いてくれるよ。これから機関の大プロジェクトに対して物申した悠理を直々に呼び出してあーだこーだ討論するぐらいには。
ノエル/凄い! なんか動き出しそう!
悠理/……これもしや動き次第によっては、ギガースの開発という『本編』の流れは止められなくても、トフィの暴走による死亡イベントを回避できるやつか……? それならめちゃくちゃ討論します! あれやこれや中止を言いまくります!
GM/機関の有力な研究者達も集まって、所長も開発者だし自らあれはこれはとギガースの可能性を会議しまくるよ。そしてある日、熱心に中止を訴える悠理に所長がこう言う。「まるで暴走を見てきたかのように語るのだな」、と。
悠理/……はい、そうですね!
憲子/認めた(笑)
悠理/私の計算によると、このギガースは致命的な欠陥を抱えているからですね! この数値やあの計算が、欠陥を物語っています! ……とかなんとか言ってやります!
GM/「そこまで欠点を判っているのなら、10年でその部分を改善できるものでは?」
悠理/いえ、それに10年掛けるべきではありません! もっと良い商品を売り込んでいくべきなんですっ!
GM/そうやって何度も所長に訴え続ける悠理。NPCである上門狭山と交流するシーンができたので、【理知】判定で難易度10の交渉判定をお願いします。
悠理/おや?(ころころ)達成値12で成功しました。

 『トリガーイベント:狭山との交流』
 狭山との良好な関係を築けたイベント。
 問題解決が非常に前進する。現在難易度が1D6×500難易度減少する。


悠理/なんだこれ!? ……そっか! これで『難易度:10000』を落としていくのか!
ノエル/あああなるほどー! ギガース関係を攻めていかなきゃギガースの問題は解決できないもんなー!
悠理/よーし、とりあえず振るか!(ころころ)やった! 最大値の6が出た!
憲子/ということは、一気に難易度が……3000も減る? 減りすぎじゃない?(笑)
当真/『現在難易度:6966分の30』になった! まだ6000もあるけど、これ、2〜3回こなしていけばクリアーできるかも……!
GM/さすがに1D6で6が毎回出るとは思えないけどな(笑) でもおめでとう、悠理は「中止に追い込むことはできなかったけど、着実に前進している」という気になってきたぞ。
悠理/狭山所長、もしや話が判る人か? 強くてニューゲームは伊達じゃないですねえ……!(笑)


 ●ミドルフェイズ3/憲子 〜接触(物理)〜

『AF判定:雪御化に殺された1987年2月2日まで生きる』
 ・使用能力値:【知覚】【幸運】
 ・難易度:6978分の15

※「時が戻った人生から雪御化と戦うあの日まで生き続ける」演出に成功すること。


GM/(ころころ)次のシーンは、憲子の番にしよう。いける?
憲子/いけます。シナリオのクリアーの仕方が分かったので動きやすくなった。所長に会えば難易度が減少できるなら、所長に会いに行くしかないな。
悠理/どう会う? そっちも機関にでも入る?(笑)
憲子/今から研究員は無理だから……。狭山所長って結婚してます?
GM/偶数が出たらしてる、奇数ならしてない。(ころころ)6、最大値でバリバリしてるね。
憲子/既に奥さんいるか。じゃあ愛人になるしかないな。
当真/愛人。
ノエル/愛人方面でいくんだ……?(笑)
憲子/≪毒の魔弾≫があるから毒のある女でいこうと思って。≪女神の悪ふざけ≫もあるし。
悠理/ちょっと意味判らないけど応援したい(笑)
憲子/それなりに私、美人だと思います。色仕掛けとかできる女ですよ。所長がハニートラップに屈しない堅い人だったらその堅さに≪零力射撃≫します。
ノエル/屈しないかの判定にファンブル化させられた!(笑)
憲子/真面目に教会の高レベルエージェントとしての活躍も見せておいて、「異端討伐も珍しい人外種族の捕獲も出来ますよ」って強さ……≪巨大武器≫や≪狩猟感覚≫をアピールしますし、≪器の支配≫もあるから危ない潜入捜査もお手の物、≪野獣の鼻≫や≪神域の眼≫もあるから危ないお仕事も一人でこなせますって、所長に自分を売り込みにいきますね。
当真/峰不二子タイプだ。
憲子/そう、私は不二子ちゃんタイプ!(笑) 仕事をこなす者として≪絶対の自信≫もあります。貴方の力になりますよって全力アピールして近づく! ここまで近づけば、機関の内情とか色々知ることができると踏んでいく!
GM/凄いなー、こういう近づき方があったか(笑) せっかくだからどれぐらい所長が籠絡されるかダイスロールしてみようか?

 『トリガーイベント:狭山との交流』
 狭山との良好な関係を築けたイベント。
 問題解決が非常に前進する。現在難易度が1D6×500難易度減少する。


憲子/期待値以上が出るといいなー。(ころころ)6で3000減少!
GM/またかよ!?(一同笑) あれ、もしかして10000って余裕クリアーされるか!? もっと上げておいた方が良かった!?(笑)
ノエル/いや、あくまで運だから難易度10000以上あったら困るよ(笑) ていうか、所長って既に金髪の女司書がいなかったっけ?
憲子/それとは別に愛人なら何人抱えていてもいいだろ。狭山所長とそういう関係になるという≪乱舞≫をしながら判定しまーす。……ここでクリティカル出たらどうなる?
悠理/AF判定のクリティカルは30として算出ですよ。
憲子/言ってみたいから言うね、≪女神の悪ふざけ≫使用。1か6が出たらクリティカル! それ以外が出たらファンブル!(ころころ)1ぃ!
GM/マジで!?(一同爆笑) ……やっぱこのシナリオ「軽め」すぎたかな?(笑)
当真/いやいや運が良いだけだって(笑) 30+憲子の能力値4だから……『現在難易度:3958分の49』?
ノエル/あと1で50! 惜しい! エルス繋がりで「これ親友のサクラさんからの差し入れです」って≪ミネルヴァ≫していい?
悠理/愛人活動を応援するな。
憲子/(←サクラの中の人)いやサクラなら爆笑して応援しちゃうよ。
GM/サクラ本人の許可が出たのでシーン外からの≪ミネルヴァ≫OKとします。
ノエル/いいの!? ありがとう!(笑・ころころ)4点追加!
憲子/親友の激励もあって『現在難易度:3958分の53』になりました!
GM/わあ……あっという間だ。40と50到達で、2回情報掲示ターンが獲得できました。好きな情報を2つゲットしてください。
憲子/わー! 大親友、謎の差し入れありがとー!(笑)
悠理/でも友人の不倫を応援するなよサクラ……(笑)

【選択できる入手情報】
(1)顔が無い白鬼の伝説について
(★入手済)ギガースについて
(★入手済)機関について
(4)トフィについて(必須『イベントキー:機関について』)
(5)上門狭山について(必須『イベントキー:機関について』『イベントキー:ギガースについて』)
(6)上門狭山について2(必須『イベントキー:上門狭山について』)
(7)上門狭山について3(必須『イベントキー:上門狭山について2』『イベントキー:トフィについて』)
(8)ギガース停止方法について(必須『イベントキー:ギガースについて』)
(9)始祖について(必須『イベントキー:機関について』)


憲子/所長に近づいたのだから、所長を調べるのは当然ね。
悠理/……1番上の情報、調べなくて平気ですかね?
当真/いらない情報ではないと思うけど。
憲子/いらない情報が提示されることはないだろうけど……でも正直、伝説の話より目の前の男の方が気になる(笑) 狭山について調べる項目が多いから、狭山に近づいた憲子が率先的に調べることにするわ。
ノエル/うん、その方がキャラにあっているし良いと思うよ。
GM/まずは5番を開けていこう。

 『上門狭山について』で判明すること。
 超人類開発研究所機関の所長。自身も研究者であり、高度な研究を行なっている。
 時間跳躍の方法について研究している。

 古来より多くの文献や能力者達の証言で「時を越えるモノがいる/手段がある」と明かされているが、具体的なツールとして「時間跳躍術」を未だ解明・開発まではこぎ着けていない。
 人間種では時間跳躍手段を持つ能力者は少ないという統計が公開されており、近年では人外(稀人)の特性鑑定・異能解析・解剖を重視している。

 能力者であれば不思議と知覚しているウズマキという概念。そのウズマキの全解析、掌握への研究も力を入れている。


GM/上門狭山という人物の基礎知識編でした。
当真/ウズマキについて……?
憲子/ほうほう、所長は「時間跳躍について」の研究者……。
悠理/我々がタイムスリップしたこと、何か関れるのかな?
GM/続いて、6番の情報も公開します。

 『上門狭山について2』で判明すること。
 時空の歪み、時が流れない時と時の狭間、通称ウズマキ。
 全知を求める狭山は、「知らないものを知る・全てを見る・全てを把握する・全ての捕捉する・全ての時を理解する」手段を求めている。
 時空の管理、ウズマキの掌握、操作こそが現在の狭山所長の最重要研究課題である。
 現在の狭山は、「ウズマキという霊的な概念を破壊」こそが目的のようだ。


ノエル/「ウズマキという霊的な概念を破壊」?
当真/ウズマキを破壊? どういうことだ?
憲子/「時空の歪み、時が流れない狭間」を「破壊」……時間を破壊って、凄いこと考えるな。できるのかな?
悠理/……というか、ギガースについて所長はまったく触れないんですね?
憲子/あ、本当だ。所長個人のことは判ってもギガースについては無かった。……あくまでギガースに関してはトフィや停止方法でちゃんと調べろってことなのかも。
GM/そうですね。ところで憲子は、狭山に近づいて機関に入り込んだスパイになったってことでいい?
憲子/はい。スパイっていうか、今のところどこにも情報を売るつもりはないのでただただ所長に近づいただけですが。本格的にヤバくなったらそのときはそのとで考えます。
悠理/刹那主義者だなぁ(笑)


 ●ミドルフェイズ4/当真 〜遭逢〜

『AF判定:雪御化に殺された1987年2月2日まで生きる』
 ・使用能力値:【知覚】【幸運】
 ・難易度:3958分の53

※「時が戻った人生から雪御化と戦うあの日まで生き続ける」演出に成功すること。


GM/最後は、当真のターン。どうする?
当真/1年前、ギガースの暴走で死んだトフィに会いたいです。1年前のシーン……できるよね?
GM/できます。ハンターとして早々に活動していた当真は20歳のとき、エルス所属のノエル、機関所属の悠理、教会のエージェントでありながら機関にも行き来する憲子に依頼が舞い込みました。「織葉村に現れた鬼を退治してほしい」というものです。
ノエル/……改めて、その1年前の事件に臨めるのか。
GM/極寒の雪の村に行くことになった4人……と1人。君達の前に現れた5人目の任務同行者は、10歳ほどの、耳の長い少年だった。
当真/……トフィ。
GM/(トフィになって)「初めまして、トフィといいます。今回の作戦、どうぞよろしくお願いします!」
当真/うん、初めまして。
ノエル/ああ、初めまして。
悠理/……初めまして。
憲子/初めまして。
GM/みんな、トフィに対して初めましてって言うんだな。「皆さんはご挨拶をしないんですね。4人とも知り合いなんですか?」
憲子/全員、もう知り合いだから。全員ね。
当真/ああ、知り合いだったんだ。
ノエル/ていうかトフィ、敬語なんか使わなくていいぜ。全員知り合い同士だし、トフィも、仲間入りするんだから!
GM/「えっ、いいのですか? じゃあ……仲間入りしたから、敬語無しで!」 嬉しそうに笑う幼い少年。そんな彼が、トフィ・イルブライト。雪御化を倒す1年前のギガースのパイロットです。
当真/トフィ。これから俺達は事件を解決しにいく仲間だから……ほい、≪お守り≫。
GM/「わっ、いいの? くれるのこれ!?」
当真/あげるあげる。特別製のお守りやで。俺が作った特注品。≪クリエイション≫。
ノエル/どんなのあげた?
当真/シルバーアクセサリー作りが趣味だからネックレス。
憲子/……極寒の雪国に、寒っ(笑)
GM/それでも嬉しい。「すげー! かっけー! つけちゃおー! 似合ってる?」
当真/似合ってる似合ってる! サイズもピッタリ!
GM/「スゴイなピッタリだ! まるでオレ専用みたい!」 大喜び。「なんでこんなピッタリなの作れたの?」
当真/そりゃあ、一度作ったことあるやつだから。
悠理/……再スタートする前の世界でも、同じやり取りを見たなぁって≪賢者の脳髄≫で思い出します。
GM/「へー! ありがとう、大事にする!」 そう言って君達5人は鬼が出たという織葉村に向かうのだった。トフィは「寒くないかー? みんな凍ってないかー?」って逐一振り返って確認する。ぶかぶかのコートを着ていて雪の中ではしゃぐ、元気な少年だ。
憲子/落ち着きのない奴だな。
当真/最年少……って訳でもないんだよな、エルフだから。
ノエル/エルフだから俺達よりずっと長寿の可能性……なんだかんだオーウェルも外見年齢18歳ぐらいでずっと年を取らなかったしな。
GM/『本編』の第1話で「エルフの村が滅ぼされた」って言ってたけど、あれ30年以上前っていう設定にしてたんだよね。……おかげで『番外編1』が30年前の舞台になったんだった(笑)
憲子/というか、エルフっていうからもっと繊細そうな奴だと思ったのに、トフィは子犬みたいな子だな。
ノエル/これは可愛がるしかないなぁ!
当真/……そういや俺ってハンターなんだけど、同じハンターのオーウェルに接触できないかな?
悠理/オーウェルなら30年前にエルフが滅ぼされてからハンターしてる筈だから、会えるのでは?
GM/あー……じゃあ知り合えたかどうか【幸運】判定でもする? 難易度は8で。
当真/出会ってトフィのことが訊きたいんだー!(ころころ)よし、達成値11で成功!
GM/オーウェルとはハンター仲間として会えた。でももしオーウェルに「トフィのこと知らない?」と訊いても、「そんな奴は知らない」って答えられただろう。
当真/そっかぁ……。トフィ、何かあったら困るから、万全な状態で出撃するぞ。攻撃を無効化する≪大地の守護者≫と≪光の一手≫相当のシルバーアクセサリーもあげるな!
GM/「わーい! でも当真、ジャラジャラしすぎー」(笑) トフィとの時間は楽しく、明るく過ぎていく。……そして。
悠理/……雪御化が現れる、と。
当真/……悠理! ギガースの調整は! 大丈夫なんやろ!? ≪ミラクルドロー≫でこっそり会話!
悠理/それのどこがこっそりですか(笑) ……ええ、出来る限りのことはしてきました。こちらが出来る限りのことは。
当真/じゃあ……信頼して、雪御化と戦う! でも、出来るだけトフィは前に出さへん!
GM/「なんで!? オレ戦えるよ! 戦いに来たんだから!」
当真/お前は秘密兵器なんや! 奥の手の切り札なんだから相当なことがなきゃ引っ込んでおき!
ノエル/そう言って、トフィを戦わせないのか……。
当真/不安だから……一応はな。自分が≪大地の一撃≫で前に出て戦う!
ノエル/もちろん俺だって戦う。≪イノセントヒット≫で、前回以上の身のこなしで雪御化と応戦する!
悠理/自分も前回の戦いを思い出しながら、効率的に≪魔導書≫で戦います。
憲子/警戒しながら……死なない程度に私も、≪巨大武器≫で戦う。
GM/「お、オレも……!」と前に出ようとしながらも、大人達に止められて地団駄を踏むトフィ。そう大切にされているトフィと交流した当真は……。

 『トリガーイベント:トフィとの交流』
 トフィとの良好な関係を築けたイベント。
 問題解決が非常に前進する。現在難易度が2D6×300難易度減少する。


ノエル/今度は2D6減少か!
当真/振るぞー。(ころころ)10! 出目が良い! 減少は……3000!?
GM/ええええまた3000減少!?(笑) えーと、じゃあ……雪御化との対決は、前回の世界での戦いに比べ、圧倒的有利に進んでいく。これはいけると思う。
悠理/言いたいから言うね。
当真/やったか!?
悠理/あっ、言いたかったこと言われた!(一同笑)
GM/雪御化が、当真に向かって特攻のような攻撃を仕掛けてくる。
当真/わ。
GM/一瞬の油断だった。雪御化は抵抗し、当真に大ダメージを与えようとする。そのピンチを終始観察していたトフィは見逃さなかった。トフィは呪文を唱え、3〜5メートルの巨人になる。
当真/あっ……!
GM/ギガースは現れた。そうしてトフィが命中判定をした結果、(ころころ)命中69で攻撃を行なう。支援無しで90点のダメージを叩き出して雪御化を一撃死させた。
ノエル/……圧倒的……。
憲子/相変わらず、破格の力だな……。
悠理/ここまで……ここまではいいんです、ここまでは想定内のダメージ量! ここからの制御が……!
GM/悠理が万全の準備をしてくれていた。憲子も陰ながら機関の実験を観察していた。当真達の祈りもあった。だからギガースは暴走しない。
当真/しない!?
GM/とは言い切れない。鬼は討伐した。……動かなくなるギガース。
当真/……トフィ。ごめんな、結局お前に働かせちまった。もう大丈夫だから、出てこい……。
GM/動かない。
ノエル/……故障したかな?
当真/トフィ……?
GM/(ころころ)560点のダメージを、当真に放ちます。
当真/あ……。
憲子/≪零力射撃≫!
GM/この世界では、憲子の判断が早かった。560点ビームは憲子によって塞がれます。
ノエル/おい……おいおいおいおいまたかよ!?
当真/トフィ! どないした!? もう戦わなくていいんやで! ……またそんなことしなくていいんだ!
憲子/ったく……また……!
悠理/……その現状を、無言で睨みつけて、見ています。……変わってない……あれだけ調整したのに、また……!
当真/≪光の一手≫でギガースの攻撃を無効化しながら、≪霧の一員≫で姿を隠しながらザッと近づく! ギガースの肩に飛び乗って……おいトフィ! 聞こえるか! 動くのやめろ! 訴えます!
ノエル/あああ危ないぞそんなとこー!?
GM/至近で呼びかけても応対は無い。
当真/トフィ! 落ち着いて脱出ポットを展開しろ! 渡した≪お守り≫が通信機代わりなので内部に音が届く筈です、≪彼方の音≫!
ノエル/おー! そんな仕掛けをしていた!?
GM/応対は無い。
ノエル/現実は非情である!(笑)
悠理/緊急停止ボタンを押します。
憲子/……そんなのあるの?
悠理/数年間かけてギガースの開発に関わっていたんです。……それぐらい用意してます。
GM/うん、悠理が必死になってギガースの改良を加えてきてくれたから、そういうボタンを作ることができた。自爆スイッチなら悠理の手の中にあるよ。
憲子/よりにもよって自爆。
悠理/…………。押します。

 スイッチが押される。
 ギガースが一瞬光に包まれ、そして、大炎上した。
 雪の中で激しい炎が上がり、あれだけ積もっていた雪が一瞬で溶けていくのを一同は目にする。
 冷たい雪と風が未だに巨体に叩きつけているが、それでも勢いは衰えず、トフィを乗せたギガースは燃え盛り続けた。


憲子/…………。
GM/トフィの乗るギガースは炎上した。雪の中で燃え続ける。
当真/あ……ああ……また……。
GM/PC達は、トフィがいる筈の巨人が燃えて消えていく姿を見る。もうこれで、2回目だ。
ノエル/……炎を……ずっと見る。そうだ、遺体だけでも、回収を……。
GM/盛大な炎を上げているので、すぐには発見できない。数日後、ようやっとギガースの回収が機関の手でされることだろう。
悠理/…………。当真達には何も言わず公衆電話に向かいますか。「雪御化討伐ができました」という連絡と、「ギガースの回収をお願いします」という手配を、します。
当真/……悠理っ! 自爆させた悠理に詰め寄る! 悠理、お前……!
悠理/すみませんでした。
当真/…………。
悠理/これしか準備できませんでした。二度目なのに、すみませんでした。
当真/……即答、するなよ……。
悠理/すみません。
ノエル/……悠理がギガース自体を無くそうとしてくれたことは、知っている。だから、悠理をそんなに責めるなよ、って当真に言っておく。
悠理/何も出来ずにすみませんでした。
当真/……謝るなよ……くそ……。
GM/君達には後日、鬼を討伐した任務成功の謝礼が支払われる。それは聞かされていた金額よりも数十倍も高額だった。ギガースを開発販売している機関の最高責任者、上門狭山所長によるものだ。
憲子/……前世と、まったく同じか。この流れで、判定かな? 使用特技は8個で、難易度16減ったよ。
当真/判定します。(ころころ)達成値15だったから……『現在難易度:958分の68』だ。
GM/うわ、もう4桁の難易度が消えた……(笑) けれどこのラウンド内でクリアーすることはできなかった。1年後は、あの再会が、すぐにやってくる。その前に、達成値65以上になりましたので、情報収集獲得ターンだ。

【選択できる入手情報】
(1)顔が無い白鬼の伝説について
(★入手済)ギガースについて
(★入手済)機関について
(4)トフィについて(必須『イベントキー:機関について』)
(★入手済)上門狭山について(必須『イベントキー:機関について』『イベントキー:ギガースについて』)
(★入手済)上門狭山について2(必須『イベントキー:上門狭山について』)
(7)上門狭山について3(必須『イベントキー:上門狭山について2』『イベントキー:トフィについて』)
(8)ギガース停止方法について(必須『イベントキー:ギガースについて』)
(9)始祖について(必須『イベントキー:機関について』)


当真/トフィと一番関われたから、4番のトフィについて調べたい!
ノエル/異論なし! お願いします!

 『トフィについて』で判明すること。
 トフィは表面上「エルフの能力者」として情報を公開している。
 だが、その正体は機関が創造した人工生命体である。


憲子/やっぱりそうだったか。
当真/えっ、憲子的に「やっぱり」だったの!? 本物のエルフだと思ってた……。ギガースの中身っていったらエルフだと、ほら、エルフってそういう役回りだし(笑)
ノエル/なんかエルフに当たりが強い人、多いよな(笑)
悠理/……ああ、なるほど。そりゃオーウェルも知りませんよね。エルフの村にいる訳がない存在だから。
当真/あ、そっか! 知らないのってそういう理由だったんだ……!

 機関の始祖が使役したと言われる式神(ホムンクルス)の技術と現代の機関の科学力によって創られた存在であり、エルフの外見をしているのは多くのギガース搭乗員(核となるパイロット)がエルフ族であるため、その形を模倣しているに過ぎない。
 そのため実年齢(稼働年数)は6歳である。


当真/6歳児なのか、長寿でもなんでもなかった……。
ノエル/正真正銘の最年少じゃん……。

 非常に頑丈に製造してある(≪不屈≫の演出)。
 機関の研究員に絶対服従であるように、思考回路が調整されている(≪精神緊縛術≫の演出)。
 状況に合わせてスタイルを変化させることが可能。戦闘情勢のを瞬時に判断し、その場に適切な異能を発現させる(≪突然変異≫と≪模倣犯≫の演出)。
 基本的には心が無い(≪単一化≫による【意志】減少の演出)。

 御臓発注で製造されたチルドレンには、「心は必要無い」とされている。
 そうはデータで記されているが、PC達には非常に懐いていた。ここに書かれていることは半分嘘だと、理屈なく考えられるだろう。
 トフィは、皆を愛していた。機関の絶対服従の命令があったとしても、大好きな皆のためなら命すら投げ出して危機から救ったのではないかと確信できる。


当真/ぐわ……「トフィは皆を愛していた」って……うぐ(笑)
憲子/一番ダメージ入った顔してる(笑) ……あ、ここにも「始祖」って言葉が出てくるんだね?
悠理/出てますね。調べる項目にも始祖があったし、これって重要人物っぽい?
GM/では……炎上したギガースの残骸を回収したところ、トフィ死亡の確認が取れた。このまま1年後の描写をしていこう。1年後、かつて雪御化が復活した君達のもとに「雪御化の姿が再度発見された。討伐を」という依頼が入る。
憲子/……それ、無視することはできるの?
GM/できるよ。
悠理/でも……雪御化に殺されないとまたタイムスリップできないかもしれませんよ。
ノエル/もちろん俺は行く! 行くけど……気が重いなぁ。